JP2004017032A - ミネラル放出材とそれを用いた飲食容器およびそれを収容する携帯容器ならびにそれを用いた炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】場所の制約を受けず、望む比率のミネラル成分を含有する飲料水を容易に得る。
【解決手段】ミネラル放出材10は、まず、所望のミネラル成分12A、12B、12Cを所望の比率で混合させて原料13を作る。次に、この原料13を持ち運び可能な大きさの形状、例えば、直径がほぼ2ないし3cm程度の大きさの球状に成型するとともに、表面積を増大させるため、多数の微細な凹凸部16を形成する。次に、この成型された成形体14を加熱炉15に収容し、セ氏600度以上の高温で加熱し焼結させ、ミネラル放出材10を製造する。
【効果】ミネラル放出材を持ち運ぶことができるので、時間や場所の制約なしに所望の比率のミネラル成分を有する飲料水を作ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ミネラル放出材10は、まず、所望のミネラル成分12A、12B、12Cを所望の比率で混合させて原料13を作る。次に、この原料13を持ち運び可能な大きさの形状、例えば、直径がほぼ2ないし3cm程度の大きさの球状に成型するとともに、表面積を増大させるため、多数の微細な凹凸部16を形成する。次に、この成型された成形体14を加熱炉15に収容し、セ氏600度以上の高温で加熱し焼結させ、ミネラル放出材10を製造する。
【効果】ミネラル放出材を持ち運ぶことができるので、時間や場所の制約なしに所望の比率のミネラル成分を有する飲料水を作ることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ミネラル放出材とそれを用いた飲食容器およびそれを収容する携帯容器ならびにそれを用いた炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ミネラル成分を豊かに含む飲料水の摂取は、健康の維持に有益と考えられている。しかしながら、わが国の水道水は軟水であるため、ミネラル成分の含有が少ない。このため、健康面を考慮してミネラル分の豊かな飲料水を求める場合、一般に市販されているミネラルウォーターに頼ることが多い。また、上水道の蛇口に接続された容器内部にミネラル含有材(例えば、木炭、トルマリン鉱石)を組み入れ、ミネラル成分が溶け出た水を利用する浄水器も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のミネラルウォーターでは、水源毎にミネラル成分比率がほぼ一定しており、希望するミネラル成分比率の飲料水を得にくいという問題がある。また、飲料水をミネラルウォーターで賄うには、常にミネラルウォーターのボトルや飲食容器を持ち運びしなければならないという問題がある。上記従来の浄水器では、持ち運びすることができず、その浄水器から離れる際は、ミネラルウォーターと同様にミネラル成分の溶けだした浄水を飲食容器に詰めて持ち運びしなければならないという問題がある。また、浄水器に投入されたミネラル含有材から溶け出すミネラル成分の比率が決まっているので、希望するミネラル成分比率の飲料水を得にくい。また、飲料水だけでなく、希望するミネラル成分比率の食物を得ることが難しいという問題がある。
【0004】
本発明は上記欠点を除くためになされたもので、簡素な構成で、持ち運びに便利で、しかも、所望のミネラル成分比率の飲料水を容易に得ることができるミネラル放出材とそれを用いた飲食容器および携帯容器ならびにそれを用いた炊飯器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明に係るミネラル放出材は、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、持ち運び可能な大きさに成型し、結合させたものである。
【0006】
第1の発明に係るミネラル放出材では、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、持ち運び可能な大きさに成型し、結合させているので、外出時、所望のミネラル成分比率を有するミネラル放出材を選択して携帯することができ、利用時にこの選択されたミネラル放出材を飲料水の器に入れると、飲料水にはミネラル成分が所望の比率で溶けだす。
【0007】
本発明の第2の発明に係る飲食容器は、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、飲食容器の少なくとも一部に使用可能な形状に成型し、その成形体を結合してミネラル放出材を製造し、このミネラル放出材を容器に用いたものである。
【0008】
第2の発明に係る飲食容器では、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、飲食容器の少なくとも一部に使用可能な形状に成型し、その成形体を結合してミネラル放出材を製造し、このミネラル放出材を容器に用いるようにしたので、飲食容器に飲料水が注がれ、ミネラル放出材と水が接触すると、ミネラル放出材から水中にミネラル成分が比率に応じて溶けだす。飲食容器に食物が入れられると、接触部分からミネラル放出材のミネラル成分が比率に応じて食物に溶けだす。
【0009】
本発明の第3の発明に係る携帯容器は、ミネラル放出材を内部に取り換え可能に収容する携帯容器であって、上記ミネラル放出材が、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、上記携帯容器に収容可能な大きさに成型し、この成型体を結合して製造されるようにしたものである。
【0010】
第3の発明に係る携帯容器では、ミネラル放出材を内部に取り換え可能に収容する携帯容器であって、上記ミネラル放出材が、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、上記携帯容器に収容可能な大きさに成型し、この成型体を結合して製造されるようにしているので、ミネラル放出材を持ち運びする際、ミネラル放出材の管理がしやすくなる。使用後、ミネラル放出材は携帯容器に再び収容されるので、衛生上清潔に保つことができる。
【0011】
本発明の第4の発明に係る炊飯器は、炊飯器の内部に収容される内釜とこの内釜を密閉する内蓋とのうち少なくともいずれか一方を、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を成型して結合させたミネラル放出材から構成したものである。
【0012】
第4の発明に係る炊飯器では、炊飯器の内部に収容される内釜とこの内釜を密閉する内蓋とのうち少なくともいずれか一方を、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を成型して結合させたミネラル放出材から構成したので、穀物を炊きあげる際、水または水蒸気を通じて所望のミネラル成分が穀物内に吸収されるので、所望のミネラル成分を含んだご飯が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は本発明の第1の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を製造する工程を示す説明図である。この実施の形態に係るミネラル放出材10は、図1に示すように、例えば、それぞれ異なるミネラル成分を含む自然石を粉砕して細かい粉末または細かい顆粒状としたミネラル紛末12(12A、12B、12C・・・12N)を用意し、これらミネラル紛末12A、12B、12C…を所望の比率で水を加えて混ぜ合わせて、多種のミネラル成分が所望の比率で含まれる原料13を作る。自然石は予めミネラル成分比率が分析されそれぞれ成分比率の判明した多種の自然石のうち、所望の比率の自然石にほぼ近い自然石が選択される。不足する種類のミネラル成分については、その不足分を補ってもよい。混ぜ合わせに使用する水には多種のミネラル成分を含んだ水を用いてもよい。ここでいうミネラル成分は、ナトリウム、ゲルマニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、マンガン、チタン、スズ、セレン、ニッケル、コバルト、モリブデン、バナジウム、ヨウ素、ホウ素、ケイ素、銀、亜鉛、銅、鉄、ラドン、ウラン、ラジウム等をいう。また、自然石は、火成岩、水成岩、変成岩、堆積岩等であって、例えば、電気石、トルマイト、リチア、白金、水晶、蛍石、ブリッタ、黒曜石、麦飯石、酸化リチウム含有鉱石等、亜鉛鉱、銅含有鉱、鉄含有鉱、セレンおよびマンガン等を含有する抗酸化鉱石、ゲルマニウム含有鉱石などである。
【0014】
