JP2004017178A - 二脚歩行式人型ロボット及びその手先収納機構 - Google Patents

二脚歩行式人型ロボット及びその手先収納機構 Download PDF

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Masaharu Shimizu
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Abstract

【課題】転倒時等に、手部先端付近の手先部分を衝撃等から保護するようにした二脚歩行式人型ロボット及びその手先収納機構を提供する。
【解決手段】胴体部11と、胴体部の下部両側に取り付けた脚部12L,12Rと、胴体部の上部両側に取り付けた腕部13L,13Rと、胴体部の上端に取り付けた頭部14とを備え、腕部が、胴体部に対して二軸方向に揺動可能に取り付けた二つの上腕部25L,25Rと、各上腕部に対してそれぞれ一軸方向に揺動可能に取り付けた下腕部26L,26Rと、各下腕部に対して二軸方向に揺動可能に取り付けた手部27L,27Rとを有する二脚歩行式人型ロボットにおいて、手部の手先部分42,43が、手先収納機構40により収納可能に構成されており、この手先部分の収納状態にて、手先部分の少なくとも一部が外側に露出しないように構成する。
【選択図】    図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は二脚歩行式人型ロボット及びその手先収納機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、所謂二脚歩行式人型ロボットは、前もって設定された歩行パターン(以下、歩容という)データを生成して、この歩容データに従って歩行制御を行なって、所定の歩行パターンで脚部を動作させることにより、二脚歩行を実現するようにしている。
ところで、このような二脚歩行式人型ロボットは、例えば床面状況,ロボット自体の物理パラメータの誤差等によって、歩行の際の姿勢が不安定になりやすく、場合によっては転倒してしまうことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の二脚歩行式人型ロボットは、できるだけ転倒しないように設計はしてあるが、転倒時に受け身動作を行なったり、転倒した状態から起き上がるようには設計されていない。
即ち、従来の二脚歩行式人型ロボットは、転倒時に、各部に作用する衝撃を緩和させたり、転倒した状態を検出するようには設計されていない。
さらに、二脚歩行式人型ロボットに前転等の床面上での運動を行なわせる場合にも、同様の問題があった。
【0004】
ところで、従来の二脚歩行式人型ロボットにおいて、腕部の先端に、指を含む手先部分を備えて、指により物体を把持する等の動作を行なわせるようにしたものがある。このような手先部分は、物体を把持する等の各種の精密な動作を行なうために、指にかかる力を検出するための力センサを備えたり、指先の把持力を微調整し得るよう繊細に構成されていると共に、比較的強度が低く、転倒や運動等を考慮して設計されていない。このため、上述したようにロボットが転倒した場合、ロボットが受け身動作を行なったとしても、手先部分が、床面に衝突する等の衝撃によって変形したり、場合によって破壊してしまうことがある。
【0005】
本発明は、以上の点にかんがみて、転倒時等に、手部先端付近の手先部分を衝撃等から保護するようにした、二脚歩行式人型ロボット及びその手先収納機構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明の第一の構成によれば、胴体部と胴体部の下部両側に取り付けられた脚部と胴体部の上部両側に取り付けられた腕部と胴体部の上端に取り付けられた頭部とを備えており、上記腕部が、胴体部に対して二軸方向に揺動可能に取り付けられた二つの上腕部と、各上腕部に対してそれぞれ一軸方向に揺動可能に取り付けられた下腕部と、各下腕部に対して少なくとも一軸方向に揺動可能に取り付けられた手部と、を含んでおり、さらに、上記脚部そして上記腕部の手部,下腕部及び上腕部をそれぞれ駆動する駆動手段と、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する制御部と、を有している二脚歩行式人型ロボットにおいて、上記手部の手先部分が、手先収納機構により収納可能に構成されており、この手先部分の収納状態にて、手先部分の少なくとも一部が外側に露出しないことを特徴とする二脚歩行式人型ロボットにより達成される。
【0007】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記手部の手先部分の少なくとも一部が揺動することにより、当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納される。
【0008】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記手部の手先部分の少なくとも一部が摺動することにより、当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納される。
