JP2004015337A - 移動通信システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信品質を向上させることができる移動通信システム及び方法を提供すること。
【解決手段】電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報と地図情報データベース部104からの地図情報とを用いて、移動通信端末装置101と基地局102との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する。通信制御部106は、電波伝搬特性推定部105により生成された電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信の制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報と地図情報データベース部104からの地図情報とを用いて、移動通信端末装置101と基地局102との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する。通信制御部106は、電波伝搬特性推定部105により生成された電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信の制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信端末装置と基地局との間で通信を行う移動通信システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動通信システムとしては、特開2000−307504号公報に記載されているものがある。図17は、従来の移動通信システムの構成を示すブロック図である。 図17に示すように、従来の移動通信システム1700は、移動通信端末装置1701と、この移動通信端末装置1701との間でデータの送受を行う基地局1702とを具備している。移動通信端末装置1701は、移動通信端末位置情報出力部1703を備えている。基地局1702は、地図情報データベース部1704、電波伝搬特性推定部1705、電波伝搬特性推定情報データベース部1706及びアレーアンテナ制御部1707を備えている。
【0003】
電波伝搬特性推定部1705は、地図情報データベース部1704から得られる地図情報に基づいて多数の地点における電波伝搬特性推定情報を生成し電波伝搬特性推定情報データベース部1706に保存しておく。電波伝搬特性推定情報データベース部1706は、移動通信端末位置情報出力部1703から得られる移動通信端末装置1701の位置情報に基づいて、この位置情報に対応した位置の電波伝搬特性推定情報を取り出し、この電波伝搬特性推定情報をアレーアンテナ制御部1707に与える。
【0004】
アレーアンテナ制御部1707は、電波伝搬特性推定情報データベース部1706からの電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置1701と基地局1702との間における通信手段のアレーアンテナの重み付け係数を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の移動通信システムにおいては、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御が行われないため、通信品質が良くないという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、通信品質を向上させることができる移動通信システム及び方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の移動通信システムは、移動通信端末装置の位置情報と前記移動通信端末装置と基地局との間の地形に関する地図情報とを用いて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する電波伝搬特性推定手段と、前記電波伝搬特性推定手段により生成された前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信の制御を行う通信制御手段と、を具備する構成を採る。
【0008】
この構成によれば、移動通信端末装置の位置情報と地図情報を用いて高精度な電波伝搬特性の推定を行って電波伝搬特性推定情報を生成し、この電波伝搬特性推定情報に基づいて通信の制御を行うため、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御を行うことができるから、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0009】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記電波伝搬特性推定手段が、前記位置情報と前記地図情報を利用して電波伝搬シミュレーションにより前記移動通信端末装置側及び前記基地局側のそれぞれの電波伝搬特性推定情報を得る構成を採る。
【0010】
この構成によれば、移動通信端末装置の位置情報と地図情報を用いて高精度な電波伝搬特性の推定を行って電波伝搬特性推定情報を生成し、この電波伝搬特性推定情報に基づいて通信の制御を行うため、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御を行うことができるから、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0011】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記移動通信端末装置の前記位置情報が、GPSを用いた位置情報取得部により取得される構成を採る。
【0012】
この構成によれば、前記効果に加えて、移動通信端末装置の正確な位置情報を取得することができる。
【0013】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記移動通信端末装置の前記位置情報が、3以上の基地局からの位置情報を用いた位置情報取得部により取得される構成を採る。
【0014】
この構成によれば、前記効果に加えて、移動通信端末装置位置の位置の測定に基地局からの位置情報を用いるため、新たな設備を付加せずに移動通信端末装置の位置情報を取得することができる。
【0015】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記地図情報が、前記移動通信端末装置と前記基地局との間における地形に関する人工衛星からのステレオ衛星画像データから取得される構成を採る。
【0016】
この構成によれば、前記効果に加えて、人工衛星からのステレオ衛星画像データを取得し、このステレオ衛星画像データに基づいて三次元情報であるステレオ衛星画像データを生成して地図情報として用いるから、高い遮蔽物がある場合でも正確で高精度な地図情報を得ることができる。
【0017】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記地図情報が、前記移動通信端末装置と前記基地局との間における気象情報が付加された地図情報を用いる構成を採る。
【0018】
この構成によれば、前記効果に加えて、気象情報が付加された地図情報を用いるから、気象が変化した場合にも、電波伝搬特性推定に必要な情報を高精度に得ることができる。
【0019】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記地図情報が更新されるステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報から取得される構成を採る。
【0020】
この構成によれば、前記効果に加えて、地図情報が、更新されるステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報から取得されるため、時間に応じて移動するする高い地物がある時又は気象が変化した時に、電波伝搬特性推定に必要な高精度の新しい情報を得ることができる。
【0021】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の回線速度を制御する構成を採る。
【0022】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に応じて回線速度を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0023】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の誤り訂正方式を制御する構成を採る。
【0024】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性に応じて誤り訂正方式を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0025】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の変復調方式を制御する構成を採る。
【0026】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に応じて変復調方式を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0027】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の送信電力の制御をする構成を採る。
【0028】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性情報に応じて送信電力を制御するため、高精度な送信電力制御を行うことができるから、通信品質を向上させることができる。
【0029】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段のアレーアンテナの重み付けを制御する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいてアレーアンテナの重み付けの制御を行うため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0031】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の遅延プロファイルの作成を制御する構成を採る。
【0032】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいて遅延プロファイル作成の制御を行うため遅延波を予測することができるから、高精度な同期を行うことができるので、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0033】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段のレイクフィンガ数を制御する構成を採る。
【0034】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいてレイクフィンガ数の制御を行うため、遅延波数に応じた最適なフィンガ数を確保できるから、ハードウェアリソースを有効に活用できる。
【0035】
本発明の移動通信方法は、移動通信端末装置の位置情報と前記移動通信端末装置と基地局との間の地形に関する地図情報とを用いて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する電波伝搬特性推定ステップと、前記電波伝搬特性推定ステップにおいて生成された前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信の制御を行う通信制御ステップと、を具備するようにした。
