JP2004011938A - 赤外線高温観察炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】観察炉全体の厚みが従来より小さく取り扱い性に優れた赤外線高温観察炉を提供することを目的とする。
【解決手段】断面楕円部分OPの集合体により構成される減圧可能な単位密閉室7a、7bを備える。この楕円の一方の焦点F1に位置する試験材料100の設置部9と、楕円の他方の焦点F2、F2に位置するヒーターランプ20の発熱部21と、設置部9の近傍に位置する試験材料100を観察するための観察窓40とを備える。単位密閉室7a、7bが断面楕円部分OPの回転体であり、観察窓40の観察方向軸S1を楕円の長軸S2にほぼ直交させる。
【選択図】 図2
【解決手段】断面楕円部分OPの集合体により構成される減圧可能な単位密閉室7a、7bを備える。この楕円の一方の焦点F1に位置する試験材料100の設置部9と、楕円の他方の焦点F2、F2に位置するヒーターランプ20の発熱部21と、設置部9の近傍に位置する試験材料100を観察するための観察窓40とを備える。単位密閉室7a、7bが断面楕円部分OPの回転体であり、観察窓40の観察方向軸S1を楕円の長軸S2にほぼ直交させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線高温観察炉に関するものである。さらに詳しくは、断面楕円部分の集合体により構成される減圧可能な密閉室と、この楕円の一方の焦点に位置する試験材料の設置部と、前記楕円の他方の焦点に位置するヒーターランプの発熱部と、前記設置部の近傍に位置する前記試験材料を観察するための観察窓とを備えた赤外線高温観察炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述の如き赤外線高温観察炉としては、例えば、特開2001−165878号公報に記載の如く、2つの単位密閉室を有し、棒状のヒーターをその両端部で真空シールしたものが知られている。そして、同観察炉では、観察窓の観察方向軸と密閉室を構成する楕円の長軸とがほぼ45度で交差するように配置されている。
【0003】
しかし、同構成では、観察炉全体の厚みが大きくなり、例えば既製の顕微鏡等ではステージとレンズとの間に観察炉をそのまま配置することが困難であった。その結果、既製の顕微鏡にステージ取り外し等の改造を加えることが必要で、費用面や観察の簡易さの点で問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の実状に鑑みて、本発明は、観察炉全体の厚みが従来より小さく取り扱い性に優れた赤外線高温観察炉を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る赤外線高温観察炉の第一の特徴は、断面楕円部分の集合体により構成される減圧可能な単位密閉室と、この楕円の一方の焦点に位置する試験材料の設置部と、前記楕円の他方の焦点に位置するヒーターランプの発熱部と、前記設置部の近傍に位置する前記試験材料を観察するための観察窓とを備えた赤外線高温観察炉であって、前記単位密閉室が前記断面楕円部分の回転体であり、前記観察窓の観察方向軸を前記楕円の長軸にほぼ直交させてあることにある。
【0006】
本発明に係る赤外線高温観察炉の第二の特徴は、断面楕円部分の集合体により構成される減圧可能な単位密閉室と、この楕円の一方の焦点に位置する試験材料の設置部と、前記楕円の他方の焦点に位置するヒーターランプの発熱部と、前記設置部の近傍に位置する前記試験材料を観察するための観察窓とを備えた赤外線高温観察炉であって、前記単位密閉室が前記断面楕円部分を直線的に移動させてなる筒状体であり、前記観察窓の観察方向軸を前記楕円の長軸がなす平面にほぼ直交させてあることにある。
【0007】
これら、本発明にかかる第一及び第二の特徴によれば、ヒーターランプは側方に突出することから、観察装置の高さ低くすることでコンパクトにできる。特に単位密閉室を断面楕円部分の回転体とすると、小さなヒーターランプでも使用可能であり、しかも、赤外線が立体的に反射するので試料の加熱効率も良い。
