JP2000034162A - 陶器作成用原料土およびこれを原料とする陶器とその使用方法 - Google Patents

陶器作成用原料土およびこれを原料とする陶器とその使用方法

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JP2000034162A
JP2000034162A JP10204755A JP20475598A JP2000034162A JP 2000034162 A JP2000034162 A JP 2000034162A JP 10204755 A JP10204755 A JP 10204755A JP 20475598 A JP20475598 A JP 20475598A JP 2000034162 A JP2000034162 A JP 2000034162A
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Yasuo Onishi
康夫 大西
Iwao Matsuzaki
岩男 松崎
Shojiro Nakamura
章次郎 中村
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KOUTOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】pH値及び酸化還元電位を人体によい値に変化
させて水質改善のできる陶器作成用原料土、これを原料
とする陶器およびその使用方法を提供する。 【解決手段】原料土として、焼き物用粘土と、珪酸、カ
ルシウム、ナトリウム、カリウム、酸化鉄、銅、燐酸、
マンガン、ニッケル、コバルト、チタニウム、硫黄、亜
鉛、アルミニウム、マグネシウムを主成分とした多元素
から成る軟質多孔性古代海洋腐植質砂岩の粉末とを混ぜ
合わせたものを用いて液体を内部に溜めることのできる
湯呑み等の陶器を作成するとともに、その外側及び口元
だけに釉薬を塗り、液体と触れる内側部分を素焼き状態
のままにする。かかる陶器に水を入れることで、原料土
に含まれる軟質多孔性古代海洋腐植質砂岩の作用により
その水は弱アルカリ性であって酸化還元電位の低い飲料
に適したものに変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陶器を作成するた
めの原料となる陶器作成用原料土およびこれを原料土と
する陶器とその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の陶器は、いろいろな地域から出る
焼き物用粘土を単一で、もしくは2種以上の焼き物用粘
土同士を混ぜ合わせたものを原料土として用いている。
このような原料土を用いた陶器のうち、楽焼きと称され
るものは800〜950℃程度の温度で、本焼きと称さ
れるもので1200〜1300℃の温度で焼かれてい
る。通常、花瓶や湯呑みのように水などの液体を入れる
陶器では、楽焼き、本焼きとも素焼きと呼ばれる釉薬を
塗らない状態で一度焼き上げ、粘土間の隙間を密着さ
せ、その後釉薬を内側外側共に塗り焼き上げることで、
細かい隙間に釉薬が溶け込み、注入した液体の漏れを防
ぐようにすると共に、表面をガラス状の皮膜で覆ったよ
うにしている。釉薬はその焼き上げる温度によって効力
を発揮するものを使っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】今日までの日本は良質
の水に恵まれてきた。しかし、今日では、主な水源であ
る河川の汚染が無視できない状態になり、新しい水質基
準も施工されているが、大気の汚れも、土壌の汚染も、
最終的には水の中に入ってきているということを、人間
の動物的な本能が察知し、無意識のうちに安全で体にい
い水を求めはじめ、水道水よりもはるかに高いミネラル
ウォーターを買うようになったと言っても過言でない。
【0004】しかしながら、従来の陶器は、単に焼き物
用粘土を単一または混ぜ合わせたものを原料土として用
いているので、水そのものを人体にとってより良い状態
に変化させるという事には、何の力も持たず、注入等し
た液体をただそのまま飲むため、あるいは貯めておくだ
けの器としての機能しか果たしていなかった。
【0005】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、pH値及び酸化還元
電位を人体によい値に変化させて水質を改善することの
できる陶器作成用原料土とこれを原料とする陶器および