【0036】
この方法によれば、移動通信端末装置の位置情報と地図情報を用いて高精度な電波伝搬特性の推定を行って電波伝搬特性推定情報を生成し、この電波伝搬特性推定情報に基づいて通信の制御を行うため、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御を行うことができるから、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、移動通信端末装置の位置情報と前記移動通信端末装置と基地局との間の地形に関する地図情報とを用いて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成し、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信の制御を行うことである。
【0038】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0039】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの構成を示すブロック図である。
【0040】
本発明の実施の形態1に係る移動通信システム100は、移動通信端末装置101と、この移動通信端末装置101との間でデータの送受を行う基地局102とを具備している。移動通信端末装置101は、移動通信端末位置情報出力部103を備えている。基地局102は、地図情報データベース部104、電波伝搬特性推定部105及び通信制御部106を備えている。
【0041】
移動通信端末位置情報出力部103は、移動通信端末装置101の現在位置の情報である位置情報を電波として送信する。電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの電波としての位置情報を受ける。電波伝搬特性推定部105は、地図情報データベース部104及び通信制御部106に接続されている。
【0042】
電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報を受けて、この位置情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間の地形に関する地図情報を地図情報データベース部104から取得する。地図情報データベース部104は、基地局102が通信を行う移動通信端末装置101が位置する範囲の地形に関する地図情報を予め記憶している。
【0043】
電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報と地図情報データベース部104からの地図情報とを用いて、移動通信端末装置101と基地局102との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する。この場合に、電波伝搬特性推定部105は、位置情報と地図情報を利用して電波伝搬シミュレーションにより移動通信端末装置101の側及び基地局102の側のそれぞれの電波伝搬特性推定情報を生成する。
【0044】
通信制御部106は、電波伝搬特性推定部105により生成された電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信の制御を行う。
【0045】
次に、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの動作について、図1と共に図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの動作を説明するためのフロー図である。
【0046】
図2に示すように、ステップST201において、電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報を取得する。次に、ステップST202において、電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報を受けて、この位置情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間の地形に関する地図情報を地図情報データベース部104から取得する。
【0047】
次に、ステップST203において、電波伝搬特性推定部105は、位置情報と地図情報とを用いて、移動通信端末装置101と基地局102との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する。ステップST204において、通信制御部106は、電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信の制御を行う。
【0048】
このように、本発明の実施の形態1によれば、移動通信端末装置位置情報と地図情報を用いて高精度な電波伝搬特性の推定を行って電波伝搬特性推定情報を生成し、この電波伝搬特性推定情報に基づいて通信の制御を行うため、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御を行うことができるから、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0049】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図面を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態2においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0050】
図3に示すように、本発明の実施の形態2に係る移動通信システム300は、移動通信端末装置101と、この移動通信端末装置101との間でデータの送受を行う基地局102とを具備している。移動通信端末装置101は、移動通信端末位置情報出力部103を備えている。基地局102は、地図情報データベース部104、電波伝搬特性推定情報データベース部301、電波伝搬特性推定部302及び通信制御部106を備えている。
【0051】
電波伝搬特性推定情報データベース部301は、移動通信端末位置情報出力部103、電波伝搬特性推定部302及び通信制御部106に接続されている。電波伝搬特性推定部302は、地図情報データベース部104に接続されている。
【0052】
電波伝搬特性推定部302は、地図情報データベース部104から得られる地図情報に基づいて多数の地点における電波伝搬特性推定情報を生成し電波伝搬特性推定情報データベース部301に保存しておく。
【0053】
電波伝搬特性推定情報データベース部301は、移動通信端末位置情報出力部103から得られる移動通信端末装置101の位置情報に基づいて、この位置情報に対応した位置の電波伝搬特性推定情報を取り出し、この電波伝搬特性推定情報を通信制御部106に出力する。
【0054】
通信制御部106は、電波伝搬特性推定情報データベース部301からの電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信の制御を行う。
【0055】
次に、本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの動作について、図3と共に図4を参照して説明する。図4は、本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの動作を説明するためのフロー図である。
【0056】
図4に示すように、ステップST401において、電波伝搬特性推定情報データベース部301は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報を取得する。次に、ステップST402において、電波伝搬特性推定情報データベース部301は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報を受けて、この位置情報に対応した位置の電波伝搬特性推定情報を取り出し、この電波伝搬特性推定情報を通信制御部106に出力する。
【0057】
次に、ステップST403において、通信制御部106は、電波伝搬特性推定情報データベース部301からの電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信の制御を行う。
【0058】
このように、本発明の実施の形態2によれば、本発明の実施の形態1の効果に加えて、電波伝搬特性推定部302が、地図情報データベース部104から得られる地図情報に基づいて多数の地点における電波伝搬特性推定情報を生成し電波伝搬特性推定情報データベース部301に保存しておくため、電波伝搬特性シミュレーションを常に行う必要がないため、処理時間を大幅に削減することが可能である。
【0059】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、図面を参照して詳細に説明する。図5は、本発明の実施の形態3に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態3においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0060】
図5に示すように、本発明の実施の形態3に係る移動通信システム500は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、移動通信端末位置情報出力部103がGPSを用いた位置情報取得部501を有するものである。移動通信端末位置情報出力部103は、GPSを用いた位置情報取得部501により移動通信端末装置101の位置情報を取得して電波伝搬特性推定部105に送信する。なお、位置情報取得部501は、Differential−GPSを用いることによって移動通信端末装置101の更に精確な位置情報を取得することができる。
【0061】
また、本発明の実施の形態3は、本発明の実施の形態2に適用することができる。
【0062】
このように、本発明の実施の形態3によれば、本発明の実施の形態1又は2の効果に加えて、移動通信端末装置101の正確な位置情報を取得することができる。
【0063】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について、図面を参照して詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態4に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態4においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0064】
図6に示すように、本発明の実施の形態4に係る移動通信システム600は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、移動通信端末位置情報出力部103が3以上の基地局102からの位置情報を用いた位置情報取得部601を備えている。
【0065】
位置情報取得部601は、3以上の基地局からの位置情報を用いて、移動通信端末装置101の位置を測定し移動通信端末装置101の位置情報を生成して電波伝搬特性推定部105に送信する。なお、位置情報取得部601は、PHSと同等の位置情報取得手段で構成してもよい。
【0066】
また、本発明の実施の形態4は、本発明の実施の形態2又は3に適用することができる。
【0067】
このように、本発明の実施の形態4によれば、本発明の実施の形態1から3までのいずれか1つの効果に加えて、移動通信端末装置位置101の位置の測定に基地局からの位置情報を用いるため、新たな設備を付加せずに移動通信端末装置の位置情報を取得することができる。
