JP2004012607A - 視線検出機能付光学機器およびカメラ - Google Patents

視線検出機能付光学機器およびカメラ Download PDF

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森川 剛一
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Abstract

【課題】使用者が強いられるキャリブレーション作業の煩わしい操作をのうち、複数の操作部材を一定順序で操作を行なわなければならい、使用者指定のためのCAL番号設定の手順を省くものである。
【解決手段】入力された複数の補正データから、予め決められた個数を任意に抽出してつくられる組み合わせに近似直線を当てはめ、データに対する直線のあてはまり具合の目安であるr値がある閾値以上のとき、抽出データの組み合わせを、同一使用者のデータと判断することで、複数のデータを複数の使用者に振り分けることで、CAL番号設定を自動化した。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者(観察者)が観察している注視点の方向の軸、所謂視線(視軸)を、観察者の眼球面上を照明したときに得られる眼球の反射像を利用して検出する、視線検出手段を有した光学装置や、該装置を具備したカメラの、観察者の視線の個人差を補正する為の補正係数の取得方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より使用者が観察空間のどの方向を注視しているかを検出する、いわゆる視線を検出する装置が種々提供されている。特開平2−264632号公報においては、使用者の眼球に赤外光を照射し、眼球の角膜から反射光による角膜反射像と瞳孔の結像位置を利用して使用者の視線を求める視線検出装置が開示されている。
【0003】
図7は公知の視線検出方法の原理説明図である。同図において、13a、13bは各々使用者に対して不感の赤外光を放射する発光ダイオード等の光源であり、各光源13a、13bは受光レンズ12の光軸に対してx方向に略対称に配置され、さらに使用者の眼球17を下方(y方向にオフセットした位置)から照明するように配置されている。眼球17で反射した照明光の一部は受光レンズ12を介してイメージセンサ14に集光する。17bは角膜、17cは虹彩である。
【0004】
図8(a)は上記イメージセンサ14に投影される眼球像の概略図であり、図8(b)は上記イメージセンサ14の出力ラインからの信号の強度分布を示す図である。
【0005】
以下、上記の各図を用いて視線の検出方法について説明する。
【0006】
光源13bより放射された赤外光は使用者の眼球17の角膜17bを照射する。このとき角膜17bの表面で反射した赤外光の一部により形成される反射角膜像d(虚像)は受光レンズ12により集光され、イメージセンサ14上の位置d′に結像する。同様に光源13aにより放射された赤外光は、眼球17の角膜17bを照射する。このとき、角膜17bの表面で反射した赤外光の一部により形成された角膜反射像eは受光レンズ12により集光され、イメージセンサ14上の位置e′に結像する。
【0007】
また、虹彩17cの端部a、bからの光束は、受光レンズ12を介してイメージセンサ14上の位置a′、b′に該端部a、bの像を結像する。受光レンズ12の光軸に対する眼球17の光軸の回転角θが小さい場合、虹彩17cの端部a、bのx座標をxa、xbとすると、瞳孔17dの中心位置cの座標xは、
xc≒(xa+xb)/2 …(1)
と表される。
【0008】
また、角膜反射像d及びeの中点のx座標と角膜17bの曲率中心oのx座標xoとは略一致する。このため角膜反射像の発生位置d、eのx座標をxd、xe、角膜17bの曲率中心oと瞳孔17dの中心cまでの標準的な距離をLocとすると、眼球17の光軸17aの回転角θxは、
Loc×sinθx≒(xd+xe)/2−xc …(2)
の関係式を満足する。このため、図8(a)に示した様に、イメージセンサ14上に投影された眼球17の各特徴点(角膜反射像及び瞳孔の中心)の位置を検出することにより、眼球17の光軸17aの回転角θを求めることができる。
【0009】
眼球17の光軸17aの回転角は(2)式より、
β×Loc×sinθx≒{(xp0−δx)−xic}×Pt …(3)
β×Loc×sinθy≒{(yp0−δy)−yic}×Pt …(4)
と求められる。ここで、βは受光レンズ12に対する眼球17の位置により決まる結像倍率で、実質的には2個の角膜反射像の間隔|xd′−xe′|の関数として求められる。
【0010】
また、θxはz−x平面内での眼球光軸の回転角、θyはy−Z平面内での眼球光軸の回転角である。(xpo,ypo)はイメージセンサ14上の2個の角膜反射像の中点の座標、(xic,yic)はイメージセンサ14上の瞳孔中心の座標である。Ptはイメージセンサ14の画素ピッチである。δx,δyは角膜反射像の中点の座標を補正する補正項であり、使用者の眼球を平行光ではなく発散光にて照明していることにより生じる誤差を補正する補正項、及び、δyに関しては、使用者の眼球を下まぶたの方から発散光にて照明していることにより生じるオフセット成分を補正する補正項も含まれている。
【0011】
使用者の眼球光軸17aの回転角(θx,βy)が算出されると、使用者の観察面上の注視点(x,y)は、
x[mm]=m×(θx−bx)/ax …(5)
y[mm]=m×(θy−by)/ay …(6)
と求められる。ここで、x方向は観察者に対して水平方向、y方向は使用者に対して垂直方向を示している。
【0012】
mは眼球17の回転角から観察面上の座標に変換する変換係数であり、ax,bx、ay,byは注視点キャリブレーション係数で、使用者の眼球17の回転角と観察面上の注視点を一致させるための補正係数である。
【0013】
ここで、特開平4−242630号公報において、使用者の視線の個人差を補正するための補正データを取得する機能であるキャリブレーションを行って、より正確な視線検出が可能な視線検出装置が提案されている。この提案装置の実施例における「キャリブレーションモード」に沿って、上記キャリブレーション係数ax,bx、ay,byの取得方法を説明する。図9に示すように、使用者には観察面上の4つの固定視標250〜253を順に注視してもらう。このうち視標250,251の注視はx方向のキャリブレーション係数ax,bxを求めるためであり、視標252,253の注視はy方向のキャリブレーション係数ay,byを求めるためである。まず、x方向に関して説明する。使用者が視標250(x1,0)を注視したときに検出されたx方向眼球回転角をθx1、視標251(x2,0)を注視したときに検出されたx方向眼球回転角をθx2とすると、キャリブレーション係数ax,bxは、
ax=m×(θx1−θx2)/(x1−x2) …(7)
bx=(θx1×x2−θx2×x1)/(x1−x2) …(8)
で算出することができる。
【0014】