その使用方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]陶器(10)を作成するための原料となる陶器
(10)作成用原料土において、焼き物用粘土と、珪
酸、カルシウム、ナトリウム、カリウム、酸化鉄、銅、
燐酸、マンガン、ニッケル、コバルト、チタニウム、硫
黄、亜鉛、アルミニウム、マグネシウムを主成分とする
多元素から成る軟質多孔性古代海洋腐植質砂岩の粉末と
を混ぜ合わせたことを特徴とする陶器(10)作成用原
料土。
【0007】[2]原料土として、焼き物用粘土と、珪
酸、カルシウム、ナトリウム、カリウム、酸化鉄、銅、
燐酸、マンガン、ニッケル、コバルト、チタニウム、硫
黄、亜鉛、アルミニウム、マグネシウムを主成分とした
多元素から成る軟質多孔性古代海洋腐植質砂岩の粉末と
を混ぜ合わせたものを用い、少なくとも素焼き状態のま
まの部分(11)を有することを特徴とする陶器(1
0)。
【0008】[3]液体をその内部に溜めることのでき
る陶器(10)において、原料土として、焼き物用粘土
と、珪酸、カルシウム、ナトリウム、カリウム、酸化
鉄、銅、燐酸、マンガン、ニッケル、コバルト、チタニ
ウム、硫黄、亜鉛、アルミニウム、マグネシウムを主成
分とした多元素から成る軟質多孔性古代海洋腐植質砂岩
の粉末とを混ぜ合わせたものを用い、外側及び液体の出
入口となる口元だけに釉薬を塗り、液体と触れる内側を
素焼き状態のままにしたことを特徴とする陶器(1
0)。
【0009】[4]原料土として、焼き物用粘土と、珪
酸、カルシウム、ナトリウム、カリウム、酸化鉄、銅、
燐酸、マンガン、ニッケル、コバルト、チタニウム、硫
黄、亜鉛、アルミニウム、マグネシウムを主成分とした
多元素から成る軟質多孔性古代海洋腐植質砂岩の粉末と
を混ぜ合わせたものを用いた陶器(10)であって素焼
き状態のままの部分(11)を有するもののうち、前記
素焼き状態のままの部分(11)を水と接触させること
により、前記素焼き状態のままの部分(11)と接触し
た水を弱アルカリ性に変化させるとともに、前記水の酸
化還元電位を減少させることを特徴とする陶器(10)
の使用方法。
【0010】前記本発明は次のように作用する。焼き物
用粘土と軟質多孔性古代海洋腐植質砂岩の粉末とを混ぜ
合わせたものを陶器(10)作成用原料土として作成し
た陶器(10)の素焼き部分に水を触れさせれば、その
水を弱アルカリ性に変えることができるとともに、その
酸化還元電位を下げることができる。
【0011】たとえば、液体をその内部に溜めることの
できる水差し、湯呑み、急須、カップなどの陶器(1
0)を上述の原料土で作成するとともに、その外側及び
液体の出入口となる口元だけに釉薬を塗り、液体と触れ
る内側を素焼き状態のままにしておけば、陶器(10)
内に注いだ水を弱アルカリに変えることができる。また
注いだ状態である程度の時間放置するか撹拌すること
で、水の酸化還元電位を下げることができ、飲用に適し
た水質に改善することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。本実施の形態にかかる陶器は、焼
き物用粘土に、珪酸、カルシウム、ナトリウム、カリウ
ム、酸化鉄、銅、燐酸、マンガン、ニッケル、コバル
ト、チタニウム、硫黄、亜鉛、アルミニウム、マグネシ
ウムを主成分とした40種類以上の多元素から成る軟質
多孔性古代海洋腐植質砂岩(以下ミネストロームとい
う)の粉末を加水しながら、耳たぶ位の固さに混ぜ合わ
せた土塊、もしくは予め前記粉末に水を含ませておいた
物(含水率35%)と混ぜ合わせた土塊を、陶器作成用
の原料土として使用する。
【0013】ミネストロームの粘性が弱く、耐火度も低
いため、混ぜ合わせる際にミネストロームを入れすぎる
と可塑性(形を作りえる性質)がなくなり、伸長性も落
ちるので成形することを困難とするので、その調合には
十分注意をしなければならない。具体的には、焼き物用
粘土とミネストロームとの混合比率は、サラサラ状態
(含水率が0の近い状態)のミネストローム1に対し、
焼き物用粘土(含水率約35%)を1.5以上3.5未
満とするが、限りなく1.5に近い混合比率にすること
が効果を出す上で望ましい。これは、ミネストローム1
に対し、焼き物用粘土を1.5未満にすると可塑性が無
くなり、伸長性が落ちるので成形することが困難とな
り、一方、焼き物用粘土を3.5以上にすると酸化還元
電位が下がらなくなるからである。
【0014】図1から図4は、上述の陶器作成用原料土
を用いて作成したマグカップ10を示している。当該マ
