JP2004010200A - エレベーターの信号切替方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】緊急のときに既設品と代替品の切替を早急に可能にし、エレベーターの運行を妨げないようにする為のエレベーターの信号切替方法を提供する。
【解決手段】信号送受信部5に対する電源ないし信号送受信機能を持った機器として既設品1と代替品2を設け、既設品1と信号送受信部5とは、信号線12aと、抜差し可能な既設品側コネクタ3と、信号線12bを介して接続し、代替品2と信号送受信部5は、信号線13aと、抜差し可能な代替品側コネクタ4と、信号線13bを介して接続する。両コネクタの差込み、切離し状態を切替えることにより、信号送受信部5との接続を、既設品1から代替品2へ、または代替品2から既設品1へと切替えることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】信号送受信部5に対する電源ないし信号送受信機能を持った機器として既設品1と代替品2を設け、既設品1と信号送受信部5とは、信号線12aと、抜差し可能な既設品側コネクタ3と、信号線12bを介して接続し、代替品2と信号送受信部5は、信号線13aと、抜差し可能な代替品側コネクタ4と、信号線13bを介して接続する。両コネクタの差込み、切離し状態を切替えることにより、信号送受信部5との接続を、既設品1から代替品2へ、または代替品2から既設品1へと切替えることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベーターにおいて、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器の既設品から代替品への信号切替または代替品から既設品への信号切替を行なう信号切替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9および図10は、従来の既設品1から代替品2への信号切替方法を説明するための図である。
【0003】
通常、出荷された状態では図9のように、既設品1と信号送受信部5は直接接続されている。既設品1から代替品2へ切替える場合は、既設品1を完全に撤去して代替品2を取付けて、図10のように代替品2と信号送受信部5を直接接続するようにしている。切替作業として、既設品1と信号送受信部5の間の信号線12を切離して信号線12を撤去し、既設品1を撤去して、代替品2を設置して、新たな信号線13を代替品2と信号送受信部5の間に接続する工程が必要である。
【0004】
既設品1と代替品2の信号に対しての接続端子が完全に一致していれば、信号線12を撤去する必要はないが、接続端子が完全に一致しないことや、既設品1と代替品2の取付け箇所の違いにより、信号線12の長さや本数を変更しなければならないことが多々ある。このような場合、今までと違う場所へ信号を接続しなければならなくなり、代替品2と信号送受信部5の間の信号線13の接続に時間を要する。また、接続を変更しているので、動作確認等の確認も必要なので、切替作業としてのトータルの時間としては、復帰までかなりの時間を要することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来のエレベーターの部品交換では、既設品を完全に撤去して代替品を設置しているので、代替品に原因不明の異常が発生した場合に、既設品へ戻すためには代替品を撤去して既設品を設置し直すので、作業時間を要し、エレベーターを運行したいときに運行できない状況になる恐れがあった。
【0006】
また、既設品が異常になる前に代替品へ交換するので、既設品をまだ使用できるにも関わらず代替品に交換するなど、廃棄物削減という観点からみても無駄な使い方をしている。
【0007】
本発明の目的は、緊急のときに既設品と代替品の切替を早急に可能にし、エレベーターの運行を妨げないようにする為のエレベーターの信号切替方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれ抜差し可能なコネクタを介して既設品および代替品に接続し、コネクタを抜差しすることにより既設品と代替品とを切替えることを特徴とする。
【0009】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、コネクタを抜差しすることにより既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。また、代替品の設置や接続作業に時間がかかる場合に、これらの作業を途中で中止させることが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれスイッチを介して既設品および代替品に接続し、スイッチを開閉することにより既設品と代替品とを切替えることを特徴とする。
【0011】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、スイッチを開閉することにより、既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。
【0012】
請求項3に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、スイッチによりリレーコイルを動作させてリレー接点を開閉させることにより既設品と代替品とを切替えることを特徴とする。
【0013】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、スイッチによりリレーコイルを動作させてリレー接点を開閉させることにより既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。また、通常リレーに複数のリレー接点が設けられているので、1つのスイッチで複数の信号を切替えることが可能となる。
【0014】
請求項4に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、既設品の異常を検出した信号によりリレーコイルを動作させてリレー接点を開閉させることにより、代替品へ切替えることを特徴とする。
