JP2004017616A - 合成樹脂製廃棄管の再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易かつ低コストで再生品を作り出す。
【解決手段】架台1と、この架台に設けてある継手用塩化ビニール廃棄管体P1を載置する載置部2と、この載置部を挟んで対向配置されており、第1及び第2支持手段5,6に着脱可能に支持されている筒状の第1及び第2成形体3,4と、第1成形体3と第2成形体4とを互いに接近離反させる油圧シリンダ11,12を具備しており、第1及び第2成形体3,4は載置部2上の継手用塩化ビニール廃棄管体P1の内孔両側から内部に圧入かつ上記内孔を拡大可能であり、第1及び第2成形体3,4はその外周が先端に向けて先細状になるように孔拡大部3a,4aを有している。
【選択図】 図1
【解決手段】架台1と、この架台に設けてある継手用塩化ビニール廃棄管体P1を載置する載置部2と、この載置部を挟んで対向配置されており、第1及び第2支持手段5,6に着脱可能に支持されている筒状の第1及び第2成形体3,4と、第1成形体3と第2成形体4とを互いに接近離反させる油圧シリンダ11,12を具備しており、第1及び第2成形体3,4は載置部2上の継手用塩化ビニール廃棄管体P1の内孔両側から内部に圧入かつ上記内孔を拡大可能であり、第1及び第2成形体3,4はその外周が先端に向けて先細状になるように孔拡大部3a,4aを有している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、廃棄された塩化ビニール管などのような合成樹脂製廃棄管を再度利用可能にするための再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、例えば電線の地中化の社会的要求により、電線用の塩化ビニール管を地中に埋設して、この塩化ビニール管内に電線を通す電線工事が盛んに行われている。この工事における配管接続に伴って、上記塩化ビニール管の切管及び残管と称する不要となった塩化ビニール廃棄管が残材として多量に排出され、その処理に苦慮しているのが実情である。塩化ビニール廃棄管を焼却処理することは環境汚染を招くため、環境保護や再資源化のための再生法として、塩化ビニール廃棄管を破砕機で粒状に砕いてから、破砕物を原料として成形型によりプラスチック再生管にすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような再生法によると、再生原料に戻してから、再生管に加工するために、加工に手間や費用がかかり、しかも再加工のためのエネルギーが多く消費され、再生品の製造コストが高くなる傾向にある。
この発明の目的は、簡易かつ低コストで再生品を作り出すことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る合成樹脂製廃棄管の再生装置は、架台と、載置部と、第1及び第2成形体と、第1及び第2支持手段と、駆動手段とを具備している。上記載置部は、上記架台に設けてあって再生用合成樹脂製廃棄管体を載置可能である。上記第1及び第2成形体は、上記載置部を挟んで対向配置されており、上記駆動手段の駆動に伴って互いに接近離反可能である。上記第1及び第2支持手段は、上記第1及び第2成形体を固定的に又は着脱可能に支持している。上記第1及び第2成形体を交換して合成樹脂製廃棄管の径に対応できるようにするために、上記第1及び第2支持手段に着脱可能に支持されることが望ましい。上記第1及び第2成形体は上記再生用合成樹脂製廃棄管体の内孔両側から内部に圧入かつ上記内孔を拡大可能である。再生品が継手のような連結管である場合には、上記第1及び第2成形体に孔拡大部を設けることは、再生用合成樹脂製廃棄管体の内孔をテーパ形にすることが可能となり、管連結が強化されるので、望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
この発明に係る再生装置の一例として、廃棄された地中埋設電線用の塩化ビニール廃棄管から再生継手を製造するものについて図面を参照して説明する。