【0009】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記手部全体が、対応する下腕部内に収納可能である。
【0010】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記手部の指部が、当該手部内に収納可能である。
【0011】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記手部の手先部分の少なくとも一部が、手部を駆動するための駆動手段により当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納可能である。
【0012】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記制御部が、胴体部の大きな傾きを検出したとき、手部の手先部分を収納位置に駆動制御する。
【0013】
また、上記目的は、本発明の第二の構成によれば、胴体部と胴体部の下部両側に取り付けられた脚部と胴体部の上部両側に取り付けられた腕部と胴体部の上端に取り付けられた頭部とを備えており、上記腕部が、胴体部に対して二軸方向に揺動可能に取り付けられた二つの上腕部と、各上腕部に対してそれぞれ一軸方向に揺動可能に取り付けられた下腕部と、各下腕部に対して少なくとも一軸方向に揺動可能に取り付けられた手部と、を含んでいる二脚歩行式人型ロボットに関して、上記手部の手先部分を収納し得ると共に、この手先部分の収納状態にて、手先部分の少なくとも一部が外側に露出しないことを特徴とする二脚歩行式人型ロボットの手先収納機構により達成される。
【0014】
上記第一及び第二の構成によれば、二脚歩行式人型ロボットが転倒する際、あるいは転倒に対応して受け身動作を行なう場合や、前転等の床面上での運動を行なう場合に、手部の手先部分が、手部及び/又は対応する下腕部内に収納されることにより、上記手先部分の少なくとも一部、例えば指部が外側に露出しないので、転倒等の際に手先部分の少なくとも一部が床面等に衝突して、衝撃を受けることによって変形したり破壊してしまうようなことがない。
従って、二脚歩行式人型ロボットの転倒に対応し、さらに二脚歩行式人型ロボットの転倒に対する受け身動作や前転等の全身運動を行なうように構成された二脚歩行式人型ロボットにも対応した、最適な手部を構成することができる。
【0015】
上記手部の手先部分の少なくとも一部が揺動することにより、当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納される場合には、手先部分全体または手先部分の少なくとも一部、例えば指部が揺動軸の周りに揺動することによって、当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納されることにより、手先部分が転倒時等に手部及び/又は下腕部により保護される。
【0016】
上記手部の手先部分の少なくとも一部が摺動することにより、当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納される場合には、手先部分全体または手先部分の少なくとも一部、例えば指部が、例えば長手軸に沿って摺動することによって当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納されることにより、手先部分が転倒時等に手部及び/又は下腕部により保護される。
【0017】
上記手部全体が、対応する下腕部内に収納可能である場合には、手部全体が比較的大きく形成されている場合であっても、確実に収納されることができる。
【0018】
上記手部の指部が、当該手部内に収納可能である場合には、指部が比較的小さく形成されていることにより、確実に収納され得る。
【0019】
上記手部の手先部分の少なくとも一部が、手部を駆動するための駆動手段により当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納可能である場合には、手先部分の少なくとも一部を収納するための駆動手段を設けることなく、既に設けられている手部を駆動するための駆動手段によって、手先部分を収納することができる。従って、部品点数が少なくて済み、簡単な構成により、低コストで構成され得ることになる。
【0020】
上記制御部が、胴体部の大きな傾きを検出したとき手部の手先部分を収納位置に駆動制御する場合には、ロボットの転倒や、転倒の際の受け身動作、あるいは前転等の全身運動を行なうとき、制御部がロボットの胴体部の大きな傾きを検出して手部の手先部分を収納位置に駆動して収納することにより、手部の手先部分の少なくとも一部が外側に露出することがなく、転倒時等の衝撃から保護されることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施形態に基づいて、この発明を詳細に説明する。
図1乃至図2は、本発明による二脚歩行式人型ロボットの一実施形態の構成を示している。
図1において、二脚歩行式人型ロボット10は、胴体部11と、胴体部11の下部両側に取り付けられた脚部12L,12Rと、胴体部の上部両側に取り付けられた腕部13L,13Rと、胴体部の上端に取り付けられた頭部14と、を含んでいる。
【0022】
