JP2004011542A - ジェットポンプならびにその揚程及び吐出量設定方法 - Google Patents

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Kazunari Ochiai
落合 一成
Tetsuya Asanuma
浅沼 哲也
Naoyuki Sakamoto
坂本 尚之
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Abstract

【課題】ジェットポンプは水上に設置されると、設置位置が高くなった分、揚程を大きくする必要があり、設備が大型になり高価となるため、通常は水中に設置される。しかし、エゼクタ効果を生じる隙間寸法の調節をベアリングナットの調節あるいはシム調整により行う従来のジェットポンプは、隙間寸法の調節を行う時はジェットポンプが設置されている沈砂池等の流路の水を抜くか、又はジェットポンプを水上に引き上げる必要が有る。
【解決手段】内面に縮径部を有し駆動流配管が連通して設置され吐出口を有する外筒2に、吸入口を有する内筒1が軸線を共有し且つ前記縮径部と隙間6を隔てて対向するように挿入され、外筒と内筒とを軸線方向に相対移動させるアクチュエータ8を有するジェットポンプ。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液を吸入口から吸込み吐出口へ吐出するジェットポンプならびにその揚程及び吐出量設定方法に関するものであり、特に下水処理施設の沈砂池における揚砂設備(この場合は前記「液」には下水の「水」が該当する)に使用されるジェットポンプならびにその揚程及び吐出量設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下水処理施設の沈砂池における揚砂設備ではバケットコンベア方式によるものが多用されていたが、近年は設備費の低減を図るためにジェットポンプによる揚砂設備が利用されてきている。特開平4−41999号公報にはそのような従来のジェットポンプの一例が示されているので、その縦断面図である図9を参照して説明する。
【0003】
均一な内径の内筒801の中央下部外周面にはおねじ801aが刻設されており、内筒801の外面上端801bは、内筒801と軸線を共有する円錐状に上端に向かって縮径している。内筒801を嵌入するように配置した外筒802の下部には、内筒のおねじ801aと螺合するめねじ802aが刻設されており、内筒のおねじ801aにはまた、内筒801と外筒802との上記螺合のゆるみを防止するためのベアリングナット803が螺着している。外筒802の上部は、内筒801と実質的に同一の内径に形成されており、外筒802の中間部内面上端802bは外筒802と軸線を共有する円錐状に、上端に向かって縮径している。外筒802の中間部内面と内筒801の外面との間には環状領域804が形成されており、環状領域804の下部と連通するように駆動流配管805が取り付けられている。内筒801の外面上端801bと外筒802の中間部内面上端802bとの間に隙間806が形成される。少なくとも内筒801の下部あるいは内筒801の下端に延設された図示省略の吸い込み管は図示省略の水に浸漬している。そして駆動流配管805より図示省略の高圧の駆動流体を注入すると、駆動流体は隙間806より流入して駆動流となり、前記水を吸込む。
【0004】
このようなジェットポンプにおいては、駆動流体が隙間806を高速で通過する時のエゼクタ効果を利用して水を吸込むので、ポンプの重要性能の一つである揚程及び吐出量は隙間806の寸法によって変化する。このため、隙間806の寸法を正確に管理する必要がある。前記公報の実施例では、内筒と外筒を螺合させるとともに、内筒のおねじに螺着させたベアリングナットによって隙間806の寸法を調節している。
【0005】
この隙間806の寸法を調節する方法の他の例として、例えば下水処理施設の沈砂池における揚砂設備用のジェットポンプで行われているシム調整について、そのジェットポンプの縦断面図である図10を参照して説明する。なお図10では、同一部分は図9と同じ参照符号を付す。
【0006】
