JP2004013569A - 情報処理装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な処理で探索距離を変更し、探索結果をわかりやすく通知する。
【解決手段】ステップS21で探索ボタンが操作された場合、ステップS22で探索ボタンが押下された時間Tが検出され、ステップS23で時間Tに比例する探索距離が算出され、ステップS24で探索が行われる。ステップS25で探索状態LEDが点滅され、ステップS26で探索開始から所定の時間が経過したと判断された場合、ステップS27でスレーブを1つ以上発見したか否かが判断される。スレーブが1つ以上発見された場合、ステップS28で発見したスレーブの数が検出され、ステップS29で探索状態LEDが発見したスレーブの数に応じた明るさで点灯される。スレーブが発見されていない場合、ステップS30で探索状態LEDが消灯される。本発明は、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯型電話機などをはじめとする無線通信装置に適用できる。
【選択図】 図8
【解決手段】ステップS21で探索ボタンが操作された場合、ステップS22で探索ボタンが押下された時間Tが検出され、ステップS23で時間Tに比例する探索距離が算出され、ステップS24で探索が行われる。ステップS25で探索状態LEDが点滅され、ステップS26で探索開始から所定の時間が経過したと判断された場合、ステップS27でスレーブを1つ以上発見したか否かが判断される。スレーブが1つ以上発見された場合、ステップS28で発見したスレーブの数が検出され、ステップS29で探索状態LEDが発見したスレーブの数に応じた明るさで点灯される。スレーブが発見されていない場合、ステップS30で探索状態LEDが消灯される。本発明は、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯型電話機などをはじめとする無線通信装置に適用できる。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、無線通信を行う場合に、通信相手を探索する必要があるときに用いて好適な、情報処理装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IrDA(InfraRed Data Association)やBluetoothなどの近距離無線通信技術が広く普及している。
【0003】
IrDAは赤外線を用いた無線通信技術であり、ソフトウェアの設定のみで1.152Mbpsおよび4Mbpsの通信が可能である。
【0004】
一方、Bluetoothは、2.4GHz帯域を用いる無線伝送方式であり、赤外線を用いる場合と異なり、指向性がなく、浸透性が高い。Bluetoothは、例えば、パソコン、周辺機器、家電、携帯電話など、デバイスを問わないデータ交換を実現するインターフェイスとして期待されている。
【0005】
Bluetooth対応機器には、周波数ホッピングパターンを決定する「マスタ」と、マスタに従って通信する「スレーブ」が存在し、一台のマスタと複数(最高7台)のスレーブでネットワークが構成される。スレーブは、マスタが決めた周波数ホッピングパターンに同期して、マスタ−スレーブ間の通信を行う。機器間の通信は、常にマスタを通して行われ、スレーブ間で直接通信が行われることはない。
【0006】
Bluetoothにおいて、通信相手の機器を選択する場合、マスタは、周りに存在する機器に対してブロードキャストで問い合わせ信号(Inquiry)を送信して、通信可能機器の探索を行い、スレーブからの応答を集めて、通信可能な機器の機種名や機器IDなどの一覧を、表示画面上に表示し、その中から、通信相手の機器をユーザに選択させるという方法が一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法では、近くにある機器も、遠くにある機器も、通信可能な範囲内に存在すれば、混在して一覧表示されてしまう。例えば、表示画面上の一覧表示が機器IDで行われる場合、ユーザには直感的にわかりにくい複数の機器IDの表示の中から、所望のものを選択するのは困難である。同様に、表示画面上の一覧表示が機種名で行われる場合、通信可能機器の中に同じ種類の機器が複数あったとき、ユーザがそのうちのどの機器を選択するかを判断するのは困難である。
【0008】
特に、Bluetoothなどの指向性を持たない短距離無線通信技術においては、指向性がある赤外線等を利用した通信技術と異なり、全方向で、所定の範囲内の機器が通信可能となるため、複数の通信可能機器から、通信相手の機器を直感的に選ぶことは困難である。
【0009】
また、従来の方法では、通信相手の機器を確定するためには、ユーザに、表示を参照させて、その中から所望の機器を選ぶといった操作を強いるため、簡単な操作で直観的に通信相手の機器を確定することができる技術が望まれている。
【0010】
特に、近年では、各種の情報処理装置が小型化しており、通信をしたい相手側の機器に容易に近づけることができる。例えば、2つのPDA(Personal Data Assistance)間で情報を授受したい場合、PDA同士を近づけることは容易である。また、例えば、プロジェクタなどの据置き型の機器に他の装置から画像を無線通信によって送信するような場合においても、ビデオカメラやデジタルカメラなどの小型化が進んでいるため、プロジェクタにビデオカメラやデジタルカメラなどを近づけるのは容易である。
【0011】
しかしながら、従来の方法では、通信相手の機器を確定するための問い合わせは、所定の範囲内に対して、無差別に送信され、その範囲内に存在するすべての無線通信可能な機器が問い合わせに対して返答してしまうため、通信相手の機器との距離にかかわりなく、複数の通信可能機器から、通信相手の機器を選択しなければならない状況が生じる。
【0012】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、非常に簡単な操作で、直感的に、通信相手となる無線通信装置(マスタに対するスレーブ)を確定することができるようにするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理装置は、他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を受ける入力手段と、他の情報処理装置への情報の送信を制御する制御手段とを備え、制御手段は、ユーザによる入力手段への操作内容に基づいて、情報の送信範囲を制御することを特徴とする。
【0014】
他の情報処理装置に送信する情報の送信電力を増幅する増幅手段を更に備えさせるようにすることができ、制御手段には、増幅手段による送信電力の増幅値を制御することにより、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0015】
制御手段には、ユーザによる入力手段への操作時間に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0016】
情報は、通信先を確立するための問い合わせ信号であるものとすることができる。
【0017】
入力手段は、ボタンで構成されるものとすることができ、制御手段には、ボタンの操作回数に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0018】
ボタンの操作回数に基づいて、情報の送信距離を算出する算出手段を更に備えさせるようにすることができ、制御手段には、算出手段による算出結果に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0019】
入力手段は、ボタンで構成されるものとすることができ、制御手段には、ボタンの押下時間に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0020】
ボタンの押下時間に基づいて、情報の送信距離を算出する算出手段を更に備えさせるようにすることができ、制御手段には、算出手段による算出結果に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0021】
入力手段は、ボタンで構成されるものとすることができ、制御手段には、ボタンの押下強さに基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0022】
ボタンの押下強さに基づいて、情報の送信距離を算出する算出手段を更に備えさせるようにすることができ、制御手段には、算出手段による算出結果に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0023】
入力手段は、ボタンで構成されるものとすることができ、制御手段には、ボタンの押下速さに基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0024】
ボタンの押下速さに基づいて、情報の送信距離を算出する算出手段を更に備えさせるようにすることができ、制御手段には、算出手段による算出結果に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0025】
入力手段は、ジョグダイヤルで構成されるものとすることができ、制御手段には、ジョグダイヤルの回転角度に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0026】
情報は、通信先を確立するための問い合わせ信号であるものとすることができ、制御手段には、ジョグダイヤルが回転の中心方向へ押下された場合、他の情報処理装置との通信を開始させるようにすることができる。
【0027】
入力手段は、タッチパッドで構成されるものとすることができ、制御手段には、タッチパッドに触れている物体の移動距離に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0028】
入力手段は、タッチパッドで構成されるものとすることができ、制御手段には、タッチパッドに物体が触れている時間に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0029】
入力手段は、レバーで構成されるものとすることができ、制御手段には、レバーの移動距離に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0030】
入力手段は、マウスで構成されるものとすることができ、制御手段には、マウスの移動距離に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0031】
入力手段は、ジョイスティックで構成されるものとすることができ、制御手段には、ジョイスティックの操作角度に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0032】
制御手段により制御される情報の送信範囲に関する情報を通知する通知手段を更に備えさせるようにすることができる。
【0033】
通知手段はLEDで構成されているものとすることができる。
【0034】
LEDは、入力手段と一体で構成されているものとすることができる。
【0035】
通知手段を構成するLEDは2つ以下であるものとすることができる。
【0036】
LEDは、点滅速度を、情報の送信範囲によって変更するものとすることができる。
【0037】
制御手段により送信が制御された問い合わせ信号に対する応答信号の受信を制御する受信制御手段と、受信制御手段により、応答信号の受信待ち受け状態であることを通知する通知手段とを更に備えさせるようにすることができる。
【0038】
通知手段には、制御手段により制御される問い合わせ信号の送信範囲に関する情報を更に通知させるようにすることができる。
【0039】
通知手段には、受信制御手段による応答信号の受信結果を更に通知させるようにすることができる。
【0040】
通知手段はLEDで構成されているものとすることができる。
【0041】
LEDは、入力手段と一体で構成されているものとすることができる。
【0042】
通知手段を構成するLEDは2つ以下であるものとすることができる。
【0043】
制御手段により送信が制御された問い合わせ信号に対する応答信号の受信を制御する受信制御手段と、受信制御手段による応答信号の受信結果を通知する通知手段とを更に備えさせるようにすることができる。
【0044】
通知手段には、制御手段により制御される問い合わせ信号の送信範囲に関する情報を更に通知させるようにすることができる。
【0045】
通知手段はLEDで構成されているものとすることができる。
【0046】
LEDは、入力手段と一体で構成されているものとすることができる。
【0047】
通知手段を構成するLEDは2つ以下であるものとすることができる。
【0048】
LEDには、点灯時の明るさを、受信制御手段による応答信号の受信数によって変更させるようにすることができる。
【0049】
本発明の情報処理方法は、他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を制御する入力制御ステップと、他の情報処理装置への情報の送信を制御する制御ステップとを含み、制御ステップの処理では、ユーザにより入力され、入力制御ステップの処理により入力が制御された操作内容に基づいて、情報の送信範囲を制御することを特徴とする。
【0050】
本発明の記録媒体に記録されているプログラムは、他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を制御する入力制御ステップと、他の情報処理装置への情報の送信を制御する制御ステップとを含み、制御ステップの処理では、ユーザにより入力され、入力制御ステップの処理により入力が制御された操作内容に基づいて、情報の送信範囲を制御することを特徴とする。
【0051】
本発明のプログラムは、他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を制御する入力制御ステップと、他の情報処理装置への情報の送信を制御する制御ステップとを含み、制御ステップの処理では、ユーザにより入力され、入力制御ステップの処理により入力が制御された操作内容に基づいて、情報の送信範囲を制御することを特徴とする。
【0052】
本発明の情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムにおいては、他の情報処理装置へ情報の送信の開始をユーザが指令するための操作が入力され、他の情報処理装置への情報の送信が制御され、ユーザにより入力された操作内容に基づいて、情報の送信範囲が制御される。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0054】
図1は、本発明を適用した無線通信装置1の構成を示すブロック図である。無線通信装置1は、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯型電話機、カーナビゲーションシステム、あるいは時計など、無線通信の機能を有するあらゆる情報処理装置とすることが可能である。
【0055】
