JP2004021274A - 会計処理装置 - Google Patents

会計処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004021274A
JP2004021274A JP2002170939A JP2002170939A JP2004021274A JP 2004021274 A JP2004021274 A JP 2004021274A JP 2002170939 A JP2002170939 A JP 2002170939A JP 2002170939 A JP2002170939 A JP 2002170939A JP 2004021274 A JP2004021274 A JP 2004021274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
purchase
sales
item
slip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002170939A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yamaguchi
山口 謙治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KENYOU TECHNO KK
Original Assignee
KENYOU TECHNO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KENYOU TECHNO KK filed Critical KENYOU TECHNO KK
Priority to JP2002170939A priority Critical patent/JP2004021274A/ja
Publication of JP2004021274A publication Critical patent/JP2004021274A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

【課題】伝票上の品名や単価などのデータ入力作業を効率化する。
【解決手段】仕入伝票入力手段40は、キーボードから仕入先、品名・数量・単価を入力して仕入伝票のデータを作成し、仕入伝票格納手段10に格納する。売上伝票入力手段50は、キーボードから売上先、品名・数量・単価を入力して売上伝票のデータを作成し、売上伝票格納手段20に格納する。補助手段41は、同一仕入先に関する過去の仕入伝票の情報を流用して、新規仕入伝票の自動データ入力を行う。補助手段42は、過去の売上伝票の情報を流用して、新規仕入伝票の自動データ入力を行う。補助手段51は、同一売上先に関する過去の売上伝票の情報を流用して、新規売上伝票の自動データ入力を行う。補助手段52は、過去の仕入伝票の情報を流用して、新規売上伝票の自動データ入力を行う。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は会計処理装置に関し、特に、コンピュータを利用して、仕入および売上に関する会計処理を行う機能を有する会計処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータの普及により、多くの企業がコンピュータ上で動作する会計処理装置を導入している。最近では、パソコン用の汎用OS上で動作する様々な会計処理ソフトウエアが普及してきており、特に、中小企業の会計処理では、パソコンを会計処理装置として利用する形態が増えてきている。パソコン用の一般的な会計処理ソフトウエアには、仕入および売上に関する種々の会計処理を行う機能が基本機能として備わっていることが多い。たとえば、仕入伝票や売上伝票などの帳票形式で、種々の会計データを取り扱うソフトウエアの場合、ディスプレイ画面上に仕入伝票や売上伝票に相当する画像を表示し、実際の伝票に文字を記入する要領で、種々のデータを入力する操作を行うことができる。具体的には、仕入伝票の場合、伝票番号、仕入先、仕入日、品名、数量、仕入単価などのデータが入力され、売上伝票の場合、伝票番号、売上先、売上日、品名、数量、売上単価などのデータが入力されることになる。ソフトウエアによっては、伝票番号や日付を自動入力する機能や、仕入先・売上先をコード番号から参照して自動入力する機能などが備わっている。こうして入力された種々の会計データは、パソコンの記憶装置内に蓄積されてゆき、この蓄積データに基いて、仕入伝票や売上伝票の発行、仕入帳や売上帳の作成、請求書の発行、取引先ごとの集計、在庫管理、粗利計算、税務計算など、種々の会計処理が実行されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
仕入および売上に関する種々の会計処理を行う機能をもった会計処理装置を利用するには、仕入に関するデータと売上に関するデータとを入力する作業が不可欠である。これらのデータは、上述したように、伝票番号、仕入先、売上先、仕入日、売上日、品名、数量、単価などから構成されており、パソコン用の会計処理ソフトウエアを利用した場合、基本的には、経理や営業担当の事務員がパソコンに接続されたキーボードから入力する作業を行うことになる。もちろん、伝票番号や日付などを自動入力できるようにする工夫や、仕入先・売上先をコード番号から参照して自動入力できるようにする工夫などが盛り込まれたソフトウエアも広く利用されているが、すべてのデータを自動入力することは困難である。したがって、現在のところ、多くのデータが事務員のキーボード操作によって入力されているのが実情であり、この入力作業に多大な労力が費やされている。特に、中小企業のスタッフには、高齢者など、キーボード操作に不慣れな者も多く、少しでも入力作業の効率化が図れる会計処理装置が望まれている。
【0004】
そこで本発明は、効率的なデータ入力作業を行うことが可能な会計処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)  本発明の第1の態様は、仕入および売上に関する会計処理を行う機能を有する会計処理装置において、
少なくとも、「仕入伝票番号」、「仕入先」、「仕入に関する日付」、「少なくとも品名・数量・単価のデータを含む1つもしくは複数の仕入項目」、を示す情報の集合体を、1枚の仕入伝票を構成する情報として格納する仕入伝票格納手段と、
少なくとも、「売上伝票番号」、「売上先」、「売上に関する日付」、「少なくとも品名・数量・単価のデータを含む1つもしくは複数の売上項目」、を示す情報の集合体を、1枚の売上伝票を構成する情報として格納する売上伝票格納手段と、
仕入伝票格納手段内に格納されている情報と、売上伝票格納手段内に格納されている情報と、に基づいて、仕入および売上に関する所定の会計処理を行う会計処理手段と、
ディスプレイ画面上に、仕入伝票を構成する各情報の入力欄を表示しながら、この入力欄にオペレータの指示に基づいてデータを入力し、入力したデータを仕入伝票格納手段に格納する処理を行う仕入伝票入力手段と、
ディスプレイ画面上に、売上伝票を構成する各情報の入力欄を表示しながら、この入力欄にオペレータの指示に基づいてデータを入力し、入力したデータを売上伝票格納手段に格納する処理を行う売上伝票入力手段と、
ディスプレイ画面上に、仕入伝票格納手段内に格納されている所定の仕入項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータの全部もしくは一部を仕入伝票入力手段に引き渡すことにより、データを自動的に入力する仕入入力第1補助手段と、
ディスプレイ画面上に、売上伝票格納手段内に格納されている所定の売上項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータの全部もしくは一部を仕入伝票入力手段に引き渡すことにより、データを自動的に入力する仕入入力第2補助手段と、
ディスプレイ画面上に、売上伝票格納手段内に格納されている所定の売上項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータの全部もしくは一部を売上伝票入力手段に引き渡すことにより、データを自動的に入力する売上入力第1補助手段と、
ディスプレイ画面上に、仕入伝票格納手段内に格納されている所定の仕入項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータの全部もしくは一部を売上伝票入力手段に引き渡すことにより、データを自動的に入力する売上入力第2補助手段と、
を設けるようにしたものである。
【0006】
(2)  本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る会計処理装置において、
仕入伝票入力手段または売上伝票入力手段が、1つの仕入項目または売上項目を構成する入力欄を1行に並べて表示する機能を有し、各行ごとに単価×数量の積を求める乗算を行い、乗算結果を当該行に設けられた乗算金額表示欄に表示する機能を有するようにしたものである。
【0007】
(3)  本発明の第3の態様は、上述の第2の態様に係る会計処理装置において、
売上項目の単価として、売上単価と仕入単価との双方を示す情報を含ませるようにし、単価に関する入力欄および乗算金額表示欄については、1行を上下二段に分割し、単価委に関する入力欄の上段には売上単価、下段には仕入単価をそれぞれ入力できるようにし、乗算金額表示欄の上段には売上単価×数量の積、下段には仕入単価×数量の積をそれぞれ表示できるようにしたものである。
【0008】
(4)  本発明の第4の態様は、上述の第1〜第3の態様に係る会計処理装置において、
仕入入力第1補助手段が、仕入伝票格納手段内に格納されている仕入項目のうち、仕入伝票入力手段により表示されている仕入先入力欄に現時点で入力されている特定の仕入先に関連した特定の仕入項目のみを抽出し、抽出した仕入項目を選択対象として表示する処理を行うようにしたものである。
【0009】
(5)  本発明の第5の態様は、上述の第1〜第3の態様に係る会計処理装置において、
売上入力第1補助手段が、売上伝票格納手段内に格納されている売上項目のうち、売上伝票入力手段により表示されている売上先入力欄に現時点で入力されている特定の売上先に関連した特定の売上項目のみを抽出し、抽出した売上項目を選択対象として表示する処理を行うようにしたものである。
【0010】
(6)  本発明の第6の態様は、上述の第1〜第5の態様に係る会計処理装置において、
各補助手段が、オペレータの指示した検索条件に基づいて、所定の仕入項目もしくは売上項目のみを抽出し、抽出した項目を選択対象として表示する処理を行うようにしたものである。
【0011】
(7)  本発明の第7の態様は、上述の第1〜第6の態様に係る会計処理装置において、
各補助手段が、1つの仕入項目または1つの売上項目を構成するデータを1行に並べて表示する機能を有し、オペレータに任意の行を指定させることにより、当該行に対応する項目を選択させる処理を行うようにしたものである。
【0012】
(8)  本発明の第8の態様は、上述の第7の態様に係る会計処理装置において、
各補助手段が、オペレータによる選択対象となる項目を表示する際に、「仕入に関する日付」または「売上に関する日付」の新しい項目ほど、上の行に表示されるように、表示順を決定する処理を行うようにしたものである。
【0013】
(9)  本発明の第9の態様は、上述の第1〜第8の態様に係る会計処理装置において、
仕入項目として、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、
仕入入力第1補助手段が、仕入項目のうち、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを表示してオペレータに任意の項目を選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・仕入単価のデータのすべてを仕入伝票入力手段に引き渡してデータの自動入力を行う機能を有し、
