JP2004008935A - エアゾール製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のエアゾール製品では使用しにくい背中や肩、腋、狭い空間に対して容易に噴射できるエアゾール製品を提供する。
【解決手段】扁平な筒状の容器本体2と、その容器本体2の上部開口部に取り付けたエアゾールバルブ3と、そのバルブの上面に設けられた噴射部材4とから構成されたエアゾール製品1であって、エアゾール製品の略全体を手のひらに収めた状態で、握り方向に指で押すことにより、噴射部材4を操作して噴射させることができるように構成されているエアゾール製品1。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエアゾール製品に関する。さらに詳しくは、容易に噴射操作をすることができるエアゾール製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエアゾール製品は、円柱状の容器胴部を把持した状態で噴射対象物に噴射孔を向け、容器上部に装着されている噴射部材を指で押し下げる、傾動させる、あるいはトリガーを指で引くなどの操作により噴射している。また、通常のエアゾール製品は、噴射操作する指以外の4本の指と掌で把持するため、容器の胴部直径が大きかったり製品が重いとき、とくに噴射部材が操作しにくい形状のときは、製品を把持した状態では噴射操作しがたい場合がある。また、女性や子供、お年寄りなどのように力の弱い人や手の小さい人など、使用する人によっても操作し難い場合がある。さらに操作する指と製品を把持する指とが離れているため、背中や肩など、噴射したい箇所によっては手首を大きくひねり、指に力が入りづらく噴射操作しにくい場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記問題点に鑑み、使用する人や使用する箇所などによらず、誰でも、また、どのような向きでも容易に噴射操作できるエアゾール製品を提供することを技術課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のエアゾール製品は、容器本体と、その容器本体の開口部に固着されるエアゾールバルブと、そのエアゾールバルブに装着され、噴射操作される噴射部材とからなるエアゾール製品であって、前記噴射部材が、前記エアゾール製品の略全体を把持した状態で指先近辺が位置する操作部を備えていることを特徴としている(請求項1)。
【0005】
このようなエアゾール製品では、前記噴射部材が、エアゾール製品を把持した状態で、指の間に位置する噴射孔を備えているものが好ましい(請求項2)。さらに、製品の胴部直径が10cm以下であるものが好ましい(請求項3)。さらに前記噴射部材が、複数本の指で操作することができる操作部を有するものが好ましい(請求項4)。その場合は前記噴射部材の操作部を複数本の指で操作したときに噴射させることができるように構成してもよい(請求項5)。
【0006】
【作用および発明の効果】
本発明のエアゾール製品(請求項1)は、製品全体を掌で把持したとき、指先近辺が噴射部材の操作部に位置する。そのため、その製品全体を握ることにより、製品を保持することができ、さらに握る力を強くしていくだけで、噴射操作をすることができる。すなわち握るというもっとも自然な動作で、製品の保持と噴射操作とを同時に行うことができる。したがって力の弱い人や手の小さい人でも操作しやすい。また、握った状態で噴射操作するので、噴射操作のときでも手首を自由に動かすことができ、背中や肩、腋の下など、従来のエアゾール製品では噴射しがたかった箇所にも容易に噴射することができる。
【0007】
前記噴射部材が、エアゾール製品を把持した状態で、指の間に位置する噴射孔を備えているエアゾール製品(請求項2)の場合は、手の向きだけで噴射孔の向きを把握することができ、そのため噴射方向の感覚をつかみやすい。したがって背中や肩、脇の下など、見えない、あるいは見にくい対象に対しても、正確に噴射することができる。
【0008】
前記エアゾール製品が、胴部直径が10cm以下の場合(請求項3)は、製品を把持し易く、より噴射操作が容易になる。
【0009】
前記噴射部材が、複数本の指で操作することができる操作部を有する場合(請求項4)は、複数の指で操作部を操作することができるので、指の力が弱い使用者であっても、噴射操作がさらに容易になる。
【0010】
さらに前記エアゾール製品が、噴射部材の操作部を複数本の指で操作したときに初めて噴射させることができるように構成されている場合(請求項5)は、製品が落下する、あるいは操作部に何かが当たる、幼児がいたずらするなど、不必要なときの誤噴射を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明のエアゾール製品の実施形態を説明する。図1aは本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す一部断面側面図、図1bはそのエアゾール製品の平面図、図1cはそのエアゾール製品の使用状態を示す一部断面側面図、図2および図3はそれぞれ本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面側面図、図4は本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す一部断面側面図、図5aおよび図5bはそれぞれ本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す斜視図および一部断面側面図、図6aおよび図6bはそれぞれ本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す斜視図および一部断面正面図である。
