JP2004021039A - 反射光学素子及びその製造方法及び反射光学素子ユニット及び映像投影プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】屈折系の光学素子に代わる、軽量の反射光学素子を提供する。
【解決手段】複数の光学反射面1A,1B,1Cと、複数の光学反射面を連結する連結壁部1Sとを備え、複数の光学反射面と連結壁部とが1枚の薄板素材を成形することにより一体成形されている。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の光学反射面1A,1B,1Cと、複数の光学反射面を連結する連結壁部1Sとを備え、複数の光学反射面と連結壁部とが1枚の薄板素材を成形することにより一体成形されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射光学系で光学像を結像させる光学素子に関し、特に、光学経路内が中空の光学素子に関し、さらに、その光学素子が薄板状の成形体からなる光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の光学機器の光学系は、主に屈折系の光学素子からなっており、具体的には、レンズなどの光学素子の組み合わせからなっていた。
【0003】
一方において、多数の反射面を有する金属鏡を粉末冶金成形から得る方法として、特公平07−042486号公報に開示されている方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、大きな光学系が使われる光学機器、例えば、映像プロジェクタなどに、この従来から知られる屈折形の光学系を用いると、光学素子ユニットが非常に重くなるという欠点があった。これは、レンズ等の光学素子が中実の構造であり、また、これらの光学素子は、比重の重い光学ガラスからなっているためである。
【0005】
一方において、前述の特公平07−042486号公報に開示されている方法は、粉末冶金成形による方法なので、工程が複雑で製造コストが高くなり、その成形品が肉厚になるので重量が重い、という欠点がある。
【0006】
また、金属薄板をプレス成形してプレス成形品を得る技術としては、雄雌一対の成形型を用いてプレス成形する方法が一般的ではあるが、液体に加圧された静圧を介して金属薄板を単一の成形型に押し付けプレス成形する技術も、液圧成形という名称で知られている。この液圧成形は、従来、生産数の少ない乗用車のボディーの成形や、道路のコーナーミラー等の成形に用いられてきた。このコーナーミラーの成形は、金属薄板を液圧成形で球面状に成形した後、表面を研磨し鏡面加工しており,その形状精度は低いものである。
【0007】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、屈折系の光学素子に代わる、軽量の反射光学素子を提供することである。
【0008】
また、本発明の他の目的は、光学素子として用いることができる高精度の成形品を、液圧成形で得られるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる反射光学素子は、複数の光学反射面と、該複数の光学反射面を連結する連結壁部とを備え、前記複数の光学反射面と前記連結壁部とが1枚の薄板素材を成形することにより一体成形されていることを特徴としている。
【0010】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記複数の光学反射面は非軸対称な自由曲面形状からなることを特徴としている。
【0011】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記連結壁部が、前記複数の光学反射面に対して概略直角に形成されていることを特徴としている。
【0012】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記連結壁部に概略直角に形成されている平面部をさらに有することを特徴としている。
【0013】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記光学反射面は、薄板素材の上に樹脂層が成形され、この樹脂層表面が光学反射面として機能することを特徴としている。
【0014】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記薄板素材が金属材料からなることを特徴としている。
【0015】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記金属材料がアモルファス合金からなることを特徴としている。
【0016】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記金属材料が超塑性合金からなることを特徴としている。
【0017】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記薄板素材の反射光学面の裏面に冷却機構が配置されていることを特徴としている。
