JP2009010544A - 信号波形等化回路及び受信回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】中心電圧が0Vの入力信号の波形等化が可能であり、且つ、回路規模の小さい信号波形等化回路を提供する。
【解決手段】波形等化対象の入力信号(図1では正相入力信号INP)を、nMOS11のソースに入力することで、余計な回路を付加することなく中心電圧が0Vの入力信号に対応可能になる。また、抵抗12aとキャパシタ12bとからなる遅延回路12によって、入力信号の波形は整形され、ノードNOから出力信号(図1では正相出力信号OUTP)が出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は信号波形等化回路及び受信回路に関し、特に伝送によって歪んだ信号波形を整形する信号波形等化回路及びそのような信号波形等化回路を具備した受信回路に関する。
近年、LSI(Large Scale Integrated circuit)間などのデータ転送において、Serial−ATA(Advanced Technology Attachment)、PCI(Peripheral Component Interconnect)−Express、10Gbit−Ethernet(登録商標)のようなGbpsを超える高速シリアルインターフェースが普及してきた。
ところが、高速なデータ信号が損失の大きい伝送路を通ると、特に高周波の信号成分の損失が大きいため、受信回路に到達した際に波形の歪みが生じ、受信回路において正常にデータの受信ができない問題が発生する。そのため、受信端において信号の高周波成分のみ増幅し、元の波形を再現する信号波形等化回路(イコライザ回路)が用いられている。
図8は、従来のイコライザ回路の例を示す図である。
従来のイコライザ回路70は、プルアップ抵抗71,72、nチャネル型MOSFET((Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)以下nMOSと略す)73,74、抵抗75、キャパシタ76、定電流源77,78を有している。
プルアップ抵抗71は高電位側の電源端子VDDと、nMOS73のドレインとの間に接続されており、プルアップ抵抗72は電源端子VDDと、nMOS74のドレインとの間に接続されている。入力信号は差動信号となっている。nMOS73のゲートには正相入力信号INPが入力され、nMOS74のゲートには逆相入力信号INNが入力される。nMOS73,74の互いのソース間には、抵抗75とキャパシタ76が並列に接続されている。また、nMOS73のソースは定電流源77を介して低電位側の電源端子VSSに接続され、nMOS74のソースは定電流源78を介して電源端子VSSに接続されている。また、nMOS74のドレインとプルアップ抵抗72間の電位が正相出力信号OUTP、nMOS73のドレインとプルアップ抵抗71間の電位が逆相出力信号OUTNとしてイコライザ回路70から出力される。
図9は、従来のイコライザ回路の動作波形を示す図である。
受信回路に伝送する前の入力データと、伝送後のデータ(すなわちイコライザ回路70への入力信号(正相入力信号INP、逆相入力信号INN))と、イコライザ回路70の出力信号(正相出力信号OUTP、逆相出力信号OUTN)を示している。各グラフとも横軸は時間T、縦軸は電圧Vである。
図のように伝送後の信号(正相入力信号INP、逆相入力信号INN)は、伝送路で信号の損失が起こり、波形が歪む。たとえば、図のように正相入力信号INPと逆相入力信号INNとの差が小さくなる。
図8で示したようなイコライザ回路70に、このような正相入力信号INP、逆相入力信号INNを入力すると、抵抗75、キャパシタ76の回路定数によって信号の高周波成分が増幅され、図9の正相出力信号OUTP、逆相出力信号OUTNのように波形が整形(波形等化)され出力される。
しかし、図8のような従来のイコライザ回路70では、入力信号(正相入力信号INP、逆相入力信号INN)をnMOS73,74のゲートで受けるため、電流を十分流すには入力信号電圧が、少なくともnMOS73,74がオンするしきい値より高くなくてはならない。したがって、このままでは、PCI−Express規格のような中心電圧が0Vの入力信号に対応できない。
そのため、従来では、入力信号をイコライザ回路70に入力する前に中心電圧を変換する必要があった。
図10は、イコライザ回路の前段に中心電圧変換回路を有する受信回路の一部を示す図である。
