JP2004021542A - 画像処理装置、撮影端末、及び画像処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のカメラは、受け手側の要求が反映されていない場合や精度が不充分な場合、証拠能力が不充分な場合があり、事業的に好適に利用することができなかった。
【解決手段】撮影部と通信部とを備える撮影端末と、画像処理装置とにより画像処理システムを形成し、撮影端末は、撮影部により撮影した撮影画像と制御信号とを画像処理装置に送り、画像処理装置は、制御信号に応じて、撮影端末から取得した撮影画像に所定の処理を施す。
【選択図】 図1
【解決手段】撮影部と通信部とを備える撮影端末と、画像処理装置とにより画像処理システムを形成し、撮影端末は、撮影部により撮影した撮影画像と制御信号とを画像処理装置に送り、画像処理装置は、制御信号に応じて、撮影端末から取得した撮影画像に所定の処理を施す。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、事業的に好適に利用し得る撮影画像の、取得、合成、高解像化技術等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、外部から取り入れた光を結像素子上に集め、これにより結像素子から出力される電気信号を撮影画像として記憶したり外部に伝送するカメラが存在する。このようなカメラは、近年では、例えば携帯電話やパーソナルコンピュータ(以下、PCという)、パーソナルデータアシスタント(以下、PDAという)、その他の電子機器に搭載されるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなカメラは、主に個人的に利用されるだけであり、あまり事業的に利用されていなかった。ここで、個人的な利用とは撮影者の感興を満たすための利用である。また事業的な利用とは撮影画像を何らかの事業に資料として活用する利用である。例えば、建設業における、撮影画像により建設現場を視察するような利用である。すなわち、建設現場の工事進捗の確認や下請け業者による手抜きの発見は、建設業者が建設現場に赴いて直接目で視察することによって行っているが、これに代わって建設現場の撮影画像を見ることによって行うことである。
【0004】
このようなカメラが事業的に利用されていないのは以下のような課題があるためである。
【0005】
第1に、このようなカメラによる撮影画像は、資料として活用するには受け手側の要求が反映されていなければならない場合があるからである。すなわち、従来は、送り手側(撮影者側)が撮影画像を受け手側に一方的に提供するだけであり、撮影画像には受け手側の要求(例えば「対象全体の撮影画像が見たい」あるいは「対象のある特定部分を拡大した撮影画像を見たい」等)が反映されていない場合が多いからである。
【0006】
第2に、このようなカメラによる撮影画像は、資料として活用するには精度が不充分な場合があるからである。すなわち、撮影画像がぶれている場合や、解像度や明度が不十分である場合があるからである。
【0007】
第3に、このようなカメラによる撮影画像は、資料として活用するには証拠能力が不十分な場合があるからである。すなわち、偽造をし難くする等の措置をとる必要があるからである。
【0008】
したがって、このようなカメラが事業的に利用されるためには、使われる用途にもよるが、これら課題のいずれかを解決する必要があった。本発明は、これら課題のいずれかを解決し、事業的に好適に利用し得る撮影画像の、取得、合成、高解像化技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る画像処理装置は、撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、前記撮影端末から送られてくる制御信号に応じて、所定の処理を実行することを特徴とする。ここで、所定の処理とは、例えばモザイキング処理またはスタビライズ処理またはスーパーリゾリューション処理または傾き補正処理または拡大縮小処理等である。これらの処理は、複数種類の処理の中から、一つまたは複数選択してもよい。また、制御信号はプッシュボタン信号等である。
【0010】
また、他の本発明に係る画像処理装置は、撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる撮影画像と所定の処理後の画像とを同一画面に表示することを特徴とする。
【0011】
さらに、他の本発明に係る画像処理装置は、撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる撮影画像のモザイキング画像に対し、最新の画像とそれ以外とを区別して表示することを特徴とする。
【0012】
また、他の本発明に係る画像処理装置は、撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる前記撮影部の移動方向に応じて、画面上での撮影画像の表示位置を決定することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る撮影端末は、撮影部と通信部とを備え、撮影画像を外部に伝送する際に、撮影画像に対して所定の処理を指示する制御信号を送信できることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る画像処理システムは、撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、前記撮影端末は、前記撮影端末側のスケジュールの設定または前記撮影端末側に入力される操作者の操作に応じて、任意の時刻または一定時間間隔毎に撮影画像を取得し、前記画像処理装置に撮影画像を伝送することを特徴とする。
【0015】
また、他の本発明に係る画像処理システムは、撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、前記撮影端末は、前記画像処理装置側のスケジュールの設定または前記画像処理装置側に入力される操作者の操作に応じて、任意の時刻または一定時間間隔毎に撮影画像を取得し、前記画像処理装置に撮影画像を伝送することを特徴とする。
【0016】
また、他の本発明に係る画像処理システムは、撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、前記撮影端末の撮影部の作動を検知して、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、所定の処理を実行することを特徴とする。
【0017】
また、他の本発明に係る画像処理システムは、撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、前記撮影端末から送られてくる撮影画像中に写る物体の動きを検知して、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、所定の処理を実行することを特徴とする。
【0018】
また、他の本発明に係る画像処理システムは、撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、前記撮影端末を作動させて撮影画像を取得させ、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、所定の処理を実行することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明は、事業的に好適に利用し得る撮影画像の取得、合成、高解像化技術を提供することを目的とする。
【0020】
以下、建設現場を視察するための画像処理システムを例にして、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、各図はこの発明を理解できる程度に概略的に示してあるにすぎない。また、各図において、共通する要素については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0021】
<第1の実施の形態>
本実施の形態では、受け手側の要求が反映されるようにした、撮影画像の取得、合成、高解像化技術を提供する。
【0022】
本実施の形態に係る端末装置は、撮影部と通信部とを備え、撮影画像を外部に伝送する際に、撮影画像に対して所定の処理を指示する制御信号を送信できる。
【0023】
また、本実施の形態に係る画像処理装置は、撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、撮影端末から送られてくる制御信号に応じて、所定の処理を実行できる。
【0024】
ここで、所定の処理とは、例えばモザイキング処理またはスタビライズ処理またはスーパーリゾリューション処理または傾き補正処理または拡大縮小処理等である。モザイキング処理とは、撮影対象全体を複数の部分領域に分け、複数の撮影画像を取得し、これらを平面状に正しく配置することにより撮影対象全体が映る大きな画像を生成する処理である。スタビライズ処理とは、連続して取得された複数の撮影画像を表示画面上に順次表示する際に、撮影対象が揺らいで表示されないように、撮影対象の位置を固定して表示する処理である。スーパーリゾリューション処理とは、連続して取得された複数の撮影画像を、撮影対象の位置が同じくなるように重ね合わせ、これによって画素密度の濃い鮮明な画像を生成する処理である。傾き補正処理とは、取得された撮影画像の傾きを補正して正立画像を生成する、あるいは撮影画像を所定の角度だけ傾けた画像を生成する処理である。拡大縮小処理とは、撮影画像を所定の倍率だけ拡大縮小する、あるいは撮影対象の所定倍率だけ拡大縮小された撮影画像を取得し直す処理である。これらの処理は、複数種類の処理の中から、一つまたは複数選択してもよい。
【0025】
なお、本実施の形態では、制御信号はプッシュボタン信号を用いるものとする。プッシュボタン信号は、撮影端末のダイヤルキーが押下されることにより発信される。プッシュボタン信号は、ダイヤルキーが押下されただけで発信されるので、遠隔地にある機器を制御するのに好適である。
【0026】
図1は画像処理システムの構成を示す図である。図1は、建設現場側に配された撮影端末が、通信回線網11を介して、画像処理装置と通信可能に接続されることを示している。通信回線網11は、システムの仕様に応じて、携帯電話通信網や公衆回線網、専用回線網、インターネット通信網等の中から適宜組み合せられて構築される。撮影端末は撮影画像を取得する機器(例えば携帯電話機13や後述の監視カメラ61等)からなり、また画像処理装置は撮影端末から伝送される撮影画像の受け手側の機器(例えば、現場事務所側に配されたパーソナルコンピュータ(以下、PCという)21や本社側に配されたサーバ23、サーバ側端末24、発注者側に配されたPC25や携帯電話機27等)からなる。なお、図1中、15は撮影部、17は操作部、19は表示部を示している。
【0027】
以下に、図2〜図4を用いて、本実施の形態に係る撮影端末及び画像処理装置の動作を説明する。図2は携帯電話機の操作部の構成を示す図であり、図3は表示画面上の表示位置を示す図であり、図4はモザイキング処理の一例を示す図である。図4(A)は撮影端末によって取得された撮影画像を示しており、図4(B)はモザイキング処理(途中)によって生成された撮影対象の全体像を示している。なお、ここでは、所定の処理としてモザイキング処理を行なう場合を例に、撮影端末として携帯電話機13を、画像処理装置としてサーバ23を用いて説明する。
【0028】
まず、建設現場にいる携帯電話機13の利用者は、図2に示す操作部17のダイヤルキー17−1〜10を押下して所定の電話番号を入力し、続いてONキー17−11を押下する。これにより、携帯電話機13は、所定の電話番号が割り当てられた画像処理装置(例えば、サーバ23)に発呼する。サーバ23は、サーバ側端末24により本社側の人物を呼び出す。本社側の人物は、サーバ側端末24の通信手段(図示せず)を用いて携帯電話機13の利用者に建設現場の状況を撮影するように指示する。
【0029】
