JP2004005959A - ディスク装置の記録再生方法 - Google Patents

ディスク装置の記録再生方法 Download PDF

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JP2004005959A
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Koji Uno
宇野 廣司
Tomonaga Oyama
大山 朝永
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Abstract

【課題】セクタサーボ方式,ハイブリッド型のディスク装置において、ヘッドスイッチ後、ディスク媒体が一回転するのを待つことなくデータの記録/再生を行なえるようにして、データの記録再生を高速に行なえるようにする。
【解決手段】複数のヘッド52A〜52Cのうちで有効とするヘッドを切り替えるヘッド切替コマンドに続く読み出し制御コマンドまたは書き込み制御コマンドを受け、ヘッド52A〜52Cが上記のデータ面上に書き込まれているヘッド位置決め用サーボ情報の領域を通過した数に応じて、ディスク制御部2に対して書き込み読み出し可否情報を通知するように構成する。
【選択図】    図10

Description

【0001】
(目次)
発明の属する技術分野
従来の技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段(図1〜図5)
発明の実施の形態
(a)ディスク装置の構成(図6〜図9,図11〜図13)
(a1)サーボ領域検出回路の詳細な説明
(b)トラック・フォーマット(図14,図15)
(c)ディスク装置の動作(図10,図16〜図19)
(c1)媒体欠陥及びサーボ領域回避動作
(c2)サンプル・サーボ領域の制御動作
(c3)パディング動作
(c4)シーク制御動作
(c5)ヘッドの回転位置の検出動作
(c6)ヘッド切替動作
(c7)ヘッド切替後のコマンドシーケンス
(d)その他
発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッド位置決定用位置情報がディスク媒体のデータ面に記録されたセクタサーボ方式のディスク装置に係り、特に可変長データの記録/再生を可能としたディスク装置の記録再生方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
磁気ディスク装置や光ディスク装置等のディスク装置は、電子計算機システムの外部記憶装置として広く利用されている。
近年のディスク装置においては、記憶容量の大容量化の要請に伴い、ディスク媒体の記録密度を高くするため、ディスク媒体の円周方向のビット間隔及び半径方向のトラック間隔(トラックピッチ)が狭くなっている。
ここで、ディスク装置には、サーボ面サーボ方式のディスク装置とセクタサーボ方式(データ面サーボ方式)のディスク装置の他、ハイブリッド型のディスク装置とがある。
サーボ面サーボ方式のディスク装置では、ヘッドの位置決めのためのサーボ情報がディスク媒体のサーボ面に記録されているため、このサーボ情報を専用のサーボヘッドを用いて検出して、検出されたサーボ情報に基づいてデータ面に対向するデータヘッドの位置決め制御を行ない、データヘッドがディスク媒体に対してデータの記録/再生を行なうようになっている。
【0004】
また、セクタサーボ方式のディスク装置では、サーボ情報がディスク媒体のデータ面に記録されているため、このサーボ情報を直接データヘッドを用いて検出して、検出されたサーボ情報に基づいてデータヘッドの位置決め制御を行ない、データヘッドがディスク媒体に対してデータの記録/再生を行なうようになっている。
【0005】
さらに、ハイブリッド型のディスク装置は、サーボ面サーボ方式とセクタサーボ方式とのハイブリッド型のディスク装置であり、このハイブリッド型のディスク装置では、サーボ情報がディスク媒体のサーボ面及びデータ面の両方に分割して記録されており、サーボ面に記録された記憶領域の全域にわたるサーボ情報を専用のサーボヘッドを用いて検出して、検出されたサーボ情報に基づいてデータヘッドの大まかな位置決め制御を行なった後に、データ面に記録されたヘッドのオントラック制御のためのサーボ情報を直接データヘッドを用いて検出して、検出されたデータ面におけるサーボ情報に基づいてデータヘッドのオントラック制御を行ない、データヘッドがディスク媒体に対してデータの記録/再生を行なうようになっている。
【0006】
しかしながら、サーボ面サーボ方式のディスク装置では、サーマルオフトラック(ディスク媒体の温度膨張等により、サーボ面でサーボヘッドがオントラックしている場合においても、データ面でデータヘッドがオフトラックすること)が起こる場合があり、このような場合には、データヘッドがトラックの中心からずれて位置づけされ、データの記録/再生を正確に行なうことができないため、トラックピッチを狭くしてディスク媒体の記録密度を向上させることが困難であるという課題があった。
【0007】
一方で、セクタサーボ方式,ハイブリッド型のディスク装置では、データ面にサーボ情報があるため、データヘッド自身でトラックの中心に正確に位置づけすることができ、トラックピッチを狭くしてもデータの記録/再生を正確に行なうことができるため、ディスク媒体の記録密度を向上させることが可能となる。
また、ディスク媒体のフォーマットには、セクタフォーマットとカウントキーデータフォーマット(CKDフォーマット)とがある。
【0008】
セクタフォーマットとは、レコード部がアドレス部(ID部)及び固定長のデータ部から構成されるフォーマットであり、CKDフォーマットとは、レコード部がカウント部,可変長のキー部(このキー部は省略可能である)及び可変長のデータ部から構成されるフォーマットである。
固定長のデータ部を有するセクタフォーマットでは、サーボ情報はトラック上の各レコード部(セクタ)の境界に一定間隔で記録されているため、サーボ情報が記録されている位置の認識が可能である。従って、セクタサーボ方式,ハイブリッド型のディスク装置では、データ面におけるサーボ情報が記録されたサーボ領域を回避して固定長データ形式のデータの記録/再生を行なうことができるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の可変長のデータ部及びキー部を有するCKDフォーマットでは、データ面におけるサーボ情報がトラック上の各レコード部のいずれの位置に記録されるかが不定のため、サーボ情報が記録されている位置の認識が困難である。この場合においては、可変長形式のデータの記録/再生を行なう際に、サーボ情報が記録されたサーボ領域を回避することができない。即ち、セクタサーボ方式,ハイブリッド型のディスク装置には、CKDフォーマットを適用することができないという課題がある。
【0010】
ところが、セクタサーボ方式,ハイブリッド型のディスク装置において、実際に発生するデータの長さを考慮に入れると、ディスク装置の記憶容量を節約できることから、可変長データを扱うCKDフォーマットを用いることが好ましい。このため、固定データ長フォーマットであるセクタフォーマットを可変データ長フォーマットであるCKDフォーマットに変換して、データの記録/再生を行なう方式のディスク装置が実用化されている。
【0011】
しかしながら、このような方式のディスク装置でも、可変長のデータを固定長のデータのデータ長に分割して複数のセクタにまたがって記録するため、可変長データの長さによってはそのデータが記録される最後のセクタ内に未使用領域が生じることが多く、ディスク装置の記憶容量を有効に使用できないという課題もある。
【0012】
また、複数のディスク媒体を有するセクタサーボ方式,ハイブリッド型のディスク装置においては、あるディスク媒体のトラックでデータの記録/再生を行なった後、他のディスク媒体のトラックでデータの記録/再生を行なう際に、それぞれのディスク媒体に対応するヘッドでデータの記録/再生を行なうようにヘッドを切り替えるヘッドスイッチ(ヘッド切替)が行なわれている。
【0013】
上述のディスク装置においては、ヘッドスイッチ時に、予め測定されたサーマルオフトラック量の補正を行なってヘッドをトラックの中心に正確に位置づけした後、トラックのアドレスを示すホームアドレス(HA)を読み出すようになっているものがある。
しかしながら、このようなディスク装置では、各ディスク媒体のトラックの開始位置がすべて同じ位置にあるため、ヘッドスイッチ後のヘッドのオフトラックの補正量が大きくなると、ホームアドレス(HA)の読み出しまでにヘッドのオフトラック補正を完了することができないため、正確にホームアドレス(HA)を読み出すことができない場合がある。
【0014】
この場合においては、ディスク媒体が一回転した後に再びホームアドレス(HA)を読み出すことになり、ヘッドスイッチ後のデータの記録/再生に時間を要し、ディスク装置の性能を著しく低下させているという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、セクタサーボ方式のディスク装置やハイブリッド型のディスク装置のように、データ面にサーボ情報が記録されているようなディスク装置において、可変長データを扱うCKDフォーマットを使用できるようにして、ディスク装置の記憶容量を有効に使用できるようにしたディスク装置の記録再生方法を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、セクタサーボ方式,ハイブリッド型のディスク装置において、ヘッドスイッチ後、ディスク媒体が一回転するのを待つことなくデータの記録/再生を行なえるようにして、データの記録再生を高速に行なえるようにしたディスク装置の記録再生方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の関連技術であるディスク装置の構成を示す原理ブロック図であり、この図1に示すディスク装置5は、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を有するディスク媒体51をそなえるとともに、ディスク媒体51を駆動し、ヘッド52を介して情報の記録/再生を行なうディスクドライブ4と、上位からの指示に従いディスクドライブ4を制御するディスク制御部2とをそなえて構成されている。
【0017】
また、ディスク制御部2は、認識手段60,位置計算手段61,比較判定手段62およびスキップ記録/再生制御手段63をそなえている。
ここで、認識手段60は、ディスク媒体51上においてヘッド位置決め用サーボ情報が記憶されている位置に関する情報を認識するものであり、位置計算手段61は、レコード情報についての記録/再生を行なうべきディスク媒体51上の位置を計算するものである。
【0018】
比較判定手段62は、上位からの所定のコマンドを受ける毎に、認識手段60にて認識された位置に関する情報と位置計算手段61にて計算された位置情報とを比較し、認識手段60にて認識された位置が、記録/再生を行なうレコード情報の位置にあるか否かを判定するものである。
スキップ記録/再生制御手段63は、比較判定手段62における比較判定結果に基づき、認識手段60にて認識された位置が、記録/再生を行なうレコードの位置にある場合には、認識手段60にて認識された位置をスキップして、上記レコード情報の記録/再生を行なうように制御するものである。
【0019】
さらに、レコード情報は、データ情報と、データ情報についての長さ情報を示すカウント情報とを有してもよく、データ情報と、データ情報の属性を示すキー情報と、データ情報についての長さ情報を示すカウント情報とを有してもよい。また、認識手段60にて認識される位置に関する情報と、位置計算手段61にて計算される位置情報とを、ともにセグメント情報により構成することができる。
【0020】
さらに、認識手段60は、位置に関する情報を、隣接するヘッド位置決め用サーボ情報間の間隔に関するデータを用いることにより演算する位置情報演算手段60Aをそなえたり、位置に関する情報を予め格納するテーブル60Bをそなえてもよい。
また、ディスク媒体51上において、ヘッド位置決め用サーボ情報が記憶されている位置に関する情報を検出するサーボ情報位置検出手段64をそなえることができ、この場合においては、サーボ情報位置検出手段64からの検出情報に基づいて、上記レコード情報の記録を禁止する記録禁止手段65をそなえることもできる。
【0021】
さらに、ディスクドライブ4を、上位からのレコード検索制御を受けている際には、データ面におけるヘッド位置決め用サーボ情報の読み出しデータを抑止するデータ抑止手段をそなえることができる。
また、データ面に記憶されているヘッド位置決め用サーボ情報の長さを、ディスク媒体51上の欠陥部を回避するための媒体欠陥回避領域の長さと異なるように設定してもよく、媒体欠陥回避領域の長さと同一となるように設定してもよい。
【0022】
さらに、データ面に記憶されているヘッド位置決め用サーボ情報を、ヘッド52の位置決めをするためのデータ用の領域及び領域に続く同期用の領域により構成することもできる。