同様にy方向に関しては、使用者が視標252(0,yl)を注視したときに検出されたy方向眼球回転角をθyl、視標253(0,y2)を注視したときに検出されたy方向眼球回転角をθy2とすると、キャリブレーション係数ay,byは、
ay=m×(θyl−θy2)/(yl−y2) …(9)
by=(θyl×y2−θy2×yl)/(yl−y2) …(10)
で算出することができる。
【0015】
このようにして、キャリブレーション動作にて複数の使用者毎の個人差補正係数である、キャリブレーション係数ax,bx,ay,byを記憶し、使用者に合せた個人差補正データが設定できれば、使用者の眼球回転角が求まると、使用者が観察画面上のどの点を注視しているかを特定でき、例えばカメラに応用した場合、カメラのファインダを覗く使用者のピント板上の視線位置を正確に算出し、その視線情報を撮影レンズの焦点調節等に利用することができる。
【0016】
ここで、これまでに記した個人差補正係数を取得するための具体的な動作を、特開平6−34874公報において公開されている、カメラへの適用例に準じて説明する。
【0017】
図1は一眼レフカメラの要部概略図である。1は撮影レンズで便宜上2枚のレンズで示したが、実際はさらに多数のレンズから構成されている。2は主ミラーで、ファインダ系による被写体像の観察状態と被写体像の撮影状態に応じて撮影光路へ斜設、あるいは退去される。3はサブミラーで、主ミラー2を透過した光束をカメラボディの下方に位置する焦点検出装置6へ向けて反射する。4はシャッタ、5は感光部材で、具体的には銀塩フイルムあるいはCCD等の撮像素子である。7は撮影レンズ1の予定結像面に配置されたピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプリズム、9,10は各々観察画面内の被写体輝度を測定するための結像レンズと測光センサである。上記ペンタプリズム8の射出後方には分光器11aを備えた接眼レンズ11が配置され、使用者の眼15によるピント板7の観察に使用される。分光器11aは、例えば可視光を透過し赤外光を反射するダイクロイックミラーより成っている。12は受光レンズであり、14はCCD等の撮像素子を用いたイメージセンサで、受光レンズ12に関して所定の位置にある使用者の眼15の瞳孔近傍と共役になるように配置されている。13a〜13fは各々照明光源であるところの赤外発光ダイオードである。15は明るい被写体の中でも視認できる高輝度の発光ダイオードであり、ここから発光された光は投光用プリズム16を介し主ミラー2で反射されて、ピント板7に設けられた微小プリズム7aで垂直に曲げられ、ペンタプリズム8、接眼レンズ11を通って、使用者の眼15に視認される。実際には、高輝度発光ダイオード15、プリズム16、微小プリズム7aを複数設けることで、ピント板7上の複数の焦点検出領域を選択的に照明することが可能である。この選択的に焦点検出領域を照明することを以下スーパーインポーズと呼ぶ。
【0018】
図2(a),(b)は一眼レフカメラの上部外観図と背面図である。18はレリーフ釦、19は外部モニタ表示装置としてのLCD、21は撮影モード等の選択を行うモードダイヤルであり、20は各種設定を行うための電子ダイヤルである。24は、撮影開始時に行われるキャリブレーション動作を回避するためのスキップ釦である。
【0019】
図3は図2の11で示した接眼レンズより観察したファインダ視野図である。図3に示したファインダ視野図において、焦点検出領域200〜206はピント板7上で各々スーパーインポーズされる。
【0020】
図4は図2のモードダイヤル21の詳細説明図である。モードダイヤル21はカメラ本体に印された指標22に表示を合わせることによって、その表示内容で撮影モードが設定される。21aはカメラを不作動とするロックポジション、21bはカメラが予め設定した撮影プログラムによって制御される自動撮影モードのポジション、21cは使用者が撮影内容を設定できるマニュアル撮影モードである。21dは使用者の視線のキャリブレーションを行なうキャリブレーションモードとなる「CAL」ポジションである。
【0021】
それでは上記一眼レフカメラにおける、個人差補正係数を取得するキャリブレーション動作を図16のフローチャートに沿って説明する。ステップS129において、使用者はモードダイヤル21を回転させ、CALポジション21dに視標を合せる。CALポジションに設定されるとカメラはキャリブレーションモードに切り替わる。
【0022】
キャリブレーションモードでは、複数の使用者に対応するため、あるいは同一使用者においても様々な使用状況(例えば、裸眼状態や眼鏡を掛けた状態)に対応するため、複数の個人差補正係数を保持できるようになっている。例えば、5つの個人差補正係数を保持できるようになっている場合、それぞれに対してCAL番号が割り振られており、「CAL−1」「CAL−2」…「CAL−5」と名付けられる。
【0023】
キャリブレーションモードに切り替えた状態において、電子ダイヤル20を時計方向に回転させると「CAL−1」→「CAL−2」→「CAL−3」→「CAL−4」→「CAL−5」と変化し、キャリブレーション操作で使用者は希望する5つのキャリブレーションナンバーのいずれかにキャリブレーションデータを記憶させることができる。そして図17に示した状態は「CAL−1,2,3」にはすでにキャリブレーションデータが入っており、「CAL−4,5」には入っておらず初期値のままであることを表わしている。次にさらに時計方向に1クリック回転させると「OFF」表示となりキャリブレーション動作は行わず、かつ視線検出禁止モードとなる。さらに1クリック回転させると「CAL−1」に戻り、以上のようにサイクリックにキャリブレーションナンバーを表示する。反時計方向に回転させた場合は図17の方向と正反対に表示する。
【0024】
キャリブレーションナンバー「CALl〜5」が表示されている状態でモードダイヤル21を他の撮影モードに切り換えれば、そのキャリブレーションナンバーのデータを用いて視線検出を行ない、前述の視線情報を用いた撮影動作が行なえるようになっている。キャリブレーションモードにおいて視線禁止が選択されたならば、つまり「OFF」が表示されている状態でモードダイヤル21を切り換えれば、視線検出を行なわないで、撮影動作を行なうようになっている。
【0025】
ステップS130において、使用者は自らの使用状況に応じた個人差補正係数を登録するためのCAL番号を、電子ダイヤル20を回転してLCD19に表示させ、指定する。ここで使用者は、接眼レンズ11より観察画面を観察する。するとステップS131において、図3の焦点検出領域のうち右端に位置する焦点検出領域204がスーパーインポーズによって点滅するので、使用者はこの点を注視した状態で(S132)レリーズ釦18を押し下げる(S133)。レリーズ釦18の押下と同時にステップS134においてカメラは複数回視線検出を実行し、右端焦点検出領域に対する使用者の眼球回転角が取得される。
【0026】
