JP2004013790A - 起動装置、記録媒体、プログラム及び起動方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンピュータ100は、不揮発メモリ103aに格納された前回の伸張済みプログラムP或いはプログラム関連データDが今回起動後も利用可能か否かをチェックサムに基づいて判定し(ステップS6、ステップS8)、利用可能の場合(ステップS6;Yes、ステップS8;Yes)、当該前回伸張済みプログラムP或いはプログラム関連データDを利用し、利用不可能の場合(ステップS6;No、ステップS8;No)、利用不可能なプログラムP或いはプログラム関連データDを改めて伸張する(ステップS11、ステップS14)。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータを起動する為の起動装置、当該コンピュータを起動させる為のプログラム、当該プログラムを格納する記録媒体及び当該コンピュータの起動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンピュータでは、起動プログラム等のプログラムが肥大化する一方で、これらプログラムを格納するROM容量の増加が追いつかないでいる。この為、一部のプログラムは圧縮されてROMに格納される等の対処が行われている。この場合、当該ROM内に圧縮されて格納されたプログラムは、当該コンピュータの起動時に内蔵メモリに読み出された後、上記起動プログラムが実行されることにより伸長されたり、或いはプログラム伸長用の専用ハードウェアにより伸長される。このように伸長されたプログラムは上記内蔵メモリに展開される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術については、以下の問題点がある。
上記従来のコンピュータでは、起動する度に、上記ROM内に圧縮されて格納されたプログラムをその都度伸長しなければならず、起動完了までに要する時間が長くなる。特にプログラムが長ければ長いほど、起動完了までに要する時間が更に長くなる。また、上記専用ハードウェアを用いる場合、装置構成が複雑になると共に、製造に要するコストが高くなる。
【0004】
本発明の課題は、コンピュータを起動する為の起動装置、当該コンピュータを起動させる為のプログラム、当該プログラムを格納する記録媒体及び当該コンピュータの起動方法において、装置やシステム等の構成を複雑にすることなく、低コストで起動完了までに要する時間の短縮化を図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
コンピュータを起動させる起動装置において、
前記コンピュータが実行可能なプログラムと当該プログラムの実行時に必要な関連データとを各々圧縮して記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記圧縮されたプログラム及び関連データを該第1の記憶手段から読み出して伸張する伸張手段と、
前記伸張手段により伸張された前記プログラム及び関連データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々記憶する第3の記憶手段と、
前記コンピュータの起動時に、前記第2の記憶手段に記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出されたプログラム及び関連データに対する各チェックサムと、前記第3の記憶手段に記憶された当該プログラム及び関連データに対する各チェックサムとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記第1の記憶手段から読み出して新たに伸張するよう前記伸張手段を制御する伸長制御手段と、
前記伸長制御手段により新たに伸長されたプログラム或いは関連データのチェックサムを新たに算出する第2の算出手段と、
前記比較手段による比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、前記第2の記憶手段に記憶された当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記伸張制御手段により新たに伸張されたプログラム或いは関連データに更新すると共に、前記第3の記憶手段に記憶された当該相違するチェックサムを前記第2の算出手段により新たに算出されたチェックサムに更新する更新手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0006】
更に、請求項2記載の発明は、
プログラムと当該プログラムの実行時に必要な関連データとを各々圧縮して記憶する第1の不揮発メモリと、前記第1の不揮発メモリに記憶された前記圧縮されたプログラム及び関連データを該第1の不揮発メモリから読み出して伸張する伸張手段と、前記伸張手段により伸張された前記プログラム及び関連データを各々記憶する第2の不揮発メモリと、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々記憶する第3の不揮発メモリとを備えたコンピュータを起動させる為のプログラムを格納した記録媒体であって、
当該コンピュータの起動時に、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々算出するプログラムコードと、
