JP2004007231A - 医用画像送信装置、医用画像送信方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、ネットワークの通信負荷に応じて適切な対応をとることができる医用画像送信装置を提供することである。
【解決手段】CPU1は、医用画像送信処理において、医用画像を取得すると検査毎に画像DB10aに格納し、送信対象画像選択条件を満たす送信対象の医用画像を選択して、検査を特定する情報とともに検査リストとして表示部13に表示させる。次いで、表示された複数の検査のうち、送信対象の医用画像を操作入力部12から選択指示されると、優先度設定条件に従って検査毎に送信する優先度を設定し、操作入力部12から優先度を設定する指示の入力を受けると指示された優先度に再設定する。
【選択図】 図2
【解決手段】CPU1は、医用画像送信処理において、医用画像を取得すると検査毎に画像DB10aに格納し、送信対象画像選択条件を満たす送信対象の医用画像を選択して、検査を特定する情報とともに検査リストとして表示部13に表示させる。次いで、表示された複数の検査のうち、送信対象の医用画像を操作入力部12から選択指示されると、優先度設定条件に従って検査毎に送信する優先度を設定し、操作入力部12から優先度を設定する指示の入力を受けると指示された優先度に再設定する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用画像送信装置、医用画像送信方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療の分野においては、X線撮影装置やMRI装置等の各種モダリティによりデジタル医用画像データを取得する技術が開発され、医用画像の電子保存が可能となっている。一方、通信技術の発達に伴い、病院内の各診療科などとの間で構築されたイントラネットを介してデータのやり取りが可能となり、撮影された医用画像を管理する医用画像送信装置から、例えば、イメージャやビューワなどの医用画像受信装置に、医用画像を送信するシステムが利用されている。また、病院外の各種機関との間で専用回線を介してデータのやり取りが可能となり、撮影された医用画像を管理する医用画像送信装置から、例えば、医用画像診断センターなどの外部機関の医用画像受信装置に医用画像を送信するシステムが利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そして、これらのシステムで用いられてきた従来の医用画像送信方法は、専用回線や比較的、通信負荷が一定範囲内の通信余力の大きいネットワークでは、特に問題が無かった。しかし、通信負荷が大きく変動し、通信能力が比較的小さいネットワーク(例えば、インターネットなど)の場合や通信能力が大きく変動する通信手段(例えば無線通信等)の場合、通信が混み合って通信負荷が大きくなった際には、医用画像データの送信にかなりの時間を要する。しかしながら、医用画像送信装置側は、ネットワークの混み具合やデータ送信完了までに要する時間などを事前に把握できなかった。このため、適切な対応を取ることがなかった。特に、医用画像を送信して診断を要請する際には緊急を要する場合があり、ネットワークの通信負荷の変動により、医用画像データの送信にかなりの時間がかった場合、緊急を要する診断ができないというな問題が生じる可能性があった。
【0004】
本発明の目的は、ネットワークの通信負荷に応じて適切な対応をとることができる医用画像送信装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
ネットワークを介して接続される医用画像受信装置とデータを送受信する通信手段と、
前記複数の医用画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択する選択手段と、
前記ネットワークの通信状態を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された通信状態と前記選択手段により選択された前記送信対象の医用画像とを用いて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断する判断手段と、
を備えることを特徴としている。
【0006】
請求項17記載の発明は、
ネットワークを介して接続される医用画像受信装置とデータを送受信する通信手段を備えた医用画像送信装置における医用画像送信方法において、
前記複数の医用画像を記憶手段に記憶し、
前記記憶手段に記憶された複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択し、
前記ネットワークの通信状態を検出し、
前記検出された通信状態と前記選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断することを特徴としている。
【0007】
この請求項1、17記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の医用画像送信装置において、
前記判断手段により前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、警告音を出力する音出力手段をさらに備えることを特徴としている。
【0009】
請求項18記載の発明は、請求項17に記載の医用画像送信方法において、
前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、音を出力する音出力手段により警告音を出力することを特徴としている。
【0010】
この請求項2、18記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告音を音出力手段により出力するので、警告音により警告された操作者は適切な対応をとることができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の医用画像送信装置において、
前記判断手段により前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、前記送信対象の医用画像の送信に関する警告を表示する表示手段をさらに備えることを特徴としている。
【0012】
請求項19記載の発明は、請求項17又は18に記載の医用画像送信方法において、
前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、情報を表示する表示手段により前記送信対象の医用画像の送信に関する警告を表示することを特徴としている。
【0013】
この請求項3、19記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告を表示手段により表示するので、表示を確認した操作者は表示された警告により適切な対応をとることができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の医用画像送信装置において、
操作者の指示を入力する操作入力手段と、
前記複数の医用画像を特定する情報を表示する前記表示手段と、をさらに備え、
前記選択手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴としている。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項3に記載の医用画像送信装置において、
操作者の指示を入力する操作入力手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
前記選択手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴としている。
【0016】
請求項20記載の発明は、請求項17〜19の何れか一つに記載の医用画像送信方法において、
情報を表示する表示手段により、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
操作者の指示を入力する操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴としている。
【0017】
この請求項4、5、20記載の発明のよれば、操作者が選択した送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。特に、送信対象の医用画像の送信に関する警告後の前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を改めて選択することにより、より優先度の高い医用画像を優先して送信する対応をとることができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一つに記載の医用画像送信装置において、
前記記憶手段は、送信対象の医用画像を選択するための送信対象選択条件をさらに記憶し、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶された送信対象選択条件に従って、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴としている。
【0019】
請求項21記載の発明は、請求項17〜20の何れか一つに記載の医用画像送信方法において、
前記送信対象の医用画像を選択するための送信対象選択条件を前記記憶手段にさらに記憶し、
前記記憶手段に記憶された送信対象選択条件に従って、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴としている。
【0020】
この請求項6、21記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断して警告するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。
【0021】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一つに記載の医用画像送信装置において、
前記記憶手段は、記憶している医用画像毎に、当該医用画像が属する検査を特定する検査特定情報を記憶し、
前記通信手段は、前記検査特定情報に基づいて、前記送信対象の医用画像を検査毎に送信することを特徴としている。
【0022】
請求項22記載の発明は、請求項17〜21の何れか一つに記載の医用画像送信方法において、
前記記憶手段が記憶している医用画像毎に、当該医用画像が属する検査を特定する検査特定情報を記憶し、
前記検査特定情報に基づいて、前記通信手段により前記送信対象の医用画像を検査毎に送信することを特徴としている。
【0023】
この請求項7、22記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、検査毎に送信するので、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像を診断する場合、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0024】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の医用画像送信装置において、
検査毎に前記送信対象の医用画像を送信する優先度を設定する優先度設定手段をさらに備え、
前記通信手段は、前記優先度設定手段により設定された優先度が高い検査に属する医用画像から順に送信することを特徴としている。
【0025】
請求項23記載の発明は、請求項22に記載の医用画像送信方法において、
検査毎に前記送信対象の医用画像を送信する優先度を設定し、
前記設定された優先度が高い検査に属する医用画像から順に前記通信手段により送信することを特徴としている。
【0026】
この請求項8、23記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、設定された優先度の高い検査から、検査毎に送信するので、優先度の高い検査から、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像を診断する場合、優先度の高い検査から、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0027】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の医用画像送信装置において、
前記表示手段は、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
前記優先度設定手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、検査毎に優先度を設定することを特徴としている。
【0028】
請求項24記載の発明は、請求項23記載の医用画像送信方法において、
情報を表示する表示手段により、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
操作者の指示を入力する操作入力手段による指示入力に応じて、検査毎に優先度を設定することを特徴としている。
【0029】
この請求項9、24記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。特に、送信対象の医用画像の送信に関する警告後の前記操作入力手段による指示入力に応じて、優先度を改めて設定することにより、改めて設定された優先度の高い検査の医用画像から優先して送信する対応をとることができる。
【0030】
請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の医用画像送信装置において、
前記記憶手段は、優先度を設定するための優先度設定条件をさらに記憶し、
前記優先度設定手段は、前記記憶手段に記憶された優先度設定条件に従って、検査毎に優先度を設定することを特徴としている。
【0031】
請求項25記載の発明は、請求項23又は24記載の医用画像送信方法において、
優先度を設定するための優先度設定条件を前記記憶手段にさらに記憶し、
前記記憶手段に記憶された優先度設定条件に従って、検査毎に優先度を設定することを特徴としている。
【0032】
