JP2004017104A - レーザーマーカ - Google Patents
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Abstract
【課題】マーキング用レーザー光源として比較的低出力のLD(半導体レーザー)を用いても確実にマーキングを行えるレーザーマーカを提供する。
【解決手段】LD1から出射されたレーザー光はコリメータレンズ2により平行光にされ、さらに集光レンズ3によりスポット光に集光されてマーキング対象物の照射面5に照射されるとともに、ガルバノミラー4の回動により照射面5上を1直線方向に走査するように変位させられ、マーキングを行う。予熱用光源として高出力ランプ6が設けられ、これから放射された光が回転放物面鏡7に反射されて平行光にされ、さらにシリンドリカル凸レンズ8により直線的な帯状に集光され、照射面5上の上記スポット光の走査領域に重なるように照射され、同領域を予熱する。この予熱により、LD1が比較的低出力でもマーキングを確実に行える。
【選択図】 図1
【解決手段】LD1から出射されたレーザー光はコリメータレンズ2により平行光にされ、さらに集光レンズ3によりスポット光に集光されてマーキング対象物の照射面5に照射されるとともに、ガルバノミラー4の回動により照射面5上を1直線方向に走査するように変位させられ、マーキングを行う。予熱用光源として高出力ランプ6が設けられ、これから放射された光が回転放物面鏡7に反射されて平行光にされ、さらにシリンドリカル凸レンズ8により直線的な帯状に集光され、照射面5上の上記スポット光の走査領域に重なるように照射され、同領域を予熱する。この予熱により、LD1が比較的低出力でもマーキングを確実に行える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マーキング用レーザー光源から出射されたレーザー光をスポット光に集光してマーキング対象物の照射面に照射することにより照射面に印字などのマーキングを行うレーザーマーカに関し、特にマーキング用レーザー光源に半導体レーザーを用いるレーザーマーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザー(以下、LDと略称する)をマーキング用レーザー光源に用いたレーザーマーカが知られている。LDを用いると、一般的なガスレーザーや固体レーザーを用いる場合に比べて、レーザーマーカのシステムを軽量、コンパクトにすることができるというメリットがある。
【0003】
しかしながら、LDは一般的なガスレーザーや固体レーザーに比べて出力強度が弱いため、マーキング対象物のレーザー照射面におけるレーザー光のエネルギー密度がマーキングするのに不充分であることが多い。そこで、LDに高出力LDとして活性領域面積の大きなブロードエリア型LDを用い、このLDからのレーザー光を微小スポット光に集光する構成が特開2001−100145号などにより知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ブロードエリア型LDは、活性領域のストライプ幅が通常のLDに比べて長いことから、出射されるレーザー光がLDの活性層に対する垂直面方向に長い長楕円となる。また、非点隔差も大きい。このため、一般的な光学系では微小スポット光が得られず、特殊な光学系を必要とし、コストがかかってしまうという問題があった。
【0005】
そこで本発明の課題は、マーキング用レーザー光源として比較的低出力のLDを用いてもマーキングを確実に行うことができるレーザーマーカの構成を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、
マーキング用レーザー光源としての半導体レーザーから出射されたレーザー光をスポット光に集光してマーキング対象物の照射面に照射することにより該照射面にマーキングを行うレーザーマーカにおいて、
前記半導体レーザーと別に設けられた予熱用光源を有し、該予熱用光源から出射された光を集光して前記照射面のマーキング領域に照射し、該マーキング領域を予熱する予熱用光学系を設けた構成を採用した。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0008】
図1は、本発明の一実施形態によるレーザーマーカの構成を示している。
【0009】
図1において、1はマーキング用レーザー光源としての半導体レーザー(以下でもLDと略称する)であり、比較的低出力のものとする。2はコリメータレンズ、3は集光レンズである。4はガルバノミラーであり、不図示のガルバノスキャナにより駆動されて回動する可動ミラーである。5はレーザー光を照射して文字などのマーキングを行うマーキング対象物の照射面である。
