JP2004014989A - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

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菅野 佳実
Shunji Watanabe
渡邊 俊二
Hideharu Onodera
小野寺 英晴
Yoshifumi Nakamura
中村 芳文
Tsugio Sakai
酒井 次夫
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Abstract

【課題】リフローはんだ付け可能な表面実装を行なえる電気二重層キャパシタを提供する。
【解決手段】耐熱樹脂製のガスケット7を介し正極缶1と負極缶4でかしめ封口してなる電気二重層キャパシタにおいて、ガスケット7の耐熱樹脂にガスケット肉厚最小部の1/20〜1/5の平均長軸径の無機フィラーを含有することにより、リフロー時においても十分な封止性を有するガスケットが得られた。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイン型(ボタン型)電気二重層キャパシタリフローはんだ付け実装可能な電気二重層キャパシタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりコイン型(ボタン型)電気二重層キャパシタは、高エネルギー密度、軽量であるといった特徴により、機器のバックアップ用の電源としての用途が増加している。
【0003】
該キャパシタは、主にメモリーバックアップ電源として用いる場合、該キャパシタにはんだ付用の端子を溶接した後、メモリー素子とともにプリント基板上にはんだ付け実装されることが多い。従来、プリント基板上へのはんだ付は、半田ごてを用いて行なわれていたが、機器の小型化あるいは高機能化にともない、プリント基板の同一面積内に搭載される電子部品を多くする必要が生じはんだ付のために半田ごてを挿入する隙間を確保することが困難となってきた。また、はんだ付け作業もコストダウンのため自動化が求められていた。
【0004】
そこであらかじめプリント基板上のはんだ付を行なう部分にはんだクリーム等を塗布しておきその部分に部品を載置するか、あるいは、部品を載置後はんだ小球をはんだ付部分に供給し、はんだ付部分がはんだの融点以上、例えば、200〜260℃となるように設定された高温雰囲気の炉内に部品を搭載したプリント基板を通過させることにより、はんだを溶融させてはんだ付を行なう方法が用いられている(以下リフローはんだ付という)。
【0005】
リフローはんだ付けを行なうためには、キャパシタ部材も耐熱性のものを用いなければならない。とりわけ、ガスケットは、ポリプロピレン(PP)から、耐熱性が高い耐熱樹脂が用いられるようになった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、耐熱樹脂は機械的強度や耐熱性などの特性改善、射出成形性などの成形・加工性の改善、更には耐熱樹脂の価格を下げるために充填剤が添加される。また、コイン型(ボタン型)リフロー電気二重層キャパシタにおいては、リフロー加熱時に耐熱樹脂が柔らかくなるため、充填剤の無機フィラーによって機械的強度を維持し、リフロー加熱時の封止性を保っている。
【0007】
従来のガスケット材料としては、耐薬品性、耐熱性、耐クリープ性に優れていること、更に耐熱樹脂の充填剤としてはガラス繊維が一般的であることから、該ガスケット材料の充填剤においてはガラス繊維を用いるのが一般的であった。
【0008】
一方、コイン型(ボタン型)リフロー電気二重層キャパシタは直径の小さなもの要求されており、直径でφ6mm以下が主流である。また、キャパシタ本体内においては、内容積を大きくするために、ガスケットはできる限り薄いことが要求されている。このため、ガスケットの肉厚の最小部は0.2mm以下となっている。
【0009】
耐熱性樹脂の充填剤として一般的に使用されるガラス繊維は、ガスケットの肉厚0.2mmと比較すると、平均長軸径は0.1mm以上であり、十分な量のガラス繊維がガスケット内に存在することは難しい。更に、ガラス繊維の長さがガスケットの厚み方向に対して長すぎるために、厚み方向に含まれるガラス繊維はたった2〜3本となる可能性もある。このため、ガラス繊維を充填剤とした耐熱樹脂を用いたガスケットでは、リフロー加熱時において十分な機械的特性を得ることは難しい。また、肉厚に比較して平均長軸径が大きいために、コイン型(ボタン型)リフロー電池に要求されるガスケット表面の平滑性を得ることも困難である。
【0010】
このように、従来一般的に用いられていたガラス繊維を充填剤とした耐熱樹脂で作成したガスケットでは、耐リフロー耐熱性に優れ、かつリフロー後において十分な封止性を得るガスケットを得ることは困難であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明ではこれらの欠点を補うため、ガスケットの耐熱性樹脂に含む充填剤として、ガスケットの肉厚の最小部の1/10以下の平均長軸径の無機フィラーを用いることで、ガスケットの厚み方向にも充分量の無機フィラーの充填を可能とした。これにより、リフロー時における耐熱樹脂の機械的特性を改善し、リフロー時のコイン(ボタン)型電気二重層キャパシタの封止性が十分に得ることができるガスケットの提供を可能とした。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の電気二重層キャパシタは、正極缶と負極缶を封口するガスケットに、平均長軸径がガスケット肉厚最小部の1/20〜1/5の無機フィラーを含む樹脂を用いることとした。これにより、ガスケットの厚み方向にも充分量の無機フィラーの充填が可能となり、樹脂の機械的特性が改善する。さらに、無機フィラーの平均長軸径を、ガスケット肉厚最小部の1/20〜1/10にすることが好ましい。
