JP2004021630A - 表示装置、画像処理装置、および表示システム - Google Patents
表示装置、画像処理装置、および表示システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】実行しようとするアプリケーションと扱うデータの大きさによって、表示データの伝送手段および表示方式を最適に選択制御することができる表示装置において、該制御を行うための構成を簡略化する。
【解決手段】本体装置10と表示装置20とが通信手段により接続された表示システムにおいて、表示装置20側で表示しようとする表示データが文字か画像かに基づいて、通信方式の異なる第1の通信手段(通信部24aおよび通信部12a)および第2の通信手段(通信部24bおよび通信部12b)のうちの一方を選択して通信手段を確立する。その後、表示装置20から本体装置10に表示データに合わせた表示方式を通知し、本体装置10はその表示方式に合った表示制御プログラムを表示装置20へ送信し、表示装置20側で表示制御プログラムを更新する。
【選択図】 図1
【解決手段】本体装置10と表示装置20とが通信手段により接続された表示システムにおいて、表示装置20側で表示しようとする表示データが文字か画像かに基づいて、通信方式の異なる第1の通信手段(通信部24aおよび通信部12a)および第2の通信手段(通信部24bおよび通信部12b)のうちの一方を選択して通信手段を確立する。その後、表示装置20から本体装置10に表示データに合わせた表示方式を通知し、本体装置10はその表示方式に合った表示制御プログラムを表示装置20へ送信し、表示装置20側で表示制御プログラムを更新する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置と表示装置と通信手段にて接続した表示システムにおいて、画面表示しようとする表示データに応じて、表示方式および通信手段を最適なものに選択可能することができる表示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンピュータや映像機器等の電子機器に接続されるディスプレイ(表示装置)のように、画面表示を行う表示装置を表示データの処理を行う本体装置(画像処理装置)から分離し、本体装置と表示装置との間を通信手段にて接続することにより、本体装置から離れた場所で画面を見ることのできる表示システムがある。しかし、これらの表示システムの多くにおいては、本体装置と表示装置との間を接続する通信手段が一つに固定されている、あるいは、表示装置のディスプレイ部において解像度に代表されるような表示方式が一つに固定されている、等の制限がある。
【0003】
また、上記表示システムで用いられる表示装置を持ち運び可能な構成として提供する場合、このような表示装置はバッテリーによって動作電源が供給されることとなる。このため、上記表示装置におけるバッテリー寿命を伸ばそうとすれば、該表示装置の消費電力を低減することが必要となる。
【0004】
上記表示システムにおいては、扱われる表示データが、テキスト文字が主な比較的小容量のものから動画のように大容量のものまで多種多様である場合、表示データの種類によって必要とされる解像度等の表示方式は異なる。
【0005】
ところが、上記従来の構成では、表示方式が一つに固定されているため、低解像度で十分表示可能なデータを表示させる場合であっても、表示方式が高解像度表示に対応したものであれば高解像度での表示が行われ、消費電力が必要以上に大きくなるといった問題がある。
【0006】
同様に、上記従来の構成では、通信方式が一つに固定されているため、表示データの種類によっては、消費電力が必要以上に大きくなる通信方式によって表示データの伝送が行われるといった問題もある。
【0007】
一方、無線LANやBluetoothのような近距離無線通信を用いれば、室内などでケーブルを用いずに機器間を接続し、データの転送や離れた場所での画像閲覧などが可能となってきている。このような状況で扱われるデータはテキスト文字が主な比較的小容量のものから、動画のように大容量のものまで多種多様であって、無線の到達距離や通信速度および消費電力の程度によって、最適な手段を選択することは有効であると考えられる。
【0008】
これらの課題に対して、特開2000−10539号公報には、移動無線受信機に組み込まれるものであり、無線通信チャネルより受信する表示データの種類を判別し、解像度の異なる複数の表示手段から最適なものを選択し、必要以上の電力消費を抑制する表示制御装置が提案されている。
【0009】
また、特開平11−15425号公報では、使用者がディスプレイ表示装置側の操作で任意の表示モードを選択すると、DDC(Display Data Channel)制御信号を使用して自動的に表示モードの設定を行う方法が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特開2000−10539号公報で開示されている表示制御装置では、受信した表示データの種類に合わせて表示方式を切り替えるために、該表示制御装置を組み込んだ移動無線受信機において複数の表示装置を備えており、移動無線受信機の構成が複雑化かつ大型化するといった問題がある。また、受信される表示データに応じて通信手段を最適に制御することは考慮されていない。
【0011】
また、特開平11−15425号公報に記載のディスプレイ装置では、システム装置側での表示モード設定操作は省けるものの、使用者がディスプレイ表示装置側で表示モードを選択する操作と、システム装置側でアプリケーションの起動操作の両方を必要とする。また、システム装置側で扱う表示データの性質と表示モードの関連付けがされていないため、表示させたいデータに最適な表示モードを意識しておかなければならず、表示モードの種類に不慣れな使用者にとっては、必ずしも簡便な手順では無い。
【0012】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、実行しようとするアプリケーションと扱うデータの大きさによって、表示データの伝送手段および表示方式を最適に選択制御することができると共に、該制御を行うための表示装置の構成を簡略化できる表示システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、上記の課題を解決するために、画像処理装置と通信手段により接続され、画像処理装置より伝送された表示データの画面表示が可能な表示装置において、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを画像処理装置に通知する表示方式通知手段と、通知した表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを画像処理装置から受信し、表示制御プログラムの更新を行うプログラム更新手段とを備えていることを特徴としている。
【0014】
上記の構成によれば、使用者が実行したいアプリケーションを選択すると、そのアプリケーションで表示されるデータに応じた最適な表示方式が選択され、該表示方式が表示方式通知手段によって画像処理装置に通知される。画像処理装置側では、通知された表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを表示装置に送信し、表示装置側で表示制御プラグラムの更新を行う。
【0015】
これにより、表示装置では、これ以降、最適な表示方式(例えば、解像度)にて表示を行うことができ、表示端末で消費される電力を低減させることができる。これは、表示装置がバッテリーにより動作する場合等にバッテリー寿命を伸ばすことができ好適である。
【0016】
また、使用者が実行したいアプリケーションと表示方式が関連付けられて、自動的に選択制御されることにより、使用者は必要とされる表示方式を意識することなく、簡便な操作を実現可能である。
【0017】
さらに、表示装置は、表示データに合わせて表示方式を切り替える際、そのための表示制御プログラムを画像処理装置側から受信して更新する構成のため、複数の表示制御プログラムを格納している必要がなく、表示装置の構成を簡略化することが可能である。
【0018】
上記表示装置では、上記表示方式通知手段は、画像処理装置に通知する表示方式に従う表示画素データと同期タイミングとのデータフォーマットを送信することによって表示方式の通知を行う構成とすることができる。
【0019】
上記の構成によれば、任意の表示方式の画素数および同期タイミングを、表示装置から画像処理装置に認識させ、その値に応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応が可能となる。
【0020】
上記表示装置では、上記表示方式通知手段は、表示方式のスペックに関する記述を含む、文字または画像データのデータフォーマットを送信することによって表示方式の通知を行う構成とすることができる。
【0021】
上記の構成によれば、任意の表示方式のスペックを、表示装置から画像処理装置に認識させ、そのスペックに応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応が可能となる。
【0022】
上記表示装置は、さらに、表示データの種類に合わせた最適な通信方式を画像処理装置に通知する通信方式通知手段と、画像処理装置との間で、上記通信方式通知手段によって通知した通信方式を確立する通信方式確立手段とを備えている構成とすることができる。
【0023】
上記の構成によれば、使用者が実行したいアプリケーションを選択すると、そのアプリケーションで表示されるデータに応じた最適な通信方式が選択され、該通信方式が通信方式通知手段によって画像処理装置に通知される。そして、上記通信方式の通知に基づき、通信方式確立手段によって、表示装置と画像処理装置との間で通信方式が確立される。
【0024】
これにより、表示装置および画像処理装置の間で、これ以降、最適な通信方式(例えば、通信速度)にて表示データの通信を行うことができ、消費電力の多くを占めると考えられる表示データの伝送に使用される通信手段を選択的に切替ることにより、更なる低消費電力化を図ることができる。
【0025】
本発明の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、表示装置と通信手段により接続され、表示装置に表示データの伝送を行う画像処理装置において、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを受信する表示方式受信手段と、表示方式受信手段によって受信したデータフォーマットを解析し、該データフォーマットによって示される表示方式を認識する表示方式解析手段と、表示方式解析手段によって認識した表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、表示装置に送信するプログラム送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0026】
上記の構成によれば、使用者が実行したいアプリケーションを選択し、そのアプリケーションで表示されるデータに応じた最適な表示方式が表示装置側にて選択された場合、該表示方式が表示装置から通知され、通知された最適な表示方式を示すデータフォーマットが表示方式受信手段によって受信される。そして、表示方式解析手段によって上記データフォーマットを解析することで表示方式が認識されると、認識された表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、プログラム送信手段によって表示装置に送信する。
