JP2004008592A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型の吸収性物品の輪郭に沿って配列する圧着部を形成し、この圧着部での光の反射状態を吸収シートの表面と異ならせることにより、暗所において吸収シートの輪郭を目視で識別しやすくする。
【解決手段】薄型の吸収シート1の側縁部1aの内側において第1の列L1に沿って圧着部21と23を間隔を開けて形成する。さらに前記側縁部1aに沿って、圧着部で囲まれた非圧着の区画領域24を配列する。圧着部と非圧着部および区画領域で光の反射状態を異ならせることにより、暗所においても前記側縁部1aの輪郭を目視で識別しやすくなる。
【選択図】  図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンティライナーと称されるおりものや経血を吸収できる吸収シート、失禁患者用の尿吸収シートなどとして使用される吸収性物品に係り、特に下着に接着して使用するのに適した吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
薄型の吸収性物品としてパンティライナーと称されるおりものや経血を吸収できる吸収シートがある。この吸収シートは、下着のクロッチ部の内側に感圧接着層を介して接着固定して着用する。
【0003】
この従来の吸収シートは、液不透過性の裏面シートと、スパンレース不織布などで形成された表面シートとの間に、積層ティッシュペーパ、エアレイドパルプなどの薄型の吸収層が介在している構造が一般的である。
【0004】
この種の吸収シートは、薄型で、着用者が下着と同等の軟質感を感じることができるものが好ましく、また着替え中などに、下着に装着されていることを目立たちにくくして、着用者が気にならない配慮がなされていることが好まれている。
【0005】
従来のこの種の吸収シートは白色のものが一般的であるため、白色の下着に固定して使用する場合には比較的目立たなくて済む。しかし、最近の下着は、白色のみならず明色系から暗色系にかけて種々の色のものが使用されており、これらの色の下着に白色の吸収シートを取付けると、吸収シートと下着の色とのギャップが大きくなる。したがって、それぞれの下着の色と同系色の吸収シートを準備することが望まれている。また、暗色系の吸収シートは、同色系の下着に固定すると目立たなくなるのみならず、おりものや経血を吸収したときに、その吸収物の色を目立たなくする点においても好まれている。
【0006】
ただし、前記下着と同色系の吸収シートを用いていると、逆に取り外しや取付けの際に、下着との対比で目立たなくなる問題が生じる。特に、レストランなどのトイレットのように照明が暗い場所では、吸収シートを交換するときに、下着のどの位置に吸収シートが取付けられているか瞬間的に区別することが難しかったり、新たな吸収シートを下着に固定するときに、吸収シートの中心を、下着のクロッチ部の中心に位置合わせするのが難しく、吸収シートが位置ずれして取付けられるおそれがある。したがって、吸収シートを、下着から取り外すことや、下着のクロッチ部に正確に位置合わせして取り付けることを、すばやく行えないことがある。
【0007】
また、例えば特公平5−24783号公報には、比較的明色の熱可塑性樹脂シートからなる外側カバーと、比較的暗い色の熱可塑性樹脂からなる内側層とを有し、前記外側カバーに形成された押し模様の部分が前記内側層に接触することにより、前記押し模様の部分が他の部分よりも暗く見えるようにしたものが開示されている。
【0008】
しかし、この従来例では、吸収性物品の表面において模様が明瞭になっていることから、吸収性物品そのものが目立ちやすくなる。また、下着と同色系で全体が目立たず、しかも吸収性物品の輪郭を目視しやすくしたり、吸収性物品の中心を区別しやすくするという観点は開示されていない。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、輪郭を視覚で識別しやすくし、しかもそれ自体が目立ちすぎることのない圧着部を備えて、下着と同色のものとして使用するのに適した吸収性物品を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明は、複数枚のシートが重ねられ、縦方向に延びる左右両側縁部、および前縁部および後縁部を有して縦長に形成されており、前記両側縁部の内側に、シートどうしを固定する側方固定部が設けられている吸収性物品において、前記側方固定部では、複数の圧着部が、前記両側縁部よりも内側で且つ前記両側縁部に沿って間隔を開けて配置されて第1の列を成しており、
前記第1の列に位置する圧着部は、表面側から裏面へ向けて凹状に形成されており、少なくとも最表面に位置するシートが熱可塑性繊維を有して、前記圧着部の底面で前記熱可塑性繊維が溶融し、前記圧着部の底面と非圧着領域の前記シートの表面とで光の反射状態が相違していることを特徴とするものである。
【0011】
前記吸収性物品では、左右両側縁部の内側において、前記側縁部に沿って圧着部が配列しており、この圧着部の底面と非圧着領域の表面とで、光の反射効果が相違することにより、例えば暗いトイレットなどで、吸収性物品の輪郭を目視で識別しやすくなる。よって、下着から取り外す際や、下着に取付けるのをすばやく且つ容易にでき、また吸収性物品の中心を下着の中心に合わせるようにして取付けやすい。
【0012】
例えば、前記第1の列は、前記底面の形状が円、長円、あるいは多角形の圧着部を有しており、前記第1の列の少なくとも一部で、前記圧着部が一定のピッチで配列しているものが好ましい。
【0013】
このように構成すると、光の反射効果の相違する部分が、左右両側縁部に沿って細かなドット状に配列することになり、吸収性物品の輪郭を認識しやすくなる。また、細かなドット状の圧着部を間隔を開けて配列させたものは、前記両側縁部に添って線状または帯状に延びる圧着領域を形成したものに比べて風合いや柔らかさが良好なものとなる。
