JP2004016828A - ロータリー式発酵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータリー式攪拌装置における回転負荷を軽減し、被処理物の攪拌効率を向上させる。
【解決手段】回転筒体1の回転軸中心に複数の処理ゾーンA、B、Cに各々通気可能な通気固定管2を設ける。望ましくは、通気固定管2の外面に処理ゾーンに区切るための仕切板10および処理ゾーン毎に必要な数の散気管4を取り付け、通気固定管2の内面には通気仕切板を取り付け、さらに回転筒体1の内壁面には回転筒体1の内側に延ばした攪拌翼8を備えるものとする。
【効果】各処理ゾーンにおいて処理に必要な容積を十分に確保でき、回転筒体および攪拌翼に対し少ない負荷で被処理物を効率よく攪拌、混合できる。被処理物への適切な通気を実現する効果もあり、発酵処理を安定して実現できる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機物の発酵処理を目的として使用されるロータリー式攪拌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生ゴミ、家畜糞、農業廃棄物、食品加工残渣、汚泥などの有機質物を好気的に発酵処理して、土壌改良材や有機質肥料として有効に回収したり、減容化して廃棄を容易にしたりする方法の1つとして、ロータリー式発酵装置を用いた発酵装置が知られている。この発酵装置では有機質物を原料として回転筒体内に収容し、所望により回転筒体内を適宜の環境に調整して回転筒体を回転しつつ有機質物を混合、攪拌して発酵処理を行う。発酵処理においては有機質物の混合、攪拌が適当になされる程、発酵効率は向上する。
【0003】
このロータリー式発酵装置について、本願出願人は発酵効率を向上させる観点から改良した装置を提案しており(特開2001−25745号)、該改良された発酵装置を図5、6に基づいて説明する。
【0004】
該発酵装置は、内面に掻き板21を有する回転筒体20と回転筒体20の回転軸中心に独立して回転制御可能な回転軸22を設け、前記回転筒体20の内空間を、有機物30が軸方向に移動可能な複数の処理ゾーンに区切る。原料投入側処理ゾーンにおいて新規原料と発酵が進行している原料を均一に混合させるために軸方向に送る送り攪拌翼23と戻し機能を有する戻し攪拌翼24を取り付ける。それより送り方向側では送り攪拌翼25だけを取り付ける。
【0005】
前記各処理ゾーンの区分は、発酵槽内空間を縦方向に所定の高さまで仕切る弓型板形状の仕切板26を区分数に合わせた枚数配置することにより行われている。該仕切板26は、回転する回転筒体20とは独立して不動に固定されるように、軸方向に沿って配置固定されたタイロッド28…28に取り付けられている。また、回転筒体20の下方部には、回転筒体1内の有機物30に通気をするために、回転筒体20の回転軸方向に沿って通気管28、29が設けられている。該通気管28は、第1の処理ゾーン(投入口側)を対象に通気がなされ、前記通気管29は、第2、第3の処理ゾーン(中央部および排出口側)を対象に通気がなされる。なお、これら通気管28、29は、攪拌翼23〜25の回転軌道上と回転筒体20の内面の掻き板21の回転軌道上との間においてこれらと干渉しないように配置される。また、この発酵装置では、上記回転筒体20と回転軸22とを互いに逆方向に回転させ、回転筒体20と回転軸22の回転速度を変化させて回転させる手段を有している。
【0006】
上記発酵装置の作用、動作について説明すると、第1の処理ゾーン内に投入された新規有機物30は、回転筒体20と送り攪拌翼23と戻し攪拌翼24の攪拌機能により、既に発酵が進行している有機物30と混合、攪拌され、仕切板26により所定の充填率に達するまでは次ゾーンへオーバーフローすることはなく攪拌が継続される。また通気管28からは、有機物30に対し通気がなされ、発酵の促進がなされる。有機物30が所定の充填率に達すると、該有機物30は次第に仕切板26をオーバーフローして次ゾーンへ移動する。
【0007】