【0015】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、既設品の異常を検出した信号により既設品から代替品へ簡単に切替えることができる。また、既製品を寿命に達する最後まで使い切ることが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、代替品の異常を検出した信号によりリレーコイルを動作させてリレー接点を開閉させることにより、既設品へ切替えることを特徴とする。
【0017】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、代替品の異常を検出した信号により代替品から既設品へ簡単に切替えることができる。従って、まだ寿命に達していない既設品をバックアップとして利用することができる。
【0018】
請求項6に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、既設品と代替品のそれぞれにコネクタを接続するとともに、信号送受信部からの信号線にコネクタを接続し、信号送受信部からの信号線に接続されているコネクタを、既設品に接続されているコネクタ及び代替品に接続されているコネクタのうちの一つから他の一つに接続を切替えることにより、既設品と代替品を切替えることを特徴とする。
【0019】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、コネクタの接続を変えることにより既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。
【0020】
請求項7に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの複数の信号線のそれぞれを複数に分岐し、分岐した複数の信号線を、信号線毎に切替可能なスイッチを介して既設品および代替品に接続し、既設品との間で入出力する信号と、代替品との間で入出力する信号とを、信号線毎に切替可能なスイッチにより信号別に選択して切替えることを特徴とする。
【0021】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、信号線毎に切替可能なスイッチにより信号別に選択して既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。
【0022】
請求項8に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、遠隔操作によりリレーコイルを動作させてリレー接点を開閉させることにより、既設品と代替品とを遠隔操作で切替えることを特徴とする。
【0023】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、遠隔操作により既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の図において、同符号は同一部分または対応部分を示す。
【0025】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るエレベーターの信号切替方法を、図1、図9を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1において、既設品1は、信号送受信部5に対する電源ないし信号送受信機能を持った機器である。また、代替品2は既設品1と同様の機能を持った機器である。既設品1と信号送受信部5とは、信号線12aと、抜差し可能な既設品側コネクタ3と、信号線12bを介して接続されている。また、既設品1と同様に、代替品2と信号送受信部5は、信号線13aと、抜差し可能な代替品側コネクタ4と、信号線13bを介して接続されている。つまり、既設品1と代替品2へ信号送受信部5から同一信号線は分岐している。
【0027】
先ず、作業として既設品1と信号送受信部5の間の信号線の変更をする。信号線12aと既設品側コネクタ3と信号線12bの信号線は、あらかじめ製作されている。信号線12aと既設品側コネクタ3と信号線12bの信号線は、図9の信号線12と本数は同じで、長さもほぼ同じになっているので、既設品1および信号送受信部5の接続端子は同じなので、図9の信号線12からの変更は、特に難しい作業は必要なく短時間で作業が可能である。
【0028】
その後、接続場所の違い等により作業時間に時間を要するであろう、代替品2の設置と、これに信号線13aと代替品側コネクタ4と信号線13bと信号送受信部5を接続する作業を行なう。
【0029】
この代替品2の設置、および代替品2と信号送受信部5の間の接続作業をしている間に、何らかの事情により作業を中断して、エレベーターを動作させなければならないことが発生した場合、既設品側コネクタ3を差込み、既設品1と信号送受信部5を接続状態とし、代替品側コネクタ4を抜き、代替品2と信号送受信部5とを切離し状態にすることで、既設品1により動作可能になる。
【0030】
つまり、最後まで作業を完了していなくても、既設品1と信号線12aと既設品側コネクタ3と信号線12bと信号送受信部5が接続完了さえしていれば、復帰が可能になる。
【0031】
また、代替品2への変更作業が完了して、代替品2により動作させている時に、代替品2に不具合が発生した場合、代替品側コネクタ4を抜き既設品側コネクタ3を差込むことで、既設品1で動作させることが可能になる。
【0032】
なお、図1では信号線が1本しか図示していないが、複数本でも実施可能である。また、代替品も複数設置することもできる。
【0033】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を、図2を参照して詳細に説明する。
【0034】
この実施の形態は、本発明の第1の実施の形態として説明した既設品側コネクタ3および代替品側コネクタ4を、既設品側スイッチ6および代替品側スイッチ7に代えたものである。
【0035】
図2に示すように、既設品1と信号送受信部5は、既設品側スイッチ6を介して接続されている。また、既設品1と同様に、代替品2と信号送受信部5は、代替品側スイッチ7を介して接続されている。従って、第1の実施の形態と同様に、既設品1と代替品2は信号送受信部5に対して並列に接続されている。なお、既設品側スイッチ6と代替品側スイッチ7は連動させ、既設品側スイッチ6と代替品側スイッチ7の一方のスイッチが閉(ON)のときは他方のスイッチが開(OFF)となるように構成する。
