JP2004021995A - グループコネクティビティのためのビジュアルグループインタフェース - Google Patents
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Abstract
【課題】親密なユーザグループが互いにインタラクトする。
【解決手段】グループがインタラクトするアイコンは、各グループメンバのデスクトップ上に駐在し、クリックアクティビティ化モードと、ドラッグアンドドロップ機能を含む数多くの属性を有する。当該アイコンは、各グループメンバにグループの共有されたリレーションシップの表現を提供する。任意のグループメンバは、グループアイコンを変更し、当該グループの他のメンバのコンピュータに当該変更を伝えることができる。当該アイコンは、ノンバーバル及びバーバル通信を行うことができ、アクティビティ共有のためにアクティビティ化することができる。当該グループのオンラインメンバには、グループのステータス及びアクティビティが、表示されたステータスバーを介して、継続して知らされる。
【選択図】 図２
【解決手段】グループがインタラクトするアイコンは、各グループメンバのデスクトップ上に駐在し、クリックアクティビティ化モードと、ドラッグアンドドロップ機能を含む数多くの属性を有する。当該アイコンは、各グループメンバにグループの共有されたリレーションシップの表現を提供する。任意のグループメンバは、グループアイコンを変更し、当該グループの他のメンバのコンピュータに当該変更を伝えることができる。当該アイコンは、ノンバーバル及びバーバル通信を行うことができ、アクティビティ共有のためにアクティビティ化することができる。当該グループのオンラインメンバには、グループのステータス及びアクティビティが、表示されたステータスバーを介して、継続して知らされる。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グループメッセージングに関し、具体的には、グループへのデスクトップ接続であって、グループ通信及びアクティビティを容易にするデスクトップ通信に関する。
【０００２】
【従来の技術】
人々の生活において、コンピュータ技術及びインターネットがますます重要な役割を担うにつれて、Ｉｎｔｅｒｎｅｔユーザは、生産性を向上させることだけでなく、レクリエーションアクティビティを向上させ、共同体意識を拡大させることも要求し始めている。これらの要求を満たすため、種々のプログラム及びサービスが作り出されており、それには、Ｉｎｔｅｒｎｅｔチャット及びインスタントメッセージング、オーディオストリーミング、ファイル共有機能、並びにマルチプレイヤネットワークゲームが含まれる。これらのアプリケーションによれば、ユーザが種々の方法で友人及び同僚と通信することができるものの、当該ユーザに共同体意識及び共有関係を提供することは、残念ながらできない。
【０００３】
インスタントメッセージングプログラムが、現在、数多く市販され、その人気からも、友人及び知人と直に通信したいとする消費者のニーズが分かる。アプリケーションが異なれば、機能のレベルも異なるが、これらのプログラムがあれば、ユーザは次のようなことができる。すなわち、リモートユーザとの間でテキストメッセージを送受信することができ、リモートユーザとの間でファイルを送受信することができ、ユーザが参加者を追加することができるグループチャットセッションを開始させることができる。ユーザは、これらのプログラムにより、友人が通信可能かどうかを発見することができ、仮にそうであれば、テキストメッセージをやり取りすることができる。これらのプログラムによれば、一定のコネクティビティがユーザに与えられるが、注意を引くという点では、これらの媒体は例えば電話よりも遥かに小さい。これらのアプリケーションは、通信という点では、多くの点で成功している媒体であるが、参加者に、参加者同士のリレーションシップを高める共同体またはコンテキストの意識を与えることができない。多数のチャットプログラムにおいては、連絡先（ｃｏｎｔａｃｔ）を「ｂｕｄｄｙ ｌｉｓｔ」にグループ化することができるが、この連絡先のセットは、必ずしも互いの存在を知らないし、必ずしも互いにアクティビティを共有しない。言い換えると、共同体意識は、承諾がなくても、参加者が知らなくても、一人のユーザにより連絡先に押し付けられる。連絡先をグループ化するといっても、連絡先をリストアップするだけであるから、これによりグループアクティビティまたはインタラクションが容易にならず、共同体意識が強くなる訳ではない。
【０００４】
現在市販されている他のレクリエーション向けアプリケーションには、ファイル共有プログラムが含まれている。これらのプログラムにより、ユーザは、パブリックのメンバ（通常、そのとき同じプログラムをランさせている者は誰であれ）との間でファイルをダウンロードしたりアップロードしたりすることができる。そのプログラムをランしているとき、これらユーザは、当該サービスを受けている他のユーザとチャットする機会はよくあるが、特定のユーザと小さなセレクト（ｓｅｌｅｃｔ）ユーザグループとの間では、親密で持続的なリレーションシップは欠けている。物理的なリレーションシップとは異なり、この設定における「共同体」というのは、非常に大きくて選択できない。ユーザは、インタラクトする相手を容易に選択できない。その上、ユーザと他のユーザとのリレーションシップは、必要上、パブリックルーム（ｐｕｂｌｉｃ ｒｏｏｍ）においてファイルを共有したりチャットしたりすることに限定されるから、望ましい思われる他の形態のインタラクションは制限される。
【０００５】
最後に、ユーザが、家庭で、リモートユーザとともにプレイしたり、リモートユーザを相手にプレイするマルチプレイヤゲームは、これまでになく人気がある。プレイするものが二人でオブザーバが多数のチェスという伝統的なゲームから、数十人を相手にしてプレイする「ｆｉｒｓｔ−ｐｅｒｓｏｎ ｓｈｏｏｔｅｒ」まで、インタラクションが可能な場は数多くあり、現代のゲームにあっては、多くの場合、ユーザは並行してチャットすることができる。これらのゲームに参加したり、他のプレイヤとこの興味を分け合うことで、ユーザの共同体意識を、以前よりも僅かに高めることができる。グループでプレイしたりチャットしたりすることができるプライベートアリーナ（ｐｒｉｖａｔｅ ａｒｅｎａ）を形成できる機能を有するゲームは数多くある。しかし、ユーザの共同体意識は、強化されず、せいぜい互いにインタラクトするという程度である。特に、ユーザは、１つのサイトで、グループを立ち上げ、ゲームをプレイできるにすぎないから、ユーザがプレイをしようとする場合には、その都度、グループを立ち上げなければならない。であるから、立ち上げたグループは、持続しないし、モバイル（ｍｏｂｉｌｅ）でもない。すなわち、そのグループは、別のゲームのような他のアクティビティやオンラインジャーナルに行けば、必ず損傷を受けることになる。その都度、ユーザはグループを立ち上げなければならない。
【０００６】
ゲーム環境を有するユーザは、互いにゲームをプレイし、同時にチャットすることもできるが、典型的には、他の方法でインタラクトすることはできない。これらユーザは、典型的には、他のチャットプログラムを介してインタラクトして初めて他のユーザの存在に気づくのである。加えて、とにかくインタラクトするためには、これらプレイヤは、関心を引くゲームに没頭しなければならないから、ゲームの押し付けがましくないアクティビティを共有することは不可能である。そうすると、マルチプレイヤゲームというのは、ゲーム共同体を作り出すという点では、成功しているが、数多くの消費者が望むところのくつろげる社会共同体を作り出すという点では、成功していない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
グループ通信アプリケーションとしては、親密なユーザのグループどうしがかなり多くの方法でインタラクトすることができるアプリケーションと、友人だけの小さいグループであってアクティビティを共有しているグループへの一定のコネクションを当てにできるアプリケーションと、に対するニーズがある。このようなシステムがあれば、物理的世界において育んだ友人と多くの点で似ている友人と、一定の社会的なコネクションがあるという意識と、この友人と共有するリレーションシップがあるという意識とを、Ｉｎｔｅｒｎｅｔ世代に与えることができる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、グループ経験に関し、同様に、基礎となる機能に関するものであり、これらグループ経験は、例えばコンピュータデスクトップか、１つ以上のアイコンを保持するためのコンピュータディスプレイその他のディスプレイスペースか、ゲームシステムディスプレイか、セルフォーンディスプレイか、ＰＤＡディスプレイか、あるいはネットワークを介して通信することができる装置のディスプレイかに、表示される１つ以上のアイコンにより容易にでき、他方、基礎となる機能は、グループのオンラインメンバが互いにインタラクトし種々のアクティビティに一緒に参加することができる小さなユーザグループのための共有されたコネクションを表す１つ以上のアイコンに関係付けをした機能である。
【０００９】
この共有されたコネクションを介して通信するグループは、非Ｉｎｔｅｒｎｅｔベースの社会的なインタラクションを模倣するプロセスを介して形成されている。グループのメンバは、メンバの友人及び知人を当該グループに加わるように招待することができ、それらのユーザは、自由に好きなときに加わることができる。しかし、当該グループに招待されたユーザのみが加わることができから、アクセスはパブリックでなく無制限ではない。グループは公表されないし発表されないから、現行のグループメンバを通信元とする公式または非公式でオンラインまたはオフラインでの通信を介して、特定の潜在的な参加者に知らされる。当該グループのメンバの誰かが他のメンバの誰かを好きでなくても、そのメンバを当該グループから「蹴り出す」ことはできない。しかし、ほとんどの社会的状況と同様に、メンバは、当該グループから自由に退会することができる。この共同体の衡平な規定により、社会化が促進され、存在意識が高められるとともに、グループメンバ間で共同体意識が高められ、多くの経験が共有されることが、リサーチにより証明されている。その上、これら持続的なグループは、伝統的で社会的なインタラクションを模倣しており、このインタラクションにおいては、友人のグループは、種々のアクティビティに互いに参加しており、しかもさらに個々に区別された１対１の通信を強制的に選択するように設計されている。
【００１０】
グループがインタラクトするためのコア（ｃｏｒｅ）アプリケーションは、各グループメンバのデスクトップ（その他の装置ディスプレイエリア）上に駐在し、普通のデスクトップアイコンの属性の多くを有する。当該アプリケーションは、アイコンとして表示されるので、視認性が高く、直接的で複雑でない通信手段を提供し、共有するリレーションシップをグラフィカルに表現したものを、そのグループに提供する。１つのインプリメンテーションにおいて、グループメンバは、メンバのディスプレイに表示されたアイコンを変更することができ、変更があると、その旨が、当該グループの他のメンバに伝えられる。
【００１１】
このデスクトップアイコンを使用して、当該グループの各メンバは、当該グループ全体と通信しインタラクトすることができる。特に、当該アプリケーションは、ノンバーバル（ｎｏｎ−ｖｅｒｂａｌ）又はバーバル（ｖｅｒｂａｌ）で通信を行い、同様にアクティビティを共有する。サポートされた機能には、グループの任意のメンバがアイコンをダブルクリックできることが含まれ、これにより、ユニークなバーバル又はノンバーバルのグリーティングを、当該グループの各メンバに送信することができる。このアクションがあると、当該グループの各メンバに、サウンド、イメージ、及び／またはアニメーションが送信される。当該グループのメンバは、より伝統的なアクティビティ、例えばチャットと、インスタントメッセージングに参加することができ、同様にファイル共有やゲームプレイに参加することもできる。重要なことであるが、同一グループがこの範囲のアクティビティを通じて持続的するから、当該グループは、共有された経験のセットを介して、所望する共同体の意識をさらに高めることができる。
【００１２】
当該グループのオンラインメンバには、継続的に、グループのアクティビティと通信も通知される。例えば「グリーティング」は、フォアグランドでどのアプリケーションが実行されているかに関わらず、当該グループの全メンバのスクリーンに送って表示することができる。他のアプリケーションメッセージまたは機能は、チャットインビテーションまたはファイル送信アクティビティのように、基本的には、押し付けがましいものであり、グループメンバの注目を求めるものである。最後に、グループメンバがアクティビティに加わるように最初にさそわれたかどうかとと関係なく（例えば、アクティビティが始まったときにそのメンバがオフラインであっても）、グループステータスとアクティビティ通知とがデスクトップアイコンとともに表示され、当該アプリケーションとインタラクトすることによって、そのユーザは進行中のグループアクティビティには、ともあれ加わることができる。グループとの一定で押し付けがましいコネクションのため、典型的なチャットの経験が、豊かで完全な社会的インタラクションに一変する。
【００１３】
本発明の特徴及び利点は、実施形態を添付の図を参照して詳細に説明することにより、明らかになる。
【００１４】
請求の範囲は、本発明の機能を詳細に記述するが、本発明は、その目的及び利点とともに、添付の図面に関連する次の詳細な説明から、最もよく理解することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をコンピューティング環境のコンテキストで述べる。図において、同様の参照番号は同様の要素を参照する。これは、本発明を実施するには必要ないが、本発明は、コンピュータ実行可能命令、例えばパーソナルコンピュータ（ＰＣ，ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ）実行可能なプログラムモジュールよってインプリメントされるものとして記載する。一般に、プログラムモジュールには、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造が含まれるとともに、特定のタスクをパフォームするか、特定の抽象データ型をインプリメントするようなものが含まれる。
【００１６】
本発明は、ＰＣを除くコンピュータシステム構成においてインプリメントすることができる。例えば、本発明は、ハンドヘルドデバイス、モバイル電話（ｍｏｂｉｌｅ ｐｈｏｎｅ）、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの又はプログラマブルなコンシューマ電子機器、ネットワークＰＣ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ等において実現可能であり、またビジュアルディスプレイ（ｖｉｓｕａｌ ｄｉｓｐｌａｙ）及びネットワーク通信の両方が可能な装置においても実現可能である。本発明は、通信ネットワークを介してリンクされているリモートプロセッシング装置によってタスクが実行される分散コンピューティング環境においても実施することができる。分散コンピューティング環境においては、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートメモリ記憶装置の両方に位置させることができる。
【００１７】
そこで、本発明の詳細な説明は、慣用のＰＣ２０の形態の汎用コンピューティング装置のコンテキストで述べるが、当然、本発明は、上述したような数多くのコンピューティング環境に組み込むことが好ましい。
【００１８】
本発明を詳細に述べるにあたって、その前に、本発明がオペレートするコンピューティング環境を、図１Ａに関連して述べる。ＰＣ２０には、プロセッシングユニット２１、システムメモリ２２、及びシステムバス２３が含まれており、システムバス２３は、システムメモリ２２を含む種々のシステムコンポーネントを、プロセッシングユニット２１に結合するものである。システムバス２３は、幾つかのタイプのバス構造のうちの、メモリバスまたはメモリコントローラ、ペリフェラルバス、及び任意の種々のバスアーキテクチャを使用するローカルバスを含むバス構造とすることができる。このシステムメモリ２２には、ＲＯＭ（ｒｅａｄｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙ）２４と、ＲＡＭ（ｒａｎｄｏｍ ａｃｃｅｓｓ ｍｅｍｏｒｙ）２５とが含まれている。ＢＩＯＳ（ｂａｓｉｃ ｉｎｐｕｔ／ｏｕｔｐｕｔ ｓｙｓｔｅｍ）２６は、スタートアップ中のように、ＰＣ２０内の要素間で情報を転送するのを助ける基本ルーチンを含むもので、ＲＯＭ２４にストアされている。ＰＣ２０には、ハードディスク６０をリード（ｒｅａｄ）しライト（ｗｒｉｔｅ）するためのハードディスクドライブ２７と、リムーバブル磁気ディスク２９をリードしライトするための磁気ディスクドライブ２８と、リムーバブル光ディスク３１、例えばＣＤ ＲＯＭその他の光媒体をリードしライトするための光ディスクドライブ３０とがさらに含まれている。
【００１９】
