JP2004023128A - デジタル放送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザにとって利用しやすい形式の自動プリセット機能を提供することのできるデジタル放送受信装置を実現する。
【解決手段】デジタル放送受信装置に、所定の周波数帯域内で受信周波数を順次変更しつつ受信可能な信号を検索するとともに、受信可能な信号であるとして検索された信号中に含まれている番組を検索する機能、つまり、周波数についての検索と、周波数内に含まれる番組についての検索の両方の面から同時に検索を行う機能を付加する。さらに、検索された受信可能な信号に関する情報と、該受信可能な信号に含まれる番組に関する情報とを、階層的に対応付けてプリセットメモリに登録する機能を付加する。プリセットメモリ中に階層的に対応付けられて番組情報がプリセットされるので、ユーザにとって利便性の高い自動プリセット機能が実現される。
【選択図】 図3
【解決手段】デジタル放送受信装置に、所定の周波数帯域内で受信周波数を順次変更しつつ受信可能な信号を検索するとともに、受信可能な信号であるとして検索された信号中に含まれている番組を検索する機能、つまり、周波数についての検索と、周波数内に含まれる番組についての検索の両方の面から同時に検索を行う機能を付加する。さらに、検索された受信可能な信号に関する情報と、該受信可能な信号に含まれる番組に関する情報とを、階層的に対応付けてプリセットメモリに登録する機能を付加する。プリセットメモリ中に階層的に対応付けられて番組情報がプリセットされるので、ユーザにとって利便性の高い自動プリセット機能が実現される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送の受信装置に関し、詳細には、このような受信装置における、受信可能な番組を予め登録するプリセット機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、デジタル放送の実施及び検討が進められている。このようなデジタル放送では、1つの周波数に複数の番組が含まれ、その結果、従来のアナログ放送と比較して番組数が格段に増える場合が多い。例えば、デジタル放送の一つであるDAB(Digital Audio Broadcasting)では、1つの放送波(周波数)はアンサンブルと呼ばれ、1つのアンサンブルには複数の番組(オーディ番組、データ番組)が含まれている。
【0003】
アナログ放送の場合には、番組毎に周波数が割り当てられていた、つまり周波数そのものが番組を識別する情報であったため、アナログ放送の受信装置では、受信可能な周波数を登録するという形で番組の自動プリセットを行うことができた。一方、デジタル放送では、1つの周波数に複数の番組が含まれ、受信可能な番組数が格段に増える。したがって、通常、デジタル放送受信装置では、全ての番組を登録することは行われない。すなわち、従来は、ユーザーが、デジタル放送受信装置にシーク動作等を行わせて検索された番組の中から、登録しておきたい番組を選んで、番組のプリセットを行うということが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のデジタル放送受信装置では、ユーザが所定の操作を行うことによって、好みの番組のみをプリセットするようにしていた、つまり、手動でプリセットを行うようにしていたが、デジタル放送では番組数が多いため、複数の番組をプリセットしおきたい場合、ユーザにとっては煩わしい作業となる。
【0005】
一方、従来のアナログ放送の受信装置のように、受信可能な全ての番組を一様に登録してしまうと、番組数が格段に増えるデジタル放送では、どの番組がどの周波数に属するものであるかといったことをユーザーが把握し難くなる。本発明は、このような事情に鑑みてなされた、すなわち、本発明は、ユーザにとって利用しやすい形式の自動プリセット機能を提供するデジタル放送受信装置を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、デジタル放送受信装置に、所定の周波数帯域内で受信周波数を順次変更しつつ受信可能な信号を検索するとともに、受信可能な信号であるとして検索された信号中に含まれている番組を検索する機能、つまり、周波数についての検索と、周波数内に含まれる番組についての検索の両方の面から同時に検索を行う機能を付加する。そして、検索された受信可能な信号に関する情報と、該検索された受信可能な信号に含まれる番組に関する情報とを互いに関連付けてメモリに登録するようにしておく(請求項1)。番組と周波数が関連付けられた状態でメモリに登録されるので、ユーザが、番組がどの周波数に含まれるかということを把握できるように、登録された情報の提供を行うことができる。
