JP2004183341A - アスファルト廃材再生装置及びアスファルト廃材再生方法 - Google Patents

アスファルト廃材再生装置及びアスファルト廃材再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】効率良くアスファルト廃材を加熱することができ、再生処理時間を短縮することのできるアスファルト廃材再生装置及びアスファルト廃材再生方法を提供することを目的とする。
【解決手段】開口部18と底部11aを有し、軸線20を中心として回転可能に設けられるドラム11と、ドラム11内に投入されたアスファルト廃材21を加熱して溶融するバーナー13とを有するアスファルト廃材再生装置10において、軸線44をドラム11の軸線20に一致させて、ドラム11内に、ドラムの底部11a側から開口部18側に向けて延設され、ドラム11の底部11a側で開口する炎導筒14を有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスファルト廃材を加熱し再生するアスファルト廃材再生装置及びアスファルト廃材再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、アスファルトによる舗装道路が多く使用されている。そして、ガス管、水道管等の配管埋設工事やこれらの補修工事等の際には、アスファルト舗装は路面から剥がされ、アスファルト廃材(単に廃材という場合がある)として廃棄される場合が多い。しかし、廃材の廃棄処分は自然環境の保全の面で望ましくないので、近年、廃材を再利用する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−173907号公報(図1)
【0004】
特許文献1に記載のアスファルト廃材再生装置は、基台上に配設された支持機構に回転可能かつ傾動可能に支持される樽型の撹拌ドラムと、該撹拌ドラムの開口に対向して配置された熱風発生手段を備えるものである。熱風発生手段の熱風吹き出し口は、撹拌ドラムの開口と所定間隔空けて相対向するよう配置されている。
そして、アスファルト廃材の再生処理は、熱風発生手段による熱風を回転する撹拌ドラム内に噴射して、撹拌ドラム内に投入されたアスファルト廃材を加熱し、溶融することにより行なわれる。
【0005】
上記構成による装置は2トントラック等で搬送可能な大きさなので、配管埋設工事等の工事現場で剥がされたアスファルト廃材を、工事中に再生して埋め戻すことができ便利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記構成によると、熱風発生手段による熱風が撹拌ドラム内の底部側にまで良好に行き渡らずに、撹拌ドラム内で温度のムラが出来やすく、廃材の加熱が均一に効率良く行えなかった。そのため、再生処理に時間がかかっていた。
2トントラック等で搬送可能なサイズの装置では、1回の処理で可能な廃材の量に限界があるため、広い範囲の道路を埋め戻す場合、再生処理を何度も行わなければならない。再生処理時間が長いと再生処理を行っている間に、先行して埋め戻された再生アスファルトが冷えて固まってしまう。固化した先行の再生アスファルトに、後続の再生アスファルトを継ぎ足して埋め戻しても、両者の層の境界部分が良好に接合されないので、その部分で剥がれやすく、舗装道路に強度不足がおこってしまう。しかし、処理時間が短ければ、先行の再生アスファルトが冷え固まる前に、後続の再生アスファルトを足すことができるので、両者の境界部分が良好に接合され、強度不足を起こすことがない。
【0007】
そこで、本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、効率良く廃材を加熱することができ、再生処理時間を短縮することのできるアスファルト廃材再生装置及びアスファルト廃材再生方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
すなわち、本発明は、開口部と底部を有し、軸線を中心として回転可能に設けられるドラムと、該ドラム内に投入されたアスファルト廃材を加熱して溶融するバーナーとを有するアスファルト廃材再生装置において、軸線を前記ドラムの軸線に一致させて、前記ドラム内に、ドラムの底部側から開口部側に向けて延設され、前記ドラムの底部側で開口する炎導筒を有することを特徴とする。
【0009】
炎導筒によって、バーナーによる熱風がドラムの底部側に導かれて排出されるので、効率良くドラム内に熱風を供給することができ、アスファルト廃材を効率良く、均一に加熱することができる。これにより、アスファルト廃材の再生処理時間を短縮することができる。