前記算出されたプログラム及び関連データに対する各チェックサムと、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該プログラム及び関連データに対する各チェックサムとを比較するプログラムコードと、
前記比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記第1の不揮発メモリから読み出して新たに伸張するよう前記伸長手段を制御するプログラムコードと、前記新たに伸長されたプログラム或いは関連データのチェックサムを新たに算出するプログラムコードと、
前記比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、前記第2の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記新たに伸張されたプログラム或いは関連データに更新すると共に、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムを前記新たに算出されたチェックサムに更新するプログラムコードと、
を含むプログラムを格納した記録媒体である。
【0007】
更に、請求項3記載の発明は、
プログラムと当該プログラムの実行時に必要な関連データとを各々圧縮して記憶する第1の不揮発メモリと、前記第1の不揮発メモリに記憶された前記圧縮されたプログラム及び関連データを該第1の不揮発メモリから読み出して伸張する伸張手段と、前記伸張手段により伸張された前記プログラム及び関連データを各々記憶する第2の不揮発メモリと、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々記憶する第3の不揮発メモリとを備えたコンピュータに、
当該コンピュータの起動時に、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々算出する第1の算出機能と、
前記第1の算出機能により算出されたプログラム及び関連データに対する各チェックサムと、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該プログラム及び関連データに対する各チェックサムとを比較する比較機能と、
前記比較機能による比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記第1の不揮発メモリから読み出して新たに伸張するよう前記伸長手段を制御する伸長制御機能と、
前記伸長制御機能により新たに伸長されたプログラム或いは関連データのチェックサムを新たに算出する第2の算出機能と、
前記比較機能による比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、前記第2の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記伸張制御機能により新たに伸張されたプログラム或いは関連データに更新すると共に、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムを前記第2の算出機能により新たに算出されたチェックサムに更新する更新機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【0008】
更に、請求項4記載の発明は、
プログラムと当該プログラムの実行時に必要な関連データとを各々圧縮して記憶する第1の不揮発メモリと、前記第1の不揮発メモリに記憶された前記圧縮されたプログラム及び関連データを該第1の不揮発メモリから読み出して伸張する伸張手段と、前記伸張手段により伸張された前記プログラム及び関連データを各々記憶する第2の不揮発メモリと、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々記憶する第3の不揮発メモリとを備えたコンピュータを起動する起動方法において、
当該コンピュータの起動時に、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々算出する第1の算出ステップと、
前記第1の算出ステップで算出されたプログラム及び関連データに対する各チェックサムと、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該プログラム及び関連データに対する各チェックサムとを比較する比較ステップと、
前記比較ステップでの比較結果により、相違するチェックサムが存在する場合には、当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記第1の不揮発メモリから読み出して新たに伸張するよう前記伸長手段を制御する伸長制御ステップと、
前記伸長制御ステップで新たに伸長されたプログラム或いは関連データのチェックサムを新たに算出する第2の算出ステップと、
前記比較ステップでの比較結果により、相違するチェックサムが存在する場合には、前記第2の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記伸張制御ステップにより新たに伸張されたプログラム或いは関連データに更新すると共に、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムを前記第2の算出ステップで新たに算出されたチェックサムに更新する更新ステップと、
