JP2004005682A - 文書作成装置 - Google Patents

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田中 ▲巌▼
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Abstract

【課題】文書データ内の個々の文字列の位置情報等に基づき、自動的に編集し直し、用紙サイズ変更後の文書編集の手間を削減する。
【解決手段】レイアウトの決定している記憶装置4内の文書データに対し、文書データに付随する書式データ(用紙サイズ)を変更する際に、変更により崩れる上記データのレイアウトを、データ内の個々の文字列の位置情報に基づき再レイアウトするとき、文字列の位置情報が「右寄せ」または「センタリング」だった場合、再レイアウト時に上記位置情報に基づき再度「右寄せ」または「センタリング」処理を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、用紙サイズ等の書式データを設定・変更でき、図形・文字の混在したデータを扱うことのできる文書作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、文書作成装置において、レイアウトの決定しているメモリ内の文書データに対し、用紙サイズを変更した場合、上記データのレイアウトは大きく崩れる。これを回避するため、特開平6−236365号公報に記載の技術においては、上記データの用紙データを変更した際、文字サイズ,文字間隔,行ピッチ等を自動的に変更し、レイアウトの崩れを防いだり、また、特開平3−15668号公報に記載の技術においては、書式データの変更時の用紙サイズ,文字間隔,行ピッチ等から用紙内に収まる文字サイズを算出し、レイアウトを保護していた。特開平6−342430号公報に記載の技術においては、図表が頁間に跨がった場合、表の場合に標柱の切れ目のよいところで自動的に頁間に分割したりするものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
第1の課題(請求項1,2及び3に対応)として、上記従来技術では、レイアウトの補正後の上記データの書式は「自動的に」変更されてしまうため、補正前と異なっており、行ピッチや文字サイズ等を変更したくないとき、あるいは行ピッチや文字サイズ等が規定されている書類の作成時は用いることができない。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、レイアウトの決定している記憶装置内の文書データに対し、上記データの用紙サイズを変更する際に、あらかじめ上記データ内の個々の文字列の位置情報等を取得しておき、再レイアウト時に上記位置情報を元に上記データのレイアウトを編集し直す(再レイアウトする)ことにより、用紙サイズ以外の書式を崩すことなく、レイアウトを再構成することを可能とする文書作成装置を提供することにある。
【0004】
第2の課題(請求項4,5に対応)として、用紙サイズを縮小した後再レイアウトする場合に、用紙サイズの変更前に「右寄せ」「左寄せ」「センタリング」の各属性をもった文字列が、変更後の用紙サイズでは1行内に収まる文字数をオーバーしてしまうということがある。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、「右寄せ」「左寄せ」の文字列に対しては、上記のような場合、あらかじめ設定した文字数を越えた部分を改頁処理することにより再レイアウトし、「センタリング」の文字列に対しては、上記のような場合、その文字列が倍角処理されていた場合は、その倍角処理を解除し、倍角処理されていなかった場合は、1行だった文字列を2行にし再レイアウトすることにより、用紙サイズ以外の書式を崩すことなく、レイアウトを再構成することを可能とする文書作成装置を提供することにある。
【0005】