上記胴体部11は、上方の胸部11aと下方の腰部11bとに分割されており、胸部11aが、前屈部11cにて腰部11bに対して前後方向に揺動可能に、特に前方に前屈可能に、そして左右方向に旋回可能に支持されている。上記胴体部11の胸部11aには、後述する歩行制御装置50が内蔵されている。なお、上記前屈部11cは、前後揺動用の関節部11d及び左右旋回用の関節部11eを備えており、各関節部11d及び11eは、それぞれ関節駆動用モータ(図2参照)により構成されている。
【0023】
上記脚部12L,12Rは、それぞれ大腿部15L,15R,下腿部16L,16R及び足部17L,17Rと、から構成されている。
ここで、上記脚部12L,12Rは、図2に示すように、それぞれ六個の関節部、即ち上方から順に、胴体部11の腰部11bに対する脚部回旋用の関節部18L,18R、脚部のロール方向(x軸周り)の関節部19L,19R、脚部のピッチ方向(y軸周り)の関節部20L,20R、大腿部15L,15Rと下腿部16L,16Rの接続部分である膝部21L,21Rのピッチ方向の関節部22L,22R、足部17L,17Rに対する足首部のピッチ方向の関節部23L,23R、足首部のロール方向の関節部24L,24Rを備えている。
なお、各関節部18L,18R乃至24L,24Rは、それぞれ関節駆動用モータにより構成されている。
【0024】
このようにして、腰関節は、上記関節部11d,11eから構成され、股間節は、上記関節部18L,18R,19L,19R,20L,20Rから構成され、また足関節は、関節部23L,23R,24L,24Rから構成されることになる。これにより、二脚歩行式人型ロボット10の左右両側の脚部12L,12Rはそれぞれ6自由度を与えられ、各種動作中にこれらの12個の関節部をそれぞれ駆動モータにて適宜の角度に駆動制御することにより、脚部12L,12R全体に所望の動作を与えて、例えば任意に三次元空間を歩行することができるように構成されている。
【0025】
上記腕部13L,13Rは、それぞれ上腕部25L,25R,下腕部26L,26R及び手部27L,27Rと、から構成されている。
ここで、上記腕部13L,13Rの上腕部25L,25R,下腕部26L,26R及び手部27L,27Rは、上述した脚部12L,12Rと同様にして、図2に示すように、それぞれ五個の関節部、即ち上方から順に、肩部にて、胴体部11に対する上腕部25L,25Rのピッチ方向の関節部28L,28R、ロール方向の関節部29L,29R、そして左右方向の関節部30L,30R、上腕部25L,25Rと下腕部26L,26Rの接続部分である肘部31L,31Rにてピッチ方向の関節部32L,32R、手首部にて下腕部26L,26Rに対する手部27L,27Rのピッチ方向の関節部33L,33Rを備えている。
なお、各関節部28L,28R乃至33L,33Rは、それぞれ関節駆動用モータにより構成されている。
このようにして、二脚歩行式人型ロボット10の左右両側の腕部13L,13Rはそれぞれ5自由度を与えられ、各種動作中にこれらの12個の関節部をそれぞれ駆動モータにより適宜の角度に駆動制御することにより、腕部13L,13R全体に所望の動作を与えることができるように構成されている。
ここで、上記肩部におけるピッチ方向の関節部28L,28Rは、ロール方向の関節部29L,29R及び左右方向の関節部30L,30Rに対して回転軸が前方にずれて配設されており、前方への腕部13L,13Rの振り角度が大きく設定されている。
【0026】
上記頭部14は、胴体部11の上部11aの上端に取り付けられており、例えば視覚としてのカメラや聴覚としてのマイクが搭載されている。頭部14は、図2に示すように、首のピッチ方向の関節部35及び左右方向の関節部36を備えている。なお、各関節部35,36は、それぞれ関節駆動用モータにより構成されている。
このようにして、二脚歩行式人型ロボット10の頭部14は2自由度を与えられ、各種動作中にこれらの2個の関節部35,36をそれぞれ駆動モータにて適宜の角度に駆動制御することにより、頭部14を左右方向または前後方向に動かすことができるように構成されている。
ここで、上記ピッチ方向の関節部35は、左右方向の関節部36に対して回転軸が前方にずれて配設されており、前方への頭部14の揺動角度が大きく設定されている。
【0027】
さらに、上記二脚歩行式人型ロボット10においては、胴体部11の前屈部11cの関節部11dと、脚部12L,12Rの前後方向の関節部即ち股間節の関節部20L,20R,膝部の関節部22L,22R,足首部の関節部23L,23Rは、図3及び図4に示す角度範囲で揺動可能に支持されている。
【0028】
即ち、足首部の関節部23L,23Rは、その揺動角度θ1が−20乃至+20度以上の角度範囲で揺動可能である。膝部の関節部22L,22Rは、その揺動角度θ2が−120乃至0度以上の角度範囲で揺動可能である。腰関節の関節部20L,20Rは、その揺動角度θ3が−45乃至+60度以上の角度範囲で揺動可能である。さらに、胴体部11の前屈部11cは、その揺動角度θ4が、−10乃至+60度以上の角度範囲で揺動可能である。
【0029】
これに対して、胴体部11の前屈部11cの関節部11eは、図5に示す角度範囲で揺動可能に支持されている。即ち、前屈部11cの関節部11eは、その揺動角度θ5が、図5(A)に示す左方に関して−45度以上、そして図5(B)に示す右方に関して+45度以上の角度範囲で旋回可能である。