この請求項10、25記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、設定された優先度の高い検査から、検査毎に送信するので、優先度の高い検査から、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像により診断する場合、優先度の高い検査から、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0033】
請求項11記載の発明は、請求項1〜10の何れか一つに記載の医用画像送信装置において、
前記送信対象の医用画像を送信完了する所望の時刻を設定する時刻設定手段と、
前記検出手段により検出されたネットワークの通信状態に基づいて、前記選択手段により選択された送信対象の医用画像を、前記所望の時刻までに送信完了するか否かを推定する推定手段と、をさらに備え、
前記判断手段は、前記推定手段による推定結果に基づいて、前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断することを特徴としている。
【0034】
請求項26記載の発明は、請求項17〜25の何れか一つに記載の医用画像送信方法において、
前記送信対象の医用画像を送信完了する所望の時刻を設定し、
前記検出されたネットワークの通信状態に基づいて、前記選択された送信対象の医用画像を、前記所望の時刻までに送信完了するか否かを推定し、
前記推定された推定結果に基づいて、前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断することを特徴としている。
【0035】
この請求項11、26記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0036】
請求項12記載の発明は、請求項11に記載の医用画像送信装置において、
前記時刻設定手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0037】
請求項27記載の発明は、請求項26に記載の医用画像送信方法において、
操作者の指示を入力する操作入力手段による指示入力に応じて、前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0038】
この請求項12、27記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を操作者の指示入力により設定された所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0039】
請求項13記載の発明は、請求項11に記載の医用画像送信装置において、
前記記憶手段は、時刻を設定するための時刻設定条件をさらに記憶し、
前記時刻設定手段は、前記記憶手段に記憶された時刻設定条件に従って、前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0040】
請求項28記載の発明は、請求項26に記載の医用画像送信方法において、
時刻を設定するための時刻設定条件を前記記憶手段にさらに記憶し、
前記記憶手段に記憶された時刻設定条件に従って、前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0041】
この請求項13、28記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0042】
請求項14記載の発明は、請求項11に記載の医用画像送信装置において、
前記医用画像は、当該医用画像に関するヘッダ情報を有し、
前記時刻設定手段は、前記ヘッダ情報を参照して前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0043】
請求項29記載の発明は、請求項26に記載の医用画像送信方法において、
前記医用画像は、当該医用画像に関するヘッダ情報を有し、
前記ヘッダ情報を参照して前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0044】
この請求項14、29記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記ヘッダ情報を参照して設定された所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0045】
請求項15記載の発明は、請求項1〜14の何れか一つに記載の医用画像送信装置において、
前記通信手段は、通信状態検出用データを前記医用画像受信装置に送信し、
前記検出手段は、前記通信手段による前記通信状態検出用データの送信結果に基づいて、前記ネットワークの通信状態を検出することを特徴としている。
【0046】
請求項30記載の発明は、請求項17〜29の何れか一つに記載の医用画像送信方法において、
前記通信手段により通信状態検出用データを前記医用画像受信装置に送信し、
前記通信手段による前記通信状態検出用データの送信結果に基づいて、前記ネットワークの通信状態を検出することを特徴としている。
【0047】
この請求項15、30記載の発明によれば、簡単にかつ安価に通信状態を検出することができ、検出した前記通信状態と選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0048】
請求項16記載の発明は、請求項15記載の医用画像送信装置において、
前記通信状態検出用データは、前記送信対象の医用画像のうちの一部であることを特徴としている。
【0049】
請求項31記載の発明は、請求項30記載の医用画像送信方法において、
前記通信状態検出用データは、前記送信対象の医用画像のうちの一部であることを特徴としている。
【0050】
この請求項16、31記載の発明によれば、通信状態を検出すると同時に前記送信対象の医用画像のうちの一部を送信することができるので、通信状態を検出するための時間を節約でき、検出した通信状態と選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0051】
請求項32記載の発明は、
複数の医用画像を管理し、ネットワークを介して接続される医用画像受信装置と情報を送受信する通信手段を備えた医用画像送信装置を制御するためのコンピュータに、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実行させるためのプログラムであることを特徴としている。
【0052】
この請求項32記載の発明によれば、このプログラムを医用画像送信装置に実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0053】
請求項33記載の発明は、請求項32記載のプログラムにおいて、
前記医用画像送信装置にインストールされることにより、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実行する機能を前記医用画像送信装置に付与するための1、又は複数の実行ファイルであることを特徴としている。
【0054】
この請求項33記載の発明によれば、このプログラムの実行ファイルを医用画像送信装置にインストールして実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0055】
請求項34記載の発明は、請求項33記載のプログラムにおいて、
前記医用画像送信装置に予めインストールされている1又は複数の実行ファイルに対して付与することにより、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実現する1又は複数のデータファイルであることを特徴としている。
【0056】
この請求項34記載の発明によれば、このプログラムのデータファイルを、医用画像送信装置に予めインストールされている1又は複数の実行ファイルに対して付与し、医用画像送信装置においてこのプログラムを実行させることによって、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0057】
請求項35記載の発明は、請求項32〜34の何れか一つに記載のプログラムにおいて、
前記医用画像送信装置において、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実現する1又は複数のファイルを圧縮したものであることを特徴としている。
【0058】
この請求項35記載の発明によれば、このプログラムのファイルを解凍して、医用画像送信装置において実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0059】
請求項36記載の発明は、
請求項32〜35の何れか一つに記載のプログラムをコンピュータが読み取り可能に格納した記憶媒体であることを特徴としている。
【0060】
この請求項36記載の発明のよれば、この記憶媒体からこのプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを医用画像送信装置において実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断し、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0061】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態は、本発明の最も好ましい実施の形態(以下、本実施の形態という)を示すためのものである。発明の実施の形態には、本発明の用語などを断定的に説明している箇所がある。だが、それは、本実施の形態を特定するための記載であり、本発明の範囲を限定するものではない。
以下、図を参照して本実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における医用医用画像送信システム100の全体構成を示す概念図である。図1に示すように、医用医用画像送信システム100は、画像DB(Data Base)10aを有する医用画像送信装置10、診断センター端末20と、がネットワークNを介して相互にデータの送受信が可能なように接続されて構成されている。
【0062】
なお、図1においては、説明を簡単にするために、1台の医用画像送信装置10と、1台の医用画像受信装置20とがネットワークNに接続されている点を示しているが、ネットワークNには、他に多くの種類及び台数の装置が接続されている。
【0063】
ネットワークNには、EathernetなどのLANや、電話回線、専用線、移動体通信網、通信衛星網、CATV回線等の様々な通信回線などを用いることができる。LAN(LocalArea Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等の様々な形態のネットワークに適用することが可能である。なお、医用画像は患者の個人情報であるため、ネットワークNは情報管理の信頼性の観点からは、セキュリティが確保されている専用ネットワークであることが望ましいが、インターネットなどの汎用ネットワークでもよい。特に、本発明は、通信負荷の変動が大きく予測困難である汎用ネットワークや、通信容量の変動がある無線回線を用いたネットワークなどに接続した場合に有用である。
【0064】
例えば、図1において、医用画像送信装置10を、開業医病院や検診車等に設置し、医用画像受信装置20を、大病院や診断センターに設置して、インターネットで接続してもよいし、また、医用画像送信装置10を、船舶や救急車等に設置し、医用画像受信装置20は、大病院や診断センターや緊急病院に設置し、無線回線を用いたネットワークで接続してもよい。
また、医用画像送信装置10は、院内ネットワークであるネットワークNで接続されている各種モダリティからの情報や資源を一元的に管理するサーバであり、医用画像受信装置20が各診療科に設置される、このサーバのクライアント端末であってもよい。この場合、医用画像送信装置10は、各種モダリティで撮影された医用画像を画像DB10aに記憶して管理し、該管理している医用画像データを操作者により指示された送信先、或いは画像データを要求する医用画像受信装置20に送信する。
【0065】
医用画像送信装置10は、送信対象の医用画像を検査毎に送信する。そして、同一検査内の医用画像を個々の医用画像毎にその医用画像データを送信する。そして、医用画像受信装置20は、医用画像毎に、医用画像データの受信を完了すると、受信完了の確認応答を医用画像送信装置10に送信する。
【0066】
次に、図2を参照して本発明に係る医用画像送信装置10を詳細に説明する。図2は、医用画像送信装置10の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、医用画像送信装置10は、CPU1、操作入力部2、表示部3、通信制御部4、RAM5、記憶部6、画像DB10aから構成され、各部はバスにより接続される。
【0067】
CPU(Central Processing Unit)1は、記憶部6に格納されているシステムプロラムや各種制御プログラムを読み出してRAM5に展開し、当該プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、CPU1は、RAM5に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM5に格納すると共に表示部3に表示させる。そして、RAM5に格納した処理結果を記憶部6の所定の保存先に保存させる。
【0068】
また、CPU1は、記憶部6に記憶される医用画像送信処理プログラムを読み出して後述する医用画像送信処理を実行する。
CPU1は、医用画像送信処理において、医用画像を取得すると検査毎に画像DB10aに格納し、送信対象画像選択条件を満たす送信対象の医用画像を選択して、検査を特定する情報とともに検査リストとして表示部13に表示させる。次いで、表示された複数の検査のうち、送信対象の医用画像を操作入力部12から選択指示されると、優先度設定条件に従って検査毎に送信する優先度を設定し、操作入力部12から優先度を設定する指示の入力を受けると指示された優先度に再設定する。
【0069】
次いで、時刻設定条件に従って送信対象の医用画像を送信完了する所望の時刻を設定する、或いは操作入力部12から指示された所望の時刻を設定し、送信対象の医用画像の一部を医用画像受信装置20に送信し、その送信結果に基づいて設定された所望の時刻までに送信対象の医用画像を全て送信完了するか否かを推定し、送信完了すると推定された場合はそのまま送信を続け、送信完了しないと推定された場合は表示部13に警告を表示させる。警告後、所望の時刻までに送信できると推定される医用画像を判別可能に表示部13に表示させ、再度優先度を設定して送信すると同時に所望の時刻までに送信対象の医用画像を全て送信できるか否かを推定してその推定結果を表示部13に表示させる。