隙間806の寸法を調節する機構を除いて図10のジェットポンプの構造は図9のそれと同一である。内筒901が外筒902に嵌入され、環状領域804及び隙間806が形成される。環状薄片体であるシム907を外筒902の下端と鍔部901cとの間に挟装し、ボルト910を鍔部901cとシム907のボルト通し穴に通し、外筒902のボルト用めねじに螺入して内筒901とシム907を外筒902に固着する。シム907の枚数を変えるシム調整により隙間806の寸法を調節する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ジェットポンプは水上に設置されると、設置位置が高くなった分、揚程を大きくする必要があり、設備が大型になり高価となるため、通常は水中に設置される。しかし、隙間寸法の調節を前述のベアリングナットの調節あるいはシム調整により行う従来のジェットポンプは、前述のように水中に設置されるので、隙間寸法の調節を行う時はジェットポンプが設置されている沈砂池等の流路の水を抜くか、又はジェットポンプを水上に引き上げる必要が有る。
【0008】
ジェットポンプの設置に際しては、予め所定の揚程及び吐出量となるよう隙間寸法の調節をしてからジェットポンプを設置し前記流路へ通水するが、設置後の試運転で所定の揚程及び吐出量が得られなかった場合は、流路の水抜き又はジェットポンプの引き上げをして、隙間寸法を再調節して設置し流路へ通水し、試運転して揚程及び吐出量を確認する。所定の揚程及び吐出量となるまでこの作業を繰り返す。またジェットポンプを設置後、運転を継続していくと、隙間を形成する内筒の外面上端又は外筒の中間部内面上端の磨耗による、あるいはベアリングナット螺着部又はシム挟装部の変動等による隙間寸法の僅かの変化が生じて揚程及び吐出量が変化する。この場合も前記同様に所定の揚程及び吐出量が得られるまで隙間寸法の調節と揚程及び吐出量の確認を繰り返さなければならない。このように従来のジェットポンプは隙間寸法の再調節の手間がかかるとともにそれにともなう流路の水抜き又はジェットポンプの引き上げの手間も膨大なものになるという問題点が有った。
【0009】
本発明の目的は、前記問題点に鑑み、隙間寸法の調節すなわち揚程及び吐出量の調節が容易に行えるジェットポンプならびにその揚程及び吐出量設定方法を提供することであり、より詳しくは隙間寸法の調節すなわち揚程及び吐出量の調節を液の外での操作により行えるジェットポンプならびにその揚程及び吐出量設定方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは隙間調節方法に着目した。ベアリングナットの調節あるいはシム調整により行う従来の隙間調節方法ではいずれも調整箇所が水中であるために、前述のような問題点が生じた。そこで隙間調節用のアクチュエータを設置し前記アクチュエータを水の外から操作することにより、前記問題点を解決し、本発明を完成するに至った。
【0011】
請求項1の発明は、内面に縮径部を有し駆動流配管が連通して設置され吐出口を有する外筒に、吸入口を有する内筒が軸線を共有し且つ前記縮径部と隙間を隔てて対向するように挿入され、外筒と内筒とを軸線方向に相対移動させるアクチュエータを有することを特徴とするジェットポンプである。
【0012】
請求項2の発明は、前記アクチュエータが油圧シリンダであることを特徴とする請求項1の発明のジェットポンプである。
【0013】
請求項3の発明は、前記外筒と内筒との相対移動量を表示する表示部がに設置されていることを特徴とする請求項1又は2の発明のジェットポンプである。
【0014】
請求項4の発明は、内面に縮径部を有し駆動流配管が連通して設置され吐出口を有する外筒に、吸入口を有する内筒が軸線を共有し且つ前記縮径部と隙間を隔てて対向するように挿入され、外筒と内筒とを軸線方向に相対移動させるアクチュエータを有するジェットポンプに外筒と内筒との相対移動量を表示する表示部を設置し、その表示値に応じてアクチュエータを操作して前記隙間を調節し、所定の揚程及び吐出量を得ることを特徴とするジェットポンプの揚程及び吐出量設定方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は実施形態1のジェットポンプが躯体に設置された状態を模式的に示す側面図である。図2は前記ジェットポンプの縦断面図であり、アクチュエータならびにガイドピン及びブッシュの部分は後述する図3のB−O−C断面に相当する部分を示し、吐出管17の図示を省略している。図3は図2のD−D断面図である。図4はアクチュエータの油圧回路図である。図5は表示装置を模式的に示す縦断面図である。
