JP2002261037A - ランプ、ランプを用いた熱処理装置 - Google Patents

ランプ、ランプを用いた熱処理装置

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JP2002261037A JP2001058266A JP2001058266A JP2002261037A JP 2002261037 A JP2002261037 A JP 2002261037A JP 2001058266 A JP2001058266 A JP 2001058266A JP 2001058266 A JP2001058266 A JP 2001058266A JP 2002261037 A JP2002261037 A JP 2002261037A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被処理体の急速昇温を可能にす
ると共に経済性に優れたランプ、ランプを用いた熱処理
装置を提供する。 【解決手段】 本発明の一側面としてのランプは、被処
理体に所定の熱処理を施すために発光する発光部と、前
記発光部から射出される光を前記被処理体に反射するリ
フレクタとを有するランプであって、前記発光部及び前
記リフレクタは前記ランプを支持及び冷却するランプ保
持部に着脱可能に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶基板、ガラ
ス基板などの被処理体を加熱処理する加熱装置及び熱処
理装置に関する。本発明は、例えば、メモリやICなど
の半導体装置の製造に適した急速熱処理(RTP:Ra
pid Thermal Processing)装置に
好適である。ここで、RTPは、急速熱アニーリング
(RTA)、急速クリーニング(RTC)、急速熱化学
気相成長(RTCVD)、急速熱酸化(RTO)、及び
急速熱窒化(RTN)などを含む技術である。
【0003】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路を製造するため
には、半導体ウェハ等のシリコン基板に対して成膜処
理、アニール処理、酸化拡散処理、スパッタ処理、エッ
チング処理、窒化処理等の各種の熱処理が複数回に亘っ
て繰り返される。
【0004】半導体製造処理の歩留まりと品質を向上さ
せるため等の目的から急速に被処理体の温度を上昇及び
下降させるRTP技術が注目されている。従来のRTP
装置は、典型的に、被処理体(例えば、半導体ウェハ、
フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、光
ディスク用基板)を収納する枚葉式チャンバ(処理室)
と、処理室に配置された石英ウインドウと、石英ウイン
ドウの外部上部又は上下部に配置された加熱用リフレク
タ付きランプ(例えば、ハロゲンランプ)とを有してい
る。
【0005】石英ウインドウは、板状に構成されたり、
被処理体を内部に収納可能な管状に構成されたりする。
処理室が真空ポンプにより排気されて内部が減圧環境に
維持される場合には、石英ウインドウは数10mm(例
えば、30乃至40mm)の肉厚を有して減圧と大気と
の差圧を維持する。石英ウインドウは、温度が上昇する
と熱応力により処理空間に向かって湾曲する傾向がある
ので予め処理空間から離れるように湾曲状に加工される
場合もある。
【0006】ハロゲンランプは、被処理体を均一に加熱
するために複数個配列され、リフレクタによって、ハロ
ゲンランプからの赤外線を一様に被処理体に向かって放
射する。処理室は、典型的に、その側壁において被処理
体を導出入するゲートバルブに接続され、また、その側
壁又はその石英管において熱処理に使用される処理ガス
を導入するガス供給ノズルと接続される。
【0007】被処理体の温度は処理の品質(例えば、成
膜処理における膜厚など)に影響を与えるために正確に
把握される必要があり、高速昇温及び高速冷却を達成す
るために被処理体の温度を測定する温度測定装置が処理
室に設けられる。温度測定装置は熱電対によって構成さ
れてもよいが、被処理体と接触させねばならないことか
ら被処理体が熱電対を構成する金属によって汚染される
おそれがある。そこで、被処理体の裏面から放射される
赤外線強度を検出し、その放射強度を以下の数式1に示
す式に則って被処理体の放射率εを求めて温度換算する
ことによって被処理体の温度を算出するパイロメータが
温度測定装置として従来から提案されている。
【0008】
【数1】 ここで、EBB(T)は温度Tの黒体からの放射強度、E
m(T)は温度Tの被処理体から測定された放射強度、
εは被処理体の放射率である。
【0009】動作においては、被処理体はゲートバルブ
から処理室に導入されて、ホルダーにその周辺が支持さ
れる。熱処理時には、ガス供給ノズルより、窒素ガスや
酸素ガス等の処理ガスが導入さる。一方、ハロゲンラン
プから照射される赤外線は被処理体に吸収されて被処理
体の温度は上昇する。ハロゲンランプの出力は温度測定
装置の測定結果に基づいてフィードバック制御される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年のRTPは被処理
体の高品質処理とスループットの向上から急速昇温の要
請がますます高まっている。例えば、温度上昇を現在の
90℃/secから250℃/secにするなどであ
る。しかし、被処理体(例えば、シリコン基板)が載置
されるサポートリングは、通常、耐熱性に優れたセラミ
ックス(例えば、SiC)から構成されるが、両者の間
には熱容量の相違から温度上昇が異なる。このため、被
処理体は中心温度よりもサポートリングに接触する周辺
温度の温度上昇が低く、被処理体全面に亘る一様な急速
昇温が困難であるという問題があった。これを解決する
一手段として、本発明者は、被処理体の中心よりも被処
理体の周辺部分を大きなパワーで加熱することを検討し
た。しかし、高出力ランプは低出力ランプよりも短命に
なる。また、同様に、ランプに設けられたリフレクタも
大きなパワーで加熱することにより劣化する。よって、
高出力ランプ用リフレクタは低出力ランプ用リフレクタ
よりも短命になる。この結果、寿命切れとなったランプ
ハウス周辺のランプを交換するために、未だ使用可能な
ランプハウス中央のランプ(及びリフレクタ)をも含め
たランプハウスを一体的に交換しなければならなくな
り、不経済である。
【0011】そこで、このような課題を解決する新規か
つ有用なランプ、ランプを用いた熱処理装置を提供する
ことを本発明の概括的目的とする。
【0012】より特定的には、被処理体の急速昇温を可
能にすると共に経済性に優れたランプ、ランプを用いた
熱処理装置を提供することを本発明の例示的目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本発明
の一側面としてのランプは、被処理体に所定の熱処理を
施すために発光する発光部と、前記発光部から射出され
る光を前記被処理体に反射するリフレクタとを有するラ
ンプであって、前記発光部及び前記リフレクタは前記ラ
ンプを支持及び冷却するランプ保持部に着脱可能に取り
付けられる。かかるランプは一の発光部及びリフレクタ
に関しランプ保持部からの着脱が可能である。従って、
例えば、劣化した発光部及びリフレクタだけを容易に交
換することが可能である。発光部及びリフレクタを交換
する際に未だ使用可能な発光部及びリフレクタを含むラ
ンプ保持部全体を交換する必要がなく経済的であるとと
もに、交換作業は発光部及びリフレクタについて独立し
て交換可能であるために煩雑ではない。また、前記リフ
レクタは前記発光部から分離可能に前記保持部に設けら
れてもよい。即ち、かかるランプは、リフレクタ及び発
光部はランプ保持部に対して単一又は組み合わせにおて
い交換されてもよい。なお、リフレクタは半球、半楕円
球、又は円錐形状を有してよい。かかるリフレクタはリ
フレクタにおける光の反射回数を抑えることができ、被
処理体に到達するまでのエネルギーの損失が少ない。ま
た、かかるリフレクタは赤外線及び可視光を反射可能で
あって、被処理体に可視及び赤外光を反射する。例え
ば、リフレクタがアルミニウムより構成されるなら、か
かるリフレクタの反射面にニッケル、金、又は、ニッケ
ル、金、ロジウム、金の順にコーティングをするで可能
となる。
【0014】また、本発明の別の側面としての熱処理装
置は、被処理体に所定の熱処理を行う熱処理装置であっ
て、前記被処理体に所定の熱処理を施すために発光する
発光部と、前記発光部から射出された光を前記被処理体
に反射するリフレクタと、前記発光部及び前記リフレク
タを着脱可能に支持及び冷却するランプ保持部とを有す
る。かかる熱処理装置は、上述したランプを有し同様の
作用を奏する。更に、当該熱処理装置は、発光部及びリ
フレクタを冷却する第1の冷却部と、当該は後部に接続
し電力を供給される電極部を冷却する第2の冷却部を有
してもよい。かかる冷却部は発光部及びリフレクタ、電
極部を異なる冷却部で冷却可能である。よって、かかる
第1の冷却部及び第2の冷却部は各々を最適な温度で冷
却することができ、発光部及びリフレクタ又は電極部の
劣化を防止しする。また、かかる熱処理装置はランプの
発光部の被処理体に対応する場所によって電極部に供給
される電力を変えてもよい。例えば、被処理体の中心部
に対応する発光部に接続する電極部に対し、被処理体の
