JP2004012240A - 画像形成装置の光検知器 - Google Patents

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Abstract

【課題】入射光量のピーク値に対し一定割合の値を基準に入射光強度を2値出力してBD信号を生成し、一方で、一意に設定された値を基準に入射光強度を2値出力して光量低下といった異常の検知を行う。
【解決手段】フォトダイオードおよび光電変換回路、コンパレータなどの周辺回路から構成され、内部に入射光量のピーク値を一定時間保持する保持手段と、保持している入射光量のピーク値に対し一定割合の値を基準に入射光強度を2値出力する手段と、入射光量の光電変換を行い、一意に設定された値を基準に入射光強度を2値出力する手段を有する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフォトダイオードおよび光電変換回路/コンパレータなどの周辺回路から構成され、入射光強度を2値化出力する光検知器、および前記光検知器を用いたレーザビームプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザビームプリンタ等の画像形成装置においては、フォトダイオードおよび光電変換回路/コンパレータなどの周辺回路から構成され、入射光強度を2値化出力する光検知器を用いて光検知信号を生成し、これを基準に画像データを出力することで画像の書出し位置の水平方向の同期を図っている。この光検知器においては、予め外付け素子等により設定される固定値をスライスレベルとして入射光強度を2値出力する方式が以前より一般的であるが、近年では、光検知器内部に入射光量のピーク値を一定時間保持し、前記ピーク値に対してある一定割合(例えば、50%)をスライスレベルとして入射光強度を2値出力する方式が用いられるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術には以下のような問題点があった。レーザビームプリンタ等の画像形成装置には、光検知信号の出力を監視する(光検知信号の出力周期を監視する)ことで、光源の異常を検知しているものが多い。こうした画像形成装置においては、光検知器内部に入射光量のピーク値を一定時間保持し、前記ピーク値に対してある一定割合(例えば、50%)をスライスレベルとして入射光強度を2値出力する方式では、光量低下が発生した場合においても、光検知器は光量低下が発生した状態での入射光量のピーク値を保持し、光量低下が発生した状態での入射光量のピーク値に対してある一定割合(例えば、50%)をスライスレベルとして入射光強度を2値出力する。つまりは、大幅な光量低下が発生した場合においても光検知信号を出力し続けることとなり、装置は光源の異常(光量低下)を検知することができないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の光検知器はフォトダイオードおよび光電変換回路/コンパレータなどの周辺回路から構成され、内部に入射光量のピーク値を一定時間保持する保持手段と、前記保持手段に保持している入射光量のピーク値に対し一定割合の値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段と、入射光量の光電変換を行い、一意に設定された値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段を有することを特徴とする。
【0005】
また、本発明の画像形成装置は前記光検知器を有する画像形成装置であって、前記光検知器の入射光量のピーク値に対し一定割合の値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段からの出力で水平方向の同期をとり、一意に設定された値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段からの出力で光量変動といった異常の検知を行う異常検知手段を有することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0007】
(実施形態1)
まず、本発明の第1の実施形態を図1に基づき説明する。図1は本発明の実施形態に係る光検知器の基本構成を示すブロック図である。
【0008】
図1において、10は光検知器全体、101はフォトダイオード、102は抵抗、103/104はアンプ、105はコンデンサ、106はコンパレータ、107/108はヒステリシスコンパレータである。本発明の光検知器10では、フォトダイオード101は入射光強度に比例した電流を出力し、抵抗102で電流/電圧された後、アンプ103で4倍、アンプ104で2倍される。アンプ104の出力はコンデンサ105によって一定時間保持され、アンプ103の出力はコンデンサ105に保持されている値と比較される。その後、ヒステリシスコンパレータ106で基準電圧と比較され、2値出力する。また同時に、抵抗102で電流/電圧された後、ヒステリシスコンパレータ108で基準電圧と比較され、2値出力する。
【0009】
本構成においては、入射光強度のピーク値を一定時間保持し、前記ピーク値に対して50%をスライスレベルとして入射光強度を2値出力するとともに、抵抗102で電圧変換された値を内部の基準電圧をスライスレベルとして入射光強度を2値出力する。
【0010】
(実施形態2)
まず、本発明の第2の実施形態を図2に基づき説明する。図2は本発明の実施形態に係る画像形成装置の基本構成を示すブロック図である。
【0011】
図2において、10〜108は本発明の第1の実施形態に記載の光検知器、11は本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置のシーケンス制御を行う制御部で、111CPU,112ROM,113ロジック回路,114RAM等を内蔵する。
【0012】
本構成において、本発明の第2の実施形態の画像形成装置は、光検知器10のヒステリシスコンパレータ107およびヒステリシスコンパレータ108からの2値出力を制御部11内のロジック回路に取り込む。制御部11では、ヒステリシスコンパレータ107からの出力(Vout1)を水平方向の同期信号として画像形成を行い、それと同時にヒステリシスコンパレータ108からの出力(Vout2)を監視することによって、入射光量の監視を行う。具体的には、ヒステリシスコンパレータ108からの出力(Vout2)が規定周期で得られなくなった場合を光量低下として故障検知を行う。
【0013】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、本発明の光検知器はフォトダイオードおよび光電変換回路/コンパレータなどの周辺回路から構成され、内部に入射光量のピーク値を一定時間保持する保持手段と、前記保持手段に保持している入射光量のピーク値に対し一定割合の値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段と、入射光量の光電変換を行い、一意に設定された値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段を有することを特徴とすることで、常に良好な光検知信号を出力することが可能となるとともに、入射光強度を監視して光量変動を監視可能な光検知器を実現することが可能となる。
【0014】
また、本発明の画像形成装置は前記光検知器を有する画像形成装置であって、前記光検知器の入射光量のピーク値に対し一定割合の値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段からの出力で水平方向の同期をとり、一意に設定された値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段からの出力で光量変動といった異常の検知を行う異常検知手段を有することを特徴とすることで、常に良好な水平同期をとることが可能となるとともに、入射光強度を監視して光量変動といった異常検知が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の主要ブロック図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の主要ブロック図。
【符号の説明】
10 BDセンサ
11 制御ユニット
101 フォトダイオード
102 抵抗
103 アンプ
104 アンプ
105 コンデンサ
106 コンパレータ
107 ヒステリシスコンパレータ
108 アンプ
111 CPU
112 ROM
113 ロジック回路
114 RAM

Claims (2)

  1. フォトダイオードおよび光電変換回路/コンパレータなどの周辺回路から構成され、内部に入射光量のピーク値を一定時間保持する保持手段と、前記保持手段に保持している入射光量のピーク値に対し一定割合の値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段と、入射光量の光電変換を行い、一意に設定された値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段を有することを特徴とした光検知器。
  2. 請求項1に記載の光検知器を有する画像形成装置であって、前記光検知器の入射光量のピーク値に対し一定割合の値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段からの出力で水平方向の同期をとり、一意に設定された値を基準に入射光強度を2値出力する2値出力手段からの出力で光量変動といった異常の検知を行う異常検知手段を有することを特徴とする。
JP2002164656A 2002-06-05 2002-06-05 画像形成装置の光検知器 Withdrawn JP2004012240A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007147538A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Ricoh Co Ltd 発光素子駆動電流検出装置及び画像形成装置

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