図2についても本発明の関連技術であるディスク装置の構成を示す原理ブロック図であり、この図2に示すディスク装置5は、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を有するディスク媒体51をそなえるとともに、ディスク媒体51を駆動し、ヘッド52を介して情報の記録/再生を行なうディスクドライブ4と、上位からの指示に従いディスクドライブ4を制御するディスク制御部2とをそなえて構成されている。
【0023】
また、ディスク制御部2は、認識手段66,媒体欠陥位置認識手段67,位置計算手段68,比較判定手段69およびスキップ記録/再生制御手段70をそなえている。
ここで、認識手段66は、ディスク媒体51上においてヘッド位置決め用サーボ情報が記憶されている位置に関する情報を認識するものであり、媒体欠陥位置認識手段67は、ディスク媒体51に記録されている情報に基づいて、ディスク媒体51上の欠陥部の位置に関する情報を認識するものである。
【0024】
位置計算手段68は、レコード情報についての記録/再生を行なうべきディスク媒体51上の位置を計算するものである。
比較判定手段69は、上位からの所定のコマンドを受ける毎に、認識手段66か又は媒体欠陥位置認識手段67にて認識された位置に関する情報と位置計算手段68にて計算された位置情報とを比較し、認識手段66か又は媒体欠陥位置認識手段67にて認識された位置が、記録/再生を行なうレコード情報の位置にあるか否かを判定するものである。
【0025】
スキップ記録/再生制御手段70は、比較判定手段69における比較判定結果に基づき、認識手段66か又は媒体欠陥位置認識手段67にて認識された位置が、記録/再生を行なうレコードの位置にある場合には、認識手段66か又は媒体欠陥位置認識手段67にて認識された位置をスキップして、レコード情報の記録/再生を行なうように制御するものである。
【0026】
さらに、図3についても本発明の関連技術であるディスク装置の構成を示す原理ブロック図であり、この図3に示すディスク装置5は、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を有するディスク媒体51をそなえるとともに、ディスク媒体51を駆動し、ヘッド52を介して情報の記録/再生を行なうディスクドライブ4と、上位からの指示に従いディスクドライブ4を制御するディスク制御部2とをそなえて構成されている。
【0027】
また、ディスクドライブ4は、パディング制御部71,サーボ情報位置検出手段72およびパディング抑止手段73をそなえている。
ここで、パディング制御部71は、データの消去制御を行なうものであり、サーボ情報位置検出手段72は、ヘッド位置決め用サーボ情報が記憶されている、ディスク媒体上の位置情報を検出するものであり、パディング抑止手段73は、サーボ情報位置検出手段72にて検出された位置情報に基づいて、ヘッド位置決め用サーボ情報が記憶されている位置については、パディング制御部71における消去制御を抑止するものである。
【0028】
また、図4についても本発明の関連技術であるディスク装置の構成を示す原理ブロック図であり、この図4に示すディスク装置5は、ヘッド位置決め用サーボ情報とともに、データ情報とデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報とを有するレコード情報を記憶するデータ面を複数有するディスク媒体51′をそなえるとともに、ディスク媒体51′を駆動し、ヘッド52−1,52−2を介して情報の記録/再生を行なうディスクドライブ4と、上位からの指示に従いディスクドライブ4を制御するディスク制御部2とをそなえて構成されている。
【0029】
ここで、ディスク制御部2は、シーク動作を行なうように制御するシークコマンドとともに、シーク動作を行なうべきヘッド52−1,52−2の識別情報をディスクドライブ4に対して出力するシーク制御部74をそなえるとともに、ディスクドライブ4は、上記のシーク制御部74からのシークコマンド及びヘッド識別情報を受けてシーク動作を行なうシーク動作部75をそなえている。
【0030】
さらに、ディスクドライブ4は、シーク動作部75においてシーク動作が完了するとともに、データ面に記録されているヘッド位置決め用サーボ情報に基づいてヘッド52−1,52−2の位置決めが完了すると、シークコマンドに対する処理が完了した旨をディスク制御部2に通知するシーク完了通知手段76をそなえることもできる。
【0031】
また、図5についても本発明の関連技術であるディスク装置の構成を示す原理ブロック図であり、この図5に示すディスク装置5は、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を複数有するディスク媒体51′をそなえ、ディスク媒体51′における複数のデータ面毎に設けられたヘッド52−1,52−2を介して情報の記録/再生を行なうものである。
【0032】
このディスク装置5は、指定された回転位置を検出するように制御する回転位置検出コマンドとともに、回転位置を検出すべきヘッド52−1,52−2の識別情報を受け、ヘッド52−1,52−2の位置決めを行なうとともに、指定された回転位置を検出するヘッド位置決め・回転位置検出部77をそなえている。また、ディスク媒体51′が、記憶領域を所定の区画に分割されて構成されるとともに、回転位置検出コマンドにより指定される回転位置が区画に付された区画番号により構成され、ヘッド位置決め・回転位置検出部77が、回転位置を検出すべきヘッド52−1,52−2の識別情報を受けて、対応するデータ面に記録されているヘッド位置決め用サーボ情報に基づいてヘッド52−1,52−2の位置決めを行なうヘッド位置決め部78と、ヘッド52−1,52−2がディスク媒体51′におけるデータ面の開始位置上にある場合にリセットされヘッド52−1,52−2が区画上を通過する周期に同期して区画カウント値としてカウントアップする区画カウンタ79Aと、区画カウンタ79Aからの区画カウント値と回転位置検出コマンドにより指定された区画番号とを比較する区画番号比較手段79Bと、区画番号比較手段79Bからの比較結果に基づき区画カウント値が区画番号と一致した場合に上記回転位置を検出した旨を上位に通知する回転位置検出通知手段79Cとをそなえてなる回転位置検出部79とにより構成することができる。
【0033】
さらに、このディスク装置5は、ヘッド位置決め・回転位置検出部77において回転位置を検出するとともに、データ面に記録されているヘッド位置決め用サーボ情報に基づいてヘッド52−1,52−2が位置決めされると、回転位置検出コマンドに対する処理が完了した旨を上位に通知する回転位置検出完了通知手段80をそなえることもできる。
【0034】
また、指定された回転位置をヘッド52−1,52−2の識別情報に対応した値に変換する回転位置変換手段をそなえることもできる。
さらに、本発明の関連技術であるディスク装置は、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を有するディスク媒体をそなえ、データ面に対応して設けられたヘッドを介して情報の記録/再生を行なうディスク装置であって、ディスク媒体が、トラックの開始位置から所定間隔を空けてヘッド位置決め用サーボ情報が位置するように構成されたことを特徴としている。
【0035】
また、本発明の関連技術であるディスク装置は、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにデータ情報とデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報とを有するレコード情報を記憶するデータ面を複数有するディスク媒体をそなえ、ディスク媒体における複数のデータ面毎に設けられたヘッドを介して情報の記録/再生を行なうディスク装置であって、ディスク媒体が、複数のデータ面の開始位置を、それぞれのデータ面に応じて所定長遅らせるように構成されたことを特徴としており、所定長が、ヘッド位置決め用サーボ情報から次のヘッド位置決め用サーボ情報までの長さの整数倍であることを特徴としている。
【0036】
さらに、本発明の関連技術であるディスク装置は、ヘッド位置決め用サーボ情報とともに、データ情報とデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報とを有するレコード情報を記憶するデータ面をそなえてなるディスク媒体と、ディスク媒体を駆動し、ヘッドを介して情報の記録/再生を行なうディスクドライブと、上位からの指示に従いディスクドライブを制御するディスク制御部とをそなえたことを特徴としている。
【0037】
また、本発明のディスク装置の記録再生方法は、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を複数有するディスク媒体をそなえるとともに、ディスク媒体を駆動し、ヘッドを介して情報の記録/再生を行なうディスクドライブと、上位からの指示に従いディスクドライブを制御するディスク制御部とをそなえてなるディスク装置の記録再生方法であって、複数のヘッドのうちで有効とするヘッドを切り替えるヘッド切替コマンドに続く読み出し制御コマンドまたは書き込み制御コマンドを受け、ヘッドが上記のデータ面上に書き込まれているヘッド位置決め用サーボ情報の領域を通過した数に応じて、ディスク制御部に対して書き込み読み出し可否情報を通知することを特徴としている(請求項1)。
【0038】
このとき、ヘッドが上記領域を所定数通過していない場合には、ディスクドライブではディスク制御部に対して書き込み読み出し不可情報を通知し(請求項2)、ヘッドが上記領域を所定数通過した場合には、ディスクドライブではディスク制御部に対して書き込み読み出し可情報を通知することを特徴としている(請求項3)。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(a)ディスク装置の構成
図6は本発明の一実施形態にかかるディスク装置の構成を示すブロック図であり、この図6に示すディスク装置5は、ディスク制御部としてのディスク制御装置(DKC:DISK CONTROLLER)2,中間制御装置(DKSW:DISK SWITCHER)3及びディスクドライブ(DK:DISK DRIVE)4−1〜4−nをそなえて構成されている。
【0040】
ディスクドライブ4−1〜4−nは、ディスク媒体51−1〜51−3(図8参照)を駆動し、上位の制御装置からの指示に従ってヘッド52A〜52C(図8参照)を介して情報の記録/再生を行なうI/Oデバイスとしての機能を有するものである。
ディスク媒体51−1〜51−3のデータ面には、ヘッド位置決め用サーボ情報と、レコード情報(このレコード情報は、データ情報,データ情報の属性を示すキー情報及びデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報により構成される)とが記録される。
【0041】
換言すれば、このセクタサーボ方式が採用されるディスクドライブ4−1〜4−nでは、CKDフォーマットが適用されるようになっている。
また、ディスク制御装置2は、中央処理装置(CPU)1等の上位装置からの指示に従ってディスクドライブ4−1〜4−nでのデータの記録/再生を制御するものであり、この制御は中間制御装置3を介して行なわれている。
【0042】
ここで、ディスク制御装置2は、詳細には図7に示すようにチャネル・インタフェース制御部21,マイクロプロセッサ(MPU)22,データ・バッファ23及び中間制御装置・インタフェース制御部(DKSW・インタフェース制御部)24をそなえて構成されている。
チャネル・インタフェース制御部21は、ディスク制御装置2とCPU1とのインタフェース制御を行なうものであり、中間制御装置・インタフェース制御部24は、ディスク制御装置2と中間制御装置3とのインタフェース制御を行なうものである。
【0043】
また、マイクロプロセッサ(MPU)22は、ディスク制御装置2における制御を実際に行なうものであり、データ・バッファ23は、ディスクドライブ4−1〜4−nへ入力されるデータ及びディスクドライブ4−1から4−nから出力されるデータを一時的に格納するものである。
さらに、中間制御装置3及びディスクドライブ4−1〜4−nは、詳細には図8に示すような構成を有している(ここではディスクドライブ4−1〜4−nのうちの単一のディスクドライブの構成に着目したものを示している)。
【0044】
図8に示すように、中間制御装置3とディスクドライブ4−1〜4−n(以下、単にディスクドライブ4と記載することがある)とは、制御情報送受用のインタフェースケーブル(アウト線Lout及びイン線Lin),リード・ライト・データ伝送用の双方向のシリアルインタフェースケーブルL及びディスク媒体の回転に同期したサーボクロック伝送用の信号線Lで接続されている。
【0045】
まず、中間制御装置3の構成について以下に詳述する。
即ち、31はディスク制御装置2との間でデータの授受を行なうインタフェース制御部であり、32は書き込みデータ及び読み出しデータを記憶するデータ・バッファであり、33はデータの誤りを検出して訂正する誤り検出・訂正回路(ECC:ERROR CORRECTION CIRCUIT)である。