グカップ10を作成するには、まず、轆轤を回し手作業
にて形を作り上げるなり、型に先の陶器作成用原料土を
流し込んで形をつくるなりした後、1週間から2週間、
風通しのよいところにおいて明らかに乾いたと思われる
状態まで自然乾燥させる。その後、素焼き状態にするた
め、燃焼窯にて約10時間焼成し、窯内温度計にて常温
より700℃の温度に達したことを確認した時点で火を
止め、窯内温度を常温状態になるまで約40時間自然冷
却し、窯内温度計により外気温との一致を確認した後、
マグカップ10を窯より取り出す。
【0015】こうして得た素焼き状態のマグカップ10
に、その内側を素焼き状態に保つため撥水剤を塗り、釉
薬の浸し掛けをする。これを何時間か放置して陶器に染
み込ませ、その後、燃焼窯に入れ、窯内温度計にて常温
より1180℃に達するまで約15時間燃焼させ、11
80℃の温度に達したことを確認した時点で、その温度
を維持しつつ30分間燃焼を続ける。
【0016】その後、火を止め、窯内部温度が常温状態
になるまで約48時間かけて自然冷却し、窯内温度計に
より外気温との一致を確認した後、マグカップ10を窯
より取り出す。内側に塗った撥水剤は、焼成の際に熔け
てなくなりその効果を失わせ、影響を陶器には残さな
い。その後、混ぜ合わせるミネストロームの主成分の一
つが、1150度を越えると融解点に達し気体化するた
め、陶器の素焼き部分(釉薬の掛かっていない所)に、
直径1〜2mm程度の粒13が吹き出てくるので、細かい
サンドペーパーを用いて、陶器面と均一に、滑らかにな
るような作業をする。以上の工程を経て、目的の陶器が
提供される。
【0017】完成したマグカップ10は、撥水剤を塗っ
たところ以外の部分が釉薬の塗られた部分12になって
おり、マグカップ10の内側などの撥水剤を塗った部分
が素焼き状態のままの部分11になっている。ここで
は、マグカップ10の内側の底部15や糸尻16の部分
も素焼き状態になっており、持ち手14等を含み図4の
太線で示した箇所に釉薬が塗られている。
【0018】軟質多孔性古代海洋腐植質砂岩とは、天然
に産出する自然石で、動物ミネラル化石体、貝殻、魚
類、プランクトン、藻類、海草その他生物類が、地殻変
動によって埋没堆積し、約二千万年を経過した物質であ
る。
【0019】窯の燃焼手段としては、プロパンガス、天
然ガス、電気、薪を使って熱源とする方法があり、焼成
法としては、酸化炎によるもの、還元炎によるものとが
あるが、本発明における陶器では、注入した液体と、釉
薬を掛けていない素焼き部分とを接触させることができ
れば、燃焼手段、焼成法はどの方法を採っても差し支え
ない。
【0020】また、マグカップ10など本発明にかかる
陶器を提供するについて、窯内温度が1200℃を越え
ると、素焼き状態の陶器が燃焼の過程で、『腰を付く』
という、形を保てないで変形してしまう状態に窯内でな
ってしまう。このため、窯内温度が1100℃を越えた
辺りからは、細心の注意を払ってその適正なる温度の保
持に気をつけなければならない。
【0021】燃焼温度の調整については、窯内温度計に
よる手動での方法と共に、コンピューター制御による窯
内温度管理を可能にした窯もあるので、その窯におい
て、適正なる温度管理をあらかじめプログラミングした
ソフトを使用しての、コンピューター制御による手段
も、目的の陶器を提供するための同一の方法である。
【0022】なお、混合するミネストローム粉末の大き
さにより、素焼き部分に直径1〜2〓程度の粒状のもの
が吹き出ることを前述したが、釉薬を塗った部分12に
も、直径1〜2〓程度の吹き出物状の黒い粒が、釉薬と
素焼き部分の間に、あるいは釉薬を突き破って表面に現
れ出ることがある。
【0023】次に作用を説明する。ミネストローム粉末
を、やかんに入れて水と混ぜ合わせたものを火にかけ沸
騰させた液体を、コーヒー用ドリップ装置を使い、ペー
パーフィルターにて濾過してミネストローム粉末の固体
分を取り除き、飲用するに抵抗のない状態にしたものを
衛生試験場へ検査に出したところ、pH値で、注入した
水道水と同じ水道蛇口から採取した水のpH値7.0か
ら、弱アルカリへの変化を示す7.8という値の結果を
得た。
【0024】また、ミネストローム原石(砂岩)を80
0度で焼いたものを、受水槽(3立方メートル)に約2
0キログラム入れ2年経過した水を同所へ検査に出した
ところ、pH値で7.4という弱アルカリ水の値を得
た。上記2点の検査の結果として、図5の表20に示す
ように、『飲用に適合する』という判定を得ている。
【0025】さらに、液体を評価する方法の一つに酸化
