JP2004011371A - シールド掘進機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カッタ5にバルクヘッド4側から着脱自在な着脱フレーム部13,14を形成すると共に該着脱フレーム部13,14に複数のカッタ刃15を設け、上記バルクヘッド4に、機内側に上記着脱フレーム部13,14を取り込むためのカッタ取込口28,29を形成すると共にカッタ取込口28,29を開閉自在に塞ぐシャッタ30,31を設け、上記カッタ取込口28,29の機内側にカッタ刃15を交換するための交換室10,11を設け、該交換室10,11内に、上記カッタ5に装着された着脱フレーム部13,14を把持して交換室10,11内に取り込むと共に交換室10,11外に着脱フレーム部13,14を出して上記カッタ5の本体部に戻す把持装置18を設けたものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド掘進機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15に示すように、シールド掘進機60のカッタビットやローラカッタ等のカッタ刃61を交換する場合、地山に薬液を注入して土質を改良したり、カッタ室62に圧気を満たすなどの補助工法により切羽を安定させた上で、作業員がマンホール63を通じてカッタ室62内に入り、カッタ刃61を1つずつ手作業で交換している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、土砂等浸入の可能性をはらむ機外での手作業は無いに越したことはなく、また、交換するカッタ刃61の数が多い場合、作業環境の整っていない機外での作業であることから効率が悪く、交換作業にかなりの時間を要するという課題があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、機外に出なくても効率よくカッタ刃を交換できるシールド掘進機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、カッタにバルクヘッド側から着脱自在な着脱フレーム部を形成すると共に該着脱フレーム部に複数のカッタ刃を設け、上記バルクヘッドに、機内側に上記着脱フレーム部を取り込むためのカッタ取込口を形成すると共にカッタ取込口を開閉自在に塞ぐシャッタを設け、上記カッタ取込口の機内側にカッタ刃を交換するための交換室を設け、該交換室内に、上記カッタに装着された着脱フレーム部を把持して交換室内に取り込むと共に交換室外に着脱フレーム部を出して上記カッタの本体部に戻す把持装置を設けたものである。
【0006】
機外に出なくても効率よくカッタ刃を交換できる。
【0007】
上記把持装置は上記着脱フレーム部を把持して掘進方向に伸縮すると共にこの着脱フレーム部を掘進方向に延びる軸回りに回転させる把持アームを備えるとよい。
【0008】
上記カッタは、回転自在又は往復回動自在に形成されると共に、カッタ回転中心から同一の位置に複数の上記着脱フレーム部を配置され、これら着脱フレーム部に取り付けられるカッタ刃は、着脱フレーム部内でそれぞれ径方向の位置を変えるように調整されるとよい。
【0009】
上記カッタを駆動する駆動装置は、上記交換室の設置スペースを形成すべく複数寄せ集めて設けられるとよい。
【0010】
上記シャッタは、上記バルクヘッドに沿ってスライドするスライド扉からなるとよい。
【0011】
上記カッタに水を噴射して洗浄するカッタ洗浄装置を備えるとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好適実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0013】
図1、図2及び図3に示すように、シールド掘進機1は、外周壁を形成するシールドフレーム2と、シールドフレーム2の前部に設けられカッタ室3と機内を区画するバルクヘッド4と、バルクヘッド4の前方に回転自在に設けられたカッタ5とを備える。
【0014】
カッタ5は、シールドフレーム2の直径方向に延びる一文字状に形成されており、中間ビーム支持方式にて支持されている。具体的には、カッタ5は、バルクヘッド4に旋回自在に設けられた旋回リング6に複数の中間ビーム7を介して取り付けられている。
【0015】
旋回リング6は、シールドフレーム2に設けられた駆動装置たるモータ8のピニオン9に外周を噛合されて回転駆動されるようになっている。モータ8は、後述する交換室10,11の設置スペースを形成すべく複数寄せ集めて設けられている。