【0010】
また、本発明は、前記炎導筒は、ドラムの底部側の端面が閉塞され、該底部側の壁面で開口して形成されることを特徴とし、これにより熱風を炎導筒の側方に排出することができ、ドラム内で熱風を効率良く拡散させることができる。
【0011】
また、前記炎導筒は、前記底部に円錐状に突出するガイド部が配設されていることを特徴とし、より効率良く熱風をドラム内で拡散させることができる。
【0012】
また、前記ドラムを、該ドラムとの間に隙間を設けて外側から覆うカバー部が設けられていることを特徴とし、ドラムが外気に曝されることなく保温されるので、効率良くドラム内のアスファルト廃材を加熱することができる。
また、前記カバー部には、ドラムの開口部を外側から覆うよう開閉可能に蓋部が配設され、該蓋部には貫通穴が設けられて該蓋部を閉じた際には、前記炎導筒が前記貫通穴を介してドラムの外側に突出することを特徴とする。これにより、熱風が装置外へ逃げ難くなり、より効率良く均一にアスファルト廃材を加熱できるようになる。
【0013】
また、開口部と底部を有し、軸線を中心として回転可能に設けられるドラムと、該ドラム内に投入されたアスファルト廃材を加熱して溶融するバーナーとを有するアスファルト廃材再生装置において、前記ドラムを、該ドラムとの間に隙間を設けて外側から覆うカバー部が設けられていることを特徴とする。
カバー部が設けられることにより、ドラムが外気に曝されることなく保温されるので、効率良くドラム内のアスファルト廃材を加熱することができる。
【0014】
また、本発明のアスファルト廃材再生方法は、開口部と底部を有し、軸線を中心として回転可能に設けられるドラム内に投入されたアスファルト廃材を、バーナーによって加熱して溶融するアスファルト廃材再生方法において、軸線を前記ドラムの軸線に一致させて、前記ドラム内に、ドラムの底部側から開口部側に向けて延設され、前記ドラムの底部側で開口する炎導筒の開口部側の先端との間に間隔を設けて対向するようバーナーの火炎口を配置し、所定時間前記ドラムを回転させると共に、前記バーナーの燃焼によって、前記アスファルト廃材を加熱し、溶融することを特徴とする。
【0015】
これにより、バーナーによる熱風がドラム内に効率良く供給されるので、アスファルト廃材を効率良く均一に加熱することができ、アスファルト廃材の再生処理時間を短縮することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面と共に詳細に説明する。
図1は、アスファルト廃材再生装置の使用方法を示す概略図である。図2は、図1に示したアスファルト廃材再生装置の側面図であり、図3は上面図、図4は正面図、図5は背面図である。
【0017】
先ず、図1を用いてアスファルト廃材再生装置10の概略について説明する。アスファルト廃材再生装置10は、ドラム11内にアスファルト廃材21が投入されて再生処理が行なわれるものであり、ドラム11は、底部11aと開口部18を有する樽型に形成されている。
ドラム11は、その開口部18の開口向きが上方から下方の範囲で変えられるように傾動可能に、かつ駆動モータによって回転可能に支持部38によって支持されている。その回転運動の回転軸は、ドラム11の軸線20であり、軸27が軸線20に一致して、底部11aから外側に突設されている。
【0018】
また、ドラム11内の内壁面には、複数の撹拌羽根(図示せず)が配設されており、さらにドラム内部には、炎導筒14が、その軸線をドラム11の軸線20に一致させて、底部11a側から開口部18側に向けて延設されている。複数の撹拌羽根は、それぞれドラムの底部側から斜めに開口部側に向かって配設されている。
また、上記構成からなるドラム11を、ドラム11との間に隙間を設けて外側から覆うカバー部12が配設されている。カバー部12は、ドラム11の外壁面に倣うよう形成され、ドラム11の開口部18に一致して開口し、ドラム11と共に傾動運動をする。
【0019】
次に、支持部38によるドラム11の支持機構について図2、3、4及び5を用いて説明する。
支持部38は、鋼等からなり、主要部として支持フレーム19、一対の軸部23、第1支持アーム26及び第2支持アーム24を有する。
支持フレーム19は長方形状の枠形に形成された枠部19aと、枠部19aに直角に、対向して立設される一対の支柱部19bから構成される(図3、4参照)。枠部19aの側部には4つの車輪22が配設されて、アスファルト廃材再生装置10が移動可能に設けられている。
【0020】