ステップS135では、右端の焦点検出領域204に対する視線検出が終了したことを使用者に認識させるために図示されていない発音体を用いて電子音を数回鳴らす。同時に焦点検出領域204を所定の時間フル点灯させる。続いてステップS136において焦点検出領域204を消灯し、それと同時に左端の焦点検出領域200が点滅を開始する。使用者は点滅している焦点検出領域200を注視し(S137)、レリーズ釦18を押下げる(S138)ことによって視線検出を実行させる(S139)。右端の焦点検出領域と同様に複数回視線検出が実行され、左端焦点検出領域に対する使用者の眼球回転角が取得される。
【0027】
ステップS140では、焦点検出領域200に対する視線検出が終了したことを使用者に認識させるために図示されていない発音体を用いて電子音を数回鳴らさせる。同時に焦点検出領域200をフル点灯させる。
【0028】
この一連の動作により左右焦点検出領域に対応する眼球回転角が取得される。
【0029】
次にステップ(S141)において、取得された眼球回転角が適正かどうかの判定を行なう。判定は視線検出サブルーチンからの返数である眼球の回転角と、同時に取得される瞳孔径の信頼性を算出して行なわれる。
【0030】
すなわち視線検出サブルーチンにて検出された眼球の回転角及び瞳孔径の信頼性がない場合は算出された視線のキャリブレーションデータも信頼性がないと判定する。又、視線検出サブルーチンにて検出された眼球の回転角及び瞳孔径の信頼性がある場合、算出された視線のキャリブレーションデータが一般的な個人差の範囲に入っていれば適正と判定し、一方算出された視線のキャリブレーションデータが一般的な個人差の範囲から大きく逸脱していれば算出された視線のキャリブレーションデータは不適正と判定する。
【0031】
算出された視線のキャリブレーションデータが不適正と判定されると、ステップ(S142)に進み、点灯焦点検出領域204および200を消灯し、図示されていない発音体を用いて電子音を所定時間鳴らし視線のキャリブレーションが失敗したことを警告する。同時にLCD19に「CAL」表示を点滅させて警告する。発音体による警告音とLCD19による警告表示を所定時間行なった後キャリブレーションルーチンの初期ステップに移行し、再度x方向の視線キャリブレーションを実行できる状態に設定される。
【0032】
又、算出された視線のキャリブレーションデータが適正であれば、ステップ(S143)に進み、x方向の視線キャリブレーションの終了したことを、スーパーインポーズ表示によって焦点検出領域204,200を数回点滅させ使用者に認識させる。
【0033】
x方向のキャリブレーションに引きつづき、y方向のキャリブレーションも同様に行われる。
【0034】
ステップ(S144)において、図3の焦点検出領域のうち上端に位置する焦点検出領域マーク205が、スーパーインポーズによって点滅する。点滅を開始した焦点検出領域を使用者が注視した状態で(S145)、レリーズ釦18を押下げると(S146)キャリブレーション動作が開始される。ステップ(S147)では、動作の開始と同時に複数回視線検出が実行され、上端焦点検出領域に対する使用者の眼球回転角が取得される。ステップ(S148)では、上端の焦点検出領域205に対する視線検出が終了したことを使用者に認識させるために図示されていない発音体を用いて電子音を数回鳴らさせる。同時に焦点検出領域205を所定の時間フル点灯させる。
【0035】
続いてステップ(S149)において、焦点検出領域205を消灯しそれと同時に下端の焦点検出領域206が点滅を開始する。使用者は点滅している焦点検出領域206を注視し(S150)、レリーズ釦18を押下げる(S151)ことによって視線検出を実行させる(S152)。上端の焦点検出領域と同様に複数回視線検出が実行され、下端焦点検出領域に対する使用者の眼球回転角が取得される。
【0036】
ステップ(S153)では、焦点検出領域206に対する視線検出が終了したことを使用者に認識させるために図示されていない発音体を用いて電子音を数回鳴らさせる。同時に焦点検出領域206をフル点灯させる。この一連の動作により上下焦点検出領域に対応する眼球回転角が取得される。
【0037】
次にステップ(S141)において、取得された眼球回転角が適正かどうかの判定を行なう。算出された視線のキャリブレーションデータが不適正と判定されると、ステップ(S155)に進み、点灯焦点検出領域205および206を消灯し、図示されていない発音体を用いて電子音を所定時間鳴らし視線のキャリブレーションが失敗したことを警告する。同時にLCD19に「CAL」表示を点滅させて警告する。発音体による警告音とLCD19による警告表示を所定時間行なった後キャリブレーションルーチンの初期ステップに移行し、再度y方向の視線キャリブレーションを実行できる状態に設定される。又、算出された視線のキャリブレーションデータが適正であれば、ステップ(S156)に進み、y方向の視線キャリブレーションの終了したことを、スーパーインポーズによって焦点検出領域205,206を数回点滅させ使用者に認識させる。
【0038】
一連の視線のキャリブレーション終了後、カメラは使用者によって電子ダイヤル20かあるいはモードダイヤル21が操作されるまで待機する。使用者が電子ダイヤル20を回転させて他のキャリブレーション番号を選択したならば、キャリブレーション番号の変更を検知し、視線のキャリブレーションルーチンの初期ステップに移行する。また使用者がモードダイヤル21を回転させて他の撮影モードを選択したならばメインのルーチンに復帰する。
【0039】
以上のキャリブレーション動作を経て、使用者の特定の使用状態における個人差補正係数ax,bx,ay,byを求めることができる。
【0040】
しかし実際には図10に示すように、同一注視点を観察していても周囲の明るさの変化に対応して使用者の瞳孔径は変化し、瞳孔径の変化に応じて算出される座標値も変化してしまう。そこで、同一注視点を観察している以上、周囲の明るさの変化によらず同一座標が算出されるように、回転角算出に際し、瞳孔径変化を考慮した補正値を用いることが特開平06−034874号公報に明らかにされている。すなわち、式(7)(8)(9)(10)における回転角θx1、θx2、θyl、θy2は、それぞれ瞳孔径の大きさRppの関数であるとみなし、θx1(Rpp)、θx2(Rpp)、θyl(Rpp)、θy2(Rpp)と表すと、
θx1(Rpp)=kxl×Rpp+mxl …(11)
θx2(Rpp)=kx2×Rpp+mx2 …(12)
θyl(Rpp)=kyl×Rpp+myl …(13)
θy2(Rpp)=ky2×Rpp+my2 …(14)
の一次関数で表記できる。式(11)(12)(13)(14)式における、係数kx1、mx1、kx2、mx2、ky1、my1、ky2、my2を求めるためには、異なる瞳孔径Rpp、すなわち異なる明るさの環境のもと、上記に記したキャリブレーション動作を少なくとも2度は行う必要がある。さらには、より正確に上記係数を求めるために、様々な明るさの環境のもと複数回キャリブレーションを行い、最小二乗法等を用いて算出することが望ましい。
【0041】
こうすることで、キャリブレーション係数ax,bx,ay,byは瞳孔径による関数、