【0027】
これにより、表示装置では、これ以降、最適な表示方式(例えば、解像度)にて表示を行うことができ、表示端末で消費される電力を低減させることができる。さらに、表示装置は、表示データに合わせて表示方式を切り替える際、そのための表示制御プログラムを画像処理装置側から受信して更新する構成のため、複数の表示制御プログラムを格納している必要がなく、表示装置の構成を簡略化することが可能である。
【0028】
また、上記画像処理装置では、上記表示方式受信手段によって表示装置から受信するデータフォーマットは、通知される表示方式に従う表示画素データと同期タイミングとのデータフォーマットである構成とすることができる。
【0029】
上記の構成によれば、任意の表示方式の画素数および同期タイミングを、表示装置から画像処理装置に認識させ、その値に応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応が可能となる。
【0030】
また、上記画像処理装置では、上記表示方式受信手段によって表示装置から受信するデータフォーマットは、表示方式のスペックに関する記述を含む、文字または画像データのデータフォーマットである構成とすることができる。
【0031】
上記の構成によれば、任意の表示方式のスペックを、表示装置から画像処理装置に認識させ、そのスペックに応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応が可能となる。
【0032】
また、上記画像処理装置では、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な通信方式を受信する通信方式受信手段と、表示装置との間で、上記通信方式受信手段によって受信した通信方式を確立する通信方式確立手段とを備えている構成とすることができる。
【0033】
上記の構成によれば、使用者が実行したいアプリケーションを選択すると、そのアプリケーションで表示されるデータに応じた最適な通信方式が選択され、該通信方式が画像処理装置から通知され、通知された通信方式を通信方式受信手段によって受信する。そして、上記通信方式の通知に基づき、通信方式確立手段によって、表示装置と画像処理装置との間で通信方式が確立される。
【0034】
これにより、表示装置および画像処理装置の間で、これ以降、最適な通信方式(例えば、通信速度)にて表示データの通信を行うことができ、消費電力の多くを占めると考えられる表示データの伝送に使用される通信手段を選択的に切替ることにより、更なる低消費電力化を図ることができる。
【0035】
また、本発明の表示システムは、上記の課題を解決するために、表示装置と画像処理装置とが通信手段により接続され、画像処理装置より通信手段を介して伝送された表示データが表示装置側にて画面表示される表示システムにおいて、上記表示装置は、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを画像処理装置に通知する表示方式通知手段と、通知した表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを画像処理装置から受信し、表示制御プログラムの更新を行うプログラム更新手段とを備えており、上記画像処理装置は、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを受信する表示方式受信手段と、表示方式受信手段によって受信したデータフォーマットを解析し、該データフォーマットによって示される表示方式を認識する表示方式解析手段と、表示方式解析手段によって認識した表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、表示装置に送信するプログラム送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0036】
上記の構成の表示システムでは、上述の表示装置および画像処理装置と同様の効果を得ることができる。
【0037】
また、上記表示システムでは、一つの画像処理装置に対して複数の表示装置を接続し、上記画像処理装置は、通信を行う表示装置を認証する認証手段を備えている構成とすることができる。
【0038】
上記の構成によれば、上記画像処理装置は認証手段によって接続された複数の表示装置のそれぞれを認識することができ、表示装置毎に上述した表示制御を行うことができる。これによって、複数の表示装置を並行して同時に制御する表示システムにおいて、本発明の適用が可能となる。
【0039】
また、上記表示システムでは、上記表示装置および画像処理装置がネットワークによる通信手段によって接続されている構成とすることができる。
【0040】
上記の構成によれば、本発明の表示システムを、移動電話網等のネットワークを利用して文字もしくは画像のアプリケーションを実行したい場合などに適用することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0042】
図1は本実施の形態に係る表示システムの全体構成を示すものである。この表示システムは、表示データに種々の情報処理を行う本体装置10、および該本体装置10より表示データを受け取り、これを画面表示する表示装置20によって構成されている。本体装置10と表示装置20との間では有線もしくは無線の通信手段にて表示データの伝送が行われる。
【0043】
本体装置10は、演算装置・記憶装置を含む主処理装置11、表示装置20へ伝送する表示データを指定された通信方式における伝送フォーマットに変換する通信部12a・12b、および使用者の操作を可能とする入出力操作部13から構成される。
【0044】
表示装置20は、ディスプレイ部21、ディスプレイ部コントローラ22、制御部23、通信部24a・24b、および入出力操作部25から構成される。ディスプレイ部21は、本体装置10から伝送された表示データを表示する。ディスプレイ部コントローラ22は、ディスプレイ部21の表示制御を行う。制御部23は、表示方式および通信方式の選択等の制御を実行する。通信部24a・24bは、ディスプレイ部21に表示される表示データを指定された通信方式における伝送フォーマットから変換して受信するものであり、本体装置10の通信部12a・12bと同一の方式・通信プロトコルを有する。入出力操作部25は、使用者がアプリケーション選択などの処理要求などを指示する操作系を備えている。
【0045】
さらに、ディスプレイ部21およびディスプレイ部コントローラ22の詳細な構成を図2に示す。
【0046】
ディスプレイ部21は、液晶ディスプレイ31、ゲートドライバ32、ソースドライバ33からなり、ディスプレイ部コントローラ22は、駆動回路34、メモリ(例えば、書き換え可能なROM)35からなる。駆動回路31は、表示データをディスプレイ部21の持つインターフェース仕様に合わせて変換およびタイミング制御を行う。メモリ35は、その変換およびタイミング制御を実行するための表示制御プラグラムを格納している。尚、ディスプレイ部21においては、液晶素子を用いて構成したものに限らず、例えば、有機EL素子等を用いて構成した表示装置であってもよい。
【0047】
また、図2では、ゲートドライバ32およびソースドライバ33のそれぞれが、複数のゲートドライバ32a〜32c、ソースドライバ33a〜33cに分割されている場合を例示している。
【0048】
本体装置10および表示装置20間の通信を行う通信手段は、本体装置10側の通信部12a・12bと、表示装置20側の通信部24a・24bとによって構成されており、通信部12aおよび通信部24aによって第1の通信手段が構成され、通信部12bおよび通信部24bによって第2の通信手段が構成されている。第1の通信手段および第2の通信手段は、通信速度、変調方式などが互いに異なる通信手段であって、本体装置10と表示装置20との間では、どちらか一方の通信手段が選択的に用いられて表示データが伝送される。
【0049】
上記構成の本体装置10および表示装置20において、表示動作の手順を図3のタイミングチャートを参照して以下に説明する。
【0050】
以下の説明においては、表示に係るアプリケーションとして文字表示、画像表示の2種類のアプリケーションが実行される。また、本体装置10と表示装置20を結ぶ通信手段は、第1の通信手段における通信速度が10Mbps、第2の通信手段における通信速度が100Mbpsであるとする。さらに、表示装置20におけるディスプレイ部21の表示方式として、文字表示向けに640×480、画像表示向けに1024×768の解像度の表示が実現可能とする。尚、上記の通信および表示方式はあくまで一例であって、本発明は上記方式に限定されるものでないことは明らかである。
【0051】
最初に、本体装置10および表示装置20間での表示データの通信を開始するにあたって、本体装置10および表示装置20の両方でシステム初期化処理が行われる(S0)。このシステム初期化処理が終了することで、使用者が表示装置20に備えられた入出力操作部25の操作することにより、実行したいアプリケーションを選択することが可能となる。
【0052】
使用者が入出力操作部25の操作によって実行したいアプリケーションを選択する(S1)と、選択されたアプリケーションにより指定される通信手段が起動され、本体装置10側の同じ通信手段との通信を試みる。例えば、アプリケーションにより指定される通信手段が第1の通信手段であれば、表示装置20側の通信部24aが起動され本体装置10側の通信部12aとの通信が試みられる。これにより、本体装置10と表示装置20との間で通信方式が確立される(S2)。
【0053】
次に、表示装置20は、制御部23の処理により、実行したいアプリケーションの表示に好適な表示方式(すなわち、表示させたいデータの種類(文字データもしくは画像データ)および同期タイミングによって決定される表示方式)を本体装置10に伝送する(S3)。この時の表示方式の伝送は、実行したいアプリケーションにより指定されるデータフォーマットにて行われる。
【0054】
本体装置10は、表示装置20より伝送されたデータフォーマットを解析し、表示しようとするデータが文字または画像かによって決まる表示方式、すなわち、解像度(水平方向および垂直方向の画素数)、水平同期および垂直同期のタイミングを指定した表示制御プログラムを表示装置に伝送する(S4)。表示装置20は、本体装置10からの表示制御プログラムの送信を受けて、ディスプレイ部コントローラ22に設けられたメモリ35において表示制御プログラムを更新する(S5)。表示装置20は、表示制御プログラムの更新によって、画面表示が可能な状態になると、表示準備が完了したことを本体装置10へ通知する(S6)。上記S3〜S6の処理により、表示装置20における表示方式が確立される。
【0055】
以上の設定が終了し、表示装置20における表示方式が確立されると、本体装置10から表示装置20への表示データの伝送が開始される(S7)。
【0056】
次に、実行するアプリケーションとして文字表示を行うアプリケーションが選択された場合のS2〜S4における詳細な処理の例を説明する。
【0057】
表示装置20における入出力操作部25に備えられたスイッチ、キーボード等の入出力手段により文字表示を行うアプリケーションが選択された場合、文字表示では比較的低速の通信手段で十分であることから、制御部23は第1の通信手段を構成する通信部24aの起動を行う。
【0058】