【0007】
この場合、受信可能な信号に関する情報が上位階層となり、受信可能な信号に含まれる番組の情報が下位階層となる形式でメモリへの登録を行う構成としても良い(請求項2)。
【0008】
さらに、デジタル放送受信装置に、メモリに登録された情報に基づいて、受信可能な信号に関する情報に対してどの番組が対応しているかをユーザが把握できる形式で表示部に表示させるとともに、ユーザが操作部を操作することによって選択された番組を再生する機能を付加する(請求項3)。このように構成しておけば、ユーザは、番組がどの周波数に属するかを確実に把握しつつ番組の選局をできるようになる。
【0009】
なお、メモリへの登録機能(つまり、自動プリセット機能)のON/OFFを指示するスイッチを設けるようにしておいても良い。そして、このスイッチがONである間は、所定の周波数帯に含まれる受信可能な全ての周波数の信号と、受信可能なそれぞれの信号に含まれる全ての番組とが検索されるまで検索を行うとともに、検索された全ての情報をメモリに登録する所定の動作を行うようにしておく(請求項4)。
【0010】
それに加えて、所定の動作が完了するまでの途中でスイッチがOFFされた場合には、所定の動作の途中においてスイッチがOFFされるまでに登録されていた情報をメモリ中から破棄するように構成しておいても良い(請求項5)。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の第1の実施形態としてのデジタル音声放送の放送受信装置50のブロック図を示す。ここで、このデジタル音声放送は、1つの周波数に複数の番組を含み、また、音楽やトーク番組などの音声サービスの他に、番組名(チャンネル名)、番組ID(チャンネルID)、曲名などを含む番組情報も配信している一般的なデジタル音声放送であるものとする。
【0012】
デジタル音声放送の放送波は、アンテナ1を介してチューナ部2に入力される。チューナ部2では、放送波周波数への同調、高周波信号増幅、及び、高周波信号を一定の振幅レベルの中間周波数信号(IF信号)に変換すること等が行われる。この際、妨害となる不要な周波数成分は放送波周波数のみを抽出するバンドパスフィルタによって取り除かれる。IF信号は、ADコンバータ3によりデジタル化されデコーダ部4に送られる。
【0013】
デコーダ部4は、受信データの解読処理を行い、チャンネル番号、番組ID、番組名、曲名などからなる番組情報を受信データから抽出して受信機制御部9に送ることができる。受信機制御部9は、デコーダ部4から番組情報を受け取ること、及びバッテリバックアップされたメモリ10への書込み及び読出しを行うことの他、放送受信装置50のあらゆる機能を司る。また、受信機制御部9は、表示部12に、チャンネル名など必要な表示情報を表示させることができる。操作部12は、ユーザが放送受信装置50に対する様々な指示を与える為の操作部であり、プリセットキー等を含んでいる。
【0014】
受信機制御部9からデコーダ4に番組指定の指示が送られると、デコーダ部4では、指定された番組の音声データを、受信データから抽出する処理が行われる。そして、抽出された番組の音声データはDAコンバータ5に送られる。DAコンバータ5では、デジタル信号からアナログ信号への変換が行われ、DAコンバータ5からのアナログ信号は、電子ボリューム6において音量及び音質調整された後に、オーディオアンプ7を介してスピーカ8に送られる。
【0015】
いま、受信可能な番組の構成が図2(a)、(b)のようなものであるとする。すなわち、周波数Aには番組A1から番組A10までの10個の番組が含まれ、周波数Bには番組B1から番組B8までの8個の番組が含まれているものとする。放送受信装置50では、受信機制御部9による制御の下で、図2に示したような番組構成を、プリセットメモリとして用いられるメモリ10に登録する自動プリセット機能が実行される。
【0016】
図3は、自動プリセット機能を実現する為の処理(自動プリセット処理)の流れを示すフローチャートである。なお、図3の自動プリセット処理は、放送受信装置50の起動時など、デジタル音声放送の受信開始を指示する所定の操作が行われたときに、1つの処理として実行されるものとする。所定の操作が行われ本自動プリセット処理が開始されると、自動プリセット機能の実行をON/OFFするためのスイッチ(以下、モードSWと記す)がONになっているかどうかを判定する(S0)。モードSWがONであるならば(S2:YES)、自動プリセット機能のモード実行中になったとしてステップS2からの処理に進む。
【0017】