【0008】
上記本発明にかかる赤外線高温観察炉の第一、第二の特徴において、前記観察方向軸に対して前記単位密閉室を2以上対称的に設けるとよい。同特徴によれば、試験材料の設置部に赤外線が均一に照射されることとなり、試料を効率的に加熱することができる。
【0009】
また、前記設置部を解放するための蓋を設け、前記観察窓がこの蓋と共に除去可能であり、前記観察窓近傍にガスを供給するガス注入路を前記蓋に設けるとよい。同特徴によれば、ガスは試料に向かって流れるので、観察窓に試料からの蒸散物が付着することによる観察窓の汚染を防止してある。また、試料の出し入れや観察装置のメンテナンスの際には、蓋を開け閉めするだけであるため、取り扱いが容易である。
【0010】
加えて、前記単位密閉室を減圧吸引するための吸引路を前記観察方向軸及び前記長軸にほぼ直交させて前記他方の焦点近傍に貫通形成するとよい。同特徴によれば、吸引路を側方に引き延ばすことから、観察装置の厚み方向への寸法増大を防ぐことができる。
【0011】
上記いずれかの特徴を備えた赤外線高温加熱炉は、例えば、顕微鏡のステージとレンズとの間に配置して使用するのに適している。
【0012】
【発明の効果】
このように、上記本発明に係る赤外線高温観察炉の特徴によれば、単位密閉室を断面楕円部分の集合体とすると共に、その楕円の長軸を観察方向軸にほぼ直交させてあることから、観察炉の厚みを従来より格段に薄く形成することができるようになった。その結果、従来より小さく取り扱い性に優れた赤外線高温観察炉を提供することが可能となり、例えば、汎用顕微鏡のステージとレンズの間に設置することができるようになった。
【0013】
本発明のさらに他の目的、構成及び効果については以下に示す「発明の実施の形態」の欄で明らかになるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、図1〜5を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明にかかる赤外線高温観察炉1は、各種素材や素材応用部品等の研究開発、製造試験における超高温観察試験や分析に使用されるものである。この赤外線高温観察炉1は、図2に示すように、大略、炉本体2と、ヒーターランプ20、20とを備えている。炉本体2は互いにシールドで気密的に組み立てられる蓋3及び基部4よりなり、炉本体2の内部には冷却水を循環させる水路6が形成されている。
【0015】
炉本体2の内部に形成される密閉室7は、2つの単位密閉室である第一単位密閉室7a及び第二単位密閉室7bからなり、これらは観察窓40の観察方向軸S1に対して対称に位置する。また、図4に示すように、吸引口8からの排気により密閉室7は密閉状態で減圧され、真空状態が保たれている。これらの第一、第二単位密閉室7a、7bはその長軸S2が観察方向軸S1にほぼ直交する断面楕円部分の回転体であり、これら双方の回転体断面である楕円の第一焦点F1は観察方向軸S1上において共有される。一方、これら双方の第二焦点F2、F2は第一焦点F1と共に、観察方向軸S1に直交する軸上に対称的に位置する。
【0016】
この第一焦点F1には、試験材料100を設置するための設置部としてルツボ9が設けられ、平面視でルツボの円周から上部に向かって突出する4本の白金針金9aにより左右への位置ずれを防ぐように支持されている。一方、第二焦点F2、F2には、ヒーターランプ20、20の発熱部であるフィラメント21、21が配置されている。そして、密閉室7の内面に金メッキ等を施し、フィラメント21、21から発せられる赤外線を密閉室7の内面で反射させ、第一焦点F1の試験材料100に照射して加熱するよう構成してある。
【0017】
ルツボ9には、図3に示すように、温度制御用熱電対61、61がスポット溶接されており、これに基づいてフィラメント21、21の温度制御を行う。この熱電対の端部は、熱電対コネクター60に接続してある。
【0018】
