JP2004018197A - 記録材料の搬送機構及び搬送方法 - Google Patents

記録材料の搬送機構及び搬送方法 Download PDF

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Yasuto Kimura
木村 康人
Atsuhiko Yamada
山田 敦彦
Jiro Tanaka
田中 次郎
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Abstract

【課題】アドバンスローラ及びこれに付随する圧着ローラの数を減らすことにより、組立工数を少なくすると共に、コスト低減を図ることができる記録材料の搬送機構及び搬送方法を提供する。
【解決手段】本発明は、記録材料Pをそれぞれ収容した一対のマガジン21,21と、各マガジン21から排出された記録材料Pを受けて下流側に搬送させるための搬送ローラ31とを備えた搬送機構であって、搬送ローラ31に対する各記録材料Pの巻き付け方向が互いに反対となるような配置で該搬送ローラ31を配置し、且つ該搬送ローラ31の回転方向を変えることにより、何れかの記録材料Pのみを選択的に搬送するよう構成されている。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録材料を有したマガジンを少なくとも二以上備えた搬送機構に関し、特に、写真処理に使用される長尺の感光材料をロール状にして収容したマガジンを少なくとも二以上搭載した写真処理装置に適している。
【0002】
【従来の技術】
写真フィルムに光を照射し、その写真フィルムの画像を感光材料(記録材料の一形態)に焼付けて露光処理を施した後、この感光材料に現像処理を施すことで写真を得る写真処理装置においては、装置本体に着脱自在に搭載されるマガジン内に長尺の感光材料をロール状にして収容する方式が従来より採用されている。かかる写真処理装置によれば、マガジンから感光材料を引き出して装置本体内に送り込む構成となっている。
【0003】
そして、サービスサイズ、キャビネサイズ、Lサイズ、四切り、六切り等の種々のサイズの写真を一台の写真処理装置にて処理すべく、通常は、幅サイズの異なる感光材料を収容したマガジンを複数個用意しておき、オーダーに応じて写真処理装置に搭載すべきマガジンに取り替えるようにしている。
【0004】
また、近年は、マガジンの取り替えを少なくすることにより長時間の連続自動運転を図る施策の一つとして、幅サイズが同一あるいは異なる感光材料を収容したマガジンを二つ並べて装置本体に搭載した、いわゆるダブルマガジン方式の写真処理装置が提供されている。
【0005】
上記ダブルマガジン方式としては、図4に示す如く、特開2001−92102号公報所載のものが公知である。写真処理装置の筐体50内には、感光材料Pがロール状に巻回された一対のマガジン51,51(第一のマガジン51A,第二のマガジン51B)と、各マガジン51から供給される感光材料Pを露光ステージ(図示せず)に搬送する搬送ユニット52等とが設けられ、また、搬送ユニット52には、マガジン51内の感光材料Pを所定長さ引き出すべく構成されたアドバンスローラ53(第一のアドバンスローラ53A,第二のアドバンスローラ53B)及び該アドバンスローラ53との間で感光材料Pを挟持して搬送すべく構成された圧着ローラ54(第一の圧着ローラ54A,第二の圧着ローラ54B)からなる搬送ローラ部が各マガジン51に対応して一対設けられる他、感光材料Pを幅方向で切断するカッタ55、各アドバンスローラ53から供給される感光材料Pをカッタ55に送り出すガイドローラ56等が設けられている。
【0006】