第3の課題(請求項6に対応)として、上記従来技術では、再レイアウト前の文書データ頁末に改頁コードがあった場合、用紙サイズの変更に伴い1頁中の行数が変更になった場合に、頁中の不自然な位置に改頁コードが移動し、頁半ばで改頁してしまうことがある。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、再レイアウト時に、上記改頁コードの次の段落の行数を算出し、上記改頁コードが元の頁内にある場合は、次の段落が前の頁(上記改行コードのある頁)に配置可能であれば、上記改頁コードを上記段落の後ろに移動し、上記改頁コードが次頁にある場合は、上記改頁コードを1つ前の段落の後ろに移動することにより、レイアウトのバランスを整えることを可能とする文書作成装置を提供することにある。
【0006】
第4の課題(請求項7に対応)として、上記従来技術では、「左寄せ」「右寄せ」の各属性をもつ文字列が、複数行にわたり段落を形成していた場合、指定文字数で改行すると、次の行で数文字の配置の後改頁コードが入り、さらに次の行で規定値の文字数の行が現れ、段落内の各行の文字数が不定になり見苦しくなる。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、「右寄せ」「左寄せ」の文字列に対しては、上記のような場合、あらかじめ設定した文字数を越えた部分を改行処理し、更に行末の改行コードを無視して、段落毎に再レイアウトすることによって、段落毎の「左寄せ」「右寄せ」の再レイアウトを可能とする文書作成装置を提供することにある。
【0007】
第5の課題(請求項8,9及び10に対応)として、上記従来技術では、図形データ等、頁間で分割できないデータに対して再レイアウトする場合、頁の境界で分割されたり、図形データの前で強制的に改頁され、レイアウトが見苦しいことがある。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、再レイアウトの際に、頁間に跨がる図形データと、段落毎に管理している前後の文字データとを入れ替えることによって、不必要な空きスペースを解消し、レイアウトのバランスを整えることを可能とする文書作成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
文書作成装置において、上記従来技術の課題を解決するため、本発明は下記の各手段を有するものである。
【0009】
(請求項1の手段)レイアウトの決定している記憶装置内の文書データに対し、上記データに付随する書式データ(用紙サイズ)を変更する際に、変更により崩れる上記データのレイアウトを、上記データ内の個々の文字列の位置情報等に基づき、編集し直す、即ち再レイアウトするものである。
【0010】
(請求項2の手段)請求項1の文書作成装置において、上記データのレイアウトを、上記データ内の個々の文字列の位置情報が「右寄せ」だった場合、再レイアウト時に上記位置情報に基づき再度「右寄せ」処理を行うものである。
【0011】
(請求項3の手段)請求項1の文書作成装置において、上記データのレイアウトを、上記データ内の文字列の位置情報が「センタリング」だった場合、再レイアウト時に上記位置情報に基づき再度「センタリング」処理を行うものである。
【0012】
(請求項4の手段)請求項1の文書作成装置において、再レイアウトの際に、処理する文字列がる左寄せもしくは右寄せの文字列で、更に新しい書式の1行字数をオーバーしている場合、あらかじめ設定した文字数を越えた場合に溢れた文字を次の行に配置することによって再レイアウトするものである。
【0013】
(請求項5の手段)請求項1の文書作成装置において、再レイアウトの際に、処理する文字列がセンタリング文字列で、更に新しい書式の1行字数をオーバーしている場合、その文字列が倍角処理されていた場合は、その倍角処理を解除し、倍角処理されていなかった場合は、1行だった文字列を2行にすることにより、上記文字列のセンタリング属性を維持するものである。
【0014】
(請求項6の手段)請求項1の文書作成装置において、再レイアウト前の文書データの頁末に改頁コードがあった場合、上記改頁コードが元の頁内にある場合は、次の頁の最初の段落が前の頁に配置可能であれば、上記改頁コードを上記段落の後ろに移動し、上記改頁コードが次頁にある場合は、上記改頁コードを前の頁の段落の後ろに移動し、レイアウトのバランスを整えるものである。
【0015】
