JP2004020251A - ウラン廃棄物の湿式処理方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウラン付着廃棄物1を有機酸溶液12で溶解するウラン溶解工程13と、ウラン溶解工程13で有機酸溶液に溶解したウランを回収分離するウラン回収,分離工程15と、有機酸をCO2とH2Oに分解する有機酸分解工程16とからなっている。
有機酸を用いることでウランをウラニル錯体として溶解でき、ウラン付着廃棄物1からウランのみを溶解除去することができる。また、酸化反応によってウラン回収と有機酸分解が同時にでき、有機酸をCO2とH2Oに分解できることから二次廃棄物の発生量を低減できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウラン取扱施設、またはウラン取扱施設間を移送する設備から発生するウラン及びウラン化合物が付着したウラン廃棄物から、ウラン、超ウラン元素または放射性核種を分離回収するためのウラン廃棄物の湿式処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウラン取扱施設またはウラン取扱施設間を移送する設備から発生するウランまたはウラン化合物が付着したウラン廃棄物としては、煉瓦,ケイソウ土,鉱石くず,汚泥,ケミカルトラップ材,フッ化カルシウム(CaF2)沈殿物などがある。
これらのウラン廃棄物から、ウラン,超ウラン元素または放射性核種を分離回収する従来の湿式処理方法としては、塩酸又は硝酸が使用されている。
【0003】
従来の湿式処理方法を図7により説明する。
図7において、例えばフッ素系化合物等のウラン付着廃棄物1を塩酸又は硝酸の酸溶液2により溶解工程3で全量溶解する。つぎに、ウラン回収,分離工程で溶解した溶液に過酸化水素(H2O2)5を添加することによって、過酸化ウラン(UO4)6を生成し、ウランを回収分離する。
【0004】
想定されている反応式を下記に示す。
UO2Cl2+2H2O2→UO4↓+2HCl+2H2O
また、そのままでは回収が困難な場合には溶媒抽出により液性を調整して、ウラン回収の精製の精度を向上させている。
【0005】
一方、ウラン回収後の残溶液7にはフッ素系化合物,塩酸又は硝酸が含まれている。この残溶液7に含まれるフッ素等の不純物については、フッ素系化合物回収,分離工程8で、薬品添加、例えばカルシウム添加9による沈殿生成によりフッ素系化合物の二次廃棄物10として回収分離する。
【0006】
回収後の溶液、つまりフッ素系化合物回収後の残溶液11が塩酸系溶液の場合には、中和して排出する工程が考えられている。また、硝酸系溶液の場合には、硝酸を回収し再利用する工程が考えられている。
【0007】
湿式処理装置の構成については、溶解槽,溶解残渣と溶解液を分離するための固液分離装置,ウラン回収反応槽,ウラン分離のための固液分離装置,不純物分離反応槽,固液分離装置,酸回収槽である。また、全ての溶液移送については液相移送ポンプが使用される。このため、装置の溶液受け槽,固液分離装置が多く必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、従来のウラン,超ウラン元素または放射性核種が付着したウラン付着廃棄物1からウラン,超ウラン元素または放射性核種を除去する湿式処理方法では酸溶液2によりウラン付着廃棄物1を全量溶解し、溶解液からウランなどを回収する方法である。
【0009】
しかしながら、従来の方法では、酸溶液2による溶解液が多量に発生し、ウラン回収後の残溶液7及びフッ素系化合物回収,分離工程8から二次廃棄物10が多量に発生する課題がある。また、固液分離工程が多く、装置が複雑化する課題がある。
【0010】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、二次廃棄物の発生量を低減できるウラン廃棄物の湿式処理方法を提供することにある。また、本発明はウラン廃棄物を溶解処理する外容器からの液移送に自重を利用し、外容器に固液分離機能を持たせて装置および制御を簡単にし、装置の単純化と処理工程を簡単にすることができるウラン廃棄物の湿式処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、ウラン,超ウラン元素または放射性核種が付着した廃棄物から有機酸溶液により前記ウラン,超ウラン元素または放射性核種を溶解分離するウラン溶解工程と、このウラン溶解工程で溶解分離したウラン,超ウラン元素または放射性核種を回収するウラン回収,分離工程と、このウラン回収,分離工程後の前記有機酸溶液を分解する有機酸分解工程とを具備したことを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、前記有機酸溶液はギ酸またはシュウ酸あるいはギ酸とシュウ酸の混合液からなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