図1〜図3において、架台1の中央上部には、継手用塩化ビニール廃棄管体P1を載せる載置部2を設けてある。載置部2は、その両側に半円形状の載置孔2a1を有する載置板2aを配置している。両載置板2aは、載置孔2a1を通じて継手用塩化ビニール廃棄管体P1を保持可能である。架台1の上部には載置部2を挟んで第1成形体3と第2成形体4とが互いに接近又は離反可能に対向している。第1成形体3と第2成形体4とは、図4〜図6に示すように、いずれも筒状に形成されていると共に、先端部に向けて細く形成されている孔拡大部3a,4aを設けてある。孔拡大部3a,4aの肉厚は先端に向けて次第に薄くなっている。孔拡大部3a,4aの最先端部は面取り部3a1,4a1である。孔拡大部3a,4aは、後述するが、継手用塩化ビニール廃棄管体P1の両側開口より圧入可能である。第1成形体3は第1支持体5に、第2成形体4は第2支持体6にそれぞれ着脱可能に支持されている。第1成形体3はピン7によって第1支持体5に固定され、第2成形体4はピン8によって第2支持体6に固定される。
第1支持体5及び第2支持体6は、図1及び図4〜図6に示すように、その本体が円筒状の支持部5a,6aで形成されている。各支持部5a,6aの先端側は円周方向に間隔を置いて切り込みを入れることにより、複数の嵌合用突部5a1,6a1を形成してある。一方の第1支持体5における支持部5aの嵌合用突部5a1と他方の第2支持体6における支持部6aの嵌合用突部6a1とは互いに嵌合可能であり、このため第1支持体5及び第2支持体6の先端同士を突き合わすことができる。
第1成形体3及び第2成形体4と、第1支持体5及び第2支持体6との関係について説明する。
第1成形体3及び第2成形体4は、図1及び図2に示すように、第1支持体5及び第2支持体6にそれぞれ支持されているときは、嵌合用突部5a1,6a1が第1成形体及び第2成形体の先端部から外側に突出されている状態にある。またピン7,8を外して第1成形体3及び第2成形体4の固定を解くことにより、第1及び第2成形体を支持部5a,6aの嵌合用突部5a1,6a1の先端から引き出し、第1支持体5及び第2支持体6から取り出すことができる。この結果、径の異なる新たな第1成形体及び第2成形体の交換が可能となる。
第1支持体5及び第2支持体6は、接続部材9,10を介して駆動手段である油圧シリンダ11,12のロッド11a,12aに接続されている。第1支持体5及び第2支持体6は、油圧シリンダ11,12のロッド11a,12aの伸縮動作により、前後に動作する。第1支持体5及び第2支持体6の前後動作の安定を図るために、油圧シリンダ11,12の両側にガイドシャフト13,14を配置してある。ガイドシャフト13,14は、架台1の両側上部に固定されている軸受け15,16に前後移動可能に取り付けられている。
第1成形体3及び第2成形体4は、油圧シリンダ11,12の駆動によって互いに接近又は離反する方向に移動可能である。
載置部2を挟んで図3左右には、継手用塩化ビニール廃棄管体P1をその外側から挟持可能である板状の位置保持部17を配置してある。位置保持部17は、駆動手段である油圧シリンダ18の駆動によって動作可能である。
【0006】
次に、この発明に係る再生装置による再生方法について説明する。
再生の前処理工程として、まず、図7(A),(B)に示すように、合成樹脂製廃棄管である塩化ビニール廃棄管Pをその軸心方向に向けて所定の長さ(例えば約20cm)毎に切断して複数の継手用塩化ビニール廃棄管体P1を製造する。
次に、図7(C)に示すように、所定の長さに切断された継手用塩化ビニール廃棄管体P1を加熱して軟化させる。
加熱方法としては、例えば加熱室内に回転自在に配置されているローラーRによって継手用塩化ビニール廃棄管体P1を低速回転させながら、その外周面側からヒーターなどの加熱手段によって所定の温度で均一に加熱して継手用塩化ビニール廃棄管体全体を加工しやすい程度に軟化させる。
その後、図8(A),(B)に示すように、加熱後硬化する前に、継手用塩化ビニール廃棄管体P1を両端開口側から内部に第1及び第2成形体3,4の孔拡大部3a,4aを挿入しながら、ゆっくり内孔P1aを広げ、最終的に図8(C)に示すような再生継手P2に成形する。
本再生装置による再生継手P2の成形方法を具体的に説明する。