ミネラル粉末12は、例えば、ナトリウム2.3wt%、マグネシウム2.4wt%、カルシウム6.3wt%等を含有する鉱物(自然石)を粉末状または顆粒状にして混合して成型する。この成型されたミネラルの成形体を焼結すると、水に浸しただけで水100ml当たり無水珪酸84.16mg、酸化アルミニウム8.14mg、酸化第二鉄0.76mg、酸化マグネシウム0.21mg、酸化カルシウム0.71mg、酸化ナトリウム1.94mg、酸化カリウム3.39mg、酸化チタン0.22mg等が最低値として水に溶け出す。他の例では、ナトリウム6.0wt%、カリウム4.6wt%、マグネシウム6.0wt%、カルシウム3.0wt%等を含有する鉱物を粉末状にして混合し成型後焼結すると、水に浸しただけで水100ml当たり無水珪酸69.76mg、酸化アルミニウム14.16mg、酸化第二鉄1.29mg、酸化マグネシウム3.55mg、酸化カルシウム2.00mg、酸化ナトリウム3.16mg、酸化カリウム3.10mg、酸化チタン0.30mg等が水に溶け出す。さらに、別の例では、鉱物の選択や配合によって鉱物1キログラムをイオン交換水3リットル中に漬けると、水に酸化ゲルマニウムを6.7mg/l含ませることができる。
【0015】
また、ミネラル粉末12は、有機質のミネラル粉末12orgを用いてもよい。有機質のミネラル粉末12orgは、例えば、竹、動物の骨や牙や角、魚の骨、貝殻、植物、珊瑚礁、植物のエキス、籾殻、糠等を粉末化したものである。これら有機質のミネラル粉末12orgは、材料毎に含有されるミネラル成分の成分比率がほぼ決まっているので、所望のミネラル成分比率に応じて、材料の種類と各材料の重量比を決定すればよい。さらに、ミネラル粉末12は、無機質のミネラル粉末12A、12B、12C・・・12Nと有機質のミネラル粉末12orgを組み合わせて混合するようにしてもよい。
【0016】
このミネラル成分を含む原料13を、持ち運び可能な大きさの形状、例えば、図1に示すように、直径がほぼ2ないし3cm程度の大きさの球状に成型するとともに、表面積を増大させるため、多数の微細な凹凸部(または微細な孔)16を表面に形成する。次に、この成型された成形体14を加熱炉15に収容し、セ氏600度以上の高温で加熱し焼結(結合)させ、ミネラル放出材10を製造する。こうして製造されたミネラル放出材10は、凹凸部16により外部との接触面積が増大されるので、ミネラル放出材10が水と触れると所望の比率のミネラル成分が放出されやすくなるという作用を果たす。
【0017】
凹凸部16は微細な凹凸に形成されているが、例えば、炭のように細かいミクロン単位の凹凸または孔として形成してもよい。また、凹凸部16はミネラル放出材10の肉部を貫通する多数の微細孔としてもよいし、貫通しない孔としてもよい。貫通する場合には、球状ミネラル放出材10の内部を水が流通するように構成する。また、ミネラル放出材10の肉部を軽石のように多孔質で海綿状に形成してもよい。このように、原料13の調製に応じて、使用者が望むミネラル成分を望む比率で選択し、ミネラル含有成分の異なる多種の携帯用ミネラル放出材や、成分比率の異なる多種の携帯用ミネラル放出材を製造することができるので、多種の携帯用ミネラル放出材から使用者の希望に応じて選択することができる。
【0018】
なお、成型体の結合を、焼結により行っているが、原料の性質に応じて焼結に代えて高圧を加えて結合するようにしてもよい。また、焼結温度は600度以上に限られるものではなく、原料や後述する結合材の種類に応じて焼結温度を変えもよいことはいうまでもない。ミネラル放出材10を軽石のように多孔質で海綿状に形成する場合、例えば、籾殻や糠を原料13に混合して成型し、高温で焼結する際、これら、籾殻や糠を燃焼させて消失させ、多数の消失空間により形成するようにしてもよい。また、ミネラル放出材10の表面に多数の凹凸を形成する場合、例えば、成型時、籾殻や糠を成型された原料13の表面に押し付け、高温焼結により付着した籾殻や糠を燃焼させて消失させ、多数の消失凹部により形成するようにしてもよい。
【0019】
次に、上記実施の形態に係るミネラル放出材10の作用について説明する。ミネラル放出材10は、所望のミネラル成分12A、12B、12C…を所望の比率で混合させた原料13を、持ち運び可能にかつ表面に多数の凹凸を形成して成型し、高温で焼結しているので、外出時、所望のミネラル成分比率を有するミネラル放出材10を選択して携帯することができ、利用時にこの選択されたミネラル放出材10を飲料水の器に入れると、飲料水にはミネラル成分が所望の比率で溶けだす。このため、ミネラル放出材10を携帯すると、飲料水さえあればいつどこでも所望のミネラル成分を含有した飲料水を得ることができる。また、凹凸部16により外部との接触面積が増大されるので、ミネラル放出材10が水と触れるとミネラル成分が比率に応じて放出されやすくなる。
【0020】
なお、凹凸部16はミネラル放出材10の表面積を増大させるものであればよく、多角面形状、凹凸に孔を開けた形状、螺旋状や縄状にしてもよい。
【0021】
図2の(A)、(B)はそれぞれ、上記ミネラル放出材10の第1および第2の変形例を示すもので、何れも原料13を携帯可能な大きさ(直径が数センチメートル)に成型して焼結される。図2の(A)に示す第1の変形例10Aに係るミネラル放出材10Aは、原料成型時、成型される成形体14の内部に中空部26を形成し所定の厚さの肉部21を有するほぼ球状の形に成型したもので、肉部21の表面が凹凸に形成されるとともに、内部と外部を連通する細孔23が多数形成されている。図2の(B)に示す第2の変形例に係るミネラル放出材10Bは、原料成型時、成型される成形体14の内部に中空部27を形成し所定の厚さの肉部22を有するほぼ球状の形に成型するとともに、この中空部27に、原料13を小球状に丸めたボール25を自由運動可能に複数収容して成型したものである。このミネラル放出材10Bは、肉部22の表面が凹凸に形成されるとともに、内部と外部を連通する細孔24が多数形成されている。第1第2の変形例に係るミネラル放出材10A、10Bはどちらも成型後、高温(セ氏600度以上)で焼結して最終製品に仕上げる過程は、上記実施の形態と同様である。
【0022】
第1の変形例に係るミネラル放出材10Aでは、このミネラル放出材10Aを飲料水中に浸漬させると、細孔23を通じて飲料水がミネラル放出材10Aの内部に導かれるので、内部でもミネラルの放出が行われる。このため、上記実施の形態のような内部が中実のものに比べて時間当たりのミネラル放出量が増大する。第2の変形例に係るミネラル放出材10Bでは、このミネラル放出材10Bを飲料水中に浸漬させると、細孔24を通じて飲料水が内部に導かれ、しかも内部に導かれた飲料水はボール25表面にも接触するので、上記第1の変形例に係るミネラル放出材10Aに比べて時間当たりのミネラル放出量が増大する。
【0023】
なお、上記実施の形態および変形例に係るミネラル放出材10、10A、10Bは、持ち運び可能な、直径がほぼ2ないし3cm程度の大きさの球状に成型しているがこれに限られるものではなく、持ち運び可能で携帯しやすいものであれば球状に限定されるものではない。例えば、図3の(A)ないし(C)に示すように、ミネラル放出材10、10A、10Bの外形を、貝、プレートというように意匠上変化に富んだ形状としてもよいことはいうまでもない。また、上記実施の形態にかかるミネラル放出材10は、成型された塊を携帯するようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、図4の(A)ないし(C)に示すように、飲食容器の一部30A、30Bまたは飲食容器全体30C(36、37)として成型し焼結するようにしてもよい。
【0024】
さらに、上記実施の形態および変形例に係るミネラル放出材10、10A、10Bでは、多種のミネラル紛末12(12A、12B、12C・・・12N)を用意し、これらミネラル紛末12A〜12Nを所望の比率で水を加えて混ぜ合わせて、多種のミネラル成分が所望の比率で含まれる原料13を作るようにしているがこれに限られるものではなく、これらミネラル紛末12A〜12Nを所望の比率で混合する際、結合させる結合材と半導体成分(ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段)とを加えて混合し、原料13を作るようにしてもよい。結合材は、例えば、粘土、ガラス、金属、合成樹脂、皮、布、紙、糠、澱粉、竹、樹木、農海産物、五穀の加工品、ゴム、珊瑚等であり、このような結合材を添加することにより、焼結されたミネラル放出材10は脆さが抑制されて壊れにくくなり、ミネラル成分がバランスよく溶出するようになる。また、半導体成分は、セレン、シリコン、ゲルマニウム等であり、このような半導体成分(ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段)を添加することにより、焼結されたミネラル放出材10からミネラル成分が放出しやすくなる。上述の結合材は熱に対する変性がそれぞれ異なるので、例えば、粘土、ガラス、金属等の場合は高い焼結温度で、合成樹脂や澱粉の場合、低い焼結温度または熱に代えて高圧の付与により結合させればよい。半導体成分と結合材は両方添加してもよいし、いずれか一方を添加するようにしてもよい。