仕入伝票入力手段が、自動入力されたデータに対して、オペレータの再入力操作に基づく修正を行う機能を有するようにしたものである。
【0014】
(10) 本発明の第10の態様は、上述の第1〜第8の態様に係る会計処理装置において、
仕入項目として、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、売上項目として、少なくとも、品名・数量・売上単価・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、
仕入入力第2補助手段が、売上項目のうち、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを表示してオペレータに任意の項目を選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・仕入単価のデータのすべてを仕入伝票入力手段に引き渡してデータの自動入力を行う機能を有し、
仕入伝票入力手段が、自動入力されたデータに対して、オペレータの再入力操作に基づく修正を行う機能を有するようにしたものである。
【0015】
(11) 本発明の第11の態様は、上述の第1〜第8の態様に係る会計処理装置において、
売上項目として、少なくとも、品名・数量・売上単価・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、
売上入力第1補助手段が、売上項目のうち、少なくとも、品名・数量・売上単価のデータを表示してオペレータに任意の項目を選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・売上単価・仕入単価のデータのすべてを売上伝票入力手段に引き渡してデータの自動入力を行う機能を有し、
売上伝票入力手段が、自動入力されたデータに対して、オペレータの再入力操作に基づく修正を行う機能を有するようにしたものである。
【0016】
(12) 本発明の第12の態様は、上述の第1〜第8の態様に係る会計処理装置において、
仕入項目として、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、売上項目として、少なくとも、品名・数量・売上単価・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、
売上入力第2補助手段が、仕入項目のうち、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを表示してオペレータに任意の項目を選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・仕入単価のデータのすべてを仕入伝票入力手段に引き渡してデータの自動入力を行う機能を有し、
売上伝票入力手段が、自動入力されたデータに対して、オペレータの再入力操作に基づく修正を行う機能を有するようにしたものである。
【0017】
(13) 本発明の第13の態様は、上述の第1〜第12の態様に係る会計処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムを用意し、これをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して配付できるようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施形態に基いて説明する。
【0019】
§1.本発明に係る会計処理装置の基本構成
はじめに、図1のブロック図を参照しながら、本発明の一実施形態に係る会計処理装置の基本構成を説明する。この会計処理装置は、図示のとおり、仕入伝票格納手段10、売上伝票格納手段20、会計処理手段30、仕入伝票入力手段40、仕入入力第1補助手段41、仕入入力第2補助手段42、売上伝票入力手段50、売上入力第1補助手段51、売上入力第2補助手段52によって構成されており、仕入および売上に関する会計処理を行う機能を有する。もっとも、実際には、この会計処理装置は、汎用OSで動作する一般のパソコンに、専用の会計処理ソフトウエアを組み込むことにより実現される装置であり、図1に個々のブロックとして示した各構成要素は、パソコンを構成するハードウエアと、このパソコンに組み込まれたソフトウエアとの協働作用により実現される機能要素である。たとえば、仕入伝票格納手段10および売上伝票格納手段20は、パソコン用の記憶装置を利用して実現される手段である。また、会計処理手段30は、このパソコンのCPUと組み込まれたソフトウエアの一部によって実現される手段であり、キーボードやマウスなどの入力機器、ディスプレイ装置やプリンタなどの出力機器、種々の記憶装置、更に、必要に応じて通信機器などをも含んだ構成要素である。これに対して、仕入伝票入力手段40、仕入入力第1補助手段41、仕入入力第2補助手段42、売上伝票入力手段50、売上入力第1補助手段51、売上入力第2補助手段52は、キーボードやマウスなどのパソコン用入力機器、ディスプレイ装置、このディスプレイ装置に所定の画面表示を行いながら入力処理を行うソフトウエア、によって実現される手段である。以下、これら各構成要素の機能について説明する。
【0020】
仕入伝票格納手段10は、1枚1枚の仕入伝票を構成する情報をデータとして格納する構成要素である。本発明の場合、1枚の仕入伝票は、少なくとも、「仕入伝票番号」、「仕入先」、「仕入に関する日付」、「少なくとも品名・数量・単価のデータを含む1つもしくは複数の仕入項目」、を示す情報の集合体によって構成されており、その具体例については後に詳述する。一方、売上伝票格納手段20は、1枚1枚の売上伝票を構成する情報をデータとして格納する構成要素である。本発明の場合、1枚の売上伝票は、少なくとも、「売上伝票番号」、「売上先」、「売上に関する日付」、「少なくとも品名・数量・単価のデータを含む1つもしくは複数の売上項目」、を示す情報の集合体によって構成されており、その具体例については後に詳述する。
【0021】
会計処理手段30は、仕入伝票格納手段10内に格納されている情報と、売上伝票格納手段20内に格納されている情報と、に基づいて、仕入および売上に関する所定の会計処理を行う構成要素である。具体的には、各格納手段10,20に蓄積されたデータに基いて、仕入伝票や売上伝票の発行、仕入帳や売上帳の作成、請求書の発行、取引先ごとの集計、在庫管理、粗利計算、税務計算などの処理が実行されることになる。このような処理は、キーボードやマウスなどを用いて入力されるオペレータの指示に基いて実行され、その結果は、ディスプレイ装置上に表示されたり、プリンタによって紙面上に出力されたりすることになる。なお、このような種々の会計処理の具体的な手法は、既に公知の技術であるため、ここでは詳しい説明は省略する。
【0022】
本発明の目的は、既に述べたとおり、効率的なデータ入力作業を可能にすることにあり、仕入伝票格納手段10内に格納すべき仕入伝票を構成する情報および売上伝票格納手段20内に格納すべき売上伝票を構成する情報を、いかに効率良く入力できるようにするか、という工夫が本発明の核心となる部分である。図1に示す会計処理装置では、仕入伝票格納手段10内に格納すべき仕入伝票を構成する情報は、基本的には、仕入伝票入力手段40によって入力されることになり、売上伝票格納手段20内に格納すべき売上伝票を構成する情報は、基本的には、売上伝票入力手段50によって入力されることになる。すなわち、仕入伝票入力手段40は、ディスプレイ画面上に、仕入伝票を構成する各情報の入力欄を表示しながら、この入力欄にオペレータの指示に基づいてデータを入力し、入力したデータを仕入伝票格納手段10に格納する処理を行う機能を有している。一方、売上伝票入力手段50は、ディスプレイ画面上に、売上伝票を構成する各情報の入力欄を表示しながら、この入力欄にオペレータの指示に基づいてデータを入力し、入力したデータを売上伝票格納手段20に格納する処理を行う機能を有している。
【0023】
この仕入伝票入力手段40および売上伝票入力手段50による入力作業は、マウスやキーボードを利用した従来の一般的な入力作業であるが、本発明の特徴は、この入力作業を補助する機能をもった仕入入力第1補助手段41、仕入入力第2補助手段42、売上入力第1補助手段51、売上入力第2補助手段52を設け、これら各補助手段による入力補助機能によって、効率的なデータ入力作業を可能にした点にある。
【0024】
§2.通常の入力作業
続いて、仕入伝票入力手段40および売上伝票入力手段50を用いた通常の入力作業の手順を、具体的なディスプレイ画面の表示例を示しながら説明する。上述したように、仕入伝票入力手段40は、ディスプレイ画面上に、仕入伝票を構成する各情報の入力欄を表示しながら、この入力欄にオペレータの指示に基づいてデータを入力する機能を有している。図2は、仕入伝票入力手段40の機能によってディスプレイ装置上に表示される仕入入力画面の一例を示す平面図である。ここに示す例では、ディスプレイ画面上に、図示のような仕入入力用ウインドウ100が表示されることになる。ここには図示されていないが、この会計処理装置を起動すると、会計処理手段30の基本機能により初期メニュー画面が表示され、この初期メニュー画面上に設けられた「仕入入力」ボタンをクリックする操作を行うことにより、ディスプレイ画面上に、図2に示すような仕入入力用ウインドウ100が開くことになる。
【0025】
図示のとおり、仕入入力用ウインドウ100の上部には、「仕入入力」なる文字列からなるタイトル部111と、伝票番号入力欄112、新規ボタン113、伝票送りボタン114、削除ボタン115、終了ボタン116が設けられている。伝票番号入力欄112は、仕入伝票番号を入力するための入力欄である。この実施形態の場合、仕入入力用ウインドウ100には、常に1枚分の仕入伝票が表示され、伝票番号入力欄112には、現在表示されている仕入伝票の番号が表示されることになる。仕入伝票番号の入力は、オペレータの手作業によって、個々の仕入伝票ごとにユニークな番号を入力させるようにしてもよいが、実用上は、仕入伝票番号は所定の規則に従ったシリアル番号にするのが好ましい。そこで、この実施形態では、新規ボタン113をクリックすると、新たな仕入伝票の画面が表示され、その時点で、伝票番号入力欄112に、所定のシリアル番号からなる仕入伝票番号が自動入力されるようにしてある。伝票送りボタン114は、仕入伝票の頁送り操作を行うためのボタンであり、左向きもしくは右向きの矢印をクリックするたびに、伝票番号が異なる別な仕入伝票が表示されるようになる。また、削除ボタン115をクリックすると、現在表示されている仕入伝票の内容を削除することができ、終了ボタン116をクリックすると、この仕入入力用ウインドウ100を閉じて、初期メニュー画面へと戻ることができる。
【0026】
一方、取引先コード入力欄121は、個々の仕入先に付与された取引先コードを入力するための入力欄であり、仕入先入力欄122は、具体的な仕入先の名称を入力するための入力欄である。この実施形態の場合、取引先コード入力欄121の三角形の部分をクリックすると、取引先コードの一覧リストが表示されるようになり、オペレータは、この一覧リストから所望の取引先コードを選択する操作を行うことにより、所定の取引先コードの入力を行うことができるようになっている。また、取引先コード入力欄121へ所定の取引先コードを入力すると、当該取引先コードに対応した仕入先の名称が、仕入先入力欄122に自動的に入力されるような仕様になっているため、オペレータが、一覧リストからの選択という方法で、取引先コード入力欄121に所望のコードを入力する作業を行うと、仕入先入力欄122に所望の仕入先の名称が自動入力されることになる。したがって、オペレータは、キーボードから仕入先の名称などを入力する操作を行う必要はない。担当者入力欄123は、必要に応じて、仕入先の担当者名を入力するためのものである。また、日付入力欄124は、この仕入伝票の入力を行った日付を入力するための入力欄であり、必要であれば、自動入力させることも可能である。もっとも、日付入力欄124には、必ずしもデータ入力を行った日付を入れる必要はなく、仕入対象となる商品の納入日など、仕入に関する日付であれば、どのような日付を入力するようにしてもかまわない。また、勘定処理日、台帳処理日など、会計処理手段30で実行される会計処理に応じて、複数の日付の入力が可能になるようにしてもよい。
