JP2004007814A - 画像処理装置および複製禁止原稿の複製停止方法 - Google Patents

画像処理装置および複製禁止原稿の複製停止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複製禁止原稿の偽造物が世間に充分出回る前に素早く発見でき、どの機種で何をどのように複製したのかなどの証拠データが容易に確実に得られる画像処理装置および複製禁止原稿の複製停止方法を提供する。
【解決手段】画像読取部1で得られた画像信号pが、特徴抽出手段4により複製禁止原稿であると特定したときに、履歴作成手段5で、複製された偽造物に対して、どの機種で何をどのように複製したのかなどの証拠データとなる履歴情報tを作成し、その履歴情報tを記憶手段7に格納して確実に残す。
【選択図】図1

Description

 本発明は、紙幣や有価証券または各種金券など複製が禁止された紙葉類の偽造防止機能を備えた複写機などの画像処理装置に関する。
 従来から広く使用されている画像処理装置の1つである複写機などのハードコピーは、原稿に忠実な画像を形成することを目的として技術開発が進められてきた結果、近年では一見してオリジナル画像と区別がつかない再生画像を形成できるカラー複写機も市販されている。
 のようなオリジナル画像に極めて近い再生画像が得られると、紙幣や有価証券などの偽造に悪用される恐れがある。従来、このような偽造を防止するため、入力画像信号が、複写が禁止されている紙幣や証券類の画像信号であるかどうかを特徴抽出により判別し、複写が禁止された画像信号であると判定した場合には、出力画像を停止したり縮小処理や鏡像反転などの変換処理を行ってから画像を再生したりする複写防止機能を起動することにより、複写物が容易に偽造物と判る処理をして偽造を防止する方法(例えば、特許文献1を参照)が取られていた。
特開平1−316783号公報
 しかしながら上記のような画像処理装置の1つとして説明した従来の複写機では、紙幣や有価証券など複製禁止原稿の複写物が世間に充分出回って初めて複製禁止原稿の偽造物が発見でき、世間に充分出回る前に偽造物として素早く発見することができない。また、複製禁止原稿の偽造物が発見されたとしても、どの複写機で何をどのように複製したかなど、その証拠データを確実に得ることは困難なものであるという問題を有していた。
 本発明は、上記従来の問題を解決するもので、複製禁止原稿の偽造物が世間に充分出回る前に素早く発見することができるとともに、複製された偽造物に対して、どの機種で何をどのように複製したのかなどの証拠データを容易に確実に得ることができる画像処理装置および複製禁止原稿の複製停止方法を提供する。
 上記の課題を解決するために本発明の画像処理装置は、画像信号から複製禁止原稿を特定する特定手段と、前記特定手段により前記画像信号が複製禁止原稿であると特定されたときに、履歴情報を格納する格納手段と、前記格納手段に格納された履歴情報から、複製が禁止されている原稿との相関値を示す履歴情報を調べ、前記履歴情報の前記相関値の累積値を算出し、前記累積値が一定値以上のときに、複製機能を停止させる複製停止手段とを備えることを特徴とする。
 以上により、複製禁止原稿であると特定したときに、複製された偽造物に対して、どの機種で何をどのように複製したのかなどの証拠データを確実に残すとともに、複製禁止原稿であると特定したときに、さらに証拠データを確認した後に、誤動作か否かを正確に判断してから複製禁止原稿の複製防止機能を動作させることができる。
 以上のように本発明によれば、複製禁止原稿であると特定したときに、複製された偽造物に対して、どの機種で何をどのように複製したのかなどの証拠データを確実に残すことができる。
 そのため、複製された偽造物に対して、どの機種で何をどのように複製したのかなどの証拠データを容易に確実に得ることができるとともに、複製禁止原稿の偽造物が世間に充分出回る前に素早く発見することができる。これにより複製禁止原稿の安易な偽造も抑制することができる。
 また、複製禁止原稿であると特定したときに、さらに証拠データを確認した後に、誤動作か否かを正確に判断してから複製禁止原稿の複製防止機能を動作させることができる。
 そのため、複製禁止原稿に対する誤動作の頻度を低くすることができ、複製禁止原稿かどうかの判定をより確実にし、複製禁止原稿に対する複製防止機能を正確に動作させることができ、複製禁止原稿の複写を確実に防止することができる。
 本発明の他の態様の画像処理装置は、画像信号から複製禁止原稿を特定し複製機能を停止させる複製防止手段と、複製禁止原稿を特定した時に証拠データを記憶手段に格納する格納手段と、正常な複製機能を停止させた複製防止機能を解除する解除手段とを備えた画像処理装置において、前記証拠データの確定後に複製防止手段の解除を受け付ける構成とする。