【0030】
以上の構成は、従来の二脚歩行式人型ロボットとほぼ同様の構成であるが、本発明実施形態による二脚歩行式人型ロボット10においては、以下の点で異なる構成になっている。
即ち、二脚歩行式人型ロボット10は、上述した腕部13L,13Rの各下腕部26L,26Rの先端に取り付けられた手部27L,27Rが、以下に詳細に示す手先収納機構により、それぞれ手先部分の一部である指部が、手部27L,27R内に収納可能に構成されている。
ここで、左右の手部27L,27Rにおける手先収納機構は、互いに左右対称に形成されているので、左手部27Lについて、図6乃至図8を参照して、その構成を以下に詳細に説明する。
【0031】
図6において、手先収納機構40は、左の下腕部26Lに対して揺動可能に取り付けられたハウジング41と、ハウジング41に対して揺動可能に且つ収納可能に取り付けられた二つの指部42,43と、これらの指部42,43を駆動機構44を介して駆動する駆動モータ45(図8参照)とから構成されている。
【0032】
上記ハウジング41は、掌として、下腕部26Lに対して手首部としての関節部33Lを介して揺動可能に取り付けられている。
上記指部42,43は、それぞれ一対の指部42a,42b,43a,43bから構成されている。上記指部42を構成する一対の指部42a,42bは、互いに一体に構成されていると共に、図7に示すように、ハウジング41に対して揺動可能に支持された揺動軸42cに取り付けられている。これにより、指部42は揺動軸42cの周りに揺動可能に構成されている。
同様に、上記指部43を構成する一対の指部43a,43bは、互いに一体に構成されていると共に、図7に示すように、ハウジング41に対して揺動可能に支持された揺動軸43cに取り付けられている。これにより、指部43は揺動軸43cの周りに揺動可能に構成されている。
【0033】
図8に示すように、上記駆動機構44及び駆動モータ45は手先収納機構40の駆動部として構成されている。
上記駆動機構44は、それぞれ指部42,43に一体に取り付けられ且つ互いに噛合する一対の同じ歯数の駆動歯車44a,44bと、指部43に取り付けられた駆動歯車44bと一体に揺動軸43cに取り付けられた駆動歯車44cと、この駆動歯車44cと噛合するようにハウジング41に回転可能に支持された駆動歯車44dと、駆動歯車44dと一体に構成された傘形歯車44eと、から構成されており、この傘形歯車44eが、駆動モータ45の駆動軸45aに取り付けられた傘形歯車45bと噛合するようになっている。
【0034】
ここで、駆動歯車44cは、駆動歯車44aより歯数が多く、大径に形成されており、また駆動歯車44dは、駆動歯車44cより歯数が少なく、小径に形成されている。さらに、駆動歯車44eは、駆動歯車44dより歯数が多く、大径に形成されている。これにより、駆動モータ45の駆動軸45aの回転が、駆動機構44を介して減速され、指部43そして指部42を揺動軸43c,42cの周りに揺動させるようになっている。その際、指部42及び指部43は、互いに歯数が同じ駆動歯車44a,44bが噛合していることにより、同じ角度だけ互いに反対方向に揺動されることになる。
【0035】
このようにして、上記指部42,43は、図6(A)及び図7(A)に示す展開位置から、駆動モータ45の回転駆動により、図7(A)にて矢印Aで示すように、互いに接近するように揺動されて指部42,43の間に物体を把持することができるようになっている。そして、上記指部42,43は、さらに図7(A)にて矢印Aで示すように揺動されて、図6(B)及び図7(B)に示す収納位置まで揺動し得るようになっている。
これにより、指部42,43は、手先収納機構40のハウジング41内に収納され、外部からの衝撃等に対して保護され得ることになる。
【0036】
図9は、図1乃至図8に示した二脚歩行式人型ロボット10の電気的構成を示している。
図9において、二脚歩行式人型ロボット10は、駆動手段、即ち上述した各関節部即ち関節駆動用モータ11d,11e,18L,18R乃至33L,33R,35,36を駆動制御する動作制御装置50を備えている。
【0037】
上記動作制御装置50は、動作計画部51と、動作生成部52と、拡張ZMP変換部53と、拡張ZMP安定部54と、制御部55と、ロボットの各関節部の角度を検出する角度計測ユニット56と、動作監視部57と、姿勢センサ58と、を備えている。なお、二脚歩行式ロボット10の座標系として、前後方向をx方向(前方+),横方向をy方向(内方+)そして上下方向をz方向(上方+)とするxyz座標系を使用する。
【0038】
上記動作計画部51は、与えられたロボットの初期状態(各関節部の角度及び力センサ40の検出信号に基づく姿勢)と所望の動作の最終状態から、初期状態と最終状態との間の中間の運動を計画する。即ち、動作計画部51は、ロボット全体により構成される凸部分を覆うような多面剛体を仮想的に設定して、初期状態から最終状態までの上記多面剛体の時系列形状データ及び重心軌道を計算し、全身運動を行なうために必要なロボットの角運動量を計算する。
【0039】
