JP2004013299A - 汎用プログラム起動方法 - Google Patents
汎用プログラム起動方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004013299A JP2004013299A JP2002162924A JP2002162924A JP2004013299A JP 2004013299 A JP2004013299 A JP 2004013299A JP 2002162924 A JP2002162924 A JP 2002162924A JP 2002162924 A JP2002162924 A JP 2002162924A JP 2004013299 A JP2004013299 A JP 2004013299A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- program
- card
- update
- general
- navigation device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Stored Programmes (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
- Navigation (AREA)
Abstract
【課題】ナビゲーション装置のソフトウエアを、簡単な構成で自由に変更できるようにする。
【解決手段】ナビゲーション装置1の起動時に、起動用ROMのIPLを起動する。IPLによりICカード2の汎用プログラム4をDRAM3に読み込み、展開して実行する。汎用プログラム4として、例えば、更新用プログラムと更新データを読み込む。更新用プログラムにより更新データでフラッシュメモリのデータと磁気ディスク装置のデータを更新する。ICカード2からIC修復プログラムを読み込み、フラッシュメモリタイプのPLAなどの修復対象のICの設定データを書き直すことができる。ICカード2から地図更新データを読み込み、磁気ディスク装置の地図データを更新することもできる。
【選択図】 図1
【解決手段】ナビゲーション装置1の起動時に、起動用ROMのIPLを起動する。IPLによりICカード2の汎用プログラム4をDRAM3に読み込み、展開して実行する。汎用プログラム4として、例えば、更新用プログラムと更新データを読み込む。更新用プログラムにより更新データでフラッシュメモリのデータと磁気ディスク装置のデータを更新する。ICカード2からIC修復プログラムを読み込み、フラッシュメモリタイプのPLAなどの修復対象のICの設定データを書き直すことができる。ICカード2から地図更新データを読み込み、磁気ディスク装置の地図データを更新することもできる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汎用プログラム起動方法に関し、特に、ナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ナビゲーション装置は、車両などに搭載されて、現在位置を道路地図上に表示して、経路案内などを行う装置である。車両の現在位置を検出するための現在位置測定装置、車両の現在位置などを表示する表示装置が接続されている。GPSによって得られる車両の位置情報を用いて、CD−ROMに記憶された地図情報を読み出し、車両位置付近の地図を表示する。ナビゲーション装置では、制御するためにマイクロプロセッサを用いており、このマイクロプロセッサのプログラムは、装置内部のROMに記憶されている。ナビゲーション装置では、ROMに記憶されているプログラムに従って、経路探索などの情報処理が行われる。このプログラムは、ROMに記憶されているため、変更することができない。
【0003】
これを克服するために、マイクロプロセッサのプログラムを、地図情報が記憶してあるCD−ROM内に記憶している車載ナビゲーション装置がある。電源が投入されると、CD−ROMからプログラムがRAMに読み込まれて記憶される。RAMに記憶されているプログラムが読み出され、ナビゲーション機能が実行される。プログラムをCD−ROMに記憶させているので、CD−ROMを交換することにより、プログラムを変更できる。
【0004】
マイクロプロセッサのプログラムを、取り外し可能なメモリに記憶している車載ナビゲーション装置もある。CPUは、メモリカードに記憶されたプログラムにしたがって動作する。マイクロプロセッサのプログラムが、取り外し可能なメモリに記憶されているので、メモリカードの交換によりプログラムの更新が可能である。
【0005】
ソフトウエアを選択してインストールする技術の例としては、パーソナルコンピュータがある。パーソナルコンピュータは汎用システムであるため、ハードウェア上の制約も殆どなく、ハードディスクなどの大容量記憶媒体を利用して、ソフトウエアのインストールが可能である。これと同様に、基本的処理を行うソフトウエアを備えた基本ナビゲーションシステムで、インストールプログラムを実行することにより、ソフトウエアをインストールして、ナビゲーションシステムを構築するものもある。以下、従来のナビゲーション装置でソフトウエアを変更する技術をいくつかあげる。
【0006】
特開平4−195184号公報に開示された「走行経路表示装置」は、制御プログラムの更新を容易に行うことができるものである。走行位置表示装置制御プログラムと表示用地図データを、同一のCD−ROMに保持する。CD−ROMにプログラムも保持することで、地図データと制御プログラムの双方を更新することが可能となる。
【0007】
特開平7−71967号公報に開示された「ナビゲーションシステム」は、簡単、かつ、経済的にプログラムの更新を行うことができるようにしたものである。図6に示すように、車両に搭載されたナビゲーション装置61を、ナビゲーション機能を実現するためのプログラムが記憶されている外部記憶装置62と、通信機63を介して通信ケーブル64で接続する。ユーザは、プログラムを更新する場合、ナビゲーション装置61とは別に設けられた外部記憶装置62を、通信ケーブル64を介してナビゲーション装置61に接続する。ユーザ自身はプログラムを記憶した外部記憶装置62を購入する必要はない。
【0008】
特開平7−114695号公報に開示された「ナビゲーションシステムの構築方法」は、ナビゲーション機能の変更・改良・追加に対応できるようにし、ナビゲーションシステムの使い勝手を良くするものである。ナビゲーションシステムに、ICカードを装着する手段を設ける。ICカードに、ナビゲーション機能を実現する制御手順を記憶させる。制御装置は、装着されるICカードが記憶する制御手順をブートして実行する。
【0009】
特開平9−96530号公報に開示された「車載ナビゲーション装置」は、ユーザが容易にプログラムの更新ができるようにしたものである。図7に示すように、車載ナビゲーション装置71に、ナビゲーション用プログラムをロードするためのフラッシュメモリ72を備える。ナビゲーション用プログラムとCPUプログラムを、CD−ROMからフラッシュメモリ72に転送するためのプログラムを記憶したCD−ROMとそのドライブ73を用いて、ナビゲーション用プログラムの更新を行う。ユーザがナビゲーション装置71のCPUプログラムを更新することができる。
