JP2004015374A - パンチルト付ビデオカメラ - Google Patents
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Abstract
【目的】カメラ自身が映像信号又は音声信号の送信状態を判断してカメラヘッドの方向によりユーザに撮影状態にあるか否かを示すことができるパンチルト付ビデオカメラを提供すること。
【構成】光学像を電気信号に変換するビデオカメラ部と、音声を電気信号に変換する音声部と、カメラの方向を所定の範囲内で上下左右の任意の位置に設定できるパンチルタ部と、パンチルタを動かすパンチルタモータと、カメラのメイン機能を実現するCPUと、カメラ内部のプログラムおよびデータを保存するフラッシュメモリと、カメラのインターフェースを提供するUSBインターフェースを有するパンチルト付ビデオカメラにおいて、ビデオ又は音声データがUSBインターフェースによりデータ転送されていないとき、パンチルタの位置は、特定の位置に移動する。
【選択図】 図2
【構成】光学像を電気信号に変換するビデオカメラ部と、音声を電気信号に変換する音声部と、カメラの方向を所定の範囲内で上下左右の任意の位置に設定できるパンチルタ部と、パンチルタを動かすパンチルタモータと、カメラのメイン機能を実現するCPUと、カメラ内部のプログラムおよびデータを保存するフラッシュメモリと、カメラのインターフェースを提供するUSBインターフェースを有するパンチルト付ビデオカメラにおいて、ビデオ又は音声データがUSBインターフェースによりデータ転送されていないとき、パンチルタの位置は、特定の位置に移動する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影方向や画角をリモコンや制御装置を使って変更可能な画像を入力するパンチルト付ビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ電話用カメラや監視カメラ、ネットワークカメラでは、遠隔制御が可能なパンチルタつきビデオカメラが使われている。例えば、最近では特開平2001−285694号“撮像装置およびビデオ会議装置”で説明されているパンチルト付ビデオカメラがある。このような一般的に使われているビデオカメラの接続方法は、アナログビデオ信号、アナログオーディオ信号を出力し、制御は赤外リモコンやRS−232C等によりパソコンから制御されている。例えば、テレビ電話の場合、パンチルタ付カメラは所定の場所に設置され、そのカメラの撮影方向は部屋の内部が撮影できるような方向に向けられている。
【0003】
一見しただけでは、カメラに電源が入っているのか、テレビ電話が接続されていて映像が相手側に流れているのか判断がつきにくい場合が多い。一見してカメラが撮影状態にあるかどうかをユーザに認識させる従来の方法の1つとして、カメラヘッド部にLEDを配置し、電源のON/OFF状態を示しているものがある。又、雲台付カメラを制御するアプリケーションが撮影状態にあるときとないときを区別するために、カメラヘッドの方向を設定する方法も考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カメラヘッドに配置されたLEDは少し離れた場所からだと認識しにくく、電源がON状態であるにも拘らず、電源がOFFであると誤認してしまうことがある。又、これは、LEDの色や昼間等明るい場所では、より認識されにくいといった問題がある。
【0005】
更に、アナログ出力のカメラは、ビデオ信号、オーディオ信号が出力され続けているので、これらの信号がテレビ電話に使われているかどうかの判断はカメラ自身ではできない。そのため、カメラ自身でテレビ電話の通信状態をLED表示させることは不可能である。
【0006】
又、カメラを制御するアプリケーション、例えばテレビ電話アプリケーションでは、該アプリケーションが起動している場合は、カメラヘッドの方向を制御することができるので、テレビ電話通信中と切断中の状態をカメラヘッドの方向で区別させることは可能である、しかし、該アプリケーションが起動しておらず、他のアプリケーションによりカメラが制御された場合、カメラヘッドの方向は任意の方向を向くことになる。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、カメラ自身が映像信号又は音声信号の送信状態を判断してカメラヘッドの方向によりユーザに撮影状態にあるか否かを示すことができるパンチルト付ビデオカメラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、光学像を電気信号に変換するビデオカメラ部と、音声を電気信号に変換する音声部と、カメラの方向を所定の範囲内で上下左右の任意の位置に設定できるパンチルタ部と、パンチルタを動かすパンチルタモータと、カメラのメイン機能を実現するCPUと、カメラ内部のプログラムおよびデータを保存するフラッシュメモリと、カメラのインターフェースを提供するUSBインターフェースを有するパンチルト付ビデオカメラにおいて、ビデオ又は音声データがUSBインターフェースによりデータ転送されていないとき、パンチルタの位置は、特定の位置に移動することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るデスクトップテレビ電話システムの全体構成を示す外観図である。
【0011】
図1において、100はパンチルタ付ビデオカメラ、101はカメラヘッド部、102はマイク集音部、103はパンチルト部である。パンチルト部103がパン方向、チルト方向に動くことにより、カメラヘッド部101を任意の方向に向けることが可能である。該カメラ100は、映像入力と共に音声の入力も可能である。又、図1において、110はパソコン、111はパソコン本体、112はパソコンに接続されるモニタ、113,114はパソコンを制御するためのキーボードとマウスである。
【0012】
パソコン110とカメラ100は、USBケーブル120にて接続されている。テレビ電話は、パソコンにてテレビ電話アプリケーションが実行され、パンチルタ付ビデオカメラ100のビデオ及び音声が使われる。
