JP2004021190A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像ユニットあるいは現像ユニットを含むプロセスカートリッジの装置本体に対する着脱時において発生しやすい衝撃がもたらすトナー飛散や零れ等を軽減できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】像担持体と、前記像担持体上に静電荷潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電荷潜像を現像してトナー像となす現像ユニットと、前記トナー像を転写材上に転写する転写手段と、転写領域を通過した前記像担持体の表面を清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置において、装置本体から取り外された現像ユニットの再装着を検知するとともに、少なくとも、前記現像ユニットと前記像担持体とを駆動制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図3
【解決手段】像担持体と、前記像担持体上に静電荷潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電荷潜像を現像してトナー像となす現像ユニットと、前記トナー像を転写材上に転写する転写手段と、転写領域を通過した前記像担持体の表面を清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置において、装置本体から取り外された現像ユニットの再装着を検知するとともに、少なくとも、前記現像ユニットと前記像担持体とを駆動制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に形成されたトナー像を転写材上に転写する構成の複写機、プリンタ、FAX(ファクシミリ)等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一様帯電されている像担持体表面にレーザ光源からなる書き込み手段を用いて画像データに応じたドット露光を付与して静電荷潜像を形成し、トナー(粉末)とキャリアとを含む二成分現像剤による反転現像を介して前記静電荷潜像をトナー像となし、次いで、転写手段により、前記トナー像と重畳するように転写領域に向けて搬送される転写材上に当該トナー像を転写させた後、分離手段により前記像担持体から前記転写材を分離し、搬送手段を介して前記転写材を定着装置に送り込み、加熱ローラおよび加圧ローラによる加熱・加圧作用で前記トナー像を定着させ、排紙手段により装置外に設けたトレイに排紙する構成の画像形成装置はよく知られている。
【0003】
また、上述のような画像形成装置に搭載される現像ユニット(現像装置)としては次のような構成を有するものが知られている。
【0004】
即ち、磁界形成手段である位置固定のマグネットと、前記マグネットを内蔵したローラ状の現像剤担持体(以下、現像スリーブという)と、前記現像スリーブに向けて現像剤を供給する現像剤供給手段と、前記現像剤供給手段により供給された現像スリーブ上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材等で構成される。
【0005】
そして、現像処理において、前記現像剤供給手段により現像スリーブ側に供給される現像剤は前記マグネットの作用で磁気吸引され、前記現像スリーブ上に担持されるとともに、当該現像スリーブの回転により現像領域(現像位置)まで搬送され、対向して回転する像担持体上の潜像を現像する。
【0006】
また、前記現像ユニット、帯電手段、転写手段、分離手段、像担持体、前記像担持体用のクリーニングユニット等は、それぞれ個別に取り扱うことができ、画像形成装置本体に対して着脱可能な形態を有している。
【0007】
あるいは、例えば、像担持体と前記した適宜の手段とを一体的に取り扱うことが可能なプロセスカートリッジとして構成し、当該プロセスカートリッジの形態で装置本体に対して取り付け、取り外しができるようになっている。
【0008】
しかしながら、いずれの形態においても、装置本体に対する着脱の際に機械的衝撃を発生する危惧があり、場合によっては、画像形成上大きな不利益を引き起こしかねない問題を抱えていた。
【0009】
例えば、現像ユニットに目を向けると、着脱時の衝撃により現像ユニット内に収納してある現像剤の浮遊飛散を生ぜしめ、現像ユニット内の上蓋(ケーシング)内壁面や、現像スリーブを支持する支持側板の内壁面上に不要なトナー付着を招来する。
【0010】
前述の如くに付着したトナーは、その後の画像形成における現像処理回数が増える毎に新たなトナーの凝着で顆粒状になり、やがて、現像ユニット外に零れ、転写材の搬送路上に沈積したり、あるいは、像担持体に付着したりして画像品質を損ねてしまうという問題がそれである。
【0011】
また、転写後の像担持体上に残留するトナーをクリーニングブレードで除去し、現像ユニットに戻して、再度、現像剤として使用するトナーリサイクル方式を採用した画像形成装置において、前記現像ユニットの着脱あるいはプロセスカートリッジを介しての着脱時における衝撃は次のような不具合を発生していた。
【0012】
即ち、現像ユニットに戻されたリサイクルトナーは直ちに現像処理に費やされるのではなく、補充された新規なトナーと一緒に混合撹拌され、所定の帯電量を得てから現像処理に費やされるものであり、その目的に見あうように現像ユニットは所定の機械的構成を有している。
【0013】
しかしながら、リサイクルトナーの中には紙粉等のトナー以外の異物が混じっており、また、リサイクルトナーの中には帯電量の少ないトナー(粉末)や、トナーとしての機能を果たすことができないスペントトナーなどが混在しているため、これらリサイクルトナーや紙粉が衝撃の反動で浮遊し、一部は現像スリーブ周りの開口から飛散して像担持体や転写材の搬送路を汚染し、また、一部は撹拌混合が充分になされない状態で撹拌混合領域から飛び出して現像スリーブ上に吸着担持されるような位置に移動し、結局、その後の画像形成において現像剤として使用され画質劣化を起こしてしまう不具合を惹起する。
【0014】
また、衝撃を受けた反動として、クリーニングユニットと現像ユニット間に設けたトナーリサイクルのための搬送路内にある弱帯電状態のリサイクルトナーや紙粉等が現像ユニット中に一気に還流する危険があり、このような場合、前記のトナー飛散や零れの現象は勿論、現像ユニット設置後の画像形成における画質劣化は一段と助長される。
【0015】
如上のように、紙粉の混入や、弱帯電量のトナー飛散、あるいは顆粒状となっての現像ユニットからの零れ現象は画像形成装置にとって重要な問題であり、一方において、環境に対する影響を考慮すれば、出来うる限り有効に資源を使うことが望ましい事はいうまでもない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その主たる目的は、現像ユニットあるいは現像ユニットを含むプロセスカートリッジの装置本体に対する着脱時において発生しやすい衝撃がもたらすトナー飛散や零れ等を軽減できる画像形成装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記の構成によって達成することができる。
【0018】
(1)像担持体と、前記像担持体上に静電荷潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電荷潜像を現像してトナー像となす現像ユニットと、前記トナー像を転写材上に転写する転写手段と、転写領域を通過した前記像担持体の表面を清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
装置本体から取り外された現像ユニットの再装着を検知するとともに、少なくとも、前記現像ユニットと前記像担持体とを駆動制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0019】
(2)像担持体と、前記像担持体上に静電荷潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電荷潜像を現像してトナー像となす現像ユニットと、前記トナー像を転写材上に転写する転写手段と、転写領域を通過した前記像担持体の表面を清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
前記現像ユニットと一体的に設けた振動素子を所定の間隔で作動させるとともに、少なくとも、前記現像ユニットと前記像担持体とを駆動制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0020】
(3)前記制御手段は、前記現像ユニットと前記像担持体とに対する駆動開始に先だって、前記現像ユニットの下方に位置する搬送通路上に転写材を給送し、かつ、停止状態に維持させることを特徴とする前記(1)または前記(2)に記載の画像形成装置。
【0021】
(4)前記制御手段は、前記現像ユニットと前記像担持体とに対する駆動終了後に所定枚数の転写材を通紙させることを特徴とする前記(1)または前記(2)に記載の画像形成装置。
【0022】
(5)前記制御手段は、電源投入に基づいて前記振動素子を駆動制御することを特徴とする前記(2)に記載の画像形成装置。
【0023】
(6)前記現像ユニットは、磁石を内蔵した可回転の現像剤担持体と、当該現像剤担持体に担持される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、上蓋とを含み、前記振動素子は、少なくとも、前記層厚規制部材または上蓋と一体的に設けてあることを特徴とする前記(2)に記載の画像形成装置。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面を用いて説明する。