ヒーターランプ20、20は、ハロゲンガス等を封入した石英ガラス製のヒーター管22内において、発熱部である螺旋状のフィラメント21を支持したものである。このフィラメント21、21の形状は小さな螺旋体でさらに大きな螺旋体を形成したダブルスパイラルとしてあり、発熱抵抗値を大きくすることで、より点光源に近い形で高エネルギーの赤外線放射を可能にしてある。そして、図1に示すように、これら一対のヒーターランプ20、20を電源に直列接続することで、両ヒーターランプ20、20共に同一の輝度になるように構成してある。
【0019】
各ヒーターランプ20、20は、図1、2に示すように、基部4及びシールブロック26に形成された横孔を貫通し、フィラメント21を密閉室7内部に、接続端子25、25を密閉室7の外部に位置させるように構成してある。シールドブロック26と基部4及びヒーターランプ20との間にはシール51、52をそれぞれ挿入してあり、密閉室7と外部とを気密的に隔離する。ヒーターランプ20の接続端子25、25の周部は絶縁セメントよりなる端子固定部24により固められ、ピンチオフ部25a、25a回りの損傷を防いでいる。一対の接続端子25、25を介してフィラメント21、21に電流が供給される。
【0020】
上蓋3と基板4は、上蓋3を貫通するねじ41を基部4に螺合させることで、両者を着脱することができ、上蓋3を取り外すと、観察窓40も同時に取り外すことができることから、ルツボ9に対する試験材料100の出し入れとルツボ9周りのメンテナンスとを容易に行うことができる。上蓋3と基部4との間ではシール50により密閉室7の気密性が維持されている。
【0021】
観察窓40は、石英ガラス等により構成され、図4、5に示すように、密閉室7の上部から顕微鏡の対物レンズ110を介してルツボ9内の試験材料100を観察するために用いられる。この観察窓40は、基部4の上部に開口した観察孔4aをシール53を介して観察窓40により塞ぎ、有孔円盤状の窓押さえ43により固定してある。
【0022】
ルツボ9はフィラメント21、21により超高温に加温され、ルツボ9内の試験材料100やその付着物は蒸散することがある。上述の対物レンズ110と試験材料100との位置関係により、観察窓40はルツボ9に近く、したがって、蒸散した試験材料100の一部が観察窓40や観察孔4aに付着することもあり、熱対流により観察に支障を来す場合もある。また、特定雰囲気下における試験材料100の観察を行いたい場合も生じ得る。
【0023】
かかる蒸散物の付着や熱対流の不具合を防止し、特定雰囲気下の観察を実現するため、密閉室7内には、図4、5に示すように、上蓋3に設けてあるガス供給口49から吸引口8に向かって観察方向軸S1下部方向へのガス流を発生させるガス流動構造を設けてある。
【0024】
このガス流通構造は、上蓋3に設けたガス注入口47、ガス供給路48及びガス供給口49と、基部4の下方に設けた吸引口8とから構成してある。ガス供給路48は、その出口側に位置する上向き開口のガス供給口49と、上蓋3と基部4間の僅かな隙間とを介して密閉室7と連通する。一方、吸引口8は図示しない真空ポンプに接続され、密閉室7内において、観察窓40側よりもルツボ9側がより低圧となり、ガス注入口47からガス注入路48及びガス供給口49を介して供給されたガスは観察窓側からルツボ9の下方側に流動することとなる。したがって、蒸散した試験材料100の蒸気は当該流動するガスと共にガス吸引口8に強制排出され、蒸散物の観察窓40に対する付着が防止される。また、ルツボ9内の試験材料100は常に流動する当該ガスの雰囲気下で加熱されることとなる。
【0025】
使用に際しては、ルツボ9に試験材料100を設置してから観察窓40と上蓋3とを閉じ、上蓋3と基部4とを固定する。そして、赤外線高温観察炉1を顕微鏡のステージ111に載置し、ガス注入口47から所望のガスを供給し、吸引口8から吸引排気を行う。かかる状態でフィラメント21、21及び密閉室7の反射によりルツボ9を赤外線イメージ加熱により加熱し、対物レンズ110にて観察を行う。
【0026】