【0025】
次に、本発明の第2の発明に係るミネラル放出材を用いた飲食容器31、32、33について図4の(A)ないし(C)に基づいて説明する。第2の発明に係る飲食容器31、32、33は、上記第1の発明で述べられたミネラル放出材10の原料13を用いて製造されるようになっている。すなわち、所望のミネラル成分12A、12B、12Cを所望の比率で混合させた原料13を成型し、高温で焼結して製造される。第2の発明に係る飲食容器31、32、33は、第1の発明に係るミネラル放出材10が持ち運び可能な大きさで球状に成型されているのに対し、図4の(A)および(B)に示すように、原料成型時、飲食容器の一部に使用される形状、または図4の(C)に示すように、飲食容器自体の形状に成型して製造されるようになっている。
【0026】
図4の(A)に示す第1の実施の形態に係る飲食容器31は、ボトル41とボトル41の開口に螺着される蓋42とを備えて構成される。これらボトル41および蓋42は合成樹脂またはガラス等により製造される。この飲食容器31には、蓋42の下部に、棒状に形成されたミネラル放出材30Aが取り付けられ、飲食容器31の一部として用いられている。このミネラル放出材30Aは、ボトル41の内部に飲料水が入れられ蓋42が閉じられると、飲料水に漬かったミネラル放出材30Aから飲料水中にミネラル成分が溶け出すようになっている。
【0027】
また、図4の(B)に示す第2の実施の形態に係る飲食容器32は、下部が開口したボトル43に螺着される底部30Bをミネラル放出材で構成するようになっている。ボトル43と蓋43Aは合成樹脂またはガラス等により製造される。ミネラル放出材を成型して構成される底部30Bは、有底筒状に形成され上部開口外周にねじが切られた本体34と、この本体34内に収容される小片35とを備えている。このミネラル放出材を成型した底部30Bは、第1の発明に係るミネラル放出材10と同様に、所望のミネラル成分12A、12B、12Cを所望の比率で混合させた原料13を高温で焼結して製造される。原料成型時、内部に原料13を成型した小片35を収容させて本体34の形を整え底部30Bを成型するようになっている。飲食容器32の一部として形成されたこの底部30Bは、ボトル43に取り付けられ、ボトル43に飲料水が入れられると、飲料水に接触する部分から飲料水中にミネラル成分が溶け出すようになっている。本体34の外側は水漏れ防止のためコーティング処理が施されるか、底部30B自体が不透水性を有するようになっている。
【0028】
図4の(C)に示す第3の実施の形態に係る飲食容器33は、第1の発明に係るミネラル放出材の原料13を用いボトル36の形状とボトル36の開口に螺着される蓋37の形状に成型して製造される。飲食容器33全体として形成されたこのミネラル放出材は、ボトル36に飲料水が入れられると、飲料水に接触する部分から飲料水中にミネラル成分が溶け出すようになっている。
【0029】
なお、上記各実施の形態に係る飲食容器31、32、33では、ミネラル放出材30A、30B、30Cを、多種のミネラル紛末12(12A、12B、12C・・・12N)を用意し、これらミネラル紛末12A〜12Nを所望の比率で水を加えて混ぜ合わせて、多種のミネラル成分が所望の比率で含まれる原料13を作るようにしているがこれに限られるものではなく、これらミネラル紛末12A〜12Nを所望の比率で混合する際、上述のように、粘土、ガラス、金属、合成樹脂等の結合材(ミネラル成分を結合させる結合材)とゲルマニウム、セレン、シリコン等の半導体成分(ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段)とを投入し、原料13を作るようにしてもよい。飲食容器31、32、33は、飲料液を入れるものであってもよいし、例えば、箱状に形成された食物を収納する容器であってもよい。
【0030】
次に、本発明の第3の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を用いた携帯容器51について図5に基づいて説明する。この携帯容器51は、上記第1の発明では、ミネラル放出材10自体が携帯可能に成型された携帯用として用いられるのに対し、この携帯用ミネラル放出材10を内部に取り換え可能に収容した携帯用容器により構成する点が異なっている。この携帯容器51は、ポケットやバッグ等に入れて持ち歩き可能な大きさで、図5に示すように、上下に分割された半球状の容器片52、53からなっている。上側容器片52および下側容器片53は、それぞれ所定の肉厚を有し、内部に後述するミネラル放出材10の小片58を収容可能な空間を備えている。
【0031】
これら容器片52、53には、内外を貫通する貫通孔54が多数設けられる。上側容器片52の下端開口部55と下側容器片53の上端開口部56とにはそれぞれ、ねじ部が形成される。携帯容器51は、上下の容器片52、53のねじ部同士が螺合して構成され、両容器片52、53により内部に収容空間59が形成されるようになっている。この携帯容器51は、各容器片52、53を相対回動させることにより両者を分離したり、両者を連結することができるようになっている。これら容器片52、53は、石、金属、合成樹脂、ガラス等から形成される。
【0032】
この携帯容器51の収容空間59には、図5に示すように、例えば、ボールあるいは破片のような多種の形状に成型されたミネラル放出材片(ミネラル放出材)58が複数収容される。ミネラル放出材片58は、第1の発明に係るミネラル放出材10を用いる。これらミネラル放出材片58は、収容空間59内に多数収容されるように大きさが数ミリメートルから数センチメートルの小片となっている。このように、ミネラル放出材片58は、所望のミネラル成分12A、12B、12Cを所望の比率で混合させた原料13を、収容空間59内に収容可能な大きさで多種の形状に成型し、高温(セ氏600度以上)で焼結して形成される。
【0033】
これらミネラル放出材片58は、成型時、表面が凹凸に形成される。これらミネラル放出材片58は、ミネラル成分12A、12B、12Cの比が異なる多種のものから構成される。これらミネラル放出材片58は、使用目的に応じて適宜選択して携帯容器51に取り換え可能に収容されるようになっている。なお、携帯容器51には、ミネラル放出材片58だけでなく、例えば、ミネラルの原石57である電気石、トルマイトやリチア、白金、水晶、蛍石、ブリッタ、黒曜石、麦飯石および酸化リチウム含有鉱石等の波動鉱石、亜鉛、銅、鉄、セレンおよびマンガン等の抗酸化鉱石、ゲルマニウム含有鉱石等を適宜選択して一緒に収容させるようにしてもよいし、例えば、有機質のミネラル成分12orgを収容させるようにしてもよい。
【0034】
次に、本発明の第3の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を用いた携帯容器51の作用について説明する。この携帯容器51は、分離された容器片52、53の一方に、ミネラル成分12A、12B、12C比が異なる多種のミネラル放出材片58のうちから所望のミネラル放出材片58を選択して収容し、他方をねじ部を介して連結する。この携帯容器51は、持ち歩き可能な大きさに形成されているので、どこにでも使用者が携帯することができる。使用時には、携帯容器51から取り出したミネラル放出材片58を飲料水の注がれた容器に漬けると、飲料水はミネラル放出材片58と触れ、飲料水中にミネラル成分が放出される。使用後は、ミネラル放出材片58を引き上げ、水分をふき取り携帯容器51に収容すると、再び携帯することができる。
【0035】
このように、第3の発明に係る携帯容器51では、所望のミネラル成分12A、12B、12Cが所望の比で含まれるミネラル放出材片58を選択して持ち運ぶことができ、いつでもどこでも希望するミネラル成分を摂取することができる。また、ミネラル放出材片58は携帯容器51の内部に収容されているので、衛生上清潔に保つことができる。なお、ミネラル放出材片58を内部に収容した携帯容器51自体を直接飲料水の注がれた容器に漬けるようにしてもよい。
【0036】
なお、携帯容器51に収容するミネラル放出片58は上述のように多数の小片に限られるものではなく、第1の発明のミネラル放出材10のように大きさが数センチメートルのものを1個収容するようにしてもよい。また、容器片52、53は、石、金属、合成樹脂、ガラス等の結合材から構成するようにしているが、この結合材に第1の発明に係るミネラル放出材10を含有させるようにしてもよい。また、携帯容器51には、貫通孔54を設けているがこれに限られるものではなく、貫通孔54を設けないで、ミネラル放出材10を密閉して携帯するようにしてもよい。
【0037】
なお、上記実施の形態に係る携帯容器51では、収容されるミネラル放出片58を多種のミネラル成分のみを粉末化して混合し、これを原料として成型するようにしているがこれに限られるものではなく、粉末化されたミネラル成分にこれらミネラル成分を結合する結合材としての役割を果たす粘土、ガラス、金属、合成樹脂等の結合材と半導体成分とを混合し、これを原料として成型するようにしてもよい。