【0018】
また、本発明に係わる反射光学素子ユニットは、上記の反射光学素子を、複数個組合せたことを特徴としている。
【0019】
また、この発明に係わる反射光学素子ユニットにおいて、前記反射光学素子の連結壁部を組合せ基準部とし、複数個の前記反射光学素子を組合せたことを特徴としている。
【0020】
また、この発明に係わる反射光学素子ユニットにおいて、前記反射光学素子の平面部を組合せ基準部とし、複数個の前記反射光学素子を組合せたことを特徴としている。
【0021】
また、本発明に係わる映像投影プロジェクタは、上記の反射光学素子を光学系に用いたことを特徴としている。
【0022】
また、本発明に係わる映像投影プロジェクタは、上記の反射光学素子ユニットを光学系に用いたことを特徴としている。
【0023】
また、本発明に係わる反射光学素子の製造方法は、上記の反射光学素子を製造するための反射光学素子の製造方法であって、前記薄板素材の両面に各々独立した所望の液体または気体を接触させる工程と、前記薄板素材の両面に各々独立して接触している液体または気体に所望の圧力を与えて前記薄板素材を変形させる工程と、前記薄板素材を型に接触させ型形状に成形し、所望形状の反射光学素子を得る工程とを具備することを特徴としている。
【0024】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、前記薄板素材の両面に各々独立して接触している液体または気体に与える圧力は、予め設定されたタイムスケジュールにより、所望のタイミングで所望の圧力になるよう制御されることを特徴としている。
【0025】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、圧力媒体である前記液体または気体に圧力を加えてから、前記薄板素材の成形が完了し反射光学素子が得られるまでの成形時間が、5秒以上であることを特徴としている。
【0026】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、前記薄板素材と型の間は、大気に開放された状態であることを特徴としている。
【0027】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、予め片面を光学反射面として使用可能な表面粗さに仕上げられた薄板素材を、液体または気体の圧力により成形し、光学反射面が所望値以下の表面粗さの滑らかさを有する反射光学素子を得ることを特徴としている。
【0028】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、前記反射光学素子の光学反射面を、前記薄板素材の型との接触面側に形成することを特徴としている。
【0029】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、予め片面に反射層を形成した薄板素材を、液体または気体の圧力により成形し、光学反射面に反射層が形成された反射光学素子を得ることを特徴としている。
【0030】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、前記反射光学素子の光学反射面を、前記薄板素材の型との接触面の反対面に形成することを特徴としている。
【0031】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、前記薄板素材を変形させるための圧力媒体である液体が、易揮発性溶液または水または水溶性溶液であることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
図1、図2は本発明の一実施形態に係わる反射光学素子を示す図であり、図3、図4は一実施形態の反射光学素子を成形する工程を説明する図である。
【0034】
図3は、液圧成形の成形装置の構成を示し、3は液圧成形での成形型、4は液圧成形での加圧室、5は加圧室への高圧液体の供給口、10は薄板状の成形素材である。
【0035】
成形素材10を、成形型3と加圧室4の周縁部で挟んだ状態で保持し、供給口5から高圧の液体を供給し、成形素材10の変形を進める。この時、成形素材10と成形型3に囲まれた空間は、大気に開放された状態でも良く、また、真空ポンプで減圧された状態でも良い。なお、供給口5から供給される液体の圧力は、事前に求められたタイムスケジュールの圧力になるよう制御される。
【0036】
成形素材10の変形が進んで行くと、成形素材10が成形型3と接触し、最終的には図4に示すように、成形型3の形状に沿った形に成形され、反射光学素子1が得られる。
【0037】
なお、この液圧成形の工程は、市販の液圧成形機を用いて,対向液圧成形法で行なっても良い。また、成形素材10が、容易に変形する材料の場合、供給口5から高圧のガスを供給することで成形を行なうことも可能である。
【0038】
この反射光学素子1は、図1(a)に示すように、1A,1B,1Cの3面の光学反射面を有しており、これらの3面の光学反射面は、これらに概略垂直な方向に設けられた連結壁部1Sにより連結された状態で一体成形されている。