【0016】
実施形態1のジェットポンプは外筒2と、外筒2に軸線を共有して挿入された内筒1と、外筒2の側面下部に連通して設置された駆動流配管5とを有する。内筒1は内筒本体1A及び接続管1Bを有し、内筒本体1Aの軸線方向の大部分は外筒2に挿入された状態であり、接続管1Bの軸線方向の上端部は内筒本体1Aに軸線を共有して挿入される。外筒2の上端の吐出口2dはフランジとし、吐出口2dには吐出管17(図1)が延設される。水15が貯留される(あるいは水15が流れる)躯体14(図示せず)は水路14A及び機械設置床14Bを有する。
【0017】
内径が均一な通水内周面1Adを有する内筒本体1Aの外面上端1Abは、内筒本体1Aと軸線を共有する円錐状に上端に向かって縮径している。外筒2の下部の嵌合内周面2cには、内筒本体1Aの嵌合外周面1Aeが図示省略のシール部材(例えばOリング)を介して緩挿され、後述する支持摺動部材により内筒本体1Aは外筒2に軸線を共有するように挿入される。外筒2の上部は、内筒本体1Aの通水内周面1Adと実質的に同一の内径に形成されており、外筒2の中間部内面上端2bは外筒2と軸線を共有する円錐状に、上端に向かって縮径している。外筒2の中間部内面と内筒本体1Aの外面との間には環状領域4が形成されており、環状領域4の下部と連通するように駆動流配管5が取り付けられている。内筒本体1Aの外面上端1Abと外筒2の中間部内面上端2bとの間に隙間6が形成される。接続管1Bは嵌合外周面1Ba、シリンダ取り付け部1Bb及び吸入口1Bcを有する。接続管1Bは吸入口1Bcを除き、内筒本体1Aの通水内周面1Adと実質的に同一の内径に形成されている。内筒本体1Aの下部の嵌合内周面1Agには、接続管1Bの嵌合外周面1Baが図示省略のシール部材(例えばOリング)を介して緩挿される。そして少なくとも吸入口1Bcは水15に浸漬している。
【0018】
このようなジェットポンプが例えば下水処理施設の沈砂池における揚砂設備に用いられる場合、図1において水路14Aの凹部に溜まった砂が水15とともに揚砂される。そして前記凹部の底面と吸入口1Bcとの距離Gは接続管1B(あるいは内筒本体1A)の内径寸法より小さくすることが望ましい。これは距離Gが前記内径寸法より大きいと大型の侠雑物が吸引され接続管1B(あるいは内筒本体1A)が詰まる可能性があるからである。なお、後述の実施形態3では隙間調整により吸入口が上昇下降するので、その分を見越してG寸法を設定する。
【0019】
駆動流体としては水15から砂等の侠雑物を除去したものを使用する。そして駆動流配管5より高圧の駆動流体を注入すると、嵌合内周面2cと嵌合外周面1Aeとの間に挟装された図示省略の前記シール部材(例えばOリング)のシール作用により、駆動流体は嵌合内周面2cと嵌合外周面1Aeとの間からは漏れず、隙間6より流入して駆動流となり水15を駆動し吸入口1Bcから吸入する。嵌合内周面1Agと嵌合外周面1Baとの間に挟装された図示省略の前記シール部材(例えばOリング)のシール作用により、吸入された水15は、嵌合内周面1Agと嵌合外周面1Baとの間からは漏れず、駆動流体が隙間6を高速で通過する時のエゼクタ効果により駆動され、上に吸い上げられ外筒2の吐出口2d及び吐出管17を通って吐出される。
【0020】
このようなジェットポンプにおいては、前記エゼクタ効果を利用して水15を駆動し、ポンプの重要性能の一つである揚程及び吐出量は隙間6の寸法によって変化するため、隙間6の寸法を調節して正確に管理する必要がある。実施形態1では躯体14に外筒2及び接続管1Bを固定し(固定手段は図示を省略する)、内筒本体1Aは固定せず軸線方向に移動可能とし隙間6の寸法を調節するようにしている。
【0021】
内筒本体1Aの下端の鍔部であるロッド取り付け部1Afに円周方向に90度ピッチで4個設けられた穴に、円筒形の含油軸受けであるブッシュ12が圧入される。ガイドピン11は磨き丸棒であり、下端がシリンダ取り付け部1Bbに固着され、外周がブッシュ12の内周に嵌合し、上端が外筒2の下面に固着される。前述のように内筒本体1Aの嵌合外周面1Aeが外筒2の嵌合内周面2cに緩挿し、内筒本体1Aの嵌合内周面1Agには、接続管1Bの嵌合外周面1Baが緩挿されるので、ガイドピン11及びブッシュ12を支持摺動部材として、内筒本体1Aを外筒2及び接続管1Bに対して上下方向に摺動させることが可能である。そして前記緩挿状態で接続管1B、内筒本体1A及び外筒2の軸線が共有されるようにガイドピン11及びブッシュ12を配設する。前記支持摺動部材とアクチュエータ8から隙間調節装置が形成される。