起動された通信部24aは、本体装置10に備えられる通信部12aとの接続を試み、通信部12aが通信可能な状態にあったときには第1の通信手段を用いて表示装置20と本体装置10との間で表示データの通信手段が確立される。もし、通信部12aが何らかの理由により通信できる状態にない場合は、代替手段として同様の手順で第2の通信手段による接続の確立を試みる。
【0059】
表示装置20と本体装置10との間の通信手段が確立されると、表示装置20における制御部23は、上記で選択された第1の通信手段によって、表示させようとする表示データの表示に好適な表示方式、すなわち解像度および同期タイミングによる表示画素データを本体装置10へ送信する。この表示画素データは、駆動回路34を介してディスプレイ部31に送信される表示画素データと同一のスペックを有するものであり、図4(a)〜(c)に示すように、水平同期信号、垂直同期信号のタイミングと共に、画素データが送信されるものである。
【0060】
本体装置10は、表示装置20から送信される上記表示画素データを受信し、図4(a),(c)に示す水平同期信号および画素データにより、1水平ライン時間Thあたりの画素数X=640をカウントする。これにより、図4(d)に示すようなドットクロックの周波数FがF=Th÷Xにより算出できる。また、本体装置10は、図4(a),(b)に示す水平同期信号および垂直同期信号により、1垂直期間内にカウントされる1水平期間の数をカウントすることで1フレームの画像における縦方向の画素数Y=480を検出できる。こうして、図4(a)〜(c)に示す表示画素データにより、画素数640×480ドット、ドットクロックFという表示方式のスペックが検出される。
【0061】
表示装置20から本体装置10へ表示方式を通知する際のデータフォーマットとして、図4の例では、画素データと水平同期信号および垂直同期信号のタイミングとを送信する場合を示した。しかしながら、選択されたアプリケーションによって指定される通信手段の通信速度が遅い場合には、実際のタイミングでデータフォーマットをそのまま送信すると表示方式が確定するまでの時間が長くなりすぎて不適当となる場合がある。そのような場合にはアプリケーションデータ、すなわち文字もしくは画像データを、表示方式を通知するデータフォーマッとして直接用いることも可能である。図5(a),(b)に、表示方式を通知するためのデータフォーマットとして、文字データおよび画像データを用いる場合の一例を示す。
【0062】
図5(a)は文字データによるデータフォーマットを示すものであり、このデータフォーマットでは、画素数およびドットクロック周波数が記述される。すなわち、図5(a)に示すデータフォーマットの最初の記述「X640」は、水平方向の画素数Xが640画素であることを示し、その次の記述「Y480」は、垂直方向の画素数Yが480画素であることを示している。そして、最後の記述「F36M」は、ドットクロックの周波数が36MHzであること示す。本体装置10は、上記データフォーマットを受信するとその記述内容を認識し、画素数640×480、ドットクロック36MHzの表示方式が検出される。
【0063】
図5(b)は画像データによるデータフォーマットを示すものである。画像データの場合にあっては、一般的にJPEGやMPEGなどの圧縮形式によってデータが伝送される。これら圧縮形式のデータは図5(b)に示すように、ヘッダーにて始まるパケットにより構成され、本体装置10での復号化処理においてヘッダーを認識することによって画像データであることを判別できる。同時にヘッダーに記述されている情報より画素数および伝送速度を認識することができる。または、画素数および伝送速度の情報は、パケット内の機能拡張情報エリア内のユーザー定義エリアを使用して通知することも可能である。
【0064】
本体装置10は、表示装置20から送られるデータフォーマットを解析して、該データフォーマットによって通知される同期タイミングおよび画素数を検出し、検出されたこれらの駆動パラメータによる表示方式に従って表示データを生成する。このため、表示装置20から通知された表示方式が、DDC等の規格によって予め規定されていないような表示方式であっても対応が可能となる。
【0065】
表示装置20に備えられたディスプレイ部21において、データを表示する手段が、画素毎に設けられたTFTをスイッチングして画素の点灯・否点灯を切替る液晶ディスプレイ31である場合、駆動回路34を制御する表示制御プログラムではゲートドライバ32およびソースドライバ33のタイミングを制御する動作クロックの生成に上記の駆動パラメータの値が必要となる。本体装置10が、表示装置20から送られるデータフォーマットを解析して、これらの駆動パラメータを検出すると、その検出結果に基づいて駆動パラメータを更新した表示制御プログラムが本体装置10から表示装置20に伝送され、表示装置20のディスプレイ部コントローラ22内のメモリ35において表示制御プログラムを更新する。
【0066】
上記説明においては、本体装置10と表示装置20とを1対1に接続した表示システムを例示したが、本発明の表示システムは、一つの本体装置10に対して複数の表示装置20を接続し、各表示装置20のそれぞれにおいて、文字表示あるいは画像表示のアプリケーションが独立に実行可能なシステムとして提供することも可能である。
【0067】
一つの本体装置10に対して複数の表示装置20を備えた表示システムでは、各表示装置20の構成は、図1および図2に示した構成と同じであるが、本体装置10は、図6に示すように、個々の表示装置20を識別し認証するための認証手段15を備えていると共に、記憶装置16においては複数の表示制御プログラムを記憶するようになっている。これにより、上記本体装置10は、複数の表示装置20とのデータ伝送を並列に処理可能となっている。尚、認証手段15および記憶装置16は、図1における主処理装置11内に含まれる機能部として存在するものである。
【0068】
図6に示す構成の表示システムにおいて、表示動作の手順を図7のタイミングチャートを参照して以下に説明する。
【0069】
本体装置10および表示装置20間での表示データの通信を開始するにあたって、本体装置10および表示装置20の両方でシステム初期化処理が行われる(S0)ことと、使用者が入出力操作部25の操作によって実行したいアプリケーションを選択する(S1)こととは図3に示す処理の場合と同じである。尚、上記S0およびS1の処理は各表示装置20において実行される。図7の処理例では、接続される表示装置を表示装置A・Bの2つとし、表示装置Aでは文字データを用いたアプリケーションが選択され、表示装置Bでは画像データを用いたアプリケーションが選択されるものとする。
【0070】
図7に示す処理例のS2においては、選択されたアプリケーションによって指定される通信手段の確立が行われる。この時、図3のS2の処理が実行される前に、各表示装置20の認証が行われる。例えば、表示装置Aが本体装置10に対して第1の通信手段を用いての通信手段の確立を行おうとする場合、まず、表示装置Aから本体装置10に向けて認証要求が送られ、本体装置10ではこの認証要求を認証手段15によって処理することで認証完了の信号を送信する。これにより本体装置10において表示装置Aが認証される、
そして、表示装置Aでは選択されたアプリケーションにより指定される通信手段が第1の通信手段であることから通信部24aが起動され本体装置10側の通信部12aとの通信が試みられ、本体装置10と表示装置Aとの間で通信方式が確立される。表示装置Bにおいても同様の手順によって通信方式の確立が行われる。
【0071】
図7におけるS3〜S7の処理は、図3におけるS3〜S7の処理と同様の処理である。本体装置10に接続される表示装置20が複数の場合には、各表示装置20のそれぞれにおいてこれらの処理が独立して実行される。
【0072】
ここで、上述したように、各々の表示装置20は図1および図2に示されるものと同様の構成であり、表示制御プログラムは本体装置10から伝送され、これを格納するメモリ35において更新することができる。このため、表示方式の異なる複数の表示装置において表示を実現する必要が生じても、表示制御プログラムを本体装置10で共有し、必要に応じて各表示装置20で更新することにより各々の表示装置20内で表示制御プログラムを保存する必要が無い。このため、表示装置20の構成が簡略化できる。
【0073】
また、表示装置20と本体装置10との認証手段に用いられる認証キーと、その表示装置20が行うアプリケーションおよび表示方式とが、本体装置10内に備えられたデータテーブル等の参照手段を用いて、予め関連付けられていれば、図7におけるS3からS4のステップを省略することも可能である。この場合、使用者は表示装置20の設定をより簡単な操作で行うことができる。
【0074】
さらに、本発明の表示システムは、移動電話網等のネットワークを利用して文字もしくは画像のアプリケーションを実行したい場合などにも有効となる。図8に示されるネットワークでは、表示装置20Aまたは20Bが、中継局40を介してサーバーコンピュータ50より文字または画像を受信し、受信した画像の表示が行えるものとする。この場合においてもサーバーコンピュータ50にこれまでに示した本体装置10の機能を持たせれば図3および図7のフローにて示した制御と同様の制御が実現可能である。
【0075】
また、表示装置20Aが同じ中継局40を通して接続されている表示装置20Bから、文字または画像のデータを直接に受信する際の動作を考える。この場合におけるネットワークでは、通信手段として、文字データ向けには低速の第1の通信手段、画像データ向けには高速の第2の通信手段を使用することが可能であり、各表示装置では文字表示向けの低解像度表示および画像表示向けの高解像度表示が使用される。以下に表示動作の手順を図9のタイミングチャートを参照して説明する。
【0076】
最初、表示装置20Aでは文字の表示設定、表示装置20Bでは画像の表示設定の状態にある(S0)。この状態から表示装置20Aにおいて、画像表示を行うという選択がなされる(S1)と、低速の第1の通信手段から高速の第2の通信手段への切替えが表示装置20Aから中継局40に対して要求され、中継局が第2の通信手段への切替えを行う(S2)。
【0077】
続いて、表示装置20Aは表示方式の切替えを表示装置20Bに対して要求する(S3)。選択される表示方式は、表示装置20Bから画像を受信するという要求に応じて、表示方式を表示装置20Bと同一のものとするのが望ましいと考えられる。
【0078】
表示装置20Bは自身で実行されている表示方式(画素数、ドットクロック周波数)と同一の表示制御プログラムを表示装置20Aに伝送する(S4)。表示装置20Aは表示制御プログラムを更新し(S5)、表示準備完了となる(S6)。その後、表示装置20Bから表示装置20Aへ画像表示データが送信される(S7)。
【0079】
このように、表示装置20Aを図1における表示装置20、中継局40と表示装置20Bとを図1における本体装置10に置き換えると、図1ないし3にて説明した例と全く同様の処理に従い通信手段と表示方式の選択が可能である。
【0080】
なお、本実施の形態に係る表示システムにおいて、表示方式および通信方式の変更は、表示装置20側で実行するアプリケーションが変更されたときに、随時実施することが可能である。すなわち、表示装置20側にてアプリケーションが変更された場合、最適な表示方式または通信方式が変化する場合、そのことが制御部23において検出され、この検出に基づいて、図3,7,9に示した処理が実行される。
【0081】
【発明の効果】
