JP2004004386A - トナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂及びそれを用いた静電荷像現像用トナー及び二成分系電子写真用現像剤 - Google Patents

トナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂及びそれを用いた静電荷像現像用トナー及び二成分系電子写真用現像剤 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、帯電性、画像濃度、低温定着性、耐オフセット性、耐ブロッキング性の何れもが良好でかつ、巻きつき防止性と離型剤の分散性が良好な静電荷像現像用トナー、現像剤を提供することである。また静電荷像現像用トナー、現像剤に用いられる離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂を提供することである。
【解決手段】高分子化用ポリエステル樹脂(A)と低分子ポリエステル樹脂(B)と多価イソシアネート化合物とを混合し反応せしめる際に、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定される数平均分子量(Mn)が1500〜3000のプロピレンホモポリマーを離型剤として添加することにより得られるトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂。

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電子写真、静電印刷等において静電荷像を現像するために用いられるトナー、現像剤及びこれに用いる離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂に関するもので、更に詳しくは帯電性、耐ブロッキング性、耐オフセット性のいずれもが良好であり、かつ巻き付き防止性、離型剤分散性にも優れた静電荷像現像用トナー、現像剤及びこれに用いる離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】
オフィスオートメーションの発展に伴い、電子写真法を利用した複写機やレーザープリンターの需要は急速に増加しており、それらの性能に対する要求も高度化している。一般に、電子写真法を用いて可視画像を得るには、セレン、アモルファスシリコン、有機半導体などの感光体を帯電した後露光し、トナーを含有する現像剤を用いて現像を行い、感光体上に形成されたトナー像を転写紙に転写した後熱ロールなどを用いて定着する方法が採られている。このとき、現像された画像にカブリがなく、十分な画像濃度を有する鮮明な画像が形成される必要があることは勿論であるが、近年特に、高速化、省エネルギー化、あるいは安全性の向上の見地から、より低い温度での定着処理を可能とすることが強く要請されており、またトナーも低温定着性の優れたものが求められている。トナーの定着性を改善するためには、一般に溶融時のトナーの粘度を低下させて定着基材との接着面積を大きくする必要があり、そのため従来使用するトナーのバインダー樹脂のガラス転移点(Tg)を低下させる、あるいは分子量を小さくすることが行われている。しかしながら、ガラス転移点の低い樹脂は一般に耐ブロッキング性が良くないため、トナーの使用時あるいは貯蔵時に粉体として安定して存在させることが難しいし、またトナー画像を熱ロール定着方式により定着する際には定着時に熱ロールと溶融状態のトナーとが直接接触するが、この時熱ロール上に移行したトナーが次に送られてくる転写紙等を汚す、いわゆるオフセット現象が生じやすいという欠点がある。そしてこの傾向は、樹脂の分子量が小さい場合ほど顕著に現れる。
【0003】
また、近年電子写真方式での画像形成方式として、コンピューターやファクシミリからの情報を出力できるデジタル方式が脚光を浴びている。このデジタル方式の露光においては、露光手段としてレーザーが用いられているため、従来のアナログ方式に比べ微細な線画を出力でき、より繊細な画像を得るべく粒径の小さいトナーが要求されている。しかし、トナーの粒径を小さくした場合、離型剤の分散性が悪いと離型剤が抜け落ち、微粉として回収される率が大きくなる。一般的に粉砕工程で生じた微粉は回収され、原料としてリサイクルされており、微粉の離型剤含有量が多いと、リサイクルすることが困難になるので好ましくない。また、コピー機内でキャリアとの攪拌中に離型剤がトナー表面から抜け落ち、帯電量を不安定にしたり、感光体上でフィルミングを起こしたりする原因となる。これらの問題を改良するため、離型剤はトナー中に細かく均一に分散していることが望ましいが、離型剤は一般的に低分子量のポリプロピレンやポリエチレンが用いられているため、総じてポリエステルなどに相溶性は悪いものが多く、このため離型剤の分散粒径は大きくなりがちである。
【0004】