【0070】
すなわち、CPU11は、選択手段、検出手段、判断手段、優先度設定手段、推定手段、時刻設定手段としての機能を有する。
【0071】
操作入力部2は、操作者の操作に応じてCPU1に入力信号を入力するユニットである。具体的には、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードであり、押下されたキーに対応する押下信号をCPU1に出力する。なお、操作入力部2は、必要に応じてマウス、タッチパネル等のポインティングディバイスや、その他の入力装置であってもよいし、これらの組み合わせでもよいし、キーボードとこれらの組み合わせでもよい。そして、CPU1は、操作入力部2からの入力に応じて、医用画像送信処理において送信対象の医用画像を選択する選択指示や所望の送信完了時刻の設定指示、或いは送信対象の医用画像のうち送信する優先度の設定指示などを判別する。すなわち、操作入力部2は、操作入力手段としての機能を有する。
【0072】
表示部3は、CPU1による制御により情報を表示するユニットである。具体的には、表示部3は、CPU1から入力される表示信号の指示に従って、表示データを表示画面上に表示するユニットである。例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等である。また、表示部3は、医用画像送信処理において、CPU1から入力された表示信号に従って所望時刻までに送信対象の医用画像全てを送信することができないことを警告表示する。すなわち、表示部3は、表示手段としての機能を有する。
【0073】
通信制御部4は、LANやWAN、或いはインターネット等のネットワークに接続可能なインターフェイスであり、TCP/IP等の通信プロトコルに従って通信動作を制御し、CPU1の指示に従って、入力されたデータを指示された送信先へ送信する。そして、CPU1が医用画像受信装置への送信を指示した場合、この指示に従って、入力されたデータを指示された送信先へ送信する。すなわち、通信制御部4は、通信手段として機能する。通信制御部4は、具体的には、ネットワークカード、モデム、ターミナルアダプタ、又はルータなどや、無線発信機などが挙げられる。すなわち、通信制御部4は、通信手段としての機能を有する。
【0074】
RAM(Random Access Memory)5は、CPU1によって実行される各種プログラムやこれら各種プログラムによって処理されるデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。そして、RAM5は、複数の医用画像のデータを記憶する記憶手段としても機能する。
【0075】
記憶部6は、プログラムやデータ等が予め記憶されている1又は複数の記録媒体(図示せず)を有している。この記憶部6は、CPU1で実行するプログラムをCPU1読みとり可能に記憶している本発明の記憶媒体として機能する。この記録媒体は、半導体メモリ、若しくは、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光学記録媒体などの外部記憶装置のいずれであってもよい。この記録媒体は記憶部6に固定的に設けられても、若しくは着脱可能に装着するものであってもよい。この記録媒体には、システムプログラム、各種制御プログラム、及び各種制御プログラムで処理されるデータ等を記憶する。
【0076】
また、このプログラムの中には、送信対象の医用画像を選択するために予め設定された送信対象選択条件なども含まれる。本実施の形態の送信対象選択条件は、通信対象となる検査を選択するための条件であり、具体的には、当該検査に属する医用画像のデータの取得が終了し、送信未完了の検査を選択するものである。なお、検査に属する医用画像のデータの取得が終了したものには、検査に属する全医用画像のデータを正常に取得完了したものだけでなく、一部のデータだけ正常に取得した段階で終了としたものも含む。また、送信未完了の検査とは、この検査に属する送信対象の医用画像のデータ(正常にデータが取得された医用画像のデータ)の少なくとも一部が未だ医用画像受信装置20が受信していない検査である。すなわち、記憶部6は、記憶手段としての機能を有する。
【0077】
スピーカ7は、CPU1の制御に従って音を出力する。すなわち、スピーカ7は、音出力手段としての機能を有する。
【0078】
画像DB10aは、各種モダリティにより撮影された医用画像データを格納する。1つの検査で、一人の患者に対して複数回撮影し、複数の医用画像を取得することが多い。このため、医用画像は、格納時には検査毎に、この検査に属する1又は複数の医用画像のデータを対応付けて格納する。これにより、検査毎に関連する1又は複数の医用画像のデータを一つの画像データ群として管理、送信することが簡単にできる。また、画像DB10aは、記憶する医用画像毎に、当該医用画像が属する検査を特定する検査特定情報を記憶する。なお、この検査特定情報に基づいて、各医用画像がどの検査に属するかを識別することができる。すなわち、画像DB10aは、複数の医用画像を記憶する記憶手段としての機能を有する。
【0079】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
動作説明の前提として、以下に記述されている処理を実行するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムの形態で記憶部6に格納されている。そして、CPU1は、当該プログラムを記憶部6から読み取り、実行可能な形態にした上で、当該プログラムに従った動作を逐次実行する。
【0080】
図3は、画像データをネットワークN上の医用画像受信装置20に送信する際に医用画像送信装置10のCPU1により実行される医用画像送信処理を説明するフローチャートである。
図3において、先ず、CPU1は、各種モダリティで撮影された医用画像のデータを取得すると、画像DB10aに、この医用画像のデータを格納する。この際に、検査毎に、この検査に属する1又は複数の医用画像のデータを対応付けて格納する(ステップS1)。
【0081】
次に、CPU1は、画像DB10aに記憶されている医用画像のデータの内、送信対象選択条件を満たす検査を選択する。そして、CPU1は、送信対象画像選択条件を満たす検査毎に、当該検査を特定する検査特定情報を、RAM5に記憶させる。そして、CPU1は、該当する検査のリストの中でその検査特定情報を表示するように表示部3を制御する。なお、このような検査特定情報としては、例えば、検査ID、検査の撮影日時、検査対象の患者名や患者IDなどが挙げられるが、これらに限らない。そして、本実施の形態では、CPU1は、検査の撮影日時、検査対象の患者名、検査のモダリティをリスト形式で表示するように、表示部3を制御する(ステップS2)。
【0082】
そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、複数の検査の内、送信対象の検査を選択する。そして、前述の検査のリストの内、送信対象の検査が特定できるような表示になるように、表示部3を制御する(ステップS3)。
そして、CPU1は、選択された検査に属する1又は複数の医用画像を特定する情報を、医用画像リスト形式で表示する(ステップS4)。
【0083】
そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、複数の医用画像の内、送信しない1又は複数の医用画像を選択する。そして、前述の医用画像のリストの内、送信対象の医用画像が特定できるような表示になるように、表示部3を制御する(ステップS5)。
そして、操作者が操作入力部2を別の操作をすると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、前述した検査のリストの内、送信対象の検査と、送信対象の医用画像の選択が済んだ検査とが特定できるような表示になるように、表示部3を制御する(ステップS6)。
【0084】
そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、ステップS3に戻したり、検査の選択を完了したりする。このようにして、複数の検査の内、送信対象の検査を選択し、送信対象の検査に属する複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを完了する(ステップS7)。なお、ステップS2〜ステップS4で、操作者が操作入力部2を別の操作をすると、CPU1は、表示した検査を全て選択したものとして、ステップS8に移行する。
【0085】
次に、予め設定された優先度設定条件に従って、検査毎に優先度を設定する。そして、優先度設定条件としては、例えば、撮影した順番や、診断の緊急度の順番や、診断の重要性に応じた順番などが挙げられるが、これらに限らない。そして、診断の緊急度の高いものに対する優先度を高くすることが好ましい。そして、CPU1は、優先度設定条件に従って設定した優先度の順番に、送信対象の検査特定情報を表示するように、表示部3を制御する(ステップS8)。
そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、検査毎に優先度を再設定する。そして、CPU1は、設定された優先度が高い検査に属する医用画像から順に送信するように送信順を設定する。そして、CPU1は、優先度設定条件に従って設定した優先度の順番に、送信対象の検査特定情報を表示するように、表示部3を制御する。そして、操作者が操作入力部2を別の操作をすると、CPU1は、現在の優先度を設定する(ステップS9)。
【0086】
次いで、CPU1は、予め定められた時刻設定条件に従って所望の時刻を設定するか、或いは操作入力手段による入力に応じて所望の時刻を設定するかを選択する画面を、表示部3に表示させる。そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、予め定められた時刻設定条件に従って所望の時刻を設定するか、或いは操作入力部2による入力に応じて所望の時刻を設定するかを選択する。そして、この選択に応じて、予め定められた時刻設定条件に従って所望の時刻を設定するか、或いは操作入力部2による入力に応じて所望の時刻を設定して、所望の送信完了時刻を設定する(ステップS10)。
【0087】
なお、時刻設定条件としては、例えば、以下のような条件が挙げられる。第一は、現在の時刻より、一定時間後の時刻にする条件である。第二は、医用画像毎に当該医用画像に関するヘッダ情報を記憶し、このヘッダ情報を用いて時刻を設定する条件である。例えば、予め緊急度と送信時間の関係を登録しておき、そして、医用画像毎に記憶されたヘッダ情報の緊急度に応じて、登録された関係から送信時間を選択し、現在の時刻よりこの送信時間経過した時刻を設定する。第三は、現在の日時より、予め設定されている複数の時刻の何れかを選択して設定する。例えば、午前中、正午、午後、医用画像受信装置の設置先の終業時刻等に設定するケースが挙げられる。
【0088】
次いで、CPU1は、画像DB10aに記憶されている医用画像のデータの内、送信対象の医用画像のデータをRAM(Random Access Memory)5に記憶させる。そして、優先度の最も高い検査の医用画像のデータを医用画像受診装置20に送信するように、通信制御部4を制御する。これにより、送信対象の医用画像のうちの一部のデータをテスト送信させる(ステップS11)。
【0089】
なお、テスト送信は、送信対象の医用画像のうちの一部、例えば優先度が一番高く設定された検査の医用画像のデータを送信することとして説明したが、データ量を予め把握しているテスト用のデータを備えておいてテスト送信することとしてもよい。なお、医用画像のデータを送信する際には、検査毎にこの検査に属する1又は複数の医用画像のデータを一連のデータ群として送信することとし、セキュリティ確保のため医用画像毎に暗号化処理をしてから送信することとする。このとき、医用画像送信装置10と、医用画像受信装置20とが暗号化、復号化に使用する鍵を記憶している鍵暗号化方式を採用することが好ましい。そして、CPU1は、残りの送信対象の医用画像を、優先度の高い順に、テスト送信時と同様に、画像データを暗号化し、暗号化したデータを送信しつづけるように、通信制御部を制御する。
【0090】
そして、CPU1は、通信制御部4からの受信結果から、医用画像受信装置20からデータ受信完了の確認応答を得てテスト送信が完了したと判断すると、該テスト送信結果からデータ量と送信に要する時間との相関を算出してネットワークNの通信状態を検出する(ステップS12)。
また、CPU1は、送信対象の医用画像の内、残りの送信対象の医用画像のデータ量を算出する。次いで、CPU1は、検出した通信状態に基づいて、算出した残りの送信対象の医用画像のデータ量と現在の時刻とから、ステップS10で設定された所望の送信完了時刻までに送信完了するか否かを推定する(ステップS13)。
【0091】
そして、CPU1は、送信完了すると推定した場合は、警告をせずに、そのまま、送信をつづけて送信を完了する(ステップS14)。
一方、CPU1は、送信完了しないと推定した場合は、表示部3を制御して、送信対象の医用画像を所望時刻までに送信完了できないことを表示部3に警告表示させる。また、スピーカ7から警告音を発するように、CPU1はスピーカ7を制御する(ステップS15)。
【0092】
そして、CPU1は、送信する検査の優先度を変更できるメッセージとともに、所望時刻までにその医用画像を全て送信すると推定される検査と、その医用画像の少なくとも一部を送信されないと推定される検査とを判別可能に表示する検査リストとを表示部3に表示するように、表示部3を制御する(ステップS16)。
【0093】
そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、ステップS15で表示された状態で、操作入力部2への操作入力に応じて、送信する検査の優先度を変更する。そして、CPU1は、送信する順番を変更してデータの送信をするように、通信制御部を制御する。これと同時に、CPU1は、所望時刻までにその医用画像を全て送信すると推定される検査と、その医用画像の少なくとも一部を送信されないと推定される検査を再度判断する。そして、CPU1は、送信対象の検査の検査特定情報を、変更された優先度順に、リスト形式で表示するように、かつ、その医用画像の少なくとも一部を送信されないと推定される検査を判別可能に表示するように、表示部3を制御する(ステップS17)。