【0068】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について、図面を参照して詳細に説明する。図7は、本発明の実施の形態5に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態5においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0069】
図7に示すように、本発明の実施の形態5に係る移動通信システム700は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、地図情報データベース部104が、ステレオ衛星画像データ取得部701及び地図情報メモリ部702を備えている。地図情報メモリ部702は、ステレオ衛星画像データ取得部701及び電波伝搬特性推定部105に接続されている。
【0070】
ステレオ衛星画像データ取得部701は、移動通信端末装置101と基地局102との間における地形に関する人工衛星からのステレオ衛星画像データを取得し、このステレオ衛星画像データに基づいて三次元情報であるステレオ衛星画像データを生成して地図情報メモリ部702に地図情報として蓄積し、この地図情報を必要に応じて電波伝搬特性推定部105に与える。
【0071】
なお、本発明の実施の形態5は、本発明の実施の形態2から4のいずれか1つに適用することができる。
【0072】
このように、本発明の実施の形態5によれば、本発明の実施の形態1から4のいずれか1つの効果に加えて、人工衛星からのステレオ衛星画像データを取得し、このステレオ衛星画像データに基づいて三次元情報であるステレオ衛星画像データを生成して地図情報メモリ部702に地図情報として蓄積し、必要に応じて地図情報として用いるから、高い遮蔽物がある場合でも正確で高精度な地図情報を得ることができる。
【0073】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について、図面を参照して詳細に説明する。図8は、本発明の実施の形態6に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態6においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0074】
図8に示すように、本発明の実施の形態6に係る移動通信システム800は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、地図情報データベース部104が、気象情報取得部801及び地図情報メモリ部802を備えている。地図情報メモリ部802は、気象情報取得部801及び電波伝搬特性推定部105に接続されている。
【0075】
気象情報取得部801は、移動通信端末装置101と基地局102との間における地形に関する気象情報を取得し、この気象情報を地図情報メモリ部802に蓄積する。地図情報メモリ部802は、基地局102が通信を行う移動通信端末装置101が位置する範囲の地形に関する地図情報を予め記憶している。地図情報メモリ部802は、予め記憶している地図情報と気象情報取得部801からの気象情報とを組み合わせて新たな地図情報として記憶し、この地図情報の必要に応じて電波伝搬特性推定部105に与える。
【0076】
なお、本発明の実施の形態6は、本発明の実施の形態2から4のいずれか1つに適用することができる。
【0077】
このように、本発明の実施の形態6によれば、本発明の実施の形態1から4のいずれか1つの効果に加えて、地図情報メモリ部802が、予め記憶している地図情報と気象情報取得部801からの気象情報とを組み合わせて新たな地図情報として記憶し、この地図情報を用いるから、気象が変化した場合にも、電波伝搬特性推定に必要な情報を高精度に得ることができる。
【0078】
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7について、図面を参照して詳細に説明する。図9は、本発明の実施の形態7に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態7においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0079】
図9に示すように、本発明の実施の形態7に係る移動通信システム900は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、地図情報データベース部104が、更新周期設定部901、地物情報取得部902、ステレオ衛星画像データ取得部701、気象情報取得部801及び地図情報メモリ部903を備えている。地図情報メモリ部903は、更新周期設定部901、地物情報取得部902、ステレオ衛星画像データ取得部701及び気象情報取得部801に接続されている。また、地図情報メモリ部903は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。
【0080】
地物情報取得部902は、基地局102が通信を行う移動通信端末装置101が位置する範囲の地上に存在する地物の情報を取得して地物情報を生成して地図情報メモリ部903に与える。ステレオ衛星画像データ取得部701及び気象情報取得部801は、前記のものと同じである。
【0081】
地図情報メモリ部903は、ステレオ衛星画像データ取得部701、気象情報取得部801及び地物情報取得部902からのステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報を受けて、これらを組み合わせて地図情報を生成して記憶する。
【0082】
更新周期設定部901は、地図情報メモリ部902が記憶している地図情報を更新する周期を設定するためのものであり、所定の更新周期ごとに更新信号を地図情報メモリ部902に与える。地図情報メモリ部902は、更新周期設定部901から更新信号を受けた時に、ステレオ衛星画像データ取得部701、気象情報取得部801及び地物情報取得部902からの新しいステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報を取得し、これらを組み合わせて地図情報を生成して上書きする。地図情報メモリ部903は、記憶している地図情報を必要時に電波伝搬特性推定部105に与える。
【0083】
なお、本発明の実施の形態7は、本発明の実施の形態2から4のいずれか1つに適用することができる。
【0084】
このように、本発明の実施の形態7によれば、本発明の実施の形態1から4のいずれか1つの効果に加えて、地図情報メモリ部903が、ステレオ衛星画像データ取得部701、気象情報取得部801及び地物情報取得部902からのステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報を受けて、これらを組み合わせて地図情報を生成して記憶し、かつ、記憶した情報を所定の更新周期ごとに更新するため、時間に応じて移動する高い地物がある時又は気象が変化した時に、電波伝搬特性推定に必要な高精度の新しい情報を得ることができる。
【0085】
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8について、図面を参照して詳細に説明する。図10は、本発明の実施の形態8に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態8においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0086】
図10に示すように、本発明の実施の形態8に係る移動通信システム1000は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、回線速度制御部1001を備えている。
【0087】
回線速度制御部1001は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。回線速度制御部1001は、電波伝搬特性推定部105から電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段の回線速度の制御を行う。
【0088】
なお、本発明の実施の形態8は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0089】
このように、本発明の実施の形態8によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に応じて回線速度を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0090】
(実施の形態9)
次に、本発明の実施の形態9について、図面を参照して詳細に説明する。図11は、本発明の実施の形態9に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態9においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0091】
図11に示すように、本発明の実施の形態9に係る移動通信システム1100は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、誤り訂正方式制御部1101を備えている。
【0092】
誤り訂正方式制御部1101は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。誤り訂正方式制御部1101は、電波伝搬特性推定部105から電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段の誤り訂正方式の制御を行う。
【0093】
なお、本発明の実施の形態9は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0094】
このように、本発明の実施の形態9によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性に応じて誤り訂正方式を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0095】
(実施の形態10)
次に、本発明の実施の形態10について、図面を参照して詳細に説明する。図12は、本発明の実施の形態10に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態10においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0096】
図12に示すように、本発明の実施の形態10に係る移動通信システム1200は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、変復調方式制御部1201を備えている。
【0097】
変復調方式制御部1201は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。変復調方式制御部1201は、電波伝搬特性推定部105から電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段の変復調方式の制御を行う。
【0098】
なお、本発明の実施の形態10は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0099】
このように、本発明の実施の形態10によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に応じて変復調方式を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0100】
(実施の形態11)
次に、本発明の実施の形態11について、図面を参照して詳細に説明する。図13は、本発明の実施の形態11に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態11においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0101】
