JP2004004879A - 電子楽器及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】音符に抵抗を感じている使用者でも、著しく容易に楽しく、様々な曲を演奏することが可能な電子楽器を提供できるようにする。
【解決手段】自動演奏を構成する各小節の音符データから得られた各小節内における複数の音符に対応する押鍵数を、所定の形状の複数の画像で表示するとともに、上記複数の画像を表示する間隔を上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示する表示手段と、上記演奏者によって押鍵操作が行なわれたら、上記表示手段により所定の形状で表示されている複数の画像の表示状態を他の形状に変化させるように、上記表示手段の表示動作を制御する制御手段とを設け、自動演奏を構成する音符データから得られた所定の期間内における複数の音符に対応する押鍵数が、所定の形状の複数の画像で表示されるようにするとともに、上記複数の画像を表示する間隔が上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示されるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】自動演奏を構成する各小節の音符データから得られた各小節内における複数の音符に対応する押鍵数を、所定の形状の複数の画像で表示するとともに、上記複数の画像を表示する間隔を上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示する表示手段と、上記演奏者によって押鍵操作が行なわれたら、上記表示手段により所定の形状で表示されている複数の画像の表示状態を他の形状に変化させるように、上記表示手段の表示動作を制御する制御手段とを設け、自動演奏を構成する音符データから得られた所定の期間内における複数の音符に対応する押鍵数が、所定の形状の複数の画像で表示されるようにするとともに、上記複数の画像を表示する間隔が上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示されるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、演奏者により指示されたタイミングに従って発音するとことで、自動演奏を進行させる演奏制御機能付きの電子楽器、及び上記演奏制御機能を実施するための処理ステップをコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子楽器では、メモリに自動演奏するための楽音情報を記憶させておき、この楽音情報を読み出して、鍵盤操作により指示されたタイミングに従って楽音を発することで、自動演奏を進行させる機能(演奏制御機能)を有するものが実用化されている。
また、このような演奏制御機能付きの電子楽器として、例えば、演奏制御機能による演奏内容を示す楽譜自体を、鍵盤操作に応じて順次表示させるものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、演奏制御機能付きの従来の電子楽器は、ある程度メロディーを知っていないと、どのようなタイミングで鍵盤操作を行えばよいかわからず、うまく演奏することができなかった。
【0004】
また、演奏内容を示す楽譜自体を表示する電子楽器では、その表示された楽譜により目視することはできるが、鍵盤操作を行うタイミングについては、容易に把握することはできなかった。仮に、現在放音中の音符にカーソル等を付加して表示したり、音符の色を変えたり、音符を白黒反転させたとしても、どのタイミングで押鍵すればよいか、また、どのくらいの時間、どのくらいの強さで押鍵すればよいかは、一目で把握することはできない。
さらに、この電子楽器では、楽譜を表示させているため、特に、音符に抵抗を感じる使用者にとって、なかなか馴染めない、という問題も生じてくる。
【0005】
そこで、本発明は、上記の欠点を除去するために成されたもので、音符に抵抗を感じている使用者でも、著しく容易に楽しく、様々な曲を演奏することができる電子楽器及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の演奏者により行なわれた押鍵操作に従って発音処理を実行しながら自動演奏を進行させる演奏制御機能付きの電子楽器であって、上記自動演奏の音符データに基づく楽音を発生する楽音発生手段と、上記自動演奏を構成する各小節の音符データから得られた各小節における複数の音符に対応する押鍵数を、所定の形状の複数の画像で表示するとともに、上記複数の画像を表示する間隔を上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示する表示手段と、上記演奏者によって押鍵操作が行なわれたとき、対応する上記音符データに所定の処理を行って上記楽音発生手段から楽音を発生させると共に、上記表示手段により所定の形状で表示されている複数の画像の表示状態を他の形状に変化させるように、上記表示手段の表示動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
また、本発明の他の特徴とするところは、上記表示手段は、上記所定の形状で表示される複数の画像サイズを、上記自動演奏を構成する音符データから得られた各音の強さに応じて異なるサイズに表示することを特徴としている。
また、本発明のその他の特徴とするところは、上記制御手段は、上記各小節の最後に表示された所定の形状の画像が異なる形状の画像に変化した時点より所定時間ディレイさせてから、次の小節の表示を行うように制御することを特徴としている。
【0007】
本発明の記憶媒体は、演奏者により行なわれた押鍵操作に従って発音処理を実行しながら自動演奏を進行させる演奏制御機能付きの電子楽器を制御する処理ステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、上記処理ステップは、上記自動演奏の音符データに基づく楽音を発生する楽音発生ステップと、上記自動演奏を構成する各小節の音符データから得られた各小節における複数の音符に対応する押鍵数を、所定の形状の複数の画像で表示するとともに、上記複数の画像を表示する間隔を上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示する表示ステップと、上記演奏者によって押鍵操作が行なわれたとき、対応する上記音符データに所定の処理を行って上記楽音発生手段から楽音を発生させると共に、上記表示手段により所定の形状で表示されている複数の画像の表示状態を他の形状に変化させるように、上記表示手段の表示動作を制御する制御ステップとを含むことを特徴としている。