【0027】
続く、仕入項目入力欄130は、いわば、この仕入伝票の本体部と呼ぶべき部分であり、複数の仕入項目(図示の例では、最大5項目まで)を入力することが可能である。この実施形態では、1つの仕入項目を構成する入力欄が1行に並べて表示されている。すなわち、1つの仕入項目は、項番・品名・数量・単価・金額なるデータから構成されており、これら5つのデータの入力欄が1行に並べて表示されている。項番は、各仕入項目の番号であり、この実施形態では、品名欄に入力を行うと、1〜5までの数字が自動入力される仕様になっている。また、品名・数量・単価は、仕入対象となった商品の品名・数量・仕入単価を示すデータであり、基本的には、オペレータがキーボードを用いて入力するデータである。右端の金額欄は、各行ごとに単価×数量なる乗算結果を表示する乗算結果表示欄である。すなわち、各行ごとに、単価と数量を入力すると、仕入伝票入力手段40によって、単価×数量なる積を求める乗算が自動的に行われ、その結果が、この乗算結果表示欄に自動的に入力される。
【0028】
仕入入力用ウインドウ100の下段左に配置された補助入力ボタン141,142は、本発明の特徴となる効率的なデータ入力を行うためのボタンであり、仕入入力第1補助手段41および仕入入力第2補助手段42を起動するためのボタンである。これらのボタンを利用した補助入力の原理や手順については、§3,§4で詳述する。検索条件入力欄143は、この補助入力を行う際の検索条件を入力するための欄であり、デフォルトでは、図示のとおり、ワイルドカードを示す「*」が自動的に入力された状態になる。この機能については、§5で詳述する。仕入合計欄144には、仕入項目入力欄130の右端に設けられた乗算結果表示欄の金額の総合計が自動的に入力される。また、項目削除ボタン145は、既に入力した任意の仕入項目を削除するためのボタンであり、オペレータが、仕入項目入力欄130における入力済の任意の行をクリックして選択状態にし、項目削除ボタン145をクリックすると、選択された行に入力されていた仕入項目のデータがすべて削除されることになる。
【0029】
図3は、図2に示す仕入入力用ウインドウ100上で、所定の仕入入力の作業を完了した状態を示す平面図である。この例では、伝票番号入力欄112には、「S123」なる仕入伝票番号が入力されている(ここでは、説明の便宜上、仕入伝票番号は、先頭に英文字Sを付した3桁の番号で示すことにする)。このような伝票番号は、新規ボタン113をクリックすることにより自動入力される。一方、取引先コード入力欄121には、「T333」なる取引先コードが入力されており(ここでは、説明の便宜上、取引先コードは、先頭に英文字Tを付した3桁の番号で示すことにする)、仕入先入力欄122には、「ABC商事」なる仕入先の名称が入力されている。上述したように、この実施形態では、取引先コード入力欄121に「T333」なるコード入力を行うと、仕入先入力欄122内には、当該コードに対応した「ABC商事」なる文字列が自動的に入力されることになる。もちろん、このような自動入力を可能にするためには、予め「ABC商事」の取引先コードが「T333」であることを登録しておく必要がある。更に、図示の例では、担当者入力欄123には「田中」なる担当者名が入力され、日付入力欄124には、「2002/04/23」なる日付(この例では、仕入入力を行った日)が入力されている。
【0030】
また、仕入項目入力欄130には、3つの仕入項目が既に入力された状態が示されている。ここで、「ワイヤークリッパー」、「ハサミゲージ」、「スプラインギヤー」といった品名や、これら品名についての仕入数量および仕入単価については、オペレータがキーボードから入力することになる。ただ、「金額」と記された乗算結果表示欄には、前述したように、数量×単価なる演算を行うことにより、その結果が自動的に入力されるので、オペレータによる入力は不要である。仕入合計欄144の内容も同様に自動入力される。
【0031】
結局、図3に示す仕入入力用ウインドウ100内には、1枚の仕入伝票に相当するデータが、仮想仕入伝票の形式で表示されていることになる。すなわち、図示の例の場合、2002年4月23日に、ABC商事から、「ワイヤークリッパー」、「ハサミゲージ」、「スプラインギヤー」なる3つの商品を、それぞれ図示した数量だけ、図示した仕入単価で仕入れたことを示す仕入伝票が作成されていることになる。仕入伝票格納手段10内には、このような内容をもった仕入伝票の情報が、順次、蓄積されてゆくことになる。なお、実際の仕入伝票には、この他、課税対象額、非課税対象額、消費税額などを表示する欄や備考欄などが設けられるのが一般的であるが、ここに示す実施形態では、これらの表示欄については省略する。
【0032】
次に、ここに示す実施形態の会計処理装置を用いた売上伝票の通常の入力操作について説明する。オペレータが、初期メニュー画面上に設けられた「売上入力」ボタンをクリックする操作を行うと、ディスプレイ画面上に、図4に示すような売上入力用ウインドウ200が開く。図示のとおり、売上入力用ウインドウ200の上部には、「売上入力」なる文字列からなるタイトル部211と、伝票番号入力欄212、新規ボタン213、伝票送りボタン214、削除ボタン215、終了ボタン216が設けられているが、これらの各構成要素の機能は、上述した仕入入力用ウインドウ100に設けられた対応する構成要素の機能と同様である。
【0033】
取引先コード入力欄221は、個々の売上先(顧客)に付与された取引先コードを入力するための入力欄であり、売上先入力欄222は、具体的な売上先の名称を入力するための入力欄である。取引先コード入力欄221に、取引先コードを入力することにより、売上先入力欄222に、売上先の名称が自動入力される点は、仕入伝票の入力操作と同様である。また、担当者入力欄223は、売上先の担当者名を入力するためのものであり、日付入力欄224は、この売上伝票の入力を行った日付を入力するための入力欄である。もちろん、日付入力欄224には、必ずしもデータ入力を行った日付を入れる必要はなく、売上対象となる商品の出荷日など、売上に関する日付であれば、どのような日付を入力するようにしてもかまわない。また、勘定処理日、台帳処理日など、会計処理手段30で実行される会計処理に応じて、複数の日付の入力が可能になるようにしてもよい。
【0034】
続く、売上項目入力欄230は、いわば、この売上伝票の本体部と呼ぶべき部分であり、複数の売上項目(図示の例では、最大5項目まで)を入力することが可能である。この実施形態では、前述した仕入項目入力欄130と同様に、1つの売上項目を構成する入力欄が1行に並べて表示されている。すなわち、1つの売上項目は、項番・品名・数量・単価・金額なるデータから構成されており、これら5つのデータの入力欄が1行に並べて表示されている。項番は、各売上項目の番号であり、この実施形態では、品名欄に入力を行うと、1〜5までの数字が自動入力される仕様になっている。また、品名・数量・単価は、売上対象となった商品の品名・数量・単価を示すデータであり、基本的には、オペレータがキーボードを用いて入力するデータである。右端の金額欄は、各行ごとに単価×数量なる乗算結果を表示する乗算結果表示欄である。すなわち、各行ごとに、単価と数量を入力すると、売上伝票入力手段50によって、単価×数量なる積を求める乗算が自動的に行われ、その結果が、この乗算結果表示欄に自動的に入力される。
【0035】
なお、図4に示す売上項目入力欄230では、売上項目を構成する単価欄および金額欄は、いずれも1行が上下二段に分割されている。これは、本実施形態では、売上項目を構成する単価のデータに、売上単価のデータだけでなく、仕入単価のデータも含ませるようにしているためである。すなわち、上下二段に分割された単価および金額欄において、上段には、売上単価およびその乗算結果が示され、下段には、仕入単価およびその乗算結果が示されるようにしている。その具体的な表示例については後述する。
【0036】
売上入力用ウインドウ200の下段左に配置された補助入力ボタン241,242は、本発明の特徴となる効率的なデータ入力を行うためのボタンであり、それぞれ売上入力第2補助手段52および売上入力第1補助手段51を起動するためのボタンである。これらのボタンを利用した補助入力の原理や手順については、§3,§4で詳述する。検索条件入力欄243は、この補助入力を行う際の検索条件を入力するための欄であり、デフォルトでは、図示のとおり、ワイルドカードを示す「*」が自動的に入力された状態になる。この機能については、§5で詳述する。売上合計欄244には、売上項目入力欄230の右端に設けられた乗算結果表示欄の金額の総合計が自動的に入力される。また、項目削除ボタン245は、既に入力した任意の売上項目を削除するためのボタンであり、オペレータが、売上項目入力欄230における入力済の任意の行をクリックして選択状態にし、項目削除ボタン245をクリックすると、選択された行に入力されていた売上項目のデータがすべて削除されることになる。
【0037】
図5は、図4に示す売上入力用ウインドウ200上で、所定の売上入力の作業を完了した状態を示す平面図である。この例では、伝票番号入力欄212には、「U245」なる売上伝票番号が入力されている(ここでは、説明の便宜上、売上伝票番号は、先頭に英文字Uを付した3桁の番号で示すことにする)。このような伝票番号は、新規ボタン213をクリックすることにより自動入力される。一方、取引先コード入力欄221には、「T806」なる取引先コードが入力されており、売上先入力欄222には、「(株)XYZ」なる売上先(顧客)の名称が入力されている。上述したように、この実施形態では、取引先コード入力欄221に「T806」なるコード入力を行うと、売上先入力欄222内には、当該コードに対応した「(株)XYZ」なる文字列が自動的に入力されることになる。もちろん、このような自動入力を可能にするためには、予め「(株)XYZ」の取引先コードが「T806」であることを登録しておく必要がある。更に、図示の例では、担当者入力欄223には「山田」なる担当者名が入力され、日付入力欄224には、「2002/04/26」なる日付が入力されている。
【0038】
また、売上項目入力欄230には、2つの売上項目が既に入力された状態が示されている。ここで、「ハサミゲージ」、「エアーフィルター」といった品名や、これら品名についての売上数量、売上単価(単価欄の上段)、仕入単価(単価欄の下段)については、オペレータがキーボードから入力することになる。ただ、「金額」と記された乗算結果表示欄の上下各段には、数量×売上単価(上段の場合)および数量×仕入単価(下段の場合)なる演算を行うことにより、その結果が自動的に入力されるので、オペレータによる入力は不要である。売上合計欄244の内容も同様に自動入力される。
【0039】
結局、図5に示す売上入力用ウインドウ200内には、1枚の売上伝票に相当するデータが、仮想売上伝票の形式で表示されていることになる。すなわち、図示の例の場合、2002年4月26日に、(株)XYZに対して、「ハサミゲージ」、「エアーフィルター」なる2つの商品を、それぞれ図示した数量だけ、単価欄の上段に示された売上単価で売り上げたことを示す売上伝票が作成されていることになる。しかも、この売上伝票には、各商品についての仕入単価が単価欄の下段に示されている。売上伝票格納手段20内には、このような内容をもった売上伝票の情報が、順次、蓄積されてゆくことになる。なお、実際の売上伝票には、この他、課税対象額、非課税対象額、消費税額などを表示する欄や備考欄などが設けられるのが一般的であるが、ここに示す実施形態では、これらの表示欄については省略する。