【0022】
油圧シリンダ方式のアクチュエータ8はシリンダ8A、ロッド8B、油圧ポンプ8C、ロータリ切換弁8D、パイロット操作チェック弁8E及び図示省略の油圧配管を有する(図4)。シリンダ8A、ロッド8Bは水中で使える仕様のものとする。シリンダ8Aは接続管1Bのシリンダ取り付け部1Bbに取り付けられる。実施形態1では図3のように2本のシリンダ8Aが円周方向に180度ピッチで且つ隣接する2個のガイドピン11の中間になるように配設される。図4において1点鎖線内に描かれた油圧ポンプ8C、ロータリ切換弁8D及びパイロット操作チェック弁8Eは機械設置床14B上に配設される。手動ポンプ方式の駆動源である油圧ポンプ8Cが駆動されると、図示省略の作動油がロータリ切換弁8D、パイロット操作チェック弁8Eを経由して、図示省略の油圧配管を通ってシリンダ8Aに流入し、シリンダ8Aに沿って摺動自在に設けられたロッド8Bが、上昇下降の動作をする。ロッド8Bの先端は内筒本体1Aのロッド取り付け部1Afに取り付けられていて、前記ロッド8Bの上昇下降の動作により、内筒本体1Aも(外筒2及び接続管1Bに対して相対移動し)上昇下降の動作をする。ロータリ切換弁8Dを切換えることにより前記上昇下降の動作方向を切換えることができる。油圧ポンプ8Cが駆動されない時はパイロット操作チェック弁8Eによりロッド8Bの重力による下降が防止される。油圧ポンプ8C及びロータリ切換弁8Dが隙間調節装置の操作手段である。
【0023】
アクチュエータ8のシリンダ8A、ロッド8Bは水中設置の状態になる。実施形態1ではアクチュエータ8を前述のように油圧シリンダとした。油圧シリンダは構造が単純で、信頼性が高く、防水シールの施工が容易なので、水中で使える仕様のものを容易に入手できる。そして油圧シリンダとすることにより、比較的小型のアクチュエータで所要の力を得ることができる。従って油圧シリンダはこのような用途に好ましく用いられる。
【0024】
表示装置13は検出部13A、表示部13B、油圧配管13C及び作動油13Dを有する(図5)。油圧シリンダ方式の検出部13Aはシリンダ13Aa、ロッド13Ab及びピストン13Adを有する。シリンダ13Aaは外筒2の下部に取り付けられる。油圧シリンダ方式の表示部13Bはシリンダ13Ba、ロッド13Bb、指針13Bc、ピストン13Bd及び目盛板13Beを有する。目盛板13Beは上下方向に目盛が設けられている。シリンダ13Baは機械設置床14Bに取り付けられ、目盛板13Beはシリンダ13Baに取り付けられる。シリンダ13Aa内のピストン13Adの上側、油圧配管13C内及びシリンダ13Ba内のピストン13Adの下側には作動油13Dが充填される。
【0025】
シリンダ13Aaに沿って摺動自在に設けられたロッド13Abの一端は、ロッド取り付け材18を介して内筒本体1Aのロッド取り付け部1Afに連結され、前述の内筒本体1Aの上昇下降の動作により、ロッド13Ab及びロッド13Abの他端に取り付けられたピストン13Adも上昇下降する。ピストン13Adが上昇すると、シリンダ13Aa内の作動油13Dが押し出され油圧配管13C内を通ってシリンダ13Ba内のピストン13Bdの下側に流入して、ピストン13Bdを上昇させる。シリンダ13Baに沿って摺動自在に設けられたロッド13Bbの一端には、指針13Bcの一端が取り付けられ、ロッド13Bbの他端に取り付けられたピストン13Bdの上昇により指針13Bcも上昇する。ピストン13Adが下降すると、前記上昇時とは逆の作用により、指針13Bcも下降する。目盛板13Beの目盛に接近して配設された指針13Bcの他端が内筒本体1Aの上昇下降の移動寸法、すなわち隙間寸法の変化量を表示する。実施形態1ではシリンダ13Aaの内径をシリンダ13Baの内径の1.5倍とすることにより、ピストン13Bd(すなわち指針13Bc)の上昇下降の移動寸法をピストン13Ad(すなわち内筒本体1A)の上昇下降の移動寸法の2.25倍としたので、内筒本体1Aの僅かな上昇下降の移動寸法の読取が容易である。