ステップS2では、受信可能な周波数が存在するかどうかの検索を行う。ここで、周波数の検索とは、デコーダ部4でデジタルデータに復号可能な信号の周波数を検知するために、所定の周波数帯を検索することによって行う。なお、このような周波数の検索は、サーチ動作ともいわれる。ここで、受信可能な周波数がみつからない場合は(S2:NO)、本自動プリセット処理を終了する。ここでは、まず、第1番目の周波数として周波数Aがみつかったものとする。
【0018】
次に、ステップS3では、ステップS2で検索された周波数をプリセットメモリ(メモリ10)に、受信可能な周波数として登録する。第1番目に検索された周波数Aは、プリセットグループ1であるとしてプリセットメモリに登録されるものとする。
【0019】
次に、ステップS4では、ステップS2で検索された周波数に含まれている番組を検索する。ここでの番組の検索は、例えば、デコーダ4で解読された番組情報を用いることによって行うことができる。番組がみつかると(S4:YES)、その番組を、ステップS3にて登録された周波数と関連付けてプリセットメモリに登録する(S5)。ここでみつかった番組は、プリセットグループ1の下位の階層として位置づけられて登録されるものとする。番組の検索およびプリセットメモリへの登録(S4、S5)は、ステップS3にて登録された周波数に未検出の番組がみつからなくなるまで繰り返される。つまり、ステップS3で登録された周波数に含まれる全ての番組が検索される。
【0020】
このように番組の登録を行い、プリセットグループ1(周波数A)に含まれる番組は、プリセット番号1−1から1−10とされ、以後、プリセットグループ1に含まれる番組はプリセット番号1−1から1−10として取り扱うことができるようになる(下記表1参照)。未検出の番組がなくなると(S4:NO)、ステップS0からの処理に戻る。
【0021】
ここで、ステップS0においてモードSWがONであれば、再び、受信可能な周波数の検索が行われる(S2)。この場合、周波数Bがみつかり、受信可能な周波数として周波数Bが、プリセットグループ2としてプリセットメモリに登録される。さらに、ステップS4、S5の処理によって、周波数Bに含まれる番組として8個の番組がみつかり、これらの番組が周波数Bと関連付けられてプリセットメモリに登録されることになる。すなわち、プリセットグループ2である周波数Bに含まれる番組は、プリセット番号2−1から2−8として取り扱うことができるようになる(下記表1参照)。
【0022】
周波数Bについての番組の検索がすべて終了し、再びステップS0からの処理が始まり、モードSWがONとなっていて周波数の検索が行われた場合、今度は、受信可能な周波数はみつからないので、スッテプS2における判定はNOとなり、処理は終了する。この場合、周波数に関する検索も、それぞれの周波数についての番組の検索もすべて行われ、自動プリセット機能が完了したことになる。
【0023】
なお、ステップS0において、モードSWがONとなっていない場合は(S0:NO)、この自動プリセット機能のモード実行中であるかどうかを判定する。つまり、ここでモード実行中であると判定される場合(S1:YES)とは、自動プリセット機能の実行中に、ユーザーがモードSWをOFFするなど、外的要因によって強制的に自動プリセット機能を中止することが指示された場合ということになるので、ステップS0にてモードSWがOFFでると判定されるまでに、プリセットメモリに登録されていた内容を破棄して処理を終了する。
【0024】
ステップS1において、自動プリセット機能のモード実行中でないと判定される場合は(S1:NO)、自動プリセット機能の実行が終了した場合であるとして、ステップS0からの処理に戻り、モードSWがONになるのを待機する。
【0025】
以上述べた自動プリセット処理によって、プリセットメモリ中には、下記表1のような形式で、周波数と番組が階層的に対応付けられて登録が行われることになる。受信機制御部9による制御の下で、下記表1の内容を表示部12上に表示しつつ、操作部11を介して番組の選択を行うことができるようにすることで、ユーザは、現在受信可能な周波数とそれに含まれる番組とを把握しつつ、表示された番組の中から所望の番組を選局することができる。
【0026】
【表1】
【0027】
このよに、図3の自動プリセット処理によって、受信可能な周波数の登録と、その周波数に含まれる番組の登録とを同時に行うことが可能となる。しかも、周波数と番組とが関連付けられて登録される。したがって、受信可能な周波数と番組がすべて登録されると、受信可能な周波数毎にグループが形成され、各グループにはその周波数に属する番組が登録されていることになる。しかも、これらの登録は自動的に行われ、ユーザによる介在を一切必要としない。したがって、ユーザにとって極めて利用しやすい形で、自動プリセット機能が実現されることになる。