(請求項7の手段)請求項1の文書作成装置において、左寄せもしくは右寄せ文字列で、上記文字列が新しい書式の1行字数をオーバーしていて、更に次の行が上記文字列と同じ段落にある場合、行を全て文字列で埋めるか/1行あたりの文字数を設定するかを事前に決定し、段落毎に再レイアウトするものである。
【0016】
(請求項8の手段)請求項1の文書作成装置において、再レイアウトの際に、図形データ等、頁間に跨がると不都合なデータに対し、文字データとの入れ替えによって不必要な空きスペースを解消するものである。
【0017】
(請求項9の手段)請求項1の文書作成装置において、再レイアウトの際に、図形データ等、頁間に跨がると不都合なデータに対し、図形データの該頁の部分の幅が図形データの次の文字データの段落の幅よりも多い場合、図形データと次の文字データの段落との入れ替えによって不必要な空きスペースを解消するものである。
【0018】
(請求項10の手段)請求項1の文書作成装置において、再レイアウトの際に、図形データ等、頁間に跨がると不都合なデータに対し、図形データ次頁の部分の幅が図形データの前の文字データの段落の幅よりも少ない場合、図形データと前の文字データの段落との入れ替えによって不必要な空きスペースを解消するものである。
【0019】
【作用】
上記請求項1,2,3の手段により、レイアウトの決定している記憶装置内の文書データに対し、CPUが各文字列が配置位置を検知し、この記憶装置に位置情報を記憶し、文字列制御部により各文字列を左寄せ処理し、用紙サイズ等の書式データを変更した後、記憶装置内の位置データに基づき文字列制御部によって再レイアウトを行う。
【0020】
また、上記請求項4,5の手段により、レイアウトの決定している記憶装置内の文書データに対し、CPUが各文字列が配置位置を検知し、記憶装置に位置情報を記憶し、文字列制御部により各文字列を左寄せ処理し、用紙サイズ等の書式データを変更する際、文字列の文字数が1行字数をオーバーしていた場合、入力された最大配置文字数に基づき、その文字数を越えた文字列は溢れた文字を文字列制御部により次の行に配置した後、記憶装置内の位置データに基づき文字列制御部によって再レイアウトを行う。また、該当文字列がセンタリングされていた場合、倍角文字であれば全角文字に変換し、全角/半角文字であれば文字列の文字数の1/2をその文字列の最大配置文字数として、その文字数を越えた文字列はあふれた文字を文字列制御部により次の行に配置した後、記憶装置内の位置データに基づき文字列制御部によって再レイアウトを行う。
【0021】
また、上記請求項6の手段により、レイアウトの決定している記憶装置内の文書データに対し、CPUが各文字列の配置位置を検知し、記憶装置に段落毎に位置情報を記憶し、文字列制御部により各文字列を左寄せ処理し、用紙サイズ等の書式データを変更した後、記憶装置内の位置データに基づき文字列制御部によって再レイアウトを行った後、CPUが文書データ内の改頁コードを検索し、改頁コードがあった場合、上記改頁コードが元の頁内にある場合は、次の頁の最初の段落が前の頁に配置可能であれば、文字列制御部により上記改頁コードを上記段落の後ろに移動し、上記改頁コードが次頁にある場合は、上記改頁コードを前の頁の最後の段落の後ろに移動する。
【0022】
また、上記請求項7の手段により、レイアウトの決定している記憶装置内の文書データに対し、CPUが各文字列が配置位置を検知し、記憶装置に位置情報を記憶し、文字列制御部により各文字列を左寄せ処理し、用紙サイズ等の書式データを変更する際、文字列の文字数が1行字数をオーバーしており、更にその文字列が段落を形成していた場合、入力された最大配置文字数に基づき、その文字数を越えた段落はあふれた文字を文字列制御部により改行コードをいったん解除し、最大配置文字数毎に改行コードを挿入した後、記憶装置内の位置データに基づき文字列制御部によって再レイアウトを行う。
【0023】
更にまた、請求項8〜10の手段により、レイアウトの決定している記憶装置内の文書データに対し、CPUが文書データ中の図形データを検索し、図形データが存在した場合、請求項1〜3の作用に基づき再レイアウトを行った後、上記図形データが頁間に跨がる場合、CPUが文書データ内の段落を検索し、図形データの前後の段落の行数と図形データの長さを比較し、文字列制御部により前後の段落を図形データと入れ替え、上記図形データが頁間に跨がらないようにする。