【0010】
LD1から出射されたマーキング用のレーザー光は、コリメータレンズ2により平行光にされた後、集光レンズ3により集光され、ガルバノミラー4に反射され、照射面5上にスポット光に集光されて照射される。ガルバノミラー4が回動することにより、前記スポット光が照射面5上で1直線方向に走査させられる。この走査を繰り返し、1回の走査の終了毎に照射面5を(マーキング対象物を)走査方向に直交する1方向に所定ピッチ移動させることにより、照射面5にマーキングがなされる。なお、マーキングする文字などのパターンに応じてLD1がオン、オフされ、レーザー光が点滅させられることは勿論である。
【0011】
しかし、前述したようにLD1の出力強度が弱いため、これだけでは照射面5におけるマーキング用レーザー光のスポット光のエネルギー密度がマーキングするのに不充分であることが多い。そこで、それを補うために、本実施形態では、前記スポット光が照射する照射面5のマーキング領域、すなわちスポット光が走査する1直線の走査領域を予熱する。このために、図1に示す予熱用光源としての例えばハロゲンランプやキセノンランプなどの高出力ランプ6、反射面の形状が回転放物面形状である回転放物面鏡7、及び集光用のシリンドリカル凸レンズ8からなる予熱用光学系を設けている。高出力ランプ6は回転放物面鏡7の反射面の放物面の焦点位置に配置されている。また、シリンドリカル凸レンズ8は、その光軸9が回転放物面鏡7の回転放物面の頂点と照射面5上のマーキング用レーザー光のスポット光の1直線の走査領域の中心点とを結ぶ直線に一致するように配置される。
【0012】
こうした配置により、高出力ランプ6から出射(放射)された予熱用の光は、回転放物面鏡7に反射されて平行光にされ、シリンドリカル凸レンズ8により幅(太さ)が上記スポット光の径より大きな直線的な帯状に集光され、照射面5上のスポット光が走査する1直線の走査領域に重なるように照射される。すなわちスポット光の走査領域と同じ位置で予熱用の光の帯の長手方向がスポット光の走査方向に一致するように照射される。こうしてマーキング用スポット光の走査領域が予熱される。
【0013】
なお、シリンドリカル凸レンズ8は光軸9方向に移動可能とし、これにより照射面5上のスポット光の走査領域に集光される予熱用の光の焦点調整、すなわち集光される予熱用の光の帯の幅(太さ)の調整が行えるものとする。こうすることにより、走査領域を照射する予熱用の光のエネルギー密度を調整して走査領域においてマーキング対象物を焦がすことのない程度に予熱することができる。このように予熱することで、LD1の出力強度が比較的低くてもマーキングを確実に行うことができる。
【0014】
[他の実施形態]
上述した実施形態の構成において、予熱用光源として高出力ランプ6の代わりにLDを用いても良い。その場合、回転放物面鏡7とシリンドリカル凸レンズ8の代わりに、LDから出射されたレーザー光を平行光にするコリメータレンズと、前記の平行光をスポット光に集光する集光レンズを設け、前記のスポット光を照射面5上のマーキング用レーザー光のスポット光の照射位置に照射するようにする。なお、集光レンズをその光軸方向に移動可能とする。これにより、照射面5上に照射される予熱用スポット光の焦点調整、すなわち予熱用スポットの径を調整し、予熱用の光のエネルギー密度を適当に調整することができる。
【0015】
また、上述した実施形態の構成において、回転放物面鏡7の代わりに、図2に示すように回転楕円面鏡10を用いてもよい。回転楕円面鏡10は、反射面の形状が回転楕円面をその短軸方向に沿った平面で切った形状とする。また、回転楕円面鏡10の回転楕円面の一方の共役焦点位置に高出力ランプ6を配置するものとする。これにより、高出力ランプ6から出射された予熱用の光は回転楕円面鏡10で反射されて、その回転楕円面のもう一方の共役焦点の位置にスポット光として集光されるので、その位置を照射面5上のマーキング用レーザー光のスポット光の照射位置に合わせる。このために回転楕円面鏡10の光軸9が回転楕円面鏡10の回転楕円面の頂点と照射面5上のマーキング用レーザー光のスポット光の照射位置を結ぶ直線と一致するように配置する。また回転楕円面鏡10もその光軸9の方向に移動可能とし、前述した予熱用の光のエネルギー密度を調整できるようにする。この場合、予熱用の光が回転楕円面鏡10で集光されるので、シリンドリカル凸レンズ8は不要であり、設けない。
【0016】
なお、この場合と上述した予熱用光源にLDを用いる場合、予熱用の光が帯状ではなくスポット光に集光されるので、ガルバノミラー4を省き、マーキング用スポット光の変位による走査は行わないようにし、その代わりにマーキング対象物を走査方向に対応する方向に移動させて、実質的に走査を行うようにする。あるいはガルバノミラー4によるマーキング用スポット光の走査を行うものとして、別にガルバノミラーを設けて予熱用スポット光の走査も行い、マーキング用スポット光の走査領域を予熱用スポット光で走査して予熱するようにする。