図13に示すように、本発明の実施の形態11に係る移動通信システム1300は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、送信電力制御部1301を備えている。
【0102】
送信電力制御部1301は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。送信電力制御部1301は、電波伝搬特性推定部105から電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段の送信電力の制御を行う。
【0103】
なお、本発明の実施の形態11は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0104】
このように、本発明の実施の形態11によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性情報に応じて送信電力を制御するため、高精度な送信電力制御を行うことができるから、通信品質を向上させることができる。
【0105】
(実施の形態12)
次に、本発明の実施の形態12について、図面を参照して詳細に説明する。図14は、本発明の実施の形態12に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態12においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0106】
図14に示すように、本発明の実施の形態12に係る移動通信システム1400は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、アレーアンテナ制御部1401を備えている。
【0107】
アレーアンテナ制御部1401は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。アレーアンテナ制御部1401は、電波伝搬特性推定部105から電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段のアレーアンテナの重み付けの制御を行う。
【0108】
なお、本発明の実施の形態12は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0109】
このように、本発明の実施の形態12によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいてアレーアンテナの重み付けの制御を行うため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0110】
(実施の形態13)
次に、本発明の実施の形態13について、図面を参照して詳細に説明する。図15は、本発明の実施の形態13に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態13においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0111】
図15に示すように、本発明の実施の形態13に係る移動通信システム1500は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、遅延プロファイル作成制御部1501を備えている。
【0112】
遅延プロファイル作成制御部1501は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。遅延プロファイル作成制御部1501は、電波伝搬特性推定部105からの電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段のCDMA信号の同期回路に用いられる遅延プロファイルの作成の制御を行う。
【0113】
なお、本発明の実施の形態13は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0114】
このように、本発明の実施の形態13によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいて遅延プロファイル作成の制御を行うため遅延波を予測することができるから、高精度な同期を行うことができるので、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0115】
(実施の形態14)
次に、本発明の実施の形態14について、図面を参照して詳細に説明する。図16は、本発明の実施の形態14に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態14においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0116】
図16に示すように、本発明の実施の形態14に係る移動通信システム1600は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、レイク(Rake)フィンガ数制御部1601を備えている。
【0117】
レイクフィンガ数制御部1601は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。レイクフィンガ数制御部1601は、電波伝搬特性推定部105からの電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段のCDMA信号の復調回路に用いられるレイクフィンガ数の制御を行う。
【0118】
なお、本発明の実施の形態14は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0119】
このように、本発明の実施の形態14によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいてレイクフィンガ数の制御を行うため、遅延波数に応じた最適なフィンガ数を確保できるから、ハードウェアリソースを有効に活用できる。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動通信端末装置の位置情報と地図情報を用いて高精度な電波伝搬特性の推定を行って電波伝搬特性推定情報を生成し、この電波伝搬特性推定情報に基づいて通信の制御を行うため、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御を行うことができるから、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの動作を説明するためのフロー図
【図3】本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの動作を説明するためのフロー図
【図5】本発明の実施の形態3に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態5に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態6に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態7に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態8に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態9に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態10に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態11に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態12に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態13に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態14に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図17】従来の移動通信システムの構成を示すブロック図
【符号の説明】
100、300、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600 移動通信システム
101 移動通信端末装置
102 基地局
103 移動通信端末位置情報出力部
104 地図情報データベース部
105 電波伝搬特性推定部
106 通信制御部
301 電波伝搬特性推定情報データベース部
302 電波伝搬特性推定部
501、601 位置情報取得部
701 ステレオ衛星画像データ取得部
702、802、903 地図情報メモリ部
801 気象情報取得部
901 更新周期設定部
902 地物情報取得部
1001 回線速度制御部
1101 誤り訂正方式制御部
1201 変復調方式制御部
1301 送信電力制御部
1401 アレーアンテナ制御部
1501 遅延プロファイル作成制御部
1601 レイクフィンガ数制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信端末装置と基地局との間で通信を行う移動通信システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動通信システムとしては、特開2000−307504号公報に記載されているものがある。図17は、従来の移動通信システムの構成を示すブロック図である。 図17に示すように、従来の移動通信システム1700は、移動通信端末装置1701と、この移動通信端末装置1701との間でデータの送受を行う基地局1702とを具備している。移動通信端末装置1701は、移動通信端末位置情報出力部1703を備えている。基地局1702は、地図情報データベース部1704、電波伝搬特性推定部1705、電波伝搬特性推定情報データベース部1706及びアレーアンテナ制御部1707を備えている。
【0003】
電波伝搬特性推定部1705は、地図情報データベース部1704から得られる地図情報に基づいて多数の地点における電波伝搬特性推定情報を生成し電波伝搬特性推定情報データベース部1706に保存しておく。電波伝搬特性推定情報データベース部1706は、移動通信端末位置情報出力部1703から得られる移動通信端末装置1701の位置情報に基づいて、この位置情報に対応した位置の電波伝搬特性推定情報を取り出し、この電波伝搬特性推定情報をアレーアンテナ制御部1707に与える。
【0004】
アレーアンテナ制御部1707は、電波伝搬特性推定情報データベース部1706からの電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置1701と基地局1702との間における通信手段のアレーアンテナの重み付け係数を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の移動通信システムにおいては、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御が行われないため、通信品質が良くないという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、通信品質を向上させることができる移動通信システム及び方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の移動通信システムは、移動通信端末装置の位置情報と前記移動通信端末装置と基地局との間の地形に関する地図情報とを用いて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する電波伝搬特性推定手段と、前記電波伝搬特性推定手段により生成された前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信の制御を行う通信制御手段と、を具備する構成を採る。