【0038】
次に、本発明の第4の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を用いた炊飯器61について図6に基づいて説明する。この炊飯器61は、上記第2の発明では、ミネラル放出材10を飲食容器の少なくとも一部に使用するようにしているのに対し、炊飯器61の内部に収容される内釜62とこの内釜62を密閉する内蓋63とのうち少なくともいずれか一方を、ミネラル放出材10から構成した点が異なっている。炊飯器61は、図6に示すように、内釜62を内部に収容する外釜64と、外釜64に開閉可能に蝶着されるとともに内側に内蓋63が着脱可能に取り付けられた蓋65とを備えて構成される。
【0039】
この炊飯器61は、内釜62に研いだお米を水に漬け、この内釜62を外釜64に収容し、図示しない熱源によりこの内釜62を加熱して炊きあげるようになっている。この炊飯器61は、内釜62と内蓋63とがミネラル放出材10により形成される。ミネラル放出材10は、上記第1ないし第3の発明と同様に形成される。すなわち、内釜62と内蓋63とは、所望のミネラル紛末12A、12B、12Cを所望の比率で水を加えて混ぜ合わせ、さらにこれらミネラル成分を結合させる結合材(例えば、ガラスや金属)を加え、多種のミネラル成分が所望の比率で含まれる原料13を作る。この原料13を内釜62または内蓋63の形状に成型して高温で焼結して形成される。
【0040】
成型時、半導体成分を混合してもよい。また、内釜62または内蓋63のいずれか一方をミネラル放出材10で構成するようにしてもよいし、内釜62の一部または内蓋63の一部をミネラル放出材10で構成するようにしてもよい。また、製造される内釜62または内蓋63の表面に凹凸を多数設けるようにしてもよいし、螺旋状の溝または突部を内面に形成するようにしてもよい。さらに、上記各実施の形態では、ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段を半導体成分から構成しているがこれに限られるものではなく、磁石、鈴、光物(蛍石、夜行塗料)等の促進手段を用いるようにしてもよい。また、結合材に磁石や光物を混合させて成型してもよい。さらに、結合材に有磁性を有する金属を用い、成型焼結後、磁力を加えて磁石化してもよい。また、結合材にミネラル成分を添加するようにしてもよい。その場合、ミネラル成分を含む結合材に磁石や光物を混合させて成型するようにしてもよいし、ミネラル成分を含む結合材で成型した空間にこれら磁石や光物を入れてもよい。
【0041】
また、上記実施の形態および変形例に係るミネラル放出材10、10A、10Bについて、原料13を直径がほぼ2ないし3cm程度の大きさの球状に成型して焼結するのに対し、図7の(A)に示すように、原料成型時、内部に空間125を設けこの空間125内に鈴(ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段)121を納めて焼結させるようにしている点が異なっている。成型された形状は転がりやすいように曲面を有して形成される。このミネラル放出材120は、水中でかつ流れのある室に漬けられ、流れにより揺すられると、内部の鈴121が音を立てるようになっている。ミネラル放出材120はこの鈴121が音を立てる際、鈴121の珠の当たる振動と音の振動とが伝達され、これらの振動によりミネラル成分の放出が促進されるようになっている。鈴121は、原料13とともに焼結してもよいし、成型され焼結された放出材に結合、接続または内蔵させるようにしてよい。なお、図7の(A)に示すように、原料13の外側にさらに原料113Aを設け、多層構造としてもよい。また、空間125を設けず、鈴121を原料13で包み込んで中実とし、その内部に鈴121を設けるようにしてもよい。図7の(B)に示すものは、上記実施の形態および変形例に係るミネラル放出材10、10A、10Bの他の変形例に係るもので、この変形例に係るミネラル放出材123は、上記変形例に係るミネラル放出材120が、原料成型時、空間125の内部に鈴121を納めて成型するようにしているのに対し、磁石(促進手段)124のまわりに空間125を確保して針金126を巻き回して包み込み、この針金126に原料13を張り付け焼結している点が異なっている。このミネラル放出材123では、磁石124が内部に収容されているので、磁力によりミネラル成分の放出が促進されるようになっている。鈴121や磁石124はミネラル成分の放出を促進する促進部材としての役割を果たす。また、他の促進手段として太陽光や電灯の明かりを用いることもできる。ミネラル放出材10、10A、10Bを太陽光や電灯の明かりに曝すとミネラル成分の放出が促進される。また、蛍石をミネラル放出材10、10A、10Bに組み入れるとミネラル成分の放出が促進される。ミネラル放出材は、鈴121や磁石124と結合されていなくともよいが、同一の導線に接続されていればよい。図7の(C)ないし(K)はそれぞれ他の変形例を示している。図7の(K)のものは、開閉蓋を取り付け、内部に収容されたミネラル放出材、ミネラル原石またはミネラル放出促進材のうち少なくともいずれかを取り出し可能にしている。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の第1の発明に係るミネラル放出材によれば、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、持ち運び可能な大きさに成型し、結合させたことにより、ミネラル放出材自体を携帯することができるので、ミネラル放出材を飲料水に投入して所望の比率のミネラル成分を有する飲料水を作ることができ、時間や場所の制約を受けることなく、所望のミネラル成分が含まれる飲料水を容易に得ることができる効果がある。
【0043】
また、本発明の第2の発明に係るミネラル放出材を用いた飲食容器によれば、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、飲食容器の少なくとも一部に使用可能な形状に成型し、その成形体を結合してミネラル放出材を製造し、このミネラル放出材を容器に用いたことにより、飲食容器に食物を入れるか、飲料水を注ぐだけで所望の成分比率のミネラル成分を含む食物や飲料水を容易に得ることができる。
【0044】
さらに、本発明の第3の発明に係る携帯容器によれば、ミネラル放出材を内部に取り換え可能に収容する携帯容器であって、上記ミネラル放出材が、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、上記携帯容器に収容可能な大きさに成型して結合されるようにしたことにより、ミネラル放出材を持ち運びする際、ミネラル放出材の管理がしやすく、衛生上清潔に保つことができるので、ミネラル放出材の持ち運びが便利になる効果がある。
【0045】
また、本発明の第4の発明に係る炊飯器によれば、炊飯器の内部に収容される内釜とこの内釜を密閉する内蓋とのうち少なくともいずれか一方を、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を成型して結合させたミネラル放出材から構成したことにより、炊飯器でご飯を炊くだけで容易に所望のミネラル成分を含んだご飯が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を製造する工程を示す説明図である。
【図2】(A)および(B)はそれぞれ、図1に示すミネラル放出材の第1および第2の変形例を示す説明図である。
【図3】(A)ないし(C)はそれぞれ、図1に示すミネラル放出材の意匠的な変形例を示す説明図である。
【図4】(A)ないし(C)はそれぞれ、第2の発明の第1ないし第3の実施の形態に係るミネラル放出材を用いた飲食容器を示す縦断面図である。
【図5】第3の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を用いた携帯容器を示す一部破断正面図である。
【図6】第4の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を用いた炊飯器を示す一部破断説明図である。
【図7】(A)ないし(K)はそれぞれ、ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ミネラル放出材
12(12A…12N) ミネラル成分
13 原料
14 原料(成型された原料)
【産業上の利用分野】