 この構成によると、証拠データを確認後に、解除機能を有効にすることで、誤動作か否かを正確に判断してから防止機能を解除できるので、偽造防止行為を抑えられる。
 更に他の態様の画像処理装置は、画像信号から複製禁止原稿を特定し複製機能を停止させる複製防止手段と、正常な複製機能を停止させた複製防止機能を解除する解除手段と、外部からの操作信号を通信回線から受信し、解除手段の解除機能を有効または無効に制御可能な通信手段とを備えた画像処理装置において、外部から解除制御信号を送ることで複製防止手段の複製防止機能を解除する構成とする。
 この構成によると、外部回線から操作信号を受信して解除手段の解除機能を有効または無効に制御可能な通信手段を備えるので、外部回線から操作信号を受信して解除手段の解除機能を通信手段を介して有効または無効に制御することができ、メンテナンスなどが容易にできないような遠隔地などに対しても、一々出向くようなことは必要なくなり、解除動作が機器を管理しているメーカーから容易になされる。これにより、機器の管理コストを抑制できる。
 更に他の態様の画像処理装置は、画像信号から複製禁止原稿を特定したときに複製機能を停止させる複製防止手段を備えた画像処理装置において、正常な複製機能を停止させた複製防止手段の複製防止機能を解除する解除手段を備えた構成とする。
 この構成によると、正常な複製機能を停止させた複製防止手段の複製防止機能を解除することができる。
 更に他の態様の画像処理装置は、解除手段は、複製防止手段の複製防止機能を解除するときに、記憶手段を初期化する構成とする。
 この構成によると、複製防止手段の複製防止機能が解除されたときに、記憶手段が初期化される。
 以下、本発明の一実施の形態を示す画像処理装置および複製禁止原稿の複製停止方法について、複写装置を例に挙げて、図面を参照しながら具体的に説明する。
 図1は本発明の一実施の形態における画像処理装置としての複写装置の構成を示すブロック図である。図1において、画像読取部1は原稿の画像を読み取り電気的なカラーの画像信号pを出力する。この画像読取部1が接続される画像処理部2は画像出力部3に接続され、画像読取部1からの画像信号pを信号処理して、画像出力部3に必要な画像形成信号qとして出力し、画像出力部3で記録用紙上にカラー画像を形成する。
 また、画像読取部1が接続される特徴抽出手段4は履歴作成手段5に接続され、特徴抽出手段4は画像読取部1からの画像信号pの特定の特徴を抽出し、履歴作成手段5に特徴データ信号sを出力する。これら特徴抽出手段4、操作パネル6および画像読取部1が接続される履歴作成手段5は記憶手段7に接続され、複写原稿の特徴相関値データの特徴データ信号sと、操作パネル6からのID、日時、複写枚数と、画像読取部1からの画像データpとにより構成される記述ファイルtを作成し、記憶手段7に履歴情報として記述ファイルtを格納する。なお、この特徴相関値データの特徴データ信号sが小さい場合には画像データpを削除してもよい。
 図2は図1の複写装置における特徴抽出手段4の内部構成を示すブロック図である。図2において、色分布係数発生回路8は画像判別回路9に接続され、入力される画像読取部1からのRデータ、Gデータ、Bデータにより、図3に示す各信号R,G,Bのヒストグラムを生成する。この生成されたヒストグラムは、最小自乗法に基づいて各信号R,G,Bの近似式(数1)が得られ、近似式(数1)より色分布係数a〜oが求まる。
Figure 2004007814
 この色分布係数a〜oは係数信号uとして色分布係数発生回路8から画像判別回路9に出力される。また、パターン検出回路10は画像判別回路9に接続され、入力される画像読取部1からのRデータ、Gデータ、Bデータにより、原稿の特徴パターンの検出を行ってパターン信号vをパターン検出回路10から画像判別回路9に出力する。これら色分布係数発生回路8およびパターン検出回路10が接続される画像判別回路9は画像特徴パターンデータ11および画像色分布係数データ12に接続され、パターン信号vとパターンデータ信号w、および係数信号uと係数データ信号xとの相関度合を計算し、その相関値を特徴データ信号sとして履歴作成手段5に出力する。
 この画像色分布係数データは4次式で近似される関数の特徴係数A〜Oによって構成され、ここでの相関値は各係数毎の最小2乗和を正規化した値とする。これら特徴係数A〜Oはそれぞれ色分布係数a〜oに対応している。画像パターンの相関は、たとえば、色分布係数と同様に複数の角度から見た画像パターンの濃度分布を特徴関数に置き換えた係数毎の比較によって行い、その相関値は各係数毎の最小2乗和を正規化した値とする。2つの正規化された値は設定した混合比によって合成され、最終の相関値となる。なお、画像パターンの特徴抽出はテンプレートマッチング法を用いてもよい。