【0008】
この構成によれば、移動通信端末装置の位置情報と地図情報を用いて高精度な電波伝搬特性の推定を行って電波伝搬特性推定情報を生成し、この電波伝搬特性推定情報に基づいて通信の制御を行うため、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御を行うことができるから、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0009】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記電波伝搬特性推定手段が、前記位置情報と前記地図情報を利用して電波伝搬シミュレーションにより前記移動通信端末装置側及び前記基地局側のそれぞれの電波伝搬特性推定情報を得る構成を採る。
【0010】
この構成によれば、移動通信端末装置の位置情報と地図情報を用いて高精度な電波伝搬特性の推定を行って電波伝搬特性推定情報を生成し、この電波伝搬特性推定情報に基づいて通信の制御を行うため、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御を行うことができるから、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0011】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記移動通信端末装置の前記位置情報が、GPSを用いた位置情報取得部により取得される構成を採る。
【0012】
この構成によれば、前記効果に加えて、移動通信端末装置の正確な位置情報を取得することができる。
【0013】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記移動通信端末装置の前記位置情報が、3以上の基地局からの位置情報を用いた位置情報取得部により取得される構成を採る。
【0014】
この構成によれば、前記効果に加えて、移動通信端末装置位置の位置の測定に基地局からの位置情報を用いるため、新たな設備を付加せずに移動通信端末装置の位置情報を取得することができる。
【0015】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記地図情報が、前記移動通信端末装置と前記基地局との間における地形に関する人工衛星からのステレオ衛星画像データから取得される構成を採る。
【0016】
この構成によれば、前記効果に加えて、人工衛星からのステレオ衛星画像データを取得し、このステレオ衛星画像データに基づいて三次元情報であるステレオ衛星画像データを生成して地図情報として用いるから、高い遮蔽物がある場合でも正確で高精度な地図情報を得ることができる。
【0017】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記地図情報が、前記移動通信端末装置と前記基地局との間における気象情報が付加された地図情報を用いる構成を採る。
【0018】
この構成によれば、前記効果に加えて、気象情報が付加された地図情報を用いるから、気象が変化した場合にも、電波伝搬特性推定に必要な情報を高精度に得ることができる。
【0019】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記地図情報が更新されるステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報から取得される構成を採る。
【0020】
この構成によれば、前記効果に加えて、地図情報が、更新されるステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報から取得されるため、時間に応じて移動するする高い地物がある時又は気象が変化した時に、電波伝搬特性推定に必要な高精度の新しい情報を得ることができる。
【0021】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の回線速度を制御する構成を採る。
【0022】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に応じて回線速度を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0023】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の誤り訂正方式を制御する構成を採る。
【0024】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性に応じて誤り訂正方式を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0025】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の変復調方式を制御する構成を採る。
【0026】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に応じて変復調方式を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0027】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の送信電力の制御をする構成を採る。
【0028】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性情報に応じて送信電力を制御するため、高精度な送信電力制御を行うことができるから、通信品質を向上させることができる。
【0029】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段のアレーアンテナの重み付けを制御する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいてアレーアンテナの重み付けの制御を行うため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0031】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の遅延プロファイルの作成を制御する構成を採る。
【0032】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいて遅延プロファイル作成の制御を行うため遅延波を予測することができるから、高精度な同期を行うことができるので、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0033】
本発明の移動通信システムは、前記構成において、前記通信制御手段が、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段のレイクフィンガ数を制御する構成を採る。
【0034】
この構成によれば、前記効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいてレイクフィンガ数の制御を行うため、遅延波数に応じた最適なフィンガ数を確保できるから、ハードウェアリソースを有効に活用できる。
【0035】
本発明の移動通信方法は、移動通信端末装置の位置情報と前記移動通信端末装置と基地局との間の地形に関する地図情報とを用いて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する電波伝搬特性推定ステップと、前記電波伝搬特性推定ステップにおいて生成された前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信の制御を行う通信制御ステップと、を具備するようにした。
【0036】
この方法によれば、移動通信端末装置の位置情報と地図情報を用いて高精度な電波伝搬特性の推定を行って電波伝搬特性推定情報を生成し、この電波伝搬特性推定情報に基づいて通信の制御を行うため、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御を行うことができるから、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、移動通信端末装置の位置情報と前記移動通信端末装置と基地局との間の地形に関する地図情報とを用いて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成し、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信の制御を行うことである。
【0038】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0039】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの構成を示すブロック図である。
【0040】
本発明の実施の形態1に係る移動通信システム100は、移動通信端末装置101と、この移動通信端末装置101との間でデータの送受を行う基地局102とを具備している。移動通信端末装置101は、移動通信端末位置情報出力部103を備えている。基地局102は、地図情報データベース部104、電波伝搬特性推定部105及び通信制御部106を備えている。
【0041】
移動通信端末位置情報出力部103は、移動通信端末装置101の現在位置の情報である位置情報を電波として送信する。電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの電波としての位置情報を受ける。電波伝搬特性推定部105は、地図情報データベース部104及び通信制御部106に接続されている。
【0042】
電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報を受けて、この位置情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間の地形に関する地図情報を地図情報データベース部104から取得する。地図情報データベース部104は、基地局102が通信を行う移動通信端末装置101が位置する範囲の地形に関する地図情報を予め記憶している。
【0043】
電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報と地図情報データベース部104からの地図情報とを用いて、移動通信端末装置101と基地局102との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する。この場合に、電波伝搬特性推定部105は、位置情報と地図情報を利用して電波伝搬シミュレーションにより移動通信端末装置101の側及び基地局102の側のそれぞれの電波伝搬特性推定情報を生成する。
【0044】
通信制御部106は、電波伝搬特性推定部105により生成された電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信の制御を行う。
【0045】
次に、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの動作について、図1と共に図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの動作を説明するためのフロー図である。
【0046】
図2に示すように、ステップST201において、電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報を取得する。次に、ステップST202において、電波伝搬特性推定部105は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報を受けて、この位置情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間の地形に関する地図情報を地図情報データベース部104から取得する。
