JP2004012751A - 文字データ生成装置及びその方法並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】文字コードと、設定する修飾フラグの種別を示すフラグ種別情報と、修飾フラグを設定する画素と文字部分との関係を示すフラグ設定画素情報とを含む文字表示指示が入力されると、2値データ読み出し部21が2値データ格納部10から文字コードに対応する2値データを読み出し、2値データ修飾部22が、上記2値データを多値データに変換すると共に、上記フラグ種別情報によって示される種別の修飾フラグを、上記フラグ設定画素情報によって示される画素に設定し、修飾調整部23が、多値データ中の修飾フラグが設定された画素に、修飾フラグの種別に応じた値を設定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字の形状を表す2値データ(ビットマップフォントデータ)に基づいて、上記文字に修飾を施した修飾文字を表示するための文字データを生成する文字データ生成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から文字の形状を表す2値データに基づいて、上記文字に修飾を施した修飾文字を表示するための文字データを生成するということが行われている。この種の従来の技術としては、例えば、特開昭60−83851号公報に記載された技術が知られている。
【0003】
特開昭60−83851号公報に記載された技術は、文字形状を表す2値データに基づいて、影付き修飾を施した修飾文字を表示するための文字データを生成する技術であり、次のようにして修飾文字を表示するための文字データを生成している。先ず、文字の形状を表す第1の2値データを、予め定められている方向に、予め定められているドット数(画素数)だけ移動させた第2の2値データを生成する。次に、第1の2値データと第2の2値データとを重ね合わせた(論理和演算した)第3の2値データを生成する。その後、第1の2値データと第3の2値データとの排他的論理和をとることにより、影部のパターンを示す第4の2値データを生成する。そして、最後に、文字の形状を表す第1の2値データと影部のパターンを示す第4の2値データとに基づいて、文字部分と影部分との階調を異ならせた、影付き修飾文字を表示するための文字データを生成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術によれば、文字の形状を表す2値データに基づいて、上記文字に修飾を施した修飾文字を表示するための文字データを生成することができる。しかし、上述した従来の技術は、第1の2値データを所定方向に所定ドット数だけ移動させた第2の2値データを生成する処理、第1の2値データと第2の2値データとを重ね合わせた第3の2値データを生成する処理、第1の2値データと第3の2値データとの排他的論理和をとることにより、影部のパターンを示す第4の2値データを生成する処理が必要になるため、処理時間を短くすることが難しいという問題があった。即ち、上記第2〜第4の2値データを生成する場合それぞれにおいて、メモリにM×N画素(M,Nは1文字を表す2値データの横,縦の画素数)分のデータを書き込むという処理が必要であり、更に、第3,第4の2値データを生成する場合には、M×N個の画素それぞれについて論理演算(論理和,排他的論理和)を行う必要あるため、処理時間を短くすることが難しいという問題があった。更に、上述した従来の技術では1度の修飾処理で1種類の修飾を施すため、ある文字について複数の種類の修飾を施す場合には修飾処理を複数回実施する必要があるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、文字形状を表す2値データに基づいて、修飾文字を表示するための文字データを生成する際の処理時間を短くし、複数種類の修飾を実現する際のデータ容量を削減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の文字データ生成装置は、上記目的を達成するため、
文字の形状を表す2値データを多値データに変換すると共に、該多値データ中の、文字部分に対して所定の関係を有する画素に修飾フラグを設定する2値データ修飾部と、
該2値データ修飾部で修飾フラグが設定された画素に所定の値を設定する修飾調整部とを備えている。
【0007】
また、本発明の文字データ生成装置は、更に処理時間を短くできるようにするため、
文字コード毎に文字の形状を表す2値データが格納された2値データ格納部と、
多値データ格納部と、
入力された文字コードに対応する、修飾フラグが設定済の多値データが前記多値データ格納部に格納されていない場合、前記2値データ格納部から前記文字コードに対応する2値データを読み出す2値データ読み出し部と、
該2値データ読み出し部によって読み出された2値データを多値データに変換すると共に、該多値データ中の、文字部分に対して所定の関係を有する画素に対して修飾フラグを設定し、該修飾フラグが設定済の多値データを前記入力された文字コードと対応付けて前記多値データ格納部に格納する2値データ修飾部と、
前記入力された文字コードに対応する、修飾フラグが設定済の多値データが前記多値データ格納部に格納されている場合は、前記多値データ格納部から前記文字コードに対応する多値データを取り出し、該取り出した多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値を設定し、前記多値データ格納部に格納されていない場合は、前記2値データ修飾部で修飾フラグが設定された多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値を設定する修飾調整部とを備えている。
【0008】
更に、本発明の文字データ生成装置は、ユーザが希望する部分に修飾を施すことができるようにするため、
