JP2004007180A - フロー制御方法および通信装置ならびにプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】あらかじめ、伝送遅延時間を測定しておき、ポーズフレームのポーズ時間やポーズフレームを出す契機となる受信バッファのしきい値を測定した伝送遅延時間によって設定する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イーサネット(登録商標)として知られているIEEE802.3xの規格に準拠した通信方式で利用する。本発明は、上述の規格化されたネットワークにおける通信装置間のフロー制御方式に利用する。
【0002】
【従来の技術】
IEEE802.3xに準拠したLANの通信方式としてイーサネット(登録商標)の名で知られる通信方式が知られている。この通信方式でのフロー制御方式として、全二重方式の場合には、IEEE802.3xで規格化されているポーズフレームを利用する方式がある。
【0003】
ポーズフレームを利用するフロー制御方式とは、受信側装置の受信バッファがあふれそうになったときに相手側に対してポーズフレームを送信し、ポーズフレームを受け取った側ではポーズフレーム内に示されているポーズ時間は送信を停止するフロー制御方式である。
【0004】
ポーズフレームに対応した一般的な通信機器では、受信バッファ量や処理能力に応じてあらかじめ決めておいたポーズ時間を設定したポーズフレームを送出するだけのものや、ポーズ時間は最大値固定でバッファ量に空きができたらポーズ時間を0に設定した解除のためのポーズフレームを送出するタイプのものがある。
【0005】
例えば、特開2000−92109号には、IEEE802.3x規格に準拠した通信方式のハブ装置において、IEEE802.3xのポーズフレームにより指定された単位時間の残りの時間、送信の停止制御することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、FTTx(Fiber To The Home/Office/Curb/Building)サービスを実現する手段として、イーサネット(登録商標)用のブリッジタイプのメディアコンバータを利用した方式が普及しつつある。この方式は、通信事業者と加入者間に光ファイバを敷設し、通信事業者−加入者間側のそれぞれにメディアコンバータを設置してサービスを提供する方式である。この方式では、イーサネット(登録商標)という規格化された方式をそのまま用いるため、安価な機器を用いて加入者に高速なデータ通信サービスを提供できる利点がある。
【0007】
上述のネットワークのフロー制御方式として、全二重方式の場合には、IEEE802.3xで規格化されているポーズフレームを利用するのが一般的であるが、ポーズフレームを利用したフロー制御に対応している一般的なイーサネット(登録商標)対応の通信装置では、装置内のバッファ量を考慮した制御を行っているものの、伝送路の遅延量まで考慮した制御を行ってはいない。
【0008】
ところが、FTTxサービスでは、通信事業者と加入者との間の距離は長くなり、数kmから数10km、場合によっては100km以上にもなることがある。この場合、伝送路が長距離の場合には、伝送遅延時間が長くなり、効率のよいフロー制御を行うことができないという問題が生ずる。
【0009】
そのため、現状のFTTxサービスとして、イーサネット(登録商標)を利用した方式では効率的なフロー制御を行うことができない問題がある。
【0010】
本発明はこのような背景になされたもので、伝送路が長い場合も短い場合も効率のよいフロー制御を行うことが可能なフロー制御方法および通信装置ならびにプログラムを提供することを目的とする。また、本発明は、伝送距離に応じて伝送路を効率よく使用することができ、コストパフォーマンスに優れたFTTxサービスを提供可能なネットワークを実現できるフロー制御方法および通信装置ならびにプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決しようとする手段】
本発明では、あらかじめ、相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定しておき、受信バッファに格納されるデータが所定のしきい値を超えると相手通信装置に通信データの送出を停止するように指示するIEEE802.3xに準拠したポーズフレームのポーズ時間や受信バッファに設定したしきい値を、測定した伝送遅延時間によって変更するように制御する。伝送遅延時間が長い(伝送距離が長い)場合には、データの送信停止時間であるポーズ時間を長くしたり、あるいは受信バッファのしきい値を小さく設定する。逆に伝送遅延時間が短い(伝送距離が短い)場合には、ポーズ時間を短くしたり、あるいは受信バッファのしきい値を大きくする。このようにいわば伝送路上にある通信データ量まで考慮したフロー制御を行うことで、効率よくフロー制御を行い、また、伝送路の使用効率を上げることができる。
