JP2023076871A - 冷凍システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2023076871000001
【課題】チャンバを開放するまでの時間を短縮できる冷凍システムを提供する。
【解決手段】冷凍システムは、対象物を収容する冷却領域を形成する真空チャンバと、冷却領域に収容された対象物を冷却する冷却ユニットと、冷却領域に配置されると共に熱を発生する加熱ユニット4と、を備える。加熱ユニット4は、真空チャンバの外部から与えられた光を導く光ファイバ41と、冷却領域に配置され、光ファイバ41から出射された光を受けることによって発熱する加熱ブロック44と、を有する。加熱ブロック44は、冷却領域から隔離されるように構成された閉鎖領域S2を含む。光ファイバ41の光出射端412は、閉鎖領域S2に露出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷凍システムに関する。
特許文献1は、極低温冷凍システムに関する技術を開示する。極低温冷凍システムは、冷却の対象となる物体を収容する容器を備えている。容器は、外部からの熱移動を阻害する。例えば、特許文献1の極低温冷凍システムは、熱輻射を抑制するためのいくつかの輻射シールドを備えている。
特開2018-151148号公報
冷凍システムは、様々な理由によって容器(チャンバ)を開放することがある。冷凍運転を停止した直後は、チャンバの内部に配置された部品の温度が低い。従って、冷凍運転を停止した直後にチャンバを開放すると、大気中の水蒸気が冷却されている部品に結露する可能性がある。さらには、冷却されている部品の周囲に霜となって堆積してしまう。
そこで、チャンバを開放するときには、チャンバの内部に配置された部品の温度が室温近傍にまで達するまで待機する。ここで、チャンバの内部は、冷凍運転時においては極低温にまで冷却する必要性からチャンバの外部から熱が流入しにくくされている。さらに、チャンバの内部に配置された部品は、極めて低い温度にまで冷却されているので、室温近傍にまで達するまでに相当の時間を要していた。その結果、冷凍運転を停止したのちにチャンバを開放するまでに相当の時間を必要としていた。
そこで、本発明は、チャンバを開放するまでの時間を短縮できる冷凍システムを提供することを目的とする。
本発明の一形態である冷凍システムは、対象物を収容するとともに冷却を行う冷却領域を形成するチャンバと、冷却領域に収容された対象物を冷却する冷却ユニットと、冷却領域に配置されると共に熱を発生する加熱ユニットと、を備え、加熱ユニットは、冷却領域に配置され、光を受けることによって発熱する加熱ブロックと、加熱ブロックに光を照射する光照射部と、を有し、加熱ブロックは、冷却領域から隔離された閉鎖領域を含み、光照射部は、光を閉鎖領域に照射する。
この冷凍システムは、チャンバの内部に配置される加熱ブロックを備えている。加熱ブロックは、光の照射を受けて発熱する。加熱ブロックによって、チャンバの内部に配置されている対象物を積極的に昇温させることができる。従って、チャンバの内部に配置された部材の温度を速やかに上昇させることが可能である。その結果、チャンバを開放するまでの時間を短縮することができる。
上記の冷凍システムの閉鎖領域は、加熱ブロックに固定された蓋部によって冷却領域から隔離され、蓋部は光照射部を含んでもよい。この構成によれば、閉鎖領域を確実に冷却領域から隔離して、光のエネルギを熱のエネルギに効率よく変換できるとともに、加熱ユニットを小型化することができる。
上記の冷凍システムの閉鎖領域は、光が照射される光吸収領域を含み、光吸収領域は、加熱ブロックの基材よりも光の吸収率が高い光吸収面を有してもよい。この構成によれば、光のエネルギを熱のエネルギに効率よく変換できる。
上記の冷凍システムの光吸収領域は、筒状であり、光吸収面は、光吸収領域を囲む内周壁面であってもよい。この構成によれば、光照射部から出射された光を効率よく光吸収面に照射しやすくなる。
上記の冷凍システムの光吸収面は、凹凸状であってもよい。この構成によれば、光吸収面の表面積を大きくし、より光のエネルギを熱のエネルギに効率よく変換できる。
上記の冷凍システムにおける光吸収領域の底は、光吸収穴底面によって規定され、光吸収穴底面は、テーパ形状であってもよい。この構成によれば、光の進行方向を変化させることができるので、光が光吸収面に吸収される機会を増やすことができる。
上記の冷凍システムの閉鎖領域は、光照射部の光出射端が配置される光出射端露出領域を含み、光照射部の光軸に交差する光出射端露出領域の断面の面積は、光吸収領域の光軸に交差する断面の面積よりも大きくてもよい。この構成によれば、光出射端へ再び入射する戻り光の発生を抑制できる。
上記の光照射部は、光を導光する光ファイバと、光ファイバを保持すると共に、光ファイバを加熱ブロックに取り付ける光ファイバホルダとをさらに備えてもよい。この構成によれば、加熱ブロックに対する光ファイバの位置を保持することができ、加熱ブロックに対して安定した光照射を行うことができる。
上記の冷凍システムにおける加熱ブロックの基材の熱伝導率は、光ファイバホルダの基材の熱伝導率よりも大きくてもよい。この構成によれば、対象物へ熱を良好に提供することができる。
上記の冷凍システムの加熱ブロックは、第1主面と、第1主面と交差する第2主面と、を有し、第1主面には、光照射部が配置され、第2主面は、対象物に熱的に接触してもよい。この構成によれば、加熱ブロックから対象物へ熱を良好に提供することができる。
上記の冷凍システムにおける第2主面と対象物との間には、熱伝導部材が挟み込まれていてもよい。この構成によれば、第2主面と対象物との間の熱抵抗を下げることができる。
上記の冷凍システムの冷却ユニットは、冷凍機と、冷凍機に連結されると共に冷却領域に配置された支持台と、を有し、支持台は、対象物が配置されるステージと、ステージを支持するコラムと、を含み、加熱ユニットは、コラムに取り付けられてもよい。この構成によれば、コラムを積極的に加熱することができる。
上記の冷凍システムの冷却ユニットは、冷凍機と、冷凍機に連結されると共に冷却領域に配置された支持台と、を有し、支持台は、対象物が配置されるステージと、ステージを支持するコラムと、を含み、加熱ユニットは、ステージに取り付けられてもよい。この構成によれば、ステージを積極的に加熱することができる。
上記の冷凍システムの対象物は、入射した光に応じる信号を出力する光センサを含んでもよい。この構成によれば、光センサを備えた冷凍システムを得ることができる。
本発明によれば、チャンバを開放するまでの時間を短縮できる冷凍システムが提供される。
図1は、実施形態の冷凍システムを示す斜視図である。 図2は、図1の冷凍システムが備える加熱ユニットを示す斜視図である。 図3は、加熱ユニットを分解して内部構造を示す斜視図である。 図4は、加熱ユニットの閉鎖空間を示す断面図である。 図5(a)は、変形例1の冷凍システムが備える加熱ユニットを示す断面図である。図5(b)は、変形例2の冷凍システムが備える加熱ユニットを示す断面図である。 図6(a)は、変形例3の冷凍システムが備える加熱ユニットを示す断面図である。図6(b)は、変形例4の冷凍システムが備える加熱ユニットを示す断面図である。 図7(a)は、変形例5の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す側面図である。図7(b)は、変形例6の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す側面図である。図7(c)は、変形例7の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す側面図である。 図8(a)は、変形例8の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す側面図である。図8(b)は、変形例9の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す側面図である。図8(c)は、変形例10の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す側面図である。図8(d)は、変形例11の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す側面図である。 図9(a)は、変形例12の冷凍システムが備える加熱ユニットを示す断面図である。図9(b)は、変形例13の冷凍システムが備える加熱ユニットを示す断面図である。図9(c)は、変形例14の冷凍システムが備える加熱ユニットを示す断面図である。 