【0028】
なお、図1に示した放送受信装置の構成は、一つの例であり、本発明は、様々な種類のデジタル放送の受信装置にも適用することができる。また、図3に示したフローチャートも、周波数と番組の両方を自動登録するような形式を維持しつつ様々な変形を行うことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、周波数に関する検索と、周波数内に含まれる番組とを同時に検索し、かつ、番組と周波数とが関連付けられた状態でメモリに登録される。したがって、ユーザに対して、番組がどの周波数に含まれるかということを把握できるように、登録された情報の提供を行うことができる。つまり、利便性の高い自動プリセット機能が実現される。番組情報の自動プリセットを行うためにユーザの介入は一切必要ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としてのデジタル音声放送の放送受信装置の構成を表すブロック図である。
【図2】受信可能な番組の構成の例を表す図である。
【図3】自動プリセット処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 チューナ部
3 ADコンバータ
4 デコーダ部
9 受信機制御部
10 メモリ
11 操作部
12 表示部
50 放送受信装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送の受信装置に関し、詳細には、このような受信装置における、受信可能な番組を予め登録するプリセット機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、デジタル放送の実施及び検討が進められている。このようなデジタル放送では、1つの周波数に複数の番組が含まれ、その結果、従来のアナログ放送と比較して番組数が格段に増える場合が多い。例えば、デジタル放送の一つであるDAB(Digital Audio Broadcasting)では、1つの放送波(周波数)はアンサンブルと呼ばれ、1つのアンサンブルには複数の番組(オーディ番組、データ番組)が含まれている。
【0003】
アナログ放送の場合には、番組毎に周波数が割り当てられていた、つまり周波数そのものが番組を識別する情報であったため、アナログ放送の受信装置では、受信可能な周波数を登録するという形で番組の自動プリセットを行うことができた。一方、デジタル放送では、1つの周波数に複数の番組が含まれ、受信可能な番組数が格段に増える。したがって、通常、デジタル放送受信装置では、全ての番組を登録することは行われない。すなわち、従来は、ユーザーが、デジタル放送受信装置にシーク動作等を行わせて検索された番組の中から、登録しておきたい番組を選んで、番組のプリセットを行うということが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のデジタル放送受信装置では、ユーザが所定の操作を行うことによって、好みの番組のみをプリセットするようにしていた、つまり、手動でプリセットを行うようにしていたが、デジタル放送では番組数が多いため、複数の番組をプリセットしおきたい場合、ユーザにとっては煩わしい作業となる。
【0005】
一方、従来のアナログ放送の受信装置のように、受信可能な全ての番組を一様に登録してしまうと、番組数が格段に増えるデジタル放送では、どの番組がどの周波数に属するものであるかといったことをユーザーが把握し難くなる。本発明は、このような事情に鑑みてなされた、すなわち、本発明は、ユーザにとって利用しやすい形式の自動プリセット機能を提供するデジタル放送受信装置を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、デジタル放送受信装置に、所定の周波数帯域内で受信周波数を順次変更しつつ受信可能な信号を検索するとともに、受信可能な信号であるとして検索された信号中に含まれている番組を検索する機能、つまり、周波数についての検索と、周波数内に含まれる番組についての検索の両方の面から同時に検索を行う機能を付加する。そして、検索された受信可能な信号に関する情報と、該検索された受信可能な信号に含まれる番組に関する情報とを互いに関連付けてメモリに登録するようにしておく(請求項1)。番組と周波数が関連付けられた状態でメモリに登録されるので、ユーザが、番組がどの周波数に含まれるかということを把握できるように、登録された情報の提供を行うことができる。
【0007】