第2、第3処理ゾーンに移動した有機物30は攪拌翼25で攪拌されつつ前方に移送される。これら第2、第3処理ゾーンの有機物30に対しては通気管29から通気され、発酵の促進がなされる。なお、発酵処理において上記回転筒体20および回転軸22の回転は、間欠運転により行うこともできる。この間欠運転により原料を練りすぎることが防止できる。この際にも前記した下方通気効果により有機物の発酵は好気的に維持されている。よってコンパクトな装置内においても有機物の発酵を十分に進行させて高減容化を実現させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記処理に用いられる原料は当初含水率が高く、粘性もあるので、回転筒体と回転軸とを逆方向に回転させる攪拌、混合では、非常に高い負荷が回転筒体の内面の掻き板や各攪拌翼にかかる。特に攪拌軸に取り付けている攪拌翼は回転筒体の内面の掻き板に比べ長いので、変形しやすく、場合によっては折れてしまう。このため攪拌翼を太くしたり、補強部材を取り付けたりして強度を高めて、上記変形、破損を防ぐことも考えられる。しかし、回転軸に攪拌翼を取り付けているため原料充填部分に対する攪拌翼の占有容積は大きく、攪拌翼を太くしたり、補強部材を取り付けると処理空間に対する攪拌翼の占有容積率が高くなって有機物の処理効率が悪くなる。
【0009】
また、これまで回転筒体内部の充填原料に通気をする場合、通気管は攪拌翼の回転軌道上と回転筒体の内面の掻き板の回転軌道上との間で、回転筒体の軸方向と平行という限られた空間にしか設置することができなかった。このため、通常、通気管は回転筒体の底部に設置され、原料の底部から通気しているが、充填原料中への通気は部分的には不十分になりやすい。また各処理ゾーン毎に通気管を設置するには設置本数に限界があり、各処理ゾーンに適した通気条件で通気を行うことを困難にしている。さらに原料を充填した回転筒体が回転する際に、通気管により大きな抵抗が発生し、駆動装置に対する負荷が大きくなるという問題もある。
【0010】
さらに原料の性状、発酵状態によっては攪拌翼の角度を変化させたい場合があるが、これまでの攪拌翼では、角度調整が必要なたびに内部の原料を取り除き、その後、回転筒体に設けた点検口から回転筒体の中に作業員が入り取り付け角度を変える作業を行う必要があり、作業効率が悪いという問題があった。
【0011】
本発明は上記のような従来装置の課題を解決するためになされたものであり、回転筒体の中心軸に取り付けていた独立して攪拌翼を回転できる攪拌軸を設けず、必要処理容積を十分に確保したまま、攪拌機能を向上させることができる攪拌装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明のロータリー式発酵装置のうち、請求項1記載の発明は、被処理物を収容して回転しつつ攪拌する回転筒体と、該回転筒体の中心軸に沿って配置されて回転筒体内への通気路となる通気固定管とを備えており、前記回転筒体内は、軸方向において複数の処理ゾーンに区分されているとともに該区分の1以上が通気用区分とされており、前記通気固定管は、該通気用区分に対し各々個別に通気可能とされていることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載のロータリー式発酵装置の発明は、請求項1記載の発明において、前記通気用区分に応じて、各通気用区分への通気量、通気温度を個別に調整可能としたことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載のロータリー式発酵装置の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記通気固定管の外面側に、回転筒体内を、軸方向において複数の処理ゾーンに区切り、かつ上方側を開放した仕切板が設けられており、該仕切板には、回転筒体の回転による被処理物の盛り上がりに対応した背高部を一部に有することを特徴とする。
【0015】
請求項4記載のロータリー式発酵装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記通気固定管に両端をそれぞれ連結して環状にした散気管が回転筒体中心軸と交差する方向に沿って前記回転筒体内に設けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載のロータリー式発酵装置は、請求項4記載の発明において、前記散気管は、前記回転筒体の中心軸を中心とする半円内に位置していることを特徴とする。
【0017】
請求項6記載のロータリー式発酵装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記通気固定管の内側に、前記通気区分に応じて通気固定管内を区切る通気仕切板が設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項7記載のロータリー式発酵装置は、前記通気仕切板は、前記通気固定管の軸方向または軸方向と交差する方向に沿って設けられていることを特徴する。
【0019】