図1及び図2に示す例では、載置部2上に加熱後硬化する前の継手用塩化ビニール廃棄管体P1を載せる。そして油圧シリンダ11,12のロッド11a,12aを伸ばして第1及び第2支持体5,6に取り付けている第1及び第2成形体3,4の孔拡大部3a,4aを前進させて、継手用塩化ビニール廃棄管体の両側開口から徐々に押し込みながら、継手用塩化ビニール廃棄管体の中央部に向けて前進させ、図8(B)に示すほぼ中央部の位置で前進を停止する。孔拡大部3a,4aは、円錐台形状のように先端から後端に向けて径が大きく、しかも継手用塩化ビニール廃棄管体P1の内孔P1aより大きく設定されている。このために、孔拡大部3a,4aは、その両側開口端に挿入後、徐々に内孔P1aを外周面側に押し広げて、やがて図8(B)に示す最終停止位置では内孔の内部形状をあたかも鼓形に変形される。
その後、継手用塩化ビニール廃棄管体P1を冷却してから、油圧シリンダ18を駆動させて、この継手用塩化ビニール廃棄管体を位置保持部17で挟んで位置保持した状態で、油圧シリンダ11,12のロッド11a,12aを収縮して孔拡大部3a,4aを後退させ、継手用塩化ビニール廃棄管体P1から離脱させると、図8(C)に示す再生品としての連結管である再生継手P2が完成される。再生継手P2の全体形状は外周面の中央部全周に内側に湾曲した浅い凹溝P2bが、この凹溝に対向して内孔P2a内に突条P2cが形成されている。
再生継手P2の利用方法としては、例えば図8(D)に示すように、塩化ビニール廃棄管Pと同一構成の廃棄された塩化ビニール管PA,PAの端部を再生継手の両端開口から内孔内に差し込んで双方の塩化ビニール管PA,PAを連結すると、再生品である一本の塩化ビニール管が完成される。この再生品は、例えば地中埋設電線用の地中埋設管として地中に埋め込む。
塩化ビニール管PA,PAを連結する際、再生継手P2の内孔P2aは径が中央部から開口端に向けて次第に大きくなっているので、再生継手と塩化ビニール管PAとの結合が強化される利点がある。そして内孔P2aの中央部に位置している突条P2cが、双方から進入する塩化ビニール管PA,PAのストッパの機能を果たし、停止位置が正確になる。
【0007】
塩化ビニール廃棄管Pにはその内孔の寸法の異なるものが数種類あるので、この寸法に対応した孔拡大部3a,4aを有する第1及び第2成形体3,4を複数準備しておく。第1及び第2成形体3,4の交換は、第1及び第2支持体5,6の支持部5a,6aから着脱操作して行う。
【0008】
当然のことであるが、地中埋設管として、再生品である上記地中埋設電線用の地中埋設管を用いても良い。再生用合成樹脂製廃棄管体は継手用塩化ビニール廃棄管体に限られず、その用途も継手用に限定されない。
【0009】
【発明の効果】
この発明によれば、簡単な構成によって、安価に廃棄された合成樹脂管をその原形を破壊することなく再生加工することができるので、簡易にかつ安価に再生品を作り出すことができ、省エネルギーにも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る合成樹脂製廃棄管の再生装置を示す一部切欠正面図である。
【図2】この発明に係る合成樹脂製廃棄管の再生装置を示す平面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】図1のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】図1のV−V線拡大断面図である。
【図6】成形体と支持体との関係を分解して示す一部拡大平面図である。
【図7】再生方法の前処理工程を段階的に示す図である。
【図8】再生方法の各工程を拡大して段階的に示す図である。
【符号の説明】
1 架台
2 載置部
2a 載置板
3 第1成形体
3a 孔拡大部
4 第2成形体
4a 孔拡大部
5 第1支持体(第1支持手段)
6 第2支持体(第2支持手段)
11,12 油圧シリンダ(駆動手段)
17 位置保持部(位置保持手段)
18 油圧シリンダ(駆動手段)
P 塩化ビニール廃棄管(合成樹脂製廃棄管)
P1 継手用塩化ビニール廃棄管体(再生用合成樹脂製廃棄管体)
P1a 内孔
P2 再生継手
【発明の属する技術分野】