すると、携帯電話機13の利用者は、操作部17のダイヤルキー17−1〜9を、撮影画像を取得しようとする順序で押下し、続いて撮影キー17−12を押下する。そして、携帯電話機13の撮影部15を撮影対象に対向させ、押下したダイヤルキー17−1〜9の順序に従って携帯電話機13を移動させ、ダイヤルキー17−9に対応する位置に携帯電話機13を移動させたら、ダイヤルキー17−1に対応する位置に戻し、再度同様の移動を繰り返し行なう。携帯電話機13の利用者は、一時停止キー17−13を押下するまで、または撮影キー17−12を再度押下するまでこの動作を行なう。これにより携帯電話機13は、ダイヤルキー17−1〜9の順序で複数の撮影画像を連続して取得し、それらをサーバ23に伝送することができる。
【0030】
サーバ23は、携帯電話機13から伝送される制御信号に応じて所定の処理を実行する。ここでは、携帯電話機13から伝送される制御信号(すなわち、ダイヤルキー17−1〜9の順序で発信されたプッシュボタン信号)がモザイキング処理を意味しており、サーバ23はモザイキング処理を実行する。
【0031】
まず、サーバ23は、携帯電話機13とサーバ側端末24間の通話を維持しつつ、携帯電話機13から伝送される撮影画像をサーバ側端末24の表示画面(図示せず)上に表示するとともに、自身の記憶部(図示せず)に記憶する。このとき、携帯電話機13の利用者が押下したダイヤルキー17−1〜9は、撮影位置を特定する役割及び表示画面上での撮影画像の配置を特定する役割を負っている。例えば、携帯電話機13の利用者が、ダイヤルキー17−1、17−2、…、17−9と押下し、最後に撮影キー17−12を押下したとする。このことは、図3に示すように、撮影位置が左上の位置からその右側方向に移動し、次に左中央の位置からその右側方向に移動し、最後に左下の位置からその右側方向に移動することを意味する。例えば、図4に示すように、最初に携帯電話機13から伝送される撮影画像がダイヤルキー17−1の位置に配置され、その後に伝送される撮影画像がダイヤルキー17−2、…、17−9の位置に配置されることを意味する。このようにしてサーバ23は、携帯電話機13の利用者が押下したダイヤルキー17−1〜9の順序で撮影位置を特定し、撮影画像を特定した撮影位置と対応付けて表示画面上に表示するとともに、記憶部に記憶する。
【0032】
以上のようにして、携帯電話機13は、利用者が一時停止キー17−13を押下するまで、または撮影キー17−12を再度押下するまで複数の撮影画像を連続して取得し、それらをサーバ23に伝送する。サーバ23は、携帯電話機13から撮影画像の伝送が停止するまで、携帯電話機13の利用者が押下したダイヤルキー17−1〜9の順序で撮影位置を特定し、撮影画像を特定した撮影位置と対応付けてサーバ側端末24の表示画面(図示せず)上に表示するとともに、自身の記憶部(図示せず)に記憶する。
【0033】
なお、撮影位置は、運用に応じて変更することが可能である。例えば、カメラを中心とした方角と角度からなる座標位置に変更することもできるし、撮影対象の全体像の中における撮影開始位置に変更することもできる。
【0034】
また、本実施の形態では、携帯電話機13はダイヤルキー17−1、17−2、…、17−9の位置に対応する撮影画像を1枚づつ取得してサーバ23に伝送するように説明したが、ダイヤルキー17−1、17−2、…、17−9の位置に対応する撮影画像を複数枚づつ取得してサーバ23に伝送するようにしてもよい。これは、例えば、サーバ23に、撮影画像内に映る構成物の輪郭を認識する機能を持たせることによって実現できる。例えば、連続して伝送された2枚の撮影画像の中に同一構成物の同じ部分が映っている場合は、その構成物の位置が同じくなるように2枚の撮影画像を合成して表示する。また、連続して伝送された2枚の撮影画像の中に同一構成物の同じ部分が映っていない場合は、例えばダイヤルキー17−3からダイヤルキー17−4のように撮影位置が大きく変化したものと判断して、次の段の表示開始位置から表示する。このようにすることにより、携帯電話機13は、ダイヤルキー17−1、17−2、…、17−9の位置に対応する撮影画像を複数枚づつ取得してサーバ23に伝送することも可能となる。
【0035】
また、サーバ23に、撮影画像内に映る構成物の輪郭を認識する機能を持たせることによって、以下のような動作も可能となる。すなわち、携帯電話機13は、撮影開始位置(例えばダイヤルキー17−1)をサーバ23に通知して複数の撮影画像をサーバ23に伝送するだけで、サーバ23が撮影画像内に映る構成物の輪郭から撮影画像の移動方向を認識し、これに合わせて複数の撮影画像を並べるような動作である。以下に、この動作の具体例を説明する。
【0036】
まず、建設現場にいる携帯電話機13の利用者は、図2に示す操作部17のダイヤルキー17−1〜10を押下して所定の電話番号を入力し、続いてONキー17−11を押下する。これにより、携帯電話機13は、所定の電話番号が割り当てられた画像処理装置(例えば、サーバ23)に発呼する。サーバ23は、サーバ側端末24により本社側の人物を呼び出す。本社側の人物は、サーバ側端末24の通信手段(図示せず)を用いて携帯電話機13の利用者に建設現場の状況を撮影するように指示する。
【0037】
すると、携帯電話機13の利用者は、操作部17のダイヤルキー17−1を押下し、続いて撮影キー17−12を押下する。そして、携帯電話機13の撮影部15を撮影対象に対向させ、携帯電話機13を適宜移動させる。携帯電話機13の利用者は、一時停止キー17−13を押下するまで、または撮影キー17−12を再度押下するまでこの動作を行なう。これにより携帯電話機13は、複数の撮影画像を連続して取得し、それらをサーバ23に伝送することができる。
【0038】
サーバ23は、携帯電話機13から伝送される制御信号に応じて所定の処理を実行する。ここでは、携帯電話機13から伝送される制御信号(すなわち、ダイヤルキー17−1により発信されるプッシュボタン信号)がモザイキング処理を意味しており、サーバ23はモザイキング処理を実行する。
【0039】
まず、サーバ23は、携帯電話機13とサーバ側端末24間の通話を維持しつつ、携帯電話機13から伝送される1枚目の撮影画像をサーバ側端末24の表示画面(図示せず)上に表示するとともに、自身の記憶部(図示せず)に記憶する。このとき、携帯電話機13の利用者が押下したダイヤルキー17−1は、撮影開始位置を特定する役割及び表示画面上での1枚目の撮影画像の配置を特定する役割を負っている。例えば、携帯電話機13の利用者が、ダイヤルキー17−1を押下し、次に撮影キー17−12を押下したとする。このことは、撮影開始位置が左上の位置であることを意味する。この後、サーバ23は、携帯電話機13から連続して伝送される複数の撮影画像に対し、撮影画像内に映る構成物の輪郭から撮影画像の移動方向を認識する。そして、撮影画像の移動方向に合わせて、2枚目以降の撮影画像を1枚目の撮影画像から順に並べる。サーバ23は、このようにして撮影位置を特定し、撮影画像を特定した撮影位置と対応付けて表示画面上に表示するとともに、記憶部に記憶する。
【0040】
以上のようにして、携帯電話機13は、利用者が一時停止キー17−13を押下するまで、または撮影キー17−12を再度押下するまで複数の撮影画像を連続して取得し、それらをサーバ23に伝送する。サーバ23は、携帯電話機13から撮影画像の伝送が停止するまで、携帯電話機13の利用者が押下したダイヤルキー17−1に対応する位置を撮影開始位置として、複数の撮影画像をサーバ側端末24の表示画面(図示せず)上に表示するとともに、自身の記憶部(図示せず)に記憶する。
【0041】
また、本実施の形態では、モザイキング処理を例にして説明したが、操作部17のいずれかのキーにスタビライズ処理またはスーパーリゾリューション処理または傾き補正処理または拡大縮小処理を実行させる制御信号を割り当て、モザイキング処理の代わりにこれらを実行させるようにしてもよい。また、後述するようにモザイキング処理と他の処理を組み合わせて実行させるようにしてもよい。さらには、モザイキング処理以外の処理同士を組み合わせて実行させるようにしてもよい。
【0042】
また、本実施の形態では、サーバ23は、携帯電話機13から撮影画像が送られてきたら撮影画像を記憶するものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、サーバ23は、携帯電話機13から送られてくる制御信号をトリガーとして撮影画像を記憶するようにしてもよい。このようにすることにより、携帯電話機13の操作者が任意にサーバ23に記憶させることも可能となる。
【0043】
また、サーバ23は、携帯電話機13から送られてくる制御信号に応じて、処理様式を特定するようにしてもよい。処理様式とは、上述のような撮影位置を特定する処理や撮影システムを特定する処理(例えば、接写や望遠、ワイド撮影やナロー撮影等)、撮影画像の取り扱いに対する処理(例えば、文書のような2値画像に対する符合化や記憶の仕方、風景のような多値画像に対する符合化や記憶の仕方等)、その他である。
【0044】
以上の通り、本実施の形態によれば、受け手側の要求に応じて、撮影画像の取得、合成、高解像化を行なうことができるので、事業的に好適に利用することが可能となる。
【0045】
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、充分な精度が得られるようにした、撮影画像の取得、合成、高解像化技術を提供する。
【0046】
本実施の形態では、画像処理装置は、撮影端末から送られてくる撮影画像から、スーパーリゾリューション処理による高解像度画像を生成して順次表示する。また、撮影端末から送られてくる撮影画像から、スーパーリゾリューション処理による高解像度画像またはスタビライズ処理による静止画像を生成して順次表示するとともに、モザイキング処理を行い、モザイキング処理により生成される画像が完成したら、スーパーリゾリューション処理による高解像度画像またはスタビライズ処理による静止画像に代わってモザイキング画像を表示する。
【0047】
以下に、図5〜図7を用いて、本実施の形態を説明する。図5は画像処理の一例を示すフローチャートであり、図6はスーパーリゾリューション処理の一例を示す図であり、図7はスタビライズ処理の一例を示す図である。図6(A)は撮影端末によって取得された第1の撮影画像を、図6(B)は撮影端末によって取得された第2の撮影画像を、図6(C)はスーパーリゾリューション処理によって生成された撮影対象の全体像(以下、スーパーリゾリューション画像という)を示している。スーパーリゾリューション処理は、連続して取得された複数の撮影画像を、撮影対象の位置が同じくなるように重ね合わせ、これによって画素密度の濃い鮮明な画像を生成する処理である。スーパーリゾリューション画像は第1及び第2の撮影画像よりも鮮明な画像となっている。図7(A)は撮影端末によって取得された撮影画像を、図7(B)はスタビライズ処理によって生成された処理画像(以下、スタビライズ画像という)を示している。スタビライズ処理は、連続して取得された複数の撮影画像を表示画面上に順次表示する際に、撮影対象が揺らいで表示されないように、撮影対象の位置を固定して表示する処理である。なお、ここでは、撮影端末として携帯電話機13を、画像処理装置としてサーバ23を用いて説明する。また、携帯電話機13は、ダイヤルキー17−1〜9の位置に対応して取得した複数の撮影画像をサーバ23に伝送するものとする。
【0048】
サーバ23は、携帯電話機13から撮影画像が伝送されてくると、図5に示すように動作する。
【0049】
サーバ23は、ステップ(以下、Sという)111において、携帯電話機13から撮影画像を取得する。
【0050】
次に、S113において、図4に示すような、モザイキング処理を行なう。ただし、この段階ではモザイキング処理により生成される全体像は表示しない。なお、以下、モザイキング処理により生成される画像をモザイキング画像と称する。
【0051】
次に、S115において、図6または図7に示すような、スーパーリゾリューション処理またはスタビライズ処理を行なう。そして、S117において、スーパーリゾリューション画像またはスタビライズ画像をサーバ側端末24の表示画面上に表示する。
【0052】
