JP2004014499A - メモリカード共用コネクタ及びその共用端子の切換と判断方法 - Google Patents

Abstract

【課題】異なる規格のメモリカード共用コネクタ及びその共用端子の切換と判断方法を提供する。
【解決手段】多種の異なる規格のメモリカードを非同時に挿入及びセットする共用コネクタを利用する。該共用コネクタは単一側面の基板上に多数列／セットの異なる規格の接触端子を設置する。該接触端子は共用接触端子を具え、ＳＭカード或いはＳＤ／ＭＭカードのインターフェース信号を同時に判断し、対応するメモリカード挿置ディテクトスイッチ及びその切換選択回路を通して、正確なＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号、或いはＳＭカードインターフェース信号に接続する。こうして、共用コネクタのサイズを小型化しながら、多種の規格のメモリカード支援を達成する。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は一種のメモリカードコネクタに関する。特に一種のメモリカード共用コネクタ及びその共用端子の切換と判断方法に係る。
【０００２】
【従来の技術】
現在市場に見られる携帯式ストレージは、磁性メモリ、光ストレージに属する光ディスク、半導体技術に属するフラッシュメモリカードの三大領域に分けられる。
内、ＰＣＭＣＩＡ　ＡＴＡフラッシュカード（登録商標、以下、ＰＣカード）、コンパクトフラッシュカード（登録商標、以下、ＣＦカード）、スマートメディアカード（以下、ＳＭカード）、マルチメディアカード（登録商標、以下、ＭＭカード）、セキュアデジタルカード（以下、ＳＤカード）、メモリースティックカード（登録商標、以下、ＭＳカード）等のフラッシュメモリカードが今最も注目を集めている。これらのメモリカードは薄く軽量で携帯に便利であり、消費電力が少ない。さらに、データの保存及びデータ伝送速度、重複読み出し書き込み、耐振動性、防湿性等のすべての機能において、上記二種の伝統的ストレージメディアより優れている。そのため、デジカメ、デジタルビデオ、ＰＤＡ等の携帯用情報家電に広く応用されており、スマートフォン、自動車用ＰＣ、携帯電話、ＭＰ３、ＧＰＳ等の新型携帯式装置にも徐々に運用が広がっている。
しかし、ストレージメディアの市場での普及は、機能の優越性と価格以外に、応用可能な製品の多寡も大きく影響する。即ち、応用製品に配置可能なコネクタのサイズ及び各種のメモリカードとコネクタ間の互換性・相互利用性が該種の製品の市場での普及に影響を及ぼす。
【０００３】
事実従来は、携帯式ストレージメディアの用途は、デジカメ、ＰＤＡ等の情報家電、或いはＰＣシステムに集中していたが、市場に流通する各種規格標準のメモリカードに対応するため、ＰＣシステム、或いは内部搭載のコネクタと接続可能となって来ている。市場には既に、単一のメモリカードを支援可能なコネクタ、さらには一度に多種の規格のメモリカードを支援可能なコネクタも存在する。
同時に多種の規格のメモリカードを支援可能なコネクタの各接触端子は上下基板に分布し、個別に支援が必要なメモリカードインターフェース接触端子は対応する接触端子ユニットに接続する。こうして、挿置されたメモリカードは、その接触端子設置の方向に応じて挿入され、挿置、固定される。
このため、該挿置されたメモリカードの信号を探測するディテクトスイッチ及びライトプロテクトもまたその挿入端付近に設置する必要があるため、コネクタ全体のサイズも大きくなる。
しかし、より小さく、薄く、軽くを追求する昨今の電子製品にとっては、大きなサイズのコネクタは淘汰される運命にあり、携帯式ストレージメディアが完全に市場に進入することができない主因の一つとなっている。
また、公知のコネクタは対応し、かつ専属の接触端子ユニットを利用するため、探測と判別は単一のインターフェース信号に対してのみしか行えなかった。しかもこのような設計は、接触端子、ディテクトスイッチ、ライトプロテクト端子の配置において、公知のメモリカードを支援可能なコネクタのサイズ、体積より大きくなってしまう。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知構造の欠点を解決するため、本発明はメモリカード共用コネクタ及びその共用端子の切換と判断方法の提供を課題とする。
それは、各種型式のメモリカード及びその個別標準規格に符号しながら、構造が簡単で、コストが低廉な共用コネクタを達成する。本発明により多種の構造、サイズが異なるメモリカード標準を支援可能である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は下記のメモリカード共用コネクタ及びその共用端子の切換と判断方法を提供する。