また、本発明の記憶媒体の他の特徴とするところは、上記表示ステップは、上記所定の形状で表示される複数の画像のサイズを、上記自動演奏を構成する音符データから得られた各音の強さに応じて異なるサイズに表示するステップを含むことを特徴としている。
また、本発明の記憶媒体のその他の特徴とするところは、上記制御ステップは、上記各小節の最後に表示された所定の形状の画像が異なる形状の画像に変化した時点より所定時間ディレイさせてから、次の小節の表示を行うように制御するステップを含むことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明に係る電子楽器は、例えば、図1に示すような電子楽器100に適用される。
【0009】
この電子楽器100は、演奏制御機能を有しており、上記図1に示すように、鍵盤108の操作状態を検出するキースイッチ回路101と、操作パネル109の操作状態を検出するパネルスイッチ回路102と、表示器110の表示ドライブ103と、RAM(Ramdom Access Memory)104と、ROM(Read Only Memory)105と、CPU(Central Processing Unit)106と、楽音発生回路107とが設けられており、これらはバス114により結合されている。
そして、楽音発生回路107には、ディジタル/アナログ(D/A)変換器111、増幅器112、及びスピーカ113が順次接続されている。
【0010】
ここで、電子楽器100は、演奏制御機能として、複数曲の中から所望する曲を選択できるようになされている。
このため、操作パネル109には、各種スイッチの他、選曲のためのスイッチも設けられている。
また、ROM105には、電子楽器100全体を制御するためのプログラムや各種データの他、複数の曲に対応した自動演奏データ、及び演奏制御機能のためのプログラムも記憶している。
さらに、詳細は後述するが、操作パネル109の操作により選択された曲に対して、その曲を演奏するための鍵盤108の押鍵タイミングが表示器110にドットとして表示されるようになされている。
【0011】
そこで、電子楽器100の要素的特徴を具体的に示すと、例えば、図2のようになる。
【0012】
この図2において、まず、ROM105には、上述したように、複数の曲に対応した自動演奏データ(1)、(2)、・・・、(n)、・・・が予め記憶されている。各自動演奏データは、対応する曲の演奏を構成する音符データからなり、この音符データは、キーナンバK、ステップタイムS、ゲートタイムG、及びベロシティVを含んでいる。
キーナンバKは音階を示し、ステップタイムSは発音のタイミングを示し、ゲートタイムGは発音の持続時間を示し、ベロシティVは発音の音量(押鍵圧)を示している。これらのデータを含む音符データには、図示していないが、音色データや音符パターンの繰り返し記号等も含まれている。
【0013】
また、制御部106a及び画像処理部106bは、ROM105に予め格納されているプログラム、例えば、図3に示すフローチャートに従ったプログラムにより実現されるものである。
すなわち、電子楽器100が起動状態となると、CPU106は、ROM107に格納されている上記図3のプログラムを読み出して実行することで、後述する制御部106a及び画像処理部106bの動作が実現される。また、CPU106は、ROM107に格納されている各種の制御プログラムを読み出して実行することで、電子楽器100全体の動作制御も行う。
このとき、RAM104は、CPU106が各種の制御処理を行うために、種々のデータを一時記憶するためのメモリとして使用される。
【0014】
以下、上述のようなCPU106の制御による電子楽器100の動作、特に、演奏制御機能実行時の動作について具体的に説明する。
【0015】
先ず、操作パネル109により所望する曲(ここでは曲(n)とする)が選択されると(ステップS201)、この操作情報がパネルスイッチ回路102により検出される。
パネルスイッチ回路102の検出結果は、制御部106aに供給され、これにより制御部106aは、選択された曲(n)を認識し、曲(n)に対応する自動演奏データ(n)をROM105からRAM104に一旦ロードする動作制御を行う。
これにより、RAM104は、使用者の所望する曲を演奏するための音符データから構成された自動演奏データ(n)が記憶された状態となる。
また、このとき、上記自動演奏データの読出アドレスが格納される図示していないアドレスレジスタの内容がリセットされる。すなわち、その時点で選曲されている自動演奏データ(n)の先頭アドレスが読出アドレスとしてアドレスレジスタにセットされる(ステップS202)。
【0016】
次に、制御部106aは、選曲されたことを示す情報を画像処理部106bに供給する。
これにより、画像処理部106bは、上記アドレスレジスタの情報を用いて、RAM104の自動演奏データ(n)から1小節分の音符データから演奏制御機能するためのタイミングデータを得る(ステップS203)。
例えば、音符データのステップタイムSやゲートタイムGにより、1小節を構成する各音のタイミングのデータ(以下、演奏制御タイミングデータと言う)を得る。
【0017】
次に、画像処理部106bは、ステップS203で得た演奏制御タイミングデータ基づいて、鍵盤108の押鍵のタイミングをドットサイズとその間隔で表示するための画像情報を生成し、表示ドライブ103を介して表示器110に供給する。
したがって、表示器110では、例えば、図4(a)に示すような1小節分のドット表示が行われる(ステップS204)。
この図4(a)に示すように、ここでは、表示器110の横軸を時間軸とし、16分音符乃至8分音符等の適当な音符長を横軸の単位としており、鍵盤108を押鍵するタイミングをドット(任意の形状、ここでは”●”)及びその間隔で表している。すなわち、音符が長い分だけドット間隔をあけて表示している。
【0018】
次に、画像処理部106bは、上述のステップS203と同様に、さらに1小節分の演奏制御タイミングデータを得て、一旦作業用メモリ(RAM104)に記憶しておく(ステップS205)。
【0019】