次に、S119において、サーバ23は、ダイヤルキー17−9の位置に対応する撮影画像を取得すると、一循目のモザイキング処理を完了させることができる。そこで、S121において、S117で表示したスーパーリゾリューション画像やスタビライズ画像に代えてモザイキング画像をサーバ側端末24の表示画面に表示する。
【0053】
S123において、サーバ23は、携帯電話機13が二巡目以降も撮影画像の伝送を続ける場合にS113以降の処理を繰り返し、携帯電話機13が撮影画像の伝送を停止したらその時点で処理を終了する。
【0054】
以上の通り、本実施の形態によれば、充分な精度を有する撮影画像の取得、合成、高解像化を行なうことができるので、事業的に好適に利用することが可能となる。
【0055】
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、充分な証拠能力を有する撮影画像の取得、合成、高解像化技術を提供する。
【0056】
本実施の形態では、画像処理装置は、撮影端末から送られてくる音声情報と撮影画像とを、または撮影端末から送られてくる音声情報と撮影端末から送られてくる撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像とを、関連付けて記憶する。あるいは、撮影端末から送られてくる音声情報と撮影画像とを、または撮影端末から送られてくる音声情報と撮影端末から送られてくる撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像とを、一つのファイルに統合して記憶する。ここで、記憶は、HTML方式またはMPEG方式で行うものとする。
【0057】
または、画像処理装置は、撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、電子透かしを埋め込む。ここで、電子透かしは、撮影画像に添付された音声情報またはメール文または撮影位置情報または時刻情報を用いて生成されるものとする。
【0058】
以下に、図8〜図10を用いて、本実施の形態を説明する。図8及び図9は記憶構成の一例を示す図であり、図10は電子透かしの生成の一例を示す図である。なお、図8中、31はデータベース、33は撮影画像データや処理画像データ音声データ等の関連付けを行なう管理情報テーブル、35は撮影画像データファイル、37は処理画像データファイル、39は音声データファイルを示している。また、図9中、41はデータベースを示している。また、ここでは、撮影端末として携帯電話機13を、画像処理装置としてサーバ23を用いて説明する。また、携帯電話機13は、ダイヤルキー17−1〜9の位置に対応して取得した複数の撮影画像をサーバ23に伝送するものとする。また、携帯電話機13は、撮影画像の他に、音声や、メール文、撮影位置や時刻(日付を含む)等の情報を任意に伝送できるものとする。さらに、サーバ23は時刻(日付を含む)等の情報を管理しているものとする。
【0059】
本実施の形態では、サーバ23は、図8に示すように、携帯電話機13から送られてくる音声情報と撮影画像とを関連付けてデータベース31に記憶する。なお、このとき、撮影端末から送られてくる音声情報と撮影端末から送られてくる撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像とを関連付けてデータベース31に記憶するようにしてもよい。
【0060】
または、サーバ23は、図9に示すように、例えばHTML方式またはMPEG方式により、撮影端末から送られてくる音声情報と撮影画像とを一つのファイルに統合してデータベース41に記憶するようにしてもよい。または、撮影端末から送られてくる音声情報と撮影端末から送られてくる撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像とを一つのファイルに統合してデータベース41に記憶するようにしてもよい。
【0061】
サーバ23は、このように記憶することにより、画像(撮影画像または撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像)に添付された音声情報を再生できるので、画像の証拠能力を高めることができる。
【0062】
または、サーバ23は、図10に示すように、撮影画像に添付された音声情報またはメール文または撮影位置情報または時刻情報、その他の情報を用いて電子透かしを生成し、携帯電話機13から送られてくる撮影画像に対し、電子透かしを埋め込み、データベース31や41に記憶するようにしてもよい。
【0063】
サーバ23は、このように記憶することにより、画像(撮影画像または撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像)に添付された電子透かしを取得することができるので、画像の証拠能力を高めることができる。なお、時刻情報は、携帯電話機13から送られてくるものを用いてもよいし、サーバ23が管理しているものを用いてもよい。
【0064】
以上の通り、本実施の形態によれば、充分な証拠能力を有する撮影画像の取得、合成、高解像化を行なうことができるので、事業的に好適に利用することが可能となる。
【0065】
[応用例]
上述した第1〜第3の実施の形態は、様々な応用例を提供することが可能である。以下にその一例を説明する。
【0066】
<画面表示の応用例>
以下に、図11を用いて、応用例を説明する。なお、ここでは、撮影端末として携帯電話機13を、画像処理装置としてサーバ23を用いて説明する。図11は画面表示の応用例を示す図である。図11(A)は撮影端末によって取得された撮影画像を示しており、図11(B)は右下の領域51に最新の撮影画像を、それ以外の領域にモザイキング画像を表示する例を示している。このように、携帯電話機13から送られてくる撮影画像と所定の処理後の画像とを同一画面に表示することにより、最新の撮影画像が全体像のどこに位置するのかを把握し易くするとともに、最新の撮影画像だけを注目して見ることも可能となる。
【0067】
なお、表示は、撮影画像と所定の処理後の画像とが重ならないように構成することが可能である。例えば、図11(B)に示す表示例において、撮影画像と所定の処理後の画像とが重なる場合に撮影画像の位置を領域51から別の領域に移動させて表示するようにしてもよい。また、表示画面を二つの領域に分け、一方に撮影画像を表示し、他方に所定の処理後の画像を表示するようにしてもよい。
【0068】
以下に、図12を用いて、他の応用例を説明する。図12は画面表示の他の応用例を示す図である。図12は、モザイキング画像に対し、最新の撮影画像とそれ以外とを区別して表示する例を示している。図12(A)は撮影端末によって取得された撮影画像を示しており、図12(B)はモザイキング画像内に最新の撮影画像を重ねて表示する例を示している。最新の撮影画像は、撮影位置に応じてモザイキング画像内を移動する。例えば、現在の撮影画像が領域53に対応する位置で撮影された場合は領域53に表示されるが、次の撮影画像が領域55に対応する位置で撮影された場合は領域55に表示される。なお、最新の撮影画像は、利用者が視認できるように、視認性の高い色(例えば赤や黄等の色)で着色された枠で囲まれている。このように、サーバ23は、撮影画像のモザイキング画像に対し、最新の画像とそれ以外とを区別して表示することにより、最新の撮影画像が全体像のどこに位置するのかを把握し易くすることができる。
【0069】
撮影画像の表示位置は、携帯電話機13の撮影部15の移動方向に応じて決定してもよい。移動方向の判断は、例えば、上述したように、サーバ23に、撮影画像内に映る構成物の輪郭を認識する機能を持たせることによって行なえる。または、携帯電話機13にこのような機能を持たせることによっても行なえる。また、もし、撮影端末が後述の監視カメラ61のような形態である場合は、首振り機構65の制御量によっても行なえる。
【0070】
また、サーバ23は、携帯電話機13からの撮影画像の伝送がとぎれた場合に、最新の撮影画像を識別可能に表示するようにしてもよい。この表示は、例えば図12(B)の領域53、55のような表示でもよい。
【0071】
<焦点可変機構・首振り機構(パン・チルト)を用いた応用例>
以下に、図13を用いて、応用例を説明する。図13は撮影端末の一例としての監視カメラの外観を示す図である。この応用例では、撮影端末は監視カメラ61の形態となっている。監視カメラ61は、撮影部15の焦点可変機構や首振り機構63、赤外線等のセンサ65を備え、撮影倍率を変えて撮影することができるとともに、対象物を追跡して撮影することができる。このような監視カメラ61は、例えば街中や建設現場付近の、柱や建物の壁、天井に取り付けられて俯瞰撮影を行なう。
【0072】
監視カメラ61は、動きのある物体を検知し、物体を追跡して物体の撮影画像を取得することができる。この機能を活かして、動きのある物体の位置に関する情報(例えば全体像の中のどこであるのか)や物体の移動軌跡、物体の撮影画像を取得し、これらをサーバ23に伝送するようにしてもよい。
【0073】
サーバ23は、動きのある物体の位置に関する情報や物体の移動軌跡に基づいて、例えば図12(B)に示すように、監視カメラ61から伝送される最新の撮影画像を領域53、55のように部分的に更新して撮影対象の全体像を合成し、画像をサーバ側端末24の表示画面に表示するとともに、自身の記憶部に記憶することができる。
【0074】
<撮影画像取得の応用例>
以下に、図14を用いて、応用例を説明する。この応用例では、撮影端末は監視カメラ61の形態となっている。図14は画像取得の応用例を示す図である。図14(A)はサーバ側端末24の画面に表示されたモザイキング画像を示しており、図14(B)は領域71の拡大撮影画像を示している。サーバ側端末24の利用者は、図14(A)に示す全体像の中から、マウス等の入力手段(図示せず)によってサーバ側端末24に拡大撮影画像の取得を望む領域71を入力する。これによりサーバ側端末24またはサーバ23は、監視カメラ61を制御して、領域71の拡大撮影画像を撮影させ、それを伝送させる。
【0075】
なお、この応用例は、携帯電話機13のようなパン・チルト機構を備えない撮影端末でも実現することができる。例えば、サーバ側端末24またはサーバ23は、サーバ側端末24の表示画面に表示された画像(ずなわち、図14(A)に示す画像)を携帯電話機13に伝送し、それを携帯電話機13の表示部19に表示させる。そこには、サーバ側端末24の利用者が入力した領域71が識別可能に表示されている。したがって、携帯電話機13の利用者は、撮影する位置を認識することができ、これにより携帯電話機13の撮影部15を領域71に対応する撮影位置に対向させ、その拡大撮影画像を撮影することが可能となる。携帯電話機13の利用者は、領域71の拡大撮影画像をサーバ側端末24またはサーバ23に伝送する。これにより、サーバ側端末24またはサーバ23は、領域71の拡大撮影画像を取得することができる。
【0076】
また、撮影端末(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)や画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27、その他)に、撮影画像内に映る構成物の輪郭を認識する機能を持たせることによって様々な運用による撮影画像の取得が可能となる。
【0077】
例えば、画像処理装置は、画像処理装置が取得した最新の撮影画像が映る画像(ずなわち、図4(B)や図11(B)等に示す画像)を撮影端末に伝送する。撮影端末は、その画像に基づいて、最新の撮影画像が撮影された位置を割り出し、そこから新たに撮影画像を撮影し、それを画像処理装置に伝送するようにしてもよい。
【0078】
また、画像処理装置は、画像処理装置(例えばサーバ側端末24)の利用者が入力した領域71が映る画像(ずなわち、図14(A)に示す画像)を撮影端末に伝送する。撮影端末は、その画像に基づいて、領域71に対応する撮影位置を割り出し、そこから新たに撮影画像や拡大撮影画像を撮影し、それを画像処理装置に伝送するようにしてもよい。
【0079】