図10(a)は、変形例15の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す図である。図10(b)は、変形例16の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す図である。図10(c)は、変形例17の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す図である。 図11(a)は、変形例18の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す図である。図11(b)は、変形例19の冷凍システムが備える加熱ユニットの配置を示す図である。 図12は、熱伝導部材を介して加熱ユニットを保持部材に取り付ける構成を示す図である。 図13(a)は、実験例1の結果を示すグラフである。図13(b)は、実験例2及び実験例3の結果を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示すように、冷凍システム1は、真空チャンバ2と、冷却ユニット3と、加熱ユニット4と、を有する。冷凍システム1は、いわゆるクライオスタットである。冷凍システム1は、対象物91の温度を所定の極低温の温度に維持する。対象物91は、測定用試料や、極低温下での動作が好ましい電気駆動素子(例えば光センサ)などである。
真空チャンバ2は、冷却領域S1を形成する。冷却領域S1は、対象物91が配置される領域である。対象物91の温度を極低温に維持するためには、対象物91への熱移動を抑制する必要がある。空気を介した対象物91への熱伝導による熱の移動を抑制するため、冷却領域S1は、真空とされる。また、対象物91への熱移動は、熱伝導だけでなく、輻射によっても生じる。具体的には、真空チャンバ2の内壁面から放射され、対象物91に吸収される輻射熱である。このような輻射も抑制する必要がある場合には、真空チャンバ2の内壁と対象物91との間に熱を遮断する熱シールドを設けてもよい。
真空チャンバ2は、天板部21と、円筒部22と、チャンバフランジ23と、を有する。真空チャンバ2の外形形状は、おおよそ円筒である。真空チャンバ2の上端は、天板部21によって閉鎖されている。真空チャンバ2の下端は、開口2aによって開放されている。真空チャンバ2は、天板部21と円筒部22とによって囲む空間を形成する。この天板部21と円筒部22とによって囲む空間は、冷却領域S1である。つまり、冷却領域S1は、円柱状である。天板部21の裏面2bは、冷却領域S1に露出する。円筒部22の内周面2cも、冷却領域S1に露出する。なお、真空チャンバ2の形状は、円筒に限定されない。真空チャンバ2の形状は、角筒形状であってもよいし、球形であってもよい。
真空チャンバ2の下端における外周面には、チャンバフランジ23が設けられている。真空チャンバ2は、チャンバフランジ23にボルトを取り付けるなどして、冷却ユニット3に固定される。真空チャンバ2の円筒部22には、いくつかの導出入部24が設けられている。導出入部24は、真空チャンバ2の内外にわたって設けられる部材の導出入口を備えた部材であり、気密性と断熱性を備えているのが好ましい。導出入部24には、例えば後述する光ファイバ41が貫通した状態で導入されている。また、対象物91が、例えば光センサであるような場合には、光センサに電力を供給するためのケーブル、測定光を真空チャンバ2の外部から光センサに導くための光ファイバ、光センサの信号を真空チャンバ2の外部に取り出すケーブルなどが導出入部24から導入されていてもよい。さらに、導出入部24は、部材が導入される場合に限らず、真空チャンバ2内の光ファイバと真空チャンバ2外の光ファイバとを接続する光接続部や、真空チャンバ2内のケーブルと真空チャンバ2外のケーブルとを接続する電気的接続部を備えていてもよい。導出入部24は、真空チャンバ2の下端近傍に設けられている。つまり、導出入部24は、閉鎖された天板部21とは逆側、つまり真空チャンバ2内の空間において対象物91とは逆側に位置するように設けられている。換言すると、導出入部24は、後述する冷凍機31の近傍に設けられているとも言える。従って、天板部21から導出入部24までの距離は、おおよそ真空チャンバ2の高さに相当する。
冷却ユニット3は、冷凍機31と、支持台32と、を有する。冷凍機31は、冷凍システム1に要求される極低温の温度などに基づいて適宜選択してよい。例えば、冷凍機31には、スターリング冷凍機、ギフォード・マクマホン冷凍機等を用いてもよい。
支持台32は、対象物91を支持する。さらに、支持台32は、対象物91から熱を移動(伝導)させる熱経路として機能する。なお、本質的な冷却対象は対象物91であるが、本実施形態においては、対象物91は後述する保持部材92および支持台32を介して冷凍機31で冷却されているため、昇温の際には保持部材92および支持台32も加熱する必要がある。よって、本実施形態においては、対象物91、保持部材92および支持台32を加熱対象物Tとする。なお、冷却ユニット3が支持台32を備えない場合には、加熱対象物Tは対象物91及び保持部材92によって構成されてもよいし、さらに保持部材92を備えない場合には、加熱対象物Tは対象物91のみによって構成されてもよい。支持台32に配置された対象物91の熱は、支持台32を介して冷凍機31に移動する。支持台32は、真空チャンバ2の開口2aから挿入されている。支持台32は、真空チャンバ2の中心軸線とおおむね同軸に配置される。支持台32の基端は、真空チャンバ2の下端側に配置される。支持台32の基端は、冷凍機31に熱的に連結されている。支持台32の先端は、真空チャンバ2の天板部21の側に配置されている。
例えば、支持台32は、第1コラム321と、第1冷却ステージ322と、第2コラム323と、第2冷却ステージ324と、を有する。なお、支持台32の構成は、これに限定されない。支持台32は、1個のコラムと1個のステージによって構成されてもよい。支持台32は、3個以上のコラムと3個以上のステージによって構成されてもよい。第1コラム321、第1冷却ステージ322、第2コラム323及び第2冷却ステージ324は、互いに熱的に接続されている。第1コラム321及び第2コラム323の外形形状は、例えば円柱状である。第1冷却ステージ322及び第2冷却ステージ324の外形形状は、例えば円板状である。第1コラム321、第1冷却ステージ322、第2コラム323及び第2冷却ステージ324は、互いに同軸となるように配置されている。
円筒状又は円柱状の第1コラム321の基端は、冷凍機31に取り付けられている。第1コラム321の先端には、第1冷却ステージ322の下面が取り付けられている。第1冷却ステージ322の上面には、第2コラム323の基端が取り付けられている。第2コラム323の先端には、第2冷却ステージ324の下面が取り付けられている。
図2に示すように、第2冷却ステージ324の上面324aには、光センサといった対象物91が配置されている。光センサの一例は、超伝導単一光子検出器(SSPD)や、超伝導ナノワイヤ単一光子検出器(SNSPD)と呼ばれる、極低温下での動作が好ましい半導体光素子である。光センサには、1本又は複数本のケーブルが接続される。第2冷却ステージ324の上面324aは、対象物91を配置する対象物配置面である。例えば、第2冷却ステージ324の上面324aには、対象物91を保持する保持部材92が取り付けられている。第2冷却ステージ324の上面324aは、保持部材92に接触する。
図2では、保持部材92として、断面がL字状のものを図示している。保持部材92は、保持部材ベース921と、保持部材起立部922と、を含む。保持部材92は、加熱ブロック44と熱伝導率が同等または高い材料で構成される。例えば銅(無酸素銅)やアルミニウム(アルミニウム合金)である。保持部材ベース921は、第2冷却ステージ324の上面324aに接する下面921aを含む。そして、保持部材起立部922の一方の面922aには、対象物91が取り付けられる。なお、対象物91は、保持部材ベース921の上面に取り付けられてもよい。対象物91の熱は、保持部材92を介して第2冷却ステージ324を含む支持台32に移動する。
保持部材起立部922の他方の面922bには、加熱ユニット4が取り付けられる。加熱ユニット4は、保持部材92を介して対象物91及び支持台32、つまり加熱対象物Tに熱を供給する。
