JP2002316339A - 偏光光学部材の製造方法 - Google Patents

偏光光学部材の製造方法

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JP2002316339A
JP2002316339A JP2001123414A JP2001123414A JP2002316339A JP 2002316339 A JP2002316339 A JP 2002316339A JP 2001123414 A JP2001123414 A JP 2001123414A JP 2001123414 A JP2001123414 A JP 2001123414A JP 2002316339 A JP2002316339 A JP 2002316339A
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Mikito Nakajima
幹人 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性良く、偏光フィルム、偏光シート等の
偏光素子を光学部材に貼り付けることができる偏光光学
部材の製造方法を提供する。 【解決手段】 固定型110と移動型120の間に光学
部材成形体を成形するキャビティ113を有する成形金
型100の固定型110と移動型120の間に通された
長尺の偏光素子140をキャビティ11内に配置し、キ
ャビティ111に光透過性樹脂を圧入して偏光素子14
0に光学部材成形体が貼り付いて一体化した偏光光学部
材を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光光学部材の製
造方法に関し、特に、偏光素子と光学部材とを一体化さ
せる偏光光学部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水面などからの眩しい反射光を減じて見
えやすくするサングラスとして、偏光レンズが多用され
ている。この偏光レンズはいわゆる貼り合わせレンズで
あり、偏光フィルムの両面にガラス又は透明樹脂製のレ
ンズを挟み込んで作製されている。
【0003】ところが、このような貼り合わせの偏光レ
ンズは、偏光フィルムの両面にサンドイッチ状にレンズ
を貼り合わせる構造であるため、通常のレンズより厚く
なるという問題がある。
【0004】そのため、レンズの一面側に偏光フィルム
を貼り合わせしたプラスチック製の偏光レンズが提案さ
れている(特開平9−258009号公報)。
【0005】この偏光レンズの製造方法は、比較的剛性
のある偏光フィルムをレンズの凸面の曲率に合わせて真
空成形などで曲げ加工し、接着剤でレンズに貼り合わせ
するか、レンズを注型重合するガラス型の内面に貼着し
て注型重合する。
【0006】また、偏光シートをレンズ形状に打ち抜い
て金型内に配置し、射出成形するインサート成形法によ
る眼鏡用レンズの製造方法も提案されている(特開平9
−43550号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たプラスチック製の偏光レンズの製造方法は、偏光フィ
ルムを所定の外形形状に打ち抜いた後、曲げ加工すると
いう煩雑な手間を要し、生産性が悪いという問題があ
る。
【0008】また、インサート成形法による眼鏡用レン
ズの製造方法も、偏光シートをレンズ形状に打ち抜いた
後、金型内に配置する必要があり、手間を要し、生産性
が悪いという問題がある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、生産性良く、偏光フィルム、偏光シート等の偏光素
子を光学部材に貼り付けることができる偏光光学部材の
製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は、剛性で曲げにくい偏光素子の特性を利
用し、長尺の偏光素子を成形金型のキャビティ内に配置
して光学部材成形体の成形を行い、成形サイクルに応じ
て長尺の偏光素子を金型内に繰り出すことにより、通常
の成形サイクルで偏光素子に光学部材成形体が貼り付い
た状態の偏光光学部材を生産性良く製造することができ
ることを知見した。
【0011】また、光学部材の成形であるため、キャビ
ティへの樹脂導入口はここで固化した樹脂が光学面に影
響を与えないように、キャビティの側面に設けることが
好ましい。
【0012】偏光素子を移動型側に吸引しながら成形す
ることによって、偏光素子を移動型面に保持させ、得ら
れた成形品を偏光素子に貼り付けた状態で成形品を固定
型から離型することができる。
【0013】圧入した樹脂の圧力と熱で偏光素子を変形
させることにより、ある程度偏光素子を曲げ加工して曲
面形状の面に貼り付けることができる。
【0014】更に、予備加熱して偏光素子をある程度軟
化させ、真空引きで軟化した偏光素子を金型に密着させ