【0013】
図2はパンチルタ付ビデオカメラ100の内部ブロック図を示したものである。
【0014】
図2において、201はカメラとパソコンを接続するUSBのインターフェース機能を提供するUSBインターフェース部、202はメインCPU、203はパンチルトモータ部、204はパンチルト部、206は映像入力を行うビデオカメラ部、207は音声入力を行う音声部である。該パンチルタ付ビデオカメラは、USBインターフェースでビデオ、音声、そして制御等のデータを流している。そのため、パソコンとは、図1のように、USBケーブルのみで接続され、該ケーブルにて、ビデオ、音声、制御信号の転送が行われている。
【0015】
図3はUSBデータ転送について説明する図である。
【0016】
USBデバイスであるパンチルト付ビデオカメラは、次のようなエンドポイントとデータストリームを持っている。301はアイソクロナスエンドポイントであり、ビデオデータを転送する。302はアイソクロナスエンドポイントであり、音声データを転送する。303はコントロールエンドポイントであり、USBホストであるパソコンとの制御用通信を行う。304はインタラプトエンドポイントであり、パソコンとの制御用通信で使われる。これらのデータストリームがUSBインターフェースによって流れている。
【0017】
次に、本発明の特徴であるカメラの動作に関して説明する。以下のようにカメラは動作すること(スリープポジション機能)により、カメラが撮影状態にあるかどうかをユーザに分かり易く示すことができる。
【0018】
先ず、カメラに電源が投入された後のパンチルタの動作について図2、図4、図5及び図6を用いて説明する。図4はカメラに電源が投入された後のパンチルタ付ビデオカメラの動作フローを示すチャート、図5はカメラヘッドの向きを説明する図、図6はフラッシュメモリ205に保存される情報を示す図である。
【0019】
パンチルタ付ビデオカメラは、電源が投入されているパソコンとUSBケーブルにて接続されている。該状態において、パンチルタ付ビデオカメラに電源が投入されると、内部のCPU202は、USBインターフェース部201により、USBホストであるパソコンとUSBエニュミレーションを開始する(S401)。又、CPUはパンチルトモータ(203)をイニシャライズし、ホームポジションの検出を開始する(S402)。
【0020】
次に、CPUは、ホストからの要求により、ビデオデータ又は音声データの転送を開始するか判断する(S403)。ビデオ及び音声データの転送が開始されない場合、CPUは次にスリープポジション機能が有効であるかを判断する(S404)。該判断はフラッシュメモリ205に書き込まれているスリープポジション機能有効フラグ(図6の601)により判断される。
【0021】
スリープ機能が有効である場合、CPUは、再度フラッシュメモリからスリープポジションのパンチルト位置602を読み出す(S405)。次に、CPUはパンチルトモータ部203に制御信号を送ることにより、パンチルト部204をスリープポジションであるパンチルト位置に設定する。スリープポジションが正面下にカメラヘッドを向けるようなパンチルト位置である場合、図5の503及び504に示されるようにカメラヘッドは向きを変える。501は正面を向いているカメラを正面から見た図であり、502は側面から見た図である。そして、503はスリープポジションに位置したカメラを正面から見た図であり、504は側面から見た図である。
【0022】
次に、CPUは、電源投入時のパンチルト位置をフラッシュのスリープ前ポジション603に書き込む(S407)。該電源投入時のパンチルト位置は、ビデオ又は音声データの転送を開始するときにパンチルト位置を該位置に復帰させるためのものである。
【0023】
これらの動作が終了すると、次のホストからの要求を待つため、CPUは待機状態に入る(S409)。又、S403において、ビデオ又は音声データ転送を開始すると判断した場合、パンチルト位置は、電源投入時のポジションに戻り(S408)、次の処理に移るため待機状態(S409)に入る。又、S404の判断でスリープポジション機能が無効であると判断された場合、パンチルト位置は電源投入時のポジションに戻り(S408)、同じく待機状態(S409)となる。
【0024】
上記のように、パンチルタ付ビデオカメラは、ビデオおよび音声データがUSB転送されない場合、スリープポジションという予め設定されたパンチルト位置にカメラの方向を向ける。上記例では、予め設定されたスリープポジションは、図5の503,504のように、カメラの向きは下側を向いている。又、カメラがビデオ及び音声データを転送しているとき(カメラが撮影状態にあるとき)には、カメラの向きは撮影対象物に向けられる。これらの違いによりユーザは、カメラが撮影状態であるかないかを、カメラの向きにより、すぐに分かるようになっている。
【0025】
次に、カメラを使用したアプリケーションの一例として、テレビ電話を取り上げ、このときのカメラの動作について以下説明する。
【0026】
パソコンを使用したテレビ電話は、H.323等の規格により、ビデオ・音声データの双方向通信を行っている。ビデオ・音声のコーデックは、パソコンにコーデックボードを搭載する場合やソフトウェアで実現する等、様々な方法がある。該テレビ電話アプリケーションへのビデオ及び音声入力として、パンチルタ付ビデオカメラ100を使用する。カメラの電源が投入され、待機状態になるまでの動作は上記と同じである。以下では、待機状態にあるカメラがデータの転送を始めるまでのパンチルト位置に関する動作を図7を用いて説明する。
【0027】
パソコン上にてテレビ電話アプリケーションが開始されると、USBホストであるパソコンは、ビデオ、音声データの転送をカメラに要求する。パンチルタ付ビデオカメラがデータ転送を開始する時、カメラ内部のCPU202は、先ず、スリープポジション機能が有効であるかどうか判断する(S701)。該判断は、フラッシュ(205)に書かれているスリープポジション機能フラグ(図6の601)によりなされる。