この場合、受信可能な信号に関する情報が上位階層となり、受信可能な信号に含まれる番組の情報が下位階層となる形式でメモリへの登録を行う構成としても良い(請求項2)。
【0008】
さらに、デジタル放送受信装置に、メモリに登録された情報に基づいて、受信可能な信号に関する情報に対してどの番組が対応しているかをユーザが把握できる形式で表示部に表示させるとともに、ユーザが操作部を操作することによって選択された番組を再生する機能を付加する(請求項3)。このように構成しておけば、ユーザは、番組がどの周波数に属するかを確実に把握しつつ番組の選局をできるようになる。
【0009】
なお、メモリへの登録機能(つまり、自動プリセット機能)のON/OFFを指示するスイッチを設けるようにしておいても良い。そして、このスイッチがONである間は、所定の周波数帯に含まれる受信可能な全ての周波数の信号と、受信可能なそれぞれの信号に含まれる全ての番組とが検索されるまで検索を行うとともに、検索された全ての情報をメモリに登録する所定の動作を行うようにしておく(請求項4)。
【0010】
それに加えて、所定の動作が完了するまでの途中でスイッチがOFFされた場合には、所定の動作の途中においてスイッチがOFFされるまでに登録されていた情報をメモリ中から破棄するように構成しておいても良い(請求項5)。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の第1の実施形態としてのデジタル音声放送の放送受信装置50のブロック図を示す。ここで、このデジタル音声放送は、1つの周波数に複数の番組を含み、また、音楽やトーク番組などの音声サービスの他に、番組名(チャンネル名)、番組ID(チャンネルID)、曲名などを含む番組情報も配信している一般的なデジタル音声放送であるものとする。
【0012】
デジタル音声放送の放送波は、アンテナ1を介してチューナ部2に入力される。チューナ部2では、放送波周波数への同調、高周波信号増幅、及び、高周波信号を一定の振幅レベルの中間周波数信号(IF信号)に変換すること等が行われる。この際、妨害となる不要な周波数成分は放送波周波数のみを抽出するバンドパスフィルタによって取り除かれる。IF信号は、ADコンバータ3によりデジタル化されデコーダ部4に送られる。
【0013】
デコーダ部4は、受信データの解読処理を行い、チャンネル番号、番組ID、番組名、曲名などからなる番組情報を受信データから抽出して受信機制御部9に送ることができる。受信機制御部9は、デコーダ部4から番組情報を受け取ること、及びバッテリバックアップされたメモリ10への書込み及び読出しを行うことの他、放送受信装置50のあらゆる機能を司る。また、受信機制御部9は、表示部12に、チャンネル名など必要な表示情報を表示させることができる。操作部12は、ユーザが放送受信装置50に対する様々な指示を与える為の操作部であり、プリセットキー等を含んでいる。
【0014】
受信機制御部9からデコーダ4に番組指定の指示が送られると、デコーダ部4では、指定された番組の音声データを、受信データから抽出する処理が行われる。そして、抽出された番組の音声データはDAコンバータ5に送られる。DAコンバータ5では、デジタル信号からアナログ信号への変換が行われ、DAコンバータ5からのアナログ信号は、電子ボリューム6において音量及び音質調整された後に、オーディオアンプ7を介してスピーカ8に送られる。
【0015】
いま、受信可能な番組の構成が図2(a)、(b)のようなものであるとする。すなわち、周波数Aには番組A1から番組A10までの10個の番組が含まれ、周波数Bには番組B1から番組B8までの8個の番組が含まれているものとする。放送受信装置50では、受信機制御部9による制御の下で、図2に示したような番組構成を、プリセットメモリとして用いられるメモリ10に登録する自動プリセット機能が実行される。
【0016】
図3は、自動プリセット機能を実現する為の処理(自動プリセット処理)の流れを示すフローチャートである。なお、図3の自動プリセット処理は、放送受信装置50の起動時など、デジタル音声放送の受信開始を指示する所定の操作が行われたときに、1つの処理として実行されるものとする。所定の操作が行われ本自動プリセット処理が開始されると、自動プリセット機能の実行をON/OFFするためのスイッチ(以下、モードSWと記す)がONになっているかどうかを判定する(S0)。モードSWがONであるならば(S2:YES)、自動プリセット機能のモード実行中になったとしてステップS2からの処理に進む。
【0017】