楕円の第二焦点F2、F2に置かれたフイラメント21、21から放射する赤外線は楕円球反射鏡により第一焦点F1に集光される。実験では直径5mm程度のルツボで鉄の溶解が可能で、1500℃以上の温度到達が可能であった。
【0027】
最後に、本発明のさらに他の実施形態の可能性について説明する。もちろん、上記実施形態及び以下に示す実施形態を相互に組み合わせて実施することは可能である。
【0028】
上記実施形態では、密閉室を観察窓の観察方向軸に対して対称に位置する2個の単位密閉室により構成した。しかし、例えば、平面視で楕円状の各単位密閉室を4個組み合せ、密閉室全体が四叉(四つ葉)状になるように構成する等、2個以上の単位密閉室から構成してもよい。この場合、各単位密閉室の断面楕円の第一焦点を互いに共有させると共に、断面楕円の長軸が観察方向軸にほぼ直交するように配置することで、第一焦点に位置する試験体に各単位密閉室に位置するフィラメントからの赤外線を集光させることができる。
【0029】
上記実施形態では、単位密閉室をその長軸が観察方向軸S1にほぼ直交する断面楕円部分の回転体として構成したが、断面楕円部分を直線的に移動させて形成した平面視で長方形状となる筒状体の単位密閉室から構成することも可能である。この場合、楕円の長軸がなす平面を観察方向軸にほぼ直交させるとよい。そして、各楕円の第一焦点を観察方向軸上に位置させることで、この第一焦点に位置する試料に赤外線を集光させることができる。但し、長軸のなす平面方向に対する赤外線は集光させにくいことから、上述の回転体を用いた実施形態の方が優れている。
【0030】
なお、特許請求の範囲の項に記入した符号は、あくまでも図面との対照を便利にするためのものにすぎず、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる赤外線高温観察炉の破砕平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のルツボ近傍の拡大断面図である
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】図4のルツボ近傍の拡大断面図である。
【符号の説明】
1:赤外線高温観察炉、2:炉本体、3:上蓋、3a:段差、4:基部、4a:観察孔、6:水路、6a:冷却水注入口、6b:冷却水排出口、7:密閉室、7a:第一単位密閉室、7b:第二単位密閉室、8:吸引口、9:ルツボ(設置部)、9a:針金、20:ヒーターランプ、21:フィラメント(発熱部)、22:ヒーター管、24:端子固定部、25:接続端子、25a:ピンチオフ部、26:シールドブロック、40:観察窓、41:ねじ、43:窓押え、47:ガス注入口、48:ガス注入路、49:ガス供給口、50、51、52、53:シール、60:熱電対コネクター、61:熱電対、70:温度センサー、80:電源コネクター、100:試験材料、110:対物レンズ、111:顕微鏡ステージ、F1:第一焦点、F2第二焦点、OP:断面楕円部分、S1:観察方向軸、S2:楕円の長軸方向
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線高温観察炉に関するものである。さらに詳しくは、断面楕円部分の集合体により構成される減圧可能な密閉室と、この楕円の一方の焦点に位置する試験材料の設置部と、前記楕円の他方の焦点に位置するヒーターランプの発熱部と、前記設置部の近傍に位置する前記試験材料を観察するための観察窓とを備えた赤外線高温観察炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述の如き赤外線高温観察炉としては、例えば、特開2001−165878号公報に記載の如く、2つの単位密閉室を有し、棒状のヒーターをその両端部で真空シールしたものが知られている。そして、同観察炉では、観察窓の観察方向軸と密閉室を構成する楕円の長軸とがほぼ45度で交差するように配置されている。
【0003】