ることにより、剛性を有する偏光素子をキャビティの形
状に沿わせるように変形させることができるため、曲面
形状にも偏光素子を貼り付けることができる。
【0015】従って、請求項1は、固定型と移動型の間
に光学部材成形体を成形するキャビティを有する成形金
型の前記固定型と前記移動型の間に通された長尺の偏光
素子を前記キャビティ内に配置し、前記キャビティに光
透過性樹脂を圧入して前記偏光素子に前記光学部材成形
体が貼り付いて一体化した偏光光学部材を得ることを特
徴とする偏光光学部材の製造方法を提供する。
【0016】請求項2は、請求項1記載の偏光光学部材
の製造方法において、前記光透過性樹脂を前記キャビテ
ィの側面から導入することを特徴とする偏光光学部材の
製造方法を提供する。
【0017】請求項3は、請求項1又は2記載の偏光光
学部材の製造方法において、前記偏光素子を前記移動型
の前記キャビティを構成する面に吸引しながら前記光透
過性樹脂を圧入することを特徴とする偏光光学部材の製
造方法を提供する。
【0018】請求項4は、請求項1〜3いずれかに記載
の偏光光学部材の製造方法において、前記偏光素子を圧
入した樹脂の圧力と熱で変形させて前記移動型の内面に
前記偏光素子を密着させることを特徴とする偏光光学部
材の製造方法を提供する。
【0019】請求項5は、請求項1〜4いずれかに記載
の偏光光学部材の製造方法において、型開き中に前記偏
光素子を加熱し、前記移動型の前記キャビティを構成す
る面に前記偏光素子を真空引きにより密着させることを
特徴とする偏光光学部材の製造方法を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の偏光光学部材の製
造方法の実施の形態について説明するが、本発明は以下
の実施の形態に限定されるものではない。
【0021】本発明の偏光光学部材の製造方法は、上述
したように、長尺の偏光素子を成形金型のキャビティ内
に配置し、光学部材成形体を成形すると同時に偏光素子
に光学部材成形体が貼り付いて一体化した偏光光学部材
を得るものである。
【0022】偏光素子は、ヨウ素化合物や二色性染料を
含浸させたPVAフィルムを一軸延伸した偏光子の両面
に機械的強度を与えるポリカーボネート、ポリエステル
などの保護フィルムを積層したものが知られている。
【0023】また、ポリエステルやポリカーボネートに
二色性染料を混合した材料でフィルムを成形し、更にこ
のフィルムを一軸延伸した偏光素子も知られている。
【0024】偏光素子は、フィルム状あるいはシート状
であり、比較的剛性で、曲げにくい特性を備える。偏光
素子は、一面側に粘着剤層が設けられたものや、他面側
に光学部材としての性能を確保するため耐擦傷性を付与
するハードコート膜や、反射防止膜を設けたものが市販
されており、適宜選択することができる。
【0025】ハードコート膜は、一般に樹脂で構成され
るバインダーに無機微粒子が分散したものであるため、
ある程度曲げ加工が可能である。反射防止膜には、曲げ
加工が困難な無機蒸着膜で構成される無機系や曲げ加工
がある程度できる有機膜で構成される有機系があり、偏
光素子を成形の際に曲げ加工するときには、反射防止膜
として、曲げ加工ができる有機系のものを選択すること
が好ましい。また、ハードコート膜や反射防止膜は、成
形加工後に偏光光学部材の表面に設けてもよい。後加工
でハードコート膜や反射防止膜を設ける場合は、光学部
材成形体にもハードコート膜や反射防止膜を設けること
ができ、光学性能を向上させることができる。
【0026】光学部材成形体を成形するための光透過性
樹脂としては、例えばポリスチレン、ポリメチルメタク
リレート、セルロースアセテート、セルロースプロピオ
ネート、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂を用いるこ
とができる。
【0027】光学部材成形体の形状としては、眼鏡レン
ズ、サングラス、ゴーグル、小型の表示装置の保護板な
どの光学部材を例示することができる。
【0028】図1は、本発明の偏光光学部材の製造方法
に用いる第1実施形態の成形金型の型開きした状態を示
す断面図である。
【0029】この成形金型100は固定型110と移動
型120とから構成されている。固定型110は、図示
しない射出成形機の射出装置側の固定ダイプレートに固
定されている。固定型110には、光学部材を成形する
ためのキャビティ111が設けられている。このキャビ
ティ111は浅い凹部になっている。このキャビティ1
11に、樹脂を溶融して押し出す射出装置から樹脂をキ
ャビティ111内に導入するランナー、ゲートなどの樹
脂導入口112が設けられている。キャビティ111へ
の樹脂導入口112は、ここで固化した樹脂が光学面に
影響を与えないように、キャビティ111の側面に設け
られている。固定型110は移動型120との合わせ面
113を備える。