ax=gX(Rpp) …(15)
bx=hx(Rpp) …(16)
ay=gy(Rpp) …(17)
by=hy(Rpp) …(18)
として表されることになる(具体的には(11)(12)式を(7)(8)式へ、(13)(14)式を(9)(10)式へ代入した式)。これを(5)(6)式に反映すると、最終的に視線座標(x、y)は、瞳孔径Rppと眼球回転角(θx、θy)の関数
x=fx(Rpp,θx)…(19)
y=fy(Rpp,θy)…(20)
として求めることができることがわかる。
【0042】
上記のように、キャリブレーション動作を複数回繰り返すことにより、より正確に使用者の観察画面上における注視点が同定でき、例えば上記一眼レフカメラに応用した場合、カメラのファインダ系を覗く使用者の視線のピント板上位置が算出されると、その視線情報をレンズの焦点調節あるいは露出制御等に利用することが可能である。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】
説明にあたり、本一眼レフカメラを3人の使用者(使用者A、使用者B,使用者C)が共同で使用することとする。
【0044】
上記従来例によると、使用者の観察状態すなわち周囲環境の明るさが変化するたび毎に、使用者は図16のフローチャートに沿って説明した一連のキャリブレーション動作を行ったほうが、精度良く視線検出を行うことができることがわかる。
【0045】
前述したように人間の眼球はある定点を注視していても、周囲の照度が変化すると、瞳孔径が変化し同時に眼球自体も回転する。図11は従来例で示したキャリブレーション作業を5回行ったときの眼球回転角θxと瞳孔径Rppの関係図の一例である(使用者Aのデータとする)。直線51は焦点検出領域204のx座標x=x1を注視したときに得られるデータ点列に最小二乗法を適用して求めた補正近似直線(式(11)の一次関数と同等)であり、同じく直線52は焦点検出領域200のx座標x=x2を注視したときに得られるデータ点列に最小二乗法を適用して求めた補正近似直線(式(12)の一次関数と同等)である。この2本の直線が存在すれば、従来例で示したとおり、任意の瞳孔径Rppに関して個人差補正係数ax、bxを求めることができる。
【0046】
この瞳孔径一眼球回転角の関係は使用者によって異なるので、使用者毎に補正近似直線を求めないと使用者に適切な個人差補正係数は求めることはできない。例えば、図11(b)は使用者Bがキャリブレーション作業を5回行ったときに得られたデータ点列と補正近似直線であり、直線53は焦点検出領域204のx座標x=x1を注視したときに得られる補正近似直線であり、直線53は焦点検出領域200のx座標x=x2を注視したときに得られる補正近似直線である。同様に図11(c)は使用者Cがキャリブレーション作業を5回行ったときに得られたデータ点列と補正近似直線であり、直線55は焦点検出領域204のx座標x=x1を注視したときに得られる補正近似直線であり、直線56は焦点検出領域200のx座標x=x2を注視したときに得られる補正近似直線である。
【0047】
これらの点列と補正近似直線は、使用者毎にCAL番号で管理され、例えば使用者Aは図11(a)の自らのデータをCAL−1に、使用者Bは図11(b)の自らのデータをCAL−2に、使用者Cは図11(c)に自らのデータをCAL−3に登録することにより、各々がカメラを使用するに先立ち、自分が登録を行ったCAL番号に設定することで、自分の補正データを用いて視線検出を行わせることができる。
【0048】
従って、それぞれの点列と補正近似直線のペア(x=x1注視時とx=x2注視時)がCAL番号によって管理されている限り、図11(a)〜図11(c)を図12(a)のように同一座標軸上にまとめて管理してもよい。これは言い換えるとデータ点列がCAL番号によって図12(b)のように区別されて管理されているからだといえる(使用者Aのデータ点列はx=x1注視時が黒塗り△x=x2注視時が△、使用者Bのデータ点列はx=x1注視時が●x=x2注視時が○、使用者Aのデータ点列はx=x1注視時が■x=x2注視時が□である)。
【0049】
データ点列が区別されている以上、新たに入力されたキャリブレーションデータがどの使用者のものであるかがわかれば、そのデータを以前の同一の使用者のデータ点列に加えて、より精度の高い補正近似直線の生成が可能である。しかし、CAL番号によるデータの管理を行うためには、従来例で示したように、使用者に予め自らのデータを登録する(もしくは登録した)番号に設定するための一定の手続き(複数の操作部材を一定順序で操作)を強いることになる。これはカメラを操作する上で煩雑なものであり、本来の撮影行為とは無関係なこの独立した行為を何度も使用者に強いることは、使用者に苦痛を与えてしまうという問題点があった。
【0050】
(発明の目的)
本発明の目的は、使用者が強いられるキャリブレーション作業の煩わしい操作のうち、複数の操作部材を一定順序で操作を行わなければならない、使用者指定のためのCAL番号設定の手順を省くものであり、使用者がより簡易にキャリブレーション作業を行えるようにすることで、個人差補正係数を算出するための補正データを速やかに取得し、これを用いて最適な視線情報を検出することのできる視線検出機能付き光学機器およびカメラを提供することである。
【0051】
【課題を解決するための手段】
入力されたキャリブレーションデータが、複数存在する使用者のうち、どの使用者のデータであるかを自動的に判断するために、瞳孔径一眼球回転角座標空間上にプロットされる複数の補正データから、予め決められた個数α個を任意に抽出してつくられる組合せに近似直線をあてはめ、この近似直線の、データに対するあてはまりの目安であるr値が、閾値β以上であれば同一使用者の補正データの組合せであると判断して、複数の補正データを複数の組合せに振り分け、それぞれの組合せを管理番号で管理することで使用者を分類することとした。
【0052】
ただし、この組合せ判断による使用者振り分けは、既定の初期データ点数n個が蓄積された後に機能するものとし、それまでは直前に入力された補正データを使用者の暫定補正データとし、瞳孔径のパラメータを無視し眼球回転角のデータのみを用いた視線検出のモードとする。また、使用者振り分けが行われる直前に入力された補正データが、使用者振り分けによって生成される管理番号によって管理されたいずれかの組合せに属するときには、現在の使用者の補正データをその管理番号に設定して、瞳孔径と眼球回転角の関係を用いた精度の高い視線検出モードを実行することとし、いずれの組み合わせにも属さないときには、暫定補正データとして、瞳孔径のパラメータを無視し眼球回転角のデータのみを用いた視線検出のモードとする。
【0053】
さらに、この使用者振り分けを実行した後に入力される補正データに対しては、管理番号によって管理された補正データの組合せに、この補正データを新たな要素として加えてつくられる近似直線が閾値β以上のr値を示すときにのみ、この補正データを新たな要素として組合せに加えることとし、この補正データを入力した使用者と対象の組合せの使用者を同一と判断する。またいずれの組合せに対しても、新たな要素として加えてつくられる近似直線が閾値β以上のr値を示さないときには、この補正データを使用者の暫定補正データとし、瞳孔径のパラメータを無視し眼球回転角のデータのみを用いた視線検出のモードとする。