【0028】
該機能が有効であるとき、カメラはスリープポジションに位置しているので、スリープポジション機能が実行される前のパンチルト位置にカメラの向きを復帰させる。そのため、CPUは、フラッシュに書かれているスリープ前ポジションを読み出す(S702)。該スリープ前ポジションは、スリープポジション機能が実行されるときのパンチルト位置である。CPUは、該パンチルト位置にカメラヘッドの方向を復帰させるために、パンチルトモータによりパンチルタ部を動かす(S703)。そして、CPUはビデオ及び音声データの転送を開始する(S704)。
【0029】
又、S701でスリープポジション機能が無効であると判断された場合、CPUはパンチルト位置をカメラ自身で変更することなく、データ転送を開始する(S704)。テレビ電話アプリケーションは、カメラから転送されたビデオ及び音声データを使い、テレビ電話の相手話者と映像及び音声による会話が実現される。
【0030】
次に、テレビ電話アプリケーションが終了し、カメラからのデータ転送を停止する場合について図8により説明する。
【0031】
テレビ電話アプリケーションを終了するとき、USBホストであるパソコンからカメラへデータ転送の停止が要求される。カメラ内部のCPUは、スリープポジション機能が有効であるか判断するため、フラッシュに書かれているスリープポジション機能フラグ(601)を読み出す(S801)。該機能が有効であるとき、CPUは更にフラッシュからスリープポジションを読み出す(S802)。
【0032】
次に、CPUは、読み出したスリープポジションにカメラヘッドを向けさせるために、パンチルトモータによりパンチルタ部を動かす(S803)。又、CPUは、スリープポジション機能を実行させる前のパンチルタ位置をフラッシュに書き込む(S804)。該パンチルタ位置は、再度ビデオ及び音声データの転送が開始されたときに、カメラの方向を復帰させる位置を示すものとなる。
【0033】
以上の動作が終了すると、CPUは待機状態(S805)に入る。又、S801にてスリープポジション機能が無効であると判断した場合、S805の待機状態に入る。
【0034】
以上がデータ転送開始・停止時にスリープポジション機能を実行する例である。このように、スリープポジション機能を持つパンチルタ付ビデオカメラでは、カメラ自身がデータ転送状況を判断し、カメラヘッドの方向により、ユーザにカメラが撮影状態にあるかどうかを示すことができる。
【0035】
又、図6に示されているフラッシュ内部のスリープポジション機能フラグ及びスリープポジションは、ユーザにより任意に設定することができる。設定は、USBホストであるパソコンから、USBコントロール転送を使用し、カメラ内部のフラッシュへ書き込みを行う。
【0036】
スリープポジションの設定は、カメラからのビデオデータをパソコンで表示させながらパンチルト位置を決定する。該ポジションは、例えば壁や天井等、意味のない画を撮影する方向が良い。これにより、スリープポジションに設定されたカメラが撮影するビデオを確認することができる等、分かり易いインターフェースで設定することができる。スリープポジションを任意に設定することができることで、例えば部屋の上部に設置されたカメラであれば、スリープポジション位置を天井に向ける位置にすることで、ユーザは、カメラが撮影状態でないことを容易に知ることができる。
【0037】
<実施の形態2>
図9は本発明の実施の形態2に係るパンチルタ付ビデオカメラ内部のブロック図である。
【0038】
図示のパンチルタ付カメラは、LANインターフェースを有し、WEBサーバを有するネットワークカメラである。901はLANインターフェースであり、902はメインCPUである。メインCPUではWEBサーバの機能を実現している。203はパンチルタモータ、204はパンチルトモータ部である。205はフラッシュメモリ、206はビデオカメラ部、207は音声部である。これらは実施の形態1で説明した機能と同じであるので、説明を省略する。
【0039】
LANインターフェースを持つパンチルタ付きビデオカメラの電源を投入されてからのスリープポジション機能に関する動作を図10により説明する。
【0040】
LAN接続されたカメラが電源を投入されると、カメラ内部のCPUは、LANインターフェースを介してLANコンフィグレーションを開始する(S1001)。次に、CPUは、パンチルトモータをイニシャライズし、ホームポジションの検出を開始する(S1002)。次に、CPUは、スリープポジション機能が有効であるかを判断する(S1003)。この判断は、フラッシュメモリに書き込まれているスリープポジション機能フラグを読み出すことにより判断する。スリープポジション機能が有効である場合、CPUは更にフラッシュメモリに書き込まれているスリープポジションを読み出す(S1004)。
【0041】
次に、CPUはパンチルトモータ部に制御信号を送ることにより、パンチルト部をスリープポジションであるパンチルト位置に設定する(S1005)。又、CPUは、電源投入時のパンチルト位置をフラッシュにあるスリープ前ポジションパンチルト位置に書き込む(S1006)。該パンチルト位置は、カメラからビデオ及び音声のデータ転送が開始される時、復帰する位置となる。これらの動作が終了すると、次のCPU処理に移る(S1007)。又、S1003にてスリープポジション機能が無効と判断された場合には、次のCPU処理に移る(S1007)。
【0042】
パンチルタ付ビデオカメラが接続されているLAN上の、或るパソコンからカメラの映像を見たいときには、カメラのWEBサーバにアクセスし、ビデオ及び音声データの送信要求を行う。パンチルタ付ビデオカメラは、ビデオ及び音声データの送信要求があった場合、図7に示されたフローにより、スリープポジション機能が有効であれば、カメラの向きを復帰させ、データの送信を開始する。又、データ転送停止の要求があった場合、図8に示されたフローにより、スリープポジション機能が有効であれば、データ送信を停止し、スリープポジションへカメラの向きを設定する。
【0043】