【0012】
すなわち、本発明の第一の観点は、通信装置が全二重式のデータ伝送路で接続された通信方式でのフロー制御方法であって、受信側通信装置が受信バッファに所定のしきい値を設定し、受信バッファ内の受信データが前記しきい値を超えたことを検出すると、相手通信装置に対して送信の停止を指示するポーズフレームを生成して送信し、相手通信装置は、前記ポーズフレームを受信すると、前記ポーズフレームに指示されたポーズ時間だけデータの送信を停止する通信のフロー制御方法において、あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定しておき、測定した伝送遅延時間に応じて、伝送遅延時間が長いときは前記しきい値を小さく、伝送遅延時間が短いときは前記しきい値を大きく設定することを特徴とする。
【0013】
なお、あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定しておき、測定した伝送遅延時間に応じて、伝送遅延時間が長いときは前記ポーズ時間を短く、伝送遅延時間が短いときは前記ポーズ時間を長く設定するようにしてもよい。
【0014】
また、前記伝送遅延時間は、前記通信装置の起動時または前記伝送路が断状態から正常状態になったときに測定することがよい。
【0015】
また、本発明の第二の観点は、全二重式のデータ伝送路で相互に接続され、前記データ伝送路に接続された相手側通信装置からのデータを受信して格納する受信バッファと、この受信バッファに格納された受信データ量が所定のしきい値を超えたことを検出すると、相手側通信装置に対して、データの送信を設定されたポーズ時間だけ停止を指示するポーズフレームを作成する手段と、前記作成したポーズフレームを相手通信装置に送信する手段とを備えた通信装置において、あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定する手段と、この測定する手段で得られた伝送遅延時間により、前記しきい値を伝送遅延時間が長いときは小さく、伝送遅延時間が短いときは大きく設定する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
なお、あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定する手段を備え、前記ポーズフレーム作成手段は、この測定する手段で得られた伝送遅延時間により、前記ポーズ時間を伝送遅延時間が長いときは長く、伝送遅延時間が短いときは短く設定する制御手段を備えてもよい。
【0017】
また、前記通信装置の起動時または前記伝送路が断状態から正常状態になったときに測定する手段を含むことがよい。
【0018】
また、本発明の第三の観点は、情報処理装置にインストールされることにより、当該情報処理装置をIEEE802.3xの規格に準拠した通信プロトコルを実行する通信装置としての機能を実行させ、当該通信装置を受信側通信装置が受信バッファに所定のしきい値を設定し、受信バッファ内の受信データが前記しきい値を超えたことを検出すると、相手通信装置に対して送信の停止を指示するポーズフレームを生成して送信する機能と、あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定しておき、測定した伝送遅延時間に応じて、伝送遅延時間が長いときは前記しきい値を小さく、伝送遅延時間が短いときは前記しきい値を大きく設定する機能とを実現させることを特徴とする。
【0019】
なお、当該通信装置をあらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定しておき、測定した伝送遅延時間に応じて、伝送遅延時間が長いときは前記ポーズフレーム中の送信停止時間を指定するポーズ時間を長く、伝送遅延時間が短いときは前記ポーズ時間を短く設定する機能を実現させるようにしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1は、本発明が適用される通信方式を簡単に説明する図であり、二つの通信装置1、2が伝送路3により接続されてIEEE802.3x規格に準拠した通信を行っている。
【0022】