ステップS2では、受信可能な周波数が存在するかどうかの検索を行う。ここで、周波数の検索とは、デコーダ部4でデジタルデータに復号可能な信号の周波数を検知するために、所定の周波数帯を検索することによって行う。なお、このような周波数の検索は、サーチ動作ともいわれる。ここで、受信可能な周波数がみつからない場合は(S2:NO)、本自動プリセット処理を終了する。ここでは、まず、第1番目の周波数として周波数Aがみつかったものとする。
【0018】
次に、ステップS3では、ステップS2で検索された周波数をプリセットメモリ(メモリ10)に、受信可能な周波数として登録する。第1番目に検索された周波数Aは、プリセットグループ1であるとしてプリセットメモリに登録されるものとする。
【0019】
次に、ステップS4では、ステップS2で検索された周波数に含まれている番組を検索する。ここでの番組の検索は、例えば、デコーダ4で解読された番組情報を用いることによって行うことができる。番組がみつかると(S4:YES)、その番組を、ステップS3にて登録された周波数と関連付けてプリセットメモリに登録する(S5)。ここでみつかった番組は、プリセットグループ1の下位の階層として位置づけられて登録されるものとする。番組の検索およびプリセットメモリへの登録(S4、S5)は、ステップS3にて登録された周波数に未検出の番組がみつからなくなるまで繰り返される。つまり、ステップS3で登録された周波数に含まれる全ての番組が検索される。
【0020】
このように番組の登録を行い、プリセットグループ1(周波数A)に含まれる番組は、プリセット番号1−1から1−10とされ、以後、プリセットグループ1に含まれる番組はプリセット番号1−1から1−10として取り扱うことができるようになる(下記表1参照)。未検出の番組がなくなると(S4:NO)、ステップS0からの処理に戻る。
【0021】
ここで、ステップS0においてモードSWがONであれば、再び、受信可能な周波数の検索が行われる(S2)。この場合、周波数Bがみつかり、受信可能な周波数として周波数Bが、プリセットグループ2としてプリセットメモリに登録される。さらに、ステップS4、S5の処理によって、周波数Bに含まれる番組として8個の番組がみつかり、これらの番組が周波数Bと関連付けられてプリセットメモリに登録されることになる。すなわち、プリセットグループ2である周波数Bに含まれる番組は、プリセット番号2−1から2−8として取り扱うことができるようになる(下記表1参照)。
【0022】
周波数Bについての番組の検索がすべて終了し、再びステップS0からの処理が始まり、モードSWがONとなっていて周波数の検索が行われた場合、今度は、受信可能な周波数はみつからないので、スッテプS2における判定はNOとなり、処理は終了する。この場合、周波数に関する検索も、それぞれの周波数についての番組の検索もすべて行われ、自動プリセット機能が完了したことになる。
【0023】
なお、ステップS0において、モードSWがONとなっていない場合は(S0:NO)、この自動プリセット機能のモード実行中であるかどうかを判定する。つまり、ここでモード実行中であると判定される場合(S1:YES)とは、自動プリセット機能の実行中に、ユーザーがモードSWをOFFするなど、外的要因によって強制的に自動プリセット機能を中止することが指示された場合ということになるので、ステップS0にてモードSWがOFFでると判定されるまでに、プリセットメモリに登録されていた内容を破棄して処理を終了する。
【0024】
ステップS1において、自動プリセット機能のモード実行中でないと判定される場合は(S1:NO)、自動プリセット機能の実行が終了した場合であるとして、ステップS0からの処理に戻り、モードSWがONになるのを待機する。
【0025】
以上述べた自動プリセット処理によって、プリセットメモリ中には、下記表1のような形式で、周波数と番組が階層的に対応付けられて登録が行われることになる。受信機制御部9による制御の下で、下記表1の内容を表示部12上に表示しつつ、操作部11を介して番組の選択を行うことができるようにすることで、ユーザは、現在受信可能な周波数とそれに含まれる番組とを把握しつつ、表示された番組の中から所望の番組を選局することができる。
【0026】
【表1】
【0027】
このよに、図3の自動プリセット処理によって、受信可能な周波数の登録と、その周波数に含まれる番組の登録とを同時に行うことが可能となる。しかも、周波数と番組とが関連付けられて登録される。したがって、受信可能な周波数と番組がすべて登録されると、受信可能な周波数毎にグループが形成され、各グループにはその周波数に属する番組が登録されていることになる。しかも、これらの登録は自動的に行われ、ユーザによる介在を一切必要としない。したがって、ユーザにとって極めて利用しやすい形で、自動プリセット機能が実現されることになる。
【0028】