ハードディスクドライブ２７と、磁気ディスクドライブ２８と、光ディスクドライブ３０とは、ハードディスクドライブインタフェース３２、磁気ディスクドライブインタフェース３３、及び光ディスクドライブインタフェース３４によって、それぞれ、システムバス２３に接続されている。これらドライブと、それらの関連するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令と、データ構造と、プログラムモジュールと、ＰＣ２０のための他のデータとを不揮発にストアする。ここに例として述べる環境においては、ハードディスク６０、リムーバブル磁気ディスク２９、及びリムーバブル光ディスク３１を用いるが、コンピューティング装置によってアクセス可能なデータをストアすることができる他のタイプのコンピュータ可読媒体、例えば磁気カセット、フラッシュメモリカード、ＤＶＤ（ｄｉｇｉｔａｌ ｖｉｄｅｏ ｄｉｓｋ）、ベルヌーイカートリッジ、ＲＡＭ、ＲＯＭ等は、このオペレーティング環境においても使用することができる、ことは当業者にとって当然のことである。数多くのプログラムモジュールは、１つ以上のアプリケーションプログラム３６、他のプログラムモジュール３７、及びプログラムデータ３８を含めて、ハードディスク６０、磁気ディスク２９、光ディスク３１、ＲＯＭ２４、又はＲＡＭ２５に、ストアすることができる。ユーザは、コマンド及び情報を、入力装置、例えばキーボード４０及びポインティングデバイス４２を操作して、ＰＣ２０に入力することができる。図示しない他の入力装置としては、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、サテライトディッシュ、スキャナ等を含めることができる。これら及び他の入力装置は、しばしば、システムバスに結合されるシリアルポートインタフェース４６を介して、プロセッシングユニット２１に結合されるが、他のインタフェース、例えばパラレルポート、ゲームポート、又はＵＳＢ（ｕｎｉｖｅｒｓａｌ ｓｅｒｉａｌ ｐｏｒｔ）によって接続することができる。モニタ４７その他のディスプレイ装置も、ビデオアタプタ４８のようなインタフェースを介して、システムバス２３に接続されている。このモニタに加えて、ＰＣには、図示しない他のペリフェラル出力装置、例えばスピーカ及びプリンタが含まれるのが典型的である。
【００２０】
ＰＣ２０は、１つ以上のリモートコンピュータ、例えばリモートコンピュータ４９に対して、固定的または一時的な論理接続を使用するネットワーキング環境においてオペレートする。リモートコンピュータ４９は、他のＰＣ、サーバ、ルータ、ネットワークＰＣ、ピア装置その他の共通ネットワークノード、あるいは本明細書で述べる他のタイプの装置とすることができ、リモートコンピュータ４９には、典型的には、ＰＣ２０に関連して既に述べた多くの要素又は全ての要素が含まれるが、本実施の形態においては、ここまでは必要でないので、図１Ａには、メモリ記憶装置５０のみを図示してある。図１Ａに示す論理的な接続には、ＬＡＮ（ｌｏｃａｌ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）５１及びＷＡＮ（ｗｉｄｅ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）５２が含まれる。このようなネットワーキング環境は、オフィス、ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ−ｗｉｄｅコンピュータネットワーク、イントラネット、及びＩｎｔｅｒｎｅｔにおいて普通の環境である。
【００２１】
ＰＣ２０は、ＬＡＮネットワーキング環境において使用されるとき、ネットワークインタフェースまたはアタプタ５３を介して、ＬＡＮ５１に接続される。ＷＡＮネットワーキング環境において使用されるとき、ＰＣ２０には、モデム５４またはＷＡＮ５２を介して通信を確立する他の手段が含まれるのが典型的である。モデム５４は、内部であれ外部であれ、シリアルポートインタフェース４６を介してシステムバス２３に接続される。ＰＣ２０に関連して示したプログラムモジュール、またはその一部は、リモートメモリ記憶装置にストアすることができる。ここに示すネットワーク接続は例にすぎず、当然、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段を使用できる。加えて、本発明は、特定タイプのネットワークに限定するものではない。任意のネットワークタイプ、すなわちワイヤード（ｗｉｒｅｄ）若しくはワイヤレス（ｗｉｒｅｌｅｓｓ）、固定若しくは一時的、回線交換、パケット交換その他のネットワークアーキテクチャを、本発明をインプリメントするために使用することができる。
【００２２】
次の記述においては、断らない限り、１つ以上のコンピューティング装置によってパフォームされるオペレーションのアクト（ａｃｔ）及びシンボリック（ｓｙｍｂｏｌｉｃ）表現を参照して、本発明を説明する。であるから、このようなアクト及びオペレーションは、コンピュータによって実行されるということもあるが、当然、コンピュータのプロセッシングユニットが、構造化データを表す電気信号を操作することは、このようなアクト及びオペレーションに含まれる。この操作により、データが、変換され、コンピュータのメモリシステム内のロケーションに保持されるが、これは、当業者にとって周知の方法で、コンピュータのオペレーションを再構成するか変更するものである。データが保持されるデータ構造は、当該データのフォーマットによって定義された特定のプロパティ（ｐｒｏｐｅｒｔｙ）を有するメモリの物理ロケーションである。ところで、本発明について前述のコンテキストで説明しているが、以下に述べる種々のアクト及びオペレーションを、ハードウェアでインプリメントできることを制限することを意味するものではないことは、当業者にとって当然のことである。
【００２３】
本発明によれば、小さいが親密なグループのメンバ間において一定のコネクティビティが可能になり、ユーザが自分の物理世界の存在において育んだ数多くのリレーションシップタイプを、バーチャル世界において、再現（ｒｅｃｒｅａｔｅ）できる。本発明によってサポートされるグループのメンバは、フレンドリ（ｆｒｉｅｎｄｌｙ）若しくはアンフレンドリ（ｕｎｆｒｉｅｎｄｌｙ）なインタラクション、インテンス（ｉｎｔｅｎｓｅ）若しくはカジュアル（ｃａｓｕａｌ）なインタラクション、喧嘩、恋、又は小さいグループ内の親しい通信により可能な互いに存在する方法によりサポートされている。
【００２４】
本発明の一態様においては、アプリケーションプログラムはデスクトップアイコンにより表され、このアイコンを操作して、グループメンバは、当該グループの他のオンラインメンバと通信しインタラクトすることができる。このグループは、当該アプリケーションプログラムによって提供されるアクティビティ範囲において、持続するものであり、当該グループのメンバは、通知及びアクティビティインジケータがあるので、グループアクティビティに遅れないようになっている。「デスクトップ」及び「デスクトップアイコン」という用語は、本発明を、伝統的なデスクトップディスプレイに限定するものではない、ことは当然のことである。ここで使用される「デスクトップ」という用語には、コンピュータ技術における伝統的な意味が含まれるが、この用語は、時計からデスクトップコンピュータまでの範囲にある装置の他のタイプのビジュアルディスプレイスペースを排除するものではない。
【００２５】
本発明の一実施形態においては、グループメンバは、ピアツーピア接続を介して通信している。このピアツーピア技術は、当技術分野において周知のものであるが、当該グループメンバの個々のコンピュータに焦点を合わせ、当該グループ内で、中央サーバを必要としないで、通信を構成するものである。一般に、メッセージ、ファイル、又は他の通信が当該グループを通じて伝搬されると、各グループメンバは、本グループの少なくとも１人の他のメンバ（必ずしもグループの全てのメンバではない）と通信する。通信を開始するグループメンバは、自分達と接続されている他のグループメンバに、通信準備ができていることを通知し、ついで、これら他のグループメンバは、自分達と接続されている他のグループメンバにその旨を通知し、等々、当該グループの全メンバがその通信を受信するまで通知する。
【００２６】
例えば、図１Ｂにおいては、グループメンバＣはスケートボーダアイコンを有する。このスケートボーダアイコンは、グループメンバＣが、コンピュータＡないしＧよりなるグループのうちの他のグループと共有したいと考えるアイコンである。図１Ｂに示す線は、これらコンピュータ間の論理的な接続を表しているから、ＡはＢに接続され、ＢはＡ、Ｃ、及びＤに接続され、ＣはＢに接続され、ＤはＢ、Ｅ、及びＧに接続され、ＥはＤ及びＦに接続され、ＦはＥに接続され、ＧはＤに接続されている。矢印は、スケートボーダアイコンがこのピアツーピアネットワークを介して送信されて、グループ内の各コンピュータに到着する経路を表す。通信を開始するグループメンバＣは、まず、アイコンを転送する準備ができていることを、Ｂに通知し、Ｂがアイコン転送を要求すると、そのアイコンをＢに転送する。ついでＢは、アイコンを転送する準備ができていることを、Ａ及びＤに知らせ、ついでそのアイコンをＡ及びＤに転送し、等々、これら転送をピアツーピアネットワークを介して行う。このように、アイコンをストアし、全てのコンピュータからアイコンをアクセスすることを可能にする中央サーバを必要とせずに、ネットワーク上の各コンピュータにアイコンが迅速に転送される。
【００２７】
ピアツーピアグループの効率を向上させるため、グループ内の各コンピュータは、そのグループ内の他のメンバのデータベースと同期させてあるデータベースに、「共通ファイル」もストアする。このデータベースは、数多くの種々の方法で同期させることができる。一実施例においては、コンピュータがデータベースを変更すると、その度に、当該コンピュータは、上述の転送手順を用いて、ピアツーピアネットワーク内の他のコンピュータにこれらの変更を伝えることができる。あるいはまた、グループ内のコンピュータは、自分と論理接続されているコンピュータのデータベースが更新されていないかチェックして、一定期間経過後に、自分のデータベースを自動的に更新することができる。ピアツーピア技術は、中央サーバから独立していること、及びリソースを利用できることが多いこと、を含め、多くの利点を有するが、本発明は、中央サーバシステム、ハイブリッドシステムその他のネットワーキング技術を使用して、インプリメントすることもできる。
【００２８】
意図通りのグループを形成するため、メンバの追加は、現行メンバからの招待により行なわれ、追加したメンバのみを離脱させることができる。すなわち、現行メンバをグループから離脱させることはできない。共同体をこのように構成したから、小さく親密なグループのメンバの間に信頼関係が生じるが、チェックされないままグループが拡張されることはなく、知らないメンバや恐らく歓迎されないメンバが侵入することはない。特に、Ｉｎｔｅｒｎｅｔベースの環境においては、よりパブリック（ｐｕｂｌｉｃ）なグループは、本発明の意図するより親密な通信を行うには大き過ぎて扱いにくくなる可能性がある。新しいメンバをグループに追加するためには、グループメンバは、１つのインプリメンテーションにおいては、（Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ（登録商標）のＭＳＮ Ｍｅｓｓｅｎｇｅｒ（登録商標）ディレクトリのような）公開ディレクトリをサーチして、招待するのに必要な連絡先とコンピュータ情報を見つけ出している。その後、招待が、ＭｉｃｒｏｓｏｆｔのＭＳＮ Ｍｅｓｓｅｎｇｅｒのような既存プロトコル又はプログラムを使用して、その見込みメンバに送信される。仮にその招待が受け取られると、当該グループのこの新メンバは、仮にこの新メンバがまだ当該プログラムを持っていない場合には、例えばパブリックサーバから、本発明の機能がインプリメントしてあるプログラムアプリケーションを、マニュアル又は自動で、ダウンロードし、続いて、ピアツーピア技術を使用してグループに接続する。
【００２９】
他のインプリメンテーションにおいては、異なる方法で、グループメンバを追加することができる。そうすると、例えば、グループアプリケーションにはオペレーティングシステム（ＯＳ，ｏｐｅｒａｔｉｎｇ ｓｙｓｔｅｍ）を含めることができ、ＯＳが登録されると、当該ユーザは、見込みメンバのデータベースに登録することもできる。さらに他のインプリメンテーションにおいては、招待する側のグループメンバが、既存のプロトコルを使用して、当該見込みメンバにパスワードを送信すれば、このパスワードは、グループと接続するプログラムアプリケーションとともに使用することができる。
【００３０】
一度グループが形成されると、グループのオンラインメンバは、それぞれ、図２に示すように、メンバのデスクトップ又は他のディスプレイスペースに駐在する共有コネクションを表すグループアイコンを見ることができる。この例においては、Ｂｕｂｂａ、Ｅｕｇｅｎｅ、及びＪｏｈｎが、次に述べるマウスアイコン２０７（１）、（２）、（３）によって表されるグループのメンバであり、これらマウスアイコンは、メンバの各デスクトップ２０１、２０３、２０５上にある。このマウスアイコン２０７（１）、（２）、（３）の振る舞いは、多くの点で、他のなれ親しんだビジュアルにレンダリングされたアイコン又はオブジェクトと同様であり、グループインタラクションを容易にする。このアイコンは、ドラッグすることができ、ドロップターゲットを受け付けることができ、デスクトップ又はディスプレイスペースにアンカー（ａｎｃｈｏｒ）されている。当該アプリケーションの容量が大部分のアプリケーションプログラムに比べて小さいから、これに助長されて、グループメンバは、フォアグランド（ｆｏｒｇｒｏｕｎｄ）のアクティビティに関わらず、オンラインで、当該グループと通信を続けることになる。このように設定が控え目であるから、ユーザは、デスクトップ上に、種々のグループとのリレーションシップを表すグループアイコンを有することもできる。加えて、ユーザは、社会管理の一形態として、あるグループとはオンラインに、あるグループとはオフラインにすることができる。
【００３１】
グループインタラクションに関しては、グループアイコンは、静的エンティティではないが、図３に示すように、リレーションシップを任意にカプセル化することができる。グループのメンバは、どのメンバもグループアイコンを変更することができ、その変更を他のメンバのデスクトップに伝えることができる。そうすると、図２の例において、仮にＢｕｂｂａがマウスアイコンを、図３に示すスケートボーダアイコン３０１に変更した場合には、一実施形態においては、Ｅｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのグループアイコンがスケートボーダアイコン３０１に変更される。１つのインプリメンテーションにおいては、異なるアイコンの数は、本発明がパッケージ（ｐａｃｋａｇｅ）されたアイコンか、ディストリビュータによって承認されたアイコンに限定される。この例においては、スケートボーダアイコン３０１は、必ずグループアプリケーションに含まれることになる。Ｂｕｂｂａが自分のアイコンをスケートボーダアイコン３０１に変更すると、Ｅｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのアイコンもスケートボーダアイコン３０１に変更されるべきとの要求が、Ｅｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのコンピュータに直ちに送信され、仮にＥｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのコンピュータがオンラインである場合には、その要求が自動的に承諾されるか、又はＥｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのコンピュータがオンラインになったとき、承諾される。あるいはまた、当該アプリケーションであれば、ユーザ定義のアクションと関係付けをしたユーザ定義のアイコンが可能である。ここで、スケートボーダアイコン３０１が、実際には、当該アプリケーションにパッケージされて来なかったと仮定すると、Ｂｕｂｂａのコンピュータは、Ｅｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのコンピュータにアイコン変更を要求した上、スケートボーダアイコン３０１を記述するのに必要なファイルを送信する。これらのアイコンによりフレームワーク（ｆｒａｍｅ ｗｏｒｋ）が提供されるので、このフレームワークを通して、グループメンバは自分のリレーションシップ及びインタラクションを理解することができる。グループメンバは、このビジュアルでノンバーバル（ｎｏｎ−ｖｅｒｂａｌ）な通信を使用して、共有した特性とアイデンティティ（ｉｄｅｎｔｉｔｙ）に基づいて、リレーションシップの構築を開始し、グループカルチャを意識し始める。図３は、メンバが参加者である種々のグループの役割を知らせるプログラムアイコン３０３、３０５の例である。
【００３２】
グループアイコンとインタラクトすることは、ほとんどのコンピューティング装置のユーザにとって、慣れ親しんだ容易なプロセスである。１つのインプリメンテーションにおいては、ダブルクリックすると、当該グループの他のメンバに伝えられるネットワークアクションがパフォームされ、右マウスボタンをクリックすると、図４のメニュー４０１と同様のメニューが現れる。グループメンバは、このメニュー４０１から、当該グループの他のメンバと、多くの方法で、例えばＣｈａｎｇｅ Ｗｉｒｅオプション４１３によりアイコンを変更したり、Ｓｅｎｄ Ｆｉｌｅオプション４１５によりファイルを送信したり、又はＬａｕｎｃｈオプション４１１により他の通信を送信して、インタラクトすることができる。当該ユーザは、このメニューを介して、他のプログラム機能、例えばＨｅｌｐ４１７と、Ｄｅｌｅｔｅ４１９と、Ｃｌｏｓｅ４２１にアクセスできる。本発明の一実施形態においては、Ｄｅｌｅｔｅ４１９は、当該ユーザを当該グループから排除し、このユーザのデスクトップから当該グループを永久にリムーブ（ｒｅｍｏｖｅ）する。本発明の他の実施形態においては、Ｃｌｏｓｅ４２１は、当該グループに近づけないことを意味する。すなわち、上述したように、当該ユーザは、当該グループとオンラインできないが、他のグループとオンラインできることを意味する。当該ユーザが当該グループをクローズ（ｃｌｏｓｅ）すると、当該ユーザは当該グループがオフラインに見え、グリーティング又は通知を受信しない。アクセス可能であって慣れ親しんだコンパクトなインタフェースを使用して、当該グループ機能をインプリメントしているので、当該アプリケーションは、当該グループメンバのデスクトップ及びディスプレイ上では、オープン（ｏｐｅｎ）であり利用可能である可能性が高い。
【００３３】