【0016】
また、カッタ5は、中間ビーム7を介して旋回リング6に固定されたガイドフレーム部12と、ガイドフレーム部12にバルクヘッド4側から着脱できるように形成された着脱フレーム部13,14と、着脱フレーム部13,14に取り付けられ地山を切削するためのカッタ刃15と、ガイドフレーム部12に設けられ着脱フレーム部13,14を係脱自在に固定するためのロック機構16とからなる。
【0017】
ガイドフレーム部12は、径方向に平行に延びるように設けられた一対のガイド板17からなり、これらガイド板17の間に着脱フレーム部13,14をバルクヘッド4側から挟み入れて装着するようになっている。ガイド板17は、それぞれ中間ビーム7に取り付けられている。それぞれの中間ビーム7には、後述する着脱フレーム部13,14の着脱や回転を邪魔しないようにするための凹部(図示せず)が適宜形成されている。
【0018】
着脱フレーム部13,14は、カッタ5が回転駆動されることでそれぞれ所定の把持位置に移動されるように回転中心から把持位置までの距離を一定にするように径方向に複数並べて形成されている。具体的には着脱フレーム部13,14は、ガイドフレーム部12の延長方向に4分割されており、ガイドフレーム部12の両端側に装着され同一周上に配置される外側着脱フレーム部13と、ガイドフレーム部12の中央部に装着され回転中心で2分割されて同一周上に配置される内側着脱フレーム部14とからなる。
【0019】
また、それぞれの着脱フレーム部13,14にはバルクヘッド4側に延長して後述する把持装置18に把持させるための一対のつまみ板19が設けられている。そして、着脱フレーム部13又は14と、カッタ刃15と、つまみ板19とで一体のカッタユニット20,21を形成している。
【0020】
カッタ刃15は、それぞれの着脱フレーム部13,14に複数設けられており、カッタビットとローラカッタからなる。カッタ刃15は、それぞれ異なる軌跡で地山を掘削するように、ガイドフレーム部12に着脱フレーム部13,14を取り付けたとき、それぞれ径方向の位置を変えるように調整されている。
【0021】
図3,図5及び図8に示すように、ロック機構16は、着脱フレーム部13,14を掘進方向後方から係脱自在に支持するための受け板22,23,24と、前方から着脱フレーム部13,14に係合して着脱フレーム部13,14の前方及び径方向への移動を規制する係合突起25とからなる。
【0022】
受け板22,23,24は、外側着脱フレーム部13の外周端側を支持する端部受け板22と、外側着脱フレーム部13の内周端側と内側着脱フレーム部14の外周端を支持する中間部受け板23と、内側着脱フレーム部14の内周端を支持する中央部受け板24とからなる。
【0023】
受け板22,23,24は、それぞれガイド板17間にガイド板17の延長方向に沿ってスライド自在に、かつ、前後方向の移動を規制されるように掛け渡されている。受け板22,23,24は、それぞれガイドフレーム部12に設けられた油圧シリンダ26,27に連結されており、機内から油圧シリンダ26,27を操作されることによりスライド移動するようになっている。
【0024】
係合突起25は、それぞれのガイド板17の前端近傍に互いに向かい合う側へ突起するように形成されており、着脱フレーム部13,14には係合突起25に掘進方向後方から当たると共に径方向から当たる凸部(図示せず)が形成されている。
【0025】
バルクヘッド4には、ガイドフレーム部12から取り外した着脱フレーム部13,14を後述する交換室10,11へ取り込むためのカッタ取込口28,29が形成されると共に、カッタ取込口28,29を開閉自在に塞ぐシャッタ30,31が設けられている。
【0026】
カッタ取込口28,29は、外側着脱フレーム部13を取り込むべく旋回リング6の外周側に形成された外周カッタ取込口28と、内側着脱フレーム部14を取り込むべく旋回リング6の内周側に形成された中央カッタ取込口29とからなる。
【0027】
中央カッタ取込口29は、半円形に形成されている。外周カッタ取込口28は、中央カッタ取込口29の径方向外側に接線方向に長い矩形状に形成されている。
【0028】
シャッタ30,31は、外周カッタ取込口28を塞ぐ外周シャッタ30と、中央カッタ取込口29を塞ぐ中央シャッタ31とからなり、それぞれバルクヘッド4に沿ってスライド移動可能なスライド扉からなる。
【0029】
具体的には、外周シャッタ30は、シールドフレーム2と旋回リング6の間に板材を周方向にスライド自在に設けてなるものであり、外周カッタ取込口28に重ねることで外周カッタ取込口28を塞ぐようになっている。中央シャッタ31は、旋回リング6の内側に板材を周方向にスライド自在に設けてなるものであり、中央カッタ取込口29に重ねることで中央カッタ取込口29を塞ぐようになっている。