周縁部(温度が上昇し難い部分)に対応する発光部に接
続する電極部に電力を多く供給することが可能である。
なお、かかる構成において高出力の発光部及びリフレク
タは低出力の発光部及びリフレクタより短命となるが、
当該熱処理装置は発光部及びリフレクタに関しランプ保
持部からの着脱が可能である。この結果、劣化した発光
部及びリフレクタのみ交換可能である。
【0015】本発明の他の目的及び更なる特徴は以下添
付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明
らかにされるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の例示的な熱処理装置100について説明する。な
お、各図において同一の参照符号は同一部材を表してい
る。また、同一の参照番号に大文字のアルファベットを
付したものはアルファベットのない参照番号の変形例で
あり、特に断らない限り、アルファベットのない参照番
号は大文字のアルファベットを付した参照番号を総括す
るものとする。ここで、図1は、本発明の例示的一態様
としての熱処理装置100の概略断面図である。図1に
示すように、熱処理装置100は、処理室(プロセスチ
ャンバー)110と、石英ウインドウ120と、加熱部
140と、サポートリング150と、ベアリング160
と、永久磁石170と、ガス導入部180と、排気部1
90と、放射温度計200と、制御部300とを有す
る。
【0017】処理室110は、例えば、ステンレススチ
ールやアルミニウム等により成形され、ウインドウ12
0と接続している。処理室110は、その円筒形の側壁
112とウインドウ120とにより被処理体Wに熱処理
を施すための処理空間を画定している。処理空間には、
半導体ウェハなどの被処理体Wを載置するサポートリン
グ150と、サポートリング150に接続された支持部
152が配置されている。これらの部材は被処理体Wの
回転機構において説明する。また、側壁112には、ガ
ス導入部180及び排気部190が接続されている。処
理空間は排気部190によって所定の減圧環境に維持さ
れる。被処理体Wを導入及び導出するためのゲートバル
ブは図1においては省略されている。
【0018】処理室110の底部114は冷却管116
a及び116b(以下、単に「116」という。)に接
続されており冷却プレートとして機能する。必要があれ
ば、冷却プレート114は温度制御機能を有してもよ
い。温度制御機構は、例えば、制御部300と、温度セ
ンサと、ヒータとを有し、水道などの水源から冷却水を
供給される。冷却水の代わりに他の種類の冷媒(アルコ
ール、ガルデン、フロン等)を使用してもよい。温度セ
ンサは、PTCサーミスタ、赤外線センサ、熱電対など
周知のセンサを使用することができる。ヒータは、例え
ば、冷却管116の周りに巻かれたヒータ線などとして
から構成される。ヒータ線に流れる電流の大きさを制御
することによって冷却管116を流れる水温を調節する
ことができる。
【0019】ウインドウ120は処理室110に気密的
に取り付けられるとともに、後述するランプ130と被
処理体Wの間に配置される。ウインドウ120はランプ
130からの熱放射光を透過しかかる熱放射光を被処理
体Wに照射可能にすると共に、処理室110内の減圧環
境と大気との差圧を維持する。ウインドウ120は、半
径約400mm、厚さ約30乃至40mmの円筒形石英
プレートである。
【0020】なお、本実施例においてウインドウ120
は石英より形成されたプレートを使用するが、例示的に
プレートを透光性セラミックスより形成しても良い。透
光性セラミックスは最大曲げ応力が石英と比較して大き
く、例えばAl23の最大曲げ応力σMAXは500MP
aであり石英の最大曲げ応力σMAXの68MPaより大
きい。よって、ウインドウ120のプレートを透光性セ
ラミックスより形成することで、ウインドウ120の薄
型化を可能とする。これにより、後述するランプ130
からの被処理体Wへの照射効率を従来よりも向上するこ
とができるので高速昇温を低消費電力で達成することが
できる。また、透光性セラミックスのかかる長所は、ウ
インドウ120は従来のように処理室110から離れる
方向に湾曲するドーム型に形成される必要がなく、平面
形状に形成することを容易に可能とする。よって、ドー
ム型に形成される石英ウインドウは被処理体Wをランプ
から離間する距離を大きくするのでランプの指向性を悪
化させ好ましくなかったが、ウインドウ120を透光性
セラミックスより形成することでかかる問題を解決する
ことも可能である。
【0021】また、ウインドウ120は、ウインドウ1
20の直下(図1におてい、処理空間を形成する面)に
断面矩形のアルミニウム又はステンレススチール(SU
S)製の補強材(又は柱)を有してもよい。補強材は、
例えば直線的に、複数形成されている。但し、補強材が
直線的に形成されている場合、ランプ130は、補強材
がランプ130の熱放射光を遮蔽することを妨げる為、
直線的に配列されることが好ましく、補強材はランプの
真下を避けるように配置される。しかし、補強材は曲げ
等の形状を有してもよく、本実施例のランプ130のよ
うに同心円状に配置されランプ130の真下を避けるよ
うに曲げ加工が施されていてもよい。かかる補強材は、
内部に冷却管(水冷管)を収納する構成でもよく、ウイ
ンドウ120の強度を更に高めることができる。
【0022】補強材は熱伝導率がよく、また、処理室と
同様の材質で形成される。これにより、補強材が被処理
体Wに対する汚染源にはならない。補強材によりウイン
ドウ120のプレートの薄型化を可能にする。また、補
強材の断面形状も矩形に限定されず波形等任意の形状を
有することができる。また、補強材に冷却管を収納する
構成の場合、冷却管は補強材とプレートの両方を冷却す
る機能を有する。冷却管はプレートを冷却し、ランプ光
による熱変形を防止する効果を有する。また、補強材が
アルミニウム製であれば200乃至700ーCで溶けた
り変形したりするので適当な温度制御が必要だからであ
る。冷却管による温度制御は冷却管116と同様でもよ
いし、当業界で既知のいかなる方法をも適用することが
できる。
【0023】以下、図2乃至図7を参照して、本発明の
加熱部140を説明する。ここで、図2は、図1に示す
加熱部140の概略底面図であり、図3は、図1に示す
加熱部140の一部を示す拡大断面図である。図4は、
図1に示すランプ加熱部140よりランプ130をはず
したときの図3に対応する図である。図5は、図3に示
すランプ130の概略断面図である。なお、図5に示す
ランプ130において、リフレクタ141は取り外され
ており、かかるリフレクタ141が図6に示される。図
6は、図3に示すリフレクタ141の概略断面図であ
る。図7は、図6に示すリフレクタ141の概略底面図
である。図3によく示されるように、加熱部140はラ
ンプ130と、ランプハウスとしてのランプ保持部14
5とを有し、被処理体Wを加熱する加熱装置の機能を有
する。
【0024】図2及び図3に示すように、本実施例にお
いて、加熱部140はランプ130がほぼ円形の被処理
体Wに対応させてほぼ同心円状にランプ保持部145に
配置され、ランプ130はランプ保持部145に対して
各々着脱可能に構成される。また、ランプ130は被処
理体Wの中心近傍に対応する位置に大口径のランプ13
0aが、サポートリング150及び被処理体Wの端部近
傍に対応する位置に小口径のランプ130bが配置され
る。ここで、ランプ130はランプ130a及びランプ
130bを総括するものとする。なお、ランプ130の
配置についてはランプ保持部145において詳細に説明
する為、ここでの説明は省略する。
【0025】ランプ130は本実施例ではシングルエン
ド型であって、ランプ130は被処理体Wを加熱する機
能を有する。但し、被処理体Wを加熱する機能は、電熱
線ヒータ等その他のエネルギー源を使用してもよい。こ
こで、シングルエンド型とは、図5に示すように、一の
電極部132を有する種類のランプをいう。本実施例で
はハロゲンランプであるが本発明のランプがこれに限定
されるものではない。ランプ130の出力はランプドラ
イバ310によって決定されるが、ランプドライバ31
0は後述するように制御部300により制御され、それ
に応じた電力をランプ130に供給する。なお、本実施
例において、ランプ130bのパワー密度はランプ13
0aのパワー密度より大きくなるように制御部300に
より電力が制御される。より詳細には、ランプ130b
はランプ130aの2乃至3倍のパワー密度を有する。
【0026】典型的に、ランプ130は円筒形状を有
し、ランプ130の本体である一の電極部132、中間
部134、中間部134を介し電極部132に接続され
る発光部136、及び、発光部136を覆うリフレクタ
141とを有する。本実施例において、ランプ130は
ランプ保持部145の後述する溝146に内接する外周
部分に溝146と係合可能な係合部としてのねじ山(お
ねじ)131が形成される。なお、後述するように溝1
46にはランプ130のねじ山131と適合可能なねじ
山147が形成されており、かかる構成においてランプ
130はランプ保持部145より着脱可能に構成され
る。ねじ山131は、本実施例においては三角ねじであ
って、略三角形状のねじ山が形成される。なお、ねじ山
131の形状はかかる形状に限定されるものではなく、
四角ねじ又は台形ねじ等であってもよい。但し、ねじ山