【0040】
また、図示の例では、上下二段に分割された単価欄および金額欄において、下段に入力される仕入単価およびその乗算金額については、数値に括弧を付して表示するようにし、上段に入力される売上単価およびその乗算金額と、混同しないような配慮が施されているが、カラー表示が可能なディスプレイを用いている場合には、上段と下段との色を変えることにより、より明瞭な区別を行うこともできる。もちろん、売上項目に含ませる単価として、売上単価のみを用いるような運用も可能であり、その場合には、単価欄の下段は空欄のままにしておいてもかまわない。ただ、個々の商品についての売上単価と仕入単価とがすぐに認識可能な環境が整っている場合には(たとえば、売上単価表や仕入単価表が、ディスプレイ画面上にすぐに呼び出せるような場合、帳簿で容易に調べられるような場合、あるいはオペレータ自身が記憶しているような場合)、ここに示す実施形態のように、売上項目に、売上単価と仕入単価との双方のデータを含ませるようにしておくと、売上伝票を表示させたときに、個々の商品ごとの粗利額をすぐに確認することができるようになり便利である。なお、同一の商品でありながら、仕入単価が異なる複数のロットが存在するような場合には、便宜上、異なる商品として取扱い、別々の仕入項目や売上項目を設けるような運用を行えばよい。
【0041】
§3.補助機能を利用した入力作業の基本概念
前述の§2では、仕入伝票入力手段40および売上伝票入力手段50を用いた通常の入力作業の手順を、具体的なディスプレイ画面の表示例を示しながら説明した。この通常の入力作業は、本発明に係る会計処理装置の基本入力機能を用いた作業であるが、本発明では、より効率的な入力作業を可能とするために、補助機能を設けている。ここでは、この補助機能を利用した入力作業の基本概念を説明する。
【0042】
ここでは、まず、本発明に係る会計処理装置を用いた実際の運用形態を考えてみる。たとえば、オペレータが、図3に示すような仕入入力用ウインドウ100を表示させ、仕入入力の作業を行う場合を考えると、この作業は、通常、仕入先から送られてきた納品書を手に取りながら、この納品書上に記載されている各項目を仕入項目入力欄130の各行に入力してゆく操作によって行われることになる。具体的には、オペレータは、納品書上に記載された品名、数量、単価などのデータを、キーボードを用いて手入力する作業を行うことになる。同様に、オペレータが、図5に示すような売上入力用ウインドウ200を表示させ、売上入力の作業を行う場合を考えると、この作業は、通常、顧客からの注文書(必ずしも正式な注文書だけではなく、電話注文を受けたときのメモや、ファクシミリや電子メールなどで送信されてきた注文書ということもある)を手に取りながら、この注文書上に記載されている品名・数量や、商品定価表などを参照して得られる仕入単価・売上単価を、売上項目入力欄230の各行に入力してゆく操作によって行われることになり、やはりキーボードを用いて手入力する作業を行うことになる。しかしながら、中小企業のスタッフなどには、キーボード操作に不慣れな者も多く、これらのスタッフにとっては、キーボードを用いた手入力の作業負担はかなり重いものになる。以下に説明する補助機能を利用した入力作業では、このような作業負担を大幅に解消させることができる。
【0043】
本発明の特徴となる補助機能を利用した入力作業の着眼点は、次の2点である。第1の着眼点は、ある特定の取引先については、過去の取引実績と同様の取引が将来においてもなされる可能性が高い、という点である。具体的には、たとえば、「ABC商事」なる仕入先から、過去に、品名「ワイヤークリッパー」、仕入単価「860円」、数量「20」なる条件で仕入れを行った取引実績があった場合、将来も、品名「ワイヤークリッパー」、仕入単価「860円」、数量「20」なる条件での取引が行われる可能性が高い、と言うことができる。すなわち、将来、品名「ワイヤークリッパー」なる商品を仕入れる場合、過去の実績から「ABC商事」に発注する可能性が高いのは当然であり、また、仕入単価も頻繁に変動するものではないため、過去と同じ仕入単価「860円」で仕入れることになる可能性が高いのも当然である。更に、商品ごとに固有の1箱のロット数などを考慮すると、過去と同じ数量「20」という単位で発注を行う可能性が高くなることも当然である。これは、売上に関しても全く同様であり、たとえば、「(株)XYZ」なる売上先(顧客)に対して、過去に、品名「ハサミゲージ」(仕入単価「5円」)、売上単価「8円」、数量「100」なる条件で販売を行った取引実績があった場合、将来も同じ条件で販売が行われる可能性は高い。
【0044】
そこで、本発明では、図1に示すように、仕入入力第1補助手段41を設け、仕入伝票格納手段10に格納されている仕入項目のデータを流用して、仕入伝票入力手段40による効率的な入力が可能になるようにし、同様に、売上入力第1補助手段51を設け、売上伝票格納手段20に格納されている売上項目のデータを流用して、売上伝票入力手段50による効率的な入力が可能になるようにしたのである。このとき、流用対象となるデータは、同一取引先に関する過去のデータに限定するようにしている。たとえば、「ABC商事」なる仕入先から新たな仕入を行い、新たな仕入伝票を入力する際には、仕入入力第1補助手段41は、流用対象の仕入先限定を行い、仕入伝票格納手段10内に格納されている「ABC商事」に関する過去のデータのみを流用対象として取り扱う処理を行うことになる。同様に、「(株)XYZ」なる売上先に対して新たな販売を行うために、新たな売上伝票を入力する際には、売上入力第1補助手段51は、流用対象の売上先限定を行い、売上伝票格納手段20内に格納されている「(株)XYZ」に関する過去のデータのみを流用対象として取り扱う処理を行うことになる。
【0045】
本発明の第2の着眼点は、ある特定の商品についての仕入取引があった場合、当該商品に関する売上取引(販売)も必ず発生し、逆に、ある特定の商品についての売上取引(販売)があった場合、当該商品に関する仕入取引も必ず発生する、という点である。しかも、現実の取引としては、仕入取引が売上取引より時間的に先行するケース(ある程度の在庫をかかえて販売するケース)だけではなく、逆に、売上取引が仕入取引より時間的に先行するケース(顧客から受注を受けた時点で売上伝票を起こし、その後、所定の仕入先から納品があった時点で仕入伝票を起こすようなケース)もありうる。このように、特定の商品についての仕入取引と売上取引とは、時間の先後については必ずしも明確ではないが、相互に何らかの関連づけが存在することになる。この第2の着眼点に鑑みれば、売上伝票の入力に過去の仕入伝票のデータを流用することが可能になり、逆に、仕入伝票の入力に過去の売上伝票のデータを流用することも可能になる。
【0046】
具体的には、たとえば、「ABC商事」なる仕入先から、品名「ワイヤークリッパー」、仕入単価「860円」、数量「20」なる条件で仕入れを行った取引実績があった場合、将来、品名「ワイヤークリッパー」なる商品が販売されたときには、その際の売上伝票の入力作業に、この過去の仕入取引実績を流用することが可能になる。同様に、「(株)XYZ」なる売上先(顧客)に対して、品名「ハサミゲージ」(仕入単価「5円」)、売上単価「8円」、数量「100」なる条件で販売を行った取引実績があった場合、将来、品名「ハサミゲージ」なる商品を仕入れるときには、その際の仕入伝票の入力作業に、この過去の売上取引実績を流用することが可能になる。
【0047】
そこで、本発明では、図1に示すように、仕入入力第2補助手段42を設け、売上伝票格納手段20に格納されている売上項目のデータを流用して、仕入伝票入力手段40による効率的な入力が可能になるようにし、同様に、売上入力第2補助手段52を設け、仕入伝票格納手段10に格納されている仕入項目のデータを流用して、売上伝票入力手段50による効率的な入力が可能になるようにしたのである。このとき、流用対象となるデータに関する限定は特に行わず、全売上先あるいは全仕入先の過去データを流用できるようにしている。たとえば、「ワイヤークリッパー」なる商品を仕入れたため、新たな仕入伝票を入力する際には、仕入入力第2補助手段42は、売上伝票格納手段20内の全売上先に関するデータの中で、「ワイヤークリッパー」なる商品についての売上項目があれば、これを流用対象として取り扱う処理を行うことになる。同様に、「ハサミゲージ」なる商品を販売したため、新たな売上伝票を入力する際には、売上入力第2補助手段52は、仕入伝票格納手段10内の全仕入先に関するデータの中で、「ハサミゲージ」なる商品についての仕入項目があれば、これを流用対象として取り扱う処理を行うことになる。
【0048】
結局、図1における仕入入力第1補助手段41は、仕入伝票格納手段10内に格納されている過去の仕入項目を流用して、新たな仕入伝票の自動入力を実行する機能を有し、仕入入力第2補助手段42は、売上伝票格納手段20内に格納されている過去の売上項目を流用して、新たな仕入伝票の自動入力を実行する機能を有し、売上入力第1補助手段51は、売上伝票格納手段20内に格納されている過去の売上項目を流用して、新たな売上伝票の自動入力を実行する機能を有し、売上入力第2補助手段52は、仕入伝票格納手段10内に格納されている過去の仕入項目を流用して、新たな売上伝票の自動入力を実行する機能を有していることになる。もっとも、このようにして自動入力されたデータは、必ずしもすべてが正しい入力データになっているとは限らないので、オペレータは、必要に応じて、仕入伝票入力手段40または売上伝票入力手段50の機能を利用して、自動入力されたデータに対して再入力操作を行って修正する作業を行うことになる。また、この補助機能を用いた入力作業は、仕入伝票格納手段10もしくは売上伝票格納手段20に蓄積された過去の仕入伝票もしくは売上伝票のデータを流用した入力作業であるので、過去のデータがある程度蓄積された状態でなければ、実用的な利用を行うことはできない。
【0049】
§4.補助機能を利用した具体的な入力作業
続いて、この補助機能を用いた具体的な入力作業を説明する。はじめに、仕入入力第1補助手段41の機能を利用した入力作業について述べる。この仕入入力第1補助手段41は、ディスプレイ画面上に、仕入伝票格納手段10内に格納されている所定の仕入項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータを仕入伝票入力手段40に引き渡すことにより、データを自動的に入力する機能を有している。この機能を利用するには、図6に示すように、仕入入力用ウインドウ100を表示した状態において、補助入力ボタン141をクリックする操作を行えばよい。この補助入力ボタン141には、「仕入過去から選択」なる文言が記されており、当該文言どおり、過去に入力した仕入項目から選択することにより自動入力を行う操作を開始するためのボタンである。
【0050】
補助入力ボタン141がクリックされると、仕入入力第1補助手段41が起動され、図6に示すように、仕入入力用ウインドウ100とは別個に、選択対象表示ウインドウ150が表示される。この選択対象表示ウインドウ150内には、仕入伝票格納手段10内に格納されている過去の仕入伝票に含まれている仕入項目のデータが、1項目1行で表示されている。図示の例では、行151〜行158の8行にわたって、8つの仕入項目が表示されており、各仕入項目について、伝票番号(仕入伝票番号)、項番、日付、品名、数量、仕入単価の各データが表示されている。行151〜行153に表示されている3つの仕入項目は、伝票番号「S123」の項番1〜3に記載されていた項目であり、日付のデータはいずれも「2002年4月23日」となっている。同様に、行154〜行155に表示されている2つの仕入項目は、伝票番号「S108」の項番1〜2に記載されていた項目であり、行156に表示されている1つの仕入項目は、伝票番号「S093」の項番1に記載されていた項目であり、行157〜行158に表示されている2つの仕入項目は、伝票番号「S091」の項番1〜2に記載されていた項目である。