【0030】移動型120は、図示しない型締めシリン
ダによって前進後退する移動ダイに固定される。移動型
120の固定型110との合わせ面121及びキャビテ
ィ111を構成する面は区別なく一つの平面となってい
る。そのため、この成形金型100のキャビティ111
は、偏光素子140と貼り付く側が平坦な板状の成形品
を得ることができるようになっている。
【0031】また、長尺の偏光素子140が移動型12
0の内面に近接して配置される。この偏光素子140
は、成形金型100の一方の側方に配置されている図示
しない偏光素子供給装置から繰り出され、移動型110
と固定型120の間を通って成形金型100の他方の側
方に排出されるようになっている。偏光素子140の幅
はキャビティ111と導入口112を覆う程度である。
偏光素子140は、偏光素子供給装置によって成形サイ
クル毎に所定の移動距離で金型内に新しい部分が繰り出
されるようになっている。また、偏光素子140と移動
型120の相対位置が変化しないように偏光素子供給装
置は移動型120と共に移動するようになっている。
【0032】次に、図1に示す成形金型100を用いて
偏光光学部材を製造する方法について説明する。図1の
ように型開きした成形金型100の移動型120にごく
近接して偏光素子140が配置したまま移動型120を
前進させて固定型110と密着させ、型締めを行う。こ
のとき、偏光素子140は固定型110の合わせ面11
3と移動型120の合わせ面121との間に挟まれる。
そして、射出装置から溶融した樹脂が樹脂導入口112
を介してキャビティ111内に圧入され、キャビティ1
11を充填する。その後、キャビティ111内の溶融樹
脂は冷却固化され、光学部材成形体となると共に偏光素
子140と一体化する。次に、移動型120を後退させ
て型開きを行うと、光学部材成形体と導入口112の部
分の樹脂は、偏光素子140が剛性であるため、それぞ
れ偏光素子140に密着保持され、固定型110から離
型され、移動型120と共に後退する。
【0033】次に、偏光素子140を偏光素子供給装置
から繰り出し、偏光素子140に密着保持されている光
学部材成形体と導入口112の樹脂を金型100外に送
り出す。
【0034】送り出された光学部材成形体は図示しない
打ち抜き装置で周囲を打ち抜かれ、偏光素子140から
分離される。また、導入口112の部分の樹脂が光学部
材成形体の側面からやや突出しているため、目立つとき
は削り取る。これによって、偏光素子140が一方の面
に貼り付けられた偏光光学部材を得ることができる。
【0035】通常の成形金型では、移動型に成形品が保
持されるように移動型の方にキャビティの大部分を設け
るのが一般的であるが、図1に示す成形金型100で
は、偏光素子140の剛性を利用して固定型110から
成形品を離型するようにしている。そのため、図1に示
すような成形金型100で成形する場合には、偏光素子
140として厚みのある剛直なものを用いることができ
る。
【0036】このような偏光光学部材の製造方法によれ
ば、通常の射出成形のサイクルで偏光素子に光学部材成
形体が貼り付いた偏光光学部材を自動的に得ることがで
きるため、手間を要さずに生産性に優れる。
【0037】また、偏光素子を変形させないため、比較
的曲げ難い無機系の反射防止膜が設けられた偏光素子を
用いることが可能である。
【0038】図2は、偏光眼鏡レンズの製造に用いる第
2実施形態の成形金型を示す断面図である。
【0039】この成形金型200の固定型210は、キ
ャビティ211の形状が眼鏡レンズの凹面側を成形する
形状であり、樹脂導入口212はキャビティ211の側
面に設けられている。移動型220のキャビティ221
がレンズの外面(凸面)を形成するようなやや窪んだ曲
面形状であり、キャビティ221を構成する面に図示し
ない真空装置と連通する吸引孔222が設けられてい
る。また、長尺の偏光素子140が、移動型220の合
わせ面223に常に近接して配置されるようになってお
り、移動型220の移動に伴って偏光素子140も同じ
く移動する。型開きした状態では、偏光素子140は移
動型220のキャビティ221の窪みの底から離間して
いる。
【0040】図2に示す成形金型200を用いて偏光眼
鏡レンズを製造する方法について説明する。まず、真空
装置を稼働させて偏光素子140と移動型220の間の
空気を吸引孔222を介して真空引きする。これによ
り、偏光素子140は移動型220の合わせ面223に
密着するが、多少撓む程度でキャビティ221の底から
離間している。次に、図2に示す型開きした状態から移
動型220を前進させて移動型220の合わせ面223
と固定型210の合わせ面213とを密着させ、型締め
を行う。そして、射出装置から溶融した樹脂が樹脂導入
口212を介して固定型210のキャビティ211内に
圧入される。圧入された樹脂の圧力と熱によって偏光素
子140は軟化し、移動型220のキャビティ221を