【0010】
特開2002−108620号公報に開示された「ナビゲーションシステムの構築方法」は、ソフトウエアの選択的なインストールができるようにしたものである。拡張機能ソフトウエアを使用する。拡張基礎ソフトウエアも新規拡張基礎ソフトウエアに更新したい時には、ソフトウエア構成情報を作成する。ソフトウエア構成情報に応じて、新規に必要となるソフトウエアを用意し、それらを全てDVD−ROMに格納する。DVD−ROMには、ソフトウエア構成情報に加え、新規拡張基礎ソフトウエア、拡張機能ソフトウエアのソフトウエアを格納する。DVD−ROMを、基本ナビゲーションシステムのデータ入力器に挿入し、インストールプログラムを起動させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のナビゲーション装置のソフトウエア更新方法では、装置やソフトウエアが大掛かりになったり、起動が複雑になったりして、コストがかかるという問題があった。また、簡単な装置構成にすると、ソフトウエアの更新に制限が生じるという問題があった。例えば、ナビゲーション装置内のICにソフトウエアの不具合が生じた場合、ナビゲーション装置のソフトウエア側に修正ソフトウエアを組み込む方法で修復を行うと、ROM容量やRAM容量に制約があるので、排他処理等を行う必要があり、十分な機能を保証できなかった。また、ナビゲーション装置自体を回収して、ICの取替えを行う場合には、大きな労力を必要とした。
【0012】
本発明は、上記従来の問題を解決して、ナビゲーション装置のソフトウエアを、簡単な構成で自由に変更できる起動方法を実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、可搬記憶媒体を装着する可搬記憶媒体インターフェースと、起動プログラムを格納した起動用記憶装置と、主記憶装置と、不揮発性記憶装置とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法を、電源オンに応じて起動プログラムにより可搬記憶媒体から更新用プログラムと更新データとを主記憶装置に読み込み、更新用プログラムにより更新データで不揮発性記憶装置の記憶内容を更新する方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置のソフトウエアを簡単かつ自由に変更できる起動方法が実現される。
【0014】
また、ナビゲーション装置のICカードインターフェースに、更新用プログラムと更新データとを格納したICカードを装着し、ナビゲーション装置の起動に応じて、IPL(Initial Program Loader)によりICカードから更新用プログラムと更新データとを読み込み、更新用プログラムにより更新データでナビゲーション装置のフラッシュメモリまたは磁気ディスク装置の記憶内容を更新する方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置のソフトウエアを、ICカードで簡単かつ自由に変更できる起動方法が実現される。
【0015】
また、ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、書き換え可能なPLA(Programmable Logic Array)とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法を、電源オンに応じて起動用ROMのIPLプログラムによりICカードから修復プログラムをRAMに読み込み、修復プログラムによりPLAの設定データを書き換える方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置のソフトウエアを、ICカードで簡単かつ自由に修復できる起動方法が実現される。
【0016】
また、ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、書き換え可能なPLAとを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法を、電源オンに応じて起動用ROMのIPLプログラムによりICカードに修復プログラムが有るか無いかを判定し、修復プログラムが無い場合は通常のプログラムを起動し、修復プログラムが有る場合は修復プログラムをRAMに読み込み、修復プログラムによりPLAの設定データを書き換える方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置のソフトウエアを、ICカードで簡単確実かつ自由に修復できる起動方法が実現される。
【0017】
また、ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、地図データを格納した磁気ディスク装置とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法を、電源オンに応じて起動用ROMのIPLプログラムによりICカードから更新用プログラムと更新データとをRAMに読み込み、更新用プログラムにより更新データで地図データを更新する方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置の地図データを、ICカードで簡単かつ自由に更新できる起動方法が実現される。
【0018】
また、ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、地図データを格納した磁気ディスク装置とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法を、電源オンに応じて起動用ROMのIPLプログラムによりICカードに更新用プログラムが有るか無いかを判定し、更新用プログラムが無い場合は通常のプログラムを起動し、更新用プログラムが有る場合は更新用プログラムと更新データとをRAMに読み込み、更新用プログラムにより更新データで地図データを更新する方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置の地図データを、ICカードで簡単確実かつ自由に更新できる起動方法が実現される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、ICカードの修復プログラムにより、ナビゲーション装置のICの不具合を修復する汎用プログラム起動方式である。
【0021】
図1は、本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の概念図である。図1(a)は、ICカード2から汎用プログラム4をナビゲーション装置1のDRAM3に展開することを示す図である。図1(b)は、汎用プログラムの有無に応じた判断処理を示す流れ図である。図1において、ナビゲーション装置1は、位置検出手段と地図データとにより、経路案内などを行う装置である。ICカード2は、修正プログラムなどを汎用プログラムとして格納したメモリカードである。DRAM3は、ナビゲーション装置1の主メモリである。汎用プログラム4は、ナビゲーション装置1のDRAM上で実行可能なプログラムであり、データも含む。