還元電位が有り、酸化還元電位測定器によって上記液体
について測定したところ、フィルターで濾過した液体は
+220mV、水道水は+770mV、焼いたミネスト
ローム石を入れた受水槽の水は+340mVという値を
得た。
【0026】酸化還元電位の測定値はミリボルト(m
V)の単位で表され、プラスの値が大きいほど、その環
境は酸化反応が起こりやすい雰囲気で、酸化力の強い条
件であると判断できる。逆に還元反応が起こりやすい環
境では、測定値はマイナスで大きい値を示す。
【0027】たとえば、酸素で+815mV、水素で−
420mVという値を示し、+200mVで酸化と還元
の中間を示す。『霊水』や『聖水』と呼ばれる湧水は地
中の還元環境を通って湧き出てるため、+200mV以
下のレベルを示すことがほとんどである。
【0028】接触した水に対してこのような効果をもた
らすミネストロームを含んだ原料土を用いた上述のマグ
カップ10等の陶器においても、同様の結果が得られ
た。たとえば、ミネストロームを含む原料土で作成した
マグカップ10等の陶器へ水道水を入れ、静止状態で1
分経過後の液体を、衛生試験所で検査に出したところ、
図6の表30に示すようにpH値で7.2という弱アル
カリ性水に変化しているという結果を得た。
【0029】また酸化還元電位測定器でマグカップ10
内の液体を測定したところ、+755mVという値で、
水道水の+770mVとほとんど変わらない値であった
が、撹拌して再度測定した値は、+650mVを得た。
その後5分おきに撹拌し測定した結果、図7の表40に
示すようになり、30分後の値は+344mVというレ
ベルであった。なお、市販されている全体に釉薬の塗ら
れた陶器に水道水を入れ、何度も撹拌して同様の測定を
行ったが、酸化還元電位は、当初の+770mVから変
わることはなかった。
【0030】ところで、人間の体は、取り込んだ食品を
熱エネルギーに変えることによって体温を維持してい
る。酸素は生命活動をよどみなく行うのに重要な働きを
しているが、生体にとって悪い働きをすることもある。
酸素を取り入れて酸化反応をすると、途中で必ず活性酸
素ができる。活性酸素は生体にとっての異物を攻撃する
という意味では重要だが、役割を終えた活性酸素が残っ
ていると、有用な化合物や正常細胞を傷つけるようなこ
とが起こってくる。
【0031】健康な人ならば、SOD(スーパーオキサ
イドディムスターゼ)という活性酸素除去酵素が、活性
酸素が役目を終えると、次の反応が起こらないうちに除
去する。しかし活性酸素が大量に生成された場合、SO
Dの生成が追いつかなくなり、活性酸素・フリーラジカ
ルが残ってしまい、正常細胞を酸化していく。酸化され
た細胞は、さびついて正常に動かなくなり、ガンをはじ
めとする数々の病気の原因になっていくということが、
医学界でいわれている。
【0032】人間のエネルギーのもとになっている腸
は、環境が還元雰囲気に保たれている結果、腸内微生物
が活発に働き、食べたものを有用に変えてくれている。
還元力の強いものを体内に入れることにより、健康を保
つことができる。つまり、酸化還元電位の低い物を体内
に取り込むことが大事であり、酸化還元電位の低い水や
食品は、体を酸化させる活性酸素・フリーラジカルを分
解・消去する働きがあって、SODを助けると考えられ
る。
【0033】上述のようにミネストロームを含む陶器作
成用原料土として用いたマグカップ10などの陶器は、
若干の撹拌により、内部の水を中性から弱アルカリ性に
変えるとともに、健康によいとされる還元水の方向へ酸
化還元電位が下げるので、たとえば、ミネストロームを
含む陶器作成用原料土によって飲料用の水差し、湯呑
み、急須、カップ類など水を使う飲み物全般の器を作成
すれば、これを使用することにより、使用者は意識しな
いうちに健康体へと導かれる。
【0034】以上説明した実施の形態では、ミネストロ
ームを含む陶器作成用原料土を用いてマグカップ10な
どを作成し飲料水の水質改善を行ったが、アルカリ水を
好む生け花をいけるための花瓶、水盤として使うことに
より、今まで以上の期間、その花を活き活きと持たすこ
とができるものと思われる。また、通常+300〜40
0mVの水を観賞魚は好むとされているので、ミネスト
ロームを含む陶器作成用原料土を用いて飾り置物等を作
成し、これを観賞魚用水槽内に入れることで、水槽内の
水が絶えず循環され、観賞魚の生育に好ましい状態が形
成される。なお、図8に、実施の形態で用いたミネスト