記ウラン回収,分離工程は前記ウラン溶解工程で溶解分離したウラン,超ウラン元素または放射性核種をイオン交換樹脂により分離回収することを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、前記ウラン回収,分離工程は過酸化水素またはオゾンによりウラン,超ウラン元素または放射性核種を過酸化物の形で分離回収することを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、前記イオン交換樹脂により回収したウラン,超ウラン元素または放射性核種の回収溶液について、前記有機酸分解工程で過酸化水素,紫外線,オゾンまたは電気分解の少なくとも一種を使用して前記有機酸を炭酸ガスと水に分解することを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る発明は、前記ウラン回収,分離工程と前記有機酸分解工程における有機酸に、過酸化水素またはオゾンを同時に作用させて、ウラン,超ウラン元素または放射性核種を過酸化物の形で回収するとともに、前記有機酸を炭酸ガスと水に分解することを特徴とする。
【0016】
請求項7に係る発明は、有機酸溶液を収納する外容器と、この外容器内に設置されウラン付着廃棄物を収納する通液性内容器と、この内容器の下方で前記外容器内の下部に設けられたフィルタと、前記外容器の下部に排出弁を介して接続されたウラン回収及び有機酸分解装置とを具備したことを特徴とする。
【0017】
請求項8に係る発明は、前記内容器は網目状材で形成され、前記有機酸溶液を攪拌する攪拌機と、前記内容器を回転または振動させる機構とが設けられてなることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1、図2及び表1により本発明に係るウラン廃棄物の湿式処理装置の第1の実施の形態を説明する。
本実施の形態は図1に示したように、ウラン付着廃棄物1に有機酸溶液12を作用させて、有機酸溶液12でウランのみを溶解するウラン溶解工程13と、ウラン溶解工程13で溶解分離したウランを回収,分離するウラン回収,分離工程15と、ウラン回収,分離工程15後に残存する有機酸をCO2とH2Oに分解するとともに、ウラン18を回収する有機酸分解工程16とからなっている。
【0019】
ここで、ウラン付着廃棄物1に有機酸溶液12を作用させるとウランのみが溶解するが、ウラン溶解後の有機酸溶液12中に残存するウラン除去後の残廃棄物14は、固液分離された後に廃棄処分される。有機酸溶液12としてはギ酸またはシュウ酸あるいはギ酸とシュウ酸の混合液の還元剤を使用する。有機酸分解工程16で、有機酸はCO2とH2O17に分解して除去され、ウラン18は回収され、再利用される。なお、CO2は排気される。
【0020】
表1はウラン付着廃棄物の例として、除染対象材料(マレージング鋼:表面に酸化皮膜を形成させたステンレス鋼(MRS),ステンレス鋼(SUS),Cu,ウラン含有Al)に付着したウラン廃棄物(ウランの形態はUF4)をギ酸(HCOOH)で溶解した場合の溶液中の回収率を示している。
【0021】
表1から明らかなように、ギ酸を使用することにより、除染対象材料に付着しているウランを溶解して溶液にできることがわかる。これは、ウランがギ酸溶液中でギ酸ウラニル(UO2(HCO2)2・H2O)の錯体を形成して溶解しているものと考えられる。
【0022】
【表1】
【0023】
図2はウラン付着廃棄物が金属構造材でなく、金属以外の材料として、ケミカルトラップ材(NaF),沈殿物(CaF2),煉瓦(Al2O3)に付着したウラン付着廃棄物に対するウラン溶解除去処理フローを示している。
【0024】
図2から明らかなように、ギ酸に対して、NaF,CaF2,Al2O3は溶解し難く、ウランのみが溶解してギ酸ウラニルを形成し、ギ酸ウラニルは過酸化水素により分解する。そして、ウランは過酸化物(UO4)として回収され、炭酸ガス(CO2)は廃棄される。
【0025】
本実施の形態によれば、有機酸の錯体を生成する性質を利用することで、ウランのみをウラン付着廃棄物から溶解除去することができる。
【0026】
つぎに図3により本発明に係るウラン廃棄物の湿式処理方法の第2の実施の形態を説明する。
図3中、図1と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は省略する。本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態におけるウラン回収,分離工程15の代りにイオン交換樹脂19を使用してウランの分離回収を行い、また、有機酸分解工程16において有機酸分解材20を使用して有機酸を分解することにある。有機酸分解材20としては、過酸化水素(H2O2),過酸化水素と紫外線、オゾン又は電気分解の少なくとも一種を選択して使用する。
【0027】