【0022】
図2は、本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の機能ブロック図である。図2において、ICカードインターフェース5は、ICカードをナビゲーション装置1に接続する手段である。CPU6は、ナビゲーション装置1全体を制御する演算処理装置である。ROM7は、IPLなどを格納した固定メモリである。CD−ROM8は、地図データなどを格納したCD−ROMとそのドライバ装置である。PLA(Programmable Logic Array)9は、EEPROMタイプまたはフラッシュメモリタイプの書換可能な論理回路素子である。書換手段10は、PLA9やフラッシュメモリ11を書き換える手段である。フラッシュメモリは、書換可能な不揮発性メモリである。位置検出手段12は、GPSなどにより位置を求める手段である。ナビゲーションユニット13は、経路探索などを行う手段である。表示装置14は、地図などを表示する装置である。その他の入出力手段などは省略してある。
【0023】
図3は、本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の動作手順を示す流れ図である。
【0024】
上記のように構成された本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の動作を説明する。最初に、図1を参照しながら、汎用プログラム起動方式の機能の概略を説明する。図1(a)に示すように、ICカード2に汎用プログラム4を格納して、ナビゲーション装置1のICカードインターフェースに挿入する。ICカードインターフェースに挿入されたICカードに修復プログラムがないときは、図1(b)に示すように、通常のナビゲーションソフトが起動されて、経路探索などを行う。挿入されたICカードに修復プログラムがあると、ICカード2から汎用プログラム4を、ナビゲーション装置1のDRAM3に読み込む。汎用プログラム4がDRAM3上で実行される。
【0025】
図2を参照しながら、ナビゲーション装置1の各部の機能を説明する。地図データなどを格納したCD−ROMを、そのドライバ装置であるCD−ROM8にセットする。位置検出手段12で、GPSなどにより位置を求める。ナビゲーションユニット13で、利用者の要求に応じて経路探索などを行う。その結果により、表示装置14の地図上に経路を表示する。このようにして、ナビゲーション装置1で経路案内をする。この機能は、従来のナビゲーション装置と同じである。
【0026】
ICの修復などを行う場合は、ナビゲーション装置1のDRAM上で実行可能な汎用プログラム4を、ICカード2に格納しておく。ICカード2への汎用プログラム4の書込みは、工場やサービスセンターなどで行ってもよいし、ネットワークからダウンロードして書き込んでもよい。このICカード2を、ICカードインターフェース5に挿入する。ROM7に格納されたIPLにより、ICカード2から汎用プログラム4を読み出し、ナビゲーション装置1の主メモリであるDRAM3にロードする。汎用プログラム4をCPU6で実行することにより、書換手段10を使ってPLA9を書き換えることができる。このようにして、ICの不具合を修復したり、機能を新しくしたりすることができる。
【0027】
図3を参照しながら、汎用プログラム起動方式の動作手順を説明する。ステップ1で、ナビゲーション装置1の電源オン時に、ROM7に格納されているIPLは、ICカードインターフェース5に挿入されているICカード2に修復プログラムがあるかないか検査する。挿入されているICカード2に修復プログラムがなければ、ステップ5で、通常のナビゲーション処理を実行する。挿入されているICカード2に修復プログラムがあれば、ステップ2で、IPLはICカード2から修復プログラムをDRAMに読み込む。ステップ3で、修復プログラムは、修復対象のICの設定データを書き直す。修復できるICは、フラッシュメモリタイプのPLAなど、オンボードで書き換え可能なものに限られる。ステップ4で、ナビゲーション装置1の電源をオフにして、ICカードインターフェース5からICカード2を抜く。
【0028】
ICカードに修復プログラムを格納しておく例を説明したが、磁気ディスクや光カードなどの他の可搬記憶媒体に格納しておくようにしても、同様に実施できる。CD−ROMやHDDやDRAMやフラッシュメモリなどについても、同様の機能を有する他のデバイスで実現できることは明らかである。
【0029】
上記のように、本発明の第1の実施の形態では、汎用プログラム起動方式を、ICカードの修復プログラムにより、ナビゲーション装置のICの不具合を修復する構成としたので、ナビゲーション装置のICに不具合があっても、ナビゲーション装置自体を回収してICの取替えをすることなく、ICカードを挿入するだけで、簡単に修復できる。
【0030】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、ICカードの更新プログラムにより、ナビゲーション装置の地図データを更新する汎用プログラム起動方式である。
【0031】
図4は、本発明の第2の実施の形態における汎用プログラム起動方式の機能ブロック図である。図4において、HDD15は、地図データなどを格納したハードディスク装置である。ナビゲーション装置1のその他の基本的な構成は、第1の実施の形態と同じである。図5は、汎用プログラム起動方式の動作手順を示す流れ図である。
【0032】
上記のように構成された本発明の第2の実施の形態における汎用プログラム起動方式の動作を説明する。地図データは、CD−ROMやDVD−ROMから、HDD15に書き込まれている。位置検出手段12で、GPSなどにより位置を求める。ナビゲーションユニット13で、利用者の要求に応じて経路探索などを行う。その結果により、表示装置14の地図上に経路を表示する。このようにして、ナビゲーション装置1で経路案内をする。この機能は、従来のナビゲーション装置と同じである。しかし、新しい道路ができたり、施設などが無くなったり、ビルが新築されたりして、地図データは実際の状況と一致しなくなるので、1年に1回以上、地図データを更新する必要がある。
【0033】
図4を参照しながら、ナビゲーション装置1の地図データ更新方法の概略を説明する。ICカード2に、地図データの更新プログラムと更新データを書き込んで、ナビゲーション装置1のICカードインターフェース5に挿入する。IPLプログラムは、ICカード2から更新プログラムをDRAM3に読み込む。更新プログラムを実行すると、ICカード2から更新データが読み込まれ、HDD15の地図データが更新される。
【0034】