 上記構成により、以下、その動作を説明する。まず、画像読取部1は複写する原稿を読み取り、カラーの画像信号pとしてRデータ、Gデータ、Bデータを画像処理部2に出力する。この画像処理部2は、カラーの画像信号pを入力とし、画像出力部3に必要な画像形成信号qとしてYデータ、Mデータ、Cデータ、Kデータを生成画像出力部3に出力する。この画像出力部3は、入力した画像形成信号qにより記録用紙上にカラー画像を形成する。
 また、画像読取部1からの画像信号pの画像パターンにより原稿の特定の特徴を特徴抽出手段4で抽出し、特徴データ信号sを履歴作成手段5に出力する。ここで、特徴抽出手段4の動作について説明すると、図2に示すように、色分布係数発生回路8は、入力される画像読取部1からのRデータ、Gデータ、Bデータにより、図3に示す各信号R,G,Bのヒストグラムを生成する。この生成されたヒストグラムは、最小自乗法に基づいて上記の各信号R,G,Bの近似式(数1)が得られ、色分布係数a〜oが求まる。この色分布係数a〜oは係数信号uとして画像判別回路9に出力される。また、パターン検出回路10は、入力される画像読取部1からのRデータ、Gデータ、Bデータにより、原稿の特徴パターンの検出を行ってパターン信号vを画像判別回路9に出力する。画像判別回路9は、パターン信号vとパターンデータ信号w、および係数信号uと係数データ信号xとの相関度合を計算し、その相関値を特徴データ信号sとして特徴抽出手段4から履歴作成手段5に出力する。
 この履歴作成手段5は、複写原稿に対する特徴相関値データの特徴データ信号sと、操作パネル6からのID、日時、複写枚数と、画像読取部1からの画像データpとにより構成される記述ファイルtを作成し、記憶手段7に証拠データとしての履歴情報として記述ファイルtを格納する。なお、特徴相関値データの特徴データ信号sが小さい場合には画像データpを削除してもよい。
 したがって、画像読取部1からの画像信号pの特定の特徴を特徴抽出手段4で抽出し、特徴抽出手段4の出力および画像読取部1の出力から履歴作成手段5で作成した原稿の履歴情報を記憶手段7に格納するので、紙幣や有価証券など複製が禁止されている原稿など特定の特徴抽出を特徴抽出手段4で行えば、複製禁止原稿など特定の原稿がどの機種で誰が何をどのように複製したのかなどの証拠データが記憶手段7に確実に残り、メンテナンス時などに記憶手段7の履歴情報を定期的にチェックすれば、複製禁止原稿の偽造物が世間に充分出回る前に、どの機械で誰がどのように複製したかなどの証拠データが明確になる。また、これにより複製禁止原稿の安易な偽造も抑制される。
 図4は本発明の他の実施の形態における画像処理装置としての複写装置の構成を示すブロック図である。図4において、画像読取部21は原稿の画像を読み取り電気的なカラーの画像信号Pを出力する。この画像読取部21が接続される画像処理部22は画像出力部23に接続され、画像読取部21からの画像信号Pを処理して、画像出力部23に必要な画像形成信号Qとして出力し、画像出力部23で記録用紙上にカラー画像を形成する。以上の画像読取部21、画像処理部22および画像出力部23により画像形成手段24が構成される。
 また、この画像処理手段22は履歴作成手段25に接続され、画像処理手段22から履歴作成手段25に縮小画像信号Eが出力される。また、画像読取部21が接続される特徴抽出手段26は図1の特徴抽出手段4と同様に構成され、画像読取部21からの画像信号Pの特定の特徴を抽出し、特徴データ信号Sを履歴作成手段25に出力する。画像処理部22および特徴抽出手段26が接続される履歴作成手段25は記憶手段27に接続されるとともに、バス28を介して操作パネル29に接続され、縮小画像信号Eと、特徴相関値データの特徴データ信号Sと、操作パネル29からのID、日時、複写枚数とにより記述ファイルTを作成して記憶手段27に証拠データとしての履歴情報を格納する。
 ここで、図5に記述ファイルTの一例のファイル構成図を示す。図5に示すように、第1のブロックは記述ファイルTのヘッダであり、記述ファイルTで使用される各ブロックのサイズ情報、ブロックの有効、無効などを記載する。無効ブロックには記載される情報は無くなるがブロックサイズは存在する。また、第2のブロックは履歴番号、第3のブロックは使用した人のID、第5のブロックは複写枚数、第6のブロックは複写日時であり、これらを操作パネル29によりバス28を経由して入力する。さらに、第4のブロックには、予め登録した特定画像特徴と複写原稿の特徴との相関値で特徴データ信号Sが入力され、また、第7のブロックには、画像処理部22からの複写原稿の縮小画像信号Eが入力される。なお、相関値信号である特徴データ信号Sが小さい場合には、第7のブロックの縮小画像データEを削除してもよい。