以上のように、パンチルタ付ビデオカメラは、カメラ自身が持つスリープポジション機能により、ビデオ及び音声データの転送状況によりカメラの方向を自動設定することで、ユーザはカメラが撮影状態でないことを容易に知ることができる。
【0044】
<実施の形態3>
図11は本発明の実施の形態3に係るパンチルト付ビデオカメラ内部のブロック図である。
【0045】
図示のパンチルタ付カメラは、レンズシャッター機能(1101)を有し、CPU(202)からの制御により自動的に開閉可能である。本実施の形態では、ビデオ及び音声のインターフェースはUSBであるが、実施の形態2のようなLANインターフェースであっても良い。
【0046】
カメラ内部のCPUは、ビデオ及び音声のデータ転送が開始された場合にレンズシャッターを開けるように制御する。又、データ転送が終了すると、レンズシャッターを閉じる。
【0047】
このようにレンズシャッターを制御することにより、ユーザにカメラが撮影状態でないことを容易に知らせることができる。又、レンズシャッターの制御と同時に、実施の形態1,2で説明したスリープポジション機能を実行すると、更にユーザは撮影状態を認識し易くなる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明のパンチルト付ビデオカメラは、スリープポジション機能により、ビデオ及び音声データが転送されていないときには、壁等の方向を向く。これによりユーザは、カメラが撮影状態でないことが見た目で分かり、安心感を得られる。
【0049】
又、該機能はスリープポジションを任意に設定できるので、カメラの設置場所を限定することがない。
【0050】
従来では、パソコン側からカメラの方向を制御して、撮影状態でない場合には、壁を向けるようにする等していたが、該アプリケーションが起動していない場合やこれらを考慮しないアプリケーションが使われる場合、カメラの方向に意味を持たせることはできなかった。
【0051】
本発明では、パソコンからでなく、カメラ自身がビデオ及び音声データの転送状況を判断してカメラの方向(及びレンズシャッター)を制御することにより、ユーザは容易にカメラの撮影状態を把握することができ、安心感をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デスクトップテレビ電話システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明のパンチルタ付ビデオカメラの内部ブロック図である。
【図3】パンチルタ付ビデオカメラにおけるUSBデータ転送に関する図である。
【図4】電源投入後のパンチルタ付ビデオカメラの動作フロー図である。
【図5】カメラの方向を説明する図である。
【図6】フラッシュメモリに保存される情報でを示す図である。
【図7】データ転送開始時の動作フロー図である。
【図8】データ転送停止時の動作フロー図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係るパンチルタ付ビデオカメラの内部ブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態2における電源投入後の動作フロー図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係るパンチルタ付ビデオカメラの内部ブロック図である。
【符号の説明】
100 パンチルタ付ビデオカメラ
101 カメラヘッド部
102 マイク集音部
103 パンチルト部
110 パソコン
111 パソコン本体
112 モニタ
113 キーボード
114 マウス
201 USBインターフェース部
202 カメラメインCPU
203 パンチルトモータ部
204 パンチルト部
205 フラッシュメモリ
206 ビデオカメラ部
207 音声部
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影方向や画角をリモコンや制御装置を使って変更可能な画像を入力するパンチルト付ビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ電話用カメラや監視カメラ、ネットワークカメラでは、遠隔制御が可能なパンチルタつきビデオカメラが使われている。例えば、最近では特開平2001−285694号“撮像装置およびビデオ会議装置”で説明されているパンチルト付ビデオカメラがある。このような一般的に使われているビデオカメラの接続方法は、アナログビデオ信号、アナログオーディオ信号を出力し、制御は赤外リモコンやRS−232C等によりパソコンから制御されている。例えば、テレビ電話の場合、パンチルタ付カメラは所定の場所に設置され、そのカメラの撮影方向は部屋の内部が撮影できるような方向に向けられている。
【0003】
一見しただけでは、カメラに電源が入っているのか、テレビ電話が接続されていて映像が相手側に流れているのか判断がつきにくい場合が多い。一見してカメラが撮影状態にあるかどうかをユーザに認識させる従来の方法の1つとして、カメラヘッド部にLEDを配置し、電源のON/OFF状態を示しているものがある。又、雲台付カメラを制御するアプリケーションが撮影状態にあるときとないときを区別するために、カメラヘッドの方向を設定する方法も考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カメラヘッドに配置されたLEDは少し離れた場所からだと認識しにくく、電源がON状態であるにも拘らず、電源がOFFであると誤認してしまうことがある。又、これは、LEDの色や昼間等明るい場所では、より認識されにくいといった問題がある。
【0005】
更に、アナログ出力のカメラは、ビデオ信号、オーディオ信号が出力され続けているので、これらの信号がテレビ電話に使われているかどうかの判断はカメラ自身ではできない。そのため、カメラ自身でテレビ電話の通信状態をLED表示させることは不可能である。
【0006】