そして、動作計画部51は、上述した運動の拡張ZMP,重心位置,上記多面剛体の状態,角運動量,運動エネルギー等を計算して、ロボットの動作軌道すなわち動作計画を生成する。なお、上記動作計画部51は、後述するように動作監視部57からロボットの現在の状態及び動作計画からのずれ量が入力されたときには、同様にして動作計画の再生成を行なう。
【0040】
ここで、動作計画部51は、動作ライブラリ51aを備えている。この動作ライブラリ51aは、前もってロボットの動作の要素となる受け身動作を含む基本動作に関する姿勢データ等が種類別に格納されている。これにより、動作計画部51は、上述した動作計画を行なう際に、必要に応じて各種姿勢データ等を動作ライブラリ51aから読み出して、組合せ動作のシーケンスとして動作計画を生成する。そして、動作計画部51は、動作計画として、シーケンス毎に姿勢データ及びそのときの各関節部の角運動量を、動作生成部52に出力するようになっている。その際、動作計画部51は、動作監視部57からの転倒状態の旨の通知が入力されたときは、瞬時に、すべての動作生成を中止して、転倒回避,受け身動作に切換えて動作計画を行なう。
【0041】
上記動作生成部52は、二脚歩行式人型ロボット10の計画された全身運動に必要な各関節部15L,15R乃至36の角度データθrefを生成する。その際、上記動作生成部52は、後述する拡張ZMP安定部54からの指令に基づいて、内部のパラメータ及び生成する角度データを修正するようになっている。
【0042】
上記拡張ZMP変換部53は、動作生成部52からの各関節部の角度データθrefに基づいて、拡張ZMP目標値を計算し、拡張ZMP安定部54及び動作監視部57に出力する。
【0043】
上記拡張ZMP安定部54は、角度計測ユニット56からの姿勢情報に基づいて、拡張ZMP実際値を計算し、さらにこの拡張ZMP実際値を、拡張ZMP変換部53からの拡張ZMP目標値と比較して、その差に基づいて、当該差が小さくなるように拡張ZMP補償量を計算して、動作生成部52に出力する。なお、拡張ZMP補償量の計算方法は、従来のZMP補償量の計算方法をそのまま適用することができる。
【0044】
ここで、動作生成部52は、拡張ZMP安定部54からの拡張ZMP補償量がフィードバックされることにより、この拡張ZMP補償量に基づいて動作データを修正して、制御部55に出力する。
【0045】
上記制御部55は、動作生成部52からの修正された動作データに基づいて、各関節駆動用モータの制御信号を生成し、各関節駆動用モータを駆動制御するようになっている。
【0046】
上記角度計測ユニット56は、各関節部15L,15R乃至36の関節駆動用モータに備えられた例えばロータリエンコーダ等により各関節駆動用モータの角度情報が入力されることにより、各関節駆動用モータの角度位置、即ち角度及び角速度そして角度モーメントに関する状態情報、即ちロボット10の姿勢情報θrealを計測して、拡張ZMP安定部54及び動作監視部57に出力するようになっている。
【0047】
上記動作監視部57は、動作計画部51からの動作計画,拡張ZMP変換部53からの拡張ZMP目標値,角度計測ユニット56及び姿勢センサ58からの拡張ZMP実際値としての(角度及び角度モーメントを含む)角度情報が入力されており、これらに基づいて、常に二脚歩行式人型ロボット10の状態を監視している。そして、動作監視部57は、動作計画,拡張ZMP目標値から実際のロボットの動作が大きくずれたとき、現在の状態およびずれ量を動作計画部51にフィードバックして、動作計画部51に動作計画の再生成を行なわせる。さらに、動作監視部57は、姿勢センサ58の検出信号から転倒状態を判別し、動作計画部51に対して転倒状態の旨を通知するようになっている。
【0048】
上記姿勢センサ58は、例えばジャイロセンサ等により構成されており、二脚歩行式人型ロボット10の胴体部11に設けられている。
【0049】
本発明実施形態による二脚歩行式人型ロボット10は以上のように構成されており、通常の歩行動作は、動作制御装置50が動作計画部51により動作計画を生成し、動作生成部52がこの動作計画に基づいて拡張ZMP目標値を計算し、さらに拡張ZMP安定部54により拡張ZMP補償量で拡張ZMP目標値を補償しながら、制御部55によりロボット10の各関節部の関節駆動用モータを駆動制御する。
そして、全身運動を行なうロボットの動作時に突出して環境に接触する部分における床反力と重力との合成モーメントがゼロとなる点を拡張ZMPとして、この拡張ZMPを従来のロボットの歩行制御におけるZMPと同様にして、拡張ZMP目標値と拡張ZMP実測値の差である拡張ZMP誤差に基づいて、動作データを修正することにより、ロボット10に発生する慣性力を制御して、拡張ZMP目標値を補償する。
これにより、例えば転倒時の受け身動作,起き上がり動作や前転運動等の全身運動において、動作制御を安定的に行なうことにより、二脚歩行式人型ロボットの全身運動を動的に安定して確実に行なうことが可能になる。
【0050】
次に、二脚歩行式人型ロボット10が転倒するときの動作制御について、図10を参照して説明する。
図10のフローチャートにおいて、先ずステップST1にて、動作制御装置50の動作監視部57は、転倒状態認識検知作業を開始し、ステップST2にて、ZMP実測値を検出する。そして、ステップST3にて、ZMPが足部17L,17Rの足裏内に存在する場合には、動作監視部57は、ロボットが転倒していないものと判断して、ステップST1に戻る。
