JP2004019397A - 化粧建材 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐久性に優れ、メンテナンスの容易なセメント瓦等の化粧建材を安価に提供できるようにすることを目的とするものである。
【解決手段】本発明の化粧建材は、所望の建材形状に成形された基材の表面に塗装が施されている化粧建材において、表面化粧塗料層の上に耐候性繊維を含み、化粧塗料層と同一または淡色の塗料からなる耐候性塗料層を備えていることを特徴とするものである。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明の化粧建材は、所望の建材形状に成形された基材の表面に塗装が施されている化粧建材において、表面化粧塗料層の上に耐候性繊維を含み、化粧塗料層と同一または淡色の塗料からなる耐候性塗料層を備えていることを特徴とするものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構築物の壁面や屋根に敷設されて使用されるセメント瓦や壁材等の化粧建材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、セメントを主材とする生地を型で瓦に成形し、これを乾燥させ、表面に塗料を塗布したいわゆるセメント瓦が多く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記セメント瓦は、表面を覆う塗料が、日光による紫外線の影響を受けて老化しやすく、しばしば塗料の色が白く変色してしまうという不具合がある。また、塗料の老化により瓦の耐用年数が短くなってしまうという不具合もある。そのため、定期的に瓦表面に塗料を塗り替えることが必要となるが、大掛りな作業を伴うため、手間とコストが嵩むという問題が生ずる。
一方、顔料にシリコン樹脂、ウレタン樹脂、あるいはフッ素樹脂等を混ぜ込んだいわゆるUV塗料を塗布したセメント瓦もあるが、非常に高価である上、耐用年数が10年弱と短いため、いずれにしても、塗り替え作業は必須であり、課題の解決には至っていないのが現状である。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みて提案されたものであって、耐久性に優れ、メンテナンスの容易なセメント瓦等の化粧建材を安価に提供できるようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本発明の化粧建材は、
所望の建材形状に成形された基材の表面に塗装が施されている化粧建材において、表面化粧塗料層の上に耐候性繊維を含み、化粧塗料層と同一または淡色の塗料からなる耐候性塗料層を備えているものである。ここで、耐候性とは、外気の温度変化、日光に含まれる紫外線、風雨等に耐え得る性質をいうものとする。なお、化粧塗料層および耐候性塗料層に使用される塗料としては、安価なアクリル系水性塗料が好ましいが、アクリルシリコーン系等の他の塗料であってもよい。
【0006】
また、耐候性繊維は、耐候性を備えていれば特に限定されないが、請求項2のようにガラス繊維や炭素繊維が好適に用いられる。なお、ガラス繊維は、耐アルカリ性のガラス繊維であることが好ましい。そして、耐候性繊維の塗料への配合割合は、約5〜30重量%であることが好ましく、最適な割合は、7〜12重量%である。すなわち、耐候性繊維の配合割合が少なすぎると、十分な耐候性が確保できず、多すぎると塗料への均一分散性に欠け、部分的にムラが生ずる恐れがある。
【0007】
また、化粧塗料層を効果的に保護するとともに、塗装ノズルの詰まりを防止するため、耐候性繊維は、直径が約3μm以上の微細な円柱状のモノフィラメントであることが好ましく、その繊維長は、30μm〜200μmの範囲であることが好ましい。
【0008】
さらに、本発明の化粧建材は、特に限定されないが、請求項4のように、日光だけでなく風雨等に直接さらされる瓦が好適である。なお、本発明において、基材は、セメント系のものだけでなく、石膏、水ガラス系のものも含まれる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
