JP2004017538A - 個人情報管理装置及び個人情報管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】個人情報等をそのセキュリティを確保しつつ印刷することを可能にして作成された印刷物をドキュメントとして違和感なく利用可能にし、不正コピー等が発覚した時の追跡調査を可能にする。
【解決手段】個人情報保持部3に保持されている個人情報をバーコード変換してバーコード個人情報を生成し、そのバーコード個人情報をロゴマーク保持部2に保持されているロゴデータと合成してロゴバーコード情報を生成し、ロゴバーコード情報を印刷データにマージしてロゴ印刷データを生成し、ロゴバーコード情報が指定された箇所に印刷されるようにしてそのロゴ印刷データを印刷する。
【選択図】 図2
【解決手段】個人情報保持部3に保持されている個人情報をバーコード変換してバーコード個人情報を生成し、そのバーコード個人情報をロゴマーク保持部2に保持されているロゴデータと合成してロゴバーコード情報を生成し、ロゴバーコード情報を印刷データにマージしてロゴ印刷データを生成し、ロゴバーコード情報が指定された箇所に印刷されるようにしてそのロゴ印刷データを印刷する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、個人情報をそのセキュリティを確保しつつ印刷することが可能な個人情報管理装置及び個人情報管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像を取り込んで電子化する技術の進展が著しいが、この技術は、住所、電話番号等の個人的な情報(以下「個人情報」という)を含む画像を不正に複写することに用いられやすいため、従来、印刷物を対象に不正コピーを防止する技術として、特殊インクや印刷パターンを工夫する技術が存在している。また、バーコードを利用したコピー禁止技術や複写物をさらに複写する孫コピーを禁止する技術(例えば、特開2000−184178号公報)もある。さらに、隠し文字列を判別不能にする一方、一定要件下で判別可能にする技術(例えば特開2001−238075号公報)、複写偽造品の作成を防止する技術(例えば特開平5−4473号公報)、用紙の一部に隠し文字を形成して偽造防止用印刷物を得る技術(例えば特開平8−108612号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の技術のように、個人情報やセキュリティに関する情報を印刷する場合、特殊インクを使用するとそのためのコストが高価になってしまうと考えられる。また、個人情報等をバーコードだけを用いて印刷すると、作成されたドキュメントとして違和感を覚えることもあるだろう。
一方、文書編纂機(ワードプロセッサ)等を用いる場合は、ユーザの意思で所定の領域に作成者や作成日付などを印刷できる場合があるが、これらはユーザが指定しないと印刷されないため、作成された印刷物から個人を特定できないことがある。しかし、バーコード印刷は端末(プリンタ、コピープロッタ部)で実施するため、ユーザが指定することを忘れることは無いと考えられる。
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、個人情報管理装置及び個人情報管理方法において、個人情報等をそのセキュリティを確保しつつ印刷することを可能にして作成された印刷物をドキュメントとして違和感なく利用可能にし、不正コピー等が発覚した時の追跡調査を可能にすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため、個人情報を保持する個人情報保持部と、ロゴデータを保持するロゴデータ保持部と、上記個人情報保持部に保持されている個人情報からバーコード個人情報を生成する手段と、そのバーコード個人情報と前記ロゴデータ保持部に保持されているロゴデータとを合成してロゴバーコード情報を生成する手段と、そのロゴバーコード情報を印刷データにマージしてロゴ印刷データを生成する手段と、上記ロゴバーコード情報が指定された箇所に印刷されるように前記ロゴ印刷データを印刷する手段を設けた個人情報管理装置を特徴とするものである。
この個人情報管理装置は個人情報をバーコード変換した上で、ロゴデザインの中に隠して印刷することができる。
この個人情報管理装置は、ロゴバーコード情報が存在する部分の文字認識処理を行い、読取った情報を認識可能な文字列へ変換するように制御する手段を設けたものがよい。