かかる写真処理装置によれば、第一のマガジン51Aから水平方向に送り出された感光材料Pは、第一のアドバンスローラ53A及び第一の圧着ローラ54A、そして、しかる後のガイドローラ56によって下流側へ搬送され、カッタ55により所定送り長さで切断される。一方、第二のマガジン51Bから垂下方向に送り出された感光材料Pは、第二のアドバンスローラ53B及び第二の圧着ローラ54B、そして、しかる後のガイドローラ56によって下流側へ搬送され、カッタ55により所定送り長さで切断される。従って、搬送ユニット52における感光材料Pの搬送経路は、各マガジン51からの搬送経路がガイドローラ56の近傍位置にて一本に合流する形態となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、感光材料Pの搬送経路を挟んで一対のマガジン51,51を対向配置するようなダブルマガジン方式は、感光材料Pを送り出すためのアドバンスローラ53(及びこれに付随する圧着ローラ54)を各マガジン51に対して一個ずつ設けるのが一般的であるが、アドバンスローラ53は、感光材料Pの搬送性に大きく関与するため、搬送ユニット52への高い組み付け精度が要求されるだけでなく、それ自身にも高精度、高強度が要求される。従って、アドバンスローラ53の個数が複数である分、圧着ローラの個数が増えることも相俟って、組立作業に時間がかかると共に、コストが高騰するという問題を含んでいる。
【0008】
そこで、本発明は、上記の如き問題点に鑑みてなされたもので、アドバンスローラ及びこれに付随する圧着ローラの数を減らすことにより、組立工数を少なくすると共に、コスト低減を図ることができる記録材料の搬送機構及び搬送方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明に係る搬送機構は、記録材料Pをそれぞれ収容した一対のマガジン21,21と、各マガジン21から排出された記録材料Pを受けて下流側に搬送させるための搬送ローラ31とを備えた搬送機構であって、搬送ローラ31に対する各記録材料Pの巻き付け方向が互いに反対となるような配置で該搬送ローラ31を配置し、且つ該搬送ローラ31の回転方向を変えることにより、何れかの記録材料Pのみを選択的に搬送するよう構成されてなることを特徴とする。
【0010】
上記構成からなる搬送機構によれば、一方の記録材料Pの搬送経路から他方の記録材料Pを退避させた状態で、一方のマガジン21から一方の記録材料Pを送り出すと共に、搬送ローラ31を一方向に回転させることにより、一方の記録材料Pのみを下流側に搬送させることができる。また、他方の記録材料Pの搬送経路から一方の記録材料Pを退避させた状態で、他方のマガジン21から他方の記録材料Pを送り出すと共に、搬送ローラ31を反対方向に回転させることにより、他方の記録材料Pのみを下流側に搬送させることができる。
【0011】
この場合、前記各マガジン21は、収容された記録材料Pを外部に排出させるための回転駆動体23をそれぞれ備え、しかも、前記搬送ローラ31の回転を何れか一方の回転駆動体23のみに伝達させるための回転伝達・切換手段31a,36a,25a,26a,37,38,39をさらに備えてなるように構成するのが好ましい。かかる構成からなる搬送機構によれば、搬送ローラ31と一対のマガジン21,21のうちの何れかの回転駆動体23とが同期回転すると共に、残りの回転駆動体23は回転を停止しており、従って、何れかの記録材料Pのみが下流側に搬送される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参酌しつつ説明する。
【0013】
図1は、本実施形態に係る写真処理装置の概略斜視図を示したものである。本実施形態に係る写真処理装置の装置本体1は、ロール状に巻回された感光材料(記録材料の一形態)を所定の大きさに切断し、フィルム上の画像を拡大投影して感光材料を露光処理する露光処理部2と、露光処理された感光材料を現像処理する現像処理部8と、現像処理された感光材料を乾燥処理する乾燥処理ユニット9と、乾燥処理された感光材料をオーダー毎に仕分け処理する仕分け処理ユニット11等とを用いて構成されている。
【0014】