【0024】
【実施例】
本発明の文書作成装置を以下に図面と共に説明する。図1は、本装置の一例の全体構成図である。先ず、請求項1乃至請求項3の例を図面に基づいて詳細に説明する。図2は、本例の動作フローチャートである。また、図8は、本装置の文書データの動きを表わしており、各図面のステップ番号は例中のステップ番号に対応している。
【0025】
図1のうち、符号1は文書データを印刷する印刷装置であり、2はデータを表示する表示装置であり、3はデータを入力する入力装置であり、4は表示する画像データ,文書データ,文書データに付随する書式データ,文書データの個々の文字列の位置情報データ等を記憶する記憶装置である。また、符号5は装置全体を制御するCPUであり、文字列内の文字の半角/全角/倍角の判別を行い、改行コード/改頁コード/タブ/スペース/インデントマーク等の制御コードを記憶装置4内の文書データから識別する認識部6と、上記制御コードを文書データ内に配置し、記憶装置4内の文字データに対するセンタリング機能・右寄せ機能・左寄せ機能を行う文字列制御部7をもつ。8は文書データ等を記憶する外部記憶装置である。
【0026】
上記のように構成された文書作成装置において、ステップS1で、既にレイアウト(書式)の決定している記憶装置3より上記文書作成装置に「再レイアウト」を指示する。指示を受けたCPU5は、記憶装置4内の文書データを行毎に走査し、上記文書データ内にレイアウトされた各文字列の各行での位置を解析し、下記の3種類に分類する。
I)文字列の左に文字/スペース/タブ/インデント処理がないなら、その文字列の属性は「左寄せ」である(S2)。
II)文字列の左にスペース/タブがあり、当該文字列の右端の文字が、文字配置限度に位置しているなら、その文字列の属性は「右寄せ」である。
III)文字列の左にスペース/タブがあり、文字列の両端から用紙の両端までの距離が等距離なら、その文字列の属性は「センタリング」である。
【0027】
解析後、CPU5は各文字列に対する「右寄せ」「左寄せ」「センタリング」「その他(文字列以外、図形等)の属性と,頁番号,行番号の3つをセットで記憶装置4内の、上記文書データとは別のエリアに格納する(S3)。この場合CPU5は、個々の文字列の内容は認識していない。その後、CPU5は、再レイアウト時に変更する用紙サイズの入力を待ち、表示装置2に入力待ち状態であることを表示する(S4)
入力装置3から新しい用紙サイズが入力されると(S5)、CPU5は再レイアウト処理を開始する。まず、文字列制御部7が、上記文書データ内の各文字列を全て左寄せ(各文字列の左側のスペース/タブを全て消去)する(S6)。CPU5は、上記文書データの印刷(表示)可能範囲、即ち1頁中に配置可能な行数、1頁中に配置可能な字数を、入力装置3より入力された新しい用紙サイズに合わせた数値を算出する。このとき、行ピッチ、文字ピッチ等は変更しない(S7)。
【0028】
続いて、上記文書データの書式をステップS7で算出されたデータに合わせ、変更する(S8)。文字列制御部7が、各文字列を記憶装置4内に格納していた属性データ,頁番号,行番号にしたがって、上記文書データの印刷(表示)可能範囲内に配置していく(S9)。記憶装置4内の文書データと別エリアに格納されていた属性データ等を消去する(S10)。
【0029】
次に、請求項4,5の例を図面に基づいて詳細に説明する。図3は、本例の動作フローチャートである。また、図9は、本装置の文書データの動きを表わしており、各図面のステップ番号は例中のステップ番号に対応している。
【0030】
上記図1のように構成された文書作成装置において、既にレイアウト(書式)の決定している記憶装置4内の文書データに対し、入力装置3より上記文書作成装置に「再レイアウト」を指示する(S11)。指示を受けたCPU5は、記憶装置4内の文書データを行毎に走査し、上記文書データ内にレイアウトされた各文字列の各行での位置を解析し、下記の3種類に分類する(S12)。