そこで、使用者が表示器110の表示内容に従って、鍵盤108を押鍵する。この押鍵操作は、キースイッチ回路101により検出される。
キースイッチ回路101の検出結果は、制御部106aに供給され、制御部106aは、その検出結果により、鍵盤108が押鍵されたか否かを判別する(ステップS206)。
【0020】
そして、制御部106aは、その判別結果により、鍵盤108が押鍵されていない場合には、押鍵待ち状態となる。
一方、ステップS206の判別結果により、鍵盤108が押鍵された場合、制御部106aは、その押鍵タイミングでキーオン情報を楽音発生回路107及び画像処理部106bに各々供給する。
【0021】
楽音発生回路107は、制御部106aからのキーオン情報に従って、上述のアドレスレジスタの情報を用いて、RAM104の自動演奏データ(n)の対応する音符データに所定の処理を行って、楽音データを生成する。この音源発生回路107で生成された楽音データは、D/A変換器111でアナログ化され、増幅器112で増幅されて、スピーカ113から放音される(ステップS207)。
【0022】
これと同時に画像処理部106bは、制御部106aからのキーオン情報に従って、表示器110のドット表示に対して、対応するドットを他の形状のドットに書き換えるための画像情報を生成し、表示ドライブ103を介して表示器110に供給する。
したがって、表示器110では、上記図4(b)に示すように、鍵盤108の押鍵のタイミングで、すなわちスピーカ113からの放音のタイミングで、演奏前のドット”●”が他の形状(ここでは”+”)に変化する(ステップS208)。
【0023】
その後、制御部106aは、次の押鍵に対する発音を行うために、上述のアドレスレジスタの内容を更新する。
そして、制御部106aは、上記アドレスレジスタの情報を用いて、現在の小節の最後まで演奏終了したか否かを判別する(ステップS209)。
【0024】
ステップS209の判別の結果、演奏終了していない場合には、ステップS206からの処理が繰り返し行われる。
【0025】
ステップS209の判別の結果、演奏終了していた場合には、制御部106aは、さらに現在の曲(n)の最後まで演奏終了したか否かを判別する(ステップS210)。
【0026】
ステップS210の判別の結果、演奏終了していない場合には、ステップS205からの処理が繰り返し行われ、演奏終了していた場合に、本処理終了となる。
【0027】
したがって、表示器110には、小節単位で鍵盤108を押鍵するタイミングが小節単位でドット(”●”)とその間隔で示され、鍵盤108の押鍵に従って、その押鍵に対応するドット(”●”)が演奏終了を意味する他の形状(”+”)に変化する。そして、1小節の演奏が終了した時点で、すなわち表示中の最も右側のドットに対応する押鍵が行われた時点で、次の小節の表示にスクロールして移行する。
これにより、演奏者は、現在どの部分を演奏しているのか、どのタイミングで、どのくらいの間隔で押鍵すればよいかを極めて容易に把握することができる。
特に、鍵盤108の押鍵するタイミングをドットとその間隔で示すように構成しているため、音符に抵抗のある使用者でも、音符に抵抗を感じることなく、容易に楽しく演奏制御機能による演奏を行うことができる。
【0028】
尚、上述した実施の形態において、表示器110での1小節分の表示をスクロールさせる際、現在表示されている形状が変化して、ある一定時間後に、次の小節の表示を行うようにしてもよい。
具体的には、例えば、上記図3のフローチャートにおいて、ステップS209で1小節終了と判別された後、次の処理に進む前に、所定時間のディレイをかけるようにする。これにより、現在表示のドットのうち、最も右側のドットに対応する押鍵が行われ、そのドットの形状が変化した後、所定時間をおいて、次の小節の表示が行われることになる。したがって、演奏者は、1小節終了を確実に認識した後、次の小節の演奏を開始することができる。
【0029】
また、上述した実施の形態では、鍵盤108を押鍵するタイミングを示すドットの形状を”●”とし、その演奏終了を示すための形状を”+”としたが、これに限られるものではなく、目視しやすいサイズ、形状であればよい。
【0030】
また、ドットの大きさにより、鍵盤108を押鍵する強さを示すようにしてもよい。
例えば、図5に示すように、大きな鍵盤108を強く押鍵するタイミングを示すドットの形状を大きくし、弱く押鍵するタイミングを示すドットの形状を小さくする。この場合には、画像処理部106bは、上述したステップS203及びS204にて、音符データに含まれるベロシティVをも用いて、表示器110への画像情報を生成する。
これにより、演奏者は、鍵盤108の押鍵のタイミングと共に、その強さも容易に把握することができ、好適に演奏する。
【0031】
また、例えば、図6に示すように、同じドットの形状(”●”)でも、例えば、音符の長いドットについては白抜き(”○”)等にするようにしてもよい。
これにより、音符ではない、音符に近いイメージで押鍵のタイミングとその間隔をより易く把握することができる。この場合でも、音符に抵抗のある使用者でも、音符に抵抗を感じることなく、容易に楽しく演奏することができる。
【0032】
また、例えば、図7に示すように、伴奏部とメロディ部に対応するドットの形状を”●”と”▲”で区別して表示するようにしてもよい。
この場合には、例えば、曲を構成する音符データに伴奏部のデータであるか、或いはメロディ部のデータであるかを識別するためのフラグを設け、このフラグを用いて、画像処理部106bは、伴奏部とメロディ部を区別して、表示器110への画像情報を生成する。
これにより、演奏者は、伴奏部とメロディ部を容易に把握することができ、より楽しく演奏することができ、演奏制御機能による演奏のバリエーションも広げることができる。
【0033】
また、例えば、図8に示すように、伴奏部(左手)とメロディ部(右手)に対応するドットの形状を、2段に分割して表示すると共に、その形状も”●”と”■”で区別して表示するようにしてもよい。
この場合にも、例えば、曲を構成する音符データに伴奏部のデータであるか、或いはメロディ部のデータであるかを識別するためのフラグを設け、このフラグを用いて、画像処理部106bは、伴奏部とメロディ部を区別して、表示器110への画像情報を生成する。
これにより、左右独立の演奏制御機能による演奏にも対応することができ、その演奏のバリエーションも広げることができる。
【0034】