この発明は、廃棄された塩化ビニール管などのような合成樹脂製廃棄管を再度利用可能にするための再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、例えば電線の地中化の社会的要求により、電線用の塩化ビニール管を地中に埋設して、この塩化ビニール管内に電線を通す電線工事が盛んに行われている。この工事における配管接続に伴って、上記塩化ビニール管の切管及び残管と称する不要となった塩化ビニール廃棄管が残材として多量に排出され、その処理に苦慮しているのが実情である。塩化ビニール廃棄管を焼却処理することは環境汚染を招くため、環境保護や再資源化のための再生法として、塩化ビニール廃棄管を破砕機で粒状に砕いてから、破砕物を原料として成形型によりプラスチック再生管にすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような再生法によると、再生原料に戻してから、再生管に加工するために、加工に手間や費用がかかり、しかも再加工のためのエネルギーが多く消費され、再生品の製造コストが高くなる傾向にある。
この発明の目的は、簡易かつ低コストで再生品を作り出すことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る合成樹脂製廃棄管の再生装置は、架台と、載置部と、第1及び第2成形体と、第1及び第2支持手段と、駆動手段とを具備している。上記載置部は、上記架台に設けてあって再生用合成樹脂製廃棄管体を載置可能である。上記第1及び第2成形体は、上記載置部を挟んで対向配置されており、上記駆動手段の駆動に伴って互いに接近離反可能である。上記第1及び第2支持手段は、上記第1及び第2成形体を固定的に又は着脱可能に支持している。上記第1及び第2成形体を交換して合成樹脂製廃棄管の径に対応できるようにするために、上記第1及び第2支持手段に着脱可能に支持されることが望ましい。上記第1及び第2成形体は上記再生用合成樹脂製廃棄管体の内孔両側から内部に圧入かつ上記内孔を拡大可能である。再生品が継手のような連結管である場合には、上記第1及び第2成形体に孔拡大部を設けることは、再生用合成樹脂製廃棄管体の内孔をテーパ形にすることが可能となり、管連結が強化されるので、望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
この発明に係る再生装置の一例として、廃棄された地中埋設電線用の塩化ビニール廃棄管から再生継手を製造するものについて図面を参照して説明する。
図1〜図3において、架台1の中央上部には、継手用塩化ビニール廃棄管体P1を載せる載置部2を設けてある。載置部2は、その両側に半円形状の載置孔2a1を有する載置板2aを配置している。両載置板2aは、載置孔2a1を通じて継手用塩化ビニール廃棄管体P1を保持可能である。架台1の上部には載置部2を挟んで第1成形体3と第2成形体4とが互いに接近又は離反可能に対向している。第1成形体3と第2成形体4とは、図4〜図6に示すように、いずれも筒状に形成されていると共に、先端部に向けて細く形成されている孔拡大部3a,4aを設けてある。孔拡大部3a,4aの肉厚は先端に向けて次第に薄くなっている。孔拡大部3a,4aの最先端部は面取り部3a1,4a1である。孔拡大部3a,4aは、後述するが、継手用塩化ビニール廃棄管体P1の両側開口より圧入可能である。第1成形体3は第1支持体5に、第2成形体4は第2支持体6にそれぞれ着脱可能に支持されている。第1成形体3はピン7によって第1支持体5に固定され、第2成形体4はピン8によって第2支持体6に固定される。
第1支持体5及び第2支持体6は、図1及び図4〜図6に示すように、その本体が円筒状の支持部5a,6aで形成されている。各支持部5a,6aの先端側は円周方向に間隔を置いて切り込みを入れることにより、複数の嵌合用突部5a1,6a1を形成してある。一方の第1支持体5における支持部5aの嵌合用突部5a1と他方の第2支持体6における支持部6aの嵌合用突部6a1とは互いに嵌合可能であり、このため第1支持体5及び第2支持体6の先端同士を突き合わすことができる。
第1成形体3及び第2成形体4と、第1支持体5及び第2支持体6との関係について説明する。
第1成形体3及び第2成形体4は、図1及び図2に示すように、第1支持体5及び第2支持体6にそれぞれ支持されているときは、嵌合用突部5a1,6a1が第1成形体及び第2成形体の先端部から外側に突出されている状態にある。またピン7,8を外して第1成形体3及び第2成形体4の固定を解くことにより、第1及び第2成形体を支持部5a,6aの嵌合用突部5a1,6a1の先端から引き出し、第1支持体5及び第2支持体6から取り出すことができる。この結果、径の異なる新たな第1成形体及び第2成形体の交換が可能となる。