また、荷電性、定着性の観点から、スチレンアクリル系樹脂やエポキシ系樹脂に代えて、バインダー樹脂としてポリエステル樹脂を用いたトナーが種々提案されている(例えば、特開昭61−284771号公報、特開昭62−291668号公報、特公平7−101318号公報、特公平8−3663号公報、米国特許第4,833,057号明細書等)。しかし、ポリエステル樹脂は、一般にトナーのバインダー樹脂としてよく用いられているスチレンアクリル系樹脂に比べて表面張力が大きく、このため熱ロールへの紙の巻き付けが起き易くなるという問題を有している。また、バインダー樹脂としてポリエステル樹脂を用いる場合、トナーの負帯電性は一般に末端カルボキシル基濃度の高さに比例して高くなるが、末端カルボキシル基濃度を高くした場合耐湿性が劣り、高湿時に水分の影響を受けトナーの帯電量が低下し、現像画像品質の低下が起こるという問題がある。更には、トナーの取り扱いを含め複写機においてはメンテナンスフリーとすることも要求されており、長期間安定した現像画像を得ることのできるトナーの要望も高い。
【0005】
【発明が解決するための課題】
本発明は、これら従来の問題点がなく、かつ従来からトナーに要望されている上記諸特性を満たす静電荷像現像用トナー、現像剤及びトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂を提供すべくなされたものである。即ち、本発明の目的は、帯電性、画像濃度、低温定着性、耐オフセット性、耐ブロッキング性の何れもが良好でかつ、巻きつき防止性と離型剤の分散性が良好な離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂及び静電荷像現像用トナー、現像剤を提供することであり、特に本発明の目的は、高温高湿あるいは低温低湿時においても、常に安定した高濃度の現像画像を得ることができる静電荷像現像用トナー、現像剤を提供することである。本発明の他の目的は、長期間安定した現像画像を形成することができる静電荷像現像用トナー、現像剤を提供することである。本発明の更に他の目的は、静電荷像現像用トナー、現像剤に用いられる離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、これらの課題を解決するために鋭意検討した結果、特定のポリエステル樹脂を原料として用い、これを多価イソシアネートと反応させる際に、特定の離型剤を添加することにより形成された、特定の離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂を静電荷像現像用トナーに用いることにより上記目的を達成することができることを見い出し、本発明を完成したものである。即ち、本発明は、次の(1)〜(5)の発明に関する。
(1)少なくとも高分子化用ポリエステル樹脂(A)と低分子ポリエステル樹脂(B)と多価イソシアネート化合物とを混合し反応せしめる際に、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定され数平均分子量(Mn)が1500〜3000のプロピレンホモポリマーを離型剤として添加することにより得られることを特徴とするトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂。
(2)高分子化用ポリエステル樹脂(A)と低分子ポリエステル樹脂(B)とのトータル酸価が5〜20KOHmg/gであることを特徴とする(1)記載のトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂。
(3)前記離型剤の前記ウレタン変性ポリエステル樹脂中の平均分散粒径が1μm以下であることを特徴とする請求項(1)または(2)に記載のトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂。
(4)(1)ないし(3)いずれかに記載されるトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂と着色剤とを少なくとも含有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
(5)(4)に記載される静電荷像現像用トナーとキャリアとを含有することを特徴とする二成分系電子写真用現像剤。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を更に詳細に説明する。上記するように、本発明のトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂は、高分子化用ポリエステル樹脂(A)、低分子ポリエステル樹脂(B)、多価イソシアネート化合物及び離型剤を原料として用いるものである。
【0008】
高分子化用ポリエステル樹脂(A)については、少なくとも1種のジオールと少なくとも1種のジカルボン酸と全原料モノマーを基準にして0.5〜20モル%の量の少なくとも1種の三価以上の多価アルコールとを少なくとも用い重縮合して製造されることが好ましく、重縮合時に更に全原料モノマーを基準にして2〜20モル%の量の少なくとも1種の長鎖脂肪族モノカルボン酸又は長鎖脂肪族モノアルコールを更に存在させることがより好ましい。また、水酸基価が40〜70 KOHmg/gであることが好ましい。
【0009】