131はランプ130の例示的な形態を示したものであ
りランプ130の形状をこれに限定するものではない。
【0027】電極部132は一対の電極133を有し、
当該電極133はランプ保持部145を介しランプドラ
イバ310と電気的に接続する部分であって、フィラメ
ント137ととも電気的に接続される。電極部132へ
供給される電力はランプドライバ310によって決定さ
れ、ランプドライバ310は制御部300によって制御
される。
【0028】中間部134は発光部136と一体、か
つ、気密的に形成され、かかる内部にはハロゲン気体が
封入される。なお、内部に封入される気体は、窒素又は
アルゴン気体であっても良い。中間部134は電極部1
32と発光部136の間に位置し所定の長さを有する円
筒であって、電極部132と発光部136の間を離間さ
せる。中間部134は、かかる長さにおいて後述するラ
ンプ130の温度制御において好ましいという長所を有
する。なお、中間部134はかかる領域に位置するフィ
ラメント137も発光するため、当然発光部136と定
義されてもよい。しかし、本明細書では電極部132と
発光部136が所定距離離間しているため、かかる領域
を中間部134と定義したに過ぎない事に理解された
い。本実施例において、中間部134はセラミックより
形成される。なお、中間部134はセラミックの他に金
属材料、例えばアルミニウムやSUS(ステンレススチ
ール)より形成されてもよい。
【0029】発光部136は当該ランプ130の発光部
分(より強く発光する部分)であって、半球、楕円半
球、円筒等の側面形状を有し、石英又はガラスによって
形成される。なお、上述したように発光部136は中間
部134と一体、かつ、気密的に形成され、かかる内部
にハロゲン気体が封入されている。発光部136は発光
部分であるフィラメント137のコイル138部分と反
射手段139とを内部に有する。コイル138はシング
ルコイル又はダブルコイル等の任意の形式を選択するこ
とが可能であって、その形状も、例えば複数のコイルを
並列に配置する等の任意の形状を有することができる。
反射手段139はランプ130の長手方向であって、被
処理体Wから遠ざかる方向にコイル138より射出され
た光を反射する機能を有し、当該コイル138を介し被
処理体Wと対向する位置に設けられる。更に、反射手段
139はランプ130の長手方向の軸心を頂点とするよ
うな形状を有し、例えば、円錐又は半球形状を有する。
より詳細には、図5によく示されるように、反射手段1
39は後述するリフレクタ141の反射領域142とラ
ンプ130のかかる反射手段139が協働しドーム形
状、例えば半球、半楕円球、又は円錐形状を形成する。
ランプ130に反射手段139を設けることで、ランプ
130の中間部134方向へ向かう光を反射し、効率よ
く被処理体Wにランプ光を照射することができる。
【0030】本実施例ではランプ保持部145の後述す
る溝146に適合可能なねじ山131が形成されるた
め、ランプ130は中間部136の強度、及び加工性を
考慮して上述の部材より構成される。しかし、本発明の
ランプ130はかかる部材に限定されず、ランプ130
の中間部134を発光部136と同様に石英又は透光性
セラミックスより形成される円筒部材より構成してもよ
い。但し、本実施例においてかかる構成にした場合、ラ
ンプ130にカバー材を設け当該カバーにおいてランプ
保持部145に対するランプ130の強度、及びねじ山
を形成するための加工性を得るものとしなければならな
いことは言うまでもない。但し、かかるカバー材は後述
するランプ130の冷却を妨げないよう、熱伝導率の高
い部材より選択されることが好ましい。
【0031】リフレクタ141a及び141bはランプ
130a及び130bの発光部136a及び136bを
覆い、かかるランプ130のランプ光を被処理体Wに向
けて反射する。なお、リフレクタ141はリフレクタ1
41a及びリフレクタ141bを総括するものとする。
リフレクタ141は後述する溝146と同一の円筒形状
を有し、かかる溝146と内接する側面に溝146と係
合可能なねじ山144(おねじ)が形成される。なお、
後述するように溝146にはリフレクタ141のねじ山
144と適合可能な上述したねじ山147が形成されて
おり、ランプ130はリフレクタ141を含めランプ保
持部145より着脱可能に構成される。
【0032】リフレクタ141はランプ光を被処理体W
に向けて反射する反射領域142を含み、ランプ130
の発光部136をかかる反射領域142に挿入するため
の開口143aとランプ光が射出される開口143bが
形成されている。かかる開口143aはランプ130の
発光部136と略同一形状であってランプ130の発光
部136を着脱可能な形状を有し、ランプ130の発光
部136とリフレクタ141を着脱可能にする。一方、
開口143bは後述する反射領域142の開口と同一な
形状を有し、発光部136のコイル138より射出され
た光を被処理体Wに照射するための開口である。また、
例示的に、開口142bであってリフレクタ141の円
筒の底面に、かかるリフレクタ141の取り外しを容易
とするための非貫通孔又は突起等と有しても良い。な
お、本実施例ではリフレクタ141は開口143aを設
け発光部136からリフレクタ141を着脱可能にラン
プ保持部145に設けられるが、リフレクタ141は発
光部136に一体的に形成されてもよい。しかし、本実
施例は、発光部136を含むランプ本体とリフレクタ1
41が各々独立にランプ保持部145に対して着脱可能
であり、後述するようにランプ130の着脱の利便性が
増す。
【0033】反射領域142はランプ130の発光部1
36を覆うように、被処理体Wから遠ざかる方向に凸と
なるようなドーム形状を有する。なお、開口143aに
より反射領域142は完全なドーム形状を形成すること
が不可能である。しかし、上述したようにリフレクタ1
41の反射領域142はランプ130の反射手段139
と協働することで略完全なドーム形状を形成することが
可能である。よって、かかる開口143aはランプ13
0の反射をロスする要因とはなり得ないことに理解され
たい。なお、ランプ130の反射手段139はリフレク
タ141の一部と解釈することも可能である。より詳細
には、かかるドーム形状はコイル138より射出される
光が効率的に、より好ましくは一回の反射でリフレクタ
の開口143b方向に向かうように、例えば半球形状に
形成される。なお、リフレクタ139の形状は半球形状
に限定されず、かかる作用を達成可能であるならばその
他の形状を排除するものではない。例えば、反射領域1
42は半楕円球形状や円錐形状であってもよい。
【0034】反射領域142は、例えばAl(アルミニ
ウム)より形成され、かかる反射領域142のコイル1
38を覆っている側の表面は可視光線及び赤外線を含む
光を効率よく反射する為の高反射率の膜がコーティング
されている。かかるコーティングの塗布材料としてはN
i(ニッケル)、Au(金)、又はRh(ロジウム)で
ある。コーティングの方法としてはAl材の上にNi、
Au、又はAl材の上にNi、Au、Rh、Auを順じ
メッキ処理によりコーティングすることが可能である。
【0035】リフレクタ141は反射領域142及びラ
ンプ130の反射手段139によりフィラメント137
のコイル138より発せられる光を被処理体Wに向けて
反射すると共に、ランプ130の指向性を高める機能を
有する。より詳細には、リフレクタ141は、上述した
反射領域142とランプ130の反射手段139のドー
ム形状によりフィラメント137のコイル138部分よ
り放射された光を効率よく、好ましくは少なくとも一回
以下の反射で被処理体Wに照射するとともに、ランプ光
を被処理体Wに対し略垂直となる方向に集光する。即
ち、ランプ130より放射される光はリフレクタ139
の開口143bの接線方向の範囲内に集中する。即ち、
本実施例のランプ130は、リフレクタ139での反射
回数が少なくて済むためエネルギー損失が少ないまま被
処理体Wに伝達され、指向性にも優れている。従来は光
がリフレクタの多重反射に伴う反射損失により、ランプ
光のエネルギーを低下させる問題があったが本実施例は
それを解決している。よって、ランプ130は、被処理
体Wへの照射効率を従来よりも向上することができるの
で高速昇温を低消費電力で達成することができる。な
お、リフレクタ139が有する曲率、及び、開口はラン
プ130に求める指向性により異なるものである。
【0036】図2乃至図4を参照するに、ランプハウス
として機能するランプ保持部145は略直方体形状を有
し、各ランプ130を収納する溝146と、当該溝14
6の間に位置する隔壁148とを有している。
【0037】溝146はランプ130を収納するランプ
収納部としての機能を有し、ランプ130aを収納する
溝146aと、ランプ130bを収納する溝146bよ
り構成される。ここで、溝146は溝146a、溝14
6bを総括するものとする。なお、溝146の詳細な形
状については後述するものとし、以下溝146の配置に
ついて説明する。
【0038】図2によく示されるように、溝146aは
ランプ保持部145の中心(図中、線Xと線Yの交差部
分)、即ち被処理体Wの中心に対応する部分から半径方
向に、サポートリング150の手前まで同心円を描くよ
うに形成される。より詳細には、溝146aはランプ保
持部145の中心、及び、当該中心部分から半径が第1