これにより、送信対象の医用画像の送信に関する警告後の操作入力部2による入力に応じて、優先度を改めて設定することにより、改めて設定された優先度の高い検査の医用画像から優先して送信する対応を取ることが出来る。従って、例えば、時間の経過に応じて優先順位が変わった場合でも、これに対応できる。
【0094】
以上のように、送信対象の医用画像の一部をテスト送信してネットワークNの通信状態を検出し、所望の時間までに全ての送信対象の医用画像が送信完了するか否かを推定して送信完了しないと推定された場合には警告を行うので、通信負荷の変動が大きいネットワークであってもその警告により操作者は適切な対応をとることが可能となる。
【0095】
また、送信対象の医用画像において、操作者の指示入力により、或いは優先度設定条件により優先度を設定して、優先度の高い順にかつ検査毎に送信対象の医用画像を送信するので、より優先度の高い医用画像を優先して送信することができるとともに医用画像を受信した受信装置側が検査毎の医用画像の診断を速やかに開始することができる。
【0096】
【発明の効果】
請求項1、17記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。
【0097】
請求項2、18記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告音を音出力手段により出力するので、警告音により警告された操作者は適切な対応をとることができる。
【0098】
請求項3、19記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告を表示手段により表示するので、表示を確認した操作者は表示された警告により適切な対応をとることができる。
【0099】
請求項4、5、20記載の発明のよれば、操作者が選択した送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。特に、送信対象の医用画像の送信に関する警告後の前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を改めて選択することにより、より優先度の高い医用画像を優先して送信する対応をとることができる。
【0100】
請求項6、21記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断して警告するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。
【0101】
請求項7、22記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、検査毎に送信するので、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像を診断する場合、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0102】
請求項8、23記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、設定された優先度の高い検査から、検査毎に送信するので、優先度の高い検査から、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像を診断する場合、優先度の高い検査から、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0103】
請求項9、24記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。特に、送信対象の医用画像の送信に関する警告後の前記操作入力手段による指示入力に応じて、優先度を改めて設定することにより、改めて設定された優先度の高い検査の医用画像から優先して送信する対応をとることができる。
【0104】
請求項10、25記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、設定された優先度の高い検査から、検査毎に送信するので、優先度の高い検査から、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像により診断する場合、優先度の高い検査から、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0105】
請求項11、26記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0106】
請求項12、27記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を操作者の指示入力により設定された所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0107】
請求項13、28記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0108】
請求項14、29記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記ヘッダ情報を参照して設定された所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0109】
請求項15、30記載の発明によれば、簡単にかつ安価に通信状態を検出することができ、検出した前記通信状態と選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0110】
請求項16、31記載の発明によれば、通信状態を検出すると同時に前記送信対象の医用画像のうちの一部を送信することができるので、通信状態を検出するための時間を節約でき、検出した通信状態と選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0111】
請求項32記載の発明によれば、このプログラムを医用画像送信装置に実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0112】
請求項33記載の発明によれば、このプログラムの実行ファイルを医用画像送信装置にインストールして実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0113】
請求項34記載の発明によれば、このプログラムのデータファイルを、医用画像送信装置に予めインストールされている1又は複数の実行ファイルに対して付与し、医用画像送信装置においてこのプログラムを実行させることによって、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0114】
請求項35記載の発明によれば、このプログラムのファイルを解凍して、医用画像送信装置において実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0115】
請求項36記載の発明のよれば、この記憶媒体からこのプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを医用画像送信装置において実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断し、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態の医用画像送信システム100の全体構成を示す概念図である。
【図2】図1の医用画像送信装置10の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2のCPU1により実行される医用画像送信処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 操作入力部
3 表示部
4 通信制御部
5 RAM
6 記憶部
7 スピーカ
10 医用画像送信装置
10a 画像DB
20 診断センター端末
100 医用画像送信システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用画像送信装置、医用画像送信方法、プログラム、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療の分野においては、X線撮影装置やMRI装置等の各種モダリティによりデジタル医用画像データを取得する技術が開発され、医用画像の電子保存が可能となっている。一方、通信技術の発達に伴い、病院内の各診療科などとの間で構築されたイントラネットを介してデータのやり取りが可能となり、撮影された医用画像を管理する医用画像送信装置から、例えば、イメージャやビューワなどの医用画像受信装置に、医用画像を送信するシステムが利用されている。また、病院外の各種機関との間で専用回線を介してデータのやり取りが可能となり、撮影された医用画像を管理する医用画像送信装置から、例えば、医用画像診断センターなどの外部機関の医用画像受信装置に医用画像を送信するシステムが利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そして、これらのシステムで用いられてきた従来の医用画像送信方法は、専用回線や比較的、通信負荷が一定範囲内の通信余力の大きいネットワークでは、特に問題が無かった。しかし、通信負荷が大きく変動し、通信能力が比較的小さいネットワーク(例えば、インターネットなど)の場合や通信能力が大きく変動する通信手段(例えば無線通信等)の場合、通信が混み合って通信負荷が大きくなった際には、医用画像データの送信にかなりの時間を要する。しかしながら、医用画像送信装置側は、ネットワークの混み具合やデータ送信完了までに要する時間などを事前に把握できなかった。このため、適切な対応を取ることがなかった。特に、医用画像を送信して診断を要請する際には緊急を要する場合があり、ネットワークの通信負荷の変動により、医用画像データの送信にかなりの時間がかった場合、緊急を要する診断ができないというな問題が生じる可能性があった。
【0004】
本発明の目的は、ネットワークの通信負荷に応じて適切な対応をとることができる医用画像送信装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
ネットワークを介して接続される医用画像受信装置とデータを送受信する通信手段と、
前記複数の医用画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択する選択手段と、
前記ネットワークの通信状態を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された通信状態と前記選択手段により選択された前記送信対象の医用画像とを用いて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断する判断手段と、
を備えることを特徴としている。
【0006】
請求項17記載の発明は、
ネットワークを介して接続される医用画像受信装置とデータを送受信する通信手段を備えた医用画像送信装置における医用画像送信方法において、
前記複数の医用画像を記憶手段に記憶し、
前記記憶手段に記憶された複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択し、
前記ネットワークの通信状態を検出し、
前記検出された通信状態と前記選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断することを特徴としている。
【0007】
この請求項1、17記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の医用画像送信装置において、
前記判断手段により前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、警告音を出力する音出力手段をさらに備えることを特徴としている。
【0009】
請求項18記載の発明は、請求項17に記載の医用画像送信方法において、
前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、音を出力する音出力手段により警告音を出力することを特徴としている。
【0010】
この請求項2、18記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告音を音出力手段により出力するので、警告音により警告された操作者は適切な対応をとることができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の医用画像送信装置において、
前記判断手段により前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、前記送信対象の医用画像の送信に関する警告を表示する表示手段をさらに備えることを特徴としている。
【0012】
請求項19記載の発明は、請求項17又は18に記載の医用画像送信方法において、
前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、情報を表示する表示手段により前記送信対象の医用画像の送信に関する警告を表示することを特徴としている。
【0013】
この請求項3、19記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告を表示手段により表示するので、表示を確認した操作者は表示された警告により適切な対応をとることができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の医用画像送信装置において、
操作者の指示を入力する操作入力手段と、
前記複数の医用画像を特定する情報を表示する前記表示手段と、をさらに備え、
前記選択手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴としている。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項3に記載の医用画像送信装置において、