しかし、同構成では、観察炉全体の厚みが大きくなり、例えば既製の顕微鏡等ではステージとレンズとの間に観察炉をそのまま配置することが困難であった。その結果、既製の顕微鏡にステージ取り外し等の改造を加えることが必要で、費用面や観察の簡易さの点で問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の実状に鑑みて、本発明は、観察炉全体の厚みが従来より小さく取り扱い性に優れた赤外線高温観察炉を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る赤外線高温観察炉の第一の特徴は、断面楕円部分の集合体により構成される減圧可能な単位密閉室と、この楕円の一方の焦点に位置する試験材料の設置部と、前記楕円の他方の焦点に位置するヒーターランプの発熱部と、前記設置部の近傍に位置する前記試験材料を観察するための観察窓とを備えた赤外線高温観察炉であって、前記単位密閉室が前記断面楕円部分の回転体であり、前記観察窓の観察方向軸を前記楕円の長軸にほぼ直交させてあることにある。
【0006】
本発明に係る赤外線高温観察炉の第二の特徴は、断面楕円部分の集合体により構成される減圧可能な単位密閉室と、この楕円の一方の焦点に位置する試験材料の設置部と、前記楕円の他方の焦点に位置するヒーターランプの発熱部と、前記設置部の近傍に位置する前記試験材料を観察するための観察窓とを備えた赤外線高温観察炉であって、前記単位密閉室が前記断面楕円部分を直線的に移動させてなる筒状体であり、前記観察窓の観察方向軸を前記楕円の長軸がなす平面にほぼ直交させてあることにある。
【0007】
これら、本発明にかかる第一及び第二の特徴によれば、ヒーターランプは側方に突出することから、観察装置の高さ低くすることでコンパクトにできる。特に単位密閉室を断面楕円部分の回転体とすると、小さなヒーターランプでも使用可能であり、しかも、赤外線が立体的に反射するので試料の加熱効率も良い。
【0008】
上記本発明にかかる赤外線高温観察炉の第一、第二の特徴において、前記観察方向軸に対して前記単位密閉室を2以上対称的に設けるとよい。同特徴によれば、試験材料の設置部に赤外線が均一に照射されることとなり、試料を効率的に加熱することができる。
【0009】
また、前記設置部を解放するための蓋を設け、前記観察窓がこの蓋と共に除去可能であり、前記観察窓近傍にガスを供給するガス注入路を前記蓋に設けるとよい。同特徴によれば、ガスは試料に向かって流れるので、観察窓に試料からの蒸散物が付着することによる観察窓の汚染を防止してある。また、試料の出し入れや観察装置のメンテナンスの際には、蓋を開け閉めするだけであるため、取り扱いが容易である。
【0010】
加えて、前記単位密閉室を減圧吸引するための吸引路を前記観察方向軸及び前記長軸にほぼ直交させて前記他方の焦点近傍に貫通形成するとよい。同特徴によれば、吸引路を側方に引き延ばすことから、観察装置の厚み方向への寸法増大を防ぐことができる。
【0011】
上記いずれかの特徴を備えた赤外線高温加熱炉は、例えば、顕微鏡のステージとレンズとの間に配置して使用するのに適している。
【0012】
【発明の効果】
このように、上記本発明に係る赤外線高温観察炉の特徴によれば、単位密閉室を断面楕円部分の集合体とすると共に、その楕円の長軸を観察方向軸にほぼ直交させてあることから、観察炉の厚みを従来より格段に薄く形成することができるようになった。その結果、従来より小さく取り扱い性に優れた赤外線高温観察炉を提供することが可能となり、例えば、汎用顕微鏡のステージとレンズの間に設置することができるようになった。
【0013】
本発明のさらに他の目的、構成及び効果については以下に示す「発明の実施の形態」の欄で明らかになるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、図1〜5を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明にかかる赤外線高温観察炉1は、各種素材や素材応用部品等の研究開発、製造試験における超高温観察試験や分析に使用されるものである。この赤外線高温観察炉1は、図2に示すように、大略、炉本体2と、ヒーターランプ20、20とを備えている。炉本体2は互いにシールドで気密的に組み立てられる蓋3及び基部4よりなり、炉本体2の内部には冷却水を循環させる水路6が形成されている。