高分子化用ポリエステル樹脂(A)を製造するために用いられるジオールとしては、従来ポリエステル樹脂を製造する際に用いられているものが何れも用いられうるが、好ましいものは、例えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、水添ビスフェニールA、ビスフェニールA・エチレンオキサイド付加物、ビスフェニールA・プロピレンオキサイド付加物のようなビスフェノール誘導体などである。ビスフェニールA・エチレンオキサイド付加物、ビスフェニールA・プロピレンオキサイド付加物は、例えば下記一般式で示されるものが好ましいものとして挙げられる。
【0010】
【化1】
Figure 2004004386
【0011】
一方、ジカルボン酸としては、従来ポリエステル樹脂を製造する際に用いられているものをいずれも用いることができ、好ましいものとしては、例えばマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸などのアルキルジカルボン酸類、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸などのベンゼンジカルボン酸類、これらジカルボン酸の無水物或いは低級アルキルエステルなどを挙げることができる。また、三価以上の多価アルコール成分としては、グリセリン、2−メチルプロパントリオール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ソルビット、ソルビタンなどを例示することができる。三価以上の多価アルコール成分は、通常全原料モノマーを基準にして0.5モル%未満である場合には高分子化しづらく、耐オフセット性が不十分なものとなりがちであり、また逆に20モル%を超えるとゲル化しやすくなり重縮合し難くなるため、0.5〜20モル%の量で用いることが好ましく、2〜20モル%がより好ましい。
【0012】
また、長鎖脂肪族モノカルボン酸としては、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の炭素数が8から22の脂肪族モノカルボン酸が挙げられ、分岐や不飽和基を有していてもよい。更に、長鎖脂肪族モノアルコールとしては、オクタノール、デカノール、ドデカノール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコールなどの炭素数が8から22の脂肪族モノアルコールが挙げられる。長鎖脂肪族モノカルボン酸または長鎖脂肪族モノアルコールの使用量は、全原料モノマーを基準にして2〜20モル%の量が好ましく、2モル%未満では巻き付き防止性や離型剤分散の効果は少なく、20モル%を超える量ではモノ官能基化合物が重合を阻害し、高分子化しにくくなるため好ましくない。長鎖脂肪族は、ガラス転移点を下げる性質があるため、ガラス転移点調節のため、安息香酸やナフタレンカルボン酸などの芳香族モノカルボン酸を用いてもよい。なお、必要であれば、三価以上の多価カルボン酸を用いることも可能であり、高分子化用ポリエステル樹脂(A)の原料として三価以上の多価カルボン酸が排除されるものではない。
【0013】
一方、低分子ポリエステル樹脂(B)は、その製造法、合成原料の如何を問わず、何れのものも用いることができるが、水酸基価が10 KOHmg/g以下で、かつ重量平均分子量が3,000〜5,000であることが好ましい。ここにおいて、低分子ポリエステル樹脂(B)の重量平均分子量が3,000未満であると、形成されたトナーのオフセット性に問題が生じ好ましくない。また、定着性の観点から重量平均分子量が5,000以下の方がより好ましい。この低分子ポリエステル樹脂(B)として好ましいものとしては、少なくとも1種のジオールと少なくとも1種のジカルボン酸、必要に応じ少なくとも1種のモノカルボン酸を用いて製造された線状ポリエステル樹脂が挙げられる。低分子ポリエステル樹脂(B)の製造に用いられるジオール及びジカルボン酸として好ましい化合物としては、上記高分子化用ポリエステル樹脂(A)を製造するための原料として挙げられたものと同じものを挙げることができる。また、モノカルボン酸としては、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの炭素数が8〜22の脂肪族モノカルボン酸、安息香酸などの芳香族モノカルボン酸などを例示することができ、特に安息香酸が好ましい。
【0014】
上記高分子化用ポリエステル樹脂(A)及び低分子ポリエステル樹脂(B)を得る際の重縮合反応は、窒素ガス等の不活性ガス中での、例えば無溶剤下高温重縮合、溶液重縮合等の公知の方法により行うことができる。反応に際してのカルボン酸(ジカルボン酸、モノカルボン酸など)とアルコール(モノアルコール、ジオール、三官能アルコールなど)の使用割合は、前者のカルボキシル基に対する後者の水酸基の割合で0.7〜1.4であることが一般的である。
【0015】