無線通信装置1は、例えば、Bluetoothなどの通信方式を利用して、無線通信で、他の機器と情報を授受することが可能である。以下、無線通信装置1は、Bluetoothを利用して通信を行い、マスタとして、複数のスレーブと通信することができるものとして説明する。
【0056】
CPU11は、無線通信装置1の各部の処理を制御するものであり、例えば、操作部12から入力されるユーザの操作に基づいて、所定の情報をドライブ13に装着されている記録媒体から読み込んでROM(Read Only Memory)14に記憶させ、RAM(Random Access Memory)15に読み込ませて実行したり、無線通信以外の機能(例えば、無線通信装置1がパーソナルコンピュータなどである場合は、ソフトウェアプログラムの実行など、パーソナルコンピュータの一般的な機能)を実行するための処理を行う。
【0057】
また、CPU11は、無線通信部17による他の機器との情報の授受を制御する。CPU11は、検索開始操作部16が操作されたことを検出した場合、その操作内容(例えば、ボタンの押下回数、押下時間、押下強さ、もしくは押下速度、あるいは、レバーの移動量など)に基づいて、無線通信可能なスレーブを探索するために無線通信部17がブロードキャスト(無線通信ネットワークに接続されるすべての機器が受信しなければならない通信)で送信する問い合わせ信号(Inquiry)の到達範囲を制御する。また、CPU11は、無線通信部17が実行している通信処理の状態や結果に基づいて、探索状態表示部18を制御して、ユーザに、通信処理の状態や結果を通知する。
【0058】
操作部12は、例えば、キー、ボタン、タッチパネルなどの入力デバイスにより構成され、ユーザから、探索開始操作部16により操作される探索開始以外の操作入力を受け、操作内容をCPU11に出力する。
【0059】
ROM14は、CPU11が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。RAM15は、CPU11の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータを格納する。
【0060】
探索開始操作部16は、例えば、ボタン、ジョグダイヤル、タッチパッド、レバー、あるいはジョイスティックなどの入力デバイスにより構成され、ユーザがスレーブの探索の開始を指令する場合に操作される。探索開始操作部16は、例えば、ボタンの押下回数、押下時間、押下強さ、押下速度、ジョグダイヤルの回転量、タッチパッドに指などが触れている時間、もしくはタッチパッド上の指などの移動量、レバーの移動量、あるいは、ジョイスティックの操作角度などを検出し、CPU11に出力する。
【0061】
無線通信部17は、CPU11の制御に従って無線通信動作を行う。無線通信制御部31は、CPU11から供給される制御信号に従って、無線通信部17内の他の部分を制御し、CPU11から供給される送信データを送信データ処理部32に供給したり、受信データ処理部36から供給された受信データを、CPU11に出力する。送信データ処理部32は、無線通信制御部31から入力された送信データを、RF信号に変換して、送信アンプ33に出力する。
【0062】
送信アンプ33は、送信データ処理部32から供給されたRF信号を増幅して(すなわち、送信電力を増幅して)、アンテナ制御部34に出力する。送信される情報が、無線通信可能なスレーブを探索するための問い合わせ信号である場合、無線通信制御部31は、CPU11から供給される制御信号に従って、送信アンプ33によるRF信号の増幅の強度を制御することにより、問い合わせ信号の到達範囲を制御する。
【0063】
アンテナ制御部34は、無線通信制御部31から供給される制御信号に従って、アンテナ20との接続を、送信アンプ33か、受信アンプ35の、いずれかに切り替える。すなわち、アンテナ制御部34は、送信アンプ33から供給された増幅RF信号を、アンテナ20から送信させたり、アンテナ20が受信した受信信号を、受信アンプ35に出力する。アンテナ20は、供給されたRF信号を輻射することによって無線信号を機器の外部に送信し、外部から送信されたRF信号を受信する。すなわち、アンテナ20は、送信にも受信にも兼用される
【0064】
受信アンプ35は、アンテナ制御部34から入力された受信RF信号を増幅して、受信データ処理部36に出力する。受信データ処理部22は、受信アンプ35から入力された増幅受信RF信号を、受信データに変換して、無線通信制御部31に出力する。
【0065】
探索状態表示部18は、例えば、LED(Light Emitting Diode)などで構成され、CPU11の制御に基づいて、無線通信部17が実行するスレーブの探索処理の状態、および探索結果に対応して、点灯、消灯、または点滅を行う。
【0066】
表示部19は、CPU11の制御に基づいて、供給されたテキスト、もしくは画像などを表示する。
【0067】
また、CPU11には、必要に応じてドライブ13が接続されており、ドライブ13には、例えば、磁気ディスク21、光ディスク22、光磁気ディスク23、および半導体メモリ24が装着され、データの授受を行う。
【0068】
次に、無線通信装置1の動作について説明する。
【0069】
ユーザは、探索開始操作部14を操作する。CPU11は、探索開始操作部14の操作内容(例えば、ボタンの押下回数、押下時間、押下強さ、もしくは押下速度、あるいは、レバーの移動量など)に従って、無線通信部17を制御し、問い合わせ信号を所定の範囲に送信させる。
【0070】
無線通信部17の無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0071】
CPU11は、無線通信部17による問い合わせ信号の送信の間、探索状態表示部18を制御して、現在、スレーブの探索中であることをユーザに通知する。通知方法の詳細については後述する。
【0072】
そして、アンテナ20が、所定の時間(たとえば、10秒など)が経過しても、スレーブからの応答信号を1つも受信しなかった場合、CPU11は、探索状態表示部18を制御して、スレーブがひとつも探索できなかったことをユーザに通知する。通知方法の詳細については後述する。
【0073】
アンテナ20が、所定の時間(たとえば、10秒など)内に、スレーブからの応答信号を受信した場合、応答信号は、アンテナ制御部34、受信アンプ35、および受信データ処理部36を介して、無線通信制御部31に供給される。無線通信制御部31は、CPU11に、スレーブからの応答信号の内容(例えば、応答したスレーブの機器IDなど)を出力する。
【0074】
CPU11は、探索状態表示部18を制御して、スレーブが探索できたことをユーザに通知する。通知方法の詳細については後述する。スレーブが複数探索された場合、CPU11は、必要に応じて、通信相手となるスレーブを選択して、通信を確立し、スレーブとの情報の授受を開始する。
【0075】
図2乃至図4は、探索開始操作部16および探索状態表示部18の構成例を示す。
【0076】
図2において、探索状態LED41は、探索状態表示部18を構成するものであり、CPU11の制御に従って、点灯したり、消灯したり、あるいは、点滅したりする。また、探索状態LED41が点滅する場合、CPU11の制御に従って、その点滅の間隔が制御されるようにしてもよいし、探索状態LED41が点灯する場合、点灯時の色や、点灯の明るさが制御されたりするようにしてもよい。探索ボタン42は、探索開始操作部16を構成するものである。
【0077】
図3は図2の探索状態LED41と探索ボタン42を一体に構成したもので、図2における場合と比較して、更に、ユーザが直感的に操作しやすく、簡単な形態となっている。
【0078】
図4において、探索ボタン42は、探索開始操作部16を構成するものであり、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44は、探索状態表示部18を構成するものである。近距離探索状態LED43は、主に、近距離のスレーブを探索中であることをユーザに通知し、遠距離探索状態LED44は、主に、遠距離のスレーブを探索中であることをユーザに通知する。
【0079】
近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44は、図2および図3の探索状態LED41と同様に、CPU11の制御に従って、その点滅の間隔が制御されるようにしてもよいし、点灯時の色や、点灯の明るさが制御されるようにしてもよい。また、1つのLEDを用いる場合と比較して、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44の、点灯、消灯、もしくは点滅の組合せにより、スレーブの探索状態や探索結果について、多くの情報をユーザに通知することができる。
【0080】
図2および図3においては、1つのLEDを用いて、図4においては、2つのLEDを用いて探索状態表示部18を構成するものとして説明しているが、LEDの数は、2つ以下に制限されるものではない。上述したように、複数のLEDによって探索状態表示部18を構成することにより、スレーブの探索状態や探索結果について、多くの情報をユーザに通知することができるようになる。しかしながら、LEDの数を多くしすぎてしまっては、ユーザの直感的な判断を妨げてしまう結果になってしまうので、ここでは、1もしくは2つのLEDを用いて探索状態表示部18を構成するものとして説明する。
【0081】
次に、図5のフローチャートを参照して、無線通信装置1によるスレーブの探索処理1について説明する。図5のフローチャートにおいては、図2および図3を用いて説明したように、探索開始操作部16は探索ボタン42で構成され、探索状態表示部18は、検索状態LED41で構成されているものとして説明する。
【0082】
ステップS1において、CPU11は、探索開始操作部16から供給される信号を基に、探索ボタン42が操作されたか否かを判断する。ステップS1において、探索ボタン42が操作されていないと判断された場合、探索ボタン42が操作されたと判断されるまで、ステップS1の処理が繰り返される。
【0083】
ステップS1において、探索ボタン42が操作されたと判断された場合、ステップS2において、CPU11は、探索ボタン42は1秒以上押下されたか否かを判断する。
【0084】
ステップS2において、探索ボタン42は1秒以上押下されたと判断された場合、ステップS3において、CPU11は、無線通信部17を制御して、遠距離探索を行う。すなわち、無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0085】
このとき、無線通信制御部31は、図6に示されるように、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、所定の範囲C1に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。この場合、スレーブとなる無線通信装置51−1乃至無線通信装置51−4のうち、範囲C1内に存在する無線通信装置51−1乃至無線通信装置51−3に問い合わせ信号が到達し、範囲C1外に存在する無線通信装置51−4には、問い合わせ信号が到達しない。
【0086】
以下、無線通信装置51−1乃至無線通信装置51−4を個々に区別する必要がない場合、単に無線通信装置51と総称する。
【0087】
ステップS4において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、遠距離探索中であることを通知するために、探索状態LED41を低速で点滅させる。
【0088】
ステップS5において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS5において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップS3に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0089】
ステップS2において、探索ボタン42は1秒以上押下されていないと判断された場合、ステップS6において、CPU11は、無線通信部17を制御して、近距離探索を行う。すなわち、無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0090】
このとき、無線通信制御部31は、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、ステップS3において実行された遠距離探索よりも近い所定の距離内の範囲C2に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。このとき、図7に示されるように、範囲C2内に存在するスレーブである無線通信装置51−1のみに問い合わせ信号が到達する。
【0091】
ステップS7において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、近距離探索中であることを通知するために、探索状態LED41を高速で点滅させる。
【0092】
ステップS8において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS8において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップ6に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0093】
ステップS5において、所定の時間が経過したと判断された場合、もしくは、ステップS8において、所定の時間が経過したと判断された場合、ステップS9において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、スレーブを1つ以上発見したか否かを判断する。
【0094】
ステップS9において、スレーブを1つ以上発見したと判断された場合、ステップS10において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを1つ以上発見したことを通知するために、探索状態LED41を連続点灯させて、処理が終了される。
【0095】
ステップS9において、スレーブを発見していないと判断された場合、ステップS11において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを発見できなかったことを通知するために、探索状態LED41を消灯させて、処理が終了される。
【0096】
図5のフローチャートを用いて説明した処理により、探索ボタン42の押下時間に基づいて、探索範囲を変更することができるので、ユーザは、簡単な操作で、近距離探索と遠距離探索とを区別して指令することができる。従って、ユーザが、無線通信を行いたいマスタとスレーブを近づけることができる場合、マスタの近距離のみを探索させることにより、例えば、複数の機器IDの表示の中から所望のものを選択するような操作を行うことなく、簡単な操作で、所望の機器同士の無線通信を確立することが可能となる。
【0097】
また、無線通信装置1が探索状態であるか否か、探索状態である場合の探索距離、およびスレーブが発見できたか否かは、1つのLEDによって、ユーザにわかりやすく通知される。特に、図3を用いて説明したように、探索状態LED41と探索ボタン42を一体に構成した場合、更に、ユーザにとって、操作と通知の関係がわかりやすくなるので、簡単に操作することができるようになる。