の距離づつ大きく形成された複数の同心円の円周上に、
溝146aの中心が位置するように複数の溝146aが
形成される。かかる第1の距離は、ランプ130aの放
射分布の半値幅(ランプ130aの光強度がピーク値と
比較して半分の値になったときの放射分布の幅)の約
0.5乃至1.5倍に設定される。本実施例において、ラ
ンプ130aは開口143bからランプ光の放射方向に
約40mmの点(本実施例における、ランプ130から
被処理体Wまでの距離)において、半値幅約40mmを
示す。なお、かかる幅は使用するランプによって異なる
値であって、本発明を限定するものではない。なお、か
かる同心円は後述する溝146bと重ならない程度の位
置まで広げられるものとする。また、一の円上に形成さ
れる各溝146aの間隔は第1の距離ごとに形成される
ことが好ましい。
【0039】一方、溝146bはサポートリング150
と被処理体Wとが重なる部分、及び、その近傍に対応す
る位置に複数の同心円を描くように形成される。より詳
細には、溝146bは被処理体Wと後述するサポートリ
ング150の重なる領域であって、その略中心を示す第
一の円C1、当該円C1より半径が第2の距離だけ大きい
第2の円C2と、円C1より半径が第2の距離だけ小さい
第3の円C3のそれぞれの円周上に位置するように配置
される。なお、第2の距離は、ランプ130bの放射分
布の半値幅の約0.5乃至1.5倍に設定される。ランプ
130bは開口143bからランプ光の放射方向に約4
0mmの点(本実施例における、ランプ130から被処
理体Wまでの距離)において、半値幅約20mmを示
す。なお、かかる幅は使用するランプによって異なる値
であって、本発明を限定するものではない。また、一の
円上に形成される溝146bの間隔は第2の距離ごとに
形成されることが好ましい。
【0040】本実施例では、溝146bは3つの円
1、C2、及びC3上に形成されるが、かかる円(C1
2、C3)の数は例示的である。溝146bは上述した
ように、サポートリング150及び被処理体Wの重なる
部分、及び、その近傍をランプ130bが照射可能なよ
うに形成される。例えば、被処理体Wの端部が円C2
り大きい場合は、円C2の外側に第2の距離だけ大きい
半径を有する図示しない円上に溝146bが更に形成さ
れる。同様に、サポートリング150が円C3より小さ
い場合は、円C3の内側に第2の距離だけ小さい半径を
有する図示しない円上に溝146bが更に形成される。
【0041】上述した構成において、ランプ保持部14
5は被処理体Wの中心近傍に対応する位置にランプ13
0aを、被処理体Wとサポートリングの重なる部分及び
当該部分の近傍をランプ130bに配置可能とする。か
かる状態においてランプ130を照射すると、被処理体
Wの中心部ではランプ130aにより大きな照射面積を
得ることができる。一方、被処理体Wの端部近傍ではラ
ンプ130bによりランプ130aの照射面積よりも小
さな照射面積を得ることができる。
【0042】本実施例では口径の小さなランプ130b
をランプ130aの周囲に配置することで、被処理体W
の端部及びサポートリング150が重なり合う部分、及
び当該部分の近傍である狭い領域を、効率よく照射する
ことが可能となる。また、上述したように、ランプ13
0bに投入されている電力はランプ130aに投入され
ている電力より大きい。一のランプより照射される単位
面積あたりのエネルギーはランプ130bの方が大き
い。従来の熱処理装置のランプ配置では一の種類のラン
プしか使用されておらず、被処理体Wの中心部と端部で
ランプの照射面積を制御することは困難であった。被処
理体Wとサポートリング150が重なり合う部分15
0、及び、当該部分の近傍はサポートリング150と被
処理体Wの比熱が異なる。より詳細には、サポートリン
グ150の比熱は被処理体Wの比熱より小さい。よっ
て、かかる部分は中心部と比べて温度が上昇し難いとい
った問題を有していた。しかし、本実施例では、温度上
昇のしにくい被処理体Wの端部である狭い領域を小口径
のランプ130bで照射することでランプ光が漏れるこ
となく効率よく加熱することができる。更に、ランプ1
30bのパワー密度をあげることで中心部との加熱むら
を防止することができ、高品質な処理を行うことができ
る。また、比較的温度上昇のし易い中心付近に大口径の
ランプ130aを使用することは、一のランプ130a
で広い照射面積を得ることができる。よって、中心付近
のランプ130の数を従来より減らすことができ、消費
電力の低減を可能とする。本実施例では異なる口径のラ
ンプ130を使用し、かつ投入電力を変化させることで
かかる問題を解決している。
【0043】なお、溝146の配置は同心円状に配置さ
れることに限定されず、上述したような条件を満たして
いるのであればその他の配置状態でもよく、例えば、直
線状や、渦巻状に配置されてもよい。また、本実施例で
はリフレクタ141の反射領域142の形状が円である
ため、ランプ光の照射領域は円である。しかし、被処理
体Wの中心部に照射面積の広いランプ、端部に照射面積
が小さいランプを配置するといった概念から考えると、
ランプ130は照射領域において限定を有するものでは
ない。例えば、照射領域が三角形になるようにリフレク
タ141の反射領域142の形状を変化させても良い。
なお、ランプ光の照射領域142の形状は三角形に限定
されず、正方形、6角形のその他の多角形であってもよ
い。また、これと同様な作用を奏するいかなる照射方法
をも適用することができる。
【0044】以下、溝146の形状について説明する。
溝146はランプ130と同一な形状を有し、ランプ1
30の電極部132を収納する部分146cと、中間部
134を収納する部分146dと、発光部136を含む
リフレクタ141を収納する部分146eからなる。部
分146cは電極部132と、図1には図示されて図3
及び図4には図示されないランプドライバ310とを接
続すると共に、両者の間を封止する封止部143cとし
ても機能する。
【0045】溝146はランプ130が内接する部分に
ランプ130に対応するねじ山(めねじ)147が形成
されている。本実施例において、ねじ山147はランプ
130と適合するような三角ねじであって、略三角のね
じ山が形成される。なお、ねじ山の形状はかかる形状に
限定されるものではなく、ランプ130のねじ山131
(及びリフレクタ141のねじ山144)が四角ねじ又
は台形ねじ等であるなら、溝146のねじ山147もそ
れに対応して形成される。なお、溝146はランプ13
0が熱膨張したときに、ランプ130と最適に一致する
ようにねじ山147が形成される。即ち、ランプ130
が通常の形態(熱膨張していない状態)であるとき、溝
146に形成されたねじ山147の外径、内径、及びね
じ山のピッチは、ランプ130のねじ山の外径、内径、
及びねじ山のピッチより若干大きい寸法を有する。但
し、かかる寸法の差はランプ130の挿入及び溝146
との係合を妨げない程度のものであると理解されたい。
【0046】上述した構成において、溝146とランプ
130はナットとボルトの関係である。即ち、ランプ保
持部145はランプ130を回転しながら溝146に挿
入することでねじ山が互いに係合し、ランプ130を保
持する。ランプ130が通常の形態(熱膨張していな
い)であるとき、ランプ130と溝146の対応するね
じ山は重力方向の面において接触している。即ち、ラン
プ130と溝146はねじ山において接触面積を確保し
ている。かかる接触面積はランプ130を保持するため
に必要であると同時に、以下の欠点を解決するものであ
る。従来のランプ保持部の溝はランプと同様な円筒形を
有しており、ランプの熱膨張を考慮してランプが膨張に
より最大となる時に溝とランプが一致するように形成さ
れていた。即ち、従来ではランプが完全に膨張しきって
いないときには、溝との接触面積が少なくランプを冷却
するためにランプ保持部に配置されている冷却管の冷却
効率を低下するという欠点を有したが、本実施例ではそ
れを解決している。また、溝146のねじ山147はラ
ンプ130のねじ山より若干大きく形成されているた
め、溝146とランプ130には多少の空間を形成す
る。ランプ130が加熱され熱膨張しているとき、溝1
46とランプ130は一致するように形成されており、
かかる空間によりランプ130の膨張を可能とする。
【0047】また、かかる構成のランプ保持部145の
溝146とランプ130関係は、更に以下に示すような
長所を有する。上記のようにランプ130の投入電力を
ランプ130aとランプ130bで変化させると、高出
力ランプは低出力ランプよりも短命になる。これは、高
出力ランプの方がランプ内部が高温となるためハロゲン
サイクルが成立しなくなり、フィラメント137が細く
なりランプ寿命を短くするためである。即ち、ランプ1
30bはランプ130aよりも短命になる。同様に、高
出力ランプ用リフレクタは低出力ランプ用リフレクタよ
りも短命になる。これは、高出力ランプの方がランプ内
部が高温となるため、リフレクタ141のAl材コーテ
ィングの分子材料の中に高温になると下地金属と相互に
拡散しあって合金を作る性質があり、かかる合金が反射
率の低下を引き起こす。即ち、リフレクタ141bはリ
フレクタ141aより短命となる。
【0048】従来のランプハウス(本実施例において、
ランプ保持部145に相当)は、寿命切れとなったラン
プハウス周辺のランプとリフレクタを交換するために、