【0014】
さらに、前記側方固定部には、前記第1の列を成す圧着部よりも内側に、第2の列を成す圧着部が設けられており、前記第2の列に位置する圧着部も、表面側から裏面へ向けて凹状に形成されて、前記圧着部の底面で前記熱可塑性繊維が溶融して、前記圧着部の底面と非圧着領域の前記シートの表面とで光の反射状態が相違しており、
前記第1の列を成す前記圧着部と、前記第2の列を成す前記圧着部との間に、非圧着領域が設けられているものがさらに好ましい。
【0015】
このように、第1の列の内側に非圧着領域を挟んで第2の列の圧着部が存在していると、2つの列の圧着部と非圧着領域との光反射のコントラストが明確になり、さらに輪郭を目立ちやすくできる。
【0016】
第2の本発明は、複数枚のシートが重ねられ、縦方向に延びる左右両側縁部、および前縁部および後縁部を有して縦長に形成されており、前記両側縁部の内側に、シートどうしを固定する側方固定部が設けられている吸収性物品において、前記側方固定部では、複数の圧着部が間隔を開けて配置された圧着部列と、非圧着領域が前記圧着部列で囲まれて形成された所定面積の区画領域とを有し、複数の前記区画領域が、前記両側縁部よりも内側で且つ前記両側縁部に沿って並んでおり、
前記圧着列を形成している圧着部は、表面側から裏面へ向けて凹状に形成されており、少なくとも最表面に位置するシートが熱可塑性繊維を有して、前記圧着部の底面で前記熱可塑性繊維が溶融し、前記圧着部の底面と非圧着領域の前記シートの表面とで光の反射状態が相違していることを特徴とするものである。
【0017】
この吸収性物品では、間隔を開けて形成された圧着部に囲まれた非圧着の区画領域が設けられているため、吸収性物品の両側縁部の内側において、圧着部と区画領域とで、光の反射効果の相違するコントラストを強調でき、非圧着の前記区画領域が浮き上がって見えるようになって、吸収性物品の輪郭を識別しやすくなる。
【0018】
また、前記両側縁部に沿って並ぶ前記区画領域は、同じ形状で且つ同じ面積であると、この区画領域の並び状態を識別することで、吸収性物品の両側縁部の位置を区別しやすくなる。
【0019】
例えば、吸収性物品を縦方向に二分する横方向中心線の左右両側に前記区画領域の中心が位置しており、両側部では、それぞれ前記区画領域が奇数個設けられているものとして構成できる。
【0020】
このように構成すると、吸収性物品の縦方向での中心を直ぐに識別しやすくなり、吸収性物品の取付け位置がずれるのを防止しやすい。
【0021】
この場合も、前記圧着部列は、前記底面の形状が円、長円、あるいは多角形の圧着部を有しており、前記圧着部列の少なくとも一部で、前記圧着部が一定のピッチで配列しているものが好ましい。
【0022】
前記において、例えば、前記両側縁部は、凹曲線形状である。
また、前記前縁部と前記後縁部は凸曲線形状であり、前記前縁部の内側と前記後縁部の内側に、シートどうしを固定する前方固定部および後方固定部が設けられており、前記前方固定部と前記後方固定部では、前記前縁部および後縁部に倣う列に沿って圧着部が間隔を開けて配列しており、
この圧着部も、表面側から裏面へ向けて凹状に形成されて、前記圧着部の底面で前記熱可塑性繊維が溶融して、前記圧着部の底面と非圧着領域の前記シートの表面とで光の反射状態が相違しているものが好ましい。
【0023】
このように構成すると、吸収性物品の前後端部の位置も識別しやすくなる。
また、前記非圧着領域では、最表面に現れているシートに、縦方向に延びる畝と溝が横方向に交互に配列するように形成され、または縦方向に列を成す液透過孔が横方向に間隔を開けて複数列形成されていることが好ましい。
【0024】
前記それぞれの構成に加えて、前記両側方固定部の各圧着部に掛からない領域で且つ吸収性物品を横方向に二分する縦方向中心線を中心とした所定の横幅寸法の中央帯領域に、縦方向に延びる畝と溝を有する構造、または縦方向に列を成す液透過孔を形成しておくと、畝溝部や液透過孔が形成されている中央帯領域の表面とその両側に位置する各圧着部の底面とで、光の反射効果をさらに異ならせることができ、圧着部と中央帯領域とのコントラストをさらに強調できる。
【0025】
したがって、中央帯領域をすぐに認識できて吸収性物品の縦方向中心線の位置を予測しやすくなる。また、中央帯領域では、畝溝部や液透過孔が縦方向に延びる列を形成していることを目視で理解することにより、吸収性物品の縦方向の向きをすばやく且つ容易に認識でき、下着に対して吸収性物品を正しい向きに取付けやすくなる。
【0026】
また、前記圧着部の底面での吸収性物品の厚みと、非圧着領域での吸収性物品の厚みの差が0.2mm以上であることが好ましい。
【0027】
前記本願発明は、少なくとも最表面に現れているシートは、白以外の色の着色シートであり、前記着色シートの下に白色系のシートが位置し、前記着色シートと前記白色系のシートとが、前記圧着部で圧着されているものに最適である。
【0028】
このように本発明は、表面が下着と同色系であり、しかも圧着部は前記色と異なる色調になるのではなく、光の反射状態を相違させてコントラストを強調するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の1実施の形態として薄型の吸収性物品であるパンティーライナーと称されるおりものや経血を吸収する吸収シート1を表面側を手前に向けて示す平面図、図2は図1に示す吸収シートを横方向中心線Ox−Oxで切断してII矢視方向から見た断面図のうちの右半分を示す半断面図、図3は図2に示す半断面図のうちの圧着部の構造を示す拡大断面図、図4は圧着部の配列パターンを示す図1の部分拡大図である。
【0030】
以下の実施の形態で示す吸収シート1は、女性が下着のクロッチ部の内面に固着させて下着と一体化したものとして使用する薄型の吸収性物品であり、女性が排泄するおりものや生理開始時の経血などを吸収することを目的としているものである。また本発明の薄型の吸収性物品は、女性が下着のクロッチ部の内面に固着させて使用し尿失禁時の微少な尿を吸収するものとしても使用できる。