前記2値データ修飾部が、ユーザによって入力された、修飾フラグを設定する画素と前記文字部分との関係を示すフラグ設定画素情報に基づいて、修飾フラグを設定する構成を有する。
【0009】
更に、本発明の文字データ生成装置は、ユーザが希望する部分に、ユーザが希望する表示形態で修飾を施すことができるようにするため、
前記2値データ修飾部が、ユーザによって入力された、設定する修飾フラグの種別を示すフラグ種別情報と、該フラグ種別情報によって示される種別の修飾フラグを設定する画素と前記文字部分との関係を示すフラグ設定画素情報とに基づいて、前記フラグ種別情報によって示される種別の修飾フラグを、前記フラグ設定画素情報によって示される画素に設定する構成を有し、
前記修飾調整部が、前記2値データ修飾部で修飾フラグが設定された画素に、修飾フラグの種別によって定まる値を設定する構成を有する。
【0010】
【作用】
上述した構成によれば、2値データ修飾部が、文字の形状を表す2値データを多値データに変換すると共に、多値データ中の、文字部分に対して所定の関係を有する画素(例えば、文字部分の右側の1ドット分の画素とか、文字部分の下側の1ドット分の画素など)に修飾フラグを設定し、修飾調整部が、多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値(例えば、文字部分を示す値と背景部分を示す値との中間値)を設定することにより、修飾文字を表示するための文字データが生成される。上述した処理においては、従来の技術のように、M×N画素分の2値データを何回もメモリに書き込む必要はなく(多値データを生成する際に1回は必要)、また、M×N画素分の2値データ同士の論理演算を行う必要もないので、従来の技術に比較して処理時間を短くすることが可能になる。
【0011】
また、多値データ格納部を設け、修飾フラグが設定済みの多値データを格納しておくことにより、多値データ格納部に多値データが格納されている文字については、2値データ修飾部による処理を不要とすることができるので、更に処理時間を短くすることができる。
【0012】
また、2値データ修飾部が、ユーザによって入力された、修飾フラグを設定する画素と文字部分との関係を示すフラグ設定画素情報に基づいて、修飾フラグを設定するようにしているので、ユーザが希望する部分に修飾を施すことが可能になる。
【0013】
また、2値データ修飾部が、ユーザによって入力されたフラグ設定画素情報によって示される画素に、ユーザによって入力されたフラグ種別情報によって示される種別の修飾フラグを設定し、修飾調整部が、修飾フラグの設定されている画素の値を修飾フラグの種別によって決まる値とするので、ユーザが希望する部分に、ユーザが希望する表示形態で修飾を施すことが可能になる。
【0014】
また、修飾調整部が、修飾フラグの設定されている画素の値をフラグ種別情報によって決まる値とするので、多値データ格納部を設け、修飾フラグが設定済みの多値データを格納しておくことにより、フラグ種別情報を切り替えることにより複数の種類の修飾を1つの多値データから実現することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1を参照すると、本発明の文字データ生成装置の第1の実施例は、2値データ格納部10と、修飾データ生成部20と、多値データ表示部30とから構成されている。
【0017】
2値データ格納部10には、複数の文字それぞれの形状を表す2値データ(ビットマップフォントデータ)が、その文字の文字コードと対応付けて登録されている。尚、文字には、数字や、≦,+等の記号や、○,△等の図形も含まれる。また、2値データとして、予めハンドチューニングしておいた2値データを使用することにより、品質の良い表示を行うことが可能になる。また、1文字分の2値データは、M×N画素であるとする。
【0018】
2値データ格納部10としては、本発明の文字データ生成装置が実装される製品に適切な記憶装置を選択することができ、例えば、マスクROM、ハードディスク、CD−ROMなどを使用することができる。
【0019】
修飾データ生成部20は、例えば、コンピュータにより構成されるものであり、2値データ読み出し部21と、2値データ修飾部22と、修飾調整部23と、記録媒体Kとを備えている。記録媒体Kは、ディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体であり、コンピュータを修飾データ生成部20として機能させるためのプログラムが記録されている。このプログラムは、コンピュータによって読み取られ、その動作を制御することで、コンピュータ上に2値データ読み出し部21、2値データ修飾部22、修飾調整部23を実現する。また、修飾データ生成部20には、本実施例の文字データ生成装置が実装される製品の制御装置(図示せず)上で動作するアプリケーションプログラムから文字表示指示が入力される。
【0020】
アプリケーションプログラムから入力される文字表示指示には、多値データ表示部30に表示させる文字それぞれの文字コードが含まれる。また、文字表示指示に含まれる文字コードの内、修飾を行う文字の文字コードには、修飾フラグを設定する画素と文字部分との関係を示すフラグ設定画素情報と、設定する修飾フラグの種別を示すフラグ種別情報との組が付加されている。1つの文字コードに対して、フラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組が複数付加されていても構わない。これに対して、修飾を行わない文字の文字コードには、フラグ設定画素情報とフラグ識別情報との組は付加されていない。尚、上記アプリケーションプログラムは、上記したような文字表示指示を、ユーザがキーボードやマウスなどの入力装置を用いて行う操作に基づいて作成し、修飾データ生成部20に出力する。
【0021】