【0039】
さらに、この連結壁部1Sに概略直角に平面部1Fが形成されている。この平面部1Fは、成形素材10を、成形型3と加圧室4の周縁部で挟むことにより形成されている。
【0040】
このようにして、3面の光学反射面1A,1B,1Cと連結壁部1Sと平面部1Fを有する反射光学素子1が、薄板状素材10から一体成形されて得られる。なお、この反射光学素子1は、成形型3との接触面を光学反射面として用いる。
【0041】
同様にして、反射光学素子1と対になるところの図1(b)に示す反射光学素子2を、薄板状素材を液圧成形することにより得た。この反射光学素子2は、4面の光学反射面2A,2B,2C,2Dと連結壁部2Sと平面部2Fが一体成形されて構成されている。なお、この反射光学素子2は、成形型との接触面の反対側を、光学反射面として用いる。
【0042】
この2個の反射光学素子を、図2に示すように組み合わせて、1個の反射光学素子とした。これらを組み合わせる際には、各々の反射光学素子の連結壁部1S,2Sと平面部1F,2Fを組合せ基準部とし、2個の反射光学素子を組合せ一つの光学素子とした。
【0043】
このようにして、内部に7面の光学反射面を有する中空の反射光学素子が得られる。
【0044】
各々の光学反射面は、非軸対称の自由曲面からなっており、反射光学素子としての光学機能を有するように、自由曲面形状は光学設計される。
【0045】
この中空の反射光学素子を投影系の光学系に用いた映像投影プロジェクタは、その重量の大幅な軽量化を達成できる。
【0046】
以下、具体的な実施例について説明する。
【0047】
(実施例1)
本実施例では、液圧成形された薄板素材の上に樹脂層が成形され、この樹脂層表面が光学反射面として機能する成形光学素子の製造方法について述べる。
液圧成形の成形機として、市販されている対向液圧成形機を用いた。薄板素材として肉厚1mmのSUS304材を用いた。
【0048】
薄板素材を変形させるための圧力媒体である液体として、水または水溶性溶液(ここではグリセリン水溶液)を用いた。
【0049】
加圧力は30kN (3トン)を掛けた。加圧力は、事前に設定された所望のタイムスケジュールによって制御され、プレス開始から10秒かけて加圧力を30kN (3トン)まで増圧し、その状態で5秒保持した時点で成形が完了した。
【0050】
なお、本実施例で成形した反射光学素子の大きさは、長さ約200mm、幅約80mm、高さ約70mmであった。
【0051】
圧力媒体である液体として、水または水溶性溶液を用いたので、成形された薄板素材から、この液体を除去するのは容易であった。
【0052】
このように液圧成形された薄板素材の上に樹脂層を成形する。成形された薄板素材の近傍に、所望形状の自由曲面形状に形成されたガラス型を設置する。このガラス型と成形された薄板素材の間に形成される隙間に、紫外線硬化樹脂を注入し、紫外線を照射し樹脂を硬化した後、ガラス型を離型する。すると、液圧成形で成形された薄板素材の上に、高精度に成形された自由曲面形状の樹脂層が形成される。
【0053】
この上に銀の反射膜層を蒸着し、反射光学素子を得た。
【0054】
このようにして得られた反射光学素子はその精度が良好であった。
【0055】
(実施例2)
本実施例では、予め片面を光学反射面として使用可能な表面粗さに仕上げられ、さらに、その上に反射層を形成した薄板状素材を液圧成形し、成形光学素子を得る方法について説明する。
【0056】
液圧成形の成形機として、市販されている対向液圧成形機を用いた。
【0057】
薄板素材として肉厚0.6mmのアモルファス合金材を用いた。具体的には、ロールアウト成形法で成形された、Zr基またはPd基のアモルファス合金の薄板を用いた。
【0058】
このアモルファス合金の薄板を、液圧成形で成形する前に、平板の状態でその片面を研磨加工で仕上げ、その上に銀の反射膜層を形成した。研磨後の表面粗さはRa0.1μm以下であり、反射層の厚さは3μm以下であった。ここで、板材としてアモルファス合金を使用しているので、結晶粒界が無く、極めて良好な研磨面が得られた。
【0059】
薄板素材を変形させるための圧力媒体である液体として、易揮発性溶剤を用いた。具体的には、揮発性潤滑油として市販されている無洗浄油、ここでは、日本工作油製の無洗浄油6211を用いた。
【0060】
加圧力は70kN (7トン)を掛けた。加圧力は、事前に設定された所望のタイムスケジュールによって制御され、プレス開始から20秒かけて加圧力を70kN (7トン)まで増圧し、その状態で15秒保持した時点で成形が完了した。
【0061】
圧力媒体である液体として、易揮発性溶剤を用いたので、成形された薄板素材から、この液体を除去するのは容易であった。
【0062】
本実施例では、加圧力も弱く、加圧時間も長いので、得られた成形品にはシワなどの発生も無く、その形状精度は良好であった。
【0063】
また、薄板状素材の状態で、予め光学反射面として使用可能な表面粗さに仕上げられ、さらに、その上に反射層を形成した面は、成形後も、光学反射面として使用可能な表面粗さを保持していた。具体的には、成形後の光学反射面の表面粗さは、Ra0.15μm以下であった。