【0036】
このように、既設品側コネクタ3、代替品側コネクタ4をそれぞれ既設品側スイッチ6、代替品側スイッチ7に替えたのは、コネクタを抜差しするよりも既設品側スイッチ6、代替品側スイッチ7を開閉する方が簡単に信号を切替えることが出来るためである。しかし、スイッチは信号点数の分だけ必要なので、信号点数が少ない場合に適している。
【0037】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を、図3を参照して詳細に説明する。
【0038】
図3に示すように、リレー動作スイッチ9は、プラス電源とリレーコイル8のドライブ側との間に設置されており、リレー動作スイッチ9を閉(ON)とさせることでリレーコイル8に電圧が印加される。既設品1はリレーコイル8のB接点8bを介して、信号送受信部5に接続されている。また、代替品2はリレーコイル8のA接点8aを介して信号送受信部5に接続されている。従って、この場合も、既設品1と代替品2は信号送受信部5に対して並列に接続されている。
【0039】
リレー動作スイッチ9を閉とすることでリレーコイル10に電圧が印加され、リレーコイル10のB接点10bはブレークし、リレーコイル10のA接点10aはメークして、代替品2と信号送受信部5は接続状態になり、既設品1から代替品2ヘ、リレー動作スイッチ9により切替えることができる。また、リレー動作スイッチ9を開(OFF)とすることで、リレーコイル10には電圧が印加されなくなり、リレーコイル10のB接点10bはメークし、リレーコイル10のA接点10aはブレークするので、既設品1と信号送受信部5は接続状態になり、代替品2から既設品1ヘリレー動作スイッチ9により切替えることができる。
【0040】
このように、リレーをスイッチにより動作させることで、通常リレーには複数の接点が設けられている為、1つのスイッチで複数の信号を切替えることが可能になり、既設品1から代替品2および代替品2から既設品1への切替が簡単にできるようになる。
【0041】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を、図4を参照して詳細に説明する。
【0042】
この実施の形態は、本発明の第3の実施の形態で説明したリレー動作スイッチ9によりリレーを動作させているものを、既設品1から発せられる異常信号によりリレーを動作させるようにしたものである。
【0043】
図4に示すように、リレーコイル10は既設品1からの異常信号により動作するように接続されている。既設品1と信号送受信部5はリレーコイル10のB接点10bを介して接続されている。また、代替品2と信号送受信部5はリレーコイル10のA接点10aを介して接続されている。従って、この場合も、既設品1と代替品2は信号送受信部5に対して並列に接続されている。
【0044】
既設品1に故障等の異常がない場合、リレーコイル10には電圧は印加されず、リレーコイル10のB接点10bはメーク、リレーコイル10のA接点10aはブレークしており、信号送受信部5は既設品1と接続状態にある。既設品1に故障が発生しこれを検出して異常信号が発せられるとリレーコイル10には電圧が印加され、リレーコイル10のB接点10bはブレーク、リレーコイル10のA接点10aはメークして、信号送受信部5は代替品2と接続状態になり、自動的に既設品1から代替品2へ切替えられる。このようにすることにより、既製品1を寿命に達する最後まで使い切ることができ、既設品1の故障によるエレベーター停止が可能になるとともに、使えるものを破棄しなくて済むため廃棄物の削減が可能になる。
【0045】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を、図5を参照して詳細に説明する。
【0046】
この実施の形態は、第4の実施の形態で説明した既設品1からの異常信号によりリレーを動作させることに代えて、代替品2からの異常信号によりリレーを動作させることとしたものである。
【0047】
図5に示すように、リレーコイル11は代替品2からの正常信号によりA接点をメークさせB接点をブレークさせ、また代替品2からの異常信号によりA接点をブレークさせB接点をメークさせる動作を行なうように接続されている。既設品1と信号送受信部5はリレーコイル11のB接点11bを介して接続されている。また、代替品2と信号送受信部5はリレーコイル11のA接点11aを介して接続されている。従って、この場合も、既設品1と代替品2は信号送受信部5に対して並列に接続されている。
【0048】
既設品1に異常が発生する前に、図5のように既設品1と代替品2と信号送受信部を接続しても代替品2が正常に動作しているときは、代替品2からの正常信号によりリレーコイル11に電圧が印加され、リレーコイル11のA接点11aはメーク、リレーコイル11のB接点11bはブレークしており、信号送受信部5は代替品5と接続状態になっている。代替品2が異常になると、この異常を検出した異常信号により、リレーコイル11に電圧が印加されなくなり、リレーコイル11のA接点11bはブレーク、リレーコイル11のB接点11bはメークして、信号送受信部5は既設品1と接続状態になり、自動的に代替品2から既設品1に切替えられ、既設品1により動作するようになる。つまり、まだ寿命に達していない既設品1をバックアップとして利用する。
【0049】
(第6の実施の形態)
次に本発明の第6の実施の形態を、図6を参照して説明する。
【0050】
図6に示すように、既設品1から信号送受信部5へ接続が必要な信号線の片側を既設品1に接続し、もう片側に既設品側コネクタ14を接続する。また、代替品2から信号送受信部5へ接続が必要な信号線の片側を代替品2に接続し、もう片側に代替品コネクタ15を接続する。既設品側コネクタ14と代替品側コネクタ15は同じ極数で、同型である。
【0051】
信号送受信部5は、既設品1または代替品2へ接続が必要な信号線の片側を信号送受信部5に接続し、もう片側に信号送受信部側コネクタ16を接続する。信号送受信部側コネクタ16は、既設品側コネクタ14または代替品側コネクタ15と接続できるように同じ極数で、嵌合できるものである。
【0052】