を含んだことを特徴とする。
【0009】
従って、コンピュータを起動する度に、圧縮されて格納したプログラム及び関連データをその都度伸張する必要がなく、起動完了までに要する時間を短縮できる。また、当該プログラム及び関連データの伸張はソフトウェア処理によって行う為、専用ハードウェアを用いる必要がなく、装置構成の複雑化が避けられ、製造に要するコストを低減化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した好ましい実施例を、図1〜図3を参照して詳細に説明する。
ここで、以下に説明するCPU101は、本発明の請求項に記載されたプログラム及び関連データを伸長する伸長手段と、チェックサムを算出する第1、第2の算出手段と、チェックサムを比較する比較手段と、伸長手段を制御する伸長制御手段と、プログラム等を更新する更新手段とが有する機能を実現し、不揮発メモリ103aは、伸長されたプログラム及び関連データを記憶する第2の記憶手段が有する機能を実現し、不揮発メモリ103bは、チェックサムを記憶する第3の記憶手段が有する機能を実現する。
【0011】
まず、コンピュータ100の構成を説明する。図1は、コンピュータ100の内部構成を示すブロック図である。
図1に示すようにコンピュータ100は、CPU101、入力部102、不揮発メモリ103a、103b、伝送装置104、表示部105及びフラッシュメモリ106等を備えて構成される。
【0012】
CPU(Central Processing Unit)101は、電源投入或いはリセットによる起動指示が入力された際、後述するフラッシュメモリ106のメモリエリアA1内に格納された起動プログラムをフェッチして当該起動プログラムの実行を開始する(図2参照)。
CPU101は、上記起動プログラムに従って、図3のフローチャートに示す起動処理を行う。この起動処理については、後述する動作の説明において詳しくに説明する(図3参照)。
【0013】
CPU101は、後述する不揮発メモリ103aに展開した各種プログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果を当不揮発メモリ103aに一時格納すると共に、必要に応じて表示部105に表示する。
【0014】
入力部102は、数字・アルファベット入力キー等を備えたキーボードと、各種指示を入力するファンクションキーと、表示部105の表示画面に貼付けられたタッチパネル等のポインティングデバイスとを具備している(何れも図示略)。入力部102は、当該キーボード或いは当該ファンクションキーからの押下信号をCPU101に入力すると共に、当該タッチパネル等のポインティングデバイスによる操作信号をCPU101に入力する。
【0015】
不揮発メモリ103aは、フラッシュメモリ106に格納された各種プログラムが伸張されて展開される。図2(b)に、不揮発メモリ103aのメモリマップの一例を示す。図2(b)に示すように、不揮発メモリ103aは、伸張されたプログラムPをメモリエリアB1に格納し、伸張されたプログラム関連データDをメモリエリアB2に格納する。これらメモリエリアB1、B2のメモリ領域は固定されているものとする。
ここで、プログラムPには、起動プログラムの一部、オペレーションシステムプログラム或いはアプリケーションプログラムのプログラムが含まれている。また、プログラム関連データDには、上記各プログラムの実行時に必要となる初期データが含まれている。
【0016】
不揮発メモリ103bは、不揮発メモリ103aに展開された各種プログラム(例えば、プログラムP)のチェックサムを格納する。図2(c)に、不揮発メモリ103bのメモリマップの一例を示す。図2(c)に示すように、不揮発メモリ103bは、不揮発メモリ103aに格納された伸張されたプログラムPのチェックサムをメモリエリアC1に格納し、伸張されたプログラム関連データDのチェックサムをメモリエリアC2に格納する。
【0017】
伝送装置104は、インターネット等の専用通信回線や、電話回線、ISDN回線等の公衆通信回線を介して外部機器と通信する為の通信制御を行う。また、伝送装置104は、アンテナ、変調/復調回路、符号化/復号化回路等(いずれも図示略)を備えても良く、この場合、外部機器との間で無線通信を介しデータの送受信が行える。
【0018】
表示部105は、液晶表示画面(LCD:Liquid Crystal Display)等の表示画面を有し、入力装置102が有する上記タッチパネルに連動した操作画面等を上記表示画面に表示する。
【0019】
フラッシュメモリ106は、起動プログラムをメモリエリアA1に格納し、起動プログラム以外の他の圧縮されたプログラムPをメモリエリアA2に格納し、圧縮されたプログラム関連データDをメモリエリアA3に格納する。
【0020】
またフラッシュメモリ106は、上記起動プログラム、プログラムP及びプログラム関連データD等が予め記録された記録媒体106aを備える。記録媒体106aは、磁気的記録媒体、光学的記録媒体又は半導体メモリ等によって構成され、フラッシュメモリ106に固定的に設けられたもの、或いはフラッシュメモリ106に対し着脱自在に装着可能なものである。
【0021】
次に動作を説明する。
図3は、コンピュータ100によって行われる起動処理を説明するフローチャートである。
【0022】