操作者の指示を入力する操作入力手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
前記選択手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴としている。
【0016】
請求項20記載の発明は、請求項17〜19の何れか一つに記載の医用画像送信方法において、
情報を表示する表示手段により、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
操作者の指示を入力する操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴としている。
【0017】
この請求項4、5、20記載の発明のよれば、操作者が選択した送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。特に、送信対象の医用画像の送信に関する警告後の前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を改めて選択することにより、より優先度の高い医用画像を優先して送信する対応をとることができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一つに記載の医用画像送信装置において、
前記記憶手段は、送信対象の医用画像を選択するための送信対象選択条件をさらに記憶し、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶された送信対象選択条件に従って、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴としている。
【0019】
請求項21記載の発明は、請求項17〜20の何れか一つに記載の医用画像送信方法において、
前記送信対象の医用画像を選択するための送信対象選択条件を前記記憶手段にさらに記憶し、
前記記憶手段に記憶された送信対象選択条件に従って、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴としている。
【0020】
この請求項6、21記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断して警告するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。
【0021】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一つに記載の医用画像送信装置において、
前記記憶手段は、記憶している医用画像毎に、当該医用画像が属する検査を特定する検査特定情報を記憶し、
前記通信手段は、前記検査特定情報に基づいて、前記送信対象の医用画像を検査毎に送信することを特徴としている。
【0022】
請求項22記載の発明は、請求項17〜21の何れか一つに記載の医用画像送信方法において、
前記記憶手段が記憶している医用画像毎に、当該医用画像が属する検査を特定する検査特定情報を記憶し、
前記検査特定情報に基づいて、前記通信手段により前記送信対象の医用画像を検査毎に送信することを特徴としている。
【0023】
この請求項7、22記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、検査毎に送信するので、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像を診断する場合、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0024】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の医用画像送信装置において、
検査毎に前記送信対象の医用画像を送信する優先度を設定する優先度設定手段をさらに備え、
前記通信手段は、前記優先度設定手段により設定された優先度が高い検査に属する医用画像から順に送信することを特徴としている。
【0025】
請求項23記載の発明は、請求項22に記載の医用画像送信方法において、
検査毎に前記送信対象の医用画像を送信する優先度を設定し、
前記設定された優先度が高い検査に属する医用画像から順に前記通信手段により送信することを特徴としている。
【0026】
この請求項8、23記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、設定された優先度の高い検査から、検査毎に送信するので、優先度の高い検査から、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像を診断する場合、優先度の高い検査から、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0027】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の医用画像送信装置において、
前記表示手段は、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
前記優先度設定手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、検査毎に優先度を設定することを特徴としている。
【0028】
請求項24記載の発明は、請求項23記載の医用画像送信方法において、
情報を表示する表示手段により、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
操作者の指示を入力する操作入力手段による指示入力に応じて、検査毎に優先度を設定することを特徴としている。
【0029】
この請求項9、24記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。特に、送信対象の医用画像の送信に関する警告後の前記操作入力手段による指示入力に応じて、優先度を改めて設定することにより、改めて設定された優先度の高い検査の医用画像から優先して送信する対応をとることができる。
【0030】
請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の医用画像送信装置において、
前記記憶手段は、優先度を設定するための優先度設定条件をさらに記憶し、
前記優先度設定手段は、前記記憶手段に記憶された優先度設定条件に従って、検査毎に優先度を設定することを特徴としている。
【0031】
請求項25記載の発明は、請求項23又は24記載の医用画像送信方法において、
優先度を設定するための優先度設定条件を前記記憶手段にさらに記憶し、
前記記憶手段に記憶された優先度設定条件に従って、検査毎に優先度を設定することを特徴としている。
【0032】
この請求項10、25記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、設定された優先度の高い検査から、検査毎に送信するので、優先度の高い検査から、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像により診断する場合、優先度の高い検査から、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0033】
請求項11記載の発明は、請求項1〜10の何れか一つに記載の医用画像送信装置において、
前記送信対象の医用画像を送信完了する所望の時刻を設定する時刻設定手段と、
前記検出手段により検出されたネットワークの通信状態に基づいて、前記選択手段により選択された送信対象の医用画像を、前記所望の時刻までに送信完了するか否かを推定する推定手段と、をさらに備え、
前記判断手段は、前記推定手段による推定結果に基づいて、前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断することを特徴としている。
【0034】
請求項26記載の発明は、請求項17〜25の何れか一つに記載の医用画像送信方法において、
前記送信対象の医用画像を送信完了する所望の時刻を設定し、
前記検出されたネットワークの通信状態に基づいて、前記選択された送信対象の医用画像を、前記所望の時刻までに送信完了するか否かを推定し、
前記推定された推定結果に基づいて、前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断することを特徴としている。
【0035】
この請求項11、26記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0036】
請求項12記載の発明は、請求項11に記載の医用画像送信装置において、
前記時刻設定手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0037】
請求項27記載の発明は、請求項26に記載の医用画像送信方法において、
操作者の指示を入力する操作入力手段による指示入力に応じて、前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0038】
この請求項12、27記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を操作者の指示入力により設定された所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0039】
請求項13記載の発明は、請求項11に記載の医用画像送信装置において、
前記記憶手段は、時刻を設定するための時刻設定条件をさらに記憶し、
前記時刻設定手段は、前記記憶手段に記憶された時刻設定条件に従って、前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0040】
請求項28記載の発明は、請求項26に記載の医用画像送信方法において、
時刻を設定するための時刻設定条件を前記記憶手段にさらに記憶し、
前記記憶手段に記憶された時刻設定条件に従って、前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0041】
この請求項13、28記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0042】
請求項14記載の発明は、請求項11に記載の医用画像送信装置において、
前記医用画像は、当該医用画像に関するヘッダ情報を有し、
前記時刻設定手段は、前記ヘッダ情報を参照して前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0043】
請求項29記載の発明は、請求項26に記載の医用画像送信方法において、
前記医用画像は、当該医用画像に関するヘッダ情報を有し、
前記ヘッダ情報を参照して前記所望の時刻を設定することを特徴としている。
【0044】
この請求項14、29記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記ヘッダ情報を参照して設定された所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0045】
請求項15記載の発明は、請求項1〜14の何れか一つに記載の医用画像送信装置において、
前記通信手段は、通信状態検出用データを前記医用画像受信装置に送信し、
前記検出手段は、前記通信手段による前記通信状態検出用データの送信結果に基づいて、前記ネットワークの通信状態を検出することを特徴としている。
【0046】
請求項30記載の発明は、請求項17〜29の何れか一つに記載の医用画像送信方法において、
前記通信手段により通信状態検出用データを前記医用画像受信装置に送信し、
前記通信手段による前記通信状態検出用データの送信結果に基づいて、前記ネットワークの通信状態を検出することを特徴としている。
【0047】
この請求項15、30記載の発明によれば、簡単にかつ安価に通信状態を検出することができ、検出した前記通信状態と選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0048】
請求項16記載の発明は、請求項15記載の医用画像送信装置において、
前記通信状態検出用データは、前記送信対象の医用画像のうちの一部であることを特徴としている。
【0049】
請求項31記載の発明は、請求項30記載の医用画像送信方法において、
前記通信状態検出用データは、前記送信対象の医用画像のうちの一部であることを特徴としている。
【0050】
この請求項16、31記載の発明によれば、通信状態を検出すると同時に前記送信対象の医用画像のうちの一部を送信することができるので、通信状態を検出するための時間を節約でき、検出した通信状態と選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0051】
請求項32記載の発明は、
複数の医用画像を管理し、ネットワークを介して接続される医用画像受信装置と情報を送受信する通信手段を備えた医用画像送信装置を制御するためのコンピュータに、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実行させるためのプログラムであることを特徴としている。
【0052】
この請求項32記載の発明によれば、このプログラムを医用画像送信装置に実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0053】
請求項33記載の発明は、請求項32記載のプログラムにおいて、
前記医用画像送信装置にインストールされることにより、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実行する機能を前記医用画像送信装置に付与するための1、又は複数の実行ファイルであることを特徴としている。
【0054】
この請求項33記載の発明によれば、このプログラムの実行ファイルを医用画像送信装置にインストールして実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0055】
請求項34記載の発明は、請求項33記載のプログラムにおいて、
前記医用画像送信装置に予めインストールされている1又は複数の実行ファイルに対して付与することにより、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実現する1又は複数のデータファイルであることを特徴としている。