また、本発明の目的は、上述した実施の形態での電子楽器100に限らず、そのCPU106の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM112等を用いることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、自動演奏を構成する音符データから得られた各小節内の音符データから得られた各小節における複数の音符に対応する押鍵数が、所定の形状の複数の画像(”●”等の記号)で表示されるとともに、上記複数の画像を表示する間隔が上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示される。これにより、演奏者は、押鍵操作を行ってから、次に押鍵操作を行うまでの間隔を視覚的に確認することができるため、全く知らない曲でも容易に演奏することができる。また、初心者、特に、楽譜(音符)自体に抵抗を感じている使用者でも、音符に抵抗を感じることなく、楽しく演奏することができる。さらに、上級者でも押鍵操作を行ってから、次に押鍵操作を行うまでの間隔を視覚的に確認することができるため、演奏制御機能による演奏の楽しさを何倍にも大きくすることができる。
また、表示手段では、押鍵操作が行なわれたら、その押鍵操作に対応した所定の形状の表示が他の形状の表示に変化する(例えば、”●”から”+”に変化する)ようにしたので、演奏者は、現在どの部分を演奏しているのか、次の押鍵を何時行うのかを容易に把握することができる。
【0036】
また、本発明の他の特徴によれば、上記表示手段には、強く発音すべき音に対応する形状は大きく、弱く発音すべき音に対応する形状は小さく、というように、それぞれの音の強弱に対応して異なるサイズの形状で表示するようにしたので、演奏者は、押鍵操作を行ってから、次に押鍵操作を行うまでの間隔を視覚的に認識できると共に、その押鍵操作をどのくらいの強さで行うべきかを視覚的に認識することができる。これにより、理想的な演奏を容易に行うようにすることが容易となり、また、演奏のバリエーションも広げることができる。
【0037】
また、本発明のその他の特徴によれば、上記表示手段では、例えば、1小節の演奏終了後、すなわちその1小節の最後に表示されていた画像の形状が他の形状に変化した後、所定時間おいてから、次の1小節の表示に移る(スクロール)ようにした。これにより、演奏者は、小節の終了を確実に認識した後に、次の小節の演奏を開始することができる。
【0038】
また、本発明のその他の特徴によれば、上記表示手段には、演奏者が鍵盤を押鍵すべき個数が所定の形状(”●”等の記号)の画像で表示されるとともに、各画像が音符の長さに対応した間隔で表示される。これにより、演奏者は押鍵数、及び押鍵操作を行なってから、次に押鍵操作を行なうまでの間隔を視覚的に確認することができるため、全く知らない曲でも容易に演奏することができる。また、初心者、特に、楽譜(音符)自体に抵抗を感じている使用者でも、音符に抵抗を感じることなく、楽しく演奏することができる。さらに、上級者でも押鍵操作を行なってから、次に押鍵操作を行なうまでの間隔を視覚的に確認することができるため、演奏制御機能による演奏の楽しさが何倍にも大きくなる。
また、表示手段では、演奏者によって押鍵操作が行なわれたらその押鍵操作に画像の表示を所定の形状の表示から他の形状の表示に変化させる(例えば、”●”から”+”に変化する)ようにしたので、演奏者は、現在どの部分を演奏しているのか、及び押鍵操作を行なってから、次に押鍵操作を行なうまでの間隔を容易に把握することができる。
【0039】
また、本発明のその他の特徴によれば、上記表示手段には、強く発音すべき音に対応する形状は大きく、弱く発音すべき音に対応する形状は小さく、というように、それぞれの音の強弱に対応した異なるサイズの形状で各画像表示される。これにより、演奏者は、押鍵操作を行なってから、次に押鍵操作を行なうまでの間隔を視覚的に認識できると共に、その押鍵操作をどのくらいの強さで行えばよいのかも視覚的に認識することができるため、理想的な演奏を容易に行うようにすることが容易となり、また、演奏のバリエーションも広げることができる。
【0040】
また、本発明のその他の特徴によれば、上記表示手段では、例えば、1小節の演奏終了後、すなわちその1小節の最後に表示されていた画像の形状が他の形状に変化した後、所定時間おいてから、次の1小節の表示に移る(スクロール)ようにした。これにより、演奏者は、小節の終了を確実に認識した後に、次の小節の演奏を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子楽器の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】上記電子楽器の要素的特徴を示すブロック図である。
【図3】上記電子楽器の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】押鍵のタイミングをドットとその間隔で示す一例(例1)を説明するための図である。
【図5】押鍵のタイミングをドットとその間隔で示す一例(例2)を説明するための図である。
【図6】押鍵のタイミングをドットとその間隔で示す一例(例3)を説明するための図である。
【図7】押鍵のタイミングをドットとその間隔で示す一例(例4)を説明するための図である。
【図8】押鍵のタイミングをドットとその間隔で示す一例(例5)を説明するための図である。
【符号の説明】
101 キースイッチ回路
102 パネルスイッチ回路
103 表示ドライブ
104 RAM
105 ROM
106a 制御部
106b 画像処理部
107 楽音発生回路
110 表示器
111 D/A変換器
112 増幅器
113 スピーカ
【発明の属する技術分野】
本発明は、演奏者により指示されたタイミングに従って発音するとことで、自動演奏を進行させる演奏制御機能付きの電子楽器、及び上記演奏制御機能を実施するための処理ステップをコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子楽器では、メモリに自動演奏するための楽音情報を記憶させておき、この楽音情報を読み出して、鍵盤操作により指示されたタイミングに従って楽音を発することで、自動演奏を進行させる機能(演奏制御機能)を有するものが実用化されている。