【0098】
なお、複数のスレーブが発見された場合、従来と同様にして、表示部19に、発見されたスレーブの機器IDなどを表示させて、ユーザによって選択可能なようにしてもよいのはもちろんである。
【0099】
図5のフローチャートを用いて説明した探索処理1においては、探索ボタン42の押下時間によって、探索処理における探索距離が、予め定められている遠距離であるか、予め定められている近距離であるかを決定するものとして説明しているが、無線通信装置1は、例えば、探索ボタン42の押下時間に基づいて、探索処理における探索距離を算出することができるようにしてもよい。
【0100】
図8のフローチャートを参照して、探索ボタン42の押下時間によって、探索距離を算出する、探索処理2について説明する。
【0101】
ステップS21において、CPU11は、探索開始操作部16から供給される信号を基に、探索ボタン42が操作されたか否かを判断する。ステップS21において、探索ボタン42が操作されていないと判断された場合、探索ボタン42が操作されたと判断されるまで、ステップS21の処理が繰り返される。
【0102】
ステップS21において、探索ボタン42が操作されたと判断された場合、ステップS22において、CPU11は、探索ボタン42が押下された時間Tを検出する。
【0103】
ステップS23において、CPU11は、ステップS22において検出された時間Tから、例えば、時間Tに所定の係数を乗算することなどにより、探索ボタン42が押下された時間Tに比例する探索距離を算出する。
【0104】
ステップS24において、CPU11は、無線通信部17を制御して、算出された距離に基づいて探索を行う。すなわち、無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0105】
このとき、無線通信制御部31は、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、ステップS23において算出された探索距離内に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。
【0106】
ステップS25において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブの離探索中であることを通知するために、探索状態LED41を点滅させる。例えば、CPU11は、ステップS23において算出された探索距離に対応した点滅速度で、探索状態LED41を点滅させるようにしてもよい。
【0107】
ステップS26において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS26において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップS24に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0108】
ステップS26において、所定の時間が経過したと判断された場合、ステップS27において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、スレーブを1つ以上発見したか否かを判断する。
【0109】
ステップS27において、スレーブを1つ以上発見したと判断された場合、ステップS28において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、問い合わせに対して応答した無線通信装置51の数、すなわち、発見したスレーブの数を検出する。
【0110】
ステップS29において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを1つ以上発見したこと、および、おおよそいくつのスレーブを発見したかを通知するために、探索状態LED41を、発見したスレーブの数に応じた明るさで(例えば、発見されたスレーブの数が多いほど明るく)点灯させて、処理が終了される。
【0111】
ステップS27において、スレーブを発見していないと判断された場合、ステップS30において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを発見できなかったことを通知するために、探索状態LED41を消灯させて、処理が終了される。
【0112】
図8を用いて説明した処理により、ユーザは、探索ボタン42の押下時間によって、自由に探索距離を変更することができるので、より直感的に、所望の距離内のスレーブのみを探索して、通信を確立することが可能となる。
【0113】
また、図8を用いて説明した処理においては、発見したスレーブの数により、探索状態LED41の点灯の明るさを変更することができるようになされている。
【0114】
探索状態LED41を、発見したスレーブの数に応じた明るさで点灯させても、ユーザには、発見されたスレーブの数を確実に通知することはできない。しかしながら、ユーザは、発見されたスレーブのおおよその数さえわかれば、所望のスレーブとの接続を確立させるために、探索ボタン42が押下された時間Tに比例する探索距離が短すぎるか、あるいは長すぎるかを判断することが可能である。
【0115】
このような構成を有することにより、無線通信装置1は、ユーザに対して多くの情報を与えて操作を困難にすることなく、できるだけ少ない入出力手段によって、簡単な操作で直感的に探索範囲を操作させたり、探索状態、および探索結果を認識させることが可能となる。
【0116】
このように、探索処理2においては、発見したスレーブの数に基づいて、探索状態LED41の点灯の明るさを変化させるようにしているので、ユーザは、直感的に、発見したスレーブの数の多少を判断することができる。発見したスレーブの数が複数である場合に、通信を行うスレーブを更に絞り込むための処理は、どのような処理であってもかまわないが、例えば、CPU11は、必要に応じて、従来における場合と同様にして、表示部19にそれぞれのスレーブの情報を表示させて、ユーザに選択させるようにしてもよい。
【0117】
また、探索開始操作部16が、ジョグダイヤルによって構成されている場合、ユーザは、ジョグダイヤルを少しだけ回転させて、近距離からスレーブの探索を開始させ、探索状態LED41が消灯してしまった場合に、ジョグダイヤルの回転操作を繰り返すようにして、マスタである無線通信装置1に最も近い場所に存在するスレーブのみを発見することができるようにしてもよい。すなわち、ユーザが、ジョグダイヤルの回転操作を繰り返して、初めにスレーブが発見された場合、そのスレーブは、マスタである無線通信装置1に最も近い場所に存在するものである。
【0118】
このように、探索開始操作部16が、ジョグダイヤルによって構成されている場合、例えば、ジョグダイヤルを回転の中心方向に押下する処理を、無線通信開始の指令とすることにより、ユーザは、複雑な処理を行うことなく、無線通信装置1に最も近いスレーブのみを探索して、無線通信を開始することが可能となる。
【0119】
図8のフローチャートを用いて説明した探索処理2においては、探索ボタン42の押下時間によって、探索距離を算出するものとして説明しているが、探索距離は、例えば、探索ボタン42の押下回数によって決定されるものとしてもよい。また、図8のフローチャートにおいては、探索開始操作部16は、図2および図3を用いて説明したように、検索状態LED41で構成されているものとして説明したが、探索開始操作部16は、図4を用いて説明したように、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44の2つのLEDによって構成されるようにしてもよい。
【0120】
図9のフローチャートを参照して、探索ボタン42の押下回数によって探索距離を決定し、探索開始操作部16を、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44を用いて構成した場合の探索処理3について説明する。
【0121】
ステップS41において、CPU11は、探索開始操作部16から供給される信号を基に、探索ボタン42が操作されたか否かを判断する。ステップS41において、探索ボタン42が操作されていないと判断された場合、探索ボタン42が操作されたと判断されるまで、ステップS41の処理が繰り返される。
【0122】
ステップS41において、探索ボタン42が操作されたと判断された場合、ステップS42において、CPU11は、探索ボタン42は2回以上押下されたか否かを判断する。
【0123】
ステップS42において、探索ボタン42は2回以上押下されたと判断された場合、ステップS43において、CPU11は、無線通信部17を制御して、図6を用いて説明した遠距離探索を行う。すなわち、無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0124】
このとき、無線通信制御部31は、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、所定の範囲C1に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。
【0125】
ステップS44において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、遠距離探索中であることを通知するために、図10に示されるように、近距離探索状態LED43、および、遠距離探索状態LED44を点滅させる。
【0126】
ステップS45において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS45において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップS43に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0127】
ステップS42において、探索ボタン42は2回以上押下されていないと判断された場合、ステップS46において、CPU11は、無線通信部17を制御して、図7を用いて説明した近距離探索を行う。
【0128】
このとき、無線通信制御部31は、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、ステップS43において実行された遠距離探索よりも近い所定の距離内の範囲C2に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。
【0129】
ステップS47において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、近距離探索中であることを通知するために、図11に示されるように、近距離探索状態LED43のみを点滅させる。
【0130】
ステップS48において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS48において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップ46に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0131】
ステップS45において、所定の時間が経過したと判断された場合、もしくは、ステップS48において、所定の時間が経過したと判断された場合、ステップS49において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、スレーブを1つ以上発見したか否かを判断する。
【0132】
ステップS49において、スレーブを発見していないと判断された場合、ステップS50において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを発見できなかったことを通知するために、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44を消灯させて、処理が終了される。
【0133】
ステップS49において、スレーブを発見したと判断された場合、ステップS51において、CPU11は、スレーブは複数発見されたか否かを判断する。
【0134】
ステップS51において、スレーブは複数発見されていない、すなわち、1つだけ発見されたと判断された場合、ステップS52において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを1つだけ発見したことを通知するために、近距離探索状態LED43を連続点灯させて処理が終了される。
【0135】
ステップS51において、スレーブは複数発見されたと判断された場合、ステップS53において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを複数発見したことを通知するために、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44を連続点灯させて処理が終了される。
【0136】
図9のフローチャートを用いて説明した処理により、無線通信装置1は、探索ボタン42の押下回数によって、探索処理における探索距離が、予め定められている遠距離であるか、予め定められている近距離であるかを決定することが可能となる。また、無線通信装置1は、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44の、点灯、消灯、あるいは、点滅の組合せにより、テキストなどの表示を行うことなく、探索状態、あるいは、探索結果を、ある程度詳細にユーザに通知することが可能となる。
【0137】
このような構成を有することにより、無線通信装置1は、ユーザに対して多くの情報を与えて操作を困難にすることなく、できるだけ少ない入出力手段によって、簡単な操作で直感的に探索範囲を操作させたり、探索状態、および探索結果を認識させることが可能となる。
【0138】
図9のフローチャートを用いて説明した探索処理2においては、探索ボタン42の押下回数によって、探索処理における探索距離が、予め定められている遠距離であるか、予め定められている近距離であるかを決定するものとして説明しているが、探索距離は、例えば、探索ボタン42の押下回数に基づいて算出されるものとしてもよい。
【0139】
また、図9のフローチャートにおいては、探索開始操作部16は、図4を用いて説明したように、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44の2つのLEDによって構成されるものとして説明したが、探索開始操作部16は、図2および図3を用いて説明したように、1つの検索状態LED41で構成され、検索状態LED41として、CPU11の制御に基づいて、複数の色で点灯が可能なものを備えるようにすることにより、検索状態LED41の点灯時の色によって、発見されたスレーブの数をユーザに通知することができるようにしてもよい。
【0140】
図12のフローチャートを参照して、探索ボタン42の押下回数によって探索距離を算出し、探索開始操作部16を、CPU11の制御に基づいて、複数の色で点灯することが可能な検索状態LED41を用いて構成した場合の探索処理4について説明する。