本実施の形態によれば、ギ酸に溶解したウランの回収率について、陰イオン交換樹脂を使用した場合は98.5%以上であり、また陽イオン交換樹脂を使用した場合には99%以上であった。このことから、イオン交換樹脂19を使用することにより、ギ酸に溶解したウランを効率よく分離し回収することができる。
【0028】
また、ギ酸に溶解したウランの回収率として有機酸分解材20として例えば過酸化水素,又はオゾンを使用すれば、ギ酸に溶解したウランを効率よく回収でき、また紫外線や電気分解を併用することにより、さらにウランを短時間で効率よく回収することができる。また、ウラン回収後の有機酸分解工程16に有機酸分解材20を加えることにより、有機酸の分解効果が向上する。
【0029】
つぎに図3及び図4により、本発明に係るウラン廃棄物の湿式処理方法の第3の実施の形態を説明する。
なお、図3における説明は第2の実施の形態の説明文を準用する。本実施の形態は、第2の実施の形態において、イオン交換樹脂19でウランを分離回収した後の溶離液中の有機酸を有機酸分解材20によりCO2とH2Oに分解させる工程にある。
【0030】
図4は還元剤としてシュウ酸,ギ酸及びギ酸とシュウ酸の混合液有機酸の分解時間に対する有機炭素濃度変化を示している。また、図4は有機酸の過酸化水素(H2O2),紫外線(UV)+H2O2,オゾンを使用した場合の分解傾向をも示している。図4から明らかなようにギ酸,シュウ酸,ギ酸+シュウ酸混合液はH2O2,UVまたはオゾンにより分解されることが認められる。
【0031】
本実施の形態によれば、イオン交換樹脂19でウランを回収した後の溶離液中の有機酸の分解であり、分解後はCO2とH2O17を生成して除去されることから、二次廃棄物の発生量を低減することができる。
【0032】
つぎに図5により本発明に係るウラン廃棄物の湿式処理方法の第4の実施の形態を説明する。図5中、図1と同一部分には同一符号を付して重複する部分の説明は省略する。
【0033】
本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、ウラン回収,分離工程15と有機酸分解工程16を同時に実施する場合、ウランの回収分離と有機酸溶液の分解に過酸化水素(H2O2)又はオゾンの有機酸分解材20を使用することにある。
【0034】
本実施の形態によれば、酸化反応によって有機酸溶液中のウランから過酸化ウラン(UO4)7を生成回収することができる、と同時に、有機酸を分解することができることから、工程の短縮及び装置を単純化することができる。
【0035】
なお、上記第1から第4の実施の形態においては、ウランの回収,分離について説明したが、超ウラン元素または放射性核種についても上記各実施の形態と同様に回収,分離することができる。
【0036】
つぎに、図6によりウラン廃棄物の湿式処理装置の第1の実施の形態を説明する。
図6において、符号21はウラン付着廃棄物から有機酸によりウランを溶解するための溶解処理槽となる外容器を示している。この外容器21内には、内部に有機酸溶液27が収納される。外容器21の下端部には中央部に向けて下り勾配の傾斜面を有する底板22が取着されている。底板22の上方に固液分離用のフィルタ23が着脱自在に設置されている。
【0037】
外容器21内には内容器24が設置されており、内容器24内にはウラン付着廃棄物25が収納されている。また、内容器24内には攪拌機26が挿入されて、外容器21と内容器24内の有機酸溶液27を攪拌する。内容器24は網目状部材または多孔性部材により構成され、外容器21と内容器24内の有機酸溶液27が流通自在な通液性を有している。外容器21の外側にはヒータ28が設けられて有機酸溶液27を所定温度に加熱制御できるようになっている。内容器24には内容器24自身を回転または振動させる機構(図示せず)が設けられている。
【0038】
外容器21の底板22の下面中央部には排出弁29を有する連結管30の上端が接続され、連結管30の下端にはウラン回収及び有機酸分解装置31が連結されている。これにより、外容器21からウラン回収及び有機酸分解装置31へ有機酸溶液の液移送を自重によって流出することができる。また、フィルタ23により外容器21に固液分離機能を持たせることができる。
【0039】
本実施の形態によれば、ウラン付着廃棄物25を収納し、支持するための内容器の下部または全体が金網等で網目状に形成されて有機酸溶液27が流出入し易くなっており、また攪拌機26や回転または振動機構を駆動させることによりウラン付着廃棄物25は有機酸溶液27と十分に接液しウランを溶解することができる。また、外容器21の下部に固液分離用のフィルタ23を着脱自在に設置し、下部から液を抜き取るための排出弁29とその下部にウラン回収及び有機酸分解装置31を設置している。
【0040】