上記印刷手段が、上記ロゴデザイン情報をカラー印刷可能に構成されていてもよい。
またこの発明は、個人情報保持部に保持されている個人情報からバーコード個人情報を生成し、そのバーコード個人情報とロゴデータ保持部に保持されているロゴデータとを合成してロゴバーコード情報を生成し、そのロゴバーコード情報を印刷データにマージしてロゴ印刷データを生成し、上記ロゴバーコード情報が指定された箇所に印刷されるように上記ロゴ印刷データを印刷する個人情報管理方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明による個人情報管理装置1内部の主要な構成を示すブロック図である。この発明による個人情報管理装置1は、データ保持部10と、個人情報管理部20と、印刷処理部30とを有している。
データ保持部10は、ロゴマーク保持部2と、個人情報保持部3と、ロゴバーコード情報保持部4と、印刷データ保持部5と、ロゴ印刷データ保持部6とを有しており、いずれも図示しないRAM(Random Access Memory)又は外部記憶装置に設けられている。
【0006】
ロゴマーク保持部2には、後述するロゴバーコード情報の生成に必要なロゴデータが保持されている。例えば、図4に示すように、“RIOOH”なる文字列からなるロゴデータが保持されているが、その他の文字列でもよい。このロゴマーク保持部2には、保持されているロゴデータに対応した有効ビット列データが保持されている。この有効ビット列データはロゴデータを構成する情報において、縦方向に連続した黒ビットが数ドット連続(OCR認識処理の仕様による)したときを“1”とし、そうでないときを“0”としたデータであって、図4に示すように、“1”と“0”とが連続して生成されたデータである。
【0007】
個人情報保持部3には、個人情報が保持されている。例えば、図9に示すようにこの個人情報は、ID3aと、日時3bと、カラー制限3cと、端末情報3dと、用途3eからなるデータとすることができる。ロゴバーコード情報保持部4には、後述するロゴバーコード情報が保持されている。印刷データ保持部5には所定の用紙に印刷するための印刷データが保持されている。ロゴ印刷データ保持部6には後述するロゴ印刷データが保持されている。
個人情報管理部20には、バーコード生成部21と、合成処理部22と、印刷データ合成処理部23とが設けられており、いずれも図示しないCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)がROM(Read Only Memory)に記憶されているプログラムにしたがい処理を実行することによって実現される。
【0008】
バーコード生成部21は個人情報保持部3に保持されている個人情報をバーコード変換して後述するバーコード個人情報を生成する。合成処理部22はロゴマーク保持部2に保持されているロゴデータと、バーコード生成部21により生成される後述するバーコード個人情報とを合成して後述するロゴバーコード情報を生成する。印刷データ合成処理部23は、ロゴバーコード情報保持部4に保持されているロゴバーコード情報と印刷データ保持部5に保持されている印刷データとをマージ(合成)してロゴ印刷データを生成し、ロゴ印刷データ保持部6に記憶させる。
印刷処理部30は、ロゴ印刷データ保持部6に保持されているロゴ印刷データを読取って、それを所定の用紙に印刷する。たとえば、帯電させた感光体の表面をレーザ光により走査して静電潜像を形成する光書込部と、その静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像部と、トナー画像を転写紙に転写する転写部とを備えている。この場合、印刷処理部30は、上記ロゴバーコード情報をカラー印刷可能に構成されているとよい。カラー印刷機などが普及している場合にも対応可能となる。
【0009】
次に以上の構成を有する個人情報管理装置1の動作内容について、図2を参照して説明する。図2は、個人情報管理装置1の主要な動作プロセスを示すプロセスチャートであり、図3はその動作プロセスの手順を示すフローチャートである。なお、図3ではステップをSと略記している。