本実施形態の化粧建材としてのセメント瓦1は、図1、図2に示すように、セメントを主材とする生地を型押し機で瓦の形状に成形して養生硬化させてなる基材としての瓦素地2と、瓦素地2の表面2aを平らに均すため、瓦素地2の上面に塗布されてなる下地層3と、後述する上塗り層5が瓦素地2のアルカリ成分により腐食するのを防止するため、下地層3の上面に塗布されてなる耐アルカリ層4と、耐アルカリ層4の上面に塗布される化粧塗料層としての上塗り層5と、上塗り層5の上面に塗布されてなる耐候性塗料層6とを備えて形成されている。
【0011】
上塗り層5は、顔料を混ぜて所望の色としたアクリル系水性塗料からなり、約100μm厚さに形成されている。
【0012】
耐候性塗料層6は、上塗り層5と同一のアクリル系水性塗料601に、約7〜12重量%の割合で含有される耐候性繊維としてのガラス繊維602を練り込んだ耐候性塗料600からなり、約25μm厚さに形成されている。
【0013】
耐候性塗料600は、エアガンによる高圧吹き付け塗装により、セメント瓦1の上塗り層5の上面に塗布されている。
ガラス繊維602は、上塗り層5の上面に耐候性塗料600を塗布したときに、図2、図3に示すように、上塗り層5の上面に寝た状態で、水平方向には規則性を持たないアットランダムな向きに配置される。
【0014】
セメント瓦1は、耐候性塗料600を塗布後、ガラス繊維602を定着させるため、約100℃に温められて十分に乾燥される。
【0015】
以上のように、本実施の形態のセメント瓦1は、ガラス繊維602が耐候性を備えており、日光に含まれる紫外線を乱反射するため、上塗り層5を紫外線から保護することができる。その結果、上塗り層の塗料の老化、変色を防止することができる。また、ガラス繊維602は、表面が丸みを帯びていることから、紫外線を効果的に乱反射することができる。さらに、ガラス繊維602は、耐熱性、耐磨耗性にも優れているため、風雨や高温等から各塗料層および瓦素地2を保護することもできる。
【0016】
したがって、セメント瓦1の表面を耐候性塗料層6で被覆することにより、過酷な環境で使用されるセメント瓦1の耐用年数を延ばすことができ、長年にわたって、瓦の強度および美観を保持することができる。
【0017】
また、セメント瓦1は、耐候性塗料600が、上塗り層5と同一の安価なアクリル系水性塗料601に、ガラス繊維602を練り込んだ塗料であるため、従来のUV塗料を塗布したセメント瓦に比べて安価に提供することができる。
【0018】
また、瓦表面に日光が当たると、耐候性塗料層6のガラス繊維602に当たった光が乱反射するため、瓦表面の色合いがつや消し状となって、上塗り層5の塗料の色が一層上品なものとなり、趣の深い高級感のある外観を得ることができる。
【0019】
なお、耐候性塗料層6に練り込まれる耐候性繊維は、耐候性を備えたものであればガラス繊維に限られない。したがって、例えば、炭素繊維であってもよいし、ガラス繊維と炭素繊維の両方を用いてもよい。
【0020】
また、耐候性塗料層を形成する方法は、エアガンによる高圧吹き付け塗装に限られず、他の塗装方法であってもよい。
【0021】
また、他の塗装方法の場合において、耐候性繊維の繊維長は、上記の範囲に限られず、耐候性繊維が、上塗り層5の上面に寝た状態で、水平方向には規則性を持たないアットランダムな向きに配置される繊維長であればよい。
【0022】
また、耐候性塗料層6に使用される塗料は、上塗り層5に使用される塗料と同一の塗料であるが、塗料の色は同一でなくてもよく、上塗り層5の塗料の発色に影響を与えない程度の淡色であってもよい。
【0023】
さらに、本実施の形態のセメント瓦1は、本発明に係る化粧建材の一具体例であって、これに限定されるものではなく、例えば壁材等であってもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上のごとく本発明の化粧建材は、
所望の建材形状に成形された基材の表面に塗装が施されている化粧建材において、表面化粧塗料層の上に耐候性繊維を含み、化粧塗料層と同一または淡色の塗料からなる耐候性塗料層を備えているので、耐候性塗料層の耐候性繊維が、日光の紫外線から化粧塗料層を保護する。そのため、化粧塗料層に含まれる化粧塗料が老化、変色しにくい。また、耐候性塗料層の耐候性繊維は、風雨や高温から塗料層や基材を保護する。したがって、化粧建材の耐用年数が延び、長年にわたって、化粧建材の強度および美観を保つことができる。
【0025】
また、耐候性繊維が、ガラス繊維および炭素繊維の少なくともいずれか一方であるので、汎用性のある安価な材料を用いて耐候性に優れた化粧建材を提供することができる。
【0026】