【0015】
炉本体2の内部に形成される密閉室7は、2つの単位密閉室である第一単位密閉室7a及び第二単位密閉室7bからなり、これらは観察窓40の観察方向軸S1に対して対称に位置する。また、図4に示すように、吸引口8からの排気により密閉室7は密閉状態で減圧され、真空状態が保たれている。これらの第一、第二単位密閉室7a、7bはその長軸S2が観察方向軸S1にほぼ直交する断面楕円部分の回転体であり、これら双方の回転体断面である楕円の第一焦点F1は観察方向軸S1上において共有される。一方、これら双方の第二焦点F2、F2は第一焦点F1と共に、観察方向軸S1に直交する軸上に対称的に位置する。
【0016】
この第一焦点F1には、試験材料100を設置するための設置部としてルツボ9が設けられ、平面視でルツボの円周から上部に向かって突出する4本の白金針金9aにより左右への位置ずれを防ぐように支持されている。一方、第二焦点F2、F2には、ヒーターランプ20、20の発熱部であるフィラメント21、21が配置されている。そして、密閉室7の内面に金メッキ等を施し、フィラメント21、21から発せられる赤外線を密閉室7の内面で反射させ、第一焦点F1の試験材料100に照射して加熱するよう構成してある。
【0017】
ルツボ9には、図3に示すように、温度制御用熱電対61、61がスポット溶接されており、これに基づいてフィラメント21、21の温度制御を行う。この熱電対の端部は、熱電対コネクター60に接続してある。
【0018】
ヒーターランプ20、20は、ハロゲンガス等を封入した石英ガラス製のヒーター管22内において、発熱部である螺旋状のフィラメント21を支持したものである。このフィラメント21、21の形状は小さな螺旋体でさらに大きな螺旋体を形成したダブルスパイラルとしてあり、発熱抵抗値を大きくすることで、より点光源に近い形で高エネルギーの赤外線放射を可能にしてある。そして、図1に示すように、これら一対のヒーターランプ20、20を電源に直列接続することで、両ヒーターランプ20、20共に同一の輝度になるように構成してある。
【0019】
各ヒーターランプ20、20は、図1、2に示すように、基部4及びシールブロック26に形成された横孔を貫通し、フィラメント21を密閉室7内部に、接続端子25、25を密閉室7の外部に位置させるように構成してある。シールドブロック26と基部4及びヒーターランプ20との間にはシール51、52をそれぞれ挿入してあり、密閉室7と外部とを気密的に隔離する。ヒーターランプ20の接続端子25、25の周部は絶縁セメントよりなる端子固定部24により固められ、ピンチオフ部25a、25a回りの損傷を防いでいる。一対の接続端子25、25を介してフィラメント21、21に電流が供給される。
【0020】
上蓋3と基板4は、上蓋3を貫通するねじ41を基部4に螺合させることで、両者を着脱することができ、上蓋3を取り外すと、観察窓40も同時に取り外すことができることから、ルツボ9に対する試験材料100の出し入れとルツボ9周りのメンテナンスとを容易に行うことができる。上蓋3と基部4との間ではシール50により密閉室7の気密性が維持されている。
【0021】
観察窓40は、石英ガラス等により構成され、図4、5に示すように、密閉室7の上部から顕微鏡の対物レンズ110を介してルツボ9内の試験材料100を観察するために用いられる。この観察窓40は、基部4の上部に開口した観察孔4aをシール53を介して観察窓40により塞ぎ、有孔円盤状の窓押さえ43により固定してある。
【0022】
ルツボ9はフィラメント21、21により超高温に加温され、ルツボ9内の試験材料100やその付着物は蒸散することがある。上述の対物レンズ110と試験材料100との位置関係により、観察窓40はルツボ9に近く、したがって、蒸散した試験材料100の一部が観察窓40や観察孔4aに付着することもあり、熱対流により観察に支障を来す場合もある。また、特定雰囲気下における試験材料100の観察を行いたい場合も生じ得る。