【0056】
この請求項34記載の発明によれば、このプログラムのデータファイルを、医用画像送信装置に予めインストールされている1又は複数の実行ファイルに対して付与し、医用画像送信装置においてこのプログラムを実行させることによって、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0057】
請求項35記載の発明は、請求項32〜34の何れか一つに記載のプログラムにおいて、
前記医用画像送信装置において、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実現する1又は複数のファイルを圧縮したものであることを特徴としている。
【0058】
この請求項35記載の発明によれば、このプログラムのファイルを解凍して、医用画像送信装置において実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0059】
請求項36記載の発明は、
請求項32〜35の何れか一つに記載のプログラムをコンピュータが読み取り可能に格納した記憶媒体であることを特徴としている。
【0060】
この請求項36記載の発明のよれば、この記憶媒体からこのプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを医用画像送信装置において実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断し、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0061】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態は、本発明の最も好ましい実施の形態(以下、本実施の形態という)を示すためのものである。発明の実施の形態には、本発明の用語などを断定的に説明している箇所がある。だが、それは、本実施の形態を特定するための記載であり、本発明の範囲を限定するものではない。
以下、図を参照して本実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における医用医用画像送信システム100の全体構成を示す概念図である。図1に示すように、医用医用画像送信システム100は、画像DB(Data Base)10aを有する医用画像送信装置10、診断センター端末20と、がネットワークNを介して相互にデータの送受信が可能なように接続されて構成されている。
【0062】
なお、図1においては、説明を簡単にするために、1台の医用画像送信装置10と、1台の医用画像受信装置20とがネットワークNに接続されている点を示しているが、ネットワークNには、他に多くの種類及び台数の装置が接続されている。
【0063】
ネットワークNには、EathernetなどのLANや、電話回線、専用線、移動体通信網、通信衛星網、CATV回線等の様々な通信回線などを用いることができる。LAN(LocalArea Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等の様々な形態のネットワークに適用することが可能である。なお、医用画像は患者の個人情報であるため、ネットワークNは情報管理の信頼性の観点からは、セキュリティが確保されている専用ネットワークであることが望ましいが、インターネットなどの汎用ネットワークでもよい。特に、本発明は、通信負荷の変動が大きく予測困難である汎用ネットワークや、通信容量の変動がある無線回線を用いたネットワークなどに接続した場合に有用である。
【0064】
例えば、図1において、医用画像送信装置10を、開業医病院や検診車等に設置し、医用画像受信装置20を、大病院や診断センターに設置して、インターネットで接続してもよいし、また、医用画像送信装置10を、船舶や救急車等に設置し、医用画像受信装置20は、大病院や診断センターや緊急病院に設置し、無線回線を用いたネットワークで接続してもよい。
また、医用画像送信装置10は、院内ネットワークであるネットワークNで接続されている各種モダリティからの情報や資源を一元的に管理するサーバであり、医用画像受信装置20が各診療科に設置される、このサーバのクライアント端末であってもよい。この場合、医用画像送信装置10は、各種モダリティで撮影された医用画像を画像DB10aに記憶して管理し、該管理している医用画像データを操作者により指示された送信先、或いは画像データを要求する医用画像受信装置20に送信する。
【0065】
医用画像送信装置10は、送信対象の医用画像を検査毎に送信する。そして、同一検査内の医用画像を個々の医用画像毎にその医用画像データを送信する。そして、医用画像受信装置20は、医用画像毎に、医用画像データの受信を完了すると、受信完了の確認応答を医用画像送信装置10に送信する。
【0066】
次に、図2を参照して本発明に係る医用画像送信装置10を詳細に説明する。図2は、医用画像送信装置10の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、医用画像送信装置10は、CPU1、操作入力部2、表示部3、通信制御部4、RAM5、記憶部6、画像DB10aから構成され、各部はバスにより接続される。
【0067】
CPU(Central Processing Unit)1は、記憶部6に格納されているシステムプロラムや各種制御プログラムを読み出してRAM5に展開し、当該プログラムに従って各部の動作を集中制御する。また、CPU1は、RAM5に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM5に格納すると共に表示部3に表示させる。そして、RAM5に格納した処理結果を記憶部6の所定の保存先に保存させる。
【0068】
また、CPU1は、記憶部6に記憶される医用画像送信処理プログラムを読み出して後述する医用画像送信処理を実行する。
CPU1は、医用画像送信処理において、医用画像を取得すると検査毎に画像DB10aに格納し、送信対象画像選択条件を満たす送信対象の医用画像を選択して、検査を特定する情報とともに検査リストとして表示部13に表示させる。次いで、表示された複数の検査のうち、送信対象の医用画像を操作入力部12から選択指示されると、優先度設定条件に従って検査毎に送信する優先度を設定し、操作入力部12から優先度を設定する指示の入力を受けると指示された優先度に再設定する。
【0069】
次いで、時刻設定条件に従って送信対象の医用画像を送信完了する所望の時刻を設定する、或いは操作入力部12から指示された所望の時刻を設定し、送信対象の医用画像の一部を医用画像受信装置20に送信し、その送信結果に基づいて設定された所望の時刻までに送信対象の医用画像を全て送信完了するか否かを推定し、送信完了すると推定された場合はそのまま送信を続け、送信完了しないと推定された場合は表示部13に警告を表示させる。警告後、所望の時刻までに送信できると推定される医用画像を判別可能に表示部13に表示させ、再度優先度を設定して送信すると同時に所望の時刻までに送信対象の医用画像を全て送信できるか否かを推定してその推定結果を表示部13に表示させる。
【0070】
すなわち、CPU11は、選択手段、検出手段、判断手段、優先度設定手段、推定手段、時刻設定手段としての機能を有する。
【0071】
操作入力部2は、操作者の操作に応じてCPU1に入力信号を入力するユニットである。具体的には、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードであり、押下されたキーに対応する押下信号をCPU1に出力する。なお、操作入力部2は、必要に応じてマウス、タッチパネル等のポインティングディバイスや、その他の入力装置であってもよいし、これらの組み合わせでもよいし、キーボードとこれらの組み合わせでもよい。そして、CPU1は、操作入力部2からの入力に応じて、医用画像送信処理において送信対象の医用画像を選択する選択指示や所望の送信完了時刻の設定指示、或いは送信対象の医用画像のうち送信する優先度の設定指示などを判別する。すなわち、操作入力部2は、操作入力手段としての機能を有する。
【0072】
表示部3は、CPU1による制御により情報を表示するユニットである。具体的には、表示部3は、CPU1から入力される表示信号の指示に従って、表示データを表示画面上に表示するユニットである。例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等である。また、表示部3は、医用画像送信処理において、CPU1から入力された表示信号に従って所望時刻までに送信対象の医用画像全てを送信することができないことを警告表示する。すなわち、表示部3は、表示手段としての機能を有する。
【0073】
通信制御部4は、LANやWAN、或いはインターネット等のネットワークに接続可能なインターフェイスであり、TCP/IP等の通信プロトコルに従って通信動作を制御し、CPU1の指示に従って、入力されたデータを指示された送信先へ送信する。そして、CPU1が医用画像受信装置への送信を指示した場合、この指示に従って、入力されたデータを指示された送信先へ送信する。すなわち、通信制御部4は、通信手段として機能する。通信制御部4は、具体的には、ネットワークカード、モデム、ターミナルアダプタ、又はルータなどや、無線発信機などが挙げられる。すなわち、通信制御部4は、通信手段としての機能を有する。
【0074】
RAM(Random Access Memory)5は、CPU1によって実行される各種プログラムやこれら各種プログラムによって処理されるデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。そして、RAM5は、複数の医用画像のデータを記憶する記憶手段としても機能する。
【0075】
記憶部6は、プログラムやデータ等が予め記憶されている1又は複数の記録媒体(図示せず)を有している。この記憶部6は、CPU1で実行するプログラムをCPU1読みとり可能に記憶している本発明の記憶媒体として機能する。この記録媒体は、半導体メモリ、若しくは、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光学記録媒体などの外部記憶装置のいずれであってもよい。この記録媒体は記憶部6に固定的に設けられても、若しくは着脱可能に装着するものであってもよい。この記録媒体には、システムプログラム、各種制御プログラム、及び各種制御プログラムで処理されるデータ等を記憶する。
【0076】
また、このプログラムの中には、送信対象の医用画像を選択するために予め設定された送信対象選択条件なども含まれる。本実施の形態の送信対象選択条件は、通信対象となる検査を選択するための条件であり、具体的には、当該検査に属する医用画像のデータの取得が終了し、送信未完了の検査を選択するものである。なお、検査に属する医用画像のデータの取得が終了したものには、検査に属する全医用画像のデータを正常に取得完了したものだけでなく、一部のデータだけ正常に取得した段階で終了としたものも含む。また、送信未完了の検査とは、この検査に属する送信対象の医用画像のデータ(正常にデータが取得された医用画像のデータ)の少なくとも一部が未だ医用画像受信装置20が受信していない検査である。すなわち、記憶部6は、記憶手段としての機能を有する。
【0077】
スピーカ7は、CPU1の制御に従って音を出力する。すなわち、スピーカ7は、音出力手段としての機能を有する。
【0078】
画像DB10aは、各種モダリティにより撮影された医用画像データを格納する。1つの検査で、一人の患者に対して複数回撮影し、複数の医用画像を取得することが多い。このため、医用画像は、格納時には検査毎に、この検査に属する1又は複数の医用画像のデータを対応付けて格納する。これにより、検査毎に関連する1又は複数の医用画像のデータを一つの画像データ群として管理、送信することが簡単にできる。また、画像DB10aは、記憶する医用画像毎に、当該医用画像が属する検査を特定する検査特定情報を記憶する。なお、この検査特定情報に基づいて、各医用画像がどの検査に属するかを識別することができる。すなわち、画像DB10aは、複数の医用画像を記憶する記憶手段としての機能を有する。
【0079】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
動作説明の前提として、以下に記述されている処理を実行するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムの形態で記憶部6に格納されている。そして、CPU1は、当該プログラムを記憶部6から読み取り、実行可能な形態にした上で、当該プログラムに従った動作を逐次実行する。
【0080】
図3は、画像データをネットワークN上の医用画像受信装置20に送信する際に医用画像送信装置10のCPU1により実行される医用画像送信処理を説明するフローチャートである。
図3において、先ず、CPU1は、各種モダリティで撮影された医用画像のデータを取得すると、画像DB10aに、この医用画像のデータを格納する。この際に、検査毎に、この検査に属する1又は複数の医用画像のデータを対応付けて格納する(ステップS1)。
【0081】
次に、CPU1は、画像DB10aに記憶されている医用画像のデータの内、送信対象選択条件を満たす検査を選択する。そして、CPU1は、送信対象画像選択条件を満たす検査毎に、当該検査を特定する検査特定情報を、RAM5に記憶させる。そして、CPU1は、該当する検査のリストの中でその検査特定情報を表示するように表示部3を制御する。なお、このような検査特定情報としては、例えば、検査ID、検査の撮影日時、検査対象の患者名や患者IDなどが挙げられるが、これらに限らない。そして、本実施の形態では、CPU1は、検査の撮影日時、検査対象の患者名、検査のモダリティをリスト形式で表示するように、表示部3を制御する(ステップS2)。
【0082】
そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、複数の検査の内、送信対象の検査を選択する。そして、前述の検査のリストの内、送信対象の検査が特定できるような表示になるように、表示部3を制御する(ステップS3)。
そして、CPU1は、選択された検査に属する1又は複数の医用画像を特定する情報を、医用画像リスト形式で表示する(ステップS4)。
【0083】
そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、複数の医用画像の内、送信しない1又は複数の医用画像を選択する。そして、前述の医用画像のリストの内、送信対象の医用画像が特定できるような表示になるように、表示部3を制御する(ステップS5)。
そして、操作者が操作入力部2を別の操作をすると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、前述した検査のリストの内、送信対象の検査と、送信対象の医用画像の選択が済んだ検査とが特定できるような表示になるように、表示部3を制御する(ステップS6)。
【0084】
そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、ステップS3に戻したり、検査の選択を完了したりする。このようにして、複数の検査の内、送信対象の検査を選択し、送信対象の検査に属する複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを完了する(ステップS7)。なお、ステップS2〜ステップS4で、操作者が操作入力部2を別の操作をすると、CPU1は、表示した検査を全て選択したものとして、ステップS8に移行する。
【0085】
次に、予め設定された優先度設定条件に従って、検査毎に優先度を設定する。そして、優先度設定条件としては、例えば、撮影した順番や、診断の緊急度の順番や、診断の重要性に応じた順番などが挙げられるが、これらに限らない。そして、診断の緊急度の高いものに対する優先度を高くすることが好ましい。そして、CPU1は、優先度設定条件に従って設定した優先度の順番に、送信対象の検査特定情報を表示するように、表示部3を制御する(ステップS8)。
そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、検査毎に優先度を再設定する。そして、CPU1は、設定された優先度が高い検査に属する医用画像から順に送信するように送信順を設定する。そして、CPU1は、優先度設定条件に従って設定した優先度の順番に、送信対象の検査特定情報を表示するように、表示部3を制御する。そして、操作者が操作入力部2を別の操作をすると、CPU1は、現在の優先度を設定する(ステップS9)。
【0086】
次いで、CPU1は、予め定められた時刻設定条件に従って所望の時刻を設定するか、或いは操作入力手段による入力に応じて所望の時刻を設定するかを選択する画面を、表示部3に表示させる。そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、操作入力部2による入力に応じて、予め定められた時刻設定条件に従って所望の時刻を設定するか、或いは操作入力部2による入力に応じて所望の時刻を設定するかを選択する。そして、この選択に応じて、予め定められた時刻設定条件に従って所望の時刻を設定するか、或いは操作入力部2による入力に応じて所望の時刻を設定して、所望の送信完了時刻を設定する(ステップS10)。
【0087】
なお、時刻設定条件としては、例えば、以下のような条件が挙げられる。第一は、現在の時刻より、一定時間後の時刻にする条件である。第二は、医用画像毎に当該医用画像に関するヘッダ情報を記憶し、このヘッダ情報を用いて時刻を設定する条件である。例えば、予め緊急度と送信時間の関係を登録しておき、そして、医用画像毎に記憶されたヘッダ情報の緊急度に応じて、登録された関係から送信時間を選択し、現在の時刻よりこの送信時間経過した時刻を設定する。第三は、現在の日時より、予め設定されている複数の時刻の何れかを選択して設定する。例えば、午前中、正午、午後、医用画像受信装置の設置先の終業時刻等に設定するケースが挙げられる。
【0088】
次いで、CPU1は、画像DB10aに記憶されている医用画像のデータの内、送信対象の医用画像のデータをRAM(Random Access Memory)5に記憶させる。そして、優先度の最も高い検査の医用画像のデータを医用画像受診装置20に送信するように、通信制御部4を制御する。これにより、送信対象の医用画像のうちの一部のデータをテスト送信させる(ステップS11)。
【0089】
なお、テスト送信は、送信対象の医用画像のうちの一部、例えば優先度が一番高く設定された検査の医用画像のデータを送信することとして説明したが、データ量を予め把握しているテスト用のデータを備えておいてテスト送信することとしてもよい。なお、医用画像のデータを送信する際には、検査毎にこの検査に属する1又は複数の医用画像のデータを一連のデータ群として送信することとし、セキュリティ確保のため医用画像毎に暗号化処理をしてから送信することとする。このとき、医用画像送信装置10と、医用画像受信装置20とが暗号化、復号化に使用する鍵を記憶している鍵暗号化方式を採用することが好ましい。そして、CPU1は、残りの送信対象の医用画像を、優先度の高い順に、テスト送信時と同様に、画像データを暗号化し、暗号化したデータを送信しつづけるように、通信制御部を制御する。
【0090】
そして、CPU1は、通信制御部4からの受信結果から、医用画像受信装置20からデータ受信完了の確認応答を得てテスト送信が完了したと判断すると、該テスト送信結果からデータ量と送信に要する時間との相関を算出してネットワークNの通信状態を検出する(ステップS12)。
また、CPU1は、送信対象の医用画像の内、残りの送信対象の医用画像のデータ量を算出する。次いで、CPU1は、検出した通信状態に基づいて、算出した残りの送信対象の医用画像のデータ量と現在の時刻とから、ステップS10で設定された所望の送信完了時刻までに送信完了するか否かを推定する(ステップS13)。
【0091】
そして、CPU1は、送信完了すると推定した場合は、警告をせずに、そのまま、送信をつづけて送信を完了する(ステップS14)。
一方、CPU1は、送信完了しないと推定した場合は、表示部3を制御して、送信対象の医用画像を所望時刻までに送信完了できないことを表示部3に警告表示させる。また、スピーカ7から警告音を発するように、CPU1はスピーカ7を制御する(ステップS15)。
【0092】
そして、CPU1は、送信する検査の優先度を変更できるメッセージとともに、所望時刻までにその医用画像を全て送信すると推定される検査と、その医用画像の少なくとも一部を送信されないと推定される検査とを判別可能に表示する検査リストとを表示部3に表示するように、表示部3を制御する(ステップS16)。
【0093】
そして、操作者が操作入力部2を操作すると、CPU1は、ステップS15で表示された状態で、操作入力部2への操作入力に応じて、送信する検査の優先度を変更する。そして、CPU1は、送信する順番を変更してデータの送信をするように、通信制御部を制御する。これと同時に、CPU1は、所望時刻までにその医用画像を全て送信すると推定される検査と、その医用画像の少なくとも一部を送信されないと推定される検査を再度判断する。そして、CPU1は、送信対象の検査の検査特定情報を、変更された優先度順に、リスト形式で表示するように、かつ、その医用画像の少なくとも一部を送信されないと推定される検査を判別可能に表示するように、表示部3を制御する(ステップS17)。
これにより、送信対象の医用画像の送信に関する警告後の操作入力部2による入力に応じて、優先度を改めて設定することにより、改めて設定された優先度の高い検査の医用画像から優先して送信する対応を取ることが出来る。従って、例えば、時間の経過に応じて優先順位が変わった場合でも、これに対応できる。
【0094】
以上のように、送信対象の医用画像の一部をテスト送信してネットワークNの通信状態を検出し、所望の時間までに全ての送信対象の医用画像が送信完了するか否かを推定して送信完了しないと推定された場合には警告を行うので、通信負荷の変動が大きいネットワークであってもその警告により操作者は適切な対応をとることが可能となる。
【0095】
また、送信対象の医用画像において、操作者の指示入力により、或いは優先度設定条件により優先度を設定して、優先度の高い順にかつ検査毎に送信対象の医用画像を送信するので、より優先度の高い医用画像を優先して送信することができるとともに医用画像を受信した受信装置側が検査毎の医用画像の診断を速やかに開始することができる。
【0096】
【発明の効果】
請求項1、17記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。
【0097】
請求項2、18記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告音を音出力手段により出力するので、警告音により警告された操作者は適切な対応をとることができる。
【0098】
請求項3、19記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告を表示手段により表示するので、表示を確認した操作者は表示された警告により適切な対応をとることができる。
【0099】
請求項4、5、20記載の発明のよれば、操作者が選択した送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。特に、送信対象の医用画像の送信に関する警告後の前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を改めて選択することにより、より優先度の高い医用画像を優先して送信する対応をとることができる。
【0100】
請求項6、21記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断して警告するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。
【0101】
請求項7、22記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、検査毎に送信するので、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像を診断する場合、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0102】
請求項8、23記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、設定された優先度の高い検査から、検査毎に送信するので、優先度の高い検査から、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像を診断する場合、優先度の高い検査から、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0103】
請求項9、24記載の発明によれば、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、操作者は適切な対応をとることができる。特に、送信対象の医用画像の送信に関する警告後の前記操作入力手段による指示入力に応じて、優先度を改めて設定することにより、改めて設定された優先度の高い検査の医用画像から優先して送信する対応をとることができる。
【0104】
請求項10、25記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができるとともに、設定された優先度の高い検査から、検査毎に送信するので、優先度の高い検査から、同一の検査に属する複数の医用画像が揃って送信される。従って、医用画像受信装置側で受信した受信画像により診断する場合、優先度の高い検査から、検査毎の診断を速やかに開始でき、総合的な診断効率が向上する。
【0105】
請求項11、26記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0106】
請求項12、27記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を操作者の指示入力により設定された所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0107】
請求項13、28記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0108】
請求項14、29記載の発明によれば、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、選択された前記送信対象の医用画像を前記ヘッダ情報を参照して設定された所望の時刻までに送信完了しないと推定した場合、送信対象の医用画像の送信に関する警告を行うので、この警告により、適切な対応をとることができる。
【0109】
請求項15、30記載の発明によれば、簡単にかつ安価に通信状態を検出することができ、検出した前記通信状態と選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0110】
請求項16、31記載の発明によれば、通信状態を検出すると同時に前記送信対象の医用画像のうちの一部を送信することができるので、通信状態を検出するための時間を節約でき、検出した通信状態と選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0111】
請求項32記載の発明によれば、このプログラムを医用画像送信装置に実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0112】
請求項33記載の発明によれば、このプログラムの実行ファイルを医用画像送信装置にインストールして実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0113】
請求項34記載の発明によれば、このプログラムのデータファイルを、医用画像送信装置に予めインストールされている1又は複数の実行ファイルに対して付与し、医用画像送信装置においてこのプログラムを実行させることによって、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否か判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0114】
請求項35記載の発明によれば、このプログラムのファイルを解凍して、医用画像送信装置において実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断するので、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【0115】