本発明のトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂は、高分子化用ポリエステル樹脂(A)及び低分子ポリエステル樹脂(B)を多価イソシアネート化合物と反応させ、その際に離型剤を添加することにより製造されるが、その際低分子ポリエステル樹脂(B)の量が多くなると、静電荷像現像用トナーのバインダー樹脂として用いたときトナーのオフセット性が悪くなる傾向があり、また高分子化用ポリエステル樹脂(A)の量が多くなると、トナーの低温定着性が悪くなる傾向がある。このため、高分子化用ポリエステル樹脂(A)と低分子ポリエステル樹脂(B)の混合比は重量割合で、高分子化用ポリエステル樹脂(A):低分子ポリエステル樹脂(B)が3〜5:7〜5であるものが最も好ましい。また、高分子化用ポリエステル樹脂(A)と低分子ポリエステル樹脂(B)とのトータル酸価が20 KOHmg/gを超えると、得られた離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂を含有するトナーの帯電量が低く、また高温高湿時でなくとも十分な濃度を有する現像画像を形成することが困難な場合がある。またトータル酸価が5 KOHmg/gよりも小さくなると離型剤の分散粒径が大きくなってしまい、均一に分散することが困難になってしまう場合がある。
【0016】
一方、上記多価イソシアネート化合物としては、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネートなどのジイソシアネート、下記(1)〜(5)で表されるイソシアネートを挙げることができる。
【0017】
【化2】
Figure 2004004386
【0018】
これら多価イソシアネートの使用量は、通常全ポリエステル樹脂の水酸基1当量あたり、イソシアネート基として0.2〜1.2当量の量であり、好ましくは0.3〜1.0当量の量である。
【0019】
本発明で好ましく用いることのできる離型剤はプロピレンホモポリマーである。
プロピレンホモポリマーの分子量は、数平均分子量(Mn)が1500〜3000であることが好ましい。数平均分子量(Mn)が1500よりも小さいと、熱的影響を過度に受けやすく、耐ブロッキング性、画像濃度低下などの現像性に劣るようになってしまう場合があり、一方数平均分子量(Mn)が3000よりも大きいと、外部からの熱を効果的に利用できず、優れた定着性、耐オフセット性を得るのが困難になってしまう場合がある。
これにより本発明の特性を有するポリエチレンホモポリマーは、ウレタンポリエステル樹脂との混合においても相溶性に優れ、良好な分散状態を得ることができる。これによりウレタン変性ポリエステル樹脂中の該離型剤の平均分散粒径が1.0μm以下と良好な平均分散粒径が得られる。
【0020】
本発明の離型剤の粒子径は100μm以下であることが好ましい。100μmよりも大きいとワックス分散粒径が大きくなってしまうポリエステル樹脂への分散、分配が困難になってしまい、トナーの品位に支障をきたしてしまう。
【0021】
離型剤の添加量はウレタン変性ポリエステル樹脂100重量部に対して0.5〜10重量部が好ましい。更に好ましくは1〜6重量部である。1重量部以下では離型剤を添加する効果は得られず、一方10重量部よりも多くなるとウレタン変性ポリエステル樹脂との相溶性に問題を生じてしまうことがある。また離型剤が過剰になると、離型剤がトナー中に偏在し、トナーを微粉砕する際に離型剤が遊離し、遊離した離型剤による感光体、現像スリーブ、キャリアへのフィルミングなどの問題が発生してしまう可能性がある。
【0022】
これらの反応は、高分子化用ポリエステル樹脂(A)、低分子ポリエステル樹脂(B)及び多価イソシアネート化合物を混合し、更に離型剤を添加して、溶融混合することにより行われるれるが、高分子化用ポリエステル樹脂(A)の溶融物と低分子ポリエステル樹脂(B)の溶融物を混練し、この混練物に多価イソシアネート化合物と離型剤とを添加し、溶融混練する方法が好ましい。この溶融混合を行うための具体的方法としては高分子化用ポリエステル樹脂(A)と低分子ポリエステル樹脂(B)との混合物を二軸押出機に一定スピードで注入し、同時に多価イソシアネートと離型剤も一定速度で注入する、或いは二軸押出機の送り方向に対し順次低分子ポリエステル樹脂(B)、高分子化用ポリエステル樹脂(A)、多価イソシアネート及び離型剤を注入し、例えば100〜200℃の温度で混練搬送しながら反応及び混合を行わせるなどの方法が採用できる。このとき、二軸押出機に投入、或いは注入される反応原料である低分子ポリエステル樹脂(B)及び高分子化用ポリエステル樹脂(A)は、各々ポリエステル樹脂反応容器から冷却することなくそのまま直接押出機に注入するようにしてもよいし、また一旦製造した樹脂を冷却、破砕或いはビーズ化したものを二軸押出機に供給することによりおこなってもよい。しかし、本発明では、離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂を製造する方法がこれら具体的に例示された方法に限られるわけではなく、従来公知の方法例えば反応容器中に原料を仕込み、溶液状態となる温度に加熱し、混合するような方法など適宜の方法で行うことができることは勿論である。本発明に用いられ離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂は、0.1〜25%のゲル分を含有するものが好ましい。このゲル分は、樹脂5gを酢酸エチル100mlに4時間混合し、その後1昼夜放置した後、上澄液をスポイトにて静かに採取し、得られた溶解ポリマー量を不揮発分にて測定して得られたものである。