2値データ読み出し部21は、文字表示指示が入力されると、それに含まれている文字コードに対応する2値データを2値データ格納部10から読み出す機能や、文字表示指示に文字コードしか含まれていない場合は、2値データ格納部10から読み出した2値データを多値データ表示部30で表示可能な多値データ(1画素を複数ビットで表したデータ)に変換して多値データ表示部30に出力する機能や、文字表示指示にフラグ設定画素情報、フラグ種別情報が含まれている場合は、2値データ格納部10から読み出した2値データを2値データ修飾部22に渡す機能を有する。
【0022】
2値データ修飾部22は、2値データ読み出し部21から渡された2値データを、多値データ表示部30で表示可能な多値データに変換する機能や、多値データ中の、フラグ設定画素情報によって示される画素に、フラグ種別情報によって示される種別の修飾フラグを設定する機能や、修飾フラグが設定済みの多値データを修飾調整部23に渡す機能を有する。
【0023】
修飾調整部23は、2値データ修飾部22から渡された多値データ中の、修飾フラグが設定された画素に、修飾フラグの種別によって定まる値を設定する機能や、値を設定済みの多値データを多値データ表示部30に出力する機能を有する。
【0024】
多値データ表示部30は、多階調あるいは多色表示が可能な表示装置であり、2値データ読み出し部21あるいは修飾調整部23から渡された多値データに従った表示を行う機能を有する。
【0025】
【実施例の動作の説明】
次に、本発明の第1の実施例の動作について詳細に説明する。
【0026】
図2の流れ図を参照すると、制御装置(図示せず)上で動作するアプリケーションプログラムから文字表示指示が送られてくると、修飾データ生成部20内の2値データ読み出し部21は、文字表示指示に含まれている第1番目の文字コードに対応する2値データを2値データ格納部10から読み出す(ステップA1がYES、A2)。その後、2値データ読み出し部21は、第1番目の文字コードにフラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組が付加されているか否かを調べることにより、第1番目の文字コードによって表される文字に対して修飾を行うことが必要であるか否かを判断する(ステップA3)。
【0027】
そして、フラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組が付加されていない場合は、修飾を行う必要がないと判断し(ステップA3がNO)、ステップA2で読み込んだ2値データを、多値データ表示部30で表示可能な多値データに変換し、多値データ表示部30に出力する(ステップA4)。ここで、例えば、多値データ表示部30が、8ビット構成の多値データを用いて256階調の表示を行う表示装置である場合には、2値データ読み出し部21は、2値データ中の”1”,”0”をそれぞれ”11111111”,”00000000”に変換した多値データを生成し、多値データ表示部30に出力する。また、多値データ表示部30が、RGB値がそれぞれ8ビット構成の多値データを用いて多色表示を行うものである場合は、2値データ中の”1”,”0”をそれぞれRGB値が全て”11111111”,”00000000”の多値データに変換して多値データ表示部30に出力する。多値データ表示部30では、2値データ読み出し部21から送られてきた多値データに従って文字を表示する。
【0028】
これに対して、修飾を行う必要があると判断した場合(ステップA3がYES)は、2値データ読み出し部21は、ステップA2で読み込んだ、第1番目の文字コードに対応する2値データを2値データ修飾部22に渡す(ステップA5)。
【0029】
これにより、2値データ修飾部22は、修飾フラグ設定処理を行う(ステップA6)。ここで、ステップA6で行う修飾フラグ設定処理について、図3の流れ図を参照して詳細に説明する。
【0030】
修飾フラグ設定処理において、2値データ修飾部22は、先ず、2値データ読み出し部21から渡された、第1番目の文字コードに対応する2値データを、多値データ表示部30で表示可能な多値データに変換する(図3、ステップA61)。
【0031】
その後、第1番目の文字コードに付加されているフラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組の中に、未処理の組が存在するか否かを調べる(ステップA62)。そして、未処理の組が存在する場合(ステップA62がYES)は、その内の1つの組に注目する。そして、ステップA61で生成した多値データ中の、注目した組に属するフラグ設定画素情報が示す条件を満たす画素に、上記組に属するフラグ種別情報が示す種別の修飾フラグを設定する(ステップA63)。フラグ設定画素情報は、修飾フラグを設定する画素と文字部分との関係を示すものであり、例えば、「文字の右側の1ドット分の画素」、「文字の右側および下側の1ドット分の画素」、「文字の周囲の1ドット分の画素」、「文字の左側の1ドット分の画素」などの形式を有する。また、フラグ種別情報は、修飾フラグの種別(例えば、修飾フラグF1、F2など)を示す情報である。
【0032】
ステップA63の処理が終了すると、2値データ修飾部22は、ステップA62に戻り、第1番目の文字コードに付加されているフラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組の中に未処理の組が存在するか否かを調べる。そして、存在する場合(ステップA62がYES)は、前述した処理と同様の処理を行い、存在しない場合(ステップA62がNO)は、修飾フラグを設定済みの多値データを修飾調整部23に渡す(ステップA64)。以上が、ステップA6で行う修飾フラグ設定処理の詳細である。
【0033】
修飾調整部23は、2値データ修飾部22から修飾フラグが設定済みの、第1番目の文字コードに対応する多値データが渡されると、修飾画素値設定処理を行う(図2、ステップA7)。ここで、図4を参照してステップA7で行う修飾画素値設定処理について詳細に説明する。
【0034】