 さらに、複写防止手段30はバス28を介して記憶手段27および制御部31に接続され、この制御部31はバス28を介して画像形成手段24に接続され、記憶手段27に格納された履歴情報から複写禁止されている原稿の特徴との相関値の累積を算出し、この累積値が一定値以上になるかまたは相関値が所定値以上のときに、制御部31を介して画像形成手段24の正常な複写機能を停止させる。さらに、この制御部31はバス28を介して通信手段32および記憶手段27に接続され、複写防止手段30が動作した時点で外部回線へ通信手段32を経由して複写防止機能の動作状態を発信するとともに、記憶手段27に格納した履歴情報を送信する。
 さらに、解除手段33は複写防止手段30に接続され、解除手段33からの解除信号Yにより複写防止手段30を解除する。複写防止手段30が接続される制御部31は画像形成手段24および記憶手段28に接続され、解除された複写防止手段30は制御部31に停止解除信号を出力し、制御部31は画像形成手段24の停止状態を解除するとともに、記憶手段27を初期化する。また、通信手段32はバス28を介して解除手段33に接続され、外部回線から操作信号を受信して解除手段33を有効または無効にする。制御部31は、CPU、プログラム格納用のROM、作業用レジスタのRAMなどにより構成されており、操作パネル29からの操作、および複写防止手段30、通信手段32および解除手段33によって、制御部31はそれに対応する制御動作を行う構成である。
 さらには、外部記憶手段としての第2の記憶手段34はメーカー側のフロッピー(登録商標)またはICカードなどで構成され、この第2の記憶手段34は操作パネル29の操作により第1の記憶手段27の内容を再保存可能であり、この再保存により複写防止手段30は解除手段33を介して解除される構成である。
 上記構成により、以下、その動作を説明する。まず、複写する原稿を画像読取部21で読み取り、カラーの画像信号PとしてRデータ、Gデータ、Bデータを画像処理部22に出力する。画像処理部22は、このカラーの画像信号Pを入力とし、画像出力部23に必要な画像形成信号QとしてYデータ、Mデータ、Cデータ、Kデータを生成し、これらYデータ、Mデータ、Cデータ、Kデータを画像出力部23に出力する。この画像出力部23では、入力した画像形成信号Qにより記録用紙上にカラー画像を形成する。
 また、この画像処理手段22から履歴作成手段25に縮小画像信号Eを出力する。ここで、画像処理手段22から出力される縮小画像信号Eについて説明する。画像処理手段22において、画像信号Pから単色画像Monoの生成、画像の拡大・縮小、画像の2値化処理を行う。この単色画像Monoは、Mono=(R+2G+B)/4により生成し、生成された単色画像Monoを予め設定したしきい値で2値化処理する。たとえば、単色信号は、0からFF(HEX)の8ビットデータであり、しきい値を7F(HEX)とすれば、データが7F(HEX)よりも大であれば「1」となり、また、データが7F(HEX)以下であれば「0」となる。この結果、単色画像データMonoは、「0」、「1」のデータで表現される2値画像となる。この2値化処理された2値画像の画像の拡大・縮小は、たとえば、n分割法、論理和法、最近傍法、投影法、距離反比例法などを用いて行う。この画像処理手段22で縮小された画像信号Eとして履歴作成手段25に出力される。
 さらに、画像読取部21からの画像信号Pの画像パターンにより特徴抽出手段26は原稿の特定の特徴を抽出して特徴データ信号Sを履歴作成手段25に出力する。そして、この履歴作成手段25は、複写した原稿の特徴抽出手段26からの特徴相関値データの特徴データ信号Sと、画像処理部22からの縮小画像信号Eと、操作パネル29からのID、日時、複写枚数とにより構成される記述ファイルTを作成し、この記述ファイルTを記憶手段27に履歴情報として格納する。
 さらに、複写防止手段30は記憶手段28に格納された複数の記述ファイルデータの履歴情報から、複写が禁止されている原稿との特徴相関値を示す第4のブロックの履歴を調べ、履歴情報の相関値の累積値を算出する。この累積値が一定値以上になるかまたは相関値が所定値以上のとき、すなわち、複写防止手段30で算出した累積値が予め設定した値よりも大きくなって複写禁止原稿の信憑性が増したときとき、または、明らかに禁止されている原稿が複写されたと判断されたときに、制御部31に対して複写機能停止信号をバス28を経由して出力し、制御部31は画像形成手段24の正常な複写機能を停止させる。