対象物91と加熱ユニット4との間には、保持部材起立部922が配置されており、直接対向していない。本明細書において、このような配置を「対象物91は、加熱ユニット4から見えない場所に配置されている」という。これにより、仮に加熱ユニット4から光Lが漏れ出てしまうようなことがあっても、漏れ出た光が例えば光センサである対象物91に入射してしまうことによる悪影響(例えば光センサの感度劣化等)を抑制することができる。ここで、漏れ出た光とは、例えば加熱ユニット4の動作中において加熱ユニット4から真空チャンバ2内へ漏出したレーザ光や、室内照明が光ファイバを介して真空チャンバ内部に侵入し、加熱ユニット4から漏出した光のような、好ましくない光のことである。
なお、保持部材92の形状には特に制限はない。対象物91の大きさ又は形状によって、保持部材92の形状は任意に設定してよい。さらに、対象物91は、保持部材92を介することなく、第2冷却ステージ324の上面324aに対して直接に接するように取り付けてもよい。同様に、加熱ユニット4も、保持部材92を介することなく、第2冷却ステージ324の上面324aに対して直接に接するように取り付けてもよい。第2冷却ステージ324に対する対象物91と加熱ユニット4との取付形態については、変形例として後述する。
図3に示すように、加熱ユニット4は、加熱ブロック44と光照射部90とを有する。より具体的には、光照射部90は、光ファイバ41と、フェルール42と、光ファイバホルダ43とを有し、ボルト45A及びボルト45Bによるによる結合(螺合)によって加熱ブロック44に固定されている。また、加熱ユニット4は、同じくボルト45C及びボルト45D(図2参照)による結合(螺合)によって保持部材92に固定されているが、図3には、ボルト45C及びボルト45Dの図示を省略している。
まず、加熱ユニット4が形成する閉鎖領域S2について説明する。図4に示すように、加熱ユニット4は、冷却領域S1から隔てられた閉鎖領域S2を含む。この「閉鎖」とは、光照射部90から閉鎖領域S2に照射される光Lが、閉鎖領域S2から冷却領域S1への漏れを生じないことを意味する。閉鎖領域S2は、換言すると、閉じた空間であるとも言える。閉鎖領域S2は、加熱ブロック44に設けられた有底の穴である閉鎖穴44Hの開口を、蓋部C(本実施形態においては光照射部90)で塞ぐことにより、冷却領域S1から隔離された状態で閉鎖されている。閉鎖穴44Hは、互いに異なる内径を有し、互いに同軸に形成された2個の穴(光吸収穴443及びファイバ露出穴442)によって構成される。光吸収穴443は、光吸収領域S21を構成する。ファイバ露出穴442は、ファイバ露出領域(光出射端露出領域)S22を構成する。なお、蓋部Cは、光照射部90と他の部材との組み合わせによって構成されてもよく、光照射部90とは別体の部材のみによって構成されてもよい。閉鎖領域S2は、光ファイバ41及びフェルール42、光ファイバホルダ43、加熱ブロック44によって画定される領域である。
閉鎖領域S2は、光吸収領域S21と、ファイバ露出領域S22と、を含む。そして、ファイバ露出領域S22の内径は、光吸収領域S21の内径より大きい。ファイバ露出領域S22の上端を規定する面は、外ホルダ筒先端面431bとフェルール先端面42bと光出射端412とを含む。ファイバ露出領域S22の下端を規定する面は、露出穴底面442bを含む。ファイバ露出領域S22の内周を規定する面は、内ホルダ筒内周面432aと露出穴内周面442aとを含む。光吸収領域S21の下端を規定する面は、光吸収穴底面443bを含む。光吸収領域S21の内周を規定する面は、光吸収面443aを含む。光吸収領域S21の上端は、露出穴底面442bに設けられた開口によって開放されている。
真空チャンバ2の外部に配置されているレーザ光源LS(図1参照)が出力したレーザ光は、光Lとして光照射部90を介して加熱ユニット4の光吸収領域S21に照射される。つまり、冷凍システム1では、加熱の対象となる物体へ、直接に加熱用の光Lを照射しない。なお、レーザ光源LSの波長帯域には特に制限はない。そして、加熱ユニット4は、光Lのエネルギを熱のエネルギに変換する。この熱エネルギによって、加熱ユニット4が熱を発生する。熱は、加熱ユニット4を介して保持部材92に移動する。
光ファイバ41は、真空チャンバ2の外部から加熱ユニット4に光Lを導く。光ファイバ41は、真空チャンバ2に設けられた導出入部24を介して導入され、外部機器と接続される。外部機器とは、レーザ光源LSである。
光ファイバ41は、ガラス材料によって形成されている。電気的接続を行うための導電性部材を含むケーブルとくらべると、光ファイバ41の熱伝導率は、ケーブルの熱伝導率より低い。例えば、ケーブルが金属導線を備えており、当該金属導線がりん青銅であるとする。この場合には、金属導線の熱伝導率は、50W/m・Kである。一方、石英からなる光ファイバ41の場合、熱伝導率は、1.5W/m・Kである。従って、石英からなる光ファイバ41は、金属導線を備えたケーブルに対して、熱伝導率を1/30程度に抑制できるため、石英からなる光ファイバ41を介した、真空チャンバ2の外部から真空チャンバ2の内部への熱伝導は、金属導線を備えたケーブルを介したそれよりも大幅に抑制される。これは、極低温の温度に維持される真空チャンバ2においては、大きな影響を及ぼす。光ファイバ41は、光入射端411(図1参照)と、光出射端412と、を有する。光入射端411は、レーザ光源LSに接続されている。なお、光ファイバ41は、複数の光ファイバで構成されていてもよく、例えば、2つの光ファイバが導出入部24で光学的に接続されていてもよい。光出射端412は、後述するファイバ露出領域S22に露出する。
光ファイバ41は、導出入部24を介して真空チャンバ2に物理的に接している。従って、真空チャンバ2が保持する熱の移動経路になり得る。しかし、上述のように光ファイバ41の熱伝導率は小さいので、光ファイバ41を伝わる熱は実質的に無視できる。また、加熱ユニット4の発熱量は、光Lの出力(レーザパワー)に応じる。強いエネルギを有する光を導く場合であっても、光ファイバ41の外形寸法などは、影響を受けない。断面積が小さいということは、熱の移動経路の側面からすると、熱抵抗が大きいことに寄与する。対象物91の温度を極低温に維持するためには、真空チャンバ2の外部からの熱流入を小さくすることが重要であるため、熱の移動経路における熱抵抗が大きいことは、極低温の維持に有利である。従って、加熱のためのエネルギを導入する経路として、光ファイバ41は、例えば抵抗加熱による加熱方法で用いるような電気的接続のためのケーブルより優れている。さらに、光ファイバ41は、真空チャンバ2の内部において、所定の長さを有する。光ファイバ41が導入される導出入部24は、真空チャンバ2の下端近傍に配置されている。光ファイバ41の光出射端412が配置される加熱ユニット4は、天板部21の近傍に設置された第2冷却ステージ324に配置されている。つまり、光ファイバ41は、おおよそ真空チャンバ2の下端から上端にまで至る長さを有する。光ファイバ41の長さも、熱の移動経路の側面からすると、熱抵抗が大きいことに寄与する。
図3に示すように、光ファイバ41には、フェルール42が取り付けられている。フェルール42の形状は円柱状であり、ジルコニアといった熱伝導率の小さい材料によって構成されている。フェルール42は、フェルール内周面42aと、フェルール先端面42bと、フェルール基端面42cと、フェルール外周面42dと、を有する。フェルール内周面42aは、貫通穴を形成する。フェルール内周面42aは、フェルール先端面42bからフェルール基端面42cに至る。フェルール内周面42aが形成する貫通穴には、光ファイバ41の光出射端412の側が挿入される。
フェルール基端面42cは、冷却領域S1に露出する。フェルール先端面42bは、加熱ユニット4の内部(閉鎖領域S2)に露出する。例えば、フェルール先端面42bは、光ファイバ41の光出射端412と面一であってもよい。フェルール外周面42dは、光ファイバホルダ43に保持されている。具体的には、フェルール42は、光ファイバホルダ43に挿入されている。フェルール先端面42b及びフェルール基端面42cの少なくとも一方は光ファイバホルダ43の外部に位置する。図3に示す例では、フェルール先端面42b及びフェルール基端面42cの両方が、光ファイバホルダ43から突出する。
光ファイバホルダ43は、光ファイバ41を加熱ブロック44に対して固定する。具体的には、光ファイバ41が挿入されたフェルール42が光ファイバホルダ43に取り付けられる。そして、光ファイバホルダ43が加熱ブロック44に対して固定される。その結果、光ファイバ41が加熱ブロック44に対して固定される。