当該グループのメンバが、オンラインであって、当該アプリケーションをランしているときは、これらメンバは、グループとして、ほとんど無限の方法でインタラクトすることができる。多くのアクティビティを以下に述べるが、これらのアクティビティは、代表的な例を挙げたに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。ここに述べたアプリケーションとインタラクトできる異なるプログラムモジュールを使用して、コードにインプリメントできるアクティビティであって、種々のロケーションにいるユーザグループによって共有されたアクティビティを、本発明にインプリメントすることができる。
【００３４】
一実施形態においては、当該グループの１人のメンバが、グループアイコンをダブルクリックすると、グリーティングが、当該グループの全てのオンラインメンバに送信される。このグリーティングには、バーバル（ｖｅｒｂａｌ）メッセージと、オーディオと、ビジュアルエフェクトが含まれ、このグリーティングにより、誰かがグループアイコンとインタラクトしたことを、当該グループの他のメンバに、通知することができる。加えて、図５に示すように、グループアイコン上で異なるアクション（例えば、クリックコンビネーション（ｃｌｉｃｋ ｃｏｍｂｉｎａｔｉｏｎ）等）をパフォームすれば、当該グループメンバが当該グループと共有したいと考える異なる感情の状態を表すことができる。当該グループメンバのグループアイコン上で第１アクションをパフォームすると、当該グループメンバの幸せを表現することができ、さらに説明を提供するために、当該グループとインタラクトすることができる（５０１）。同様に、当該グループメンバは、当該グループアイコン上で第２アクションをパフォームすると、幾つかのイベントに対する失望又は怒りを表現することができる（５０３）。全てのオンラインメンバは、当該アクションに従って指示（ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ）を受信し、感情体験（ｅｍｏｔｉｏｎａｌ ｅｘｐｅｒｉｅｎｃｅ）を分け合うことになる。そうすると、例えば、図２のスケートボードアイコン３０１上で第１アクションをパフォームすると、これにより、当該スケートボーダは、各メンバのデスクトップに対してトリックをパフォームさせることができる。当該ユーザは、感情の一状態を示す代わりに、他のグループメンバに、当該グループメンバの誰かが、何らかのアクティビティで、当該グループとインタラクトしたいと考えていることを、知らせようとすることができるか、あるいはグループメンバが当該グループのことを考えていることを、他のメンバに知らせようとすることもできる。この簡単で効率的な通信により、当該グループのメンバの間で共有されたユニークなインタラクションであって、インサイドジョーク（ｉｎｓｉｄｅ ｊｏｋｅ）又は秘密の言葉（ｓｅｃｒｅｔ ｌａｎｇｕａｇｅ）と似通ったものが作り出される。
【００３５】
上述した通信は至極簡単で、よりユニークで個人的なインタラクションを、当該グループメンバに提供し、そして当該アプリケーションにより、本実施形態において、当該グループメンバは、個別に定義されたグリーティングを互いに送信することができる。特定のグループメンバが、グループメンバがオンラインであること知らせようとするか、あるいは幾つかのイベントのグループに通知したいとき、当該グループメンバは、図６Ａに述べるように、グリーティングを設計するか選択することができ、当該グループの各メンバに当該グリーティングを送信することができる。
【００３６】
第１ステップは、図６Ａには図示しないが、グリーティングの設計である。当該グループメンバは、当該グリーティングのために選択されたフォーマットに従って、多くの異なるプログラムを使用することができ、これらプログラムには、イメージを設計するためのドローイング（ｄｒａｗｉｎｇ）プログラムと、メッセージを構成するためのテキストプログラムと、適切なアニメーションを設計するためのアニメーションプログラムとが含まれる。あるいはまた、本発明は、一実施形態において、インタラクティブ（ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｅ）なグリーティングメーカ（ｇｒｅｅｔｉｎｇ ｍａｋｅｒ）を提供し、このグリーティングメーカにより、メンバのタスクをさらに容易にするため、これらのプログラムの多くの機能が組み合わされる。グリーティングにおいて組み合わされる莫大な数の変数により、特定のメンバは、実質的にユニークなグリーティングを容易にメークでき、このグリーティングにより、当該メンバが当該グループのメンバであることを十分に識別されることになる。
【００３７】
ステップ６１０においては、適切なグリーティングが作成された後、当該グループメンバは、当該グループメンバが選択した時刻に、グリーティング通知を当該グループに送信することができる。上述したピアツーピアインフラストラクチャにおいては、当該グリーティング通知は、当該グループの各メンバに転送されるが、送信側のグループメンバが送信元となる。１つのインプリメンテーションにおいては、送信側のグループメンバのコンピュータは、当該グループのグリーティングに固有のＩＤを、送信側のグループメンバの特定のグリーティングに（好ましくは自動的に）割り当てる。当該ＩＤは、ステップ６２０で送信されるグリーティング通知とともに、送出されることになる。ステップ６３０においては、異なるグループメンバが当該ＩＤと共に当該通知を受信すると、当該グループメンバのコンピュータは、当該ピアツーピアデータベースから、当該ＩＤに関係付けられたグリーティングが存在するか否かをサーチする。仮に当該グリーティングが、実際には、当該コンピュータにストアされていない場合には、グリーティング（テキストデータ、ビジュアル及び／又はオーディオデータを有する１つ以上のファイルを含む）を記載する１つ以上のファイルは、当該グリーティングが表示できるまでは、当該ユーザに最初に送信しなければならない。これをステップ６４０及び６５０に示す。当該ユーザがグリーティングを変更するときは、常に、ＩＤを更新して、他のグループメンバが必要とする１つ以上のファイルが変更されたことを反映するべきである、ことに留意されたい。加えて、一度特定のグループメンバが、１つ以上の必要なファイルを初めてダウンロードし、当該１つ以上のファイルがピアツーピアデータベースにストアされると、当該グループメンバに当該グリーティングを送信するのに必要な唯一のネットワークトラヒックは、送信グループメンバのＩＤを含む比較的小さな通知だけとなる。そして、当該１つ以上のファイルは、受信側のユーザの共有データベースに留まることになるから、当該通信システムの効率が向上する。
【００３８】
上述の例と、図６Ｂの代替インプリメンテーションにおいては、コンピュータＡ（６０１）に対応するグループメンバは、他のグループメンバに送信したいと望む新しいグリーティングを有する。実線で示す上述のピアツーピアの例においては、当該グループ内の他のコンピュータ、すなわちＢ（６０３）ないしＥ（６０９）は、それぞれ、ピアツーピアデータベースを有し、このデータベースには、幾つかのグリーティングと、関係付けをしたＩＤとがストアされている。Ａ（６０１）は、この新しいグリーティングを送信するとき、最初に、新たに作成されたＩＤであって、当該グリーティングに関係付けをしたＩＤを、各コンピュータに送信する。Ａ（６０１）は、この新しいグリーティングをちょうど設計したばかりなので、当該グループ内の他のコンピュータは、当該新しいグリーティングを表すファイルを要求することになる。１つのインプリメンテーションにおいては、コンピュータＢ（６０３）ないしＥ（６０９）と論理的に接続されたコンピュータにオリジナルにホワードされたグリーティングＩＤと関係付けされているファイルを得るため、コンピュータＢ（６０３）ないしＥ（６０９）は、これらのコンピュータと論理的に接続されているコンピュータに、定期的に要求を送信し始めることになる。そこで、Ｂ（６０３）及びＣ（６０５）は、Ａ（６０１）からファイルを要求することになる。そして、一度これらファイルが転送されると、Ｂ（６０３）に対してファイルを求めるＤの要求が満たされ、最後に、Ｄ（６０７）に対してファイルを求めるＥの要求が満たされることになる。他のインプリメンテーションにおいては、Ａ（６０１）は、各コンピュータからのグリーティングに関係付けをしたファイルを求める要求を受信することができる。そして、コンピュータＡ（６０１）は、ファイルをパッケージし、当該ファイルを要求した全てのコンピュータを示し、Ａ（６０１）と論理的に接続される全てのコンピュータに、当該ファイルを送信する。ついで、当該ファイルは、これらファイルをオリジナルに要求したコンピュータに到着するように、ピアツーピアネットワークを介して、ルーティングされる。このインプリメンテーションは、当該グループ内の大部分のコンピュータが新しいグリーティングを受信し、受信しないコンピュータがほとんどないときに使用するために特に適している。
【００３９】
他の実施形態においては、メンバ定義のグリーティングは、中央サーバ６１１上にストアし、グリーティング通知がある度に、各グループメンバのコンピュータに送信することができ、あるいはこのメンバ定義のグリーティングは、各グループメンバのコンピュータにキャッシュし、適切なときに、中央グループサーバ６１１から更新することができる。これらのインプリメンテーションにおいては、図６Ｂに破線で示されているが、当該グループサーバ６１１は、当該グループのグリーティングのリポジトリとしてアクトする。Ａ（６０１）は、新しいグリーティングをグループに送信したいと望むとき、最初に、グループサーバ６１１に、当該グリーティングのためのＩＤを送信する。サーバ６１１が、Ａ（６０１）に対して、当該ＩＤに対応するグリーティングを有していない旨を通知すると、Ａ（６０１）は、グループサーバ６１１に対して、当該グリーティングに対応するファイルを送信する。そして、これらグリーティングファイルは、Ａ（６０１）を除くグループの全てのメンバに送信される。ついで、これらのファイルは、グループメンバにより表示されるだけか、又は各グループメンバのコンピュータにキャッシュされるから、このグループサーバは、Ａ（６０１）が次回同じグリーティングを送信したいと望むときは、ＩＤを送信するだけでよい。本発明の代替実施形態においては、ピアツーピア通信を介して通知されている間、ファイルをサーバとの間で送受信することができる。
【００４０】
個性的なグリーティングをグループの全てのメンバに送信するから、グループメンバは、自分の個性を表現し、同時に共同体意識を表現することができる。より伝統的な社会的な設定においてはそうであるが、グリーティングと、グループアイコンと、存在及びアクティビティ通知オプションは、個人主義と、グループアクティビティと、インタラクションとの間のバランスを反映する。どの代替例が選択されるかによって、当該グループメンバは、複雑でノンバーバルな通信で、種々のシグナルをグループに送信することができる。
【００４１】
これらの新規な通信手段は、チャットフォーラムのようなロバスト（ｒｏｂｕｓｔ）で伝統的な通信方法で補完される。図７に示すように、グループのメンバは、本発明をインプリメントすることにより、慣れ親しんだテキストベースの方法で互いにチャットすることができる。特定のグループメンバがグループとチャットしたいと考える場合、当該グループメンバは、図４のメニュー４０１のＬａｕｎｃｈオプション４１１によってオープンされるグループアイコンのメニューオプションを介してグループスペース７０１をオープンすることができる。一度グループスペース７０１がオープンされると、各オンライングループメンバにインビテーション（ｉｎｖｉｔａｔｉｏｎ）が送信され、当該グループスペースがオープンされ、グループインタラクションが可能になる。一実施形態においては、各オンライングループメンバは、グループスペース７０１内のグループに加入するとの要求を受け付けるか、拒否することができるが、同時インビテーション（ｓｉｍｕｌｔａｎｅｏｕｓ ｉｎｖｉｔａｔｉｏｎ）を送信するときは、一実施形態においては、チャットイニシエータ（ｃｈａｔ ｉｎｉｔｉａｔｏｒ）はグループメンバを選択できなくなる。ここに述べる他のアクティビティの場合には、グループチャットは、必然的にグループ指向であって個人指向でないので、共同体意識と共有体験に寄与する。
【００４２】
１つのインプリメンテーションにおいて、グループスペース７０１内でのインタラクションは、ピアツーピア技術を使用してインプリメントされている。当該フレームワークにおいては、例えば、１人のグループメンバが、自分と論理的に接続されているグループメンバに、グループメンバ識別子とともにテキストメッセージを送信すると、これらグループメンバは、自分とそれぞれ論理的に接続されている他のグループメンバに、当該テキストメッセージを自動的にホワードし、このテキストメッセージのホワードを、当該テキストメッセージがグループ全体で複製されるまで続ける。そして、当該テキストメッセージは、各グループメンバのコンピュータ上のグループウインドウ７０１内に、自動的に表示される。他のインプリメンテーションにおいては、当該テキストメッセージを、中央サーバに直接送信することができ、この中央サーバからは、新しいテキストメッセージが送信される度に、各グループメンバは更新を受け取ることができる。本発明の実施の形態においては、サーバ通信及びピアツーピア通信を、共に、上述したようなハイブリッド（ｈｙｂｒｉｄ）で使用することができる。
【００４３】
本発明によって容易にされるグループアクティビティの他の例としては、グループオーディオプレイアクティビティ（ｇｒｏｕｐ ａｕｄｉｏ ｐｌａｙ ａｃｔｉｖｉｔｙ）があり、このアクティビティにおいては、グループメンバは、それぞれ、各グループメンバのコンピュータで、実質的に同期をとってプレイされているオーディオを聴く。図８に示すように、このグループオーディオプレイアクティビティ８０１は、上述したグループスペース機能８０３と並行して行うことができるか、他のアクティビティと共に行うことができる。グループオーディオプレイアクティビティ８０１を開始するためには、当該グループメンバの１人が、アイコンのメニューから、例えば図４に示すメニュー４０１上のＬａｕｎｃｈオプション４１１を介して、グループオーディオプレイアクティビティ８０１を選択する。一度グループオーディオプレイアクティビティが選択されると、当該グループメンバのコンピュータは、当該アクティビティをコーディネートするモジュール８０１を表示し、グループの他のメンバは、当該アクティビティに参加するインビテーションを受け取る。仮にグループメンバが参加を選択する場合には、グループオーディオプレイプログラムも各グループメンバのコンピュータに表示される。グループオーディオプレイアクティビティ８０１は、全ての参加グループメンバが、実質的に同一時間に、同一オーディオ作品を聴き、同一オーディオ作品プレイリストとインタラクトすることができる。全てのグループメンバは、プレイリストに掲載されたオーディオ作品の順序を変更することができ、このプレイリストにオーディオ作品を追加することができ、このプレイリストからオーディオ作品を削除することができ、グループオーディオプレイヤ８０１の操作をコントロールすることができる。オフラインインタラクションでもそうであるが、当該グループは、インタラクションにより、オーディオ作品を一緒に聴くことができ、同時に、種々の会話をしたり、他のアクティビティに従事することができる。
【００４４】
図４に４００で示すアイコンは、ファイルをグループと共有するためのランチングポイント（ｌａｕｎｃｈｉｎｇ ｐｏｉｎｔ）としても、使用することができる。そうであるから、例えば、グループメンバは、ピクチャ、テキスト、その他のデータファイルを、グループの関心のある全メンバに、ワンアクション（ｏｎｅ ａｃｔｉｏｎ）で送信することができる。当該グループの各メンバは、ファイル転送要求を無視するか、受け付けることができるが、多くの状況においては、最初は、ファイル転送要求を無視するが、これらメンバの気が変われば、後に当該要求を受け付けることができる。当該グループがダウンロードするために利用できる唯一のファイルは、グループの他のメンバに送信するために、特定のグループメンバによって選択されたファイルである。各メンバのコンピュータにおいては、数多くの同一ファイルが複製できるが、一般に、他のグループメンバのコンピュータのファイルに、無制限のアクセスできるグループメンバはいない。留意すべきことは、グループヒストリ（ｇｒｏｕｐ ｈｉｓｔｏｒｙ）は保持されるから、ユーザは、自分のオンラインセッションにおいて、送信されているファイルを取り出し、管理することできる。このグループヒストリフィーチャは、２つの非同期アクティビティ、すなわちグループヒストリを閲覧すること、ファイルを管理することをインプリメントする。ユーザが、オフライン中に、どのグリーティングを受け取り損なったかを見ることができ、同様にどの新しいメンバがグループに加わったかを見ることもできる、ことが好ましい。ユーザがその後にログアウトしたとき、これらグループヒストリはクリアすることができる。
【００４５】
特定のファイルをグループの他のメンバと共有するため、グループメンバは、図９のフローチャートに示すように、２つの方法を選択できる。２つの方法のうちの簡単な方の方法は、ステップ９４０に示すように、当該アプリケーションに固有のデスクトップオブジェクト特性を利用することである。多くのデスクトップＯＳのうちの現行の機能を使用して、共有ファイルを表すアイコンを、アプリケーションアイコン（図４の要素４００）上にドラッグしてドロップすることができる。一度マウスボタンから指を離すと、ファイル転送処理が開始される。これら方法のうち厄介な方の方法によれば、当該グループメンバは、ステップ９１０にて、上述したように、右クリックするなどして、アプリケーションのメニュー、すなわち図４のメニュー４０１をオープンすることができ、Ｓｅｎｄ Ｆｉｌｅメニューオプション（図４に示すような要素４１５）をステップ９２０にて選択し、ファイルをステップ９３０にて選択することができる。アプリケーションのメニュー４０１は、マウスクリック又はキーボードショートカットを使用して、オープンすることができる。一度Ｓｅｎｄ Ｆｉｌｅメニューオプション４１５が選択されると、当該アプリケーションは、当該ユーザのコンピュータにストアされたファイルをブラウズ（ｂｒｏｕｓｅ）して、当該グループメンバが共有したいと望むファイルを見つけるため、ＯＳ機能をもう１度利用することになる。１つのインプリメントにおいては、一度当該ファイルが共有のために選択されると、グループを共有するグループメンバには、当該グループの残りのメンバに、当該ファイルを記述したテキストメッセージを送信する機会が与えられる。