また、画像処理装置は、複数台の撮影端末(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)と接続され、これらから複数の撮影画像を取得することができる。そこで、画像処理装置は、複数の撮影画像内に映る構成物の輪郭を認識し、撮影対象の位置が同じくなるように複数の撮影画像を重ね合わせるようにしてもよい。これによっても画像処理装置は撮影対象の全体像を取得することが可能となる。
【0080】
<スケジュール機能を用いた応用例>
撮影端末(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)は、様々な処理を実行するスケジュール機能を付加することが可能である。例えば、任意の時刻や一定時間間隔をおいて撮影画像を取得して、それを画像処理装置に伝送するようにしてもよい。
【0081】
また、画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27、その他)も、様々な処理を実行するスケジュール機能を付加することが可能である。例えば、任意の時刻や一定時間間隔毎に、撮影端末を作動させて撮影画像を撮影させ、それを伝送させるようにしてもよい。
【0082】
<操作機能を用いた応用例>
監視カメラ61のような撮影端末に、利用者によって操作する操作部を設けてもよい。これによって、利用者の操作に応じて、任意の時刻や一定時間間隔毎に撮影画像を撮影し、それを画像処理装置に伝送することが可能となる。
【0083】
また、画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27、その他)にも、画像処理装置の利用者によって端末装置(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)を操作する操作部を設けてもよい。これによって、画像処理装置の利用者の操作に応じて、撮影端末を、任意の時刻や一定時間間隔毎に撮影画像を撮影させ、それを画像処理装置に伝送させることが可能となる。
【0084】
<所定の処理を作動させる応用例>
画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27、その他)は、様々な事象をトリガーにして、撮影端末から送られてくる撮影画像に所定の処理を行なうことができる。
【0085】
例えば、撮影端末(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)の撮影部15の作動を検知し、これをトリガーにすることができる。
【0086】
また、撮影端末から送られてくる撮影画像中に写る物体の動きを検知し、これをトリガーにすることもできる。
【0087】
また、撮影端末を遠隔制御によって作動させて撮影画像を取得し、これをトリガーにすることもできる。
【0088】
また、撮影端末から伝送される信号をトリガーにすることもできる。例えば、撮影端末は、一定時間間隔をおいて撮影した撮影画像内から変化を検知した場合に、画像処理装置にアラーム信号を伝送する。または、撮影画像から生成した所定の処理後の画像内から変化を検知した場合に、画像処理装置にアラーム信号を伝送する。画像処理装置は、これらのアラーム信号をトリガーにして、撮影画像に所定の処理を行なう。
【0089】
<画像転送の応用例>
画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27、その他)は、撮影画像や撮影画像から生成した所定の処理後の画像をメール形式で外部に転送するようにしてもよい。これにより外部の機器は、通信障害が発生しない限り、ほぼ確実に撮影画像や撮影画像から生成した所定の処理後の画像を受け取ることができる。
【0090】
さらに、画像処理装置は、撮影画像や撮影画像から生成した所定の処理後の画像をインターネット上のサーバ(図示せず)に転送し、そこに記憶させるようにしてもよい。これにより外部の機器は、任意の時点で撮影画像や撮影画像から生成した所定の処理後の画像を受け取ることができる。
【0091】
<複数の画像処理装置からのアクセスを可能とする応用例>
撮影端末(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)は、複数の画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27)と接続され、それぞれから制御を受け得るようにしてもよい。
【0092】
この場合、撮影端末は、全ての画像処理装置に撮影画像を伝送してもよいが、制御を行なっている画像処理装置または特定の画像処理装置にだけ伝送するようにしてもよい。例えば、制御を行なっている画像処理装置にだけ当該制御によって取得した撮影画像を伝送し、それ以外の画像処理装置にはこれとは異なる画像(例えばモザイキング処理による全体像等)を伝送するようにしてもよい。これにより制御している画像処理装置にだけ当該制御によって取得した撮影画像を見せることができ、それ以外の画像処理装置には、例えばそれまでと同じ画像を見せる等して、不必要な画像を見せないようにすることが可能となる。
【0093】
本発明は上記の実施の形態や応用例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用及び変形が考えられる。なお、上述の所定の処理は、説明に用いた処理に限らず、モザイキング処理またはスタビライズ処理またはスーパーリゾリューション処理または傾き補正処理または拡大縮小処理等の中から任意に選択することができる。また、これらの中から、一つまたは複数選択することもできる。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、事業的に好適に利用し得る撮影画像の、取得、合成、高解像化技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理システムの構成を示す図である。
【図2】携帯電話機の操作部の構成を示す図である。
【図3】表示画面上の表示位置を示す図である。
【図4】モザイキング処理の一例を示す図である。
【図5】画像処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】スーパーリゾリューション処理の一例を示す図である。
【図7】スタビライズ処理の一例を示す図である。
【図8】記憶構成の一例を示す図である。
【図9】記憶構成の一例を示す図である。
【図10】電子透かしの生成を示す図である。
【図11】画像表示の応用例を示す図である。
【図12】画像表示の他の応用例を示す図である。
【図13】監視カメラの外観を示す図である。
【図14】画像取得の応用例を示す図である。
【符号の説明】
11 通信回線網
13 携帯電話機
15 撮影部
17 操作部
19 表示部
21 PC
23 サーバ
25 PC
27 携帯電話機
【発明の属する技術分野】
本発明は、事業的に好適に利用し得る撮影画像の、取得、合成、高解像化技術等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、外部から取り入れた光を結像素子上に集め、これにより結像素子から出力される電気信号を撮影画像として記憶したり外部に伝送するカメラが存在する。このようなカメラは、近年では、例えば携帯電話やパーソナルコンピュータ(以下、PCという)、パーソナルデータアシスタント(以下、PDAという)、その他の電子機器に搭載されるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなカメラは、主に個人的に利用されるだけであり、あまり事業的に利用されていなかった。ここで、個人的な利用とは撮影者の感興を満たすための利用である。また事業的な利用とは撮影画像を何らかの事業に資料として活用する利用である。例えば、建設業における、撮影画像により建設現場を視察するような利用である。すなわち、建設現場の工事進捗の確認や下請け業者による手抜きの発見は、建設業者が建設現場に赴いて直接目で視察することによって行っているが、これに代わって建設現場の撮影画像を見ることによって行うことである。
【0004】
このようなカメラが事業的に利用されていないのは以下のような課題があるためである。
【0005】
第1に、このようなカメラによる撮影画像は、資料として活用するには受け手側の要求が反映されていなければならない場合があるからである。すなわち、従来は、送り手側(撮影者側)が撮影画像を受け手側に一方的に提供するだけであり、撮影画像には受け手側の要求(例えば「対象全体の撮影画像が見たい」あるいは「対象のある特定部分を拡大した撮影画像を見たい」等)が反映されていない場合が多いからである。
【0006】
第2に、このようなカメラによる撮影画像は、資料として活用するには精度が不充分な場合があるからである。すなわち、撮影画像がぶれている場合や、解像度や明度が不十分である場合があるからである。
【0007】
第3に、このようなカメラによる撮影画像は、資料として活用するには証拠能力が不十分な場合があるからである。すなわち、偽造をし難くする等の措置をとる必要があるからである。
【0008】
したがって、このようなカメラが事業的に利用されるためには、使われる用途にもよるが、これら課題のいずれかを解決する必要があった。本発明は、これら課題のいずれかを解決し、事業的に好適に利用し得る撮影画像の、取得、合成、高解像化技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る画像処理装置は、撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、前記撮影端末から送られてくる制御信号に応じて、所定の処理を実行することを特徴とする。ここで、所定の処理とは、例えばモザイキング処理またはスタビライズ処理またはスーパーリゾリューション処理または傾き補正処理または拡大縮小処理等である。これらの処理は、複数種類の処理の中から、一つまたは複数選択してもよい。また、制御信号はプッシュボタン信号等である。
【0010】
また、他の本発明に係る画像処理装置は、撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる撮影画像と所定の処理後の画像とを同一画面に表示することを特徴とする。
【0011】
さらに、他の本発明に係る画像処理装置は、撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる撮影画像のモザイキング画像に対し、最新の画像とそれ以外とを区別して表示することを特徴とする。
【0012】
また、他の本発明に係る画像処理装置は、撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる前記撮影部の移動方向に応じて、画面上での撮影画像の表示位置を決定することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る撮影端末は、撮影部と通信部とを備え、撮影画像を外部に伝送する際に、撮影画像に対して所定の処理を指示する制御信号を送信できることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る画像処理システムは、撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、前記撮影端末は、前記撮影端末側のスケジュールの設定または前記撮影端末側に入力される操作者の操作に応じて、任意の時刻または一定時間間隔毎に撮影画像を取得し、前記画像処理装置に撮影画像を伝送することを特徴とする。
【0015】
また、他の本発明に係る画像処理システムは、撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、前記撮影端末は、前記画像処理装置側のスケジュールの設定または前記画像処理装置側に入力される操作者の操作に応じて、任意の時刻または一定時間間隔毎に撮影画像を取得し、前記画像処理装置に撮影画像を伝送することを特徴とする。
【0016】
また、他の本発明に係る画像処理システムは、撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、前記撮影端末の撮影部の作動を検知して、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、所定の処理を実行することを特徴とする。
