JP2004022170A

JP2004022170A - 雌型接続端子

Info

Publication number: JP2004022170A
Application number: JP2002170963A
Authority: JP
Inventors: Tsugio Anpo; 安保　次雄; Katsuji Shimazawa; 島沢　勝次; Yoshikatsu Hasegawa; 長谷川　佳克
Original assignee: Ryosei Electro Circuit Systems Ltd
Current assignee: Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date: 2002-06-12
Filing date: 2002-06-12
Publication date: 2004-01-22

Abstract

【課題】雄型接続端子と確実かつ容易に接続し得る雌型接続端子を得る。
【解決手段】雄型接続端子２は導電金属板から所定形状に打ち抜きから形成され、雌型接続端子２には雄型接続端子１の略円筒部１１の外周面に接触する嵌着部２１と、電線を接続する電線接続部２２とからなる。また、嵌着部２１の上部内壁の両側には、雄型接続端子２の略円筒部１１が挿入された際に、略円筒部１１と接触するための２つの凸状の接点部２６が設けられている。
嵌着部２１の底部には、雄型接続端子１が挿入された際に、接点部２６の反対側から雄型接続端子１を押圧するための別体の可動接触片２７が内蔵されている。この可動接触片２７は例えばステンレス鋼の板ばねから成り、前端は上方にＵ字状に折り返され、後端は嵌着部２１の底部に押さえ部２８により固定されている。
【選択図】　　　　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線を後部に接続してコネクタハウジングに収容される雌型接続端子に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、相互に接続し得る一対の雄型接続端子と雌型接続端子は、相互に嵌合し得る一対のコネクタハウジングにそれぞれ収容して使用され、コネクタハウジング同士を嵌合した際に、接続端子同士が結合して電気的接続がなされるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
近年、コネクタハウジングに収容する接続端子の数が増加するに従い、コネクタハウジングが大型化する傾向がある。接続端子の数を減少することなくコネクタハウジングを小型化するためには、接続端子を小型化すると共に、それらをコネクタハウジングに高密度に収容する必要がある。
【０００４】
しかし、接続端子が高密度化するにつれ、１組でも接続端子同士の結合が不能になると、コネクタ同士の嵌合ができなくなることがある。また、各接続端子同士の嵌合力、嵌合ストロークを小さくしないと、全体の嵌合力が極めて大きくなってしまう。
【０００５】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、構造が簡素で確実に結合が可能な雌型接続端子を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る雌型接続端子は、円筒状挿入部を有する雄型接続端子と接続するための導電金属板を折曲した雌型接続端子において、前記雄型接続端子の挿入部を受け入れる略円筒状の嵌着部を有し、該嵌着部内に該嵌着部とは別体の板ばねから成る可動接触片の端部を固定し、前記嵌着部と前記可動接触片により前記雄型接続端子を挟着して電気的に接続することを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図１は相互に接続し得る雄型接続端子１と雌型接続端子２の斜視図、図２は雌型接続端子２の断面図を示している。雄型接続端子１には、相手側の雌型接続端子２と電気的に接続する略円筒部１１が設けられており、この略円筒部１１の先端には半球面部１２が形成され、略円筒部１１の後部にはテーパ部１３が設けられている。略円筒部１１の基部には、図示しない例えばフラットケーブルの導体に固定する突片状の固定部１４が、略直角方向に向けて延設されている。この雄型接続端子１は１枚の導電金属板から所定形状に打ち抜かれ、その後に所定形状に折り曲げられることにより形成されている。