主に共用コネクタの単一面基板上に設置する三列の異なる規格の接触端子を採用し、該接触端子は接触端子ユニットを含み、同時に一種以上のメモリカードの探測（検知）と判別を行う。特にＳＭカードとＳＤ／ＭＭカードインターフェース接触端子間の間隔が非常に接近していることを特徴とする。共用コネクタのＳＭカードはその内の一組の接触端子をＳＤ／ＭＭカードの共用の接触端子とし、別に、適当な電気回路部品により制御を行い、共用コネクタに挿置されたメモリカードの種類を探測と判断可能で、その電気信号選択及び切換等の機能を行う。このため、公知の別に設置する専属のＳＤ／ＭＭカードインターフェース接触端子設計を不用とすることができる。
さらに、ＳＭカードとＳＤ／ＭＭカードは同一の接触端子を同時に共用可能で、電気回線の制御を必要とするだけで、共用コネクタに挿置されたメモリカードの種類を探測、判読可能である。こうして、適当な電気信号選択と切換などの機能を執行することができる。本発明は二組の切換及び選択回路を利用し、ＳＭカード或いはＳＤ／ＭＭカードが該共用コネクタに挿置された時には、異なる探測信号を生じ、切換選択回路を制御し、共用接触端子ユニットを適用する対応位置に接続し、不適用の対応位置を切断する。
また本発明は、ＳＭカード、ＳＤ／ＭＭカードを支援及び判読可能である他、ＭＳカードをも支援、挿置可能で、携帯式デバイスのより軽く、薄く、小さくというニーズに適応することができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明はＳＭカードとＳＤ／ＭＭカードインターフェース接触端子間の間隔が非常に接近していることを特徴とする。共用コネクタのＳＭカードはその内の一組の接触端子をＳＤ／ＭＭカードの共用の接触端子とし、別に、適当な電気回路部品により制御を行い、共用コネクタに挿置されたメモリカードの種類を探測と判断可能で、その電気信号選択及び切換等の機能を行う。このため、公知の別に設置する専属のＳＤ／ＭＭカードインターフェース接触端子設計を不用とすることができる。
【０００７】
図１、２が示すように、本発明は多種の異なる規格のメモリカードを非同時に挿入及びセットする共用コネクタ２０の単一基板４０（図４、５、６参照）を利用し、３列／セットの異なる規格の接触端子を設置し、該メモリカード挿入端の適当な位置において、このメモリカードの挿置ディテクトスイッチを設置し、このメモリカードの制御信号を探測（検知）する根拠とする。
それは、ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカード共用接触端子ユニット２２、コントローラ１０、第一切換選択回路３０、第二切換選択回路３２を含む。
該ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカード共用接触端子ユニット２２は数列の異なる規格の接触端子、即ち該共用コネクタ２０基板の第一列接触端子（メモリカード挿入端位置から数えて）中に設置する。
該コントローラ１０はＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号１２及びＳＭカードインターフェース信号１４のデータの出力／入力を制御、支援する。
該第一切換選択回路３０は該コントローラ１０と該共用コネクタ２０間を接続し、ＳＤ／ＭＭカード４６（図６）とＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号を切り換える。
該第二切換選択回路３２は該コントローラ１０と該共用コネクタ２０間を接続し、ＳＭカード４２（図５）とＳＭカードインターフェース信号１４データの出力／入力を切り換える。
該ＳＤ／ＭＭカード４６、或いは該ＳＭカード４２のインターフェース接触端子と該ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカード共用接触端子ユニット２２の相互接続時、それが対応するメモリカード挿置ディテクトスイッチ２４は接続した第一切換選択回路３０、或いは第二切換選択回路３２を同時に起動し、正確なＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号１２、或いはＳＭカードインターフェース信号１４に接続する。
即ち、該第一、第二切換選択回路３０、３２のショートにより、該コントローラ１０は該共用コネクタ２０に装置するメモリカードデータの出力／入力を制御することができる。同時に、不要な接触端子（例えば、ＳＭカードの別の列の接触端子及びＭＳカードの接触端子）を切断し、その他の未共用信号端子２６、或いはＭＳカードインターフェース信号端子２８に接続する。
ＳＤ／ＭＭカード４６とＳＭカード４２に一列の接触端子（本発明の共用コネクタの第１列接触端子）を共用させ、かつＳＤ／ＭＭカード４６は合計９個のコンタクトロケーションを有するため、該ＳＭカード４２との共用接触端子ユニット数量もまた９個である。該コントローラ１０をそれぞれＳＭカード４２とＳＤ／ＭＭカード４６の正確な対応位置に接続させるため、二組９個の第一切換選択回路３０、第二切換選択回路３２を設置する必要がある。該ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカードの挿置ディテクトスイッチ２４によりＳＭカード４２、或いはＳＤ／ＭＭカード４６をそれぞれ探測する時、二組の第一切換選択回路３０、第二切換選択回路３２を起動し、該ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカード共用接触端子ユニット２２を正確な対応位置（ＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号、或いはＳＭカードインターフェース信号）に接続する。未起動の第一切換選択回路３０、第二切換選択回路３２は不要な対応位置を隔離する。