第1支持体5及び第2支持体6は、接続部材9,10を介して駆動手段である油圧シリンダ11,12のロッド11a,12aに接続されている。第1支持体5及び第2支持体6は、油圧シリンダ11,12のロッド11a,12aの伸縮動作により、前後に動作する。第1支持体5及び第2支持体6の前後動作の安定を図るために、油圧シリンダ11,12の両側にガイドシャフト13,14を配置してある。ガイドシャフト13,14は、架台1の両側上部に固定されている軸受け15,16に前後移動可能に取り付けられている。
第1成形体3及び第2成形体4は、油圧シリンダ11,12の駆動によって互いに接近又は離反する方向に移動可能である。
載置部2を挟んで図3左右には、継手用塩化ビニール廃棄管体P1をその外側から挟持可能である板状の位置保持部17を配置してある。位置保持部17は、駆動手段である油圧シリンダ18の駆動によって動作可能である。
【0006】
次に、この発明に係る再生装置による再生方法について説明する。
再生の前処理工程として、まず、図7(A),(B)に示すように、合成樹脂製廃棄管である塩化ビニール廃棄管Pをその軸心方向に向けて所定の長さ(例えば約20cm)毎に切断して複数の継手用塩化ビニール廃棄管体P1を製造する。
次に、図7(C)に示すように、所定の長さに切断された継手用塩化ビニール廃棄管体P1を加熱して軟化させる。
加熱方法としては、例えば加熱室内に回転自在に配置されているローラーRによって継手用塩化ビニール廃棄管体P1を低速回転させながら、その外周面側からヒーターなどの加熱手段によって所定の温度で均一に加熱して継手用塩化ビニール廃棄管体全体を加工しやすい程度に軟化させる。
その後、図8(A),(B)に示すように、加熱後硬化する前に、継手用塩化ビニール廃棄管体P1を両端開口側から内部に第1及び第2成形体3,4の孔拡大部3a,4aを挿入しながら、ゆっくり内孔P1aを広げ、最終的に図8(C)に示すような再生継手P2に成形する。
本再生装置による再生継手P2の成形方法を具体的に説明する。
図1及び図2に示す例では、載置部2上に加熱後硬化する前の継手用塩化ビニール廃棄管体P1を載せる。そして油圧シリンダ11,12のロッド11a,12aを伸ばして第1及び第2支持体5,6に取り付けている第1及び第2成形体3,4の孔拡大部3a,4aを前進させて、継手用塩化ビニール廃棄管体の両側開口から徐々に押し込みながら、継手用塩化ビニール廃棄管体の中央部に向けて前進させ、図8(B)に示すほぼ中央部の位置で前進を停止する。孔拡大部3a,4aは、円錐台形状のように先端から後端に向けて径が大きく、しかも継手用塩化ビニール廃棄管体P1の内孔P1aより大きく設定されている。このために、孔拡大部3a,4aは、その両側開口端に挿入後、徐々に内孔P1aを外周面側に押し広げて、やがて図8(B)に示す最終停止位置では内孔の内部形状をあたかも鼓形に変形される。
その後、継手用塩化ビニール廃棄管体P1を冷却してから、油圧シリンダ18を駆動させて、この継手用塩化ビニール廃棄管体を位置保持部17で挟んで位置保持した状態で、油圧シリンダ11,12のロッド11a,12aを収縮して孔拡大部3a,4aを後退させ、継手用塩化ビニール廃棄管体P1から離脱させると、図8(C)に示す再生品としての連結管である再生継手P2が完成される。再生継手P2の全体形状は外周面の中央部全周に内側に湾曲した浅い凹溝P2bが、この凹溝に対向して内孔P2a内に突条P2cが形成されている。
再生継手P2の利用方法としては、例えば図8(D)に示すように、塩化ビニール廃棄管Pと同一構成の廃棄された塩化ビニール管PA,PAの端部を再生継手の両端開口から内孔内に差し込んで双方の塩化ビニール管PA,PAを連結すると、再生品である一本の塩化ビニール管が完成される。この再生品は、例えば地中埋設電線用の地中埋設管として地中に埋め込む。
塩化ビニール管PA,PAを連結する際、再生継手P2の内孔P2aは径が中央部から開口端に向けて次第に大きくなっているので、再生継手と塩化ビニール管PAとの結合が強化される利点がある。そして内孔P2aの中央部に位置している突条P2cが、双方から進入する塩化ビニール管PA,PAのストッパの機能を果たし、停止位置が正確になる。
【0007】
塩化ビニール廃棄管Pにはその内孔の寸法の異なるものが数種類あるので、この寸法に対応した孔拡大部3a,4aを有する第1及び第2成形体3,4を複数準備しておく。第1及び第2成形体3,4の交換は、第1及び第2支持体5,6の支持部5a,6aから着脱操作して行う。