【0054】
以上の動作により、使用者が予め自らの設定番号を設定する必要なく、良好な視線検出を実行することを可能としている。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を一眼レフカメラに適用した場合の実施例を、図に従い詳細に説明する。
【0056】
本一眼レフカメラの要部外略図は図1、上部概観図と背面図は図2(a)(b)、ファインダ視野図は図3、モードダイヤル説明図は図4であり、従来例で説明した一眼レフカメラと同等である。
【0057】
さらに図5は上記構成の一眼レフカメラに内蔵された要部電気回路図であり、図1と同じ部分は同一符号を付してある。カメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュータ(以下、CPUと記す)300には、視線検出回路301,測光回路302,自動焦点検出回路303,信号入力回路304,LCD駆動回路305,LED駆動回路306,IRED駆動回路307,シャッタ制御回路308,モータ制御回路309、焦点調節回路310、絞り駆動回路311が接続されている。CPU300に付随したEEPROM300aは記憶手段としての視線の個人差を補正する視線補正データの記憶機能を有している。
【0058】
前記視線検出回路301は、イメージセンサ14(CCD−EYE)からの眼球像の信号をA/D変換し、この像情報をCPU300に送信する。ラインセンサ6aは、前述の図3に示すファインダ視野内の7つの焦点検出領域200〜206に対応した7組のラインセンサCCD−L2,CCD−L1,CCD−C,CCD−R1,CCD−R2,CCD−U,CCD−Dから構成される公知のCCDラインセンサである。前記自動焦点検出回路303は、上記のラインセンサ6aから得た電圧をA/D変換し、CPU300に送る。
【0059】
レリーズSW1はレリーズ釦18の第1ストロークでオンし、測光,AF,視線検出動作等を開始させる為のスイッチであり、レリーズSW2はレリーズ釦18の第2ストロークでオンするレリーズスイッチある。
【0060】
電子ダイヤルは、回転によって使用者が所定の設定を入力するためのスイッチで、アップダウンカウンタを介して回転量が信号入力回路に伝達される。
【0061】
LCD駆動回路305はLCD19等を表示駆動させ、LED駆動回路306はスーパーインポーズ用LED15等を点灯/点滅制御する。IRED駆動回路307は、赤外発光ダイオード(IRED1〜6)13a〜13fを状況に応じて選択的に点灯させる。
【0062】
上記構成における一眼レフカメラ動作について図6のフローチャートにより説明する。このフローチャートは、モードダイヤル21をロックポジションである21aから撮影モードである21bもしくは21cのモードに視標を合わせることによりスタートする(S01)。
【0063】
ステップS02において、使用者は直ちに撮影に入りたい場合は、スキップ釦23を押下する。スキップ釦23が押下られた場合には、ステップS103に移行する。ここで前回使用時におけるキャリブレーション設定が有効である場合には、その設定に格納された個人差補正係数を用いた視線検出が、撮影モードにおいて実行される(S04,S05)。
【0064】
ステップS03において、有効なキャリブレーションデータが存在せず、キャリブレーション設定がなされていない場合には、視線検出ルーチンは無効化され(S06)、以後の撮影モードは使用者の視線とは無関係に実行される(S07)。
【0065】
ステップS02において、一定時間の間にスキップ釦23が押下られなかった場合、一連のデータ取得に移行する。まず最初に図3の焦点検出領域のうち右端に位置する焦点検出領域204がスーパーインポーズによって点滅する(S08)ので、使用者はこの点を注視した状態で(S09)レリーズ釦18を押下げる(S10)。レリーズ釦18の押下と同時にステップS11においてカメラは複数回の視線検出を実行し、右端焦点検出領域に対する使用者の眼球回転角等が取得される。続いて、ステップS12において焦点検出領域204を消灯し、それと同時に左端の焦点検出領域200が点滅を開始する。使用者は点滅している焦点検出領域200を注視し(S13)、レリーズ釦18を押下げる(S14)ことによって視線検出を実行させる(S15)。右端の焦点検出領域と同様に複数回の視線検出が実行され、左端焦点検出領域に対する使用者の眼球回転角等が取得される。
【0066】
以上ステップS08からステップS15までの動作により左右焦点検出領域に対応するx方向の眼球回転角が取得される。x方向のキャリブレーションに引き続き、縦方向であるy方向のキャリブレーションも同様に行われる。
【0067】
ステップS16において、図3の焦点検出領域のうち上端に位置する焦点検出領域205がスーパーインポーズによって点滅する。点滅を開始した焦点検出領域を使用者が注視した状態で(S17)、レリーズ釦18を押下げると(S18)、カメラは複数回視線検出を実行し(S19)、上端焦点検出領域に対する使用者の眼球回転角等が取得される。続いて、ステップS20において焦点検出領域205を消灯し、それと同時に下端の焦点検出領域206が点滅を開始する。使用者は点滅している焦点検出領域206を注視し(S21)、レリーズ釦18を押下げる(S22)ことによって視線検出を実行させる(S23)。上端の焦点検出領域と同様に複数回の視線検出が実行され、下端焦点検出領域に対する使用者の眼球回転角等が取得される。以上ステップS16からステップS23までの動作により、上下焦点検出領域に対応するy方向眼球回転角が取得される。
【0068】
ステップS24では、取得された眼球回転角が適正かどうかの判定を行う。判定は視線検出サブルーチンからの返数である眼球回転角と、同時に取得される瞳孔径の信頼性を算出して行われる。すなわち視線検出サブルーチンにて検出された眼球回転角および瞳孔径の信頼性がない場合は、算出された視線のキャリブレーションデータも信頼性がないと判定する。また、視線検出サブルーチンにて検出された眼球回転角および瞳孔径の信頼性がある場合、算出された視線のキャリブレーションデータが一般的な個人差の範囲に入っていれば適正と判定し、一方算出された視線のキャリブレーションデータが一般的な個人差の範囲から大きく逸脱していれば算出された視線のキャリブレーションデータは不適正と判定する。
【0069】
算出された視線のキャリブレーションデータが不適正と判定されると、ステップS25に進み、焦点検出領域200,204,205,206の4箇所を点滅させ、同時に図示されていない発音体を用いて電子音を所定時間鳴らし、LCD19に「CAL」表示を点滅させて、キャリブレーションによるデータ取得に失敗したことを使用者に知らしめる。
【0070】