 これによって、特徴抽出手段26から直接に出力画像を停止する複写防止機能を起動する従来の方法に比較して、複製禁止原稿に対する誤動作の頻度を低くすることができ、複製禁止原稿かどうかの判定がより確実になり、複製禁止原稿が多数複写されるようなことは確実に防止される。この正常な複写機能の停止とは、この場合、画像読取部21や画像出力部23の動作を停止させることで実現しているが、画像処理部22によって色を変化させたり、色を無くしたり、画像の拡大・縮小を行うなど複写物が一見して偽造と判るような処理を行ってもよい。
 また、この制御部31は、通信手段32に複写防止手段30が動作したことを通知する動作信号を発生し、さらに、記述ファイルデータを記憶手段27から読み出して通信手段32に送る。これを通信手段32は外部回線を経由してメーカーなどに送信する。一方、メーカーは複写機からの情報通報によって遠隔地などから複写機の状態、読み取られた原稿、その複写状況などを即座に調べることができ、偽造紙幣の流通を速く察知することができるとともに、機種特定を素早く行うことができる。したがって、メーカー側で履歴情報の管理が容易に素早くなされる。
 さらに、解除手段33から複写防止手段30に出力される解除信号Yにより複写防止手段30の複写防止動作を解除でき、解除された複写防止手段30は制御部31に複写機能の停止状態を解除する停止解除信号を発生する。この停止解除信号によって制御部31は画像形成手段24の停止状態を解除するとともに、記憶手段27に格納されている記述ファイルTをバス28を経由して初期化する。これにより、複写装置が再び複写動作可能となり、また、記憶手段27の必要記憶容量もより小さく設定できる。また、通信手段32はメーカーなどが発信した操作信号を外部回線によって受信し、解除手段33に解除機能を有効にするかまたは無効にするかの解除制御信号を送る。メーカー側は記述ファイルTの縮小画像データから明らかに禁止されている原稿が複写されたと判断した場合は、解除手段33を無効にし、複写防止手段30を解除できないようにする。禁止されていない原稿の場合は有効にし、メーカー側からの操作信号によって複写防止手段30を解除することができる。これにより、遠隔地から即座に複写機に対する対応が可能になる。
 また、操作パネル29からの操作によって制御部31がメーカー側の例えば、特定の暗号キーを持つフロッピー(登録商標)、特定暗号キーを持つICカードなどを識別し、これら特定フロッピー(登録商標)または特定ICカードまたは情報記憶可能な媒体などの第2の記憶手段34に記憶手段27の記述ファイルTを再保存することによっても解除手段33を有効にすることができる。このように、複写防止手段30は、記憶手段27に格納された記述ファイルTをメーカー側に送信するか、または、メーカー側の特定フロッピー(登録商標)、特定ICカードなどの第2の記憶手段34に再保存しない限り解除することができない。
 本発明の画像処理装置は、偽造防止機能を備えており、紙幣や有価証券または各種金券など複製が禁止された紙葉類の偽造防止機能を備えた複写機などに適用できる。
本発明の一実施の形態における画像処理装置としての複写装置の構成を示すブロック図 図1の複写装置における特徴抽出手段4の内部構成を示すブロック図 図1の複写装置における画像読取部1からの各信号R、G、Bのヒストグラム 本発明の他の実施の形態における画像処理装置としての複写装置の構成を示すブロック図 図4の複写装置における記憶手段27に格納された記述ファイルTの一例を示すファイル構成図
符号の説明
 1、21  画像読取部
 2、22  画像処理部
 4、26  特徴抽出手段
 5、25  履歴作成手段
 7、27  記憶手段
 8  色分布係数発生回路
 9  画像判別回路
 10  パターン検出回路
 11  画像特徴パターンデータ
 12  画像色分布係数データ
 24  画像形成手段
 30  複写防止手段
 31  制御部
 32  通信手段
 33  解除手段
 34  第2の記憶手段

Claims (10)

  1.  画像信号から複製禁止原稿を特定する特定手段と、
    前記特定手段により前記画像信号が複製禁止原稿であると特定されたときに、履歴情報を格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納された履歴情報から、複製が禁止されている原稿との相関値を示す履歴情報を調べ、前記履歴情報の前記相関値の累積値を算出し、前記累積値が一定値以上のときに、複製機能を停止させる複製停止手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2.  画像信号から複製禁止原稿を特定する特定手段と、