図5を参照しながら、地図データ更新手順を説明する。ステップ1で、ナビゲーション装置1の電源オン時に、ROM7に格納されているIPLは、ICカードインターフェース5に挿入されているICカード2に更新プログラムがあるかないか検査する。挿入されているICカード2に更新プログラムがなければ、ステップ5で、通常のナビゲーション処理を実行する。挿入されているICカード2に更新プログラムがあれば、ステップ6で、IPLはICカード2から更新プログラムをDRAMに読み込む。ステップ7で、更新プログラムは、ICカード2から更新データを読み込み、HDD15の地図データを更新する。ステップ4で、ナビゲーション装置1の電源をオフにして、ICカードインターフェース5からICカード2を抜く。
【0035】
ICカードに更新プログラムと更新データを格納しておく例を説明したが、磁気ディスクや光カードなどの他の可搬記憶媒体に格納しておくようにしても、同様に実施できる。CD−ROMやHDDやDRAMやフラッシュメモリなどについても、同様の機能を有する他のデバイスで実現できることは明らかである。
【0036】
上記のように、本発明の第2の実施の形態では、汎用プログラム起動方式を、ICカードの更新プログラムにより、ナビゲーション装置の地図データを更新する構成としたので、ナビゲーション装置の地図ソフトウエアを、簡単な構成で自由に変更できる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、ICカードから更新用プログラムと更新データとをRAMに読み込み、更新用プログラムにより更新データでフラッシュメモリまたは磁気ディスク装置の記憶内容を更新する構成としたので、ナビゲーション装置のソフトウエアを簡単かつ自由に変更できる起動方式が実現される。したがって、ICカードから汎用プログラムを読み込む仕組みだけ、ナビゲーション装置に予め組み込んでおけば、汎用プログラムで後からハードウエアやソフトウエアの調整を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の概念図
【図2】本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の機能ブロック図
【図3】本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の動作手順を示す流れ図
【図4】本発明の第2の実施の形態における汎用プログラム起動方式の機能ブロック図
【図5】本発明の第2の実施の形態における汎用プログラム起動方式の動作手順を示す流れ図
【図6】外部記憶装置と接続可能な従来のナビゲーション装置の機能ブロック図
【図7】フラッシュメモリを備えた従来のナビゲーション装置の機能ブロック図
【符号の説明】
1 ナビゲーション装置
2 ICカード
3 DRAM
4 汎用プログラム
5 ICカードインターフェース
6 CPU
7 ROM
8 CD−ROM
9 PLA
10 書換手段
11 フラッシュメモリ
12 位置検出手段
13 ナビゲーションユニット
14 表示装置
15 HDD
61 ナビゲーション装置
62 外部記憶装置
63 通信機
64 通信ケーブル
71 車載ナビゲーション装置
72 フラッシュメモリ
73 CD−ROMドライブ
【発明の属する技術分野】
本発明は、汎用プログラム起動方法に関し、特に、ナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ナビゲーション装置は、車両などに搭載されて、現在位置を道路地図上に表示して、経路案内などを行う装置である。車両の現在位置を検出するための現在位置測定装置、車両の現在位置などを表示する表示装置が接続されている。GPSによって得られる車両の位置情報を用いて、CD−ROMに記憶された地図情報を読み出し、車両位置付近の地図を表示する。ナビゲーション装置では、制御するためにマイクロプロセッサを用いており、このマイクロプロセッサのプログラムは、装置内部のROMに記憶されている。ナビゲーション装置では、ROMに記憶されているプログラムに従って、経路探索などの情報処理が行われる。このプログラムは、ROMに記憶されているため、変更することができない。
【0003】
これを克服するために、マイクロプロセッサのプログラムを、地図情報が記憶してあるCD−ROM内に記憶している車載ナビゲーション装置がある。電源が投入されると、CD−ROMからプログラムがRAMに読み込まれて記憶される。RAMに記憶されているプログラムが読み出され、ナビゲーション機能が実行される。プログラムをCD−ROMに記憶させているので、CD−ROMを交換することにより、プログラムを変更できる。
【0004】
マイクロプロセッサのプログラムを、取り外し可能なメモリに記憶している車載ナビゲーション装置もある。CPUは、メモリカードに記憶されたプログラムにしたがって動作する。マイクロプロセッサのプログラムが、取り外し可能なメモリに記憶されているので、メモリカードの交換によりプログラムの更新が可能である。
【0005】
ソフトウエアを選択してインストールする技術の例としては、パーソナルコンピュータがある。パーソナルコンピュータは汎用システムであるため、ハードウェア上の制約も殆どなく、ハードディスクなどの大容量記憶媒体を利用して、ソフトウエアのインストールが可能である。これと同様に、基本的処理を行うソフトウエアを備えた基本ナビゲーションシステムで、インストールプログラムを実行することにより、ソフトウエアをインストールして、ナビゲーションシステムを構築するものもある。以下、従来のナビゲーション装置でソフトウエアを変更する技術をいくつかあげる。
【0006】
特開平4−195184号公報に開示された「走行経路表示装置」は、制御プログラムの更新を容易に行うことができるものである。走行位置表示装置制御プログラムと表示用地図データを、同一のCD−ROMに保持する。CD−ROMにプログラムも保持することで、地図データと制御プログラムの双方を更新することが可能となる。
【0007】
特開平7−71967号公報に開示された「ナビゲーションシステム」は、簡単、かつ、経済的にプログラムの更新を行うことができるようにしたものである。図6に示すように、車両に搭載されたナビゲーション装置61を、ナビゲーション機能を実現するためのプログラムが記憶されている外部記憶装置62と、通信機63を介して通信ケーブル64で接続する。ユーザは、プログラムを更新する場合、ナビゲーション装置61とは別に設けられた外部記憶装置62を、通信ケーブル64を介してナビゲーション装置61に接続する。ユーザ自身はプログラムを記憶した外部記憶装置62を購入する必要はない。
【0008】
特開平7−114695号公報に開示された「ナビゲーションシステムの構築方法」は、ナビゲーション機能の変更・改良・追加に対応できるようにし、ナビゲーションシステムの使い勝手を良くするものである。ナビゲーションシステムに、ICカードを装着する手段を設ける。ICカードに、ナビゲーション機能を実現する制御手順を記憶させる。制御装置は、装着されるICカードが記憶する制御手順をブートして実行する。
【0009】