又、カメラを制御するアプリケーション、例えばテレビ電話アプリケーションでは、該アプリケーションが起動している場合は、カメラヘッドの方向を制御することができるので、テレビ電話通信中と切断中の状態をカメラヘッドの方向で区別させることは可能である、しかし、該アプリケーションが起動しておらず、他のアプリケーションによりカメラが制御された場合、カメラヘッドの方向は任意の方向を向くことになる。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、カメラ自身が映像信号又は音声信号の送信状態を判断してカメラヘッドの方向によりユーザに撮影状態にあるか否かを示すことができるパンチルト付ビデオカメラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、光学像を電気信号に変換するビデオカメラ部と、音声を電気信号に変換する音声部と、カメラの方向を所定の範囲内で上下左右の任意の位置に設定できるパンチルタ部と、パンチルタを動かすパンチルタモータと、カメラのメイン機能を実現するCPUと、カメラ内部のプログラムおよびデータを保存するフラッシュメモリと、カメラのインターフェースを提供するUSBインターフェースを有するパンチルト付ビデオカメラにおいて、ビデオ又は音声データがUSBインターフェースによりデータ転送されていないとき、パンチルタの位置は、特定の位置に移動することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るデスクトップテレビ電話システムの全体構成を示す外観図である。
【0011】
図1において、100はパンチルタ付ビデオカメラ、101はカメラヘッド部、102はマイク集音部、103はパンチルト部である。パンチルト部103がパン方向、チルト方向に動くことにより、カメラヘッド部101を任意の方向に向けることが可能である。該カメラ100は、映像入力と共に音声の入力も可能である。又、図1において、110はパソコン、111はパソコン本体、112はパソコンに接続されるモニタ、113,114はパソコンを制御するためのキーボードとマウスである。
【0012】
パソコン110とカメラ100は、USBケーブル120にて接続されている。テレビ電話は、パソコンにてテレビ電話アプリケーションが実行され、パンチルタ付ビデオカメラ100のビデオ及び音声が使われる。
【0013】
図2はパンチルタ付ビデオカメラ100の内部ブロック図を示したものである。
【0014】
図2において、201はカメラとパソコンを接続するUSBのインターフェース機能を提供するUSBインターフェース部、202はメインCPU、203はパンチルトモータ部、204はパンチルト部、206は映像入力を行うビデオカメラ部、207は音声入力を行う音声部である。該パンチルタ付ビデオカメラは、USBインターフェースでビデオ、音声、そして制御等のデータを流している。そのため、パソコンとは、図1のように、USBケーブルのみで接続され、該ケーブルにて、ビデオ、音声、制御信号の転送が行われている。
【0015】
図3はUSBデータ転送について説明する図である。
【0016】
USBデバイスであるパンチルト付ビデオカメラは、次のようなエンドポイントとデータストリームを持っている。301はアイソクロナスエンドポイントであり、ビデオデータを転送する。302はアイソクロナスエンドポイントであり、音声データを転送する。303はコントロールエンドポイントであり、USBホストであるパソコンとの制御用通信を行う。304はインタラプトエンドポイントであり、パソコンとの制御用通信で使われる。これらのデータストリームがUSBインターフェースによって流れている。
【0017】
次に、本発明の特徴であるカメラの動作に関して説明する。以下のようにカメラは動作すること(スリープポジション機能)により、カメラが撮影状態にあるかどうかをユーザに分かり易く示すことができる。
【0018】
先ず、カメラに電源が投入された後のパンチルタの動作について図2、図4、図5及び図6を用いて説明する。図4はカメラに電源が投入された後のパンチルタ付ビデオカメラの動作フローを示すチャート、図5はカメラヘッドの向きを説明する図、図6はフラッシュメモリ205に保存される情報を示す図である。
【0019】
パンチルタ付ビデオカメラは、電源が投入されているパソコンとUSBケーブルにて接続されている。該状態において、パンチルタ付ビデオカメラに電源が投入されると、内部のCPU202は、USBインターフェース部201により、USBホストであるパソコンとUSBエニュミレーションを開始する(S401)。又、CPUはパンチルトモータ(203)をイニシャライズし、ホームポジションの検出を開始する(S402)。
【0020】
次に、CPUは、ホストからの要求により、ビデオデータ又は音声データの転送を開始するか判断する(S403)。ビデオ及び音声データの転送が開始されない場合、CPUは次にスリープポジション機能が有効であるかを判断する(S404)。該判断はフラッシュメモリ205に書き込まれているスリープポジション機能有効フラグ(図6の601)により判断される。
【0021】
スリープ機能が有効である場合、CPUは、再度フラッシュメモリからスリープポジションのパンチルト位置602を読み出す(S405)。次に、CPUはパンチルトモータ部203に制御信号を送ることにより、パンチルト部204をスリープポジションであるパンチルト位置に設定する。スリープポジションが正面下にカメラヘッドを向けるようなパンチルト位置である場合、図5の503及び504に示されるようにカメラヘッドは向きを変える。501は正面を向いているカメラを正面から見た図であり、502は側面から見た図である。そして、503はスリープポジションに位置したカメラを正面から見た図であり、504は側面から見た図である。
【0022】
次に、CPUは、電源投入時のパンチルト位置をフラッシュのスリープ前ポジション603に書き込む(S407)。該電源投入時のパンチルト位置は、ビデオ又は音声データの転送を開始するときにパンチルト位置を該位置に復帰させるためのものである。
【0023】