修飾画素値設定処理において、修飾調整部23は、先ず、修飾フラグが設定済みの多値データ中の第1番目の画素(例えば、左上の画素)に注目し、修飾フラグが設定されているか否かを調べる(図4、ステップA71がYES、A72)。
【0035】
そして、修飾フラグが設定されていない場合、即ち文字部分を示す値あるいは文字部分を示す値が設定されている場合(ステップA72がNO)は、ステップA71の処理を再度行う。
【0036】
これに対して、修飾フラグが設定されている場合(ステップA72がYES)は、現在処理対象にしている第1番目の画素に設定されている修飾フラグの種別に応じた値を、上記第1番目の画素に設定(上書き)する(ステップA73)。例えば、第1番目の画素に第1種別の修飾フラグF1が設定されている場合は、修飾フラグF1に対して予め定められている値を第1番目の画素に設定し、第2種別の修飾フラグF2が設定されている場合は、文字部分を示す値と背景部分を示す値との加算結果の1/2の値を設定し、第3種別の修飾フラグF3が設定されている場合は、文字部分を示す値と背景部分を示す値との加算結果の1/4の値を設定し、第4種別の修飾フラグが設定されている場合は、文字部分を示す値と背景部分を示す値との加算結果の3/4の値を設定し、第5種別の修飾フラグF5が設定されている場合は、背景部分を示す値を設定するというように、修飾フラグの種別に応じた値を第1番目の画素に設定する。
【0037】
修飾調整部23は、上述した処理と同様の処理を、多値データ中の全ての画素について行う。以上が、ステップA7で行う修飾画素値設定処理の詳細である。
【0038】
ステップA7の処理が終了すると、修飾調整部23は、ステップA7で画素値を設定済みの多値データを多値データ表示部30に出力する(図2、ステップA8)。これにより、多値データ表示部30は、多値データに従って修飾文字を表示する。
【0039】
ステップA8の処理が終了すると、2値データ読み出し部21が、文字表示指示中に未処理の文字コードが存在するか否かを調べ(ステップA1)、未処理の文字コードが存在する場合(ステップA1がYES)には、第2番目の文字コードについて、前述した処理と同様の処理を行う。そして、全ての文字コードについての処理が完了すると(ステップA1がNO)、修飾データ生成部20は、その処理を終了する。
【0040】
図5は、「棚」「の」「上」「柵」「の」「上」の6文字分を文字コードのみを含む文字表示指示が修飾データ生成部20に入力されたときに、多値データ表示部30で表示される文字を示した図である。文字コードのみを含む文字表示指示が入力された場合は、図2のステップA3がNOとなり、ステップA4において、上記各文字の2値データに対応する多値データが、多値データ表示部30に出力されることになるので、図5に示すように、修飾が何も行われていない文字が多値データ表示部30に表示されることになる。
【0041】
図6は、「棚」「の」「上」「柵」「の」「上」の6文字分の文字コードを含み、且つ各文字コードに、修飾フラグの設定対象とする画素が「文字の右側の1ドット分の画素」であることを示すフラグ設定画素情報と、第2種別の修飾フラグF2を示すフラグ種別情報との組が付加されている文字表示指示が修飾データ生成部20に入力されたときに、多値データ表示部30で表示される文字を示した図である。フラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組が付加されている文字コードについては、図2のステップA3がYESとなるので、ステップA6において、多値データ中の文字部分の右側の1ドット分の画素に、第2種別の修飾フラグF2が設定され、ステップA7において、多値データ中の修飾フラグF2が設定されている画素に、文字部分を示す値と背景部分を示す値との加算結果の1/2の値が設定され、ステップA8において、上記値が設定済みの多値データが多値データ表示部30に出力される。この結果、図6に示すように、文字の右側に中間濃度の影部が付された修飾文字が表示される。
【0042】
図7は、「棚」「の」「上」「柵」「の」「上」の6文字分の文字コードを含み、且つ各文字コードに、修飾フラグの設定対象とする画素が「文字の右側の1ドット分の画素」であることを示すフラグ設定画素情報と、第3種別の修飾フラグF3を示すフラグ種別情報との組が付加されている文字表示指示が修飾データ生成部20に入力されたときに、多値データ表示部30で表示される文字を示した図である。フラグ設定画素情報とフラグ種別情報との対が付加されている文字コードについては、図2のステップA3がYESとなるので、ステップA6において、多値データ中の文字部分の右側1ドットの画素に、第3種別の修飾フラグF3が設定され、ステップA7において、多値データ中の修飾フラグF3が設定されている画素に、文字部分を示す値と背景部分を示す値との加算結果の1/4の値が設定され、ステップA8において、上記値が設定済みの多値データが多値データ表示部30に出力される。この結果、図7に示すように、文字の右側に、図6に示した影部よりも薄い影部が付された修飾文字が表示される。
【0043】
図8は、「棚」「の」「上」「柵」「の」「上」の6文字分の文字コードを含み、且つ各文字コードに、修飾フラグの設定対象とする画素が「文字の右側の1ドット分の画素」であることを示すフラグ設定画素情報と、第4種別の修飾フラグF4を示すフラグ種別情報との組が付加されている文字表示指示が修飾データ生成部20に入力されたときに、多値データ表示部30で表示される文字を示した図である。フラグ設定画素情報とフラグ種別情報との対が付加されている文字コードについては、図2のステップA3がYESとなるので、ステップA6において、多値データ中の文字部分の右側1ドットの画素に、第4種別の修飾フラグF4が設定され、ステップA7において、多値データ中の修飾フラグF4が設定されている画素に、文字部分を示す値と背景部分を示す値との加算結果の3/4の値が設定され、ステップA8において、上記値が設定済みの多値データが多値データ表示部30に出力される。この結果、図8に示すように、文字の右側に、図6に示した影部よりも濃い影部が付された修飾文字が表示される。