【0023】
かかる蒸散物の付着や熱対流の不具合を防止し、特定雰囲気下の観察を実現するため、密閉室7内には、図4、5に示すように、上蓋3に設けてあるガス供給口49から吸引口8に向かって観察方向軸S1下部方向へのガス流を発生させるガス流動構造を設けてある。
【0024】
このガス流通構造は、上蓋3に設けたガス注入口47、ガス供給路48及びガス供給口49と、基部4の下方に設けた吸引口8とから構成してある。ガス供給路48は、その出口側に位置する上向き開口のガス供給口49と、上蓋3と基部4間の僅かな隙間とを介して密閉室7と連通する。一方、吸引口8は図示しない真空ポンプに接続され、密閉室7内において、観察窓40側よりもルツボ9側がより低圧となり、ガス注入口47からガス注入路48及びガス供給口49を介して供給されたガスは観察窓側からルツボ9の下方側に流動することとなる。したがって、蒸散した試験材料100の蒸気は当該流動するガスと共にガス吸引口8に強制排出され、蒸散物の観察窓40に対する付着が防止される。また、ルツボ9内の試験材料100は常に流動する当該ガスの雰囲気下で加熱されることとなる。
【0025】
使用に際しては、ルツボ9に試験材料100を設置してから観察窓40と上蓋3とを閉じ、上蓋3と基部4とを固定する。そして、赤外線高温観察炉1を顕微鏡のステージ111に載置し、ガス注入口47から所望のガスを供給し、吸引口8から吸引排気を行う。かかる状態でフィラメント21、21及び密閉室7の反射によりルツボ9を赤外線イメージ加熱により加熱し、対物レンズ110にて観察を行う。
【0026】
楕円の第二焦点F2、F2に置かれたフイラメント21、21から放射する赤外線は楕円球反射鏡により第一焦点F1に集光される。実験では直径5mm程度のルツボで鉄の溶解が可能で、1500℃以上の温度到達が可能であった。
【0027】
最後に、本発明のさらに他の実施形態の可能性について説明する。もちろん、上記実施形態及び以下に示す実施形態を相互に組み合わせて実施することは可能である。
【0028】
上記実施形態では、密閉室を観察窓の観察方向軸に対して対称に位置する2個の単位密閉室により構成した。しかし、例えば、平面視で楕円状の各単位密閉室を4個組み合せ、密閉室全体が四叉(四つ葉)状になるように構成する等、2個以上の単位密閉室から構成してもよい。この場合、各単位密閉室の断面楕円の第一焦点を互いに共有させると共に、断面楕円の長軸が観察方向軸にほぼ直交するように配置することで、第一焦点に位置する試験体に各単位密閉室に位置するフィラメントからの赤外線を集光させることができる。
【0029】
上記実施形態では、単位密閉室をその長軸が観察方向軸S1にほぼ直交する断面楕円部分の回転体として構成したが、断面楕円部分を直線的に移動させて形成した平面視で長方形状となる筒状体の単位密閉室から構成することも可能である。この場合、楕円の長軸がなす平面を観察方向軸にほぼ直交させるとよい。そして、各楕円の第一焦点を観察方向軸上に位置させることで、この第一焦点に位置する試料に赤外線を集光させることができる。但し、長軸のなす平面方向に対する赤外線は集光させにくいことから、上述の回転体を用いた実施形態の方が優れている。
【0030】
なお、特許請求の範囲の項に記入した符号は、あくまでも図面との対照を便利にするためのものにすぎず、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる赤外線高温観察炉の破砕平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のルツボ近傍の拡大断面図である
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】図4のルツボ近傍の拡大断面図である。
【符号の説明】