露光処理部2は、露光ステージに位置決めされた感光材料の露光処理を行う露光処理ユニット及びマガジンから感光材料を適宜引き出して露光ステージに搬送する搬送ユニット等を筐体2a内に備えている。そして、露光ステージに位置決めされた感光材料に対して直交する方向には、レンズユニットが配されており、光源部3から発せられた光がミラートンネル4内で反射され、フィルムマスク5にセットされたフィルム上の画像を通り、レンズユニットに投射されるように構成されている。また、露光処理部2の上部には、スキャナーユニットにより撮像されたフィルムの画像を表示させるためのモニタ6が搭載されている。
【0015】
現像処理部8は、露光処理された感光材料を現像、漂白、定着、および安定化処理するものであり、外部からの迷光による感光を防止するため、その内部は暗室になっている。また、現像処理部8内には、現像処理ユニットとして、現像処理タンク、定着処理タンク、および安定化処理タンクが感光材料の搬送方向に従って順に配列されており、各処理タンク内を順に感光材料を所定速度で搬送するために、搬送ローラや搬送ベルト等からなる搬送ユニットが設けられている。
【0016】
乾燥処理ユニット9は、現像処理された感光材料の乾燥を行なうものであり、その内部には、搬送される感光材料に対して温風を吹き付けるためのブロアが配されている。乾燥ユニット9の上部は、装置から上方に突出した態様となっていて、乾燥された感光材料は、その装置上部の排出口10を介して外部に排出されるように構成されている。
【0017】
仕分け処理ユニット11は、排出口10を介して外部に排出された感光材料を、装置内での感光材料の搬送方向に対して略直交するX方向に搬送する第一搬送ユニット12と、該第一搬送ユニット12の下流側端部12aの近傍に配され、第一搬送ユニット12により搬出された感光材料を、装置内での感光材料の搬送方向に対して略平行するY方向に搬送する第二搬送ユニット16と、該第二搬送ユニット16を挟んで第一搬送ユニット12と対向する当接板19等とを用いて構成されている。当接板19は、装置本体1に固着された板体であって、第一搬送ユニット12の下流側端12aから飛び出した感光材料を当接係止してその手前の第二搬送ユニット16上に落とすためのものである。
【0018】
図2は、図1で示した写真処理装置における露光処理部2内の概略断面図を示したものであり、具体的には、筐体2aのカバー2bを開放した状態における各構成要素の配置を示したものである。本実施形態に係る露光処理部2には、感光材料Pを供給する感光材料供給手段が設けられている。
【0019】
感光材料供給手段は、感光材料Pがロール状に巻回されたマガジン21(第一のマガジン21A,第二のマガジン21B)と、適宜各マガジン21から感光材料Pを長手方向に引き出して、下流側である第二の搬送ユニット40に搬送させる第一の搬送ユニット30とを用いて構成されている。
【0020】
マガジン21は、筐体2a内に配設されたレール(図示しない)をスライドして、筐体2aから感光材料Pの搬送経路の幅方向(カバー2b,2bを開いて手前側)に引き出し可能且つ着脱可能に収容されているもので、このマガジン21内には、回転自在に支持された芯体22と、該芯体22に外挿されたロール状の感光材料(ロール体)Pと、ロール体から巻き戻された感光材料Pを挟持して搬送する一対の送り出しローラ(回転駆動体)23(第一の送り出しローラ23A,第二の送り出しローラ23B)とが配設され、さらに、箱型に形成されたマガジン21の一角部には、感光材料Pを外部に排出するための供給口24(送り出しローラ23の後流側の開口部)が設けられている。
【0021】
第一の搬送ユニット30も、筐体2a内に配設されたレール(図示しない)をスライドして、筐体2aから感光材料Pの搬送経路の幅方向(カバー2b,2bを開いて手前側)に引き出し可能に収容されているもので、この搬送ユニット30内には、マガジン21内の感光材料Pを所定長さで引き出すべく構成されたアドバンスローラ(搬送ローラ)31及び該アドバンスローラ31との間で感光材料Pを挟持して搬送すべく構成された圧着ローラ32からなる搬送ローラ部と、感光材料Pを幅方向で切断するカッタ33と、アドバンスローラ31から供給される感光材料Pをカッタ33に送り出すガイドローラ34と、各マガジン21から供給されるそれぞれ感光材料Pの搬送経路を画定するガイド部材としてのガイド板35等とが設けられている。