既設品1と信号送受信部5の間で信号の送受信したい場合は、既設品側コネクタ14と信号送受信部側コネクタ16を嵌合させる。代替品2は、信号送受信部5と接続されていないので、代替品2と信号送受信部5の間では、信号の送受信はされない。同様に、代替品2と信号送受信部5の間で信号の送受信をしたい場合は、代替品側コネクタ15と信号送受信部側コネクタ16を嵌合させる。既設品1は、信号送受信部5と接続されていないので、既設品1と信号送受信部5の間では信号の送受信はされない。
【0053】
このように、信号送受信部側コネクタ16が嵌合する相手方のコネクタを、既設品側コネクタ14及び代替品側コネクタ15のうちの一方から他方に切替えることにより、信号送受信部5との信号の送受信は、既設品1および代替品2のうちの一方から他方に切替えられる。
【0054】
(第7の実施の形態)
次に本発明の第7の実施の形態を、図7を参照して説明する。
【0055】
図7に示すように、信号送受信部5から信号線20を分岐させ、スイッチ19を介して、既設品1および代替品2へ接続する。同様に、信号送受信部5から信号線21はスイッチ18を介して既設品1および代替品2へ、信号線22はスイッチ17を介して既設品1および代替品2へ接続されている。なお、スイッチ17、スイッチ18、スイッチ19は、それぞれ既設品側と代替品側を連動させ、既設品側と代替品側の一方が閉(ON)のときは他方が開(OFF)となるように構成する。
【0056】
スイッチ17、スイッチ18、スイッチ19のそれぞれを左側に倒すと、信号線20、信号線21、信号線22は、既設品1と信号送受信部5の間が接続されるようになる。全てのスイッチを同方向に倒す必要はなく、例えば上記の全ての信号線が既設品1と信号送受信部5の間に接続されている状態から、信号線21の信号だけ代替品2から送受信したい場合は、スイッチ17は左側、スイッチ18は右側、スイッチ19は左側のようにスイッチを設定することで、信号により既設品1または代替品2を選択することが可能になる。
【0057】
(第8の実施の形態)
次に本発明の第8の実施の形態を、図8を参照して説明する。
【0058】
近年のエレベーターには、24時間エレベーターの状態を監視したり、遠隔で操作したりするために、遠隔監視端末装置が設置されている。この実施の形態は、遠隔監視端末装置の機能を利用したものである。
【0059】
遠隔監視端末装置23は電話回線等によりエレベーター保守会社に接続されている。遠隔監視端末装置23とリレーコイル24は接続されており、エレベーター保守会社は遠隔操作により、リレーコイル24に電圧を印加させることができる。既設品1は、リレーコイル24のB接点24bを介して信号送受信部5に接続されている。また、代替品2はリレーコイル24のA接点24aを介して信号送受信部5に接続されている。
【0060】
エレベーター保守会社が遠隔地より、遠隔監視端末装置23にリレーコイル24に電圧を印加するよう指令を発すると、リレーコイル24のB接点24bはブレーク、A接点24aはメークする。これにより信号送受信部5との信号の送受信は既設品1から代替品2に切替えられる。リレーコイル24に電圧の印加を止めるように指令を発すると、リレーコイル24のB接点24bはメーク、A接点24bはブレークし、信号送受信部5との信号の送受信は、代替品2から既設品1へ切替えられる。
【0061】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器の既設品から代替品への切替を簡単にすることで、時間のかかる切替作業を途中で中止させることが可能になることや、既設品に異常が発生しても短時間で代替品に切替えられることや、代替品に異常が発生しても短時間で既設品に切替えることや、自動的に既設品から代替品へ或いは代替品から既設品へ切替わること等により、故障等によるエレベーターの停止時間を短くすることができ、エレベーターの運行への影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベーターの信号切替方法の第1の実施の形態を説明するための回路図。
【図2】本発明のエレベーターの信号切替方法の第2の実施の形態を説明するための回路図。
【図3】本発明のエレベーターの信号切替方法の第3の実施の形態を説明するための回路図。
【図4】本発明のエレベーターの信号切替方法の第4の実施の形態を説明するための回路図。
【図5】本発明のエレベーターの信号切替方法の第5の実施の形態を説明するための回路図。
【図6】本発明のエレベーターの信号切替方法の第6の実施の形態を説明するための回路図。
【図7】本発明のエレベーターの信号切替方法の第7の実施の形態を説明するための回路図。
【図8】本発明のエレベーターの信号切替方法の第8の実施の形態を説明するための回路図。
【図9】従来方法を説明するための既設品と信号送受信部の接続を示す回路図。
【図10】従来方法を説明するための代替品と信号送受信部の接続を示す回路図。
【符号の説明】
1…既設品
2…代替品
3…既設品側コネクタ
4…代替品側コネクタ
5…信号送受信部
6…既設品側スイッチ
7…代替品側スイッチ
8…リレーコイル
8a…A接点
8b…B接点
9…リレー動作スイッチ
10…リレーコイル
10a…A接点
10b…B接点
11…リレーコイル
11a…A接点
11b…B接点
12、13…信号線
14…既設品側コネクタ
15…代替品側コネクタ
16…信号送受信部側コネクタ
17、18、19…スイッチ
20、21、22…信号線
23…遠隔監視端末装置
24…リレーコイル
24a…A接点
24b…B接点
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベーターにおいて、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器の既設品から代替品への信号切替または代替品から既設品への信号切替を行なう信号切替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9および図10は、従来の既設品1から代替品2への信号切替方法を説明するための図である。
【0003】