【0017】
また、他の本発明に係る画像処理システムは、撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、前記撮影端末から送られてくる撮影画像中に写る物体の動きを検知して、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、所定の処理を実行することを特徴とする。
【0018】
また、他の本発明に係る画像処理システムは、撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、前記撮影端末を作動させて撮影画像を取得させ、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、所定の処理を実行することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明は、事業的に好適に利用し得る撮影画像の取得、合成、高解像化技術を提供することを目的とする。
【0020】
以下、建設現場を視察するための画像処理システムを例にして、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、各図はこの発明を理解できる程度に概略的に示してあるにすぎない。また、各図において、共通する要素については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0021】
<第1の実施の形態>
本実施の形態では、受け手側の要求が反映されるようにした、撮影画像の取得、合成、高解像化技術を提供する。
【0022】
本実施の形態に係る端末装置は、撮影部と通信部とを備え、撮影画像を外部に伝送する際に、撮影画像に対して所定の処理を指示する制御信号を送信できる。
【0023】
また、本実施の形態に係る画像処理装置は、撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、撮影端末から送られてくる制御信号に応じて、所定の処理を実行できる。
【0024】
ここで、所定の処理とは、例えばモザイキング処理またはスタビライズ処理またはスーパーリゾリューション処理または傾き補正処理または拡大縮小処理等である。モザイキング処理とは、撮影対象全体を複数の部分領域に分け、複数の撮影画像を取得し、これらを平面状に正しく配置することにより撮影対象全体が映る大きな画像を生成する処理である。スタビライズ処理とは、連続して取得された複数の撮影画像を表示画面上に順次表示する際に、撮影対象が揺らいで表示されないように、撮影対象の位置を固定して表示する処理である。スーパーリゾリューション処理とは、連続して取得された複数の撮影画像を、撮影対象の位置が同じくなるように重ね合わせ、これによって画素密度の濃い鮮明な画像を生成する処理である。傾き補正処理とは、取得された撮影画像の傾きを補正して正立画像を生成する、あるいは撮影画像を所定の角度だけ傾けた画像を生成する処理である。拡大縮小処理とは、撮影画像を所定の倍率だけ拡大縮小する、あるいは撮影対象の所定倍率だけ拡大縮小された撮影画像を取得し直す処理である。これらの処理は、複数種類の処理の中から、一つまたは複数選択してもよい。
【0025】
なお、本実施の形態では、制御信号はプッシュボタン信号を用いるものとする。プッシュボタン信号は、撮影端末のダイヤルキーが押下されることにより発信される。プッシュボタン信号は、ダイヤルキーが押下されただけで発信されるので、遠隔地にある機器を制御するのに好適である。
【0026】
図1は画像処理システムの構成を示す図である。図1は、建設現場側に配された撮影端末が、通信回線網11を介して、画像処理装置と通信可能に接続されることを示している。通信回線網11は、システムの仕様に応じて、携帯電話通信網や公衆回線網、専用回線網、インターネット通信網等の中から適宜組み合せられて構築される。撮影端末は撮影画像を取得する機器(例えば携帯電話機13や後述の監視カメラ61等)からなり、また画像処理装置は撮影端末から伝送される撮影画像の受け手側の機器(例えば、現場事務所側に配されたパーソナルコンピュータ(以下、PCという)21や本社側に配されたサーバ23、サーバ側端末24、発注者側に配されたPC25や携帯電話機27等)からなる。なお、図1中、15は撮影部、17は操作部、19は表示部を示している。
【0027】
以下に、図2〜図4を用いて、本実施の形態に係る撮影端末及び画像処理装置の動作を説明する。図2は携帯電話機の操作部の構成を示す図であり、図3は表示画面上の表示位置を示す図であり、図4はモザイキング処理の一例を示す図である。図4(A)は撮影端末によって取得された撮影画像を示しており、図4(B)はモザイキング処理(途中)によって生成された撮影対象の全体像を示している。なお、ここでは、所定の処理としてモザイキング処理を行なう場合を例に、撮影端末として携帯電話機13を、画像処理装置としてサーバ23を用いて説明する。
【0028】
まず、建設現場にいる携帯電話機13の利用者は、図2に示す操作部17のダイヤルキー17−1〜10を押下して所定の電話番号を入力し、続いてONキー17−11を押下する。これにより、携帯電話機13は、所定の電話番号が割り当てられた画像処理装置(例えば、サーバ23)に発呼する。サーバ23は、サーバ側端末24により本社側の人物を呼び出す。本社側の人物は、サーバ側端末24の通信手段(図示せず)を用いて携帯電話機13の利用者に建設現場の状況を撮影するように指示する。
【0029】
すると、携帯電話機13の利用者は、操作部17のダイヤルキー17−1〜9を、撮影画像を取得しようとする順序で押下し、続いて撮影キー17−12を押下する。そして、携帯電話機13の撮影部15を撮影対象に対向させ、押下したダイヤルキー17−1〜9の順序に従って携帯電話機13を移動させ、ダイヤルキー17−9に対応する位置に携帯電話機13を移動させたら、ダイヤルキー17−1に対応する位置に戻し、再度同様の移動を繰り返し行なう。携帯電話機13の利用者は、一時停止キー17−13を押下するまで、または撮影キー17−12を再度押下するまでこの動作を行なう。これにより携帯電話機13は、ダイヤルキー17−1〜9の順序で複数の撮影画像を連続して取得し、それらをサーバ23に伝送することができる。
【0030】
サーバ23は、携帯電話機13から伝送される制御信号に応じて所定の処理を実行する。ここでは、携帯電話機13から伝送される制御信号(すなわち、ダイヤルキー17−1〜9の順序で発信されたプッシュボタン信号)がモザイキング処理を意味しており、サーバ23はモザイキング処理を実行する。
【0031】
まず、サーバ23は、携帯電話機13とサーバ側端末24間の通話を維持しつつ、携帯電話機13から伝送される撮影画像をサーバ側端末24の表示画面(図示せず)上に表示するとともに、自身の記憶部(図示せず)に記憶する。このとき、携帯電話機13の利用者が押下したダイヤルキー17−1〜9は、撮影位置を特定する役割及び表示画面上での撮影画像の配置を特定する役割を負っている。例えば、携帯電話機13の利用者が、ダイヤルキー17−1、17−2、…、17−9と押下し、最後に撮影キー17−12を押下したとする。このことは、図3に示すように、撮影位置が左上の位置からその右側方向に移動し、次に左中央の位置からその右側方向に移動し、最後に左下の位置からその右側方向に移動することを意味する。例えば、図4に示すように、最初に携帯電話機13から伝送される撮影画像がダイヤルキー17−1の位置に配置され、その後に伝送される撮影画像がダイヤルキー17−2、…、17−9の位置に配置されることを意味する。このようにしてサーバ23は、携帯電話機13の利用者が押下したダイヤルキー17−1〜9の順序で撮影位置を特定し、撮影画像を特定した撮影位置と対応付けて表示画面上に表示するとともに、記憶部に記憶する。
【0032】
以上のようにして、携帯電話機13は、利用者が一時停止キー17−13を押下するまで、または撮影キー17−12を再度押下するまで複数の撮影画像を連続して取得し、それらをサーバ23に伝送する。サーバ23は、携帯電話機13から撮影画像の伝送が停止するまで、携帯電話機13の利用者が押下したダイヤルキー17−1〜9の順序で撮影位置を特定し、撮影画像を特定した撮影位置と対応付けてサーバ側端末24の表示画面(図示せず)上に表示するとともに、自身の記憶部(図示せず)に記憶する。
【0033】
なお、撮影位置は、運用に応じて変更することが可能である。例えば、カメラを中心とした方角と角度からなる座標位置に変更することもできるし、撮影対象の全体像の中における撮影開始位置に変更することもできる。
【0034】
また、本実施の形態では、携帯電話機13はダイヤルキー17−1、17−2、…、17−9の位置に対応する撮影画像を1枚づつ取得してサーバ23に伝送するように説明したが、ダイヤルキー17−1、17−2、…、17−9の位置に対応する撮影画像を複数枚づつ取得してサーバ23に伝送するようにしてもよい。これは、例えば、サーバ23に、撮影画像内に映る構成物の輪郭を認識する機能を持たせることによって実現できる。例えば、連続して伝送された2枚の撮影画像の中に同一構成物の同じ部分が映っている場合は、その構成物の位置が同じくなるように2枚の撮影画像を合成して表示する。また、連続して伝送された2枚の撮影画像の中に同一構成物の同じ部分が映っていない場合は、例えばダイヤルキー17−3からダイヤルキー17−4のように撮影位置が大きく変化したものと判断して、次の段の表示開始位置から表示する。このようにすることにより、携帯電話機13は、ダイヤルキー17−1、17−2、…、17−9の位置に対応する撮影画像を複数枚づつ取得してサーバ23に伝送することも可能となる。
【0035】
また、サーバ23に、撮影画像内に映る構成物の輪郭を認識する機能を持たせることによって、以下のような動作も可能となる。すなわち、携帯電話機13は、撮影開始位置(例えばダイヤルキー17−1)をサーバ23に通知して複数の撮影画像をサーバ23に伝送するだけで、サーバ23が撮影画像内に映る構成物の輪郭から撮影画像の移動方向を認識し、これに合わせて複数の撮影画像を並べるような動作である。以下に、この動作の具体例を説明する。
【0036】
まず、建設現場にいる携帯電話機13の利用者は、図2に示す操作部17のダイヤルキー17−1〜10を押下して所定の電話番号を入力し、続いてONキー17−11を押下する。これにより、携帯電話機13は、所定の電話番号が割り当てられた画像処理装置(例えば、サーバ23)に発呼する。サーバ23は、サーバ側端末24により本社側の人物を呼び出す。本社側の人物は、サーバ側端末24の通信手段(図示せず)を用いて携帯電話機13の利用者に建設現場の状況を撮影するように指示する。
【0037】
すると、携帯電話機13の利用者は、操作部17のダイヤルキー17−1を押下し、続いて撮影キー17−12を押下する。そして、携帯電話機13の撮影部15を撮影対象に対向させ、携帯電話機13を適宜移動させる。携帯電話機13の利用者は、一時停止キー17−13を押下するまで、または撮影キー17−12を再度押下するまでこの動作を行なう。これにより携帯電話機13は、複数の撮影画像を連続して取得し、それらをサーバ23に伝送することができる。
【0038】
サーバ23は、携帯電話機13から伝送される制御信号に応じて所定の処理を実行する。ここでは、携帯電話機13から伝送される制御信号(すなわち、ダイヤルキー17−1により発信されるプッシュボタン信号)がモザイキング処理を意味しており、サーバ23はモザイキング処理を実行する。
【0039】