【0026】
機械設置床14B上の吐出管17には図示省略の圧力計及び流量計が設置され、前記圧力計及び流量計の指示値を見ながら前述の操作をして所望の揚程及び吐出量に設定する。そして前述の操作による内筒本体1Aの僅かな上昇下降の移動寸法を表示部13Bにより読取れるので、その表示値に応じてアクチュエータを操作して前記隙間を調節し、所定の揚程及び吐出量を得ることが極めて容易である。
【0027】
<実施形態2>
実施形態1では、内筒の外面上端は縮径しているが、縮径していなくても良い。図6は内筒の外面上端が縮径していない実施形態2のジェットポンプの一例を示す側断面図であり、吐出管17の図示を省略し、同一部分は図2と同じ参照符号を付す。
【0028】
内筒本体201Aの縮径していない外面上端201Abと外筒2の中間部内面上端2bとの間に形成される隙間206を駆動流体が高速で通過する時、エゼクタ効果が得られる。
【0029】
<実施形態3>
実施形態1と同じ躯体14に設置される実施形態3のジェットポンプは、実施形態1のジェットポンプの接続管を無くし、内筒本体に一体化したものであり、図7はその縦断面図である。なお図7では、吐出管17の図示を省略し、同一部分は図2と同じ参照符号を付す。
【0030】
アクチュエータ8のシリンダ8Aは実施形態1と上下方向逆にして、外筒2の下端面に取り付けられる。ロッド8Bの先端は内筒301のロッド取り付け部301fに取り付けられる。実施形態1と同様にロッド8Bの上昇下降の動作により、内筒301も上昇下降の動作をする。
【0031】
外筒2の下端面に、円周方向に90度ピッチでガイドピン逃がし穴2hと軸線を共有して設けられた4個の穴に、円筒形の含油軸受けであるブッシュ12が圧入される。ガイドピン11は磨き丸棒であり、下端が内筒301のロッド取り付け部301fに固着され、外周がブッシュ12の内周に嵌合し、上端が外筒2のガイドピン逃がし穴2hに遊挿される。
【0032】
<実施形態4>
実施形態1では、外筒及び接続管を固定し内筒本体は固定せず軸線方向に移動可能としたが、内筒本体を固定し外筒及び接続管を軸線方向に移動可能としても良い。図8はこのような実施形態4のジェットポンプが躯体に設置された状態を模式的に示す側面図であり、同一部分は図1と同じ参照符号を付す。
【0033】
駆動流配管5は可撓継ぎ手405Aを有する。外筒2の上端の吐出口2dに延設された吐出管17は可撓継ぎ手417Aを有する。アクチュエータ8は油圧配管は図示省略の可撓部を有する。このジェットポンプは、図示省略の躯体14に内筒本体1Aを固定し、外筒2及び接続管1Bは固定せず軸線方向に移動可能とし隙間の寸法を調節するようにしている。油圧ポンプ8Cが駆動されると実施形態1と同様に内筒本体1Aが外筒2及び接続管1Bに対して相対移動するが、このジェットポンプでは内筒本体1Aが固定なので、外筒2及び接続管1Bが上昇下降の動作をする。これに伴い配管類も上昇下降の動作をするが、前記油圧配管の可撓部及び可撓継ぎ手405A、417Aの可撓性により前記動作を吸収できる。
【0034】
そして前述の実施形態に限定されず、次のような変形とすることもできる。
(1)実施形態では外筒及び内筒は垂直設置としたが、これに限定されず水平あるいは斜め設置としても良い。
(2)実施形態では操作手段あるいは表示部の機械設置場所を設置床上としたが、これに限定されず、液の外の任意の場所とすることができる。
(3)実施形態では油圧ポンプは手動ポンプ方式としたが、液の外に設置された操作手段を有する電動ポンプ方式としても良い。
(4)実施形態ではアクチュエータは油圧シリンダとしたが、これに限定されず、空圧シリンダあるいは電動シリンダとしても良く、液の外に設置された操作手段を有する任意のアクチュエータとすることができる。
(5)実施形態では表示装置は油圧シリンダ方式としたが、これに限定されず、例えば内筒に直結した連結部材の上端に配設された指針の指示する目盛を拡大鏡で読み取る方式としても良く、液の外に設置された表示部を有する任意の表示装置とすることができる。
(6)実施形態ではジェットポンプにより吸入吐出される液を水としたが、これに限定されず、例えば果汁、薬液等任意の液とすることができる。
【0035】
本発明においては、上記変形同士の組み合わせ或いは実施形態と変形との組み合わせは、任意に行うことができる。