未だ使用可能なランプハウス中央のランプとリフレクタ
をも含めたランプハウスを一体的に交換しなければなら
なくなり、不経済であるという欠点を有していた。本実
施例におけるランプ130は溝146と接する部分にね
じ山を形成することで、各々独立してランプ保持部14
5より着脱ができる。また、本実施例では、リフレクタ
141は発光部136を含むランプ本体から分離可能に
ランプ保持部145に着脱可能に設けられている。よっ
て使用不可能となった発光部136を含むランプ本体又
は/及びリフレクタ141だけの交換が可能であり、経
済的に好ましい。また、ランプハウス全体を交換するこ
とは作業が煩雑であり、メンテナンス性を低下させると
いう欠点を有するが、本発明はかかる欠点を解決してい
る。なお、本実施例のランプ130の形状は例示的であ
り、本発明のランプ130はランプ保持部145に対し
て発光部136を含むランプ本体及びリフレクタ141
が各々又は組み合わせにおいて一のランプ130単独で
着脱可能であることに足りるものである。また、図8を
参照するリフレクタ141はランプ保持部145に対し
てネジ等の接続部材を用いて接合されても良い。ここ
で、図8は、図6に示すリフレクタ141の変形例であ
るリフレクタ141cを示した概略側面図である。図9
は、図8に示すリフレクタ141の概略上面図である。
リフレクタ141aは反射領域142aを有し、ランプ
130の発光部136をかかる反射領域142aに挿入
するための開口143cとランプ光が射出される開口1
43dが形成されている。リフレクタ141aは開口1
43c側をドーナツ状に形成し、かかる部分にスルーホ
ールを有し、スルーホールを介しネジ等でランプ保持部
145に取り付けられる。かかる構成であってもリフレ
クタ141を容易に取り外し可能であることが理解され
るであろう。
【0049】ランプ130を保持する溝146の好まし
い形態について説明したが本発明はこれに限定されず、
上述の作用及び効果を達成可能であればその他の形態を
排除するものではない。また、溝146の形態は本実施
例のランプ130に限定されず、当該周知のいかなるラ
ンプにも適用可能である。
【0050】隔壁148は図3及び図4に示すように、
同心円上に整列する複数の隣接する溝146の間に配置
されている。隔壁148には、隔壁148に沿って一対
の冷却管(水冷管)149a及び149bが内接されて
いる(なお、冷却管149は冷却管149a及び冷却管
149bを総括するものとする)。より詳細には、冷却
管149aはランプ130の電極部132に対応する場
所に位置し、冷却管149bはランプ130の発光部1
36及びリフレクタ141に対応する場所に位置する。
【0051】冷却管149は図示しない温度制御機構に
接続される。温度制御機構は、例えば、制御部300
と、温度センサ又は温度計と、ヒータとを有し、水道な
どの水源から冷却水を供給される。冷却水の代わりに他
の種類の冷媒(アルコール、ガルデン、フロン等)を使
用してもよい。温度センサは、例えば、PTCサーミス
タ、赤外線センサ、熱電対など周知のセンサを使用する
ことができ、温度センサ又は温度計はランプ130の電
極部132、及び発光部136又はリフレクタ141の
壁面温度を測定する。ヒータは、例えば、冷却管116
の周りに巻かれたヒータ線などとしてから構成される。
ヒータ線に流れる電流の大きさを制御することによって
冷却管149を流れる水温を調節することができる。
【0052】冷却管149aは、電極133がモリブデ
ンから構成される場合は、モリブデンの酸化による電極
部133及び封止部143cの破壊を防止するために電
極部132の温度を350℃以下に維持する必要があ
る。また、冷却管149bは、中間部134及び発光部
136がハロゲンサイクルを維持するように発光部13
4の温度を250乃至900℃に維持する必要がある。
ここで、ハロゲンサイクルとは、フィラメント137を
構成するタングステンが蒸発しハロゲンガスと反応し、
タングステン−ハロゲン化合物が生成され、ランプ13
0内を浮遊する。ランプ130が250乃至900℃に
維持された場合、タングステン−ハロゲン化合物はその
状態を維持する。また、対流によって、タングステン−
ハロゲン化合物がフィラメント137付近に運ばれる
と、高温のためにタングステンとハロゲンガスに分解さ
れる。その後、タングステンはフィラメント137に沈
殿し、ハロゲンガスは再び同じ反応を繰り返すことであ
る。なお、ランプ130は、一般に、900℃を超える
と失透(発光部134が白くなる現象)が発生し、25
0℃を下回ると黒化(タングステン−ハロゲン化合物が
ランプ130の内壁に付着し黒くなる現象)が発生す
る。更に、リフレクタ141は反射領域142にコート
されたコーティングの材料分子には高温になると下地金
属と相互に拡散しあって合金を作る性質がある。これが
反射領域142の反射率の低下につながるため、リフレ
クタを所定の温度以下に維持する必要がある(例えば、
Niメッキが施されている場合、300℃以下が好まし
い)。
【0053】本実施例では、冷却管149aをハロゲン
サイクルの範囲温度及びモリブデンの酸化防止の共通温
度、好ましくは250乃至350℃、冷却管149bを
ハロゲンサイクルの範囲温度及びリフレクタ141のコ
ーティング層の保護の共通温度、好ましくは250乃至
300℃に維持する。
【0054】かかる構成において、冷却管149は電極
133のモリブデンの酸化により電極部132及び封止
部143cが破損することを防止する。また、リフレク
タ141のコーティング層を保護し、反射率の低下を抑
制する。従って、冷却管149は発光部136を含むラ
ンプ本体及びリフレクタの寿命を長くするといった長所
を有し、経済的に優れている。なお、溝146とランプ
130及びリフレクタ141との接触面積は上述したよ
うに従来より大きく、冷却効率を十分に得ることができ
る。
【0055】なお、例示的に、リフレクタ141及びラ
ンプ130の発光部136に相当する部分の隔壁148
を設けずに、かかる部分を空間とし発光部136を空冷
にするとした冷却方法も考えられる。なお、封止部14
3cは上述する冷却管149aにより冷却するものとす
る。かかる構成であっても、上述した構成と同様な作用
及び効果を得ることができる。当該周知の空冷機構、例
えばブロアによって強制的に発光部136を冷却するよ
うな方法を使用しても良い。更に、例示的に、隔壁14
8に封止部143c及びリフレクタ141を冷却可能な
共通の冷却管を設けた冷却方法も考えられる。かかる構
成においては、冷却管はモリブデンの酸化防止、ハロゲ
ンサイクル範囲、及び反射領域142のコーティング層
の保護の為の共通である温度、例えば250乃至300
℃になるように冷却される。このような構成であって
も、上述した冷却管149と同様な効果を得ることがで
きる。
【0056】次に、図1、図10及び図11を参照して
放射温度計200を説明する。ここで、図10は放射温
度計200及びその近傍の処理室110の概略拡大断面
図である。図11は、放射温度計200の別の適用例を
示した放射温度計200のセンサロッド210の近傍を
示した概略拡大断面図である。放射温度計200は被処
理体Wに関してランプ130と反対側に設けられてい
る。但し、本発明は放射温度計200がランプ130と
同一の側に設けられる構造を排除するものではない。
【0057】放射温度計200は処理室110の底部1
14に取り付けられている。底部114の処理室110
内部を向く面114aは金メッキなどが施されて反射板
(高反射率面)として機能する。これは、面114aを
黒色などの低反射率面とすると被処理体Wの熱を吸収し
てランプ130の照射出力を不経済にも上げなければな
らなくなるためである。底部114は円筒形状の貫通孔
115を有する。放射温度計200はセンサロッド21
0と、フィルタ220と、放射検出器230とを有し、
かかる貫通孔115よりフィルタ230を介し、放射検
出器220に接続されたセンサロッド210を処理空間
内に突出させている。センサロッド210は、処理室1
10の底部114に設けられた貫通孔115に挿通され
てオーリング190によりシールされている。これによ
り、処理室110は貫通孔115に拘らずその内部の減
圧環境を維持することができる。なお、本実施例の後述
する温度測定方法では、チョッパ及び当該チョッパを回
転駆動するためのモータ等を省略することが可能であ
り、必要最低限の比較的安価な構成を採用している。放
射温度計200は被処理体Wの温度を測定しかかる温度
を制御部300に送信することで、被処理体Wに所定の
温度で熱処理を行うことを可能としている。
【0058】センサロッド210は単芯又は多芯光ファ
イバより構成される。図10を参照するに、センサロッ
ド210は一の端部214をフィルタ220を介し放射
検出器230へ接続し、他方の端部212を被処理体W
の近傍に配置する。端部212は集光作用を有し、かか
る作用により被測定体より放射される放射光をかかる放
射検出器230へ導入する。なお、端部212は集光作
用を奏するレンズ等を更に有する構成であっても良い。
光ファイバは一旦入射された放射光を殆ど減衰すること
なくフィルタ220へ案内することができるので伝達効
率に優れるという長所を有する。また、センサロッド2
10の導光路に可撓性を持たせることができ、放射温度
計200の配置の自由度を増加させることができる。更