【0046】
また、34はシリアル・パラレル変換部であり、このシリアル・パラレル変換部34は、ディスク制御装置2から入力された並列データを直列データに変換するとともに、ディスクドライブ4から読み取った直列データを並列データに変換するものである。
さらに、35はエンコーダ・デコーダであり、このエンコーダ・デコーダ35は、シリアル・パラレル変換部34から入力された直列データを例えば1/7RLL符号(1/7 RUN LENGTH LIMITED CODE)にエンコードするとともに、ディスクドライブ4において読み取られた1/7RLL符号の直列データをデコードするものである。
【0047】
また、36はPLL構成の可変周波数発振器(VFO:VARIABLE FREQUENCY OSCILLATOR)であり、このVFO36は、データ書き込み(記録)時にはディスクドライブ4からクロック信号線Lを介して入力されたサーボクロックに同期した書き込みクロックを発生し、この書き込みクロックに同期してデータを1ビットづつデータ信号線Lを介してディスクドライブ4に送出するものであり、データ読み取り(再生)時にはディスクドライブ4からビットシリアルに入力されるビット列から読み取りクロックを発生し、この読み取りクロックに同期してデータを1ビットづつエンコーダ・デコーダ35に送出するものである。
【0048】
さらに、37はディスクドライブ4との間で制御情報の送受を行なうインタフェース制御部であり、インタフェース制御部37の状態を記憶するステータスレジスタ37A,ディスクドライブ4に送出すべき制御情報を記憶するセンドバッファレジスタ37B,ディスクドライブ4から入力された制御情報を記憶するレシーブバッファレジスタ37C,プロセッサ39からのインタフェース制御用コマンドを記憶するコマンドレジスタ37Dを有している。
【0049】
また、38はインデックス検出回路であり、このインデックス検出回路38は、ディスクドライブ4からイン線Linを介して入力されるセグメントパルス(このセグメントパルスについては後述する)からディスク媒体におけるトラックの開始位置を示すインデックス・マーカを検出するものである。
さらに、39は中間制御装置3全体を制御するプロセッサであり、このプロセッサ39は、ディスクドライブ4に送出すべき制御情報をインタフェース制御部37のセンドバッファレジスタ37Bにセットしたり、インタフェース制御用のコマンドをコマンドレジスタ37Dにセットしたり、あるいは、レシーブバッファレジスタ37Cに記憶されたディスクドライブ4からの制御情報を読み取ったり、ステータスレジスタ37Aに記憶されているステータスデータを読み取れるようにするといった動作を適宜行なっている。なお、プロセッサ39は、ディスクドライブ4の割込み状態を記憶する割込みレジスタ39A及びタイマ39Bを有している。
【0050】
次に、ディスクドライブ4の構成について詳述する。
即ち、50はヘッド・ディスク・アッセンブリ(HDA)であり、複数のディスク媒体及びディスク媒体の各ディスク面に対向するヘッドをそなえるとともに(この図8では、HDA50は3枚のディスク媒体51−1〜51−3,ヘッド52A,52B,52C,52Dをそなえている)、全ディスク51−1〜51−3を一体に回転させるスピンドルモータ(SPM)53,全ヘッドを一体に駆動して所定トラック位置へのヘッドの位置決めを行なうボイスコイルモータ(VCM)54をそなえて構成されている。
【0051】
このHDA50においては、ヘッド52A〜52Cの対向するディスク媒体51−1〜51−3の各ディスク面がデータ面であり、このデータ面は後述するような可変長データを扱うCKDフォーマットが適用されるものであって、データ面にはヘッド位置決め用サーボ情報が記録されている。
また、ヘッド52Dの対向するディスク媒体51−3のディスク面がサーボ面であり、このサーボ面には所望のヘッド位置決め用サーボ情報が記録されるデータ面での位置に関する情報(記憶領域の全域にわたるサーボ情報)が記録されている。
【0052】
このHDA50は、サーボ面に記録された記憶領域の全域にわたるサーボ情報をヘッド52Dで読み取って、このサーボ情報を用いてヘッド52A〜52Cの大まかな位置決め制御を行なった後に、データ面に記録されたヘッド位置決め用サーボ情報をヘッド52A〜52Cで読み取って、このサーボ情報を用いてヘッド52A〜52Cのオントラック制御を行なうサーボ面サーボ方式とセクタサーボ方式とのハイブリッド型のHDAである。
【0053】
このハイブリッド型のHDAでは、上述のようにサーボ情報をサーボ面及びデータ面の両方に分割して記録しており、サーボ面に記憶領域の全域にわたるサーボ情報を記録することにより、所望のサーボ情報の検索及び読み取りをはやく完了させるとともに、データ面にオントラック制御のためのサーボ情報を記録することにより、サーボ面のみにサーボ情報を記録したときに生じるサーマルオフトラックによるトラッキングずれを防ぐようにしている。
【0054】
本実施形態にかかるディスク装置5では、このようなハイブリッド型のHDA50を用いることにより、ヘッド位置決めを高速且つ正確に行なうようになっている。
さらに、41はディスクドライブ4全体を制御するプロセッサであるが、このプロセッサ41は、ヘッド位置に関する情報である現在のヘッドのアドレスを記憶するヘッドアドレスレジスタ41Aと、後述するような回転位置検出コマンドにより指定された回転位置(区画番号)を記憶するセクタレジスタ41Bとをそなえている。
【0055】
また、42はスピンドルモータを回転駆動させるスピンドルモータ駆動回路(SPM駆動回路)であり、43はボイスコイルモータを駆動させるボイスコイルモータ駆動回路(VCM駆動回路)である。
さらに、44はサーボ制御部であり、このサーボ制御部44は、ヘッドの読み取り信号に基づいてディスク媒体51−1〜51−4の回転に同期したサーボクロックを発生するとともに、プロセッサ41からの指示に従ってヘッドの位置決め制御を行なうものである。
【0056】
また、45はサーボ領域検出回路であり、このサーボ領域検出回路45は、サーボ制御部44から入力されたサーボ信号を、サーボ領域を検出した信号としてのサーボ領域信号に変換して出力するものであるが、詳細については後述する。さらに、46はリード・ライト回路であり、このリード・ライト回路46は、ヘッド52A〜52Cと接続されており、データ書き込み(記録)時には中間制御装置3からデータ信号線Lを介して入力されたデータに基づいた書き込み信号をヘッド52A〜52Cに入力するとともに、データ読み取り(再生)時にはヘッド52A〜52Cでの読み取り信号に基づいた読み取りデータをデータ信号線Lに送出するものである。
【0057】
また、47はリード・ライト制御部であり、このリード・ライト制御部47は、プロセッサ41からの指示に従ってリード・ライト回路46を介してデータの記録/再生を制御するものである。
さらに、48はセグメントパルス発生回路であり、このセグメントパルス発生回路48は、データの記録/再生時に、ディスク媒体51−1〜51−3のトラック上に記録されたデータを所定長(例えば32バイト)のセグメントに分割して各セグメント毎にセグメントパルスを発生するとともに、これらのセグメントパルスにトラックの開始位置を示すインデックス・マーカを挿入するものである。
【0058】
また、49は中間制御装置3との間で制御情報の送受を行なうインタフェース制御部であり、中間制御装置3のインタフェース制御部37と同様に、インタフェース制御部49の状態を記憶するステータスレジスタ49A,中間制御装置3から入力された制御情報を記憶するレシーブバッファレジスタ49B,中間制御装置3に送出すべき制御情報を記憶するセンドバッファレジスタ49C,プロセッサ41によりインタフェース制御用コマンドを記憶するコマンドレジスタ49Dを有している。
【0059】
さらに、87は回転位置検出部であり、この回転位置検出部87は、ディスク媒体51−1〜51−3が記憶領域を所定の区画(この区画には区画番号が付されている)に分割されて構成される場合において、区画番号により指定される回転位置を検出するものである。なお、この回転位置検出部87は、区画カウンタ87A,区画番号比較部87B,回転位置検出通知部87Cをそなえているが、これらの詳細な説明は後述する。
【0060】
また、88は回転位置検出完了通知部であり、この回転位置検出完了通知部88は、回転位置を検出するとともに、データ面に記録されているヘッド位置決め用サーボ情報に基づいてヘッド52A〜52Cが位置決めされると、回転位置検出コマンドに対する処理が完了した旨を上位に通知するものである。
(a1)サーボ領域検出回路の詳細な説明
ここで、前述したサーボ領域検出回路45について更に説明する。
【0061】
サーボ領域検出回路45は、前述のごとく、サーボ制御部44から入力されたサーボ信号を変換してサーボ領域信号として出力するものであり、図9に示すように、シンクパルス検出回路45A,シフトレジスタ45B,コード検出回路45C,パルス作成回路45D,PLL(Phase Locked Loop)45Eをそなえて構成されている。
【0062】
また、サーボ信号は、図11の‘a’で示すようなサーボ面から読み取られた信号であり、PLL同期用のシンクパルス及びヘッド位置決め用のODD/EVENパルスからなる。
さらに、シンクパルス検出回路45Aは、サーボ信号‘a’からPLL同期用のシンクパルス‘b’を検出するものであり、このシンクパルス検出回路45Aでは、図11に示すように、図示しないコンパレータでサーボ信号‘a’のレベル検出を行なうことによりレベル検出信号が作成され、このレベル検出信号により図示しないモノマルチバイブレータがトリガされてゲート信号が作成され、このゲート信号及びレベル検出されたシンクパルス(即ちレベル検出信号)が論理積されることにより、シンクパルス‘b’が検出されるようになっている。
【0063】
ここで、シンクパルス‘b’は、パルスがある場合は“0”,パルスがない場合は“1”と定義され、この“0”及び“1”の組み合わせにより、図13のコード表に示すようなコードを規定している。
図13に示すように、ヘッド52A〜52Cがデータ面のサーボ領域に到達したことを示す「サーボ領域」はコード“11001”で表され、最アウタ領域を示す「アウタ・ガードバンド2」はコード“01110”で表され、0シリンダの検出に用いられる「アウタ・ガードバンド1」はコード“01010”で表され、最インナ領域を示す「インナ・ガードバンド」はコード“10011”で表され、物理的なトラックの開始位置を示すために用いられる「インデックス・マーカ」はコード“01011”で表される。
【0064】
また、シフトレジスタ45Bは、シンクパルス検出回路45Aから入力されたシンクパルス‘b’を例えば1ビットずつ出力するものであり(この出力信号を‘c’で示す)、コード検出回路45Cは、シフトレジスタ45Bから入力された出力信号‘c’から「サーボ領域」を表すコードを検出したことを示す信号を出力するものである(この出力信号を‘d’で示す)。
【0065】
さらに、パルス作成回路45Dは、全てのサーボ領域に関する情報であるサーボ領域信号‘e’を出力するものであり、例えばタイマ回路で構成される。なお、全てのデータ面のサーボ領域をカバーするようなサーボ領域コードをサーボ面に連続的に記録しておけばタイマ回路は不要となる。
また、PLL45Eは、シンクパルス検出回路45Aからのシンクパルスに基づき、サーボ領域検出回路45を動作させるための各種クロックを生成するものである。
【0066】
上述の構成により、図9に示すサーボ領域検出回路45では、シンクパルス検出回路45Aで検出されたシンクパルス‘b’がPLL45E及びシフトレジスタ45Bに入力され、シフトレジスタ45Bからの各ビットの出力信号‘c’がコード検出回路45Cに入力される。さらに、コード検出回路45Cで検出されたサーボ領域コード信号‘d’がパルス作成回路45Dに入力され、パルス作成回路45Dからは全てのサーボ領域に関する情報であるサーボ領域信号‘e’を出力する。
【0067】
さらに、サーボ領域検出回路における各信号‘b’〜‘e’のタイムチャートを図12に示す。
シンクパルス検出回路45Aで検出されたシンクパルス‘b’は、“0”及び“1”からなり、シフトレジスタ45Bは、5ビットの出力信号‘c’を作成して出力する。
【0068】
また、コード検出回路45Cは、「サーボ領域」を表すコード“11001”(図12において破線で囲んだ部分)を検出したことを示す信号として、出力信号‘c’においてコード“11001”部分とこれに続くサーボ領域に対応するコード“0000…”部分との境界のみでハイレベルのパルスを出力することにより、出力信号‘d’を作成して出力する。
【0069】
さらに、パルス作成回路45Dは、出力信号‘d’においてサーボ領域に対応するコード“0000…”部分でハイレベルのパルスを出力することにより、サーボ領域信号‘e’を出力する。
(b)トラック・フォーマット
次に、図8に示すヘッド・ディスク・アッセンブリ(HDA)50におけるディスク媒体51−1〜51−3のデータ面のトラック・フォーマットを図14を用いて以下に説明する。
【0070】