【0025】
図1はデジタル式複写機からなる画像形成装置の構成を示す模式図である。
本実施の形態の画像形成装置は、電子写真方式を利用して像担持体上に形成したトナー画像を普通紙等の転写材上に形成するもので、自動原稿送り装置1、画像読取装置2、画像形成部3、転写材収納部4、給紙部5、反転排紙・再給紙部6、および反転搬送部8を備えている。
【0026】
前記自動原稿送り装置1は、原稿を載置する原稿載置台11、原稿載置台11上に載置された原稿を分離する原稿分離手段12、原稿分離手段12で分離された原稿を搬送する複数のローラを含む原稿搬送手段13、原稿搬送手段13で搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段14、原稿排紙手段14によって排紙された原稿を載置する原稿排紙台15、および、両面複写モードにおいて原稿の表裏を反転させるためのローラ対からなる原稿反転手段16を有している。
【0027】
装置本体上部の100は操作部で、110は画像形成を開始させるスタートボタン、120は電源スイッチを示す。
【0028】
前記原稿載置台11上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、原稿分離手段12によって1枚づつ分離され、前記原稿搬送手段13によって画像読取位置に向けて搬送される。
【0029】
原稿読取位置は前記原稿搬送手段13の下方部に設けられており、画像読み取り装置2のスリット21を通して原稿の画像が読み取られるようになっている。
【0030】
一方、原稿の両面の画像を読み取る際には、一度片面の画像が読み取られた原稿を原稿反転手段16に導き、原稿の後端が前記原稿反転手段16を構成する反転ローラ対に挟持された状態において当該反転ローラ対を停止させ、逆回転させて原稿の表裏を反転し、再度、前記原稿搬送手段13で搬送することにより、前記原稿読取位置において他の面(第2面)の画像を読み取ることができる。
【0031】
このような工程が原稿載置台11上に載置された原稿の枚数分繰り返される。
また、前記自動原稿送り装置1は可倒式に構成されており、この自動原稿送り装置1を起こしてプラテンガラス22上を開放し、当該プラテンガラス22上に原稿を直接載置して複写を行うこともできるように構成してある。
【0032】
画像読取装置2は、原稿の画像を読み取って画像データを得るための装置であり、前記スリット21を介して原稿を照射するランプ231と原稿からの反射光を反射させる第1ミラー232とを一体化してなる第1ミラーユニット23と、前記第1ミラー232からの光を反射させる第2ミラー241と第3ミラー242とを一体化してなる第2ミラーユニット24と、当該第2ミラーユニット24からの反射光を、撮像素子であるCCDに結像させる結像レンズ25、および、当該結像レンズ25によって結像された光像を光電変換するライン状のCCD26を有する。
【0033】
光電変換されたアナログ信号は、アナログ処理後にA/D変換され、適宜の画像処理を施された後、画像データとして制御手段C内のメモリに蓄積される。
【0034】
前記制御手段CはCPUからなり、装置全体をマルチタスクで制御する。
換言すれば、装置本体に設けた電源スイッチ120のONの信号入力により、定着装置の加熱源の通電制御を行わせたり、装置のイニシャライズのために、プログラムフローに従って関係する各手段を駆動制御する。
【0035】
また、装置のイニシャライズが終了した後、アイドリング状態を維持し、画像形成のためのスタートボタン110の押下に従って、選択指示された画像形成モードに応じた動作を各駆動手段の駆動制御を介して実行させる。
【0036】
なお、前記自動原稿送り装置1によって送られる原稿を前記画像読取装置2で読み取る態様においては、前記第1ミラーユニット23、および、前記第2ミラーユニット24は、図示位置に固定される。
【0037】
また、前記プラテンガラス22上に載置された原稿の画像の読み取りは、前記第1ミラーユニット23と前記第2ミラーユニット24とを、光路長を保ちながら、プラテンガラス22に沿って移動させることにより行う。
【0038】
画像形成部3は、像担持体としての光導電性感光層を表面に有する感光体ドラム31、当該感光体ドラム31の表面を一様帯電させる帯電電極を含む帯電手段(以下、帯電器という)32、画像処理後の画像データに基いて作動され、前記感光体ドラム31上を露光して静電荷潜像を形成するための露光手段であるレーザ書込手段33、前記感光体ドラム31上に形成される静電荷潜像を反転現像してトナー像となすローラ状の現像剤担持体(以下、現像スリーブという)300を有する現像ユニット(以下、現像器という)34、前記トナー像を普通紙等からなる転写材(以下、用紙という)上に転写せしめる転写電極を含む転写手段(以下、転写器という)35、トナー像が転写された用紙の裏面から、例えば、ACまたはACとDCを重畳させた電圧によるコロナ放電を行い、前記感光体ドラム31上からの用紙の分離を促進する分離手段36、および、転写工程終了後の前記感光体ドラム31を清掃するためのブレードを含むクリーニングユニット37等を有する。
【0039】
本実施の形態においては、前記感光体ドラム31、現像器34、および、クリーニングユニット37はプロセスカートリッジ3Aとして構成してある。
【0040】
また、トナーリサイクル方式を採用しているが、トナーリサイクルのための構成は基本的に公知であるため、図においては割愛してある。
【0041】
更に、例えば、清掃等の理由により、装置本体に対して一度組み込まれたプロセスカートリッジ3Aが取り外され、再度、所定位置に組み込まれると、即ち、その組み込み回数が二回目以上である場合、管理のための制御モードが自動的に選択され、前記感光体ドラム31と現像器34が所定時間にわたって駆動制御されるように構成してある。
【0042】
同じプロセスカートリッジに対する組み込み動作が2回目以上か否かの回数は、当該プロセスカートリッジの移動路上に適宜のセンサからなる検知手段(不図示)を設けるとともに、その検知手段の出力変化情報を前記制御手段Cに取り込み、監視フローで監視することにより判断することができる。
【0043】
また、前記監視フローによる判断を基に制御モードが選択されると、感光体ドラム31、および、現像器34を駆動するモータや、適宜の動力伝達系の作動が開始される。
【0044】
実施の形態における前記帯電電極、転写電極および分離手段の分離電極は、酸化被膜したタングステンワイヤからなる。
【0045】
また、前記現像器34に収納されている現像剤は、粒子状のフェライトにスチレンアクリル樹脂やシリコン樹脂をコーティングしたことからなる、所謂、コーティングキャリアと、重合法により製造した重合トナーとを主要成分とする二成分現像剤からなる。
【0046】
38は分離後の用紙を、定着装置、例えば、加熱ローラ型の定着装置9に向けて搬送する搬送ベルト、63は排紙ローラである。
【0047】
前記定着装置9は、加熱源Hを内蔵し、その周囲を独立回転する定着上ローラ900と、前記定着上ローラ900と圧接しながら回転する定着下ローラ903からなる定着処理手段を主要素とし、定着排出ローラ61、用紙の搬送路を選択的に切り替える切替手段62等を一体的に有している。
【0048】
なお、図中のWは前記定着上ローラ900の表面に接触して設けたクリーニングウェブで、例えば、装置作動中における適宜の時間間隔で図の左側に示す巻き取り芯上に少しづつ巻き取られるようになっている。
【0049】
上記構成による画像形成は、適宜の駆動手段によって矢示の方向に回転する感光体ドラム31を帯電器32により順次帯電した後、レーザ書込手段33によるドット露光で原稿画像に対応した静電荷潜像を形成し、現像器34を用いて接触現像もしくは非接触現像により前記静電荷潜像をトナー像となし、その後、第2給紙手段としてのレジストローラ56の回転開始により給送される用紙上に、前記転写器35の作用を介して転写させることで達成される。
【0050】
実際には、前記レジストローラ56に用紙が到達している状態で、当該レジストローラ56の回転開始に伴う給紙にタイミングを合わせて、前記感光体ドラム31上にトナー像を形成するためのプロセスを開始するようになっている。
【0051】
そのために、書込部から転写器までの距離とレジストローラから転写器までの距離を同一に設定するとともに、感光体ドラム31、レジストローラ56、転写前ローラ57の線速度を同一に設定してある。
【0052】
転写後の用紙は分離手段36の作用により前記感光体ドラム31上から分離され、前記定着装置9の加熱・加圧作用を受けた後、機外に排出される。
【0053】
一方、転写領域を通過した感光体ドラム31は更に回転を続け、クリーニングユニット37を構成するブレードによって残留トナーを除去され、次の画像形成への準備がなされる。
【0054】
構成の説明に戻って、用紙収納部4には、用紙Pを積層状態で収納する給紙トレイ400、410、420が上下方向に配列してあり(用紙Pは給紙トレイ400においてのみ図示)、また、それぞれの給紙トレイは、専用の給紙ローラ401、411、421と重層防止用の分離手段である一対の分離ローラ403、413、423とを一体的に引き出し可能に設けてある。
【0055】
給紙部5には、前記給紙トレイ400、410、420のそれぞれから前記画像形成部3へと用紙Pを搬送するための搬送手段として、搬送ローラ対(以下、搬送ローラともいう)R1、R2、R3、R4、R5、R6を設けてある。
【0056】
前記搬送ローラR1乃至R3は、プレレジストローラとして前記給紙トレイ400、410、420と一体的に設けることが好ましく、本実施の形態においては一体構成としてある。
【0057】