【0022】
一方のマガジン21Aから供給される感光材料Pの搬送経路は、アドバンスローラ31を一方側から巻き付くように通り、該アドバンスローラ31にて方向が転換された後、対向するマガジン21,21間を通るように設定(搬送経路L1→L3)されており、他方のマガジン21Bから供給される感光材料Pの搬送経路は、アドバンスローラ31を他方側から巻き付くように通り、該アドバンスローラ31にて方向が転換された後、先の搬送経路(共通搬送経路)L3と合流するように設定(搬送経路L2→L3)されている。
【0023】
アドバンスローラ31は、駆動モータ(図示しない)の回転が伝達されて回転するもので、制御手段の制御に基づく駆動モータの正転・逆転に応じて正逆両方向の回転が可能となっている。圧着ローラ32は、アドバンスローラ31の周面に当接する圧着姿勢を常時取る第一の圧着ローラ32Aと、アドバンスローラ31の周面に当接する圧着姿勢及び離間する圧着解除姿勢の何れかに姿勢変更が可能な第二及び第三の圧着ローラ32B,32Cとからなる。
【0024】
第一の圧着ローラ32Aは、搬送経路L1と搬送経路L2とが重なり合う部分に配置されるもので、一方のマガジン21Aから供給される感光材料P及び他方のマガジン21Bから供給される感光材料Pの何れをもアドバンスローラ31に圧着させることができる。第二の圧着ローラ32Bは、制御手段の制御により、搬送経路L2に進入してアドバンスローラ31に圧着する位置(実線)と該搬送経路L2から退避して圧着解除する位置(二点鎖線)とに姿勢変更が可能で、一方のマガジン21Aから供給される感光材料Pをアドバンスローラ31に圧着させることができる。第三の圧着ローラ32Cは、制御手段の制御により、搬送経路L1に進入してアドバンスローラ31に圧着する位置(実線)と該搬送経路L1から退避して圧着解除する位置(二点鎖線)とに姿勢変更が可能で、他方のマガジン21Bから供給される感光材料Pをアドバンスローラ31に圧着させることができる。尚、圧着ローラ32A,32B間及び圧着ローラ32A,32C間には、感光材料Pが搬送経路L1,L2から離脱するのを防止すべく、アドバンスローラ31の外周面と所定間隔を有してガイド板35が配設され、また、圧着解除位置にある圧着ローラ32B,32Cは、例えばその接線が搬送経路L2,L1と一致あるいは近接するように位置することで、それぞれ感光材料Pが搬送経路L2,L1から離脱するのを防止するガイド部材として機能する。
【0025】
図3は、アドバンスローラ31と送り出しローラ23A,23Bとの駆動伝達系の概略斜視図を示したものである。アドバンスローラ31は、駆動用ギア(回転伝達手段)31aを備えている。中間ギア(回転伝達手段・切換手段)36aは、駆動用ギア31aの軸と平行になるようにラックギア37に固着された軸体36に軸支されて、駆動用ギア31aと噛合する。そして、ラックギア37は、切換用モータ(切換手段)38の駆動軸に嵌合されたピニオンギア(切換手段)39と噛合する。
【0026】
従って、ラックギア37は、制御手段の制御に基づくピニオンギア39の回転変位により直線移動し、これに伴って、中間ギア36aはその軸方向に変位する。但し、この中間ギア36aの変位によっても、駆動用ギア31aとの噛合が解除されないよう、駆動用ギア31aあるいは中間ギア36aの軸方向長さが設定されている。
【0027】
第一のマガジン駆動用ギア(回転伝達手段)25aは、一方のマガジン21Aの送り出しローラ23Aにタイミングベルト(図示しない)を介して連結されている軸体25に嵌合されて、中間ギア36aと噛合し、第二のマガジン駆動用ギア(回転伝達手段)26aは、他方のマガジン21Bの送り出しローラ23Bにタイミングベルト(図示しない)を介して連結されている軸体26に嵌合されて、中間ギア36aと噛合する。
【0028】