中心電圧変換回路80は、キャパシタ81,82と抵抗83,84を有しており、正相入力信号INPを、キャパシタ81を介して、逆相入力信号INNを、キャパシタ82を介してイコライザ回路70に入力している。そして、キャパシタ81とイコライザ回路70の間のノード及びキャパシタ82とイコライザ回路70の間のノードにそれぞれ、抵抗83,84の一方の端子を接続し、抵抗83,84の他方の端子にバイアス電圧を入力している。これにより、容量結合により、正相入力信号INP及び逆相入力信号INNの中心電圧を0Vからバイアス電圧に変換することができる。
但し、中心電圧を引き上げるために、このような中心電圧変換回路80を用いた場合、以下のような問題が生じてくる。
図11は、中心電圧変換回路で中心電圧を引き上げた場合の中心電圧変換回路の出力信号の様子を示す図である。
横軸は時間T、縦軸は電圧Vである。中心電圧を引き上げる前の0V中心の入力信号(正相入力信号INP、逆相入力信号INN)をあわせて図示している。
図11のように、容量結合により中心電圧を引き上げた場合、同じデータが続き、正相入力信号INP及び逆相入力信号INNの電圧変化がないと、時間経過につれて振幅が減少し、差動入力信号の電圧差が小さくなってしまい、データを受信することが困難になってしまう。
また、入力データにおいて、“1”若しくは“0”の出現頻度に偏りがあると、振幅がアンバランスになり、どちらかのデータが受信しにくくなってしまう。したがって、一定期間内にデータが遷移しなければならない“1”、“0”の出現確率が等しくなければならない、といった使用上(または仕様上)の制約が必要であった。
ところで、従来の受信装置では、イコライザ回路70の後段に正相出力信号OUTP及び逆相出力信号OUTNを受信してラッチするデータラッチ回路が接続される(たとえば、特許文献1参照)。
図12は、データラッチ回路の一例の構成を示す図である。
データラッチ回路90は、pチャネル型MOSFET(以下pMOSと略す)91,92,93,94とnMOS95,96,97,98,99を有している。
pMOS91,92のソースは電源端子VDDに接続され、ドレインは互いに接続されているとともに、pMOS93のゲート及びnMOS96のゲート、nMOS95のドレインに接続されている。また、pMOS91のゲートにはクロック信号CKが入力される。
pMOS93,94のソースは電源端子VDDに接続され、ドレインは互いに接続されているとともに、pMOS92のゲート及びnMOS95のゲート、nMOS96のドレインに接続されている。また、pMOS94のゲートにはクロック信号CKが入力される。
nMOS97,98のソースは互いに接続されているとともに、nMOS99のドレインに接続されている。また、nMOS97のゲートには前述したイコライザ回路70の出力信号のうち正相出力信号OUTPが入力され、nMOS98のゲートには逆相出力信号OUTNが入力される。
nMOS99のソースは電源端子VSSと接続している。また、ゲートにはクロック信号CKが入力される。
データラッチ回路90の出力のうち正相のラッチ出力信号LATOPは、pMOS93,94のドレインとnMOS96のドレイン間のノードから引き出され、逆相のラッチ出力信号LATONは、pMOS91,92のドレインとnMOS95のドレイン間のノードから引き出される。
このようなデータラッチ回路90において、イコライザ回路70の出力信号(正相出力信号OUTP及び逆相出力信号OUTN)がnMOS97,98のゲートに入力されると、クロック信号CKの立ち上がりでデータが、pMOS92,93、nMOS95,96で構成されるラッチ部に保持される。
但し、データが正しくラッチされるには、正相出力信号OUTPか逆相出力信号OUTNのいずれかの電圧レベルが、少なくともデータラッチ回路90のnMOS97,98がオンするしきい値より高くなくてはならない。そのため、全てのプロセス条件や動作条件で上記のような電圧レベルを確保できるように、前述のイコライザ回路70の回路定数を合わせこむ必要がある。
しかし、そうすると、イコライザ回路70の動作範囲(動作可能帯域)が限定され、必要な特性が得られないという問題がある。
たとえば、従来のイコライザ回路70において、プルアップ抵抗71,72の抵抗値が製造ばらつきや温度変動で高くなると、正相出力信号OUTPや逆相出力信号OUTNの電圧が低くなる。このような場合を考慮して、データラッチ回路90で保持可能な電圧レベルをイコライザ回路70が出力するようにシミュレーションで回路定数を合わせこむ。
しかし、逆に抵抗が低くなった場合には、正相出力信号OUTPや逆相出力信号OUTNの電圧が高くなりすぎ、差動振幅が小さくなったり、データラッチ回路90で保持するデータを判定するための判定感度のよい適切な電圧からずれてしまったりして、全体の特性が劣化するという問題があった。