本発明の表示装置は、以上のように、画像処理装置と通信手段により接続され、画像処理装置より伝送された表示データの画面表示が可能な表示装置において、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを画像処理装置に通知する表示方式通知手段と、通知した表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを画像処理装置から受信し、表示制御プログラムの更新を行うプログラム更新手段とを備えている構成である。
【0082】
それゆえ、表示装置では、表示データの種類に合わせて、最適な表示方式(例えば、解像度)にて表示を行うことができ、表示端末で消費される電力を低減させることができるという効果を奏する。
【0083】
さらに、表示装置は、表示データに合わせて表示方式を切り替える際、そのための表示制御プログラムを画像処理装置側から受信して更新する構成のため、複数の表示制御プログラムを格納している必要がなく、表示装置の構成を簡略化することができるという効果を奏する。
【0084】
上記表示装置では、上記表示方式通知手段は、画像処理装置に通知する表示方式に従う表示画素データと同期タイミングとのデータフォーマットを送信することによって表示方式の通知を行う構成とすることができる。
【0085】
それゆえ、任意の表示方式の画素数および同期タイミングを、表示装置から画像処理装置に認識させ、その値に応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応できるという効果を奏する。
【0086】
上記表示装置では、上記表示方式通知手段は、表示方式のスペックに関する記述を含む、文字または画像データのデータフォーマットを送信することによって表示方式の通知を行う構成とすることができる。
【0087】
それゆえ、任意の表示方式のスペックを、表示装置から画像処理装置に認識させ、そのスペックに応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応できるという効果を奏する。
【0088】
上記表示装置は、さらに、表示データの種類に合わせた最適な通信方式を画像処理装置に通知する通信方式通知手段と、画像処理装置との間で、上記通信方式通知手段によって通知した通信方式を確立する通信方式確立手段とを備えている構成とすることができる。
【0089】
それゆえ、表示装置および画像処理装置の間で、表示データに合わせた最適な通信方式(例えば、通信速度)にて表示データの通信を行うことができ、消費電力の多くを占めると考えられる表示データの伝送に使用される通信手段を選択的に切替ることにより、更なる低消費電力化を図ることができるという効果を奏する。
【0090】
本発明の画像処理装置は、以上のように、表示装置と通信手段により接続され、表示装置に表示データの伝送を行う画像処理装置において、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを受信する表示方式受信手段と、表示方式受信手段によって受信したデータフォーマットを解析し、該データフォーマットによって示される表示方式を認識する表示方式解析手段と、表示方式解析手段によって認識した表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、表示装置に送信するプログラム送信手段とを備えている構成である。
【0091】
それゆえ、表示装置では、表示データの種類に合わせて、最適な表示方式(例えば、解像度)にて表示を行うことができ、表示端末で消費される電力を低減させることができるという効果を奏する。さらに、表示装置は、表示データに合わせて表示方式を切り替える際、そのための表示制御プログラムを画像処理装置側から受信して更新する構成のため、複数の表示制御プログラムを格納している必要がなく、表示装置の構成を簡略化することができるという効果を奏する。
【0092】
また、上記画像処理装置では、上記表示方式受信手段によって表示装置から受信するデータフォーマットは、通知される表示方式に従う表示画素データと同期タイミングとのデータフォーマットである構成とすることができる。
【0093】
それゆえ、任意の表示方式の画素数および同期タイミングを、表示装置から画像処理装置に認識させ、その値に応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応できるという効果を奏する。
【0094】
また、上記画像処理装置では、上記表示方式受信手段によって表示装置から受信するデータフォーマットは、表示方式のスペックに関する記述を含む、文字または画像データのデータフォーマットである構成とすることができる。
【0095】
それゆえ、任意の表示方式のスペックを、表示装置から画像処理装置に認識させ、そのスペックに応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応できるという効果を奏する。
【0096】
また、上記画像処理装置では、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な通信方式を受信する通信方式受信手段と、表示装置との間で、上記通信方式受信手段によって受信した通信方式を確立する通信方式確立手段とを備えている構成とすることができる。
【0097】
それゆえ、表示装置および画像処理装置の間で、表示データの種類に合わせた最適な通信方式(例えば、通信速度)にて表示データの通信を行うことができ、消費電力の多くを占めると考えられる表示データの伝送に使用される通信手段を選択的に切替ることにより、更なる低消費電力化を図ることができという効果を奏するる。
【0098】
また、本発明の表示システムは、以上のように、表示装置と画像処理装置とが通信手段により接続され、画像処理装置より通信手段を介して伝送された表示データが表示装置側にて画面表示される表示システムにおいて、上記表示装置は、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを画像処理装置に通知する表示方式通知手段と、通知した表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを画像処理装置から受信し、表示制御プログラムの更新を行うプログラム更新手段とを備えており、上記画像処理装置は、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを受信する表示方式受信手段と、表示方式受信手段によって受信したデータフォーマットを解析し、該データフォーマットによって示される表示方式を認識する表示方式解析手段と、表示方式解析手段によって認識した表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、表示装置に送信するプログラム送信手段とを備えている構成である。
【0099】
上記の構成の表示システムでは、上述の表示装置および画像処理装置と同様の効果を得ることができる。
【0100】
また、上記表示システムでは、一つの画像処理装置に対して複数の表示装置を接続し、上記画像処理装置は、通信を行う表示装置を認証する認証手段を備えている構成とすることができる。
【0101】
それゆえ、複数の表示装置を並行して同時に制御する表示システムにおいて、本発明の適用が可能となるという効果を奏する。
【0102】
また、上記表示システムでは、上記表示装置および画像処理装置がネットワークによる通信手段によって接続されている構成とすることができる。
【0103】
それゆえ、本発明の表示システムを、移動電話網等のネットワークを利用して文字もしくは画像のアプリケーションを実行したい場合などに適用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、表示装置および本体装置からなる表示システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】上記表示装置におけるディスプレイ部およびディスプレイ部コントローラの構成を示すブロック図である。
【図3】図1の表示システムにおける動作手順を示すタイミングチャートである。
【図4】表示方式の通知において表示画素データを用いたデータフォーマットの一例を示すものであり、図4(a)〜(c)は水平同期信号、垂直同期信号、画素データを示す図であり、図4(d)はこれによって検出されるドットクロックを示す波形図である。
【図5】表示方式の通知においてアプリケーションデータを用いたデータフォーマットの一例を示すものであり、図5(a)は文字表示のアプリケーションデータによるデータフォーマット例、図5(b)は画像表示のアプリケーションデータによるデータフォーマット例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示すものであり、複数の表示装置および単体の本体装置からなる表示システムの構成を示すブロック図である。
【図7】図6の表示システムにおける動作手順を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明のさらに他の実施形態を示すものであり、表示システムの構成を示すブロック図である。
【図9】図8の表示システムにおける動作手順を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 本体装置(画像処理装置)
11 主処理装置(表示方式解析手段・プログラム送信手段・通信方式確立手段)
12a・12b 通信部(通信手段・表示方式受信手段・プログラム送信手段・通信方式受信手段)
20 表示装置
22 ディスプレイ部コントローラ
23 制御部(表示方式通知手段・プログラム更新手段・通信方式通知手段・通信方式確立手段)
24a・24b 通信部(通信手段・表示方式通知手段・通信方式通知手段)
35 メモリ(プログラム更新手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置と表示装置と通信手段にて接続した表示システムにおいて、画面表示しようとする表示データに応じて、表示方式および通信手段を最適なものに選択可能することができる表示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンピュータや映像機器等の電子機器に接続されるディスプレイ(表示装置)のように、画面表示を行う表示装置を表示データの処理を行う本体装置(画像処理装置)から分離し、本体装置と表示装置との間を通信手段にて接続することにより、本体装置から離れた場所で画面を見ることのできる表示システムがある。しかし、これらの表示システムの多くにおいては、本体装置と表示装置との間を接続する通信手段が一つに固定されている、あるいは、表示装置のディスプレイ部において解像度に代表されるような表示方式が一つに固定されている、等の制限がある。
【0003】
また、上記表示システムで用いられる表示装置を持ち運び可能な構成として提供する場合、このような表示装置はバッテリーによって動作電源が供給されることとなる。このため、上記表示装置におけるバッテリー寿命を伸ばそうとすれば、該表示装置の消費電力を低減することが必要となる。
【0004】
上記表示システムにおいては、扱われる表示データが、テキスト文字が主な比較的小容量のものから動画のように大容量のものまで多種多様である場合、表示データの種類によって必要とされる解像度等の表示方式は異なる。
【0005】
ところが、上記従来の構成では、表示方式が一つに固定されているため、低解像度で十分表示可能なデータを表示させる場合であっても、表示方式が高解像度表示に対応したものであれば高解像度での表示が行われ、消費電力が必要以上に大きくなるといった問題がある。