また、耐候性繊維の繊維長を、30μm〜200μmとしたので、耐候性塗料層を高圧吹き付け塗装により形成した場合に、耐候性繊維が、化粧塗料層の上面に寝た状態で、水平方向には規則性を持たないアットランダムな向きに配置される。その結果、日光に含まれる紫外線は、耐候性繊維に当たって乱反射される。したがって、耐候性繊維は、紫外線が化粧塗料層に到達するのを防止し、化粧塗料層を紫外線から効果的に保護することができる。
【0027】
さらに、化粧建材が、セメント瓦である場合には、過酷な使用環境に耐え得る瓦を提供することができる。また、耐候性塗料層が、化粧塗料層を保護するため、化粧塗料の塗り替え作業が不要となる。さらに、耐候性塗料層に含まれる耐候性繊維により、瓦表面が上品なつや消し状となり、商品価値の高いセメント瓦を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る1実施形態のセメント瓦の一部切り欠き斜視図。
【図2】図1におけるセメント瓦の要部拡大断面図。
【図3】図1におけるセメント瓦の要部拡大図。
【符号の説明】
1 セメント瓦(化粧建材)
2 瓦素地(基材)
5 上塗り層(化粧塗料層)
6 耐候性塗料層
602 ガラス繊維(耐候性繊維)
【発明の属する技術分野】
本発明は、構築物の壁面や屋根に敷設されて使用されるセメント瓦や壁材等の化粧建材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、セメントを主材とする生地を型で瓦に成形し、これを乾燥させ、表面に塗料を塗布したいわゆるセメント瓦が多く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記セメント瓦は、表面を覆う塗料が、日光による紫外線の影響を受けて老化しやすく、しばしば塗料の色が白く変色してしまうという不具合がある。また、塗料の老化により瓦の耐用年数が短くなってしまうという不具合もある。そのため、定期的に瓦表面に塗料を塗り替えることが必要となるが、大掛りな作業を伴うため、手間とコストが嵩むという問題が生ずる。
一方、顔料にシリコン樹脂、ウレタン樹脂、あるいはフッ素樹脂等を混ぜ込んだいわゆるUV塗料を塗布したセメント瓦もあるが、非常に高価である上、耐用年数が10年弱と短いため、いずれにしても、塗り替え作業は必須であり、課題の解決には至っていないのが現状である。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みて提案されたものであって、耐久性に優れ、メンテナンスの容易なセメント瓦等の化粧建材を安価に提供できるようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本発明の化粧建材は、
所望の建材形状に成形された基材の表面に塗装が施されている化粧建材において、表面化粧塗料層の上に耐候性繊維を含み、化粧塗料層と同一または淡色の塗料からなる耐候性塗料層を備えているものである。ここで、耐候性とは、外気の温度変化、日光に含まれる紫外線、風雨等に耐え得る性質をいうものとする。なお、化粧塗料層および耐候性塗料層に使用される塗料としては、安価なアクリル系水性塗料が好ましいが、アクリルシリコーン系等の他の塗料であってもよい。
【0006】
また、耐候性繊維は、耐候性を備えていれば特に限定されないが、請求項2のようにガラス繊維や炭素繊維が好適に用いられる。なお、ガラス繊維は、耐アルカリ性のガラス繊維であることが好ましい。そして、耐候性繊維の塗料への配合割合は、約5〜30重量%であることが好ましく、最適な割合は、7〜12重量%である。すなわち、耐候性繊維の配合割合が少なすぎると、十分な耐候性が確保できず、多すぎると塗料への均一分散性に欠け、部分的にムラが生ずる恐れがある。
【0007】
また、化粧塗料層を効果的に保護するとともに、塗装ノズルの詰まりを防止するため、耐候性繊維は、直径が約3μm以上の微細な円柱状のモノフィラメントであることが好ましく、その繊維長は、30μm〜200μmの範囲であることが好ましい。
【0008】
さらに、本発明の化粧建材は、特に限定されないが、請求項4のように、日光だけでなく風雨等に直接さらされる瓦が好適である。なお、本発明において、基材は、セメント系のものだけでなく、石膏、水ガラス系のものも含まれる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