請求項36記載の発明のよれば、この記憶媒体からこのプログラムを読み取り、読み取ったプログラムを医用画像送信装置において実行させることにより、通信負荷の変動が大きいネットワークであっても、送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断し、送信対象の医用画像の送信に関する警告により、適切な対応をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態の医用画像送信システム100の全体構成を示す概念図である。
【図2】図1の医用画像送信装置10の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2のCPU1により実行される医用画像送信処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 操作入力部
3 表示部
4 通信制御部
5 RAM
6 記憶部
7 スピーカ
10 医用画像送信装置
10a 画像DB
20 診断センター端末
100 医用画像送信システム
Claims (36)
- ネットワークを介して接続される医用画像受信装置とデータを送受信する通信手段と、
前記複数の医用画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択する選択手段と、
前記ネットワークの通信状態を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された通信状態と前記選択手段により選択された前記送信対象の医用画像とを用いて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断する判断手段と、
を備えることを特徴とする医用画像送信装置。 - 前記判断手段により前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、警告音を出力する音出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の医用画像送信装置。
- 前記判断手段により前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、前記送信対象の医用画像の送信に関する警告を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の医用画像送信装置。
- 操作者の指示を入力する操作入力手段と、
前記複数の医用画像を特定する情報を表示する表示手段と、をさらに備え、
前記選択手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴とする請求項1又は2記載の医用画像送信装置。 - 操作者の指示を入力する操作入力手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
前記選択手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴とする請求項3記載の医用画像送信装置。 - 前記記憶手段は、送信対象の医用画像を選択するための送信対象選択条件をさらに記憶し、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶された送信対象選択条件に従って、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の医用画像送信装置。 - 前記記憶手段は、記憶している医用画像毎に、当該医用画像が属する検査を特定する検査特定情報を記憶し、
前記通信手段は、前記検査特定情報に基づいて、前記送信対象の医用画像を検査毎に送信することを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の医用画像送信装置。 - 検査毎に前記送信対象の医用画像を送信する優先度を設定する優先度設定手段をさらに備え、
前記通信手段は、前記優先度設定手段により設定された優先度が高い検査に属する医用画像から順に送信することを特徴とする請求項7記載の医用画像送信装置。 - 前記表示手段は、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
前記優先度設定手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、検査毎に優先度を設定することを特徴とする請求項8記載の医用画像送信装置。 - 前記記憶手段は、優先度を設定するための優先度設定条件をさらに記憶し、
前記優先度設定手段は、前記記憶手段に記憶された優先度設定条件に従って、検査毎に優先度を設定することを特徴とする請求項8又は9記載の医用画像送信装置。 - 前記送信対象の医用画像を送信完了する所望の時刻を設定する時刻設定手段と、
前記検出手段により検出されたネットワークの通信状態に基づいて、前記選択手段により選択された送信対象の医用画像を、前記所望の時刻までに送信完了するか否かを推定する推定手段と、をさらに備え、
前記判断手段は、前記推定手段による推定結果に基づいて、前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断することを特徴とする請求項1〜10の何れか一つに記載の医用画像送信装置。 - 前記時刻設定手段は、前記操作入力手段による指示入力に応じて、前記所望の時刻を設定することを特徴とする請求項11記載の医用画像送信装置。
- 前記記憶手段は、時刻を設定するための時刻設定条件をさらに記憶し、
前記時刻設定手段は、前記記憶手段に記憶された時刻設定条件に従って、前記所望の時刻を設定することを特徴とする請求項11記載の医用画像送信装置。 - 前記医用画像は、当該医用画像に関するヘッダ情報を有し、
前記時刻設定手段は、前記ヘッダ情報を参照して前記所望の時刻を設定することを特徴とする請求項11記載の医用画像送信装置。 - 前記通信手段は、通信状態検出用データを前記医用画像受信装置に送信し、
前記検出手段は、前記通信手段による前記通信状態検出用データの送信結果に基づいて、前記ネットワークの通信状態を検出することを特徴とする請求項1〜14の何れか一つに記載の医用画像送信装置。 - 前記通信状態検出用データは、前記送信対象の医用画像のうちの一部であることを特徴とする請求項15記載の医用画像送信装置。
- ネットワークを介して接続される医用画像受信装置とデータを送受信する通信手段を備えた医用画像送信装置における医用画像送信方法において、
前記複数の医用画像を記憶手段に記憶し、
前記記憶手段に記憶された複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択し、
前記ネットワークの通信状態を検出し、
前記検出された通信状態と前記選択された前記送信対象の医用画像とに基づいて、当該送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断することを特徴とする医用画像送信方法。 - 前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、音を出力する音出力手段により警告音を出力することを特徴とする請求項17記載の医用画像送信方法。
- 前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をすると判断された場合、情報を表示する表示手段により前記送信対象の医用画像の送信に関する警告を表示することを特徴とする請求項17又は18記載の医用画像送信方法。
- 情報を表示する表示手段により、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
操作者の指示を入力する操作入力手段による指示入力に応じて、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴とする請求項17〜19の何れか一つに記載の医用画像送信方法。 - 前記送信対象の医用画像を選択するための送信対象選択条件を前記記憶手段にさらに記憶し、
前記記憶手段に記憶された送信対象選択条件に従って、前記複数の医用画像の内、送信対象の医用画像を選択することを特徴とする請求項17〜20の何れか一つに記載の医用画像送信方法。 - 前記記憶手段が記憶している医用画像毎に、当該医用画像が属する検査を特定する検査特定情報を記憶し、
前記検査特定情報に基づいて、前記通信手段により前記送信対象の医用画像を検査毎に送信することを特徴とする請求項17〜21の何れか一つに記載の医用画像送信方法。 - 検査毎に前記送信対象の医用画像を送信する優先度を設定し、
前記設定された優先度が高い検査に属する医用画像から順に前記通信手段により送信することを特徴とする請求項22に記載の医用画像送信方法。 - 情報を表示する表示手段により、前記複数の医用画像を特定する情報を表示し、
操作者の指示を入力する操作入力手段による指示入力に応じて、検査毎に優先度を設定することを特徴とする請求項23記載の医用画像送信方法。 - 優先度を設定するための優先度設定条件を前記記憶手段にさらに記憶し、
前記記憶手段に記憶された優先度設定条件に従って、検査毎に優先度を設定することを特徴とする請求項23又は24記載の医用画像送信方法。 - 前記送信対象の医用画像を送信完了する所望の時刻を設定し、
前記検出されたネットワークの通信状態に基づいて、前記選択された送信対象の医用画像を、前記所望の時刻までに送信完了するか否かを推定し、
前記推定された推定結果に基づいて、前記送信対象の医用画像の送信に関する警告をするか否かを判断することを特徴とする請求項17〜25の何れか一つに記載の医用画像送信方法。 - 操作者の指示を入力する操作入力手段による指示入力に応じて、前記所望の時刻を設定することを特徴とする請求項26記載の医用画像送信方法。
- 時刻を設定するための時刻設定条件を前記記憶手段にさらに記憶し、
前記記憶手段に記憶された時刻設定条件に従って、前記所望の時刻を設定することを特徴とする請求項26記載の医用画像送信方法。 - 前記医用画像は、当該医用画像に関するヘッダ情報を有し、
前記ヘッダ情報を参照して前記所望の時刻を設定することを特徴とする請求項26記載の医用画像送信方法。 - 前記通信手段により通信状態検出用データを前記医用画像受信装置に送信し、
前記通信手段による前記通信状態検出用データの送信結果に基づいて、前記ネットワークの通信状態を検出することを特徴とする請求項17〜29の何れか一つに記載の医用画像送信方法。 - 前記通信状態検出用データは、前記送信対象の医用画像のうちの一部であることを特徴とする請求項30記載の医用画像送信方法。
- 複数の医用画像を管理し、ネットワークを介して接続される医用画像受信装置と情報を送受信する通信手段を備えた医用画像送信装置を制御するためのコンピュータに、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実行させるためのプログラム。
- 前記医用画像送信装置にインストールされることにより、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実行する機能を前記医用画像送信装置に付与するための1、又は複数の実行ファイルであることを特徴とする請求項32記載のプログラム。
- 前記医用画像送信装置に予めインストールされている1又は複数の実行ファイルに対して付与することにより、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実現する1又は複数のデータファイルであることを特徴とする請求項33記載のプログラム。
- 前記医用画像送信装置において、請求項17〜31の何れかの医用画像送信方法を実現する1又は複数のファイルを圧縮したものであることを特徴とする請求項32から34の何れか一つに記載のプログラム。
- 請求項32〜35の何れか一つに記載のプログラムをコンピュータが読み取り可能に格納した記憶媒体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002160048A JP2004007231A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 医用画像送信装置、医用画像送信方法、プログラム、及び記憶媒体 |
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JP2002160048A JP2004007231A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 医用画像送信装置、医用画像送信方法、プログラム、及び記憶媒体 |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013111100A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Toshiba Corp | 超音波診断装置、医用情報転送システム及び医用情報転送プログラム |
JP2016034108A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | キヤノンマーケティングジャパン株式会社 | 情報処理システム、情報処理システムの制御方法、およびコンピュータプログラム |
JP2016085517A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 株式会社東芝 | 医用画像管理装置 |
-
2002
- 2002-05-31 JP JP2002160048A patent/JP2004007231A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013111100A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Toshiba Corp | 超音波診断装置、医用情報転送システム及び医用情報転送プログラム |
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JP2016085517A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 株式会社東芝 | 医用画像管理装置 |
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