【0051】
また、ステップST3にて、ZMPが足部17L,17Rの足裏内に存在しない場合には、動作監視部57は、ステップST4にて、姿勢センサ58の出力信号を検出し、ステップST5にて、ロボット10の有する運動エネルギーを転倒エネルギーと比較する。そして、運動エネルギーが転倒エネルギーより大きい場合には、動作監視部57は、ステップST6にて転倒状態であると認識して、動作計画部51へ通知する。
【0052】
これにより、動作計画部51は、ステップST7にて、転倒している速度と現在のロボットの姿勢状態を検出して、ステップST8にて、転倒回避運動が不可能であるか否かを判断する。そして、転倒回避運動が可能である場合には、動作計画部51は、転倒回避ルーチンを実行して動作計画を再度行なう。これによりロボット10は転倒回避運動を行なって、転倒せずに動作を継続して実行することが可能になる。
【0053】
これに対して、ステップST8にて、転倒回避運動が不可能である場合には、ステップST9にて、動作計画部51が受け身動作の動作計画を行ない、これにより動作形成部52が受け身動作の動作パターンを形成して、ロボット10の受け身動作を開始する。
続いて、ステップST10にて、動作制御装置50の動作計画部51は、手部27L,27Rの収納動作を計画し、動作形成部52がこの収納動作計画に基づいて制御部55により手部27L,27Rの駆動モータ45を駆動制御して、指部42,43を収納させる。
【0054】
その後、ステップST11にて、制御部55が、受け身動作に備えて、受け身を行なう部位の関節駆動用モータのゲインを低く駆動制御した状態にて、ステップST12にて、ロボット10が転倒し、受け身を行なう部位が床面等に衝突する。その際、制御部55は、ステップST13にて、受け身動作の間、転倒による衝撃を吸収するように、当該関節駆動用モータのコンプライアンス制御を行ない、ステップST14にて、受け身動作が終了したら、受け身動作の駆動制御を終了する。
【0055】
このようにして、本発明実施形態による二脚歩行式人型ロボット10によれば、ロボット10の転倒による受け身動作の際に、両腕部13L,13Rの手部27L,27Rの手先部分である指部42,43が、手部27L,27Rのハウジング41内に収納され得るので、二脚歩行式人型ロボット10の転倒時や全身運動にて、胴体部が大きく傾斜した状態で手部27L,27Rが床面等に当たったとしても、指部42,43が手部27L,27R内に収納されていることにより、衝撃等に対して保護されているので、手先部分の一部である指部42,43が変形したり、破壊してしまうようなことがない。
【0056】
図11は、本発明による二脚歩行式人型ロボットの第二の実施形態における要部を示している。
この第二の実施形態においては、二脚歩行式人型ロボットは、その手部27L,27R全体が、下腕部26L,26R内に揺動して収納され得るように構成されている点で、図6乃至図8に示した手部40とは異なる構成になっている。
即ち、図11において、手先収納機構60は、関節部33Lを介して下腕部26Lに対して揺動可能に取り付けられたハウジング61と、ハウジング61に対して揺動可能に取り付けられた手先部分としての掌62と、掌62に取り付けられた指部63と、から構成されている。
ハウジング61は、一側が大きく開放しており、掌62が図11(A)に示す展開位置から図11(B)に示す収納位置まで揺動したとき、掌62及び指部63を内部に収納し得るように構成されている。掌62は、図示の場合、ハウジング61に対して揺動軸62aの周りに揺動可能に支持されており、図示しない駆動手段によって、図11(A)に示す展開位置から図11(B)に示す収納位置まで揺動されるようになっている。指部63は、掌62に対して、図示しない駆動手段により駆動制御され、適宜に揺動されることにより、各種動作を行なうようになっている。なお、この実施形態においては、掌62を手先収納機構60のハウジング61に収納するための駆動手段は、掌62及び指部63を駆動する駆動手段とは別に設けられている。
【0057】
このような構成の二脚歩行式人型ロボットによれば、図1乃至図9に示した二脚歩行式人型ロボット10と同様に歩行動作を行なうと共に、両腕部13L,13Rの手部27L,27Rの手先部分である掌62,指部63が、手先収納機構60によって、手部27L,27Rのハウジング61内に収納され得るので、二脚歩行式人型ロボット10の転倒時や全身運動にて、胴体部が大きく傾斜した状態で手部27L,27Rが床面等に当たったとしても、掌62,指部63が手部27L,27R内に収納されていることにより、衝撃等に対して保護されているので、手先部分である掌62,指部63が変形したり、破壊してしまうようなことがない。
【0058】
図12は、本発明による二脚歩行式人型ロボットの第三の実施形態における要部を示している。この第三の実施形態においては、二脚歩行式人型ロボットは、その手部27L,27R全体が、下腕部26L,26R内に摺動して収納され得るように構成されている点で、図6乃至図8に示した手先収納機構40とは異なる構成になっている。
即ち、図12において、手先収納機構70は、下腕部26Lに対して摺動可能に取り付けられたベース部71と、ベース部71に対して関節部33Lを介して揺動可能に取り付けられた手先部分としての掌72と、掌72に取り付けられた指部73と、から構成されている。