まず、電源投入或いはリセットによる起動指示が入力されると(ステップS1)、CPU101は、不揮発メモリ103aのメモリエリアA1から起動プログラムをフェッチして(ステップS2)、当該起動プログラムの実行を開始する(ステップS3)。
【0023】
ステップS3の後、CPU101は、自身の各種レジスタ等を初期化する共に(ステップS4)、不揮発メモリ103aのメモリエリアB1及びB2や、不揮発メモリ103bのメモリエリアC1及びC2等のメモリエリアを確保する。
【0024】
ステップS4の後、CPU101は、不揮発メモリ103aのメモリエリアB1に格納されている伸張されたプログラムPのチェックサムを算出する(ステップS5)。CPU101は、当該算出したプログラムPのチェックサムと、不揮発メモリ103bのメモリエリアC1に格納されているチェックサムとを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS6)。
【0025】
ステップS6の段階で、両チェックサムが一致する場合(ステップS6;Yes)、CPU101は、不揮発メモリ103aのメモリエリアB2に格納されている伸張されたプログラム関連データDのチェックサムを算出する(ステップS7)。CPU101は、当該算出したプログラム関連データDのチェックサムと、不揮発メモリ103bのメモリエリアC2に格納されているチェックサムとを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS8)。
【0026】
ステップS8の段階で、両チェックサムが一致する場合(ステップS8;Yes)、CPU101は、不揮発メモリ103aのメモリエリアB1に格納されたプログラムPを実行してコンピュータ100全体を起動する(ステップS9)。
【0027】
ステップS6の段階で、両チェックサムが一致しない場合(ステップS6;No)、CPU101は、フラッシュメモリ106のメモリエリアA2に格納されたプログラムPを不揮発メモリ103aのメモリエリアB1にコピーする(ステップS10)。その後CPU101は、当該コピーしたプログラムPをソフトウェア処理によって新たに伸張し(ステップS11)、不揮発メモリ103aのメモリエリアB1に格納されたプログラムPを当該新たに伸長されたプログラムPに更新する。
【0028】
次いでCPU101は、ステップS11の段階で伸張されたプログラムPのチェックサムを算出し(ステップS12)、不揮発メモリ103bのメモリエリアC1に格納されたチェックサムを当該算出したチェックサムに更新する。
【0029】
ステップS12の後、CPU101は、フラッシュメモリ106のメモリエリアA3に格納されたプログラム関連データDを不揮発メモリ103aのメモリエリアB2にコピーする(ステップS13)。その後CPU101は、当該コピーしたプログラム関連データDをソフトウェア処理によって新たに伸張し(ステップS14)、不揮発メモリ103aのメモリエリアB2に格納されたプログラム関連データDを当該新たに伸長されたプログラム関連データDに更新する。
【0030】
CPU101は、ステップS14の段階で伸張されたプログラム関連データDのチェックサムを算出し(ステップ卯S15)、不揮発メモリ103bのメモリエリアC2に格納されたチェックサムを当該算出したチェックサムに更新して(ステップS16)ステップS9に移行する。
【0031】
またステップS8の段階で、両チェックサムが一致しない場合(ステップS8;No)、CPU101は、ステップS13に移行し、上記ステップS13〜ステップS16及びステップS9の各処理を行う。
【0032】
以上説明したように、本実施の形態のコンピュータ100は、電源投入或いはリセットによる起動指示が入力された際、不揮発メモリ103aに格納された前回の伸張済みプログラムP或いはプログラム関連データDが今回起動後も利用可能か否かをチェックサムを用いて判定する。利用可能の場合、コンピュータ100は、当該前回の伸張済みプログラムP或いはプログラム関連データDを利用し、利用不可能の場合(例えば、今回起動までにデータが破損する等した場合)、フラッシュメモリ106からプログラムP或いはプログラム関連データDを新たに伸張し(すなわち、プログラムPが利用不可能ならプログラムPを伸張し、プログラム関連データDが利用不可能ならプログラム関連データDを伸張し)、当該新たに伸長されたプログラムP或いはプログラム関連データDを不揮発メモリ103aに格納する。
またコンピュータ100は、不揮発メモリ103aに格納された前回の伸張済みプログラムP或いはプログラム関連データDが今回起動時も利用可能か否かの判定を次のようにして行う。すなわち、コンピュータ100は、前回の伸張済みプログラムP或いはプログラム関連データDのチェックサムを今回起動後にそれぞれ改めて算出し、当該算出した今回のチェックサムと不揮発メモリ103bに格納された前回のチェックサムとを比較し、両チェックサムが一致していれば前回の伸張済みプログラムP或いはプログラム関連データDは今回起動後も利用可能であり、一致していなければ、前回の伸張済みのプログラムP或いはプログラム関連データDは利用不可能であると判定する。
【0033】
従って、起動する度に、圧縮されて格納したプログラムP及びプログラム関連データDをその都度伸張する必要がなく、起動完了までに要する時間を短縮できる。また、プログラムP及びプログラム関連データDの伸張は、起動プログラムによるソフトウェア処理によって行う為、専用ハードウェアを用いる必要がなく、装置構成の複雑化が避けられ、製造に要するコストを低減化できる。