構成する面に圧着される。このとき、偏光素子140と
移動型220の間のキャビティ221の空間の空気は真
空引きされているため、空気が偏光素子140の密着を
妨げることはない。その後、キャビティ211、221
の樹脂は冷却固化され、偏光素子140と一体化する。
次に、移動型220を後退させて型開きを行うと、偏光
素子140は吸引孔222による真空引きにより移動型
220に密着しているため、眼鏡レンズ成形体と樹脂導
入口212の部分の樹脂は、それぞれ偏光素子140に
密着保持され、固定型210から離型され、移動型22
0と共に後退する。型開きした後、吸引孔222に連通
する側を真空装置から大気圧又は圧縮空気に切り替え、
偏光素子140を移動型220から分離する。このよう
にして、偏光素子140に眼鏡レンズ成形体が貼り付い
た偏光光学部材を得ることができる。
【0041】このような偏光光学部材の製造方法によれ
ば、圧入された樹脂の圧力と熱で偏光素子が変形し、偏
光素子がキャビティの形状にある程度追随するため、眼
鏡レンズの凸面のような曲面に偏光素子を生産性良く貼
り付けることができる。
【0042】図3は、本発明の偏光光学部材の製造に用
いる第3実施形態の成形金型を示す断面図である。
【0043】この成形金型300は、偏光眼鏡レンズを
成形する金型であり、固定型310と移動型320とを
備え、基本的な構成は図2に示した成形金型200とほ
ぼ同じであり、成形金型200より凸面と凹面の曲率が
大きい眼鏡レンズを成形するものである。固定型310
はキャビティ311を有し、キャビティ311の側面に
樹脂導入口312が設けられている。移動型320のキ
ャビティ321には図示しない真空装置に連通する吸引
孔322が設けられていることも同じである。長尺の偏
光素子140も、移動型320の合わせ面323に常に
近接するように配置されている。異なるのは、型開き中
に成形金型300中に配置されて偏光素子140を加熱
するヒーター330が設けられている点である。ヒータ
ー330は型締め前に金型外へ移動するようになってい
る。
【0044】この成形金型300では、偏光素子140
を曲面形状に変形させるため、反射防止膜が必要な場合
は、ある程度曲げ加工ができる有機系の反射防止膜が設
けられている偏光素子140を用いることが望ましい。
【0045】図3に示す成形金型300を用いて偏光眼
鏡レンズを製造する方法について説明する。まず、型開
き中に、ヒーター330を金型内の偏光素子140に接
近させて配置し、偏光素子140をヒーター330で加
熱すると共に、真空装置を稼働させて偏光素子140と
移動型320のキャビティ321を吸引孔322を介し
て真空引きする。これにより、偏光素子140は軟化し
ていわば真空成形の如く移動型320のキャビティ32
1を構成する面に密着する。次に、ヒーター330を金
型外に移動させ、図3に示す型開きした状態から移動型
320を前進させて固定型310と密着させ、型締めを
行う。そして、射出装置から樹脂が樹脂導入口312を
介してキャビティ311、321内に圧入される。その
後、樹脂は冷却固化され、眼鏡レンズ成形体となると共
に偏光素子140と一体化する。次に、移動型320を
後退させて型開きを行うと、偏光素子140は吸引孔3
22による真空引きにより移動型320に密着している
ため、眼鏡レンズ成形体と樹脂導入口312の部分の樹
脂は、それぞれ偏光素子140に密着保持され、固定型
310から離型され、移動型320と共に後退する。こ
のようにして、偏光素子140に眼鏡レンズ成形体が貼
り付いた偏光光学部材を得ることができる。
【0046】このような偏光光学部材の製造方法によれ
ば、予め偏光素子を変形させてキャビティの面に密着さ
せることができるため、圧入した樹脂の圧力と熱で変形
させる場合と比較して、偏光素子に無理な力が加わら
ず、眼鏡レンズの凸面のような曲面に偏光素子を確実に
貼り付けることができる。
【0047】図4は、図3に示した成形金型300によ
って成形された偏光光学部材としての偏光眼鏡レンズを
示す断面図である。この偏光眼鏡レンズ1は、度付の眼
鏡レンズ成形体10の凸面側に偏光素子140が貼り付
けられて一体化している。眼鏡レンズ成形体10にもハ
ードコート膜や反射防止膜を設ける場合は、偏光眼鏡レ
ンズ1全体に加工することが生産上有利であるため、偏
光素子140として、ハードコート膜や反射防止膜が設
けられていないものを選択することが好ましい。
【0048】この偏光眼鏡レンズ1の偏光素子140と
眼鏡レンズ成形体10に後加工でハードコート膜を形成
する場合は、ハードコート液を偏光眼鏡レンズ1にスピ
ンコート法やディッピング法で塗布し、熱硬化又は光硬
化させる。
【0049】ハードコート液としては、例えば熱や光で
重合する一分子中にビニル基、アリル基、アクリル基、
エポキシ基、メタクリル基、アミノ基等の重合可能な重
合性基とアルコキシ基等の加水分解性基とを含む重合性