I)文字列の左にスペース/タブ/インデント処理がないなら、その文字列の属性は「左寄せ」である。
II)文字列の左にスペース/タブがあり、当該文字列の右端の文字が、文字配置限度に位置しているなら、その文字列の属性は「右寄せ」である。
III)文字列の左にスペース/タブがあり、文字列の両端から用紙の両端までの距離が等距離なら、その文字列の属性は「センタリング」である。
【0031】
CPU5は、各文字列の文字数をカウントする。但し、倍角文字は1字を2字分としてカウントする。(S13)
解析後、CPU5は各文字列に対する「右寄せ」「左寄せ」「センタリング」「その他(文字列以外、図形等)」の属性と,文字数,頁番号,行番号の4つをセットで記憶装置4内の、上記文書データとは別のエリアに格納する(S14)。この場合CPU5は、個々の文字列の内容は認識していない。その後、CPU5は、再レイアウト時に変更する用紙サイズの入力を待ち、表示装置2に入力待ち状態であることを表示する(S15)。
【0032】
ステップS16で、入力装置3から新しい用紙サイズが入力されると(S16)、ステップS17で、CPU5は再レイアウト処理を開始する。まず、上記文書データ内の各文字列を全て左寄せ(各文字列の左側のスペース/タブを全て消去)する(S17)。ステップS18で、CPU5は、上記文書データの印刷(表示)可能範囲、即ち1頁中に配置可能な行数、1行中に配置可能な字数を、入力装置3より入力された新しい用紙サイズに合わせた数値を算出する(S18)。このとき、行ピッチ、文字ピッチ等は変更しない。ステップS14で格納した各文字列データの文字数と、ステップS18で変更された1行中に配置可能な文字数を比較する(S19)。
【0033】
1行字数を上回る文字数の文字列があった場合(S20)、CPU5は、表示装置2にその旨とその文字列の属性を表示し(S21)、その文字列の1行あたりの最大配置文字数の入力を促す(S22)。入力装置3から最大配置文字数が入力されると(S23)、CPU5は上記文字列に対し、入力された最大配置文字数毎に改行コードを挿入する(S24)。上記文書データの書式を、ステップS18で算出されたデータに合わせ変更する(S25)。文字列制御部7が、各文字列を記憶装置4内に格納していた属性データ,頁番号,行番号にしたがって、上記文書データの印刷(表示)可能範囲内に配置していく(S26)。記憶装置4内の文書データと別エリアに格納されていた属性データ等を消去する。
【0034】
なお、実施例5としては、ステップS21以降を、その文字列がセンタリング属性だった場合(S28)、表示装置2にその旨表示し、請求項4と同様の最大配置文字数に基づく改行処理を行なうか、センタリング文字列用の処理を行うかの判断を求め、操作者が最大配置文字数に基づく改行処理を選択した場合(S29)、ステップS22に戻る。操作者がセンタリング文字列用の処理を求めた場合、CPU5内の認識部6は、その文字列内の文字が半角/全角/倍角のいずれであるかを判定し、半角/全角であった場合(S30)、ステップS33に移行する。倍角であった場合、CPU5は、上記文字列内の文字を全角文字に変換する(S31)。
【0035】
CPU5は再度上記文字列の文字数をカウントし、ステップS18で変更された1行中に配置可能な字数とを比較し、1行字数を下回った場合(S32)、ステップS25に移行する。1行字数を上回る文字数であった場合、最大配置文字数=上記文字列の文字数÷2(端数は繰り上げ)とし(S33)、ステップS24に戻ることによって実現される。
【0036】
次に、請求項6の例を図面に基づいて詳細に説明する。図4は、本例の動作フローチャートである。また、図10は、本装置の文書データの動きを表わしており、各図面のステップ番号は例中のステップ番号に対応している。
【0037】
上記図1のように構成された文書作成装置において、上記請求項1乃至請求項3の例に加え、ステップS9以降を、配置終了後、認識部6が、記憶装置4内の、再レイアウト処理済みの文書データ内を走査し、改頁コードを検索する(S41)。改頁コードを発見できなければ(S42)、ステップS10に戻る。発見した場合、その前後の文書データの段落の有無を以下の手順で確認する。CPU5は、記憶装置4内の文書データを行毎に走査し(S43)、行内の文字列データにおいて、上記文字列の左右端の位置を上下の行と比較し、下記の3種類に分類する(S44)。