ここで、トラックは所定の長さ(例えば32バイト)のセグメントに分割されており、このセグメントには“00”から順に番号が付されて制御に利用されるようになっている。
サーボ面をそなえたサーボ面サーボ方式のディスク装置及びハイブリッド型のディスク装置では、セグメントの位置はPLLの回転に同期したクロックを用いて正確に認識することができるため、トラックを所定の長さのセグメントに分割することにより、正確にサーボ領域の回避制御を行なうことができるようになり、これによりトラック・フォーマットでのサーボ領域を短縮しているのである。なお、サーボ面をそなえないデータ面サーボ方式のディスク装置では、水晶振動子のような発振器により精度は落ちるもののセグメントを認識することができる。
【0071】
また、インデックス・マーカはトラックの開始位置を示すものであり、ホームアドレス(HA)はトラックのアドレス及びトラックの不良等の状態を示すフラグが記録されたものである。
さらに、オペレーティングシステムで利用されるレコード情報が記録されるレコード“0”は、RC及びRDで構成されており、RCにはトラックのアドレス及びレコード番号等が記録されており、RDには8バイトのデータが記録されている。
【0072】
また、レコード“0”に続くレコード“n”(nは1以上の整数)には、各レコード情報が記録されるようになっており、このレコード“n”は、それぞれカウント部(RC),キー部(RK)及びデータ部(RD)から構成されている。
ここで、カウント部(RC)は、データ部(RD)に記録されるデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報が記録される部位であり、このカウント情報としてトラックのアドレス,レコード番号,キー部(RK)及びデータ部(RD)の長さ,ディスク媒体の欠陥の位置,このカウント部(RC)が含まれるレコード“n”のトラックでの位置等が記録されている。
【0073】
キー部(RK)は、データ部(RD)に記録されるデータ情報の属性を示すキー情報が記録される部位であり、このキー情報としてオペレーティングシステムで利用される検索情報が記録されている。なお、このキー情報は0〜256バイトの可変長の情報でなくてもよく、キー情報がない場合はキー情報を記録するキー部(RK)を省略することができる。
【0074】
データ部(RD)は、データ情報が記録される部位であり、このデータ情報は1バイトからトラックの最後まで可変長で記録されるようになっている。また、データ部(RD)はギャップ(G1〜G3)で区切られており、図14において“×”で示すディスク媒体の欠陥はギャップ(G4)で制御されている。
【0075】
なお、各レコード“n”の先頭には、レコード“n”の高速頭出しに利用されるアドレスマーク(AM)が存在している。
また、サーボ領域(図14ではこのサーボ領域をSで示す)は、ヘッド位置決め用サーボ情報が記録される領域であり、図15に示すように、セクタサーボの位置決め制御のためのサンプル・サーボ領域と、VFO36の同期のためのシンク領域とで構成されている。
【0076】
ここで、サンプルサーボ領域は、切換領域,サンプル・サーボ・マーカ,サンプル・ゲイン・フィールド,サーボ・エラー・フィールドで構成されている。
切換領域は、レコード“n−1”のデータ部(Rn−1D)でのデータの書き込み(記録)動作を行なっていたヘッドが、レコード“n”のサーボ領域でのサーボ情報の読み出し(再生)動作を行なえるようにするため、図8に示すディスクドライブ4のリード・ライト回路46を切り換えるときの時間を確保するための領域である。
【0077】
サンプル・サーボ・マーカは、サンプル・サーボ領域におけるサンプル・サーボの認識及び同期用のマーカであり、サーボ領域Sの頭出しを行なう際に用いられる領域である。
サンプル・ゲイン・フィールドは、図8に示すディスクドライブでは図示しないAGC回路の調整用の領域であり、後続するサーボ・エラー・フィールドの振幅を一定にするために用いられる領域である。
【0078】
サーボ・エラー・フィールドは、データトラックの中心位置へのヘッドの位置決め用のサーボ情報が実際に書き込まれる領域である。
また、サンプル・サーボ領域に続くシンク領域は、データの読み出し(再生)を行なうためのVFO36の同期用の領域であり、サーボ領域Sがこのシンク領域を有することにより、速やかにデータの読み出しを行えるようにするとともに、データの読み出しにかかる処理の簡略化を図ることができる。
【0079】
なお、図14,図15では、サーボ領域の3セグメント前にサーボ境界がある。
(c)ディスク装置の動作
(c1)媒体欠陥及びサーボ領域回避動作
図10は、本発明の一実施形態にかかるディスク装置5の機能的構成に着目したブロック図であり、上述したように、ディスク媒体51−1〜51−3は、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード“n”に記録されるレコード情報を記憶するデータ面(図10ではヘッド52A〜52Cに対向するディスク面がデータ面である)を有するものであり、ディスクドライブ4は、ディスク媒体51−1〜51−3を駆動し、ヘッド52A〜52Cを介してレコード情報の記録/再生を行なうものであり、ディスク制御装置2(ディスク制御部)は、上位からの指示に従いディスクドライブ4を制御するものである。
【0080】
なお、ディスクドライブ4のディスク媒体51−1〜51−3の内のあるディスク媒体(例えばディスク媒体51−3)は、記憶領域の全域にわたるサーボ情報が記憶されるサーボ面をそなえている。例えば、ディスク媒体51−3におけるヘッド52Dに対向するディスク面をサーボ面とすることができる。
ところで、本発明の一実施形態にかかるディスク装置5は、ディスク媒体51−1〜51−3のデータ面が、媒体欠陥(図14では“×”で示す)を有する場合にはこの欠陥を回避するとともに、データ面におけるサーボ領域を回避してデータの記録/再生を行なうようになっている。
【0081】
ここで、ディスク制御装置2のMPU22は、図10に示すような認識部81,媒体欠陥位置認識部82,位置計算部83,比較判定部84及びスキップ記録/再生制御部85に相当する機能をソフトウェアの処理により実現している。
認識部81は、ディスク媒体51−1〜51−3上においてヘッド位置決め用サーボ情報が記憶されている位置を認識する機能を示すものである。この認識部81は、メモリにより構成されたテーブル60Bにサーボ情報の位置を予め格納しておき、サーボ情報の位置をこのテーブル60Bから読み出すことによりサーボ情報の位置を速やかに認識できるようになっている。
【0082】
また、媒体欠陥位置認識部82は、ディスク媒体51−1〜51−3に記録されている情報に基づいて、ディスク媒体51−1〜51−3上の欠陥部の位置を認識する機能を示すものである。
ここで、媒体欠陥位置の認識方法を説明する。
即ち、ディスク制御装置2は、上位装置であるCPU1からリード/ライト制御コマンドを受ける前に、媒体欠陥の位置が記録されているホームアドレス(HA)又は特定のカウント部(RC)を検索する旨のコマンドを受けるようになっている。このコマンドを受けると、ディスク制御装置2は、ホームアドレス(HA)又はカウント部(RC)を検索し、検索されたホームアドレス(HA)又はカウント部(RC)から媒体欠陥の位置がディスクドライブ4のリード・ライト回路46によって読み出される。
【0083】
この媒体欠陥の位置情報は、MPU22に内蔵又は外付けされたメモリに格納されるようになっており、MPU22においては、このメモリから媒体欠陥の位置情報を読み出して認識することができる。
なお、一つのトラック内で許容される媒体欠陥の数が例えば7つである場合は、媒体欠陥はSC0〜SC6で表わされるようになっており、図14にはトラックがSC0〜SC3の4つの媒体欠陥を有する例が示されている。また、これらの媒体欠陥の長さは例えば3セグメント又は4セグメントである。
【0084】
位置計算部83は、現在のヘッド位置を認識するとともに、レコード情報についての記録/再生を行なうべきディスク媒体51−1〜51−3上の位置を計算する機能を示すものである。
ここで、現在のヘッド位置の認識方法を説明する。
即ち、ディスク制御装置2は、トラック上のヘッド位置を認識してから、データの記録/再生を行なうようになっており(この動作をオリエンテーションの確立という)、このときのヘッド位置の認識は、レコード“n”を検索するサーチコマンド(レコード検索制御コマンド)を実行するか、又は、インデックス・マーカを検出することにより行なわれる。
【0085】
ここで、サーチコマンドの実行によってヘッド位置の認識を行なう場合は、サーチコマンドが上位装置であるCPUからディスク制御装置2に送られると、ディスク制御装置2は、サーチコマンドで指定されたレコード番号を検索するために、アドレスマーク(AM)の検出を行なう。
このサーチコマンドの実行によるアドレスマーク(AM)の検出の際には、ディスクドライブ4では、リード・ライト制御部47とリード・ライト回路46とが、データ面におけるヘッド位置決め用サーボ情報の読み出しデータを抑止するデータ抑止手段としての機能を有することにより、アドレスマーク(AM)の誤検出を防止している。
【0086】
アドレスマーク(AM)の検出が行なわれると、このアドレスマーク(AM)の後方に位置するレコード“n”のカウント部(RC)の読み出しを行なう。
このカウント部(RC)には、トラック上におけるレコード“n”の位置がセグメント番号で記録されているため、ディスク制御装置2が、この値を読み出すことによりヘッド位置を認識している。
【0087】
また、インデックス・マーカの検出によってヘッド位置の認識を行なう場合は、インデックス・マーカの検出に続いて、このインデックス・マーカの後方に位置するホームアドレス(HA)の読み出しを行なう。
このホームアドレス(HA)には、トラック上におけるレコード“n”の位置がセグメント番号で記録されているため、ディスク制御装置2が、この値を読み出すことによりヘッド位置を認識している。
【0088】
このようにしてヘッド位置が認識されると(即ちオリエンテーションが確立すると)、ディスク制御装置2からの各種コマンドは、1つのセグメントをヘッド52A〜52Cが通過する時間の所定の整数倍で実行されるように設定されているため、ディスク制御装置2の位置計算部83が、ヘッド52A〜52Cが通過したセグメント数を累算して、現在のヘッド位置を認識している。
【0089】
ところで、比較判定部84は、上位からの所定のコマンドを受ける毎に、上記の認識部81か又は媒体欠陥位置認識部82にて認識された位置と、位置計算部83にて計算された位置とを比較し、認識部81か又は媒体欠陥位置認識部82にて認識された位置が、記録/再生を行なうレコード情報の位置にあるか否かを判定する機能を示すものである。
【0090】
また、スキップ記録/再生制御部85は、比較判定部84における比較判定結果に基づき、認識部81か又は媒体欠陥位置認識部82にて認識された位置が、記録/再生を行なうレコードの位置にある場合には、認識部81か又は媒体欠陥位置認識部82にて認識された位置をスキップして、上記レコード情報の記録/再生を行なうように制御する機能を示すものである。
【0091】
なお、前述したように、レコード情報とは、データ情報と、このデータ情報の属性を示すキー情報と、このデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報とにより構成されているが、用途に応じてキー情報は省略することもできる。
また、認識部81や媒体欠陥位置認識部82にて認識される位置と、位置計算手段61にて認識及び計算される位置とが、ともにセグメント番号により構成されることにより、正確にヘッドの位置決め制御が行われるようになっている。
【0092】
さらに、データ面に記憶されているサーボ領域の長さを、ディスク媒体51−1〜51−3上の欠陥部を回避するための媒体欠陥回避領域の長さと異なるように設定すれば、サーボ領域及び媒体欠陥回避領域の長さがそれぞれ最適となるようにすることができ、サーボ領域の長さを、媒体欠陥回避領域の長さと同一となるように設定すれば、サーボ領域をスキップするコマンドと媒体欠陥回避領域をスキップするコマンドとを共通のものとして制御の簡素化を図ることができる。
【0093】
なお、サーボ領域の長さと媒体欠陥回避領域の長さとが異なる場合は、サーボ領域を新たなギャップ(G5)で制御するようになり、サーボ領域の長さと媒体欠陥回避領域の長さとが同一である場合は、サーボ領域を媒体欠陥回避領域を制御するギャップ(G4)で制御することが可能となる。
上述の構成により、図10に示す本発明の一実施形態にかかるディスク装置5においては、媒体欠陥及びサーボ領域回避動作が行なわれる際には、ディスク制御装置2の認識部81がサーボ情報の位置を認識部81内のテーブル60Bから読み出して認識し、媒体欠陥位置認識部82が媒体欠陥情報であるSC0〜SC6の位置をメモリから読み出して認識する。
【0094】
また、位置計算部83が、現在のヘッド位置を認識してレコード情報についての記録/再生を行なうべきディスク媒体51−1〜51−3上の位置を計算する。