ロームの成分分析結果を示しておく。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、焼き物用粘土と軟質多
孔性古代海洋腐植質砂岩の粉末とを混ぜ合わせたものを
陶器作成用原料土としたので、これを原料土として作成
した陶器の素焼き部分に触れる水を弱アルカリ性であっ
て酸化還元電位の低いものに変えることができる。たと
えば、当該原料土によって水差しや湯呑み等を作成すれ
ば、良質の飲料水を容易に得ることができるほか、花
瓶、水盤あるいは観賞魚用水槽内に入れる飾り置物に応
用することで、生け花の寿命を延ばしたり観賞魚にとっ
て好ましい生育環境を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るマグカップを示す
断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るマグカップを示す
正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るマグカップを示す
上面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るマグカップを示す
底面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るマグカップに1分
間溜めた後の水と基準水道水との水質検査結果を示す説
明図である。
【図6】ミネストローム固体を入れて沸騰させたものと
ミネストローム固体を2年間入れて置いた受水槽内の水
と基準水道水との水質検査結果を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るマグカップ内に入
れた水と通常のマグカップに入れた水の酸化還元電位の
変異を示す説明図である。
【図8】ミネストロームの成分分析結果を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10…マグカップ 11…素焼き状態のままの部分 12…釉薬の塗られた部分 13…粒 14…持ち手 15…底部 16…糸尻

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陶器を作成するための原料となる陶器作成
    用原料土において、 焼き物用粘土と、珪酸、カルシウム、ナトリウム、カリ
    ウム、酸化鉄、銅、燐酸、マンガン、ニッケル、コバル
    ト、チタニウム、硫黄、亜鉛、アルミニウム、マグネシ
    ウムを主成分とする多元素から成る軟質多孔性古代海洋
    腐植質砂岩の粉末とを混ぜ合わせたことを特徴とする陶
    器作成用原料土。
  2. 【請求項2】原料土として、焼き物用粘土と、珪酸、カ
    ルシウム、ナトリウム、カリウム、酸化鉄、銅、燐酸、
    マンガン、ニッケル、コバルト、チタニウム、硫黄、亜
    鉛、アルミニウム、マグネシウムを主成分とした多元素
    から成る軟質多孔性古代海洋腐植質砂岩の粉末とを混ぜ
    合わせたものを用い、少なくとも素焼き状態のままの部
    分を有することを特徴とする陶器。
  3. 【請求項3】液体をその内部に溜めることのできる陶器
    において、 原料土として、焼き物用粘土と、珪酸、カルシウム、ナ
    トリウム、カリウム、酸化鉄、銅、燐酸、マンガン、ニ
    ッケル、コバルト、チタニウム、硫黄、亜鉛、アルミニ
    ウム、マグネシウムを主成分とした多元素から成る軟質
    多孔性古代海洋腐植質砂岩の粉末とを混ぜ合わせたもの
    を用い、 外側及び液体の出入口となる口元だけに釉薬を塗り、液
    体と触れる内側を素焼き状態のままにしたことを特徴と
    する陶器。
  4. 【請求項4】原料土として、焼き物用粘土と、珪酸、カ
    ルシウム、ナトリウム、カリウム、酸化鉄、銅、燐酸、
    マンガン、ニッケル、コバルト、チタニウム、硫黄、亜
    鉛、アルミニウム、マグネシウムを主成分とした多元素
    から成る軟質多孔性古代海洋腐植質砂岩の粉末とを混ぜ
    合わせたものを用いた陶器であって素焼き状態のままの
    部分を有するもののうち、前記素焼き状態のままの部分
    を水と接触させることにより、前記素焼き状態のままの
    部分と接触した水を弱アルカリ性に変化させるととも
    に、前記水の酸化還元電位を減少させることを特徴とす
    る陶器の使用方法。
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