【００４６】
一度送信されると、ステップ９５０に示すように、ファイル転送要求に対して、オンライングループメンバが応答する。当該オンライングループメンバは、ファイルを受信するか、又はファイル転送要求を無視するかのいずれかを選択できる。仮にグループメンバが要求を否定した場合には、ステップ９７０に示すように、要求通知は消え、当該アプリケーションアイコンはバックグラウンドにフェード（ｆａｄｅ）される。他方、仮にグループメンバが要求を受け取った場合には、ステップ９６０に示すように、ファイルが、転送され、グループメンバの選択に従って、オープンされるか、セーブされる。ファイル転送の方法は、一例においてグリーティングファイルの転送について上述した方法と同様である。グループヒストリにより、当該ユーザは、通知を無視することができ、これにより当該通知がフェードされるか消えて見えなくなる。しかし、その後、当該ユーザは、同一のオンラインセッション中に、当該グループヒストリからファイル転送を受けることができる。
【００４７】
ファイル転送処理の一例として、１つのピアツーピアのインプリメントにおいて、図１Ｂと同様のネットワークを介して、コンピュータＣが、全てのオンライングループメンバにファイル転送要求を送信すると仮定する。この例においては、Ｅのみが当該要求に肯定応答すると仮定する。Ｅは、当該ファイルがどのコンピュータにストアされているかを知らないが、自分と論理接続されている２つのコンピュータＤ及びＦに肯定応答を送信する。Ｄは、この特定のファイルを共有していないが、当該肯定応答をコンピュータＢ及びＧに転送する。Ｂは、この特定のファイルを共有していないが、当該肯定応答をＣ及びＡに転送する。Ｃは、共有コンピュータであり、Ｅからオリジネート（ｏｒｉｇｉｎａｔｅ）された応答を受信し、引き続き当該ファイルを送信する。当該ファイルが辿る正確なパスをインプリメントした代替例がある。１つのインプリメンテーションにおいては、各コンピュータは、応答をホワードしたコンピュータに、当該ファイルを送信している。そこで、ＢはＣから、ＤはＢから、ＥはＤから、ファイルを受信する。別のインプリメンテーションにおいては、各コンピュータが、論理接続された全てのコンピュータに、ファイルを送信する。前のインプリメンテーションは、リソースインテンシブ（ｒｅｓｏｕｒｃｅ ｉｎｔｅｎｓｉｖｅ）でないが、ピアツーピアネットワークの全てのコンピュータが、ファイル転送要求に直ちに応答しないときは、要求が無視されるまで、当該ファイルのコピーを、各グループメンバのコンピュータに駐在させておれば、役に立つ可能性がある。さらに別のインプリメンテーションにおいては、ＥとＣとの間で論理接続は、２つのコンピュータのいずれかによって形成することができる。この論理接続を用いて、当該ファイルを転送し、重複する不要なネットワークブランチを除去するためクローズすることができる。中央サーバのインプリメンテーションにおいては、図６Ｂに破線で示すネットワークと同様のネットワークにおいて、コンピュータ、すなわちこの例においてはＡ（６０１）が、共有ファイルを、グループサーバ６１１にアップロードすることができる。そして、グループサーバ６１１は、ファイル転送要求をＥ（６０９）を介して、Ｂ（６０３）に転送する。仮にファイル転送要求に肯定応答するグループメンバがある場合には、当該ファイルをグループサーバ６１１からダウンロードすることができる。これに関係した全てのグループメンバが、ファイルをダウンロードすると、グループサーバ６１１は、当該ファイルをグループのデータベースに保持するか、又はスペースを節約するために、当該ファイルを削除することができる。
【００４８】
最も重要なことは、上述した各アクティビティに、同一のグループが参加することである。メンバがオンラインである限り、当該メンバは数多くの共有アクティビティの参加者となり、親密な意識を高め、当該グループの他のメンバとコネクティビティを共有できる。種々のグループが、種々のアクティビティを利用できる、ことに留意されたい。例えば、ユーザは、グループスペースにおいて、オーディオアクティビティ及びジャーナルアクティビティを有することができたり、ゲームアクティビティのみを有することができたりする。
【００４９】
本発明の一形態によれば、一時的であって親密さの点で劣るグループ化であって、パーティと似通ったグループ化ができる。具体的には、招かれた個々のメンバは、好ましくは指定された時間に、イベントに出席するように、すなわちテンポラリ（ｔｅｍｐｏｒａｒｙ）グループに加わるように、インビテーションを受け、これにより、これら出席者は、交際して他の出席者をよりよく知ることができる。別の形態においては、テンポラリグループが満足するグループスペースは、１つのスレッドか、又は１つの会話スペースではなく、複数のスレッド又は会話スペースを表示することができ、これにより当該ユーザは、物理的世界のパーティとほとんど同様に、会話の相手を次々と変えることができる。全ての出席者は同一のスペースにいるが、当該スペース内で、数多くの小グループを形成することができる。
【００５０】
本発明の別の実施形態においては、当該グループの各メンバが、グループアクティビティを知っている。幾分押し付けがましい通知も数多くあるが、これにより、メンバが、種々のアクティビティに加わるように招待されるか、又は既に進行中のアクティビティに加わることができる。グループメンバに間断なくグループのアクティビティが通知されるので、全体の存在感が高まり、メンバは当該グループに参加しようとする。加えて、通知の中には押し付けがましいものもあるが、これにより当該グループは、よりインタラクティブになって、無視しずらくなる。であるから、実際には、当該グループの残りのメンバでも、グループアクティビティへの参加に乗り気になっている。
【００５１】
一番押し付けがましくない通知は、グリーティングであり、インタラクションの点で劣るアクションである。これらアクティビティは、ほとんどのインプリメンテーションにおいて、大いに注目されるものではないから、グリーティングには、グループメンバのスクリーン上で、限られた時間しか与えられず、しかも当該グループメンバからの多くのインタラクションを必要としない。１つのインプリメンテーションにおいては、グリーティングに関して図１０の時間ダイヤグラムに示すが、グリーティングを受け取るグループメンバには、他にどのアプリケーションをパフォームしているかに関わらず、状態１００１に示すように、最初に、グリーティングがフォアグランドに示される。ついで当該フォアグランドのグリーティング１００１は、予め定めた時間、例えば５秒で、状態１００３に示すように、フェードアウトし、状態１００５に示すようなイメージがレスト（ｒｅｓｔ）する。このレストしたイメージは、ジェスチャ通知を半透明で表現したもので、例えば２０秒後には消失するものであるが、当該ユーザが、そのイメージを見なかったり、オンラインセッション中に再びそれを見たい場合には、グループヒストリから利用できるものである。他のインプリメンテーションにおいては、当該グループメンバが当該グリーティングをクリックするか、他のアプリケーションをフォアグランドに再び呼び出すまで、当該グリーティングは残ることができる。これにより、これらグリーティングは、そんなに注目されなくても、グループアクティビティを当該グループメンバに通知することができる。
【００５２】
他のアクティビティ通知は、当該アクティビティの重要性に応じて、より多くのインタラクションを必要とする。そうであるから、例えば、図１１に示す１つのインプリメンテーションにおいては、ファイル転送要求１１０１がより押し付けがましく、それは、オンライングループメンバは、他のアプリケーションに戻る前に、当該アイコンとインタラクトすることを「強要」される、ことを意味する。アプリケーション設計において採用されることがあるダイアログボックス等では、他のアクティビティを完全に排除するが、このような強要においては、そうする必要はない。例えば、アイコンは、フォアグランドに長く留まるか、フェードしないか、あるいは長い時間かけてフェードすることができるから、当該ユーザはこのアイコンに対してインタラクトする必要性をより多く感じる。しかしながら、ネットワークに制約があり、ファイル転送をできる限り素早く完了させたいという要望があるため、このファイル転送要求は、必ずしも受け取る必要はなく、グループメンバが、当該ファイルをできる限り迅速にダウンロードするかどうかを、グループに通知することが望ましい。同様に、チャットや、グループオーディオプレイのインビテーションは、押し付けがましくもでき、グループメンバの注目をメンバの他のアプリケーションから離すこともできる。これらインビテーションは、押し付けがましいものである。というのは、これらインビテーションは、根本的には、よりインタラクティブなアクティビティであり、メンバは、多くの場合、これらインタラクションをよりよく通知して欲しいと望むからである。１つのインプリメンテーションにおいては、グループメンバは、設定メニューその他により、特定の通知の押し付けがましさをコントロールすることができるから、当該グループメンバが参加する可能性の低い特定のグループやアクティビティについては、押し付けがましくなくなる。
【００５３】
最後に、グループメンバが、たとえ、アクティビティに参加できなかったり、参加へのインビテーションを拒絶したとしても、このグループメンバは、グループアイコンの下にあるグループステータス通知バー、すなわち図１２の要素１２０３を使用して、当該グループがどのアクティビティに参加しているかを、発見することができる。図１２に示すように、当該バー１２０３は、グループのメンバが従事する種々のアクティビティを表すアイコンを表示している。この例では、ＣｏｏｌＤｕｄｅｓグループのメンバは、（イヤホンアイコン１２０５によって表される）グループオーディオプレイアクティビティと、（フォルダアイコン１２０７によって表される）ファイル共有とに参加している。１つのインプリメンテーションにおいては、グループメンバのマウスがグループアイコン上で保持されると、当該グループのメンバのステータスを示すとともに、当該グループが参加しているアクティビティが示されたロールオーバーバブル（ｒｏｌｌｏｖｅｒ ｂｕｂｂｌｅ）が表示される。ロールオーバーバブルの例としては、図１２においては、リスト１２０１で示す。メンバがアクティビティへの参加を要求する最初の要求を、見逃すか無視しても、（リスト１２０１に掲載されたアクティビティを表すアイコン上でクリックするか、又は図４にメニュー４０１として示すメニューをオープンして）グループアイコンとインタラクトすることによって、これらアクティビティへの参加を開始できる。この機能により、グループメンバに、グループのアクティビティを絶えず通知し続けることができ、当該グループメンバは、現在進行中のアクティビティに参加することができる。本発明の一実施形態においては、当該ユーザのｂｕｄｄｙ ｌｉｓｔにリストされていないメンバがいても、チャットプログラムからの存在情報が、使用され、全てのグループメンバにホワードされる。そこで、ユーザは、直接関係のないメンバをトラッキング（ｔｒａｃｋｉｎｇ）することができる。
【００５４】
以上、各グループメンバのデスクトップその他のディスプレイスペース上のアイコンによって表されるネットワーク接続を介して、グループと通信する新規な手段を説明した。このように、小さく比較的静的な友人グループに一定のリンクを張ることにより、グループメンバは、互いに種々のアクティビティに参加し合いながら、共同体意識を共有したリレーションシップを構築することができる。
【００５５】
本発明の原理を適用可能な多くの実施形態を見ると、図面に関して述べた実施形態は、例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない、ことを認識すべきである。当業者にとって当然のことであるが、例えば、ソフトウェアで示した実施形態の要素を、ハードウェアでインプリメントすることができ、またこの逆のインプリメントも可能であり、あるいは実施形態の例は、本発明の精神から逸脱しない限り、構成及び詳細を修正することができる。したがって、ここで述べた発明は、請求の範囲及びその等価物を逸脱するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１Ａ】本発明の一実施形態をインプリメントするために有用なコンピュータシステムの例を示すブロック図である。
【図１Ｂ】本発明の一実施形態において通信を容易にするピアツーピアネットワークの例を示すブロック図である。
【図２】本発明の一実施形態に係る、グループメンバのデスクトップを示すスクリーンショットの集まりを示す図である。
【図３】本発明の一実施形態をインプリメントするための種々のデスクトップアイコンを示すスクリーンショットのシリーズの図である。
【図４】本発明の一実施形態に係る、ユーザインタフェース内のグループアイコンを右マウスクリックした結果を示すスクリーンショットの図である。
【図５】本発明の一実施形態に係る、デスクトップアイコン上で実行されるアクションに従って表示される種々のイメージの例をテーブルにして示す図である。
【図６Ａ】本発明の一実施形態に係るグリーティング通信を示すフローチャートである。
【図６Ｂ】本発明の一実施形態に従ってグリーティングを送信できるピアツーピアネットワーク及び中央サーバネットワークの例を示すブロック図である。
【図７】本発明の一実施形態に係るセッションであって、グループアイコンから開始されるグループチャットセッションを示すスクリーンショットの図である。
【図８】本発明の一実施形態にかかるアクティビティであって、グループアイコンから開始される同時グループオーディオ共有アクティビティを示すスクリーンショットの図である。
【図９】本発明の一実施形態に係るファイル共有アクティビティを示すフローチャートである。
【図１０】本発明の一実施形態に係るグリーティング通知の表示を示すフローチャートである。
【図１１】本発明の一実施形態に係るファイル転送要求通知を示すスクリーンショットの図である。
【図１２】本発明の一実施形態に係る、デスクトップ上に駐在するグループステータス通知と、アイコンのロールオーバ機能とを示すスクリーンショットの図である。
【符号の説明】
２０ パーソナルコンピュータ
２１ プロセッシングユニット
２２ システムメモリ
２３ システムバス
２４ ＲＯＭ
２５ ＲＡＭ
２７ ハードディスクドライブ
２８ 磁気ディスクドライブ
２９ リムーバブル磁気ディスク
３０ 光ディスクドライブ
３１ リムーバブル光ディスク
３２ ハードディスクドライブインタフェース
３３ 磁気ディスクドライブインタフェース
３４ 光ディスクドライブインタフェース
４０ キーボード
４２ ポインティングデバイス
４６ シリアルポートインタフェース
４９ リモートコンピュータ
５０ メモリ記憶装置
５１ ＬＡＮ
５２ ＷＡＮ
５４ モデム
６０ ハードディスク
【発明の属する技術分野】
本発明は、グループメッセージングに関し、具体的には、グループへのデスクトップ接続であって、グループ通信及びアクティビティを容易にするデスクトップ通信に関する。
【０００２】
【従来の技術】
人々の生活において、コンピュータ技術及びインターネットがますます重要な役割を担うにつれて、Ｉｎｔｅｒｎｅｔユーザは、生産性を向上させることだけでなく、レクリエーションアクティビティを向上させ、共同体意識を拡大させることも要求し始めている。これらの要求を満たすため、種々のプログラム及びサービスが作り出されており、それには、Ｉｎｔｅｒｎｅｔチャット及びインスタントメッセージング、オーディオストリーミング、ファイル共有機能、並びにマルチプレイヤネットワークゲームが含まれる。これらのアプリケーションによれば、ユーザが種々の方法で友人及び同僚と通信することができるものの、当該ユーザに共同体意識及び共有関係を提供することは、残念ながらできない。
【０００３】
インスタントメッセージングプログラムが、現在、数多く市販され、その人気からも、友人及び知人と直に通信したいとする消費者のニーズが分かる。アプリケーションが異なれば、機能のレベルも異なるが、これらのプログラムがあれば、ユーザは次のようなことができる。すなわち、リモートユーザとの間でテキストメッセージを送受信することができ、リモートユーザとの間でファイルを送受信することができ、ユーザが参加者を追加することができるグループチャットセッションを開始させることができる。ユーザは、これらのプログラムにより、友人が通信可能かどうかを発見することができ、仮にそうであれば、テキストメッセージをやり取りすることができる。これらのプログラムによれば、一定のコネクティビティがユーザに与えられるが、注意を引くという点では、これらの媒体は例えば電話よりも遥かに小さい。これらのアプリケーションは、通信という点では、多くの点で成功している媒体であるが、参加者に、参加者同士のリレーションシップを高める共同体またはコンテキストの意識を与えることができない。多数のチャットプログラムにおいては、連絡先（ｃｏｎｔａｃｔ）を「ｂｕｄｄｙ ｌｉｓｔ」にグループ化することができるが、この連絡先のセットは、必ずしも互いの存在を知らないし、必ずしも互いにアクティビティを共有しない。言い換えると、共同体意識は、承諾がなくても、参加者が知らなくても、一人のユーザにより連絡先に押し付けられる。連絡先をグループ化するといっても、連絡先をリストアップするだけであるから、これによりグループアクティビティまたはインタラクションが容易にならず、共同体意識が強くなる訳ではない。
【０００４】
現在市販されている他のレクリエーション向けアプリケーションには、ファイル共有プログラムが含まれている。これらのプログラムにより、ユーザは、パブリックのメンバ（通常、そのとき同じプログラムをランさせている者は誰であれ）との間でファイルをダウンロードしたりアップロードしたりすることができる。そのプログラムをランしているとき、これらユーザは、当該サービスを受けている他のユーザとチャットする機会はよくあるが、特定のユーザと小さなセレクト（ｓｅｌｅｃｔ）ユーザグループとの間では、親密で持続的なリレーションシップは欠けている。物理的なリレーションシップとは異なり、この設定における「共同体」というのは、非常に大きくて選択できない。ユーザは、インタラクトする相手を容易に選択できない。その上、ユーザと他のユーザとのリレーションシップは、必要上、パブリックルーム（ｐｕｂｌｉｃ ｒｏｏｍ）においてファイルを共有したりチャットしたりすることに限定されるから、望ましい思われる他の形態のインタラクションは制限される。