【0047】
次に、ステップST203において、電波伝搬特性推定部105は、位置情報と地図情報とを用いて、移動通信端末装置101と基地局102との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する。ステップST204において、通信制御部106は、電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信の制御を行う。
【0048】
このように、本発明の実施の形態1によれば、移動通信端末装置位置情報と地図情報を用いて高精度な電波伝搬特性の推定を行って電波伝搬特性推定情報を生成し、この電波伝搬特性推定情報に基づいて通信の制御を行うため、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御を行うことができるから、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0049】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図面を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態2においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0050】
図3に示すように、本発明の実施の形態2に係る移動通信システム300は、移動通信端末装置101と、この移動通信端末装置101との間でデータの送受を行う基地局102とを具備している。移動通信端末装置101は、移動通信端末位置情報出力部103を備えている。基地局102は、地図情報データベース部104、電波伝搬特性推定情報データベース部301、電波伝搬特性推定部302及び通信制御部106を備えている。
【0051】
電波伝搬特性推定情報データベース部301は、移動通信端末位置情報出力部103、電波伝搬特性推定部302及び通信制御部106に接続されている。電波伝搬特性推定部302は、地図情報データベース部104に接続されている。
【0052】
電波伝搬特性推定部302は、地図情報データベース部104から得られる地図情報に基づいて多数の地点における電波伝搬特性推定情報を生成し電波伝搬特性推定情報データベース部301に保存しておく。
【0053】
電波伝搬特性推定情報データベース部301は、移動通信端末位置情報出力部103から得られる移動通信端末装置101の位置情報に基づいて、この位置情報に対応した位置の電波伝搬特性推定情報を取り出し、この電波伝搬特性推定情報を通信制御部106に出力する。
【0054】
通信制御部106は、電波伝搬特性推定情報データベース部301からの電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信の制御を行う。
【0055】
次に、本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの動作について、図3と共に図4を参照して説明する。図4は、本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの動作を説明するためのフロー図である。
【0056】
図4に示すように、ステップST401において、電波伝搬特性推定情報データベース部301は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報を取得する。次に、ステップST402において、電波伝搬特性推定情報データベース部301は、移動通信端末位置情報出力部103からの位置情報を受けて、この位置情報に対応した位置の電波伝搬特性推定情報を取り出し、この電波伝搬特性推定情報を通信制御部106に出力する。
【0057】
次に、ステップST403において、通信制御部106は、電波伝搬特性推定情報データベース部301からの電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信の制御を行う。
【0058】
このように、本発明の実施の形態2によれば、本発明の実施の形態1の効果に加えて、電波伝搬特性推定部302が、地図情報データベース部104から得られる地図情報に基づいて多数の地点における電波伝搬特性推定情報を生成し電波伝搬特性推定情報データベース部301に保存しておくため、電波伝搬特性シミュレーションを常に行う必要がないため、処理時間を大幅に削減することが可能である。
【0059】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、図面を参照して詳細に説明する。図5は、本発明の実施の形態3に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態3においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0060】
図5に示すように、本発明の実施の形態3に係る移動通信システム500は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、移動通信端末位置情報出力部103がGPSを用いた位置情報取得部501を有するものである。移動通信端末位置情報出力部103は、GPSを用いた位置情報取得部501により移動通信端末装置101の位置情報を取得して電波伝搬特性推定部105に送信する。なお、位置情報取得部501は、Differential−GPSを用いることによって移動通信端末装置101の更に精確な位置情報を取得することができる。
【0061】
また、本発明の実施の形態3は、本発明の実施の形態2に適用することができる。
【0062】
このように、本発明の実施の形態3によれば、本発明の実施の形態1又は2の効果に加えて、移動通信端末装置101の正確な位置情報を取得することができる。
【0063】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について、図面を参照して詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態4に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態4においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0064】
図6に示すように、本発明の実施の形態4に係る移動通信システム600は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、移動通信端末位置情報出力部103が3以上の基地局102からの位置情報を用いた位置情報取得部601を備えている。
【0065】
位置情報取得部601は、3以上の基地局からの位置情報を用いて、移動通信端末装置101の位置を測定し移動通信端末装置101の位置情報を生成して電波伝搬特性推定部105に送信する。なお、位置情報取得部601は、PHSと同等の位置情報取得手段で構成してもよい。
【0066】
また、本発明の実施の形態4は、本発明の実施の形態2又は3に適用することができる。
【0067】
このように、本発明の実施の形態4によれば、本発明の実施の形態1から3までのいずれか1つの効果に加えて、移動通信端末装置位置101の位置の測定に基地局からの位置情報を用いるため、新たな設備を付加せずに移動通信端末装置の位置情報を取得することができる。
【0068】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について、図面を参照して詳細に説明する。図7は、本発明の実施の形態5に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態5においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0069】
図7に示すように、本発明の実施の形態5に係る移動通信システム700は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、地図情報データベース部104が、ステレオ衛星画像データ取得部701及び地図情報メモリ部702を備えている。地図情報メモリ部702は、ステレオ衛星画像データ取得部701及び電波伝搬特性推定部105に接続されている。
【0070】
ステレオ衛星画像データ取得部701は、移動通信端末装置101と基地局102との間における地形に関する人工衛星からのステレオ衛星画像データを取得し、このステレオ衛星画像データに基づいて三次元情報であるステレオ衛星画像データを生成して地図情報メモリ部702に地図情報として蓄積し、この地図情報を必要に応じて電波伝搬特性推定部105に与える。
【0071】
なお、本発明の実施の形態5は、本発明の実施の形態2から4のいずれか1つに適用することができる。
【0072】
このように、本発明の実施の形態5によれば、本発明の実施の形態1から4のいずれか1つの効果に加えて、人工衛星からのステレオ衛星画像データを取得し、このステレオ衛星画像データに基づいて三次元情報であるステレオ衛星画像データを生成して地図情報メモリ部702に地図情報として蓄積し、必要に応じて地図情報として用いるから、高い遮蔽物がある場合でも正確で高精度な地図情報を得ることができる。
【0073】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について、図面を参照して詳細に説明する。図8は、本発明の実施の形態6に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態6においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0074】
図8に示すように、本発明の実施の形態6に係る移動通信システム800は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、地図情報データベース部104が、気象情報取得部801及び地図情報メモリ部802を備えている。地図情報メモリ部802は、気象情報取得部801及び電波伝搬特性推定部105に接続されている。
【0075】
気象情報取得部801は、移動通信端末装置101と基地局102との間における地形に関する気象情報を取得し、この気象情報を地図情報メモリ部802に蓄積する。地図情報メモリ部802は、基地局102が通信を行う移動通信端末装置101が位置する範囲の地形に関する地図情報を予め記憶している。地図情報メモリ部802は、予め記憶している地図情報と気象情報取得部801からの気象情報とを組み合わせて新たな地図情報として記憶し、この地図情報の必要に応じて電波伝搬特性推定部105に与える。
【0076】
なお、本発明の実施の形態6は、本発明の実施の形態2から4のいずれか1つに適用することができる。
【0077】
このように、本発明の実施の形態6によれば、本発明の実施の形態1から4のいずれか1つの効果に加えて、地図情報メモリ部802が、予め記憶している地図情報と気象情報取得部801からの気象情報とを組み合わせて新たな地図情報として記憶し、この地図情報を用いるから、気象が変化した場合にも、電波伝搬特性推定に必要な情報を高精度に得ることができる。
【0078】
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7について、図面を参照して詳細に説明する。図9は、本発明の実施の形態7に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態7においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0079】