処理がスタートすると、ステップ1に進み、バーコード生成部21が起動して個人情報保持部3に保持されている個人情報を読取ってその個人情報をバーコード変換する。このとき、個人情報がバーコード変換されたことにより、例えば図5に示すようなバーコードが生成される(以下このバーコード変換された個人情報を「バーコード個人情報」という)。ここでは、図8に示すように、バーコード生成部21がロゴマーク保持部2に保持されているロゴデータと有効ビット列を参照して、全体のバーコードを有効ビットが‘1’の位置へずらしながらステップ3における合成処理が実行できるようなバーコード列を生成し、それをバーコード個人情報としている。
【0010】
また、先頭と末尾のバーコードには個人情報管理装置1で決めた一文字を常に付加している。全体のバーコード桁数を増やすための手段として、図6に示すように、有効ビットが‘0’の箇所はずらさずに数ドットのバーコードに圧縮することも可能である。なお、図5及びその他の図面に示されているバーコードはバーコードとしてのイメージを表現したものでデザイン性は考慮されてない。次にステップ2に進み、合成処理部22が起動してステップ1で生成されたバーコード個人情報を読込むとともに、ロゴマーク保持部2に保持されているロゴデータを読込みして両者を合成する。この合成では、ステップ1で得られたバーコード個人情報とロゴデータとを合成してロゴバーコード情報を生成し、生成したロゴバーコード情報をロゴバーコード情報保持部4に記憶させる。このロゴバーコード情報は、バーコード個人情報をロゴデータに対応してデザイン化したもので、その全体形状が図7に示すようにロゴデータに対応して図案化されている。
【0011】
また、ロゴバーコード情報は、図10に示すように上下2段に分割して2段表記にしてもよい。
続くステップ3では、印刷データ合成処理部23が起動してロゴバーコード情報保持部4に保持されているロゴバーコード情報と印刷データ保持部5に保持されている印刷データとを読込んで両者をマージし、ロゴ印刷データを生成してロゴ印刷データ保持部6に記憶させる。このマージを行う場合、ロゴバーコード情報を印刷データに対してどこに組み込んでもよいが、例えば、一般的によく使用するヘッダー部分に埋め込めばよい。次にステップ4に進んで印刷処理を実行し、所定の用紙にロゴバーコード情報がヘッダー41に印刷されたドキュメント40を生成する。このとき生成されるドキュメントは、例えば図12に示すように、ヘッダー41と印刷データの印刷エリア42とを有している。
【0012】
以上のようにして、この発明による個人情報管理装置1によれば、個人情報を印刷したドキュメントを生成することができ、そのドキュメントは、現有の印刷システムに機構的に特別な仕組みを加えることなく、上述の処理を実行する仕組みを導入するソフトウェアの対応のみで可能であるから、ユーザの設定忘れなどを防止できる効果がある。また、個人情報は、ロゴバーコード情報としてロゴデザイン中に隠したデータとしてドキュメントに埋め込むため、故意にコピーから外しにくくなる効果も期待できるし、バーコードだけを用いて印刷するのではないから生成されたドキュメントは違和感なく利用可能である。
一方、上述のようにして生成されたロゴバーコード情報が印刷されたドキュメントを認識する場合は、そのドキュメントをスキャンして、個人情報管理装置1で決まっている箇所の文字認識処理(Optical Character Reader:OCR)を実行する。
【0013】
この場合のOCR処理は、ロゴバーコード情報が印刷されている領域を識別して、その領域に対して適切なスキュー補正(傾き補正)を実施した上で、線情報を認識する。続いて、図11に示すように、分断された線情報を1つの矩形になるよう縦方向に連結する。このようにして変換された線情報をバーコードと見なされる大きさに拡張し、続いて、認識可能な文字列へ変換する。そして、先頭及び末尾の一文字が個人情報管理装置1において決められた文字に一致したとき、ロゴバーコード情報から個人情報を得る。
このように、個人情報管理装置1においては、個人情報を出力されたドキュメントから直接読取ることができ、低コストで複写機の出力紙の管理を行うことが可能となる。無駄なコピーの抑制、機密漏洩に対する抑止効果等も期待できる。また、不正コピー等が発覚した時の追跡調査が可能になる。漏洩した文書からその出所を追跡できることになるが、このことは近年、文書漏洩が問題視されている中、危機管理の観点から、十分な抑止効果を期待できる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、現有の装置にソフトウェアの対応のみで個人情報を印刷したドキュメントが生成可能になるから、ユーザの設定忘れ等を防止でき、個人情報はロゴに隠しデータとして埋め込むため、生成されたドキュメントは違和感なく利用可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による個人情報管理装置内部の主要な構成を示すブロック図である。