これらの動作が終了すると、次のホストからの要求を待つため、CPUは待機状態に入る(S409)。又、S403において、ビデオ又は音声データ転送を開始すると判断した場合、パンチルト位置は、電源投入時のポジションに戻り(S408)、次の処理に移るため待機状態(S409)に入る。又、S404の判断でスリープポジション機能が無効であると判断された場合、パンチルト位置は電源投入時のポジションに戻り(S408)、同じく待機状態(S409)となる。
【0024】
上記のように、パンチルタ付ビデオカメラは、ビデオおよび音声データがUSB転送されない場合、スリープポジションという予め設定されたパンチルト位置にカメラの方向を向ける。上記例では、予め設定されたスリープポジションは、図5の503,504のように、カメラの向きは下側を向いている。又、カメラがビデオ及び音声データを転送しているとき(カメラが撮影状態にあるとき)には、カメラの向きは撮影対象物に向けられる。これらの違いによりユーザは、カメラが撮影状態であるかないかを、カメラの向きにより、すぐに分かるようになっている。
【0025】
次に、カメラを使用したアプリケーションの一例として、テレビ電話を取り上げ、このときのカメラの動作について以下説明する。
【0026】
パソコンを使用したテレビ電話は、H.323等の規格により、ビデオ・音声データの双方向通信を行っている。ビデオ・音声のコーデックは、パソコンにコーデックボードを搭載する場合やソフトウェアで実現する等、様々な方法がある。該テレビ電話アプリケーションへのビデオ及び音声入力として、パンチルタ付ビデオカメラ100を使用する。カメラの電源が投入され、待機状態になるまでの動作は上記と同じである。以下では、待機状態にあるカメラがデータの転送を始めるまでのパンチルト位置に関する動作を図7を用いて説明する。
【0027】
パソコン上にてテレビ電話アプリケーションが開始されると、USBホストであるパソコンは、ビデオ、音声データの転送をカメラに要求する。パンチルタ付ビデオカメラがデータ転送を開始する時、カメラ内部のCPU202は、先ず、スリープポジション機能が有効であるかどうか判断する(S701)。該判断は、フラッシュ(205)に書かれているスリープポジション機能フラグ(図6の601)によりなされる。
【0028】
該機能が有効であるとき、カメラはスリープポジションに位置しているので、スリープポジション機能が実行される前のパンチルト位置にカメラの向きを復帰させる。そのため、CPUは、フラッシュに書かれているスリープ前ポジションを読み出す(S702)。該スリープ前ポジションは、スリープポジション機能が実行されるときのパンチルト位置である。CPUは、該パンチルト位置にカメラヘッドの方向を復帰させるために、パンチルトモータによりパンチルタ部を動かす(S703)。そして、CPUはビデオ及び音声データの転送を開始する(S704)。
【0029】
又、S701でスリープポジション機能が無効であると判断された場合、CPUはパンチルト位置をカメラ自身で変更することなく、データ転送を開始する(S704)。テレビ電話アプリケーションは、カメラから転送されたビデオ及び音声データを使い、テレビ電話の相手話者と映像及び音声による会話が実現される。
【0030】
次に、テレビ電話アプリケーションが終了し、カメラからのデータ転送を停止する場合について図8により説明する。
【0031】
テレビ電話アプリケーションを終了するとき、USBホストであるパソコンからカメラへデータ転送の停止が要求される。カメラ内部のCPUは、スリープポジション機能が有効であるか判断するため、フラッシュに書かれているスリープポジション機能フラグ(601)を読み出す(S801)。該機能が有効であるとき、CPUは更にフラッシュからスリープポジションを読み出す(S802)。
【0032】
次に、CPUは、読み出したスリープポジションにカメラヘッドを向けさせるために、パンチルトモータによりパンチルタ部を動かす(S803)。又、CPUは、スリープポジション機能を実行させる前のパンチルタ位置をフラッシュに書き込む(S804)。該パンチルタ位置は、再度ビデオ及び音声データの転送が開始されたときに、カメラの方向を復帰させる位置を示すものとなる。
【0033】
以上の動作が終了すると、CPUは待機状態(S805)に入る。又、S801にてスリープポジション機能が無効であると判断した場合、S805の待機状態に入る。
【0034】
以上がデータ転送開始・停止時にスリープポジション機能を実行する例である。このように、スリープポジション機能を持つパンチルタ付ビデオカメラでは、カメラ自身がデータ転送状況を判断し、カメラヘッドの方向により、ユーザにカメラが撮影状態にあるかどうかを示すことができる。
【0035】
又、図6に示されているフラッシュ内部のスリープポジション機能フラグ及びスリープポジションは、ユーザにより任意に設定することができる。設定は、USBホストであるパソコンから、USBコントロール転送を使用し、カメラ内部のフラッシュへ書き込みを行う。
【0036】
スリープポジションの設定は、カメラからのビデオデータをパソコンで表示させながらパンチルト位置を決定する。該ポジションは、例えば壁や天井等、意味のない画を撮影する方向が良い。これにより、スリープポジションに設定されたカメラが撮影するビデオを確認することができる等、分かり易いインターフェースで設定することができる。スリープポジションを任意に設定することができることで、例えば部屋の上部に設置されたカメラであれば、スリープポジション位置を天井に向ける位置にすることで、ユーザは、カメラが撮影状態でないことを容易に知ることができる。
【0037】
<実施の形態2>
図9は本発明の実施の形態2に係るパンチルタ付ビデオカメラ内部のブロック図である。
【0038】
図示のパンチルタ付カメラは、LANインターフェースを有し、WEBサーバを有するネットワークカメラである。901はLANインターフェースであり、902はメインCPUである。メインCPUではWEBサーバの機能を実現している。203はパンチルタモータ、204はパンチルトモータ部である。205はフラッシュメモリ、206はビデオカメラ部、207は音声部である。これらは実施の形態1で説明した機能と同じであるので、説明を省略する。