通常、出荷された状態では図9のように、既設品1と信号送受信部5は直接接続されている。既設品1から代替品2へ切替える場合は、既設品1を完全に撤去して代替品2を取付けて、図10のように代替品2と信号送受信部5を直接接続するようにしている。切替作業として、既設品1と信号送受信部5の間の信号線12を切離して信号線12を撤去し、既設品1を撤去して、代替品2を設置して、新たな信号線13を代替品2と信号送受信部5の間に接続する工程が必要である。
【0004】
既設品1と代替品2の信号に対しての接続端子が完全に一致していれば、信号線12を撤去する必要はないが、接続端子が完全に一致しないことや、既設品1と代替品2の取付け箇所の違いにより、信号線12の長さや本数を変更しなければならないことが多々ある。このような場合、今までと違う場所へ信号を接続しなければならなくなり、代替品2と信号送受信部5の間の信号線13の接続に時間を要する。また、接続を変更しているので、動作確認等の確認も必要なので、切替作業としてのトータルの時間としては、復帰までかなりの時間を要することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来のエレベーターの部品交換では、既設品を完全に撤去して代替品を設置しているので、代替品に原因不明の異常が発生した場合に、既設品へ戻すためには代替品を撤去して既設品を設置し直すので、作業時間を要し、エレベーターを運行したいときに運行できない状況になる恐れがあった。
【0006】
また、既設品が異常になる前に代替品へ交換するので、既設品をまだ使用できるにも関わらず代替品に交換するなど、廃棄物削減という観点からみても無駄な使い方をしている。
【0007】
本発明の目的は、緊急のときに既設品と代替品の切替を早急に可能にし、エレベーターの運行を妨げないようにする為のエレベーターの信号切替方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれ抜差し可能なコネクタを介して既設品および代替品に接続し、コネクタを抜差しすることにより既設品と代替品とを切替えることを特徴とする。
【0009】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、コネクタを抜差しすることにより既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。また、代替品の設置や接続作業に時間がかかる場合に、これらの作業を途中で中止させることが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれスイッチを介して既設品および代替品に接続し、スイッチを開閉することにより既設品と代替品とを切替えることを特徴とする。
【0011】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、スイッチを開閉することにより、既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。
【0012】
請求項3に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、スイッチによりリレーコイルを動作させてリレー接点を開閉させることにより既設品と代替品とを切替えることを特徴とする。
【0013】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、スイッチによりリレーコイルを動作させてリレー接点を開閉させることにより既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。また、通常リレーに複数のリレー接点が設けられているので、1つのスイッチで複数の信号を切替えることが可能となる。
【0014】
請求項4に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、既設品の異常を検出した信号によりリレーコイルを動作させてリレー接点を開閉させることにより、代替品へ切替えることを特徴とする。
【0015】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、既設品の異常を検出した信号により既設品から代替品へ簡単に切替えることができる。また、既製品を寿命に達する最後まで使い切ることが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、代替品の異常を検出した信号によりリレーコイルを動作させてリレー接点を開閉させることにより、既設品へ切替えることを特徴とする。
【0017】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、代替品の異常を検出した信号により代替品から既設品へ簡単に切替えることができる。従って、まだ寿命に達していない既設品をバックアップとして利用することができる。
【0018】
請求項6に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、既設品と代替品のそれぞれにコネクタを接続するとともに、信号送受信部からの信号線にコネクタを接続し、信号送受信部からの信号線に接続されているコネクタを、既設品に接続されているコネクタ及び代替品に接続されているコネクタのうちの一つから他の一つに接続を切替えることにより、既設品と代替品を切替えることを特徴とする。
【0019】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、コネクタの接続を変えることにより既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。
【0020】
請求項7に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの複数の信号線のそれぞれを複数に分岐し、分岐した複数の信号線を、信号線毎に切替可能なスイッチを介して既設品および代替品に接続し、既設品との間で入出力する信号と、代替品との間で入出力する信号とを、信号線毎に切替可能なスイッチにより信号別に選択して切替えることを特徴とする。
【0021】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、信号線毎に切替可能なスイッチにより信号別に選択して既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。