【0051】
前述したように、仕入入力第1補助手段41は、仕入伝票格納手段10内から仕入先限定を行って流用対象を抽出する機能を有しており、仕入伝票格納手段10内に格納されている仕入項目のうち、現時点で入力作業を行っている特定の仕入先に関連した特定の仕入項目のみを抽出し、選択対象表示ウインドウ150内に表示する機能を有する。図6に示す例の場合、仕入入力用ウインドウ100の仕入先入力欄122には、「ABC商事」なる仕入先が入力されており、現時点で入力作業を行っている仕入先は、「ABC商事」である。したがって、選択対象表示ウインドウ150内に表示された仕入項目はすべて「ABC商事」に関するものである。別言すれば、伝票番号「S123」,「S108」,「S093」,「S091」は、いずれも「ABC商事」を仕入先とする仕入伝票ということになり、選択対象表示ウインドウ150内の情報は、「ABC商事」からの過去の仕入実績を示すものになる。また、ここに示す実施形態では、「仕入に関する日付」の新しい項目ほど、上の行に表示されるように表示順を決定するようにしてある。これは、通常、より最近のデータの方が流用する価値が高いためである。なお、実用上は、選択対象表示ウインドウ150内に表示する項目数には上限を設けておき、たとえば、日付の新しい順に合計50項目まで表示する、というような仕様にしておくのが好ましい。
【0052】
オペレータは、この選択対象表示ウインドウ150内に、今回の入力対象となる品名と同一の項目があれば、それをマウスクリックなどの操作で選択する作業を行えばよい。仕入入力第1補助手段41は、オペレータによる選択操作を受けて、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータを仕入伝票入力手段40に引き渡す処理を行う。仕入伝票入力手段40は、この引き渡されたデータを、仕入入力用ウインドウ100上の対応する入力欄に自動入力する処理を行う。図7は、オペレータが、選択対象表示ウインドウ150内の行154,行152をこの順でマウスクリックして選択した場合の自動入力の結果を示す図である。
【0053】
まず、オペレータが行154のいずれかの箇所をマウスクリックして、行154に表示されている仕入項目を選択すると、当該仕入項目に含まれる品名「C型ドライバー」、数量「50」、仕入単価「230」なるデータが、仕入入力用ウインドウ100内の仕入項目入力欄130の1行目の対応する入力欄に自動入力される。また、この自動入力された数量と単価のデータに基いて、数量×単価なる演算が行われ、その結果として得られる乗算金額が、仕入項目入力欄130の金額欄に自動入力される(あるいは、仕入伝票格納手段10内の仕入項目として、この乗算金額のデータ自身も格納しておく仕様にしておけば、再度の乗算を行うことなしに、仕入伝票格納手段10内に格納されている乗算結果のデータをそのまま自動入力することができる)。続いて、オペレータが行152のいずれかの箇所をマウスクリックして、行152に表示されている仕入項目を選択すると、当該仕入項目に含まれる品名「ハサミゲージ」、数量「1000」、仕入単価「5」なるデータが、仕入入力用ウインドウ100内の仕入項目入力欄130の2行目の対応する入力欄に自動入力され、更に、乗算金額も自動入力される。
【0054】
ここで、図6に示す状態(仕入項目入力欄130には何も入力されていない状態)から、図7に示す状態(仕入項目入力欄130に2つの仕入項目が入力された状態)へ移るのにオペレータが行った操作は、たった2回のマウスクリックだけである。結局、たった2回のマウスクリックだけで、2つの商品についての品名、数量、単価の自動入力が完了したことになる。これは、キーボード操作に不慣れなオペレータにとっては、極めて効率的な入力操作が行われたことになる。
【0055】
本発明における補助機能を利用した入力操作の特徴は、過去の仕入項目(もしくは売上項目)の内容を、そっくり流用して自動入力する点にある。すなわち、図7に示す例を見ればわかるとおり、自動入力の対象は、たとえば「C型ドライバー」という品名だけに止どまらず、「50」という数量、「230」という単価を含めた仕入項目全体になっている。入力操作を容易にするための技術として、品名一覧リストなどを表示させ、このリスト上からマウスクリックで所定の品名を選択して自動入力させるような類似技術も存在する。しかしながら、そのような類似技術では、品名の入力だけしか行うことはできない。また、品名一覧リストを表示させるためには、予め、品名を登録しておくような余分な作業が必要になる。本発明に係る自動入力技術の優れた点は、過去の入力実績をそのまま利用する形態のため、品名登録などの余分な作業は一切行う必要がなく、しかも項目全体のデータを流用させるため、数量や単価のデータまで自動入力が可能になる、という点である。
【0056】
もちろん、図7に示すような自動入力の結果は、必ずしもオペレータの希望に完全に沿ったものになるとは限らない。たとえば、「C型ドライバー」について自動入力された単価は「230」となっているが、現時点では、これが「240」に価格改定になっている場合もあろう。また、「ハサミゲージ」について自動入力された数量は「1000」となっているが、今回の仕入数は、「2000」である場合もあろう。このような場合にも、単に、自動入力された数値を修正する作業を行えば済むことであり、何ら不都合は生じない。上述したように、仕入伝票入力手段40は、各入力欄にキーボードを用いて手入力する基本機能を有しているので、修正が必要な入力欄をマウスクリックにより指定し、正しい数値に修正する作業を行えばよい。
【0057】
もっとも、現実的には、単価の改定頻度は比較的低く、また、1回の仕入数量も毎回同じであることが多く、修正が不要なケースも少なくない。更に、選択対象表示ウインドウ150内に同一品名の項目が複数表示されていた場合には、より好ましい項目を選択することにより、後の修正を不要にするような運用も可能である。たとえば、図7に示す例の場合、選択対象表示ウインドウ150内には、行152と行157との双方に「ハサミゲージ」に関する仕入項目が表示されており、オペレータが、いずれの行を選択しても、「ハサミゲージ」なる品名の自動入力が可能である。ただ、行152の「ハサミゲージ」は数量が「1000」であるのに対し、行157の「ハサミゲージ」は数量が「2000」であるので、オペレータが、今回の仕入数量が「1000」の場合には行152を選択して自動入力を行い、今回の仕入数量が「2000」の場合には行157を選択して自動入力を行うような運用を行えば、後の修正は不要になる。
【0058】
次に、仕入入力第2補助手段42の機能を利用した入力作業について述べる。この仕入入力第2補助手段42は、ディスプレイ画面上に、売上伝票格納手段20内に格納されている所定の売上項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータを仕入伝票入力手段40に引き渡すことにより、データを自動的に入力する機能を有している。この機能を利用するには、図8に示すように、仕入入力用ウインドウ100を表示した状態において、補助入力ボタン142をクリックする操作を行えばよい。この補助入力ボタン142には、「最近売上から選択」なる文言が記されており、当該文言どおり、過去に入力した売上項目から選択することにより自動入力を行う操作を開始するためのボタンである。
【0059】
補助入力ボタン142がクリックされると、仕入入力第2補助手段42が起動され、図8に示すように、仕入入力用ウインドウ100とは別個に、選択対象表示ウインドウ160が表示される。この選択対象表示ウインドウ160内には、売上伝票格納手段20内に格納されている過去の売上伝票に含まれている売上項目のデータが、1項目1行で表示されている。図示の例では、行161〜行168の8行にわたって、8つの売上項目が表示されており、各売上項目について、伝票番号(売上伝票番号)、項番、日付、品名、数量、仕入単価の各データが表示されている(売上項目には、仕入単価のデータだけでなく、売上単価のデータも含まれているが、この選択対象表示ウインドウ160には、売上単価は表示されない仕様にしてある)。行161〜行162に表示されている2つの売上項目は、伝票番号「U245」の項番1〜2に記載されていた項目であり、日付のデータはいずれも「2002年4月26日」となっている。同様に、行163〜行164に表示されている2つの売上項目は、伝票番号「U244」の項番1〜2に記載されていた項目であり、行165〜行167に表示されている3つの売上項目は、伝票番号「U243」の項番1〜3に記載されていた項目であり、行168に表示されている1つの売上項目は、伝票番号「U242」の項番1に記載されていた項目である。
【0060】
前述したように、仕入入力第2補助手段42は、売上伝票格納手段20内のすべての売上先のデータを流用対象として抽出する機能を有しており、売上伝票格納手段20内に格納されている売上項目を1項目ずつ抽出して、選択対象表示ウインドウ160内に行単位で表示する処理を行う。ここに示す実施形態では、やはり「売上に関する日付」の新しい項目ほど、上の行に表示されるように表示順を決定するようにしてある。また、実用上は、選択対象表示ウインドウ160内に表示する項目数には上限を設けておき、たとえば、日付の新しい順に合計50項目まで表示する、というような仕様にしておくのが好ましい。
【0061】
オペレータは、この選択対象表示ウインドウ160内に、今回の入力対象となる品名と同一の項目があれば、それをマウスクリックなどの操作で選択する作業を行えばよい。仕入入力第2補助手段42は、オペレータによる選択操作を受けて、選択された項目に含まれる品名・数量・単価(仕入単価)を示すデータを仕入伝票入力手段40に引き渡す処理を行う。仕入伝票入力手段40は、この引き渡されたデータを、仕入入力用ウインドウ100上の対応する入力欄に自動入力する処理を行う。図9は、オペレータが、選択対象表示ウインドウ160内の行166,行162をこの順でマウスクリックして選択した場合の自動入力の結果を示す図である。
【0062】
まず、オペレータが行166のいずれかの箇所をマウスクリックして、行166に表示されている売上項目を選択すると、当該売上項目に含まれる品名「ブッシュスタット」、数量「100」、仕入単価「20」なるデータが、仕入入力用ウインドウ100内の仕入項目入力欄130の1行目の対応する入力欄に自動入力され、乗算金額の自動入力も行われる。続いて、オペレータが行162のいずれかの箇所をマウスクリックして、行162に表示されている売上項目を選択すると、当該売上項目に含まれる品名「エアーフィルター」、数量「50」、仕入単価「120」なるデータが、仕入入力用ウインドウ100内の仕入項目入力欄130の2行目の対応する入力欄に自動入力され、乗算金額も自動入力される。これら自動入力された値については、必要に応じて修正を行うようにする。
【0063】
このように、補助入力ボタン142をクリックして、最近の売上項目からデータを流用する場合、流用対象となるデータは、今回の仕入先である「ABC商事」とは直接関係するデータではない。これは、「ABC商事」が仕入先として機能する取引先であるのに対し、流用対象となるデータが売上項目内のデータであるため、むしろ当然である。このように、仕入伝票への自動入力を、過去の売上項目のデータを流用して行った場合、自動入力された数量の値は修正を要するケースが多いと思われるが、仕入単価の値は修正不要になる可能性が高い。
【0064】