すなわち、本発明を適用したコンピュータ100によれば、装置構成を複雑にすることなく、低コストで起動完了までに要する時間の短縮化が図られる。
【0034】
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る起動装置、プログラム、記録媒体及び起動方法の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態におけるコンピュータ100の細部構成、及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0035】
例えば、本実施の形態でコンピュータについて説明したが、これに限らず、コピー機能或いはファクシミリ機能等を有する画像形成装置等に対しても本発明の適用が可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、コンピュータを起動する度に、圧縮されて格納したプログラム及び関連データをその都度伸張する必要がなく、起動完了までに要する時間を短縮できる。また、当該プログラム及び関連データの伸張はソフトウェア処理によって行う為、専用ハードウェアを用いる必要がなく、装置構成の複雑化が避けられ、製造に要するコストを低減化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したコンピュータ100の内部構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、図1に示すフラッシュメモリ106のメモリマップの一例を示す図であり、(b)は、図1に示す不揮発メモリ103aのメモリマップの一例を示す図であり、(c)は、図1に示す不揮発メモリ103bのメモリマップを示す図である。
【図3】本発明を適用したコンピュータ100によって行われる起動処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
100 コンピュータ
101 CPU
102 入力部
103a、103b 不揮発メモリ
104 伝送装置
105 表示部
106 フラッシュメモリ
106a 記録媒体
A1〜A3 メモリエリア
B1、B2 メモリエリア
C1〜C2 メモリエリア
Claims (4)
- コンピュータを起動させる起動装置において、
前記コンピュータが実行可能なプログラムと当該プログラムの実行時に必要な関連データとを各々圧縮して記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記圧縮されたプログラム及び関連データを該第1の記憶手段から読み出して伸張する伸張手段と、
前記伸張手段により伸張された前記プログラム及び関連データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々記憶する第3の記憶手段と、
前記コンピュータの起動時に、前記第2の記憶手段に記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出されたプログラム及び関連データに対する各チェックサムと、前記第3の記憶手段に記憶された当該プログラム及び関連データに対する各チェックサムとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記第1の記憶手段から読み出して新たに伸張するよう前記伸張手段を制御する伸長制御手段と、
前記伸長制御手段により新たに伸長されたプログラム或いは関連データのチェックサムを新たに算出する第2の算出手段と、
前記比較手段による比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、前記第2の記憶手段に記憶された当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記伸張制御手段により新たに伸張されたプログラム或いは関連データに更新すると共に、前記第3の記憶手段に記憶された当該相違するチェックサムを前記第2の算出手段により新たに算出されたチェックサムに更新する更新手段と、
を備えたことを特徴とする起動装置。 - プログラムと当該プログラムの実行時に必要な関連データとを各々圧縮して記憶する第1の不揮発メモリと、前記第1の不揮発メモリに記憶された前記圧縮されたプログラム及び関連データを該第1の不揮発メモリから読み出して伸張する伸張手段と、前記伸張手段により伸張された前記プログラム及び関連データを各々記憶する第2の不揮発メモリと、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々記憶する第3の不揮発メモリとを備えたコンピュータを起動させる為のプログラムを格納した記録媒体であって、
当該コンピュータの起動時に、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々算出するプログラムコードと、
前記算出されたプログラム及び関連データに対する各チェックサムと、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該プログラム及び関連データに対する各チェックサムとを比較するプログラムコードと、