【0141】
ステップS71において、CPU11は、探索開始操作部16から供給される信号を基に、探索ボタン42が操作されたか否かを判断する。ステップS71において、探索ボタン42が操作されていないと判断された場合、探索ボタン42が操作されたと判断されるまで、ステップS71の処理が繰り返される
【0142】
ステップS71において、探索ボタン42が操作されたと判断された場合、ステップS72において、CPU11は、探索開始操作部16から供給される信号を基に、探索ボタン42の操作回数を検出する。
【0143】
ステップS73において、CPU11は、ステップS72において検出された操作回数から、例えば、操作回数に所定の係数を乗算することなどにより、探索ボタン42の操作回数に比例する探索距離を算出する。
【0144】
ステップS74において、CPU11は、無線通信部17を制御して、算出された距離に基づいて探索を行う。すなわち、無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0145】
このとき、無線通信制御部31は、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、ステップS73において算出された探索距離内に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。
【0146】
ステップS75において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブの離探索中であることを通知するために、探索状態LED41を点滅させる。例えば、CPU11は、ステップS73において算出された探索距離に対応した点滅速度で、探索状態LED41を点滅させるようにしてもよい。
【0147】
ステップS76において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS76において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップS74に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0148】
ステップS76において、所定の時間が経過したと判断された場合、ステップS77において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、スレーブを1つ以上発見したか否かを判断する。
【0149】
ステップS77において、スレーブを1つ以上発見したと判断された場合、ステップS78において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、問い合わせに対して応答した無線通信装置51の数、すなわち、発見したスレーブの数を検出する。
【0150】
ステップS79において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを1つ以上発見したこと、および、いくつのスレーブを発見したかを通知するために、探索状態LED41を、発見したスレーブの数に応じた色で連続点灯させて処理が終了される。
【0151】
ステップS77において、スレーブを発見していないと判断された場合、ステップS80において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを発見できなかったことを通知するために、探索状態LED41を消灯させて、処理が終了される。
【0152】
図12を用いて説明した処理により、無線通信装置1は、探索ボタン42の押下回数に基づいて、探索距離を算出することができ、また、検索状態LED41に、複数の色で点灯可能なLEDを用いるようにすることにより、無線通信装置1は、検索状態LED41の点灯時の色によって、発見されたスレーブの数をユーザに通知することができる。
【0153】
このような構成を有することにより、無線通信装置1は、ユーザに対して多くの情報を与えて操作を困難にすることなく、できるだけ少ない入出力手段によって、簡単な操作で直感的に探索範囲を設定させたり、探索状態、および探索結果を認識させることが可能となる。
【0154】
本発明を適用することにより、無線通信装置1においては、操作入力を受けるただ1つの入力手段(例えば、探索ボタン42)の操作によって、問い合わせ信号が到達可能な範囲を設定することができるので、必要以上の数のスレーブから問い合わせに対する応答信号を受信することがなくなり、例えば、多くの接続可能状態のスレーブの機器IDなどを表示して、ユーザに選ばせるような煩雑な操作を行わせないようにすることができる。
【0155】
特に、近年の、各種情報処理装置(例えば、PDA、携帯型電話機、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、パーソナルコンピュータなど)の小型化に伴い、それらの装置を移動させることが非常に容易になっている。すなわち、ユーザにとって、通信を実行させたい機器同士を一定の距離範囲内に近づけることは非常に容易であるので、本発明を適用することにより、複雑な操作を行うことなく、例えば、探索ボタン42の押下操作のみで、近接した機器同士の無線通信接続を確定することが可能になる。
【0156】
また、以上説明した処理においては、探索ボタン42の押下時間、もしくは探索ボタン42の押下回数によって、問い合わせ信号が到達可能な範囲を変更することができるものとして説明したが、無線通信装置1は、探索ボタン42の押下強さ、あるいは、押下速度を検出することによって、探索処理における探索距離が、予め定められている遠距離であるか、予め定められている近距離であるかを決定したり、押下強さ、あるいは、押下速度に基づいて探索距離を算出するようにしてもよい。
【0157】
なお、ここでは、探索ボタン42の押下操作によって、問い合わせ信号が到達可能な範囲を変更することができるものとして説明したが、無線通信装置1は、探索ボタン42に代わって、例えば、ジョグダイヤル、レバー、タッチパッド、マウス、ジョイスティックなどの、あらゆる入力デバイスを用いることができる。
【0158】
例えば、探索ボタン42に代わって、ジョグダイヤルが利用された場合、無線通信装置1は、ジョグダイヤルの回転角度に基づいて、問い合わせ信号が到達可能な範囲を変更するようにすることができる。同様にして、無線通信装置1は、レバーの移動距離、タッチパットに指などが触れている時間、もしくはタッチパッドに触れている指などの移動距離、マウスの移動距離、ジョイスティックの操作角度などに基づいて、問い合わせ信号が到達可能な範囲を変更するようにすることができる。
【0159】
このように、本発明を適用することにより、ユーザは、1つの入力デバイスに対する操作のみで、問い合わせ信号の送信を指令し、かつ、問い合わせ信号が到達可能な範囲を設定するようにすることができるので、非常に操作性に優れた無線通信装置を提供することが可能となる。
【0160】
また、本発明を適用することにより、無線通信装置1は、スレーブの探索状態、あるいは探索結果を、1つ、あるいは2つのLEDのみでユーザに通知することが可能である。すなわち、無線通信装置1は、スレーブ探索状態、あるいは探索結果を、1つ、あるいは2つのLEDの点灯、消灯、点滅、点滅速度の変更、あるいは、点灯時の色などを用いて、ユーザに通知することができる。
【0161】
従って、ユーザは、例えば、機器IDなどのわかりにくい情報を用いることなく、直感的に、無線通信装置1の、スレーブ探索状態、あるいは探索結果を認知することができる。
【0162】
また、図3を用いて説明したように、探索状態LED41と探索ボタン42を一体に構成することにより、更に、ユーザにとっての操作性が向上する。更に、このような簡単な構成で、ユーザインタフェースを実現することにより、ユーザの操作性を向上しつつ、部品点数を減少し、コストダウンを図ることができる。
【0163】
なお、ここでは、Bluetoothを用いて無線通信処理を行う場合を例にして説明したが、Bluetooth以外のいかなる無線通信方法を用いた場合においても、本発明は適用可能である。
【0164】
また、ここでは、探索状態LED41などを用いて、例えば、点滅中は探索処理中であることを示し、その点滅速度によって探索距離を通知し、連続点灯でスレーブが発見できたことを通知し、消灯によってスレーブが発見できなかったことを通知し、更に、点灯の明るさや色によって、発見されたスレーブの数を通知するものとして説明したが、LEDの点滅および点滅速度、点灯および消灯、並びに点灯の明るさや色によって、ユーザに通知される情報の組合せは、この限りではなく、例えば、LEDの点滅速度によって発見されたスレーブの数を通知したり、点灯の明るさや色によって、探索距離を通知するようにしてもよい。
【0165】
上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0166】
この記録媒体は、図1に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク21(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク22(CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク23(MD(Mini−Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ24などよりなるパッケージメディアなどにより構成される。
【0167】
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0168】
【発明の効果】
本発明によれば、他の情報処理装置と無線通信を行うことができる。
また、本発明によれば、ユーザの操作内容に基づいて、情報の送信範囲を制御するようにしたので、複雑な操作をユーザに行わせることなく、所望の機器との無線通信を確立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した無線通信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】探索状態LEDおよび探索ボタンの構成例を示す図である。
【図3】探索状態LEDおよび探索ボタンの構成例を示す図である。
【図4】探索状態LEDおよび探索ボタンの構成例を示す図である。
【図5】探索処理1を説明するフローチャートである。
【図6】スレーブの探索範囲について説明する図である。
【図7】スレーブの探索範囲について説明する図である。
【図8】探索処理2を説明するフローチャートである。
【図9】探索処理3を説明するフローチャートである。
【図10】LEDの点灯状態について説明する図である。
【図11】LEDの点灯状態について説明する図である。
【図12】探索処理4を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 無線通信装置, 11 CPU, 12 操作部, 16 操作開始操作部, 17 無線通信部, 18 無線状態表示部, 31 無線通信制御部,33 送信アンプ, 41 探索状態LED, 42 探索ボタン, 43 近距離探索状態LED, 44 遠距離探索状態LED, 51 無線通信装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、無線通信を行う場合に、通信相手を探索する必要があるときに用いて好適な、情報処理装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IrDA(InfraRed Data Association)やBluetoothなどの近距離無線通信技術が広く普及している。
【0003】
IrDAは赤外線を用いた無線通信技術であり、ソフトウェアの設定のみで1.152Mbpsおよび4Mbpsの通信が可能である。
【0004】
一方、Bluetoothは、2.4GHz帯域を用いる無線伝送方式であり、赤外線を用いる場合と異なり、指向性がなく、浸透性が高い。Bluetoothは、例えば、パソコン、周辺機器、家電、携帯電話など、デバイスを問わないデータ交換を実現するインターフェイスとして期待されている。
【0005】
Bluetooth対応機器には、周波数ホッピングパターンを決定する「マスタ」と、マスタに従って通信する「スレーブ」が存在し、一台のマスタと複数(最高7台)のスレーブでネットワークが構成される。スレーブは、マスタが決めた周波数ホッピングパターンに同期して、マスタ−スレーブ間の通信を行う。機器間の通信は、常にマスタを通して行われ、スレーブ間で直接通信が行われることはない。
【0006】
Bluetoothにおいて、通信相手の機器を選択する場合、マスタは、周りに存在する機器に対してブロードキャストで問い合わせ信号(Inquiry)を送信して、通信可能機器の探索を行い、スレーブからの応答を集めて、通信可能な機器の機種名や機器IDなどの一覧を、表示画面上に表示し、その中から、通信相手の機器をユーザに選択させるという方法が一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法では、近くにある機器も、遠くにある機器も、通信可能な範囲内に存在すれば、混在して一覧表示されてしまう。例えば、表示画面上の一覧表示が機器IDで行われる場合、ユーザには直感的にわかりにくい複数の機器IDの表示の中から、所望のものを選択するのは困難である。同様に、表示画面上の一覧表示が機種名で行われる場合、通信可能機器の中に同じ種類の機器が複数あったとき、ユーザがそのうちのどの機器を選択するかを判断するのは困難である。
【0008】
特に、Bluetoothなどの指向性を持たない短距離無線通信技術においては、指向性がある赤外線等を利用した通信技術と異なり、全方向で、所定の範囲内の機器が通信可能となるため、複数の通信可能機器から、通信相手の機器を直感的に選ぶことは困難である。
【0009】
また、従来の方法では、通信相手の機器を確定するためには、ユーザに、表示を参照させて、その中から所望の機器を選ぶといった操作を強いるため、簡単な操作で直観的に通信相手の機器を確定することができる技術が望まれている。
【0010】
特に、近年では、各種の情報処理装置が小型化しており、通信をしたい相手側の機器に容易に近づけることができる。例えば、2つのPDA(Personal Data Assistance)間で情報を授受したい場合、PDA同士を近づけることは容易である。また、例えば、プロジェクタなどの据置き型の機器に他の装置から画像を無線通信によって送信するような場合においても、ビデオカメラやデジタルカメラなどの小型化が進んでいるため、プロジェクタにビデオカメラやデジタルカメラなどを近づけるのは容易である。
【0011】
しかしながら、従来の方法では、通信相手の機器を確定するための問い合わせは、所定の範囲内に対して、無差別に送信され、その範囲内に存在するすべての無線通信可能な機器が問い合わせに対して返答してしまうため、通信相手の機器との距離にかかわりなく、複数の通信可能機器から、通信相手の機器を選択しなければならない状況が生じる。