【0006】
同様に、上記従来の構成では、通信方式が一つに固定されているため、表示データの種類によっては、消費電力が必要以上に大きくなる通信方式によって表示データの伝送が行われるといった問題もある。
【0007】
一方、無線LANやBluetoothのような近距離無線通信を用いれば、室内などでケーブルを用いずに機器間を接続し、データの転送や離れた場所での画像閲覧などが可能となってきている。このような状況で扱われるデータはテキスト文字が主な比較的小容量のものから、動画のように大容量のものまで多種多様であって、無線の到達距離や通信速度および消費電力の程度によって、最適な手段を選択することは有効であると考えられる。
【0008】
これらの課題に対して、特開2000−10539号公報には、移動無線受信機に組み込まれるものであり、無線通信チャネルより受信する表示データの種類を判別し、解像度の異なる複数の表示手段から最適なものを選択し、必要以上の電力消費を抑制する表示制御装置が提案されている。
【0009】
また、特開平11−15425号公報では、使用者がディスプレイ表示装置側の操作で任意の表示モードを選択すると、DDC(Display Data Channel)制御信号を使用して自動的に表示モードの設定を行う方法が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特開2000−10539号公報で開示されている表示制御装置では、受信した表示データの種類に合わせて表示方式を切り替えるために、該表示制御装置を組み込んだ移動無線受信機において複数の表示装置を備えており、移動無線受信機の構成が複雑化かつ大型化するといった問題がある。また、受信される表示データに応じて通信手段を最適に制御することは考慮されていない。
【0011】
また、特開平11−15425号公報に記載のディスプレイ装置では、システム装置側での表示モード設定操作は省けるものの、使用者がディスプレイ表示装置側で表示モードを選択する操作と、システム装置側でアプリケーションの起動操作の両方を必要とする。また、システム装置側で扱う表示データの性質と表示モードの関連付けがされていないため、表示させたいデータに最適な表示モードを意識しておかなければならず、表示モードの種類に不慣れな使用者にとっては、必ずしも簡便な手順では無い。
【0012】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、実行しようとするアプリケーションと扱うデータの大きさによって、表示データの伝送手段および表示方式を最適に選択制御することができると共に、該制御を行うための表示装置の構成を簡略化できる表示システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、上記の課題を解決するために、画像処理装置と通信手段により接続され、画像処理装置より伝送された表示データの画面表示が可能な表示装置において、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを画像処理装置に通知する表示方式通知手段と、通知した表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを画像処理装置から受信し、表示制御プログラムの更新を行うプログラム更新手段とを備えていることを特徴としている。
【0014】
上記の構成によれば、使用者が実行したいアプリケーションを選択すると、そのアプリケーションで表示されるデータに応じた最適な表示方式が選択され、該表示方式が表示方式通知手段によって画像処理装置に通知される。画像処理装置側では、通知された表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを表示装置に送信し、表示装置側で表示制御プラグラムの更新を行う。
【0015】
これにより、表示装置では、これ以降、最適な表示方式(例えば、解像度)にて表示を行うことができ、表示端末で消費される電力を低減させることができる。これは、表示装置がバッテリーにより動作する場合等にバッテリー寿命を伸ばすことができ好適である。
【0016】
また、使用者が実行したいアプリケーションと表示方式が関連付けられて、自動的に選択制御されることにより、使用者は必要とされる表示方式を意識することなく、簡便な操作を実現可能である。
【0017】
さらに、表示装置は、表示データに合わせて表示方式を切り替える際、そのための表示制御プログラムを画像処理装置側から受信して更新する構成のため、複数の表示制御プログラムを格納している必要がなく、表示装置の構成を簡略化することが可能である。
【0018】
上記表示装置では、上記表示方式通知手段は、画像処理装置に通知する表示方式に従う表示画素データと同期タイミングとのデータフォーマットを送信することによって表示方式の通知を行う構成とすることができる。
【0019】
上記の構成によれば、任意の表示方式の画素数および同期タイミングを、表示装置から画像処理装置に認識させ、その値に応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応が可能となる。
【0020】
上記表示装置では、上記表示方式通知手段は、表示方式のスペックに関する記述を含む、文字または画像データのデータフォーマットを送信することによって表示方式の通知を行う構成とすることができる。
【0021】
上記の構成によれば、任意の表示方式のスペックを、表示装置から画像処理装置に認識させ、そのスペックに応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応が可能となる。
【0022】
上記表示装置は、さらに、表示データの種類に合わせた最適な通信方式を画像処理装置に通知する通信方式通知手段と、画像処理装置との間で、上記通信方式通知手段によって通知した通信方式を確立する通信方式確立手段とを備えている構成とすることができる。
【0023】
上記の構成によれば、使用者が実行したいアプリケーションを選択すると、そのアプリケーションで表示されるデータに応じた最適な通信方式が選択され、該通信方式が通信方式通知手段によって画像処理装置に通知される。そして、上記通信方式の通知に基づき、通信方式確立手段によって、表示装置と画像処理装置との間で通信方式が確立される。
【0024】
これにより、表示装置および画像処理装置の間で、これ以降、最適な通信方式(例えば、通信速度)にて表示データの通信を行うことができ、消費電力の多くを占めると考えられる表示データの伝送に使用される通信手段を選択的に切替ることにより、更なる低消費電力化を図ることができる。
【0025】
本発明の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、表示装置と通信手段により接続され、表示装置に表示データの伝送を行う画像処理装置において、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを受信する表示方式受信手段と、表示方式受信手段によって受信したデータフォーマットを解析し、該データフォーマットによって示される表示方式を認識する表示方式解析手段と、表示方式解析手段によって認識した表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、表示装置に送信するプログラム送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0026】
上記の構成によれば、使用者が実行したいアプリケーションを選択し、そのアプリケーションで表示されるデータに応じた最適な表示方式が表示装置側にて選択された場合、該表示方式が表示装置から通知され、通知された最適な表示方式を示すデータフォーマットが表示方式受信手段によって受信される。そして、表示方式解析手段によって上記データフォーマットを解析することで表示方式が認識されると、認識された表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、プログラム送信手段によって表示装置に送信する。
【0027】
これにより、表示装置では、これ以降、最適な表示方式(例えば、解像度)にて表示を行うことができ、表示端末で消費される電力を低減させることができる。さらに、表示装置は、表示データに合わせて表示方式を切り替える際、そのための表示制御プログラムを画像処理装置側から受信して更新する構成のため、複数の表示制御プログラムを格納している必要がなく、表示装置の構成を簡略化することが可能である。
【0028】
また、上記画像処理装置では、上記表示方式受信手段によって表示装置から受信するデータフォーマットは、通知される表示方式に従う表示画素データと同期タイミングとのデータフォーマットである構成とすることができる。
【0029】
上記の構成によれば、任意の表示方式の画素数および同期タイミングを、表示装置から画像処理装置に認識させ、その値に応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応が可能となる。
【0030】
また、上記画像処理装置では、上記表示方式受信手段によって表示装置から受信するデータフォーマットは、表示方式のスペックに関する記述を含む、文字または画像データのデータフォーマットである構成とすることができる。
【0031】
上記の構成によれば、任意の表示方式のスペックを、表示装置から画像処理装置に認識させ、そのスペックに応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応が可能となる。
【0032】
また、上記画像処理装置では、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な通信方式を受信する通信方式受信手段と、表示装置との間で、上記通信方式受信手段によって受信した通信方式を確立する通信方式確立手段とを備えている構成とすることができる。
【0033】
上記の構成によれば、使用者が実行したいアプリケーションを選択すると、そのアプリケーションで表示されるデータに応じた最適な通信方式が選択され、該通信方式が画像処理装置から通知され、通知された通信方式を通信方式受信手段によって受信する。そして、上記通信方式の通知に基づき、通信方式確立手段によって、表示装置と画像処理装置との間で通信方式が確立される。
【0034】
これにより、表示装置および画像処理装置の間で、これ以降、最適な通信方式(例えば、通信速度)にて表示データの通信を行うことができ、消費電力の多くを占めると考えられる表示データの伝送に使用される通信手段を選択的に切替ることにより、更なる低消費電力化を図ることができる。
【0035】
また、本発明の表示システムは、上記の課題を解決するために、表示装置と画像処理装置とが通信手段により接続され、画像処理装置より通信手段を介して伝送された表示データが表示装置側にて画面表示される表示システムにおいて、上記表示装置は、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを画像処理装置に通知する表示方式通知手段と、通知した表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを画像処理装置から受信し、表示制御プログラムの更新を行うプログラム更新手段とを備えており、上記画像処理装置は、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを受信する表示方式受信手段と、表示方式受信手段によって受信したデータフォーマットを解析し、該データフォーマットによって示される表示方式を認識する表示方式解析手段と、表示方式解析手段によって認識した表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、表示装置に送信するプログラム送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0036】