この問題を解決する手段として、イコライザ回路70の後段に差動増幅回路を接続したり、イコライザ回路70にフィードバック回路を付加する方法がある。
図13は、従来のイコライザ回路にフィードバック回路を付加した受信回路の一部を示す図である。
図8のイコライザ回路70と同じ構成については同一符号を付している。フィードバック回路100は、比較器101と抵抗102,103を有している。図のように正相出力信号OUTPと逆相出力信号OUTNの中心電圧を抵抗分割により得ており、中心電圧を比較器101の正相入力端子に入力し、逆相入力端子には参照電圧を入力している。そして、中心電圧と参照電圧との比較結果により、可変抵抗で表されているプルアップ抵抗71a,72aを調整して、出力信号が適切な電圧レベルになるように調整している。
しかし、このようなフィードバック回路100を設けることは、回路の複雑化、面積及び消費電流の増大につながるという問題があった。
なお、たとえば、特許文献2には、入力信号を監視する回路を設けて入力電圧の中心電圧(コモン電圧)が変化しても、MOSのゲート電圧を制御することで、利得が不安定になることを防止した増幅器が開示されている。
特開2003−318726号公報 特開2005−260287号公報
上記のように、従来のイコライザ回路では、PCI−Express規格のような中心電圧が0Vの入力信号に対応させようとすると、余分な回路を付加する必要があるとともに入力信号に制約が必要になってしまう。また、従来の受信回路は、イコライザ回路の後段のデータラッチ回路でデータを保持できるようにするための、シミュレーションによる回路定数の合わせこみが面倒であり、フィードバック回路や差動増幅回路などを追加する必要があったため回路規模の増加が問題となっている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、中心電圧が0Vの入力信号の波形等化が可能であり、且つ、回路規模の小さい信号波形等化回路及びそのような信号波形等化回路を搭載した受信回路を提供することを目的とする。
本発明者らは、波形等化対象の入力信号をソースに入力した信号増幅用のnチャネル型のMOS電界効果トランジスタと、前記MOS電界効果トランジスタのドレインとゲートに接続した抵抗と、該抵抗と該ゲート間の第1のノードに一方の端子を接続したキャパシタとを有する遅延回路と、前記ドレイン側に接続され、ドレイン−ソース電流を設定する電流設定部と、を具備し、前記電流設定部と前記抵抗との間の第2のノードの電位を出力信号として出力することを特徴とする信号波形等化回路を提案する。
上記の構成によれば、波形等化対象の入力信号は、nチャネル型のMOS電界効果トランジスタのゲートではなく、ソースに入力されることで、余計な回路を付加することなく中心電圧が0Vの入力信号に対応可能になり、遅延回路によって第2のノードから出力される出力信号の波形は整形される。
また、波形等化対象の入力信号をソースに入力した信号増幅用のnチャネル型のMOS電界効果トランジスタと、前記MOS電界効果トランジスタのドレインとゲートに接続した抵抗と、該抵抗と該ゲート間の第1のノードに一方の端子を接続したキャパシタとを有する遅延回路と、前記ドレイン側に接続され、ドレイン−ソース電流を設定する電流設定部と、を具備し、前記電流設定部と前記抵抗との間の第2のノードの電位を出力信号として出力することを特徴とする信号波形等化回路と、前記出力信号を保持し、前記出力信号を入力する入力段の回路が前記信号波形等化回路との間でカレントミラー回路を構成するデータラッチ回路と、を有することを特徴とする受信回路を提案する。
上記の構成によれば、波形等化対象の入力信号は、nチャネル型のMOS電界効果トランジスタのゲートではなく、ソースに入力されることで、余計な回路を付加することなく0V中心の入力信号に対応可能になり、遅延回路によって第2のノードから出力される出力信号の波形は整形されるとともに、データラッチ回路は出力信号を保持するとともに、波形等化回路の出力信号を入力する入力段の回路には、電流設定部で設定されたドレイン−ソース電流と同じ電流が流れる。
本発明の波形等化回路は、nチャネル型のMOS電界効果トランジスタのソースに入力信号を入力することで、余計な回路を付加することなく歪みのある0V中心の入力信号波形を整形することができる。このため、容量結合の中心電圧変換回路が不要になり、入力信号の制約がなくなるとともに、回路規模を縮小できる。