光ファイバホルダ43および加熱ブロック44を構成する材料(基材)としては、例えば金属材料が用いられる。そして、光ファイバホルダ43の基材である金属材料(例えば、ステンレス鋼(SUS))は、加熱ブロック44の基材である金属材料(例えば、アルミニウム合金)よりも熱伝導率が小さい。つまり、加熱ブロック44から光ファイバホルダ43へは、熱が伝わりにくい。
光ファイバホルダ43は、外ホルダ筒部431と、内ホルダ筒部432と、ホルダフランジ433A、433Bと、を有する。
外ホルダ筒部431の形状は、円筒である。外ホルダ筒部431は、外ホルダ筒内周面431aと、外ホルダ筒先端面431bと、外ホルダ筒基端面431cと、外ホルダ筒外周面431dと、を有する。外ホルダ筒内周面431aは、外ホルダ筒先端面431bから外ホルダ筒基端面431cに至る。外ホルダ筒内周面431aによって形成される貫通穴には、フェルール42が挿入される。従って、光ファイバ41、フェルール42、外ホルダ筒部431は、互いに同軸である。外ホルダ筒先端面431bは、閉鎖領域S2に露出する。具体的には、外ホルダ筒先端面431bは、ファイバ露出領域S22に露出する。外ホルダ筒先端面431bには開口が形成されている。外ホルダ筒内周面431aに挿入されているフェルール42のフェルール先端面42bは、図3に示すように外ホルダ筒先端面431bから突出してもよい。フェルール先端面42bは、外ホルダ筒先端面431bと面一でもよい。フェルール先端面42bは、外ホルダ筒先端面431bから突出していなくてもよい。外ホルダ筒基端面431cは、冷却領域S1に露出する。外ホルダ筒内周面431aに挿入されているフェルール42のフェルール基端面42cは、図3に示すように外ホルダ筒基端面431cから突出してもよい。
内ホルダ筒部432の形状は、円筒である。内ホルダ筒部432は、内ホルダ筒内周面432aと、内ホルダ筒外周面432bと、内ホルダ筒先端面432cと、を有する。内ホルダ筒部432は、外ホルダ筒部431の外ホルダ筒先端面431bから突出する。つまり、内ホルダ筒部432の基端は、外ホルダ筒部431と一体化している。内ホルダ筒部432は、外ホルダ筒部431と同軸である。内ホルダ筒部432の内径は、一例として外ホルダ筒部431の外径と同じであるか、外ホルダ筒部431の外径よりも大きい。内ホルダ筒部432の内径は、フェルール42の外径より大きい。内ホルダ筒部432の外径は、外ホルダ筒部431の外径よりも大きい。フェルール先端面42bおよび光出射端412、内ホルダ筒内周面432a、外ホルダ筒先端面431bに囲まれた空間は、ファイバ露出領域S22である。換言すると、内ホルダ筒内周面432aに囲まれた領域は、ファイバ露出領域S22である。ファイバ露出領域S22は、内ホルダ筒内周面432aと外ホルダ筒先端面431bとに面する。
一対のホルダフランジ433A、433Bは、光ファイバホルダ43を加熱ブロック44に固定するための部位である。ホルダフランジ433A、433Bは、外ホルダ筒外周面431dから、外ホルダ筒部431の直径方向に延びている。ホルダフランジ433Bが延びる方向は、ホルダフランジ433Aが延びる方向と逆向きである。
ホルダフランジ433Aは、フランジ穴433aと、フランジ取付面433bと、フランジ主面433cと、を有する。フランジ穴433aは、貫通穴である。フランジ穴433aは、フランジ取付面433bからフランジ主面433cに至る。フランジ穴433aには、ボルト45Bが挿入される。フランジ穴433aの内径は、ボルト45Bの外径と同じであるか、わずかに大きい。フランジ取付面433bは、加熱ブロック44に接する。フランジ主面433cは、冷却領域S1に面する。ボルト45Bは、フランジ主面433cに形成されたフランジ穴433aの開口から挿入される。つまり、フランジ主面433cには、ボルト45Bの頭部が押し当てられる。一方、フランジ取付面433bからは、ボルト45Bのネジ部が突出する。
ホルダフランジ433Bも、フランジ穴433aと、フランジ取付面433bと、フランジ主面433cと、を有する。ホルダフランジ433Bは、ホルダフランジ433Aとは逆向きに延びているから、一方のフランジ穴433aと他方のフランジ穴433aとの間には、外ホルダ筒部431が位置する。従って、一対のボルト45A、45Bは、外ホルダ筒部431を挟むように取り付けられる。なお、ホルダフランジ433Bは、ホルダフランジ433Aと設けられる位置が異なるだけであるから、個別の部位に関する詳細な説明は省略する。
加熱ブロック44は、光Lの照射を受けて発熱する。加熱ブロック44は、発生した熱を加熱対象物に導く。加熱対象物は、一例として保持部材92である。加熱ブロック44は、熱を良好に移動させるために、熱伝導率の高い材料によって形成される。例えば、加熱ブロック44は、アルミニウムによって形成されてよい。また、加熱ブロック44において発生した熱は、損失を生じることなく保持部材92に導くことが望まれる。損失とは、加熱ブロック44から出てゆく熱のうち、保持部材92に移動しないものが発生することを言う。加熱ブロック44からは、熱伝導及び熱放射によって熱が出ていく。加熱ブロック44を保持部材92に接触させることによって、加熱ブロック44から保持部材92への熱伝導による熱移動を実現できる。
一方、加熱ブロック44のうち保持部材92に接触しない箇所からは、熱放射(熱輻射)によって熱が光(電磁波)として冷却領域S1内に放出されることで、エネルギー損失を生じる場合があり得る。そこで、加熱ブロック44のうち、保持部材92に接触しない面は、放射率が低くされていてもよい。例えば、保持部材92に接触しない面を鏡面加工することにより、放射率を低くすることができる。
加熱ブロック44の形状は、直方体である。加熱ブロック44の形状は、立方体であってもよいし、円柱であってもよい。以下の説明では、加熱ブロック44の形状は、直方体であるとする。加熱ブロック44は、ブロック主面44a(第1主面)と、ブロック熱出力面44b(第2主面)と、を有する。ブロック主面44aは、光ファイバホルダ43が取り付けられる面である。ブロック主面44aには、一対のブロックネジ穴441A、441Bの開口が形成される。
一対のブロックネジ穴441A、441Bには雌ネジが形成されている。この雌ネジには、ボルト45A、45Bのネジ部が螺合される。一対のブロックネジ穴441A、441Bは、貫通穴であってもよいし、有底の止まり穴であってもよい。貫通穴である場合には、一方の開口は、ブロック主面44aに形成され、他方の開口はブロック底面44cに形成される。止まり穴である場合には、開口は、ブロック主面44aのみ形成され、ブロック底面44cには開口が形成されない。一対のブロックネジ穴441A、441Bの軸線は、閉鎖領域S2の軸線と平行である。そして、一対のブロックネジ穴441A、441Bは、閉鎖領域S2を挟むように設けられている。より詳細には、一対のブロックネジ穴441A、441Bは、ファイバ露出領域S22及び光吸収領域S21を挟むように設けられている。
一対のブロックネジ穴441A、441Bは、空隙であるので、熱移動には実質的に寄与しない。つまり、熱経路上にブロックネジ穴441A又はブロックネジ穴441Bが存在する場合と、存在しない場合とでは、熱抵抗に差異が生じることがあり得る。そこで、ブロック熱出力面44bと一対のブロックネジ穴441A、441Bとの位置関係を関連付けることもできる。ブロック熱出力面44bには積極的に熱を移動させたい。従って、光吸収領域S21とブロック熱出力面44bとの間には、一対のブロックネジ穴441A、441Bの何れも設けない。一方、熱出力させないブロック側面44d、44eには、熱の移動を抑制したい。そこで、光吸収領域S21と一方のブロック側面44dとの間には、一方のブロックネジ穴441Aを設けてもよい。そして、光吸収領域S21と他方のブロック側面44eとの間には、他方のブロックネジ穴441Bを設けてもよい。
さらに、ブロック主面44aには、ファイバ露出穴442の開口も形成される。ファイバ露出穴442には、内ホルダ筒部432が配置される。つまり、ファイバ露出穴442は、ファイバ露出領域S22のためのものである。ファイバ露出穴442は、露出穴内周面442aと露出穴底面442bとに囲まれている。露出穴内周面442aは、内ホルダ筒外周面432bと対面する。露出穴内周面442aと内ホルダ筒外周面432bとの間には、わずかな隙間が形成されてもよい。露出穴底面442bは、内ホルダ筒先端面432cと対面する。露出穴底面442bと内ホルダ筒先端面432cとの間には、隙間が設けられている。つまり、露出穴底面442bは、内ホルダ筒先端面432cと接触しない。露出穴底面442bには、光吸収領域S21の開口が形成されている。