【0012】
図1aおよび図1bに示すエアゾール製品1は、扁平な形状の容器本体2と、その容器本体2の上部開口部に取り付けられたエアゾールバルブ3(以下、単にバルブという)と、そのバルブの上面に設けられた噴射部材4とから構成されている。容器本体2は有底筒状であり、上部にバルブ3を固着する開口部を備えている。容器本体2の形状としては特に限定されるものではないが、この実施の形態では、噴射部材4を取り付けた製品全体を、あるいはほとんど全部を手で把持しやすくするために、容器の高さに対して胴部直径を非常に大きくした扁平な形状とし、さらに胴部が外側に凸となる曲面形状を有している。
【0013】
また容器本体2は、手の小さい人でも製品を容易に把持できる大きさにするため、胴部直径を10cm以下、さらには8cm以下にするのが好ましい。また容器の高さとしては、5cm以下、さらには4cm以下にするのが好ましい。また、容器本体2の満注量としては、300ml以下、さらには200ml以下、特に100ml以下にするのが好ましい。
【0014】
さらに容器本体2は、エアゾール組成物を充填するため、所定の耐圧強度を有する耐圧性容器が用いられ、アルミニウムやブリキなどの金属製容器、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂製容器、耐圧ガラスなどのガラス製容器などが用いられる。また容器本体2は、一般的な容器の他にも、内部に収縮可能な内部容器を備えた二重容器や、内部を移動可能なピストンを備えたピストン付き容器としても良い。
【0015】
前記バルブ3は特に限定されるものではなく、正立用バルブあるいは倒立用バルブ、正倒立どちらでも使用可能な正倒立バルブ、一回の噴射操作で一定量噴射できる定量バルブ、噴射量を非常に少なくした微量噴射バルブなど、噴射する箇所や用途に応じて適宜選択することができる。
【0016】
前記噴射部材4は、バルブ3のマウンティングカップB上面の内周に嵌合されるように成形した円筒状の支持部6と、それぞれその支持部6の上端から中央に向かって上向きに延びる噴射部7、操作部8および保護部9とを備えている。前記支持部6はマウンティングカップBにスナップ嵌合できるように支持部6の下部円周上に一定間隔で6つのかぎ片10が設けられている。それにより、噴射部材4を動かないように固定することができる。なお支持部6は、マウンティングカップBのビード部と嵌合するようにしても良い。
【0017】
前記噴射部7は、支持部6の上端に設けられているヒンジ部12と、そのヒンジ部12を介して中央に向かって上向きに湾曲して延びる連結片13と、その連結片13に隣接した円板状のノズル14とからなる。前記ノズル14の上面中央には上向きに噴射孔15が設けられ、下面中央にはステムDと嵌合するステム係合部16が設けられている。前記噴射孔15とステム係合部16は連通しており、内容物はステムDから噴射孔15を通って噴射される。さらに、連結片13と反対側のノズル14の下部には、円弧状のフランジ17が設けられている。その円弧の角度は30〜300度、特に60〜270度であるものが好ましい。
【0018】
前記操作部8は、支持部6の上端において、噴射部7と反対側の部位から上方に設けられているヒンジ部22と、そのヒンジ部22を介して前記連結片13と同じように湾曲した連結片23と、その連結片23から左右に延びるように形成されている円弧状の押部片24とからなる。この円弧状の押部片24は、外から容器内側方向に力を加えたときに前記フランジ17と当接するように設けられている。そのため、その円弧の角度は前記フランジ17と実質的に同じにしている。
【0019】
前記保護部9は、噴射部材4を誤って操作するなどの誤使用を防止するために、また噴射部や操作部を保護するなどのために設けており、支持部6の上端において、噴射部7と操作部8が延びている部位以外の部位から噴射部7や操作部8の連結片と略並行に中央に向かって延び、噴射部材4が円錐台状になるように設けられている。
【0020】
このエアゾール製品1は、容器本体2内に有効成分を含有する原液と噴射剤とからなるエアゾール組成物を充填し、容器本体開口部にバルブ3を固着し、さらにバルブ3に噴射部材4を装着することにより製造することができる。このエアゾール製品1は、容器本体2の底部18を掌に載せ、胴部および噴射部材4にかけて把持することにより、エアゾール製品1全体を手で包むように把持できる大きさと形状を有している。製品全体あるいは製品のほとんど全部を手で把持できる大きさ、形状であれば特に限定されないが、製品の大きさとしては胴部直径が10cm以下、さらには8cm以下であることが好ましい。また容器本体2の形状は、底部18を掌に載せて握ったときに握り易いように、丸みを帯びているのが好ましい。