この場合、下腕部26Lの先端が中空部74を備えることにより大きく開放しており、ベース部71が図12(A)に示す展開位置から図12(B)に示す収納位置まで上記中空部74内に摺動したとき、掌72及び指部73を当該中空部74内に収納し得るように構成されている。掌72は、図示の場合、ベース部71に対して揺動可能に支持されており、図示しない駆動手段によって適宜に駆動制御されるようになっている。指部73は、掌72に対して、図示しない駆動手段により駆動制御され、適宜に揺動されることにより各種動作を行なうようになっている。なお、この実施形態においては、掌72を下腕部26Lの中空部74内に収納するための駆動手段は、掌72及び指部73を駆動する駆動手段とは別に設けられている。
【0059】
このような構成の二脚歩行式人型ロボットによれば、図1乃至図9に示した二脚歩行式人型ロボット10と同様に歩行動作を行なうと共に、両腕部13L,13Rの手部27L,27Rの手先部分である掌72,指部73が、手先収納機構70によって、下腕部26L,26Rの中空部74内に収納され得るので、二脚歩行式人型ロボット10の転倒時や全身運動にて、胴体部が大きく傾斜した状態で手部27L,27Rが床面等に当たったとしても、掌72,指部73が下腕部26L,26R内に収納されていることにより、衝撃等に対して保護されているので、手先部分である掌72,指部73が変形したり、破壊してしまうようなことがない。
【0060】
図13は、本発明による二脚歩行式人型ロボットの第四の実施形態における要部を示している。この第四の実施形態における二脚歩行式人型ロボットにおいては、手先収納機構80は、図6乃至図8に示した手先収納機構40とは異なり、その手部27L,27Rの手先部分である指部42,43が、その揺動軸がそれぞれ手部27L,27Rに対して、長手方向に摺動可能に支持されていることにより、手部27L,27R内に収納可能に構成されている。
各指部42,43は、それぞれその揺動軸42c,43cが、手部27L,27R内に設けられた長手方向に延びるスロット42d,43dに沿って摺動可能に構成されている。なお、この実施形態においては、各指42,43を下腕部26L,26R内に収納するための駆動手段は、各指42,43を駆動する駆動手段とは別に設けられている。
【0061】
このような構成の二脚歩行式人型ロボットによれば、図1乃至図9に示した二脚歩行式人型ロボット10と同様に歩行動作を行なうと共に、両腕部13L,13Rの手部27L,27Rの手先部分である指部42,43が、手先収納機構80によって、それぞれその揺動軸42c,42dがスロット42d,43dに沿って摺動することにより、下腕部26L,26R内に収納され得るので、二脚歩行式人型ロボット10の転倒時や全身運動にて、胴体部が大きく傾斜した状態で手部27L,27Rが床面等に当たったとしても、指部42,43が下腕部26L,26R内に収納されていることにより、衝撃等に対して保護されているので、手先部分である指部42,43が変形したり、破壊してしまうようなことがない。
【0062】
上述した実施形態においては、手部27L,27Rが、それぞれ下腕部26L,26Rに対して、関節部33L,33Rを介して一軸方向に揺動可能に支持されているが、これに限らず、二軸方向に揺動可能に支持されていてもよいことは明らかである。
また、上述した実施形態においては、手先部分である掌62,72及び指部63,73が収納位置にて完全に収納され、外部に露出しないように構成されているが、これに限らず、収納位置にて手先部分の一部(保護すべき部分)が外部に対して露出しないように構成されていてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、二脚歩行式人型ロボットが転倒する際、あるいは転倒に対応して受け身動作を行なう場合や、前転等の床面上での運動を行なう場合に、手部の手先部分が、手部及び/又は対応する下腕部内に収納されることにより、上記手先部分の少なくとも一部、例えば指部が外側に露出しないので、転倒等の際に、手先部分の少なくとも一部が床面等に衝突して衝撃を受けても、変形したり、破壊してしまうようなことがない。
従って、二脚歩行式人型ロボットの転倒に対応し、さらに二脚歩行式人型ロボットの転倒に対する受け身動作や前転等の全身運動を行なうように構成された二脚歩行式人型ロボットにも対応した、最適な手部を構成することができる。
このようにして、本発明によれば、転倒時等に、手部先端付近の手先部分を衝撃等から保護するようにした、極めて優れた二脚歩行式人型ロボットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二脚歩行式人型ロボットの一実施形態の外観を示し、(A)は概略正面図、(B)は概略側面図である。
【図2】図1の二脚歩行式人型ロボットの機械的構成を示す概略図である。
【図3】図1の二脚歩行式人型ロボットの前屈部及び脚部の各関節部の前方への揺動限界を示す概略図である。
【図4】図1の二脚歩行式人型ロボットの前屈部及び脚部の各関節部の後方への揺動限界を示す概略図である。
【図5】図1の二脚歩行式人型ロボットの前屈部の各関節部の、(A)左方向への旋回限界及び(B)右方向への旋回限界をそれぞれ示す概略図である。