【0013】
また、ガスケットの肉厚最小部が0.1〜0.2mmとなるように構成した。
【0014】
さらに、ガスケットに用いる樹脂をポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)から選ばれる樹脂とした。
【0015】
また、樹脂に含まれる無機フィラーの含有量を5〜40重量%とした。
【0016】
さらに、ガスケットに含まれる無機フィラーにはチタン酸カリウム繊維が最も好ましい。
【0017】
【実施例】
図1に本発明の耐熱樹脂製ガスケットを用いたリフローはんだ付け実装可能な電気二重層キャパシタの断面図を示した。本発明はガスケット107の材質に関するものである。
【0018】
本発明のガスケット材質としての耐熱樹脂には、熱変形温度が230℃以上の樹脂が望ましく、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、液晶ポリマー(LCP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリエーテルニトリル樹脂(PEN)、ナイロン(PA66等)等が有効である。この他、ポリエーテルケトン樹脂(PEK)、ポリアリレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアミノビスマレイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂が使用できる。
【0019】
樹脂に入れる充填剤の材質としては、リフロー可能な電気二重層キャパシタ用のガスケット用としては、リフロー加熱処理時における耐有機薬品性や機械的強度が求められる。このため、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、グラファイト繊維の他、セラミック微粉末等を用いることができる。
【0020】
ガスケットの製造方法としては、射出成型法、熱圧縮法等がある。
【0021】
射出成形法はガスケットの成形方法としては最も一般的である。ただし、コストダウン等により成形精度を犠牲にする場合は、液体シール剤を用い気密を補うことが必須となる。
【0022】
熱圧縮法は、成形品のガスケット形状よりも厚みの厚い板材を素材成形品として融点以下で熱圧縮成形を行い最終成型品を得る方法である。
一般に素材成形品から融点以下の温度で熱圧縮成形で成形された熱可塑性樹脂の成形品に温度を加えると、元の素材成形品の形状に戻ろうとする性質がある。これにより、本来であれば外缶及び内缶(金属)とガスケット(樹脂)の間に隙間ができるあるいは缶とガスケットの間に封止に十分な応力が得られなくなるはずの電気二重層キャパシタにこのガスケットを用いることで、熱処理(リフローはんだ付け等)によるガスケットの膨張で外缶及び缶(金属)とガスケット(樹脂)の間に隙間ができずあるいは缶とガスケットの間に封止に充分な応力が得られるようになる。また、経時的に元の素材成形品の形状に戻ろうとする性質があり、リフローはんだ付け以外のキャパシタにおいても効果がある。
【0023】
本発明はこれらのガスケット成形法に依るものでない。
【0024】
コイン、ボタン型キャパシタの場合ガスケットと正・負極缶の間にアスファルトピッチ、ブチルゴム、フッ素系オイル、クロロスルホン化ポリエチレン、エポキシ樹脂等の1種または混合物の液体シール剤が用いられる。液体シール剤が透明の場合は着色して、塗布の有無を明確にすることも行われる。シール剤の塗布法としては、ガスケットへのシール剤の注入、正・負極缶への塗布、ガスケットのシール剤溶液へのディッピング等がある。
【0025】
本発明のコイン型電気二重層キャパシタを構成する他の要素部品も、少なくとも200℃以上の耐熱を有する材料とする。
【0026】
電気二重層キャパシタに使用する分極性電極は、おが屑、椰子殻、ピッチなどを賦活処理して得られる粉末状活性炭を、適当なバインダーと一緒にプレス成形または圧延ロールして用いることができる。また、フェノール系、レーヨン系、アクリル系、ピッチ系などの繊維を、不融化及び炭化賦活処理して活性炭または活性炭素繊維とし、これをフェルト状、繊維状、紙状または焼結体状にしても用いてもよい。また、ポリアニリン(PAN)やポリアセンなども利用できる。活性炭粉末と導電材としてのカーボンブラックと結着材としてのポリ4弗化エチレンとを所定量の割合で混合した後、成形したものが望ましい。
【0027】