【０００８】
次に図２、表１が示すように、ＳＭカードの第１、１０、１１インターフェース端子は同一点に属する。特に第１及び第１０端子は主にアース信号探測の機能を持つ。第１インターフェース信号端子と第２インターフェース信号端子は独立し、その他ＳＭカードの第３〜１１個のインターフェース信号端子はＳＤ／ＭＭカードの９個のインターフェース接触端子において共用される。
【０００９】
【表１】

【００１０】
次に図３は、４種のメモリカードに対するハードウエアの切換、選択の流れを示す。電源供給後、各カードの挿置ディテクトスイッチに応じて、該カードがＳＤ／ＭＭカード、ＭＳカード、ＳＭカードのどれであるかを判断する。各種メモリカードに応じてそれが対応する接触端子に切り換える。
ＳＤ／ＭＭカード、とＳＭカードの共用端子部分は、ＳＤ／ＭＭカードの挿入が探測された時、ＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号を発し、ＳＭカードインターフェース信号を閉鎖する。反対にＭＳＭカードの挿入が探測された時には、ＳＭカードインターフェース信号を発し、ＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号を閉鎖する。
ＭＳカードが挿入された時には、ＳＭカードとＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号を同時に閉鎖し、ＭＳカードインターフェース信号（図示なし）を応用しコントローラと連結する。
【００１１】
ＳＤカードとＭＭカードの外形サイズは近似しており、かつ二個のインターフェース端子の差しかないため、一般には、この二種のカードは同一種に分類され、電気回路上において微調整を行うだけで判別が可能である。
図４が示すように、ＳＤカード或いはＭＭカードの判定方法の流れは、ＳＤ／ＭＭカードの挿入が探測された時には、相関電気部品を起動し電源を供給し、ＳＤカード特有の指令をこの時挿入されたＳＤカード或いはＭＭカードに伝送する。この時、戻って来た反応信号を検査し、該ＳＤカードを支援するものであれば、ＳＤカードと判定され、ＳＤカード作動モードを執行する。反対に、もし反応がなければＭＭカードと判定され、ＭＭカード作動モードを執行する。
【００１２】
続いて、図５、６、７が示すように、本発明の共用コネクタ２０は単一基板４０上に多数組、多種規格の接触端子を設置する。本発明はＳＤ／ＭＭカード４６及びＳＭカード４２の共用接触端子ユニット２２において共用される他、一組のＭＳカードインターフェース信号端子２８を含む（図７参照）。このため、本発明はＳＭカード、ＳＤ／ＭＭカード、ＭＳカードの合計４種のメモリカードに使用することができる。
さらに、本発明のＳＭ、ＳＤ／ＭＭカードの挿置ディテクトスイッチ２４は二組のメモリカードのＳＭカード挿置ディテクトスイッチ５２、ＳＤ／ＭＭカード挿置ディテクトスイッチ５６及び二組のＳＭカードライトプロテクトスイッチ５０、ＳＤ／ＭＭカードライトプロテクトスイッチ５４を設置する。
その内、該ＳＭカード４２は該カードの挿入端やや前縁に近い位置に設置するＳＭカード挿置ディテクトスイッチ５２を利用し、該ＳＤ／ＭＭカード４６は該カードの挿入端側辺に設置するＳＤ／ＭＭカード挿置ディテクトスイッチ５６を利用する。
該ＳＭカード挿置ディテクトスイッチ５２及び該ＳＤ／ＭＭカード挿置ディテクトスイッチ５６がメモリカードを感知しない時には、挿置されたカードがＭＳカードであることを示す。
該共用接触端子ユニット２２の同側右辺において一組のＳＭカードライトプロテクトスイッチ５０を設置し、該ＳＤ／ＭＭカード挿置ディテクトスイッチ５６のやや下方位置において一組のＳＤ／ＭＭカードライトプロテクトスイッチ５４を設置する。上記スイッチは両導性弾力片の弾性原理を利用し、導通判別を行う。
【００１３】
本発明は共用コネクタ２０の単一面基板上に設置する三列の異なる規格の接触端子を採用し、該接触端子は接触端子ユニットを含み、同時に一種以上のメモリカードの探測と判別を行うため、構造、製造工程を単純化可能で、共用コネクタの体積を大幅に縮小することができる。
さらに本発明は二組の切換及び選択回路を利用し、共用コネクタ２０とコントローラ１０間を接続し、ＳＭカード４２或いはＳＤ／ＭＭカード４６が該共用コネクタに挿置された時には、異なる探測信号を生じ、切換選択回路３０、３２を制御し、共用接触端子ユニット２２を適用する対応位置に接続し、不適用の対応位置を切断する。
また本発明は、ＳＭカード４２、ＳＤ／ＭＭカード４６を支援及び判読可能である他、ＭＳカード４８をも支援、挿置可能で、携帯式デバイスのより軽く、薄く、小さくのニーズに適応することができる。