PSはフォトセンサで、例えば、給紙トレイ400から給紙ローラ401により給紙された用紙Pが前記分離ローラ403の下流に設けてある前記搬送ローラ対R1に到達したか否かを検知する機能を有し、搬送ローラR1の直前の位置に配設してある。
【0058】
55は前記用紙Pの搬送方向にみて前記搬送ローラR6の下流に設けた搬送ローラで、反転搬送部8を介して送り出される用紙の搬送路と、例えば、給紙トレイ400から給紙される用紙の搬送路との合流部に設けてある。
【0059】
反転排紙・再給紙部6は、転写・定着後の用紙Pを反転排紙したり、両面画像形成モードに従って用紙Pを再給紙するための領域であり、前記定着排出ローラ61により排出された用紙Pをそのまま機外へ排出する場合と、表裏反転させた後に排出する場合、および、用紙Pの裏面(第2面)に画像形成するために当該用紙Pを前記レジストローラ56に向けて再給紙する場合とにおいて搬送路を切り替える切替手段(既述)62を有している。
【0060】
画像形成された用紙Pをそのまま、即ち、今、転写した画像面を上側にしたまま排出する場合は、前記切替手段62を図において一点鎖線で示す位置に保持させ、また、画像形成された用紙Pの表裏を反転させて排出する場合は、前記切替手段62を図において実線で示す位置に保持させて、前記定着排出ローラ61により搬送される用紙Pを搬送ローラ600、610が付設されている搬送路中に送り込み、後端が前記搬送ローラ600の手前位置に到達するタイミングで前記ローラ群の作動を停止させ、しかる後、前記搬送ローラ600の回転方向を前記と逆方向に回転せしめることにより、前記切替手段62の左側を通過せしめ、排紙ローラ63を介して、機外の排紙トレイ64へと排出する。
【0061】
更に、第1面に引き続き用紙Pの第2面に画像を形成する両面画像形成モードの場合は、前記切替手段62を図において実線で示す位置に保持させ、定着排出ローラ61により搬送される用紙を、排紙モータで駆動される反転排紙・再給紙部6の各搬送ローラ600、610を介して反転搬送部8に送り込み、当該反転搬送部8において用紙Pの表裏を反転させた後、前記レジストローラ56に向けて送り出すことになる。
【0062】
前記用紙Pの第2面に転写画像を得るまでのプロセスは前述と同じであり、また、定着処理後の用紙Pの排紙については、前記したいずれかの形態による。
【0063】
なお、前記反転搬送部8は、前記搬送ローラ610により搬送される用紙Pを更に右方向に送り込み、その後端を挟持しているタイミングで回転停止した後に逆回転するように駆動制御される搬送ローラ対800を有し、当該搬送ローラ対800の逆回転により用紙Pを左方向に搬送し、その途上から上方に弧を描いた後に右方向に延びる搬送路をもって構成される。
【0064】
搬送ローラ対800を含む803、805、807、809、811は、前記反転搬送部8の搬送路上に設けた複数の搬送ローラ対(以下、単に、搬送ローラという)である。
【0065】
次に、図1を参酌しながら、図2を用いて本発明をより詳細に説明する。
図2は、装置本体に対するプロセスカートリッジの挿脱に伴って選択される制御モードの監視フローを示すフローチャート図である。
【0066】
前記制御モードに係わるプログラムは前記制御手段C内のメモリに記憶されており、モータ等の駆動を制御する。
【0067】
換言すれば、制御手段Cは、後記するように、現像器34等の装置本体に対する装着(取り付け)及び脱離(取り外し)を検知するとともに、モータ等の駆動手段を駆動制御する制御手段であるということができる。
【0068】
また、検知の有無等の判断はプログラム中の判断ステップ(判断工程)が実質的な判断手段として機能する。
【0069】
図2において、監視フローがスタートすると、装置本体の前扉が開けられたか否かが判断され(ステップS1)、YESであれば、次いで、装着状態にあるプロセスカートリッジ3Aが装置本体から取り外されたか否かが判断される(ステップS2)。
【0070】
換言すれば、プロセスカートリッジ3Aの取り外しが現像器34の脱離とみなされ、現像器脱離のフラグの有無が判断される。
【0071】
前記前扉の開閉やプロセスカートリッジ3Aの脱離(装着も同じ)は適宜のセンサによる出力の変化を取り込むことにより達成できる。
【0072】
ステップS2においてYESであれば、次に、前記プロセスカートリッジ3Aが装着されたか否か、換言すれば、現像器34の再装着を示すフラグの有無が判断され(ステップS3)、YESの場合は現像器34および感光体ドラム31を駆動する制御モードが選択され、そのプログラムが実施される(ステップS4)ことになる。
【0073】
具体的には、本実施の形態において、少なくとも、現像器34と感光体ドラム31とが駆動制御され、例えば、現像スリーブ300と感光体ドラム31とが所定時間、回転駆動されるようになっている。
【0074】
この場合、画像形成プロセスにおいて実施される現像バイアス電圧の印加は行わないが、帯電電位、現像バイアス電圧を所定値にして制御を行っても良い。
【0075】
また、前記制御モードの実施においては、前記現像器等の被駆動に先立って用紙Pを、例えば、給紙トレイ400から給送し、前記現像器34の下側にある用紙Pの搬送通路上に停止状態で維持する。
【0076】
このことにより、現像器34あるいは感光体ドラム31から零れ落ちるトナーがあっても、前記用紙Pで受けることが出来、搬送通路を汚染から保護することが可能となる。
【0077】
また、前記用紙Pは、感光体ドラム31等の回転制御が終了した後に前記制御手段Cを介して駆動制御される搬送ベルト38等により搬送され、機外に排出されるようになっている。
【0078】
ステップ4における制御モードの実施を受け、フラグの初期化がなされ(ステップS5)、制御モードは終了する。
【0079】
なお、ステップS1において前扉の開の判断がNOである場合、当然のこととして制御モードが実行されることはなく、また、ステップS1において前扉の開の判断がYESであったとしても、ステップS2において現像器の脱離のフラグがない(NO)場合、同様に制御モードは実行されることがない。
【0080】
なお、上記において、予め用紙Pを所定の搬送通路上に臨ましめておく代わりに、現像器および感光体ドラムの駆動制御を行う制御モード終了後に、用紙Pを何枚か連続して通す、所謂通紙を行い、この用紙により搬送通路上に吐き出されたトナーを拾い上げて汚れを軽減することもある程度は可能であるが、確実性の点から用紙待機の構成が好ましい。
【0081】
前記は本発明に係わる第1の実施の形態であるが、次に第2の実施の形態について、現像器の構成を示す模式図である図3を用いて説明する。
【0082】
第2の実施の形態において、特定条件に至った場合、自動的に制御モードが選択され、少なくとも現像器と感光体ドラムとを所定時間にわたって駆動制御する基本的な構成は前記第1の実施の形態と同じである。
【0083】
図中、340は現像器34の外側を形成するケーシングで、感光体ドラム31に対向した位置に開口70を有し、現像スリーブ300の周面一部が前記開口70に臨んでいる。
【0084】
矢示の如く反時計方向に独立して回転できる前記現像スリーブ300内には磁界形成手段としての磁石Mが位置固定で保たれている。
【0085】
前記磁石Mは現像領域に対向した主磁石N1と、前記現像スリーブの回転方向にみて前記主磁石N1の下流位置に設けられており反発磁界を形成するための磁石S1、S2と、前記磁石S2と前記主磁石N1との間に設けた現像剤搬送磁石N2、S3の5つの磁石(磁極)を有する。
【0086】
341は現像剤収容部で、当該現像剤収容部は、スクリューからなる2本の現像剤撹拌搬送部材342、343と、前記現像スリーブ300に対して現像剤を供給するパドル状の現像剤供給部材344とを備えている。
【0087】
前記現像剤撹拌搬送部材342、343は新規に補充されるトナーと、現像処理後の現像剤とを混合撹拌し、現像剤の均一な混合と所定の摩擦帯電量を前記トナーに付与するように機能する。
【0088】
また、前記現像剤供給部材344は現像スリーブに現像剤を供給する一方において、前記現像スリーブ300上から除去される現像処理後の現像剤を前記現像剤撹拌搬送部材342、343側に排出する。
【0089】
346は前記磁石Mの作用により磁気吸引され、前記現像スリーブ300上に担持される現像剤の層厚を規制するための層厚規制部材で、前記磁石S2と、当該磁石S2に隣接した前記現像剤搬送磁石N2との間の前記現像スリーブの外周面に近接対向する規制部位を有する。前記層厚規制部材346は、前記ケーシング340を構成する上蓋部位(以下、上蓋という)345上に取り付けてある。
【0090】
348は、例えば、コアレスモータKHN6(製品名:松下電器産業株式会社製)のような振動素子で、1つは前記層厚規制部材346上に設けてあり、他の1つは現像剤撹拌搬送部材342の上方にある上蓋345の外側面上に設けてある。
【0091】
前記振動素子348は所定の時間間隔で作動するように前記制御手段Cを介して駆動制御される。
【0092】
ここでいう所定の時間間隔とは、一定間隔に限定されるものではなく、例えば、前記電源スイッチ120が毎朝ONされる情報に基づいて駆動制御する態様でも、あるいは、装置の稼働時間を計時し、所定値に達する度毎に駆動制御する態様であっても、更には、それらの組み合わせであってもよい。
【0093】
換言すれば、前記振動素子348は、ケーシング340を構成する側板や上蓋345の内面等に付着するトナー、紙粉等を強制的に除去し、画像形成に及ぼす支障を軽減することができるように装置に合わせて仕様を自由に決定できるもので、設置個数も実施の態様に限定されるものではない。
【0094】
斯様な構成の現像器34が作動すると、現像剤供給部材344の矢示方向の回転により、現像剤が現像スリーブ300に向けて搬送供給され、磁石S2の作用で磁気吸引される。
【0095】