さらに、外容器21からの液移送に自重を利用し、外容器21に固液分離機能を付与していることから、装置の単純化と処理工程を簡易にできる。なお、従来のポンプ等による溶液回収は最大97%であったが、本実施の形態では99%以上の溶液を回収できる。また、本実施の形態では装置の配管等への液溜りが非常に少なく、系統から発生する二次廃棄物量を低減できる。
【0041】
【発明の効果】
本発明方法によれば、ウラン,超ウラン元素または放射性核種を有機酸で溶解除去することができる。また、有機酸溶液をCO2とH2Oに分解できることから、二次廃棄物の発生量を低減することができる。
【0042】
本発明装置によれば、溶解処理する外容器からの液移送に自重を利用し、外容器に固液分離機能を付与していることから、装置及び制御が簡単になる。また、ウラン回収と有機酸分解が同時にできることから、装置の単純化と処理工程を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウラン廃棄物の湿式処理方法の第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】図1におけるウラン付着廃棄物にNaF,CaF2,Al2O3を使用した場合のウラン除去処理の流れ図。
【図3】本発明に係るウラン廃棄物の湿式処理方法の第2及び第3の実施の形態を説明するためのブロック図。
【図4】本発明に係るウラン廃棄物の湿式処理方法の第3の実施の形態を示すプロット曲線図。
【図5】本発明に係るウラン廃棄物の湿式処理方法の第4の実施の形態を示すブロック図。
【図6】本発明に係るウラン廃棄物の湿式処理装置の第1の実施の形態を一部概略的に示す縦断面図。
【図7】従来のウラン廃棄物の湿式処理方法を説明するための流れ図。
【符号の説明】
1…ウラン付着廃棄物、2…酸溶液、3…溶解工程、4…ウラン回収,分離工程、5…過酸化水素、6…過酸化ウラン(UO4)、7…ウラン回収後の残溶液、8…フッ素系化合物回収,分離工程、9…カルシウム添加、10…二次廃棄物、11…フッ素系化合物回収後の残溶液、12…有機酸溶液、13…ウラン溶解工程、14…ウラン除去後の残廃棄物、15…ウラン回収,分離工程、16…有機酸分解工程、17…CO2(排気)H2O、18…ウラン(再利用)、19…イオン交換樹脂(ウラン回収)、20…有機酸分解材、21…外容器、22…底板、23…フィルタ、24…内容器、25…ウラン付着廃棄物、26…攪拌機、27…有機酸溶液、28…ヒータ、29…排出弁、30…連結管、31…ウラン回収及び有機酸分解装置。
Claims (8)
- ウラン,超ウラン元素または放射性核種が付着した廃棄物から有機酸溶液により前記ウラン,超ウラン元素または放射性核種を溶解分離するウラン溶解工程と、このウラン溶解工程で溶解分離したウラン,超ウラン元素または放射性核種を回収するウラン回収,分離工程と、このウラン回収,分離工程後の前記有機酸溶液を分解する有機酸分解工程とを具備したことを特徴とするウラン廃棄物の湿式処理方法。
- 前記有機酸溶液はギ酸またはシュウ酸あるいはギ酸とシュウ酸の混合液からなることを特徴とする請求項1記載のウラン廃棄物の湿式処理方法。
- 前記ウラン回収,分離工程は前記ウラン溶解工程で溶解分離したウラン,超ウラン元素または放射性核種をイオン交換樹脂により分離回収することを特徴とする請求項1記載のウラン廃棄物の湿式処理方法。
- 前記ウラン回収,分離工程は過酸化水素またはオゾンによりウラン,超ウラン元素または放射性核種を過酸化物の形で分離回収することを特徴とする請求項1記載のウラン廃棄物の湿式処理方法。
- 前記イオン交換樹脂により回収したウラン,超ウラン元素または放射性核種の回収溶液について、前記有機酸分解工程で過酸化水素,紫外線,オゾンまたは電気分解の少なくとも一種を使用して前記有機酸を炭酸ガスと水に分解することを特徴とする請求項3記載のウラン廃棄物の湿式処理方法。
- 前記ウラン回収,分離工程と前記有機酸分解工程における有機酸に、過酸化水素またはオゾンを同時に作用させて、ウラン,超ウラン元素または放射性核種を過酸化物の形で回収するとともに、前記有機酸を炭酸ガスと水に分解することを特徴とする請求項1記載のウラン廃棄物の湿式処理方法。
- 有機酸溶液を収納する外容器と、この外容器内に設置されウラン付着廃棄物を収納する通液性内容器と、この内容器の下方で前記外容器内の下部に設けられたフィルタと、前記外容器の下部に排出弁を介して接続されたウラン回収及び有機酸分解装置とを具備したことを特徴とするウラン廃棄物の湿式処理装置。
- 前記内容器は網目状材で形成され、前記有機酸溶液を攪拌する攪拌機と、前記内容器を回転または振動させる機構とが設けられてなることを特徴とする請求項7記載のウラン廃棄物の湿式処理装置。
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- 2002-06-13 JP JP2002172366A patent/JP2004020251A/ja active Pending
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