【００１４】
【発明の効果】
上記のように本発明は、各種型式のメモリカード及びその個別標準規格に符号しながら、構造が簡単で、コストが低廉な共用コネクタを達成する。本発明により多種の構造、サイズが異なるメモリカード標準を支援可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の挿置されたメモリカードの種類を探測し、共用信号線に切換、選択する回路のブロックチャートである。
【図２】図１の回路図である。
【図３】本発明が４種の異なる規格のメモリカードを支援する判断のフローチャートである。
【図４】図３でＳＤカード或いはＭＭカードを判定する方法のフローチャートである。
【図５】本発明の共用コネクタにＳＭカードを挿置する立体指示図である。
【図６】本発明の共用コネクタにＳＤ／ＭＭカードを挿置する立体指示図である。
【図７】本発明の共用コネクタにＭＳカードを挿置する立体指示図である。
【符号の説明】
１０　コントローラ
１２　ＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号
１４　ＳＭカードインターフェース信号
１６　ＭＳカードインターフェース信号
２０　共用コネクタ
２２　ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカード共用接触端子ユニット
２４　ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカードの挿置ディテクトスイッチ
２６　その他未共用信号端子
２８　ＭＳカードインターフェース信号端子
３０　第一切換選択回路
３２　第二切換選択回路
４０　基板
４２　ＳＭカード
４６　ＳＤ／ＭＭカード
４８　ＭＳカード
５０　ＳＭカードライトプロテクトスイッチ
５２　ＳＭカード挿置ディテクトスイッチ
５４　ＳＤ／ＭＭカードライトプロテクトスイッチ
５６　ＳＤ／ＭＭカード挿置ディテクトスイッチ

Claims (5)

1. 主に多種の異なる規格のメモリカードを非同時に挿入及びセットする共用コネクタを利用し、該共用コネクタは単一基板上に多数列／セットの異なる規格の接触端子、及び該メモリカードの挿置ディテクトスイッチを設置して、該メモリカードの制御信号を検知する根拠とし、ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカード共用接触端子ユニット、コントローラ、第一切換選択回路、第二切換選択回路を含み、
   該ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカード共用接触端子ユニットは数列の異なる規格の接触端子中に設置し、
   該コントローラはＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号及びＳＭカードインターフェース信号のデータの出力／入力を制御、支援し、
   該第一切換選択回路は該コントローラと該共用コネクタ間を接続し、ＳＤ／ＭＭカードとＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号を切り換え、
   該第二切換選択回路は該コントローラと該共用コネクタ間を接続し、ＳＭカードとＳＭカードインターフェース信号データの出力／入力を切り換え、
   該ＳＤ／ＭＭカード、或いは該ＳＭカードのインターフェース接触端子と該ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカード共用接触端子ユニットの相互接続時、それが対応するメモリカード挿置ディテクトスイッチは接続した第一切換選択回路、或いは第二切換選択回路を同時に起動し、正確なＳＤ／ＭＭカードインターフェース信号、或いはＳＭカードインターフェース信号に接続することを特徴とするメモリカード共用コネクタ及びその共用端子の切換と判断方法。
2. 前記ＳＭ、ＳＤ／ＭＭカード共用接触端子ユニットは挿置された前記ＳＭカード或いは前記ＳＤ／ＭＭカードの検知、選択信号で、同時に他の未使用の共用信号端子を切断することを特徴とする請求項１記載のメモリカード共用コネクタ及びその共用端子の切換と判断方法。
3. 前記異なる規格の接触端子には一組のＭＳカードインターフェース信号端子を含むことを特徴とする請求項１記載のメモリカード共用コネクタ及びその共用端子の切換と判断方法。
4. 前記メモリカードの挿置ディテクトスイッチはＳＭカード挿置ディテクトスイッチ及びＳＤ／ＭＭカード挿置ディテクトスイッチを含むことを特徴とする請求項１記載のメモリカード共用コネクタ及びその共用端子の切換と判断方法。
5. 前記共用コネクタが挿置可能なメモリカードはＳＭカード、ＳＤ／ＭＭカード、ＭＳカードであることを特徴とする請求項１記載のメモリカード共用コネクタ及びその共用端子の切換と判断方法。

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