本発明は、ミネラル放出材とそれを用いた飲食容器およびそれを収容する携帯容器ならびにそれを用いた炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ミネラル成分を豊かに含む飲料水の摂取は、健康の維持に有益と考えられている。しかしながら、わが国の水道水は軟水であるため、ミネラル成分の含有が少ない。このため、健康面を考慮してミネラル分の豊かな飲料水を求める場合、一般に市販されているミネラルウォーターに頼ることが多い。また、上水道の蛇口に接続された容器内部にミネラル含有材(例えば、木炭、トルマリン鉱石)を組み入れ、ミネラル成分が溶け出た水を利用する浄水器も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のミネラルウォーターでは、水源毎にミネラル成分比率がほぼ一定しており、希望するミネラル成分比率の飲料水を得にくいという問題がある。また、飲料水をミネラルウォーターで賄うには、常にミネラルウォーターのボトルや飲食容器を持ち運びしなければならないという問題がある。上記従来の浄水器では、持ち運びすることができず、その浄水器から離れる際は、ミネラルウォーターと同様にミネラル成分の溶けだした浄水を飲食容器に詰めて持ち運びしなければならないという問題がある。また、浄水器に投入されたミネラル含有材から溶け出すミネラル成分の比率が決まっているので、希望するミネラル成分比率の飲料水を得にくい。また、飲料水だけでなく、希望するミネラル成分比率の食物を得ることが難しいという問題がある。
【0004】
本発明は上記欠点を除くためになされたもので、簡素な構成で、持ち運びに便利で、しかも、所望のミネラル成分比率の飲料水を容易に得ることができるミネラル放出材とそれを用いた飲食容器および携帯容器ならびにそれを用いた炊飯器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明に係るミネラル放出材は、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、持ち運び可能な大きさに成型し、結合させたものである。
【0006】
第1の発明に係るミネラル放出材では、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、持ち運び可能な大きさに成型し、結合させているので、外出時、所望のミネラル成分比率を有するミネラル放出材を選択して携帯することができ、利用時にこの選択されたミネラル放出材を飲料水の器に入れると、飲料水にはミネラル成分が所望の比率で溶けだす。
【0007】
本発明の第2の発明に係る飲食容器は、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、飲食容器の少なくとも一部に使用可能な形状に成型し、その成形体を結合してミネラル放出材を製造し、このミネラル放出材を容器に用いたものである。
【0008】
第2の発明に係る飲食容器では、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、飲食容器の少なくとも一部に使用可能な形状に成型し、その成形体を結合してミネラル放出材を製造し、このミネラル放出材を容器に用いるようにしたので、飲食容器に飲料水が注がれ、ミネラル放出材と水が接触すると、ミネラル放出材から水中にミネラル成分が比率に応じて溶けだす。飲食容器に食物が入れられると、接触部分からミネラル放出材のミネラル成分が比率に応じて食物に溶けだす。
【0009】
本発明の第3の発明に係る携帯容器は、ミネラル放出材を内部に取り換え可能に収容する携帯容器であって、上記ミネラル放出材が、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、上記携帯容器に収容可能な大きさに成型し、この成型体を結合して製造されるようにしたものである。
【0010】
第3の発明に係る携帯容器では、ミネラル放出材を内部に取り換え可能に収容する携帯容器であって、上記ミネラル放出材が、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、上記携帯容器に収容可能な大きさに成型し、この成型体を結合して製造されるようにしているので、ミネラル放出材を持ち運びする際、ミネラル放出材の管理がしやすくなる。使用後、ミネラル放出材は携帯容器に再び収容されるので、衛生上清潔に保つことができる。
【0011】
本発明の第4の発明に係る炊飯器は、炊飯器の内部に収容される内釜とこの内釜を密閉する内蓋とのうち少なくともいずれか一方を、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を成型して結合させたミネラル放出材から構成したものである。
【0012】
第4の発明に係る炊飯器では、炊飯器の内部に収容される内釜とこの内釜を密閉する内蓋とのうち少なくともいずれか一方を、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を成型して結合させたミネラル放出材から構成したので、穀物を炊きあげる際、水または水蒸気を通じて所望のミネラル成分が穀物内に吸収されるので、所望のミネラル成分を含んだご飯が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は本発明の第1の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を製造する工程を示す説明図である。この実施の形態に係るミネラル放出材10は、図1に示すように、例えば、それぞれ異なるミネラル成分を含む自然石を粉砕して細かい粉末または細かい顆粒状としたミネラル紛末12(12A、12B、12C・・・12N)を用意し、これらミネラル紛末12A、12B、12C…を所望の比率で水を加えて混ぜ合わせて、多種のミネラル成分が所望の比率で含まれる原料13を作る。自然石は予めミネラル成分比率が分析されそれぞれ成分比率の判明した多種の自然石のうち、所望の比率の自然石にほぼ近い自然石が選択される。不足する種類のミネラル成分については、その不足分を補ってもよい。混ぜ合わせに使用する水には多種のミネラル成分を含んだ水を用いてもよい。ここでいうミネラル成分は、ナトリウム、ゲルマニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、マンガン、チタン、スズ、セレン、ニッケル、コバルト、モリブデン、バナジウム、ヨウ素、ホウ素、ケイ素、銀、亜鉛、銅、鉄、ラドン、ウラン、ラジウム等をいう。また、自然石は、火成岩、水成岩、変成岩、堆積岩等であって、例えば、電気石、トルマイト、リチア、白金、水晶、蛍石、ブリッタ、黒曜石、麦飯石、酸化リチウム含有鉱石等、亜鉛鉱、銅含有鉱、鉄含有鉱、セレンおよびマンガン等を含有する抗酸化鉱石、ゲルマニウム含有鉱石などである。
【0014】
ミネラル粉末12は、例えば、ナトリウム2.3wt%、マグネシウム2.4wt%、カルシウム6.3wt%等を含有する鉱物(自然石)を粉末状または顆粒状にして混合して成型する。この成型されたミネラルの成形体を焼結すると、水に浸しただけで水100ml当たり無水珪酸84.16mg、酸化アルミニウム8.14mg、酸化第二鉄0.76mg、酸化マグネシウム0.21mg、酸化カルシウム0.71mg、酸化ナトリウム1.94mg、酸化カリウム3.39mg、酸化チタン0.22mg等が最低値として水に溶け出す。他の例では、ナトリウム6.0wt%、カリウム4.6wt%、マグネシウム6.0wt%、カルシウム3.0wt%等を含有する鉱物を粉末状にして混合し成型後焼結すると、水に浸しただけで水100ml当たり無水珪酸69.76mg、酸化アルミニウム14.16mg、酸化第二鉄1.29mg、酸化マグネシウム3.55mg、酸化カルシウム2.00mg、酸化ナトリウム3.16mg、酸化カリウム3.10mg、酸化チタン0.30mg等が水に溶け出す。さらに、別の例では、鉱物の選択や配合によって鉱物1キログラムをイオン交換水3リットル中に漬けると、水に酸化ゲルマニウムを6.7mg/l含ませることができる。
【0015】
また、ミネラル粉末12は、有機質のミネラル粉末12orgを用いてもよい。有機質のミネラル粉末12orgは、例えば、竹、動物の骨や牙や角、魚の骨、貝殻、植物、珊瑚礁、植物のエキス、籾殻、糠等を粉末化したものである。これら有機質のミネラル粉末12orgは、材料毎に含有されるミネラル成分の成分比率がほぼ決まっているので、所望のミネラル成分比率に応じて、材料の種類と各材料の重量比を決定すればよい。さらに、ミネラル粉末12は、無機質のミネラル粉末12A、12B、12C・・・12Nと有機質のミネラル粉末12orgを組み合わせて混合するようにしてもよい。
【0016】
このミネラル成分を含む原料13を、持ち運び可能な大きさの形状、例えば、図1に示すように、直径がほぼ2ないし3cm程度の大きさの球状に成型するとともに、表面積を増大させるため、多数の微細な凹凸部(または微細な孔)16を表面に形成する。次に、この成型された成形体14を加熱炉15に収容し、セ氏600度以上の高温で加熱し焼結(結合)させ、ミネラル放出材10を製造する。こうして製造されたミネラル放出材10は、凹凸部16により外部との接触面積が増大されるので、ミネラル放出材10が水と触れると所望の比率のミネラル成分が放出されやすくなるという作用を果たす。