但し、第一及び第二のマガジン駆動用ギア25a,26aは、軸方向における位置が互いにずれているため、中間ギア36aは、その軸方向の変位によって、何れか一方のみと噛合し、あるいは両方とも噛合しない位置に切換られるようになっている。
【0029】
第一のマガジン21Aの感光材料Pの搬送態様を図2に基づき説明すると、まず、制御手段は、中間ギア36aを第一のマガジン駆動用ギア25aとの噛合状態に切り替える指令を発すると共に、圧着ローラ32Bを圧着姿勢にし且つ圧着ローラ32Cを圧着解除姿勢にする指令を発する。次に、アドバンスローラ31の回転指令を発する。すると、該アドバンスローラ31の回転は、駆動用ギア31a及び中間ギア36aを介して第一のマガジン駆動用ギア25aに伝達され、一方のマガジン21Aの送り出しローラ23Aが回転して、ここの感光材料Pが供給口24から排出され、しかる後、入口のガイド板35,35間を通って略水平方向から第一の搬送ユニット30内に供給される。
【0030】
そして、搬送経路L1に入った感光材料Pは、アドバンスローラ31及び圧着解除姿勢にある圧着ローラ32C間、アドバンスローラ31及びガイド板35間、アドバンスローラ31及び圧着ローラ32A間、アドバンスローラ31及びガイド板35間、アドバンスローラ31及び圧着姿勢にある圧着ローラ32Bを通り、圧着ローラ32A,32Bの圧着作用及びアドバンスローラ31の回転作用でそのまま搬送経路L1から搬送経路L3に移行し、カッター33により所定長さに切断された状態でさらに下流側に搬送される。因みに、圧着ローラ32Bが圧着解除姿勢にあれば、一方のマガジン21Aから供給される感光材料Pは、搬送経路L2を逆行することとなる。
【0031】
次に、かかる状態からの第二のマガジン21Bの感光材料Pの搬送態様を説明すると、まず、搬送経路L1,L3に存在する、先に説明した第一のマガジン21Aの感光材料Pを搬送経路L1,L3から退避させる必要があるから、中間ギア36a及び圧着ローラ32B,32Cはそのままで、制御手段は、アドバンスローラ31の逆転指令を発する。アドバンスローラ31の逆転指令は、搬送経路L1,L3を逆行する感光材料Pがアドバンスローラ31及び圧着ローラ32B間を外れ、さらにマガジン21A内に完全に収容されるまで(但し、感光材料Pの先端部が送り出しローラ23から外れない位置までとする必要はある)継続される。
【0032】
そして、次に、制御手段は、中間ギア36aを第二のマガジン駆動用ギア26aとの噛合状態に切り替える指令を発すると共に、圧着ローラ32Bを圧着解除姿勢にし且つ圧着ローラ32Cを圧着姿勢にする指令を発して、アドバンスローラ31を再度逆転させる。すると、該アドバンスローラ31の回転は、駆動用ギア31a及び中間ギア36aを介して第二のマガジン駆動用ギア26aに伝達され、他方のマガジン21Bの送り出しローラ23Bが回転して、ここの感光材料Pが供給口24から排出され、しかる後、入口のガイド板35,35間を通って略垂下方向から第一の搬送ユニット30内に供給される。
【0033】
そして、搬送経路L2に入った感光材料Pは、アドバンスローラ31及び圧着解除姿勢にある圧着ローラ32B間、アドバンスローラ31及びガイド板35間、アドバンスローラ31及び圧着ローラ32A間、アドバンスローラ31及びガイド板35間、アドバンスローラ31及び圧着姿勢にある圧着ローラ32Cを通り、圧着ローラ32A,32Cの圧着作用及びアドバンスローラ31の回転作用でそのまま搬送経路L2から搬送経路L3に移行し、カッター33により所定長さに切断された状態でさらに下流側に搬送される。因みに、圧着ローラ32Cが圧着解除姿勢にあれば、他方のマガジン21Bから供給される感光材料Pは搬送経路L1を逆行することとなる。
【0034】
尚、第一及び第二のマガジン21A,21Bから供給される感光材料Pは、アドバンスローラ31の回転数(パルス信号)に基づいて、その供給量(供給長さ)が把握される。そして、その供給量に関する信号に基づいて制御手段がカッタ33の作動指令を発することにより、感光材料Pが適当な長さに切断されるようになっている。
【0035】