【0031】
図1に示されるこの吸収シート1の平面形状は縦長形状であり、縦方向に延びる右側縁部1aと左側縁部1bと、縦方向の両側に向けられる端部である前縁部1cおよび後縁部1dを有している。右側縁部1aと左側縁部1bは、凹曲線形状であり、吸収シート1を下着のクロッチ部の内側に接着したときに、前記右側縁部1aと左側縁部1bとが、下着の脚開口部の縁部に沿うようになる。また、前縁部1cと後縁部1dは、凸曲線形状である。
【0032】
前記吸収シート1の平面形状は、縦方向に延びる縦方向中心線Oy−Oyを介して左右対称形状であり、また吸収シート1を縦方向に二分する横方向中心線Ox−Oxを介して前後に対称形状である。なお、この吸収シートとして横方向中心線Ox−Oxよりも前方部分と後方部分とが非対称の形状のものも有り得るが、このような非対称形状の吸収シートであっても、以下の構造を適用できることはもちろんである。
【0033】
図2に示すように、前記吸収シート1の本体部2は、裏面シート3、前記裏面シート3の上に設置された中間シート4、および前記中間シート4の上に設置された表面シート5との積層体により構成されている。
【0034】
図2に示すように、前記本体部2の裏面すなわち前記裏面シート3の外表面には、下着に固着するための感圧接着剤層6が設けられている。この感圧接着剤層6は、幅方向(X方向)へ間隔を開け、縦方向(Y方向)へ直線的に帯状に延びるように平行に形成されている。そして、使用前は、前記感圧接着剤層6の外面が離型シート7で覆われている。
【0035】
前記裏面シート3、中間シート4、表面シート5および離型シート7は全て同じ平面形状である。製造過程では、裏面シート3、中間シート4、表面シート5および離型シート7が重ねられた状態でトリミングされ、図1に示すように、右側縁部1a、左側縁部1b、前縁部1cおよび後縁部1dを有する形状となる。
【0036】
この実施の形態では、縦方向の寸法Laの範囲で前記右側縁部1aと左側縁部1bが凹曲線形状であり、前記Laの範囲では、前記右側縁部1aの内側に右側方固定部10が形成されている。この右側方固定部10では、前記右側縁部1aの凹曲線に倣うようにして圧着部が配列している。同様に、前記Laの範囲で、前記左側縁部1bの内側に、前記左側縁部1bの凹曲線に倣うようにして圧着部が配列した左側方固定部11が形成されている。
【0037】
前記前縁部1cの内側には、前記前縁部1cの凸曲線形状に倣うようにして圧着部が配列した前方固定部12が設けられ、後縁部1dの内側には、前記後縁部1dの凸曲線形状に倣うようにして圧着部が配列した後方固定部13が設けられている。
【0038】
前記本体部2を形成している裏面シート3、中間シート4および表面シート5は、液の透過および吸収を妨げないように塗布されたホットメルト型接着剤によって互いに接着固定されているとともに、前記右側方固定部10、左側方固定部11、前方固定部12および後方固定部13において、シートどうしが加熱され圧着されて固定されている。
【0039】
好ましい実施の形態では、少なくとも表面シート5が白色以外の色に着色されており、好ましくは裏面シート3も前記表面シート5と同色に着色されている。また、中間シート4は前記着色がなされておらず白色である。
【0040】
前記裏面シート3は、液不透過性で、例えば坪量が21〜25g/mの範囲の薄いポリエチレンフィルムである。具体的には、無機系顔料の着色剤を1〜15質量%と、ポリエチレン樹脂とを混合して溶融押し出ししたフィルムであり、さらに通気孔となる微細孔が多数形成されて通気性を有するものが好ましい。あるいは、前記裏面シート3が、無機系顔料などで着色した繊維で形成された疎水性のスパンボンド不織布またはポイントボンド不織布、あるいはこれら不織布に着色された通気性の樹脂フィルムがラミネートされたものであってもよい。
【0041】
中間シート4は、液吸収機能を有する例えばスパンレース不織布であり、親水性繊維として繊度が1.38dtexで繊維長が44mmのレーヨン繊維を55質量%、繊度が1.43dtexで繊維長が38mmのポリエステル繊維を30質量%、繊度が1.65dtexで繊維長が45mmのポリプロピレン繊維を15質量%含むものである。また目付けは30〜50g/mである。
【0042】
前記表面シート5は、第1表面シート5aと第2表面シート2の2枚の透液性の不織布で形成されている。
【0043】
第1の表面シート5aと第2の表面シート5bは、共にスパンボンド不織布であり、第1の表面シート5aは目付けが20〜25g/mの範囲で、第2の表面シート5bは、目付けが20〜30g/mの範囲で調整される。またこのスパンボンド不織布に多数の液透過孔を形成したものであってもよい。
【0044】
第1の表面シート5aと第2の表面シート5bを形成する前記スパンボンド不織布は、繊度が1.98〜2.64dtexの着色されたポリプロプレン樹脂繊維で形成されている。例えば、着色剤としては、例えばカーボンブラック、銅フタルシアニンブルー、酸化鉄などの無機系顔料が使用され、これらが1〜10質量%の範囲で練り込まれたポリプロピレン樹脂を溶融して前記繊維が形成される。無機系顔料は耐熱性があるため、ポリプロピレン樹脂を溶融して繊維を形成するのに適している。カーボンブラックを含む繊維は黒色系、銅フタルシアニンブルーを含む繊維は青色系、酸化鉄を含む繊維は赤色系である。また他の顔料を含ませることにより第1の表面シート5aおよび第2の表面シート5bを種々の色に形成できる。
【0045】
なお、前記第1の表面シート5aと第2の表面シート5bが白色であってもよい。この場合、前記ポリプロピレン繊維は、酸化チタン、硫酸バリウム、などの白色化のための無機フィラーを含むものを使用できる。
【0046】