まず、サーバ23は、携帯電話機13とサーバ側端末24間の通話を維持しつつ、携帯電話機13から伝送される1枚目の撮影画像をサーバ側端末24の表示画面(図示せず)上に表示するとともに、自身の記憶部(図示せず)に記憶する。このとき、携帯電話機13の利用者が押下したダイヤルキー17−1は、撮影開始位置を特定する役割及び表示画面上での1枚目の撮影画像の配置を特定する役割を負っている。例えば、携帯電話機13の利用者が、ダイヤルキー17−1を押下し、次に撮影キー17−12を押下したとする。このことは、撮影開始位置が左上の位置であることを意味する。この後、サーバ23は、携帯電話機13から連続して伝送される複数の撮影画像に対し、撮影画像内に映る構成物の輪郭から撮影画像の移動方向を認識する。そして、撮影画像の移動方向に合わせて、2枚目以降の撮影画像を1枚目の撮影画像から順に並べる。サーバ23は、このようにして撮影位置を特定し、撮影画像を特定した撮影位置と対応付けて表示画面上に表示するとともに、記憶部に記憶する。
【0040】
以上のようにして、携帯電話機13は、利用者が一時停止キー17−13を押下するまで、または撮影キー17−12を再度押下するまで複数の撮影画像を連続して取得し、それらをサーバ23に伝送する。サーバ23は、携帯電話機13から撮影画像の伝送が停止するまで、携帯電話機13の利用者が押下したダイヤルキー17−1に対応する位置を撮影開始位置として、複数の撮影画像をサーバ側端末24の表示画面(図示せず)上に表示するとともに、自身の記憶部(図示せず)に記憶する。
【0041】
また、本実施の形態では、モザイキング処理を例にして説明したが、操作部17のいずれかのキーにスタビライズ処理またはスーパーリゾリューション処理または傾き補正処理または拡大縮小処理を実行させる制御信号を割り当て、モザイキング処理の代わりにこれらを実行させるようにしてもよい。また、後述するようにモザイキング処理と他の処理を組み合わせて実行させるようにしてもよい。さらには、モザイキング処理以外の処理同士を組み合わせて実行させるようにしてもよい。
【0042】
また、本実施の形態では、サーバ23は、携帯電話機13から撮影画像が送られてきたら撮影画像を記憶するものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、サーバ23は、携帯電話機13から送られてくる制御信号をトリガーとして撮影画像を記憶するようにしてもよい。このようにすることにより、携帯電話機13の操作者が任意にサーバ23に記憶させることも可能となる。
【0043】
また、サーバ23は、携帯電話機13から送られてくる制御信号に応じて、処理様式を特定するようにしてもよい。処理様式とは、上述のような撮影位置を特定する処理や撮影システムを特定する処理(例えば、接写や望遠、ワイド撮影やナロー撮影等)、撮影画像の取り扱いに対する処理(例えば、文書のような2値画像に対する符合化や記憶の仕方、風景のような多値画像に対する符合化や記憶の仕方等)、その他である。
【0044】
以上の通り、本実施の形態によれば、受け手側の要求に応じて、撮影画像の取得、合成、高解像化を行なうことができるので、事業的に好適に利用することが可能となる。
【0045】
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、充分な精度が得られるようにした、撮影画像の取得、合成、高解像化技術を提供する。
【0046】
本実施の形態では、画像処理装置は、撮影端末から送られてくる撮影画像から、スーパーリゾリューション処理による高解像度画像を生成して順次表示する。また、撮影端末から送られてくる撮影画像から、スーパーリゾリューション処理による高解像度画像またはスタビライズ処理による静止画像を生成して順次表示するとともに、モザイキング処理を行い、モザイキング処理により生成される画像が完成したら、スーパーリゾリューション処理による高解像度画像またはスタビライズ処理による静止画像に代わってモザイキング画像を表示する。
【0047】
以下に、図5〜図7を用いて、本実施の形態を説明する。図5は画像処理の一例を示すフローチャートであり、図6はスーパーリゾリューション処理の一例を示す図であり、図7はスタビライズ処理の一例を示す図である。図6(A)は撮影端末によって取得された第1の撮影画像を、図6(B)は撮影端末によって取得された第2の撮影画像を、図6(C)はスーパーリゾリューション処理によって生成された撮影対象の全体像(以下、スーパーリゾリューション画像という)を示している。スーパーリゾリューション処理は、連続して取得された複数の撮影画像を、撮影対象の位置が同じくなるように重ね合わせ、これによって画素密度の濃い鮮明な画像を生成する処理である。スーパーリゾリューション画像は第1及び第2の撮影画像よりも鮮明な画像となっている。図7(A)は撮影端末によって取得された撮影画像を、図7(B)はスタビライズ処理によって生成された処理画像(以下、スタビライズ画像という)を示している。スタビライズ処理は、連続して取得された複数の撮影画像を表示画面上に順次表示する際に、撮影対象が揺らいで表示されないように、撮影対象の位置を固定して表示する処理である。なお、ここでは、撮影端末として携帯電話機13を、画像処理装置としてサーバ23を用いて説明する。また、携帯電話機13は、ダイヤルキー17−1〜9の位置に対応して取得した複数の撮影画像をサーバ23に伝送するものとする。
【0048】
サーバ23は、携帯電話機13から撮影画像が伝送されてくると、図5に示すように動作する。
【0049】
サーバ23は、ステップ(以下、Sという)111において、携帯電話機13から撮影画像を取得する。
【0050】
次に、S113において、図4に示すような、モザイキング処理を行なう。ただし、この段階ではモザイキング処理により生成される全体像は表示しない。なお、以下、モザイキング処理により生成される画像をモザイキング画像と称する。
【0051】
次に、S115において、図6または図7に示すような、スーパーリゾリューション処理またはスタビライズ処理を行なう。そして、S117において、スーパーリゾリューション画像またはスタビライズ画像をサーバ側端末24の表示画面上に表示する。
【0052】
次に、S119において、サーバ23は、ダイヤルキー17−9の位置に対応する撮影画像を取得すると、一循目のモザイキング処理を完了させることができる。そこで、S121において、S117で表示したスーパーリゾリューション画像やスタビライズ画像に代えてモザイキング画像をサーバ側端末24の表示画面に表示する。
【0053】
S123において、サーバ23は、携帯電話機13が二巡目以降も撮影画像の伝送を続ける場合にS113以降の処理を繰り返し、携帯電話機13が撮影画像の伝送を停止したらその時点で処理を終了する。
【0054】
以上の通り、本実施の形態によれば、充分な精度を有する撮影画像の取得、合成、高解像化を行なうことができるので、事業的に好適に利用することが可能となる。
【0055】
<第3の実施の形態>
本実施の形態では、充分な証拠能力を有する撮影画像の取得、合成、高解像化技術を提供する。
【0056】
本実施の形態では、画像処理装置は、撮影端末から送られてくる音声情報と撮影画像とを、または撮影端末から送られてくる音声情報と撮影端末から送られてくる撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像とを、関連付けて記憶する。あるいは、撮影端末から送られてくる音声情報と撮影画像とを、または撮影端末から送られてくる音声情報と撮影端末から送られてくる撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像とを、一つのファイルに統合して記憶する。ここで、記憶は、HTML方式またはMPEG方式で行うものとする。
【0057】
または、画像処理装置は、撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、電子透かしを埋め込む。ここで、電子透かしは、撮影画像に添付された音声情報またはメール文または撮影位置情報または時刻情報を用いて生成されるものとする。
【0058】
以下に、図8〜図10を用いて、本実施の形態を説明する。図8及び図9は記憶構成の一例を示す図であり、図10は電子透かしの生成の一例を示す図である。なお、図8中、31はデータベース、33は撮影画像データや処理画像データ音声データ等の関連付けを行なう管理情報テーブル、35は撮影画像データファイル、37は処理画像データファイル、39は音声データファイルを示している。また、図9中、41はデータベースを示している。また、ここでは、撮影端末として携帯電話機13を、画像処理装置としてサーバ23を用いて説明する。また、携帯電話機13は、ダイヤルキー17−1〜9の位置に対応して取得した複数の撮影画像をサーバ23に伝送するものとする。また、携帯電話機13は、撮影画像の他に、音声や、メール文、撮影位置や時刻(日付を含む)等の情報を任意に伝送できるものとする。さらに、サーバ23は時刻(日付を含む)等の情報を管理しているものとする。
【0059】
本実施の形態では、サーバ23は、図8に示すように、携帯電話機13から送られてくる音声情報と撮影画像とを関連付けてデータベース31に記憶する。なお、このとき、撮影端末から送られてくる音声情報と撮影端末から送られてくる撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像とを関連付けてデータベース31に記憶するようにしてもよい。
【0060】
または、サーバ23は、図9に示すように、例えばHTML方式またはMPEG方式により、撮影端末から送られてくる音声情報と撮影画像とを一つのファイルに統合してデータベース41に記憶するようにしてもよい。または、撮影端末から送られてくる音声情報と撮影端末から送られてくる撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像とを一つのファイルに統合してデータベース41に記憶するようにしてもよい。
【0061】
サーバ23は、このように記憶することにより、画像(撮影画像または撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像)に添付された音声情報を再生できるので、画像の証拠能力を高めることができる。
【0062】
または、サーバ23は、図10に示すように、撮影画像に添付された音声情報またはメール文または撮影位置情報または時刻情報、その他の情報を用いて電子透かしを生成し、携帯電話機13から送られてくる撮影画像に対し、電子透かしを埋め込み、データベース31や41に記憶するようにしてもよい。
【0063】
サーバ23は、このように記憶することにより、画像(撮影画像または撮影画像から生成した所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像)に添付された電子透かしを取得することができるので、画像の証拠能力を高めることができる。なお、時刻情報は、携帯電話機13から送られてくるものを用いてもよいし、サーバ23が管理しているものを用いてもよい。
【0064】
以上の通り、本実施の形態によれば、充分な証拠能力を有する撮影画像の取得、合成、高解像化を行なうことができるので、事業的に好適に利用することが可能となる。
【0065】
[応用例]
上述した第1〜第3の実施の形態は、様々な応用例を提供することが可能である。以下にその一例を説明する。
【0066】
<画面表示の応用例>
以下に、図11を用いて、応用例を説明する。なお、ここでは、撮影端末として携帯電話機13を、画像処理装置としてサーバ23を用いて説明する。図11は画面表示の応用例を示す図である。図11(A)は撮影端末によって取得された撮影画像を示しており、図11(B)は右下の領域51に最新の撮影画像を、それ以外の領域にモザイキング画像を表示する例を示している。このように、携帯電話機13から送られてくる撮影画像と所定の処理後の画像とを同一画面に表示することにより、最新の撮影画像が全体像のどこに位置するのかを把握し易くするとともに、最新の撮影画像だけを注目して見ることも可能となる。
【0067】
なお、表示は、撮影画像と所定の処理後の画像とが重ならないように構成することが可能である。例えば、図11(B)に示す表示例において、撮影画像と所定の処理後の画像とが重なる場合に撮影画像の位置を領域51から別の領域に移動させて表示するようにしてもよい。また、表示画面を二つの領域に分け、一方に撮影画像を表示し、他方に所定の処理後の画像を表示するようにしてもよい。
【0068】