図9に示すように、本発明の実施の形態7に係る移動通信システム900は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、地図情報データベース部104が、更新周期設定部901、地物情報取得部902、ステレオ衛星画像データ取得部701、気象情報取得部801及び地図情報メモリ部903を備えている。地図情報メモリ部903は、更新周期設定部901、地物情報取得部902、ステレオ衛星画像データ取得部701及び気象情報取得部801に接続されている。また、地図情報メモリ部903は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。
【0080】
地物情報取得部902は、基地局102が通信を行う移動通信端末装置101が位置する範囲の地上に存在する地物の情報を取得して地物情報を生成して地図情報メモリ部903に与える。ステレオ衛星画像データ取得部701及び気象情報取得部801は、前記のものと同じである。
【0081】
地図情報メモリ部903は、ステレオ衛星画像データ取得部701、気象情報取得部801及び地物情報取得部902からのステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報を受けて、これらを組み合わせて地図情報を生成して記憶する。
【0082】
更新周期設定部901は、地図情報メモリ部902が記憶している地図情報を更新する周期を設定するためのものであり、所定の更新周期ごとに更新信号を地図情報メモリ部902に与える。地図情報メモリ部902は、更新周期設定部901から更新信号を受けた時に、ステレオ衛星画像データ取得部701、気象情報取得部801及び地物情報取得部902からの新しいステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報を取得し、これらを組み合わせて地図情報を生成して上書きする。地図情報メモリ部903は、記憶している地図情報を必要時に電波伝搬特性推定部105に与える。
【0083】
なお、本発明の実施の形態7は、本発明の実施の形態2から4のいずれか1つに適用することができる。
【0084】
このように、本発明の実施の形態7によれば、本発明の実施の形態1から4のいずれか1つの効果に加えて、地図情報メモリ部903が、ステレオ衛星画像データ取得部701、気象情報取得部801及び地物情報取得部902からのステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報を受けて、これらを組み合わせて地図情報を生成して記憶し、かつ、記憶した情報を所定の更新周期ごとに更新するため、時間に応じて移動する高い地物がある時又は気象が変化した時に、電波伝搬特性推定に必要な高精度の新しい情報を得ることができる。
【0085】
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8について、図面を参照して詳細に説明する。図10は、本発明の実施の形態8に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態8においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0086】
図10に示すように、本発明の実施の形態8に係る移動通信システム1000は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、回線速度制御部1001を備えている。
【0087】
回線速度制御部1001は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。回線速度制御部1001は、電波伝搬特性推定部105から電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段の回線速度の制御を行う。
【0088】
なお、本発明の実施の形態8は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0089】
このように、本発明の実施の形態8によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に応じて回線速度を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0090】
(実施の形態9)
次に、本発明の実施の形態9について、図面を参照して詳細に説明する。図11は、本発明の実施の形態9に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態9においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0091】
図11に示すように、本発明の実施の形態9に係る移動通信システム1100は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、誤り訂正方式制御部1101を備えている。
【0092】
誤り訂正方式制御部1101は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。誤り訂正方式制御部1101は、電波伝搬特性推定部105から電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段の誤り訂正方式の制御を行う。
【0093】
なお、本発明の実施の形態9は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0094】
このように、本発明の実施の形態9によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性に応じて誤り訂正方式を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0095】
(実施の形態10)
次に、本発明の実施の形態10について、図面を参照して詳細に説明する。図12は、本発明の実施の形態10に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態10においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0096】
図12に示すように、本発明の実施の形態10に係る移動通信システム1200は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、変復調方式制御部1201を備えている。
【0097】
変復調方式制御部1201は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。変復調方式制御部1201は、電波伝搬特性推定部105から電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段の変復調方式の制御を行う。
【0098】
なお、本発明の実施の形態10は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0099】
このように、本発明の実施の形態10によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に応じて変復調方式を制御するため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0100】
(実施の形態11)
次に、本発明の実施の形態11について、図面を参照して詳細に説明する。図13は、本発明の実施の形態11に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態11においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0101】
図13に示すように、本発明の実施の形態11に係る移動通信システム1300は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、送信電力制御部1301を備えている。
【0102】
送信電力制御部1301は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。送信電力制御部1301は、電波伝搬特性推定部105から電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段の送信電力の制御を行う。
【0103】
なお、本発明の実施の形態11は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0104】
このように、本発明の実施の形態11によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性情報に応じて送信電力を制御するため、高精度な送信電力制御を行うことができるから、通信品質を向上させることができる。
【0105】
(実施の形態12)
次に、本発明の実施の形態12について、図面を参照して詳細に説明する。図14は、本発明の実施の形態12に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態12においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0106】
図14に示すように、本発明の実施の形態12に係る移動通信システム1400は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、アレーアンテナ制御部1401を備えている。
【0107】
アレーアンテナ制御部1401は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。アレーアンテナ制御部1401は、電波伝搬特性推定部105から電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段のアレーアンテナの重み付けの制御を行う。
【0108】
なお、本発明の実施の形態12は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0109】
このように、本発明の実施の形態12によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいてアレーアンテナの重み付けの制御を行うため、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0110】
(実施の形態13)
次に、本発明の実施の形態13について、図面を参照して詳細に説明する。図15は、本発明の実施の形態13に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態13においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0111】
図15に示すように、本発明の実施の形態13に係る移動通信システム1500は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、遅延プロファイル作成制御部1501を備えている。
【0112】
遅延プロファイル作成制御部1501は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。遅延プロファイル作成制御部1501は、電波伝搬特性推定部105からの電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段のCDMA信号の同期回路に用いられる遅延プロファイルの作成の制御を行う。
【0113】
なお、本発明の実施の形態13は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0114】