図1に示すように、前記第1の表面シート5aでは、両側方固定部10,11のそれぞれの圧着部21,22に掛からない領域で且つ縦方向中心線Oy−Oyを中心とする所定幅Waで縦方向に延びる中央帯領域が、畝溝成形領域15となっている。図2に示すように、前記畝溝成形領域15では、縦方向の全長に延びる畝部15aと同じく縦方向の全長に延びる溝部15bとが、横方向に一定のピッチで交互に繰り返すように形成されている。
【0047】
前記中央帯領域の幅寸法Waは、両側方固定部10,11のそれぞれの圧着部21,22に掛からない領域であれば、どのような幅寸法であってもよい。また図1では、前記中央帯領域の縦方向の全長にわたって畝部15aと溝部15bが形成されているが、前記中央帯領域において、畝部15aと溝部15bが、前方固定部12と後方固定部13のそれぞれの圧着部の内側まで形成されていてもよい。
【0048】
前記畝部15aの高さ、すなわち畝溝成形領域15での第1の表面シート5aの全体の高さ寸法から、第1の表面シート5aの厚みを引いた寸法は、0.3〜2mmの範囲であり、畝部15aのピッチと溝部15bのピッチは、1〜3mmの範囲である。また、畝溝成形領域15の幅寸法Waは、15〜25mmである。
【0049】
第1の表面シート5aにおいて、畝溝成形領域15が、中央部にて所定幅Waの範囲で且つ縦方向の全長に延びていることにより、使用時に吸収シート1の中央領域を目視で識別しやすくなる。また吸収シート1の表面の中央帯領域に畝溝成形領域15が設けられていると、女性の性器へ接触させたときの刺激を低減でき、着用感に優れたものとなる。
【0050】
第2の表面シート5bは、前記第1の表面シート5aと同じもので同じ色に着色されたものが使用される。そして、第2の表面シート5bはその全面が畝溝成形領域16となっている。図2および図3に示すように、前記第2の表面シート5bの畝溝成形領域16においても、縦方向に延びる畝部16aと縦方向に延びる溝部16bとが、横方向に一定のピッチで交互に繰り返すように形成されている。前記第2の表面シート5bの畝溝成形領域16での畝部16aの高さ寸法の好ましい範囲、および畝部16aのピッチと溝部16bのピッチの好ましい範囲は、前記第1の表面シート5aの畝溝成形領域15aと同じである。
【0051】
このように第2の表面シート5bの全面に畝溝成形領域16を設けることにより、本体部2全体を薄型にし、中間シート4を密度の高い構造にした場合でも、表面側でのクッション性を高めることができる。
【0052】
前記畝溝成形領域15と16の成形は、畝溝形状に応じた凹凸が形成された一対のロールを噛み合わせ、130℃程度に加熱したロール間に前記スパンボンド不織布を供給する。この加熱および挟圧により、不織布に畝部と溝部とが賦形される。
【0053】
前述のように、第1の表面シート5aにおいて、幅寸法Waの中央帯領域に縦方向に延びる畝部15aと溝部15bを形成することにより、吸収シート1の縦方向中心線Oy−Oyの位置を予測しやすくなる。また吸収シート1の縦方向の向きをすばやく且つ容易に認識できるようになる。そこで、前記畝部15aと溝部15bを形成することに代えて、あるいは前記畝部15aと溝部15bの形成に加えて、第1の表面シート5aの中央帯領域に、多数の液透過孔を縦方向に向けて列を成すように形成し、且つこの列を横方向に一定のピッチで形成してもよい。このように縦方向に列をなす液透過孔を形成すると、液透過孔の部分とそれ以外の部分とで光の反射状態が相違するようになり、その結果、中央帯領域が目立つようになって縦方向中心線Oy−Oyの位置を予測しやすくなるとともに、吸収シート1の縦方向の向きをすばやく且つ容易に識別できるようになる。
【0054】
図4に拡大して示すように、前記右側方固定部10は、3種類の大きさの圧着部を配列させることにより形成されている。この圧着部は、平面形状が小径の円形の第1の圧着部21、直径が前記第1の圧着部21よりもやや大きい円形の第2の圧着部22、および平面が月形状の第3の圧着部23とを有している。
【0055】
この第1の圧着部21、第2の圧着部22および第3の圧着部23は熱エンボス加工により形成される。すなわち、裏面シート3の外面に、表面が平滑なロールが当てられ、第1の表面シート5a側から、前記各圧着部のパターンに応じた突起を有するエンボスロールが当てられ、本体部2が120℃以上に加熱された前記ロール間に挟圧されることにより前記熱エンボス加工が行われる。
【0056】
図2と図3には、前記第1の圧着部21の断面図が示されている。この断面図に示されるように、第1の圧着部21の底面21aは、前記熱エンボス加工により平坦化されている。また、裏面シート3、中間シート4および表面シート5のそれぞれが熱可塑性材料を含んでいるため、前記底面21aでは前記熱可塑性材料が溶融し、繊維の凹凸が現れない程度に平滑化され、底面21aの表面はほぼフィルム面と同等となっている。また、圧着部の底面21aでの本体部2の厚さ寸法と、非圧着領域での本体部2の厚さ寸法との差は0.2mm以上で2mm以下が好ましい。
【0057】
これは第2の圧着部22と第3の圧着部23においても同じであり、第2の圧着部22の底面22aも、円形で且つ表面が平滑化しており、第3の圧着部23の底面23aも、月形状で且つ表面が平滑なものとなっている。
【0058】
図4に示すように、前記右側方固定部10では、右側縁部1aの凹形状に倣う第1の列L1に沿って、第1の圧着部21と第3の圧着部23が規則的に配列している。前記第1の列L1は、前記右側縁部1aと相似の凹曲線形状であり、その曲率半径は120〜300mmである。また、図3に示す右側縁部1aから第1の圧着部21の底面21aの縁までの幅寸法、すなわち右側縁部1aから右側方固定部10までの間の非圧着領域の幅寸法Wbは1〜8mm程度である。
【0059】
前記第1の列L1に沿って第1の圧着部21と第3の圧着部23が規則的に配列されている。この実施の形態では、3個の第1の圧着部21と1個の第3の圧着部23が、第1の列L1に沿って繰り返して配列するパターンとなっている。
【0060】