I)下の行とのみ一致するならば、その行を段落開始行とする。
II)上下の行と一致したらその行を段落内行とする。
III)上の行とのみ一致したらその行を段落終了行とする。
【0038】
解析後、CPU5は各行に対する「段落開始」「段落内」「段落終了」「段落属性なし」の各属性と頁番号,行番号の3つをセットにして、改頁コード毎に2つずつ、記憶装置4内の、上記文書データ及び各文字列の位置の属性データとは別のエリアに格納する。「段落属性なし」の場合、その行のみのデータが、記録される(S45)。
【0039】
CPU5は、「段落開始」「段落内」「段落終了」の各属性をもつ行の行数をカウントし、これが各段落の行数となる(S46)。改頁コードの位置までのその頁内の行数をカウントする(S47)。CPU5は、改頁コードの前の段落の行数と改頁コードの位置までのその頁内の行数を比較し(S48)、ステップS49で、改頁コードの前の段落の行数が各頁コードの位置までのその頁内の行数よりも少ない場合、ステップS51に移行し、多い場合、文字列制御部7は、その改頁コードを改頁コードの前の段落の直前に挿入する(S50)。
【0040】
改頁コードからのその頁の残りの行数、即ち、後何行配置できるかを計測する(S51)。CPU5は、改頁コードの直後の段落の行数と、改頁コードからのその頁の残りの行数を比較し(S52)、ステップS53で、改頁コードの直後の段落の行数が改頁コードからのその頁の残りの行数よりも多い場合、ステップS10に移行し、少ない場合、文字列制御部7は、その改頁コードを改頁コードの直後の段落の後ろに移動させて(S54)、ステップS10に戻ることによって実現される。
【0041】
次に、請求項7の例を図面に基づいて詳細に説明する。図5は、本例の動作フローチャートである。また、図11は、本装置の文書データの動きを表わしており、各図面のステップ番号は例中のステップ番号に対応している。
【0042】
上記図1のように構成された文書作成装置において、上記請求項4,5の例に加え、ステップS23以降を、ステップS61で、文書データ内の文字列を段落毎に以下の手順でまとめる。CPU5は、記憶装置4内の文書データを行毎に走査し(S61)、行内の文字列データにおいて、上記文字列の左右端の位置を上下の行と比較し、下記の3種類に分類する(S62)。
I)下の行とのみ一致するならば、その行を段落開始行とする。
II)上下の行と一致したらその行を段落内行とする。
III)上の行とのみ一致したらその行を段落終了行とする。
【0043】
解析後、CPU5は各行に対する「段落開始」「段落内」「段落終了」「段落属性なし」の各層性と頁番号,行番号の3つをセットにして、記憶装置4内の、上記文書データとは別のエリアに段落毎に格納する(S63)。「段落属性なし」の場合、段落と見なさず、格納されない。文字列制御部7は、各段落毎に、以下の処理を行う(S64)。ステップS65で、文字列制御部7は、同一段落内の全ての改行コードを、「段落終了」行を除き、削除する(S65)。その後で、ステップS16で入力された最大配置文字数毎に改行コードを挿入し(S66)、ステップに戻ることによって実現される。
【0044】
次に、請求項8乃至請求項10の例を図面に基づいて詳細に説明する。図6は、本例の動作フローチャートである。また、図12は、本装置の文書データの動きを表わしており、各図面のステップ番号は例中のステップ番号に対応している。
【0045】
上記図1のように構成された文書作成装置において、上記請求項1〜3の例に加え、ステップS9以降を、認識部6が、記憶装置4内の、再レイアウト処理済みの文書データ内を走査し、図形データとその位置を検索する(S71)。文書データ内に図形データがなければ、ステップS10に戻り、あった場合(S72)、CPU5は、上記図形データの縦方向の長さを求め、図形データの位置からのその頁の残り行数とから、上記図形データがその頁内に収まっているかどうか確認する(S73)。
【0046】