【0022】
請求項8に記載の本発明に係るエレベーターの信号切替方法は、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、遠隔操作によりリレーコイルを動作させてリレー接点を開閉させることにより、既設品と代替品とを遠隔操作で切替えることを特徴とする。
【0023】
このようなエレベーターの信号切替方法によれば、遠隔操作により既設品と代替品とを簡単に切替えることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の図において、同符号は同一部分または対応部分を示す。
【0025】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るエレベーターの信号切替方法を、図1、図9を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1において、既設品1は、信号送受信部5に対する電源ないし信号送受信機能を持った機器である。また、代替品2は既設品1と同様の機能を持った機器である。既設品1と信号送受信部5とは、信号線12aと、抜差し可能な既設品側コネクタ3と、信号線12bを介して接続されている。また、既設品1と同様に、代替品2と信号送受信部5は、信号線13aと、抜差し可能な代替品側コネクタ4と、信号線13bを介して接続されている。つまり、既設品1と代替品2へ信号送受信部5から同一信号線は分岐している。
【0027】
先ず、作業として既設品1と信号送受信部5の間の信号線の変更をする。信号線12aと既設品側コネクタ3と信号線12bの信号線は、あらかじめ製作されている。信号線12aと既設品側コネクタ3と信号線12bの信号線は、図9の信号線12と本数は同じで、長さもほぼ同じになっているので、既設品1および信号送受信部5の接続端子は同じなので、図9の信号線12からの変更は、特に難しい作業は必要なく短時間で作業が可能である。
【0028】
その後、接続場所の違い等により作業時間に時間を要するであろう、代替品2の設置と、これに信号線13aと代替品側コネクタ4と信号線13bと信号送受信部5を接続する作業を行なう。
【0029】
この代替品2の設置、および代替品2と信号送受信部5の間の接続作業をしている間に、何らかの事情により作業を中断して、エレベーターを動作させなければならないことが発生した場合、既設品側コネクタ3を差込み、既設品1と信号送受信部5を接続状態とし、代替品側コネクタ4を抜き、代替品2と信号送受信部5とを切離し状態にすることで、既設品1により動作可能になる。
【0030】
つまり、最後まで作業を完了していなくても、既設品1と信号線12aと既設品側コネクタ3と信号線12bと信号送受信部5が接続完了さえしていれば、復帰が可能になる。
【0031】
また、代替品2への変更作業が完了して、代替品2により動作させている時に、代替品2に不具合が発生した場合、代替品側コネクタ4を抜き既設品側コネクタ3を差込むことで、既設品1で動作させることが可能になる。
【0032】
なお、図1では信号線が1本しか図示していないが、複数本でも実施可能である。また、代替品も複数設置することもできる。
【0033】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を、図2を参照して詳細に説明する。
【0034】
この実施の形態は、本発明の第1の実施の形態として説明した既設品側コネクタ3および代替品側コネクタ4を、既設品側スイッチ6および代替品側スイッチ7に代えたものである。
【0035】
図2に示すように、既設品1と信号送受信部5は、既設品側スイッチ6を介して接続されている。また、既設品1と同様に、代替品2と信号送受信部5は、代替品側スイッチ7を介して接続されている。従って、第1の実施の形態と同様に、既設品1と代替品2は信号送受信部5に対して並列に接続されている。なお、既設品側スイッチ6と代替品側スイッチ7は連動させ、既設品側スイッチ6と代替品側スイッチ7の一方のスイッチが閉(ON)のときは他方のスイッチが開(OFF)となるように構成する。
【0036】
このように、既設品側コネクタ3、代替品側コネクタ4をそれぞれ既設品側スイッチ6、代替品側スイッチ7に替えたのは、コネクタを抜差しするよりも既設品側スイッチ6、代替品側スイッチ7を開閉する方が簡単に信号を切替えることが出来るためである。しかし、スイッチは信号点数の分だけ必要なので、信号点数が少ない場合に適している。
【0037】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を、図3を参照して詳細に説明する。
【0038】
図3に示すように、リレー動作スイッチ9は、プラス電源とリレーコイル8のドライブ側との間に設置されており、リレー動作スイッチ9を閉(ON)とさせることでリレーコイル8に電圧が印加される。既設品1はリレーコイル8のB接点8bを介して、信号送受信部5に接続されている。また、代替品2はリレーコイル8のA接点8aを介して信号送受信部5に接続されている。従って、この場合も、既設品1と代替品2は信号送受信部5に対して並列に接続されている。
【0039】
リレー動作スイッチ9を閉とすることでリレーコイル10に電圧が印加され、リレーコイル10のB接点10bはブレークし、リレーコイル10のA接点10aはメークして、代替品2と信号送受信部5は接続状態になり、既設品1から代替品2ヘ、リレー動作スイッチ9により切替えることができる。また、リレー動作スイッチ9を開(OFF)とすることで、リレーコイル10には電圧が印加されなくなり、リレーコイル10のB接点10bはメークし、リレーコイル10のA接点10aはブレークするので、既設品1と信号送受信部5は接続状態になり、代替品2から既設品1ヘリレー動作スイッチ9により切替えることができる。
【0040】
このように、リレーをスイッチにより動作させることで、通常リレーには複数の接点が設けられている為、1つのスイッチで複数の信号を切替えることが可能になり、既設品1から代替品2および代替品2から既設品1への切替が簡単にできるようになる。
【0041】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を、図4を参照して詳細に説明する。