【0012】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、非常に簡単な操作で、直感的に、通信相手となる無線通信装置(マスタに対するスレーブ)を確定することができるようにするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理装置は、他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を受ける入力手段と、他の情報処理装置への情報の送信を制御する制御手段とを備え、制御手段は、ユーザによる入力手段への操作内容に基づいて、情報の送信範囲を制御することを特徴とする。
【0014】
他の情報処理装置に送信する情報の送信電力を増幅する増幅手段を更に備えさせるようにすることができ、制御手段には、増幅手段による送信電力の増幅値を制御することにより、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0015】
制御手段には、ユーザによる入力手段への操作時間に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0016】
情報は、通信先を確立するための問い合わせ信号であるものとすることができる。
【0017】
入力手段は、ボタンで構成されるものとすることができ、制御手段には、ボタンの操作回数に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0018】
ボタンの操作回数に基づいて、情報の送信距離を算出する算出手段を更に備えさせるようにすることができ、制御手段には、算出手段による算出結果に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0019】
入力手段は、ボタンで構成されるものとすることができ、制御手段には、ボタンの押下時間に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0020】
ボタンの押下時間に基づいて、情報の送信距離を算出する算出手段を更に備えさせるようにすることができ、制御手段には、算出手段による算出結果に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0021】
入力手段は、ボタンで構成されるものとすることができ、制御手段には、ボタンの押下強さに基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0022】
ボタンの押下強さに基づいて、情報の送信距離を算出する算出手段を更に備えさせるようにすることができ、制御手段には、算出手段による算出結果に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0023】
入力手段は、ボタンで構成されるものとすることができ、制御手段には、ボタンの押下速さに基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0024】
ボタンの押下速さに基づいて、情報の送信距離を算出する算出手段を更に備えさせるようにすることができ、制御手段には、算出手段による算出結果に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0025】
入力手段は、ジョグダイヤルで構成されるものとすることができ、制御手段には、ジョグダイヤルの回転角度に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0026】
情報は、通信先を確立するための問い合わせ信号であるものとすることができ、制御手段には、ジョグダイヤルが回転の中心方向へ押下された場合、他の情報処理装置との通信を開始させるようにすることができる。
【0027】
入力手段は、タッチパッドで構成されるものとすることができ、制御手段には、タッチパッドに触れている物体の移動距離に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0028】
入力手段は、タッチパッドで構成されるものとすることができ、制御手段には、タッチパッドに物体が触れている時間に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0029】
入力手段は、レバーで構成されるものとすることができ、制御手段には、レバーの移動距離に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0030】
入力手段は、マウスで構成されるものとすることができ、制御手段には、マウスの移動距離に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0031】
入力手段は、ジョイスティックで構成されるものとすることができ、制御手段には、ジョイスティックの操作角度に基づいて、情報の送信範囲を制御させるようにすることができる。
【0032】
制御手段により制御される情報の送信範囲に関する情報を通知する通知手段を更に備えさせるようにすることができる。
【0033】
通知手段はLEDで構成されているものとすることができる。
【0034】
LEDは、入力手段と一体で構成されているものとすることができる。
【0035】
通知手段を構成するLEDは2つ以下であるものとすることができる。
【0036】
LEDは、点滅速度を、情報の送信範囲によって変更するものとすることができる。
【0037】
制御手段により送信が制御された問い合わせ信号に対する応答信号の受信を制御する受信制御手段と、受信制御手段により、応答信号の受信待ち受け状態であることを通知する通知手段とを更に備えさせるようにすることができる。
【0038】
通知手段には、制御手段により制御される問い合わせ信号の送信範囲に関する情報を更に通知させるようにすることができる。
【0039】
通知手段には、受信制御手段による応答信号の受信結果を更に通知させるようにすることができる。
【0040】
通知手段はLEDで構成されているものとすることができる。
【0041】
LEDは、入力手段と一体で構成されているものとすることができる。
【0042】
通知手段を構成するLEDは2つ以下であるものとすることができる。
【0043】
制御手段により送信が制御された問い合わせ信号に対する応答信号の受信を制御する受信制御手段と、受信制御手段による応答信号の受信結果を通知する通知手段とを更に備えさせるようにすることができる。
【0044】
通知手段には、制御手段により制御される問い合わせ信号の送信範囲に関する情報を更に通知させるようにすることができる。
【0045】
通知手段はLEDで構成されているものとすることができる。
【0046】
LEDは、入力手段と一体で構成されているものとすることができる。
【0047】
通知手段を構成するLEDは2つ以下であるものとすることができる。
【0048】
LEDには、点灯時の明るさを、受信制御手段による応答信号の受信数によって変更させるようにすることができる。
【0049】
本発明の情報処理方法は、他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を制御する入力制御ステップと、他の情報処理装置への情報の送信を制御する制御ステップとを含み、制御ステップの処理では、ユーザにより入力され、入力制御ステップの処理により入力が制御された操作内容に基づいて、情報の送信範囲を制御することを特徴とする。
【0050】
本発明の記録媒体に記録されているプログラムは、他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を制御する入力制御ステップと、他の情報処理装置への情報の送信を制御する制御ステップとを含み、制御ステップの処理では、ユーザにより入力され、入力制御ステップの処理により入力が制御された操作内容に基づいて、情報の送信範囲を制御することを特徴とする。
【0051】
本発明のプログラムは、他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を制御する入力制御ステップと、他の情報処理装置への情報の送信を制御する制御ステップとを含み、制御ステップの処理では、ユーザにより入力され、入力制御ステップの処理により入力が制御された操作内容に基づいて、情報の送信範囲を制御することを特徴とする。
【0052】
本発明の情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムにおいては、他の情報処理装置へ情報の送信の開始をユーザが指令するための操作が入力され、他の情報処理装置への情報の送信が制御され、ユーザにより入力された操作内容に基づいて、情報の送信範囲が制御される。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0054】
図1は、本発明を適用した無線通信装置1の構成を示すブロック図である。無線通信装置1は、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯型電話機、カーナビゲーションシステム、あるいは時計など、無線通信の機能を有するあらゆる情報処理装置とすることが可能である。
【0055】
無線通信装置1は、例えば、Bluetoothなどの通信方式を利用して、無線通信で、他の機器と情報を授受することが可能である。以下、無線通信装置1は、Bluetoothを利用して通信を行い、マスタとして、複数のスレーブと通信することができるものとして説明する。
【0056】
CPU11は、無線通信装置1の各部の処理を制御するものであり、例えば、操作部12から入力されるユーザの操作に基づいて、所定の情報をドライブ13に装着されている記録媒体から読み込んでROM(Read Only Memory)14に記憶させ、RAM(Random Access Memory)15に読み込ませて実行したり、無線通信以外の機能(例えば、無線通信装置1がパーソナルコンピュータなどである場合は、ソフトウェアプログラムの実行など、パーソナルコンピュータの一般的な機能)を実行するための処理を行う。
【0057】
また、CPU11は、無線通信部17による他の機器との情報の授受を制御する。CPU11は、検索開始操作部16が操作されたことを検出した場合、その操作内容(例えば、ボタンの押下回数、押下時間、押下強さ、もしくは押下速度、あるいは、レバーの移動量など)に基づいて、無線通信可能なスレーブを探索するために無線通信部17がブロードキャスト(無線通信ネットワークに接続されるすべての機器が受信しなければならない通信)で送信する問い合わせ信号(Inquiry)の到達範囲を制御する。また、CPU11は、無線通信部17が実行している通信処理の状態や結果に基づいて、探索状態表示部18を制御して、ユーザに、通信処理の状態や結果を通知する。
【0058】
操作部12は、例えば、キー、ボタン、タッチパネルなどの入力デバイスにより構成され、ユーザから、探索開始操作部16により操作される探索開始以外の操作入力を受け、操作内容をCPU11に出力する。
【0059】
ROM14は、CPU11が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。RAM15は、CPU11の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータを格納する。
【0060】
探索開始操作部16は、例えば、ボタン、ジョグダイヤル、タッチパッド、レバー、あるいはジョイスティックなどの入力デバイスにより構成され、ユーザがスレーブの探索の開始を指令する場合に操作される。探索開始操作部16は、例えば、ボタンの押下回数、押下時間、押下強さ、押下速度、ジョグダイヤルの回転量、タッチパッドに指などが触れている時間、もしくはタッチパッド上の指などの移動量、レバーの移動量、あるいは、ジョイスティックの操作角度などを検出し、CPU11に出力する。
【0061】
無線通信部17は、CPU11の制御に従って無線通信動作を行う。無線通信制御部31は、CPU11から供給される制御信号に従って、無線通信部17内の他の部分を制御し、CPU11から供給される送信データを送信データ処理部32に供給したり、受信データ処理部36から供給された受信データを、CPU11に出力する。送信データ処理部32は、無線通信制御部31から入力された送信データを、RF信号に変換して、送信アンプ33に出力する。
【0062】
送信アンプ33は、送信データ処理部32から供給されたRF信号を増幅して(すなわち、送信電力を増幅して)、アンテナ制御部34に出力する。送信される情報が、無線通信可能なスレーブを探索するための問い合わせ信号である場合、無線通信制御部31は、CPU11から供給される制御信号に従って、送信アンプ33によるRF信号の増幅の強度を制御することにより、問い合わせ信号の到達範囲を制御する。
【0063】
アンテナ制御部34は、無線通信制御部31から供給される制御信号に従って、アンテナ20との接続を、送信アンプ33か、受信アンプ35の、いずれかに切り替える。すなわち、アンテナ制御部34は、送信アンプ33から供給された増幅RF信号を、アンテナ20から送信させたり、アンテナ20が受信した受信信号を、受信アンプ35に出力する。アンテナ20は、供給されたRF信号を輻射することによって無線信号を機器の外部に送信し、外部から送信されたRF信号を受信する。すなわち、アンテナ20は、送信にも受信にも兼用される
【0064】
受信アンプ35は、アンテナ制御部34から入力された受信RF信号を増幅して、受信データ処理部36に出力する。受信データ処理部22は、受信アンプ35から入力された増幅受信RF信号を、受信データに変換して、無線通信制御部31に出力する。
【0065】
探索状態表示部18は、例えば、LED(Light Emitting Diode)などで構成され、CPU11の制御に基づいて、無線通信部17が実行するスレーブの探索処理の状態、および探索結果に対応して、点灯、消灯、または点滅を行う。
【0066】
表示部19は、CPU11の制御に基づいて、供給されたテキスト、もしくは画像などを表示する。
【0067】
また、CPU11には、必要に応じてドライブ13が接続されており、ドライブ13には、例えば、磁気ディスク21、光ディスク22、光磁気ディスク23、および半導体メモリ24が装着され、データの授受を行う。
【0068】
次に、無線通信装置1の動作について説明する。
【0069】
ユーザは、探索開始操作部14を操作する。CPU11は、探索開始操作部14の操作内容(例えば、ボタンの押下回数、押下時間、押下強さ、もしくは押下速度、あるいは、レバーの移動量など)に従って、無線通信部17を制御し、問い合わせ信号を所定の範囲に送信させる。
【0070】
無線通信部17の無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0071】
CPU11は、無線通信部17による問い合わせ信号の送信の間、探索状態表示部18を制御して、現在、スレーブの探索中であることをユーザに通知する。通知方法の詳細については後述する。
【0072】