以上のように、本実施形態に係る写真処理装置は、アドバンスローラ31を一つにし、各感光材料Pのアドバンスローラ31に対する巻き付け方向が互いに反対となるようにアドバンスローラ31を配置し、アドバンスローラ31の回転方向を変えることにより、一方の感光材料Pのみを選択的に搬送する構成を採用するものであり、また、アドバンスローラ31と各マガジン21の送り出しローラ23とを連結して同期させる構成を採用するものである。
【0036】
従って、アドバンスローラ31の数を従来のものに比して一本減らすことがきで、これに合わせて圧着ローラ32の数やその他の部品点数を減らすことができ、さらにマガジン21の送り出しローラ23の駆動源を無くしたり、その他の部品点数を減らすことができるため、組立工数及びコストを低減することができるばかりでなく、搬送ユニット30ひいては装置全体の小型化を図ることができる。また、定期メンテナンスにおけるアドバンスローラ31の拭き掃除(清掃作業)が従来の半分の時間で済むようになる。
【0037】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて変更可能である。
【0038】
例えば、上記実施形態においては、アドバンスローラ31の駆動をマガジン21の送り出しローラ23に伝達するようにしているが、送り出しローラ23でなく、芯体22の回転作用で感光材料Pを送り出す構成のマガジン21であれば、アドバンスローラ31の駆動を芯体22に伝達するようにしてもよい。この意味で、芯体22も回転駆動体となる。
【0039】
また、上記実施形態においては、アドバンスローラ31の回転を送り出しローラ23に伝達する回転伝達手段を、駆動用ギア31a、中間ギア36a、マガジン駆動用ギア25a,26aで構成すると共に、アドバンスローラ31の回転を送り出しローラ23A,23Bの何れか一方のみに伝達する切換手段を、中間ギア36a、ラックギア37、切換モータ38、ピニオンギア39で構成するようにしているが、これらの構成は適宜設計変更が可能である。
【0040】
また、上記実施形態においては、回転伝達手段及び切換手段を以て、アドバンスローラ31と一方の送り出しローラ23との同期を取るようにしているが、アドバンスローラ31と送り出しローラ23は、それぞれ別個の駆動源によって回転駆動するようにしてもよい。
【0041】
また、上記実施形態においては、搬送経路L3を挟んで一対のマガジン21A,21Bを対向配置する、即ち一対のマガジン21A,21B間に搬送経路L3を通すようにしているが、これに限定されず、要は、各感光材料Pのアドバンスローラ31に対する巻き付け方向が互いに反対となるようなアドバンスローラ31の配置であれば、本発明の意図するところである。
【0042】
また、上記実施形態においては、アドバンスローラ31における搬送経路切換手段として、圧着姿勢及び圧着解除姿勢を取る圧着ローラ32B,32Cを利用しているが、例えば各搬送経路L1,L2に出退する搬送経路切換アームといった構成を採用することもできる。
【0043】
また、上記実施形態においては、圧着解除姿勢にある圧着ローラ32B,32Cも、ガイド板35と共に、感光材料Pを搬送経路L2,L1に沿って搬送させるためのガイド部材と機能させるようにしているが、圧着ローラ32B,32Cよりもそれぞれ上流側であって、感光材料Pの乳剤面側に位置するガイド板35,35、そして、圧着ローラ32A,32B間及び圧着ローラ32A,32C間における感光材料Pの乳剤面側に位置するガイド35,35の四つのガイド板35,…を一枚の板部材で構成する(但し、圧着ローラ32A,32B,32Cをそれぞれストレートでなく、段付きにすると共に、このガイド板の適所に圧着ローラ32A,32B,32C用の切欠穴を設ける必要はある)ようにすれば、圧着ローラ32B,32Cの圧着解除位置は特に限定されない。
【0044】
また、上記実施形態においては、一方の感光材料Pを搬送する際、他方の感光材料Pをマガジン21内に完全に引き戻すようにしているが、要は他方の感光材料Pが一方の感光材料Pの搬送阻害とならなければよいのであるから、例えば、他方の感光材料Pをアドバンスローラ31よりも若干上流側へ引き戻すのみであってもよい。