【0042】
この実施の形態は、本発明の第3の実施の形態で説明したリレー動作スイッチ9によりリレーを動作させているものを、既設品1から発せられる異常信号によりリレーを動作させるようにしたものである。
【0043】
図4に示すように、リレーコイル10は既設品1からの異常信号により動作するように接続されている。既設品1と信号送受信部5はリレーコイル10のB接点10bを介して接続されている。また、代替品2と信号送受信部5はリレーコイル10のA接点10aを介して接続されている。従って、この場合も、既設品1と代替品2は信号送受信部5に対して並列に接続されている。
【0044】
既設品1に故障等の異常がない場合、リレーコイル10には電圧は印加されず、リレーコイル10のB接点10bはメーク、リレーコイル10のA接点10aはブレークしており、信号送受信部5は既設品1と接続状態にある。既設品1に故障が発生しこれを検出して異常信号が発せられるとリレーコイル10には電圧が印加され、リレーコイル10のB接点10bはブレーク、リレーコイル10のA接点10aはメークして、信号送受信部5は代替品2と接続状態になり、自動的に既設品1から代替品2へ切替えられる。このようにすることにより、既製品1を寿命に達する最後まで使い切ることができ、既設品1の故障によるエレベーター停止が可能になるとともに、使えるものを破棄しなくて済むため廃棄物の削減が可能になる。
【0045】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を、図5を参照して詳細に説明する。
【0046】
この実施の形態は、第4の実施の形態で説明した既設品1からの異常信号によりリレーを動作させることに代えて、代替品2からの異常信号によりリレーを動作させることとしたものである。
【0047】
図5に示すように、リレーコイル11は代替品2からの正常信号によりA接点をメークさせB接点をブレークさせ、また代替品2からの異常信号によりA接点をブレークさせB接点をメークさせる動作を行なうように接続されている。既設品1と信号送受信部5はリレーコイル11のB接点11bを介して接続されている。また、代替品2と信号送受信部5はリレーコイル11のA接点11aを介して接続されている。従って、この場合も、既設品1と代替品2は信号送受信部5に対して並列に接続されている。
【0048】
既設品1に異常が発生する前に、図5のように既設品1と代替品2と信号送受信部を接続しても代替品2が正常に動作しているときは、代替品2からの正常信号によりリレーコイル11に電圧が印加され、リレーコイル11のA接点11aはメーク、リレーコイル11のB接点11bはブレークしており、信号送受信部5は代替品5と接続状態になっている。代替品2が異常になると、この異常を検出した異常信号により、リレーコイル11に電圧が印加されなくなり、リレーコイル11のA接点11bはブレーク、リレーコイル11のB接点11bはメークして、信号送受信部5は既設品1と接続状態になり、自動的に代替品2から既設品1に切替えられ、既設品1により動作するようになる。つまり、まだ寿命に達していない既設品1をバックアップとして利用する。
【0049】
(第6の実施の形態)
次に本発明の第6の実施の形態を、図6を参照して説明する。
【0050】
図6に示すように、既設品1から信号送受信部5へ接続が必要な信号線の片側を既設品1に接続し、もう片側に既設品側コネクタ14を接続する。また、代替品2から信号送受信部5へ接続が必要な信号線の片側を代替品2に接続し、もう片側に代替品コネクタ15を接続する。既設品側コネクタ14と代替品側コネクタ15は同じ極数で、同型である。
【0051】
信号送受信部5は、既設品1または代替品2へ接続が必要な信号線の片側を信号送受信部5に接続し、もう片側に信号送受信部側コネクタ16を接続する。信号送受信部側コネクタ16は、既設品側コネクタ14または代替品側コネクタ15と接続できるように同じ極数で、嵌合できるものである。
【0052】
既設品1と信号送受信部5の間で信号の送受信したい場合は、既設品側コネクタ14と信号送受信部側コネクタ16を嵌合させる。代替品2は、信号送受信部5と接続されていないので、代替品2と信号送受信部5の間では、信号の送受信はされない。同様に、代替品2と信号送受信部5の間で信号の送受信をしたい場合は、代替品側コネクタ15と信号送受信部側コネクタ16を嵌合させる。既設品1は、信号送受信部5と接続されていないので、既設品1と信号送受信部5の間では信号の送受信はされない。
【0053】
このように、信号送受信部側コネクタ16が嵌合する相手方のコネクタを、既設品側コネクタ14及び代替品側コネクタ15のうちの一方から他方に切替えることにより、信号送受信部5との信号の送受信は、既設品1および代替品2のうちの一方から他方に切替えられる。
【0054】
(第7の実施の形態)
次に本発明の第7の実施の形態を、図7を参照して説明する。
【0055】
図7に示すように、信号送受信部5から信号線20を分岐させ、スイッチ19を介して、既設品1および代替品2へ接続する。同様に、信号送受信部5から信号線21はスイッチ18を介して既設品1および代替品2へ、信号線22はスイッチ17を介して既設品1および代替品2へ接続されている。なお、スイッチ17、スイッチ18、スイッチ19は、それぞれ既設品側と代替品側を連動させ、既設品側と代替品側の一方が閉(ON)のときは他方が開(OFF)となるように構成する。
【0056】
スイッチ17、スイッチ18、スイッチ19のそれぞれを左側に倒すと、信号線20、信号線21、信号線22は、既設品1と信号送受信部5の間が接続されるようになる。全てのスイッチを同方向に倒す必要はなく、例えば上記の全ての信号線が既設品1と信号送受信部5の間に接続されている状態から、信号線21の信号だけ代替品2から送受信したい場合は、スイッチ17は左側、スイッチ18は右側、スイッチ19は左側のようにスイッチを設定することで、信号により既設品1または代替品2を選択することが可能になる。
【0057】
(第8の実施の形態)
次に本発明の第8の実施の形態を、図8を参照して説明する。
【0058】
近年のエレベーターには、24時間エレベーターの状態を監視したり、遠隔で操作したりするために、遠隔監視端末装置が設置されている。この実施の形態は、遠隔監視端末装置の機能を利用したものである。