また、波形等化回路と、波形等化回路の後段のデータラッチ回路の入力段の回路との間でカレントミラー回路を構成するようにしたので、電流設定部において、データラッチ回路の入力段の回路に流したい電流を考慮した電流設定を行うことで、データラッチ回路でデータが正しくラッチできる電圧レベルを設定できる。これにより、回路定数の合わせこみが簡単になるとともに、フィードバック回路や差動増幅回路などを追加する必要がないため、回路規模を縮小できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1の実施の形態のイコライザ回路の構成を示す図である。
なお、ここでは、差動信号の一方の信号(正相入力信号INP)を整形するイコライザ回路10を示している。
第1の実施の形態のイコライザ回路10は、信号増幅用のnMOS11、遅延回路12、定電流源13を有している。
nMOS11のソースには、正相入力信号INPが入力されている。
遅延回路12は、抵抗12aとキャパシタ12bを有し、抵抗12aはnMOS11のゲートとドレイン間に接続されている。また、キャパシタ12bは、抵抗12aとゲート間のノードNGに一方の端子を接続し、他方の端子には逆相入力信号INNを入力している。
定電流源13は、nMOS11のドレイン側に接続され、ドレイン−ソース電流を設定する。具体的には、電源端子VDDからの電源電圧(以下電源電圧VDDと表記する)を受けて、定電流Irefを発生する。定電流源13は、たとえば、MOSFETを用いて実現できる。
イコライザ回路10の出力信号(正相出力信号OUTP)は、定電流源13と抵抗12aとの間のノードNOから引き出され、出力される。
図示を省略するが、差動信号の他方の信号(逆相入力信号INN)を整形するイコライザ回路の構成は、図1と同一である。正相入力信号INPの代わりにnMOS11のソースに逆相入力信号INNを入力し、キャパシタ12bの他方の端子に逆相入力信号INNの代わりに正相入力信号INPを入力したものである。
以下図1のイコライザ回路10の動作を説明する。
図2は、イコライザ回路の動作波形を示す図である。
横軸が時間T、縦軸が電圧Vである。
なお、図では、正相入力信号INPの整形の様子とともに、逆相入力信号INNの整形の様子も示している。
0V中心の正相入力信号INPが、低周波の場合、ノードNGとノードNOの電位が等しくなり、nMOS11のゲート電圧Vgは、ドレイン−ソース間に常に定電流Irefを流せる電圧になる。このとき、イコライザ回路10は電圧シフト回路として機能し、正相出力信号OUTPは、正相入力信号INPがゲート電圧Vg分シフトした波形となる。
一方、正相入力信号INPが“1”または“0”に切り替わるような高周波部分では、遅延回路12の抵抗12aとキャパシタ12bにより、ノードNGは正相入力信号INPよりも電圧遷移が遅れ、正相出力信号OUTPは正相入力信号INPの電圧が増幅されて現われる。これにより、図2のように、歪んだ正相入力信号INPの信号波形が整形される。すなわちイコライザとして機能する。
なお、伝送路による正相入力信号INPの歪みの量に応じて、抵抗12aとキャパシタ12bによる時定数を調整することによって、波形の整形の強度を変更することができる。
また、正相入力信号INPの代わりに逆相入力信号INNを、図1と同様の回路に入力することで、図2のような整形結果が得られる。
このように、第1の実施の形態のイコライザ回路10によれば、0V中心の正相入力信号INPをnMOS11のソースに入力するので、図10に示したような容量結合の中心電圧変換回路が不要になる。これにより入力信号の制約がなくなり、回路規模も大幅に縮小される。
また、一般的にゲート入力よりもソース入力の方がnMOSの応答速度が速いため、高データレートの入力信号に対応できるという効果も期待できる。若しくは、同じデータレートの入力信号に対して、より大きな出力振幅を得られるので図12で示したような後段のデータラッチ回路がデータ受信しやすくなる。そのため、後段に差動増幅回路を接続した場合にはそれが不要になる。
また、定電流Irefとして必要な電流は比較的少なく、従来と比べて消費電流も少なくすることができる。
さらに、図12で示したようなデータラッチ回路の入力段の回路とカレントミラー回路を構成しているので、回路定数の合わせこみも簡単になる。
図3は、受信回路の概略の構成を示す図である。
受信回路20は差動信号を入力しており、正相入力信号INPの信号波形をイコライザ回路10aで整形し、逆相入力信号INNの信号波形をイコライザ回路10bで整形する。イコライザ回路10a,10bの構成は図1で示した通りである。データラッチ回路21は、イコライザ回路10a,10bから出力された正相出力信号OUTP、逆相出力信号OUTNを入力してクロック信号CKに同期してラッチする。そして、正相のラッチ出力信号LATOP、逆相のラッチ出力信号LATONを出力する。