【0030】
外周シャッタ30と中央シャッタ31は、それぞれ機内側からの操作により開閉駆動できるようになっている。
【0031】
また、それぞれのカッタ取込口28,29の機内側には、カッタ刃15を交換するための交換室10,11が設けられている。
【0032】
交換室10,11には、外周カッタ取込口28に臨んで設けられる外周交換室10と、中央カッタ取込口29に臨んで設けられる中央交換室11とがあり、それぞれ機内側から出入りするための扉32,33を有する。そして、交換室10,11は、それぞれ扉32,33を閉じることで水密に密閉されるようになっている。また、それぞれの交換室10,11には、交換室10,11内の土圧を抜くための弁(図示せず)が設けられている。
【0033】
外周交換室10内と中央交換室11内とには、カッタ5に装着された着脱フレーム部13,14を把持して交換室10,11内に取り込むと共に交換室10,11外に着脱フレーム部13,14を出してカッタ5の本体部たるガイドフレーム部12に戻す把持装置18がそれぞれ設けられている。
【0034】
把持装置18は、交換室10,11の隔壁34,35に固定されたテーブル36と、テーブル36上に掘進方向と機幅方向に走行自在に設けられた走行台37と、走行台37に設けられ着脱フレーム部13,14を把持して掘進方向に伸縮すると共に着脱フレーム部13,14を掘進方向に延びる軸回りに回転させる把持アーム38とからなる。
【0035】
把持アーム38は、走行台37に一端側を固定された油圧シリンダ39の他端に着脱フレーム部13,14のつまみ板19を挟んで把持する把持部40を回転自在に設けて構成されている。
【0036】
把持部40には、カッタ5に水を噴射して付着した土砂を洗浄するカッタ洗浄装置41が設けられており、着脱フレーム部13,14の把持やガイドフレーム部12への装着を土砂に邪魔されることなく確実に行えるようになっている。
【0037】
次に作用を述べる。
【0038】
図3に示すように、掘進しているシールド掘進機1のカッタ刃15を交換する場合、シールド掘進機1の掘進を止めると共に、カッタ5を回動させ、着脱フレーム部13,14をカッタ取込口28,29に臨む位置に移動させる。これにより、それぞれの着脱フレーム部13,14のつまみ板19は所定の把持位置に位置される。
【0039】
このとき、走行台37はそれぞれテーブル36上の所定の位置に待機されており、把持アーム38は把持位置の真後ろに芯合わせされた状態になっている。
【0040】
外周シャッタ30と中央シャッタ31をスライド移動させて外周カッタ取込口28と中央カッタ取込口29をそれぞれ開いたのち、図中点線で示すようにそれぞれの把持装置18の把持アーム38を伸張させ、カッタ取込口28,29を通じてそれぞれの把持部40をバルクヘッド4の外側に出す。
【0041】
把持部40をそれぞれ略90°回動させたのち、それぞれの把持アーム38を伸張させながらカッタ洗浄装置41を駆動させ、カッタ5に水を噴射する。つまみ板19とその近傍に付着していた土砂はジェット水流により速やかに洗い流される。
【0042】
把持部40が所定の把持位置に移動されたら把持アーム38の伸張を止めると共に水の噴射を止める。
【0043】
図4に示すように、それぞれの把持部40に着脱フレーム部13,14のつまみ板19を把持させ、着脱フレーム部13,14のロックを一つずつ解除してガイドフレーム部12から取り外す。
【0044】
図8に示すように、着脱フレーム部13,14のロックは、着脱フレーム部13,14の両端部を受け板22,23,24で掘進方向後方から係脱自在に支持することでなされている。
【0045】
具体的には、外側着脱フレーム部13は、外周端側の背面を端部受け板22に支持されると共に内周端側の背面を中間部受け板23に支持されている。内側着脱フレーム部14は、外周端側の背面を中間部受け板23に支持されると共に内周端側の背面を中央部受け板24に支持されている。
【0046】
図4及び図9に示すように、外側着脱フレーム部13のロック解除は、端部受け板22をカッタ5の径方向外方へスライド移動させると共に中間部受け板23を径方向内方へスライド移動させ、外側着脱フレーム部13の背面から端部受け板22と中間部受け板23をそれぞれ離脱させることで行う。
【0047】
図5及び図10に示すように、内側着脱フレーム部14のロック解除は、中間部受け板23を径方向外方へスライド移動させると共に中央部受け板24を中間部受け板23から離す方向にスライド移動させ、内側着脱フレーム部14の背面から中間部受け板23と中央部受け板24をそれぞれ離脱させることで行う。