もちろん、実際の用途としては、上述したように、補助入力ボタン141をクリックして、仕入伝票への自動入力を、過去の仕入項目のデータを流用して行うことが多いと思われる。しかしながら、今まで別な仕入先から仕入れて販売していた特定の商品を、今後は「ABC商事」から仕入れることにした、というような場合には、図9に示すように、補助入力ボタン142をクリックして、仕入伝票への自動入力を、過去の売上項目のデータを流用して行う、という入力方法は極めて有効である。あるいは、これまで販売実績のない新製品について、顧客から受注があり、当該受注に基いて先に売上伝票の情報を入力した後(この入力は、キーボードを用いた通常の入力作業によって行うことになる)、当該新製品の仕入について仕入伝票の入力を行うような場合にも、補助入力ボタン142をクリックして行う自動入力の方法は極めて有効である。
【0065】
次に、売上入力第1補助手段51の機能を利用した入力作業について述べる。この売上入力第1補助手段51は、ディスプレイ画面上に、売上伝票格納手段20内に格納されている所定の売上項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータを売上伝票入力手段50に引き渡すことにより、データを自動的に入力する機能を有している。この機能を利用するには、図10に示すように、売上入力用ウインドウ200を表示した状態において、補助入力ボタン242をクリックする操作を行えばよい。この補助入力ボタン242には、「最近売上から選択」なる文言が記されており、当該文言どおり、過去に入力した売上項目から選択することにより自動入力を行う操作を開始するためのボタンである。
【0066】
補助入力ボタン242がクリックされると、売上入力第1補助手段51が起動され、図10に示すように、売上入力用ウインドウ200とは別個に、選択対象表示ウインドウ250が表示される。この選択対象表示ウインドウ250内には、売上伝票格納手段20内に格納されている過去の売上伝票に含まれている売上項目のデータが、1項目1行で表示されている。図示の例では、行251〜行258の8行にわたって、8つの売上項目が表示されており、各売上項目について、伝票番号(売上伝票番号)、項番、日付、品名、数量、売上単価の各データが表示されている(売上項目には、売上単価のデータだけでなく、仕入単価のデータも含まれているが、この選択対象表示ウインドウ250へは表示されない仕様にしている)。行251〜行252に表示されている2つの売上項目は、伝票番号「U260」の項番1〜2に記載されていた項目であり、日付のデータはいずれも「2002年5月17日」となっている。同様に、行253〜行254に表示されている2つの売上項目は、伝票番号「U245」の項番1〜2に記載されていた項目であり、行255〜行258に表示されている4つの売上項目は、伝票番号「U231」の項番1〜4に記載されていた項目である。
【0067】
前述したように、売上入力第1補助手段51は、売上伝票格納手段20内から売上先限定を行って流用対象を抽出する機能を有しており、売上伝票格納手段20内に格納されている売上項目のうち、現時点で入力作業を行っている特定の売上先に関連した特定の売上項目のみを抽出し、選択対象表示ウインドウ250内に表示する機能を有する。図10に示す例の場合、売上入力用ウインドウ200の売上先入力欄222には、「(株)XYZ」なる売上先が入力されており、現時点で入力作業を行っている売上先は、「(株)XYZ」である。したがって、選択対象表示ウインドウ250内に表示された売上項目はすべて「(株)XYZ」に関するものである。別言すれば、伝票番号「U260」,「U245」,「U231」は、いずれも「(株)XYZ」を売上先とする売上伝票ということになり、選択対象表示ウインドウ250内の情報は、「(株)XYZ」に対する過去の売上実績を示すものになる。また、ここに示す実施形態では、「売上に関する日付」の新しい項目ほど、上の行に表示されるように表示順を決定するようにしてある。これは、通常、より最近のデータの方が流用する価値が高いためである。なお、実用上は、選択対象表示ウインドウ250内に表示する項目数には上限を設けておき、たとえば、日付の新しい順に合計50項目まで表示する、というような仕様にしておくのが好ましい。
【0068】
オペレータは、この選択対象表示ウインドウ250内に、今回の入力対象となる品名と同一の項目があれば、それをマウスクリックなどの操作で選択する作業を行えばよい。売上入力第1補助手段51は、オペレータによる選択操作を受けて、選択された項目に含まれる品名・数量・単価(売上単価と仕入単価の両方)を示すデータを売上伝票入力手段50に引き渡す処理を行う。売上伝票入力手段50は、この引き渡されたデータを、売上入力用ウインドウ200上の対応する入力欄に自動入力する処理を行う。図11は、オペレータが、選択対象表示ウインドウ250内の行258,行253,行251をこの順でマウスクリックして選択した場合の自動入力の結果を示す図である。
【0069】
まず、オペレータが行258のいずれかの箇所をマウスクリックして、行258に表示されている売上項目を選択すると、当該売上項目に含まれる品名「スプラインギヤー」、数量「10」、売上単価「15」、仕入単価「10」(この実施形態では、仕入単価は、選択対象表示ウインドウ250には表示されない仕様になっているが、売上伝票格納手段20内に、売上項目のデータとして格納されている)なるデータが、売上入力用ウインドウ200内の売上項目入力欄230の1行目の対応する入力欄に自動入力され、これに対応する乗算金額も自動入力される。次に、オペレータが行253のいずれかの箇所をマウスクリックして、行253に表示されている売上項目を選択すると、当該売上項目に含まれる品名「ハサミゲージ」、数量「100」、売上単価「8」、仕入単価「5」なるデータが、売上入力用ウインドウ200内の売上項目入力欄230の2行目の対応する入力欄に自動入力され、更に、乗算金額も自動入力される。最後に、オペレータが行251のいずれかの箇所をマウスクリックして、行251に表示されている売上項目を選択すると、当該売上項目に含まれる品名「エアーフィルター」、数量「30」、売上単価「170」、仕入単価「120」なるデータが、売上入力用ウインドウ200内の売上項目入力欄230の3行目の対応する入力欄に自動入力され、更に、乗算金額も自動入力される。
【0070】
結局、図10に示す状態(売上項目入力欄230には何も入力されていない状態)から、図11に示す状態(売上項目入力欄230に3つの売上項目が入力された状態)へ移るのにオペレータが行った操作は、たった3回のマウスクリックだけである。このたった3回のマウスクリックだけで、3つの商品についての品名、数量、売上単価、仕入単価の自動入力が完了したことになる。これは、キーボード操作に不慣れなオペレータにとっては、極めて効率的な入力操作が行われたことになる。
【0071】
もちろん、このような自動入力の結果は、必ずしもオペレータの希望に完全に沿ったものになるとは限らないが、上述の例と同様に、自動入力の結果が不適切なものであった場合には、必要に応じて修正を行うようにすればよい。もっとも、現実的には、単価の改定頻度は比較的低く、また、1回の売上数量も毎回同じであることが多く、修正が不要なケースも少なくない。更に、選択対象表示ウインドウ250内に同一品名の項目が複数表示されていた場合には、より好ましい項目を選択することにより、後の修正を不要にするような運用も可能である。たとえば、図11に示す例の場合、選択対象表示ウインドウ250内には、「ハサミゲージ」に関する売上項目は3か所に表示されており、オペレータが、いずれの行を選択しても、「ハサミゲージ」なる品名の自動入力が可能であるので、今回の売上数量に応じて、最も適当な項目を選択するような運用を行えば、後の修正は不要になる。
【0072】
最後に、売上入力第2補助手段52の機能を利用した入力作業について述べる。この売上入力第2補助手段52は、ディスプレイ画面上に、仕入伝票格納手段10内に格納されている所定の仕入項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータを売上伝票入力手段50に引き渡すことにより、データを自動的に入力する機能を有している。この機能を利用するには、図12に示すように、売上入力用ウインドウ200を表示した状態において、補助入力ボタン241をクリックする操作を行えばよい。この補助入力ボタン241には、「仕入過去から選択」なる文言が記されており、当該文言どおり、過去に入力した仕入項目から選択することにより自動入力を行う操作を開始するためのボタンである。
【0073】
補助入力ボタン241がクリックされると、売上入力第2補助手段52が起動され、図12に示すように、売上入力用ウインドウ200とは別個に、選択対象表示ウインドウ260が表示される。この選択対象表示ウインドウ260内には、仕入伝票格納手段10内に格納されている過去の仕入伝票に含まれている仕入項目のデータが、1項目1行で表示されている。図示の例では、行261〜行268の8行にわたって、8つの仕入項目が表示されており、各仕入項目について、伝票番号(仕入伝票番号)、項番、日付、品名、数量、仕入単価の各データが表示されている。行261〜行262に表示されている2つの仕入項目は、伝票番号「S147」の項番1〜2に記載されていた項目であり、日付のデータはいずれも「2002年5月18日」となっている。同様に、行263〜行264に表示されている2つの仕入項目は、伝票番号「S146」の項番1〜2に記載されていた項目であり、行265〜行268に表示されている4つの仕入項目は、伝票番号「S145」の項番1〜4に記載されていた項目である。
【0074】
前述したように、売上入力第2補助手段52は、仕入伝票格納手段10内のすべての仕入先のデータを流用対象として抽出する機能を有しており、仕入伝票格納手段10内に格納されている仕入項目を1項目ずつ抽出して、選択対象表示ウインドウ260内に行単位で表示する処理を行う。ここに示す実施形態では、やはり「仕入に関する日付」の新しい項目ほど、上の行に表示されるように表示順を決定するようにしてある。また、実用上は、選択対象表示ウインドウ260内に表示する項目数には上限を設けておき、たとえば、日付の新しい順に合計50項目まで表示する、というような仕様にしておくのが好ましい。
【0075】
オペレータは、この選択対象表示ウインドウ260内に、今回の入力対象となる品名と同一の項目があれば、それをマウスクリックなどの操作で選択する作業を行えばよい。売上入力第2補助手段52は、オペレータによる選択操作を受けて、選択された項目に含まれる品名・数量・単価(仕入単価)を示すデータを売上伝票入力手段50に引き渡す処理を行う。売上伝票入力手段50は、この引き渡されたデータを、売上入力用ウインドウ200上の対応する入力欄に自動入力する処理を行う。図13は、オペレータが、選択対象表示ウインドウ260内の行267,行263をこの順でマウスクリックして選択した場合の自動入力の結果を示す図である。
【0076】
まず、オペレータが行267のいずれかの箇所をマウスクリックして、行267に表示されている仕入項目を選択すると、当該仕入項目に含まれる品名「ブッシュスタット」、数量「500」、仕入単価「20」なるデータが、売上入力用ウインドウ200内の売上項目入力欄230の1行目の対応する入力欄に自動入力され、乗算金額の自動入力も行われる。なお、仕入項目には、売上単価のデータは含まれていないので、ここで自動入力される単価は、仕入単価だけである。続いて、オペレータが行263のいずれかの箇所をマウスクリックして、行263に表示されている仕入項目を選択すると、当該仕入項目に含まれる品名「C型ドライバー」、数量「50」、仕入単価「230」なるデータが、売上入力用ウインドウ200内の売上項目入力欄230の2行目の対応する入力欄に自動入力され、乗算金額も自動入力される。これら自動入力された値については、必要に応じて修正を行うようにする。また、売上単価については、キーボードを用いた通常の入力方法で入力する必要がある。
【0077】