【０００５】
最後に、ユーザが、家庭で、リモートユーザとともにプレイしたり、リモートユーザを相手にプレイするマルチプレイヤゲームは、これまでになく人気がある。プレイするものが二人でオブザーバが多数のチェスという伝統的なゲームから、数十人を相手にしてプレイする「ｆｉｒｓｔ−ｐｅｒｓｏｎ ｓｈｏｏｔｅｒ」まで、インタラクションが可能な場は数多くあり、現代のゲームにあっては、多くの場合、ユーザは並行してチャットすることができる。これらのゲームに参加したり、他のプレイヤとこの興味を分け合うことで、ユーザの共同体意識を、以前よりも僅かに高めることができる。グループでプレイしたりチャットしたりすることができるプライベートアリーナ（ｐｒｉｖａｔｅ ａｒｅｎａ）を形成できる機能を有するゲームは数多くある。しかし、ユーザの共同体意識は、強化されず、せいぜい互いにインタラクトするという程度である。特に、ユーザは、１つのサイトで、グループを立ち上げ、ゲームをプレイできるにすぎないから、ユーザがプレイをしようとする場合には、その都度、グループを立ち上げなければならない。であるから、立ち上げたグループは、持続しないし、モバイル（ｍｏｂｉｌｅ）でもない。すなわち、そのグループは、別のゲームのような他のアクティビティやオンラインジャーナルに行けば、必ず損傷を受けることになる。その都度、ユーザはグループを立ち上げなければならない。
【０００６】
ゲーム環境を有するユーザは、互いにゲームをプレイし、同時にチャットすることもできるが、典型的には、他の方法でインタラクトすることはできない。これらユーザは、典型的には、他のチャットプログラムを介してインタラクトして初めて他のユーザの存在に気づくのである。加えて、とにかくインタラクトするためには、これらプレイヤは、関心を引くゲームに没頭しなければならないから、ゲームの押し付けがましくないアクティビティを共有することは不可能である。そうすると、マルチプレイヤゲームというのは、ゲーム共同体を作り出すという点では、成功しているが、数多くの消費者が望むところのくつろげる社会共同体を作り出すという点では、成功していない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
グループ通信アプリケーションとしては、親密なユーザのグループどうしがかなり多くの方法でインタラクトすることができるアプリケーションと、友人だけの小さいグループであってアクティビティを共有しているグループへの一定のコネクションを当てにできるアプリケーションと、に対するニーズがある。このようなシステムがあれば、物理的世界において育んだ友人と多くの点で似ている友人と、一定の社会的なコネクションがあるという意識と、この友人と共有するリレーションシップがあるという意識とを、Ｉｎｔｅｒｎｅｔ世代に与えることができる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、グループ経験に関し、同様に、基礎となる機能に関するものであり、これらグループ経験は、例えばコンピュータデスクトップか、１つ以上のアイコンを保持するためのコンピュータディスプレイその他のディスプレイスペースか、ゲームシステムディスプレイか、セルフォーンディスプレイか、ＰＤＡディスプレイか、あるいはネットワークを介して通信することができる装置のディスプレイかに、表示される１つ以上のアイコンにより容易にでき、他方、基礎となる機能は、グループのオンラインメンバが互いにインタラクトし種々のアクティビティに一緒に参加することができる小さなユーザグループのための共有されたコネクションを表す１つ以上のアイコンに関係付けをした機能である。
【０００９】
この共有されたコネクションを介して通信するグループは、非Ｉｎｔｅｒｎｅｔベースの社会的なインタラクションを模倣するプロセスを介して形成されている。グループのメンバは、メンバの友人及び知人を当該グループに加わるように招待することができ、それらのユーザは、自由に好きなときに加わることができる。しかし、当該グループに招待されたユーザのみが加わることができから、アクセスはパブリックでなく無制限ではない。グループは公表されないし発表されないから、現行のグループメンバを通信元とする公式または非公式でオンラインまたはオフラインでの通信を介して、特定の潜在的な参加者に知らされる。当該グループのメンバの誰かが他のメンバの誰かを好きでなくても、そのメンバを当該グループから「蹴り出す」ことはできない。しかし、ほとんどの社会的状況と同様に、メンバは、当該グループから自由に退会することができる。この共同体の衡平な規定により、社会化が促進され、存在意識が高められるとともに、グループメンバ間で共同体意識が高められ、多くの経験が共有されることが、リサーチにより証明されている。その上、これら持続的なグループは、伝統的で社会的なインタラクションを模倣しており、このインタラクションにおいては、友人のグループは、種々のアクティビティに互いに参加しており、しかもさらに個々に区別された１対１の通信を強制的に選択するように設計されている。
【００１０】
グループがインタラクトするためのコア（ｃｏｒｅ）アプリケーションは、各グループメンバのデスクトップ（その他の装置ディスプレイエリア）上に駐在し、普通のデスクトップアイコンの属性の多くを有する。当該アプリケーションは、アイコンとして表示されるので、視認性が高く、直接的で複雑でない通信手段を提供し、共有するリレーションシップをグラフィカルに表現したものを、そのグループに提供する。１つのインプリメンテーションにおいて、グループメンバは、メンバのディスプレイに表示されたアイコンを変更することができ、変更があると、その旨が、当該グループの他のメンバに伝えられる。
【００１１】
このデスクトップアイコンを使用して、当該グループの各メンバは、当該グループ全体と通信しインタラクトすることができる。特に、当該アプリケーションは、ノンバーバル（ｎｏｎ−ｖｅｒｂａｌ）又はバーバル（ｖｅｒｂａｌ）で通信を行い、同様にアクティビティを共有する。サポートされた機能には、グループの任意のメンバがアイコンをダブルクリックできることが含まれ、これにより、ユニークなバーバル又はノンバーバルのグリーティングを、当該グループの各メンバに送信することができる。このアクションがあると、当該グループの各メンバに、サウンド、イメージ、及び／またはアニメーションが送信される。当該グループのメンバは、より伝統的なアクティビティ、例えばチャットと、インスタントメッセージングに参加することができ、同様にファイル共有やゲームプレイに参加することもできる。重要なことであるが、同一グループがこの範囲のアクティビティを通じて持続的するから、当該グループは、共有された経験のセットを介して、所望する共同体の意識をさらに高めることができる。
【００１２】
当該グループのオンラインメンバには、継続的に、グループのアクティビティと通信も通知される。例えば「グリーティング」は、フォアグランドでどのアプリケーションが実行されているかに関わらず、当該グループの全メンバのスクリーンに送って表示することができる。他のアプリケーションメッセージまたは機能は、チャットインビテーションまたはファイル送信アクティビティのように、基本的には、押し付けがましいものであり、グループメンバの注目を求めるものである。最後に、グループメンバがアクティビティに加わるように最初にさそわれたかどうかとと関係なく（例えば、アクティビティが始まったときにそのメンバがオフラインであっても）、グループステータスとアクティビティ通知とがデスクトップアイコンとともに表示され、当該アプリケーションとインタラクトすることによって、そのユーザは進行中のグループアクティビティには、ともあれ加わることができる。グループとの一定で押し付けがましいコネクションのため、典型的なチャットの経験が、豊かで完全な社会的インタラクションに一変する。
【００１３】
本発明の特徴及び利点は、実施形態を添付の図を参照して詳細に説明することにより、明らかになる。
【００１４】
請求の範囲は、本発明の機能を詳細に記述するが、本発明は、その目的及び利点とともに、添付の図面に関連する次の詳細な説明から、最もよく理解することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をコンピューティング環境のコンテキストで述べる。図において、同様の参照番号は同様の要素を参照する。これは、本発明を実施するには必要ないが、本発明は、コンピュータ実行可能命令、例えばパーソナルコンピュータ（ＰＣ，ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ）実行可能なプログラムモジュールよってインプリメントされるものとして記載する。一般に、プログラムモジュールには、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造が含まれるとともに、特定のタスクをパフォームするか、特定の抽象データ型をインプリメントするようなものが含まれる。
【００１６】
本発明は、ＰＣを除くコンピュータシステム構成においてインプリメントすることができる。例えば、本発明は、ハンドヘルドデバイス、モバイル電話（ｍｏｂｉｌｅ ｐｈｏｎｅ）、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの又はプログラマブルなコンシューマ電子機器、ネットワークＰＣ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ等において実現可能であり、またビジュアルディスプレイ（ｖｉｓｕａｌ ｄｉｓｐｌａｙ）及びネットワーク通信の両方が可能な装置においても実現可能である。本発明は、通信ネットワークを介してリンクされているリモートプロセッシング装置によってタスクが実行される分散コンピューティング環境においても実施することができる。分散コンピューティング環境においては、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートメモリ記憶装置の両方に位置させることができる。
【００１７】
そこで、本発明の詳細な説明は、慣用のＰＣ２０の形態の汎用コンピューティング装置のコンテキストで述べるが、当然、本発明は、上述したような数多くのコンピューティング環境に組み込むことが好ましい。
【００１８】
本発明を詳細に述べるにあたって、その前に、本発明がオペレートするコンピューティング環境を、図１Ａに関連して述べる。ＰＣ２０には、プロセッシングユニット２１、システムメモリ２２、及びシステムバス２３が含まれており、システムバス２３は、システムメモリ２２を含む種々のシステムコンポーネントを、プロセッシングユニット２１に結合するものである。システムバス２３は、幾つかのタイプのバス構造のうちの、メモリバスまたはメモリコントローラ、ペリフェラルバス、及び任意の種々のバスアーキテクチャを使用するローカルバスを含むバス構造とすることができる。このシステムメモリ２２には、ＲＯＭ（ｒｅａｄｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙ）２４と、ＲＡＭ（ｒａｎｄｏｍ ａｃｃｅｓｓ ｍｅｍｏｒｙ）２５とが含まれている。ＢＩＯＳ（ｂａｓｉｃ ｉｎｐｕｔ／ｏｕｔｐｕｔ ｓｙｓｔｅｍ）２６は、スタートアップ中のように、ＰＣ２０内の要素間で情報を転送するのを助ける基本ルーチンを含むもので、ＲＯＭ２４にストアされている。ＰＣ２０には、ハードディスク６０をリード（ｒｅａｄ）しライト（ｗｒｉｔｅ）するためのハードディスクドライブ２７と、リムーバブル磁気ディスク２９をリードしライトするための磁気ディスクドライブ２８と、リムーバブル光ディスク３１、例えばＣＤ ＲＯＭその他の光媒体をリードしライトするための光ディスクドライブ３０とがさらに含まれている。
【００１９】
ハードディスクドライブ２７と、磁気ディスクドライブ２８と、光ディスクドライブ３０とは、ハードディスクドライブインタフェース３２、磁気ディスクドライブインタフェース３３、及び光ディスクドライブインタフェース３４によって、それぞれ、システムバス２３に接続されている。これらドライブと、それらの関連するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令と、データ構造と、プログラムモジュールと、ＰＣ２０のための他のデータとを不揮発にストアする。ここに例として述べる環境においては、ハードディスク６０、リムーバブル磁気ディスク２９、及びリムーバブル光ディスク３１を用いるが、コンピューティング装置によってアクセス可能なデータをストアすることができる他のタイプのコンピュータ可読媒体、例えば磁気カセット、フラッシュメモリカード、ＤＶＤ（ｄｉｇｉｔａｌ ｖｉｄｅｏ ｄｉｓｋ）、ベルヌーイカートリッジ、ＲＡＭ、ＲＯＭ等は、このオペレーティング環境においても使用することができる、ことは当業者にとって当然のことである。数多くのプログラムモジュールは、１つ以上のアプリケーションプログラム３６、他のプログラムモジュール３７、及びプログラムデータ３８を含めて、ハードディスク６０、磁気ディスク２９、光ディスク３１、ＲＯＭ２４、又はＲＡＭ２５に、ストアすることができる。ユーザは、コマンド及び情報を、入力装置、例えばキーボード４０及びポインティングデバイス４２を操作して、ＰＣ２０に入力することができる。図示しない他の入力装置としては、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、サテライトディッシュ、スキャナ等を含めることができる。これら及び他の入力装置は、しばしば、システムバスに結合されるシリアルポートインタフェース４６を介して、プロセッシングユニット２１に結合されるが、他のインタフェース、例えばパラレルポート、ゲームポート、又はＵＳＢ（ｕｎｉｖｅｒｓａｌ ｓｅｒｉａｌ ｐｏｒｔ）によって接続することができる。モニタ４７その他のディスプレイ装置も、ビデオアタプタ４８のようなインタフェースを介して、システムバス２３に接続されている。このモニタに加えて、ＰＣには、図示しない他のペリフェラル出力装置、例えばスピーカ及びプリンタが含まれるのが典型的である。
【００２０】
ＰＣ２０は、１つ以上のリモートコンピュータ、例えばリモートコンピュータ４９に対して、固定的または一時的な論理接続を使用するネットワーキング環境においてオペレートする。リモートコンピュータ４９は、他のＰＣ、サーバ、ルータ、ネットワークＰＣ、ピア装置その他の共通ネットワークノード、あるいは本明細書で述べる他のタイプの装置とすることができ、リモートコンピュータ４９には、典型的には、ＰＣ２０に関連して既に述べた多くの要素又は全ての要素が含まれるが、本実施の形態においては、ここまでは必要でないので、図１Ａには、メモリ記憶装置５０のみを図示してある。図１Ａに示す論理的な接続には、ＬＡＮ（ｌｏｃａｌ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）５１及びＷＡＮ（ｗｉｄｅ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ）５２が含まれる。このようなネットワーキング環境は、オフィス、ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ−ｗｉｄｅコンピュータネットワーク、イントラネット、及びＩｎｔｅｒｎｅｔにおいて普通の環境である。
【００２１】
ＰＣ２０は、ＬＡＮネットワーキング環境において使用されるとき、ネットワークインタフェースまたはアタプタ５３を介して、ＬＡＮ５１に接続される。ＷＡＮネットワーキング環境において使用されるとき、ＰＣ２０には、モデム５４またはＷＡＮ５２を介して通信を確立する他の手段が含まれるのが典型的である。モデム５４は、内部であれ外部であれ、シリアルポートインタフェース４６を介してシステムバス２３に接続される。ＰＣ２０に関連して示したプログラムモジュール、またはその一部は、リモートメモリ記憶装置にストアすることができる。ここに示すネットワーク接続は例にすぎず、当然、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段を使用できる。加えて、本発明は、特定タイプのネットワークに限定するものではない。任意のネットワークタイプ、すなわちワイヤード（ｗｉｒｅｄ）若しくはワイヤレス（ｗｉｒｅｌｅｓｓ）、固定若しくは一時的、回線交換、パケット交換その他のネットワークアーキテクチャを、本発明をインプリメントするために使用することができる。
【００２２】
次の記述においては、断らない限り、１つ以上のコンピューティング装置によってパフォームされるオペレーションのアクト（ａｃｔ）及びシンボリック（ｓｙｍｂｏｌｉｃ）表現を参照して、本発明を説明する。であるから、このようなアクト及びオペレーションは、コンピュータによって実行されるということもあるが、当然、コンピュータのプロセッシングユニットが、構造化データを表す電気信号を操作することは、このようなアクト及びオペレーションに含まれる。この操作により、データが、変換され、コンピュータのメモリシステム内のロケーションに保持されるが、これは、当業者にとって周知の方法で、コンピュータのオペレーションを再構成するか変更するものである。データが保持されるデータ構造は、当該データのフォーマットによって定義された特定のプロパティ（ｐｒｏｐｅｒｔｙ）を有するメモリの物理ロケーションである。ところで、本発明について前述のコンテキストで説明しているが、以下に述べる種々のアクト及びオペレーションを、ハードウェアでインプリメントできることを制限することを意味するものではないことは、当業者にとって当然のことである。
【００２３】