特開平9−96530号公報に開示された「車載ナビゲーション装置」は、ユーザが容易にプログラムの更新ができるようにしたものである。図7に示すように、車載ナビゲーション装置71に、ナビゲーション用プログラムをロードするためのフラッシュメモリ72を備える。ナビゲーション用プログラムとCPUプログラムを、CD−ROMからフラッシュメモリ72に転送するためのプログラムを記憶したCD−ROMとそのドライブ73を用いて、ナビゲーション用プログラムの更新を行う。ユーザがナビゲーション装置71のCPUプログラムを更新することができる。
【0010】
特開2002−108620号公報に開示された「ナビゲーションシステムの構築方法」は、ソフトウエアの選択的なインストールができるようにしたものである。拡張機能ソフトウエアを使用する。拡張基礎ソフトウエアも新規拡張基礎ソフトウエアに更新したい時には、ソフトウエア構成情報を作成する。ソフトウエア構成情報に応じて、新規に必要となるソフトウエアを用意し、それらを全てDVD−ROMに格納する。DVD−ROMには、ソフトウエア構成情報に加え、新規拡張基礎ソフトウエア、拡張機能ソフトウエアのソフトウエアを格納する。DVD−ROMを、基本ナビゲーションシステムのデータ入力器に挿入し、インストールプログラムを起動させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のナビゲーション装置のソフトウエア更新方法では、装置やソフトウエアが大掛かりになったり、起動が複雑になったりして、コストがかかるという問題があった。また、簡単な装置構成にすると、ソフトウエアの更新に制限が生じるという問題があった。例えば、ナビゲーション装置内のICにソフトウエアの不具合が生じた場合、ナビゲーション装置のソフトウエア側に修正ソフトウエアを組み込む方法で修復を行うと、ROM容量やRAM容量に制約があるので、排他処理等を行う必要があり、十分な機能を保証できなかった。また、ナビゲーション装置自体を回収して、ICの取替えを行う場合には、大きな労力を必要とした。
【0012】
本発明は、上記従来の問題を解決して、ナビゲーション装置のソフトウエアを、簡単な構成で自由に変更できる起動方法を実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、可搬記憶媒体を装着する可搬記憶媒体インターフェースと、起動プログラムを格納した起動用記憶装置と、主記憶装置と、不揮発性記憶装置とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法を、電源オンに応じて起動プログラムにより可搬記憶媒体から更新用プログラムと更新データとを主記憶装置に読み込み、更新用プログラムにより更新データで不揮発性記憶装置の記憶内容を更新する方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置のソフトウエアを簡単かつ自由に変更できる起動方法が実現される。
【0014】
また、ナビゲーション装置のICカードインターフェースに、更新用プログラムと更新データとを格納したICカードを装着し、ナビゲーション装置の起動に応じて、IPL(Initial Program Loader)によりICカードから更新用プログラムと更新データとを読み込み、更新用プログラムにより更新データでナビゲーション装置のフラッシュメモリまたは磁気ディスク装置の記憶内容を更新する方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置のソフトウエアを、ICカードで簡単かつ自由に変更できる起動方法が実現される。
【0015】
また、ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、書き換え可能なPLA(Programmable Logic Array)とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法を、電源オンに応じて起動用ROMのIPLプログラムによりICカードから修復プログラムをRAMに読み込み、修復プログラムによりPLAの設定データを書き換える方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置のソフトウエアを、ICカードで簡単かつ自由に修復できる起動方法が実現される。
【0016】
また、ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、書き換え可能なPLAとを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法を、電源オンに応じて起動用ROMのIPLプログラムによりICカードに修復プログラムが有るか無いかを判定し、修復プログラムが無い場合は通常のプログラムを起動し、修復プログラムが有る場合は修復プログラムをRAMに読み込み、修復プログラムによりPLAの設定データを書き換える方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置のソフトウエアを、ICカードで簡単確実かつ自由に修復できる起動方法が実現される。
【0017】
また、ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、地図データを格納した磁気ディスク装置とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法を、電源オンに応じて起動用ROMのIPLプログラムによりICカードから更新用プログラムと更新データとをRAMに読み込み、更新用プログラムにより更新データで地図データを更新する方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置の地図データを、ICカードで簡単かつ自由に更新できる起動方法が実現される。
【0018】
また、ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、地図データを格納した磁気ディスク装置とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法を、電源オンに応じて起動用ROMのIPLプログラムによりICカードに更新用プログラムが有るか無いかを判定し、更新用プログラムが無い場合は通常のプログラムを起動し、更新用プログラムが有る場合は更新用プログラムと更新データとをRAMに読み込み、更新用プログラムにより更新データで地図データを更新する方法とした。このような方法としたことにより、ナビゲーション装置の地図データを、ICカードで簡単確実かつ自由に更新できる起動方法が実現される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、ICカードの修復プログラムにより、ナビゲーション装置のICの不具合を修復する汎用プログラム起動方式である。
【0021】
図1は、本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の概念図である。図1(a)は、ICカード2から汎用プログラム4をナビゲーション装置1のDRAM3に展開することを示す図である。図1(b)は、汎用プログラムの有無に応じた判断処理を示す流れ図である。図1において、ナビゲーション装置1は、位置検出手段と地図データとにより、経路案内などを行う装置である。ICカード2は、修正プログラムなどを汎用プログラムとして格納したメモリカードである。DRAM3は、ナビゲーション装置1の主メモリである。汎用プログラム4は、ナビゲーション装置1のDRAM上で実行可能なプログラムであり、データも含む。