データラッチ回路21の詳細は、図12に示した通りである。このような受信回路20において、イコライザ回路10a,10bから出力される正相出力信号OUTP及び逆相出力信号OUTNを入力する入力段の回路部と、イコライザ回路10a,10bがカレントミラー回路を構成する。すなわち、データラッチ回路21のnMOS(図12ではnMOS97,98)には、ドレイン−ソース電流がイコライザ回路10a,10bのnMOS(図1ではnMOS11)と同じ定電流Irefとなるようなゲート電圧が印加される。
したがって、データラッチ回路21のnMOSに流したい電流を考慮した定電流Irefを設定するだけで、データラッチ回路21でデータがラッチできる電圧レベルを設定できる。これにより、回路定数を決めるシミュレーション時の負荷を減らすことが可能となる。
図4は、第2の実施の形態のイコライザ回路の構成を示す図である。
なお、ここでは、差動信号の一方の信号(正相入力信号INP)を整形するイコライザ回路30を示している。また、図1と同じ構成要素については同一符号としている。
第2の実施の形態のイコライザ回路30は、第1の実施の形態のイコライザ回路10と異なり、正相出力信号OUTPが引き出されるノードNOと、nMOS11のドレインとの間に抵抗31を有している。
イコライザ回路30は、正相入力信号INPの中心電圧がノイズなどによって0Vより下がった場合には、前述したデータラッチ回路のnMOSに流れる電流を保証するために、抵抗31を挿入したものである。抵抗31の値や定電流Irefの値は、想定されるノイズの量に応じて調整すればよい。
これにより、正相出力信号OUTPの電圧は、抵抗31と定電流Irefとの積の分だけ高くなり、ノイズの影響を補正した出力波形が得られる。
なお、上記のイコライザ回路30において、正相入力信号INPと逆相入力信号INNとを入れ替えることで、逆相入力信号INNに対しても同様にノイズの影響を補正した出力波形が得られる。
図5は、第3の実施の形態のイコライザ回路の構成を示す図である。
第2の実施の形態のイコライザ回路30と同じ構成要素については同一符号としている。
第3の実施の形態のイコライザ回路40は、第1及び第2の実施の形態のイコライザ回路10,30と異なり、定電流源13の代わりに抵抗41を用いている。
第1及び第2の実施の形態のイコライザ回路10,30のように、ドレイン−ソース電流を設定するために定電流源13を用いると、正相出力信号OUTPの電圧振幅は正相入力信号INPと同じになり、イコライザとして最も良好な特性が得られる。しかし、通常電流源はMOSFETのゲートに一定電圧を与えたもので構成するが、その場合、電流源として使用可能な電圧の上限がある。
図6は、正相出力信号OUTPの電圧と出力電流との関係を示すグラフである。(A)がMOSFETによる電流源負荷を用いた場合、(B)が抵抗負荷を用いた場合を示している。
いずれも横軸が正相出力信号OUTPの電圧Vであり、縦軸が出力電流Iを表している。
図6(A)のように電流源を用いた場合、正相出力信号OUTPの電圧Vは上限を超えて電源電圧VDDに近づくと、出力電流Iの電圧依存が非線形になる。これにより、出力波形が歪む。そのため、電源電圧が低い場合や、正相入力信号INPの中心電圧がノイズなどで高くなる場合にイコライザ特性を劣化させることがある。
一方、電源端子VDDに接続した抵抗41による負荷を用いることで、電源電圧VDDに向けて出力電流Iが0に線形に減少する特性を示すようになり、全ての電圧Vの範囲で波形の歪みを防止することができる。
なお、第1の実施の形態と同様に、抵抗31はなくともよい。
また、上記のイコライザ回路40において、正相入力信号INPと逆相入力信号INNとを入れ替えることで、逆相出力信号OUTNが広い電圧範囲で変化するような場合でも波形の歪みを防止することができる。
なお、上記の第1乃至第3の実施の形態のイコライザ回路10,30,40において、遅延回路12のキャパシタ12bの端子の一方に逆相入力信号INNを入力しているが、GND(接地電位)のような定電圧に固定してもよい。その場合、キャパシタ12bの容量値(すなわち容量の面積)は2倍必要になるが、逆相入力信号INNの寄生容量は小さくなる。
また、遅延回路12の時定数を制御信号で可変するようにしてもよい。
図7は、時定数を変更可能な遅延回路の一例の構成を示す図である。
第1の実施の形態のイコライザ回路10における遅延回路12と同一の構成要素については同一符号としている。