そして、アンテナ20が、所定の時間(たとえば、10秒など)が経過しても、スレーブからの応答信号を1つも受信しなかった場合、CPU11は、探索状態表示部18を制御して、スレーブがひとつも探索できなかったことをユーザに通知する。通知方法の詳細については後述する。
【0073】
アンテナ20が、所定の時間(たとえば、10秒など)内に、スレーブからの応答信号を受信した場合、応答信号は、アンテナ制御部34、受信アンプ35、および受信データ処理部36を介して、無線通信制御部31に供給される。無線通信制御部31は、CPU11に、スレーブからの応答信号の内容(例えば、応答したスレーブの機器IDなど)を出力する。
【0074】
CPU11は、探索状態表示部18を制御して、スレーブが探索できたことをユーザに通知する。通知方法の詳細については後述する。スレーブが複数探索された場合、CPU11は、必要に応じて、通信相手となるスレーブを選択して、通信を確立し、スレーブとの情報の授受を開始する。
【0075】
図2乃至図4は、探索開始操作部16および探索状態表示部18の構成例を示す。
【0076】
図2において、探索状態LED41は、探索状態表示部18を構成するものであり、CPU11の制御に従って、点灯したり、消灯したり、あるいは、点滅したりする。また、探索状態LED41が点滅する場合、CPU11の制御に従って、その点滅の間隔が制御されるようにしてもよいし、探索状態LED41が点灯する場合、点灯時の色や、点灯の明るさが制御されたりするようにしてもよい。探索ボタン42は、探索開始操作部16を構成するものである。
【0077】
図3は図2の探索状態LED41と探索ボタン42を一体に構成したもので、図2における場合と比較して、更に、ユーザが直感的に操作しやすく、簡単な形態となっている。
【0078】
図4において、探索ボタン42は、探索開始操作部16を構成するものであり、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44は、探索状態表示部18を構成するものである。近距離探索状態LED43は、主に、近距離のスレーブを探索中であることをユーザに通知し、遠距離探索状態LED44は、主に、遠距離のスレーブを探索中であることをユーザに通知する。
【0079】
近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44は、図2および図3の探索状態LED41と同様に、CPU11の制御に従って、その点滅の間隔が制御されるようにしてもよいし、点灯時の色や、点灯の明るさが制御されるようにしてもよい。また、1つのLEDを用いる場合と比較して、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44の、点灯、消灯、もしくは点滅の組合せにより、スレーブの探索状態や探索結果について、多くの情報をユーザに通知することができる。
【0080】
図2および図3においては、1つのLEDを用いて、図4においては、2つのLEDを用いて探索状態表示部18を構成するものとして説明しているが、LEDの数は、2つ以下に制限されるものではない。上述したように、複数のLEDによって探索状態表示部18を構成することにより、スレーブの探索状態や探索結果について、多くの情報をユーザに通知することができるようになる。しかしながら、LEDの数を多くしすぎてしまっては、ユーザの直感的な判断を妨げてしまう結果になってしまうので、ここでは、1もしくは2つのLEDを用いて探索状態表示部18を構成するものとして説明する。
【0081】
次に、図5のフローチャートを参照して、無線通信装置1によるスレーブの探索処理1について説明する。図5のフローチャートにおいては、図2および図3を用いて説明したように、探索開始操作部16は探索ボタン42で構成され、探索状態表示部18は、検索状態LED41で構成されているものとして説明する。
【0082】
ステップS1において、CPU11は、探索開始操作部16から供給される信号を基に、探索ボタン42が操作されたか否かを判断する。ステップS1において、探索ボタン42が操作されていないと判断された場合、探索ボタン42が操作されたと判断されるまで、ステップS1の処理が繰り返される。
【0083】
ステップS1において、探索ボタン42が操作されたと判断された場合、ステップS2において、CPU11は、探索ボタン42は1秒以上押下されたか否かを判断する。
【0084】
ステップS2において、探索ボタン42は1秒以上押下されたと判断された場合、ステップS3において、CPU11は、無線通信部17を制御して、遠距離探索を行う。すなわち、無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0085】
このとき、無線通信制御部31は、図6に示されるように、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、所定の範囲C1に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。この場合、スレーブとなる無線通信装置51−1乃至無線通信装置51−4のうち、範囲C1内に存在する無線通信装置51−1乃至無線通信装置51−3に問い合わせ信号が到達し、範囲C1外に存在する無線通信装置51−4には、問い合わせ信号が到達しない。
【0086】
以下、無線通信装置51−1乃至無線通信装置51−4を個々に区別する必要がない場合、単に無線通信装置51と総称する。
【0087】
ステップS4において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、遠距離探索中であることを通知するために、探索状態LED41を低速で点滅させる。
【0088】
ステップS5において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS5において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップS3に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0089】
ステップS2において、探索ボタン42は1秒以上押下されていないと判断された場合、ステップS6において、CPU11は、無線通信部17を制御して、近距離探索を行う。すなわち、無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0090】
このとき、無線通信制御部31は、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、ステップS3において実行された遠距離探索よりも近い所定の距離内の範囲C2に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。このとき、図7に示されるように、範囲C2内に存在するスレーブである無線通信装置51−1のみに問い合わせ信号が到達する。
【0091】
ステップS7において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、近距離探索中であることを通知するために、探索状態LED41を高速で点滅させる。
【0092】
ステップS8において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS8において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップ6に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0093】
ステップS5において、所定の時間が経過したと判断された場合、もしくは、ステップS8において、所定の時間が経過したと判断された場合、ステップS9において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、スレーブを1つ以上発見したか否かを判断する。
【0094】
ステップS9において、スレーブを1つ以上発見したと判断された場合、ステップS10において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを1つ以上発見したことを通知するために、探索状態LED41を連続点灯させて、処理が終了される。
【0095】
ステップS9において、スレーブを発見していないと判断された場合、ステップS11において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを発見できなかったことを通知するために、探索状態LED41を消灯させて、処理が終了される。
【0096】
図5のフローチャートを用いて説明した処理により、探索ボタン42の押下時間に基づいて、探索範囲を変更することができるので、ユーザは、簡単な操作で、近距離探索と遠距離探索とを区別して指令することができる。従って、ユーザが、無線通信を行いたいマスタとスレーブを近づけることができる場合、マスタの近距離のみを探索させることにより、例えば、複数の機器IDの表示の中から所望のものを選択するような操作を行うことなく、簡単な操作で、所望の機器同士の無線通信を確立することが可能となる。
【0097】
また、無線通信装置1が探索状態であるか否か、探索状態である場合の探索距離、およびスレーブが発見できたか否かは、1つのLEDによって、ユーザにわかりやすく通知される。特に、図3を用いて説明したように、探索状態LED41と探索ボタン42を一体に構成した場合、更に、ユーザにとって、操作と通知の関係がわかりやすくなるので、簡単に操作することができるようになる。
【0098】
なお、複数のスレーブが発見された場合、従来と同様にして、表示部19に、発見されたスレーブの機器IDなどを表示させて、ユーザによって選択可能なようにしてもよいのはもちろんである。
【0099】
図5のフローチャートを用いて説明した探索処理1においては、探索ボタン42の押下時間によって、探索処理における探索距離が、予め定められている遠距離であるか、予め定められている近距離であるかを決定するものとして説明しているが、無線通信装置1は、例えば、探索ボタン42の押下時間に基づいて、探索処理における探索距離を算出することができるようにしてもよい。
【0100】
図8のフローチャートを参照して、探索ボタン42の押下時間によって、探索距離を算出する、探索処理2について説明する。
【0101】
ステップS21において、CPU11は、探索開始操作部16から供給される信号を基に、探索ボタン42が操作されたか否かを判断する。ステップS21において、探索ボタン42が操作されていないと判断された場合、探索ボタン42が操作されたと判断されるまで、ステップS21の処理が繰り返される。
【0102】
ステップS21において、探索ボタン42が操作されたと判断された場合、ステップS22において、CPU11は、探索ボタン42が押下された時間Tを検出する。
【0103】
ステップS23において、CPU11は、ステップS22において検出された時間Tから、例えば、時間Tに所定の係数を乗算することなどにより、探索ボタン42が押下された時間Tに比例する探索距離を算出する。
【0104】
ステップS24において、CPU11は、無線通信部17を制御して、算出された距離に基づいて探索を行う。すなわち、無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0105】
このとき、無線通信制御部31は、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、ステップS23において算出された探索距離内に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。
【0106】
ステップS25において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブの離探索中であることを通知するために、探索状態LED41を点滅させる。例えば、CPU11は、ステップS23において算出された探索距離に対応した点滅速度で、探索状態LED41を点滅させるようにしてもよい。
【0107】
ステップS26において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS26において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップS24に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0108】
ステップS26において、所定の時間が経過したと判断された場合、ステップS27において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、スレーブを1つ以上発見したか否かを判断する。
【0109】
ステップS27において、スレーブを1つ以上発見したと判断された場合、ステップS28において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、問い合わせに対して応答した無線通信装置51の数、すなわち、発見したスレーブの数を検出する。
【0110】
ステップS29において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを1つ以上発見したこと、および、おおよそいくつのスレーブを発見したかを通知するために、探索状態LED41を、発見したスレーブの数に応じた明るさで(例えば、発見されたスレーブの数が多いほど明るく)点灯させて、処理が終了される。
【0111】
ステップS27において、スレーブを発見していないと判断された場合、ステップS30において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを発見できなかったことを通知するために、探索状態LED41を消灯させて、処理が終了される。
【0112】
図8を用いて説明した処理により、ユーザは、探索ボタン42の押下時間によって、自由に探索距離を変更することができるので、より直感的に、所望の距離内のスレーブのみを探索して、通信を確立することが可能となる。
【0113】
また、図8を用いて説明した処理においては、発見したスレーブの数により、探索状態LED41の点灯の明るさを変更することができるようになされている。
【0114】
探索状態LED41を、発見したスレーブの数に応じた明るさで点灯させても、ユーザには、発見されたスレーブの数を確実に通知することはできない。しかしながら、ユーザは、発見されたスレーブのおおよその数さえわかれば、所望のスレーブとの接続を確立させるために、探索ボタン42が押下された時間Tに比例する探索距離が短すぎるか、あるいは長すぎるかを判断することが可能である。
【0115】
このような構成を有することにより、無線通信装置1は、ユーザに対して多くの情報を与えて操作を困難にすることなく、できるだけ少ない入出力手段によって、簡単な操作で直感的に探索範囲を操作させたり、探索状態、および探索結果を認識させることが可能となる。
【0116】
このように、探索処理2においては、発見したスレーブの数に基づいて、探索状態LED41の点灯の明るさを変化させるようにしているので、ユーザは、直感的に、発見したスレーブの数の多少を判断することができる。発見したスレーブの数が複数である場合に、通信を行うスレーブを更に絞り込むための処理は、どのような処理であってもかまわないが、例えば、CPU11は、必要に応じて、従来における場合と同様にして、表示部19にそれぞれのスレーブの情報を表示させて、ユーザに選択させるようにしてもよい。