【図2】個人情報管理装置の主要な動作プロセスを示すプロセスチャートである。
【図3】個人情報管理装置の主要な動作プロセスの手順を示すフローチャートである。
【図4】ロゴマーク保持部に保持されているロゴデータの一例を示す図である。
【図5】バーコード個人情報の一例を示す図である。
【図6】バーコード個人情報の他例を示す図である。
【図7】ロゴバーコード情報の一例を示す図である。
【図8】バーコード個人情報を生成する過程の要部を示す図である。
【図9】個人情報の内容の一例を示すデータレイアウト図である。
【図10】ロゴバーコード情報の他例を示す図である。
【図11】文字認識処理の過程の一部を示す図である。
【図12】ロゴバーコード情報がヘッダーに印刷されたドキュメントの一例を示す図である。
【符号の説明】
1:個人情報管理装置 2:ロゴマーク保持部
3:個人情報保持部 4:ロゴバーコード情報保持部
5:印刷データ保持部 6:ロゴ印刷データ保持部
10:データ保持部 20:個人情報管理部
21:バーコード生成部 22:合成処理部
23:印刷データ合成処理部 30:印刷処理部
40:ドキュメント 41:ヘッダー
42:印刷エリア
【発明の属する技術分野】
この発明は、個人情報をそのセキュリティを確保しつつ印刷することが可能な個人情報管理装置及び個人情報管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像を取り込んで電子化する技術の進展が著しいが、この技術は、住所、電話番号等の個人的な情報(以下「個人情報」という)を含む画像を不正に複写することに用いられやすいため、従来、印刷物を対象に不正コピーを防止する技術として、特殊インクや印刷パターンを工夫する技術が存在している。また、バーコードを利用したコピー禁止技術や複写物をさらに複写する孫コピーを禁止する技術(例えば、特開2000−184178号公報)もある。さらに、隠し文字列を判別不能にする一方、一定要件下で判別可能にする技術(例えば特開2001−238075号公報)、複写偽造品の作成を防止する技術(例えば特開平5−4473号公報)、用紙の一部に隠し文字を形成して偽造防止用印刷物を得る技術(例えば特開平8−108612号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の技術のように、個人情報やセキュリティに関する情報を印刷する場合、特殊インクを使用するとそのためのコストが高価になってしまうと考えられる。また、個人情報等をバーコードだけを用いて印刷すると、作成されたドキュメントとして違和感を覚えることもあるだろう。
一方、文書編纂機(ワードプロセッサ)等を用いる場合は、ユーザの意思で所定の領域に作成者や作成日付などを印刷できる場合があるが、これらはユーザが指定しないと印刷されないため、作成された印刷物から個人を特定できないことがある。しかし、バーコード印刷は端末(プリンタ、コピープロッタ部)で実施するため、ユーザが指定することを忘れることは無いと考えられる。
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、個人情報管理装置及び個人情報管理方法において、個人情報等をそのセキュリティを確保しつつ印刷することを可能にして作成された印刷物をドキュメントとして違和感なく利用可能にし、不正コピー等が発覚した時の追跡調査を可能にすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため、個人情報を保持する個人情報保持部と、ロゴデータを保持するロゴデータ保持部と、上記個人情報保持部に保持されている個人情報からバーコード個人情報を生成する手段と、そのバーコード個人情報と前記ロゴデータ保持部に保持されているロゴデータとを合成してロゴバーコード情報を生成する手段と、そのロゴバーコード情報を印刷データにマージしてロゴ印刷データを生成する手段と、上記ロゴバーコード情報が指定された箇所に印刷されるように前記ロゴ印刷データを印刷する手段を設けた個人情報管理装置を特徴とするものである。
この個人情報管理装置は個人情報をバーコード変換した上で、ロゴデザインの中に隠して印刷することができる。