【0017】
さらに他の実施形態として、図1の構成において、回転放物面鏡7の代わりに、図3に形状を示す複合曲面鏡11を設けても良い。この複合曲面鏡11は、反射面の形状に関して図3に示すXYZ座標系においてX−Y平面で切った切り口の形状が放物線形状をなし、X−Z平面で切った切り口の形状が楕円を短軸で切った形状をなすものである。高出力ランプ6は、複合曲面鏡11において楕円を短軸で切った形状の一方の共役焦点位置に配置するものとする。これにより、高出力ランプ6から出射され複合曲面鏡11により反射される反射光は、X−Y平面においては実線の矢印で示すように平行光となり、X−Z平面においては破線の矢印で示すようにもう一方の共役焦点位置に集光する。従って、複合曲面鏡11だけで予熱用の光を直線的な帯状に集光することができ、シリンドリカル凸レンズ8は不要になる。複合曲面鏡11により帯状に集光される予熱用の光を照射面5上のマーキング用のスポット光が走査する1直線の走査領域に重なるように照射すればよい。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のレーザーマーカによれば、マーキング用レーザー光源としての半導体レーザーと別に設けた予熱用光源から出射された光を集光してマーキング対象物の照射面のマーキング領域に照射し、マーキング領域を予熱するようにしたので、マーキング用レーザー光源として比較的低出力の半導体レーザーを用いてもマーキングを確実に行うことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるレーザーマーカの構成を示す構成図である。
【図2】他の実施形態によるレーザーマーカの要部の構成を示す構成図である。
【図3】さらに他の実施形態で用いられる複合曲面鏡の形状と作用を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザー(LD)
2 コリメータレンズ
3 集光レンズ
4 ガルバノミラー
5 マーキング対象物のレーザー光の照射面
6 高出力ランプ
7 回転放物面鏡
8 シリンドリカル凸レンズ
9 光軸
10 回転楕円面鏡
11 複合曲面鏡
【発明の属する技術分野】
本発明は、マーキング用レーザー光源から出射されたレーザー光をスポット光に集光してマーキング対象物の照射面に照射することにより照射面に印字などのマーキングを行うレーザーマーカに関し、特にマーキング用レーザー光源に半導体レーザーを用いるレーザーマーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザー(以下、LDと略称する)をマーキング用レーザー光源に用いたレーザーマーカが知られている。LDを用いると、一般的なガスレーザーや固体レーザーを用いる場合に比べて、レーザーマーカのシステムを軽量、コンパクトにすることができるというメリットがある。
【0003】
しかしながら、LDは一般的なガスレーザーや固体レーザーに比べて出力強度が弱いため、マーキング対象物のレーザー照射面におけるレーザー光のエネルギー密度がマーキングするのに不充分であることが多い。そこで、LDに高出力LDとして活性領域面積の大きなブロードエリア型LDを用い、このLDからのレーザー光を微小スポット光に集光する構成が特開2001−100145号などにより知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ブロードエリア型LDは、活性領域のストライプ幅が通常のLDに比べて長いことから、出射されるレーザー光がLDの活性層に対する垂直面方向に長い長楕円となる。また、非点隔差も大きい。このため、一般的な光学系では微小スポット光が得られず、特殊な光学系を必要とし、コストがかかってしまうという問題があった。
【0005】
そこで本発明の課題は、マーキング用レーザー光源として比較的低出力のLDを用いてもマーキングを確実に行うことができるレーザーマーカの構成を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、
マーキング用レーザー光源としての半導体レーザーから出射されたレーザー光をスポット光に集光してマーキング対象物の照射面に照射することにより該照射面にマーキングを行うレーザーマーカにおいて、
前記半導体レーザーと別に設けられた予熱用光源を有し、該予熱用光源から出射された光を集光して前記照射面のマーキング領域に照射し、該マーキング領域を予熱する予熱用光学系を設けた構成を採用した。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0008】