1:赤外線高温観察炉、2:炉本体、3:上蓋、3a:段差、4:基部、4a:観察孔、6:水路、6a:冷却水注入口、6b:冷却水排出口、7:密閉室、7a:第一単位密閉室、7b:第二単位密閉室、8:吸引口、9:ルツボ(設置部)、9a:針金、20:ヒーターランプ、21:フィラメント(発熱部)、22:ヒーター管、24:端子固定部、25:接続端子、25a:ピンチオフ部、26:シールドブロック、40:観察窓、41:ねじ、43:窓押え、47:ガス注入口、48:ガス注入路、49:ガス供給口、50、51、52、53:シール、60:熱電対コネクター、61:熱電対、70:温度センサー、80:電源コネクター、100:試験材料、110:対物レンズ、111:顕微鏡ステージ、F1:第一焦点、F2第二焦点、OP:断面楕円部分、S1:観察方向軸、S2:楕円の長軸方向
Claims (6)
- 断面楕円部分(OP)の集合体により構成される減圧可能な単位密閉室(7a、7b)と、この楕円の一方の焦点(F1)に位置する試験材料(100)の設置部(9)と、前記楕円の他方の焦点(F2、F2)に位置するヒーターランプ(20、20)の発熱部(21、21)と、前記設置部(9)の近傍に位置する前記試験材料(100)を観察するための観察窓(40)とを備えた赤外線高温観察炉であって、前記単位密閉室(7a、7b)が前記断面楕円部分(OP)の回転体であり、前記観察窓(40)の観察方向軸(S1)を前記楕円の長軸(S2)にほぼ直交させてある赤外線高温観察炉。
- 断面楕円部分(OP)の集合体により構成される減圧可能な単位密閉室(7a、7b)と、この楕円の一方の焦点(F1)に位置する試験材料(100)の設置部(9)と、前記楕円の他方の焦点(F2、F2)に位置するヒーターランプ(20、20)の発熱部(21、21)と、前記設置部(9)の近傍に位置する前記試験材料(100)を観察するための観察窓(40)とを備えた赤外線高温観察炉であって、前記単位密閉室(7a、7b)が前記断面楕円部分(OP)を直線的に移動させてなる筒状体であり、前記観察窓(40)の観察方向軸(S1)を前記楕円の長軸(S2)がなす平面にほぼ直交させてある赤外線高温観察炉。
- 前記観察方向軸(S1)に対して前記単位密閉室(7a、7b)を2以上対称的に設けてある請求項1又は2に記載の赤外線高温観察炉。
- 前記設置部(9)を解放するための蓋(3)を設け、前記観察窓(40)がこの蓋(3)と共に除去可能であり、前記観察窓(40)近傍にガスを供給するガス注入路(48)を前記蓋(3)に設けてある請求項1〜3のいずれかに記載の赤外線高温観察炉。
- 前記単位密閉室(7a、7b)を減圧吸引するための吸引口(8)を前記観察方向軸(S1)及び前記長軸(S2)にほぼ直交させて前記他方の焦点(F2)近傍に貫通形成してある請求項1〜4のいずれかに記載の赤外線高温観察炉。
- 顕微鏡のステージ(111)とレンズ(110)との間に配置可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の赤外線高温観察炉。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008107050A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Iwasaki Electric Co Ltd | 高温加熱炉 |
KR20200098534A (ko) | 2017-12-27 | 2020-08-20 | 가부시키가이샤 요네쿠라 세이사쿠쇼 | 적외선 소성 장치 및 이를 이용한 전자 부품의 소성 방법 |
KR102286440B1 (ko) * | 2021-02-16 | 2021-08-05 | 주식회사 이엘티센서 | 타원 반사체를 이용한 광 도파관 |
JP7525193B1 (ja) | 2023-07-11 | 2024-07-30 | 修 中野 | 温度差発生装置、及び、温度差発生装置を用いた発電装置 |
-
2002
- 2002-06-03 JP JP2002162018A patent/JP2004011938A/ja active Pending
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