この個人情報管理装置は、ロゴバーコード情報が存在する部分の文字認識処理を行い、読取った情報を認識可能な文字列へ変換するように制御する手段を設けたものがよい。
上記印刷手段が、上記ロゴデザイン情報をカラー印刷可能に構成されていてもよい。
またこの発明は、個人情報保持部に保持されている個人情報からバーコード個人情報を生成し、そのバーコード個人情報とロゴデータ保持部に保持されているロゴデータとを合成してロゴバーコード情報を生成し、そのロゴバーコード情報を印刷データにマージしてロゴ印刷データを生成し、上記ロゴバーコード情報が指定された箇所に印刷されるように上記ロゴ印刷データを印刷する個人情報管理方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明による個人情報管理装置1内部の主要な構成を示すブロック図である。この発明による個人情報管理装置1は、データ保持部10と、個人情報管理部20と、印刷処理部30とを有している。
データ保持部10は、ロゴマーク保持部2と、個人情報保持部3と、ロゴバーコード情報保持部4と、印刷データ保持部5と、ロゴ印刷データ保持部6とを有しており、いずれも図示しないRAM(Random Access Memory)又は外部記憶装置に設けられている。
【0006】
ロゴマーク保持部2には、後述するロゴバーコード情報の生成に必要なロゴデータが保持されている。例えば、図4に示すように、“RIOOH”なる文字列からなるロゴデータが保持されているが、その他の文字列でもよい。このロゴマーク保持部2には、保持されているロゴデータに対応した有効ビット列データが保持されている。この有効ビット列データはロゴデータを構成する情報において、縦方向に連続した黒ビットが数ドット連続(OCR認識処理の仕様による)したときを“1”とし、そうでないときを“0”としたデータであって、図4に示すように、“1”と“0”とが連続して生成されたデータである。
【0007】
個人情報保持部3には、個人情報が保持されている。例えば、図9に示すようにこの個人情報は、ID3aと、日時3bと、カラー制限3cと、端末情報3dと、用途3eからなるデータとすることができる。ロゴバーコード情報保持部4には、後述するロゴバーコード情報が保持されている。印刷データ保持部5には所定の用紙に印刷するための印刷データが保持されている。ロゴ印刷データ保持部6には後述するロゴ印刷データが保持されている。
個人情報管理部20には、バーコード生成部21と、合成処理部22と、印刷データ合成処理部23とが設けられており、いずれも図示しないCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)がROM(Read Only Memory)に記憶されているプログラムにしたがい処理を実行することによって実現される。
【0008】
バーコード生成部21は個人情報保持部3に保持されている個人情報をバーコード変換して後述するバーコード個人情報を生成する。合成処理部22はロゴマーク保持部2に保持されているロゴデータと、バーコード生成部21により生成される後述するバーコード個人情報とを合成して後述するロゴバーコード情報を生成する。印刷データ合成処理部23は、ロゴバーコード情報保持部4に保持されているロゴバーコード情報と印刷データ保持部5に保持されている印刷データとをマージ(合成)してロゴ印刷データを生成し、ロゴ印刷データ保持部6に記憶させる。
印刷処理部30は、ロゴ印刷データ保持部6に保持されているロゴ印刷データを読取って、それを所定の用紙に印刷する。たとえば、帯電させた感光体の表面をレーザ光により走査して静電潜像を形成する光書込部と、その静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像部と、トナー画像を転写紙に転写する転写部とを備えている。この場合、印刷処理部30は、上記ロゴバーコード情報をカラー印刷可能に構成されているとよい。カラー印刷機などが普及している場合にも対応可能となる。
【0009】
次に以上の構成を有する個人情報管理装置1の動作内容について、図2を参照して説明する。図2は、個人情報管理装置1の主要な動作プロセスを示すプロセスチャートであり、図3はその動作プロセスの手順を示すフローチャートである。なお、図3ではステップをSと略記している。