【0023】
本発明において結着樹脂、離型剤成分などの分子量分布はGPCにより次の条件で測定される。
【0024】
装置:GPC−150C(ウォーターズ社)
カラム:GMH−HT30cm2連(東ソ−社製)
温度:135℃
溶媒:o−ジクロロベンゼン(0.1%アイオノール添加)
流速:1.0ml/min
試料:0.15%の試料を0.4ml注入
【0025】
以上の条件で測定し、試料の分子量算出にあたっては単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量較正曲線を使用する。さらに、Mark−Houwink粘度式から導き出される換算式でポリエチレン換算することによって算出される。
【0026】
なお、本発明において、酸価は、樹脂1gを中和するために必要な水酸化カリウムのmg数をいい、また、水酸基価は、樹脂の水酸基と無水フタル酸とを反応させ、その反応に要した酸を、該樹脂1g当り中和するために必要な水酸化カリウムのmg数をいう。
【0027】
ウレタン変性ポリエステル樹脂中の離型剤の分散粒径の測定については以下の手順で試料を作製し透過型電子顕微鏡を用いて分散粒径を求めた。離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂を電子線に対して強度の強い樹脂、例えばエポキシ樹脂で包含して試料を固定した後、ミクロトームを用いて透過型電子顕微鏡観察用の試料を作製した。この時ミクロトームのナイフはダイアモンドナイフを用いた。またオスミウムを用いて離型剤部分の染色を行なった。得られた試料を透過型電子顕微鏡で観察し、ウレタン変性ポリエステル樹脂中に分散される離型剤の粒径を測定した。この時粒径を測定する方法としては写真を用いて測定するだけでなく画像解析装置を用いても良い。本発明においては任意の100個の分散している離型剤を抽出して粒径(最大長径)を求めその平均値を求め、平均粒径とした。
【0028】
ウレタン変性ポリエステル樹脂中の離型剤の分散粒径は1μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは0.8μm以下である。離型剤の分散粒径は1μm以下であればトナー中に良好な離型剤の分散を施すことができ、良好な品質が得られる。1μm以下であればウレタン変性ポリエステル中に均一に分散して、トナー化しても良好な分散性、分配性を保持することができる。
一方1μmより大きくなるとウレタン変性ポリエステル樹脂中に離型剤の良好な分散を施すことが困難になり、さらに個々のトナー粒子に均一に離型剤を分配することが困難になってしまう。分配不良が生じる場合は、特に粒径の細かい分級微粉の方に離型剤含有量が多く、また単独の離型剤が存在している。
このように離型剤の分散、分配不良が生じてしまうとかぶりが増大する等良好な画像が得られなかったり、分配不良による配合量の偏りのためトナー製造時に分級微粉のリサイクルができなくなってしまいコスト高に繋がってしまう等の問題が生じてしまう。
【0029】
本発明の静電荷像現像用トナーにおいては、上記離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂の他に、必要に応じそれ以外の公知の他のバインダー樹脂、荷電制御剤、着色剤、他の離型剤、外添剤等トナーを製造する際に通常用いられる材料を含有せしめることができる。
【0030】
上記離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂とともに用いることのできる他のバインダー樹脂としては、従来静電荷像現像用トナーのバインダー樹脂として公知のものであればいずれでもよく、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタレン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、上記ウレタン変性ポリエステル樹脂以外のポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂、架橋されたスチレン系共重合体などの樹脂が挙げられる。
【0031】
本発明に用いられる着色剤としては、従来トナー粒子の着色剤として用いられている染料および顔料のいずれのものをも用いることができ、以下に示す黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各着色剤が好適に用いられる。また磁性トナーの場合は磁性粉も着色剤として用いられる。
【0032】
黒の着色剤としては、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、鉄黒等が好適に用いられる。本発明において使用できるカーボンブラックはファーネスブラックとチャンネルブラックの2種類に大別することができる。これらの種類、添加量により、トナーの電気的物性、摩擦帯電性が影響を受ける。これらの着色剤は、単独で或いは2種以上を混合して使用することができ、通常結着樹脂の100重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部の添加量がよい。