続いてステップS26に移行し、ステップS02において、スキップ釦23を押下られた場合のルーチンである、ステップS03からステップS07の動作と同様の動作が行われる。すなわち、ステップS26において、前回使用時におけるキャリブレーション設定が有効である場合には、その設定に格納された個人差補正係数を用いた視線検出が、撮影モードにおいて実行される(S27,S28)。ステップS26において、有効なキャリブレーションデータが存在せず、キャリブレーション設定がなされていない場合には、視線検出ルーチンは無効化され(S29)、以後の撮影モードは使用者の視線とは無関係に実行される(S30)。
【0071】
ステップS24において、算出された視線キャリブレーションデータが適正と判定されると、ステップS31に移行し、焦点検出領域200,204,205,206を一定時間点灯させ、同時に発音体を用いて失敗時とは異なる音色にて電子音を所定時間鳴らして、キャリブレーションデータの取得に成功したことを、使用者に知らしめる。続いて得られたキャリブレーションデータの検証をステップS32にて行う。
【0072】
このサブルーチンであるキャリブレーションデータの検証方法は、本提案の主要部であるためここで詳細に説明する。説明にあたり、本一眼レフカメラを3人の使用者(使用者A、使用者B,使用者C)が共同で使用することとする。使用者A、使用者B、使用者Cがキャリブレーション作業を5回ずつ行ったときの眼球回転角θxと瞳孔径Rppの関係は、従来例および解決しようとする課題で示したように、CAL番号で管理されている場合には図12(b)のようになり、データ点列は区別される。しかし、本実施例のように、使用者が予め自らのCAL番号を設定しない場合、つまりデータ点列がCAL番号によって管理されない場合には、入力されるキャリブレーションデータは、図13に示すように、使用者毎に区別されることなく一様に格納される。
【0073】
そこで図13のように一様な点列を図12(b)のように使用者毎のデータに分離する方法を提案する。
【0074】
簡単のため図14に示すように使用者A、使用者B,使用者Cがx=x1を注視したときに得られたデータのみを対象とする。
【0075】
入力された全データ点数をn、ある任意の点数をα(α<n)とする。n個から選ばれたα個でつくる近似直線を考える。この近似直線でr値(決定係数)がβ(βはr値に関する閾値)以上のもののみを抽出し、この近似直線を求めたい補正直線とみなす。
【0076】
値とは周知のとおり、独立変数(説明変数)x(本実施例の場合、瞳孔径Rpp)が従属変数(被説明変数)y(本実施例の場合、x軸眼球回転角θx)を決定する強弱の度合いを表しており、近似直線関係のあてはまりの良さの目安である。yを観測データy座標、
【外1】
Figure 2004012607
【0077】
【数1】
Figure 2004012607
【0078】
で定義される。従ってy
【外2】
Figure 2004012607
【0079】
に近づけば近づくほどr値は1に近づくのである。すなわち得られた近似直線のあてはまりが良ければ、r値は1に近づく。
【0080】
図14の場合は、n=15であり、αを例えばα=5とする。この15点から任意に5点を選んでつくられる近似直線を考える。図15(a)のように5点を選択した場合(○で囲んだ点を選択したとする)には、それぞれの点が直線から大きく離れているために、r値は小さく算出される。図15(b)のように5点を選択した場合(同じく○で囲んだ点を選択したとする)には、近似直線へのあてはまりは良好で、r値は1に近い値を示す。
【0081】
全データn点より任意にα点を選ぶ組合せはαであり、n=15、α=5の場合、すべての組合せは=3003通り存在する。これら全ての組合せに対して近似直線を求め、それぞれのど値を算出する。ここでr値がβより大きな値を示した組合わせのみ抽出すれば、抽出された組合せの中に、使用者A、使用者B、使用者Cの入力データの組合せも含まれるものと考えられる。さらに、ある組合せと別の組合せにおいて同じ点データを共有する場合には、r値の小さな組合せを排除したり、類似直線の存在する組合せのほうを排除したりすることで、所望の組合せ以外の組合せを除外することができる。こうして残った組合せの直線群を、複数の使用者の補正近似直線として保持するものとする。ただし、この使用者データ振り分け手法は、既定の初期データ点数が必要であり、n個のデータ(n>α)がキャリブレーションによって蓄積されたときに、はじめて作用するものとする。
【0082】
さて、ここで図6のフローチャートのステップS32に戻る。ここでは得られたキャリブレーションデータの検証を行う。
【0083】
まず、このフローによって得られたキャリブレーションデータを加えても、カメラに蓄積されたキャリブレーションデータが初期データ点数n個に満たない場合には、瞳孔径Rppとx方向眼球回転角θxおよびy方向眼球回転角θyとの関係式は算出されず、ステップS33において、使用者データは存在しないものとして、ステップS34に移行する。ステップS34では、このフローによって得られたキャリブレーションデータを格納し、初期データ点数n個になるまで蓄積する。そして、今回の撮影においてのみ有効な暫定CAL番号に設定を変更し(S35)、瞳孔径のパラメータを無視し眼球回転角のデータのみを用いた、つまり周辺照度の影響を考慮しない視線検出のモードにセットして(S36)、公知の撮影モードに移行する(S37)。
【0084】
次にステップS32において、このフローによって得られたキャリブレーションデータを加えると、初期データ点数n個に到達する場合、前述の使用者データ振り分け手法によって、複数の補正近似直線群を生成する。生成した補正近似直線毎にCAL番号を与え、その近似直線に属するデータ点列を管理する。
【0085】
ただし、キャリブレーションデータは、複数の使用者が均等に入力するものではなく、特定の使用者が数多く入力することもあるので、生成した近似直線群のうち、類似する直線群は1つに統合して同一のCAL番号で管理するものとする。また同じ理由で、キャリブレーションの入力回数の少ない使用者のデータは、α個に達していないことも有り得るので、生成されたどの近似直線群にも属さない点データは、ある一定の期間、点データのままで保存されるものとする。
【0086】
ステップS33に移行し、このフローによって得られたキャリブレーションデータが、生成された補正近似直線群のいずれにも属さない場合には、合致する使用者データが存在しないものとして、ステップS34に移行する。この場合は、キャリブレーションデータが初期データ点数n個に満たない場合と同様、キャリブレーションデータを格納し(S34)、今回の撮影においてのみ有効な暫定CAL番号に設定を変更し(S35)、瞳孔径のパラメータを無視し眼球回転角のデータのみを用いた、つまり周辺照度の影響を考慮しない視線検出のモードにセットして(S36)、公知の撮影モードに移行する(S37)。
【0087】