さらに、比較判定部84が、その都度(即ち、上位からの所定のコマンドを受ける毎に)、認識部81にて認識されたサーボ情報の位置か又は媒体欠陥位置認識部82にて認識された媒体欠陥情報の位置と、位置計算部83で計算された位置情報とを比較し、サーボ情報又は媒体欠陥情報の位置が、記録/再生を行なうレコード情報の位置にあるか否かを判定する。
【0095】
最後に、スキップ記録/再生制御部85が、比較判定部84の比較判定結果に基づき、サーボ情報又は媒体欠陥情報の位置と、位置計算部83で計算された位置情報とが一致する場合、即ち、サーボ領域又は媒体欠陥回避領域にヘッド52A〜52Cが位置するようになる場合には、中間制御装置3を介してディスクドライブ4にサーボ領域又は媒体欠陥回避領域をスキップするコマンドを送り、サーボ情報の位置(サーボ領域)又は媒体欠陥情報の位置(媒体欠陥回避領域)をスキップして、上記レコード情報の記録/再生を行なうように制御する。
【0096】
このようにサーボ領域又は媒体欠陥回避領域をスキップすることにより、図14に示すように、レコード“n”のカウント部(RC),キー部(RK),データ部(RD)が後方に移動して記録されるムーブ(例えばRCやRCが後方に移動して記録されている)が起こったり、キー部(RK),データ部(RD)が分割されて記録されるスプリット(例えばRKがR,Rの2つに、RDがR,Rの2つに分割されて記録されている)が起こったりすることがある。
【0097】
上述の媒体欠陥及びサーボ領域回避動作を、図17に示すフローチャートを用いて更に詳述する。
まず、認識部81が、サーボ情報の位置を認識部81内のテーブル60Bから読み出して、サーボ情報が記録されたサーボ領域の位置(このサーボ領域の位置を示すセグメント番号をBとする)を認識する(ステップC1)。
【0098】
また、媒体欠陥位置認識部82が、媒体欠陥位置情報をメモリから読み出して、媒体欠陥位置(この媒体欠陥位置を示すセグメント番号をAとする)を認識する(ステップC2)。
さらに、比較判定部84がセグメント番号Aとセグメント番号Bとを比較して、セグメント番号Aがセグメント番号Bより大きいか否かを判断する(ステップC3)。
【0099】
ステップC3のYESルートに示すように、セグメント番号Aがセグメント番号Bより大きいとき、即ち、サーボ領域が媒体欠陥回避領域の前方に位置するときは、セグメント番号Bを比較対象位置を示すセグメント番号Dとし(ステップC4)、ステップC3のNOルートに示すように、セグメント番号Aがセグメント番号Bより大きくないとき、即ち、媒体欠陥回避領域がサーボ領域の前方に位置するときは、セグメント番号Aを比較対象位置を示すセグメント番号Dとする(ステップC5)。
【0100】
また、位置計算部83がカウント部(RC),キー部(RK),データ部(RD)の各部を記録/再生するフィールドの次のフィールドの後部の位置(この位置を示すセグメント番号をCとする)を計算する(ステップC6)。
さらに、比較判定部84がセグメント番号Dとセグメント番号Cを比較して、セグメント番号Dがセグメント番号C以下か否かを判断する(ステップC7)。
【0101】
ステップC7のYESルートに示すように、セグメント番号Dがセグメント番号C以下であるとき、即ち、現在のヘッド位置が媒体欠陥位置又はサーボ領域であるときは、媒体欠陥位置又はサーボ領域がデータ部(RD)を記録/再生しようとするデータフィールドの前にあるか否かを判断する(ステップC8)。
ここで、ステップC8のYESルートに示すように、媒体欠陥位置又はサーボ領域がデータフィールドの前にある場合はムーブ処理を行ない(ステップC9)、ステップC8のNOルートに示すように、媒体欠陥位置又はサーボ領域がデータフィールドの前にない場合はスプリット処理を行ない(ステップC10)、再びステップC1以降の動作を繰り返す。
【0102】
また、ステップC7のNOルートに示すように、セグメント番号Dがセグメント番号C以下ではないとき、即ち、現在のヘッド位置が媒体欠陥位置又はサーボ領域ではないときは、ディスクドライブ4ではカウント部(RC),キー部(RK),データ部(RD)の各部の記録/再生を行ない(ステップC11)、データの記録/再生用のコマンドであるリード・ライトコマンドの対象フィールドが終了したか否かを判断する(ステップC12)。
【0103】
ここで、ステップC12のNOルートに示すように、対象フィールドが終了していないときは再びステップC1以降の動作を繰り返し、ステップC12のYESルートに示すように、対象フィールドが終了したときは媒体欠陥及びサーボ領域回避動作を終了する。
このように、本実施形態によれば、媒体欠陥及びサーボ領域回避動作を行なうことにより、図10に示すような可変長データを扱うCKDフォーマットを用いたセクタサーボ方式のディスク装置5において、ディスク媒体51−1〜51−3が媒体欠陥を有する場合でも、媒体欠陥及びサーボ領域を回避しながらデータの記録/再生を行なうことができ、これにより、ディスク装置5の記憶容量を有効に使用できるようになる。
【0104】
また、サーチコマンドの実行によるアドレスマーク(AM)の検出の際に、ディスクドライブ4において、データ面におけるヘッド位置決め用サーボ情報の読み出しデータが抑止されることにより、アドレスマーク(AM)の誤検出を防止することができる。
さらに、キー部(RK)をサーボ領域回避のために分割することにより、従来よりの媒体欠陥回避動作と同様な処理が可能となるため、ディスク制御装置2を簡略化することができるとともに、トラックの使用効率を向上させてディスク媒体51−1〜51−3の高記録密度化を図ることができる。
【0105】
なお、本実施形態においては、テーブル60Bによりサーボ情報の位置を認識しているが、本発明によれば、認識部81が、隣接するサーボ領域間の間隔に関するデータ(メモリに記憶された計算式)を用いてサーボ情報の位置を演算により求める位置情報演算部60Aとしての機能をそなえ、認識部81において、位置情報演算部60Aにより演算されたサーボ情報の位置を認識するようにしてもよく、このようにすれば、テーブル60Bを不要とし、メモリ容量を節約することができる。
【0106】
即ち、サーボ領域は予め決められた位置(例えば64セグメント毎)に存在するため、隣接するサーボ領域間の間隔に関するデータとしての計算式をメモリに格納しておき、位置情報演算部60Aにおいて、この計算式を用いてサーボ情報の位置を演算するのである。
ここで、メモリに記憶された計算式としては、例えば次のようなものが利用される。
【0107】
S=x+y×N
x:インデックス・マーカと第1番目に記録されたサーボ領域Sとのオフセット分のセグメント数(図14では“3”)
y:サーボ領域の間隔のセグメント数(図14では“64”)
N:0,1,2…等の整数
また、上述の本実施形態においては、媒体欠陥位置及びサーボ領域の回避を同時に行なっているが、本発明によればこれに限定されず、少なくともサーボ領域のみを回避するようにしてもよい。
【0108】
この場合におけるサーボ領域回避動作は、図18のフローチャートに示すように行なわれる。
まず、認識部81が、サーボ情報の位置を認識部81内のテーブル60Bから読み出して、サーボ情報が記録されたサーボ領域の位置(このサーボ領域の位置を示すセグメント番号をBとする)を認識する(ステップB1)。
【0109】
次いで、位置計算部83がカウント部(RC),キー部(RK),データ部(RD)の各部を記録/再生するフィールドの次のフィールドの後部の位置(この位置を示すセグメント番号をCとする)を計算する(ステップB2)。
さらに、比較判定部84がセグメント番号Bとセグメント番号Cとを比較して、セグメント番号Bがセグメント番号C以下か否かを判断する(ステップB3)。
【0110】
ステップB3のYESルートに示すように、セグメント番号Bがセグメント番号C以下であるとき、即ち、現在のヘッド位置がサーボ領域であるときは、サーボ領域がデータ部(RD)を記録/再生しようとするデータフィールドの前にあるか否かを判断する(ステップB4)。
ここで、ステップB4のYESルートに示すように、サーボ領域がデータフィールドの前にある場合はムーブ処理を行ない(ステップB5)、ステップB4のNOルートに示すように、サーボ領域がデータフィールドの前にない場合(即ちデータフィールドの途中にある場合)はスプリット処理を行ない(ステップB6)、再びステップB1以降の動作を繰り返す。
【0111】
また、ステップB3のNOルートに示すように、セグメント番号Bがセグメント番号C以下ではないとき、即ち、現在のヘッド位置がサーボ領域ではないときは、ディスクドライブ4ではカウント部(RC),キー部(RK),データ部(RD)の各部の記録/再生を行なった後(ステップB7)、データの記録/再生用のコマンドであるリード・ライトコマンドの対象フィールドが終了したか否かを判断する(ステップB8)。
【0112】
ここで、ステップB8のNOルートに示すように、対象フィールドが終了していないときは再びステップB1以降の動作を繰り返し、ステップB8のYESルートに示すように、対象フィールドが終了したときはサーボ領域回避動作を終了する。
(c2)サンプル・サーボ領域の制御動作
前述のごとく、サーボ領域は図15に示すようにサンプル・サーボ領域とシンク領域とで構成されているが、セクタサーボの位置決め制御のためのサンプル・サーボ領域が誤動作等により消去されると、図10に示すディスク装置5におけるヘッドの位置決め制御が正常に行なわれなくなる。
【0113】
このような誤動作等によるサンプル・サーボ領域の消去を防ぐため、図10に示すディスクドライブ4では、データの記録(書き込み)動作中に、ヘッド52A〜52Cがサンプル・サーボ領域に到達すると、上位制御装置からのいかなる制御にもかかわらずデータの記録を中止し、リード・ライト回路46をリード・モードにして、サーボ領域検出回路45がサンプル・サーボ領域を読み出してヘッド52A〜52Cの位置決め制御を行ない、サンプル・サーボ領域通過後は、リード・ライト回路46をライト・モードにして再びデータの記録を行なうようになっている。
【0114】
なお、サーボ領域検出回路45は、前述の(a1)にて示したように、サーボ制御部44から入力されたサーボ信号を変換してサーボ領域信号として出力するものである。
このようにすれば、データの記録動作中に、ヘッド52A〜52Cがサンプル・サーボ領域に到達した時に、ライト・モードになっているリード・ライト回路46をリード・モードにする制御をディスク制御装置2が行なう必要がなくなるため、サンプル・サーボ領域の読み出しにかかる制御を簡略化することができるとともに、誤動作等によるサンプル・サーボ領域の消去を防ぐことができる。
【0115】
また、ディスク制御装置2においては、スキップ記録/再生制御部85によるレコード情報の書き込み制御中に、比較判定部84が、ヘッド位置が認識部81にて認識されるサーボ情報の位置(サーボ領域)に達したと判定した場合には、スキップ記録/再生制御部85が、書き込み制御を停止するようにしてもよく、このようにすれば、誤動作等によるサンプル・サーボ領域の消去を確実に防ぎ、更なる信頼性の向上が可能となる。
【0116】
さらに、サーボ領域検出回路45がサンプル・サーボ領域の読み出しを行なっているときには、このサンプル・サーボ領域を読み出した情報をマスクして、リード・データとして出力しないようにゲートするようになっている。
このため、ディスクドライブ4が、ディスク制御装置2によるレコードの高速サーチによるレコード情報の読み出し制御を受けている際には、データ面におけるサーボ情報を読み出さないようになっている。
【0117】
これにより、サンプル・サーボ領域とレコードの高速サーチのためのアドレスマーク(AM)との識別が可能となり、アドレスマーク(AM)の誤認識を防ぐことができる。なお、セグメントとのマスク条件をうまく選定すれば、さらに誤認識に対するマージンを増大させることができる。
(c3)パディング動作
本発明の一実施形態にかかるディスク装置5のディスクドライブ4は、トラックのレコード構成を変更するためのフォーマット・ライト後に、無効データを書き込むことによりトラックに記録されているデータを自動的に消去する動作(パディング動作)を行なうようになっている。
【0118】
図10に示すディスク装置5においては、ディスクドライブ4は、パディング制御部としての機能を有するリード・ライト回路46,サーボ情報位置検出手段としての機能を有するサーボ領域検出回路45およびパディング抑止手段としての機能を有するリード・ライト制御部47をそなえている。
ここで、リード・ライト回路46(パディング制御部)は、ディスク制御装置2からのリード/ライト制御コマンドの一つであるフォーマットライト・コマンドに従って、無効データを書き込むことによりデータの消去制御を行なうものである。
【0119】
また、サーボ領域検出回路45は、ヘッド位置決め用サーボ情報が記憶されているディスク媒体51−1〜51−3上の位置情報を検出して、図12に示すようなサーボ領域信号‘e’として出力するものであり、サーボ情報位置検出手段としての機能を有するものである。