第1支持アーム26、第2支持アーム24及び一対の軸部23は一体化して形成されており、一対の軸部23は支柱部19bの上部に、互いに向い合う方向に枠部19aに対して平行に延びるよう、回転可能に軸着されている。そして、ドラム11を内包するカバー部12は、枠部19aの上方で、その外側面を一対の軸部23の先端に向けた状態で配設される。
第1支持アーム26は、カバー部12の底部12a側の外形に倣うよう略U字形に形成され(図3参照)、その両端部が2つの軸部23の先端にそれぞれ固定されて形成されている。
【0021】
また、第2支持アーム24は、略U字形(図4参照)に形成され、その両端部が2つの軸部23の先端にそれぞれ固定されて形成されている。そして、第1支持アーム26と第2支持アーム24とは、両者の軸部23に対する延設方向が略直角を形成するよう軸部23に配置されている(図5参照)。
こうして、第1支持アーム26及び第2支持アーム24は、一体的に支持フレーム19に対して揺動可能に設けられ、第1支持アーム26はドラム11を内包するカバー部12の底部12a側の外壁面に略密着するよう、第2支持アーム24はカバー部12の下方からその外側面に倣うよう配設される。
【0022】
そして、図3に示されるように、ドラム11の底部11aに配設された軸27は、カバー部12と、第1支持アーム26の略中央部を貫通して設けられる軸受28を介して第1支持アーム26の外側に向かって延設されている。さらに、軸27の先端部にはスプロケット30が固定され、第1支持アーム26の側面に固定されている駆動モータ29の回転軸の先端部には、スプロケット31が固定されている。そして、2つのスプロケット30、31間にエンドレスチェーン32が掛け渡されている。
【0023】
また、図4に示されるように第2支持アーム24は、その中央部に対して略左右対称の位置の内側面に、車輪33を2個有している。回転可能に第2支持アーム24に固定される車輪33は、カバー部12を貫通し、ドラム11の外側面11bに下方から当接することで、回転運動するドラム11を支持している。
【0024】
このような構成を採用することにより、ドラム11は、支持部38に支持されながら、駆動モータ29の回転軸の回転運動がエンドレスチェーン32によって伝達され、図1の矢印Aに示すように軸線20を回転軸として回転可能に設けられる。
尚、カバー部12は、回転運動をしない。
【0025】
さらに図5に示されるように、一対のうち1つの軸部23には、支柱部19b側にスプロケット34が固定され、支柱部19bの内側面に固定された駆動モータ35の回転軸の端部にはスプロケット36が固定されている。そして、2つのスプロケット34、36間にエンドレスチェーン37が掛け渡されている。
このような構成を採用することにより、ドラム11は、支持部38に支持されながら、駆動モータ35の回転軸の回転運動がエンドレスチェーン37によって伝達され、カバー部12と共に傾動(図1の矢印B参照)可能に設けられる。
【0026】
次に図6、7、8及び9を用いて炎導筒14について説明する。図6は炎導筒14と固定部17の側面図である。
炎導筒14は、筒部15と導出部16とからなり、筒部15は、筒の一端が拡開して形成されている。
導出部16は、一対の支持板39と4本の連結棒41及びガイド部42から成る。支持板39は、図7に示されるように中央に円形の貫通穴40を有し、さらにその周囲には4つの取付穴39aが互いに間隔をあけて設けられている。
2枚の支持板39は、図8に示されるように4本の連結棒41の端部がそれぞれ取付穴39aに挿入されて固定されることにより、連結棒41を介して対向して配設される。これにより、導出部16は、連結棒41同士の間隔により隙間43が設けられ、側方に開口する。
【0027】
ガイド部42は、図9に示すように板が円錐の側面形状に曲げられて形成されたものであり、2枚の支持板39の間で尖端42aを一方の支持板39の貫通穴40に対向させ、他方の支持板39の貫通穴40を覆って蓋をするように配設される。
さらに、固定部17は柱状或いは管状に形成されたものの一端部に板45が接合されて形成されている。
上記構成から成る固定部17、導出部16及び筒部15はこの順に、端部同士で接合されている。このとき、固定部17は板側を外側に向け、導出部16は、その尖端42aを筒部15側に向け、さらに筒部15はその拡開された端部を外側に向けて接合されている。筒部15の内径15aと導出部16の貫通穴40の内径は略同一に形成されて、両者の開口部分は一致している。そして、固定部17、導出部16及び筒部15の軸線は一線上に一致されている。つまり、筒部15と導出部16によって構成される炎導筒14の軸線44と固定部17の軸線とは一致している。
【0028】