【0044】
尚、上述した実施例では、2値データ修飾部22が、文字表示指示中のフラグ設定画素情報によって示される画素に、フラグ種別情報によって示される種別の修飾フラグを設定するようにしたが、多値データ中の文字部分と予め固定的に定められている関係にある画素に、予め固定的に定められている種別の修飾フラグを設定するようにしても良い。このようにした場合には、文字表示指示にフラグ設定画素情報およびフラグ種別情報を含める必要は無くなる。
【0045】
【発明の他の実施例】
次に、本発明の第2の実施例について詳細に説明する。本実施例は、文字表示指示の入力時に、2値データ修飾部で生成した多値データを多値データ格納部に保存しておき、その後、多値データを生成済みの文字コードが処理対象となった場合は、多値データ格納部に保存されている多値データを使用することにより、処理時間を短縮することを特徴としている。
【0046】
図9は本発明の第2の実施例のブロック図であり、図1に示した第1の実施例とは、多値データ格納部40が追加されている点、および修飾データ生成部20の代わりに修飾データ生成部20aを備えている点が相違している。尚、他の図1と同一符号は、同一部分を表している。
【0047】
多値データ格納部40には、2値データ修飾部22aで生成された、修飾フラグが設定済みの多値データが格納される。
【0048】
修飾データ生成部20aは、例えば、コンピュータにより構成されるものであり、2値データ読み出し部21aと、2値データ修飾部22aと、修飾調整部23aと、記録媒体Kaとを備えている。記録媒体Kaは、ディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体であり、コンピュータを修飾データ生成部20aとして機能させるためのプログラムが記録されている。このプログラムは、コンピュータによって読み取られ、その動作を制御することで、コンピュータ上に2値データ読み出し部21a、2値データ修飾部22a、修飾調整部23aを実現する。
【0049】
2値データ読み出し部21aは、文字表示指示が入力されると、それに含まれている文字コードを順次処理対象にして以下の処理を行う機能を有する。
【0050】
・処理対象にしている文字コードに、フラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組が付加されていない場合は、2値データ格納部10から上記文字コードに対応する2値データを読み出し、読み出した2値データを多値データ表示部30で表示可能な多値データに変換して多値データ表示部30に出力する機能。
・処理対象にしている文字コードに、フラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組が付加されており、且つ2値データ格納部40に、上記文字コードに対応付けて修飾フラグが設定済みの多値データが格納されていない場合は、2値データ格納部10から上記文字コードに対応する2値データを読み出し、2値データ修飾部22aに渡す機能。
・処理対象としている文字コードに、フラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組が付加されており、且つ2値データ格納部40に、上記文字コードに対応付けて修飾フラグが設定済みの多値データが格納されている場合は、修飾調整部23aに対して上記多値データを使用して処理を行うことを指示する機能。
【0051】
2値データ修飾部22aは、図1に示した2値データ修飾部22が備えている機能に加え、修飾フラグを設定済みの多値データを文字コードと対応付けて多値データ格納部40に格納する機能を有する。
【0052】
修飾調整部23aは、2値データ修飾部22aから渡された多値データの他に、2値データ読み出し部21aからの指示に従って多値データ格納部40から読み出した多値データも処理対象にする点が、図1に示した修飾調整部23と相違している。
【0053】
次に、本発明の第2の実施例の動作について詳細に説明する。
【0054】
図10の流れ図を参照すると、制御装置(図示せず)上で動作するアプリケーションプログラムから文字表示指示が送られてくると、修飾データ生成部20a内の2値データ読み出し部21aは、文字表示指示に含まれている第1番目の文字コードにフラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組が設定されているか否かを調べることにより、第1番目の文字コードによって表される文字に対して修飾を行うことが必要であるか否かを判断する(ステップB1がYES、B2)。
【0055】
そして、フラグ設定画素情報とフラグ種別情報との組が付加されていない場合は、修飾を行う必要がないと判断し(ステップB2がNO)、2値データ格納部10から第1番目の文字コードに対応する2値データを読み出し、それを多値データ表示部30で表示可能な多値データに変換して多値データ表示部30に出力する(ステップB3、B4)。
【0056】
これに対して、修飾を行う必要があると判断した場合(ステップB2がYES)は、2値データ読み出し部21aは、多値データ格納部40に、上記第1番目の文字コードに対応付けて多値データが格納されているか否かを調べることにより、上記文字コードに対応する、修飾フラグを設定済みの多値データを既に作成しているか否かを判断する(ステップB5)。
【0057】
そして、作成済みでないと判断した場合(ステップB5がNO)は、2値データ読み出し部21aは、2値データ格納部10から第1番目の文字コードに対応する2値データを読み出し、それを2値データ修飾部22aに渡す(ステップB6)。これにより、2値データ修飾部22aは、図3に詳細を示した修飾フラグ設定処理を行い、修飾フラグを設定した多値データを修飾調整部23aに渡す(ステップB7)。その後、2値データ修飾部22aは、ステップB7で修飾フラグを設定した多値データと第1番目の文字コードとを対応付けて多値格納部40に格納する(ステップB8)。