さらに、リード・ライト制御部47は、このとき検出された位置情報(即ち、サーボ領域信号‘e’)に基づいて、ヘッド位置決め用サーボ情報が記憶されている位置については、リード・ライト回路46における無効データの書き込みをマスクすることにより、データの消去制御を抑止するものであり、パディング抑止手段としての機能を有するものである。
【0120】
上述の構成により、図10に示す本発明の一実施形態にかかるディスク装置5では、パディング動作を行なう際には、ディスク制御装置2が、フォーマットライト・コマンドを中間制御装置3に対して出力すると、中間制御装置3が、ディスクドライブ4に、フォーマット・ライトを実行するためのライトゲート信号がオフになるとパディング動作を開始するように命令するためのキュー・パッド(Cue Pad)信号を入力する。
【0121】
なお、ライトゲート信号およびキュー・パッド信号は、中間制御装置3のインタフェース制御部37のセンドバッファレジスタ37Bから、ディスクドライブ4のインタフェース制御部49のレシーブバッファレジスタ49Bへアウト線Loutを介して入力される。
ディスクドライブ4では、ライトゲート信号がオフになった後のキュー・パッド信号を受けると、ディスクドライブ4のリード・ライト回路46が、無効データの書き込みによりトラックに記録されているデータを消去するパディング動作を開始する。
【0122】
また、パディング動作中にサーボ領域検出回路45がサーボ領域を検出すると、リード・ライト制御部47の制御により、リード・ライト回路46がサーボ領域については無効データの書き込みを中断して、サーボ制御部44がヘッド52A〜52Cの位置決め制御を行なう。
即ち、ディスクドライブ4では、パディング動作中にヘッド52A〜52Cがサーボ領域に到達すると、パディング動作によるデータの消去を中止し、リード・ライト回路46をリード・モードにして、サーボ領域の読み出しによるヘッド52A〜52Cの位置決め制御を行ない、サーボ領域通過後は、リード・ライト回路46を自動的にライト・モードにしてパディング動作を再開する。
【0123】
なお、このパディング動作は、ヘッド52A〜52Cがインデックス・マーカに到達するまで続けられる。
このように、本実施形態によれば、ディスクドライブ4のリード・ライト制御部47がパディング抑止手段として機能することにより、ディスクドライブ4がディスク制御装置2からの制御を受けずにパディング動作を抑止することが可能となり、サーボ領域を消去することなくパディング動作を行なうことができる。
【0124】
(c4)シーク制御動作
本発明の一実施形態にかかるディスク装置5では、ヘッド52A〜52Dのシーク動作を行なった後に、ヘッド52A〜52C又はヘッド52Dのいずれかを指定してデータの記録/再生又はサーボ面に記録されたサーボ情報の読み出しを行なってもよいが、シーク動作を行なった直後にヘッド52A〜52C又はヘッド52Dのいずれかを指定してデータの記録/再生又はサーボ面に記録されたサーボ情報の読み出しを行なうようにすれば、より高速にヘッド52A〜52Cのデータ面での位置決め制御を行なうようにすることができる。
【0125】
図10に示すディスク装置5においては、ディスク制御装置2のMPU22は、シーク制御部86に相当する機能をソフトウェアの処理により実現している。
また、ディスクドライブ4は、シーク動作部としてのサーボ制御部44とVCM駆動回路43とをそなえるとともに、シーク完了通知手段としてのサーボ制御部44とインタフェース制御部49とプロセッサ41とをそなえている。
【0126】
ここで、シーク制御部86は、シーク動作を行なうように制御するシークコマンドとともに、シーク動作の完了後に位置決め制御を行なうべきヘッド(ヘッド52A〜52Dのいずれか)を指定するためにヘッド52A〜52Dの識別情報(例えばコマンドシーケンスにおけるモディファイアデータとしてのヘッド番号)をディスクドライブ4に対して出力する機能を示すものである。
【0127】
これにより、サーボ制御部44がシーク制御部86からのシークコマンド及びヘッド識別情報を受けて、VCM駆動回路43がシーク動作を行ない、シーク動作が完了すると、サーボ制御部44が指定されたヘッド52A〜52Cの位置決め制御を行なうようになっている。
なお、ディスクドライブ4において、VCM駆動回路43によるシーク動作が完了するとともに、サーボ制御部44によるデータ面に記録されているサーボ情報に基づいたヘッド52A〜52Cの位置決めが完了すると、インタフェース制御部49及びプロセッサ41がシークコマンドに対する処理が完了した旨をディスク制御部2に通知するようになっている。
【0128】
上述の構成により、図10に示す本発明の一実施形態にかかるディスク装置5では、ディスク制御装置2のシーク制御部86が、シーク動作を行なうように制御するシークコマンドとともに、シーク動作を行なうべきヘッド52A〜52Dの識別情報をディスクドライブ4に対して出力すると、ディスクドライブ4のサーボ制御部44がシーク制御部86からのシークコマンド及びヘッド識別情報を受け、これにより、VCM駆動回路43がシーク動作を行ない、シーク動作が完了すると、サーボ制御部44がデータ面に記録されているサーボ情報に基づいて指定されたヘッド52A〜52Cの位置決め制御を行なう。
【0129】
このようにして、VCM駆動回路43によるシーク動作およびサーボ制御部44によるヘッド52A〜52Cの位置決めが完了すると、インタフェース制御部49及びプロセッサ41がシークコマンドに対する処理が完了した旨をディスク制御部2に通知する。
このように、本実施形態によれば、ディスク制御装置2のシーク制御部86が、ディスクドライブ4に対してシークコマンドを出力すると同時にヘッド52A〜52Dの識別情報も出力することにより、より高速にヘッド52A〜52Dの位置決め制御を行なうことができる。
【0130】
また、ヘッドのシーク動作及びヘッドの位置決め動作の両方の動作が完了してから、ディスクドライブ4のインタフェース制御部49及びプロセッサ41が、シークコマンドに対する処理が完了した旨をディスク制御装置2に通知することにより、更に確実にデータの記録/再生を行なうことが可能となる。
(c5)ヘッドの回転位置の検出動作
本発明の一実施形態にかかるディスク装置5は、ヘッドの回転位置の検出動作を行なうことができるようになっている。
【0131】
ここで、ヘッドの回転位置の検出について説明する。
図10に示すディスク媒体51−1〜51−3は、その記憶領域を予め円周方向に所定の区画(セクタ)に分割されて構成されており、その区画にはインデックス・マーカを起点として順次区画番号(セクタ値)が付与されるようになっている。この区画番号は、後述する回転位置検出部87の区画カウンタ87Aによりカウントアップされる区画カウント値によって表されるようになっている。
【0132】
ここで、回転位置の検出動作とは、データの記録/再生に先立って、回転位置検出コマンド(セット・セクタ・コマンド)が、ディスク制御装置2からディスクドライブ4に入力されると、ディスクドライブ4において、この回転位置検出コマンドにより指定された目的とするレコードが存在する区画を示す回転位置(この回転位置は区画番号により構成される)を検出するような動作をいう。
【0133】
また、ディスクドライブ4では、上述のごとく、回転位置を検出する一方で、データ面に記録されているヘッド位置決め用サーボ情報に基づいてヘッド52A〜52Cの位置決め制御を行なうようになっている。
換言すれば、サーボ制御部44によるヘッド52A〜52Cの位置決めと、回転位置検出部87による回転位置の検出とは、互いに独立して行なわれる。
【0134】
さらに、ディスクドライブ4は、回転位置検出コマンドを受けてヘッドの回転位置の検出を行なう際に、同時にヘッド52A〜52Cの識別情報を受けてヘッド52A〜52Cのいずれかが指定されるようになっており、これにより、ディスク制御装置2の制御に要する時間を短縮して、より高速にヘッド52A〜52Cのデータ面での位置決め制御を行なうことができる。
【0135】
なお、上述の回転位置を検出すべきヘッド52A〜52Cの識別情報としては、例えばコマンドシーケンスの際のモディファイアデータとしてヘッド番号をディスクドライブ4に対して出力することができる。
ここで、図10に示すディスク装置5において、ディスクドライブ4のサーボ制御部(ヘッド位置決め部)44および回転位置検出部87は、ヘッド位置決め・回転位置検出部としての機能を有している。
【0136】
回転位置検出部87は、指定された回転位置を検出するように制御する回転位置検出コマンドを受けて、指定された回転位置を検出するものであり、区画カウンタ87A,区画番号比較部87Bおよび回転位置検出通知部87Cをそなえている。
ここで、区画カウンタ87Aは、ヘッド52A〜52Cがインデックス・マーカ上にある場合にリセットされ、ヘッド52A〜52Cが区画上を通過する周期に同期して区画カウント値としてカウントアップするものである。
【0137】
また、区画番号比較部87Bは、区画カウンタ87Aからの区画カウント値と回転位置検出コマンドにより指定された区画番号とを比較するものであり、回転位置検出通知部87Cは、区画番号比較部87Bからの比較結果に基づき、区画カウント値が区画番号と一致した場合に、指定された回転位置を検出した旨を回転位置検出完了通知部88に通知するものである。
【0138】
このようなヘッドの回転位置の検出においては、ディスク制御装置2が関与しないため、ディスク制御装置2にかかる負荷を軽減させるとともに、高速にヘッド52A〜52Cのデータ面での位置決め制御を行なうことができる。
また、サーボ制御部44は、回転位置を検出すべきヘッド52A〜52Cの識別情報を受けて、対応するデータ面に記録されているヘッド位置決め用サーボ情報に基づいてヘッド52A〜52Cの位置決めを行なうものである。
【0139】
さらに、回転位置検出コマンドにより指定された回転位置は、前述のごとく、プロセッサ41のセクタレジスタ41Bに記憶されている。
また、本発明の一実施形態にかかるディスク装置5としては、ヘッド番号毎にトラックの開始位置(インデックス・マーカの位置)が異なるようなスタガード・インデックス方式を適用することができる。
【0140】
この場合においては、ディスクドライブ4は、ヘッド52A〜52Cの識別情報(ヘッド番号)を受けて指定された回転位置をヘッド52A〜52Cの識別情報(ヘッド番号)に対応した値に変換する回転位置変換手段としての機能を有するようになっており、これにより、ヘッド番号毎に異なるトラックの開始位置に対する補正を行なうことができ、従来のディスク装置との互換を可能とすることができる。
【0141】
上述の構成により、図10に示す本発明の一実施形態にかかるディスク装置5のヘッドの回転位置の検出動作を、図19のフローチャートを用いて説明する。まず、ディスクドライブ4では、ディスク制御装置2から、回転位置検出コマンドにより指定された区画番号(回転位置)としてのセクタ値とヘッド識別情報としてのヘッド番号とを、中間制御装置2を介して受信する。ここで、回転位置検出コマンドにより指定された区画番号としてのセクタ値は、プロセッサ41のセクタレジスタ41Bに格納され、ヘッド識別情報としてのヘッド番号は、サーボ制御部44に入力される(ステップD1)。
【0142】
このヘッド識別情報としてのヘッド番号を受けて、ヘッド位置決め部としてのサーボ制御部44では、ヘッド52A〜52Cの位置決め動作を開始し、ヘッド識別情報により指定されたヘッド52A〜52Cの位置決めが完了するまで位置決め制御を行ない(ステップD2)、ヘッド52A〜52Cの位置決め動作が完了すると、ヘッド52A〜52Cの位置決め動作が完了した旨を回転位置検出完了通知部88に通知する(ステップD3)。
【0143】
ここで、スタガード・インデックス方式が適用されるディスク装置5においては、ヘッドの位置決め動作が完了すると、ヘッド位置決め・回転位置検出部としてのサーボ制御部44および回転位置検出部87では、プロセッサ41のセクタレジスタ41Bから回転位置検出コマンドにより指定された区画番号としてのセクタ値を読み出して、このセクタ値をヘッド番号に対応したセクタ値に変換してヘッド番号毎に異なるトラックの開始位置に対する補正を行なう(ステップD4)。
【0144】
さらに、回転位置検出部87においては、区画カウンタ87Aでは、区画カウント値として実際のセクタ値をカウントアップしており、区画番号比較部87Bでは、区画カウンタ87Aからの区画カウント値としての実際のセクタ値と、ステップD4において補正された区画番号としてのセクタ値が入力され、これらの実際のセクタ値と補正されたセクタ値とを比較する(ステップD5)。
【0145】
また、スタガード・インデックス方式が適用されないディスク装置においては、ヘッド52A〜52Cの位置決め動作が完了すると(ステップD3のYESルート)、回転位置検出部87の区画番号比較部87Bでは、回転位置検出コマンドにより指定された区画番号としてのセクタ値と、区画カウンタ87Aからの実際のセクタ値とを比較する(ステップD5)。従って、スタガード・インデックス方式が適用されないディスク装置においては、ステップD4における動作は省略される。
【0146】