【0017】
凹凸部16は微細な凹凸に形成されているが、例えば、炭のように細かいミクロン単位の凹凸または孔として形成してもよい。また、凹凸部16はミネラル放出材10の肉部を貫通する多数の微細孔としてもよいし、貫通しない孔としてもよい。貫通する場合には、球状ミネラル放出材10の内部を水が流通するように構成する。また、ミネラル放出材10の肉部を軽石のように多孔質で海綿状に形成してもよい。このように、原料13の調製に応じて、使用者が望むミネラル成分を望む比率で選択し、ミネラル含有成分の異なる多種の携帯用ミネラル放出材や、成分比率の異なる多種の携帯用ミネラル放出材を製造することができるので、多種の携帯用ミネラル放出材から使用者の希望に応じて選択することができる。
【0018】
なお、成型体の結合を、焼結により行っているが、原料の性質に応じて焼結に代えて高圧を加えて結合するようにしてもよい。また、焼結温度は600度以上に限られるものではなく、原料や後述する結合材の種類に応じて焼結温度を変えもよいことはいうまでもない。ミネラル放出材10を軽石のように多孔質で海綿状に形成する場合、例えば、籾殻や糠を原料13に混合して成型し、高温で焼結する際、これら、籾殻や糠を燃焼させて消失させ、多数の消失空間により形成するようにしてもよい。また、ミネラル放出材10の表面に多数の凹凸を形成する場合、例えば、成型時、籾殻や糠を成型された原料13の表面に押し付け、高温焼結により付着した籾殻や糠を燃焼させて消失させ、多数の消失凹部により形成するようにしてもよい。
【0019】
次に、上記実施の形態に係るミネラル放出材10の作用について説明する。ミネラル放出材10は、所望のミネラル成分12A、12B、12C…を所望の比率で混合させた原料13を、持ち運び可能にかつ表面に多数の凹凸を形成して成型し、高温で焼結しているので、外出時、所望のミネラル成分比率を有するミネラル放出材10を選択して携帯することができ、利用時にこの選択されたミネラル放出材10を飲料水の器に入れると、飲料水にはミネラル成分が所望の比率で溶けだす。このため、ミネラル放出材10を携帯すると、飲料水さえあればいつどこでも所望のミネラル成分を含有した飲料水を得ることができる。また、凹凸部16により外部との接触面積が増大されるので、ミネラル放出材10が水と触れるとミネラル成分が比率に応じて放出されやすくなる。
【0020】
なお、凹凸部16はミネラル放出材10の表面積を増大させるものであればよく、多角面形状、凹凸に孔を開けた形状、螺旋状や縄状にしてもよい。
【0021】
図2の(A)、(B)はそれぞれ、上記ミネラル放出材10の第1および第2の変形例を示すもので、何れも原料13を携帯可能な大きさ(直径が数センチメートル)に成型して焼結される。図2の(A)に示す第1の変形例10Aに係るミネラル放出材10Aは、原料成型時、成型される成形体14の内部に中空部26を形成し所定の厚さの肉部21を有するほぼ球状の形に成型したもので、肉部21の表面が凹凸に形成されるとともに、内部と外部を連通する細孔23が多数形成されている。図2の(B)に示す第2の変形例に係るミネラル放出材10Bは、原料成型時、成型される成形体14の内部に中空部27を形成し所定の厚さの肉部22を有するほぼ球状の形に成型するとともに、この中空部27に、原料13を小球状に丸めたボール25を自由運動可能に複数収容して成型したものである。このミネラル放出材10Bは、肉部22の表面が凹凸に形成されるとともに、内部と外部を連通する細孔24が多数形成されている。第1第2の変形例に係るミネラル放出材10A、10Bはどちらも成型後、高温(セ氏600度以上)で焼結して最終製品に仕上げる過程は、上記実施の形態と同様である。
【0022】
第1の変形例に係るミネラル放出材10Aでは、このミネラル放出材10Aを飲料水中に浸漬させると、細孔23を通じて飲料水がミネラル放出材10Aの内部に導かれるので、内部でもミネラルの放出が行われる。このため、上記実施の形態のような内部が中実のものに比べて時間当たりのミネラル放出量が増大する。第2の変形例に係るミネラル放出材10Bでは、このミネラル放出材10Bを飲料水中に浸漬させると、細孔24を通じて飲料水が内部に導かれ、しかも内部に導かれた飲料水はボール25表面にも接触するので、上記第1の変形例に係るミネラル放出材10Aに比べて時間当たりのミネラル放出量が増大する。
【0023】
なお、上記実施の形態および変形例に係るミネラル放出材10、10A、10Bは、持ち運び可能な、直径がほぼ2ないし3cm程度の大きさの球状に成型しているがこれに限られるものではなく、持ち運び可能で携帯しやすいものであれば球状に限定されるものではない。例えば、図3の(A)ないし(C)に示すように、ミネラル放出材10、10A、10Bの外形を、貝、プレートというように意匠上変化に富んだ形状としてもよいことはいうまでもない。また、上記実施の形態にかかるミネラル放出材10は、成型された塊を携帯するようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、図4の(A)ないし(C)に示すように、飲食容器の一部30A、30Bまたは飲食容器全体30C(36、37)として成型し焼結するようにしてもよい。
【0024】
さらに、上記実施の形態および変形例に係るミネラル放出材10、10A、10Bでは、多種のミネラル紛末12(12A、12B、12C・・・12N)を用意し、これらミネラル紛末12A〜12Nを所望の比率で水を加えて混ぜ合わせて、多種のミネラル成分が所望の比率で含まれる原料13を作るようにしているがこれに限られるものではなく、これらミネラル紛末12A〜12Nを所望の比率で混合する際、結合させる結合材と半導体成分(ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段)とを加えて混合し、原料13を作るようにしてもよい。結合材は、例えば、粘土、ガラス、金属、合成樹脂、皮、布、紙、糠、澱粉、竹、樹木、農海産物、五穀の加工品、ゴム、珊瑚等であり、このような結合材を添加することにより、焼結されたミネラル放出材10は脆さが抑制されて壊れにくくなり、ミネラル成分がバランスよく溶出するようになる。また、半導体成分は、セレン、シリコン、ゲルマニウム等であり、このような半導体成分(ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段)を添加することにより、焼結されたミネラル放出材10からミネラル成分が放出しやすくなる。上述の結合材は熱に対する変性がそれぞれ異なるので、例えば、粘土、ガラス、金属等の場合は高い焼結温度で、合成樹脂や澱粉の場合、低い焼結温度または熱に代えて高圧の付与により結合させればよい。半導体成分と結合材は両方添加してもよいし、いずれか一方を添加するようにしてもよい。
【0025】
次に、本発明の第2の発明に係るミネラル放出材を用いた飲食容器31、32、33について図4の(A)ないし(C)に基づいて説明する。第2の発明に係る飲食容器31、32、33は、上記第1の発明で述べられたミネラル放出材10の原料13を用いて製造されるようになっている。すなわち、所望のミネラル成分12A、12B、12Cを所望の比率で混合させた原料13を成型し、高温で焼結して製造される。第2の発明に係る飲食容器31、32、33は、第1の発明に係るミネラル放出材10が持ち運び可能な大きさで球状に成型されているのに対し、図4の(A)および(B)に示すように、原料成型時、飲食容器の一部に使用される形状、または図4の(C)に示すように、飲食容器自体の形状に成型して製造されるようになっている。
【0026】
図4の(A)に示す第1の実施の形態に係る飲食容器31は、ボトル41とボトル41の開口に螺着される蓋42とを備えて構成される。これらボトル41および蓋42は合成樹脂またはガラス等により製造される。この飲食容器31には、蓋42の下部に、棒状に形成されたミネラル放出材30Aが取り付けられ、飲食容器31の一部として用いられている。このミネラル放出材30Aは、ボトル41の内部に飲料水が入れられ蓋42が閉じられると、飲料水に漬かったミネラル放出材30Aから飲料水中にミネラル成分が溶け出すようになっている。
【0027】
また、図4の(B)に示す第2の実施の形態に係る飲食容器32は、下部が開口したボトル43に螺着される底部30Bをミネラル放出材で構成するようになっている。ボトル43と蓋43Aは合成樹脂またはガラス等により製造される。ミネラル放出材を成型して構成される底部30Bは、有底筒状に形成され上部開口外周にねじが切られた本体34と、この本体34内に収容される小片35とを備えている。このミネラル放出材を成型した底部30Bは、第1の発明に係るミネラル放出材10と同様に、所望のミネラル成分12A、12B、12Cを所望の比率で混合させた原料13を高温で焼結して製造される。原料成型時、内部に原料13を成型した小片35を収容させて本体34の形を整え底部30Bを成型するようになっている。飲食容器32の一部として形成されたこの底部30Bは、ボトル43に取り付けられ、ボトル43に飲料水が入れられると、飲料水に接触する部分から飲料水中にミネラル成分が溶け出すようになっている。本体34の外側は水漏れ防止のためコーティング処理が施されるか、底部30B自体が不透水性を有するようになっている。