また、このような演奏制御機能付きの電子楽器として、例えば、演奏制御機能による演奏内容を示す楽譜自体を、鍵盤操作に応じて順次表示させるものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、演奏制御機能付きの従来の電子楽器は、ある程度メロディーを知っていないと、どのようなタイミングで鍵盤操作を行えばよいかわからず、うまく演奏することができなかった。
【0004】
また、演奏内容を示す楽譜自体を表示する電子楽器では、その表示された楽譜により目視することはできるが、鍵盤操作を行うタイミングについては、容易に把握することはできなかった。仮に、現在放音中の音符にカーソル等を付加して表示したり、音符の色を変えたり、音符を白黒反転させたとしても、どのタイミングで押鍵すればよいか、また、どのくらいの時間、どのくらいの強さで押鍵すればよいかは、一目で把握することはできない。
さらに、この電子楽器では、楽譜を表示させているため、特に、音符に抵抗を感じる使用者にとって、なかなか馴染めない、という問題も生じてくる。
【0005】
そこで、本発明は、上記の欠点を除去するために成されたもので、音符に抵抗を感じている使用者でも、著しく容易に楽しく、様々な曲を演奏することができる電子楽器及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の演奏者により行なわれた押鍵操作に従って発音処理を実行しながら自動演奏を進行させる演奏制御機能付きの電子楽器であって、上記自動演奏の音符データに基づく楽音を発生する楽音発生手段と、上記自動演奏を構成する各小節の音符データから得られた各小節における複数の音符に対応する押鍵数を、所定の形状の複数の画像で表示するとともに、上記複数の画像を表示する間隔を上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示する表示手段と、上記演奏者によって押鍵操作が行なわれたとき、対応する上記音符データに所定の処理を行って上記楽音発生手段から楽音を発生させると共に、上記表示手段により所定の形状で表示されている複数の画像の表示状態を他の形状に変化させるように、上記表示手段の表示動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
また、本発明の他の特徴とするところは、上記表示手段は、上記所定の形状で表示される複数の画像サイズを、上記自動演奏を構成する音符データから得られた各音の強さに応じて異なるサイズに表示することを特徴としている。
また、本発明のその他の特徴とするところは、上記制御手段は、上記各小節の最後に表示された所定の形状の画像が異なる形状の画像に変化した時点より所定時間ディレイさせてから、次の小節の表示を行うように制御することを特徴としている。
【0007】
本発明の記憶媒体は、演奏者により行なわれた押鍵操作に従って発音処理を実行しながら自動演奏を進行させる演奏制御機能付きの電子楽器を制御する処理ステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、上記処理ステップは、上記自動演奏の音符データに基づく楽音を発生する楽音発生ステップと、上記自動演奏を構成する各小節の音符データから得られた各小節における複数の音符に対応する押鍵数を、所定の形状の複数の画像で表示するとともに、上記複数の画像を表示する間隔を上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示する表示ステップと、上記演奏者によって押鍵操作が行なわれたとき、対応する上記音符データに所定の処理を行って上記楽音発生手段から楽音を発生させると共に、上記表示手段により所定の形状で表示されている複数の画像の表示状態を他の形状に変化させるように、上記表示手段の表示動作を制御する制御ステップとを含むことを特徴としている。
また、本発明の記憶媒体の他の特徴とするところは、上記表示ステップは、上記所定の形状で表示される複数の画像のサイズを、上記自動演奏を構成する音符データから得られた各音の強さに応じて異なるサイズに表示するステップを含むことを特徴としている。
また、本発明の記憶媒体のその他の特徴とするところは、上記制御ステップは、上記各小節の最後に表示された所定の形状の画像が異なる形状の画像に変化した時点より所定時間ディレイさせてから、次の小節の表示を行うように制御するステップを含むことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明に係る電子楽器は、例えば、図1に示すような電子楽器100に適用される。
【0009】
この電子楽器100は、演奏制御機能を有しており、上記図1に示すように、鍵盤108の操作状態を検出するキースイッチ回路101と、操作パネル109の操作状態を検出するパネルスイッチ回路102と、表示器110の表示ドライブ103と、RAM(Ramdom Access Memory)104と、ROM(Read Only Memory)105と、CPU(Central Processing Unit)106と、楽音発生回路107とが設けられており、これらはバス114により結合されている。
そして、楽音発生回路107には、ディジタル/アナログ(D/A)変換器111、増幅器112、及びスピーカ113が順次接続されている。
【0010】
ここで、電子楽器100は、演奏制御機能として、複数曲の中から所望する曲を選択できるようになされている。
このため、操作パネル109には、各種スイッチの他、選曲のためのスイッチも設けられている。
また、ROM105には、電子楽器100全体を制御するためのプログラムや各種データの他、複数の曲に対応した自動演奏データ、及び演奏制御機能のためのプログラムも記憶している。
さらに、詳細は後述するが、操作パネル109の操作により選択された曲に対して、その曲を演奏するための鍵盤108の押鍵タイミングが表示器110にドットとして表示されるようになされている。
【0011】
そこで、電子楽器100の要素的特徴を具体的に示すと、例えば、図2のようになる。
【0012】
この図2において、まず、ROM105には、上述したように、複数の曲に対応した自動演奏データ(1)、(2)、・・・、(n)、・・・が予め記憶されている。各自動演奏データは、対応する曲の演奏を構成する音符データからなり、この音符データは、キーナンバK、ステップタイムS、ゲートタイムG、及びベロシティVを含んでいる。