また、右側方固定部10では、前記第1の列L1の内側に位置する第2の列L2に沿って、前記第1の圧着部21と第2の圧着部22が規則的に配列している。前記第2の列L2では、5個の第1の圧着部21と1個の第2の圧着部22とが規則的に繰り返して配列している。第2の圧着部22は月形状の第3の圧着部23に隣接して形成されている。そして第2の列L2では、第2の圧着部22と第2の圧着部22との間で縦方向中心線Oy−Oyに向く突曲線R1に沿って前記第1の圧着部21が間隔を開けて配列している。
【0061】
その結果、前記第1の列L1に沿って配列している前記第1の圧着部21および第3の圧着部23と、前記突曲線R1に沿って配列している第1の圧着部21および第2の圧着部22とで囲まれた部分に、非圧着領域である区画領域24が形成されている。
【0062】
前記第2の列L2では、前記突曲線R1が繰り返して形成されているため、右側方固定部10では、同じ面積の前記区画領域24が、前記側縁部1aに沿って繰り返して設けられている。
【0063】
第1の圧着部21、第2の圧着部22および第3の圧着部23のそれぞれの底部での横方向の幅寸法Wcは、前記畝部15aのピッチと同じかそれ以下であり、Wcは0.5〜2.5mmの範囲であることが好ましい。圧着部の横幅寸法が前記範囲であり、且つ畝部15aのピッチ以下であると、圧着部の存在が肌に感じにくくなる。本発明では、第1の表面シート5aの全面に畝部15aと溝部15bが形成されるのを妨げないが、このような場合に圧着部の横幅寸法が前記範囲内であれば、圧着部の存在によって畝部15aが潰される確率が低くなり、圧着部の存在を肌で感じにくくなる。
【0064】
また第1の列L1および第2の列L2に沿う、隣接する圧着部間に位置する非圧着部の寸法δ、すなわち前記列に沿う圧着部間の間隔δは1〜3mm程度が好ましい。また、前記第1の列L1と第2の列L2の横方向の距離Wdは、最大の場所で3〜8mmが好ましく、前記区画領域24の面積は15〜50mmの範囲が好ましい。この範囲であれば、第1の列L1との第2の列L2との間に位置する区画領域24を、周囲に位置する圧着部での光の反射効果で目立たせることができる。
【0065】
なお、左側方固定部11での各圧着部の配列状態は、右側方固定部10での前記各圧着部の配列状態と左右対称である。図1に示すように、右側方固定部10での第2の列L2に形成された第1の圧着部21と、左側方固定部11での第2の列L2に形成された第1の圧着部21との間の間隔Weは、横方向中心線Ox−Oxの位置で最も狭くなっており、この最も狭い間隔Weは20〜35mmである。前記範囲未満であると、右側部固定部10と左側部固定部11のそれぞれの圧着部が陰唇などに当たりやすくなり着用感を損なうおそれがある。前記範囲を超えると、第1の列L1の圧着部と第2の列L2の圧着部との間隔が狭くなり、区画領域24の面積が狭くなりすぎる。
【0066】
図1に示すように、前方固定部12では、吸収シート1の前縁部1cの突曲線に倣う列に沿って前記第1の圧着部21と第2の圧着部22が規則的に並んでいる。後方固定部13は、前記前方固定部12と対称であり、同様に第1の圧着部21と第2の圧着部22とが規則的に配列して形成されている。前方固定部12と後方固定部13に設けられた各圧着部の底面での好ましい幅寸法Wcおよび、配列方向での好ましい間隔寸法δなどは、前記右側方固定部10および左側側方固定部11と同じである。
【0067】
この吸収シート1を使用するときには、裏面側の離型シート7を剥がし、感圧接着剤層6を介して下着のクロッチ部の内側に接着固定して着用する。
【0068】
前記吸収シート1は、表面シート5および裏面シート3が白色のもの、または前記表面シート5と裏面シート3が各種色に着色されたものとして構成されている。したがって、着用しようとする下着の色と同色系のものを選択して使用できる。
【0069】
この吸収シート1は、左右両側縁部1a,1bの内側に倣う形状の第1の列L1と第2の列L2に沿って圧着部21,22,23が配列しており、各圧着部21,22,23の底面21a,22a,23aでは、表面が平滑でしかも熱可塑性材料が溶融されてフィルム面のような状態となっている。よって、各圧着部21,22,23の底面21a,22a,23aと、それ以外の非圧着領域とで光の反射効果が相違し、圧着部21,22,23が非圧着領域よりも目立つようになる。この圧着部21,22,23が目立つことにより、表面から見たときに、両側縁部1a,1bの近辺、および前縁部1cと後縁部1dの近辺を目視で確認しやすくなっている。
【0070】
よって、例えばレストランのトイレットなどのように比較的照明の暗いトイレット内においても、前記圧着部21,22,23の光の反射状態が非圧着領域と異なるように見えるため、これら圧着部の位置を目安にすることにより、吸収シート1の両側縁部1a,1bおよび前縁部1cと後縁部1dの輪郭を目視で理解しやすくなる。
【0071】
そのため、下着に同色系の吸収シート1を固定して使用後に、トイレットで下着から外す際に、光の反射効果によってどの部分が前縁部1cか後縁部1dかを瞬間に理解しやすい。したがって、おりものなどが付着している中央領域に誤って指を触れることなく、確実に端部を掴んで下着のクロッチ部から剥がすことができる。
【0072】
特に、この実施の形態では、第1の表面シート5aの前記中央帯領域に畝溝成形領域15が設けられているが、この部分では畝部15aと溝部15bの存在により光が反射され、おりものなどの吸収部である前記畝溝成形領域15と前記圧着部21,22,23の形成領域とでの光の反射のコントラストにさらに顕著になる。よって、主たる吸収部となる中央帯領域と、周囲の輪郭の部分との違いを目視で区別しやすくなる。
【0073】