【0008】
当然のことであるが、地中埋設管として、再生品である上記地中埋設電線用の地中埋設管を用いても良い。再生用合成樹脂製廃棄管体は継手用塩化ビニール廃棄管体に限られず、その用途も継手用に限定されない。
【0009】
【発明の効果】
この発明によれば、簡単な構成によって、安価に廃棄された合成樹脂管をその原形を破壊することなく再生加工することができるので、簡易にかつ安価に再生品を作り出すことができ、省エネルギーにも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る合成樹脂製廃棄管の再生装置を示す一部切欠正面図である。
【図2】この発明に係る合成樹脂製廃棄管の再生装置を示す平面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】図1のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】図1のV−V線拡大断面図である。
【図6】成形体と支持体との関係を分解して示す一部拡大平面図である。
【図7】再生方法の前処理工程を段階的に示す図である。
【図8】再生方法の各工程を拡大して段階的に示す図である。
【符号の説明】
1 架台
2 載置部
2a 載置板
3 第1成形体
3a 孔拡大部
4 第2成形体
4a 孔拡大部
5 第1支持体(第1支持手段)
6 第2支持体(第2支持手段)
11,12 油圧シリンダ(駆動手段)
17 位置保持部(位置保持手段)
18 油圧シリンダ(駆動手段)
P 塩化ビニール廃棄管(合成樹脂製廃棄管)
P1 継手用塩化ビニール廃棄管体(再生用合成樹脂製廃棄管体)
P1a 内孔
P2 再生継手
Claims (5)
- 架台と、
この架台に設けてある再生用合成樹脂製廃棄管体を載置する載置部と、
この載置部を挟んで対向配置されており、互いに接近離反可能である
第1及び第2成形体と、
上記第1及び第2成形体を支持している第1及び第2支持手段と、
上記各成形体を動作させるための駆動手段と
を具備しており、上記第1及び第2成形体は、上記再生用合成樹脂製廃棄管体の内孔両側から内部に圧入かつ上記内孔を拡大可能であることを特徴とする合成樹脂製廃棄管の再生装置。 - 第1及び第2成形体は、先端部に向けて細く形成されている孔拡大部を有することを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製廃棄管の再生装置。
- 第1及び第2成形体は、第1及び第2支持手段に着脱可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の合成樹脂製廃棄管の再生装置。
- 再生用合成樹脂製廃棄管体を位置保持する位置保持手段を設けてあることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の合成樹脂製廃棄管の再生装置。
- 再生用合成樹脂製廃棄管体は継手用塩化ビニール廃棄管体であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の合成樹脂製廃棄管の再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002179866A JP2004017616A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 合成樹脂製廃棄管の再生装置 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
KR100826567B1 (ko) * | 2006-12-13 | 2008-04-30 | (주)티에이치엔 | 전선의 단자 보호용구 |
CN103692646A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-02 | 广东联塑机器制造有限公司 | 一种pvc大口径扩口机 |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002179866A patent/JP2004017616A/ja active Pending
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