本発明によれば、小さいが親密なグループのメンバ間において一定のコネクティビティが可能になり、ユーザが自分の物理世界の存在において育んだ数多くのリレーションシップタイプを、バーチャル世界において、再現（ｒｅｃｒｅａｔｅ）できる。本発明によってサポートされるグループのメンバは、フレンドリ（ｆｒｉｅｎｄｌｙ）若しくはアンフレンドリ（ｕｎｆｒｉｅｎｄｌｙ）なインタラクション、インテンス（ｉｎｔｅｎｓｅ）若しくはカジュアル（ｃａｓｕａｌ）なインタラクション、喧嘩、恋、又は小さいグループ内の親しい通信により可能な互いに存在する方法によりサポートされている。
【００２４】
本発明の一態様においては、アプリケーションプログラムはデスクトップアイコンにより表され、このアイコンを操作して、グループメンバは、当該グループの他のオンラインメンバと通信しインタラクトすることができる。このグループは、当該アプリケーションプログラムによって提供されるアクティビティ範囲において、持続するものであり、当該グループのメンバは、通知及びアクティビティインジケータがあるので、グループアクティビティに遅れないようになっている。「デスクトップ」及び「デスクトップアイコン」という用語は、本発明を、伝統的なデスクトップディスプレイに限定するものではない、ことは当然のことである。ここで使用される「デスクトップ」という用語には、コンピュータ技術における伝統的な意味が含まれるが、この用語は、時計からデスクトップコンピュータまでの範囲にある装置の他のタイプのビジュアルディスプレイスペースを排除するものではない。
【００２５】
本発明の一実施形態においては、グループメンバは、ピアツーピア接続を介して通信している。このピアツーピア技術は、当技術分野において周知のものであるが、当該グループメンバの個々のコンピュータに焦点を合わせ、当該グループ内で、中央サーバを必要としないで、通信を構成するものである。一般に、メッセージ、ファイル、又は他の通信が当該グループを通じて伝搬されると、各グループメンバは、本グループの少なくとも１人の他のメンバ（必ずしもグループの全てのメンバではない）と通信する。通信を開始するグループメンバは、自分達と接続されている他のグループメンバに、通信準備ができていることを通知し、ついで、これら他のグループメンバは、自分達と接続されている他のグループメンバにその旨を通知し、等々、当該グループの全メンバがその通信を受信するまで通知する。
【００２６】
例えば、図１Ｂにおいては、グループメンバＣはスケートボーダアイコンを有する。このスケートボーダアイコンは、グループメンバＣが、コンピュータＡないしＧよりなるグループのうちの他のグループと共有したいと考えるアイコンである。図１Ｂに示す線は、これらコンピュータ間の論理的な接続を表しているから、ＡはＢに接続され、ＢはＡ、Ｃ、及びＤに接続され、ＣはＢに接続され、ＤはＢ、Ｅ、及びＧに接続され、ＥはＤ及びＦに接続され、ＦはＥに接続され、ＧはＤに接続されている。矢印は、スケートボーダアイコンがこのピアツーピアネットワークを介して送信されて、グループ内の各コンピュータに到着する経路を表す。通信を開始するグループメンバＣは、まず、アイコンを転送する準備ができていることを、Ｂに通知し、Ｂがアイコン転送を要求すると、そのアイコンをＢに転送する。ついでＢは、アイコンを転送する準備ができていることを、Ａ及びＤに知らせ、ついでそのアイコンをＡ及びＤに転送し、等々、これら転送をピアツーピアネットワークを介して行う。このように、アイコンをストアし、全てのコンピュータからアイコンをアクセスすることを可能にする中央サーバを必要とせずに、ネットワーク上の各コンピュータにアイコンが迅速に転送される。
【００２７】
ピアツーピアグループの効率を向上させるため、グループ内の各コンピュータは、そのグループ内の他のメンバのデータベースと同期させてあるデータベースに、「共通ファイル」もストアする。このデータベースは、数多くの種々の方法で同期させることができる。一実施例においては、コンピュータがデータベースを変更すると、その度に、当該コンピュータは、上述の転送手順を用いて、ピアツーピアネットワーク内の他のコンピュータにこれらの変更を伝えることができる。あるいはまた、グループ内のコンピュータは、自分と論理接続されているコンピュータのデータベースが更新されていないかチェックして、一定期間経過後に、自分のデータベースを自動的に更新することができる。ピアツーピア技術は、中央サーバから独立していること、及びリソースを利用できることが多いこと、を含め、多くの利点を有するが、本発明は、中央サーバシステム、ハイブリッドシステムその他のネットワーキング技術を使用して、インプリメントすることもできる。
【００２８】
意図通りのグループを形成するため、メンバの追加は、現行メンバからの招待により行なわれ、追加したメンバのみを離脱させることができる。すなわち、現行メンバをグループから離脱させることはできない。共同体をこのように構成したから、小さく親密なグループのメンバの間に信頼関係が生じるが、チェックされないままグループが拡張されることはなく、知らないメンバや恐らく歓迎されないメンバが侵入することはない。特に、Ｉｎｔｅｒｎｅｔベースの環境においては、よりパブリック（ｐｕｂｌｉｃ）なグループは、本発明の意図するより親密な通信を行うには大き過ぎて扱いにくくなる可能性がある。新しいメンバをグループに追加するためには、グループメンバは、１つのインプリメンテーションにおいては、（Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ（登録商標）のＭＳＮ Ｍｅｓｓｅｎｇｅｒ（登録商標）ディレクトリのような）公開ディレクトリをサーチして、招待するのに必要な連絡先とコンピュータ情報を見つけ出している。その後、招待が、ＭｉｃｒｏｓｏｆｔのＭＳＮ Ｍｅｓｓｅｎｇｅｒのような既存プロトコル又はプログラムを使用して、その見込みメンバに送信される。仮にその招待が受け取られると、当該グループのこの新メンバは、仮にこの新メンバがまだ当該プログラムを持っていない場合には、例えばパブリックサーバから、本発明の機能がインプリメントしてあるプログラムアプリケーションを、マニュアル又は自動で、ダウンロードし、続いて、ピアツーピア技術を使用してグループに接続する。
【００２９】
他のインプリメンテーションにおいては、異なる方法で、グループメンバを追加することができる。そうすると、例えば、グループアプリケーションにはオペレーティングシステム（ＯＳ，ｏｐｅｒａｔｉｎｇ ｓｙｓｔｅｍ）を含めることができ、ＯＳが登録されると、当該ユーザは、見込みメンバのデータベースに登録することもできる。さらに他のインプリメンテーションにおいては、招待する側のグループメンバが、既存のプロトコルを使用して、当該見込みメンバにパスワードを送信すれば、このパスワードは、グループと接続するプログラムアプリケーションとともに使用することができる。
【００３０】
一度グループが形成されると、グループのオンラインメンバは、それぞれ、図２に示すように、メンバのデスクトップ又は他のディスプレイスペースに駐在する共有コネクションを表すグループアイコンを見ることができる。この例においては、Ｂｕｂｂａ、Ｅｕｇｅｎｅ、及びＪｏｈｎが、次に述べるマウスアイコン２０７（１）、（２）、（３）によって表されるグループのメンバであり、これらマウスアイコンは、メンバの各デスクトップ２０１、２０３、２０５上にある。このマウスアイコン２０７（１）、（２）、（３）の振る舞いは、多くの点で、他のなれ親しんだビジュアルにレンダリングされたアイコン又はオブジェクトと同様であり、グループインタラクションを容易にする。このアイコンは、ドラッグすることができ、ドロップターゲットを受け付けることができ、デスクトップ又はディスプレイスペースにアンカー（ａｎｃｈｏｒ）されている。当該アプリケーションの容量が大部分のアプリケーションプログラムに比べて小さいから、これに助長されて、グループメンバは、フォアグランド（ｆｏｒｇｒｏｕｎｄ）のアクティビティに関わらず、オンラインで、当該グループと通信を続けることになる。このように設定が控え目であるから、ユーザは、デスクトップ上に、種々のグループとのリレーションシップを表すグループアイコンを有することもできる。加えて、ユーザは、社会管理の一形態として、あるグループとはオンラインに、あるグループとはオフラインにすることができる。
【００３１】
グループインタラクションに関しては、グループアイコンは、静的エンティティではないが、図３に示すように、リレーションシップを任意にカプセル化することができる。グループのメンバは、どのメンバもグループアイコンを変更することができ、その変更を他のメンバのデスクトップに伝えることができる。そうすると、図２の例において、仮にＢｕｂｂａがマウスアイコンを、図３に示すスケートボーダアイコン３０１に変更した場合には、一実施形態においては、Ｅｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのグループアイコンがスケートボーダアイコン３０１に変更される。１つのインプリメンテーションにおいては、異なるアイコンの数は、本発明がパッケージ（ｐａｃｋａｇｅ）されたアイコンか、ディストリビュータによって承認されたアイコンに限定される。この例においては、スケートボーダアイコン３０１は、必ずグループアプリケーションに含まれることになる。Ｂｕｂｂａが自分のアイコンをスケートボーダアイコン３０１に変更すると、Ｅｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのアイコンもスケートボーダアイコン３０１に変更されるべきとの要求が、Ｅｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのコンピュータに直ちに送信され、仮にＥｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのコンピュータがオンラインである場合には、その要求が自動的に承諾されるか、又はＥｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのコンピュータがオンラインになったとき、承諾される。あるいはまた、当該アプリケーションであれば、ユーザ定義のアクションと関係付けをしたユーザ定義のアイコンが可能である。ここで、スケートボーダアイコン３０１が、実際には、当該アプリケーションにパッケージされて来なかったと仮定すると、Ｂｕｂｂａのコンピュータは、Ｅｕｇｅｎｅ及びＪｏｈｎのコンピュータにアイコン変更を要求した上、スケートボーダアイコン３０１を記述するのに必要なファイルを送信する。これらのアイコンによりフレームワーク（ｆｒａｍｅ ｗｏｒｋ）が提供されるので、このフレームワークを通して、グループメンバは自分のリレーションシップ及びインタラクションを理解することができる。グループメンバは、このビジュアルでノンバーバル（ｎｏｎ−ｖｅｒｂａｌ）な通信を使用して、共有した特性とアイデンティティ（ｉｄｅｎｔｉｔｙ）に基づいて、リレーションシップの構築を開始し、グループカルチャを意識し始める。図３は、メンバが参加者である種々のグループの役割を知らせるプログラムアイコン３０３、３０５の例である。
【００３２】
グループアイコンとインタラクトすることは、ほとんどのコンピューティング装置のユーザにとって、慣れ親しんだ容易なプロセスである。１つのインプリメンテーションにおいては、ダブルクリックすると、当該グループの他のメンバに伝えられるネットワークアクションがパフォームされ、右マウスボタンをクリックすると、図４のメニュー４０１と同様のメニューが現れる。グループメンバは、このメニュー４０１から、当該グループの他のメンバと、多くの方法で、例えばＣｈａｎｇｅ Ｗｉｒｅオプション４１３によりアイコンを変更したり、Ｓｅｎｄ Ｆｉｌｅオプション４１５によりファイルを送信したり、又はＬａｕｎｃｈオプション４１１により他の通信を送信して、インタラクトすることができる。当該ユーザは、このメニューを介して、他のプログラム機能、例えばＨｅｌｐ４１７と、Ｄｅｌｅｔｅ４１９と、Ｃｌｏｓｅ４２１にアクセスできる。本発明の一実施形態においては、Ｄｅｌｅｔｅ４１９は、当該ユーザを当該グループから排除し、このユーザのデスクトップから当該グループを永久にリムーブ（ｒｅｍｏｖｅ）する。本発明の他の実施形態においては、Ｃｌｏｓｅ４２１は、当該グループに近づけないことを意味する。すなわち、上述したように、当該ユーザは、当該グループとオンラインできないが、他のグループとオンラインできることを意味する。当該ユーザが当該グループをクローズ（ｃｌｏｓｅ）すると、当該ユーザは当該グループがオフラインに見え、グリーティング又は通知を受信しない。アクセス可能であって慣れ親しんだコンパクトなインタフェースを使用して、当該グループ機能をインプリメントしているので、当該アプリケーションは、当該グループメンバのデスクトップ及びディスプレイ上では、オープン（ｏｐｅｎ）であり利用可能である可能性が高い。
【００３３】
当該グループのメンバが、オンラインであって、当該アプリケーションをランしているときは、これらメンバは、グループとして、ほとんど無限の方法でインタラクトすることができる。多くのアクティビティを以下に述べるが、これらのアクティビティは、代表的な例を挙げたに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。ここに述べたアプリケーションとインタラクトできる異なるプログラムモジュールを使用して、コードにインプリメントできるアクティビティであって、種々のロケーションにいるユーザグループによって共有されたアクティビティを、本発明にインプリメントすることができる。
【００３４】
一実施形態においては、当該グループの１人のメンバが、グループアイコンをダブルクリックすると、グリーティングが、当該グループの全てのオンラインメンバに送信される。このグリーティングには、バーバル（ｖｅｒｂａｌ）メッセージと、オーディオと、ビジュアルエフェクトが含まれ、このグリーティングにより、誰かがグループアイコンとインタラクトしたことを、当該グループの他のメンバに、通知することができる。加えて、図５に示すように、グループアイコン上で異なるアクション（例えば、クリックコンビネーション（ｃｌｉｃｋ ｃｏｍｂｉｎａｔｉｏｎ）等）をパフォームすれば、当該グループメンバが当該グループと共有したいと考える異なる感情の状態を表すことができる。当該グループメンバのグループアイコン上で第１アクションをパフォームすると、当該グループメンバの幸せを表現することができ、さらに説明を提供するために、当該グループとインタラクトすることができる（５０１）。同様に、当該グループメンバは、当該グループアイコン上で第２アクションをパフォームすると、幾つかのイベントに対する失望又は怒りを表現することができる（５０３）。全てのオンラインメンバは、当該アクションに従って指示（ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ）を受信し、感情体験（ｅｍｏｔｉｏｎａｌ ｅｘｐｅｒｉｅｎｃｅ）を分け合うことになる。そうすると、例えば、図２のスケートボードアイコン３０１上で第１アクションをパフォームすると、これにより、当該スケートボーダは、各メンバのデスクトップに対してトリックをパフォームさせることができる。当該ユーザは、感情の一状態を示す代わりに、他のグループメンバに、当該グループメンバの誰かが、何らかのアクティビティで、当該グループとインタラクトしたいと考えていることを、知らせようとすることができるか、あるいはグループメンバが当該グループのことを考えていることを、他のメンバに知らせようとすることもできる。この簡単で効率的な通信により、当該グループのメンバの間で共有されたユニークなインタラクションであって、インサイドジョーク（ｉｎｓｉｄｅ ｊｏｋｅ）又は秘密の言葉（ｓｅｃｒｅｔ ｌａｎｇｕａｇｅ）と似通ったものが作り出される。
【００３５】
上述した通信は至極簡単で、よりユニークで個人的なインタラクションを、当該グループメンバに提供し、そして当該アプリケーションにより、本実施形態において、当該グループメンバは、個別に定義されたグリーティングを互いに送信することができる。特定のグループメンバが、グループメンバがオンラインであること知らせようとするか、あるいは幾つかのイベントのグループに通知したいとき、当該グループメンバは、図６Ａに述べるように、グリーティングを設計するか選択することができ、当該グループの各メンバに当該グリーティングを送信することができる。
【００３６】
第１ステップは、図６Ａには図示しないが、グリーティングの設計である。当該グループメンバは、当該グリーティングのために選択されたフォーマットに従って、多くの異なるプログラムを使用することができ、これらプログラムには、イメージを設計するためのドローイング（ｄｒａｗｉｎｇ）プログラムと、メッセージを構成するためのテキストプログラムと、適切なアニメーションを設計するためのアニメーションプログラムとが含まれる。あるいはまた、本発明は、一実施形態において、インタラクティブ（ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｅ）なグリーティングメーカ（ｇｒｅｅｔｉｎｇ ｍａｋｅｒ）を提供し、このグリーティングメーカにより、メンバのタスクをさらに容易にするため、これらのプログラムの多くの機能が組み合わされる。グリーティングにおいて組み合わされる莫大な数の変数により、特定のメンバは、実質的にユニークなグリーティングを容易にメークでき、このグリーティングにより、当該メンバが当該グループのメンバであることを十分に識別されることになる。
【００３７】