【0117】
また、探索開始操作部16が、ジョグダイヤルによって構成されている場合、ユーザは、ジョグダイヤルを少しだけ回転させて、近距離からスレーブの探索を開始させ、探索状態LED41が消灯してしまった場合に、ジョグダイヤルの回転操作を繰り返すようにして、マスタである無線通信装置1に最も近い場所に存在するスレーブのみを発見することができるようにしてもよい。すなわち、ユーザが、ジョグダイヤルの回転操作を繰り返して、初めにスレーブが発見された場合、そのスレーブは、マスタである無線通信装置1に最も近い場所に存在するものである。
【0118】
このように、探索開始操作部16が、ジョグダイヤルによって構成されている場合、例えば、ジョグダイヤルを回転の中心方向に押下する処理を、無線通信開始の指令とすることにより、ユーザは、複雑な処理を行うことなく、無線通信装置1に最も近いスレーブのみを探索して、無線通信を開始することが可能となる。
【0119】
図8のフローチャートを用いて説明した探索処理2においては、探索ボタン42の押下時間によって、探索距離を算出するものとして説明しているが、探索距離は、例えば、探索ボタン42の押下回数によって決定されるものとしてもよい。また、図8のフローチャートにおいては、探索開始操作部16は、図2および図3を用いて説明したように、検索状態LED41で構成されているものとして説明したが、探索開始操作部16は、図4を用いて説明したように、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44の2つのLEDによって構成されるようにしてもよい。
【0120】
図9のフローチャートを参照して、探索ボタン42の押下回数によって探索距離を決定し、探索開始操作部16を、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44を用いて構成した場合の探索処理3について説明する。
【0121】
ステップS41において、CPU11は、探索開始操作部16から供給される信号を基に、探索ボタン42が操作されたか否かを判断する。ステップS41において、探索ボタン42が操作されていないと判断された場合、探索ボタン42が操作されたと判断されるまで、ステップS41の処理が繰り返される。
【0122】
ステップS41において、探索ボタン42が操作されたと判断された場合、ステップS42において、CPU11は、探索ボタン42は2回以上押下されたか否かを判断する。
【0123】
ステップS42において、探索ボタン42は2回以上押下されたと判断された場合、ステップS43において、CPU11は、無線通信部17を制御して、図6を用いて説明した遠距離探索を行う。すなわち、無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0124】
このとき、無線通信制御部31は、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、所定の範囲C1に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。
【0125】
ステップS44において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、遠距離探索中であることを通知するために、図10に示されるように、近距離探索状態LED43、および、遠距離探索状態LED44を点滅させる。
【0126】
ステップS45において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS45において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップS43に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0127】
ステップS42において、探索ボタン42は2回以上押下されていないと判断された場合、ステップS46において、CPU11は、無線通信部17を制御して、図7を用いて説明した近距離探索を行う。
【0128】
このとき、無線通信制御部31は、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、ステップS43において実行された遠距離探索よりも近い所定の距離内の範囲C2に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。
【0129】
ステップS47において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、近距離探索中であることを通知するために、図11に示されるように、近距離探索状態LED43のみを点滅させる。
【0130】
ステップS48において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS48において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップ46に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0131】
ステップS45において、所定の時間が経過したと判断された場合、もしくは、ステップS48において、所定の時間が経過したと判断された場合、ステップS49において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、スレーブを1つ以上発見したか否かを判断する。
【0132】
ステップS49において、スレーブを発見していないと判断された場合、ステップS50において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを発見できなかったことを通知するために、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44を消灯させて、処理が終了される。
【0133】
ステップS49において、スレーブを発見したと判断された場合、ステップS51において、CPU11は、スレーブは複数発見されたか否かを判断する。
【0134】
ステップS51において、スレーブは複数発見されていない、すなわち、1つだけ発見されたと判断された場合、ステップS52において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを1つだけ発見したことを通知するために、近距離探索状態LED43を連続点灯させて処理が終了される。
【0135】
ステップS51において、スレーブは複数発見されたと判断された場合、ステップS53において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを複数発見したことを通知するために、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44を連続点灯させて処理が終了される。
【0136】
図9のフローチャートを用いて説明した処理により、無線通信装置1は、探索ボタン42の押下回数によって、探索処理における探索距離が、予め定められている遠距離であるか、予め定められている近距離であるかを決定することが可能となる。また、無線通信装置1は、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44の、点灯、消灯、あるいは、点滅の組合せにより、テキストなどの表示を行うことなく、探索状態、あるいは、探索結果を、ある程度詳細にユーザに通知することが可能となる。
【0137】
このような構成を有することにより、無線通信装置1は、ユーザに対して多くの情報を与えて操作を困難にすることなく、できるだけ少ない入出力手段によって、簡単な操作で直感的に探索範囲を操作させたり、探索状態、および探索結果を認識させることが可能となる。
【0138】
図9のフローチャートを用いて説明した探索処理2においては、探索ボタン42の押下回数によって、探索処理における探索距離が、予め定められている遠距離であるか、予め定められている近距離であるかを決定するものとして説明しているが、探索距離は、例えば、探索ボタン42の押下回数に基づいて算出されるものとしてもよい。
【0139】
また、図9のフローチャートにおいては、探索開始操作部16は、図4を用いて説明したように、近距離探索状態LED43、および遠距離探索状態LED44の2つのLEDによって構成されるものとして説明したが、探索開始操作部16は、図2および図3を用いて説明したように、1つの検索状態LED41で構成され、検索状態LED41として、CPU11の制御に基づいて、複数の色で点灯が可能なものを備えるようにすることにより、検索状態LED41の点灯時の色によって、発見されたスレーブの数をユーザに通知することができるようにしてもよい。
【0140】
図12のフローチャートを参照して、探索ボタン42の押下回数によって探索距離を算出し、探索開始操作部16を、CPU11の制御に基づいて、複数の色で点灯することが可能な検索状態LED41を用いて構成した場合の探索処理4について説明する。
【0141】
ステップS71において、CPU11は、探索開始操作部16から供給される信号を基に、探索ボタン42が操作されたか否かを判断する。ステップS71において、探索ボタン42が操作されていないと判断された場合、探索ボタン42が操作されたと判断されるまで、ステップS71の処理が繰り返される
【0142】
ステップS71において、探索ボタン42が操作されたと判断された場合、ステップS72において、CPU11は、探索開始操作部16から供給される信号を基に、探索ボタン42の操作回数を検出する。
【0143】
ステップS73において、CPU11は、ステップS72において検出された操作回数から、例えば、操作回数に所定の係数を乗算することなどにより、探索ボタン42の操作回数に比例する探索距離を算出する。
【0144】
ステップS74において、CPU11は、無線通信部17を制御して、算出された距離に基づいて探索を行う。すなわち、無線通信制御部31は、CPU11の制御に従って、送信データ処理部32、送信アンプ33、およびアンテナ制御部34を制御して、アンテナ20から、ブロードキャストで、問い合わせ信号を送信する。
【0145】
このとき、無線通信制御部31は、無線通信のマスタとして機能している無線通信装置1に対して、ステップS73において算出された探索距離内に問い合わせ信号が到達するように、送信アンプ33による問い合わせ信号の増幅強度を制御する。
【0146】
ステップS75において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブの離探索中であることを通知するために、探索状態LED41を点滅させる。例えば、CPU11は、ステップS73において算出された探索距離に対応した点滅速度で、探索状態LED41を点滅させるようにしてもよい。
【0147】
ステップS76において、CPU11は、探索開始から、例えば、10秒などの、所定の時間が経過したか否かを判断する。ステップS76において、所定の時間が経過していないと判断された場合、処理は、ステップS74に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0148】
ステップS76において、所定の時間が経過したと判断された場合、ステップS77において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、スレーブを1つ以上発見したか否かを判断する。
【0149】
ステップS77において、スレーブを1つ以上発見したと判断された場合、ステップS78において、CPU11は、無線通信部17から供給される信号を基に、問い合わせに対して応答した無線通信装置51の数、すなわち、発見したスレーブの数を検出する。
【0150】
ステップS79において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを1つ以上発見したこと、および、いくつのスレーブを発見したかを通知するために、探索状態LED41を、発見したスレーブの数に応じた色で連続点灯させて処理が終了される。
【0151】
ステップS77において、スレーブを発見していないと判断された場合、ステップS80において、CPU11は、探索状態表示部18を制御し、ユーザに、スレーブを発見できなかったことを通知するために、探索状態LED41を消灯させて、処理が終了される。
【0152】
図12を用いて説明した処理により、無線通信装置1は、探索ボタン42の押下回数に基づいて、探索距離を算出することができ、また、検索状態LED41に、複数の色で点灯可能なLEDを用いるようにすることにより、無線通信装置1は、検索状態LED41の点灯時の色によって、発見されたスレーブの数をユーザに通知することができる。
【0153】
このような構成を有することにより、無線通信装置1は、ユーザに対して多くの情報を与えて操作を困難にすることなく、できるだけ少ない入出力手段によって、簡単な操作で直感的に探索範囲を設定させたり、探索状態、および探索結果を認識させることが可能となる。
【0154】
本発明を適用することにより、無線通信装置1においては、操作入力を受けるただ1つの入力手段(例えば、探索ボタン42)の操作によって、問い合わせ信号が到達可能な範囲を設定することができるので、必要以上の数のスレーブから問い合わせに対する応答信号を受信することがなくなり、例えば、多くの接続可能状態のスレーブの機器IDなどを表示して、ユーザに選ばせるような煩雑な操作を行わせないようにすることができる。
【0155】
特に、近年の、各種情報処理装置(例えば、PDA、携帯型電話機、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、パーソナルコンピュータなど)の小型化に伴い、それらの装置を移動させることが非常に容易になっている。すなわち、ユーザにとって、通信を実行させたい機器同士を一定の距離範囲内に近づけることは非常に容易であるので、本発明を適用することにより、複雑な操作を行うことなく、例えば、探索ボタン42の押下操作のみで、近接した機器同士の無線通信接続を確定することが可能になる。
【0156】
また、以上説明した処理においては、探索ボタン42の押下時間、もしくは探索ボタン42の押下回数によって、問い合わせ信号が到達可能な範囲を変更することができるものとして説明したが、無線通信装置1は、探索ボタン42の押下強さ、あるいは、押下速度を検出することによって、探索処理における探索距離が、予め定められている遠距離であるか、予め定められている近距離であるかを決定したり、押下強さ、あるいは、押下速度に基づいて探索距離を算出するようにしてもよい。
【0157】
なお、ここでは、探索ボタン42の押下操作によって、問い合わせ信号が到達可能な範囲を変更することができるものとして説明したが、無線通信装置1は、探索ボタン42に代わって、例えば、ジョグダイヤル、レバー、タッチパッド、マウス、ジョイスティックなどの、あらゆる入力デバイスを用いることができる。