図1の遅延回路12と異なり、遅延回路50は、ノードNGに複数のキャパシタ12b−1,12b−2,・・・,12b−nを並列に接続しており、それぞれに直列にスイッチ用のnMOS12c−1,12c−2,・・・,12c−nを接続している。nMOS12c−1〜12c−nの他方の端子は互いに接続されて、逆相入力信号INN(GNDとしてもよい)が入力される。
このような遅延回路50では、nMOS12c−1〜12c−nのオンオフをそれぞれのゲートに入力される制御信号Sg1,Sg2,・・・,Sgnで制御することで、有効にするキャパシタの数を変更することができる。すなわち時定数を可変できる。
以上、第1乃至第3の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。
第1の実施の形態のイコライザ回路の構成を示す図である。 イコライザ回路の動作波形を示す図である。 受信回路の概略の構成を示す図である。 第2の実施の形態のイコライザ回路の構成を示す図である。 第3の実施の形態のイコライザ回路の構成を示す図である。 正相出力信号OUTPの電圧と出力電流との関係を示すグラフである。 時定数を変更可能な遅延回路の一例の構成を示す図である。 従来のイコライザ回路の例を示す図である。 従来のイコライザ回路の動作波形を示す図である。 イコライザ回路の前段に中心電圧変換回路を有する受信回路の一部を示す図である。 中心電圧変換回路で中心電圧を引き上げた場合の中心電圧変換回路の出力信号の様子を示す図である。 データラッチ回路の一例の構成を示す図である。 従来のイコライザ回路にフィードバック回路を付加した受信回路の一部を示す図である。
符号の説明
10 イコライザ回路
11 nMOS
12 遅延回路
12a 抵抗
12b キャパシタ
13 定電流源

Claims (9)

  1. 波形等化対象の入力信号をソースに入力した信号増幅用のnチャネル型のMOS電界効果トランジスタと、
    前記MOS電界効果トランジスタのドレインとゲートに接続した抵抗と、該抵抗と該ゲート間の第1のノードに一方の端子を接続したキャパシタとを有する遅延回路と、
    前記ドレイン側に接続され、ドレイン−ソース電流を設定する電流設定部と、
    を具備し、
    前記電流設定部と前記抵抗との間の第2のノードの電位を出力信号として出力することを特徴とする信号波形等化回路。
  2. 前記入力信号は、差動信号の一方であり、他方を前記キャパシタの他方の端子に入力することを特徴とする請求項1記載の信号波形等化回路。
  3. 前記キャパシタの他方の端子は接地電位であることを特徴とする請求項1記載の信号波形等化回路。
  4. 前記第2のノードと、前記ドレインとの間に、さらに抵抗を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の信号波形等化回路。
  5. 前記電流設定部は、定電流源であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の信号波形等化回路。
  6. 前記電流設定部は、一方の端子に電源電圧を入力した抵抗であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の信号波形等化回路。
  7. 前記遅延回路は、制御信号に応じて時定数を変更することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の信号波形等化回路。
  8. 伝送路を介して入力される信号を受信する受信回路において、
    波形等化対象の入力信号をソースに入力した信号増幅用のnチャネル型のMOS電界効果トランジスタと、前記MOS電界効果トランジスタのドレインとゲートに接続した抵抗と、該抵抗と該ゲート間の第1のノードに一方の端子を接続したキャパシタとを有する遅延回路と、前記ドレイン側に接続され、ドレイン−ソース電流を設定する電流設定部と、を具備し、前記電流設定部と前記抵抗との間の第2のノードの電位を出力信号として出力する信号波形等化回路と、
    前記出力信号を保持し、前記出力信号を入力する入力段の回路が前記信号波形等化回路との間でカレントミラー回路を構成するデータラッチ回路と、
    を有することを特徴とする受信回路。
  9. 前記入力信号は正相入力信号及び逆相入力信号であり、前記信号波形等化回路を、前記正相入力信号の波形等化用と、前記逆相入力信号の波形等化用の2つ有し、前記データラッチ回路は、前記2つの信号波形等化回路から出力される前記出力信号を保持することを特徴とする請求項8記載の受信回路。
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