    前記特定手段により前記画像信号が複製禁止原稿であると特定されたときに、履歴情報を格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納された履歴情報から、禁止原稿の信憑性が増したと判断されたときに、複製機能を停止させる複製停止手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3.  複製停止手段は、複製が禁止されている原稿との相関値を示す履歴情報を調べ、履歴情報の相関値の累積値を算出し、前記累積値が一定値以上のときに、複製禁止原稿の信憑性が増したと判断し、複製機能を停止させることを特徴とする請求項2の画像処理装置。
  4.  画像信号から複製禁止原稿を特定する特定手段と、
    前記特定手段により前記画像信号が複製禁止原稿であると特定されたときに、履歴情報を格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納された履歴情報から、複製が禁止されている原稿との相関値を示す履歴情報を調べ、前記履歴情報の前記相関値が所定値以上のときに、複製機能を停止させる複製停止手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  5.  画像信号から複製禁止原稿を特定する特定手段と、
    前記特定手段により前記画像信号が複製禁止原稿であると特定されたときに、履歴情報を格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納された履歴情報から、明らかに禁止されている原稿であると判断されたときに、複製機能を停止させる複製停止手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  6.  複製停止手段は、複製が禁止されている原稿との相関値を示す履歴情報を調べ、前記履歴情報の前記相関値が所定値以上のときに、明らかに禁止されている原稿が複製されたと判断し、複製機能を停止させることを特徴とする請求項5の画像処理装置。
  7.  画像信号から複製禁止原稿を特定する特定手段と、
    前記特定手段により前記画像信号が複製禁止原稿であると特定されたときに、前記画像信号に関する履歴情報から、複製が禁止されている原稿との相関値を示す履歴情報を調べ、前記履歴情報の前記相関値の累積値を算出し、前記累積値が一定値以上のときに、複製機能を停止させる複製停止手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  8.  画像信号から複製禁止原稿を特定する特定手段と、
    前記特定手段により前記画像信号が複製禁止原稿であると特定されたときに、前記画像信号に関する履歴情報から、複製が禁止されている原稿との相関値を示す履歴情報を調べ、前記履歴情報の前記相関値が所定値以上のときに、複製機能を停止させる複製停止手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  9.  画像信号から複製禁止原稿を特定し複製機能を停止させる複製停止方法であって、
    画像信号から複製禁止原稿を特定する特定工程と、
    前記特定工程により、前記画像信号が複製禁止原稿であると特定されたときに、履歴情報を格納手段に格納する格納工程と、
    前記格納工程により、前記格納手段に格納された履歴情報から、複製が禁止されている原稿との相関値を示す履歴情報を調べ、履歴情報の相関値の累積値を算出し、前記累積値が一定値以上のときに、複製機能を停止させる複製停止工程と、を備えることを特徴とする複製禁止原稿の複製停止方法。
  10.  画像信号から複製禁止原稿を特定し複製機能を停止させる複製停止方法であって、
    画像信号から複製禁止原稿を特定する特定工程と、
    前記特定工程により、前記画像信号が複製禁止原稿であると特定されたときに、履歴情報を格納手段に格納する格納工程と、
    前記格納工程により、前記格納手段に格納された履歴情報から、複製が禁止されている原稿との相関値を示す履歴情報を調べ、前記履歴情報の前記相関値が所定値以上のときに、複製機能を停止させる複製停止工程と、を備えることを特徴とする複製禁止原稿の複製停止方法。
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