上記の構成の表示システムでは、上述の表示装置および画像処理装置と同様の効果を得ることができる。
【0037】
また、上記表示システムでは、一つの画像処理装置に対して複数の表示装置を接続し、上記画像処理装置は、通信を行う表示装置を認証する認証手段を備えている構成とすることができる。
【0038】
上記の構成によれば、上記画像処理装置は認証手段によって接続された複数の表示装置のそれぞれを認識することができ、表示装置毎に上述した表示制御を行うことができる。これによって、複数の表示装置を並行して同時に制御する表示システムにおいて、本発明の適用が可能となる。
【0039】
また、上記表示システムでは、上記表示装置および画像処理装置がネットワークによる通信手段によって接続されている構成とすることができる。
【0040】
上記の構成によれば、本発明の表示システムを、移動電話網等のネットワークを利用して文字もしくは画像のアプリケーションを実行したい場合などに適用することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0042】
図1は本実施の形態に係る表示システムの全体構成を示すものである。この表示システムは、表示データに種々の情報処理を行う本体装置10、および該本体装置10より表示データを受け取り、これを画面表示する表示装置20によって構成されている。本体装置10と表示装置20との間では有線もしくは無線の通信手段にて表示データの伝送が行われる。
【0043】
本体装置10は、演算装置・記憶装置を含む主処理装置11、表示装置20へ伝送する表示データを指定された通信方式における伝送フォーマットに変換する通信部12a・12b、および使用者の操作を可能とする入出力操作部13から構成される。
【0044】
表示装置20は、ディスプレイ部21、ディスプレイ部コントローラ22、制御部23、通信部24a・24b、および入出力操作部25から構成される。ディスプレイ部21は、本体装置10から伝送された表示データを表示する。ディスプレイ部コントローラ22は、ディスプレイ部21の表示制御を行う。制御部23は、表示方式および通信方式の選択等の制御を実行する。通信部24a・24bは、ディスプレイ部21に表示される表示データを指定された通信方式における伝送フォーマットから変換して受信するものであり、本体装置10の通信部12a・12bと同一の方式・通信プロトコルを有する。入出力操作部25は、使用者がアプリケーション選択などの処理要求などを指示する操作系を備えている。
【0045】
さらに、ディスプレイ部21およびディスプレイ部コントローラ22の詳細な構成を図2に示す。
【0046】
ディスプレイ部21は、液晶ディスプレイ31、ゲートドライバ32、ソースドライバ33からなり、ディスプレイ部コントローラ22は、駆動回路34、メモリ(例えば、書き換え可能なROM)35からなる。駆動回路31は、表示データをディスプレイ部21の持つインターフェース仕様に合わせて変換およびタイミング制御を行う。メモリ35は、その変換およびタイミング制御を実行するための表示制御プラグラムを格納している。尚、ディスプレイ部21においては、液晶素子を用いて構成したものに限らず、例えば、有機EL素子等を用いて構成した表示装置であってもよい。
【0047】
また、図2では、ゲートドライバ32およびソースドライバ33のそれぞれが、複数のゲートドライバ32a〜32c、ソースドライバ33a〜33cに分割されている場合を例示している。
【0048】
本体装置10および表示装置20間の通信を行う通信手段は、本体装置10側の通信部12a・12bと、表示装置20側の通信部24a・24bとによって構成されており、通信部12aおよび通信部24aによって第1の通信手段が構成され、通信部12bおよび通信部24bによって第2の通信手段が構成されている。第1の通信手段および第2の通信手段は、通信速度、変調方式などが互いに異なる通信手段であって、本体装置10と表示装置20との間では、どちらか一方の通信手段が選択的に用いられて表示データが伝送される。
【0049】
上記構成の本体装置10および表示装置20において、表示動作の手順を図3のタイミングチャートを参照して以下に説明する。
【0050】
以下の説明においては、表示に係るアプリケーションとして文字表示、画像表示の2種類のアプリケーションが実行される。また、本体装置10と表示装置20を結ぶ通信手段は、第1の通信手段における通信速度が10Mbps、第2の通信手段における通信速度が100Mbpsであるとする。さらに、表示装置20におけるディスプレイ部21の表示方式として、文字表示向けに640×480、画像表示向けに1024×768の解像度の表示が実現可能とする。尚、上記の通信および表示方式はあくまで一例であって、本発明は上記方式に限定されるものでないことは明らかである。
【0051】
最初に、本体装置10および表示装置20間での表示データの通信を開始するにあたって、本体装置10および表示装置20の両方でシステム初期化処理が行われる(S0)。このシステム初期化処理が終了することで、使用者が表示装置20に備えられた入出力操作部25の操作することにより、実行したいアプリケーションを選択することが可能となる。
【0052】
使用者が入出力操作部25の操作によって実行したいアプリケーションを選択する(S1)と、選択されたアプリケーションにより指定される通信手段が起動され、本体装置10側の同じ通信手段との通信を試みる。例えば、アプリケーションにより指定される通信手段が第1の通信手段であれば、表示装置20側の通信部24aが起動され本体装置10側の通信部12aとの通信が試みられる。これにより、本体装置10と表示装置20との間で通信方式が確立される(S2)。
【0053】
次に、表示装置20は、制御部23の処理により、実行したいアプリケーションの表示に好適な表示方式(すなわち、表示させたいデータの種類(文字データもしくは画像データ)および同期タイミングによって決定される表示方式)を本体装置10に伝送する(S3)。この時の表示方式の伝送は、実行したいアプリケーションにより指定されるデータフォーマットにて行われる。
【0054】
本体装置10は、表示装置20より伝送されたデータフォーマットを解析し、表示しようとするデータが文字または画像かによって決まる表示方式、すなわち、解像度(水平方向および垂直方向の画素数)、水平同期および垂直同期のタイミングを指定した表示制御プログラムを表示装置に伝送する(S4)。表示装置20は、本体装置10からの表示制御プログラムの送信を受けて、ディスプレイ部コントローラ22に設けられたメモリ35において表示制御プログラムを更新する(S5)。表示装置20は、表示制御プログラムの更新によって、画面表示が可能な状態になると、表示準備が完了したことを本体装置10へ通知する(S6)。上記S3〜S6の処理により、表示装置20における表示方式が確立される。
【0055】
以上の設定が終了し、表示装置20における表示方式が確立されると、本体装置10から表示装置20への表示データの伝送が開始される(S7)。
【0056】
次に、実行するアプリケーションとして文字表示を行うアプリケーションが選択された場合のS2〜S4における詳細な処理の例を説明する。
【0057】
表示装置20における入出力操作部25に備えられたスイッチ、キーボード等の入出力手段により文字表示を行うアプリケーションが選択された場合、文字表示では比較的低速の通信手段で十分であることから、制御部23は第1の通信手段を構成する通信部24aの起動を行う。
【0058】
起動された通信部24aは、本体装置10に備えられる通信部12aとの接続を試み、通信部12aが通信可能な状態にあったときには第1の通信手段を用いて表示装置20と本体装置10との間で表示データの通信手段が確立される。もし、通信部12aが何らかの理由により通信できる状態にない場合は、代替手段として同様の手順で第2の通信手段による接続の確立を試みる。
【0059】
表示装置20と本体装置10との間の通信手段が確立されると、表示装置20における制御部23は、上記で選択された第1の通信手段によって、表示させようとする表示データの表示に好適な表示方式、すなわち解像度および同期タイミングによる表示画素データを本体装置10へ送信する。この表示画素データは、駆動回路34を介してディスプレイ部31に送信される表示画素データと同一のスペックを有するものであり、図4(a)〜(c)に示すように、水平同期信号、垂直同期信号のタイミングと共に、画素データが送信されるものである。
【0060】
本体装置10は、表示装置20から送信される上記表示画素データを受信し、図4(a),(c)に示す水平同期信号および画素データにより、1水平ライン時間Thあたりの画素数X=640をカウントする。これにより、図4(d)に示すようなドットクロックの周波数FがF=Th÷Xにより算出できる。また、本体装置10は、図4(a),(b)に示す水平同期信号および垂直同期信号により、1垂直期間内にカウントされる1水平期間の数をカウントすることで1フレームの画像における縦方向の画素数Y=480を検出できる。こうして、図4(a)〜(c)に示す表示画素データにより、画素数640×480ドット、ドットクロックFという表示方式のスペックが検出される。
【0061】
表示装置20から本体装置10へ表示方式を通知する際のデータフォーマットとして、図4の例では、画素データと水平同期信号および垂直同期信号のタイミングとを送信する場合を示した。しかしながら、選択されたアプリケーションによって指定される通信手段の通信速度が遅い場合には、実際のタイミングでデータフォーマットをそのまま送信すると表示方式が確定するまでの時間が長くなりすぎて不適当となる場合がある。そのような場合にはアプリケーションデータ、すなわち文字もしくは画像データを、表示方式を通知するデータフォーマッとして直接用いることも可能である。図5(a),(b)に、表示方式を通知するためのデータフォーマットとして、文字データおよび画像データを用いる場合の一例を示す。
【0062】
図5(a)は文字データによるデータフォーマットを示すものであり、このデータフォーマットでは、画素数およびドットクロック周波数が記述される。すなわち、図5(a)に示すデータフォーマットの最初の記述「X640」は、水平方向の画素数Xが640画素であることを示し、その次の記述「Y480」は、垂直方向の画素数Yが480画素であることを示している。そして、最後の記述「F36M」は、ドットクロックの周波数が36MHzであること示す。本体装置10は、上記データフォーマットを受信するとその記述内容を認識し、画素数640×480、ドットクロック36MHzの表示方式が検出される。
【0063】
図5(b)は画像データによるデータフォーマットを示すものである。画像データの場合にあっては、一般的にJPEGやMPEGなどの圧縮形式によってデータが伝送される。これら圧縮形式のデータは図5(b)に示すように、ヘッダーにて始まるパケットにより構成され、本体装置10での復号化処理においてヘッダーを認識することによって画像データであることを判別できる。同時にヘッダーに記述されている情報より画素数および伝送速度を認識することができる。または、画素数および伝送速度の情報は、パケット内の機能拡張情報エリア内のユーザー定義エリアを使用して通知することも可能である。