光吸収領域S21は、光ファイバ41の光軸41S上に形成されている。光吸収領域S21は、平面視して円形の光吸収面443aに囲まれた光吸収穴443である。光吸収穴443は、ファイバ露出穴442と同軸である。つまり、光吸収穴443の軸線443S及びファイバ露出穴442の軸線は、光ファイバ41の光軸41Sに重複する。光吸収穴443の内径は、ファイバ露出穴442の内径より小さい。光吸収穴443の内径とファイバ露出穴442の内径との差異は、ファイバ露出穴442の露出穴底面442bとして現れる。
光吸収面443aは、光Lの吸収率(放射率)を高めるために凹凸状になっており、例えば、雌ネジ状の凹凸形状が形成されている。換言すれば、光吸収面443aは、光吸収穴443の内周面において、螺旋状に突起が形成されている。なお、光吸収面443aは、凹凸形状が設けられた部分に限定されない。例えば、後述するアルマイト処理などの表面処理が施された部分を光吸収面443aとしてもよい。さらに、凹凸形状であり且つ表面処理が施された部分を光吸収面443aとしてもよい。
雌ネジ状の凹凸形状は、光吸収穴443の開口から底に向かって形成されている。雌ネジ状の凹凸形状は、光吸収穴443の内周面の全面に設けられていてもよい。雌ネジ状の凹凸形状は、光吸収穴443の内周面の一部に設けられていてもよい。図3の例示では、光吸収穴443の底面の近傍における部分には、雌ネジ状の凹凸形状が設けられていない。
雌ネジ状の凹凸形状によれば、光Lの照射を受けることができる面積を増やすことができる。さらに、雌ネジ状の凹凸形状によれば、光吸収面443aの微視的な向きは、光ファイバ41の光軸41Sに対して傾いている。そうすると、光軸41Sに沿った方向の光Lが光吸収面443aに入射したとき、吸収されなかった光Lは、入射方向とは異なる方向に反射される。その結果、光Lが乱反射するとともに、いわゆる光路長が長くなるので、光Lが光吸収面443aに入射する機会を増やすことができる。その結果、光ファイバ41から出射された光Lを良好に吸収させることができる。また、光ファイバ41から出射された光Lの進行方向が変わるので、光ファイバ41から出射された光が再び光ファイバ41に入射する機会を減らすことができる。つまり、戻り光を減らすことができる。この結果、戻り光が光ファイバ41(光出射端412)に再入射することで光ファイバ41が損傷することを抑制できる。なお、凹凸形状は雌ネジ状に限らず、光吸収面443aに形成された壁状部や突出部によって構成されていてもよい。
さらに、光吸収面443aは、光Lの吸収率を高める別の加工がなされている。光Lの吸収率が高いとは、例えば、光吸収面443aの吸収率が反射率よりも高いと定義してよい。例えば、光吸収面443aの吸収率が加熱ブロック44を構成する基材の吸収率よりも大きいと定義してもよい。光の吸収率を高める加工とは、所定の表面処理加工であり、例えば、加熱ブロック44の基材における光Lの吸収率よりも、光吸収面443aにおける光Lの吸収率が高くなるような加工である。表面処理加工とは、例えば、加熱ブロック44の基材にアルミニウムを用いた場合には、黒色アルマイト加工又はメッキ加工である。例えば、黒色アルマイトである場合には、アルミニウムの基材の表面に表面処理層である黒色アルマイト被膜が形成された状態である。ここで、アルミニウム(研磨面)の吸収率は0.05であるのに対して、黒色アルマイトの吸収率は0.95である。したがって、黒色アルマイトの吸収率は、アルミニウムの吸収率よりも大きい。この場合、光吸収面443aの色は黒である。従って、アルミニウムの基材とアルマイト被膜との間の熱抵抗は小さい。そうすると、アルマイト被膜が光の照射を受け、熱を発生させる。そして、アルマイト被膜からアルミニウムの基材に対して、良好に熱を伝えることができる。
表面処理加工は、光吸収穴443の内周面において少なくとも雌ネジ状の凹凸形状が設けられた部分に施される。なお、表面処理加工は、光吸収穴443の内周面における全面、つまり雌ネジ状の凹凸形状が設けられていない部分にも施されてもよいし、光吸収穴443の底面に施されてもよい。表面処理加工は、前述した露出穴底面442bに施されてもよい。表面処理加工は、前述した露出穴内周面442aに施されてもよい。つまり、表面処理加工は、加熱ブロック44において閉鎖領域S2を形成する内周面の全面に施されてもよい。
光吸収穴443の底は、光吸収穴底面443bによって規定されている。光吸収穴底面443bは、光ファイバ41の光出射端412から離れるほど径が小さくなるテーパ形状を有している。例えば、光吸収穴底面443bは、円錐状の斜面である。光吸収穴底面443bは、光ファイバ41の光軸41Sに対して傾いている。このような形状によれば、光吸収穴底面443bに入射した光Lは、入射方向とは異なる方向に反射される。その結果、光Lが乱反射するとともに、光Lの光路長を長くすることができるので、光Lが光吸収面443aに入射する機会を増やすことができる。さらに、光Lが正反射して光ファイバ41へ再び入射することによって光ファイバ41が損傷することを抑制できる。
ここで、図4を参照しながら、光ファイバ41の光出射端412と、光吸収穴443の位置と、光吸収穴443の内径D1と、の関係について説明する。図4に示すように、光出射端412から出射された光Lは、光ファイバ41の開口数(NA)に基づいて広がりながら進行する。光Lの吸収によって熱が生じるという点からすれば、光出射端412から出射された光Lは、すべて光吸収穴443に導かれることが望ましい。例えば、光吸収穴443の開口において、広がった光Lの直径D2が光吸収穴443の内径D1より大きい場合を想定する。この場合には、光Lの一部は、露出穴底面442bに照射されてしまう。一方、図4に示すように、光吸収穴443の開口において、広がった光Lの直径D2が光吸収穴443の内径D1より小さい場合を想定する。この場合には、光Lは、すべて光吸収穴443に導かれる。後者のような状態は、光ファイバ41の開口数(NA)、光出射端412から光吸収穴443の開口までの光軸41Sに沿った距離及び光吸収穴443の内径を所定の関係とすることによって実現できる。
図2に示すように、ブロック熱出力面44bは、保持部材92に熱的に接触する面である。なお、ブロック熱出力面44bと熱的に接触するのは加熱対象物Tのいずれかであってよく、例えば保持部材92に接触する対象物91及び第2冷却ステージ324でもよい。ブロック熱出力面44bは、ブロック主面44aとは異なる面である。図2の例では、ブロック熱出力面44bは、ブロック主面44aに対して直交する面である。なお、ブロック熱出力面44bは、ブロック主面44aに対して平行な面であってもよい。つまり、ブロック熱出力面44bは、後述するブロック底面44cであってもよい。
加熱ブロック44は、ブロック底面44cと、ブロック側面44d、44eと、ブロック背面44f(図2参照)と、をさらに有する。ブロック底面44cは、ブロック主面44aに対して平行な面である。ブロック底面44cは、熱出力面として用いられることもあり得る。ブロック側面44d、44eは、ブロック熱出力面44bに対して直交する面である。ブロック背面44fは、ブロック熱出力面44bに対して対向するとともに平行な面である。ブロック側面44d、44e及びブロック背面44fは、熱出力面として用いられない。従って、ブロック側面44d、44e及びブロック背面44fは、放射率を小さくするために鏡面加工が施されていてもよい。ブロック熱出力面44b、ブロック側面44d、44e及びブロック背面44fは、加熱ブロック44を形成する4つの側面である。これらは、ブロック固定穴444A、444Bによって区別することができる。
一対のブロック固定穴444A、444Bは、加熱ブロック44を保持部材92に固定するためのボルト45C、45Dを挿入するためのものである。一対のブロック固定穴444A、444Bは、貫通穴である。一対のブロック固定穴444A、444Bは、ブロック背面44fからブロック熱出力面44bに至る。つまり、一対のブロック固定穴444A、444Bの開口が形成されている一方の面がブロック熱出力面44bである。一対のブロック固定穴444A、444Bの開口が形成されている他方の面がブロック背面44fである。換言すると、ブロック側面44d、44eには、一対のブロック固定穴444A、444Bの開口が形成されていない。一対のブロック固定穴444A、444Bは、閉鎖領域S2を挟むように設けられている。より詳細には、一対のブロック固定穴444A、444Bは、ファイバ露出領域S22を挟むように設けられている。
<加熱ユニットを備えた冷凍システムの動作>