【0021】
前記エアゾール製品1の使用方法としては、図1cに示すように、エアゾール製品1の底部18を掌に置き、容器本体2の胴部および噴射部材4を指で包むようにして把持する。それにより人差し指、中指、薬指の先端が押部片24上に自然と載置される。ついで噴射したい箇所に噴射孔15を向け、把持した手でエアゾール製品1を握るようにして指を曲げると、操作部8が押し下げられ、これと係合している噴射部7のフランジ17が押し下げられる。それによりステムDが下がり、バルブ3が開放されて内容物が噴射孔15から噴射される。なお本発明で言う「エアゾール製品の略全体を手で把持する」とは、図1cに示すようにエアゾール製品の一部(この実施形態では底部18)を掌上に載せ、エアゾール製品1の他の部分(ここでは胴部から噴射部材4にかけて)を握るとき、エアゾール製品の全体あるいはほとんど全部を包むように把持することをいう。
【0022】
図1のエアゾール製品1は、前述したように略全缶状に製品を把持した状態で、握るように操作して噴射させることができるため、手首をひねった状態でも噴射操作が容易であり、そのため背中、肩、腋など、従来のエアゾール製品では噴射しにくかった箇所へ噴射するときでも容易に噴射することができる。しかも噴射口15はエアゾール製品1を握っている手の親指と他の4本の指の先の間にあるので、手のひらに対して直角方向に内容物が噴出する。そのため、目で確認しなくても噴出方向の見当がつく。そのため、背中や肩、腋など、見にくい身体の部位に向かって正確に噴射することができる。また3本あるいは4本の指で押部片24を押し下げればよいので、指の力が弱い使用者でも楽に操作することができる。
【0023】
他方、この実施形態では、押部片24とヒンジ部22の距離が短いため、押部片24の中央を押し下げるにはかなりの力が必要になる。さらに押部片24は連結片23を中心として両側に円弧状に延びているので、人差し指で押部片24の端部のみを押し下げる場合は、噴射部7のフランジ17は押し下げられた方向のみ傾斜するだけで、ステムDを垂直に降下させる方向の力はほとんど生じない。そのため1本の指での操作が困難である。このようにこのエアゾール製品1では、1本の連結片23で支持された円弧状の押部片24を設けているので、複数の指で同時に操作するときのみ、楽に操作することができ、そのため誤操作あるいは幼児のいたずら操作などを防止することができる。
【0024】
図2に示すエアゾール製品30は、有底筒状で扁平な容器本体31と、その容器本体31の上部開口部に取り付けたバルブ32と、そのバルブ32の上面に設けられた略山型の噴射部材33と、円筒状の肩カバー34とから構成される。容器本体2は底部18を球面状に突出する湾曲面にしているほかは、図1のものと実質的に同じであり、バルブ32も前述と同様、従来公知のものである。
【0025】
このエアゾール製品30では噴射部材33の周囲全体が操作部になっている。噴射部材33の裾はバルブ32のマウンティングカップBの上面ないし内周面と接しないように、そして肩カバー34の内壁に沿う形状にしている。なお、肩カバー34で噴射部材33の上下摺動運動をガイドするようにしてもよい。
【0026】
噴射部材33の上面中心には噴射孔35が上向きに設けられており、その下面中央部にはステムDと嵌合するステム係合部36が設けられている。そのステム係合部36をステムDに装着することにより、噴射部材33全体がステムDに支えられ、噴射部材33が上下に移動自在となる。噴射孔35とステム係合部36とは連通しており、噴射部材33を押圧操作することにより、ステムDは押し下げられ、噴射孔35から内容物を噴射させることができる。
【0027】
このエアゾール製品30も図1のエアゾール製品1と同様に容器底部18を掌上に置き、容器胴部と噴射部材33とを掌と指とで包むよう把持し、さらに握る力を増加するようにして複数本の指の先で噴射部材33を操作することにより、噴射することができる。なお、この実施の形態では噴射部材33全体が操作部となっており、しかも噴射部材33はヒンジ部などで肩カバーに連結されておらず、ステム係合部36でのみ支持されている。そのため、このエアゾール製品30においても、1本の指で操作すると噴射部材33が押した方向に傾斜しやすく、ステムDが垂直下方に降下するこをを妨げて噴射しにくくなる。それにより誤作動を防止することができる。そして噴射孔35の周囲の操作部を複数本の指で同時に操作することにより初めて噴射部材33およびステムDを垂直下方に押し下げてバルブ32を開放し、噴射させる操作が容易になる。また、このエアゾール製品30でも、内容物は操作する指と指の間にある噴射孔35より噴射されるため、図1のエアゾール製品1と同様に背中や肩、腋の下などにも容易に、かつ、正確に噴射することができる。
【0028】