このように、補助入力ボタン241をクリックして、過去の仕入項目からデータを流用する場合、流用対象となるデータは、今回の売上先である「(株)XYZ」とは直接関係するデータではない。これは、「(株)XYZ」が売上先(顧客)として機能する取引先であるのに対し、流用対象となるデータが仕入項目内のデータであるため、むしろ当然である。このように、売上伝票への自動入力を、過去の仕入項目のデータを流用して行った場合、自動入力された数量の値は修正を要するケースが多いと思われるが、少なくとも品名に関する修正は不要になる。
【0078】
もちろん、実際の用途としては、上述したように、補助入力ボタン242をクリックして、売上伝票への自動入力を、過去の売上項目のデータを流用して行うことが多いと思われる。しかしながら、今まで「(株)XYZ」に対する販売実績が全くない商品を、「(株)XYZ」に対して販売するような場合には、図13に示すように、補助入力ボタン241をクリックして、売上伝票への自動入力を、過去の仕入項目のデータを流用して行う、という入力方法は極めて有効である。
【0079】
§5.付加機能や種々の変形例
これまで、本発明に係る会計処理装置を図示する実施形態の基本的な機能に基いて説明してきた。ここでは、この実施形態の付加機能や種々の変形例について述べておく。
【0080】
(1)  上述の実施形態では、仕入入力用ウインドウ100に設けられた検索条件入力欄143や、売上入力用ウインドウ200に設けられた検索条件入力欄243には、デフォルト状態でワイルドカードを示す「*」が入力されていた状態になっていたが、各補助手段41,42,51,52は、オペレータの指示した検索条件に基づいて、所定の仕入項目もしくは売上項目のみを抽出し、抽出した項目を選択対象として表示する機能を有しており、オペレータは、必要に応じて、検索条件入力欄143,243に、所望の検索条件を入力することが可能である。
【0081】
たとえば、図6に示す例の場合、検索条件入力欄143に「*」が入力されているため、選択対象表示ウインドウ150には、仕入先が「ABC商事」である仕入項目がすべて列挙されているが、オペレータが検索条件入力欄143に「ワ」なるキーワードを入力した後に、補助入力ボタン141をクリックする操作を行うと、品名に関して「ワ」なるキーワードに基く検索条件の設定が行われ、「ABC商事」に関して品名に「ワ」を含む項目のみが取捨選択されて選択対象表示ウインドウ150内に表示されるようになる。この実施形態の場合、できるだけ検索の自由度が高くなるようにするため、品名が「ワ」から始まるいわゆる前方一致だけでなく、品名を構成する文字列のいずれかの箇所に「ワ」なる文字が含まれていれば、選択対象表示ウインドウ150に表示されるような構成を採っている。したがって、たとえば、「ライ」なる2文字を検索条件入力欄143に入力してから補助入力ボタン141をクリックすると、選択対象表示ウインドウ150には、「スプラインギヤー」と「C型ドライバー」の2品目に関する仕入項目が表示されることになる。
【0082】
もちろん、品名による検索だけでなく、取引先名による検索や単価による検索などの機能を付加することも可能である。
【0083】
(2)  上述した実施形態では、補助入力の機能を利用する際に表示される選択対象表示ウインドウ150,160,250,260において、個々の仕入項目もしくは売上項目を、1項目1行の形態で表示しているが、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示することができれば、必ずしも1項目1行の形態にする必要はない。たとえば、1項目のデータを2行に分けて表示するようにし、2行ごとの境界を太線で表示するようにすれば、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示することが可能である。また、表示項目数が多い場合には、スクロール機能を設け、全項目をスクロール操作で表示させるようにすることも可能である。
【0084】
(3)  選択対象表示ウインドウ150,160,250,260に表示するデータとして、上述の実施形態では、伝票番号、項番、日付、品名、数量、単価という各データを用いていたが、必ずしもこれらのデータをすべて用いる必要はなく、たとえば、項番、品名、単価、数量のみを表示させる、という仕様にすることも可能である。また、仕入伝票入力手段40や売上伝票入力手段50に引き渡して自動入力の対象とするデータも任意であり、たとえば、品名と単価のみを自動入力の対象とすることも可能である。
【0085】
(4)  上述した実施形態では、選択対象表示ウインドウ150,160,250,260を、仕入入力用ウインドウ100や売上入力用ウインドウ200の下方に別個独立して表示させるようにしてあるが、ディスプレイ画面が比較的狭い場合には、両者を重ねて表示させるようにしてもよい。また、仕入入力用ウインドウ100や売上入力用ウインドウ200がディスプレイ画面いっぱいに表示される仕様になっている場合には、これらウインドウ100,200の内側に、選択対象表示ウインドウ150,160,250,260を表示させるようにすればよい。
【0086】
(5)  上述した実施形態では、仕入や売上の対象が商品であるものとして説明したが、本発明に係る会計処理装置の機能は、商品売買についての会計処理に限定されるものではなく、役務提供についての会計処理にも適用可能である。したがって、仕入や売上の対象は必ずしも商品である必要はなく、調理、加工、印刷などの役務を対象としたものであってもかまわない。この場合、仕入項目や売上項目の品名・数量・単価は、役務の名称・数量・単価ということになる。
【0087】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明に係る会計処理装置によれば、過去の仕入伝票/売上伝票の情報を流用して、新たな仕入伝票/売上伝票への自動入力を行う機能をもたせるようにしたため、効率的なデータ入力作業を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る会計処理装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す仕入伝票入力手段40の機能によってディスプレイ装置上に表示される仕入入力画面の一例を示す平面図である。
【図3】図2に示す仕入入力用ウインドウ100上で、所定の仕入入力の作業を完了した状態を示す平面図である。
【図4】図1に示す売上伝票入力手段50の機能によってディスプレイ装置上に表示される売上入力画面の一例を示す平面図である。
【図5】図4に示す売上入力用ウインドウ200上で、所定の売上入力の作業を完了した状態を示す平面図である。
【図6】図1に示す仕入入力第1補助手段41を起動することにより、ディスプレイ装置上に選択対象表示ウインドウ150を表示させた状態を示す平面図である。
【図7】図6に示す選択対象表示ウインドウ150内の項目を選択することにより、仕入項目入力欄130内に自動入力を行った状態を示す平面図である。
【図8】図1に示す仕入入力第2補助手段42を起動することにより、ディスプレイ装置上に選択対象表示ウインドウ160を表示させた状態を示す平面図である。
【図9】図8に示す選択対象表示ウインドウ160内の項目を選択することにより、仕入項目入力欄130内に自動入力を行った状態を示す平面図である。
【図10】図1に示す売上入力第1補助手段51を起動することにより、ディスプレイ装置上に選択対象表示ウインドウ250を表示させた状態を示す平面図である。
【図11】図10に示す選択対象表示ウインドウ250内の項目を選択することにより、売上項目入力欄230内に自動入力を行った状態を示す平面図である。
【図12】図1に示す売上入力第2補助手段52を起動することにより、ディスプレイ装置上に選択対象表示ウインドウ260を表示させた状態を示す平面図である。
【図13】図12に示す選択対象表示ウインドウ260内の項目を選択することにより、売上項目入力欄230内に自動入力を行った状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10…仕入伝票格納手段
20…売上伝票格納手段
30…会計処理手段
40…仕入伝票入力手段
41…仕入入力第1補助手段
42…仕入入力第2補助手段
50…売上伝票入力手段
51…売上入力第1補助手段
52…売上入力第2補助手段
100…仕入入力用ウインドウ
111…タイトル部
112…伝票番号入力欄
113…新規ボタン
114…伝票送りボタン
115…削除ボタン
116…終了ボタン
121…取引先コード入力欄
122…仕入先入力欄
123…担当者入力欄
124…日付入力欄
130…仕入項目入力欄
141…補助入力ボタン
142…補助入力ボタン
143…検索条件入力欄
144…仕入合計欄
145…項目削除ボタン
150…選択対象表示ウインドウ
151〜158…選択対象表示ウインドウ150内の各行
160…選択対象表示ウインドウ
161〜168…選択対象表示ウインドウ160内の各行
200…売上入力用ウインドウ
211…タイトル部
212…伝票番号入力欄
213…新規ボタン
214…伝票送りボタン
215…削除ボタン
216…終了ボタン
221…取引先コード入力欄
222…売上先入力欄
223…担当者入力欄
224…日付入力欄
230…売上項目入力欄
241…補助入力ボタン
242…補助入力ボタン
243…検索条件入力欄
244…売上合計欄
245…項目削除ボタン
250…選択対象表示ウインドウ
251〜258…選択対象表示ウインドウ250内の各行
260…選択対象表示ウインドウ
261〜268…選択対象表示ウインドウ260内の各行

Claims (13)

  1. 仕入および売上に関する会計処理を行う機能を有する会計処理装置であって、
    少なくとも、「仕入伝票番号」、「仕入先」、「仕入に関する日付」、「少なくとも品名・数量・単価のデータを含む1つもしくは複数の仕入項目」、を示す情報の集合体を、1枚の仕入伝票を構成する情報として格納する仕入伝票格納手段と、
    少なくとも、「売上伝票番号」、「売上先」、「売上に関する日付」、「少なくとも品名・数量・単価のデータを含む1つもしくは複数の売上項目」、を示す情報の集合体を、1枚の売上伝票を構成する情報として格納する売上伝票格納手段と、
    前記仕入伝票格納手段内に格納されている情報と、前記売上伝票格納手段内に格納されている情報と、に基づいて、仕入および売上に関する所定の会計処理を行う会計処理手段と、
    ディスプレイ画面上に、前記仕入伝票を構成する各情報の入力欄を表示しながら、この入力欄にオペレータの指示に基づいてデータを入力し、入力したデータを前記仕入伝票格納手段に格納する処理を行う仕入伝票入力手段と、
    ディスプレイ画面上に、前記売上伝票を構成する各情報の入力欄を表示しながら、この入力欄にオペレータの指示に基づいてデータを入力し、入力したデータを前記売上伝票格納手段に格納する処理を行う売上伝票入力手段と、
    ディスプレイ画面上に、前記仕入伝票格納手段内に格納されている所定の仕入項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータの全部もしくは一部を前記仕入伝票入力手段に引き渡すことにより、データを自動的に入力する仕入入力第1補助手段と、
    ディスプレイ画面上に、前記売上伝票格納手段内に格納されている所定の売上項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータの全部もしくは一部を前記仕入伝票入力手段に引き渡すことにより、データを自動的に入力する仕入入力第2補助手段と、
    ディスプレイ画面上に、前記売上伝票格納手段内に格納されている所定の売上項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータの全部もしくは一部を前記売上伝票入力手段に引き渡すことにより、データを自動的に入力する売上入力第1補助手段と、