キーナンバKは音階を示し、ステップタイムSは発音のタイミングを示し、ゲートタイムGは発音の持続時間を示し、ベロシティVは発音の音量(押鍵圧)を示している。これらのデータを含む音符データには、図示していないが、音色データや音符パターンの繰り返し記号等も含まれている。
【0013】
また、制御部106a及び画像処理部106bは、ROM105に予め格納されているプログラム、例えば、図3に示すフローチャートに従ったプログラムにより実現されるものである。
すなわち、電子楽器100が起動状態となると、CPU106は、ROM107に格納されている上記図3のプログラムを読み出して実行することで、後述する制御部106a及び画像処理部106bの動作が実現される。また、CPU106は、ROM107に格納されている各種の制御プログラムを読み出して実行することで、電子楽器100全体の動作制御も行う。
このとき、RAM104は、CPU106が各種の制御処理を行うために、種々のデータを一時記憶するためのメモリとして使用される。
【0014】
以下、上述のようなCPU106の制御による電子楽器100の動作、特に、演奏制御機能実行時の動作について具体的に説明する。
【0015】
先ず、操作パネル109により所望する曲(ここでは曲(n)とする)が選択されると(ステップS201)、この操作情報がパネルスイッチ回路102により検出される。
パネルスイッチ回路102の検出結果は、制御部106aに供給され、これにより制御部106aは、選択された曲(n)を認識し、曲(n)に対応する自動演奏データ(n)をROM105からRAM104に一旦ロードする動作制御を行う。
これにより、RAM104は、使用者の所望する曲を演奏するための音符データから構成された自動演奏データ(n)が記憶された状態となる。
また、このとき、上記自動演奏データの読出アドレスが格納される図示していないアドレスレジスタの内容がリセットされる。すなわち、その時点で選曲されている自動演奏データ(n)の先頭アドレスが読出アドレスとしてアドレスレジスタにセットされる(ステップS202)。
【0016】
次に、制御部106aは、選曲されたことを示す情報を画像処理部106bに供給する。
これにより、画像処理部106bは、上記アドレスレジスタの情報を用いて、RAM104の自動演奏データ(n)から1小節分の音符データから演奏制御機能するためのタイミングデータを得る(ステップS203)。
例えば、音符データのステップタイムSやゲートタイムGにより、1小節を構成する各音のタイミングのデータ(以下、演奏制御タイミングデータと言う)を得る。
【0017】
次に、画像処理部106bは、ステップS203で得た演奏制御タイミングデータ基づいて、鍵盤108の押鍵のタイミングをドットサイズとその間隔で表示するための画像情報を生成し、表示ドライブ103を介して表示器110に供給する。
したがって、表示器110では、例えば、図4(a)に示すような1小節分のドット表示が行われる(ステップS204)。
この図4(a)に示すように、ここでは、表示器110の横軸を時間軸とし、16分音符乃至8分音符等の適当な音符長を横軸の単位としており、鍵盤108を押鍵するタイミングをドット(任意の形状、ここでは”●”)及びその間隔で表している。すなわち、音符が長い分だけドット間隔をあけて表示している。
【0018】
次に、画像処理部106bは、上述のステップS203と同様に、さらに1小節分の演奏制御タイミングデータを得て、一旦作業用メモリ(RAM104)に記憶しておく(ステップS205)。
【0019】
そこで、使用者が表示器110の表示内容に従って、鍵盤108を押鍵する。この押鍵操作は、キースイッチ回路101により検出される。
キースイッチ回路101の検出結果は、制御部106aに供給され、制御部106aは、その検出結果により、鍵盤108が押鍵されたか否かを判別する(ステップS206)。
【0020】
そして、制御部106aは、その判別結果により、鍵盤108が押鍵されていない場合には、押鍵待ち状態となる。
一方、ステップS206の判別結果により、鍵盤108が押鍵された場合、制御部106aは、その押鍵タイミングでキーオン情報を楽音発生回路107及び画像処理部106bに各々供給する。
【0021】
楽音発生回路107は、制御部106aからのキーオン情報に従って、上述のアドレスレジスタの情報を用いて、RAM104の自動演奏データ(n)の対応する音符データに所定の処理を行って、楽音データを生成する。この音源発生回路107で生成された楽音データは、D/A変換器111でアナログ化され、増幅器112で増幅されて、スピーカ113から放音される(ステップS207)。
【0022】
これと同時に画像処理部106bは、制御部106aからのキーオン情報に従って、表示器110のドット表示に対して、対応するドットを他の形状のドットに書き換えるための画像情報を生成し、表示ドライブ103を介して表示器110に供給する。
したがって、表示器110では、上記図4(b)に示すように、鍵盤108の押鍵のタイミングで、すなわちスピーカ113からの放音のタイミングで、演奏前のドット”●”が他の形状(ここでは”+”)に変化する(ステップS208)。
【0023】
その後、制御部106aは、次の押鍵に対する発音を行うために、上述のアドレスレジスタの内容を更新する。
そして、制御部106aは、上記アドレスレジスタの情報を用いて、現在の小節の最後まで演奏終了したか否かを判別する(ステップS209)。
【0024】
ステップS209の判別の結果、演奏終了していない場合には、ステップS206からの処理が繰り返し行われる。
【0025】
ステップS209の判別の結果、演奏終了していた場合には、制御部106aは、さらに現在の曲(n)の最後まで演奏終了したか否かを判別する(ステップS210)。
【0026】
ステップS210の判別の結果、演奏終了していない場合には、ステップS205からの処理が繰り返し行われ、演奏終了していた場合に、本処理終了となる。
【0027】
したがって、表示器110には、小節単位で鍵盤108を押鍵するタイミングが小節単位でドット(”●”)とその間隔で示され、鍵盤108の押鍵に従って、その押鍵に対応するドット(”●”)が演奏終了を意味する他の形状(”+”)に変化する。そして、1小節の演奏が終了した時点で、すなわち表示中の最も右側のドットに対応する押鍵が行われた時点で、次の小節の表示にスクロールして移行する。
これにより、演奏者は、現在どの部分を演奏しているのか、どのタイミングで、どのくらいの間隔で押鍵すればよいかを極めて容易に把握することができる。