このように、本発明の実施の形態13によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいて遅延プロファイル作成の制御を行うため遅延波を予測することができるから、高精度な同期を行うことができるので、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【0115】
(実施の形態14)
次に、本発明の実施の形態14について、図面を参照して詳細に説明する。図16は、本発明の実施の形態14に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態14においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0116】
図16に示すように、本発明の実施の形態14に係る移動通信システム1600は、本発明の実施の形態1に係る移動通信システムにおいて、通信制御部106が、レイク(Rake)フィンガ数制御部1601を備えている。
【0117】
レイクフィンガ数制御部1601は、電波伝搬特性推定部105に接続されている。レイクフィンガ数制御部1601は、電波伝搬特性推定部105からの電波伝搬特性推定情報を受けて、この電波伝搬特性推定情報に基づいて移動通信端末装置101と基地局102との間における通信手段のCDMA信号の復調回路に用いられるレイクフィンガ数の制御を行う。
【0118】
なお、本発明の実施の形態14は、本発明の実施の形態2から7のいずれか1つに適用することができる。
【0119】
このように、本発明の実施の形態14によれば、本発明の実施の形態1から7のいずれか1つの効果に加えて、電波伝搬特性推定情報に基づいてレイクフィンガ数の制御を行うため、遅延波数に応じた最適なフィンガ数を確保できるから、ハードウェアリソースを有効に活用できる。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動通信端末装置の位置情報と地図情報を用いて高精度な電波伝搬特性の推定を行って電波伝搬特性推定情報を生成し、この電波伝搬特性推定情報に基づいて通信の制御を行うため、通信品質に大きく関わる送受信方式の各要素の制御を行うことができるから、誤り率特性を改善して通信品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの動作を説明するためのフロー図
【図3】本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係る移動通信システムの動作を説明するためのフロー図
【図5】本発明の実施の形態3に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態5に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態6に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態7に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態8に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態9に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態10に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態11に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態12に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態13に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態14に係る移動通信システムの要部の構成を示すブロック図
【図17】従来の移動通信システムの構成を示すブロック図
【符号の説明】
100、300、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600 移動通信システム
101 移動通信端末装置
102 基地局
103 移動通信端末位置情報出力部
104 地図情報データベース部
105 電波伝搬特性推定部
106 通信制御部
301 電波伝搬特性推定情報データベース部
302 電波伝搬特性推定部
501、601 位置情報取得部
701 ステレオ衛星画像データ取得部
702、802、903 地図情報メモリ部
801 気象情報取得部
901 更新周期設定部
902 地物情報取得部
1001 回線速度制御部
1101 誤り訂正方式制御部
1201 変復調方式制御部
1301 送信電力制御部
1401 アレーアンテナ制御部
1501 遅延プロファイル作成制御部
1601 レイクフィンガ数制御部
Claims (15)
- 移動通信端末装置の位置情報と前記移動通信端末装置と基地局との間の地形に関する地図情報とを用いて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する電波伝搬特性推定手段と、前記電波伝搬特性推定手段により生成された前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信の制御を行う通信制御手段と、を具備することを特徴とする移動通信システム。
- 前記電波伝搬特性推定手段は、前記位置情報と前記地図情報を利用して電波伝搬シミュレーションにより前記移動通信端末装置側及び前記基地局側のそれぞれの電波伝搬特性推定情報を得ることを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
- 前記移動通信端末装置の前記位置情報は、GPSを用いた位置情報取得部により取得されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の移動通信システム。
- 前記移動通信端末装置の前記位置情報は、3以上の基地局からの位置情報を用いた位置情報取得部により取得されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の移動通信システム。
- 前記地図情報は、前記移動通信端末装置と前記基地局との間における地形に関する人工衛星からのステレオ衛星画像データから取得されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の移動通信システム。
- 前記地図情報は、前記移動通信端末装置と前記基地局との間における気象情報が付加された地図情報を用いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の移動通信システム。
- 前記地図情報は、更新されるステレオ衛星画像データ、気象情報及び地物情報から取得されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の移動通信システム。
- 前記通信制御手段は、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の回線速度を制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の移動通信システム。
- 前記通信制御手段は、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の誤り訂正方式を制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の移動通信システム。
- 前記通信制御手段は、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の変復調方式を制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の移動通信システム。
- 前記通信制御手段は、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の送信電力の制御をすることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の移動通信システム。
- 前記通信制御手段は、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段のアレーアンテナの重み付けを制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の移動通信システム。
- 前記通信制御手段は、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段の遅延プロファイルの作成を制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の移動通信システム。
- 前記通信制御手段は、前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信手段のレイクフィンガ数を制御することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の移動通信システム。
- 移動通信端末装置の位置情報と前記移動通信端末装置と基地局との間の地形に関する地図情報とを用いて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における電波伝搬特性の推定情報である電波伝搬特性推定情報を生成する電波伝搬特性推定ステップと、前記電波伝搬特性推定ステップにおいて生成された前記電波伝搬特性推定情報に基づいて前記移動通信端末装置と前記基地局との間における通信の制御を行う通信制御ステップと、を具備することを特徴とする移動通信方法。
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JP2002164763A JP2004015337A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 移動通信システム及び方法 |
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JP2002164763A JP2004015337A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 移動通信システム及び方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1324923C (zh) * | 2004-04-02 | 2007-07-04 | 深圳市思杰科技有限公司 | 一种预测移动应用通信质量的方法 |
JP2014090376A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 無線通信システム、無線通信方法、移動局、プログラム、及び記録媒体 |
JP2019505147A (ja) * | 2015-11-17 | 2019-02-21 | ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド | マルチソースチャネル推定のためのシステムおよび方法 |
US10638479B2 (en) | 2015-11-17 | 2020-04-28 | Futurewei Technologies, Inc. | System and method for multi-source channel estimation |
-
2002
- 2002-06-05 JP JP2002164763A patent/JP2004015337A/ja active Pending
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