【0064】
このように、本実施例によれば、容易な加工工程で、反射光学素子を得ることができるので、製造コストダウンが可能となる。
【0065】
(実施例3)
本実施例では、高圧気体を圧力媒体とし、超塑性合金からなる薄板状素材を成形し、成形反射光学素子を成形し、さらにこの成形反射面の裏面に冷却機構を形成する方法について説明する。
【0066】
成形機として、市販されている圧空成形機を用いた。
【0067】
薄板素材として肉厚0.4mmの超塑性合金材を用いた。具体的には、神戸製鋼所製の超塑性アルミ合金KS7475を用いた。
【0068】
プレス前に、この薄板素材を500℃に加熱した。
【0069】
続いて、この薄板素材を圧空成形機にセットした。この成形機の成形型部分は515℃に加熱されている。
【0070】
この圧空成形機に0.5MPa(5kgf/cm2)の高圧空気を加え成形を開始した。また、この時、成形素材である薄板素材と成形型で形成されるキャビティーを、真空ポンプに接続し、減圧状態に保った。
【0071】
成形開始から20分後に、ほぼ変形が終わり、更にその後10分その状態で保持し、反射光学素子を得た。
【0072】
その後、図5に示すように、成形反射面の裏面に冷却機構を形成する。すなわち、成形反射光学素子1の背面に、プラスチックの射出成形で得られた成形板11を接着材で接着し、冷却室12を形成した。
【0073】
この成形板11には、冷却媒体の流入口11Iと流出口11Oが形成されており、冷却媒体を冷却室12に流した状態で反射光学素子として用いた。
【0074】
なお、この反射光学素子の反射面には、実施例1のような高精度の樹脂層を形成しても良い。
【0075】
また、成形反射面の裏面に形成される冷却機構は、この冷却室に限定されるものではない。例えば、空冷フィン状の冷却機構を成形反射面の裏面に接着しても良い。
【0076】
このようにして得られた反射光学素子は、熱膨張による変形の影響が少ないので、明るい光源を用いる可能性の高い映像投影プロジェクターに、この反射光学素子を用いても、高精度の画像を得ることができる。特に、1000ANSIルーメン以上の明るさのプロジェクターにおいて、本冷却機構は重要となる。
【0077】
また、本実施例によれば、成形に要する圧力が小さいので、必要な成形機も小さくなり、結果として、製造コストダウンが可能となる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光学素子の軽量化に大きく寄与する中空の反射光学素子を、液圧成形法により安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1枚の薄板素材を成形することにより一体成形されている反射光学素子を示す図である。
【図2】薄板素材から一体成形されている一対の反射光学素子を組合せた光学素子を示す図である。
【図3】液圧成形における、加圧前の様子を示す図である。
【図4】液圧成形における、加圧成形完了時の様子を示す図である。
【図5】実施例3を説明する図である。
【符号の説明】
1,2 反射光学素子
1A,1B,1C,2A,2B,2C,2D 光学反射面
1S,2S 連結壁部
1F,2F 平面部
3 成形型
4 加圧室
5 供給口
10 成形素材
11 成形板
11I 流入口
11O 流出口
12 冷却室
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射光学系で光学像を結像させる光学素子に関し、特に、光学経路内が中空の光学素子に関し、さらに、その光学素子が薄板状の成形体からなる光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の光学機器の光学系は、主に屈折系の光学素子からなっており、具体的には、レンズなどの光学素子の組み合わせからなっていた。
【0003】
一方において、多数の反射面を有する金属鏡を粉末冶金成形から得る方法として、特公平07−042486号公報に開示されている方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、大きな光学系が使われる光学機器、例えば、映像プロジェクタなどに、この従来から知られる屈折形の光学系を用いると、光学素子ユニットが非常に重くなるという欠点があった。これは、レンズ等の光学素子が中実の構造であり、また、これらの光学素子は、比重の重い光学ガラスからなっているためである。
【0005】
一方において、前述の特公平07−042486号公報に開示されている方法は、粉末冶金成形による方法なので、工程が複雑で製造コストが高くなり、その成形品が肉厚になるので重量が重い、という欠点がある。
【0006】