【0058】
これに対して、作成済みであると判断した場合(ステップB5がYES)は、2値データ読み出し部21aは、修飾調整部23aに対して、多値データ格納部40から第1の文字コードに対応付けて登録されている多値データの読み出しを指示する(ステップB11)。
【0059】
修飾調整部23aは、2値データ修飾部22aから修飾フラグが設定済みの多値データが渡された場合は、それを処理対象にして、図4に詳細を示した修飾画素値設定処理を行い、2値データ読み出し部21aから指示が加えられた場合は、指示された修飾フラグが設定済みの多値データを多値データ格納部40から読み出し、読み出した多値データを処理対象にして、図4に詳細を示した修飾画素値設定処理を行う(ステップB9)。その後、修飾調整部23aは、ステップB9で値を設定した多値データを多値データ表示部30に出力する(ステップB10)。
【0060】
ステップB10の処理が終了すると、2値データ読み出し部21aが、文字表示指示中に未処理の文字コードが存在するか否かを調べ(ステップB1)、未処理の文字コードが存在する場合(ステップB1がYES)には、第2番目の文字コードについて、前述した処理と同様の処理を行う。そして、全ての文字コードについての処理が完了すると(ステップB1がNO)、修飾データ生成部20aは、その処理を終了する。
【0061】
尚、上述した実施例では説明しなかったが、多値データ格納部40を構成する際、キャッシュディスク等のキャッシュ技術を利用した記憶装置を使用するようにすることもできる。このようにすることにより、高速処理が可能な文字データ生成装置を経済的に構成することができる。また、上述した実施例では、2値データ修飾部22aが、文字表示指示中のフラグ設定画素情報によって示される画素に、フラグ種別情報によって示される種別の修飾フラグを設定するようにしたが、多値データ中の文字部分に対して予め固定的に定められている関係にある画素に、予め固定的に定められている種別の修飾フラグを設定するようにしても良い。このようにした場合には、文字表示指示の内容は、文字コードのみとなる。
【0062】
次に本発明の第3の実施例について詳細に説明する。本実施例は、修飾対象となる全ての文字それぞれについて、多値データ格納部に修飾フラグが設定済みの多値データを予め格納しておき、修飾調整部が上記多値データ格納部に格納されている多値データを使用して処理を行うことにより、処理時間を更に短縮させることを特徴とする。
【0063】
図11は本発明の第3の実施例のブロック図であり、修飾データ生成部20bと、多値データ格納部40bと、多値データ表示部30とから構成されている。
【0064】
多値データ格納部40bには、修飾対象となる全ての文字それぞれの多値データが文字コードに対応付けて格納されている。上記多値データは、例えば、第1の実施例で説明した2値データ修飾部22によって生成されるものである。尚、2値データ修飾部22が生成した多値データをハンドチューニングした多値データを多値データ格納部40bに格納しておくことにより、高品質の表示を行うことが可能になる。
【0065】
修飾データ生成部20bは、例えば、コンピュータによって構成されるものであり、多値データ読み出し部24と、修飾調整部23と、記録媒体Kbとを備えている。記録媒体Kbは、ディスク,半導体メモリ,その他の記録媒体であり、コンピュータを修飾データ生成部20bとして機能させるためのプログラムが記録されている。このプログラムは、コンピュータによって読み取られ、その動作を制御することにより、コンピュータ上に多値データ読み出し部24、修飾調整部23を実現する。
【0066】
多値データ読み出し部24は、文字表示指示に含まれている文字コードを順次処理対象にし、多値データ格納部40bから処理対象にしている文字コードに対応する多値データを読み出し、修飾調整部23に渡す機能を有している。修飾調整部23は、図1に示した修飾調整部23と同様の機能を有している。
【0067】
次に本実施例の動作について詳細に説明する。
【0068】
図12の流れ図を参照すると、制御装置(図示せず)上で動作するアプリケーションプログラムから文字表示指示が送られてくると、修飾データ生成部20b内の多値データ読み出し部24は、文字表示指示に含まれている第1番目の文字コードに対応する多値データを多値データ格納部40bから読み出し、修飾調整部23に渡す(ステップC1、C2)。尚、本実施例における文字表示指示には、文字コードのみが含まれ、フラグ設定画素情報や、フラグ種別情報は含まれていない。
【0069】
修飾調整部23は、多値データ読み出し部24から第1番目の文字コードに対応する多値データが渡されると、図4に詳細を示した修飾画素値決定処理を行う(ステップC3)。その後、修飾調整部23は、ステップC3で値を設定済みの多値データを多値データ表示部30に出力する(ステップC4)。これにより、多値データ表示部30は、修飾調整部23から渡された多値データに従って修飾文字を表示する。
【0070】
ステップC4の処理が終了すると、文字表示指示に含まれている第2番目の文字コードを対象にして、前述した処理と同様の処理が行われる。そして、文字表示指示に含まれている全ての文字コードに対して上述した処理を行うと(ステップC1がNO)、修飾データ生成部20bは、その処理を終了する。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の文字データ生成装置は、2値データ修飾部において、文字の形状を表す2値データを多値データに変換する処理と、多値データ中の、文字部分に対して所定の関係を有する画素に修飾フラグを設定する処理とを行い、修飾調整部において、多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値を設定する処理を行うことにより、修飾文字を表示するための文字データを生成しており、従来の技術のように、M×N画素分の2値データを何回もメモリに書き込む必要がなく、また、M×N画素分の2値データ同士の論理演算を行う必要もないので、従来の技術に比較して、文字データを生成するための処理時間を短くすることができる。