ステップS33において、このフローによって得られたキャリブレーションデータが、生成されたいずれかの補正近似直線に属する場合には、ステップS38に移行し、このキャリブレーションデータが属する近似直線を管理するCAL番号に設定を変更する。そして、このキャリブレーションデータを加えた補正近似直線を更新し.(S39)、この更新された瞳孔径Rppとx方向眼球回転角θxおよびy方向眼球回転角θyの関係を考慮した視線検出のモードにセットして(S40)、公知の撮影モードに移行する(S41)。
【0088】
さらにステップS32において、このフローによって得られたキャリブレーションデータを加える以前に、初期データ点数n個以上のデータ数が揃っており、既に使用者データ振り分け手法によって複数の補正近似直線がCAL番号によって管理されている場合、ステップS33において、新たに加わる今回のキャリブレーションデータが、既に存在するいずれかの補正近似直線に適用されるかを確認する。つまり、今回のキャリブレーションデータを、既に存在する補正近似直線を生成するキャリブレーションデータの組合せに加えて新たに補正近似直線をつくり直しても、r値が閾値β以上を保つのであれば、その組合せの要素として今回のキャリブレーションデータを追加するのである。
【0089】
このように、このフローによって得られた今回のキャリブレーションデータが既に存在するいずれかの補正近似直線に適用された場合、適用された補正近似直線を管理するCAL番号に設定を変更し(S38)、今回のキャリブレーションデータを加えてつくり直した補正近似直線にデータを更新する(S39)。この更新された瞳孔径Rppとx方向眼球回転角θxおよびy方向眼球回転角θyの関係を考慮した視線検出のモードにセットして(S40)、公知の撮影モードに移行する(S41)。
【0090】
ステップS33において、新たに加わる今回のキャリブレーションデータが、既に存在する補正近似直線のいずれにも適用されない場合、これまでに蓄積されたキャリブレーションデータ群のうち、いずれの補正近似直線にも属していないキャリブレーションデータ群に今回のキャリブレーションデータを加えて、これらのデータ群のみで再度、使用者データ振り分け手法を実行する。ただし、組合せの要素の中には必ず今回のキャリブレーションデータを含むものとし、生成される直線も一本であるものとする。このような補正近似直線が生成されれば、新たにCAL番号を与えることによってこの補正近似直線を管理し、ステップS38でこの新しいCAL番号に設定を変更し、そして補正近似直線を更新し(S39)、この更新された瞳孔径Rppとx方向眼球回転角θxおよびy方向眼球回転角θyの関係を考慮した視線検出のモードにセットして(S40)、公知の撮影モードに移行する(S41)。
【0091】
また、ステップS33において、新たに加わる今回のキャリブレーションデータが既に存在する、補正近似直線のいずれにも適用されず、さらに、いずれの補正近似直線にも属さないキャリブレーションデータ群との組合せにおいても新たに補正近似直線を生成しない場合には、合致する使用者データが存在しないものとして、ステップS34に移行する。この場合は、キャリブレーションデータが初期データ点数n個に満たない場合と同様、キャリブレーションデータを格納し(S34)、今回の撮影においてのみ有効な暫定CAL番号に設定を変更し(S35)、瞳孔径のパラメータを無視し眼球回転角のデータのみを用いた、つまり周辺照度の影響を考慮しない視線検出のモードにセットして(S36)、公知の撮影モードに移行する(S37)。
【0092】
なお、ステップS03およびステップS26において、前回使用時におけるキャリブレーション設定が有効であるかの判定を行っているが、これは以前の使用時にステップS38によってCAL番号設定変更が一度でも行われているかの確認である。つまり特定のCAL番号によって管理された補正近似直線が選択された状態になっているかどうかの判定であると言える。
【0093】
以上が本実施例における形態と構成であり、かつ本発明との対応関係である。本発明はこれらの形態と構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能が達成できる構成であれば、どのようなものであってもよい。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1および請求項4記載の本発明によれば、複数の使用者が任意の回数入力するキャリブレーションデータである、瞳孔径一眼球回転角のプロットデータを、特定の個数を任意に抽出した組合せに近似直線をあてはめ、r値を算出することで、プロットデータを複数のグループに振り分けることが可能となり、自動的に複数の使用者のデータとして管理することができるようになる。
【0095】
また、請求項2記載の本発明によると、請求項1において、振り分けを行うだけのデータ点数が蓄積されていない場合には、直前のプロットデータを現在の使用者の補正データとして使用しているが、使用者の周辺照度等によって変化する瞳孔径の影響は無視するようにしている。
【0096】
請求項3、請求項5および請求項6の本発明によると、請求項1において、振り分けを行うだけのデータ点数が初めて揃ったときに、振り分けを実行することを規定し、さらに直前に入力されたプロットデータが、振り分けによって生成されたグループに属するかどうかによって、使用者の瞳孔径を考慮した視線検出を行うかどうかを設定するようにしている。
【0097】
さらに、請求項7、請求項8および請求項9記載の本発明によると、請求項1における振り分けを実行した後に入力されるプロットデータが、振り分けによって生成されたグループに属するかの判断を行い、属する場合には使用者の瞳孔径を考慮した視線検出を行うようにし、さらに該プロットデータが、それまでに蓄積されたいずれのグループにも属さないプロットデータとグループを生成できるかの検証を行い、新たなグループが生成された場合には、同様に使用者の瞳孔径を考慮した視線検出を行うようにし、いずれの場合でもない場合には、使用者の周辺照度等によって変化する瞳孔径の影響は無視するようにしている。
【0098】
請求項10記載による本発明によると、請求項1から請求項9記載の本発明をカメラに搭載することで、公知のカメラ動作において、使用者の視線情報をAF制御や露出制御等に利用可能となる。
【0099】
以上説明したように、本発明によれば、使用者が強いられるキャリブレーション作業の煩わしい操作のうち、複数操作部材を一定の順序で操作を行わなければならない使用者指定のためのCAL番号設定手順を、入力されたキャリブレーションデータの検証によって自動的に使用者毎の複数の個人差補正近似直線を生成し、複数の使用者の中から現在の使用者を特定する手法を用いることによって省くことが可能となった。これにより、使用者の視線特性に準じた良好な視線検出が、簡易なキャリブレーション作業によって実現されることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を一眼レフカメラに適用したときの実施例の要部概略部。
【図2】図1の一眼レフカメラの要部外観図。
【図3】図1のファインダー視野図。
【図4】図2のモードダイヤルの説明図。