また、金属薄板をプレス成形してプレス成形品を得る技術としては、雄雌一対の成形型を用いてプレス成形する方法が一般的ではあるが、液体に加圧された静圧を介して金属薄板を単一の成形型に押し付けプレス成形する技術も、液圧成形という名称で知られている。この液圧成形は、従来、生産数の少ない乗用車のボディーの成形や、道路のコーナーミラー等の成形に用いられてきた。このコーナーミラーの成形は、金属薄板を液圧成形で球面状に成形した後、表面を研磨し鏡面加工しており,その形状精度は低いものである。
【0007】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、屈折系の光学素子に代わる、軽量の反射光学素子を提供することである。
【0008】
また、本発明の他の目的は、光学素子として用いることができる高精度の成形品を、液圧成形で得られるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる反射光学素子は、複数の光学反射面と、該複数の光学反射面を連結する連結壁部とを備え、前記複数の光学反射面と前記連結壁部とが1枚の薄板素材を成形することにより一体成形されていることを特徴としている。
【0010】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記複数の光学反射面は非軸対称な自由曲面形状からなることを特徴としている。
【0011】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記連結壁部が、前記複数の光学反射面に対して概略直角に形成されていることを特徴としている。
【0012】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記連結壁部に概略直角に形成されている平面部をさらに有することを特徴としている。
【0013】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記光学反射面は、薄板素材の上に樹脂層が成形され、この樹脂層表面が光学反射面として機能することを特徴としている。
【0014】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記薄板素材が金属材料からなることを特徴としている。
【0015】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記金属材料がアモルファス合金からなることを特徴としている。
【0016】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記金属材料が超塑性合金からなることを特徴としている。
【0017】
また、この発明に係わる反射光学素子において、前記薄板素材の反射光学面の裏面に冷却機構が配置されていることを特徴としている。
【0018】
また、本発明に係わる反射光学素子ユニットは、上記の反射光学素子を、複数個組合せたことを特徴としている。
【0019】
また、この発明に係わる反射光学素子ユニットにおいて、前記反射光学素子の連結壁部を組合せ基準部とし、複数個の前記反射光学素子を組合せたことを特徴としている。
【0020】
また、この発明に係わる反射光学素子ユニットにおいて、前記反射光学素子の平面部を組合せ基準部とし、複数個の前記反射光学素子を組合せたことを特徴としている。
【0021】
また、本発明に係わる映像投影プロジェクタは、上記の反射光学素子を光学系に用いたことを特徴としている。
【0022】
また、本発明に係わる映像投影プロジェクタは、上記の反射光学素子ユニットを光学系に用いたことを特徴としている。
【0023】
また、本発明に係わる反射光学素子の製造方法は、上記の反射光学素子を製造するための反射光学素子の製造方法であって、前記薄板素材の両面に各々独立した所望の液体または気体を接触させる工程と、前記薄板素材の両面に各々独立して接触している液体または気体に所望の圧力を与えて前記薄板素材を変形させる工程と、前記薄板素材を型に接触させ型形状に成形し、所望形状の反射光学素子を得る工程とを具備することを特徴としている。
【0024】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、前記薄板素材の両面に各々独立して接触している液体または気体に与える圧力は、予め設定されたタイムスケジュールにより、所望のタイミングで所望の圧力になるよう制御されることを特徴としている。
【0025】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、圧力媒体である前記液体または気体に圧力を加えてから、前記薄板素材の成形が完了し反射光学素子が得られるまでの成形時間が、5秒以上であることを特徴としている。
【0026】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、前記薄板素材と型の間は、大気に開放された状態であることを特徴としている。
【0027】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、予め片面を光学反射面として使用可能な表面粗さに仕上げられた薄板素材を、液体または気体の圧力により成形し、光学反射面が所望値以下の表面粗さの滑らかさを有する反射光学素子を得ることを特徴としている。