に、放射温度計200の本体又は放射検出器230を被
処理体Wからより離間させることができるので被処理体
Wからの温度の影響を受けて放射温度計200の各部が
変形する等の弊害を防止してより高い測定精度を維持す
ることができる。
【0059】しかし、放射温度計200を用いた従来の
温度測定方法ではセンサロッド210の端部212は開
放空間中に設けられており、例えばセンサロッド210
は底部114から突出し処理室110と同一空間に存在
する状態であった。かかる状態での温度測定は、迷光と
呼ばれる所望の被測定体(被処理体W)からの放射光以
外の要素がノイズとなって測定精度を下げる原因となっ
ていた。そこで、本発明者は被測定体に迷光を遮蔽する
空間(閉空間)を形成しかかる空間内部にセンサロッド
210を配置することで、迷光を遮断し測定精度を上げ
ることを考えた。
【0060】より詳細には、図10によく示されるよう
に、センサロッド210の端部212は、光を遮断する
ドーム形状の遮蔽部216より被測定体(被処理体W)
を含めた閉空間を形成し、かかる閉空間内部にセンサロ
ッド210の端部212が配置されるように構成され
る。遮蔽部216は、例えば断面U字型の形状を有し、
U字型の開口側を気密的に被測定体に接触させることで
処理室110とは異なる雰囲気形成し、迷光を遮断す
る。本実施例において、遮蔽部216は断面U字形状で
あるが、本発明の構成がこれに限定されることを意味す
るものではない。なお、遮蔽部226は被測定体と同一
部材より形成されることが好ましく、かかる被測定体が
迷光を透過しやすい部材であるならば、その側面に遮蔽
膜等を塗布し迷光を遮断する必要がある。遮蔽部216
を被測定体を同一材料より構成することで、別部材から
放射される放射光によって測定精度を下げることを防止
することができる。しかし、遮蔽部216の構造及び材
料は上記に限定されず、迷光を遮断し得るのであればそ
の他の構成を排除するものではない。
【0061】また、例示的に図11に示すように、被測
定体の内部にセンサロッド210を挿入可能な空間を形
成し、かかる空間にセンサロッド210を挿入し閉空間
を形成するといった構成であっても良い。ここで、図1
1は、図10に示すセンサロッド210の端部222近
傍の別の例示的一態様を示す概略断面図である。但し、
図11における構成では被測定体、即ち被処理体Wに穴
又は空間を形成する必要がある。従って、かかる空間は
被処理体Wの周縁部に設ける、又はサポートリング15
0に空間を形成しかかる空間内にセンサロッド210を
挿入し、サポートリング150を介して間接的に被処理
体Wの温度を測定するといった構成であっても良い。
【0062】従来では迷光にともなうノイズにより測定
精度を下げる原因となっていたが、本実施例は遮光部2
16で別雰囲気を形成し迷光を遮蔽することで開放空間
にセンサロッド210を配置するよりも迷光の影響を下
げることができる。よって、被測定体の温度を精度よく
測定することが可能となり、生産性能の安定性及び再現
性を高めることができ、高精度な熱処理及び当該熱処理
を施した高品質なウェハを提供することが可能となる。
また、センサロッド210は任意の可動機構を有しても
よく、例えば必要な温度測定のときのみセンサロッド2
10を被処理体Wに接触させ温度測定し、温度測定をし
ないときには退避動作を可能にする構成であってもよ
い。かかる構成は、例えば後述するガス処理及び被処理
体の回転に際して、センサロッド210が被処理体のガ
ス処理及び被処理体の回転を妨げないようにすることが
できる。また、上述したように回転リング150内にセ
ンサロッド210を設け、被処理体のガス処理及び回転
を妨げないようにすることも可能である。
【0063】更に、本発明者は放射温度計の測定誤差の
原因を探るべく被処理体に使用される部材の放射特性を
十分に吟味する必要があると考えた。そこで、本発明者
は被処理体に使用される部材を温度をパラメータとして
波長に対する放射率を測定した。かかる測定結果より、
ある部材においては(例えば、石英や炭化シリコン)、
温度に関わらず波長に対する放射率がほぼ一様な値を示
す箇所があること発見すると共に、波長によって放射率
の値に大小が存在することを発見した。放射温度計を使
用した温度測定の際、放射率の低い、即ち、放射エネル
ギーが少ない波長を有する熱放射光を使用することはノ
イズの存在が十分に考えられる。従来では、温度測定の
際検出精度を上げるために波長を選択して温度測定をす
ることは行われておらず、ノイズを多く含む放射光でさ
え測定の対象とされていた。そこで、本発明者はかかる
ノイズが温度測定の誤差の原因となっていることを発見
するとともに、ノイズの少ない、即ち、放射率の高い波
長を有する熱放射光を選択し、かかる放射光で温度測定
を行えば精度の高い温度測定が可能であると考えた。そ
こで、本発明の放射温度計200は検出する波長を選択
するためにフィルタ220を有する。
【0064】フィルタ220はセンサロッド210と放
射検出器230の間に位置し、放射検出器230へ導入
される放射光を波長によって制限する機能を有する。フ
ィルタ220は波長フィルタであり当該周知のいかなる
技術をも適用可能である為、ここでの詳細な説明は省略
する。本実施例においてフィルタ220は高放射率を示
す波長域のみ波長を選択するように設定される。図12
乃至図14に各材料の波長に対する放射率を示す。ここ
で、図12は、温度及び基板厚さをパラメータとした、
石英基板の波長に対する放射率を示した図である。図1
3乃至図14は、温度及び材料の厚さをパラメータとし
たときの、SiC(炭化シリコン)、AlN(窒化アル
ミニウム)基板の波長に対する放射率を示した図であ
る。
【0065】例えば、図12を参照するに、石英基板
は、4.5乃至7.4μm又は9.0乃至19.0μm
の波長領域は高放射率を示していることが容易に理解さ
れる。かかる領域において、一の波長を選択しフィルタ
220を介し透過させることで、後述する放射検出器2
00には、高放射率かつ図12より既知となった放射率
を有する波長を通過させることが可能となる。なお、図
13より、SiCは4.3乃至10.5μm及び12.
5乃至20.0μmの波長領域において、高反射率を示
している。更に、図14より、AlNは5.0乃至1
1.0μm及び17.0乃至25.0μmの波長領域に
おいて、高反射率を示している。SiC及びAlNにお
いても、かかる領域において、一の波長を選択しフィル
タ220を介し透過させることで、後述する放射検出器
200には、高放射率かつ図13及び図14より既知と
なった放射率を有する波長を通過させることが可能とな
る。
【0066】なお、本実施例では放射検出器220に導
入される波長を選択するためにフィルタ220を使用し
ているが、本発明はこれに限定されるものでなく当該周
知のいかなる技術を適用可能であることは言うまでもな
い。また、後述するようにフィルタ220は複数使用す
る構成であっても良い。
【0067】放射検出器220は、図示しない結像レン
ズ、Siホトセル、増幅回路を備え、結像レンズに入射
した放射光を電圧、即ち、後述の放射強度E1(T)を
表す電気信号に変換して制御部300に送る。制御部3
00はCPU及びメモリを備えており、後述する放射強
度E1(T)を基に被処理体Wの基板温度Tを算出す
る。なお、この演算は放射温度計200内の図示しない
演算部が行ってもよい。
【0068】より詳細には、センサロッド210の端部
221により集光され、光ファイバにより検出器230
に伝達される。センサロッド210により伝達された放
射強度(又は輝度)はそれぞれ以下の数式2で示され
る。
【0069】
【数2】 ここで、E1(T)は検出器230によって求められた
温度Tにおける被測定体からの放射強度、EBB(T)は
温度Tにおける黒体の放射強度である。数式2は、プラ
ンクの式から導かれる。
【0070】
【数3】 ここで、σはステファン―ボルツマン定数といい、σ=
5.67×10-8(W/m 2・K4)であり、数式3はステ
ファン―ボルツマンの法則から導かれる。
【0071】検出器270又は制御部300は、数式2
のεに既知の被測定体(被処理体W)のフィルタ220
の透過波長に対応した放射率を代入することで、放射強
度E BB(T)を求めることができる。よって、E
BB(T)を数式3に代入して温度Tを求めることができ
る。いずれにしろ制御部300は被処理体Wの温度Tを
得ることができる。
【0072】なお、上述した温度測定方法は被処理体の
温度計測のみに限定されるものではなく、例えば石英製
のウインドウ120の温度測定に利用してもよい。ま
た、適用可能な材料も上述の部材に限定されず、材料の
放射特性を知り得るものであるならば全てに適用化ので
あることは言うまでもない。
【0073】図15を参照するに、フィルタ220及び
放射検出器230は複数設ける構成であっても良い。こ
こで、図15は、図1に示す放射温度計200の別な例
示的一態様を示す概略側面図である。放射温度計200
Aは、複数の単芯又は多芯光ファイバから構成される光
ファイバ210A(光ファイバ210a乃至光ファイバ
210d)と、複数のフィルタ220A(フィルタ22
0a乃至フィルタ200d)と、複数の放射検出器23
0A(放射検出器230a乃至放射検出器230d)か
ら構成される。かかる構成は放射温度計200と基本的