ステップ６１０においては、適切なグリーティングが作成された後、当該グループメンバは、当該グループメンバが選択した時刻に、グリーティング通知を当該グループに送信することができる。上述したピアツーピアインフラストラクチャにおいては、当該グリーティング通知は、当該グループの各メンバに転送されるが、送信側のグループメンバが送信元となる。１つのインプリメンテーションにおいては、送信側のグループメンバのコンピュータは、当該グループのグリーティングに固有のＩＤを、送信側のグループメンバの特定のグリーティングに（好ましくは自動的に）割り当てる。当該ＩＤは、ステップ６２０で送信されるグリーティング通知とともに、送出されることになる。ステップ６３０においては、異なるグループメンバが当該ＩＤと共に当該通知を受信すると、当該グループメンバのコンピュータは、当該ピアツーピアデータベースから、当該ＩＤに関係付けられたグリーティングが存在するか否かをサーチする。仮に当該グリーティングが、実際には、当該コンピュータにストアされていない場合には、グリーティング（テキストデータ、ビジュアル及び／又はオーディオデータを有する１つ以上のファイルを含む）を記載する１つ以上のファイルは、当該グリーティングが表示できるまでは、当該ユーザに最初に送信しなければならない。これをステップ６４０及び６５０に示す。当該ユーザがグリーティングを変更するときは、常に、ＩＤを更新して、他のグループメンバが必要とする１つ以上のファイルが変更されたことを反映するべきである、ことに留意されたい。加えて、一度特定のグループメンバが、１つ以上の必要なファイルを初めてダウンロードし、当該１つ以上のファイルがピアツーピアデータベースにストアされると、当該グループメンバに当該グリーティングを送信するのに必要な唯一のネットワークトラヒックは、送信グループメンバのＩＤを含む比較的小さな通知だけとなる。そして、当該１つ以上のファイルは、受信側のユーザの共有データベースに留まることになるから、当該通信システムの効率が向上する。
【００３８】
上述の例と、図６Ｂの代替インプリメンテーションにおいては、コンピュータＡ（６０１）に対応するグループメンバは、他のグループメンバに送信したいと望む新しいグリーティングを有する。実線で示す上述のピアツーピアの例においては、当該グループ内の他のコンピュータ、すなわちＢ（６０３）ないしＥ（６０９）は、それぞれ、ピアツーピアデータベースを有し、このデータベースには、幾つかのグリーティングと、関係付けをしたＩＤとがストアされている。Ａ（６０１）は、この新しいグリーティングを送信するとき、最初に、新たに作成されたＩＤであって、当該グリーティングに関係付けをしたＩＤを、各コンピュータに送信する。Ａ（６０１）は、この新しいグリーティングをちょうど設計したばかりなので、当該グループ内の他のコンピュータは、当該新しいグリーティングを表すファイルを要求することになる。１つのインプリメンテーションにおいては、コンピュータＢ（６０３）ないしＥ（６０９）と論理的に接続されたコンピュータにオリジナルにホワードされたグリーティングＩＤと関係付けされているファイルを得るため、コンピュータＢ（６０３）ないしＥ（６０９）は、これらのコンピュータと論理的に接続されているコンピュータに、定期的に要求を送信し始めることになる。そこで、Ｂ（６０３）及びＣ（６０５）は、Ａ（６０１）からファイルを要求することになる。そして、一度これらファイルが転送されると、Ｂ（６０３）に対してファイルを求めるＤの要求が満たされ、最後に、Ｄ（６０７）に対してファイルを求めるＥの要求が満たされることになる。他のインプリメンテーションにおいては、Ａ（６０１）は、各コンピュータからのグリーティングに関係付けをしたファイルを求める要求を受信することができる。そして、コンピュータＡ（６０１）は、ファイルをパッケージし、当該ファイルを要求した全てのコンピュータを示し、Ａ（６０１）と論理的に接続される全てのコンピュータに、当該ファイルを送信する。ついで、当該ファイルは、これらファイルをオリジナルに要求したコンピュータに到着するように、ピアツーピアネットワークを介して、ルーティングされる。このインプリメンテーションは、当該グループ内の大部分のコンピュータが新しいグリーティングを受信し、受信しないコンピュータがほとんどないときに使用するために特に適している。
【００３９】
他の実施形態においては、メンバ定義のグリーティングは、中央サーバ６１１上にストアし、グリーティング通知がある度に、各グループメンバのコンピュータに送信することができ、あるいはこのメンバ定義のグリーティングは、各グループメンバのコンピュータにキャッシュし、適切なときに、中央グループサーバ６１１から更新することができる。これらのインプリメンテーションにおいては、図６Ｂに破線で示されているが、当該グループサーバ６１１は、当該グループのグリーティングのリポジトリとしてアクトする。Ａ（６０１）は、新しいグリーティングをグループに送信したいと望むとき、最初に、グループサーバ６１１に、当該グリーティングのためのＩＤを送信する。サーバ６１１が、Ａ（６０１）に対して、当該ＩＤに対応するグリーティングを有していない旨を通知すると、Ａ（６０１）は、グループサーバ６１１に対して、当該グリーティングに対応するファイルを送信する。そして、これらグリーティングファイルは、Ａ（６０１）を除くグループの全てのメンバに送信される。ついで、これらのファイルは、グループメンバにより表示されるだけか、又は各グループメンバのコンピュータにキャッシュされるから、このグループサーバは、Ａ（６０１）が次回同じグリーティングを送信したいと望むときは、ＩＤを送信するだけでよい。本発明の代替実施形態においては、ピアツーピア通信を介して通知されている間、ファイルをサーバとの間で送受信することができる。
【００４０】
個性的なグリーティングをグループの全てのメンバに送信するから、グループメンバは、自分の個性を表現し、同時に共同体意識を表現することができる。より伝統的な社会的な設定においてはそうであるが、グリーティングと、グループアイコンと、存在及びアクティビティ通知オプションは、個人主義と、グループアクティビティと、インタラクションとの間のバランスを反映する。どの代替例が選択されるかによって、当該グループメンバは、複雑でノンバーバルな通信で、種々のシグナルをグループに送信することができる。
【００４１】
これらの新規な通信手段は、チャットフォーラムのようなロバスト（ｒｏｂｕｓｔ）で伝統的な通信方法で補完される。図７に示すように、グループのメンバは、本発明をインプリメントすることにより、慣れ親しんだテキストベースの方法で互いにチャットすることができる。特定のグループメンバがグループとチャットしたいと考える場合、当該グループメンバは、図４のメニュー４０１のＬａｕｎｃｈオプション４１１によってオープンされるグループアイコンのメニューオプションを介してグループスペース７０１をオープンすることができる。一度グループスペース７０１がオープンされると、各オンライングループメンバにインビテーション（ｉｎｖｉｔａｔｉｏｎ）が送信され、当該グループスペースがオープンされ、グループインタラクションが可能になる。一実施形態においては、各オンライングループメンバは、グループスペース７０１内のグループに加入するとの要求を受け付けるか、拒否することができるが、同時インビテーション（ｓｉｍｕｌｔａｎｅｏｕｓ ｉｎｖｉｔａｔｉｏｎ）を送信するときは、一実施形態においては、チャットイニシエータ（ｃｈａｔ ｉｎｉｔｉａｔｏｒ）はグループメンバを選択できなくなる。ここに述べる他のアクティビティの場合には、グループチャットは、必然的にグループ指向であって個人指向でないので、共同体意識と共有体験に寄与する。
【００４２】
１つのインプリメンテーションにおいて、グループスペース７０１内でのインタラクションは、ピアツーピア技術を使用してインプリメントされている。当該フレームワークにおいては、例えば、１人のグループメンバが、自分と論理的に接続されているグループメンバに、グループメンバ識別子とともにテキストメッセージを送信すると、これらグループメンバは、自分とそれぞれ論理的に接続されている他のグループメンバに、当該テキストメッセージを自動的にホワードし、このテキストメッセージのホワードを、当該テキストメッセージがグループ全体で複製されるまで続ける。そして、当該テキストメッセージは、各グループメンバのコンピュータ上のグループウインドウ７０１内に、自動的に表示される。他のインプリメンテーションにおいては、当該テキストメッセージを、中央サーバに直接送信することができ、この中央サーバからは、新しいテキストメッセージが送信される度に、各グループメンバは更新を受け取ることができる。本発明の実施の形態においては、サーバ通信及びピアツーピア通信を、共に、上述したようなハイブリッド（ｈｙｂｒｉｄ）で使用することができる。
【００４３】
本発明によって容易にされるグループアクティビティの他の例としては、グループオーディオプレイアクティビティ（ｇｒｏｕｐ ａｕｄｉｏ ｐｌａｙ ａｃｔｉｖｉｔｙ）があり、このアクティビティにおいては、グループメンバは、それぞれ、各グループメンバのコンピュータで、実質的に同期をとってプレイされているオーディオを聴く。図８に示すように、このグループオーディオプレイアクティビティ８０１は、上述したグループスペース機能８０３と並行して行うことができるか、他のアクティビティと共に行うことができる。グループオーディオプレイアクティビティ８０１を開始するためには、当該グループメンバの１人が、アイコンのメニューから、例えば図４に示すメニュー４０１上のＬａｕｎｃｈオプション４１１を介して、グループオーディオプレイアクティビティ８０１を選択する。一度グループオーディオプレイアクティビティが選択されると、当該グループメンバのコンピュータは、当該アクティビティをコーディネートするモジュール８０１を表示し、グループの他のメンバは、当該アクティビティに参加するインビテーションを受け取る。仮にグループメンバが参加を選択する場合には、グループオーディオプレイプログラムも各グループメンバのコンピュータに表示される。グループオーディオプレイアクティビティ８０１は、全ての参加グループメンバが、実質的に同一時間に、同一オーディオ作品を聴き、同一オーディオ作品プレイリストとインタラクトすることができる。全てのグループメンバは、プレイリストに掲載されたオーディオ作品の順序を変更することができ、このプレイリストにオーディオ作品を追加することができ、このプレイリストからオーディオ作品を削除することができ、グループオーディオプレイヤ８０１の操作をコントロールすることができる。オフラインインタラクションでもそうであるが、当該グループは、インタラクションにより、オーディオ作品を一緒に聴くことができ、同時に、種々の会話をしたり、他のアクティビティに従事することができる。
【００４４】
図４に４００で示すアイコンは、ファイルをグループと共有するためのランチングポイント（ｌａｕｎｃｈｉｎｇ ｐｏｉｎｔ）としても、使用することができる。そうであるから、例えば、グループメンバは、ピクチャ、テキスト、その他のデータファイルを、グループの関心のある全メンバに、ワンアクション（ｏｎｅ ａｃｔｉｏｎ）で送信することができる。当該グループの各メンバは、ファイル転送要求を無視するか、受け付けることができるが、多くの状況においては、最初は、ファイル転送要求を無視するが、これらメンバの気が変われば、後に当該要求を受け付けることができる。当該グループがダウンロードするために利用できる唯一のファイルは、グループの他のメンバに送信するために、特定のグループメンバによって選択されたファイルである。各メンバのコンピュータにおいては、数多くの同一ファイルが複製できるが、一般に、他のグループメンバのコンピュータのファイルに、無制限のアクセスできるグループメンバはいない。留意すべきことは、グループヒストリ（ｇｒｏｕｐ ｈｉｓｔｏｒｙ）は保持されるから、ユーザは、自分のオンラインセッションにおいて、送信されているファイルを取り出し、管理することできる。このグループヒストリフィーチャは、２つの非同期アクティビティ、すなわちグループヒストリを閲覧すること、ファイルを管理することをインプリメントする。ユーザが、オフライン中に、どのグリーティングを受け取り損なったかを見ることができ、同様にどの新しいメンバがグループに加わったかを見ることもできる、ことが好ましい。ユーザがその後にログアウトしたとき、これらグループヒストリはクリアすることができる。
【００４５】
特定のファイルをグループの他のメンバと共有するため、グループメンバは、図９のフローチャートに示すように、２つの方法を選択できる。２つの方法のうちの簡単な方の方法は、ステップ９４０に示すように、当該アプリケーションに固有のデスクトップオブジェクト特性を利用することである。多くのデスクトップＯＳのうちの現行の機能を使用して、共有ファイルを表すアイコンを、アプリケーションアイコン（図４の要素４００）上にドラッグしてドロップすることができる。一度マウスボタンから指を離すと、ファイル転送処理が開始される。これら方法のうち厄介な方の方法によれば、当該グループメンバは、ステップ９１０にて、上述したように、右クリックするなどして、アプリケーションのメニュー、すなわち図４のメニュー４０１をオープンすることができ、Ｓｅｎｄ Ｆｉｌｅメニューオプション（図４に示すような要素４１５）をステップ９２０にて選択し、ファイルをステップ９３０にて選択することができる。アプリケーションのメニュー４０１は、マウスクリック又はキーボードショートカットを使用して、オープンすることができる。一度Ｓｅｎｄ Ｆｉｌｅメニューオプション４１５が選択されると、当該アプリケーションは、当該ユーザのコンピュータにストアされたファイルをブラウズ（ｂｒｏｕｓｅ）して、当該グループメンバが共有したいと望むファイルを見つけるため、ＯＳ機能をもう１度利用することになる。１つのインプリメントにおいては、一度当該ファイルが共有のために選択されると、グループを共有するグループメンバには、当該グループの残りのメンバに、当該ファイルを記述したテキストメッセージを送信する機会が与えられる。
【００４６】
一度送信されると、ステップ９５０に示すように、ファイル転送要求に対して、オンライングループメンバが応答する。当該オンライングループメンバは、ファイルを受信するか、又はファイル転送要求を無視するかのいずれかを選択できる。仮にグループメンバが要求を否定した場合には、ステップ９７０に示すように、要求通知は消え、当該アプリケーションアイコンはバックグラウンドにフェード（ｆａｄｅ）される。他方、仮にグループメンバが要求を受け取った場合には、ステップ９６０に示すように、ファイルが、転送され、グループメンバの選択に従って、オープンされるか、セーブされる。ファイル転送の方法は、一例においてグリーティングファイルの転送について上述した方法と同様である。グループヒストリにより、当該ユーザは、通知を無視することができ、これにより当該通知がフェードされるか消えて見えなくなる。しかし、その後、当該ユーザは、同一のオンラインセッション中に、当該グループヒストリからファイル転送を受けることができる。
【００４７】
ファイル転送処理の一例として、１つのピアツーピアのインプリメントにおいて、図１Ｂと同様のネットワークを介して、コンピュータＣが、全てのオンライングループメンバにファイル転送要求を送信すると仮定する。この例においては、Ｅのみが当該要求に肯定応答すると仮定する。Ｅは、当該ファイルがどのコンピュータにストアされているかを知らないが、自分と論理接続されている２つのコンピュータＤ及びＦに肯定応答を送信する。Ｄは、この特定のファイルを共有していないが、当該肯定応答をコンピュータＢ及びＧに転送する。Ｂは、この特定のファイルを共有していないが、当該肯定応答をＣ及びＡに転送する。Ｃは、共有コンピュータであり、Ｅからオリジネート（ｏｒｉｇｉｎａｔｅ）された応答を受信し、引き続き当該ファイルを送信する。当該ファイルが辿る正確なパスをインプリメントした代替例がある。１つのインプリメンテーションにおいては、各コンピュータは、応答をホワードしたコンピュータに、当該ファイルを送信している。そこで、ＢはＣから、ＤはＢから、ＥはＤから、ファイルを受信する。別のインプリメンテーションにおいては、各コンピュータが、論理接続された全てのコンピュータに、ファイルを送信する。前のインプリメンテーションは、リソースインテンシブ（ｒｅｓｏｕｒｃｅ ｉｎｔｅｎｓｉｖｅ）でないが、ピアツーピアネットワークの全てのコンピュータが、ファイル転送要求に直ちに応答しないときは、要求が無視されるまで、当該ファイルのコピーを、各グループメンバのコンピュータに駐在させておれば、役に立つ可能性がある。さらに別のインプリメンテーションにおいては、ＥとＣとの間で論理接続は、２つのコンピュータのいずれかによって形成することができる。この論理接続を用いて、当該ファイルを転送し、重複する不要なネットワークブランチを除去するためクローズすることができる。中央サーバのインプリメンテーションにおいては、図６Ｂに破線で示すネットワークと同様のネットワークにおいて、コンピュータ、すなわちこの例においてはＡ（６０１）が、共有ファイルを、グループサーバ６１１にアップロードすることができる。そして、グループサーバ６１１は、ファイル転送要求をＥ（６０９）を介して、Ｂ（６０３）に転送する。仮にファイル転送要求に肯定応答するグループメンバがある場合には、当該ファイルをグループサーバ６１１からダウンロードすることができる。これに関係した全てのグループメンバが、ファイルをダウンロードすると、グループサーバ６１１は、当該ファイルをグループのデータベースに保持するか、又はスペースを節約するために、当該ファイルを削除することができる。
【００４８】
最も重要なことは、上述した各アクティビティに、同一のグループが参加することである。メンバがオンラインである限り、当該メンバは数多くの共有アクティビティの参加者となり、親密な意識を高め、当該グループの他のメンバとコネクティビティを共有できる。種々のグループが、種々のアクティビティを利用できる、ことに留意されたい。例えば、ユーザは、グループスペースにおいて、オーディオアクティビティ及びジャーナルアクティビティを有することができたり、ゲームアクティビティのみを有することができたりする。
【００４９】
本発明の一形態によれば、一時的であって親密さの点で劣るグループ化であって、パーティと似通ったグループ化ができる。具体的には、招かれた個々のメンバは、好ましくは指定された時間に、イベントに出席するように、すなわちテンポラリ（ｔｅｍｐｏｒａｒｙ）グループに加わるように、インビテーションを受け、これにより、これら出席者は、交際して他の出席者をよりよく知ることができる。別の形態においては、テンポラリグループが満足するグループスペースは、１つのスレッドか、又は１つの会話スペースではなく、複数のスレッド又は会話スペースを表示することができ、これにより当該ユーザは、物理的世界のパーティとほとんど同様に、会話の相手を次々と変えることができる。全ての出席者は同一のスペースにいるが、当該スペース内で、数多くの小グループを形成することができる。