本実施形態の化粧建材としてのセメント瓦1は、図1、図2に示すように、セメントを主材とする生地を型押し機で瓦の形状に成形して養生硬化させてなる基材としての瓦素地2と、瓦素地2の表面2aを平らに均すため、瓦素地2の上面に塗布されてなる下地層3と、後述する上塗り層5が瓦素地2のアルカリ成分により腐食するのを防止するため、下地層3の上面に塗布されてなる耐アルカリ層4と、耐アルカリ層4の上面に塗布される化粧塗料層としての上塗り層5と、上塗り層5の上面に塗布されてなる耐候性塗料層6とを備えて形成されている。
【0011】
上塗り層5は、顔料を混ぜて所望の色としたアクリル系水性塗料からなり、約100μm厚さに形成されている。
【0012】
耐候性塗料層6は、上塗り層5と同一のアクリル系水性塗料601に、約7〜12重量%の割合で含有される耐候性繊維としてのガラス繊維602を練り込んだ耐候性塗料600からなり、約25μm厚さに形成されている。
【0013】
耐候性塗料600は、エアガンによる高圧吹き付け塗装により、セメント瓦1の上塗り層5の上面に塗布されている。
ガラス繊維602は、上塗り層5の上面に耐候性塗料600を塗布したときに、図2、図3に示すように、上塗り層5の上面に寝た状態で、水平方向には規則性を持たないアットランダムな向きに配置される。
【0014】
セメント瓦1は、耐候性塗料600を塗布後、ガラス繊維602を定着させるため、約100℃に温められて十分に乾燥される。
【0015】
以上のように、本実施の形態のセメント瓦1は、ガラス繊維602が耐候性を備えており、日光に含まれる紫外線を乱反射するため、上塗り層5を紫外線から保護することができる。その結果、上塗り層の塗料の老化、変色を防止することができる。また、ガラス繊維602は、表面が丸みを帯びていることから、紫外線を効果的に乱反射することができる。さらに、ガラス繊維602は、耐熱性、耐磨耗性にも優れているため、風雨や高温等から各塗料層および瓦素地2を保護することもできる。
【0016】
したがって、セメント瓦1の表面を耐候性塗料層6で被覆することにより、過酷な環境で使用されるセメント瓦1の耐用年数を延ばすことができ、長年にわたって、瓦の強度および美観を保持することができる。
【0017】
また、セメント瓦1は、耐候性塗料600が、上塗り層5と同一の安価なアクリル系水性塗料601に、ガラス繊維602を練り込んだ塗料であるため、従来のUV塗料を塗布したセメント瓦に比べて安価に提供することができる。
【0018】
また、瓦表面に日光が当たると、耐候性塗料層6のガラス繊維602に当たった光が乱反射するため、瓦表面の色合いがつや消し状となって、上塗り層5の塗料の色が一層上品なものとなり、趣の深い高級感のある外観を得ることができる。
【0019】
なお、耐候性塗料層6に練り込まれる耐候性繊維は、耐候性を備えたものであればガラス繊維に限られない。したがって、例えば、炭素繊維であってもよいし、ガラス繊維と炭素繊維の両方を用いてもよい。
【0020】
また、耐候性塗料層を形成する方法は、エアガンによる高圧吹き付け塗装に限られず、他の塗装方法であってもよい。
【0021】
また、他の塗装方法の場合において、耐候性繊維の繊維長は、上記の範囲に限られず、耐候性繊維が、上塗り層5の上面に寝た状態で、水平方向には規則性を持たないアットランダムな向きに配置される繊維長であればよい。
【0022】
また、耐候性塗料層6に使用される塗料は、上塗り層5に使用される塗料と同一の塗料であるが、塗料の色は同一でなくてもよく、上塗り層5の塗料の発色に影響を与えない程度の淡色であってもよい。
【0023】
さらに、本実施の形態のセメント瓦1は、本発明に係る化粧建材の一具体例であって、これに限定されるものではなく、例えば壁材等であってもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上のごとく本発明の化粧建材は、
所望の建材形状に成形された基材の表面に塗装が施されている化粧建材において、表面化粧塗料層の上に耐候性繊維を含み、化粧塗料層と同一または淡色の塗料からなる耐候性塗料層を備えているので、耐候性塗料層の耐候性繊維が、日光の紫外線から化粧塗料層を保護する。そのため、化粧塗料層に含まれる化粧塗料が老化、変色しにくい。また、耐候性塗料層の耐候性繊維は、風雨や高温から塗料層や基材を保護する。したがって、化粧建材の耐用年数が延び、長年にわたって、化粧建材の強度および美観を保つことができる。
【0025】