電解質には、特に限定されることなく従来の電気二重層キャパシタや非水二次電池に用いられている非水溶媒が用いられる。上記非水溶媒には、環状エステル類、鎖状エステル類、環状エーテル類、鎖状エーテル類等が用いられ、具体的には、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、γ−ブチロラクトン(γBL)、2メチル−γ−ブチロラクトン、アセチル−γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,2−エトキシエタン、ジエチルエーテル、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、トリエチレングリコールジアルキルエーテル、テトラエチレングリコールジアルキルエーテル、ジプロピルカーボネート、メチルエチルカーボネート、メチルブチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチルブチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、ブチルプロピルカーボネート、プロピオン酸アルキルエステル、マロン酸ジアルキルエステル、酢酸アルキルエステル、テトラヒドロフラン(THF)、アルキルテトラヒドロフラン、ジアルキルアルキルテトラヒドロフラン、アルコキシテトラヒドロフラン、ジアルコキシテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、アルキル−1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキソラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニトリル、ニトロメタン、蟻酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、リン酸トリエステル、無水マレイン酸、スルホラン、3−メチルスルホランなどの非水溶媒およびこれらの誘導体や混合物などが好ましく用いられる。
【0028】
リフローはんだ付け用に本発明の電気二重層キャパシタを用いる場合は、電解液としては常圧での沸点が200℃以上の非水溶媒が安定であるので、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、γ−ブチロラクトン(γBL)選ばれる単独または複合物で用いることが良好であった。
【0029】
これら非水溶媒中に存在する主な不純物としては、水分と、有機過酸化物(例えばグリコール類、アルコール類、カルボン酸類)などが挙げられる。前記各不純物は、電極の表面に絶縁性の被膜を形成し、電極の界面抵抗を増大させるものと考えられる。したがって、サイクル寿命や容量の低下に影響を与える恐れがある。また高温(60℃以上)貯蔵時の自己放電も増大する恐れがある。このようなことから、非水溶媒を含む電解質において、不純物はできるだけ低減されることが好ましい。具体的には、水分は50ppm以下、有機過酸化物は1000ppm以下であることが好ましい。
【0030】
支持塩としては(C2H5)4PBF4、(C3H7)4PBF4、(CH3)(C2H5)3NBF4、(C2H5)4NBF4、(C2H5)4PPF6、(C2H5)4PCF3SO4、(C2H5)4NPF6、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、ホウフッ化リチウム(LiBF4)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN(CF3SO2)2]、チオシアン塩、アルミニウムフッ化塩などの1種以上の塩を用いることができる。これらの中で、アンモニウム塩を用いたものが、サイクル特性、保存特性の面で良好であった。
【0031】
また、ポリエチレンオキサイド誘導体か該誘導体を含むポリマー、ポリプロピレンオキサイド誘導体か該誘導体を含むポリマー、リン酸エステルポリマー等を上記支持塩と併用して用いることもできる。ポリマーと支持塩を混合して用いる固体電解質は、溶媒除去法などで作製される。ポリマーと支持塩をアセトニトリルや1、2−ジメトキシエタンなどに溶解した後、本発明のセパレータに塗布し乾燥する方法である。また、PEOと支持塩を溶解した溶液にポリピロールを分散させ、溶媒を除去する方法もある。メタクリル酸エステルを骨格に持つ複合体(POE−PMMA)では、モノマーと支持塩の混合物を加熱や光照射により重合させることもできる。
【0032】
セパレータとしては、大きなイオン透過度を持ち、所定の機械的強度を持ち絶縁性の膜が用いられる。リフローはんだ付け用としては、ガラス繊維が最も安定して用いることができるが、熱変形温度が230℃以上のポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミドなどの樹脂を用いることもできる。セパレータの孔径は、一般にキャパシタ用として用いられる範囲が用いられる。例えば、0.01〜10μmが用いられる。セパレータの厚みは、一般にキャパシタ用の範囲で用いられる例えば、5〜300μmが用いられる。
【0033】
本発明のキャパシタは除湿雰囲気または、不活性ガス雰囲気で組み立てることが望ましい。また、組み立てる部品も事前に乾燥するとこが好ましい。ペレットやシートおよびその他の部品の乾燥又は脱水方法としては、一般に採用されている方法を利用することができる。特に、熱風、真空、赤外線、遠赤外線、電子線及び低湿風を単独あるいは組み合わせて用いることが好ましい。温度は80〜350℃の範囲が好ましく、特に100〜250℃の範囲が好ましい。含水量は、セル全体で2000ppm以下が好ましく、分極性電極や電解質ではそれぞれ50ppm以下にすることが充放電サイクル性向上の点で好ましい。