図3のエアゾール製品37は、首部38aを有する略球体状の容器本体38と、容器本体の上部開口部に取り付けたバルブ32と、そのバルブ32の上面から容器本体38の首部38aおよび肩部を隙間をあけて覆う噴射部材39とからなる。噴射部材39は、有底円筒状の上部39aと、その上部の下端からスカート状に拡がる保護部39bとを有する。そして上部39aの上面中央に突出部39cが形成され、その中心に上向きの噴射孔35が形成され、噴射孔35の下方にステム係合部36が形成されている。前記上部39aの上面の突出部39c以外の環状の領域は操作部である。
【0029】
このエアゾール製品37においても、噴射部材39はステム係合部36のみで支持されており、1本の指では操作しにくい。そして容器本体38の底部18を掌に載せ、親指を容器本体38の周囲に回し、人差し指と中指あるいは薬指を加えた複数本の指を操作部に掛けることにより、容器本体38を把持することができる。したがってこのエアゾール製品37においても複数の指で噴射操作を行うことができ、しかも噴射孔35が操作する指と指の間に位置するように把持することができるので、容易に、かつ正確に対象に向かって噴射させることができる。
【0030】
なお、エアゾール製品37の大きさによっては、容器本体38の底部18に親指を当て、操作部に人差し指と中指をかけ、指で摘むように把持することもできる。この場合は掌と容器本体38との間に隙間があく。本発明における「把持」には、このような摘む場合も含む。
【0031】
図4に示すエアゾール製品40は、底部が球面状に突出している容器本体41と、容器本体41の上部開口に固着しているバルブ42と、その内部に容器本体41を収容する球体状の噴射部材43とからなる。噴射部材43は、バルブ42のステムDに取り付けている山形の噴射部45と、その噴射部45と容器本体41の間に充填される弾性部46とからなり、エアゾール製品40全体としては球体状を呈している。前記弾性部46としては、スポンジやゴムなどの弾性体を用いるのが好ましい。前記噴射部45は部分球殻状の操作部47と、その下面中央から下向きに延びる軸部48から構成され、軸部48の下端にはバルブ42のステムDが嵌合するステム係合部49が形成されている。操作部47の上面中心には噴射孔44が開口しており、軸部48にはステム係合部49と噴射孔44とを連通する通路48aが形成されている。バルブ42は前述と同様、公知のものである。
【0032】
このエアゾール製品40も図3のエアゾール製品30と同じように、容器本体41の底部を掌に載せ、ボールを握るようにしてエアゾール製品40全体を握ることができ、それにより指先が噴射部45の操作部47を押さえる形になる。そのため、その握っている状態で指先に力をいれれば、噴射部45を垂直に押し下げることができ、噴射させることができる。指を離せば、弾性部46の復帰力とバルブ42の復帰スプリングとが相まって、元の球体状に戻る。このものも複数の指に均等に力を込めたときのみ噴出させることができ、1本の指で押すだけでは、ステムDには偏心した力しか伝わらず、うまく噴出させることができない。そのため誤作動を防止しうる。また複数本の指で操作するので、指の力が弱い使用者も楽に噴射させることができる。また、握っている指の間あるいは指先の間から噴出させることができるので、見えない対象物に対しても比較的正確に噴出することができる。なお、このエアゾール製品40は、ボールを握るようにして操作するため、操作性を考慮して直径10cm以下、さらには8cm以下の球体状であることが好ましい。また、エアゾール製品40は球体状であるが、ラグビーボールなどのような紡錘形とすることもできる。
【0033】
図5a、図5bに示すエアゾール製品50は、それぞれ半球状に突出した底部を備えた2つの容器本体51と、各容器本体に固着したバルブ52と、2つの容器本体51、51をバルブ52が対向するように装着する1個の噴射部材53とからなり、エアゾール製品50全体として球体の形態を呈している。前記噴射部材53は、2つの容器本体51、51を収容し、外部から力が加わったときに変形可能な弾性部54と、バルブ52のステムDを挿入するステム係合部54aと噴射孔55、さらにステム係合部54aと噴射孔55とを連通する通路56とを有する噴射部57を備えている。噴射部57には、上下の容器本体51、51のバルブ52のステムDを嵌合するステム係合部54aが上下に配列され、それらのステム係合部54a同士が縦方向の通路56aで連通され、縦方向の通路56aの途中から横方向の通路56bが延びている。
【0034】
このエアゾール製品50は、いずれか一方の容器本体51、51と噴射部材53とを併せたものが、実質的に他方の容器本体の噴射部材として作用する。すなわち一方の容器本体51、51の底部18が図4のエアゾール製品40における噴射部45の操作部47になっている。その意味で図4のエアゾール製品40の変形と言うこともできる。前記弾性部54としてはスポンジやゴムなどの弾性体を用いることが好ましい。
【0035】