また、前記のような暗いトイレットで新たな吸収シート1を下着のクロッチ部の内側に接着する際も、右側方固定部10、左側方固定部11での圧着部21,22,23の光の反射効果により、両側縁部1a,1bの形状を認識しやすくなり、両側縁部1a,1bが下着の脚開口部の周囲に一致するように正確に位置合わせして装着できるようになる。しかも右側方固定部10と左側方固定部11では、圧着部で囲まれた所定面積の区画領域24が、前記側縁部1a,1bに沿って並んでいる。右側方固定部10と左側方固定部11では、両側縁部1a,1bのすぐ内側に、光の反射効果の相違する圧着部と区画領域24とが配置されているため、比較的暗い場所で前記両側縁部1a,1bの位置をさらに識別しやすくなる。よって前記両側縁部1a,1bを下着のクロッチ部の両縁部に揃えて接着しやすくなる。
【0074】
また、図1に示す実施の形態では、両側縁部1a,1bのそれぞれに沿って同じ面積の区画領域24が奇数個配置されており、真中に位置している区画領域の中心が、横方向中心線Ox−Oxに一致している。よって、光の反射のコントラストで浮き上がって見える複数の区画領域24のうちの中央に位置する区画領域24を目安にすることにより、横方向中心線Ox−Ox付近を容易に見分けることができる。そのため、吸収シート1の横方向中心線Ox−Oxの付近を下着のクロッチ部の中心に合わせやすくなる。
【0075】
また、吸収シート1の表面には、所定幅Waの中央帯領域に、縦方向に帯状に延びる畝溝成形領域15が設けられている。前述のように、暗いトイレットなどの照明によって畝部15aと溝部15bが縦方向に延びている状態を目視で瞬時に認識できるようになる。よって吸収シート1の中央帯領域をすばやく認識して縦方向中心線Oy−Oyの位置を予測でき、吸収シート1を横方向へ位置ずれさせることなく適正な装着位置に合わせることができる。さらに畝部15aと溝部15bが縦方向に延びているため、吸収シート1を下着のクロッチ部に対して正しい縦向きの姿勢で装着しやすくなる。
【0076】
さらに図1に示す実施の形態では、前方固定部12と後方固定部13において、縦方向中心線Oy−Oy上に他と大きさの相違する大きめの第2の圧着部22,22が位置している。したがって、この第2の圧着部22,22を目印とすることによっても、吸収シート1の縦方向中心線Oy−Oyを下着のクロッチ部の中心線に位置合わせしやすくなる。
【0077】
このように、吸収シート1を下着の色に合わせた場合であっても、吸収シートの輪郭を視覚で理解しやすくなる。しかも各圧着部21,22,23は吸収シート1の非圧着部と同色系であり、光の反射状態のみを異ならせたものであるため、前記圧着部21,22,23が極端に目立つのを防止でき、よって着替え時などに下着に吸収シート1が装着されているのが目立つようなことはない。
【0078】
前記吸収シート1は表面から見たときの色彩が比較的暗色のものに適している。比較的暗色のものは、おりものや経血を吸収したときに目立たない利点を有しており、また最近の下着も暗色のものが一般に着用されている。このような暗色の下着に暗色の吸収シート1を装着したときに、前記のような暗い照明のトイレットなどで吸収シートを識別しにくくなるが、前記のように圧着部21,22,23を形成し、さらに区画領域24を形成しておくことで、吸収シート1の輪郭を視覚で確認しやすくなる。
【0079】
すなわち前記吸収シート1は、表面側から見たときの明度が、マンセル表色系の5.7〜9.3の範囲内であるものにおいて特に有効である。これらの明度となる表面シート5の色彩は、ピンク、または酸化チタンと銅フタロシアニンブルーを顔料として使用したブルー、または酸化チタン、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、カーボンブラックを顔料として用いたベージュ、あるいは、カーボンブラックを顔料として用いた黒色などである。
【0080】
本明細書において「マンセル表色系」とは、アルパート・H・マンセルが創案した表色系をアメリカ光学会の測色委員会が修正して発表した表色系を意味する。
【0081】
前記マンセル表色系は、色を色相、明度および彩度の3属性によって表わしたものである。前記「色相」とは、光のスペクトルに表れる色の属性を意味し、前記マンセル表色系では赤(R)、黄(Y)、緑(G)、青(B)、紫(P)の5色相を基本とし、さらに中間に黄赤(YR)、黄緑(GY)、青緑(BG)、青紫(PB)、赤紫(RP)を配して10色相で表わしている。また前記「明度」とは、物体表面の視感反射率(明るさに関する反射率)の大きさを示す視感覚の属性を意味し、マンセル表色系では、光を完全に吸収する黒を0、光を完全に反射する白を10として等歩度に表わしている。また前記「彩度」とは、色の鮮やかさを示す度合いを意味し、マンセル表色系では無彩色を0とし、鮮やかさの増大にしたがって等歩度に数値が大きくなるように表わしている。
【0082】
また、マンセル表色系の明度は、ミノルタ株式会社製の色彩色差計「CR−300」により測定することができる。
【0083】
以下、各圧着部の配列パターンの変形例を説明する。以下の変形例において、圧着部のパターン以外の構造は前記図1に示した吸収シート1と同じである。
【0084】
図5に示す実施の形態の吸収シート1Aは、右側方固定部10と左側方固定部11での圧着部の大きさおよび配列パターンが、図1に示す吸収シート1と同じである。ただし図5では、前方固定部12と後方固定部13の圧着部が設けられていない。なお、第1の表面シート5aの畝溝成形領域15は、図5において設けられていてもよいし、または設けられていなくてもよい。
【0085】
図5に示す吸収シート1Aでは、前方固定部12と後方固定部13での圧着部が無くても、両側方固定部10と11での圧着部のパターンを形成することにより、吸収シート1の両側縁部1a,1bを識別しやすく、また横方向中心線Ox−Oxの位置も識別しやすいため、下着のクロッチ部の内側に設置するときに左右への位置ずれのみならず前後方向での位置ずれも防止しやすい。
【0086】