【0064】
本体装置10は、表示装置20から送られるデータフォーマットを解析して、該データフォーマットによって通知される同期タイミングおよび画素数を検出し、検出されたこれらの駆動パラメータによる表示方式に従って表示データを生成する。このため、表示装置20から通知された表示方式が、DDC等の規格によって予め規定されていないような表示方式であっても対応が可能となる。
【0065】
表示装置20に備えられたディスプレイ部21において、データを表示する手段が、画素毎に設けられたTFTをスイッチングして画素の点灯・否点灯を切替る液晶ディスプレイ31である場合、駆動回路34を制御する表示制御プログラムではゲートドライバ32およびソースドライバ33のタイミングを制御する動作クロックの生成に上記の駆動パラメータの値が必要となる。本体装置10が、表示装置20から送られるデータフォーマットを解析して、これらの駆動パラメータを検出すると、その検出結果に基づいて駆動パラメータを更新した表示制御プログラムが本体装置10から表示装置20に伝送され、表示装置20のディスプレイ部コントローラ22内のメモリ35において表示制御プログラムを更新する。
【0066】
上記説明においては、本体装置10と表示装置20とを1対1に接続した表示システムを例示したが、本発明の表示システムは、一つの本体装置10に対して複数の表示装置20を接続し、各表示装置20のそれぞれにおいて、文字表示あるいは画像表示のアプリケーションが独立に実行可能なシステムとして提供することも可能である。
【0067】
一つの本体装置10に対して複数の表示装置20を備えた表示システムでは、各表示装置20の構成は、図1および図2に示した構成と同じであるが、本体装置10は、図6に示すように、個々の表示装置20を識別し認証するための認証手段15を備えていると共に、記憶装置16においては複数の表示制御プログラムを記憶するようになっている。これにより、上記本体装置10は、複数の表示装置20とのデータ伝送を並列に処理可能となっている。尚、認証手段15および記憶装置16は、図1における主処理装置11内に含まれる機能部として存在するものである。
【0068】
図6に示す構成の表示システムにおいて、表示動作の手順を図7のタイミングチャートを参照して以下に説明する。
【0069】
本体装置10および表示装置20間での表示データの通信を開始するにあたって、本体装置10および表示装置20の両方でシステム初期化処理が行われる(S0)ことと、使用者が入出力操作部25の操作によって実行したいアプリケーションを選択する(S1)こととは図3に示す処理の場合と同じである。尚、上記S0およびS1の処理は各表示装置20において実行される。図7の処理例では、接続される表示装置を表示装置A・Bの2つとし、表示装置Aでは文字データを用いたアプリケーションが選択され、表示装置Bでは画像データを用いたアプリケーションが選択されるものとする。
【0070】
図7に示す処理例のS2においては、選択されたアプリケーションによって指定される通信手段の確立が行われる。この時、図3のS2の処理が実行される前に、各表示装置20の認証が行われる。例えば、表示装置Aが本体装置10に対して第1の通信手段を用いての通信手段の確立を行おうとする場合、まず、表示装置Aから本体装置10に向けて認証要求が送られ、本体装置10ではこの認証要求を認証手段15によって処理することで認証完了の信号を送信する。これにより本体装置10において表示装置Aが認証される、
そして、表示装置Aでは選択されたアプリケーションにより指定される通信手段が第1の通信手段であることから通信部24aが起動され本体装置10側の通信部12aとの通信が試みられ、本体装置10と表示装置Aとの間で通信方式が確立される。表示装置Bにおいても同様の手順によって通信方式の確立が行われる。
【0071】
図7におけるS3〜S7の処理は、図3におけるS3〜S7の処理と同様の処理である。本体装置10に接続される表示装置20が複数の場合には、各表示装置20のそれぞれにおいてこれらの処理が独立して実行される。
【0072】
ここで、上述したように、各々の表示装置20は図1および図2に示されるものと同様の構成であり、表示制御プログラムは本体装置10から伝送され、これを格納するメモリ35において更新することができる。このため、表示方式の異なる複数の表示装置において表示を実現する必要が生じても、表示制御プログラムを本体装置10で共有し、必要に応じて各表示装置20で更新することにより各々の表示装置20内で表示制御プログラムを保存する必要が無い。このため、表示装置20の構成が簡略化できる。
【0073】
また、表示装置20と本体装置10との認証手段に用いられる認証キーと、その表示装置20が行うアプリケーションおよび表示方式とが、本体装置10内に備えられたデータテーブル等の参照手段を用いて、予め関連付けられていれば、図7におけるS3からS4のステップを省略することも可能である。この場合、使用者は表示装置20の設定をより簡単な操作で行うことができる。
【0074】
さらに、本発明の表示システムは、移動電話網等のネットワークを利用して文字もしくは画像のアプリケーションを実行したい場合などにも有効となる。図8に示されるネットワークでは、表示装置20Aまたは20Bが、中継局40を介してサーバーコンピュータ50より文字または画像を受信し、受信した画像の表示が行えるものとする。この場合においてもサーバーコンピュータ50にこれまでに示した本体装置10の機能を持たせれば図3および図7のフローにて示した制御と同様の制御が実現可能である。
【0075】
また、表示装置20Aが同じ中継局40を通して接続されている表示装置20Bから、文字または画像のデータを直接に受信する際の動作を考える。この場合におけるネットワークでは、通信手段として、文字データ向けには低速の第1の通信手段、画像データ向けには高速の第2の通信手段を使用することが可能であり、各表示装置では文字表示向けの低解像度表示および画像表示向けの高解像度表示が使用される。以下に表示動作の手順を図9のタイミングチャートを参照して説明する。
【0076】
最初、表示装置20Aでは文字の表示設定、表示装置20Bでは画像の表示設定の状態にある(S0)。この状態から表示装置20Aにおいて、画像表示を行うという選択がなされる(S1)と、低速の第1の通信手段から高速の第2の通信手段への切替えが表示装置20Aから中継局40に対して要求され、中継局が第2の通信手段への切替えを行う(S2)。
【0077】
続いて、表示装置20Aは表示方式の切替えを表示装置20Bに対して要求する(S3)。選択される表示方式は、表示装置20Bから画像を受信するという要求に応じて、表示方式を表示装置20Bと同一のものとするのが望ましいと考えられる。
【0078】
表示装置20Bは自身で実行されている表示方式(画素数、ドットクロック周波数)と同一の表示制御プログラムを表示装置20Aに伝送する(S4)。表示装置20Aは表示制御プログラムを更新し(S5)、表示準備完了となる(S6)。その後、表示装置20Bから表示装置20Aへ画像表示データが送信される(S7)。
【0079】
このように、表示装置20Aを図1における表示装置20、中継局40と表示装置20Bとを図1における本体装置10に置き換えると、図1ないし3にて説明した例と全く同様の処理に従い通信手段と表示方式の選択が可能である。
【0080】
なお、本実施の形態に係る表示システムにおいて、表示方式および通信方式の変更は、表示装置20側で実行するアプリケーションが変更されたときに、随時実施することが可能である。すなわち、表示装置20側にてアプリケーションが変更された場合、最適な表示方式または通信方式が変化する場合、そのことが制御部23において検出され、この検出に基づいて、図3,7,9に示した処理が実行される。
【0081】
【発明の効果】
本発明の表示装置は、以上のように、画像処理装置と通信手段により接続され、画像処理装置より伝送された表示データの画面表示が可能な表示装置において、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを画像処理装置に通知する表示方式通知手段と、通知した表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを画像処理装置から受信し、表示制御プログラムの更新を行うプログラム更新手段とを備えている構成である。
【0082】
それゆえ、表示装置では、表示データの種類に合わせて、最適な表示方式(例えば、解像度)にて表示を行うことができ、表示端末で消費される電力を低減させることができるという効果を奏する。
【0083】
さらに、表示装置は、表示データに合わせて表示方式を切り替える際、そのための表示制御プログラムを画像処理装置側から受信して更新する構成のため、複数の表示制御プログラムを格納している必要がなく、表示装置の構成を簡略化することができるという効果を奏する。
【0084】
上記表示装置では、上記表示方式通知手段は、画像処理装置に通知する表示方式に従う表示画素データと同期タイミングとのデータフォーマットを送信することによって表示方式の通知を行う構成とすることができる。
【0085】
それゆえ、任意の表示方式の画素数および同期タイミングを、表示装置から画像処理装置に認識させ、その値に応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応できるという効果を奏する。
【0086】
上記表示装置では、上記表示方式通知手段は、表示方式のスペックに関する記述を含む、文字または画像データのデータフォーマットを送信することによって表示方式の通知を行う構成とすることができる。
【0087】
それゆえ、任意の表示方式のスペックを、表示装置から画像処理装置に認識させ、そのスペックに応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応できるという効果を奏する。
【0088】
上記表示装置は、さらに、表示データの種類に合わせた最適な通信方式を画像処理装置に通知する通信方式通知手段と、画像処理装置との間で、上記通信方式通知手段によって通知した通信方式を確立する通信方式確立手段とを備えている構成とすることができる。
【0089】
それゆえ、表示装置および画像処理装置の間で、表示データに合わせた最適な通信方式(例えば、通信速度)にて表示データの通信を行うことができ、消費電力の多くを占めると考えられる表示データの伝送に使用される通信手段を選択的に切替ることにより、更なる低消費電力化を図ることができるという効果を奏する。
【0090】
本発明の画像処理装置は、以上のように、表示装置と通信手段により接続され、表示装置に表示データの伝送を行う画像処理装置において、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを受信する表示方式受信手段と、表示方式受信手段によって受信したデータフォーマットを解析し、該データフォーマットによって示される表示方式を認識する表示方式解析手段と、表示方式解析手段によって認識した表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、表示装置に送信するプログラム送信手段とを備えている構成である。
【0091】