ここにおいて、本発明の特徴とするところは、通信装置1、2間であらかじめ二つの装置間の伝送遅延量を測定するために、伝送遅延量測定コマンド信号を伝送路3により相手通信装置に送信し、相手装置から伝送遅延量測定応答信号を受信して、伝送遅延時間を測定しておき、その測定した伝送遅延時間により、ポーズフレームに格納するポーズ時間やポーズフレームを発出するための受信バッファのしきい値を変更することにある。
【0023】
図2は、通信装置1、2の構成をさらに詳しく説明するブロック図である。ここにおいて、通信装置1および2は、同等の機能を有し、伝送路3を介して接続されている。
【0024】
通信装置1は、バッファ12、ポーズフレーム生成部13、信号切り替え部14、伝送遅延測定信号生成部15、信号切り替え部16、送信部17、バッファ18、ポーズフレーム判別部19、伝送遅延測定信号判別部20、受信部21、伝送遅延測定制御部23、フロー制御部22を備えている。通信装置2も同様の構成である。
【0025】
通信装置1のバッファ12は、送信バッファとして機能し、主信号を受信して蓄積する機能と信号切り替え部14へ送出する機能を有する。ポーズフレーム生成部13は、フロー制御部22からの指示にしたがい、ポーズフレームを信号切り替え部14へ送出する。信号切り替え部14は、フロー制御部22からの指示にしたがいバッファ12からの信号かポーズフレーム生成部13からの信号かを選択し、信号切り替え部16へ送信する。
【0026】
また、伝送遅延測定信号生成部15では、伝送遅延測定制御部23からの指示に従い、伝送遅延測定コマンド信号か伝送遅延測定応答信号を生成し、信号切り替え部16へと送信する。信号切り替え部16では信号切り替え部14からの信号か伝送遅延測定信号生成部15からの信号かを切り替え送信部17へと送信する。送信部17では、信号切り替え部16から受け取った信号を伝送するための形式に変換し、伝送路3へ送出する。
【0027】
受信部21では、伝送路3から受け取った信号を通信装置内で使用するための形式に変換し、伝送遅延測定信号判別部20へと送信する。伝送遅延測定信号判別部20では、受信部21から送られてきた信号が伝送遅延測定信号かどうかを判別し、伝送遅延測定信号であれば伝送遅延測定制御部23へと伝えられ、それ以外の信号であればポーズフレーム判別部19へと送信される。
【0028】
伝送遅延測定制御部23は、信号切り替え部16に対して、信号切り替え部14に対して切り替えの指示を行う機能を有する。また、伝送遅延測定信号生成部15に対して、伝送遅延測定コマンド信号および伝送遅延測定応答信号を生成するように指示する機能を有する。また、伝送遅延量を計算し、フロー制御部22に伝える機能を有する。
【0029】
ポーズフレーム判別部19は伝送遅延測定信号判別部20からの信号を受け取り、ポーズフレームであるかどうかを判別し、ポーズフレームであればフロー制御部22へ伝え、それ以外の信号であればバッファ18へと送信する。
【0030】
バッファ18は、受信バッファとして機能し、ポーズフレーム判別部19からの信号を受信し、蓄える機能とバッファ量が設定されたしきい値を超えた場合に、フロー制御部22へ伝える機能を有する。
【0031】
フロー制御部22では、バッファ18に対するしきい値の指示、信号切り替え部14に対する信号の切り替え指示、ポーズフレーム生成部13に対するポーズフレーム生成指示を行う。伝送路3は、光ファイバや同軸ケーブルなどを用いた伝送路である。
【0032】
なお、通信装置2内のバッファ24、ポーズフレーム生成部25、信号切り替え部26、伝送遅延測定信号生成部27、信号切り替え部28、送信部29、バッファ30、ポーズフレーム判別部31、伝送遅延測定信号判別部32、受信部33、フロー制御部34、伝送遅延測定制御部35の機能は、通信装置1内と同じである。
【0033】
次に、図2に示した通信装置1、2の動作を説明する。
【0034】
バッファ18が何らかの要因でしきい値を超えた場合、しきい値を超えたことがフロー制御部22に伝えられる。フロー制御部22ではポーズフレーム生成部13に対して、ポーズフレームの生成を指示し、信号切り替え部14に対して信号の切り替えを指示する。ポーズフレームは信号切り替え部16、送信部17、伝送路3を介して通信装置2へ送信される。
【0035】
逆に、通信装置1側で受信部21、伝送遅延測定信号判別部20を介して、ポーズフレーム判別部19で受信した信号がポーズフレームであると判別された場合には、ポーズフレーム内に指示されたポーズ時間だけ、主信号の送信を停止するように、フロー制御部22からバッファ12に対して指示が出される。
【0036】