図6に示す実施の形態の吸収シート1Bでは、右側方固定部110と左側方固定部111が、縦方向中心線Oy−Oyを挟んで左右対称形状である。左側方固定部111のみを説明すると、この固定部111では、間欠線形状の圧着部25が波状パターンで二列形成されており、2つの波状パターンが交叉して、前記間欠線形状の圧着部25で囲まれた非圧着の区画領域26が形成されている。複数の区画領域26は左側縁部1bに倣うように前記左側縁部1bに沿って配列しており、個々の区画領域26は面積が互いに同じとなっている。この面積の好ましい範囲は、図1に示した区画領域24と同じである。
【0087】
さらに左側縁部1bに近い位置では、前記間欠線形状の圧着部25の交叉位置に2つのドット状の圧着部27が形成されている。したがって、前記間欠線形状の圧着部25と、前記ドット状の圧着部27を結ぶ線L3を設定すると、このL3は、図4に示した第1の列L1と同様に、左側縁部1bに沿っている。よって前記線L3上に配列している圧着部25および27によって、図4に示す第1の列L3が形成されているのと同じ効果を奏することができる。この第1の列L3によって、両側縁部1a,1bをさらに識別しやすくなる。
【0088】
また、図6に示す吸収シート1Bでは、前縁部1cの内側に前方固定部112が、後縁部1dの内側に後方固定部113が形成されている。この固定部112と113は、前縁部1cと後縁部1dに倣う曲線に沿って、前記第1の圧着部21と第2の圧着部22とが間隔を開けて形成されたものである。
【0089】
図7に示す吸収シート1Cでは、右側方固定部210と左側方固定部211が、間欠線形状の波形状の圧着部28を有しており、この圧着部28で囲まれた部分が非圧着の区画領域29となっている。右側方固定部210と左側方固定部211では、共に同じ面積の区画領域29が奇数個ずつ両側縁部1a,1bに沿って配列している。
【0090】
また、前方固定部112と後方固定部213では、前縁部1cと後縁部1dの内側において、前縁部1cと後縁部1dに沿って直線形状の圧着部31,31が形成されている。
【0091】
また、吸収シートの各層の構造も以下のような変形が可能である。
例えば、前記表面シート5が1層のみでしかも液の吸収能力を有しているものであってもよい。ただし、圧着部の底面を熱エンボス加工で平滑化してフィルム面状とするためには、前記表面シート5が熱可塑性繊維を含んでいることが必要である。例えば前記表面シート5は、スパンレース不織布であり、親水性繊維として繊度が1.38dtexで繊維長が44mmのレーヨン繊維を55質量%、繊度が1.43dtexで繊維長が38mmのポリエステル繊維を30質量%、繊度が1.65dtexで繊維長が45mmのポリプロピレン繊維を15質量%含むもので、目付けが38g/m程度のものを使用できる。
【0092】
この場合、中間シート4は、芯部がポリエステル、鞘部がポリエチレンの芯鞘型複合合成繊維を用いた、目付けが25g/m程度のエアースルー不織布で形成される。この中間シート4は、液を吸収するためのものとしてよりも、むしろクッション層として機能し、肌への当接圧力を弱くするように機能する。
【0093】
また前記裏面シート3、中間シート4および表面シート5を、水解性の素材や、生分解性の素材で形成することもできる。
【0094】
なお吸収シートの大きさは、縦方向中心線Oy−Oyでの長さが60〜140mm、横方向中心線Ox−Oxでの幅寸法は、45〜65mm程度である。
【0095】
【実施例】
まず表面シート5の好ましい目付けの範囲を示す実施例について説明する。
【0096】
中間シートとして、繊度が1.38dtexで繊維長が44mmのレーヨン繊維を55質量%、繊度が1.43dtexで繊維長が38mmのポリエステル繊維を30質量%、繊度が1.65dtexで繊維長が45mmのポリプロピレン繊維を15質量%含むもので、目付けが45g/mの白色のスパンレース不織布を用いた。
【0097】
その上に、表面シートとして、モカ色に着色したポリプロピレン樹脂繊維のスパンボンド不織布を重ね、図1に示すパターンの圧着部を形成した。圧着部の形成圧力は343N、エンボス温度は120℃、加圧時間を2秒とした。
【0098】
そして、表面シートの目付けを表1に記載のように変えた、例えば「20」は20g/mを意味し、「20+20」は、20g/mのスパンボンド不織布を2枚重ねとしたことを意味する。それぞれについての評価を行った。
【0099】
「隠蔽性」は、表面シートを通してその下の白色のスパンレース不織布が見えるか否かを評価したものであり、「風合い」は触感で評価し、「エンボス性」は圧着部がきれいに見えているか否かを目視で評価したものである。また「光沢」は、圧着部の底面と表面シートの表面との光反射効果のコントラストを目視で評価したものである。
【0100】
最高の評価は「◎」、最低の評価は「××」である。
以下の表1の結果から、表面シートの目付けは合計で45〜55g/mの範囲が最も好ましいことが解る。
【0101】
【表1】
Figure 2004008592
【0102】
前記スパンレース不織布の中間シートの上に、第1の表面シート5aとして目付けが25g/mのスパンボンド不織布と第2の表面シート5bとして目付けが30g/mのスパンボンド不織布を重ね、図1に示すパターンの圧着部を形成した。このときの表面シート5a,5bの色と明度は表1の実施例と同じとした。
【0103】
このとき、表2に示すようにエンボス加工の加圧力を変化させ、それぞれの圧力ごとに、圧着部と非圧着部での厚さの差を測定した。そして圧着部の見え方を評価した。
【0104】
表2に示すように前記厚みの差が0.2mm以上であると、圧着部のコントラストが明確になることが解った。
【0105】
【表2】
Figure 2004008592
【0106】
【発明の効果】