請求項8記載のロータリー式発酵装置は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記回転筒体の内壁に、該筒体の内側に向けて伸長する攪拌翼が取り付けられており、該攪拌翼は、前記取り付け位置において回転筒体外部から内部に向かう方向を中心にして回転可能となっており、該攪拌翼を回転筒体外部から回転調整する回転調整手段を有することを特徴とする。
【0020】
請求項9記載のロータリー式発酵装置は、請求項8記載の発明において、前記攪拌翼は、回転筒体の中心に向かって伸長し、該伸長方向を中心にして360度回転可能とされていることを特徴とする。
【0021】
すなわち、本発明のロータリー式発酵装置によれば、回転筒体内の中心軸に固定された通気固定管を配置したので、回転筒体による回転に際し、回転動力にかかる負荷を軽減して被処理物を十分に攪拌することができる。また固定管に必要な口径は、回転軸として必要な径より小さくなり、回転筒体内部の処理容積に対し占有容積が少なくできる。さらに、被処理物に対する通気を回転筒体内中心に配した上記通気固定管を通して行うので、被処理物に対し均等に通気することが可能になり、発酵効率が向上する。そして、該通気管は、回転筒体内で区分された処理ゾーンに合わせて設定された通気区分毎に個別に通気を行うことができ、請求項2に記載するように通気量や通気温度の調整等により各処理ゾーンに適した通気制御を行うことが可能になり、被処理物の発酵効率を一層向上させる。
【0022】
なお、各通気区分に対する個別の通気では、それぞれの区分が完全に独立していてもよいが、通気区分間で相互に関係を有する状態で通気するものであってもよい。例えば一つの通気区分に対する通気量に対し、他の通気区分に対する通気量が一定の比率になるように通気されるものであってもよい。要は、通気区分毎に定められた条件での通気が可能であればよい。
【0023】
なお、通気管は、複数の通気区分に対応して個別に通気可能とするために、請求項6に記載するように内部に通気仕切板を設けるのが望ましい。該通気仕切板は通気管を軸方向に仕切るものであってもよく、また、該軸方向と交差する方向に仕切るものであってもよい、該通気管は、被処理物の攪拌に際しかかる負荷が比較的小さいため、その径を比較的太くすることができ、内部に通気仕切板を配して複数に仕切る構造を容易に得ることができる。
【0024】
なお、回転筒体の各処理ゾーンの区分は、筒体内を軸方向に仕切る仕切板を通気固定管の外面側に配置することによって行うことができる。この仕切板は、回転筒体内壁に対し、上方側を開放しておき、被処理物が処理ゾーンで所定の充填率に達することにより該被処理物が仕切板をオーバーフローして次の処理ゾーンへと移動する。上記仕切板は、通気固定管に取り付け固定するのが望ましい。これまで仕切板を取り付けるためにはタイロッドを必要としており、タイロッドは回転筒体の内面に取り付けていた掻き板の軌道付近に位置していたので回転筒体の回転に対し負荷となっていた。しかし仕切板を通気固定管に取り付け固定すればタイロッドは必要無くなり、回転筒体が回転する際の負荷は低減し、原料充填部分に対する部材の占有容積も少なくできる。
【0025】
なお、本発明では、回転筒体のみが回転するため、回転筒体内の被処理物は回転筒体の回転に連れて一部に盛り上がりが生じる。この盛り上がりを考慮しないで仕切板の高さを設定すると、所望の時機よりも早く被処理物が仕切板をオーバーフローしてしまい発酵効率を低下させる。一方、仕切板を幅方向全体に亘って高くすると、所定の充填率に達しても被処理物が十分に仕切板をオーバーフローすることができ、処理効率を低下させる。そこで、請求項3に記載するように、上記被処理物の盛り上がりに対応して仕切板の一部に背高部を設けることにより上記問題を解消でき、発酵槽内では適切な滞留日数が確保されて効率的な発酵処理が可能になる。
【0026】
また、上記した通気固定管には、回転筒体内に伸長する散気管を接続することにより被処理物への通気を一層効果的に行うことができる。この散気管の配置位置は、本発明としては特に限定されるものではないが、配管径にあわせて処理ゾーン毎に複数本設けることができる。これにより複数の処理ゾーン毎に適当な量、温度の異なった通気を行うことができ、被処理物中により広く均一に通気を拡散させることができる。
【0027】
また、散気管は、請求項4に記載するように環状にした散気管を回転筒体中心軸と交差する方向に沿って設けるのが望ましい。これにより被処理物に対する通気をより均等にすることを可能にする。また従来の回転筒体底部に配置した通気管は原料を充填した回転筒体が回転する場合、回転筒体の回転方向に対し垂直に設置しているため抵抗が大きいが、上記環状の散気管は、回転筒体の回転方向と同方向またはこれに近い方向に設置するので抵抗が少ない。特に環状とした散気管を上記回転中心軸を中心にする半円内に位置させれば、上記抵抗を一層小さくでき、また、散気管の強度を高めることができ、設計の安全度を高めることができる。