冷凍システム1は、例えば次のような動作が可能である。まず、冷凍機31を駆動することによって、第2冷却ステージ324を所定の温度(例えば2ケルビン)まで冷却する。次に、冷凍機31を停止する。次に、レーザ光源LSからレーザ光を出射させる。レーザ光は、光Lとして、光照射部90によって加熱ユニット4に導かれる。光Lの照射を受けた加熱ブロック44は、発熱する。加熱ブロック44が発生した熱は、ブロック熱出力面44bを介して、保持部材92(加熱対象物T)へ移動する。保持部材92(加熱対象物T)の温度が所定の温度(例えば、室温)まで昇温したことが確認された後に、レーザ光(光L)の出射を停止する。
<作用効果>
冷凍システム1は、対象物91を収容するとともに冷却を行う冷却領域S1を形成する真空チャンバ2と、冷却領域S1に収容された対象物91を冷却する冷却ユニット3と、冷却領域S1に配置されると共に熱を発生する加熱ユニット4と、を備える。加熱ユニット4は、真空チャンバ2の外部から与えられた光を導く光ファイバ41を含む光照射部90と、冷却領域S1に配置され、光ファイバ41から出射された光Lを受けることによって発熱する加熱ブロック44と、を有する。加熱ブロック44は、冷却領域S1から隔離されるように構成された閉鎖領域S2を含む。光照射部90は、光Lを閉鎖領域S2に照射する。
この冷凍システム1は、真空チャンバ2の内部に配置される加熱ブロック44を備えている。加熱ブロック44は、光Lの照射を受けて発熱する。加熱ブロック44によって、真空チャンバ2の内部に配置されている加熱対象物Tを積極的に昇温させることができる。従って、真空チャンバ2の内部に配置された部材の温度を速やかに上昇させることが可能である。その結果、真空チャンバ2を開放するまでの時間を短縮することができる。
つまり、冷凍システム1によれば、冷凍システム1のメンテナンスを実施するときに行われる真空チャンバ2の内部の昇温の速度を高めることができる。さらに、真空チャンバ2の内部に配置された物体には、ガスが吸着することがある。加熱ユニット4の加熱によって、吸着したガスを速やかにガス化することもできる。また、光ファイバ41を採用することによって、熱伝導によって真空チャンバ2の内部に流入する熱量を低減することができる。その結果、真空チャンバ2の内部に設ける電気的接続用のケーブルを増やすことも可能である。そのうえ、冷凍システム1は、冷凍機31の冷却性能評価を行うこともできる。冷却性能評価について、後述する実験例1でも説明する。
冷凍システム1の閉鎖領域S2は、加熱ブロック44に固定された蓋部Cによって冷却領域S1から隔離され、蓋部Cは光照射部90を含んでもよい。この構成によれば、蓋部Cによって閉鎖領域S2を確実に冷却領域S1から隔離して、光のエネルギを熱のエネルギに効率よく変換できるとともに、光照射部90が蓋部Cの少なくとも一部を兼ねることで、加熱ユニット4を小型化することができる。
冷凍システム1の閉鎖領域S2は、光Lが照射される光吸収領域S21を含む。光吸収領域S21は、加熱ブロック44の基材よりも光Lの吸収率が高い光吸収面443aを有してもよい。この構成によれば、光Lのエネルギを熱のエネルギに効率よく変換できる。
冷凍システム1の光吸収領域S21は、筒状である。光吸収面443aは、光吸収領域S21を囲む内周壁面である。この構成によれば、光ファイバ41から出射された光Lを効率よく光吸収面443aに照射しやすくなる。
冷凍システム1の光吸収面443aは、凹凸状であってもよい。この構成によれば、光吸収面443aの表面積を大きくし、光Lのエネルギを熱のエネルギにより効率よく変換できる。
冷凍システム1における光吸収領域S21の底は、光吸収穴底面443bによって規定される。光吸収穴底面443bは、テーパ形状を有している。この構成によれば、光Lの進行方向を変化させることができるので、光が光吸収面443aに吸収される機会を増やすことができる。
冷凍システム1の光吸収面443aは、光Lの吸収率が光Lの反射率よりも大きい。この構成によれば、光Lのエネルギを熱のエネルギにさらに効率よく変換できる。
冷凍システム1の閉鎖領域S2は、光ファイバ41の光出射端412が配置されるファイバ露出領域S22を含む。光ファイバ41の光軸41Sに交差するファイバ露出領域S22の断面の面積は、光吸収領域S21の光軸に交差する断面の面積よりも大きい。この構成によれば、光ファイバ41へ再び入射する戻り光の発生を抑制できる。
光照射部90は、光Lを導光する光ファイバ41と、光ファイバ41を保持すると共に、光ファイバ41を加熱ブロック44に取り付ける光ファイバホルダ43とをさらに備えてもよい。この構成によれば、加熱ブロック44に対する光ファイバ41の位置を保持することができ、加熱ブロック44に対して安定した光照射を行うことができる。
冷凍システム1における加熱ブロックの基材の熱伝導率は、光ファイバホルダ43の基材の熱伝導率よりも大きい。この構成によれば、対象物91へ熱を良好に提供することができる。
冷凍システム1の加熱ブロック44は、ブロック主面44aと、ブロック熱出力面44bと、を有する。ブロック主面44aには、光照射部90が配置される。ブロック熱出力面44bは、対象物91が取り付けられた保持部材92に熱的に接触する。この構成によれば、加熱ブロック44から保持部材92を介して対象物91へ熱を良好に提供することができる。
冷凍システム1の対象物91は、入射した光に応じる信号を出力する光センサを含む。この構成によれば、光センサを備えた冷凍システム1を得ることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。
変形例1~4は、光ファイバ41を加熱ブロック44に取り付けるいくつかの構造を例示する。
図5(a)は、変形例1の冷凍システム1Aが備える加熱ユニット4Aを示す。加熱ユニット4Aは、フェルール42と、光ファイバホルダ43と、加熱ブロック44と、光ファイバコネクタ46と、を有する。変形例1の加熱ユニット4Aは、光ファイバコネクタ46を有する点で、実施形態の加熱ユニット4と相違する。光ファイバコネクタ46は、光ファイバ41の光出射端412の側を保持する。光ファイバコネクタ46は、光ファイバホルダ43の外ホルダ筒部431に差し込まれる。そして、光ファイバホルダ43は、ボルト45A、45Bなどの締結部材を用いて加熱ブロック44に固定される。
図5(b)は、変形例2の冷凍システム1Bが備える加熱ユニット4Bを示す。変形例2の加熱ユニット4Bは、構成部品としては変形例1の加熱ユニット4Aと同じである。つまり、加熱ユニット4Bは、フェルール42と、光ファイバホルダ43と、加熱ブロック44と、光ファイバコネクタ46と、を有する。その一方、変形例2の加熱ユニット4Bは、加熱ブロック44に対する光ファイバ41の位置が変形例1の加熱ユニット4Aと相違する。具体的には、変形例1の加熱ユニット4Aでは、光出射端412は、外ホルダ筒先端面431bから突出していた。つまり、光ファイバ41が光ファイバホルダ43より突出していた。従って、変形例1では、光ファイバ41の光出射端412は、加熱ブロック44の内部に差し込まれていた。一方、変形例2の加熱ユニット4Bでは、光出射端412は、外ホルダ筒先端面431bから突出しない。つまり、光ファイバ41が光ファイバホルダ43より突出しない。従って、変形例2では、光ファイバ41の光出射端412は、外ホルダ筒内周面431aに囲まれた貫通穴の内部に配置される。
図6(a)は、変形例3の冷凍システム1Cが備える加熱ユニット4Cを示す。加熱ユニット4Cは、光ファイバコネクタ46と、加熱ブロック44と、を有する。変形例3の加熱ユニット4Cは、光ファイバコネクタ46を有する点で、実施形態の加熱ユニット4と相違する。さらに、変形例3の加熱ユニット4Cは、光ファイバホルダ43を備えていない点で、実施形態の加熱ユニット4と相違する。変形例3の場合には、光ファイバ41を保持した光ファイバコネクタ46が、加熱ブロック44に対して直接に固定される。光ファイバコネクタ46を加熱ブロック44に固定するための構成には、特に制限はない。
図6(b)は、変形例4の冷凍システム1Dが備える加熱ユニット4Dを示す。加熱ユニット4Dは、加熱ブロック44を有する。変形例4の加熱ユニット4Dは、光ファイバホルダ43を備えていない点で、実施形態の加熱ユニット4と相違する。さらに、変形例4の加熱ユニット4Dは、光ファイバコネクタ46も備えていない。変形例4の加熱ユニット4Dでは、光ファイバ41は加熱ブロック44に対して直接に固定される。例えば、樹脂製の蓋部材47によって光ファイバ41を保持する構成としてもよい。