図1は、本発明の一実施形態によるレーザーマーカの構成を示している。
【0009】
図1において、1はマーキング用レーザー光源としての半導体レーザー(以下でもLDと略称する)であり、比較的低出力のものとする。2はコリメータレンズ、3は集光レンズである。4はガルバノミラーであり、不図示のガルバノスキャナにより駆動されて回動する可動ミラーである。5はレーザー光を照射して文字などのマーキングを行うマーキング対象物の照射面である。
【0010】
LD1から出射されたマーキング用のレーザー光は、コリメータレンズ2により平行光にされた後、集光レンズ3により集光され、ガルバノミラー4に反射され、照射面5上にスポット光に集光されて照射される。ガルバノミラー4が回動することにより、前記スポット光が照射面5上で1直線方向に走査させられる。この走査を繰り返し、1回の走査の終了毎に照射面5を(マーキング対象物を)走査方向に直交する1方向に所定ピッチ移動させることにより、照射面5にマーキングがなされる。なお、マーキングする文字などのパターンに応じてLD1がオン、オフされ、レーザー光が点滅させられることは勿論である。
【0011】
しかし、前述したようにLD1の出力強度が弱いため、これだけでは照射面5におけるマーキング用レーザー光のスポット光のエネルギー密度がマーキングするのに不充分であることが多い。そこで、それを補うために、本実施形態では、前記スポット光が照射する照射面5のマーキング領域、すなわちスポット光が走査する1直線の走査領域を予熱する。このために、図1に示す予熱用光源としての例えばハロゲンランプやキセノンランプなどの高出力ランプ6、反射面の形状が回転放物面形状である回転放物面鏡7、及び集光用のシリンドリカル凸レンズ8からなる予熱用光学系を設けている。高出力ランプ6は回転放物面鏡7の反射面の放物面の焦点位置に配置されている。また、シリンドリカル凸レンズ8は、その光軸9が回転放物面鏡7の回転放物面の頂点と照射面5上のマーキング用レーザー光のスポット光の1直線の走査領域の中心点とを結ぶ直線に一致するように配置される。
【0012】
こうした配置により、高出力ランプ6から出射(放射)された予熱用の光は、回転放物面鏡7に反射されて平行光にされ、シリンドリカル凸レンズ8により幅(太さ)が上記スポット光の径より大きな直線的な帯状に集光され、照射面5上のスポット光が走査する1直線の走査領域に重なるように照射される。すなわちスポット光の走査領域と同じ位置で予熱用の光の帯の長手方向がスポット光の走査方向に一致するように照射される。こうしてマーキング用スポット光の走査領域が予熱される。
【0013】
なお、シリンドリカル凸レンズ8は光軸9方向に移動可能とし、これにより照射面5上のスポット光の走査領域に集光される予熱用の光の焦点調整、すなわち集光される予熱用の光の帯の幅(太さ)の調整が行えるものとする。こうすることにより、走査領域を照射する予熱用の光のエネルギー密度を調整して走査領域においてマーキング対象物を焦がすことのない程度に予熱することができる。このように予熱することで、LD1の出力強度が比較的低くてもマーキングを確実に行うことができる。
【0014】
[他の実施形態]
上述した実施形態の構成において、予熱用光源として高出力ランプ6の代わりにLDを用いても良い。その場合、回転放物面鏡7とシリンドリカル凸レンズ8の代わりに、LDから出射されたレーザー光を平行光にするコリメータレンズと、前記の平行光をスポット光に集光する集光レンズを設け、前記のスポット光を照射面5上のマーキング用レーザー光のスポット光の照射位置に照射するようにする。なお、集光レンズをその光軸方向に移動可能とする。これにより、照射面5上に照射される予熱用スポット光の焦点調整、すなわち予熱用スポットの径を調整し、予熱用の光のエネルギー密度を適当に調整することができる。
【0015】
また、上述した実施形態の構成において、回転放物面鏡7の代わりに、図2に示すように回転楕円面鏡10を用いてもよい。回転楕円面鏡10は、反射面の形状が回転楕円面をその短軸方向に沿った平面で切った形状とする。また、回転楕円面鏡10の回転楕円面の一方の共役焦点位置に高出力ランプ6を配置するものとする。これにより、高出力ランプ6から出射された予熱用の光は回転楕円面鏡10で反射されて、その回転楕円面のもう一方の共役焦点の位置にスポット光として集光されるので、その位置を照射面5上のマーキング用レーザー光のスポット光の照射位置に合わせる。このために回転楕円面鏡10の光軸9が回転楕円面鏡10の回転楕円面の頂点と照射面5上のマーキング用レーザー光のスポット光の照射位置を結ぶ直線と一致するように配置する。また回転楕円面鏡10もその光軸9の方向に移動可能とし、前述した予熱用の光のエネルギー密度を調整できるようにする。この場合、予熱用の光が回転楕円面鏡10で集光されるので、シリンドリカル凸レンズ8は不要であり、設けない。