【0028】
また、本発明の発酵装置では、被処理物を効果的に攪拌するために通常は攪拌翼を設ける。この攪拌翼は回転筒体内面や固定管の外面に設けることができるが、固定管側は回転しないため、この攪拌翼にかかる負荷が小さくなる。攪拌翼を取り付ける場所は回転筒体の内面で仕切板および散気管に触れることのないような部分であれば、回転軌道上に1か所に限定されるものではなく、各処理ゾーンにおいて必要処理容積を確保できる範囲であれば、散気管の容積と併せて考慮して複数配置できる。
【0029】
さらに攪拌翼は回転筒体の内壁面に取り付けるのが望ましい。この場合、取り付ける内の数本は、回転筒体の回転に応じて原料充填部でない部分に位置することになるので、原料充填部分に対する攪拌翼部材の占有容積は少なくなる。また攪拌翼は被処理物をより効果的に攪拌するために、回転筒体の中心部近くにまでできるだけ延ばすことが望ましい。この場合、長さに応じた強度を確保するため、取り付け座、補強部材を取り付ける必要があるが、取り付け座、補強部材も回転筒体の内面部分に設けることができるため、攪拌機能を維持しつつ原料充填部分に対する部材の占有容積を少なくできる。
【0030】
また、上記攪拌翼の一部または全部は、請求項8に記載するように回転筒体の内壁に内側に向けて伸長するように取り付けるとともに該取り付け位置において回転調整可能にするのが望ましい。これにより回転筒体外部から上記攪拌翼の角度位置を変更することができ、被処理物の性状等に応じて容易に攪拌翼の配置角度を調整することができる。これにより、これまでのように槽内部に入り作業をする必要もなくなり、安全に作業することができる。
【0031】
本発明による回転筒体の内面に設けた攪拌翼は、仕切板と散気管に触れることのないような部分に取り付ける。これにより攪拌翼は仕切板と散気管の間および散気管と散気管の間を通過し原料が仕切板および散気管に付着、固化することを防ぐことができる。
【0032】
本発明の発酵装置は前述のように有機質物発酵処理に使用する装置として好適だが、本発明としてはこの用途に限定されるものではなく、原料の混合に用いる各種用途の発酵装置として使用することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
断面円形状の回転筒体1が回転駆動装置12によって回転可能に支持されており、この回転筒体1の軸方向端開口部には該開口部を遮へいする回転しないサイドプレート1a、1bが両端部に配置されており、上記回転筒体1と両サイドプレート1a、1bとによってドラム型の発酵装置が構成されている。なおサイドプレート1aには原料を投入する投入口7が設けられ、サイドプレート1bには発酵処理後の製品を排出する排出口11と発酵槽内で発生する臭気を排気する排気口14とが設けられている。
【0034】
上記回転筒体1内の回転軸中心には、回転筒体1内部に通気を行う際の通気路本管となる通気固定管2が軸方向に沿って設置されており、該通気固定管2の両端側はサイドプレート1a、1bに固定されるとともに外側に伸長して図示しない通気供給手段に連結されている。なお、通気固定管2の両端側からの通気においては、それぞれ通気量、通気温度を個別に調整可能としておくのが望ましい。
【0035】
上記通気固定管2の外面側には、回転筒体1内を複数の処理ゾーン(この実施形態では3ゾーン)に区切るための弓形形状の3枚の仕切板10が取り付けられ固定されている。すなわち、この実施形態では、回転筒体1は、投入口7から排出口11に向けて、第1処理ゾーンA、第2処理ゾーンB、第3処理ゾーンCの3つの処理ゾーンに区分されている。なお、回転筒体1の回転により有機物30が攪拌される際に回転筒体1の回転方向に盛り上がるため、上記仕切板10には該盛り上がり部分を支持する背高部10aが一部に設けられている。仕切板10は回転筒体1の下端から所定高さに至るまで原料の移動を阻止し、その上部と回転筒体1上部との隙間を通して原料の移動を許容している。
【0036】