ところで、区画番号比較部87Bでは、スタガード・インデックス方式が適用されるか否かにかかわらず、2つのセクタ値が一致すると、回転位置検出通知部87Cを介して指定された回転位置の検出が完了した旨を回転位置検出完了通知部88に通知する(ステップD6のYESルート)。
このようにして、回転位置検出完了通知部88では、ヘッド52A〜52Cの位置決め動作が完了した旨の通知及び回転位置の検出が完了した旨の通知を受けると、プロセッサ41等を介してディスク制御装置2に対して回転位置検出コマンドに対する処理が完了した旨を割り込みで通知する(ステップD7)。
【0147】
なお、回転位置検出コマンドに対する処理が完了した旨の通知は、ディスクドライブ4がディスク制御装置2から切り離された後に、ポーリング・シーケンスにより行なう。
このように、本実施形態によれば、ディスクドライブ4が、回転位置検出コマンドにより指定された区画番号を受けると同時に、ヘッド52A〜52Cの識別情報を受けてヘッド52A〜52Cのいずれかを指定することにより、ディスク制御装置2の制御に要する時間を短縮して、より高速にヘッド52A〜52Cのデータ面での位置決め制御を行なうことができる。
【0148】
また、回転位置検出完了通知部88が、ヘッド52A〜52Cの位置決め動作及び回転位置の検出が完了してから回転位置検出コマンドに対する処理が完了した旨をディスク制御装置2に通知することにより、更に確実にデータの記録/再生を行なうことが可能となる。
なお、本実施形態にかかるスタガード・インデックス方式が適用されるディスク装置5においては、指定された回転位置のセクタ値をヘッド番号に対応したセクタ値に変換して、ヘッド番号毎に異なるトラックの開始位置に対する補正を行なう機能(即ち回転位置変換手段としての機能)を、ディスクドライブ4が有する場合について説明したが、この機能はディスク制御装置又は中間制御装置が有してもよい。
【0149】
(c6)ヘッド切替動作
本発明の一実施形態にかかるディスク装置5においては、あるディスク媒体のトラックでデータの記録/再生を行なった後、他のディスク媒体のトラックでデータの記録/再生を行なう際に、それぞれのディスク媒体に対応するヘッドでデータの記録/再生を行なうようにヘッドを切り替えるヘッドスイッチ(ヘッド切替)を行なうようになっている。
【0150】
ヘッドスイッチが行なわれると、ディスク媒体のトラックでは、まず、図14に示すようなトラックの開始を示すインデックス・マーカの後に記録されているサーボ領域が読み出され、これにより得られたサーボ情報を用いてヘッドスイッチ後にサーマルオフトラック等に起因するヘッドのオフトラック補正が行なわれ、ヘッドがトラックの中心に正確に位置づけされた後、トラックのアドレスを示すホームアドレス(HA)が読み出されるようになっている。
【0151】
ところで、図10に示すディスク装置5のディスク媒体51−1〜51−3においては、複数のデータ面の開始位置を示すインデックス・マーカが、それぞれのデータ面に応じて所定長(この所定長は、ヘッド位置決め用サーボ情報から次のヘッド位置決め用サーボ情報までの長さであるサーボ長の整数倍の長さである)順次遅らせて記録されている。
【0152】
ここで、複数のデータ面におけるインデックス・マーカを、所定長として例えば8サーボ長ずつ順次遅らせて記録した様子を図16に示す。なお、Tは、ヘッドスイッチ後のヘッドのオフトラック補正に要する時間である。
これにより、ヘッドスイッチに要する時間を確保することができ、図14に示すようなインデックス・マーカ及びサーボ領域Sをヘッド52A〜52Cの切替に応じて効率よく読み出して、ヘッド52A〜52Cのオフトラックの補正量が大きくなっても正確にホームアドレス(HA)を読み出せるようになる。
【0153】
また、所定長をサーボ長の整数倍の長さとすることにより、ヘッドスイッチにかかる制御を簡素化して、ヘッド52A〜52Cの位置決め制御の精度を向上させることができる。
さらに、図10に示すディスク装置5のディスク媒体51−1〜51−3においては、専用の装置を用いて工場内で行なわれるサーボライト(STW)によって、トラックの開始位置を示すインデックス・マーカから所定間隔(例えば図14に示すトラック・フォーマットでは3セグメント)を空けてヘッド位置決め用サーボ情報が記録されるサーボ領域が位置するように構成されている。
【0154】
これにより、ヘッドスイッチ後のコマンドシーケンスとしてヘッドの位置決め制御が可能である旨の通知が行なわれた直後にヘッド52A〜52Cがサーボ領域Sに到達するようになるため、ヘッドスイッチ後のヘッド52A〜52Cの位置決め制御を速く完了することが可能となる。
従って、本実施形態によれば、ハイブリッド型のディスク装置5のディスク媒体51−1〜51−3において、複数のインデックス・マーカがそれぞれのデータ面に応じて所定長順次遅らせて記録されるとともに、これらのインデックス・マーカから所定間隔を空けてヘッド位置決め用サーボ情報が記録されることにより、ヘッドスイッチ後のヘッドのオフトラックの補正量が大きい場合でも、ホームアドレス(HA)の読み出しまでにヘッドのオフトラック補正を完了して正確にホームアドレス(HA)を読み出すことができ、データの記録/再生を高速に行なうことが可能となる。
【0155】
(c7)ヘッド切替後のコマンドシーケンス
本発明の一実施形態にかかるディスク装置5は、ディスクドライブ4が、ヘッドスイッチ後に、ヘッドがデータ面に記録された所定数(例えば8個)のサーボ領域の読み出しを行なうことにより、ヘッドの位置決め制御(オントラック制御)を行なうようになっているが、ディスクドライブ4が、ヘッドがサーボ領域を通過した数に応じて、ディスク制御装置2に対してデータの記録/再生が可能であることを示す書き込み読み出し可否情報を通知することにより、データの記録/再生を確実に制御するようにしている。
【0156】
即ち、図10に示すディスクドライブ4では、複数のヘッド52A〜52Cのうちで有効とするヘッド52A〜52Cを切り替えるヘッド切替コマンドによるヘッド切替(ヘッドスイッチ)を行なった後に、ヘッド52A〜52Cがサーボ領域を通過した数に応じて、マシンステータスで中間制御装置3に書き込み読み出し可否を通知するようになっている。
【0157】
さらに、中間制御装置3は、ディスク制御装置2からリード/ライト制御コマンドを受けると、ディスクドライブ4からのマシンステータスに基づいて、リード/ライト制御コマンドの応答として、書き込み読み出し可否情報をディスク制御装置2に対して通知するようになっている。
なお、この場合においては、ディスク制御部2に対する書き込み読み出し否情報を通知するには、例えばマシン・ステータスを示すビット情報としてシーク/セット・セクタ・インタラプト・ビットを“1”とする一方、書き込み読み出し可情報を通知するには、例えばマシン・ステータスを示すビット情報としてシーク/セット・セクタ・インタラプト・ビットを“0”とすればよい。
【0158】
即ち、ディスクドライブ4及び中間制御装置3により、ディスク制御部2に対して、ヘッド52A〜52Cがサーボ領域を所定数通過していない場合には書き込み読み出し不可情報を、ヘッド52A〜52Cがサーボ領域を所定数通過した場合には書き込み読み出し可情報を、それぞれのコマンドの応答として通知するようになっている。
【0159】
また、ヘッドのオフトラック・マージン(このオフトラック・マージンとは、ヘッドがトラックの中心から離れて位置づけされてもデータの記録/再生が可能であるときの、ヘッドとトラックの中心との距離の最大値のことである)が大きい場合において、ディスクドライブ4が読み出しコマンドを受けている場合には、サーボ領域を所定数通過してデータの再生が可能となればディスク制御装置2に対して読み出し可情報を通知しなくてもよい。このようにすれば、直ちにデータの再生を行なうことができ、データの再生効率を飛躍的に向上させることができる。
【0160】
なお、このときはディスク制御装置2に対して書き込み可否情報のみを通知するだけでよい。
(d)その他
なお、図6に示すディスク装置5においては、ディスク制御装置2には複数の中間制御装置3を接続することが可能であり、また、ディスク装置5の各ディスクドライブ4−1〜4−nは複数の中間制御装置3を介して複数のディスク制御装置2と接続したクロスコール構成としてもよい。これらの動作については、従来の技術で可能であるため省略する。
【0161】
また、図8に示す中間制御装置3のプロセッサ39は、中間制御装置3内の各部と制御信号の授受を行なっており、ディスクドライブ4のプロセッサ41は、ディスクドライブ4内の各部と制御信号の授受を行なっているが、これらの制御信号の授受にかかる信号線は煩雑になるため図示していない。
さらに、図8に示す中間制御装置3の機能は、上述したものに限定されず、例えばVFO36,エンコーダ・デコーダ35,シリアル・パラレル変換部34をディスクドライブ4に設けてもよい。
【0162】
また、中間制御装置3の全ての機能をディスクドライブ4又はディスク制御装置2に移してもよく、ディスク制御装置2の全ての機能を中間制御装置3又はディスクドライブ4に移してもよい。
さらに、サーボ面をそなえたディスク装置5において、サーボ面にPLL同期用のシンクパルスを除去したサーボ信号で図15に示すサンプル・サーボ領域の位置を記録することにより、図9に示すサーボ領域検出回路45の構成を簡略化できると同時に、ディスクドライブ4におけるデータの記録/再生時に、誤動作等によるサンプル・サーボ領域の消去を防ぐこともでき、ディスク装置5の信頼性を向上させることができる。
【0163】
また、サーボ領域検出回路45の代わりに、サーボ領域カウンタを用いてもよい。
さらに、本実施形態では、ハイブリッド型のディスク装置を例にあげて説明したが、これに限定されず、サーボ面をもたないセクタサーボ方式のディスク装置を用いてもよい。
【0164】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のディスク装置によれば、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を有するディスク媒体をそなえたディスクドライブと、ディスク制御部とをそなえてなるディスク装置において、ディスク制御部が、認識手段,位置計算手段,比較判定手段およびスキップ記録/再生制御手段をそなえることにより、ヘッド位置決め用サーボ情報を回避しながらデータの記録/再生を行なうことが可能となるため、セクタサーボ方式のディスク装置においても可変長データを扱うCKDフォーマットを用いることが可能となり、ディスク装置の記憶容量を有効に使用できる利点がある。
【0165】
また、本発明のディスク装置によれば、レコード情報が、データ情報とデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報とを有してもよく、又は、データ情報とデータ情報の属性を示すキー情報とデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報とを有してもよいため、用途に応じて所望のレコード情報を用いることができる利点がある。
【0166】
さらに、本発明のディスク装置によれば、認識手段にて認識される位置に関する情報と位置計算手段にて計算される位置情報とが、ともにセグメント情報により構成されることにより、正確にヘッドの位置決め制御を行なうことができる利点がある。
また、本発明のディスク装置によれば、認識手段が位置情報演算手段をそなえて構成されることにより、位置に関する情報を予め格納するテーブルの記憶容量を節約できる利点があり、認識手段がテーブルをそなえて構成されることにより、認識手段が速やかに位置情報を認識して、速やかにヘッド位置決め用サーボ情報を回避してデータの記録/再生を行なうことができる利点がある。
【0167】
さらに、本発明のディスク装置によれば、ディスクドライブがサーボ情報位置検出手段をそなえ、サーボ情報位置検出手段からの検出情報に基づいて上記レコード情報の記録を禁止する記録禁止手段をそなえることにより、誤動作等によるヘッド位置決め用サーボ情報の消去を防ぐことができ、これにより、ディスク装置の信頼性を向上させることができる。
【0168】
また、本発明のディスク装置によれば、ディスクドライブが、上位からのレコード検索制御を受けている際には、データ面におけるヘッド位置決め用サーボ情報の読み出しデータを抑止するデータ抑止手段をそなえることにより、ディスク装置の誤動作を防止することができる利点がある。
さらに、本発明のディスク装置によれば、データ面に記憶されているヘッド位置決め用サーボ情報の長さが、ディスク媒体上の欠陥部を回避するための媒体欠陥回避領域の長さと異なるように設定されることにより、ヘッド位置決め用サーボ情報及び媒体欠陥回避領域の長さをそれぞれ最適となるように設定できる利点があり、ヘッド位置決め用サーボ情報の長さが媒体欠陥回避領域の長さと同一となるように設定されることにより、ヘッド位置決め用サーボ情報を回避するコマンドと媒体欠陥回避領域を回避するコマンドとを共通のものとして制御の簡素化を図ることができる利点がある。
【0169】