【0016】
なお、この場合と上述した予熱用光源にLDを用いる場合、予熱用の光が帯状ではなくスポット光に集光されるので、ガルバノミラー4を省き、マーキング用スポット光の変位による走査は行わないようにし、その代わりにマーキング対象物を走査方向に対応する方向に移動させて、実質的に走査を行うようにする。あるいはガルバノミラー4によるマーキング用スポット光の走査を行うものとして、別にガルバノミラーを設けて予熱用スポット光の走査も行い、マーキング用スポット光の走査領域を予熱用スポット光で走査して予熱するようにする。
【0017】
さらに他の実施形態として、図1の構成において、回転放物面鏡7の代わりに、図3に形状を示す複合曲面鏡11を設けても良い。この複合曲面鏡11は、反射面の形状に関して図3に示すXYZ座標系においてX−Y平面で切った切り口の形状が放物線形状をなし、X−Z平面で切った切り口の形状が楕円を短軸で切った形状をなすものである。高出力ランプ6は、複合曲面鏡11において楕円を短軸で切った形状の一方の共役焦点位置に配置するものとする。これにより、高出力ランプ6から出射され複合曲面鏡11により反射される反射光は、X−Y平面においては実線の矢印で示すように平行光となり、X−Z平面においては破線の矢印で示すようにもう一方の共役焦点位置に集光する。従って、複合曲面鏡11だけで予熱用の光を直線的な帯状に集光することができ、シリンドリカル凸レンズ8は不要になる。複合曲面鏡11により帯状に集光される予熱用の光を照射面5上のマーキング用のスポット光が走査する1直線の走査領域に重なるように照射すればよい。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のレーザーマーカによれば、マーキング用レーザー光源としての半導体レーザーと別に設けた予熱用光源から出射された光を集光してマーキング対象物の照射面のマーキング領域に照射し、マーキング領域を予熱するようにしたので、マーキング用レーザー光源として比較的低出力の半導体レーザーを用いてもマーキングを確実に行うことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるレーザーマーカの構成を示す構成図である。
【図2】他の実施形態によるレーザーマーカの要部の構成を示す構成図である。
【図3】さらに他の実施形態で用いられる複合曲面鏡の形状と作用を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザー(LD)
2 コリメータレンズ
3 集光レンズ
4 ガルバノミラー
5 マーキング対象物のレーザー光の照射面
6 高出力ランプ
7 回転放物面鏡
8 シリンドリカル凸レンズ
9 光軸
10 回転楕円面鏡
11 複合曲面鏡
Claims (7)
- マーキング用レーザー光源としての半導体レーザーから出射されたレーザー光をスポット光に集光してマーキング対象物の照射面に照射することにより該照射面にマーキングを行うレーザーマーカにおいて、
前記半導体レーザーと別に設けられた予熱用光源を有し、該予熱用光源から出射された光を集光して前記照射面のマーキング領域に照射し、該マーキング領域を予熱する予熱用光学系を設けたことを特徴とするレーザーマーカ。 - 前記マーキングを行うスポット光を前記照射面上で1直線方向に走査させる走査手段を有し、
前記予熱用光学系は、前記予熱用光源から出射された光を直線的な帯状に集光して前記照射面上の前記スポット光の走査領域に重なるように照射することを特徴とする請求項1に記載のレーザーマーカ。 - 前記予熱用光学系は、前記予熱用光源としての高出力ランプ、反射面の形状が回転放物面形状である回転放物面鏡、及びシリンドリカル凸レンズを有し、前記高出力ランプから放射された光が前記回転放物面鏡により反射されて平行光にされ、さらに前記シリンドリカル凸レンズにより直線的な帯状に集光されて前記照射面上の前記スポット光の走査領域に重なるように照射されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のレーザーマーカ。
- 前記シリンドリカル凸レンズは、その光軸が前記回転放物面鏡の回転放物面の頂点と前記照射面上の前記スポット光の走査領域の中心点とを結ぶ直線に一致するように配置され、かつ前記光軸に沿って移動可能に設けられたことを特徴とする請求項3に記載のレーザーマーカ。