また、耐候性繊維が、ガラス繊維および炭素繊維の少なくともいずれか一方であるので、汎用性のある安価な材料を用いて耐候性に優れた化粧建材を提供することができる。
【0026】
また、耐候性繊維の繊維長を、30μm〜200μmとしたので、耐候性塗料層を高圧吹き付け塗装により形成した場合に、耐候性繊維が、化粧塗料層の上面に寝た状態で、水平方向には規則性を持たないアットランダムな向きに配置される。その結果、日光に含まれる紫外線は、耐候性繊維に当たって乱反射される。したがって、耐候性繊維は、紫外線が化粧塗料層に到達するのを防止し、化粧塗料層を紫外線から効果的に保護することができる。
【0027】
さらに、化粧建材が、セメント瓦である場合には、過酷な使用環境に耐え得る瓦を提供することができる。また、耐候性塗料層が、化粧塗料層を保護するため、化粧塗料の塗り替え作業が不要となる。さらに、耐候性塗料層に含まれる耐候性繊維により、瓦表面が上品なつや消し状となり、商品価値の高いセメント瓦を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る1実施形態のセメント瓦の一部切り欠き斜視図。
【図2】図1におけるセメント瓦の要部拡大断面図。
【図3】図1におけるセメント瓦の要部拡大図。
【符号の説明】
1 セメント瓦(化粧建材)
2 瓦素地(基材)
5 上塗り層(化粧塗料層)
6 耐候性塗料層
602 ガラス繊維(耐候性繊維)
Claims (4)
- 所望の建材形状に成形された基材の表面に塗装が施されている化粧建材において、表面化粧塗料層の上に耐候性繊維を含み、化粧塗料層と同一または淡色の塗料からなる耐候性塗料層を備えていることを特徴とする化粧建材。
- 耐候性繊維が、ガラス繊維および炭素繊維の少なくともいずれか一方であることを特徴とする請求項1記載の化粧建材。
- 耐候性繊維の繊維長が30μm〜200μmであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の化粧建材。
- 化粧建材が、セメント瓦であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の化粧建材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002179768A JP2004019397A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 化粧建材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002179768A JP2004019397A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 化粧建材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004019397A true JP2004019397A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31177094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002179768A Pending JP2004019397A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 化粧建材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004019397A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006026976A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Twintech Kk | 断熱シート |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002179768A patent/JP2004019397A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006026976A (ja) * | 2004-07-13 | 2006-02-02 | Twintech Kk | 断熱シート |
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