また、本発明のディスク装置によれば、データ面に記憶されているヘッド位置決め用サーボ情報が、ヘッドの位置決めをするためのデータ用の領域及び領域に続く同期用の領域により構成されることにより、データの読み出しを速やかに行なえるとともに、データの読み出しにかかる処理の簡略化を図ることができる。さらに、本発明のディスク装置によれば、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を有するディスク媒体をそなえたディスクドライブと、ディスク制御部とをそなえてなるディスク装置において、ディスク制御部が、認識手段,媒体欠陥位置認識手段,位置計算手段,比較判定手段およびスキップ記録/再生制御手段をそなえることにより、ヘッド位置決め用サーボ情報を回避しながらデータの記録/再生を行なうことが可能となるとともに、ディスク媒体に媒体欠陥領域がある場合においても、従来よりのディスク装置と同様にこの媒体欠陥領域を回避しながらデータの記録/再生を行なうことが可能となるため、セクタサーボ方式のディスク装置においても可変長データを扱うCKDフォーマットを用いることが可能となり、ディスク装置の記憶容量を有効に使用できる利点がある。
【0170】
また、本発明のディスク装置によれば、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を有するディスク媒体をそなえたディスクドライブと、ディスク制御部とをそなえてなるディスク装置において、ディスクドライブが、パディング制御部,サーボ情報位置検出手段およびパディング抑止手段をそなえることにより、セクタサーボ方式のディスク装置において可変長データを扱うCKDフォーマットを用いた場合においても、従来よりのディスク装置と同様にディスクドライブがディスク制御部からの制御を受けずにパディング動作を行なうことができる。
【0171】
さらに、本発明のディスク装置によれば、ヘッド位置決め用サーボ情報とともに、データ情報とデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報とを有するレコード情報を記憶するデータ面を複数有するディスク媒体をそなえたディスクドライブと、ディスク制御部とをそなえてなるディスク装置において、ディスク制御部が、シーク動作を行なうように制御するシークコマンドとともに、シーク動作を行なうべきヘッドの識別情報をディスクドライブに対して出力するシーク制御部をそなえるとともに、ディスクドライブが、シーク制御部からのシークコマンド及びヘッド識別情報を受けてシーク動作を行なうシーク動作部をそなえることにより、より高速にヘッドのデータ面での位置決め制御を行なうことができ、ディスクドライブが、シーク動作部においてシーク動作が完了するとともに、データ面に記録されているヘッド位置決め用サーボ情報に基づいてヘッドの位置決めが完了すると、シークコマンドに対する処理が完了した旨をディスク制御部に通知するシーク完了通知手段をそなえることにより、確実にデータの記録/再生を行なうことができる利点がある。
【0172】
また、本発明のディスク装置によれば、ヘッド位置決め・回転位置検出部をそなえることにより、回転位置検出コマンドに対する回転位置の検出完了を早めることができるほか、回転位置検出完了通知手段をそなえて回転位置検出コマンドに対する処理が完了した旨を上位に通知することにより、更に確実にデータの記録/再生を行なうことができる利点がある。
【0173】
また、指定された回転位置をヘッドの識別情報に対応した値に変換する回転位置変換手段をそなえることにより、ヘッド毎にトラックの開始位置が異なるようなスタガード・インデックス方式を適用したディスク装置においても回転位置の補正を行なうことができ、従来のディスク装置との互換を可能とすることができる利点がある。
【0174】
さらに、本発明のディスク装置によれば、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を有するディスク媒体をそなえたディスク装置において、ディスク媒体が、トラックの開始位置から所定間隔を空けてヘッド位置決め用サーボ情報が位置するように構成されることにより、ヘッド切替後のヘッドの位置決め制御を速く完了して、速やかにデータの記録/再生を行なうことができる利点がある。
【0175】
また、本発明のディスク装置によれば、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにデータ情報とデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報とを有するレコード情報を記憶するデータ面を複数有するディスク媒体をそなえたディスク装置において、ディスク媒体が、複数のデータ面の開始位置を、それぞれのデータ面に応じて所定長遅らせるように構成されることにより、ヘッド切替後のヘッドの位置決め制御を速く完了して、速やかにデータの記録再生を行なうことができる利点がある。
【0176】
また、所定長が、ヘッド位置決め用サーボ情報から次のヘッド位置決め用サーボ情報までの長さの整数倍であるようにすれば、ヘッド切替にかかる制御を簡素化して、ヘッドの位置決め制御の精度を向上させることができる。
さらに、本発明のディスク装置によれば、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにデータ情報とデータ情報についての長さ情報を示すカウント情報とを有するレコード情報を記憶するデータ面をそなえてなるディスク媒体と、ディスク媒体を駆動しヘッドを介して情報の記録/再生を行なうディスクドライブと、上位からの指示に従いディスクドライブを制御するディスク制御部とをそなえることにより、セクタサーボ方式のディスク装置においても可変長データを扱うCKDフォーマットを用いることが可能となる利点がある。
【0177】
また、本発明のディスク装置の記録再生方法によれば、ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を複数有するディスク媒体をそなえたディスクドライブと、ディスク制御部とをそなえてなるディスク装置において、ヘッドが上記のデータ面上に書き込まれているヘッド位置決め用サーボ情報の領域を通過した数に応じて、ディスク制御部に対して書き込み読み出し可否情報を通知し、特に、ヘッドが上記領域を所定数通過していない場合には、ディスクドライブではディスク制御部に対して書き込み読み出し不可情報を通知するとともに、ヘッドが上記領域を所定数通過した場合には、ディスクドライブではディスク制御部に対して書き込み読み出し可情報を通知することにより、データの書き込み読み出し制御を確実に行なうことができ、さらに、書き込み読み出し可であれば、直ちにデータの書き込み読み出しを行なうことができ、データの書き込み読み出し効率を向上させることもできる(請求項1〜3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の関連技術であるディスク装置の構成を示す原理ブロック図である。
【図2】本発明の関連技術であるディスク装置の構成を示す原理ブロック図である。
【図3】本発明の関連技術であるディスク装置の構成を示す原理ブロック図である。
【図4】本発明の関連技術であるディスク装置の構成を示す原理ブロック図である。
【図5】本発明の関連技術であるディスク装置の構成を示す原理ブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかるディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるディスク制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態における中間制御装置及びディスクドライブの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるサーボ領域検出回路の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施形態にかかるディスク装置の機能ブロック図である。
【図11】本発明の一実施形態におけるシンクパルス検出回路の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図12】本発明の一実施形態におけるサーボ領域検出回路の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図13】本発明の一実施形態におけるシンクパルスにより表されたコードを示す図である。
【図14】本発明の一実施形態におけるディスク媒体のデータ面のトラック・フォーマットを示す図である。
【図15】本発明の一実施形態におけるサーボ領域を示す図である。
【図16】本発明の一実施形態におけるインデックス・マーカの位置を所定長ずつ順次遅らせた様子を示す図である。
【図17】本発明の一実施形態にかかるディスク装置による媒体欠陥及びサーボ領域回避動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】本発明の一実施形態にかかるディスク装置によるサーボ領域回避動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明の一実施形態にかかるディスク装置によるヘッドの回転位置の検出動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 中央処理装置(CPU)
2 ディスク制御装置(ディスク制御部)
3 中間制御装置
4−1〜4−n ディスクドライブ
5 ディスク装置
21 チャネル・インタフェース
22 マイクロプロセッサ(MPU)
23 データ・バッファ
24 中間制御装置・インタフェース制御部
31 インタフェース制御部
32 データ・バッファ
33 誤り検出・訂正回路(ECC)
34 シリアル・パラレル変換部
35 エンコーダ・デコーダ
36 可変周波数発振器(VFO)
37 インタフェース制御部
37A ステータスレジスタ
37B センドバッファレジスタ
37C レシーブバッファレジスタ
37D コマンドレジスタ
38 インデックス検出回路
39 プロセッサ
39A 割込みレジスタ
39B タイマ
41 プロセッサ
41A ヘッドアドレスレジスタ
41B セクタレジスタ
42 スピンドルモータ駆動回路(SPM駆動回路)
43 ボイスコイルモータ駆動回路(VCM駆動回路)
44 サーボ制御部(ヘッド位置決め部)
45 サーボ領域検出回路(サーボ情報位置検出手段,パディング抑止手段)
45A シンクパルス検出回路
45B シフトレジスタ
45C コード検出回路
45D パルス作成回路
45E PLL
46 リード・ライト回路
47 リード・ライト制御部(記録/再生禁止手段,パディング制御部)
48 セグメントパルス発生回路
49 インタフェース制御部
49A ステータスレジスタ
49B レシーブバッファレジスタ
49C センドバッファレジスタ
49D コマンドレジスタ
50 ヘッド・ディスク・アッセンブリ(HDA)
51,51′,51−1〜51−3 ディスク媒体
52,52−1,52−2,52A〜52D ヘッド
53 スピンドルモータ(SPM)
54 ボイスコイルモータ(VCM)
60,66 認識手段
60A 位置情報演算手段
60B テーブル
61,68 位置計算手段
62,69 比較判定手段
63,70 スキップ記録/再生制御手段
64 サーボ情報位置検出手段
65 記録禁止手段
65′ データ抑止手段
67 媒体欠陥位置認識手段
71 パディング制御部
72 サーボ情報位置検出手段
73 パディング抑止手段
74 シーク制御部
75 シーク動作部
76 シーク完了通知手段
77 ヘッド位置決め・回転位置検出部
78 ヘッド位置決め部
79 回転位置検出部
79A 区画カウンタ
79B 区画番号比較手段
79C 回転位置検出通知手段
80 回転位置検出完了通知手段

Claims (3)

  1. ヘッド位置決め用サーボ情報とともにレコード情報を記憶するデータ面を複数有するディスク媒体をそなえるとともに、該ディスク媒体を駆動し、該ヘッドを介して該情報の記録/再生を行なうディスクドライブと、上位からの指示に従い該ディスクドライブを制御するディスク制御部とをそなえてなるディスク装置の記録再生方法において、
    該複数のヘッドのうちで有効とするヘッドを切り替えるヘッド切替コマンドに続く読み出し制御コマンドまたは書き込み制御コマンドを受け、該ヘッドが上記のデータ面上に書き込まれているヘッド位置決め用サーボ情報の領域を通過した数に応じて、該ディスク制御部に対して書き込み読み出し可否情報を通知することを
    特徴とする、ディスク装置の記録再生方法。
  2. 該ヘッドが上記領域を所定数通過していない場合には、該ディスクドライブでは該ディスク制御部に対して書き込み読み出し不可情報を通知することを特徴とする、請求項1記載のディスク装置の記録再生方法。
  3. 該ヘッドが上記領域を所定数通過した場合には、該ディスクドライブでは該ディスク制御部に対して書き込み読み出し可情報を通知することを特徴とする、請求項1記載のディスク装置の記録再生方法。
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