磁気吸引された現像剤は、磁石Mを内蔵する前記現像スリーブ300の外周面上に担持され、層厚規制部材346により規制された後、現像剤搬送磁石N2、S3の作用下に、当該現像スリーブ300の回転によって現像領域に向けて搬送され、感光体ドラム31に対する現像処理が終了した後の現像剤は、磁石S1とS2との間で前記現像スリーブ300から自動的に離脱される。
【0096】
上述の如く除去された現像剤は、前記現像剤供給部材344の下側部分におけるパドルの回転で現像剤撹拌搬送部材343に送り込まれ、当該現像剤撹拌搬送部材343の回転により紙面の手前方向に順次搬送された後、他の現像剤撹拌搬送部材342に受け渡され、補給トナーと混合撹拌されながら紙面の裏側方向に搬送され、その終端部付近で現像剤撹拌搬送部材342に受け渡され、手前方向に搬送される途上で、順次、現像剤供給部材344の周囲に貯留している現像剤上に堆積される循環経路を辿り、再度現像処理に費やされることになる。
【0097】
しかるに、例えば、前記のような現像器34を有する画像形成装置が、電源スイッチ120のONになったことを制御手段Cが検知(判断の意)することにより自動的に制御モードを実行する構成である場合、電源スイッチONにより、前記振動素子348に所定の電圧が印加され、当該振動素子348が駆動制御される。
【0098】
前記振動素子348の作動に伴う振動は上蓋345や側板に伝搬され、当該上蓋や側板の内壁面上に付着あるいは堆積しているトナーは強制的に除去される。
【0099】
また、前記振動素子348の駆動と同時あるいは前後して前記現像器34、具体的には、現像スリーブ300と感光体ドラム31とが回転駆動される。
【0100】
このとき現像スリーブ300に対する現像バイアス電圧は第1の実施の形態におけると同様にOFFしておくことが望ましいが、帯電電位、現像バイアス電圧を所定値にして制御を行っても良い。
【0101】
前記現像スリーブの回転により、摩擦帯電量の少ない(弱帯電量)一部のトナーが前記開口70から飛散し、その下側にある用紙Pの搬送通路上に付着したりする事が考えられるが、第1の実施の形態で述べたように、予め前記した領域に該当する搬送通路上に用紙Pを給送し、停止させておくことにより搬送通路を汚染から保護することが可能となる。
【0102】
また、リサイクルトナー中に紙粉が混入している場合、当該紙粉も弱帯電トナーと同様に開口70から吐き出されるので、実際に形成される画像は弱帯電トナー(飛散しやすいトナーともいえる)や紙粉の付着による汚れ等の影響を受けることが少なく、結果として、良好な画像を安定して得ることができる。
【0103】
また、実際の画像形成プロセスにおいて、トナー等が塊となって現像器からこぼれ落ちたり、形成画像に付着したりする機会がないように考慮しての上記構成であるが、仮に、塊が出来た場合でも、制御モードの実行により上述の如き弊害を抑制することができる。
【0104】
尚、トナーリサイクル方式に伴う弱帯電トナーや紙粉の不具合を軽減しうる効果は第1の実施の形態においても享受しうるものであることはいうまでもない。
【0105】
また、上記において予め用紙Pを所定の搬送通路上に臨ましめておく代わりに、現像器および感光体ドラムの駆動制御を行う制御モード終了後に通紙を行い、用紙の搬送通路上に吐き出されたトナーを拾い上げることで汚れを軽減することもある程度は可能である。
【0106】
また、前記現像器34の構成において、出来る限りトナーとケーシングの内壁との接触機会を少なくする事が望ましい。
【0107】
例えば、層厚規制通過位置から現像領域に至る間の上蓋345の内壁面に対して層厚規制された現像剤が接触しないように構成して現像剤が受けるストレスを出来る限り緩和し、以て、スペントトナーの発生や、それに基づくトナーの顆粒化を防止することにより、不具合の発生を減少させることが可能である。
【0108】
上記の実施の形態において、現像器はプロセスカートリッジを介して間接的に装置本体に対して脱着される構成として説明したが、本発明は現像器を単体で取り扱う形態を排除するものではなく、更に、像担持体にしても感光体ドラムに限定されるものでもない。
【0109】
【実施例】
以下に説明する比較例および実施例は、デジタル複写機、コニカSitios7075(コニカ株式会社製)を改造した複写機を用いて実施したものである。
【0110】
(比較例1)
現像器の着脱判断なし(制御モードなし)
感光体ドラム:OPC(φ100mm)
感光体ドラム線速度:400mm/sec
現像剤:平均粒径6μmの重合トナーと平均粒径60μmのアクリルコーティングキャリアからなる二成分現像剤
感光体帯電電位Vs:−750V
現像バイアスVbias:−600V
(実施例1)
現像器の着脱判断あり(制御モードあり)
使用中の現像器を取り出し、再装着後、現像器および感光体ドラムのみを3分間回転させる制御モードを実行した。このとき、用紙を現像器の下部に位置する搬送通路上に給紙し、制御モード実行後に排出した。
【0111】
感光体ドラム:OPC(φ100mm)
感光体ドラム線速度:400mm/sec
現像剤:平均粒径6μmの重合トナーと平均粒径60μmのアクリルコーティングキャリアからなる二成分現像剤
感光体帯電電位Vs:−750V
現像バイアスVbias:−600V
以上の条件で100kc(10万枚画像形成)実行後に現像器を装置本体から取り出し、再装着後に100枚の画像形成を行い画像サンプルの比較を行った。
【0112】
比較の対象はかぶり濃度である。かぶり濃度は、濃度計X−Rite 310TR(日本平板機材株式会社製)を使用し、画像サンプルの白地部の濃度から用紙の濃度を引いたときの濃度とした。
【0113】
比較の結果、比較例1では最大で濃度0.015のカブリが100枚の画像サンプルに発生し、搬送通路上には、飛散トナーに伴う汚れの発生が目視できた。
【0114】
一方、実施例1では搬送通路上に準備した用紙上に飛散トナーの堆積がみられたが、画像サンプルにおけるカブリ濃度は0.003以下に押さえられ、良好な画質の画像を安定して得ることができた。
【0115】
(比較例2)
現像器に振動素子の設置なし(制御モードなし)
感光体ドラム:OPC(φ100mm)
感光体ドラム線速度:400mm/sec
現像剤:平均粒径6μmの重合トナーと平均粒径60μmのアクリルコーティングキャリアからなる二成分現像剤
感光体帯電電位Vs:−750V
現像バイアスVbias:−600V
(実施例2−1)
層厚規制部材上に振動素子設置(制御モードあり)
振動素子として携帯電話等の振動に使用している扁平型ブラシレスモータBUL(松下電気産業株式会社製)を20kc毎の制御モードにおいて3分間振動させた。また、これとほぼ同時間帯に現像器と感光体ドラムとを駆動し、このとき、用紙を現像器の下部に位置する搬送通路上に給紙し、制御モード実行後に排出した。
【0116】
感光体ドラム:OPC(φ100mm)
感光体ドラム線速度:400mm/sec
現像剤:平均粒径6μmの重合トナーと平均粒径60μmのアクリルコーティングキャリアからなる二成分現像剤
感光体帯電電位Vs:−750V
現像バイアスVbias:−600V
以上の条件で100kc(10万枚画像形成)実行後に現像器を装置本体から取り出し、再装着後に100枚の画像形成を行い画像サンプルの比較を行った。
【0117】
比較の対象は実施例1と同様にかぶり濃度である。かぶり濃度は、濃度計X−Rite 310TR(日本平板機材株式会社製)を使用し、画像サンプルの白地部の濃度から用紙の濃度を引いたときの濃度とした。
【0118】
比較の結果、比較例2では最大で濃度0.015以上のカブリが画像サンプルに発生し、搬送通路上には、飛散トナーに伴う汚れの発生が目視できた。
【0119】
一方、実施例2−1では制御モード実行時に搬送通路上に準備した用紙上に飛散トナーの堆積がみられたが、制御モード終了後の画像サンプルにおけるカブリ濃度は0.003以下に押さえられ、良好な画質の画像を安定して得ることができた。
【0120】
(実施例2−2)
現像器の上蓋に振動素子設置(制御モードあり)
振動素子として携帯電話等の振動部品に使用されているコアレスモータKHN6(製品名:松下電器産業株式会社製)を20kc毎の制御モードにおいて3分間振動させた(仕様電圧1.6V)。また、これとほぼ同時間帯に現像器と感光体ドラムとを駆動し、このとき、用紙を現像器の下部に位置する搬送通路上に給紙し、制御モード実行後に排出した。
【0121】
その結果、実施例2−2では制御モード実行時に搬送通路上に準備した用紙上に飛散トナーの堆積がみられたが、制御モード終了後の画像サンプルにおけるカブリ濃度は実施例1および実施例2−1と同様に0.003以下に押さえられ、良好な画質の画像を安定して得ることができた。
【0122】
【発明の効果】
簡単な構成により、現像器からのトナー飛散やトナー零れに基因する不具合を極力抑制することができ、良好な品質の画像を安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル式複写機からなる画像形成装置の構成を示す模式図である。
【図2】装置本体に対するプロセスカートリッジの挿脱に伴って選択される制御モードの監視フローを示すフローチャート図である。
【図3】現像器の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
300 現像スリーブ
342,343 現像剤撹拌搬送部材
344 現像剤供給部材
346 層厚規制部材
348 振動素子
C 制御手段
M 磁石