このような構成から成る炎導筒14は、その軸線44をドラム11の軸線20に一致させ、固定部17の板45側がドラム11の底部11aに固定されることにより、ドラム11内に配設される。そして、筒部15の拡開する端部である炎導筒14の先端14aがドラム11の開口部18から外側に突出している。
こうして、炎導筒14は、ガイド部42によってドラム11の底部側の端面が閉塞され、隙間43によって底部側の壁面で開口する状態に配設される。また、ドラム11の底部側の、炎導筒14の底部14bにはガイド部42が円錐状に突出している。
【0029】
上記構成からなるアスファルト廃材再生装置10は、図1に示されるようにバーナー13が、その火炎口13aを拡開する炎導筒14の先端14aと対向するよう配置されて使用される。この際、火炎口13aは炎導筒14の先端との間に所定距離間隔をあけて配置される。このように両者の間に間隔を設けたのは、この隙間から燃焼のための空気を取り込むためである。また、炎導筒14の先端14aの開口径よりも径が小さいバーナーの火炎口13aは、その中心を炎導筒14の軸線44に一致させると良い。
【0030】
次に、アスファルト廃材再生装置10を用いた廃材の再生方法について、図1を用いて説明する。
まず、図1の実線で示されるようにドラム11の開口部18が斜め上方を向くように、駆動モータ35を始動し、その状態を保持する。そして、ドラム11内に廃材21を投入し、駆動モータ29を始動させてドラム11を回転運動させる。このとき、炎導筒14は、その軸線44がドラム11の回転軸20に一致して配設されているので、旋回することなく一定位置で自転する。また、第2支持アーム24が設けられて、車輪33によってドラム11を支持しているので、ドラム11内に大量の廃材21が投入されても、回転運動するドラム11の姿勢を良好に保持することができる。
廃材21は、撹拌羽根を有したドラム11の回転運動によって、撹拌されると共に、破砕される。
【0031】
そして、バーナー13を点火し、炎導筒14内で火炎を形成しながら、ドラム11内に熱風を導入する。熱風は、筒部15を通過して、導出部16に導かれ、導出部16の側方に開口する隙間43を介してドラム11内で排出される(矢印C参照)。こうして熱風は、ドラムの底部側に導かれて排出されるので、効率良くドラム内に熱風を供給することができる。また、導出部16は底部側の側方で開口しているので、熱風を良好に拡散させることができる。さらに、導出部16にはガイド部42が設けられて、熱風がガイド部42の面に沿って排出されるので、熱風をドラム内でより効率良く拡散させることができる。そして、熱風をドラム内に拡散させることで廃材を効率良く均一に加熱することができる。
【0032】
また、カバー部12がドラム11を外気に曝すことなく保温するので、ドラム11内の温度を保持し、より効率良くかつ均一に廃材を加熱することができる。
こうして、廃材21は、撹拌され破砕されると共に、熱風によって加熱される。ドラム11の回転と熱風の導入による廃材の再生処理を所定時間続けると、廃材が溶融し再利用可能な状態である再生アスファルトが生成される。
【0033】
廃材が再利用可能な状態に溶融された時点で、ドラム11の回転を停止し、ドラム11の開口部18が斜め下方に向くよう(図1の点線参照)、再び駆動モータ35を始動させる。そして、この状態を保持しながら、ドラム11を再生処理時とは反対方向に回転させて内部の再生アスファルトを取り出す。
【0034】
本発明によるアスファルト廃材再生装置は、炎導筒によって熱風を導きドラムの底部側から排出して、効率良くドラム内に熱風を供給することができる。
また、カバー部を設けることにより、ドラム内部の温度を良好に保持することができる。
従って、本発明によるとドラム内に温度のムラが出来難く、廃材が効率良く均一に加熱され、廃材の再生処理時間を短縮することができる。
さらに、効率良く廃材を加熱できるので、火力の弱いバーナーであっても良好に廃材を再生処理することができる。
また、カバー部は、人が高温のドラムに直接接触するのを防ぐので、安全性の面でも効果的である。
【0035】
上記構成によるアスファルト廃材再生装置は、再生プラント等で使用する大型のものに適用しても良いが、軽トラック等で運搬可能な大きさに設けられると廃材を配管工事等の現場で即再生処理することができ便利である。
【0036】
さらに、図10に示されるようにドラム11の開口部18を外側から覆うように、カバー部12の開口部に蓋部46を開閉可能に配設してもよい。蓋部46には貫通穴46aが配設されており、蓋部46を閉じた際には、炎導筒14は貫通穴46aを介してドラム11の外側に突出する。