前記比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記第1の不揮発メモリから読み出して新たに伸張するよう前記伸長手段を制御するプログラムコードと、前記新たに伸長されたプログラム或いは関連データのチェックサムを新たに算出するプログラムコードと、
前記比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、前記第2の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記新たに伸張されたプログラム或いは関連データに更新すると共に、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムを前記新たに算出されたチェックサムに更新するプログラムコードと、
を含むプログラムを格納した記録媒体。 - プログラムと当該プログラムの実行時に必要な関連データとを各々圧縮して記憶する第1の不揮発メモリと、前記第1の不揮発メモリに記憶された前記圧縮されたプログラム及び関連データを該第1の不揮発メモリから読み出して伸張する伸張手段と、前記伸張手段により伸張された前記プログラム及び関連データを各々記憶する第2の不揮発メモリと、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々記憶する第3の不揮発メモリとを備えたコンピュータに、
当該コンピュータの起動時に、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々算出する第1の算出機能と、
前記第1の算出機能により算出されたプログラム及び関連データに対する各チェックサムと、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該プログラム及び関連データに対する各チェックサムとを比較する比較機能と、
前記比較機能による比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記第1の不揮発メモリから読み出して新たに伸張するよう前記伸長手段を制御する伸長制御機能と、
前記伸長制御機能により新たに伸長されたプログラム或いは関連データのチェックサムを新たに算出する第2の算出機能と、
前記比較機能による比較の結果、相違するチェックサムが存在する場合には、前記第2の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記伸張制御機能により新たに伸張されたプログラム或いは関連データに更新すると共に、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムを前記第2の算出機能により新たに算出されたチェックサムに更新する更新機能と、
を実現させるためのプログラム。 - プログラムと当該プログラムの実行時に必要な関連データとを各々圧縮して記憶する第1の不揮発メモリと、前記第1の不揮発メモリに記憶された前記圧縮されたプログラム及び関連データを該第1の不揮発メモリから読み出して伸張する伸張手段と、前記伸張手段により伸張された前記プログラム及び関連データを各々記憶する第2の不揮発メモリと、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々記憶する第3の不揮発メモリとを備えたコンピュータを起動する起動方法において、
当該コンピュータの起動時に、前記第2の不揮発メモリに記憶されたプログラム及び関連データのチェックサムを各々算出する第1の算出ステップと、
前記第1の算出ステップで算出されたプログラム及び関連データに対する各チェックサムと、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該プログラム及び関連データに対する各チェックサムとを比較する比較ステップと、
前記比較ステップでの比較結果により、相違するチェックサムが存在する場合には、当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記第1の不揮発メモリから読み出して新たに伸張するよう前記伸長手段を制御する伸長制御ステップと、
前記伸長制御ステップで新たに伸長されたプログラム或いは関連データのチェックサムを新たに算出する第2の算出ステップと、
前記比較ステップでの比較結果により、相違するチェックサムが存在する場合には、前記第2の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムに対応するプログラム或いは関連データを前記伸張制御ステップにより新たに伸張されたプログラム或いは関連データに更新すると共に、前記第3の不揮発メモリに記憶された当該相違するチェックサムを前記第2の算出ステップで新たに算出されたチェックサムに更新する更新ステップと、
を含んだことを特徴とする起動方法。
Priority Applications (1)
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JP2002169963A JP4561028B2 (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 起動装置、コンピュータ起動プログラム、記録媒体及びコンピュータ起動方法 |
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