このような動作で、受信バッファのオーバフローによるパケット損失を防止する制御が行われる。
【0037】
以上は、IEEE802.3xに規定するポーズフレームを用いた一般的なフロー制御の説明である。
【0038】
本発明では、上述のポーズフレームによるフロー制御の動作に加えて、伝送遅延時間を測定し、フロー制御を行うときに、バッファのしきい値やポーズ時間などのパラメータを変更するように動作するところに特徴がある。
【0039】
ネットワーク通信装置の起動時、あるいは受信信号が断状態から正常状態になったときなどに、伝送遅延測定制御部23は伝送遅延測定信号生成部15に対して伝送遅延測定コマンド信号の生成を指示し、信号切り替え部16に対して信号切り替えを指示する。これにより伝送遅延測定コマンド信号は送信部17を介して、伝送路3を伝送され、対向する通信装置2へと伝送される。
【0040】
通信装置2において受信した伝送遅延測定コマンド信号は、受信部33を介して伝送遅延測定信号判別部32へと送られ、伝送遅延測定コマンド信号を受信したことが伝送遅延測定信号判別部32に伝えられる。
【0041】
伝送遅延測定制御部35は、伝送遅延測定信号生成部27に対して伝送遅延測定応答信号の生成を指示し、信号切り替え部28に対して信号切り替えを指示する。伝送遅延測定応答信号は送信部29を介して、伝送路3を伝送され、通信装置1へ送信される。
【0042】
伝送遅延測定応答信号は通信装置1の受信部21で受信されて、伝送遅延測定信号判別部20へ送られ、伝送遅延測定応答信号を受信したことが伝送遅延測定信号判別部20に伝えられる。このとき、伝送遅延測定信号判別部20ではタイマを停止し、タイマ値により伝送遅延時間を計算し、フロー制御部22にその伝送遅延時間を伝える。
【0043】
フロー制御部22は、この測定された伝送遅延時間をもとに、ポーズフレーム生成部に対して指示するポーズ時間の値を調整したり、バッファ18のしきい値を調整する。伝送遅延時間が長ければ、すなわち伝送路3の距離が長い場合は、通信装置1からポーズフレームを送信したあとも、しばらくは通信装置2からパケットを受信し続けることになるため、バッファ18のしきい値を低めに設定したり、ポーズ時間を長めに設定する。また、逆に伝送遅延時間が短い場合は、バッファ18のしきい値を高めに設定したり、ポーズ時間を短めに設定する。
【0044】
なお上記実施例は、通信装置の動作で説明したが、この通信装置として、汎用の情報処理装置を用い、この汎用の情報処理装置にインストールすることにより、この汎用の情報処理装置を、上述の動作を行う通信装置として実現することができるプログラムとしても実現することができる。
【0045】
この場合、各通信装置の、フロー制御部、ポーズフレーム生成部、信号切り替え部、伝送遅延測定信号生成部、伝送遅延測定信号判別部、伝送遅延測定制御部、ポーズフレーム判別部の機能をプログラムによって実現することが可能であり、汎用の情報処理装置を本発明の動作を実現する通信装置として実現することが可能である。このプログラムは、記録媒体に記録し、あるいは通信回線を介して提供することができる。
【0046】
【発明の効果】
伝送距離が長くなる場合も短くなる場合も受信バッファを効率よく使用でき、効率のよりフロー制御を行うことが可能となるから、伝送効率を高めることができ、コストパフォーマンスに優れた通信網ならびに通信装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を簡単に示す図。
【図2】本発明の実施の形態である通信装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1、2 通信装置
3 伝送路
12、18、24、30 バッファ
13、25 ポーズフレーム生成部
14、16、26、28 信号切り替え部
15、27 伝送遅延測定信号生成部
17、29 送信部
19、31 ポーズフレーム判別部
20、32 伝送遅延測定信号判別部
21、33 受信部
22、34 フロー制御部
23、35 伝送遅延測定制御部
Claims (8)
- 通信装置が全二重式のデータ伝送路で接続された通信方式でのフロー制御方法であって、
受信側通信装置が受信バッファに所定のしきい値を設定し、受信バッファ内の受信データが前記しきい値を超えたことを検出すると、相手通信装置に対して送信の停止を指示するポーズフレームを生成して送信し、
相手通信装置は、前記ポーズフレームを受信すると、前記ポーズフレームに指示されたポーズ時間だけデータの送信を停止する通信のフロー制御方法において、
あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定しておき、測定した伝送遅延時間に応じて、伝送遅延時間が長いときは前記しきい値を小さく、伝送遅延時間が短いときは前記しきい値を大きく設定する
ことを特徴とするフロー制御方法。 - 通信装置が全二重式のデータ伝送路で接続された通信方式でのフロー制御方法であって、
受信側通信装置が受信バッファに所定のしきい値を設定し、受信バッファ内の受信データが前記しきい値を超えたことを検出すると、相手通信装置に対してデータの送信の停止を指示するポーズフレームを生成して送信し、
相手通信装置は、前記ポーズフレームを受信すると、前記ポーズフレームに指示されたポーズ時間だけデータの送信を停止する通信のフロー制御方法において、
あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定しておき、測定した伝送遅延時間に応じて、伝送遅延時間が長いときは前記ポーズ時間を短く、伝送遅延時間が短いときは前記ポーズ時間を長く設定する
ことを特徴とするフロー制御方法。 - 前記伝送遅延時間は、前記通信装置の起動時または前記伝送路が断状態から正常状態になったときに測定する請求項1または2記載のフロー制御方法。
- 全二重式のデータ伝送路で相互に接続され、
前記データ伝送路に接続された相手側通信装置からのデータを受信して格納する受信バッファと、
この受信バッファに格納された受信データ量が所定のしきい値を超えたことを検出すると、相手側通信装置に対して、データの送信を設定されたポーズ時間だけ停止を指示するポーズフレームを作成する手段と、前記作成したポーズフレームを相手通信装置に送信する手段と
を備えた通信装置において、
あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定する手段と、この測定する手段で得られた伝送遅延時間により、前記しきい値を伝送遅延時間が長いときは小さく、伝送遅延時間が短いときは大きく設定する制御手段とを備えた
ことを特徴とする通信装置。 - 全二重式のデータ伝送路で相互に接続され、
前記データ伝送路に接続された相手側通信装置からのデータを受信して格納する受信バッファと、
この受信バッファに格納された受信データ量が所定のしきい値を超えたことを検出すると、相手側通信装置に対して、データの送信を設定されたポーズ時間だけ停止を指示するポーズフレームを作成する手段と、前記ポーズフレームを相手通信装置に送信する手段と
を備えた通信装置において、
あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定する手段を備え、
前記ポーズフレーム作成手段は、この測定する手段で得られた伝送遅延時間により、前記ポーズ時間を伝送遅延時間が長いときは長く、伝送遅延時間が短いときは短く設定する制御手段を備えた
ことを特徴とする通信装置。 - 前記通信装置の起動時または前記伝送路が断状態から正常状態になったときに測定する手段を含む請求項4または5記載の通信装置。
- 情報処理装置にインストールされることにより、当該情報処理装置をIEEE802.3xの規格に準拠した通信プロトコルを実行する通信装置としての機能を実行させ、
当該通信装置を
受信側通信装置が受信バッファに所定のしきい値を設定し、受信バッファ内の受信データが前記しきい値を超えたことを検出すると、相手通信装置に対して送信の停止を指示するポーズフレームを生成して送信する機能と、
あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定しておき、測定した伝送遅延時間に応じて、伝送遅延時間が長いときは前記しきい値を小さく、伝送遅延時間が短いときは前記しきい値を大きく設定する機能と
を実現させるプログラム。 - 情報処理装置にインストールされることにより、当該情報処理装置をIEEE802.3xの規格に準拠した通信プロトコルを実行する通信装置としての機能を実行させ、
当該通信装置を
受信側通信装置が受信バッファに所定のしきい値を設定し、受信バッファ内の受信データが前記しきい値を超えたことを検出すると、相手通信装置に対して送信の停止を指示するポーズフレームを生成して送信する機能と、
あらかじめ相手通信装置との間の伝送遅延時間を測定しておき、測定した伝送遅延時間に応じて、伝送遅延時間が長いときは前記ポーズフレーム中の送信停止時間を指定するポーズ時間を長く、伝送遅延時間が短いときは前記ポーズ時間を短く設定する機能と
を実現させるプログラム。
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