【0022】
図2は、本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の機能ブロック図である。図2において、ICカードインターフェース5は、ICカードをナビゲーション装置1に接続する手段である。CPU6は、ナビゲーション装置1全体を制御する演算処理装置である。ROM7は、IPLなどを格納した固定メモリである。CD−ROM8は、地図データなどを格納したCD−ROMとそのドライバ装置である。PLA(Programmable Logic Array)9は、EEPROMタイプまたはフラッシュメモリタイプの書換可能な論理回路素子である。書換手段10は、PLA9やフラッシュメモリ11を書き換える手段である。フラッシュメモリは、書換可能な不揮発性メモリである。位置検出手段12は、GPSなどにより位置を求める手段である。ナビゲーションユニット13は、経路探索などを行う手段である。表示装置14は、地図などを表示する装置である。その他の入出力手段などは省略してある。
【0023】
図3は、本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の動作手順を示す流れ図である。
【0024】
上記のように構成された本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の動作を説明する。最初に、図1を参照しながら、汎用プログラム起動方式の機能の概略を説明する。図1(a)に示すように、ICカード2に汎用プログラム4を格納して、ナビゲーション装置1のICカードインターフェースに挿入する。ICカードインターフェースに挿入されたICカードに修復プログラムがないときは、図1(b)に示すように、通常のナビゲーションソフトが起動されて、経路探索などを行う。挿入されたICカードに修復プログラムがあると、ICカード2から汎用プログラム4を、ナビゲーション装置1のDRAM3に読み込む。汎用プログラム4がDRAM3上で実行される。
【0025】
図2を参照しながら、ナビゲーション装置1の各部の機能を説明する。地図データなどを格納したCD−ROMを、そのドライバ装置であるCD−ROM8にセットする。位置検出手段12で、GPSなどにより位置を求める。ナビゲーションユニット13で、利用者の要求に応じて経路探索などを行う。その結果により、表示装置14の地図上に経路を表示する。このようにして、ナビゲーション装置1で経路案内をする。この機能は、従来のナビゲーション装置と同じである。
【0026】
ICの修復などを行う場合は、ナビゲーション装置1のDRAM上で実行可能な汎用プログラム4を、ICカード2に格納しておく。ICカード2への汎用プログラム4の書込みは、工場やサービスセンターなどで行ってもよいし、ネットワークからダウンロードして書き込んでもよい。このICカード2を、ICカードインターフェース5に挿入する。ROM7に格納されたIPLにより、ICカード2から汎用プログラム4を読み出し、ナビゲーション装置1の主メモリであるDRAM3にロードする。汎用プログラム4をCPU6で実行することにより、書換手段10を使ってPLA9を書き換えることができる。このようにして、ICの不具合を修復したり、機能を新しくしたりすることができる。
【0027】
図3を参照しながら、汎用プログラム起動方式の動作手順を説明する。ステップ1で、ナビゲーション装置1の電源オン時に、ROM7に格納されているIPLは、ICカードインターフェース5に挿入されているICカード2に修復プログラムがあるかないか検査する。挿入されているICカード2に修復プログラムがなければ、ステップ5で、通常のナビゲーション処理を実行する。挿入されているICカード2に修復プログラムがあれば、ステップ2で、IPLはICカード2から修復プログラムをDRAMに読み込む。ステップ3で、修復プログラムは、修復対象のICの設定データを書き直す。修復できるICは、フラッシュメモリタイプのPLAなど、オンボードで書き換え可能なものに限られる。ステップ4で、ナビゲーション装置1の電源をオフにして、ICカードインターフェース5からICカード2を抜く。
【0028】
ICカードに修復プログラムを格納しておく例を説明したが、磁気ディスクや光カードなどの他の可搬記憶媒体に格納しておくようにしても、同様に実施できる。CD−ROMやHDDやDRAMやフラッシュメモリなどについても、同様の機能を有する他のデバイスで実現できることは明らかである。
【0029】
上記のように、本発明の第1の実施の形態では、汎用プログラム起動方式を、ICカードの修復プログラムにより、ナビゲーション装置のICの不具合を修復する構成としたので、ナビゲーション装置のICに不具合があっても、ナビゲーション装置自体を回収してICの取替えをすることなく、ICカードを挿入するだけで、簡単に修復できる。
【0030】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、ICカードの更新プログラムにより、ナビゲーション装置の地図データを更新する汎用プログラム起動方式である。
【0031】
図4は、本発明の第2の実施の形態における汎用プログラム起動方式の機能ブロック図である。図4において、HDD15は、地図データなどを格納したハードディスク装置である。ナビゲーション装置1のその他の基本的な構成は、第1の実施の形態と同じである。図5は、汎用プログラム起動方式の動作手順を示す流れ図である。
【0032】
上記のように構成された本発明の第2の実施の形態における汎用プログラム起動方式の動作を説明する。地図データは、CD−ROMやDVD−ROMから、HDD15に書き込まれている。位置検出手段12で、GPSなどにより位置を求める。ナビゲーションユニット13で、利用者の要求に応じて経路探索などを行う。その結果により、表示装置14の地図上に経路を表示する。このようにして、ナビゲーション装置1で経路案内をする。この機能は、従来のナビゲーション装置と同じである。しかし、新しい道路ができたり、施設などが無くなったり、ビルが新築されたりして、地図データは実際の状況と一致しなくなるので、1年に1回以上、地図データを更新する必要がある。
【0033】
図4を参照しながら、ナビゲーション装置1の地図データ更新方法の概略を説明する。ICカード2に、地図データの更新プログラムと更新データを書き込んで、ナビゲーション装置1のICカードインターフェース5に挿入する。IPLプログラムは、ICカード2から更新プログラムをDRAM3に読み込む。更新プログラムを実行すると、ICカード2から更新データが読み込まれ、HDD15の地図データが更新される。
【0034】