【0158】
例えば、探索ボタン42に代わって、ジョグダイヤルが利用された場合、無線通信装置1は、ジョグダイヤルの回転角度に基づいて、問い合わせ信号が到達可能な範囲を変更するようにすることができる。同様にして、無線通信装置1は、レバーの移動距離、タッチパットに指などが触れている時間、もしくはタッチパッドに触れている指などの移動距離、マウスの移動距離、ジョイスティックの操作角度などに基づいて、問い合わせ信号が到達可能な範囲を変更するようにすることができる。
【0159】
このように、本発明を適用することにより、ユーザは、1つの入力デバイスに対する操作のみで、問い合わせ信号の送信を指令し、かつ、問い合わせ信号が到達可能な範囲を設定するようにすることができるので、非常に操作性に優れた無線通信装置を提供することが可能となる。
【0160】
また、本発明を適用することにより、無線通信装置1は、スレーブの探索状態、あるいは探索結果を、1つ、あるいは2つのLEDのみでユーザに通知することが可能である。すなわち、無線通信装置1は、スレーブ探索状態、あるいは探索結果を、1つ、あるいは2つのLEDの点灯、消灯、点滅、点滅速度の変更、あるいは、点灯時の色などを用いて、ユーザに通知することができる。
【0161】
従って、ユーザは、例えば、機器IDなどのわかりにくい情報を用いることなく、直感的に、無線通信装置1の、スレーブ探索状態、あるいは探索結果を認知することができる。
【0162】
また、図3を用いて説明したように、探索状態LED41と探索ボタン42を一体に構成することにより、更に、ユーザにとっての操作性が向上する。更に、このような簡単な構成で、ユーザインタフェースを実現することにより、ユーザの操作性を向上しつつ、部品点数を減少し、コストダウンを図ることができる。
【0163】
なお、ここでは、Bluetoothを用いて無線通信処理を行う場合を例にして説明したが、Bluetooth以外のいかなる無線通信方法を用いた場合においても、本発明は適用可能である。
【0164】
また、ここでは、探索状態LED41などを用いて、例えば、点滅中は探索処理中であることを示し、その点滅速度によって探索距離を通知し、連続点灯でスレーブが発見できたことを通知し、消灯によってスレーブが発見できなかったことを通知し、更に、点灯の明るさや色によって、発見されたスレーブの数を通知するものとして説明したが、LEDの点滅および点滅速度、点灯および消灯、並びに点灯の明るさや色によって、ユーザに通知される情報の組合せは、この限りではなく、例えば、LEDの点滅速度によって発見されたスレーブの数を通知したり、点灯の明るさや色によって、探索距離を通知するようにしてもよい。
【0165】
上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0166】
この記録媒体は、図1に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク21(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク22(CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク23(MD(Mini−Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ24などよりなるパッケージメディアなどにより構成される。
【0167】
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0168】
【発明の効果】
本発明によれば、他の情報処理装置と無線通信を行うことができる。
また、本発明によれば、ユーザの操作内容に基づいて、情報の送信範囲を制御するようにしたので、複雑な操作をユーザに行わせることなく、所望の機器との無線通信を確立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した無線通信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】探索状態LEDおよび探索ボタンの構成例を示す図である。
【図3】探索状態LEDおよび探索ボタンの構成例を示す図である。
【図4】探索状態LEDおよび探索ボタンの構成例を示す図である。
【図5】探索処理1を説明するフローチャートである。
【図6】スレーブの探索範囲について説明する図である。
【図7】スレーブの探索範囲について説明する図である。
【図8】探索処理2を説明するフローチャートである。
【図9】探索処理3を説明するフローチャートである。
【図10】LEDの点灯状態について説明する図である。
【図11】LEDの点灯状態について説明する図である。
【図12】探索処理4を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 無線通信装置, 11 CPU, 12 操作部, 16 操作開始操作部, 17 無線通信部, 18 無線状態表示部, 31 無線通信制御部,33 送信アンプ, 41 探索状態LED, 42 探索ボタン, 43 近距離探索状態LED, 44 遠距離探索状態LED, 51 無線通信装置
Claims (39)
- 他の情報処理装置と無線で通信することが可能な情報処理装置において、
前記他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を受ける入力手段と、
前記他の情報処理装置への前記情報の送信を制御する制御手段と
を備え、
前記制御手段は、前記ユーザによる前記入力手段への操作内容に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記他の情報処理装置に送信する前記情報の送信電力を増幅する増幅手段を更に備え、
前記制御手段は、前記増幅手段による前記送信電力の増幅値を制御することにより、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記ユーザによる前記入力手段への操作時間に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報は、通信先を確立するための問い合わせ信号である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記入力手段は、ボタンで構成され、
前記制御手段は、前記ボタンの操作回数に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ボタンの操作回数に基づいて、前記情報の送信距離を算出する算出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記算出手段による算出結果に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記入力手段は、ボタンで構成され、
前記制御手段は、前記ボタンの押下時間に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ボタンの押下時間に基づいて、前記情報の送信距離を算出する算出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記算出手段による算出結果に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。 - 前記入力手段は、ボタンで構成され、
前記制御手段は、前記ボタンの押下強さに基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ボタンの押下強さに基づいて、前記情報の送信距離を算出する算出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記算出手段による算出結果に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。 - 前記入力手段は、ボタンで構成され、
前記制御手段は、前記ボタンの押下速さに基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ボタンの押下速さに基づいて、前記情報の送信距離を算出する算出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記算出手段による算出結果に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。 - 前記入力手段は、ジョグダイヤルで構成され、
前記制御手段は、前記ジョグダイヤルの回転角度に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報は、通信先を確立するための問い合わせ信号であり、
前記制御手段は、前記ジョグダイヤルが回転の中心方向へ押下された場合、前記他の情報処理装置との通信を開始する
ことを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。 - 前記入力手段は、タッチパッドで構成され、
前記制御手段は、前記タッチパッドに触れている物体の移動距離に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記入力手段は、タッチパッドで構成され、
前記制御手段は、前記タッチパッドに物体が触れている時間に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記入力手段は、レバーで構成され、
前記制御手段は、前記レバーの移動距離に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記入力手段は、マウスで構成され、
前記制御手段は、前記マウスの移動距離に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記入力手段は、ジョイスティックで構成され、
前記制御手段は、前記ジョイスティックの操作角度に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段により制御される前記情報の送信範囲に関する情報を通知する通知手段
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段はLEDで構成されている
ことを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。 - 前記LEDは、前記入力手段と一体で構成されている
ことを特徴とする請求項21に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段を構成するLEDは2つ以下である
ことを特徴とする請求項21に記載の情報処理装置。 - 前記LEDは、点滅速度を、前記情報の送信範囲によって変更する
ことを特徴とする請求項21に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段により送信が制御された前記問い合わせ信号に対する応答信号の受信を制御する受信制御手段と、
前記受信制御手段により、前記応答信号の受信待ち受け状態であることを通知する通知手段と
を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段は、前記制御手段により制御される前記問い合わせ信号の送信範囲に関する情報を更に通知する
ことを特徴とする請求項25に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段は、前記受信制御手段による前記応答信号の受信結果を更に通知する
ことを特徴とする請求項25に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段はLEDで構成されている
ことを特徴とする請求項25に記載の情報処理装置。 - 前記LEDは、前記入力手段と一体で構成されている
ことを特徴とする請求項28に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段を構成するLEDは2つ以下である
ことを特徴とする請求項28に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段により送信が制御された前記問い合わせ信号に対する応答信号の受信を制御する受信制御手段と、
前記受信制御手段による前記応答信号の受信結果を通知する通知手段と
を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段は、前記制御手段により制御される前記問い合わせ信号の送信範囲に関する情報を更に通知する
ことを特徴とする請求項31に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段はLEDで構成されている
ことを特徴とする請求項31に記載の情報処理装置。 - 前記LEDは、前記入力手段と一体で構成されている
ことを特徴とする請求項33に記載の情報処理装置。 - 前記通知手段を構成するLEDは2つ以下である
ことを特徴とする請求項33に記載の情報処理装置。 - 前記LEDは、点灯時の明るさを、前記受信制御手段による前記応答信号の受信数によって変更する
ことを特徴とする請求項33に記載の情報処理装置。 - 他の情報処理装置と無線で通信することが可能な情報処理装置の情報処理方法において、
前記他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を制御する入力制御ステップと、
前記他の情報処理装置への前記情報の送信を制御する制御ステップと
を含み、
前記制御ステップの処理では、前記ユーザにより入力され、前記入力制御ステップの処理により入力が制御された操作内容に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とする情報処理方法。 - 他の情報処理装置と無線で通信することが可能な情報処理装置用のプログラムであって、
前記他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を制御する入力制御ステップと、
前記他の情報処理装置への前記情報の送信を制御する制御ステップと
を含み、
前記制御ステップの処理では、前記ユーザにより入力され、前記入力制御ステップの処理により入力が制御された操作内容に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 他の情報処理装置と無線で通信することが可能な情報処理装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記他の情報処理装置への情報の送信の開始をユーザが指令するための操作入力を制御する入力制御ステップと、
前記他の情報処理装置への前記情報の送信を制御する制御ステップと
を含み、
前記制御ステップの処理では、前記ユーザにより入力され、前記入力制御ステップの処理により入力が制御された操作内容に基づいて、前記情報の送信範囲を制御する
ことを特徴とするプログラム。
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