さらに通気固定管2の内面には、通気固定管2内を縦方向に沿って区切る通気仕切板17が取り付けられており、第1処理ゾーンAと第2、第3処理ゾーンB、Cとに量、温度の異なった空気を通気固定管2の両端部から通気することで供給可能としている。すなわち、この実施形態では、第1処理ゾーンAと第2処理ゾーンBとの区分が通気用区分にもなっている。また通気固定管2には、管最下端部が回転筒体1の下端部にほぼ位置し、回転筒体1の回転方向に沿った環状(楕円形状)の散気管4が、仕切板10により仕切られた処理ゾーン毎に複数本ずつ配置されている。よって散気管4からの通気は回転筒体1の下端部から有機物中に拡散する。
【0037】
また回転筒体1の内壁面には、該筒体1の回転中心に向かって垂直に立ち、この垂直に立った軸を回転中心として360度回転可能な攪拌翼8が複数取り付けられている。該攪拌翼8は、固定座15によって回転筒体1に取り付けられており、該攪拌翼8には回転筒体外面に伸長する回転調整軸18が回転調整手段として連結されている。なお、攪拌翼8は、仕切板10により仕切られた処理ゾーン毎に該仕切板10と散気管4に触れることのない空間に伸長している。
また、各攪拌翼8は、上記回転調整軸18の回転によって処理ゾーン毎に角度を変えて配置することができるので、処理ゾーンAにおいては、配置している一部の攪拌翼8が有機物30を投入口7側に戻す機能を果たし、他の攪拌翼8は有機物30を排出口11側に送る機能を果たすように各攪拌翼8の取り付け角度を設定しておく。処理ゾーンB、Cでは、攪拌翼8が有機物30を排出口11側に送る機能を果たすように該攪拌翼8の取り付け角度を設定しておく。
【0038】
次に、上記発酵装置を用いた発酵処理方法を説明する。
投入口7より投入された有機物30は、第1処理ゾーンにAおいて、回転筒体1の回転に連れて回転移動する攪拌翼8による攪拌効果で発酵中有機物と混合される。なお、第1処理ゾーンAでは、上記のように送り機能を有する攪拌翼8と戻し機能を有する攪拌翼8とが設けられており、これらの機能により有機物30が第1処理ゾーンに長く滞留して十分な時間をかけて攪拌される。
【0039】
なお、この攪拌に際し、有機物30は、図2に示すように回転方向に偏って盛り上がり部30aを形成する。この盛り上がり部30aは、仕切板10に設けた背高部10aにより支持されており、オーバーフローが阻止されている。
【0040】
有機物を一定時間攪拌した後、充填有機物に発酵に適切な通気を拡散させるために回転筒体1の回転を一旦止める。しかし本装置では回転筒体1が一定方向に回転し続けた場合、一部の充填有機物30は上記のように回転筒体1の回転方向に盛り上がっており、この状態で通気を行うと、下端部からの通気の約半分は有機物30内を通過せずにバイパスされてしまう。このため、通気に際しては、回転筒体1の一旦回転を停止させた後、充填有機物30が平らに戻るのに必要な時間だけ回転筒体1を逆回転させ、再び停止させる。
【0041】
図3に示すように、上記動作により回転筒体1内に平らに充填された処理ゾーンAの有機物30に対しては、通気固定管2の投入口7側端部から通気することにより下端部の散気管4から空気が拡散して発酵に適切な通気がなされる。これにより有機物30には均一に空気が接触して通過することになり均一な発酵反応が得られる。この回転筒体1における定時間回転→停止→定時間逆回転→定時間停止のサイクルを実施することにより、有機物30は仕切板10(背高部10aを含む)の充填高さを越え徐々に次の第2処理ゾーンBに移動する。該第2処理ゾーンBではこの処理ゾーンに適した量、温度の空気が、通気固定管2の排出口11側端部から通気され、該処理ゾーンBに位置する散気管4から拡散して有機物30に接触し通過することにより、適切な発酵反応が得られる。なお、通気固定管2は、通気仕切板17で仕切られているので、投入口7側から通気される空気と、排出口11側から通気される空気とは混合されることなく分離されている。したがって通気仕切板17の両側で通気量、通気温度を個別に制御することができる。
【0042】
第2処理ゾーンBの有機物30も処理ゾーンAと同様に、定時間回転→停止→定時間逆回転→定時間停止のサイクルを実施することにより、仕切板10(背高部10aを含む)の充填高さを越え徐々に次の第3処理ゾーンCに移動する。第3処理ゾーンCでも、この処理ゾーンCに適した量、温度の空気が、通気固定管2の排出口11側端部から通気され、該ゾーンCに位置する散気管4から拡散して有機物30に接触し通過することにより、適切な発酵反応が得られる。
【0043】
なお、処理ゾーンB、Cでは、通気固定管2の排出口11側から共通して通気されており、通気量、通気温度を同じくしてもよいが、それぞれのゾーンに設けられた散気管4の開口部の大きさや数などを互いに変えて処理ゾーンBと処理ゾーンCとで通気量が異なるようにすることもできる。