【0048】
外側着脱フレーム部13を先に取り外す場合、図4及び図9に示すように、端部受け板22と中間部受け板23をそれぞれ外側着脱フレーム部13から外すようにスライド移動させて外側着脱フレーム部13のロックを解除し、そのまま後方へ引き抜ける状態にする。
【0049】
この後、把持アーム38を縮退させ、ガイドフレーム部12から外側着脱フレーム部13を引き抜く。
【0050】
外側着脱フレーム部13がガイドフレーム部12から完全に離間されたら把持アーム38の縮退を一旦止め、把持部40を再び略90°回動させて把持アーム38を元の姿勢に戻す。着脱フレーム部13,14は、把持部40と共に略90°回動され、正面視外周カッタ取込口28内に収まる姿勢となる。
【0051】
他方、外側着脱フレーム部13がガイドフレーム部12から完全に離間されたとき、図10に示すように、中間部受け板23と中央部受け板24をそれぞれ内側着脱フレーム部14から外すようにスライド移動させて中央部受け板24のロックを解き、内側着脱フレーム部14のカッタ交換を開始する。
【0052】
外側着脱フレーム部13を把持した把持部40が略90°回動したら、把持アーム38を完全に縮退させ、走行台37を後方へ走行させる。そして、外側着脱フレーム部13が外周交換室10内に完全に入ったら走行台37の走行を停止させる。
【0053】
図5に示すように、再び外周シャッタ30を閉じ、外周交換室10内の土圧を抜く。これにより外周交換室10は機内と同じ環境となるため、扉32を開いて作業員が外周交換室10内に入り、外側着脱フレーム部13に設けられたカッタ刃15をそれぞれ交換する。
【0054】
カッタ刃15の交換が終わり、作業員が機内へ戻ったら扉32を密閉し、同様の手順で外側着脱フレーム部13をガイドフレーム部12に戻す。このとき、内側着脱フレーム部14を取り外す際に移動させた中間部受け板23については図6に示すように元の位置に予め戻しておき、外側着脱フレーム部13を速やかに戻せるようにしておく。
【0055】
そして、端部受け板22と中間部受け板23を外側着脱フレーム部13側にスライド移動させ、外側着脱フレーム部13をロックする。特に中間部受け板23については、内側着脱フレーム部14を戻す際に邪魔とならないように中間部受け板23に完全に重ね合わさる位置まで移動させておく。
【0056】
図7に示すように、同様の手順で内側着脱フレーム部14がガイドフレーム部12に戻ったら、中間部受け板23と中央部受け板24をそれぞれ内側着脱フレーム部14側にスライド移動させ、内側着脱フレーム部14をロックする。
【0057】
このようにして回転中心から半径方向に並べて形成された内側着脱フレーム部14と外側着脱フレーム部13のカッタ交換を終えたら、次に交換すべき着脱フレーム部13,14がカッタ取込口28,29に臨む位置に移動されるようにカッタ5を回動させ、同様の手順でカッタ交換を行う。
【0058】
このように、カッタ5にバルクヘッド4側から着脱自在な着脱フレーム部13,14を形成すると共に着脱フレーム部13,14に複数のカッタ刃15を設け、バルクヘッド4に、機内側に着脱フレーム部13,14を取り込むためのカッタ取込口28,29を形成すると共にカッタ取込口28,29を開閉自在に塞ぐシャッタ30,31を設け、カッタ取込口28,29の機内側にカッタ刃15を交換するための交換室10,11を設け、交換室10,11内に、カッタ5に装着された着脱フレーム部13,14を把持して交換室10,11内に取り込むと共に交換室10,11外に着脱フレーム部13,14を出して上記カッタ5の本体部に戻す把持装置18を設けたため、機外に出なくても効率よくカッタ刃15を交換できる。
【0059】
特に、複数のカッタ刃15を着脱フレーム部13,14ごと一度に取り込めるため、短時間で効率よくカッタ刃15を交換できる。
【0060】
また、把持装置18は、着脱フレーム部13,14を把持して掘進方向に伸縮すると共に着脱フレーム部13,14を掘進方向に延びる軸回りに回転させる把持アーム38を備えるため、着脱フレーム部13,14をバルクヘッド4の外側で任意の方向に回転させることができ、カッタ取込口28,29を任意の向きに大きく形成できる。そしてこれにより、各着脱フレーム部13,14を大きく形成でき、カッタ刃15交換の効率を高めることができる。
【0061】