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に形成されたトナー像を転写材上に転写する構成の複写機、プリンタ、FAX(ファクシミリ)等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一様帯電されている像担持体表面にレーザ光源からなる書き込み手段を用いて画像データに応じたドット露光を付与して静電荷潜像を形成し、トナー(粉末)とキャリアとを含む二成分現像剤による反転現像を介して前記静電荷潜像をトナー像となし、次いで、転写手段により、前記トナー像と重畳するように転写領域に向けて搬送される転写材上に当該トナー像を転写させた後、分離手段により前記像担持体から前記転写材を分離し、搬送手段を介して前記転写材を定着装置に送り込み、加熱ローラおよび加圧ローラによる加熱・加圧作用で前記トナー像を定着させ、排紙手段により装置外に設けたトレイに排紙する構成の画像形成装置はよく知られている。
【0003】
また、上述のような画像形成装置に搭載される現像ユニット(現像装置)としては次のような構成を有するものが知られている。
【0004】
即ち、磁界形成手段である位置固定のマグネットと、前記マグネットを内蔵したローラ状の現像剤担持体(以下、現像スリーブという)と、前記現像スリーブに向けて現像剤を供給する現像剤供給手段と、前記現像剤供給手段により供給された現像スリーブ上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材等で構成される。
【0005】
そして、現像処理において、前記現像剤供給手段により現像スリーブ側に供給される現像剤は前記マグネットの作用で磁気吸引され、前記現像スリーブ上に担持されるとともに、当該現像スリーブの回転により現像領域(現像位置)まで搬送され、対向して回転する像担持体上の潜像を現像する。
【0006】
また、前記現像ユニット、帯電手段、転写手段、分離手段、像担持体、前記像担持体用のクリーニングユニット等は、それぞれ個別に取り扱うことができ、画像形成装置本体に対して着脱可能な形態を有している。
【0007】
あるいは、例えば、像担持体と前記した適宜の手段とを一体的に取り扱うことが可能なプロセスカートリッジとして構成し、当該プロセスカートリッジの形態で装置本体に対して取り付け、取り外しができるようになっている。
【0008】
しかしながら、いずれの形態においても、装置本体に対する着脱の際に機械的衝撃を発生する危惧があり、場合によっては、画像形成上大きな不利益を引き起こしかねない問題を抱えていた。
【0009】
例えば、現像ユニットに目を向けると、着脱時の衝撃により現像ユニット内に収納してある現像剤の浮遊飛散を生ぜしめ、現像ユニット内の上蓋(ケーシング)内壁面や、現像スリーブを支持する支持側板の内壁面上に不要なトナー付着を招来する。
【0010】
前述の如くに付着したトナーは、その後の画像形成における現像処理回数が増える毎に新たなトナーの凝着で顆粒状になり、やがて、現像ユニット外に零れ、転写材の搬送路上に沈積したり、あるいは、像担持体に付着したりして画像品質を損ねてしまうという問題がそれである。
【0011】
また、転写後の像担持体上に残留するトナーをクリーニングブレードで除去し、現像ユニットに戻して、再度、現像剤として使用するトナーリサイクル方式を採用した画像形成装置において、前記現像ユニットの着脱あるいはプロセスカートリッジを介しての着脱時における衝撃は次のような不具合を発生していた。
【0012】
即ち、現像ユニットに戻されたリサイクルトナーは直ちに現像処理に費やされるのではなく、補充された新規なトナーと一緒に混合撹拌され、所定の帯電量を得てから現像処理に費やされるものであり、その目的に見あうように現像ユニットは所定の機械的構成を有している。
【0013】
しかしながら、リサイクルトナーの中には紙粉等のトナー以外の異物が混じっており、また、リサイクルトナーの中には帯電量の少ないトナー(粉末)や、トナーとしての機能を果たすことができないスペントトナーなどが混在しているため、これらリサイクルトナーや紙粉が衝撃の反動で浮遊し、一部は現像スリーブ周りの開口から飛散して像担持体や転写材の搬送路を汚染し、また、一部は撹拌混合が充分になされない状態で撹拌混合領域から飛び出して現像スリーブ上に吸着担持されるような位置に移動し、結局、その後の画像形成において現像剤として使用され画質劣化を起こしてしまう不具合を惹起する。
【0014】
また、衝撃を受けた反動として、クリーニングユニットと現像ユニット間に設けたトナーリサイクルのための搬送路内にある弱帯電状態のリサイクルトナーや紙粉等が現像ユニット中に一気に還流する危険があり、このような場合、前記のトナー飛散や零れの現象は勿論、現像ユニット設置後の画像形成における画質劣化は一段と助長される。
【0015】
如上のように、紙粉の混入や、弱帯電量のトナー飛散、あるいは顆粒状となっての現像ユニットからの零れ現象は画像形成装置にとって重要な問題であり、一方において、環境に対する影響を考慮すれば、出来うる限り有効に資源を使うことが望ましい事はいうまでもない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その主たる目的は、現像ユニットあるいは現像ユニットを含むプロセスカートリッジの装置本体に対する着脱時において発生しやすい衝撃がもたらすトナー飛散や零れ等を軽減できる画像形成装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記の構成によって達成することができる。
【0018】
(1)像担持体と、前記像担持体上に静電荷潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電荷潜像を現像してトナー像となす現像ユニットと、前記トナー像を転写材上に転写する転写手段と、転写領域を通過した前記像担持体の表面を清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
装置本体から取り外された現像ユニットの再装着を検知するとともに、少なくとも、前記現像ユニットと前記像担持体とを駆動制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0019】
(2)像担持体と、前記像担持体上に静電荷潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電荷潜像を現像してトナー像となす現像ユニットと、前記トナー像を転写材上に転写する転写手段と、転写領域を通過した前記像担持体の表面を清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
前記現像ユニットと一体的に設けた振動素子を所定の間隔で作動させるとともに、少なくとも、前記現像ユニットと前記像担持体とを駆動制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【0020】
(3)前記制御手段は、前記現像ユニットと前記像担持体とに対する駆動開始に先だって、前記現像ユニットの下方に位置する搬送通路上に転写材を給送し、かつ、停止状態に維持させることを特徴とする前記(1)または前記(2)に記載の画像形成装置。
【0021】
(4)前記制御手段は、前記現像ユニットと前記像担持体とに対する駆動終了後に所定枚数の転写材を通紙させることを特徴とする前記(1)または前記(2)に記載の画像形成装置。
【0022】
(5)前記制御手段は、電源投入に基づいて前記振動素子を駆動制御することを特徴とする前記(2)に記載の画像形成装置。
【0023】
(6)前記現像ユニットは、磁石を内蔵した可回転の現像剤担持体と、当該現像剤担持体に担持される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、上蓋とを含み、前記振動素子は、少なくとも、前記層厚規制部材または上蓋と一体的に設けてあることを特徴とする前記(2)に記載の画像形成装置。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面を用いて説明する。
【0025】
図1はデジタル式複写機からなる画像形成装置の構成を示す模式図である。
本実施の形態の画像形成装置は、電子写真方式を利用して像担持体上に形成したトナー画像を普通紙等の転写材上に形成するもので、自動原稿送り装置1、画像読取装置2、画像形成部3、転写材収納部4、給紙部5、反転排紙・再給紙部6、および反転搬送部8を備えている。
【0026】
前記自動原稿送り装置1は、原稿を載置する原稿載置台11、原稿載置台11上に載置された原稿を分離する原稿分離手段12、原稿分離手段12で分離された原稿を搬送する複数のローラを含む原稿搬送手段13、原稿搬送手段13で搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段14、原稿排紙手段14によって排紙された原稿を載置する原稿排紙台15、および、両面複写モードにおいて原稿の表裏を反転させるためのローラ対からなる原稿反転手段16を有している。
【0027】
装置本体上部の100は操作部で、110は画像形成を開始させるスタートボタン、120は電源スイッチを示す。
【0028】
前記原稿載置台11上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、原稿分離手段12によって1枚づつ分離され、前記原稿搬送手段13によって画像読取位置に向けて搬送される。
【0029】
原稿読取位置は前記原稿搬送手段13の下方部に設けられており、画像読み取り装置2のスリット21を通して原稿の画像が読み取られるようになっている。
【0030】
一方、原稿の両面の画像を読み取る際には、一度片面の画像が読み取られた原稿を原稿反転手段16に導き、原稿の後端が前記原稿反転手段16を構成する反転ローラ対に挟持された状態において当該反転ローラ対を停止させ、逆回転させて原稿の表裏を反転し、再度、前記原稿搬送手段13で搬送することにより、前記原稿読取位置において他の面(第2面)の画像を読み取ることができる。
【0031】
このような工程が原稿載置台11上に載置された原稿の枚数分繰り返される。