処理がスタートすると、ステップ1に進み、バーコード生成部21が起動して個人情報保持部3に保持されている個人情報を読取ってその個人情報をバーコード変換する。このとき、個人情報がバーコード変換されたことにより、例えば図5に示すようなバーコードが生成される(以下このバーコード変換された個人情報を「バーコード個人情報」という)。ここでは、図8に示すように、バーコード生成部21がロゴマーク保持部2に保持されているロゴデータと有効ビット列を参照して、全体のバーコードを有効ビットが‘1’の位置へずらしながらステップ3における合成処理が実行できるようなバーコード列を生成し、それをバーコード個人情報としている。
【0010】
また、先頭と末尾のバーコードには個人情報管理装置1で決めた一文字を常に付加している。全体のバーコード桁数を増やすための手段として、図6に示すように、有効ビットが‘0’の箇所はずらさずに数ドットのバーコードに圧縮することも可能である。なお、図5及びその他の図面に示されているバーコードはバーコードとしてのイメージを表現したものでデザイン性は考慮されてない。次にステップ2に進み、合成処理部22が起動してステップ1で生成されたバーコード個人情報を読込むとともに、ロゴマーク保持部2に保持されているロゴデータを読込みして両者を合成する。この合成では、ステップ1で得られたバーコード個人情報とロゴデータとを合成してロゴバーコード情報を生成し、生成したロゴバーコード情報をロゴバーコード情報保持部4に記憶させる。このロゴバーコード情報は、バーコード個人情報をロゴデータに対応してデザイン化したもので、その全体形状が図7に示すようにロゴデータに対応して図案化されている。
【0011】
また、ロゴバーコード情報は、図10に示すように上下2段に分割して2段表記にしてもよい。
続くステップ3では、印刷データ合成処理部23が起動してロゴバーコード情報保持部4に保持されているロゴバーコード情報と印刷データ保持部5に保持されている印刷データとを読込んで両者をマージし、ロゴ印刷データを生成してロゴ印刷データ保持部6に記憶させる。このマージを行う場合、ロゴバーコード情報を印刷データに対してどこに組み込んでもよいが、例えば、一般的によく使用するヘッダー部分に埋め込めばよい。次にステップ4に進んで印刷処理を実行し、所定の用紙にロゴバーコード情報がヘッダー41に印刷されたドキュメント40を生成する。このとき生成されるドキュメントは、例えば図12に示すように、ヘッダー41と印刷データの印刷エリア42とを有している。
【0012】
以上のようにして、この発明による個人情報管理装置1によれば、個人情報を印刷したドキュメントを生成することができ、そのドキュメントは、現有の印刷システムに機構的に特別な仕組みを加えることなく、上述の処理を実行する仕組みを導入するソフトウェアの対応のみで可能であるから、ユーザの設定忘れなどを防止できる効果がある。また、個人情報は、ロゴバーコード情報としてロゴデザイン中に隠したデータとしてドキュメントに埋め込むため、故意にコピーから外しにくくなる効果も期待できるし、バーコードだけを用いて印刷するのではないから生成されたドキュメントは違和感なく利用可能である。
一方、上述のようにして生成されたロゴバーコード情報が印刷されたドキュメントを認識する場合は、そのドキュメントをスキャンして、個人情報管理装置1で決まっている箇所の文字認識処理(Optical Character Reader:OCR)を実行する。
【0013】
この場合のOCR処理は、ロゴバーコード情報が印刷されている領域を識別して、その領域に対して適切なスキュー補正(傾き補正)を実施した上で、線情報を認識する。続いて、図11に示すように、分断された線情報を1つの矩形になるよう縦方向に連結する。このようにして変換された線情報をバーコードと見なされる大きさに拡張し、続いて、認識可能な文字列へ変換する。そして、先頭及び末尾の一文字が個人情報管理装置1において決められた文字に一致したとき、ロゴバーコード情報から個人情報を得る。
このように、個人情報管理装置1においては、個人情報を出力されたドキュメントから直接読取ることができ、低コストで複写機の出力紙の管理を行うことが可能となる。無駄なコピーの抑制、機密漏洩に対する抑止効果等も期待できる。また、不正コピー等が発覚した時の追跡調査が可能になる。漏洩した文書からその出所を追跡できることになるが、このことは近年、文書漏洩が問題視されている中、危機管理の観点から、十分な抑止効果を期待できる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、現有の装置にソフトウェアの対応のみで個人情報を印刷したドキュメントが生成可能になるから、ユーザの設定忘れ等を防止でき、個人情報はロゴに隠しデータとして埋め込むため、生成されたドキュメントは違和感なく利用可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による個人情報管理装置内部の主要な構成を示すブロック図である。