【0034】
以下の実施例により本発明を更に詳細に説明する。
【0035】
(実施例1)
図1はコイン型電気二重層キャパシタの断面図である。図中、要素部品は、正極缶101、導電接着材102、分極性電極の正極成形体103、負極缶104、導電接着材105、分極性電極の負極成形体106、ガスケット107、セパレータ108、電解液109を主な構成要素としている。
【0036】
ガスケット107は、肉厚0.2mmであり、ガスケット材質はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)に平均長軸径0.015mmのチタン酸カリウム30%を含有させた。
【0037】
分極性電極は、活性炭80重量%、導電材のカーボンブラック10重量%、結着材の四フッ化エチレン10重量%を混合、圧延し、シートとした。正極の成形体103は、厚み0.5mmt、直径2.0mmφであり、負極の成形体106は、厚み0.5mmt,直径2.0mmφとした。正極および負極の成形体の103および106は、各々正極缶101および負極缶104と、導電性カーボン接着材の102および105を用いて接着した。成形体と缶が接着した後の正極および負極の各ユニットは、150℃の温度で、10−2torr以下の真空下で熱処理した。
【0038】
電気二重層キャパシタの作製は、露点が−40℃以下のドライルーム中で行った。負極缶104にガスケット107を挿入し、ガラス繊維製セパレータ108を負極の電極上に載置した後、有機電解液109を注入した後、正極缶101をかしめて封口した。有機電解液は,沸点が約240℃のプロピレンカーボネート(略称PC)溶媒に,テトラアルキルアンモニウムの4弗化硼酸塩の溶質を溶解したものを使用した。
【0039】
(実施例2)
実施例1において、ガスケット材料としてPPS(ポリフェニレンサルファイド)に平均長軸径0.020mmの酸化亜鉛フィラーを20重量%含有させた。(参考例1)
実施例1において、ガスケット材料としてポリエーテルエーテルケトン(PEEK)に平均長軸径0.15mmのグラファイトを20重量%含有させた。
(参考例2)
実施例1において、ガスケット材料としてポリフェニレンサルファイド(PPS)に平均長軸径0.200mmのガラス繊維を10重量%含有させた。
【0040】
作成した電気二重層キャパシタを予備加熱160℃〜200℃で10分、本加熱260℃で10秒のリフローはんだ付けを行い、リフロー前後での漏液、内部抵抗及び電気容量を観察した。
【0041】
結果を表1に示す。参考例1、参考例2ではリフロー後の漏液が50個中、それぞれ5個、13個観察された。更に、参考例1、参考例2とも内部抵抗の上昇と容量劣化が観察された。一方、実施例1、実施例2では、漏液は観察されず、内部抵抗、電気容量のリフロー前後での変化は見られなかった。
【0042】
【表1】
Figure 2004014989
【0043】
【発明の効果】
本発明により、リフロー時における耐熱樹脂ガスケットの機械的特性が改善され、リフロー時において十分な封止性が得られる耐熱性ガスケットを供給することが可能になった。本ガスケットを用いることで、耐リフロー耐熱に優れ、かつリフロー後において十分な封止性を有したコイン(ボタン)型電気二重層キャパシタを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリフローはんだ付け実装可能な電気化学セルの封口前断面図
【符号の説明】
1 正極缶
2 導電接着剤
3 正極成形体
4 負極缶
5 導電接着剤
6 負極成形体
7 ガスケット
8 セパレータ
9 電解液

Claims (6)

  1. 正極、負極、非水溶媒と支持塩を含む電解液、及びセパレータを内部に含み、正極缶と負極缶をガスケットにより封口してなる電気二重層キャパシタにおいて、前記ガスケットが、平均長軸径がガスケット肉厚最小部の1/20〜1/5の無機フィラーを含む樹脂であることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
  2. 前記無機フィラーの平均長軸径が、ガスケット肉厚最小部の1/20〜1/10であることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
  3. 前記ガスケットの肉厚最小部が0.1〜0.2mmであることを特徴とする請求項1または2に記載の電気二重層キャパシタ。
  4. 前記樹脂がポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)から選ばれる樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気二重層キャパシタ。
  5. 前記樹脂に含まれる無機フィラーの含有量が5〜40重量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のリフローはんだ付け実装可能な電気二重層キャパシタ。
  6. 前記ガスケットに含まれる無機フィラーがチタン酸カリウム繊維であることを特徴とする請求項5に記載の電気二重層キャパシタ。
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