以下に、図12を用いて、他の応用例を説明する。図12は画面表示の他の応用例を示す図である。図12は、モザイキング画像に対し、最新の撮影画像とそれ以外とを区別して表示する例を示している。図12(A)は撮影端末によって取得された撮影画像を示しており、図12(B)はモザイキング画像内に最新の撮影画像を重ねて表示する例を示している。最新の撮影画像は、撮影位置に応じてモザイキング画像内を移動する。例えば、現在の撮影画像が領域53に対応する位置で撮影された場合は領域53に表示されるが、次の撮影画像が領域55に対応する位置で撮影された場合は領域55に表示される。なお、最新の撮影画像は、利用者が視認できるように、視認性の高い色(例えば赤や黄等の色)で着色された枠で囲まれている。このように、サーバ23は、撮影画像のモザイキング画像に対し、最新の画像とそれ以外とを区別して表示することにより、最新の撮影画像が全体像のどこに位置するのかを把握し易くすることができる。
【0069】
撮影画像の表示位置は、携帯電話機13の撮影部15の移動方向に応じて決定してもよい。移動方向の判断は、例えば、上述したように、サーバ23に、撮影画像内に映る構成物の輪郭を認識する機能を持たせることによって行なえる。または、携帯電話機13にこのような機能を持たせることによっても行なえる。また、もし、撮影端末が後述の監視カメラ61のような形態である場合は、首振り機構65の制御量によっても行なえる。
【0070】
また、サーバ23は、携帯電話機13からの撮影画像の伝送がとぎれた場合に、最新の撮影画像を識別可能に表示するようにしてもよい。この表示は、例えば図12(B)の領域53、55のような表示でもよい。
【0071】
<焦点可変機構・首振り機構(パン・チルト)を用いた応用例>
以下に、図13を用いて、応用例を説明する。図13は撮影端末の一例としての監視カメラの外観を示す図である。この応用例では、撮影端末は監視カメラ61の形態となっている。監視カメラ61は、撮影部15の焦点可変機構や首振り機構63、赤外線等のセンサ65を備え、撮影倍率を変えて撮影することができるとともに、対象物を追跡して撮影することができる。このような監視カメラ61は、例えば街中や建設現場付近の、柱や建物の壁、天井に取り付けられて俯瞰撮影を行なう。
【0072】
監視カメラ61は、動きのある物体を検知し、物体を追跡して物体の撮影画像を取得することができる。この機能を活かして、動きのある物体の位置に関する情報(例えば全体像の中のどこであるのか)や物体の移動軌跡、物体の撮影画像を取得し、これらをサーバ23に伝送するようにしてもよい。
【0073】
サーバ23は、動きのある物体の位置に関する情報や物体の移動軌跡に基づいて、例えば図12(B)に示すように、監視カメラ61から伝送される最新の撮影画像を領域53、55のように部分的に更新して撮影対象の全体像を合成し、画像をサーバ側端末24の表示画面に表示するとともに、自身の記憶部に記憶することができる。
【0074】
<撮影画像取得の応用例>
以下に、図14を用いて、応用例を説明する。この応用例では、撮影端末は監視カメラ61の形態となっている。図14は画像取得の応用例を示す図である。図14(A)はサーバ側端末24の画面に表示されたモザイキング画像を示しており、図14(B)は領域71の拡大撮影画像を示している。サーバ側端末24の利用者は、図14(A)に示す全体像の中から、マウス等の入力手段(図示せず)によってサーバ側端末24に拡大撮影画像の取得を望む領域71を入力する。これによりサーバ側端末24またはサーバ23は、監視カメラ61を制御して、領域71の拡大撮影画像を撮影させ、それを伝送させる。
【0075】
なお、この応用例は、携帯電話機13のようなパン・チルト機構を備えない撮影端末でも実現することができる。例えば、サーバ側端末24またはサーバ23は、サーバ側端末24の表示画面に表示された画像(ずなわち、図14(A)に示す画像)を携帯電話機13に伝送し、それを携帯電話機13の表示部19に表示させる。そこには、サーバ側端末24の利用者が入力した領域71が識別可能に表示されている。したがって、携帯電話機13の利用者は、撮影する位置を認識することができ、これにより携帯電話機13の撮影部15を領域71に対応する撮影位置に対向させ、その拡大撮影画像を撮影することが可能となる。携帯電話機13の利用者は、領域71の拡大撮影画像をサーバ側端末24またはサーバ23に伝送する。これにより、サーバ側端末24またはサーバ23は、領域71の拡大撮影画像を取得することができる。
【0076】
また、撮影端末(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)や画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27、その他)に、撮影画像内に映る構成物の輪郭を認識する機能を持たせることによって様々な運用による撮影画像の取得が可能となる。
【0077】
例えば、画像処理装置は、画像処理装置が取得した最新の撮影画像が映る画像(ずなわち、図4(B)や図11(B)等に示す画像)を撮影端末に伝送する。撮影端末は、その画像に基づいて、最新の撮影画像が撮影された位置を割り出し、そこから新たに撮影画像を撮影し、それを画像処理装置に伝送するようにしてもよい。
【0078】
また、画像処理装置は、画像処理装置(例えばサーバ側端末24)の利用者が入力した領域71が映る画像(ずなわち、図14(A)に示す画像)を撮影端末に伝送する。撮影端末は、その画像に基づいて、領域71に対応する撮影位置を割り出し、そこから新たに撮影画像や拡大撮影画像を撮影し、それを画像処理装置に伝送するようにしてもよい。
【0079】
また、画像処理装置は、複数台の撮影端末(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)と接続され、これらから複数の撮影画像を取得することができる。そこで、画像処理装置は、複数の撮影画像内に映る構成物の輪郭を認識し、撮影対象の位置が同じくなるように複数の撮影画像を重ね合わせるようにしてもよい。これによっても画像処理装置は撮影対象の全体像を取得することが可能となる。
【0080】
<スケジュール機能を用いた応用例>
撮影端末(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)は、様々な処理を実行するスケジュール機能を付加することが可能である。例えば、任意の時刻や一定時間間隔をおいて撮影画像を取得して、それを画像処理装置に伝送するようにしてもよい。
【0081】
また、画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27、その他)も、様々な処理を実行するスケジュール機能を付加することが可能である。例えば、任意の時刻や一定時間間隔毎に、撮影端末を作動させて撮影画像を撮影させ、それを伝送させるようにしてもよい。
【0082】
<操作機能を用いた応用例>
監視カメラ61のような撮影端末に、利用者によって操作する操作部を設けてもよい。これによって、利用者の操作に応じて、任意の時刻や一定時間間隔毎に撮影画像を撮影し、それを画像処理装置に伝送することが可能となる。
【0083】
また、画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27、その他)にも、画像処理装置の利用者によって端末装置(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)を操作する操作部を設けてもよい。これによって、画像処理装置の利用者の操作に応じて、撮影端末を、任意の時刻や一定時間間隔毎に撮影画像を撮影させ、それを画像処理装置に伝送させることが可能となる。
【0084】
<所定の処理を作動させる応用例>
画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27、その他)は、様々な事象をトリガーにして、撮影端末から送られてくる撮影画像に所定の処理を行なうことができる。
【0085】
例えば、撮影端末(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)の撮影部15の作動を検知し、これをトリガーにすることができる。
【0086】
また、撮影端末から送られてくる撮影画像中に写る物体の動きを検知し、これをトリガーにすることもできる。
【0087】
また、撮影端末を遠隔制御によって作動させて撮影画像を取得し、これをトリガーにすることもできる。
【0088】
また、撮影端末から伝送される信号をトリガーにすることもできる。例えば、撮影端末は、一定時間間隔をおいて撮影した撮影画像内から変化を検知した場合に、画像処理装置にアラーム信号を伝送する。または、撮影画像から生成した所定の処理後の画像内から変化を検知した場合に、画像処理装置にアラーム信号を伝送する。画像処理装置は、これらのアラーム信号をトリガーにして、撮影画像に所定の処理を行なう。
【0089】
<画像転送の応用例>
画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27、その他)は、撮影画像や撮影画像から生成した所定の処理後の画像をメール形式で外部に転送するようにしてもよい。これにより外部の機器は、通信障害が発生しない限り、ほぼ確実に撮影画像や撮影画像から生成した所定の処理後の画像を受け取ることができる。
【0090】
さらに、画像処理装置は、撮影画像や撮影画像から生成した所定の処理後の画像をインターネット上のサーバ(図示せず)に転送し、そこに記憶させるようにしてもよい。これにより外部の機器は、任意の時点で撮影画像や撮影画像から生成した所定の処理後の画像を受け取ることができる。
【0091】
<複数の画像処理装置からのアクセスを可能とする応用例>
撮影端末(携帯電話機13や監視カメラ61、その他)は、複数の画像処理装置(PC21やサーバ23、サーバ側端末24、PC25、携帯電話機27)と接続され、それぞれから制御を受け得るようにしてもよい。
【0092】
この場合、撮影端末は、全ての画像処理装置に撮影画像を伝送してもよいが、制御を行なっている画像処理装置または特定の画像処理装置にだけ伝送するようにしてもよい。例えば、制御を行なっている画像処理装置にだけ当該制御によって取得した撮影画像を伝送し、それ以外の画像処理装置にはこれとは異なる画像(例えばモザイキング処理による全体像等)を伝送するようにしてもよい。これにより制御している画像処理装置にだけ当該制御によって取得した撮影画像を見せることができ、それ以外の画像処理装置には、例えばそれまでと同じ画像を見せる等して、不必要な画像を見せないようにすることが可能となる。
【0093】
本発明は上記の実施の形態や応用例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用及び変形が考えられる。なお、上述の所定の処理は、説明に用いた処理に限らず、モザイキング処理またはスタビライズ処理またはスーパーリゾリューション処理または傾き補正処理または拡大縮小処理等の中から任意に選択することができる。また、これらの中から、一つまたは複数選択することもできる。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、事業的に好適に利用し得る撮影画像の、取得、合成、高解像化技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理システムの構成を示す図である。
【図2】携帯電話機の操作部の構成を示す図である。
【図3】表示画面上の表示位置を示す図である。
【図4】モザイキング処理の一例を示す図である。
【図5】画像処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】スーパーリゾリューション処理の一例を示す図である。
【図7】スタビライズ処理の一例を示す図である。
【図8】記憶構成の一例を示す図である。
【図9】記憶構成の一例を示す図である。
【図10】電子透かしの生成を示す図である。
【図11】画像表示の応用例を示す図である。
【図12】画像表示の他の応用例を示す図である。
【図13】監視カメラの外観を示す図である。
【図14】画像取得の応用例を示す図である。
【符号の説明】
11 通信回線網