【0045】
また、圧着ローラ32は本発明の必須要素ではない。露光方式は、アナログ式に限られず、デジタル式であってもよい。感光材料Pは、ロール紙でなく、裁断紙であってもよい。
【0046】
また、上記実施形態においては、記録材料を感光材料とし、記録材料の搬送装置を写真処理装置に搭載したものについて説明したが、本発明は写真処理装置のみに限定されず、例えば、印刷装置のように、記録材料を取り扱う装置の全てを対象とするものである。
【0047】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係る記録材料の搬送機構によれば、従来は各マガジンの数に対応して必要とされていた複数の搬送ローラ(アドバンスローラ)を一つにすることができるため、部品点数が減ることにより、組立工数及びコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る写真処理装置の概略斜視図を示す。
【図2】同実施形態に係る写真処理装置の露光処理部の概略断面図を示す。
【図3】同実施形態に係る写真処理装置のアドバンスローラ及びマガジンの送り出しローラ間の駆動伝達系の概略斜視図を示す。
【図4】従来の写真処理装置の露光処理部の概略断面図を示す。
【符号の説明】
2…露光処理部、8…現像処理部、21…マガジン、21A…第一のマガジン、21B…第二のマガジン、22…芯体(回転駆動体)、23…送り出しローラ(回転駆動体)、23A…第一の送り出しローラ、23B…第二の送り出しローラ、25a…第一のマガジン駆動用ギア(回転伝達手段)、26a…第二のマガジン駆動用ギア(回転伝達手段)、31…アドバンスローラ(搬送ローラ)、31a…駆動用ギア(回転伝達手段)、32…圧着ローラ、32A…第一の圧着ローラ、32B…第二の圧着ローラ、32C…第三の圧着ローラ、36a…中間ギア(回転伝達手段・切換手段)、37…ラックギア(切換手段)、38…切換モータ(切換手段)、39…ピニオンギア(切換手段)、L1,L2,L3…搬送経路

Claims (3)

  1. 記録材料(P)をそれぞれ収容した一対のマガジン(21,21)と、各マガジン(21)から排出された記録材料(P)を受けて下流側に搬送させるための搬送ローラ(31)とを備えた搬送機構であって、搬送ローラ(31)に対する各記録材料(P)の巻き付け方向が互いに反対となるような配置で該搬送ローラ(31)を配置し、且つ該搬送ローラ(31)の回転方向を変えることにより、何れかの記録材料(P)のみを選択的に搬送するよう構成されてなることを特徴とする搬送機構。
  2. 前記各マガジン(21)は、収容された記録材料(P)を外部に排出させるための回転駆動体(23)をそれぞれ備え、しかも、前記搬送ローラ(31)の回転を何れか一方の回転駆動体(23)のみに伝達させるための回転伝達・切換手段(31a,36a,25a,26a,37,38,39)をさらに備えてなる請求項1記載の搬送機構。
  3. 記録材料(P)をそれぞれ収容した一対のマガジン(21,21)と、各マガジン(21)から排出された記録材料(P)を受けて下流側に搬送させるための搬送ローラ(31)とを備えた搬送機構における記録材料(P)の搬送方法であって、搬送ローラ(31)に対する一方の記録材料(P)の巻き付け方向と搬送ローラ(31)に対する他方の記録材料(P)の巻き付け方向とを互いに反対とし、搬送ローラ(31)の回転方向を変えることにより、何れかの記録材料(P)のみを選択的に搬送するよう構成されてなることを特徴とする搬送方法。
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JP2007161374A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置

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