【0059】
遠隔監視端末装置23は電話回線等によりエレベーター保守会社に接続されている。遠隔監視端末装置23とリレーコイル24は接続されており、エレベーター保守会社は遠隔操作により、リレーコイル24に電圧を印加させることができる。既設品1は、リレーコイル24のB接点24bを介して信号送受信部5に接続されている。また、代替品2はリレーコイル24のA接点24aを介して信号送受信部5に接続されている。
【0060】
エレベーター保守会社が遠隔地より、遠隔監視端末装置23にリレーコイル24に電圧を印加するよう指令を発すると、リレーコイル24のB接点24bはブレーク、A接点24aはメークする。これにより信号送受信部5との信号の送受信は既設品1から代替品2に切替えられる。リレーコイル24に電圧の印加を止めるように指令を発すると、リレーコイル24のB接点24bはメーク、A接点24bはブレークし、信号送受信部5との信号の送受信は、代替品2から既設品1へ切替えられる。
【0061】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器の既設品から代替品への切替を簡単にすることで、時間のかかる切替作業を途中で中止させることが可能になることや、既設品に異常が発生しても短時間で代替品に切替えられることや、代替品に異常が発生しても短時間で既設品に切替えることや、自動的に既設品から代替品へ或いは代替品から既設品へ切替わること等により、故障等によるエレベーターの停止時間を短くすることができ、エレベーターの運行への影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベーターの信号切替方法の第1の実施の形態を説明するための回路図。
【図2】本発明のエレベーターの信号切替方法の第2の実施の形態を説明するための回路図。
【図3】本発明のエレベーターの信号切替方法の第3の実施の形態を説明するための回路図。
【図4】本発明のエレベーターの信号切替方法の第4の実施の形態を説明するための回路図。
【図5】本発明のエレベーターの信号切替方法の第5の実施の形態を説明するための回路図。
【図6】本発明のエレベーターの信号切替方法の第6の実施の形態を説明するための回路図。
【図7】本発明のエレベーターの信号切替方法の第7の実施の形態を説明するための回路図。
【図8】本発明のエレベーターの信号切替方法の第8の実施の形態を説明するための回路図。
【図9】従来方法を説明するための既設品と信号送受信部の接続を示す回路図。
【図10】従来方法を説明するための代替品と信号送受信部の接続を示す回路図。
【符号の説明】
1…既設品
2…代替品
3…既設品側コネクタ
4…代替品側コネクタ
5…信号送受信部
6…既設品側スイッチ
7…代替品側スイッチ
8…リレーコイル
8a…A接点
8b…B接点
9…リレー動作スイッチ
10…リレーコイル
10a…A接点
10b…B接点
11…リレーコイル
11a…A接点
11b…B接点
12、13…信号線
14…既設品側コネクタ
15…代替品側コネクタ
16…信号送受信部側コネクタ
17、18、19…スイッチ
20、21、22…信号線
23…遠隔監視端末装置
24…リレーコイル
24a…A接点
24b…B接点
Claims (8)
- 信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれ抜差し可能なコネクタを介して既設品および代替品に接続し、前記コネクタを抜差しすることにより既設品と代替品とを切替えることを特徴とするエレベーターの信号切替方法。
- 信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれスイッチを介して既設品および代替品に接続し、前記スイッチを開閉することにより既設品と代替品とを切替えることを特徴とするエレベーターの信号切替方法。
- 信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、スイッチによりリレーコイルを動作させて前記リレー接点を開閉させることにより既設品と代替品とを切替えることを特徴とするエレベーターの信号切替方法。
- 信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、既設品の異常を検出した信号によりリレーコイルを動作させて前記リレー接点を開閉させることにより、代替品へ切替えることを特徴とするエレベーターの信号切替方法。
- 信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、代替品の異常を検出した信号によりリレーコイルを動作させて前記リレー接点を開閉させることにより、既設品へ切替えることを特徴とするエレベーターの信号切替方法。
- 信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、既設品と代替品のそれぞれにコネクタを接続するとともに、信号送受信部からの信号線にコネクタを接続し、信号送受信部からの信号線に接続されているコネクタを、既設品に接続されているコネクタ及び代替品に接続されているコネクタのうちの一つから他の一つに接続を切替えることにより、既設品と代替品を切替えることを特徴とするエレベーターの信号切替方法。
- 信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの複数の信号線のそれぞれを複数に分岐し、分岐した複数の信号線を、信号線毎に切替可能なスイッチを介して既設品および代替品に接続し、既設品との間で入出力する信号と、代替品との間で入出力する信号とを、前記信号線毎に切替可能なスイッチにより信号別に選択して切替えることを特徴とするエレベーターの信号切替方法。
- 信号送受信部に対する信号送受信機能を有する機器として既設品と代替品とを備え、信号送受信部からの同一信号線を複数に分岐し、それぞれリレー接点を介して既設品および代替品に接続し、遠隔操作によりリレーコイルを動作させて前記リレー接点を開閉させることにより、既設品と代替品とを遠隔操作で切替えることを特徴とするエレベーターの信号切替方法。
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