このようにして各ゾーンに有機物が滞留して攪拌される間に、有機物30の十分な発酵処理が実施される。その後、第3処理ゾーンの有機物30は排出口11より徐々にオーバーフローし発酵装置外に排出される。
【0044】
また、回転筒体1に取り付けた攪拌翼8の取り付け角度を調整したい場合には、回転筒体1の回転を停止させた状態で、回転筒体1外部から回転調整軸18を操作することにより、攪拌翼8の取り付け角度を容易に調整、変更することもできる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明による発酵処理装置によれば、回転筒体の回転軸中心に複数の処理ゾーンに各々通気を送り込むことができる通気固定管を設けたので、回転攪拌時の負荷を軽減して十分な攪拌を可能にするとともに、各処理ゾーンに適した通気を被処理物に対し均等に行うことができる。
【0046】
また通気固定管の外面に回転筒体の内部を複数の処理ゾーンに区切るための仕切板および処理ゾーン毎に必要な数の散気管を取り付け、通気固定管の内側には必要な処理ゾーン数に合わせて各処理ゾーンに適切な量、温度の通気を処理ゾーン毎に供給可能とする通気仕切板を取り付け、回転筒体の内面に回転筒体の内側に延ばした攪拌翼を備えるものとすれば、各処理ゾーンにおいて被処理物の処理に必要な容積を十分に確保しつつ、回転筒体および攪拌翼に少ない負荷で被処理物を攪拌、混合し、被処理物への適切な通気を実現する効果があり、発酵処理を安定して実現できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す側面図である。
【図2】同じく図1のII−II線断面図である。
【図3】同じく発酵槽回転時の原料充填状態を示す図である。
【図4】同じく発酵槽回転停止時の原料充填状態を示す図である。
【図5】従来のロータリー式発酵装置の構造を示す側面図である。
【図6】同じく縦断面図である。
【符号の説明】
1  回転筒体
2  通気固定管
4  散気管
7  投入口
8  攪拌翼
10  仕切板
10a 背高部
11  排出口
15  固定台座
17  通気仕切板
18  回転調整軸
30  有機物
30a 盛り上がり部

Claims (9)

  1. 被処理物を収容して回転しつつ攪拌する回転筒体と、該回転筒体の中心軸に沿って配置されて回転筒体内への通気路となる通気固定管とを備えており、前記回転筒体内は、軸方向において複数の処理ゾーンに区分されているとともに該区分の1以上が通気用区分とされており、前記通気固定管は、該通気用区分に対し各々個別に通気可能とされていることを特徴とするロータリー式発酵装置。
  2. 前記通気用区分に応じて、各通気用区分への通気量、通気温度を個別に調整可能としたことを特徴とする請求項1記載のロータリー式発酵装置。
  3. 前記通気固定管の外面側に、回転筒体内を軸方向において複数の処理ゾーンに区切り、かつ上方側を開放した仕切板が設けられており、該仕切板には、回転筒体の回転による被処理物の盛り上がりに対応した背高部を一部に有することを特徴とする請求項1または2に記載のロータリー式発酵装置。
  4. 前記通気固定管に両端をそれぞれ連結して環状にした散気管が回転筒体中心軸と交差する方向に沿って前記回転筒体内に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロータリー式発酵装置。
  5. 前記散気管は、前記回転筒体の中心軸を中心とする半円内に位置していることを特徴とする請求項4記載のロータリー式発酵装置。
  6. 前記通気固定管の内側に、前記通気区分に応じて通気固定管内を区切る通気仕切板が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のロータリー式発酵装置。
  7. 前記通気仕切板は、前記通気固定管の軸方向または軸方向と交差する方向に沿って設けられていることを特徴する請求項6記載のロータリー式発酵装置。
  8. 前記回転筒体の内壁に、該筒体の内側に向けて伸長する攪拌翼が取り付けられており、該攪拌翼は、前記取り付け位置において回転筒体外部から内部に向かう方向を中心にして回転可能となっており、該攪拌翼を回転筒体外部から回転調整する回転調整手段を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のロータリー式発酵装置。
  9. 前記攪拌翼は、回転筒体の中心に向かって伸長し、該伸長方向を中心にして360度回転可能とされていることを特徴とする請求項8記載のロータリー式発酵装置。
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