図5を参照しながら、地図データ更新手順を説明する。ステップ1で、ナビゲーション装置1の電源オン時に、ROM7に格納されているIPLは、ICカードインターフェース5に挿入されているICカード2に更新プログラムがあるかないか検査する。挿入されているICカード2に更新プログラムがなければ、ステップ5で、通常のナビゲーション処理を実行する。挿入されているICカード2に更新プログラムがあれば、ステップ6で、IPLはICカード2から更新プログラムをDRAMに読み込む。ステップ7で、更新プログラムは、ICカード2から更新データを読み込み、HDD15の地図データを更新する。ステップ4で、ナビゲーション装置1の電源をオフにして、ICカードインターフェース5からICカード2を抜く。
【0035】
ICカードに更新プログラムと更新データを格納しておく例を説明したが、磁気ディスクや光カードなどの他の可搬記憶媒体に格納しておくようにしても、同様に実施できる。CD−ROMやHDDやDRAMやフラッシュメモリなどについても、同様の機能を有する他のデバイスで実現できることは明らかである。
【0036】
上記のように、本発明の第2の実施の形態では、汎用プログラム起動方式を、ICカードの更新プログラムにより、ナビゲーション装置の地図データを更新する構成としたので、ナビゲーション装置の地図ソフトウエアを、簡単な構成で自由に変更できる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、ICカードから更新用プログラムと更新データとをRAMに読み込み、更新用プログラムにより更新データでフラッシュメモリまたは磁気ディスク装置の記憶内容を更新する構成としたので、ナビゲーション装置のソフトウエアを簡単かつ自由に変更できる起動方式が実現される。したがって、ICカードから汎用プログラムを読み込む仕組みだけ、ナビゲーション装置に予め組み込んでおけば、汎用プログラムで後からハードウエアやソフトウエアの調整を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の概念図
【図2】本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の機能ブロック図
【図3】本発明の第1の実施の形態における汎用プログラム起動方式の動作手順を示す流れ図
【図4】本発明の第2の実施の形態における汎用プログラム起動方式の機能ブロック図
【図5】本発明の第2の実施の形態における汎用プログラム起動方式の動作手順を示す流れ図
【図6】外部記憶装置と接続可能な従来のナビゲーション装置の機能ブロック図
【図7】フラッシュメモリを備えた従来のナビゲーション装置の機能ブロック図
【符号の説明】
1 ナビゲーション装置
2 ICカード
3 DRAM
4 汎用プログラム
5 ICカードインターフェース
6 CPU
7 ROM
8 CD−ROM
9 PLA
10 書換手段
11 フラッシュメモリ
12 位置検出手段
13 ナビゲーションユニット
14 表示装置
15 HDD
61 ナビゲーション装置
62 外部記憶装置
63 通信機
64 通信ケーブル
71 車載ナビゲーション装置
72 フラッシュメモリ
73 CD−ROMドライブ
Claims (6)
- 可搬記憶媒体を装着する可搬記憶媒体インターフェースと、起動プログラムを格納した起動用記憶装置と、主記憶装置と、不揮発性記憶装置とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法において、電源オンに応じて前記起動プログラムにより前記可搬記憶媒体から更新用プログラムと更新データとを前記主記憶装置に読み込み、前記更新用プログラムにより前記更新データで前記不揮発性記憶装置の記憶内容を更新することを特徴とする汎用プログラム起動方法。
- ナビゲーション装置のICカードインターフェースに、更新用プログラムと更新データとを格納したICカードを装着し、ナビゲーション装置の起動に応じて、IPLにより前記ICカードから前記更新用プログラムと前記更新データとを読み込み、前記更新用プログラムにより前記更新データで前記ナビゲーション装置のフラッシュメモリまたは磁気ディスク装置の記憶内容を更新することを特徴とする汎用プログラム起動方法。
- ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、書き換え可能なPLAとを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法において、電源オンに応じて前記起動用ROMのIPLプログラムにより前記ICカードから修復プログラムを前記RAMに読み込み、前記修復プログラムにより前記PLAの設定データを書き換えることを特徴とする汎用プログラム起動方法。
- ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、書き換え可能なPLAとを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法において、電源オンに応じて前記起動用ROMのIPLプログラムにより前記ICカードに修復プログラムが有るか無いかを判定し、修復プログラムが無い場合は通常のプログラムを起動し、修復プログラムが有る場合は前記修復プログラムを前記RAMに読み込み、前記修復プログラムにより前記PLAの設定データを書き換えることを特徴とする汎用プログラム起動方法。
- ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、地図データを格納した磁気ディスク装置とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法において、電源オンに応じて前記起動用ROMのIPLプログラムにより前記ICカードから更新用プログラムと更新データとを前記RAMに読み込み、前記更新用プログラムにより前記更新データで前記地図データを更新することを特徴とする汎用プログラム起動方法。
- ICカードを装着するICカードインターフェースと、IPLプログラムを格納した起動用ROMと、RAMと、地図データを格納した磁気ディスク装置とを有するナビゲーション装置の汎用プログラム起動方法において、電源オンに応じて前記起動用ROMのIPLプログラムにより前記ICカードに更新用プログラムが有るか無いかを判定し、更新用プログラムが無い場合は通常のプログラムを起動し、更新用プログラムが有る場合は前記更新用プログラムと更新データとを前記RAMに読み込み、前記更新用プログラムにより前記更新データで前記地図データを更新することを特徴とする汎用プログラム起動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002162924A JP2004013299A (ja) | 2002-06-04 | 2002-06-04 | 汎用プログラム起動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002162924A JP2004013299A (ja) | 2002-06-04 | 2002-06-04 | 汎用プログラム起動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004013299A