特に、鍵盤108の押鍵するタイミングをドットとその間隔で示すように構成しているため、音符に抵抗のある使用者でも、音符に抵抗を感じることなく、容易に楽しく演奏制御機能による演奏を行うことができる。
【0028】
尚、上述した実施の形態において、表示器110での1小節分の表示をスクロールさせる際、現在表示されている形状が変化して、ある一定時間後に、次の小節の表示を行うようにしてもよい。
具体的には、例えば、上記図3のフローチャートにおいて、ステップS209で1小節終了と判別された後、次の処理に進む前に、所定時間のディレイをかけるようにする。これにより、現在表示のドットのうち、最も右側のドットに対応する押鍵が行われ、そのドットの形状が変化した後、所定時間をおいて、次の小節の表示が行われることになる。したがって、演奏者は、1小節終了を確実に認識した後、次の小節の演奏を開始することができる。
【0029】
また、上述した実施の形態では、鍵盤108を押鍵するタイミングを示すドットの形状を”●”とし、その演奏終了を示すための形状を”+”としたが、これに限られるものではなく、目視しやすいサイズ、形状であればよい。
【0030】
また、ドットの大きさにより、鍵盤108を押鍵する強さを示すようにしてもよい。
例えば、図5に示すように、大きな鍵盤108を強く押鍵するタイミングを示すドットの形状を大きくし、弱く押鍵するタイミングを示すドットの形状を小さくする。この場合には、画像処理部106bは、上述したステップS203及びS204にて、音符データに含まれるベロシティVをも用いて、表示器110への画像情報を生成する。
これにより、演奏者は、鍵盤108の押鍵のタイミングと共に、その強さも容易に把握することができ、好適に演奏する。
【0031】
また、例えば、図6に示すように、同じドットの形状(”●”)でも、例えば、音符の長いドットについては白抜き(”○”)等にするようにしてもよい。
これにより、音符ではない、音符に近いイメージで押鍵のタイミングとその間隔をより易く把握することができる。この場合でも、音符に抵抗のある使用者でも、音符に抵抗を感じることなく、容易に楽しく演奏することができる。
【0032】
また、例えば、図7に示すように、伴奏部とメロディ部に対応するドットの形状を”●”と”▲”で区別して表示するようにしてもよい。
この場合には、例えば、曲を構成する音符データに伴奏部のデータであるか、或いはメロディ部のデータであるかを識別するためのフラグを設け、このフラグを用いて、画像処理部106bは、伴奏部とメロディ部を区別して、表示器110への画像情報を生成する。
これにより、演奏者は、伴奏部とメロディ部を容易に把握することができ、より楽しく演奏することができ、演奏制御機能による演奏のバリエーションも広げることができる。
【0033】
また、例えば、図8に示すように、伴奏部(左手)とメロディ部(右手)に対応するドットの形状を、2段に分割して表示すると共に、その形状も”●”と”■”で区別して表示するようにしてもよい。
この場合にも、例えば、曲を構成する音符データに伴奏部のデータであるか、或いはメロディ部のデータであるかを識別するためのフラグを設け、このフラグを用いて、画像処理部106bは、伴奏部とメロディ部を区別して、表示器110への画像情報を生成する。
これにより、左右独立の演奏制御機能による演奏にも対応することができ、その演奏のバリエーションも広げることができる。
【0034】
また、本発明の目的は、上述した実施の形態での電子楽器100に限らず、そのCPU106の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM112等を用いることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、自動演奏を構成する音符データから得られた各小節内の音符データから得られた各小節における複数の音符に対応する押鍵数が、所定の形状の複数の画像(”●”等の記号)で表示されるとともに、上記複数の画像を表示する間隔が上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示される。これにより、演奏者は、押鍵操作を行ってから、次に押鍵操作を行うまでの間隔を視覚的に確認することができるため、全く知らない曲でも容易に演奏することができる。また、初心者、特に、楽譜(音符)自体に抵抗を感じている使用者でも、音符に抵抗を感じることなく、楽しく演奏することができる。さらに、上級者でも押鍵操作を行ってから、次に押鍵操作を行うまでの間隔を視覚的に確認することができるため、演奏制御機能による演奏の楽しさを何倍にも大きくすることができる。
また、表示手段では、押鍵操作が行なわれたら、その押鍵操作に対応した所定の形状の表示が他の形状の表示に変化する(例えば、”●”から”+”に変化する)ようにしたので、演奏者は、現在どの部分を演奏しているのか、次の押鍵を何時行うのかを容易に把握することができる。
【0036】
また、本発明の他の特徴によれば、上記表示手段には、強く発音すべき音に対応する形状は大きく、弱く発音すべき音に対応する形状は小さく、というように、それぞれの音の強弱に対応して異なるサイズの形状で表示するようにしたので、演奏者は、押鍵操作を行ってから、次に押鍵操作を行うまでの間隔を視覚的に認識できると共に、その押鍵操作をどのくらいの強さで行うべきかを視覚的に認識することができる。これにより、理想的な演奏を容易に行うようにすることが容易となり、また、演奏のバリエーションも広げることができる。
【0037】
また、本発明のその他の特徴によれば、上記表示手段では、例えば、1小節の演奏終了後、すなわちその1小節の最後に表示されていた画像の形状が他の形状に変化した後、所定時間おいてから、次の1小節の表示に移る(スクロール)ようにした。これにより、演奏者は、小節の終了を確実に認識した後に、次の小節の演奏を開始することができる。
【0038】
また、本発明のその他の特徴によれば、上記表示手段には、演奏者が鍵盤を押鍵すべき個数が所定の形状(”●”等の記号)の画像で表示されるとともに、各画像が音符の長さに対応した間隔で表示される。これにより、演奏者は押鍵数、及び押鍵操作を行なってから、次に押鍵操作を行なうまでの間隔を視覚的に確認することができるため、全く知らない曲でも容易に演奏することができる。また、初心者、特に、楽譜(音符)自体に抵抗を感じている使用者でも、音符に抵抗を感じることなく、楽しく演奏することができる。さらに、上級者でも押鍵操作を行なってから、次に押鍵操作を行なうまでの間隔を視覚的に確認することができるため、演奏制御機能による演奏の楽しさが何倍にも大きくなる。