【0028】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、前記反射光学素子の光学反射面を、前記薄板素材の型との接触面側に形成することを特徴としている。
【0029】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、予め片面に反射層を形成した薄板素材を、液体または気体の圧力により成形し、光学反射面に反射層が形成された反射光学素子を得ることを特徴としている。
【0030】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、前記反射光学素子の光学反射面を、前記薄板素材の型との接触面の反対面に形成することを特徴としている。
【0031】
また、この発明に係わる反射光学素子の製造方法において、前記薄板素材を変形させるための圧力媒体である液体が、易揮発性溶液または水または水溶性溶液であることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
図1、図2は本発明の一実施形態に係わる反射光学素子を示す図であり、図3、図4は一実施形態の反射光学素子を成形する工程を説明する図である。
【0034】
図3は、液圧成形の成形装置の構成を示し、3は液圧成形での成形型、4は液圧成形での加圧室、5は加圧室への高圧液体の供給口、10は薄板状の成形素材である。
【0035】
成形素材10を、成形型3と加圧室4の周縁部で挟んだ状態で保持し、供給口5から高圧の液体を供給し、成形素材10の変形を進める。この時、成形素材10と成形型3に囲まれた空間は、大気に開放された状態でも良く、また、真空ポンプで減圧された状態でも良い。なお、供給口5から供給される液体の圧力は、事前に求められたタイムスケジュールの圧力になるよう制御される。
【0036】
成形素材10の変形が進んで行くと、成形素材10が成形型3と接触し、最終的には図4に示すように、成形型3の形状に沿った形に成形され、反射光学素子1が得られる。
【0037】
なお、この液圧成形の工程は、市販の液圧成形機を用いて,対向液圧成形法で行なっても良い。また、成形素材10が、容易に変形する材料の場合、供給口5から高圧のガスを供給することで成形を行なうことも可能である。
【0038】
この反射光学素子1は、図1(a)に示すように、1A,1B,1Cの3面の光学反射面を有しており、これらの3面の光学反射面は、これらに概略垂直な方向に設けられた連結壁部1Sにより連結された状態で一体成形されている。
【0039】
さらに、この連結壁部1Sに概略直角に平面部1Fが形成されている。この平面部1Fは、成形素材10を、成形型3と加圧室4の周縁部で挟むことにより形成されている。
【0040】
このようにして、3面の光学反射面1A,1B,1Cと連結壁部1Sと平面部1Fを有する反射光学素子1が、薄板状素材10から一体成形されて得られる。なお、この反射光学素子1は、成形型3との接触面を光学反射面として用いる。
【0041】
同様にして、反射光学素子1と対になるところの図1(b)に示す反射光学素子2を、薄板状素材を液圧成形することにより得た。この反射光学素子2は、4面の光学反射面2A,2B,2C,2Dと連結壁部2Sと平面部2Fが一体成形されて構成されている。なお、この反射光学素子2は、成形型との接触面の反対側を、光学反射面として用いる。
【0042】
この2個の反射光学素子を、図2に示すように組み合わせて、1個の反射光学素子とした。これらを組み合わせる際には、各々の反射光学素子の連結壁部1S,2Sと平面部1F,2Fを組合せ基準部とし、2個の反射光学素子を組合せ一つの光学素子とした。
【0043】
このようにして、内部に7面の光学反射面を有する中空の反射光学素子が得られる。
【0044】
各々の光学反射面は、非軸対称の自由曲面からなっており、反射光学素子としての光学機能を有するように、自由曲面形状は光学設計される。
【0045】
この中空の反射光学素子を投影系の光学系に用いた映像投影プロジェクタは、その重量の大幅な軽量化を達成できる。
【0046】
以下、具体的な実施例について説明する。
【0047】
(実施例1)
本実施例では、液圧成形された薄板素材の上に樹脂層が成形され、この樹脂層表面が光学反射面として機能する成形光学素子の製造方法について述べる。
液圧成形の成形機として、市販されている対向液圧成形機を用いた。薄板素材として肉厚1mmのSUS304材を用いた。
【0048】
薄板素材を変形させるための圧力媒体である液体として、水または水溶性溶液(ここではグリセリン水溶液)を用いた。
【0049】
加圧力は30kN (3トン)を掛けた。加圧力は、事前に設定された所望のタイムスケジュールによって制御され、プレス開始から10秒かけて加圧力を30kN (3トン)まで増圧し、その状態で5秒保持した時点で成形が完了した。
【0050】
なお、本実施例で成形した反射光学素子の大きさは、長さ約200mm、幅約80mm、高さ約70mmであった。
【0051】