また、前記自動原稿送り装置1は可倒式に構成されており、この自動原稿送り装置1を起こしてプラテンガラス22上を開放し、当該プラテンガラス22上に原稿を直接載置して複写を行うこともできるように構成してある。
【0032】
画像読取装置2は、原稿の画像を読み取って画像データを得るための装置であり、前記スリット21を介して原稿を照射するランプ231と原稿からの反射光を反射させる第1ミラー232とを一体化してなる第1ミラーユニット23と、前記第1ミラー232からの光を反射させる第2ミラー241と第3ミラー242とを一体化してなる第2ミラーユニット24と、当該第2ミラーユニット24からの反射光を、撮像素子であるCCDに結像させる結像レンズ25、および、当該結像レンズ25によって結像された光像を光電変換するライン状のCCD26を有する。
【0033】
光電変換されたアナログ信号は、アナログ処理後にA/D変換され、適宜の画像処理を施された後、画像データとして制御手段C内のメモリに蓄積される。
【0034】
前記制御手段CはCPUからなり、装置全体をマルチタスクで制御する。
換言すれば、装置本体に設けた電源スイッチ120のONの信号入力により、定着装置の加熱源の通電制御を行わせたり、装置のイニシャライズのために、プログラムフローに従って関係する各手段を駆動制御する。
【0035】
また、装置のイニシャライズが終了した後、アイドリング状態を維持し、画像形成のためのスタートボタン110の押下に従って、選択指示された画像形成モードに応じた動作を各駆動手段の駆動制御を介して実行させる。
【0036】
なお、前記自動原稿送り装置1によって送られる原稿を前記画像読取装置2で読み取る態様においては、前記第1ミラーユニット23、および、前記第2ミラーユニット24は、図示位置に固定される。
【0037】
また、前記プラテンガラス22上に載置された原稿の画像の読み取りは、前記第1ミラーユニット23と前記第2ミラーユニット24とを、光路長を保ちながら、プラテンガラス22に沿って移動させることにより行う。
【0038】
画像形成部3は、像担持体としての光導電性感光層を表面に有する感光体ドラム31、当該感光体ドラム31の表面を一様帯電させる帯電電極を含む帯電手段(以下、帯電器という)32、画像処理後の画像データに基いて作動され、前記感光体ドラム31上を露光して静電荷潜像を形成するための露光手段であるレーザ書込手段33、前記感光体ドラム31上に形成される静電荷潜像を反転現像してトナー像となすローラ状の現像剤担持体(以下、現像スリーブという)300を有する現像ユニット(以下、現像器という)34、前記トナー像を普通紙等からなる転写材(以下、用紙という)上に転写せしめる転写電極を含む転写手段(以下、転写器という)35、トナー像が転写された用紙の裏面から、例えば、ACまたはACとDCを重畳させた電圧によるコロナ放電を行い、前記感光体ドラム31上からの用紙の分離を促進する分離手段36、および、転写工程終了後の前記感光体ドラム31を清掃するためのブレードを含むクリーニングユニット37等を有する。
【0039】
本実施の形態においては、前記感光体ドラム31、現像器34、および、クリーニングユニット37はプロセスカートリッジ3Aとして構成してある。
【0040】
また、トナーリサイクル方式を採用しているが、トナーリサイクルのための構成は基本的に公知であるため、図においては割愛してある。
【0041】
更に、例えば、清掃等の理由により、装置本体に対して一度組み込まれたプロセスカートリッジ3Aが取り外され、再度、所定位置に組み込まれると、即ち、その組み込み回数が二回目以上である場合、管理のための制御モードが自動的に選択され、前記感光体ドラム31と現像器34が所定時間にわたって駆動制御されるように構成してある。
【0042】
同じプロセスカートリッジに対する組み込み動作が2回目以上か否かの回数は、当該プロセスカートリッジの移動路上に適宜のセンサからなる検知手段(不図示)を設けるとともに、その検知手段の出力変化情報を前記制御手段Cに取り込み、監視フローで監視することにより判断することができる。
【0043】
また、前記監視フローによる判断を基に制御モードが選択されると、感光体ドラム31、および、現像器34を駆動するモータや、適宜の動力伝達系の作動が開始される。
【0044】
実施の形態における前記帯電電極、転写電極および分離手段の分離電極は、酸化被膜したタングステンワイヤからなる。
【0045】
また、前記現像器34に収納されている現像剤は、粒子状のフェライトにスチレンアクリル樹脂やシリコン樹脂をコーティングしたことからなる、所謂、コーティングキャリアと、重合法により製造した重合トナーとを主要成分とする二成分現像剤からなる。
【0046】
38は分離後の用紙を、定着装置、例えば、加熱ローラ型の定着装置9に向けて搬送する搬送ベルト、63は排紙ローラである。
【0047】
前記定着装置9は、加熱源Hを内蔵し、その周囲を独立回転する定着上ローラ900と、前記定着上ローラ900と圧接しながら回転する定着下ローラ903からなる定着処理手段を主要素とし、定着排出ローラ61、用紙の搬送路を選択的に切り替える切替手段62等を一体的に有している。
【0048】
なお、図中のWは前記定着上ローラ900の表面に接触して設けたクリーニングウェブで、例えば、装置作動中における適宜の時間間隔で図の左側に示す巻き取り芯上に少しづつ巻き取られるようになっている。
【0049】
上記構成による画像形成は、適宜の駆動手段によって矢示の方向に回転する感光体ドラム31を帯電器32により順次帯電した後、レーザ書込手段33によるドット露光で原稿画像に対応した静電荷潜像を形成し、現像器34を用いて接触現像もしくは非接触現像により前記静電荷潜像をトナー像となし、その後、第2給紙手段としてのレジストローラ56の回転開始により給送される用紙上に、前記転写器35の作用を介して転写させることで達成される。
【0050】
実際には、前記レジストローラ56に用紙が到達している状態で、当該レジストローラ56の回転開始に伴う給紙にタイミングを合わせて、前記感光体ドラム31上にトナー像を形成するためのプロセスを開始するようになっている。
【0051】
そのために、書込部から転写器までの距離とレジストローラから転写器までの距離を同一に設定するとともに、感光体ドラム31、レジストローラ56、転写前ローラ57の線速度を同一に設定してある。
【0052】
転写後の用紙は分離手段36の作用により前記感光体ドラム31上から分離され、前記定着装置9の加熱・加圧作用を受けた後、機外に排出される。
【0053】
一方、転写領域を通過した感光体ドラム31は更に回転を続け、クリーニングユニット37を構成するブレードによって残留トナーを除去され、次の画像形成への準備がなされる。
【0054】
構成の説明に戻って、用紙収納部4には、用紙Pを積層状態で収納する給紙トレイ400、410、420が上下方向に配列してあり(用紙Pは給紙トレイ400においてのみ図示)、また、それぞれの給紙トレイは、専用の給紙ローラ401、411、421と重層防止用の分離手段である一対の分離ローラ403、413、423とを一体的に引き出し可能に設けてある。
【0055】
給紙部5には、前記給紙トレイ400、410、420のそれぞれから前記画像形成部3へと用紙Pを搬送するための搬送手段として、搬送ローラ対(以下、搬送ローラともいう)R1、R2、R3、R4、R5、R6を設けてある。
【0056】
前記搬送ローラR1乃至R3は、プレレジストローラとして前記給紙トレイ400、410、420と一体的に設けることが好ましく、本実施の形態においては一体構成としてある。
【0057】
PSはフォトセンサで、例えば、給紙トレイ400から給紙ローラ401により給紙された用紙Pが前記分離ローラ403の下流に設けてある前記搬送ローラ対R1に到達したか否かを検知する機能を有し、搬送ローラR1の直前の位置に配設してある。
【0058】
55は前記用紙Pの搬送方向にみて前記搬送ローラR6の下流に設けた搬送ローラで、反転搬送部8を介して送り出される用紙の搬送路と、例えば、給紙トレイ400から給紙される用紙の搬送路との合流部に設けてある。
【0059】
反転排紙・再給紙部6は、転写・定着後の用紙Pを反転排紙したり、両面画像形成モードに従って用紙Pを再給紙するための領域であり、前記定着排出ローラ61により排出された用紙Pをそのまま機外へ排出する場合と、表裏反転させた後に排出する場合、および、用紙Pの裏面(第2面)に画像形成するために当該用紙Pを前記レジストローラ56に向けて再給紙する場合とにおいて搬送路を切り替える切替手段(既述)62を有している。
【0060】
画像形成された用紙Pをそのまま、即ち、今、転写した画像面を上側にしたまま排出する場合は、前記切替手段62を図において一点鎖線で示す位置に保持させ、また、画像形成された用紙Pの表裏を反転させて排出する場合は、前記切替手段62を図において実線で示す位置に保持させて、前記定着排出ローラ61により搬送される用紙Pを搬送ローラ600、610が付設されている搬送路中に送り込み、後端が前記搬送ローラ600の手前位置に到達するタイミングで前記ローラ群の作動を停止させ、しかる後、前記搬送ローラ600の回転方向を前記と逆方向に回転せしめることにより、前記切替手段62の左側を通過せしめ、排紙ローラ63を介して、機外の排紙トレイ64へと排出する。
【0061】
更に、第1面に引き続き用紙Pの第2面に画像を形成する両面画像形成モードの場合は、前記切替手段62を図において実線で示す位置に保持させ、定着排出ローラ61により搬送される用紙を、排紙モータで駆動される反転排紙・再給紙部6の各搬送ローラ600、610を介して反転搬送部8に送り込み、当該反転搬送部8において用紙Pの表裏を反転させた後、前記レジストローラ56に向けて送り出すことになる。
【0062】
前記用紙Pの第2面に転写画像を得るまでのプロセスは前述と同じであり、また、定着処理後の用紙Pの排紙については、前記したいずれかの形態による。