実施形態の説明において、対象物91が加熱ユニット4から見えない場所に配置されていることを説明した。これにより、仮に加熱ユニット4から光Lが漏れ出てしまうようなことがあっても、漏れ出た光が例えば光センサである対象物91に入射してしまうことによる悪影響(例えば光センサの感度劣化等)を抑制することができる。変形例5~10は、対象物91が加熱ユニット4から見えない場所に配置されている構成をいくつか例示する。
図7(a)は、変形例5の冷凍システム1Eにおける対象物91と加熱ユニット4との配置を示す。図7(a)に示すように、対象物91は、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。加熱ユニット4は、第2冷却ステージ324の下面324b(裏面)に配置される。
図7(b)は、変形例6の冷凍システム1Fにおける対象物91と加熱ユニット4との配置を示す。図7(b)に示すように、対象物91は、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。加熱ユニット4は、第2冷却ステージ324の外周面324cに配置される。
図7(c)は、変形例7の冷凍システム1Gにおける対象物91と加熱ユニット4との配置を示す。図7(c)に示すように、対象物91は、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。加熱ユニット4も、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。さらに、対象物91と加熱ユニット4との間は、これらを隔てる仕切り94が設けられる。
図8(a)は、変形例8の冷凍システム1Hにおける対象物91と加熱ユニット4との配置を示す。図8(a)に示すように、対象物91は、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。加熱ユニット4も、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。さらに、対象物91を収容する対象物ケース95が、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。なお、加熱ユニット4を収容するケースは配置しない。
図8(b)は、変形例9の冷凍システム1Kにおける対象物91と加熱ユニット4との配置を示す。図8(b)に示すように、対象物91は、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。加熱ユニット4も、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。さらに、加熱ユニット4を収容するユニットケース96が、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。なお、対象物91を収容するケースは配置しない。
図8(c)は、変形例10の冷凍システム1Mにおける対象物91と加熱ユニット4との配置を示す。図8(c)に示すように、対象物91は、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。加熱ユニット4も、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。さらに、加熱ユニット4を収容するユニットケース96が、第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。そのうえ、対象物91を収容する対象物ケース95も第2冷却ステージ324の上面324aに配置される。
<変形例11>
図8(d)は、変形例11の冷凍システム1Nにおける対象物91と加熱ユニット4との配置を示す。図8(d)に示すように、対象物91が加熱ユニット4から見えない場所に配置されている構成を採用しないことも可能である。第2冷却ステージ324の上面324aに対象物91を配置すると共に加熱ユニット4を配置する。そして、対象物91と加熱ユニット4との間には、これらを隔てる如何なる部材も配置されない。このような配置を、「対象物91は、加熱ユニット4から見える場所に配置されている」という。
<変形例12>
図9(a)は、変形例12の冷凍システム1Pにおける加熱ブロック44Pを示す。実施形態の加熱ユニット4では、光の吸収を高めるための加工は、閉鎖領域S2を囲む内周面などに施されていた。つまり、加熱ブロック44のブロック主面44a、ブロック熱出力面44b、ブロック底面44c、ブロック背面44f及びブロック側面44d、44eには、黒色アルマイトといった表面処理層は設けられていなかった。図9(a)に示すように、変形例12の加熱ブロック44Pの表面処理層は、加熱ブロック44のブロック主面44a、ブロック熱出力面44b、ブロック底面44c、ブロック背面44f及びブロック側面44d、44eに設けられてもよい。なお、図9(a)では、加熱ブロック44Pの一部の部品の図示を省略している。
実施形態の加熱ユニット4では、光ファイバ41の光軸41Sは、光吸収穴443(光吸収領域S21)の軸線443Sと重複していた。これらの軸の関係は、重複に限定されない。図9(b)は、変形例13の冷凍システム1Qが備える加熱ユニット4Qを示す。図9(b)に示すように、変形例13では、光ファイバ41の光軸41Sは、光吸収穴443(光吸収領域S21)の軸線443Sに対して平行である。しかし、光ファイバ41の光軸41Sは、光吸収穴443(光吸収領域S21)の軸線443Sと重複しない。図9(c)は、変形例14の冷凍システム1Rが備える加熱ユニット4Rを示す。図9(c)に示すように、変形例14では、光ファイバ41の光軸41Sは、光吸収穴443(光吸収領域S21)の軸線443Sに対して傾いている。
<その他の変形例>
実施形態では、加熱ユニット4に光を導く光ファイバ41は、1本であった。図10(a)に示すように加熱ユニット4には、2本の光ファイバ41f、41sが接続されてもよい。さらに、加熱ユニット4に光を導く光ファイバ41は、2本より多くてもよい。
実施形態では、第2冷却ステージ324にのみ加熱ユニット4を取り付けた。冷凍システム1が備える加熱ユニット4の数は、複数台であってもよい。例えば、図10(b)に示すように、冷凍システム1は、第2冷却ステージ324に取り付ける加熱ユニット4Aに加えて、さらに、第1冷却ステージ322に取り付ける加熱ユニット4Bを備えてもよい。加熱ユニット4Aは、光ファイバ41Aを含む。加熱ユニット4Bは、光ファイバ41Bを含む。図10(c)に示すように、冷凍システム1は、第2冷却ステージ324に取り付ける加熱ユニット4Aに加えて、さらに、第2コラム323に取り付ける加熱ユニット4Cを備えてもよい。加熱ユニット4Cは、光ファイバ41Cを含む。図11(a)に示すように、冷凍システム1は、第2冷却ステージ324に取り付ける加熱ユニット4Aに加えて、第1コラム321に取り付ける加熱ユニット4Dを備えてもよい。加熱ユニット4Dは、光ファイバ41Dを含む。図11(b)に示すように、冷凍システム1は、第2冷却ステージ324に取り付ける加熱ユニット4Aに加えて、第2コラム323に取り付ける加熱ユニット4Cと、第1コラム321に取り付ける加熱ユニット4Dと、を備えてもよい。
実施形態では、加熱ブロック44は、保持部材92に対して直接に接触させていた。図12に示すように、加熱ブロック44は、保持部材92に対して何らかの部材を挟んで固定してもよい。例えば、比較的柔らかい金属(インジウム等)の熱伝導部材97を介して加熱ブロック44と保持部材92とを接続することによって、加熱ブロック44と熱伝導部材97の接触面積が増加すると共に、熱伝導部材97と保持部材92との接触面積が増加する。つまり、接触面積の増加によって、加熱ブロック44から保持部材92への熱抵抗が下がるので、加熱ブロック44から保持部材92へ良好に熱を移動させることができる。
<実験例1>
実験例1では、加熱ユニット4の加熱能力を評価した。具体的には、実験例1では、加熱ユニット4の動作によって対象物の温度を高めることができることを確認した。図13(a)は、光出力と内部温度との関係を示すグラフである。横軸は、加熱のために提供される光の出力を示す。つまり、加熱ユニット4に照射される光の光出力を示す。縦軸は、各光出力において光照射を開始してから温度平衡に達した時点での真空チャンバ2の内部温度を示す。実験例1では、内部温度は、第2冷却ステージ324の温度である。そして、加熱ユニット4は、第2冷却ステージ324に取り付けた。つまり、実験例1における対象物は、第2冷却ステージ324とした。グラフG13aを参照すると、光出力の増大に伴って、内部温度も高まることが確認できた。つまり、投入した光のエネルギが増大すると、加熱ユニット4が発生する熱エネルギも増加する。熱エネルギの増加に伴って、対象物である第2冷却ステージ324の温度も上昇していることがわかった。また、光出力と内部温度との関係は、おおよそ比例するものであった。