【0039】
LANインターフェースを持つパンチルタ付きビデオカメラの電源を投入されてからのスリープポジション機能に関する動作を図10により説明する。
【0040】
LAN接続されたカメラが電源を投入されると、カメラ内部のCPUは、LANインターフェースを介してLANコンフィグレーションを開始する(S1001)。次に、CPUは、パンチルトモータをイニシャライズし、ホームポジションの検出を開始する(S1002)。次に、CPUは、スリープポジション機能が有効であるかを判断する(S1003)。この判断は、フラッシュメモリに書き込まれているスリープポジション機能フラグを読み出すことにより判断する。スリープポジション機能が有効である場合、CPUは更にフラッシュメモリに書き込まれているスリープポジションを読み出す(S1004)。
【0041】
次に、CPUはパンチルトモータ部に制御信号を送ることにより、パンチルト部をスリープポジションであるパンチルト位置に設定する(S1005)。又、CPUは、電源投入時のパンチルト位置をフラッシュにあるスリープ前ポジションパンチルト位置に書き込む(S1006)。該パンチルト位置は、カメラからビデオ及び音声のデータ転送が開始される時、復帰する位置となる。これらの動作が終了すると、次のCPU処理に移る(S1007)。又、S1003にてスリープポジション機能が無効と判断された場合には、次のCPU処理に移る(S1007)。
【0042】
パンチルタ付ビデオカメラが接続されているLAN上の、或るパソコンからカメラの映像を見たいときには、カメラのWEBサーバにアクセスし、ビデオ及び音声データの送信要求を行う。パンチルタ付ビデオカメラは、ビデオ及び音声データの送信要求があった場合、図7に示されたフローにより、スリープポジション機能が有効であれば、カメラの向きを復帰させ、データの送信を開始する。又、データ転送停止の要求があった場合、図8に示されたフローにより、スリープポジション機能が有効であれば、データ送信を停止し、スリープポジションへカメラの向きを設定する。
【0043】
以上のように、パンチルタ付ビデオカメラは、カメラ自身が持つスリープポジション機能により、ビデオ及び音声データの転送状況によりカメラの方向を自動設定することで、ユーザはカメラが撮影状態でないことを容易に知ることができる。
【0044】
<実施の形態3>
図11は本発明の実施の形態3に係るパンチルト付ビデオカメラ内部のブロック図である。
【0045】
図示のパンチルタ付カメラは、レンズシャッター機能(1101)を有し、CPU(202)からの制御により自動的に開閉可能である。本実施の形態では、ビデオ及び音声のインターフェースはUSBであるが、実施の形態2のようなLANインターフェースであっても良い。
【0046】
カメラ内部のCPUは、ビデオ及び音声のデータ転送が開始された場合にレンズシャッターを開けるように制御する。又、データ転送が終了すると、レンズシャッターを閉じる。
【0047】
このようにレンズシャッターを制御することにより、ユーザにカメラが撮影状態でないことを容易に知らせることができる。又、レンズシャッターの制御と同時に、実施の形態1,2で説明したスリープポジション機能を実行すると、更にユーザは撮影状態を認識し易くなる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明のパンチルト付ビデオカメラは、スリープポジション機能により、ビデオ及び音声データが転送されていないときには、壁等の方向を向く。これによりユーザは、カメラが撮影状態でないことが見た目で分かり、安心感を得られる。
【0049】
又、該機能はスリープポジションを任意に設定できるので、カメラの設置場所を限定することがない。
【0050】
従来では、パソコン側からカメラの方向を制御して、撮影状態でない場合には、壁を向けるようにする等していたが、該アプリケーションが起動していない場合やこれらを考慮しないアプリケーションが使われる場合、カメラの方向に意味を持たせることはできなかった。
【0051】
本発明では、パソコンからでなく、カメラ自身がビデオ及び音声データの転送状況を判断してカメラの方向(及びレンズシャッター)を制御することにより、ユーザは容易にカメラの撮影状態を把握することができ、安心感をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デスクトップテレビ電話システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明のパンチルタ付ビデオカメラの内部ブロック図である。
【図3】パンチルタ付ビデオカメラにおけるUSBデータ転送に関する図である。
【図4】電源投入後のパンチルタ付ビデオカメラの動作フロー図である。
【図5】カメラの方向を説明する図である。
【図6】フラッシュメモリに保存される情報でを示す図である。
【図7】データ転送開始時の動作フロー図である。
【図8】データ転送停止時の動作フロー図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係るパンチルタ付ビデオカメラの内部ブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態2における電源投入後の動作フロー図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係るパンチルタ付ビデオカメラの内部ブロック図である。
【符号の説明】
100 パンチルタ付ビデオカメラ
101 カメラヘッド部
102 マイク集音部
103 パンチルト部
110 パソコン
111 パソコン本体
112 モニタ
113 キーボード
114 マウス
201 USBインターフェース部
202 カメラメインCPU
203 パンチルトモータ部
204 パンチルト部
205 フラッシュメモリ
206 ビデオカメラ部
207 音声部
Claims (14)