- 前記予熱用光学系は、前記予熱用光源としての半導体レーザー、コリメータレンズ、及び集光レンズを有し、前記半導体レーザーから出射されたレーザー光が前記コリメータレンズにより平行光にされ、さらに前記集光レンズによりスポット光に集光されて前記照射面のマーキング領域に照射されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のレーザーマーカ。
- 前記予熱用光学系は、前記予熱用光源としての高出力ランプと、反射面の形状が回転楕円面を短軸方向の平面で切った形状である回転楕円面鏡を有し、前記高出力ランプから放射された光が前記回転楕円面鏡により反射されてスポット光に集光され前記照射面のマーキング領域に照射されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のレーザーマーカ。
- 前記予熱用光学系は、前記予熱用光源としての高出力ランプと、反射面の形状がXYZ座標系においてX−Y平面で切った切り口が放物線形状であってX−Z平面で切った切り口が楕円を短軸で切った形状である複合曲面鏡を有し、前記高出力ランプから放射された光が前記複合曲面鏡により反射されて直線的な帯状に集光され前記照射面上の前記スポット光の走査領域に重なるように照射されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のレーザーマーカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176512A JP2004017104A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | レーザーマーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176512A JP2004017104A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | レーザーマーカ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004017104A true JP2004017104A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31174796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002176512A Pending JP2004017104A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | レーザーマーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004017104A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008103143A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Ushio Inc | 光照射器およびインクジェットプリンタ |
JP2014514164A (ja) * | 2011-05-02 | 2014-06-19 | アイピージー フォトニクス コーポレーション | レーザベースのマーキングの方法及び装置 |
EP3098016A1 (en) | 2015-05-26 | 2016-11-30 | Jeanología, S.L. | A method and a system for laser marking a substrate using synchronised laser beams |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002176512A patent/JP2004017104A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP3098016A1 (en) | 2015-05-26 | 2016-11-30 | Jeanología, S.L. | A method and a system for laser marking a substrate using synchronised laser beams |
US20160346870A1 (en) * | 2015-05-26 | 2016-12-01 | Jeanología, S. L. | Method and a system for laser marking a substrate |
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