カッタ5は、回転自在に形成されると共に、カッタ5回転中心から同一の位置(同一周上)に複数の着脱フレーム部13,14を配置され、これら着脱フレーム部13,14に取り付けられるカッタ刃15は、着脱フレーム部13,14内でそれぞれ径方向の位置を変えるように調整されるため、カッタ5を回転させることでカッタ刃15の取付位置に関わりなくそれぞれの着脱フレーム部13,14を所定の把持位置に案内でき、カッタ刃15を着脱フレーム部13,14ごと常に決まった位置で着脱できる。そして、把持装置18を簡単な構造にでき、着脱フレーム部13,14の着脱を容易かつ正確に行うことができる。
【0062】
カッタ5は回転自在に形成され、着脱フレーム部13,14は、回転中心から把持位置までの距離を一定にするようにカッタ5に形成されたため、カッタ5を回転させることでそれぞれの着脱フレーム部13,14を所定の把持位置に案内でき、把持装置18を簡単な構造にできると共に、着脱フレーム部13,14の着脱を正確かつ容易に行うことができる。
【0063】
カッタ5を駆動する駆動装置は、交換室10,11の設置スペースを形成すべく複数寄せ集めて設けられるため、交換室10,11を広く形成できる。
【0064】
シャッタ30,31は、バルクヘッド4に沿ってスライドするスライド扉からなるものとしたため、カッタ取込口28,29を容易に広く形成でき、土砂の中にあっても良好に開閉できる。
【0065】
カッタ5に水を噴射して洗浄するカッタ洗浄装置41を備えたため、着脱フレーム部13,14の着脱を確実に行うことができる。
【0066】
なお、着脱フレーム部13,14は4分割(半径方向に2分割)されるものとしたがこれに限るものではない。例えば、センタシャフト方式等カッタ取込口28,29を十分大きく形成できるシールド掘進機1の場合、2分割(半径方向に1ピースずつ)されるものとしてもよい。
【0067】
カッタ5は一文字状に形成するものとしたが、十文字状に形成してもよい。この場合、中央部受け板24をカッタ5に沿う十文字状にスライド移動可能に形成するとよい。
【0068】
カッタ刃15はカッタビットとローラカッタからなるものとしたが、カッタビットのみで構成されるものであってもよい。
【0069】
カッタ5は回転自在であるものとしたが、往復回動自在であってもよい。
【0070】
カッタ洗浄装置41は、把持部40に設けるものとしたが、水が十分な勢いでカッタ5に到達するならばバルクヘッド4や中間ビーム7に設けてもよい。
【0071】
また、カッタ5は面板(図示せず)を有するものであってもよい。この場合、中間ビーム7に面板を取り付け、面板にガイドフレーム部12を中間ビーム7から離して取り付けるようにするとよい。
【0072】
着脱フレーム部13,14の着脱位置から中間ビーム7を容易に離すことができるため、中間ビーム7に着脱フレーム部13,14をかわすための凹部を形成する必要がなく、中間ビーム7を簡単な構造にできる。
【0073】
次にカッタ5の構造に変更を加えた他の実施の形態について述べる。
【0074】
上述の実施の形態と同様の構成については説明を省き、同符号を付す。
【0075】
図11に示すように、ガイドフレーム部50は、半径方向の先端部51を基端部52に対して半径方向に近接離間自在に形成されている。具体的には、先端部51と基端部52はそれぞれ板状に形成されており、油圧シリンダ53を介して連結されている。
【0076】
また、ガイドフレーム部50には、バルクヘッド4側から掘進方向54前方へ延びたのち径方向に屈曲される鉤型の切欠55,56が複数形成されている。切欠55,56は、ガイドフレーム部50の先端部51にあっては径方向外方へ屈曲されており、先端部51にあっては径方向内方へ屈曲されている。
【0077】
外側着脱フレーム部57と内側着脱フレーム部58には、ぞれぞれガイドフレーム部50の切欠55,56内に突起して係合される係合ピン59が形成されており、切欠55,56内の屈曲された部分に係合ピン59を位置させることにより掘進方向54前後への移動を規制されるようになっている。
【0078】
次に作用を述べる。
【0079】
ガイドフレーム部50から着脱フレーム部57,58を取り外す場合、図12に示すように油圧シリンダ53を伸張させ、先端部51を基端部52から離間させる。
【0080】
これにより、外側着脱フレーム部57の係合ピン59は、切欠56内を相対的に径方向内方へ移動され、後方へ引き抜ける状態になる。
【0081】
そして、外側着脱フレーム部57を取り外したのち、内側着脱フレーム部58を取り外す。
【0082】
図13に示すように、外側着脱フレーム部57は、掘進方向54後方へ引くことで先端部51から取り外される。
【0083】
この作業は、把持装置18を用いて行う。具体的には、把持部40でつまみ板19を把持したのち、把持アーム38を縮退させる。