この場合、アスファルト廃材21の再生処理は、蓋部46を閉じて行なう。すると、ドラム11内に供給された熱風が装置外へ逃げ難くなり、より効率良くアスファルト廃材を均一に加熱できるようになる。
【0037】
また、図11に示されるように、炎導筒14に複数の排出孔15bを配設してもよい。排出孔15bは、導出部16側の筒部15の壁面に貫通孔形状に設けられるものである。このような構成の炎導筒14をドラム11内に配設すると、熱風をドラム11内でより効率良く拡散させることができ、アスファルト廃材を速やかかつ均一に加熱することができる。
以上、本発明につき好適な実施例を挙げて説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
【0038】
上記構成によるアスファルト廃材再生装置10において、炎導筒とカバー部が配設されていないものに廃材を投入し、バーナーの火炎口をドラム11の開口部より若干外側に設置して廃材の再生処理を上記と同様に行ったところ、本発明によるアスファルト廃材再生装置10を使用した場合の、約3倍程の処理時間がかかった。
これにより、炎導筒とカバー部は、廃材の再生処理時間を短縮するのに有効であることがわかる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、効率良く廃材を加熱することができ、再生処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアスファルト廃材再生装置の構成を示す概略図である。
【図2】本発明に係るアスファルト廃材再生装置の側面図である。
【図3】図2に示したアスファルト廃材再生装置の上面図である。
【図4】図2に示したアスファルト廃材再生装置の正面図である。
【図5】図2に示したアスファルト廃材再生装置の背面図である。
【図6】炎導筒の構成を示す側面図である。
【図7】支持板の形状を示す上面図である。
【図8】導出部の側面図である。
【図9】ガイド部の形状を示す断面図である。
【図10】他の実施の形態であるアスファルト廃材再生装置の概略図である。
【図11】他の構成から成る炎導筒の側面図である。
【符号の説明】
10 アスファルト廃材再生装置
11 ドラム
12 カバー部
13 バーナー
14 炎導筒
15 筒部
16 導出部
17 固定部
18 開口部
19 支持フレーム
21 廃材
46 蓋部

Claims (7)

  1. 開口部と底部を有し、軸線を中心として回転可能に設けられるドラムと、該ドラム内に投入されたアスファルト廃材を加熱して溶融するバーナーとを有するアスファルト廃材再生装置において、
    軸線を前記ドラムの軸線に一致させて、前記ドラム内に、ドラムの底部側から開口部側に向けて延設され、前記ドラムの底部側で開口する炎導筒を有することを特徴とするアスファルト廃材再生装置。
  2. 前記炎導筒は、ドラムの底部側の端面が閉塞され、該底部側の壁面で開口して形成されることを特徴とする請求項1記載のアスファルト廃材再生装置。
  3. 前記炎導筒は、前記底部に円錐状に突出するガイド部が配設されていることを特徴とする請求項2記載のアスファルト廃材再生装置。
  4. 前記ドラムを、該ドラムとの間に隙間を設けて外側から覆うカバー部が設けられていることを特徴とする請求項1、2または3記載のアスファルト廃材再生装置。
  5. 前記カバー部には、ドラムの開口部を外側から覆うよう開閉可能に蓋部が配設され、
    該蓋部には貫通穴が設けられて該蓋部を閉じた際には、前記炎導筒が前記貫通穴を介してドラムの外側に突出することを特徴とする請求項4記載のアスファルト廃材再生装置。
  6. 開口部と底部を有し、軸線を中心として回転可能に設けられるドラムと、該ドラム内に投入されたアスファルト廃材を加熱して溶融するバーナーとを有するアスファルト廃材再生装置において、
    前記ドラムを、該ドラムとの間に隙間を設けて外側から覆うカバー部が設けられていることを特徴とするアスファルト廃材再生装置。
  7. 開口部と底部を有し、軸線を中心として回転可能に設けられるドラム内に投入されたアスファルト廃材を、バーナーによって加熱して溶融するアスファルト廃材再生方法において、
    軸線を前記ドラムの軸線に一致させて、前記ドラム内に、ドラムの底部側から開口部側に向けて延設され、前記ドラムの底部側で開口する炎導筒の開口部側の先端との間に間隔を設けて対向するようバーナーの火炎口を配置し、
    所定時間前記ドラムを回転させると共に、前記バーナーの燃焼によって、前記アスファルト廃材を加熱し、溶融することを特徴とするアスファルト廃材再生方法。
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