【0063】
なお、前記反転搬送部8は、前記搬送ローラ610により搬送される用紙Pを更に右方向に送り込み、その後端を挟持しているタイミングで回転停止した後に逆回転するように駆動制御される搬送ローラ対800を有し、当該搬送ローラ対800の逆回転により用紙Pを左方向に搬送し、その途上から上方に弧を描いた後に右方向に延びる搬送路をもって構成される。
【0064】
搬送ローラ対800を含む803、805、807、809、811は、前記反転搬送部8の搬送路上に設けた複数の搬送ローラ対(以下、単に、搬送ローラという)である。
【0065】
次に、図1を参酌しながら、図2を用いて本発明をより詳細に説明する。
図2は、装置本体に対するプロセスカートリッジの挿脱に伴って選択される制御モードの監視フローを示すフローチャート図である。
【0066】
前記制御モードに係わるプログラムは前記制御手段C内のメモリに記憶されており、モータ等の駆動を制御する。
【0067】
換言すれば、制御手段Cは、後記するように、現像器34等の装置本体に対する装着(取り付け)及び脱離(取り外し)を検知するとともに、モータ等の駆動手段を駆動制御する制御手段であるということができる。
【0068】
また、検知の有無等の判断はプログラム中の判断ステップ(判断工程)が実質的な判断手段として機能する。
【0069】
図2において、監視フローがスタートすると、装置本体の前扉が開けられたか否かが判断され(ステップS1)、YESであれば、次いで、装着状態にあるプロセスカートリッジ3Aが装置本体から取り外されたか否かが判断される(ステップS2)。
【0070】
換言すれば、プロセスカートリッジ3Aの取り外しが現像器34の脱離とみなされ、現像器脱離のフラグの有無が判断される。
【0071】
前記前扉の開閉やプロセスカートリッジ3Aの脱離(装着も同じ)は適宜のセンサによる出力の変化を取り込むことにより達成できる。
【0072】
ステップS2においてYESであれば、次に、前記プロセスカートリッジ3Aが装着されたか否か、換言すれば、現像器34の再装着を示すフラグの有無が判断され(ステップS3)、YESの場合は現像器34および感光体ドラム31を駆動する制御モードが選択され、そのプログラムが実施される(ステップS4)ことになる。
【0073】
具体的には、本実施の形態において、少なくとも、現像器34と感光体ドラム31とが駆動制御され、例えば、現像スリーブ300と感光体ドラム31とが所定時間、回転駆動されるようになっている。
【0074】
この場合、画像形成プロセスにおいて実施される現像バイアス電圧の印加は行わないが、帯電電位、現像バイアス電圧を所定値にして制御を行っても良い。
【0075】
また、前記制御モードの実施においては、前記現像器等の被駆動に先立って用紙Pを、例えば、給紙トレイ400から給送し、前記現像器34の下側にある用紙Pの搬送通路上に停止状態で維持する。
【0076】
このことにより、現像器34あるいは感光体ドラム31から零れ落ちるトナーがあっても、前記用紙Pで受けることが出来、搬送通路を汚染から保護することが可能となる。
【0077】
また、前記用紙Pは、感光体ドラム31等の回転制御が終了した後に前記制御手段Cを介して駆動制御される搬送ベルト38等により搬送され、機外に排出されるようになっている。
【0078】
ステップ4における制御モードの実施を受け、フラグの初期化がなされ(ステップS5)、制御モードは終了する。
【0079】
なお、ステップS1において前扉の開の判断がNOである場合、当然のこととして制御モードが実行されることはなく、また、ステップS1において前扉の開の判断がYESであったとしても、ステップS2において現像器の脱離のフラグがない(NO)場合、同様に制御モードは実行されることがない。
【0080】
なお、上記において、予め用紙Pを所定の搬送通路上に臨ましめておく代わりに、現像器および感光体ドラムの駆動制御を行う制御モード終了後に、用紙Pを何枚か連続して通す、所謂通紙を行い、この用紙により搬送通路上に吐き出されたトナーを拾い上げて汚れを軽減することもある程度は可能であるが、確実性の点から用紙待機の構成が好ましい。
【0081】
前記は本発明に係わる第1の実施の形態であるが、次に第2の実施の形態について、現像器の構成を示す模式図である図3を用いて説明する。
【0082】
第2の実施の形態において、特定条件に至った場合、自動的に制御モードが選択され、少なくとも現像器と感光体ドラムとを所定時間にわたって駆動制御する基本的な構成は前記第1の実施の形態と同じである。
【0083】
図中、340は現像器34の外側を形成するケーシングで、感光体ドラム31に対向した位置に開口70を有し、現像スリーブ300の周面一部が前記開口70に臨んでいる。
【0084】
矢示の如く反時計方向に独立して回転できる前記現像スリーブ300内には磁界形成手段としての磁石Mが位置固定で保たれている。
【0085】
前記磁石Mは現像領域に対向した主磁石N1と、前記現像スリーブの回転方向にみて前記主磁石N1の下流位置に設けられており反発磁界を形成するための磁石S1、S2と、前記磁石S2と前記主磁石N1との間に設けた現像剤搬送磁石N2、S3の5つの磁石(磁極)を有する。
【0086】
341は現像剤収容部で、当該現像剤収容部は、スクリューからなる2本の現像剤撹拌搬送部材342、343と、前記現像スリーブ300に対して現像剤を供給するパドル状の現像剤供給部材344とを備えている。
【0087】
前記現像剤撹拌搬送部材342、343は新規に補充されるトナーと、現像処理後の現像剤とを混合撹拌し、現像剤の均一な混合と所定の摩擦帯電量を前記トナーに付与するように機能する。
【0088】
また、前記現像剤供給部材344は現像スリーブに現像剤を供給する一方において、前記現像スリーブ300上から除去される現像処理後の現像剤を前記現像剤撹拌搬送部材342、343側に排出する。
【0089】
346は前記磁石Mの作用により磁気吸引され、前記現像スリーブ300上に担持される現像剤の層厚を規制するための層厚規制部材で、前記磁石S2と、当該磁石S2に隣接した前記現像剤搬送磁石N2との間の前記現像スリーブの外周面に近接対向する規制部位を有する。前記層厚規制部材346は、前記ケーシング340を構成する上蓋部位(以下、上蓋という)345上に取り付けてある。
【0090】
348は、例えば、コアレスモータKHN6(製品名:松下電器産業株式会社製)のような振動素子で、1つは前記層厚規制部材346上に設けてあり、他の1つは現像剤撹拌搬送部材342の上方にある上蓋345の外側面上に設けてある。
【0091】
前記振動素子348は所定の時間間隔で作動するように前記制御手段Cを介して駆動制御される。
【0092】
ここでいう所定の時間間隔とは、一定間隔に限定されるものではなく、例えば、前記電源スイッチ120が毎朝ONされる情報に基づいて駆動制御する態様でも、あるいは、装置の稼働時間を計時し、所定値に達する度毎に駆動制御する態様であっても、更には、それらの組み合わせであってもよい。
【0093】
換言すれば、前記振動素子348は、ケーシング340を構成する側板や上蓋345の内面等に付着するトナー、紙粉等を強制的に除去し、画像形成に及ぼす支障を軽減することができるように装置に合わせて仕様を自由に決定できるもので、設置個数も実施の態様に限定されるものではない。
【0094】
斯様な構成の現像器34が作動すると、現像剤供給部材344の矢示方向の回転により、現像剤が現像スリーブ300に向けて搬送供給され、磁石S2の作用で磁気吸引される。
【0095】
磁気吸引された現像剤は、磁石Mを内蔵する前記現像スリーブ300の外周面上に担持され、層厚規制部材346により規制された後、現像剤搬送磁石N2、S3の作用下に、当該現像スリーブ300の回転によって現像領域に向けて搬送され、感光体ドラム31に対する現像処理が終了した後の現像剤は、磁石S1とS2との間で前記現像スリーブ300から自動的に離脱される。
【0096】
上述の如く除去された現像剤は、前記現像剤供給部材344の下側部分におけるパドルの回転で現像剤撹拌搬送部材343に送り込まれ、当該現像剤撹拌搬送部材343の回転により紙面の手前方向に順次搬送された後、他の現像剤撹拌搬送部材342に受け渡され、補給トナーと混合撹拌されながら紙面の裏側方向に搬送され、その終端部付近で現像剤撹拌搬送部材342に受け渡され、手前方向に搬送される途上で、順次、現像剤供給部材344の周囲に貯留している現像剤上に堆積される循環経路を辿り、再度現像処理に費やされることになる。
【0097】
しかるに、例えば、前記のような現像器34を有する画像形成装置が、電源スイッチ120のONになったことを制御手段Cが検知(判断の意)することにより自動的に制御モードを実行する構成である場合、電源スイッチONにより、前記振動素子348に所定の電圧が印加され、当該振動素子348が駆動制御される。
【0098】
前記振動素子348の作動に伴う振動は上蓋345や側板に伝搬され、当該上蓋や側板の内壁面上に付着あるいは堆積しているトナーは強制的に除去される。
【0099】
また、前記振動素子348の駆動と同時あるいは前後して前記現像器34、具体的には、現像スリーブ300と感光体ドラム31とが回転駆動される。
【0100】
このとき現像スリーブ300に対する現像バイアス電圧は第1の実施の形態におけると同様にOFFしておくことが望ましいが、帯電電位、現像バイアス電圧を所定値にして制御を行っても良い。
【0101】
前記現像スリーブの回転により、摩擦帯電量の少ない(弱帯電量)一部のトナーが前記開口70から飛散し、その下側にある用紙Pの搬送通路上に付着したりする事が考えられるが、第1の実施の形態で述べたように、予め前記した領域に該当する搬送通路上に用紙Pを給送し、停止させておくことにより搬送通路を汚染から保護することが可能となる。