有機化合物、無機微粒子を含有する組成物を例示するこ
とができる。
【0050】また、反射防止膜は、酸化ケイ素、酸化チ
タン、酸化ジルコニウム等の無機膜を真空蒸着法、イオ
ンプレーティング法、スパッタリング法などで成膜して
形成できる。有機系の反射防止膜は、ハードコート液の
無機微粒子やカップリング剤の屈折率を調整し、単層又
は多層に塗布して形成できる。
【0051】なお、上記成形金型は1個取りであった
が、多数個取りとすることは勿論可能である。また、樹
脂導入口の形状も図示したものに限定されず、成形品の
形状も種々変更することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明の偏光光学部材の製造方法によれ
ば、光学部材の成形と同時に偏光素子を光学部材に貼り
付けることができるため、生産性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる偏光光学部材を成形するための
成形金型の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明にかかる偏光光学部材を成形するための
成形金型の第2実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明にかかる偏光光学部材を成形するための
成形金型の第3実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明の偏光光学部材の製造方法によって得ら
れた偏光眼鏡レンズの一実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 偏光光学部材 10 眼鏡レンズ成形体 100、200、300 成形金型 110、210、310 固定型 120、220、320 移動型 112、212、312 樹脂導入口 140 偏光素子 222、322 吸引孔 330 ヒーター
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02C 7/10 G02C 7/12 4F206 7/12 B29L 11:00 // B29L 11:00 G02B 1/10 A Fターム(参考) 2H006 BE00 BE05 2H049 BA02 BA27 BB23 BB27 BB43 BC03 BC22 BC24 2H099 CA11 DA05 2K009 AA03 AA15 BB11 CC03 CC09 CC24 4F202 AD05 AD08 AG03 AH73 CA11 CB01 CB13 CK02 CP01 CP06 CQ01 CQ06 4F206 AD05 AD08 AG03 AH73 JA07 JB15 JL02 JM04 JN11 JQ03 JQ81

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と移動型の間に光学部材成形体を
    成形するキャビティを有する成形金型の前記固定型と前
    記移動型の間に通された長尺の偏光素子を前記キャビテ
    ィ内に配置し、前記キャビティに光透過性樹脂を圧入し
    て前記偏光素子に前記光学部材成形体が貼り付いて一体
    化した偏光光学部材を得ることを特徴とする偏光光学部
    材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の偏光光学部材の製造方法
    において、 前記光透過性樹脂を前記キャビティの側面から導入する
    ことを特徴とする偏光光学部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の偏光光学部材の製
    造方法において、 前記偏光素子を前記移動型の前記キャビティを構成する
    面に吸引しながら前記光透過性樹脂を圧入することを特
    徴とする偏光光学部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載の偏光光学
    部材の製造方法において、 前記偏光素子を圧入した樹脂の圧力と熱で変形させて前
    記移動型の内面に前記偏光素子を密着させることを特徴
    とする偏光光学部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれかに記載の偏光光学
    部材の製造方法において、 型開き中に前記偏光素子を加熱し、前記移動型の前記キ
    ャビティを構成する面に前記偏光素子を真空引きにより
    密着させることを特徴とする偏光光学部材の製造方法。
JP2001123414A 2001-04-20 2001-04-20 偏光光学部材の製造方法 Withdrawn JP2002316339A (ja)

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