また、表示手段では、演奏者によって押鍵操作が行なわれたらその押鍵操作に画像の表示を所定の形状の表示から他の形状の表示に変化させる(例えば、”●”から”+”に変化する)ようにしたので、演奏者は、現在どの部分を演奏しているのか、及び押鍵操作を行なってから、次に押鍵操作を行なうまでの間隔を容易に把握することができる。
【0039】
また、本発明のその他の特徴によれば、上記表示手段には、強く発音すべき音に対応する形状は大きく、弱く発音すべき音に対応する形状は小さく、というように、それぞれの音の強弱に対応した異なるサイズの形状で各画像表示される。これにより、演奏者は、押鍵操作を行なってから、次に押鍵操作を行なうまでの間隔を視覚的に認識できると共に、その押鍵操作をどのくらいの強さで行えばよいのかも視覚的に認識することができるため、理想的な演奏を容易に行うようにすることが容易となり、また、演奏のバリエーションも広げることができる。
【0040】
また、本発明のその他の特徴によれば、上記表示手段では、例えば、1小節の演奏終了後、すなわちその1小節の最後に表示されていた画像の形状が他の形状に変化した後、所定時間おいてから、次の1小節の表示に移る(スクロール)ようにした。これにより、演奏者は、小節の終了を確実に認識した後に、次の小節の演奏を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子楽器の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】上記電子楽器の要素的特徴を示すブロック図である。
【図3】上記電子楽器の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】押鍵のタイミングをドットとその間隔で示す一例(例1)を説明するための図である。
【図5】押鍵のタイミングをドットとその間隔で示す一例(例2)を説明するための図である。
【図6】押鍵のタイミングをドットとその間隔で示す一例(例3)を説明するための図である。
【図7】押鍵のタイミングをドットとその間隔で示す一例(例4)を説明するための図である。
【図8】押鍵のタイミングをドットとその間隔で示す一例(例5)を説明するための図である。
【符号の説明】
101 キースイッチ回路
102 パネルスイッチ回路
103 表示ドライブ
104 RAM
105 ROM
106a 制御部
106b 画像処理部
107 楽音発生回路
110 表示器
111 D/A変換器
112 増幅器
113 スピーカ
Claims (6)
- 演奏者により行なわれた押鍵操作に従って発音処理を実行しながら自動演奏を進行させる演奏制御機能付きの電子楽器であって、
上記自動演奏の音符データに基づく楽音を発生する楽音発生手段と、
上記自動演奏を構成する各小節の音符データから得られた各小節における複数の音符に対応する押鍵数を、所定の形状の複数の画像で表示するとともに、上記複数の画像を表示する間隔を上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示する表示手段と、
上記演奏者によって押鍵操作が行なわれたとき、対応する上記音符データに所定の処理を行って上記楽音発生手段から楽音を発生させると共に、上記表示手段により所定の形状で表示されている複数の画像の表示状態を他の形状に変化させるように、上記表示手段の表示動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする電子楽器。 - 上記表示手段は、上記所定の形状で表示される複数の画像サイズを、上記自動演奏を構成する音符データから得られた各音の強さに応じて異なるサイズに表示することを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
- 上記制御手段は、上記各小節の最後に表示された所定の形状の画像が異なる形状の画像に変化した時点より所定時間ディレイさせてから、次の小節の表示を行うように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電子楽器。
- 演奏者により行なわれた押鍵操作に従って発音処理を実行しながら自動演奏を進行させる演奏制御機能付きの電子楽器を制御する処理ステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、上記処理ステップは、
上記自動演奏の音符データに基づく楽音を発生する楽音発生ステップと、
上記自動演奏を構成する各小節の音符データから得られた各小節における複数の音符に対応する押鍵数を、所定の形状の複数の画像で表示するとともに、上記複数の画像を表示する間隔を上記複数の音符の各長さに対応させた間隔で表示する表示ステップと、
上記演奏者によって押鍵操作が行なわれたとき、対応する上記音符データに所定の処理を行って上記楽音発生手段から楽音を発生させると共に、上記表示手段により所定の形状で表示されている複数の画像の表示状態を他の形状に変化させるように、上記表示手段の表示動作を制御する制御ステップとを含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。 - 上記表示ステップは、上記所定の形状で表示される複数の画像のサイズを、上記自動演奏を構成する音符データから得られた各音の強さに応じて異なるサイズに表示するステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の記憶媒体。
- 上記制御ステップは、上記各小節の最後に表示された所定の形状の画像が異なる形状の画像に変化した時点より所定時間ディレイさせてから、次の小節の表示を行うように制御するステップを含むことを特徴とする請求項4または5に記載の記憶媒体。
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-
2003
- 2003-06-09 JP JP2003163425A patent/JP2004004879A/ja active Pending
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