【0102】
また、リサイクルトナー中に紙粉が混入している場合、当該紙粉も弱帯電トナーと同様に開口70から吐き出されるので、実際に形成される画像は弱帯電トナー(飛散しやすいトナーともいえる)や紙粉の付着による汚れ等の影響を受けることが少なく、結果として、良好な画像を安定して得ることができる。
【0103】
また、実際の画像形成プロセスにおいて、トナー等が塊となって現像器からこぼれ落ちたり、形成画像に付着したりする機会がないように考慮しての上記構成であるが、仮に、塊が出来た場合でも、制御モードの実行により上述の如き弊害を抑制することができる。
【0104】
尚、トナーリサイクル方式に伴う弱帯電トナーや紙粉の不具合を軽減しうる効果は第1の実施の形態においても享受しうるものであることはいうまでもない。
【0105】
また、上記において予め用紙Pを所定の搬送通路上に臨ましめておく代わりに、現像器および感光体ドラムの駆動制御を行う制御モード終了後に通紙を行い、用紙の搬送通路上に吐き出されたトナーを拾い上げることで汚れを軽減することもある程度は可能である。
【0106】
また、前記現像器34の構成において、出来る限りトナーとケーシングの内壁との接触機会を少なくする事が望ましい。
【0107】
例えば、層厚規制通過位置から現像領域に至る間の上蓋345の内壁面に対して層厚規制された現像剤が接触しないように構成して現像剤が受けるストレスを出来る限り緩和し、以て、スペントトナーの発生や、それに基づくトナーの顆粒化を防止することにより、不具合の発生を減少させることが可能である。
【0108】
上記の実施の形態において、現像器はプロセスカートリッジを介して間接的に装置本体に対して脱着される構成として説明したが、本発明は現像器を単体で取り扱う形態を排除するものではなく、更に、像担持体にしても感光体ドラムに限定されるものでもない。
【0109】
【実施例】
以下に説明する比較例および実施例は、デジタル複写機、コニカSitios7075(コニカ株式会社製)を改造した複写機を用いて実施したものである。
【0110】
(比較例1)
現像器の着脱判断なし(制御モードなし)
感光体ドラム:OPC(φ100mm)
感光体ドラム線速度:400mm/sec
現像剤:平均粒径6μmの重合トナーと平均粒径60μmのアクリルコーティングキャリアからなる二成分現像剤
感光体帯電電位Vs:−750V
現像バイアスVbias:−600V
(実施例1)
現像器の着脱判断あり(制御モードあり)
使用中の現像器を取り出し、再装着後、現像器および感光体ドラムのみを3分間回転させる制御モードを実行した。このとき、用紙を現像器の下部に位置する搬送通路上に給紙し、制御モード実行後に排出した。
【0111】
感光体ドラム:OPC(φ100mm)
感光体ドラム線速度:400mm/sec
現像剤:平均粒径6μmの重合トナーと平均粒径60μmのアクリルコーティングキャリアからなる二成分現像剤
感光体帯電電位Vs:−750V
現像バイアスVbias:−600V
以上の条件で100kc(10万枚画像形成)実行後に現像器を装置本体から取り出し、再装着後に100枚の画像形成を行い画像サンプルの比較を行った。
【0112】
比較の対象はかぶり濃度である。かぶり濃度は、濃度計X−Rite 310TR(日本平板機材株式会社製)を使用し、画像サンプルの白地部の濃度から用紙の濃度を引いたときの濃度とした。
【0113】
比較の結果、比較例1では最大で濃度0.015のカブリが100枚の画像サンプルに発生し、搬送通路上には、飛散トナーに伴う汚れの発生が目視できた。
【0114】
一方、実施例1では搬送通路上に準備した用紙上に飛散トナーの堆積がみられたが、画像サンプルにおけるカブリ濃度は0.003以下に押さえられ、良好な画質の画像を安定して得ることができた。
【0115】
(比較例2)
現像器に振動素子の設置なし(制御モードなし)
感光体ドラム:OPC(φ100mm)
感光体ドラム線速度:400mm/sec
現像剤:平均粒径6μmの重合トナーと平均粒径60μmのアクリルコーティングキャリアからなる二成分現像剤
感光体帯電電位Vs:−750V
現像バイアスVbias:−600V
(実施例2−1)
層厚規制部材上に振動素子設置(制御モードあり)
振動素子として携帯電話等の振動に使用している扁平型ブラシレスモータBUL(松下電気産業株式会社製)を20kc毎の制御モードにおいて3分間振動させた。また、これとほぼ同時間帯に現像器と感光体ドラムとを駆動し、このとき、用紙を現像器の下部に位置する搬送通路上に給紙し、制御モード実行後に排出した。
【0116】
感光体ドラム:OPC(φ100mm)
感光体ドラム線速度:400mm/sec
現像剤:平均粒径6μmの重合トナーと平均粒径60μmのアクリルコーティングキャリアからなる二成分現像剤
感光体帯電電位Vs:−750V
現像バイアスVbias:−600V
以上の条件で100kc(10万枚画像形成)実行後に現像器を装置本体から取り出し、再装着後に100枚の画像形成を行い画像サンプルの比較を行った。
【0117】
比較の対象は実施例1と同様にかぶり濃度である。かぶり濃度は、濃度計X−Rite 310TR(日本平板機材株式会社製)を使用し、画像サンプルの白地部の濃度から用紙の濃度を引いたときの濃度とした。
【0118】
比較の結果、比較例2では最大で濃度0.015以上のカブリが画像サンプルに発生し、搬送通路上には、飛散トナーに伴う汚れの発生が目視できた。
【0119】
一方、実施例2−1では制御モード実行時に搬送通路上に準備した用紙上に飛散トナーの堆積がみられたが、制御モード終了後の画像サンプルにおけるカブリ濃度は0.003以下に押さえられ、良好な画質の画像を安定して得ることができた。
【0120】
(実施例2−2)
現像器の上蓋に振動素子設置(制御モードあり)
振動素子として携帯電話等の振動部品に使用されているコアレスモータKHN6(製品名:松下電器産業株式会社製)を20kc毎の制御モードにおいて3分間振動させた(仕様電圧1.6V)。また、これとほぼ同時間帯に現像器と感光体ドラムとを駆動し、このとき、用紙を現像器の下部に位置する搬送通路上に給紙し、制御モード実行後に排出した。
【0121】
その結果、実施例2−2では制御モード実行時に搬送通路上に準備した用紙上に飛散トナーの堆積がみられたが、制御モード終了後の画像サンプルにおけるカブリ濃度は実施例1および実施例2−1と同様に0.003以下に押さえられ、良好な画質の画像を安定して得ることができた。
【0122】
【発明の効果】
簡単な構成により、現像器からのトナー飛散やトナー零れに基因する不具合を極力抑制することができ、良好な品質の画像を安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル式複写機からなる画像形成装置の構成を示す模式図である。
【図2】装置本体に対するプロセスカートリッジの挿脱に伴って選択される制御モードの監視フローを示すフローチャート図である。
【図3】現像器の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
300 現像スリーブ
342,343 現像剤撹拌搬送部材
344 現像剤供給部材
346 層厚規制部材
348 振動素子
C 制御手段
M 磁石
Claims (6)
- 像担持体と、前記像担持体上に静電荷潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電荷潜像を現像してトナー像となす現像ユニットと、前記トナー像を転写材上に転写する転写手段と、転写領域を通過した前記像担持体の表面を清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
装置本体から取り外された現像ユニットの再装着を検知するとともに、少なくとも、前記現像ユニットと前記像担持体とを駆動制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、前記像担持体上に静電荷潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電荷潜像を現像してトナー像となす現像ユニットと、前記トナー像を転写材上に転写する転写手段と、転写領域を通過した前記像担持体の表面を清掃するクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
前記現像ユニットと一体的に設けた振動素子を所定の間隔で作動させるとともに、少なくとも、前記現像ユニットと前記像担持体とを駆動制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記現像ユニットと前記像担持体とに対する駆動開始に先だって、前記現像ユニットの下方に位置する搬送通路上に転写材を給送し、かつ、停止状態に維持させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記現像ユニットと前記像担持体とに対する駆動終了後に所定枚数の転写材を通紙させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、電源投入に基づいて前記振動素子を駆動制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記現像ユニットは、磁石を内蔵した可回転の現像剤担持体と、当該現像剤担持体に担持される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、上蓋とを含み、前記振動素子は、少なくとも、前記層厚規制部材または上蓋と一体的に設けてあることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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