【0072】
また、本発明の文字データ生成装置は、文字表示指示の入力時に2値データ修飾部で生成した多値データを多値データ格納部に保存しておき、その後、修飾フラグを設定した多値データを生成済みの文字コードが処理対象となった場合は、多値データ格納部に保存されている多値データを使用し、修飾フラグを設定した多値データを生成していない文字コードが処理対象となった場合は、修飾フラグを設定した多値データを生成し、多値データ格納部に保存するようにしているので、処理時間を更に短縮することができる。
【0073】
また、本発明の文字データ生成装置は、修飾対象とする文字それぞれについて、その文字を表す2値データに対応する多値データであって、文字部分に対して所定の関係を有する画素に修飾フラグが設定された多値データが前記文字の文字コードと対応付けて格納された多値データ格納部と、入力された文字コードに対応する多値データを多値データ格納部から読み出し、この多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に、所定の値を設定する修飾調整部とを備えているので、更に処理時間を短縮することができる。
【0074】
また、本発明の文字データ生成装置は、ユーザによって入力された、修飾フラグを設定する画素と文字部分との関係を示すフラグ設定画素情報に基づいて、2値データ修飾部が修飾フラグを設定するようにしているので、ユーザが希望する部分に修飾を施すことが可能になる。
【0075】
また、本発明の文字データ生成装置は、2値データ修飾部が、ユーザによって入力されたフラグ設定画素情報によって示される画素に、ユーザによって入力されたフラグ種別情報によって示される種別の修飾フラグを設定し、修飾調整部が、修飾フラグの設定されている画素の値を修飾フラグの種別によって決まる値とするので、ユーザが希望する部分に、ユーザが希望する表示形態で修飾を施すことが可能になる。
【0076】
更に、本発明の文字データ生成装置は、修飾調整部が、修飾フラグの設定されている画素の値をフラグ種別情報によって決まる値とするので、多値データ格納部を設け、修飾フラグが設定済みの多値データを格納しておくことにより、フラグ種別情報を切り替えることにより複数の種類の修飾を1つの多値データから実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】修飾データ生成部20の処理例を示す流れ図である。
【図3】修飾フラグ設定処理の詳細を示す流れ図である。
【図4】修飾画素値設定処理の詳細を示す流れ図である。
【図5】修飾を行わなかったときの文字の表示例を示す図である。
【図6】中間濃度の影部を付す修飾を行ったときの文字の表示例を示す図である。
【図7】薄い影部を付す修飾を行ったときの文字の表示例を示す図である。
【図8】濃い影部を付す修飾を行ったときの文字の表示例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例のブロック図である。
【図10】修飾データ生成部20aの処理例を示す流れ図である。
【図11】本発明の第3の実施例のブロック図である。
【図12】修飾データ生成部20bの処理例を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…2値データ格納部
20、20a、20b…修飾データ生成部
21、21a…2値データ読み出し部
22、22a…2値データ修飾部
23、23a…修飾調整部
24…多値データ読み出し部
30…多値データ表示部
40、40b…多値データ格納部
K、Ka、Kb…記録媒体
Claims (12)
- 文字の形状を表す2値データを多値データに変換すると共に、該多値データ中の、文字部分に対して所定の関係を有する画素に修飾フラグを設定する2値データ修飾部と、
該2値データ修飾部で修飾フラグが設定された画素に、所定の値を設定する修飾調整部とを備えたことを特徴とする文字データ生成装置。 - 文字コード毎に文字を表す2値データが格納された2値データ格納部と、
多値データ格納部と、
入力された文字コードに対応する、修飾フラグが設定済の多値データが前記多値データ格納部に格納されていない場合、前記2値データ格納部から前記文字コードに対応する2値データを読み出す2値データ読み出し部と、
該2値データ読み出し部によって読み出された2値データを多値データに変換すると共に、該多値データ中の、文字部分に対して所定の関係を有する画素に対して修飾フラグを設定し、該修飾フラグが設定済の多値データを前記入力された文字コードと対応付けて前記多値データ格納部に格納する2値データ修飾部と、
前記入力された文字コードに対応する、修飾フラグが設定済の多値データが前記多値データ格納部に格納されている場合は、前記多値データ格納部から前記文字コードに対応する多値データを取り出し、該取り出した多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値を設定し、前記多値データ格納部に格納されていない場合は、前記2値データ修飾部で修飾フラグが設定された多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値を設定する修飾調整部とを備えたことを特徴とする文字データ生成装置。 - 修飾対象とする文字それぞれについて、その文字の形状を表す2値データに対応する多値データであって、文字部分に対して所定の関係を有する画素に修飾フラグが設定された多値データが前記文字の文字コードと対応付けて格納された多値データ格納部と、