このエアゾール製品50は、前述したエアゾール製品40と同じようにボールを握るように使用する。そのような状態で握ることにより噴射部材53の弾性部54が変形し、容器本体51、51間の距離が短くなる。このとき2つの容器本体51、51のステムDが押し下げられてバルブ52、52が共に開放され、ステム係合部54a、通路56さらには噴射孔55を通ってエアゾール組成物が把持した指の間から横向きに噴射される。このエアゾール製品50では、染毛効果や温感効果などのように2成分が反応して効果が得られるエアゾール組成物を別々の容器本体51、51に充填することができるが、同じ内容物を2つの容器本体51、51に充填してもよい。
【0036】
図6a、図6bに示すエアゾール製品60は、上面中央に開口部を有する直方体の容器本体61と、その容器本体61に取り付けられたバルブ62と、その容器本体61の両端を上から挟むように取り付けられた逆U字型の噴射部材63とからなる。バルブ62は前述と同様、従来公知のものである。噴射部材63の上面中央部には噴射孔64が形成され、下面にはステムと係合できるステム係合部65が形成され、上面の前記噴射孔64を挟む両側には、指を置く凹状の押部(操作部)66が設けられている。これにより、噴射部材63を容器本体61に対して押すことにより、ステムDが降下し、噴射孔64より噴射させることができる。このものは、容器61の底部18を掌で押さえ、手の指で拳を握るようにして、噴射部材63を押し、噴射させるのが好ましい。これにより、中指と薬指の間に位置する噴射孔64から噴射される。このような持ち方は、比較的力が入りやすく、また、楽に押部を押しつづけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す一部断面側面図、図1bはそのエアゾール製品の平面図、図1cはそのエアゾール製品の使用状態を示す一部断面側面図である。
【図2】本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面側面図である。
【図3】本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面側面図である。
【図4】図4aおよび図4bはそれぞれ本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す斜視図および一部断面側面図である。
【図5】本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す一部断面側面図である。
【図6】図6aおよび図6bはそれぞれ本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す斜視図および一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール製品
2 容器本体
3 エアゾールバルブ
4 噴射部材
B マウンティングカップ
6 支持部
7 噴射部
8 操作部
9 保護部
10 かぎ片
12 ヒンジ部
13 連結片
14 ノズル
D ステム
15 噴射孔
16 ステム係合部
17 フランジ
18 底部
22 ヒンジ部
23 連結片
24 押部片
30 エアゾール製品
31 容器
32 バルブ
33 噴射部材
34 肩カバー
35 噴射孔
36 ステム係合部
37 エアゾール製品
38 容器本体
38a 首部
39 噴射部材
39a 上部
39b 保護部
39c 突出部
40 エアゾール製品
41 容器本体
42 バルブ
43 噴射部材
44 噴射孔
45 噴射部
46 弾性部
47 操作部
48 軸部
48a 通路
49 ステム係合部
50 エアゾール製品
51 容器本体
52 バルブ
53 噴射部材
54 弾性部
54a ステム係合部
55 噴射孔
56 通路
56a 縦方向の通路
56b 横方向の通路
57 噴射部
60 エアゾール製品
61 容器本体
62 バルブ
63 噴射部材
64 噴射孔
65 ステム係合部
66 押部

Claims (5)

  1. 容器本体と、
    その容器本体の開口部に固着されるエアゾールバルブと、
    そのエアゾールバルブに装着され、噴射操作される噴射部材とからなるエアゾール製品であって、
    前記噴射部材が、前記エアゾール製品の略全体を把持した状態で指先近辺が位置する操作部を備えているエアゾール製品。
  2. 前記噴射部材が、エアゾール製品を把持した状態で、指の間に位置する噴射孔を備えている請求項1記載のエアゾール製品。
  3. 胴部直径が10cm以下である請求項1記載のエアゾール製品。
  4. 前記噴射部材が、複数本の指で操作することができる操作部を有する請求項1記載のエアゾール製品。
  5. 前記噴射部材の操作部を複数本の指で操作したときに噴射させることができるように構成されている請求項4記載のエアゾール製品。
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JP2008522924A (ja) * 2004-12-16 2008-07-03 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー エアゾール容器又はスプレー容器用キャップ

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