圧力媒体である液体として、水または水溶性溶液を用いたので、成形された薄板素材から、この液体を除去するのは容易であった。
【0052】
このように液圧成形された薄板素材の上に樹脂層を成形する。成形された薄板素材の近傍に、所望形状の自由曲面形状に形成されたガラス型を設置する。このガラス型と成形された薄板素材の間に形成される隙間に、紫外線硬化樹脂を注入し、紫外線を照射し樹脂を硬化した後、ガラス型を離型する。すると、液圧成形で成形された薄板素材の上に、高精度に成形された自由曲面形状の樹脂層が形成される。
【0053】
この上に銀の反射膜層を蒸着し、反射光学素子を得た。
【0054】
このようにして得られた反射光学素子はその精度が良好であった。
【0055】
(実施例2)
本実施例では、予め片面を光学反射面として使用可能な表面粗さに仕上げられ、さらに、その上に反射層を形成した薄板状素材を液圧成形し、成形光学素子を得る方法について説明する。
【0056】
液圧成形の成形機として、市販されている対向液圧成形機を用いた。
【0057】
薄板素材として肉厚0.6mmのアモルファス合金材を用いた。具体的には、ロールアウト成形法で成形された、Zr基またはPd基のアモルファス合金の薄板を用いた。
【0058】
このアモルファス合金の薄板を、液圧成形で成形する前に、平板の状態でその片面を研磨加工で仕上げ、その上に銀の反射膜層を形成した。研磨後の表面粗さはRa0.1μm以下であり、反射層の厚さは3μm以下であった。ここで、板材としてアモルファス合金を使用しているので、結晶粒界が無く、極めて良好な研磨面が得られた。
【0059】
薄板素材を変形させるための圧力媒体である液体として、易揮発性溶剤を用いた。具体的には、揮発性潤滑油として市販されている無洗浄油、ここでは、日本工作油製の無洗浄油6211を用いた。
【0060】
加圧力は70kN (7トン)を掛けた。加圧力は、事前に設定された所望のタイムスケジュールによって制御され、プレス開始から20秒かけて加圧力を70kN (7トン)まで増圧し、その状態で15秒保持した時点で成形が完了した。
【0061】
圧力媒体である液体として、易揮発性溶剤を用いたので、成形された薄板素材から、この液体を除去するのは容易であった。
【0062】
本実施例では、加圧力も弱く、加圧時間も長いので、得られた成形品にはシワなどの発生も無く、その形状精度は良好であった。
【0063】
また、薄板状素材の状態で、予め光学反射面として使用可能な表面粗さに仕上げられ、さらに、その上に反射層を形成した面は、成形後も、光学反射面として使用可能な表面粗さを保持していた。具体的には、成形後の光学反射面の表面粗さは、Ra0.15μm以下であった。
【0064】
このように、本実施例によれば、容易な加工工程で、反射光学素子を得ることができるので、製造コストダウンが可能となる。
【0065】
(実施例3)
本実施例では、高圧気体を圧力媒体とし、超塑性合金からなる薄板状素材を成形し、成形反射光学素子を成形し、さらにこの成形反射面の裏面に冷却機構を形成する方法について説明する。
【0066】
成形機として、市販されている圧空成形機を用いた。
【0067】
薄板素材として肉厚0.4mmの超塑性合金材を用いた。具体的には、神戸製鋼所製の超塑性アルミ合金KS7475を用いた。
【0068】
プレス前に、この薄板素材を500℃に加熱した。
【0069】
続いて、この薄板素材を圧空成形機にセットした。この成形機の成形型部分は515℃に加熱されている。
【0070】
この圧空成形機に0.5MPa(5kgf/cm2)の高圧空気を加え成形を開始した。また、この時、成形素材である薄板素材と成形型で形成されるキャビティーを、真空ポンプに接続し、減圧状態に保った。
【0071】
成形開始から20分後に、ほぼ変形が終わり、更にその後10分その状態で保持し、反射光学素子を得た。
【0072】
その後、図5に示すように、成形反射面の裏面に冷却機構を形成する。すなわち、成形反射光学素子1の背面に、プラスチックの射出成形で得られた成形板11を接着材で接着し、冷却室12を形成した。
【0073】
この成形板11には、冷却媒体の流入口11Iと流出口11Oが形成されており、冷却媒体を冷却室12に流した状態で反射光学素子として用いた。
【0074】
なお、この反射光学素子の反射面には、実施例1のような高精度の樹脂層を形成しても良い。
【0075】
また、成形反射面の裏面に形成される冷却機構は、この冷却室に限定されるものではない。例えば、空冷フィン状の冷却機構を成形反射面の裏面に接着しても良い。
【0076】
このようにして得られた反射光学素子は、熱膨張による変形の影響が少ないので、明るい光源を用いる可能性の高い映像投影プロジェクターに、この反射光学素子を用いても、高精度の画像を得ることができる。特に、1000ANSIルーメン以上の明るさのプロジェクターにおいて、本冷却機構は重要となる。
【0077】