なお、図1に示した放送受信装置の構成は、一つの例であり、本発明は、様々な種類のデジタル放送の受信装置にも適用することができる。また、図3に示したフローチャートも、周波数と番組の両方を自動登録するような形式を維持しつつ様々な変形を行うことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、周波数に関する検索と、周波数内に含まれる番組とを同時に検索し、かつ、番組と周波数とが関連付けられた状態でメモリに登録される。したがって、ユーザに対して、番組がどの周波数に含まれるかということを把握できるように、登録された情報の提供を行うことができる。つまり、利便性の高い自動プリセット機能が実現される。番組情報の自動プリセットを行うためにユーザの介入は一切必要ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としてのデジタル音声放送の放送受信装置の構成を表すブロック図である。
【図2】受信可能な番組の構成の例を表す図である。
【図3】自動プリセット処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 チューナ部
3 ADコンバータ
4 デコーダ部
9 受信機制御部
10 メモリ
11 操作部
12 表示部
50 放送受信装置
Claims (5)
- 1つの周波数に複数の番組が含まれるデジタル放送を受信するための放送受信装置であって、
所定の周波数帯域内で受信周波数を順次変更しつつ受信可能な信号を検索するとともに、受信可能な信号であるとして検索された信号中に含まれている番組を検索し、検索された受信可能な信号に関する情報と、該検索された受信可能な信号に含まれる番組に関する情報とを互いに関連付けてメモリに登録するよう制御する第1の制御手段を備えること、を特徴とするデジタル放送受信装置。 - 前記第1の制御手段は、前記受信可能な信号に関する情報が上位階層となり、前記受信可能な信号に含まれる番組の情報が下位階層となる形式で前記メモリへの登録を行うこと、を特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
- 表示部および操作部を含むユーザインタフェースと、
前記メモリに登録された情報に基づいて、受信可能な信号に関する情報に対してどの番組が対応しているかをユーザが把握できる形式で前記表示部に表示させるとともに、ユーザが前記操作部を操作することによって選択された番組を再生するように制御する第2の制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデジタル放送受信装置。 - 前記操作部には、前記メモリへの登録のON/OFFを指示するスイッチが含まれ、
前記第1の制御手段は、前記スイッチがONである間は、前記所定の周波数帯に含まれる受信可能な全ての周波数の信号と、受信可能なそれぞれの信号に含まれる全ての番組とが検索されるまで検索を行うとともに、検索された全ての情報を前記メモリに登録する所定の動作を行うこと、を特徴とする請求項2または請求項3に記載のデジタル放送受信装置。 - 前記第1の制御手段は、前記所定の動作が完了するまでの途中で前記スイッチがOFFされた場合には、前記所定の動作の途中において前記スイッチがOFFされるまでに登録されていた情報を前記メモリ中から破棄すること、を特徴とする請求項4に記載のデジタル放送受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002171229A JP2004023128A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | デジタル放送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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WO2006087104A1 (en) * | 2005-02-21 | 2006-08-24 | Sony Deutschland Gmbh | Method for tuning a system to a plurality of service signals |
US7917141B2 (en) | 2005-02-21 | 2011-03-29 | Sony Deutschland Gmbh | Method for tuning a system to a plurality of service signals |
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