【0036】
以上、本発明の実施形態及び変形について説明したが本発明は前記実施形態及び変形に限定されず、種々の形態とすることができ、本発明の趣旨に合致する任意のジェットポンプとすることができる。ジェットポンプあるいは躯体の形状、材質、部材同士の固着(あるいは締結)手段、支持摺動部材の方式、シールの方式、駆動部の方式、油圧回路の方式あるいは操作もしくは制御方法等は機能を満足する任意のものとすることができる。そして本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良ならびに設計の変更が可能であることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、液の外に設置された表示部を見ながら液の外に設置された操作手段により隙間調節装置を操作することができるため、従来のように隙間寸法の調節の都度、流路の水抜き又はジェットポンプの引き上げをする必要が無く隙間寸法の調節すなわち揚程及び吐出量の調節の容易なジェットポンプならびにその揚程及び吐出量設定方を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のジェットポンプが躯体に設置された状態を模式的に示す側面図である。
【図2】実施形態1のジェットポンプの縦断面図である。
【図3】図2のD−D断面図である。
【図4】実施形態1のアクチュエータの油圧回路図である。
【図5】実施形態1の表示装置を模式的に示す縦断面図である。
【図6】実施形態2のジェットポンプの縦断面図である。
【図7】実施形態3のジェットポンプの縦断面図である。
【図8】実施形態4のジェットポンプが躯体に設置された状態を模式的に示す側面図である。
【図9】従来のジェットポンプの縦断面図である。
【図10】シム調整方式の従来のジェットポンプの縦断面図である。
【符号の説明】
1、201 内筒
1A 内筒本体
1Ab、201Ab 外面上端
1Ad、201Ad 通水内周面
1Ae、201Ae、301e 嵌合外周面
1Af、301f ロッド取り付け部
1Ag 嵌合内周面
1B 接続管
1Ba 嵌合外周面
1Bb シリンダ取り付け部
1Bc、301c 吸入口
2、202 外筒
2b 中間部内面上端
2c 嵌合内周面
2d 吐出口
4 環状領域
5、405 駆動流配管
6、206 隙間
8、408 アクチュエータ
8A、13Aa、13Ba シリンダ
8B、13Ab、13Bb ロッド
8C 油圧ポンプ
11、211 ガイドピン
12、212 ブッシュ
13、413 表示装置
13A 検出部
13Ad ピストン
13B 表示部
13Bc 指針
13Bd ピストン
13Be 目盛板
13C 油圧配管
13D 作動油
14 躯体
14A 水路
14B 機械設置床
15 水
17 吐出管
18 ロッド取り付け材
202h ガイドピン逃がし穴
405A、417A 可撓継ぎ手

Claims (4)

  1. 内面に縮径部を有し駆動流配管が連通して設置され吐出口を有する外筒に、吸入口を有する内筒が軸線を共有し且つ前記縮径部と隙間を隔てて対向するように挿入され、外筒と内筒とを軸線方向に相対移動させるアクチュエータを有することを特徴とするジェットポンプ。
  2. 前記アクチュエータが油圧シリンダであることを特徴とする請求項1に記載のジェットポンプ。
  3. 前記外筒と内筒との相対移動量を表示する表示部が設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のジェットポンプ。
  4. 内面に縮径部を有し駆動流配管が連通して設置され吐出口を有する外筒に、吸入口を有する内筒が軸線を共有し且つ前記縮径部と隙間を隔てて対向するように挿入され、外筒と内筒とを軸線方向に相対移動させるアクチュエータを有するジェットポンプに外筒と内筒との相対移動量を表示する表示部を設置し、その表示値に応じてアクチュエータを操作して前記隙間を調節し、所定の揚程及び吐出量を得ることを特徴とするジェットポンプの揚程及び吐出量設定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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