【0084】
図14に示すように、内側着脱フレーム部58を取り外す場合、内側着脱フレーム部58を径方向外方に移動させたのち、掘進方向54後方へ引き抜く。内側着脱フレーム部58を径方向外方へ移動させるときは、把持部40でつまみ板19を把持したのち、走行台37を機幅方向に走行させて行う。
【0085】
ガイドフレーム部50に外側着脱フレーム部57と内側着脱フレーム部58を装着する場合、逆の手順でガイドフレーム部50に外側着脱フレーム部57と内側着脱フレーム部58を戻すと共に、外側着脱フレーム部57を径方向外方へ移動させて係合ピン59を切欠56内の屈曲された部分に係合させた後、ガイドフレーム部50の先端部51を径方向内方へ引き寄せてロックする。
【0086】
駆動装置は、ガイドフレーム部50の先端部51と基端部52を接続する油圧シリンダ53のみであるため、油圧配管等の駆動系を簡単なものにできる。
【0087】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、機外に出なくても効率よくカッタ刃を交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示すシールド掘進機の正面図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】図1のIII−III線矢視断面図である。
【図4】着脱フレーム部を把持装置で把持した状態のシールド掘進機の平面図である。
【図5】着脱フレーム部を交換室内に取り入れた状態のシールド掘進機の平面図である。
【図6】着脱フレーム部をカッタの本体部に戻した状態のシールド掘進機の平面図である。
【図7】着脱フレーム部をカッタの本体部に戻した状態のシールド掘進機の平面図である。
【図8】図3のVIII−VIII線矢視断面図である。
【図9】図4のIX−IX線矢視断面図である。
【図10】内側着脱フレーム部を取り外す直前のカッタの背面断面図である。
【図11】他の実施の形態を示すカッタの側面図である。
【図12】先端部を基端部に対して径方向外側へ離間させたカッタの側面図である。
【図13】外側着脱フレーム部を取り外したカッタの側面図である。
【図14】外側着脱フレーム部と内側着脱フレーム部を取り外したカッタの側面図である。
【図15】従来のシールド掘進機の側断面図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機
4 バルクヘッド
5 カッタ
8 モータ(駆動装置)
10 外周交換室(交換室)
11 中央交換室(交換室)
13 外側着脱フレーム部(着脱フレーム部)
14 内側着脱フレーム部(着脱フレーム部)
15 カッタ刃
18 把持装置
28 外周カッタ取込口(カッタ取込口)
29 中央カッタ取込口(カッタ取込口)
30 外周シャッタ(シャッタ)
31 中央シャッタ(シャッタ)
38 把持アーム
41 カッタ洗浄装置
Claims (6)
- カッタにバルクヘッド側から着脱自在な着脱フレーム部を形成すると共に該着脱フレーム部に複数のカッタ刃を設け、上記バルクヘッドに、機内側に上記着脱フレーム部を取り込むためのカッタ取込口を形成すると共にカッタ取込口を開閉自在に塞ぐシャッタを設け、上記カッタ取込口の機内側にカッタ刃を交換するための交換室を設け、該交換室内に、上記カッタに装着された着脱フレーム部を把持して交換室内に取り込むと共に交換室外に着脱フレーム部を出して上記カッタの本体部に戻す把持装置を設けたことを特徴とするシールド掘進機。
- 上記把持装置は上記着脱フレーム部を把持して掘進方向に伸縮すると共に該着脱フレーム部を掘進方向に延びる軸回りに回転させる把持アームを備えた請求項1記載のシールド掘進機。
- 上記カッタは、回転自在又は往復回動自在に形成されると共に、カッタ回転中心から同一の位置に複数の上記着脱フレーム部を配置され、これら着脱フレーム部に取り付けられるカッタ刃は、着脱フレーム部内でそれぞれ径方向の位置を変えるように調整された請求項1又は2記載のシールド掘進機。
- 上記カッタを駆動する駆動装置は、上記交換室の設置スペースを形成すべく複数寄せ集めて設けられた請求項1〜3いずれかに記載のシールド掘進機。
- 上記シャッタは、上記バルクヘッドに沿ってスライドするスライド扉からなる請求項1〜4いずれかに記載のシールド掘進機。
- 上記カッタに水を噴射して洗浄するカッタ洗浄装置を備えた請求項1〜5いずれかに記載のシールド掘進機。
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