【００５０】
本発明の別の実施形態においては、当該グループの各メンバが、グループアクティビティを知っている。幾分押し付けがましい通知も数多くあるが、これにより、メンバが、種々のアクティビティに加わるように招待されるか、又は既に進行中のアクティビティに加わることができる。グループメンバに間断なくグループのアクティビティが通知されるので、全体の存在感が高まり、メンバは当該グループに参加しようとする。加えて、通知の中には押し付けがましいものもあるが、これにより当該グループは、よりインタラクティブになって、無視しずらくなる。であるから、実際には、当該グループの残りのメンバでも、グループアクティビティへの参加に乗り気になっている。
【００５１】
一番押し付けがましくない通知は、グリーティングであり、インタラクションの点で劣るアクションである。これらアクティビティは、ほとんどのインプリメンテーションにおいて、大いに注目されるものではないから、グリーティングには、グループメンバのスクリーン上で、限られた時間しか与えられず、しかも当該グループメンバからの多くのインタラクションを必要としない。１つのインプリメンテーションにおいては、グリーティングに関して図１０の時間ダイヤグラムに示すが、グリーティングを受け取るグループメンバには、他にどのアプリケーションをパフォームしているかに関わらず、状態１００１に示すように、最初に、グリーティングがフォアグランドに示される。ついで当該フォアグランドのグリーティング１００１は、予め定めた時間、例えば５秒で、状態１００３に示すように、フェードアウトし、状態１００５に示すようなイメージがレスト（ｒｅｓｔ）する。このレストしたイメージは、ジェスチャ通知を半透明で表現したもので、例えば２０秒後には消失するものであるが、当該ユーザが、そのイメージを見なかったり、オンラインセッション中に再びそれを見たい場合には、グループヒストリから利用できるものである。他のインプリメンテーションにおいては、当該グループメンバが当該グリーティングをクリックするか、他のアプリケーションをフォアグランドに再び呼び出すまで、当該グリーティングは残ることができる。これにより、これらグリーティングは、そんなに注目されなくても、グループアクティビティを当該グループメンバに通知することができる。
【００５２】
他のアクティビティ通知は、当該アクティビティの重要性に応じて、より多くのインタラクションを必要とする。そうであるから、例えば、図１１に示す１つのインプリメンテーションにおいては、ファイル転送要求１１０１がより押し付けがましく、それは、オンライングループメンバは、他のアプリケーションに戻る前に、当該アイコンとインタラクトすることを「強要」される、ことを意味する。アプリケーション設計において採用されることがあるダイアログボックス等では、他のアクティビティを完全に排除するが、このような強要においては、そうする必要はない。例えば、アイコンは、フォアグランドに長く留まるか、フェードしないか、あるいは長い時間かけてフェードすることができるから、当該ユーザはこのアイコンに対してインタラクトする必要性をより多く感じる。しかしながら、ネットワークに制約があり、ファイル転送をできる限り素早く完了させたいという要望があるため、このファイル転送要求は、必ずしも受け取る必要はなく、グループメンバが、当該ファイルをできる限り迅速にダウンロードするかどうかを、グループに通知することが望ましい。同様に、チャットや、グループオーディオプレイのインビテーションは、押し付けがましくもでき、グループメンバの注目をメンバの他のアプリケーションから離すこともできる。これらインビテーションは、押し付けがましいものである。というのは、これらインビテーションは、根本的には、よりインタラクティブなアクティビティであり、メンバは、多くの場合、これらインタラクションをよりよく通知して欲しいと望むからである。１つのインプリメンテーションにおいては、グループメンバは、設定メニューその他により、特定の通知の押し付けがましさをコントロールすることができるから、当該グループメンバが参加する可能性の低い特定のグループやアクティビティについては、押し付けがましくなくなる。
【００５３】
最後に、グループメンバが、たとえ、アクティビティに参加できなかったり、参加へのインビテーションを拒絶したとしても、このグループメンバは、グループアイコンの下にあるグループステータス通知バー、すなわち図１２の要素１２０３を使用して、当該グループがどのアクティビティに参加しているかを、発見することができる。図１２に示すように、当該バー１２０３は、グループのメンバが従事する種々のアクティビティを表すアイコンを表示している。この例では、ＣｏｏｌＤｕｄｅｓグループのメンバは、（イヤホンアイコン１２０５によって表される）グループオーディオプレイアクティビティと、（フォルダアイコン１２０７によって表される）ファイル共有とに参加している。１つのインプリメンテーションにおいては、グループメンバのマウスがグループアイコン上で保持されると、当該グループのメンバのステータスを示すとともに、当該グループが参加しているアクティビティが示されたロールオーバーバブル（ｒｏｌｌｏｖｅｒ ｂｕｂｂｌｅ）が表示される。ロールオーバーバブルの例としては、図１２においては、リスト１２０１で示す。メンバがアクティビティへの参加を要求する最初の要求を、見逃すか無視しても、（リスト１２０１に掲載されたアクティビティを表すアイコン上でクリックするか、又は図４にメニュー４０１として示すメニューをオープンして）グループアイコンとインタラクトすることによって、これらアクティビティへの参加を開始できる。この機能により、グループメンバに、グループのアクティビティを絶えず通知し続けることができ、当該グループメンバは、現在進行中のアクティビティに参加することができる。本発明の一実施形態においては、当該ユーザのｂｕｄｄｙ ｌｉｓｔにリストされていないメンバがいても、チャットプログラムからの存在情報が、使用され、全てのグループメンバにホワードされる。そこで、ユーザは、直接関係のないメンバをトラッキング（ｔｒａｃｋｉｎｇ）することができる。
【００５４】
以上、各グループメンバのデスクトップその他のディスプレイスペース上のアイコンによって表されるネットワーク接続を介して、グループと通信する新規な手段を説明した。このように、小さく比較的静的な友人グループに一定のリンクを張ることにより、グループメンバは、互いに種々のアクティビティに参加し合いながら、共同体意識を共有したリレーションシップを構築することができる。
【００５５】
本発明の原理を適用可能な多くの実施形態を見ると、図面に関して述べた実施形態は、例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない、ことを認識すべきである。当業者にとって当然のことであるが、例えば、ソフトウェアで示した実施形態の要素を、ハードウェアでインプリメントすることができ、またこの逆のインプリメントも可能であり、あるいは実施形態の例は、本発明の精神から逸脱しない限り、構成及び詳細を修正することができる。したがって、ここで述べた発明は、請求の範囲及びその等価物を逸脱するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１Ａ】本発明の一実施形態をインプリメントするために有用なコンピュータシステムの例を示すブロック図である。
【図１Ｂ】本発明の一実施形態において通信を容易にするピアツーピアネットワークの例を示すブロック図である。
【図２】本発明の一実施形態に係る、グループメンバのデスクトップを示すスクリーンショットの集まりを示す図である。
【図３】本発明の一実施形態をインプリメントするための種々のデスクトップアイコンを示すスクリーンショットのシリーズの図である。
【図４】本発明の一実施形態に係る、ユーザインタフェース内のグループアイコンを右マウスクリックした結果を示すスクリーンショットの図である。
【図５】本発明の一実施形態に係る、デスクトップアイコン上で実行されるアクションに従って表示される種々のイメージの例をテーブルにして示す図である。
【図６Ａ】本発明の一実施形態に係るグリーティング通信を示すフローチャートである。
【図６Ｂ】本発明の一実施形態に従ってグリーティングを送信できるピアツーピアネットワーク及び中央サーバネットワークの例を示すブロック図である。
【図７】本発明の一実施形態に係るセッションであって、グループアイコンから開始されるグループチャットセッションを示すスクリーンショットの図である。
【図８】本発明の一実施形態にかかるアクティビティであって、グループアイコンから開始される同時グループオーディオ共有アクティビティを示すスクリーンショットの図である。
【図９】本発明の一実施形態に係るファイル共有アクティビティを示すフローチャートである。
【図１０】本発明の一実施形態に係るグリーティング通知の表示を示すフローチャートである。
【図１１】本発明の一実施形態に係るファイル転送要求通知を示すスクリーンショットの図である。
【図１２】本発明の一実施形態に係る、デスクトップ上に駐在するグループステータス通知と、アイコンのロールオーバ機能とを示すスクリーンショットの図である。
【符号の説明】
２０ パーソナルコンピュータ
２１ プロセッシングユニット
２２ システムメモリ
２３ システムバス
２４ ＲＯＭ
２５ ＲＡＭ
２７ ハードディスクドライブ
２８ 磁気ディスクドライブ
２９ リムーバブル磁気ディスク
３０ 光ディスクドライブ
３１ リムーバブル光ディスク
３２ ハードディスクドライブインタフェース
３３ 磁気ディスクドライブインタフェース
３４ 光ディスクドライブインタフェース
４０ キーボード
４２ ポインティングデバイス
４６ シリアルポートインタフェース
４９ リモートコンピュータ
５０ メモリ記憶装置
５１ ＬＡＮ
５２ ＷＡＮ
５４ モデム
６０ ハードディスク
Claims (26)
- 第１ディスプレイを有する第１コンピューティング装置の第１ユーザを、コンピューティング装置のユーザのグループであって、ディスプレイを有する第２コンピューティング装置の第２ユーザを含む少なくとも１人のメンバを有するグループに、通信でリンクするシステムにおいて、
前記第１コンピューティング装置のディスプレイ上にレンダリングされたデスクトップと、
該デスクトップ上にビジュアルにレンダリングされた選択可能なグループアイコンであり、前記コンピューティング装置のユーザのグループに関係付けをしたグループアイコンであって、これにより、前記第１ユーザがグループアイコンを選択したとき、前記第１コンピューティング装置からネットワークを介して前記ユーザグループへの通信の伝送を開始し、前記第１ユーザは、選択中または選択後に前記ユーザグループのメンバのＩＤを指定する必要がない、グループアイコンと
を備えたことを特徴とするシステム。 - 請求項１において、前記選択可能なグループアイコンは、前記第１ユーザによるグループアイコンの選択前に自動的に収集されたグループステータスを表示することを特徴とするシステム。
- 請求項２において、前記グループステータスは、前記グループのうちの１人以上のメンバが現在従事している少なくとも１つのアクティビティのインディケーションを含むことを特徴とするシステム。
- 請求項２において、前記グループステータスは、前記ユーザグループのそれぞれが前記ネットワークに現在接続されているかどうかのインディケーションを含むことを特徴とするシステム。
- 請求項３において、前記伝送は、前記グループが現在従事している少なくとも１つのアクティビティに前記第１ユーザが参加することができるようにしたことを特徴とするシステム。
- 請求項１において、前記グループアイコンは、ファイルアイコンをドラッグしドロップするドラッグドロップターゲットであり、これにより前記ファイルアイコンに関係付けをしたファイルを、前記ユーザグループのコンピューティング装置に転送するものであることを特徴とするシステム。
- 請求項１において、前記ネットワークは、複数のピアツーピア接続を備えることを特徴とするシステム。
- 請求項７において、前記複数のピアツーピア接続の少なくとも１つは、前記第１コンピューティング装置をダイレクトエンドポイントとして除外することを特徴とするシステム。
- 請求項１において、前記ネットワークは、前記第１コンピューティング装置と、前記ユーザグループの前記コンピューティング装置とにそれぞれ通信でリンク可能なグループサーバを備えたことを特徴とするシステム。
- 請求項１において、前記選択可能なグループアイコンは、そのビジュアルアピアランスが、前記第１ユーザと、前記ユーザのグループとのうちの１ユーザである修正ユーザによって修正可能であり、前記修正ユーザによる前記選択可能グループアイコンのアピアランスの修正は、前記グループの他のユーザと前記第１ユーザとのコンピューティング装置のディスプレイ上に配置された前記選択可能グループアイコンのコピーに、伝搬されることを特徴とするシステム。
- 請求項１において、前記ネットワークを介した通信は、オーディオ情報およびビジュアル情報からなるグループから選択された１つ以上のタイプのマテリアルを含むことを特徴とするシステム。
- 請求項１１において、前記ビジュアル情報は、アニメーションマテリアルを含むことを特徴とするシステム。
- 請求項１１において、前記ビジュアル情報は、ビデオマテリアルを含むことを特徴とするシステム。
- 請求項１において、前記ネットワークを介した通信は、テキストメッセージを含むことを特徴とするシステム。
- 請求項１において、前記ネットワークを介して前記第１コンピューティング装置から前記ユーザグループに通信を伝送することは、前記第２コンピューティング装置のディスプレイ上にビジュアルインディケーションが不透明な状態で見えるようにし、所定の時間後に、透明な状態に変換することを特徴とするシステム。
- 請求項１において、前記ネットワークを介して前記第１コンピューティング装置から前記ユーザグループに通信を伝送することは、ビジュアルインディケーションが前記第２コンピューティング装置のディスプレイを支配しており、これにより、前記第２ユーザは、前記第２コンピューティング装置のディスプレイ上の他のアクションの前に、前記ビジュアルインディケーションとインタラクトしなければならないことを特徴とするシステム。
- 第１コンピューティング装置のディスプレイを自分に関係付けをした第１ユーザから、コンピューティング装置のディスプレイを自分に関係付けをしたコンピューティング装置ユーザのグループであって、少なくとも第２ユーザを含むコンピューティング装置グループに、通信する方法において、
前記第１ユーザの前記第１コンピューティング装置のディスプレイ上に、コンピューティング装置ユーザの前記グループに関連付けをしたビジュアルグループアイコンを提示するステップと、
前記第１ユーザによる前記グループアイコンのアクティベーションを受信するステップと、
前記アクティベーションの受信に応答して、前記第１コンピューティング装置から、ネットワーク接続を介して、コンピューティング装置ユーザの前記グループに関係付けをした前記コンピューティング装置に、通信を伝送するステップとを備えたことを特徴とする方法。 - 請求項１７において、ビジュアルグループアイコンを前記第１ユーザの前記第１コンピューティング装置のディスプレイ上に提示するステップは、グループステータスを提示するステップを備えたことを特徴とする方法。
- 請求項１８において、前記グループステータスは、コンピューティング装置ユーザのグループの１人以上のメンバが現在従事しているアクティビティを開示することを特徴とする方法。
- 請求項１８において、前記グループステータスは、前記ユーザグループがそれぞれ前記ネットワークに現在接続されているかどうかを開示することを特徴とする方法。
- 請求項１７において、前記ネットワーク接続を介して通信を伝送するステップは、コンピューティング装置の１人以上の前記グループメンバが現在従事しているアクティビティに前記第１ユーザが参加したいと望む旨のインディケーションを、コンピューティング装置ユーザの前記グループに関係付けをしたコンピューティング装置に送信するステップを備えたことを特徴とする方法。
- 請求項１７において、前記第１ユーザによる前記グループアイコンのアクティベーションを受信するステップは、前記ユーザがファイルアイコンを前記グループアイコン上にドロップした旨のインディケーションを受信するステップを備え、
前記ネットワーク接続を介して前記第１コンピューティング装置からコンピューティング装置ユーザの前記グループに関係付けをしたコンピューティング装置に通信を伝送するステップは、前記ファイルアイコンに関係付けをしたファイルが、コンピューティング装置ユーザの前記グループに関係付けをしたコンピューティング装置に転送する用意ができている旨のインディケーションを送信するステップを備えたことを特徴とする方法。 - 請求項１７において、前記ネットワークは、ピアツーピアネットワークと、中央サーバを有するネットワークとからなるグループから選択されたネットワークであることを特徴とする方法。
- 請求項１７において、前記グループアイコンのビジュアルアピアランスは、前記第１ユーザによって修正可能であり、これにより、前記第１ユーザによる前記グループアイコンのアピアランスの修正は、第２ユーザに関係付けをしたコンピューティング装置のディスプレイ上に配置された前記グループアイコンのコピーに伝搬されることを特徴とする方法。
- 請求項１７において、ネットワークを介して前記通信を伝送するステップは、オーディオ情報と、ビデオ情報と、アニメーション情報と、テキスト情報とからなるグループから選択された１つ以上のタイプを有する情報を前記ネットワークを介して送信するステップを備えたことを特徴とする方法。
- 請求項２５において、ネットワークを介して前記通信を伝送するステップは、前記第２コンピューティング装置のディスプレイ上にビジュアルインディケーションが不透明な状態で見えるようにし、所定の時間後に透明な状態に変換させるのに充分な情報を前記ネットワークを介して送信するステップをさらに備えたことを特徴とする方法。
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