に同一であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0074】放射温度計200Aは、放射温度計200
と同様に、一の端部である複数の光ファイバ210Aを
束ねた端部212Aを閉空間に配置し、他方の端部21
4A(端部214a乃至端部214d)をフィルタ22
0Aを介し放射検出器230Aに接続する。なお、フィ
ルタ220Aを構成する複数のフィルタ220a乃至フ
ィルタ220dは、放射検出器230へ導入される放射
光を各フィルタ220Aにおいて各々異なる波長によっ
て制限する機能を有する。但し、フィルタ220a乃至
フィルタ220dは上述したように放射率の高い波長で
あってその中の任意の一の波長を各々選択し、フィルタ
220Aを介し透過させる。これにより、放射検出器2
00Aには高放射率かつ図12より既知となった放射率
を有する複数の波長を通過させることが可能となる。か
かる構成は波長の異なる放射光の数を増やし検出信号を
複数にすることで、測定及びその他の誤差を制御部30
0で平均化し放射温度計200よりも精度よく温度測定
することが可能となる。なお、放射検出器230Aと制
御部300の間に所定の回路を構成し、かかる回路にお
いて放射検出器230Aより送られる信号を平均化する
構成であってもよい。
【0075】制御部300は内部にCPU及びメモリを
備え、被処理体Wの温度Tを認識してランプドライバ3
10を制御することによってランプ130の出力をフィ
ードバック制御する。また、制御部300は、後述する
ように、モータドライバ320に所定のタイミングで駆
動信号を送って被処理体Wの回転速度を制御する。
【0076】ガス導入部180は、例えば、図示しない
ガス源、流量調節バルブ、マスフローコントローラ、ガ
ス供給ノズル及びこれらを接続するガス供給路を含み、
熱処理に使用されるガスを処理室110に導入する。な
お、本実施例ではガス導入部180は処理室110の側
壁112に設けられて処理室110の側部から導入され
ているが、その位置は限定されず、例えば、シャワーヘ
ッドとして構成されて処理室110の上部から処理ガス
を導入してもよい。
【0077】アニールであればガス源はN2、Arな
ど、酸化処理であればO2、H2、H2O、NO2、窒化処
理であればN2、NH3など、成膜処理であればNH3
SiH2Cl2やSiH4などを使用するが、処理ガスは
これらに限定されないことはいうまでもない。マスフロ
ーコントローラはガスの流量を制御し、例えば、ブリッ
ジ回路、増幅回路、コンパレータ制御回路、流量調節バ
ルブ等を有し、ガスの流れに伴う上流から下流への熱移
動を検出することによって流量測定して流量調節バルブ
を制御する。ガス供給路は、例えば、シームレスパイプ
を使用したり、接続部に食い込み継ぎ手やメタルガスケ
ット継ぎ手を使用したりして供給ガスへの配管からの不
純物の混入が防止している。また、配管内部の汚れや腐
食に起因するダストパーティクルを防止するために配管
は耐食性材料から構成されるか、配管内部がPTFE
(テフロン(登録商標))、PFA、ポリイミド、PB
Iその他の絶縁材料により絶縁加工されたり、電解研磨
処理がなされたり、更には、ダストパーティクル捕捉フ
ィルタを備えたりしている。
【0078】排気部190は、本実施例ではガス導入部
180と略水平に設けられているが、その位置及び数は
限定されない。排気部190には所望の排気ポンプ(タ
ーボ分子ポンプ、スパッターイオンポンプ、ゲッターポ
ンプ、ソープションポンプ、クライオポンプなど)が圧
力調整バルブと共に接続される。なお、本実施例では処
理室110は減圧環境に維持されるが、本発明は減圧環
境を必ずしも必須の構成要素とするものではなく、例え
ば、133Pa乃至大気圧の範囲で適用可能である。排
気部190はヘリウムガスを次の熱処理前までに排気す
る機能も有する。
【0079】以下、被処理体Wの回転機構について図1
を参照して説明する。集積回路の各素子の電気的特性や
製品の歩留まり等を高く維持するためには被処理体Wの
表面全体に亘ってより均一に熱処理が行われることが要
求される。被処理体W上の温度分布が不均一であれば、
例えば、成膜処理における膜厚が不均一になったり、熱
応力によりシリコン結晶中に滑りを発生したりするな
ど、RTP装置100は高品質の熱処理を提供すること
ができない。被処理体W上の不均一な温度分布はランプ
130の不均一な照度分布に起因する場合もあるし、ガ
ス導入部180付近において導入される処理ガスが被処
理体Wの表面から熱を奪うことに起因する場合もある。
回転機構はウェハを回転させて被処理体Wがランプ13
0により均一に加熱されることを可能にする。
【0080】被処理体Wの回転機構は、サポートリング
150と、リング状の永久磁石170と、リング状のS
USなどの磁性体172と、モータドライバ320と、
モータ330とを有する。
【0081】サポートリング150は、耐熱性に優れた
セラミックス、例えば、SiCなどから構成された円形
リング形状を有する。サポートリング150は被処理体
Wの載置台として機能し、中空円部において断面L字状
に周方向に沿ってリング状の切り欠きを有する。かかる
切り欠き半径は被処理体Wの半径よりも小さく設計され
ているのでサポートリング150は切り欠きにおいて被
処理体W(の裏面周縁部)を保持することができる。必
要があれば、サポートリング150は被処理体Wを固定
する静電チャックやクランプ機構などを有してもよい。
サポートリング150は、被処理体Wの端部からの放熱
による均熱の悪化を防止する。
【0082】サポートリング150は、その端部におい
て支持部152に接続されている。必要があれば、サポ
ートリング150と支持部152との間には石英ガラス
などの断熱部材が挿入されて、後述する磁性体172な
どを熱的に保護する。本実施例の支持部152は中空円
筒形状の不透明な石英リング部材として構成されてい
る。ベアリング160は支持部152及び処理室110
の内壁112に固定されており、処理室110内の減圧
環境を維持したまま支持部152の回転を可能にする。
支持部152の先端には磁性体172が設けられてい
る。
【0083】同心円的に配置されたリング状の永久磁石
170と磁性体172は磁気結合されており、永久磁石
170はモータ330により回転駆動される。モータ3
30はモータドライバ320により駆動され、モータド
ライバ320は制御部300によって制御される。
【0084】この結果、永久磁石170が回転すると磁
気結合された磁性体172が支持部152と共に回転
し、サポートリング150と被処理体Wが回転する。回
転速度は、本実施例では例示的に90RPMであるが、
実際には、被処理体Wに均一な温度分布をもたらすよう
に、かつ、処理室110内でのガスの乱流や被処理体W
周辺の風切り効果をもたらさないように、被処理体Wの
材質や大きさ、処理ガスの種類や温度などに応じて決定
されることになるであろう。磁石170と磁性体172
は磁気結合されていれば逆でもよいし両方とも磁石でも
よい。
【0085】次に、RTP装置100の動作について説
明する。図示しないクラスターツールなどの搬送アーム
が被処理体Wを図示しないゲートバルブを介して処理室
110に搬入する。被処理体Wを支持した搬送アームが
サポートリング150の上部に到着すると、図示しない
リフタピン昇降系がサポートリング150から(例え
ば、3本の)図示しないリフタピンを突出させて被処理
体Wを支持する。この結果、被処理体Wの支持は、搬送
アームからリフタピンに移行するので、搬送アームはゲ
ートバルブより帰還させる。その後、ゲートバルブは閉
口される。搬送アームはその後図示しないホームポジシ
ョンに移動してもよい。
【0086】一方、リフタピン昇降系は、その後、図示
しないリフタピンをサポートリング150の中に戻し、
これによって被処理体Wをサポートリング150の所定
の位置に配置する。リフタピン昇降系は図示しないベロ
ーズを使用することができ、これにより昇降動作中に処
理室110の減圧環境を維持すると共に処理室102内
の雰囲気が外部に流出するのを防止する。
【0087】その後、制御部300はランプドライバ3
10を制御し、ランプ130を駆動するように命令す
る。これに応答して、ランプドライバ310は制御部3
00を駆動し、ランプ130は被処理体Wを、例えば、
約800℃まで加熱する。本実施例の熱処理装置100
は、2種類のランプ130により被処理体を均一に加熱
しているので所望の高速昇温を得ることができる。ラン
プ130から放射された熱線は石英ウインドウ120を
介して処理空間にある被処理体Wの上面に照射されて被
処理体Wを、例えば、800℃へ200℃/sの加熱速
度で高速昇温する。加熱と同時又はその前後に、排気部
190が処理室110の圧力を減圧環境に維持する。
【0088】更に、制御部300は温度制御機構を制御
し、ランプ130を冷却する。制御部300は図示しな
い温度計の情報によりフィードバック制御を行い、封止
部143cが250乃至350℃になるように冷却管1
49aの温度を制御する。更に、冷却管149bも同様
にフィードバック制御を行い、発光部136及びリフレ
クタ141が250乃至300℃になるように冷却管1
49bの温度を制御する。かかる制御は、ランプ130
の電極部132の電極133を構成するモリブデンの酸
化を防止する。また、ランプ130の発光部136をハ
ロゲンサイクル内及びリフレクタ141のコート層の劣