収まっていない場合、その直後の文書データの段落の有無と行数を以下の手順で確認する。CPU5は、記憶装置4内の図形データの直後の文書データを行毎に走査し(S74)、行内の文字列データにおいて、上記文字列の左右端の位置を上下の行と比較し、下記の3種類に分類する(S75)。
I)下の行とのみ一致するならば、その行を段落開始行とする。
II)上下の行と一致したらその行を段落内行とする。
III)上の行とのみ一致したらその行を段落終了行とする。
【0047】
解析後、CPU5は各行に対する「段落開始」「段落内」「段落終了」「段落属性なし」の各層性と頁番号,行番号の3つをセットにして、記憶装置4内の、上記文書データとは別のエリアに格納する。「段落属性なし」の場合、その行のみのデータが記録される(S76)。CPU5は、「段落開始」「段落内」「段落終了」の各層性をもつ行の行数をカウントし、これが各段落の行数となる(S77)。
【0048】
CPU5は、図形データの位置からのその頁の残り行数と、図形データの直後の段落の行数を比較し(S78)、文字列制御部7は、図形データの直後の段落の行数が図形データの先頭からのその頁の残りの行数よりも多い場合(S79)、ステップS10に戻り、少ない場合、その段落を図形データの直前に移動させ、その段落の直後に改頁コードを付加する(S80)ことによって実現される。
【0049】
なお、請求項10に対する例としては、請求項9の例のステップS74を、収まっていない場合、その直前の文書データの段落の有無と行数を以下の手順で確認する。CPU5は、記憶装置4内の文書データを図形データの直前の行から文頭方向に行毎に走査し(S81)、ステップS78〜S80でそれぞれ、CPU5は、図形データの、次頁にオーバーしている部分の行数と、図形データの直前の行数を比較し(S82)、文字列制御部7は、図形データの直前の段落の行数が図形データの、次頁にオーバーしている部分の行数よりも少ない場合(S83)、ステップS10に戻り、多い場合、その段落を図形データの直後に移動させて、図形データの直後に改頁コードを付加する(S84)ことによって実現される。
【0050】
【発明の効果】
本発明による文書作成装置は、上記のような構成であるから、請求項1〜3の効果として、レイアウトの決定している文書データに対し、この文書データに付随する書式データ(用紙サイズ)を変更する場合、通常、レイアウトは書式の変更により崩れてしまうが、上記データ内の個々の文字列の位置情報等に基づき、自動的に編集し直す、即ち再レイアウトすることにより、用紙サイズ変更後の文書編集の手間を削減することができる。
【0051】
請求項4、5の効果として、用紙サイズを縮小した場合、文字列の文字数が1行に配置できる文字数を越えていた時に、請求項1〜3の場合は再レイアウトの結果が不自然になるのに対し、あらかじめ設定した文字数を越えた場合に溢れた文字を次の行に配置することによって、再レイアウトの結果がより自然であり、更に請求項1〜3の場合に比べ、上記状態になった場合の処理時間を削減することができる。
【0052】
請求項6の効果として、再レイアウト前の文書データの頁末に改頁コードがあった場合、再レイアウト時に行数などが変化した時、改頁コードが移動し、不自然な位置で改頁されてしまうのを防ぐことができ、更に請求項1〜3の場合に比べ、上記状態になった場合の処理時間を削減することができる。
【0053】
請求項7の効果として、請求項4、5に対し、文字列が複数行で段落を形成していた場合に、再レイアウトの結果が不自然になることを防ぎ、再レイアウトの結果をより自然にし、更に請求項1〜3の場合に比べ、上記状態になった場合の処理時間を削減することができる。
【0054】
請求項8〜10の効果として、再レイアウトの際に、文書データ中に図形データ等、頁間に跨がると不都合なデータがあった場合に、再レイアウト時の不自然なレイアウトを自動的に補正することにより、手動の場合に比べ、大幅な手間と時間の削減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による文書作成装置の全体構成を示すブロック回路図である。
【図2】本装置の請求項1,2,3に対応する動作フローチャートである。
【図3】本装置の請求項4,5に対応する動作フローチャートである。