- 光学像を電気信号に変換するビデオカメラ部と、音声を電気信号に変換する音声部と、カメラの方向を所定の範囲内で上下左右の任意の位置に設定できるパンチルタ部と、パンチルタを動かすパンチルタモータと、カメラのメイン機能を実現するCPUと、カメラ内部のプログラムおよびデータを保存するフラッシュメモリと、カメラのインターフェースを提供するUSBインターフェースを有するパンチルト付ビデオカメラにおいて、
ビデオ又は音声データがUSBインターフェースによりデータ転送されていないとき、パンチルタの位置は、特定の位置に移動することを特徴とするパンチルト付ビデオカメラ。 - ビデオ又は音声データの転送が開始されると、特定のパンチルト位置に移動する前の、パンチルト位置に復帰することを特徴とする請求項1記載のパンチルト付ビデオカメラ。
- ビデオ及び音声データの転送開始により、特定のパンチルト位置に移動する機能を有効又は無効にすることができることを特徴とする請求項1記載のパンチルト付ビデオカメラ。
- ビデオ及び音声データが転送されていないときに移動する特定のパンチルト位置は、ユーザにより任意に設定できることを特徴とする請求項1記載のパンチルト付ビデオカメラ。
- USBホストと接続されていない時、特定のパンチルト位置に移動することを特徴とする請求項1記載のパンチルト機能付ビデオカメラ。
- USBホストと接続されたとき、特定のパンチルト位置に移動する前の、パンチルト位置に復帰することを特徴とする請求項1記載のパンチルト付ビデオカメラ。
- 光学像を電気信号に変換するビデオカメラ部と、音声を電気信号に変換する音声部と、カメラの方向を所定の範囲内で上下左右の任意の位置に設定できるパンチルタ部と、パンチルタを動かすパンチルタモータと、カメラのメイン機能を実現するCPUと、カメラ内部のプログラムおよびデータを保存するフラッシュメモリと、カメラのインターフェースを提供するLANインターフェースを有するパンチルト付ビデオカメラにおいて、
ビデオ又は音声データがUSBインターフェースによりデータ転送されていないとき、パンチルタの位置は、特定の位置に移動することを特徴とするパンチルト付ビデオカメラ。 - ビデオ又は音声データの転送が開始されると、特定のパンチルト位置に移動する前の、パンチルト位置に復帰することを特徴とする請求項7記載のパンチルト付ビデオカメラ。
- ビデオ及び音声データの転送開始により、特定のパンチルト位置に移動する機能を有効又は無効にすることができることを特徴とする請求項7記載のパンチルト付ビデオカメラ。
- ビデオ及び音声データが転送されていないときに移動する特定のパンチルト位置は、ユーザにより任意に設定できることを特徴とする請求項7記載のパンチルト付ビデオカメラ。
- 光学像を電気信号に変換するビデオカメラ部と、音声を電気信号に変換する音声部と、カメラの方向を所定の範囲内で上下左右の任意の位置に設定できるパンチルタ部と、パンチルタを動かすパンチルタモータと、カメラのメイン機能を実現するCPUと、カメラ内部のプログラム及びデータを保存するフラッシュメモリと、カメラのインターフェースを提供するUSBインターフェースと、レンズをカバーするレンズシャッター及びレンズシャッター制御部を有するパンチルト付ビデオカメラにおいて、
ビデオ又は音声データがUSBインターフェースによりデータ転送されていないとき、レンズシャッター制御部は、レンズシャッターを閉じることを特徴とするパンチルト付ビデオカメラ。 - ビデオ又は音声データの転送が開始されると、レンズシャッター制御部は、レンズシャッターを開けることを特徴とする請求項11記載のパンチルト付ビデオカメラ。
- 光学像を電気信号に変換するビデオカメラ部と、音声を電気信号に変換する音声部と、カメラの方向を所定の範囲内で上下左右の任意の位置に設定できるパンチルタ部と、パンチルタを動かすパンチルタモータと、カメラのメイン機能を実現するCPUと、カメラ内部のプログラム及びデータを保存するフラッシュメモリと、カメラ内部に所定の電荷を蓄積する二次電池を有するパンチルト付ビデオカメラにおいて、
カメラの電源がオフされたとき、二次電池を利用してパンチルタの位置を特定の位置に移動することを特徴とするパンチルト付ビデオカメラ。 - 光学像を電気信号に変換するビデオカメラ部と、音声を電気信号に変換する音声部と、カメラの方向を所定の範囲内で上下左右の任意の位置に設定できるパンチルタ部と、パンチルタを動かすパンチルタモータと、カメラのメイン機能を実現するCPUと、カメラ内部のプログラムおよびデータを保存するフラッシュメモリと、カメラ内部に所定の電荷を蓄積する二次電池と、カメラのインターフェース及び電源を供給するUSBインターフェースを有するパンチルト付ビデオカメラにおいて、
USBが切断されたとき、二次電池を利用してパンチルタの位置を特定の位置に移動することを特徴とするパンチルト付ビデオカメラ。
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Cited By (2)
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JP2008154161A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-03 | Nec Network & Sensor Systems Ltd | デジタル防災無線システム、位置制御方法及びプログラム |
JP2020042262A (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-19 | キヤノン株式会社 | 撮像装置およびその制御方法、プログラム、記憶媒体 |
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- 2002-06-06 JP JP2002165330A patent/JP2004015374A/ja active Pending
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