【0028】
図4の(C)に示す第3の実施の形態に係る飲食容器33は、第1の発明に係るミネラル放出材の原料13を用いボトル36の形状とボトル36の開口に螺着される蓋37の形状に成型して製造される。飲食容器33全体として形成されたこのミネラル放出材は、ボトル36に飲料水が入れられると、飲料水に接触する部分から飲料水中にミネラル成分が溶け出すようになっている。
【0029】
なお、上記各実施の形態に係る飲食容器31、32、33では、ミネラル放出材30A、30B、30Cを、多種のミネラル紛末12(12A、12B、12C・・・12N)を用意し、これらミネラル紛末12A〜12Nを所望の比率で水を加えて混ぜ合わせて、多種のミネラル成分が所望の比率で含まれる原料13を作るようにしているがこれに限られるものではなく、これらミネラル紛末12A〜12Nを所望の比率で混合する際、上述のように、粘土、ガラス、金属、合成樹脂等の結合材(ミネラル成分を結合させる結合材)とゲルマニウム、セレン、シリコン等の半導体成分(ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段)とを投入し、原料13を作るようにしてもよい。飲食容器31、32、33は、飲料液を入れるものであってもよいし、例えば、箱状に形成された食物を収納する容器であってもよい。
【0030】
次に、本発明の第3の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を用いた携帯容器51について図5に基づいて説明する。この携帯容器51は、上記第1の発明では、ミネラル放出材10自体が携帯可能に成型された携帯用として用いられるのに対し、この携帯用ミネラル放出材10を内部に取り換え可能に収容した携帯用容器により構成する点が異なっている。この携帯容器51は、ポケットやバッグ等に入れて持ち歩き可能な大きさで、図5に示すように、上下に分割された半球状の容器片52、53からなっている。上側容器片52および下側容器片53は、それぞれ所定の肉厚を有し、内部に後述するミネラル放出材10の小片58を収容可能な空間を備えている。
【0031】
これら容器片52、53には、内外を貫通する貫通孔54が多数設けられる。上側容器片52の下端開口部55と下側容器片53の上端開口部56とにはそれぞれ、ねじ部が形成される。携帯容器51は、上下の容器片52、53のねじ部同士が螺合して構成され、両容器片52、53により内部に収容空間59が形成されるようになっている。この携帯容器51は、各容器片52、53を相対回動させることにより両者を分離したり、両者を連結することができるようになっている。これら容器片52、53は、石、金属、合成樹脂、ガラス等から形成される。
【0032】
この携帯容器51の収容空間59には、図5に示すように、例えば、ボールあるいは破片のような多種の形状に成型されたミネラル放出材片(ミネラル放出材)58が複数収容される。ミネラル放出材片58は、第1の発明に係るミネラル放出材10を用いる。これらミネラル放出材片58は、収容空間59内に多数収容されるように大きさが数ミリメートルから数センチメートルの小片となっている。このように、ミネラル放出材片58は、所望のミネラル成分12A、12B、12Cを所望の比率で混合させた原料13を、収容空間59内に収容可能な大きさで多種の形状に成型し、高温(セ氏600度以上)で焼結して形成される。
【0033】
これらミネラル放出材片58は、成型時、表面が凹凸に形成される。これらミネラル放出材片58は、ミネラル成分12A、12B、12Cの比が異なる多種のものから構成される。これらミネラル放出材片58は、使用目的に応じて適宜選択して携帯容器51に取り換え可能に収容されるようになっている。なお、携帯容器51には、ミネラル放出材片58だけでなく、例えば、ミネラルの原石57である電気石、トルマイトやリチア、白金、水晶、蛍石、ブリッタ、黒曜石、麦飯石および酸化リチウム含有鉱石等の波動鉱石、亜鉛、銅、鉄、セレンおよびマンガン等の抗酸化鉱石、ゲルマニウム含有鉱石等を適宜選択して一緒に収容させるようにしてもよいし、例えば、有機質のミネラル成分12orgを収容させるようにしてもよい。
【0034】
次に、本発明の第3の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を用いた携帯容器51の作用について説明する。この携帯容器51は、分離された容器片52、53の一方に、ミネラル成分12A、12B、12C比が異なる多種のミネラル放出材片58のうちから所望のミネラル放出材片58を選択して収容し、他方をねじ部を介して連結する。この携帯容器51は、持ち歩き可能な大きさに形成されているので、どこにでも使用者が携帯することができる。使用時には、携帯容器51から取り出したミネラル放出材片58を飲料水の注がれた容器に漬けると、飲料水はミネラル放出材片58と触れ、飲料水中にミネラル成分が放出される。使用後は、ミネラル放出材片58を引き上げ、水分をふき取り携帯容器51に収容すると、再び携帯することができる。
【0035】
このように、第3の発明に係る携帯容器51では、所望のミネラル成分12A、12B、12Cが所望の比で含まれるミネラル放出材片58を選択して持ち運ぶことができ、いつでもどこでも希望するミネラル成分を摂取することができる。また、ミネラル放出材片58は携帯容器51の内部に収容されているので、衛生上清潔に保つことができる。なお、ミネラル放出材片58を内部に収容した携帯容器51自体を直接飲料水の注がれた容器に漬けるようにしてもよい。
【0036】
なお、携帯容器51に収容するミネラル放出片58は上述のように多数の小片に限られるものではなく、第1の発明のミネラル放出材10のように大きさが数センチメートルのものを1個収容するようにしてもよい。また、容器片52、53は、石、金属、合成樹脂、ガラス等の結合材から構成するようにしているが、この結合材に第1の発明に係るミネラル放出材10を含有させるようにしてもよい。また、携帯容器51には、貫通孔54を設けているがこれに限られるものではなく、貫通孔54を設けないで、ミネラル放出材10を密閉して携帯するようにしてもよい。
【0037】
なお、上記実施の形態に係る携帯容器51では、収容されるミネラル放出片58を多種のミネラル成分のみを粉末化して混合し、これを原料として成型するようにしているがこれに限られるものではなく、粉末化されたミネラル成分にこれらミネラル成分を結合する結合材としての役割を果たす粘土、ガラス、金属、合成樹脂等の結合材と半導体成分とを混合し、これを原料として成型するようにしてもよい。
【0038】
次に、本発明の第4の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を用いた炊飯器61について図6に基づいて説明する。この炊飯器61は、上記第2の発明では、ミネラル放出材10を飲食容器の少なくとも一部に使用するようにしているのに対し、炊飯器61の内部に収容される内釜62とこの内釜62を密閉する内蓋63とのうち少なくともいずれか一方を、ミネラル放出材10から構成した点が異なっている。炊飯器61は、図6に示すように、内釜62を内部に収容する外釜64と、外釜64に開閉可能に蝶着されるとともに内側に内蓋63が着脱可能に取り付けられた蓋65とを備えて構成される。
【0039】
この炊飯器61は、内釜62に研いだお米を水に漬け、この内釜62を外釜64に収容し、図示しない熱源によりこの内釜62を加熱して炊きあげるようになっている。この炊飯器61は、内釜62と内蓋63とがミネラル放出材10により形成される。ミネラル放出材10は、上記第1ないし第3の発明と同様に形成される。すなわち、内釜62と内蓋63とは、所望のミネラル紛末12A、12B、12Cを所望の比率で水を加えて混ぜ合わせ、さらにこれらミネラル成分を結合させる結合材(例えば、ガラスや金属)を加え、多種のミネラル成分が所望の比率で含まれる原料13を作る。この原料13を内釜62または内蓋63の形状に成型して高温で焼結して形成される。
【0040】