以上のように本発明の吸収性物品では、輪郭に沿って間欠的な圧着部を形成したため、この圧着部の光のコントラストを利用して、前記輪郭を目視で区別しやすくなる。よって、下着と同じ色の吸収シートを着用したときで、比較的暗所においても吸収シートの輪郭を目視で容易に識別でき、使用後に下着から離脱させる際や、新たな吸収シートを下着に取り付ける際に、その操作を容易にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の第1の実施の形態である吸収シートを示す平面図、
【図2】図1のII−II線の半断面図、
【図3】図2の断面図の一部拡大図、
【図4】側方固定部の圧着部の配列パターンを示す図1の部分平面図、
【図5】本発明の変形例を示す吸収シートの平面図、
【図6】本発明の変形例を示す吸収シートの平面図、
【図7】本発明の変形例を示す吸収シートの平面図、
【符号の説明】
1 吸収シート
1a 右側縁部
1b 左側縁部
1c 前縁部
1d 後縁部
2 本体
3 裏面シート
4 中間シート
5 表面シート
5a 第1の表面シート
5b 第2の表面シート
6 感圧接着剤層
7 離型シート
10 右側方固定部
11 左側方固定部
12 前方固定部
13 後方固定部
15,16 畝溝成形領域
15a,16a 畝部
15b,16b 溝部
21,22,23 圧着部
24 区画領域
25 圧着部
26 区画領域
28 圧着部
29 区画領域

Claims (12)

  1. 複数枚のシートが重ねられ、縦方向に延びる左右両側縁部、および前縁部および後縁部を有して縦長に形成されており、前記両側縁部の内側に、シートどうしを固定する側方固定部が設けられている吸収性物品において、
    前記側方固定部では、複数の圧着部が、前記両側縁部よりも内側で且つ前記両側縁部に沿って間隔を開けて配置されて第1の列を成しており、
    前記第1の列に位置する圧着部は、表面側から裏面へ向けて凹状に形成されており、少なくとも最表面に位置するシートが熱可塑性繊維を有して、前記圧着部の底面で前記熱可塑性繊維が溶融し、前記圧着部の底面と非圧着領域の前記シートの表面とで光の反射状態が相違していることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記第1の列は、前記底面の形状が円、長円、あるいは多角形の圧着部を有しており、前記第1の列の少なくとも一部で、前記圧着部が一定のピッチで配列している請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記側方固定部には、前記第1の列を成す圧着部よりも内側に、第2の列を成す圧着部が設けられており、前記第2の列に位置する圧着部も、表面側から裏面へ向けて凹状に形成されて、前記圧着部の底面で前記熱可塑性繊維が溶融して、前記圧着部の底面と非圧着領域の前記シートの表面とで光の反射状態が相違しており、
    前記第1の列を成す前記圧着部と、前記第2の列を成す前記圧着部との間に、非圧着領域が設けられている請求項1または2記載の吸収性物品。
  4. 複数枚のシートが重ねられ、縦方向に延びる左右両側縁部、および前縁部および後縁部を有して縦長に形成されており、前記両側縁部の内側に、シートどうしを固定する側方固定部が設けられている吸収性物品において、
    前記側方固定部では、複数の圧着部が間隔を開けて配置された圧着部列と、非圧着領域が前記圧着部列で囲まれて形成された所定面積の区画領域とを有し、複数の前記区画領域が、前記両側縁部よりも内側で且つ前記両側縁部に沿って並んでおり、
    前記圧着列を形成している圧着部は、表面側から裏面へ向けて凹状に形成されており、少なくとも最表面に位置するシートが熱可塑性繊維を有して、前記圧着部の底面で前記熱可塑性繊維が溶融し、前記圧着部の底面と非圧着領域の前記シートの表面とで光の反射状態が相違していることを特徴とする吸収性物品。
  5. 前記両側縁部に沿って並ぶ前記区画領域は、同じ形状で且つ同じ面積である請求項4記載の吸収性物品。
  6. 吸収性物品を縦方向に二分する横方向中心線の左右両側に前記区画領域の中心が位置しており、両側部では、それぞれ前記区画領域が奇数個設けられている請求項4または5記載の吸収性物品。
  7. 前記圧着部列は、前記底面の形状が円、長円、あるいは多角形の圧着部を有しており、前記圧着部列の少なくとも一部で、前記圧着部が一定のピッチで配列している請求項4ないし6のいずれかに記載の吸収性物品。
  8. 前記両側縁部は、凹曲線形状である請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品。
  9. 前記前縁部と前記後縁部は凸曲線形状であり、前記前縁部の内側と前記後縁部の内側に、シートどうしを固定する前方固定部および後方固定部が設けられており、前記前方固定部と前記後方固定部では、前記前縁部および後縁部に倣う列に沿って圧着部が間隔を開けて配列しており、
    この圧着部も、表面側から裏面へ向けて凹状に形成されて、前記圧着部の底面で前記熱可塑性繊維が溶融して、前記圧着部の底面と非圧着領域の前記シートの表面とで光の反射状態が相違している請求項1ないし8のいずれかに記載の吸収性物品。
  10. 前記両側方固定部の各圧着部に掛からない領域で且つ吸収性物品を横方向に二分する縦方向中心線を中心とした所定の横幅寸法の中央帯領域では、最表面に現れているシートに、縦方向に延びる畝と溝が横方向に交互に配列するように形成され、または縦方向に列を成す液透過孔が横方向に間隔を開けて複数列形成されている請求項1ないし9のいずれかに記載の吸収性物品。
  11. 前記圧着部の底面での吸収性物品の厚みと、非圧着領域での吸収性物品の厚みの差が0.2mm以上である請求項1ないし10のいずれかに記載の吸収性物品。
  12. 少なくとも最表面に現れているシートは、白以外の色の着色シートであり、前記着色シートの下に白色系のシートが位置し、前記着色シートと前記白色系のシートとが、前記圧着部で圧着されている請求項1ないし11のいずれかに記載の吸収性物品。
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