また、本実施例によれば、成形に要する圧力が小さいので、必要な成形機も小さくなり、結果として、製造コストダウンが可能となる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光学素子の軽量化に大きく寄与する中空の反射光学素子を、液圧成形法により安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1枚の薄板素材を成形することにより一体成形されている反射光学素子を示す図である。
【図2】薄板素材から一体成形されている一対の反射光学素子を組合せた光学素子を示す図である。
【図3】液圧成形における、加圧前の様子を示す図である。
【図4】液圧成形における、加圧成形完了時の様子を示す図である。
【図5】実施例3を説明する図である。
【符号の説明】
1,2 反射光学素子
1A,1B,1C,2A,2B,2C,2D 光学反射面
1S,2S 連結壁部
1F,2F 平面部
3 成形型
4 加圧室
5 供給口
10 成形素材
11 成形板
11I 流入口
11O 流出口
12 冷却室
Claims (23)
- 複数の光学反射面と、該複数の光学反射面を連結する連結壁部とを備え、前記複数の光学反射面と前記連結壁部とが1枚の薄板素材を成形することにより一体成形されていることを特徴とする反射光学素子。
- 前記複数の光学反射面は非軸対称な自由曲面形状からなることを特徴とする請求項1に記載の反射光学素子。
- 前記連結壁部が、前記複数の光学反射面に対して概略直角に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の反射光学素子。
- 前記連結壁部に概略直角に形成されている平面部をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の反射光学素子。
- 前記光学反射面は、薄板素材の上に樹脂層が成形され、この樹脂層表面が光学反射面として機能することを特徴とする請求項1に記載の反射光学素子。
- 前記薄板素材が金属材料からなることを特徴とする請求項1に記載の反射光学素子。
- 前記金属材料がアモルファス合金からなることを特徴とする請求項6に記載の反射光学素子。
- 前記金属材料が超塑性合金からなることを特徴とする請求項6に記載の反射光学素子。
- 前記薄板素材の反射光学面の裏面に冷却機構が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の反射光学素子。
- 請求項4に記載の反射光学素子を、複数個組合せたことを特徴とする反射光学素子ユニット。
- 前記反射光学素子の連結壁部を組合せ基準部とし、複数個の前記反射光学素子を組合せたことを特徴とする請求項10に記載の反射光学素子ユニット。
- 前記反射光学素子の平面部を組合せ基準部とし、複数個の前記反射光学素子を組合せたことを特徴とする請求項10に記載の反射光学素子ユニット。
- 請求項1に記載の反射光学素子を光学系に用いたことを特徴とする映像投影プロジェクタ。
- 請求項10に記載の反射光学素子ユニットを光学系に用いたことを特徴とする映像投影プロジェクタ。
- 請求項1に記載の反射光学素子を製造するための反射光学素子の製造方法であって、
前記薄板素材の両面に各々独立した所望の液体または気体を接触させる工程と、
前記薄板素材の両面に各々独立して接触している液体または気体に所望の圧力を与えて前記薄板素材を変形させる工程と、
前記薄板素材を型に接触させ型形状に成形し、所望形状の反射光学素子を得る工程とを具備することを特徴とする反射光学素子の製造方法。 - 前記薄板素材の両面に各々独立して接触している液体または気体に与える圧力は、予め設定されたタイムスケジュールにより、所望のタイミングで所望の圧力になるよう制御されることを特徴とする請求項15に記載の反射光学素子の製造方法。
- 圧力媒体である前記液体または気体に圧力を加えてから、前記薄板素材の成形が完了し反射光学素子が得られるまでの成形時間が、5秒以上であることを特徴とする請求項15に記載の反射光学素子の製造方法。
- 前記薄板素材と型の間は、大気に開放された状態であることを特徴とする請求項15に記載の反射光学素子の製造方法。
- 予め片面を光学反射面として使用可能な表面粗さに仕上げられた薄板素材を、液体または気体の圧力により成形し、光学反射面が所望値以下の表面粗さの滑らかさを有する反射光学素子を得ることを特徴とする請求項15に記載の反射光学素子の製造方法。
- 前記反射光学素子の光学反射面を、前記薄板素材の型との接触面側に形成することを特徴とする請求項15に記載の反射光学素子の製造方法。
- 予め片面に反射層を形成した薄板素材を、液体または気体の圧力により成形し、光学反射面に反射層が形成された反射光学素子を得ることを特徴とする請求項15に記載の反射光学素子の製造方法。
- 前記反射光学素子の光学反射面を、前記薄板素材の型との接触面の反対面に形成することを特徴とする請求項15に記載の反射光学素子の製造方法。
- 前記薄板素材を変形させるための圧力媒体である液体が、易揮発性溶液または水または水溶性溶液であることを特徴とする請求項15に記載の反射光学素子の製造方法。
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