【図2】個人情報管理装置の主要な動作プロセスを示すプロセスチャートである。
【図3】個人情報管理装置の主要な動作プロセスの手順を示すフローチャートである。
【図4】ロゴマーク保持部に保持されているロゴデータの一例を示す図である。
【図5】バーコード個人情報の一例を示す図である。
【図6】バーコード個人情報の他例を示す図である。
【図7】ロゴバーコード情報の一例を示す図である。
【図8】バーコード個人情報を生成する過程の要部を示す図である。
【図9】個人情報の内容の一例を示すデータレイアウト図である。
【図10】ロゴバーコード情報の他例を示す図である。
【図11】文字認識処理の過程の一部を示す図である。
【図12】ロゴバーコード情報がヘッダーに印刷されたドキュメントの一例を示す図である。
【符号の説明】
1:個人情報管理装置 2:ロゴマーク保持部
3:個人情報保持部 4:ロゴバーコード情報保持部
5:印刷データ保持部 6:ロゴ印刷データ保持部
10:データ保持部 20:個人情報管理部
21:バーコード生成部 22:合成処理部
23:印刷データ合成処理部 30:印刷処理部
40:ドキュメント 41:ヘッダー
42:印刷エリア
Claims (3)
- 個人情報を保持する個人情報保持部と、
ロゴデータを保持するロゴデータ保持部と、
前記個人情報保持部に保持されている個人情報からバーコード個人情報を生成する手段と、
該バーコード個人情報と前記ロゴデータ保持部に保持されているロゴデータとを合成してロゴバーコード情報を生成する手段と、
該ロゴバーコード情報を印刷データにマージしてロゴ印刷データを生成する手段と、
前記ロゴバーコード情報が指定された箇所に印刷されるように前記ロゴ印刷データを印刷する手段を設けたことを特徴とする個人情報管理装置。 - 請求項1記載の個人情報管理装置において、
前記ロゴバーコード情報が存在する部分の文字認識処理を行い、読取った情報を認識可能な文字列へ変換するように制御する手段を設けたことを特徴とする個人情報管理装置。 - 個人情報保持部に保持されている個人情報からバーコード個人情報を生成し、該バーコード個人情報とロゴデータ保持部に保持されているロゴデータとを合成してロゴバーコード情報を生成し、該ロゴバーコード情報を印刷データにマージしてロゴ印刷データを生成し、前記ロゴバーコード情報が指定された箇所に印刷されるように前記ロゴ印刷データを印刷する個人情報管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177622A JP2004017538A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 個人情報管理装置及び個人情報管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177622A JP2004017538A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 個人情報管理装置及び個人情報管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004017538A true JP2004017538A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31175614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002177622A Pending JP2004017538A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 個人情報管理装置及び個人情報管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004017538A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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