それゆえ、表示装置では、表示データの種類に合わせて、最適な表示方式(例えば、解像度)にて表示を行うことができ、表示端末で消費される電力を低減させることができるという効果を奏する。さらに、表示装置は、表示データに合わせて表示方式を切り替える際、そのための表示制御プログラムを画像処理装置側から受信して更新する構成のため、複数の表示制御プログラムを格納している必要がなく、表示装置の構成を簡略化することができるという効果を奏する。
【0092】
また、上記画像処理装置では、上記表示方式受信手段によって表示装置から受信するデータフォーマットは、通知される表示方式に従う表示画素データと同期タイミングとのデータフォーマットである構成とすることができる。
【0093】
それゆえ、任意の表示方式の画素数および同期タイミングを、表示装置から画像処理装置に認識させ、その値に応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応できるという効果を奏する。
【0094】
また、上記画像処理装置では、上記表示方式受信手段によって表示装置から受信するデータフォーマットは、表示方式のスペックに関する記述を含む、文字または画像データのデータフォーマットである構成とすることができる。
【0095】
それゆえ、任意の表示方式のスペックを、表示装置から画像処理装置に認識させ、そのスペックに応じて表示装置を制御する表示制御プログラムの更新が可能なことにより、規格に規定されていない表示方式にも対応できるという効果を奏する。
【0096】
また、上記画像処理装置では、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な通信方式を受信する通信方式受信手段と、表示装置との間で、上記通信方式受信手段によって受信した通信方式を確立する通信方式確立手段とを備えている構成とすることができる。
【0097】
それゆえ、表示装置および画像処理装置の間で、表示データの種類に合わせた最適な通信方式(例えば、通信速度)にて表示データの通信を行うことができ、消費電力の多くを占めると考えられる表示データの伝送に使用される通信手段を選択的に切替ることにより、更なる低消費電力化を図ることができという効果を奏するる。
【0098】
また、本発明の表示システムは、以上のように、表示装置と画像処理装置とが通信手段により接続され、画像処理装置より通信手段を介して伝送された表示データが表示装置側にて画面表示される表示システムにおいて、上記表示装置は、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを画像処理装置に通知する表示方式通知手段と、通知した表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを画像処理装置から受信し、表示制御プログラムの更新を行うプログラム更新手段とを備えており、上記画像処理装置は、表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを受信する表示方式受信手段と、表示方式受信手段によって受信したデータフォーマットを解析し、該データフォーマットによって示される表示方式を認識する表示方式解析手段と、表示方式解析手段によって認識した表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、表示装置に送信するプログラム送信手段とを備えている構成である。
【0099】
上記の構成の表示システムでは、上述の表示装置および画像処理装置と同様の効果を得ることができる。
【0100】
また、上記表示システムでは、一つの画像処理装置に対して複数の表示装置を接続し、上記画像処理装置は、通信を行う表示装置を認証する認証手段を備えている構成とすることができる。
【0101】
それゆえ、複数の表示装置を並行して同時に制御する表示システムにおいて、本発明の適用が可能となるという効果を奏する。
【0102】
また、上記表示システムでは、上記表示装置および画像処理装置がネットワークによる通信手段によって接続されている構成とすることができる。
【0103】
それゆえ、本発明の表示システムを、移動電話網等のネットワークを利用して文字もしくは画像のアプリケーションを実行したい場合などに適用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、表示装置および本体装置からなる表示システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】上記表示装置におけるディスプレイ部およびディスプレイ部コントローラの構成を示すブロック図である。
【図3】図1の表示システムにおける動作手順を示すタイミングチャートである。
【図4】表示方式の通知において表示画素データを用いたデータフォーマットの一例を示すものであり、図4(a)〜(c)は水平同期信号、垂直同期信号、画素データを示す図であり、図4(d)はこれによって検出されるドットクロックを示す波形図である。
【図5】表示方式の通知においてアプリケーションデータを用いたデータフォーマットの一例を示すものであり、図5(a)は文字表示のアプリケーションデータによるデータフォーマット例、図5(b)は画像表示のアプリケーションデータによるデータフォーマット例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示すものであり、複数の表示装置および単体の本体装置からなる表示システムの構成を示すブロック図である。
【図7】図6の表示システムにおける動作手順を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明のさらに他の実施形態を示すものであり、表示システムの構成を示すブロック図である。
【図9】図8の表示システムにおける動作手順を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 本体装置(画像処理装置)
11 主処理装置(表示方式解析手段・プログラム送信手段・通信方式確立手段)
12a・12b 通信部(通信手段・表示方式受信手段・プログラム送信手段・通信方式受信手段)
20 表示装置
22 ディスプレイ部コントローラ
23 制御部(表示方式通知手段・プログラム更新手段・通信方式通知手段・通信方式確立手段)
24a・24b 通信部(通信手段・表示方式通知手段・通信方式通知手段)
35 メモリ(プログラム更新手段)
Claims (11)
- 画像処理装置と通信手段により接続され、画像処理装置より伝送された表示データの画面表示が可能な表示装置において、
表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを画像処理装置に通知する表示方式通知手段と、
通知した表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを画像処理装置から受信し、表示制御プログラムの更新を行うプログラム更新手段とを備えていることを特徴とする表示装置。 - 上記表示方式通知手段は、画像処理装置に通知する表示方式に従う表示画素データと同期タイミングとのデータフォーマットを送信することによって表示方式の通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 上記表示方式通知手段は、表示方式のスペックに関する記述を含む、文字または画像データのデータフォーマットを送信することによって表示方式の通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 表示データの種類に合わせた最適な通信方式を画像処理装置に通知する通信方式通知手段と、
画像処理装置との間で、上記通信方式通知手段によって通知した通信方式を確立する通信方式確立手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 表示装置と通信手段により接続され、表示装置に表示データの伝送を行う画像処理装置において、
表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを受信する表示方式受信手段と、
表示方式受信手段によって受信したデータフォーマットを解析し、該データフォーマットによって示される表示方式を認識する表示方式解析手段と、
表示方式解析手段によって認識した表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、表示装置に送信するプログラム送信手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置。 - 上記表示方式受信手段によって表示装置から受信するデータフォーマットは、通知される表示方式に従う表示画素データと同期タイミングとのデータフォーマットであることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 上記表示方式受信手段によって表示装置から受信するデータフォーマットは、表示方式のスペックに関する記述を含む、文字または画像データのデータフォーマットであることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な通信方式を受信する通信方式受信手段と、
表示装置との間で、上記通信方式受信手段によって受信した通信方式を確立する通信方式確立手段とを備えていることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - 表示装置と画像処理装置とが通信手段により接続され、画像処理装置より通信手段を介して伝送された表示データが表示装置側にて画面表示される表示システムにおいて、
上記表示装置は、
表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを画像処理装置に通知する表示方式通知手段と、
通知した表示方式で表示を行うための表示制御プラグラムを画像処理装置から受信し、表示制御プログラムの更新を行うプログラム更新手段とを備えており、上記画像処理装置は、
表示装置から通知される、表示データの種類に合わせた最適な表示方式を示すデータフォーマットを受信する表示方式受信手段と、
表示方式受信手段によって受信したデータフォーマットを解析し、該データフォーマットによって示される表示方式を認識する表示方式解析手段と、
表示方式解析手段によって認識した表示方式で表示装置に表示を行わせるための表示制御プラグラムを、表示装置に送信するプログラム送信手段とを備えていることを特徴とする表示システム。 - 一つの画像処理装置に対して複数の表示装置を接続するものであり、
上記画像処理装置は、通信を行う表示装置を認証する認証手段を備えていることを特徴とする請求項9に記載の表示システム。 - 上記表示装置および画像処理装置がネットワークによる通信手段によって接続されていることを特徴とする請求項10に記載の表示システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4888591B1 (ja) * | 2010-09-17 | 2012-02-29 | オムロン株式会社 | 画像データ伝送システムおよび電子機器 |
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2002
- 2002-06-17 JP JP2002175982A patent/JP2004021630A/ja active Pending
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