化を防止する範囲内で制御する。この結果、ランプ13
0及びリフレクタ141は破損の原因となりうる要素が
減少され、ランプ130及びリフレクタ141の長寿命
化を達成できる。
【0089】同時に、制御部300はモータドライバ3
20を制御し、モータ330を駆動するように命令す
る。これに応答して、モータドライバ320はモータ3
30を駆動し、モータ330はリング状磁石170を回
転させる。この結果、支持部152(又は152A)が
回転し、被処理体Wがサポートリング150と共に回転
する。被処理体Wが回転するのでその面内の温度は熱処
理期間中に均一に維持される。
【0090】被処理体Wの温度は放射温度計200によ
り測定されて、制御部300はその測定結果に基づいて
ランプドライバ310をフィードバック制御する。本実
施例では、ランプ130はランプ130aよりランプ1
30bの方が単位面積あたりのエネルギーが高くなるよ
うに出力が決定されている。上記の被処理体Wとサポー
トリング150の熱物性値の差を補うようなランプ13
0(ランプ130a及びランプ130b)の配置、及び
被処理体Wは回転しているためにその表面の温度分布は
均一であることが期待されるが、必要があれば、放射温
度計200は、被処理体Wの温度を複数箇所(例えば、
その中央と端部)測定することができ、放射温度計20
0が被処理体W上の温度分布が不均一であると測定すれ
ば、制御部300は被処理体W上の特定の領域のランプ
130の出力を変更するようにランプドライバ310に
命令することもできる。
【0091】放射温度計200は、チョッパやLED等
を使用しない単純な構造であるため安価であると共に装
置100の小型化と経済性向上に資する。また、本発明
の温度測定方法により放射率の高い波長を選択して検出
するため温度測定精度が高い。被処理体Wは、熱処理に
おいては高温環境下に長時間置かれると不純物が拡散し
て集積回路の電気的特性が悪化するため、高速昇温と高
速冷却が必要でありそのために被処理体Wの温度管理が
不可欠であるが、本実施例の温度測定方法はかかる要請
に応えるものである。この結果、RTP装置100は高
品質の熱処理を提供することができる。
【0092】次いで、図示しないガス導入部から流量制
御された処理ガスが処理室110に導入される。所定の
熱処理(例えば、10秒間)が終了すると制御部300
はランプドライバ310を制御してランプ130の加熱
を停止するように命令する。これに応答して、ランプド
ライバ310はランプ130の駆動を停止する。
【0093】熱処理後に被処理体Wは上述したのと逆の
手順によりゲートバルブから処理室110の外へクラス
ターツールの搬送アームにより導出される。次いで、必
要があれば、搬送アームは被処理体Wを次段の装置(成
膜装置など)に搬送する。
【0094】なお、ランプ130は溝146と接する部
分にねじ山を形成することで、各々独立してランプ保持
部145より着脱可能である。よって、上述した熱処理
が終わった段階で、熱処理に伴い使用不能になった発光
部136を含むランプ本体及び/又はリフレクタ141
を交換する工程を設けることができる。よって使用不可
能となった発光部136を含むランプ本体又は/及びリ
フレクタ141を容易に交換可能であり、被処理体Wの
加熱効率の低下を防止できる。また、使用不可能になっ
た発光部136を含むランプ本体又は/及びリフレクタ
141のみの交換が可能であり、ランプ保持部145全
体を交換する従来の熱処理装置と比較して経済的にも好
ましい。なお、かかる工程は必ずしも必要とされず、熱
処理装置100のメンテナンス時に行ってもよい。更
に、ランプハウス全体を交換することは作業が煩雑であ
り、メンテナンス性を低下させるという欠点を有する
が、本発明はかかる欠点を解決することができる。
【0095】以上、本発明の好ましい実施例を説明した
が、本発明はその要旨の範囲内で種々の変形及び変更が
可能である。
【0096】
【発明の効果】本発明の例示的一態様である加熱装置、
及び熱処理装置によれば、一のランプに関しランプ保持
部からの着脱可能な構成であって、劣化した発光部を含
むランプ本体及び/又はリフレクタだけを容易に交換す
ることが可能であって、未だ使用可能なランプ本体及び
/又はリフレクタを取り外すことがない。また、ランプ
本体及び/又はリフレクタを交換する際にランプ保持部
全体を交換する必要がなく、劣化したランプ本体及び/
又はリフレクタのみを交換することができる。よって、
従来のようにランプ保持部を一体的に交換する作業と比
較しても、熱処理装置のメンテナンスを容易にするもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示的一態様としての熱処理装置の
概略断面図である。
【図2】 図1に示す加熱部の概略底面図である。
【図3】 図1に示す加熱部の一部を示す拡大断面図で
ある。
【図4】 図1に示すランプ加熱部よりランプをはずし
たときの図3に対応する図である。
【図5】 図3に示すランプ本体の概略断面図である。
【図6】 図3に示すリフレクタの概略断面図である。
【図7】 図6に示すリフレクタの概略底面図である。
【図8】 図6に示すリフレクタの変形例であるリフレ
クタを示した概略側面図である。
【図9】 図8に示すリフレクタの概略上面図である。
【図10】 放射温度計及びその近傍の処理室の概略拡
大断面図である。
【図11】 放射温度計の別の適用例を示した放射温度
計のセンサロッドの近傍を示した概略拡大断面図であ
る。
【図12】 温度及び基板厚さをパラメータとした、石
英基板の波長に対する放射率を示した図である。
【図13】 温度及び材料の厚さをパラメータとしたと
きの、SiC(炭化シリコン)基板の波長に対する放射
率を示した図である。
【図14】 温度及び材料の厚さをパラメータとしたと
きの、AlN(窒化アルミニウム)基板の波長に対する
放射率を示した図である。
【図15】 図1に示す放射温度計の別な例示的一態様
を示す概略側面図である。
【符号の説明】
100 熱処理装置 110 処理室 120 石英ウインドウ 130 ランプ 131 ねじ山 132 電極部 136 発光部 137 フィラメント 138 コイル 140 加熱部 141 リフレクタ 142 反射部 144 ねじ山 145 ランプ保持部 146 溝 147 ねじ山 150 サポートリング 160 ベアリング 170 磁石 180 ガス導入部 190 排気部 200 放射温度計 210 光ファイバ 220 フィルタ 230 放射検出器 300 制御部 310 ランプドライバ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体に所定の熱処理を施すために発
    光する発光部と、 前記発光部から射出される光を前記被処理体に反射する
    リフレクタとを有するランプであって、 前記発光部及び前記リフレクタは前記ランプを支持及び
    冷却するランプ保持部に着脱可能に取り付けられるラン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記リフレクタは前記発光部から分離可
    能に前記ランプ保持部に設けられる請求項1記載のラン
    プ。
  3. 【請求項3】 前記リフレクタは半球、半楕円球、又は
    円錐形状を有する請求項1記載のランプ。
  4. 【請求項4】 前記リフレクタはアルミニウムより形成
    され、前記発光部を覆う面にニッケル、金、又は、ニッ
    ケル、金、ロジウム、金の順に塗布された前記熱放射光
    を反射する膜を有する請求項1記載のランプ。
  5. 【請求項5】 前記リフレクタは赤外線及び可視光を反
    射する請求項1記載のランプ。
  6. 【請求項6】 被処理体に所定の熱処理を行う熱処理装
    置であって、 前記被処理体に所定の熱処理を施すために発光する発光
    部と、 前記発光部から射出された光を前記被処理体に反射する
    リフレクタと、 前記発光部及び前記リフレクタを着脱可能に支持及び冷
    却するランプ保持部とを有する熱処理装置。
  7. 【請求項7】 前記リフレクタは前記発光部から分離可
    能に前記ランプ保持部に設けられる請求項6記載の熱処
    理装置。
  8. 【請求項8】 前記リフレクタは半球、半楕円球、又は
    円錐形状を有する請求項6記載の熱処理装置。
  9. 【請求項9】 前記発光部は当該発光部と接続し外部よ
    り電力を供給される電極部を有し、 前記ランプ保持部は、前記リフレクタ及び前記発光部を
    冷却する第1の冷却部と、 前記電極部を冷却する第2の冷却部とを有する請求項6
    記載の熱処理装置。
  10. 【請求項10】 前記発光部は当該発光部と接続し外部
    より電力を供給される電極部を有し、 前記電極部は前記発光部の前記被処理体に対応する場所
    によって供給される前記電力が異なる請求項6記載の熱
    処理装置。
  11. 【請求項11】 前記発光部は前記光を前記被処理体に
    向けて反射する反射手段を有する請求項6記載の熱処理
    装置。
  12. 【請求項12】 前記リフレクタ及び前記反射手段は当
    該リフレクタと当該反射手段が協働し半球、半楕円球、
    又は円錐を形成する請求項6記載の熱処理装置。
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