【図6】図1の二脚歩行式人型ロボットの手部における手先部分の収納機構の構成を示し、(A)は展開状態の斜視図、(B)は収納状態の斜視図である。
【図7】図6の手先部分の収納機構の構成を示し、(A)は展開状態の断面図、(B)は収納状態の断面図である。
【図8】図6の手先部分の収納機構の駆動系を示す概略図である。
【図9】図1の二脚歩行式人型ロボットの電気的構成を示すブロック図である。
【図10】図1の二脚歩行式人型ロボットの転倒状態における動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明による二脚歩行式人型ロボットの第二の実施形態の手先部分の収納機構を示し、(A)は展開状態の斜視図、(B)は収納状態の斜視図である。
【図12】本発明による二脚歩行式人型ロボットの第三の実施形態の手先部分の収納機構を示し、(A)は展開状態の斜視図、(B)は収納状態の斜視図である。
【図13】本発明による二脚歩行式人型ロボットの第四の実施形態の手先部分の収納機構を示し、(A)は展開状態の斜視図、(B)は途中の状態の斜視図、(C)は収納状態の斜視図である。
【符号の説明】
10  二脚歩行式人型ロボット
11  胴体部
11a 胸部
11b 腰部
11c 前屈部
12L,12R  脚部
13L,13R  腕部
14  頭部
15L,15R  大腿部
16L,16R  下腿部
17L,17R  足部
18L,18R乃至24L,24R 関節部(関節駆動用モータ)
21L,21R  膝部
25L,25R  上腕部
26L,26R  下腕部
27L,27R  手部
28L,28R乃至30L,30R  関節部
31L,31R  肘部
32L,32R,33L,33R,35,36  関節部
40,60,70,80  手先収納機構
41,61  ハウジング
42,43,63,73  指部
44  駆動機構
45  駆動モータ
50  歩行制御装置
62,72  掌
71  中空部

Claims (8)

  1. 胴体部と、胴体部の下部両側に取り付けられた脚部と、胴体部の上部両側に取り付けられた腕部と、胴体部の上端に取り付けられた頭部と、を備えており、
    上記腕部が、胴体部に対して二軸方向に揺動可能に取り付けられた二つの上腕部と、各上腕部に対してそれぞれ一軸方向に揺動可能に取り付けられた下腕部と、各下腕部に対して少なくとも一軸方向に揺動可能に取り付けられた手部と、を含んでおり、
    さらに、上記脚部そして上記腕部の手部,下腕部及び上腕部をそれぞれ駆動する駆動手段と、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する制御部と、を有している二脚歩行式人型ロボットにおいて、
    上記手部の手先部分が、手先収納機構により収納可能に構成されており、この手先部分の収納状態にて、手先部分の少なくとも一部が外側に露出しないことを特徴とする、二脚歩行式人型ロボット。
  2. 前記手部の手先部分の少なくとも一部が揺動することにより、当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納されることを特徴とする、請求項1に記載の二脚歩行式人型ロボット。
  3. 前記手部の手先部分の少なくとも一部が摺動することにより、当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納されることを特徴とする、請求項1に記載の二脚歩行式人型ロボット。
  4. 前記手部全体が、対応する下腕部内に収納可能であることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の二脚歩行式人型ロボット。
  5. 前記手部の指部が、当該手部内に収納可能であることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の二脚歩行式人型ロボット。
  6. 前記手部の手先部分の少なくとも一部が、手部を駆動するための駆動手段により、当該手部及び/又は対応する下腕部内に収納可能であることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載の二脚歩行式人型ロボット。
  7. 前記制御部が、胴体部の大きな傾きを検出したとき、手部の手先部分を収納位置に駆動制御することを特徴とする、請求項1から6の何れかに記載の二脚歩行式人型ロボット。
  8. 胴体部と、胴体部の下部両側に取り付けられた脚部と、胴体部の上部両側に取り付けられた腕部と、胴体部の上端に取り付けられた頭部と、を備えており、上記腕部が、胴体部に対して二軸方向に揺動可能に取り付けられた二つの上腕部と、各上腕部に対してそれぞれ一軸方向に揺動可能に取り付けられた下腕部と、各下腕部に対して少なくとも一軸方向に揺動可能に取り付けられた手部と、を含んでいる二脚歩行式人型ロボットに関して、
    上記手部の手先部分を、収納し得ると共に、この手先部分の収納状態にて、手先部分の少なくとも一部が外側に露出しないことを特徴とする、二脚歩行式人型ロボットの手先収納機構。
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