成型時、半導体成分を混合してもよい。また、内釜62または内蓋63のいずれか一方をミネラル放出材10で構成するようにしてもよいし、内釜62の一部または内蓋63の一部をミネラル放出材10で構成するようにしてもよい。また、製造される内釜62または内蓋63の表面に凹凸を多数設けるようにしてもよいし、螺旋状の溝または突部を内面に形成するようにしてもよい。さらに、上記各実施の形態では、ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段を半導体成分から構成しているがこれに限られるものではなく、磁石、鈴、光物(蛍石、夜行塗料)等の促進手段を用いるようにしてもよい。また、結合材に磁石や光物を混合させて成型してもよい。さらに、結合材に有磁性を有する金属を用い、成型焼結後、磁力を加えて磁石化してもよい。また、結合材にミネラル成分を添加するようにしてもよい。その場合、ミネラル成分を含む結合材に磁石や光物を混合させて成型するようにしてもよいし、ミネラル成分を含む結合材で成型した空間にこれら磁石や光物を入れてもよい。
【0041】
また、上記実施の形態および変形例に係るミネラル放出材10、10A、10Bについて、原料13を直径がほぼ2ないし3cm程度の大きさの球状に成型して焼結するのに対し、図7の(A)に示すように、原料成型時、内部に空間125を設けこの空間125内に鈴(ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段)121を納めて焼結させるようにしている点が異なっている。成型された形状は転がりやすいように曲面を有して形成される。このミネラル放出材120は、水中でかつ流れのある室に漬けられ、流れにより揺すられると、内部の鈴121が音を立てるようになっている。ミネラル放出材120はこの鈴121が音を立てる際、鈴121の珠の当たる振動と音の振動とが伝達され、これらの振動によりミネラル成分の放出が促進されるようになっている。鈴121は、原料13とともに焼結してもよいし、成型され焼結された放出材に結合、接続または内蔵させるようにしてよい。なお、図7の(A)に示すように、原料13の外側にさらに原料113Aを設け、多層構造としてもよい。また、空間125を設けず、鈴121を原料13で包み込んで中実とし、その内部に鈴121を設けるようにしてもよい。図7の(B)に示すものは、上記実施の形態および変形例に係るミネラル放出材10、10A、10Bの他の変形例に係るもので、この変形例に係るミネラル放出材123は、上記変形例に係るミネラル放出材120が、原料成型時、空間125の内部に鈴121を納めて成型するようにしているのに対し、磁石(促進手段)124のまわりに空間125を確保して針金126を巻き回して包み込み、この針金126に原料13を張り付け焼結している点が異なっている。このミネラル放出材123では、磁石124が内部に収容されているので、磁力によりミネラル成分の放出が促進されるようになっている。鈴121や磁石124はミネラル成分の放出を促進する促進部材としての役割を果たす。また、他の促進手段として太陽光や電灯の明かりを用いることもできる。ミネラル放出材10、10A、10Bを太陽光や電灯の明かりに曝すとミネラル成分の放出が促進される。また、蛍石をミネラル放出材10、10A、10Bに組み入れるとミネラル成分の放出が促進される。ミネラル放出材は、鈴121や磁石124と結合されていなくともよいが、同一の導線に接続されていればよい。図7の(C)ないし(K)はそれぞれ他の変形例を示している。図7の(K)のものは、開閉蓋を取り付け、内部に収容されたミネラル放出材、ミネラル原石またはミネラル放出促進材のうち少なくともいずれかを取り出し可能にしている。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の第1の発明に係るミネラル放出材によれば、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、持ち運び可能な大きさに成型し、結合させたことにより、ミネラル放出材自体を携帯することができるので、ミネラル放出材を飲料水に投入して所望の比率のミネラル成分を有する飲料水を作ることができ、時間や場所の制約を受けることなく、所望のミネラル成分が含まれる飲料水を容易に得ることができる効果がある。
【0043】
また、本発明の第2の発明に係るミネラル放出材を用いた飲食容器によれば、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、飲食容器の少なくとも一部に使用可能な形状に成型し、その成形体を結合してミネラル放出材を製造し、このミネラル放出材を容器に用いたことにより、飲食容器に食物を入れるか、飲料水を注ぐだけで所望の成分比率のミネラル成分を含む食物や飲料水を容易に得ることができる。
【0044】
さらに、本発明の第3の発明に係る携帯容器によれば、ミネラル放出材を内部に取り換え可能に収容する携帯容器であって、上記ミネラル放出材が、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、上記携帯容器に収容可能な大きさに成型して結合されるようにしたことにより、ミネラル放出材を持ち運びする際、ミネラル放出材の管理がしやすく、衛生上清潔に保つことができるので、ミネラル放出材の持ち運びが便利になる効果がある。
【0045】
また、本発明の第4の発明に係る炊飯器によれば、炊飯器の内部に収容される内釜とこの内釜を密閉する内蓋とのうち少なくともいずれか一方を、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を成型して結合させたミネラル放出材から構成したことにより、炊飯器でご飯を炊くだけで容易に所望のミネラル成分を含んだご飯が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を製造する工程を示す説明図である。
【図2】(A)および(B)はそれぞれ、図1に示すミネラル放出材の第1および第2の変形例を示す説明図である。
【図3】(A)ないし(C)はそれぞれ、図1に示すミネラル放出材の意匠的な変形例を示す説明図である。
【図4】(A)ないし(C)はそれぞれ、第2の発明の第1ないし第3の実施の形態に係るミネラル放出材を用いた飲食容器を示す縦断面図である。
【図5】第3の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を用いた携帯容器を示す一部破断正面図である。
【図6】第4の発明の一実施の形態に係るミネラル放出材を用いた炊飯器を示す一部破断説明図である。
【図7】(A)ないし(K)はそれぞれ、ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ミネラル放出材
12(12A…12N) ミネラル成分
13 原料
14 原料(成型された原料)
Claims (10)
- 所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、持ち運び可能な大きさに成型し結合させたことを特徴とするミネラル放出材。
- 原料には、ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段と、混合される原料を結合させる結合材とのうち少なくともいずれか一方を混合させたことを特徴とする請求項1に記載のミネラル放出材。
- 成型時、表面に凹凸を形成するとともに、結合時、多孔質に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のミネラル放出材。
- 所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、飲食容器の少なくとも一部に使用可能な形状に成型し、この成形体を結合してミネラル放出材を製造し、このミネラル放出材を容器に用いたことを特徴とする飲食容器。
- 原料には、ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段と、混合される原料を結合させる結合材とのうち少なくともいずれか一方を混合させたことを特徴とする請求項4に記載の飲食容器。
- ミネラル放出材を内部に取り換え可能に収容する携帯容器であって、上記ミネラル放出材が、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を、上記携帯容器に収容可能な大きさに成型し、この成型体を結合して製造されることを特徴とする携帯容器。
- 原料には、ミネラル成分の外部への放出を促進する促進手段と、混合される原料を結合させる結合材とのうち少なくともいずれか一方を混合させたことを特徴とする請求項6に記載の携帯容器。
- ミネラル放出材は成型時、表面に凹凸を形成するとともに、結合時、多孔質に形成されることを特徴とする請求項6または7に記載の携帯容器。
- 携帯容器の少なくとも一部にミネラル放出材を用いたことを特徴とする請求項6または7に記載の携帯容器。
- 炊飯器の内部に収容される内釜とこの内釜を密閉する内蓋とのうち少なくともいずれか一方を、所望のミネラル成分を所望の比率で混合させた原料を成型して結合させたミネラル放出材から構成したことを特徴とする炊飯器。
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