【図5】本発明実施例の電気回路の要部ブロック図。
【図6】本発明実施例の撮影動作フローチャート。
【図7】眼球像の要部概略図。
【図8】眼球像と抽出特徴点の説明図。
【図9】キャリブレーションのための視標図。
【図10】視線と瞳孔径と周辺の明るさの関係を示す説明図。
【図11】眼球回転角と瞳孔径の関係の個人差例。
【図12】区別された複数使用者による眼球回転角と瞳孔径の入力データ。
【図13】区別されない複数使用者による眼球回転角と瞳孔径の入力データ。
【図14】特定位置注視時の入力データ。
【図15】入力データに対する直線のあてはめ。
【図16】従来のキャリブレーション動作のフローチャート。
【図17】従来のキャリブレーション番号表示の説明図。
【符号の説明】
1 撮影レンズ
2 主ミラー
6 焦点検出装置
6f イメージセンサー
7 ピント板
10 測光センサー
11 接眼レンズ
13 赤外発光ダイオード(IRED)
14 イメージセンサー(CCD−EYE)
15 スーパーインポーズ用LED
17 眼球
18 レリーズ釦
19 モニター用LCD
20 電子ダイヤル
21 モードダイヤル
23 スキップ釦
200〜206 焦点検出点マーク(キャリブレーション視標)
300 CPU
301 視線検出回路
303 焦点検出回路
304 信号入力回路
305 LCD駆動回路
306 LED駆動回路
307 IRED駆動回路
310 焦点調節回路

Claims (10)

  1. 使用者の眼球像から、使用者の眼球回転角および瞳孔径を検出する検出手段と、該検出手段より得られた検出結果より眼球光軸を同定する眼球光軸同定手段と、眼球光軸と視線(視軸)のずれを補正する為の個人差に関する補正係数を記憶する補正係数記憶手段と、前記補正係数を用いて眼球光軸を補正し視線(視軸)を求める演算手段と、使用者が観察する観察画面上に任意の視認可能な視標を任意の座標に表示する表示手段とを有する視線検出機能付光学機器において、
    前記補正係数を記憶する補正係数記憶手段は、複数の使用者が該視線検出機能付光学機器を使用することに対応するため複数の補正係数を記憶する機能を有し、
    複数の使用者によって任意の順序および回数入力される、前記個人差補正係数を求めるための瞳孔径一眼球回転角座標空間上にプロットされる複数の補正データから、特定の個数を任意に抽出した組合せにおいて、該組合せの補正データに近似直線をあてはめ、該近似直線のr値が既定の閾値以上であれば、同一使用者の補正データの組合せであると判断する使用者振り分け手段を有することを特徴とした視線検出機能付光学機器。
  2. 前記使用者振り分け手段は、瞳孔径一眼球回転角座標空間上に既定の初期データ点数が蓄積されていない場合には、直前に入力された補正データを使用者の暫定補正データとし、瞳孔径のパラメータを無視し眼球回転角のデータのみを用いた視線検出のモードに切り替える機能を有することを特徴とした請求項1の視線検出機能付光学機器。
  3. 前記使用者振り分け手段は、瞳孔径一眼球回転角座標空間上に既定の初期データ点数が蓄積されたときにはじめて同一使用者の補正データの組合せを判断することを特徴とした請求項1の視線検出機能付光学機器。
  4. 前記使用者振り分け手段は、同一使用者の補正データの組合せを判断すると、該補正データの組合せ毎に管理番号によって管理することを特徴とした請求項1の視線検出機能付光学機器。
  5. 前記使用者振り分け手段は、同一使用者の補正データの組合せを判断すると、直前に入力された補正データが前記管理番号によって管理されたいずれかの組合せに属するときには、現在の使用者の補正データを該管理番号に設定し、瞳孔径と眼球回転角の関係を考慮した視線検出モードに切り替える機能を有することを特徴とした請求項1の視線検出機能付光学機器。
  6. 前記使用者振り分け手段は、同一使用者の補正データの組合せを判断すると、直前に入力された補正データが前記管理番号によって管理されたいずれの組合せにも属さないときには、該補正データを使用者の暫定補正データとし、瞳孔径のパラメータを無視し眼球回転角のデータのみを用いた視線検出のモードに切り替える機能を有することを特徴とした請求項1の視線検出機能付光学機器。
  7. 前記使用者振り分け手段は、同一使用者補正データの組合せ判断の後に入力された補正データに対しては、前記管理番号によって管理された補正データの組合せに、該補正データを新たな要素として加えてつくられる近似直線が前記閾値以上のr値を示すときにのみ、該補正データを新たな要素として該組合せに加えることとし、該補正データを入力した使用者と該組合せの使用者を同一と判断し、該組合せを管理する管理番号に設定し、瞳孔径と眼球回転角の関係を考慮した視線検出モードに切り替える機能を有することを特徴とした請求項1の視線検出機能付光学機器。
  8. 前記使用者振り分け手段は、同一使用者補正データの組合せ判断の後に入力された補正データに対しては、前記管理番号によって管理された補正データの組合せに、該補正データを新たな要素として加えてつくられる近似直線が前記閾値以上のr値を示さないときには、該補正データの入力以前に入力され、前記管理番号のいずれによっても管理されていない、複数の補正データと組合せをつくり、該組合せにあてはめられる近似直線のr値が前記閾値以上を示すとき、該組合せを新たな管理番号で管理し、瞳孔径と眼球回転角の関係を考慮した視線検出モードに切り替える機能を有することを特徴とした請求項1の視線検出機能付光学機器。
  9. 前記使用者振り分け手段は、同一使用者補正データの組合せ判断の後に入力された補正データに対しては、前記管理番号によって管理された補正データの組合せに、該補正データを新たな要素として加えてつくられる近似直線が前記閾値以上のr値を示さず、さらに該補正データの入力以前に入力され、前記管理番号のいずれによっても管理されていない、複数の補正データと組合せても、あてはめる近似直線のど値が前記閾値以上を示さないとき、該補正データを使用者の暫定補正データとし、瞳孔径のパラメータを無視し眼球回転角のデータのみを用いた視線検出のモードに切り替える機能を有することを特徴とした請求項1の視線検出機能付光学機器。
  10. 請求項1から請求項8の視線検出機能付光学機器を備えたことを特徴とするカメラ。
JP2002163009A 2002-06-04 2002-06-04 視線検出機能付光学機器およびカメラ Withdrawn JP2004012607A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011215306A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Sony Corp 光照射装置及び光照射方法
WO2015092977A1 (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 株式会社デンソー 視線検出装置、および視線検出方法

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