入力された文字コードに対応する多値データを前記多値データ格納部から読み出し、該多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に、所定の値を設定する修飾調整部とを備えたことを特徴とする文字データ生成装置。 - 請求項1または2記載の文字データ生成装置において、
前記2値データ修飾部が、ユーザによって入力された、修飾フラグを設定する画素と前記文字部分との関係を示すフラグ設定画素情報に基づいて、修飾フラグを設定する構成を有することを特徴とする文字データ生成装置。 - 請求項1または2記載の文字データ生成装置において、
前記2値データ修飾部が、ユーザによって入力された、設定する修飾フラグの種別を示すフラグ種別情報と、該フラグ種別情報によって示される種別の修飾フラグを設定する画素と前記文字部分との関係を示すフラグ設定画素情報とに基づいて、前記フラグ種別情報によって示される種別の修飾フラグを、前記フラグ設定画素情報によって示される画素に設定する構成を有し、
前記修飾調整部が、前記多値データ中の修飾フラグが設定された画素に、修飾フラグの種別によって定まる値を設定する構成を有することを特徴とする文字データ生成装置。 - 請求項1乃至4記載の何れか1つの文字データ生成装置において、
前記修飾調整部は、修飾フラグが設定されている画素に、文字部分を表す値と背景部分を表す値との中間値を設定する構成を有することを特徴とする文字データ生成装置。 - 文字の形状を表す2値データを多値データに変換すると共に、該多値データ中の、文字部分に対して所定の関係を有する画素に修飾フラグを設定する2値データ修飾ステップと、
該2値データ修飾ステップで修飾フラグが設定された画素に所定の値を設定する修飾調整ステップとを含むことを特徴とする文字データ生成方法。 - 入力された文字コードに対応する、修飾フラグが設定済の多値データが多値データ格納部に格納されていない場合、文字コード毎に文字の形状を表す2値データが格納された2値データ格納部から前記文字コードに対応する2値データを読み出す2値データ読み出しステップと、
該2値データ読み出しステップによって読み出された2値データを多値データに変換すると共に、該多値データ中の、文字部分に対して所定の関係を有する画素に対して修飾フラグを設定し、該修飾フラグが設定済の多値データを前記入力された文字コードと対応付けて前記多値データ格納部に格納する2値データ修飾ステップと、
前記入力された文字コードに対応する、修飾フラグが設定済の多値データが前記多値データ格納部に格納されている場合は、前記多値データ格納部から前記文字コードに対応する多値データを取り出し、該取り出した多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値を設定し、前記多値データ格納部に格納されていない場合は、前記2値データ修飾ステップで修飾フラグが設定された多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値を設定する修飾調整ステップとを含むことを特徴とする文字データ生成方法。 - 修飾対象とする文字それぞれについて、その文字の形状を表す2値データに対応する多値データであって、文字部分に対して所定の関係を有する画素に修飾フラグが設定された多値データが前記文字の文字コードと対応付けて格納された多値データ格納部から、入力された文字コードに対応する多値データを前記多値データ格納部から読み出し、該多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値を設定する修飾調整ステップを含むことを特徴とする文字データ生成方法。
- コンピュータを、
文字の形状を表す2値データを多値データに変換すると共に、該多値データ中の、文字部分に対して所定の関係を有する画素に修飾フラグを設定する2値データ修飾部、
該2値データ修飾部で修飾フラグが設定された画素に所定の値を設定する修飾調整部として機能させるためのプログラム。 - 文字コード毎に文字形状を表す2値データが格納された2値データ格納部と、多値データ格納部とを備えたコンピュータを、
入力された文字コードに対応する、修飾フラグが設定済の多値データが前記多値データ格納部に格納されていない場合、前記2値データ格納部から前記文字コードに対応する2値データを読み出す2値データ読み出し部、
該2値データ読み出し部によって読み出された2値データを多値データに変換すると共に、該多値データ中の、文字部分に対して所定の関係を有する画素に対して修飾フラグを設定し、該修飾フラグが設定済の多値データを前記入力された文字コードと対応付けて前記多値データ格納部に格納する2値データ修飾部、
前記入力された文字コードに対応する、修飾フラグが設定済の多値データが前記多値データ格納部に格納されている場合は、前記多値データ格納部から前記文字コードに対応する多値データを取り出し、該取り出した多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値を設定し、前記多値データ格納部に格納されていない場合は、前記2値データ修飾部で修飾フラグが設定された多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に所定の値を設定する修飾調整部として機能させるためのプログラム。 - 修飾対象とする文字それぞれについて、その文字の形状を表す2値データに対応する多値データであって、文字部分に対して所定の関係を有する画素に修飾フラグが設定された多値データが前記文字の文字コードと対応付けて格納された多値データ格納部を備えたコンピュータを、
入力された文字コードに対応する多値データを前記多値データ格納部から読み出し、該多値データ中の修飾フラグが設定されている画素に、所定の値を設定する修飾調整部として機能させるためのプログラム。
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