【０００８】
一方、雄型接続端子２も導電金属板から所定形状に打ち抜いて形成され、雌型接続端子２には雄型接続端子１の略円筒部１１の外周面に接触する嵌着部２１と、電線を接続する電線接続部２２とから成り、電線接続部２２には電線の芯線を圧着する芯線圧着片２３ａ、２３ｂと、電線の被覆部を圧着する被覆圧着片２４ａ、２４ｂが設けられている。また、嵌着部２１の下部は断面角形に形成され、上部は断半円形とされて、上部中央部において両側から突き合わされている。
【０００９】
嵌着部２１の上部内壁の両側には、雄型接続端子２の略円筒部１１が挿入された際に、略円筒部１１と接触するための２個の内側に突出した接点部２６が設けられている。更に、嵌着部２１の底部には雄型接続端子１が挿入された際に、接点部２６側に雄型接続端子１を押圧するための別体の可動接触片２７が内蔵されている。この可動接触片２７は例えばステンレス鋼の板ばねから成り、前端は上方にＵ字状に折り返され、後端は嵌着部２１の底部を切り抜いて折り返した押さえ部２８みより固定されている。また、嵌着部２１の下部の挿入口の左右の下部には、雄型接続端子１が可動接触片２７の裏側に挿入されないように規制するためのガイド板２９が設けられており、嵌着部２１の挿入口の中央上部にはガイド片３０が設けられている。
【００１０】
雄型接続端子１には、その固定部１４にフラットケーブルの導体を溶着等によって接着する。また、雌型接続端子２には、電線接続部２２の芯線圧着片２３ａ、２３ｂと被覆圧着片２４ａ、２４ｂに電線の芯線と被覆をそれぞれ圧着する。そして、相互に結合し得る一対の図示しないコネクタハウジングに、複数個ずつの雄型接続端子１と雌型接続端子２をそれぞれ収容する。
【００１１】
図３は雌型接続端子２に雄型接続端子１が挿入された状態の斜視図を示しており、嵌着部２１に略円筒部１１が挿入されると、略円筒部１１は可動接触片と２つの接点部２６により挟着され電気的な接続がなされる。
【００１２】
また、略円筒部１１の後部にテーパ部１３を設けたことにより、テーパ部１３がガイド板２９、ガイド片３０と接触し、雌型接続端子２に雄型接続端子１を挿入した際にストッパの役割を果たすことにより、雄型接続端子１は所定の挿入ストロークで止まり、挿入し過ぎることが防止される。
【００１３】
また、雄型接続端子１の挿入部を略円筒形状としたことにより、雄型接続端子１が多少傾斜して挿入されたとしても、雌型接続端子２の嵌着部２１内に確実に誘導されることになる。
【００１４】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る雌型接続端子は、簡素な結合構造を有するため容易に挿入でき、多少の軸端方向に狂いがあっても挿入が可能となり、短い挿入ストロークで結合ができるため、多極コネクタに使用すると利点が生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図１】雌型接続端子と雄型続端子の斜視図である。
【図２】雌型接続端子の断面図である。
【図３】雌型接続端子に雄型続端子を嵌着した状態の斜視図である。
【符号の説明】
１　雄型接続端子
２　雌型接続端子
２１　嵌着部
２２　電線接続部
２３ａ、２３ｂ　芯線圧着部
２４ａ、２４ｂ　被覆圧着部
２６　接点部
２７　可動接触片
２８　押さえ部
２９　ガイド板
３０　ガイド片

Claims

円筒状挿入部を有する雄型接続端子と接続するための導電金属板を折曲した雌型接続端子において、前記雄型接続端子の挿入部を受け入れる略円筒状の嵌着部を有し、該嵌着部内に該嵌着部とは別体の板ばねから成る可動接触片の端部を固定し、前記嵌着部と前記可動接触片により前記雄型接続端子を挟着して電気的に接続することを特徴とする雌型接続端子。
前記可動接触片は前端を上方にＵ字状に折り返し、後端部を前記嵌着部の底部に固定した請求項１に記載の雌型接続端子。
前記嵌着部に内壁に突出した接点部を設けた請求項１に記載の雌型接続端子。
前記嵌着部の入口には、前記挿入部が前記可動接触片の裏側に挿入されないように、両側から張り出したガイド板を設けた請求項１に記載の雌型接続端子。