    ディスプレイ画面上に、前記仕入伝票格納手段内に格納されている所定の仕入項目の所定のデータを、個々の項目ごとに区別可能な態様で表示し、任意の項目をオペレータに選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・単価を示すデータの全部もしくは一部を前記売上伝票入力手段に引き渡すことにより、データを自動的に入力する売上入力第2補助手段と、
    を備えることを特徴とする会計処理装置。
  2. 請求項1に記載の会計処理装置において、
    仕入伝票入力手段または売上伝票入力手段が、1つの仕入項目または売上項目を構成する入力欄を1行に並べて表示する機能を有し、各行ごとに単価×数量の積を求める乗算を行い、乗算結果を当該行に設けられた乗算金額表示欄に表示する機能を有することを特徴とする会計処理装置。
  3. 請求項2に記載の会計処理装置において、
    売上項目の単価として、売上単価と仕入単価との双方を示す情報を含ませるようにし、単価に関する入力欄および乗算金額表示欄については、1行を上下二段に分割し、前記入力欄の上段には売上単価、下段には仕入単価をそれぞれ入力できるようにし、前記乗算金額表示欄の上段には売上単価×数量の積、下段には仕入単価×数量の積をそれぞれ表示できるようにしたことを特徴とする会計処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の会計処理装置において、
    仕入入力第1補助手段が、仕入伝票格納手段内に格納されている仕入項目のうち、仕入伝票入力手段により表示されている仕入先入力欄に現時点で入力されている特定の仕入先に関連した特定の仕入項目のみを抽出し、抽出した仕入項目を選択対象として表示する機能を有することを特徴とする会計処理装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の会計処理装置において、
    売上入力第1補助手段が、売上伝票格納手段内に格納されている売上項目のうち、売上伝票入力手段により表示されている売上先入力欄に現時点で入力されている特定の売上先に関連した特定の売上項目のみを抽出し、抽出した売上項目を選択対象として表示する機能を有することを特徴とする会計処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の会計処理装置において、
    各補助手段が、オペレータの指示した検索条件に基づいて、所定の仕入項目もしくは売上項目のみを抽出し、抽出した項目を選択対象として表示する機能を有することを特徴とする会計処理装置
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の会計処理装置において、
    各補助手段が、1つの仕入項目または1つの売上項目を構成するデータを1行に並べて表示する機能を有し、オペレータに任意の行を指定させることにより、当該行に対応する項目を選択させることを特徴とする会計処理装置。
  8. 請求項7に記載の会計処理装置において、
    各補助手段が、オペレータによる選択対象となる項目を表示する際に、「仕入に関する日付」または「売上に関する日付」の新しい項目ほど、上の行に表示されるように、表示順を決定することを特徴とする会計処理装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の会計処理装置において、
    仕入項目として、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、
    仕入入力第1補助手段が、仕入項目のうち、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを表示してオペレータに任意の項目を選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・仕入単価のデータのすべてを仕入伝票入力手段に引き渡してデータの自動入力を行う機能を有し、
    仕入伝票入力手段が、前記自動入力されたデータに対して、オペレータの再入力操作に基づく修正を行う機能を有していることを特徴とする会計処理装置。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の会計処理装置において、
    仕入項目として、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、売上項目として、少なくとも、品名・数量・売上単価・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、
    仕入入力第2補助手段が、売上項目のうち、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを表示してオペレータに任意の項目を選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・仕入単価のデータのすべてを仕入伝票入力手段に引き渡してデータの自動入力を行う機能を有し、
    仕入伝票入力手段が、前記自動入力されたデータに対して、オペレータの再入力操作に基づく修正を行う機能を有していることを特徴とする会計処理装置。
  11. 請求項1〜8のいずれかに記載の会計処理装置において、
    売上項目として、少なくとも、品名・数量・売上単価・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、
    売上入力第1補助手段が、売上項目のうち、少なくとも、品名・数量・売上単価のデータを表示してオペレータに任意の項目を選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・売上単価・仕入単価のデータのすべてを売上伝票入力手段に引き渡してデータの自動入力を行う機能を有し、
    売上伝票入力手段が、前記自動入力されたデータに対して、オペレータの再入力操作に基づく修正を行う機能を有していることを特徴とする会計処理装置。
  12. 請求項1〜8のいずれかに記載の会計処理装置において、
    仕入項目として、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、売上項目として、少なくとも、品名・数量・売上単価・仕入単価のデータを含む情報を用いるようにし、
    売上入力第2補助手段が、仕入項目のうち、少なくとも、品名・数量・仕入単価のデータを表示してオペレータに任意の項目を選択させ、選択された項目に含まれる品名・数量・仕入単価のデータのすべてを仕入伝票入力手段に引き渡してデータの自動入力を行う機能を有し、
    売上伝票入力手段が、前記自動入力されたデータに対して、オペレータの再入力操作に基づく修正を行う機能を有していることを特徴とする会計処理装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の会計処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムまたはこのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2002170939A 2002-06-12 2002-06-12 会計処理装置 Pending JP2004021274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002170939A JP2004021274A (ja) 2002-06-12 2002-06-12 会計処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002170939A JP2004021274A (ja) 2002-06-12 2002-06-12 会計処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004021274A true JP2004021274A (ja) 2004-01-22

Family

ID=31170926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002170939A Pending JP2004021274A (ja) 2002-06-12 2002-06-12 会計処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004021274A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011248781A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Toshiba Corp 証券発注システムおよびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011248781A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Toshiba Corp 証券発注システムおよびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6628307B1 (en) User interface for internet application
US20050165651A1 (en) Point of sale business transaction data gathering using portable memory device
JP2009015768A (ja) 電子レシート発行システム、電子レシート発行装置および電子レシート発行方法
JP6267096B2 (ja) 商品販売データ処理装置及びプログラム
JPH1063955A (ja) 商品受注用pos端末のパネル表示方法並びに商品受注用pos端末並びに商品受注用pos端末を構成するコンピュータが読取可能な記憶媒体
JPH07200701A (ja) 通信販売用カタログ作成システム
JP4684875B2 (ja) 商品販売データ処理装置
US20170091875A1 (en) Information processing apparatus
JP2004054662A (ja) 工事台帳作成装置およびコンピュータに工事台帳作成を行わせるためのプログラム
JP2004021274A (ja) 会計処理装置
JP5182616B2 (ja) 商品発注システム
JP6849839B2 (ja) 取引データ処理装置、プログラム及び取引データ処理方法
JP2004021275A (ja) 会計処理装置
JP2004086796A (ja) 会計処理装置
JP2755059B2 (ja) メニュー式データ入力システム
JP3662869B2 (ja) 電子商取引方法、電子商取引システム及びプログラム
JP2003077062A (ja) Pos装置
JP2002108815A (ja) 入力ガイダンス機能付業務制御システム並びにその制御プログラムを記録したパッケージ記録媒体
JP2011243163A (ja) 会計処理システム、会計処理プログラム及び同プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2009187303A (ja) ネット販売システム
JPH11288437A (ja) 造園見積システム
JP7242766B2 (ja) 携帯端末及びプログラム
JP7058859B2 (ja) 商品販売データ処理装置、商品販売データ処理装置を備える商品販売データ処理システム及びプログラム
JP2005108055A (ja) 商品販売・買取り管理システム
JP6453988B2 (ja) 商品販売データ処理装置及びプログラム