【図4】本装置の請求項6に対応する動作フローチャートである。
【図5】本装置の請求項7に対応する動作フローチャートである。
【図6】本装置の請求項8,9,10に対応する動作フローチャートである。
【図7】本装置の特に請求項10に対応する動作フローチャートである。
【図8】本装置の請求項1,2,3に対応する文書データの動きを表わした図である。
【図9】本装置の請求項4,5に対応する文書データの動きを表わした図である。
【図10】本装置の請求項6に対応する文書データの動きを表わした図である。
【図11】本装置の請求項7に対応する文書データの動きを表わした図である。
【図12】本装置の請求項8,9,10に対応する文書データの動きを表わした図である。
【符号の説明】
1 印刷装置
2 表示装置
3 入力装置
4 記憶装置
5 CPU(中央演算処理装置)
6 認識部
7 文字列制御部
8 外部記憶装置

Claims (10)

  1. レイアウトの決定している記憶装置内の文書データに対し、該文書データに付随する書式データを変更する際に、変更により崩れる該文書データのレイアウトを、上記文書データ内の個々の文字列の位置情報等に基づき、再レイアウトすることを特徴とする文書作成装置。
  2. 上記文書データのレイアウトを、該文書データ内の個々の文字列の位置情報が「右寄せ」だった場合、再レイアウト時に該位置情報に基づき再度「右寄せ」処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の文書作成装置。
  3. 上記文書データのレイアウトを、該文書データ内の文字列の位置情報が「センタリング」だった場合、再レイアウト時に該位置情報に基づき再度「センタリング」処理を行うことを特徴とする、請求項2に記載の文書作成装置。
  4. 上記再レイアウトの際に、処理する文字列が左寄せもしくは右寄せの文字列で、更に新しい書式の1行字数をオーバーしている場合、あらかじめ設定した文字数を越えた場合に溢れた文字を次の行に配置することによって再レイアウトすることを特徴とする、請求項1に記載の文書作成装置。
  5. 上記再レイアウトの際に、処理する文字列がセンタリング文字列で、更に新しい書式の1行字数をオーバーしている場合、該文字列が倍角処理されていた場合は、倍角処理を解除し、該文字列が倍角処理されていなかった場合は、1行だった文字列を2行にすることにより、上記文字列のセンタリング属性を維持することを特徴とする、請求項1に記載の文書作成装置。
  6. 上記文書データ中に改頁コードがあった場合、該改頁コードが元の頁内にある場合は、次の頁の最初の段落が前の頁に配置可能であれば、上記改頁コードを該段落の後ろに移動し、該改頁コードが次頁にある場合は、該改頁コードを前の頁の最後の段落の後ろに移動し、レイアウトのバランスを整えることを特徴とする、請求項1に記載の文書作成装置。
  7. 上記左寄せもしくは右寄せ文字列で、該新しい書式の1行字数をオーバーしていて、更に次の行が上記文字列と同じ段落にある場合、あらかじめ設定した文字数を越えた場合に溢れた文字を段落内の次の行に配置することによって段落毎に再レイアウトすることを特徴とする、請求項1に記載の文書作成装置。
  8. 上記再レイアウトの際に、図形データ等、頁間に跨がると不都合なデータに対し、文字データとの入れ替えによって不必要な空きスペースを解消することを特徴とする、請求項1に記載の文書作成装置。
  9. 上記再レイアウトの際に、図形データ等、頁間に跨がると不都合なデータに対し、図形データの該頁の部分の幅が図形データの次の文字データの段落の幅よりも多い場合、図形データと次の文字データの段落との入れ替えによって不必要な空きスペースを解消することを特徴とする、請求項1に記載の文書作成装置。
  10. 上記再レイアウトの際に、図形データ等、頁間に跨がると不都合なデータに対し、図形データ次頁の部分の幅が図形データの前の文字データの段落の幅よりも少ない場合、図形データと前の文字データの段落との入れ替えによって不必要な空きスペースを解消することを特徴とする、請求項1に記載の文書作成装置。
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