このような特性を有する加熱ユニット4を備えた冷凍システム1は、冷凍機31の冷却能力の評価も可能である。つまり、レーザ光の出力を制御することによって、真空チャンバ2の内部に供給する熱量を制御できる。そして、単位時間あたりに所定量の熱量が真空チャンバ2の内部に供給される状態において、冷凍機31に供給される当該熱量と等しいだけの熱量を奪う設定とする。冷凍機31が正常に動作している場合、与えられる熱量と奪われる熱量とが等しくなるので、真空チャンバ2の内部に配置された対象物の温度は変化しないことになる。逆に、冷凍機31が正常に動作していない場合、つまり、冷凍機31の冷却機能が低下している場合には、与えられる熱量と奪われる熱量とが釣り合わなくなるので、真空チャンバ2の内部に配置された対象物の温度が上昇することになる。このような試験によって、冷凍機31が正常に動作しているか否かの検査を行うこともできる。
<実験例2、3>
実験例2、3では、冷凍機31の運転を停止したときから真空チャンバ2を開放できる温度まで上昇するまでの時間を確認した。真空チャンバ2を開放できる温度として、室温を設定した。実験例2では、比較例として加熱ユニット4による加熱を行わないことを条件とした。実験例3では、加熱ユニット4による加熱を行うことを条件とした。図13(b)は、内部温度の時間変化を示す。横軸は、冷凍機31の運転を停止したタイミングから経過した時間を示す。縦軸は、内部温度を示す。実験例2、3では、第1冷却ステージ322と第2冷却ステージ324とを対象物とした。つまり、実験例3では、第1冷却ステージ322に加熱ユニット4を取り付けると共に、第2冷却ステージ324にも加熱ユニット4を取り付けた。さらに、加熱ユニット4に提供する光の出力は、いずれも最大9Wとした。
図13(b)において、グラフG13b、G13cは、実験例2の結果を示す。グラフG13bは、第1冷却ステージ322の温度を示す。グラフG13cによれば、第1冷却ステージ322の室温までの上昇に要した時間は、12時間ほどであった。グラフG13cは、第2冷却ステージ324の温度を示す。グラフG13cによれば、第2冷却ステージ324の温度室温までの上昇に要した時間は、15時間ほどであった。つまり、加熱ユニット4を用いない場合には、冷凍機31の運転を停止したときから15時間ほどは、真空チャンバ2を開放することができないことがわかった。
図13(b)において、グラフG13d、G13eは、実験例3の結果を示す。グラフG13dは、第1冷却ステージ322の温度を示す。グラフG13dによれば、第1冷却ステージ322の室温までの上昇に要した時間は、6時間ほどであった。加熱ユニット4を用いない場合には、12時間ほどを要していた。従って、第1冷却ステージ322の室温までの上昇に要した時間は、加熱ユニット4の使用によって、6時間ほど短縮できることがわかった。グラフG13eは、第2冷却ステージ324の温度を示す。グラフG13eによれば、第2冷却ステージ324の室温までの上昇に要した時間も、6時間ほどであった。加熱ユニット4を用いない場合には、15時間ほどを要していた。従って、第2冷却ステージ324の室温までの上昇に要した時間は、加熱ユニット4の使用によって、9時間ほど短縮できることがわかった。つまり、加熱ユニット4を用いた場合には、冷凍機31の運転を停止したときから6時間ほどで真空チャンバ2を開放することができることがわかった。加熱ユニット4を用いない場合と比較すると、冷凍機31を停止してからの待機時間を9時間ほど短縮できることがわかった。
1…冷凍システム、1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1K,1M,1N,1P,1Q,1R…冷凍システム、2…真空チャンバ、21…天板部、22…円筒部、23…チャンバフランジ、24…導出入部、3…冷却ユニット、31…冷凍機、32…支持台、4,4A,4B,4C,4D,4Q,4R…加熱ユニット、41,41f,41s…光ファイバ、41S…光軸、42…フェルール、43…光ファイバホルダ、44…加熱ブロック、44P…加熱ブロック、44a…ブロック主面(第1主面)、44b…ブロック熱出力面(第2主面)、45A,45B,45C,45D…ボルト、46…光ファイバコネクタ、47…蓋部材、411…光入射端、412…光出射端、431…外ホルダ筒部、432…内ホルダ筒部、433A,433B…ホルダフランジ、433B…ホルダフランジ、441A…ブロックネジ穴、441A、441B…ブロックネジ穴、441B…ブロックネジ穴、442…ファイバ露出穴、443…光吸収穴、443S…軸線、443b…光吸収穴底面、444A、444B…ブロック固定穴、91…対象物、92…保持部材、LS…レーザ光源、94…仕切り、95…対象物ケース、96…ユニットケース、97…熱伝導部材、921…保持部材ベース、922…保持部材起立部、S1…冷却領域、S2…閉鎖領域、S21…光吸収領域、S22…ファイバ露出領域、L…光。

Claims (14)

  1. 対象物を収容するとともに冷却を行う冷却領域を形成するチャンバと、
    前記冷却領域に収容された前記対象物を冷却する冷却ユニットと、
    前記冷却領域に配置されると共に熱を発生する加熱ユニットと、を備え、
    前記加熱ユニットは、
    前記冷却領域に配置され、光を受けることによって発熱する加熱ブロックと、
    前記加熱ブロックに前記光を照射する光照射部と、を有し、
    前記加熱ブロックは、前記冷却領域から隔離された閉鎖領域を含み、
    前記光照射部は、前記光を前記閉鎖領域に照射する、冷凍システム。
  2. 前記閉鎖領域は、前記加熱ブロックに固定された蓋部によって前記冷却領域から隔離され、
    前記蓋部は光照射部を含む、請求項1に記載の冷凍システム。
  3. 前記閉鎖領域は、前記光が照射される光吸収領域を含み、
    前記光吸収領域は、前記加熱ブロックの基材よりも前記光の吸収率が高い光吸収面を有する、請求項1または2に記載の冷凍システム。
  4. 前記光吸収領域は、筒状であり、
    前記光吸収面は、前記光吸収領域を囲む内周壁面である、請求項3に記載の冷凍システム。
  5. 前記光吸収面は、凹凸状である、請求項4に記載の冷凍システム。
  6. 前記光吸収領域の底は、光吸収穴底面によって規定され、
    前記光吸収穴底面は、テーパ形状を有している、請求項3~5の何れか一項に記載の冷凍システム。
  7. 前記閉鎖領域は、前記光照射部の光出射端が配置される光出射端露出領域を含み、
    前記光照射部の光軸に交差する前記光出射端露出領域の断面の面積は、前記光吸収領域の前記光軸に交差する断面の面積よりも大きい、請求項3~6の何れか一項に記載の冷凍システム。
  8. 前記光照射部は、前記光を導光する光ファイバと、前記光ファイバを保持すると共に、前記光ファイバを前記加熱ブロックに取り付ける光ファイバホルダとをさらに備える、請求項1~7の何れか一項に記載の冷凍システム。
  9. 前記加熱ブロックの基材の熱伝導率は、前記光ファイバホルダの基材の熱伝導率よりも大きい、請求項8に記載の冷凍システム。
  10. 前記加熱ブロックは、第1主面と、第1主面と交差する第2主面と、を有し、
    前記第1主面には、前記光照射部が配置され、
    前記第2主面は、対象物に熱的に接触する、請求項1~9の何れか一項に記載の冷凍システム。
  11. 前記第2主面と前記対象物との間には、熱伝導部材が挟み込まれている、請求項10に記載の冷凍システム。
  12. 前記冷却ユニットは、冷凍機と、前記冷凍機に連結されると共に前記冷却領域に配置された支持台と、を有し、
    前記支持台は、前記対象物が配置されるステージと、前記ステージを支持するコラムと、を含み、
    前記加熱ユニットは、前記コラムに取り付けられる、請求項1~11の何れか一項に記載の冷凍システム。
  13. 前記冷却ユニットは、冷凍機と、前記冷凍機に連結されると共に前記冷却領域に配置された支持台と、を有し、
    前記支持台は、前記対象物が配置されるステージと、前記ステージを支持するコラムと、を含み、
    前記加熱ユニットは、前記ステージに取り付けられる、請求項1~12の何れか一項に記載の冷凍システム。
  14. 前記対象物は、入射した光に応じる信号を出力する光センサを含む、請求項1~13の何れか一項に記載の冷凍システム。
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