true JP2004013299A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30431532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002162924A Pending JP2004013299A (ja) | 2002-06-04 | 2002-06-04 | 汎用プログラム起動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004013299A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8156320B2 (en) | 2008-08-27 | 2012-04-10 | Wireless Silicon Group, Llc | Method and apparatus for fast booting a portable computing device allowing for immediate operation |
US8175804B2 (en) | 2009-01-26 | 2012-05-08 | Denso Corporation | Navigation apparatus |
US8281169B2 (en) | 2008-08-27 | 2012-10-02 | Wireless Silicon Group, Inc. | Method and system for power management for a handheld mobile electronic device executing-in-place an application kernel from execute-in-place non-volatile memory (XIP NVM) |
JP2012221032A (ja) * | 2011-04-05 | 2012-11-12 | Toyota Motor Corp | 車両データ取得システム及び車両データ取得方法 |
WO2015008465A1 (ja) * | 2013-07-15 | 2015-01-22 | 株式会社デンソー | ナビゲーション装置 |
-
2002
- 2002-06-04 JP JP2002162924A patent/JP2004013299A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8156320B2 (en) | 2008-08-27 | 2012-04-10 | Wireless Silicon Group, Llc | Method and apparatus for fast booting a portable computing device allowing for immediate operation |
US8281169B2 (en) | 2008-08-27 | 2012-10-02 | Wireless Silicon Group, Inc. | Method and system for power management for a handheld mobile electronic device executing-in-place an application kernel from execute-in-place non-volatile memory (XIP NVM) |
US8713241B2 (en) | 2008-08-27 | 2014-04-29 | Wireless Silicon Group, Llc | Method and apparatus for an active low power mode of a portable computing device |
US8175804B2 (en) | 2009-01-26 | 2012-05-08 | Denso Corporation | Navigation apparatus |
JP2012221032A (ja) * | 2011-04-05 | 2012-11-12 | Toyota Motor Corp | 車両データ取得システム及び車両データ取得方法 |
WO2015008465A1 (ja) * | 2013-07-15 | 2015-01-22 | 株式会社デンソー | ナビゲーション装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5402769B2 (ja) | ナビゲーション装置における参照地図データ切替方法 | |
JP4961606B2 (ja) | データ管理システム、更新用ファイル生成システム、及び、データ更新方法 | |
KR20010070416A (ko) | 컴퓨터 | |
WO2018043107A1 (ja) | 車載更新装置及び車載更新システム | |
CN101813486B (zh) | 导航系统 | |
JP2004013299A (ja) | 汎用プログラム起動方法 | |
JP5717971B2 (ja) | ナビゲーション装置およびナビゲーション方法 | |
JPH0868644A (ja) | 更新可能なナビゲーションソフトウェア及びフレキシブルメモリ構成を備えた車両ナビゲーションシステム | |
JP2007108910A (ja) | ナビゲーション装置 | |
JP2008158591A (ja) | 情報処理装置及び制御プログラム | |
KR20070030004A (ko) | 카 네비게이션 정보 제공방법 | |
US6999871B2 (en) | Vehicle navigation system adapted to improved system upgrade procedure | |
JP2011210137A (ja) | 電子機器、航法装置、バージョンアッププログラム及びバージョンアップ方法 | |
JP5007154B2 (ja) | 情報処理装置 | |
JP2005088779A (ja) | 車載情報端末 | |
US7043358B2 (en) | Vehicle navigation system adapted to improved system upgrade procedure | |
JP2003004455A (ja) | 車載用ナビゲーション装置 | |
JP2004271953A (ja) | 地図データの構造および地図データ処理装置 | |
JP3202154B2 (ja) | 車載ナビゲーション装置 | |
US7043359B2 (en) | Vehicle navigation system | |
JP4118750B2 (ja) | ナビゲーション装置 | |
JP7061724B2 (ja) | ソフトウェア更新装置、車両及びソフトウェア更新方法 | |
JP2012189448A (ja) | カーナビゲーションシステム | |
JP2008181282A (ja) | 情報処理装置 | |
JP2004294151A (ja) | ナビゲーション装置、方法及びプログラム |