13 携帯電話機
15 撮影部
17 操作部
19 表示部
21 PC
23 サーバ
25 PC
27 携帯電話機
Claims (45)
- 撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、前記撮影端末から送られてくる制御信号に応じて、所定の処理を実行することを特徴とする画像処理装置。
- 前記所定の処理は、モザイキング処理またはスタビライズ処理またはスーパーリゾリューション処理または傾き補正処理または拡大縮小処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記所定の処理は、複数種類の処理の中から、一つまたは複数選択できることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、前記撮影端末から送られてくる制御信号に応じて、撮影位置を特定するまたは表示画面上での撮影画像の配置を特定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、前記撮影端末から送られてくる制御信号に応じて、処理様式を特定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、前記撮影端末から送られてくる制御信号に応じて、記憶することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記制御信号はプッシュボタン信号であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記撮影端末から撮影画像が送られてきたら、撮影画像を記憶することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記撮影端末から送られてくる音声情報と撮影画像とを、または前記撮影端末から送られてくる音声情報と前記撮影端末から送られてくる撮影画像から生成した前記所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像とを、関連付けて記憶することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記撮影端末から送られてくる音声情報と撮影画像とを、または前記撮影端末から送られてくる音声情報と前記撮影端末から送られてくる撮影画像から生成した前記所定の処理前と後の両方あるいは一方の画像とを、一つのファイルに統合して記憶することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 記憶は、HTML方式またはMPEG方式で行うことを特徴とする請求項6、8、9、10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、電子透かしを埋め込むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記電子透かしは、撮影画像に添付された音声情報またはメール文または撮影位置情報または時刻情報を用いて生成されることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
- 撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる撮影画像と所定の処理後の画像とを同一画面に表示することを特徴とする画像処理装置。
- 撮影画像と前記所定の処理後の画像とが重ならないように表示する、または重なる場合に撮影画像の位置を移動させて表示することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
- 撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる撮影画像のモザイキング画像に対し、最新の画像とそれ以外とを区別して表示することを特徴とする画像処理装置。
- 撮影部と通信部とを備える撮影端末から送られてくる前記撮影部の移動方向に応じて、画面上での撮影画像の表示位置を決定することを特徴とする画像処理装置。
- 撮影方向は、撮影画像に基づいて検出することを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置。
- 撮影部と通信部とを備え、撮影画像を外部に伝送する撮影端末において、撮影画像を外部に伝送する際に、撮影画像に対して所定の処理を指示する制御信号を送信できることを特徴とする撮影端末。
- 撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、
前記撮影端末は、前記撮影端末側のスケジュールの設定または前記撮影端末側に入力される操作者の操作に応じて、任意の時刻または一定時間間隔毎に撮影画像を取得し、前記画像処理装置に撮影画像を伝送することを特徴とする画像処理システム。 - 撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、
前記撮影端末は、前記画像処理装置側のスケジュールの設定または前記画像処理装置側に入力される操作者の操作に応じて、任意の時刻または一定時間間隔毎に撮影画像を取得し、前記画像処理装置に撮影画像を伝送することを特徴とする画像処理システム。 - 撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、前記撮影端末の撮影部の作動を検知して、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、所定の処理を実行することを特徴とする画像処理システム。 - 撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、前記撮影端末から送られてくる撮影画像中に写る物体の動きを検知して、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、所定の処理を実行することを特徴とする画像処理システム。 - 撮影部と通信部とを備える撮影端末と、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対して所定の処理を実行する画像処理装置とを有する画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は、前記撮影端末を作動させて撮影画像を取得させ、前記撮影端末から送られてくる撮影画像に対し、所定の処理を実行することを特徴とする画像処理システム。 - 前記所定の処理は、モザイキング処理またはスタビライズ処理またはスーパーリゾリューション処理または傾き補正処理または拡大縮小処理であることを特徴とする請求項20〜24のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記所定の処理は、複数種類の処理の中から、一つまたは複数選択できることを特徴とする請求項20〜25のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記撮影端末は、撮影方向または撮影倍率が可変であることを特徴とする請求項20〜26のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記撮影端末は、撮影方向または撮影倍率を変更しながら撮影画像を取得して前記画像処理装置に伝送し、
前記画像処理装置は、前記撮影端末から伝送される撮影画像を合成して撮影対象の全体像を取得することを特徴とする請求項27に記載の画像処理システム。 - 前記画像処理装置は、前記撮影対象の全体像に対し、前記撮影端末から伝送される最新の撮影画像に対応する領域を部分的に更新することを特徴とする請求項28に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理装置は、前記撮影端末から伝送される撮影画像または撮影画像を合成して取得した撮影対象の全体像を記憶することを特徴とする請求項28または29に記載の画像処理システム。
- 前記撮影端末は、動きのある物体を検知し、物体を追跡して物体の撮影画像を取得することを特徴とする請求項27〜30のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記撮影端末は、動きのある物体を検知し、物体の位置に関する情報または物体の移動軌跡または物体の撮影画像を前記画像処理装置に伝送することを特徴とする請求項27〜31のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理装置は、操作者の操作に応じて、特定位置に対応する拡大された撮影画像を取得できることを特徴とする請求項27〜32のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記撮影端末は、自身の表示画面または前記画像処理装置の表示画面に基づいて撮影する位置を特定できることを特徴とする請求項27〜33のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理装置は、複数台の撮影端末から伝送される撮影画像を合成して撮影対象の全体像を取得することを特徴とする請求項20〜26のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理装置は、撮影画像または撮影画像から生成した前記所定の処理後の画像をメール形式で外部に伝送することを特徴とする請求項20〜35のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理装置は、撮影画像または撮影画像から生成した前記所定の処理後の画像をインターネット上のサーバに伝送し、そこに記憶させることを特徴とする請求項20〜36のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記撮影端末は、一定時間間隔をおいて撮影した撮影画像または撮影画像から生成した前記所定の処理後の画像内の変化を検知した場合に、前記画像処理装置に通知することを特徴とする請求項20〜37に記載の画像処理システム。
- 前記撮影端末は、複数の前記画像処理装置と接続され、それぞれからの制御を受け得ることを特徴とする請求項20〜38のいずれか1項に記載の画像処理システム。
- 前記撮影端末は、複数ある前記画像処理装置の中の1台から制御を受ける場合に、制御している前記画像処理装置には当該制御によって取得した撮影画像を伝送し、それ以外の前記画像処理装置にはこれとは異なる画像を伝送することを特徴とする請求項39に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理装置は、前記撮影端末から送られてくる撮影画像から、スーパーリゾリューション処理による高解像度画像を生成することを特徴とする請求項20〜40に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理装置は、前記撮影端末から送られてくる撮影画像から、スーパーリゾリューション処理による高解像度画像またはスタビライズ処理による静止画像を生成して順次表示するとともに、モザイキング処理を行い、モザイキング処理によるモザイキング画像が完成したら、スーパーリゾリューション処理による高解像度画像またはスタビライズ処理による静止画像に代わってモザイキング画像を表示することを特徴とする請求項20〜41に記載の画像処理システム。
- 前記画像処理装置は、前記撮影端末からの撮影画像の伝送がとぎれた場合に、最新の撮影画像を識別可能に表示することを特徴とする請求項20〜42に記載の画像処理システム。
- 前記撮影端末は、前記画像処理装置が取得した最新の撮影画像を識別可能に表示できることを特徴とする請求項20〜43に記載の画像処理システム。
- 前記撮影端末は、前記画像処理装置が取得した最新の撮影画像に基づいて、前記最新の撮影画像が撮影された位置から新たに撮影画像を取得できることを特徴とする請求項20〜44に記載の画像処理システム。
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