【0033】
また磁性トナーに用いる磁性粉の場合は、マグネタイト、マグヘマイト、フェライト等の酸化鉄または二価金属と酸化鉄との化合物、鉄、コバルト、ニッケルのような金属或いはこれらの金属のアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属の合金の粉体及びこれらの混合物があげられる。これらの磁性材料は平均粒径が0.05〜2.0μm、好ましくは0.1〜0.5μm程度のものが望ましく、磁性トナー中に含有させる量としては結着樹脂100重量部に対して5〜150重量部、好ましくは10〜120重量部である。また必要に応じて磁性材料と着色剤を併用して用いることもできる。着色剤としては、例えばカーボンブラック、銅フタロシアニン、鉄黒などが用いられる。
【0034】
イエローの着色剤としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯化合物、メチン化合物、アリルアミド化合物に代表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピグメントイエロー12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、168、174、176、180、181、191等が好適に用いられる。これら着色剤は、単独で或いは2種以上を混合して使用することができ、通常結着樹脂の100重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部の添加量がよい。
【0035】
マゼンタの着色剤としては、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、ペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、166、169、177、184、185、202、206、220、221、254等が好適に用いられる。これら着色剤は、単独で或いは2種以上を混合して使用することができ、通常結着樹脂の100重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部の添加量がよい。
【0036】
シアンの着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体、アントラキノン化合物、塩基染料レーキ化合物等が利用できる。具体的には、C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、66等が好適に用いられる。これら着色剤は、単独で或いは2種以上を混合して使用することができ、通常結着樹脂の100重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部の添加量がよい。
【0037】
また着色剤を結着樹脂に分散させる方法としては、フラッシュ法により予め着色剤を高濃度に含む樹脂チップを製造し、これを結着樹脂と混合、混練する方法などを含め、従来から公知のいずれの方法をも採用することができる。
【0038】
またトナー中の帯電量を安定に制御する目的で荷電制御剤を使用することもできる。荷電制御剤としては、従来静電荷像現像用トナーの荷電制御剤として知られたものの何れのものも使用できる。荷電制御剤は、現像されるべき静電潜像担持体上の静電荷像の極性に応じて、正荷電制御剤または負荷電制御剤が選択されるが、正荷電制御剤としては、例えば、ニグロシン染料、脂肪酸金属誘導体、トリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム塩(例えば、トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルホン酸塩、テトラブチルベンジルアンモニウムテトラフルオロボレート)、ジオルガノスズオキサイド(例えば、ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイド)、ジオルガノスズボレート(ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレート)等が挙げられ、これらは単独であるいは二種以上組合わせて用いることができる。これらの中でも、ニグロシン系、4級アンモニウム塩及びトリフェニルメタン系染料が好ましい。一方、負荷電制御剤としては、カルボキシル基を有する化合物、例えばサリチル酸あるいはサリチル酸誘導体の金属塩や金属キレート(錯体)、金属錯塩染料、脂肪酸石鹸、ナフテン酸金属塩等が挙げられる。これら荷電制御剤は、通常結着樹脂100重量部に対して0.1〜8重量部、好ましくは0.5〜6重量部の割合で使用される。
【0039】
本発明の静電荷像現像用トナーの調製方法については特に制限はなく、従来公知の方法により適宜調製することができる。トナー調整法の一例を示すと、前記のトナー構成成分を、乾式ブレンダー、ヘンシェルミキサー、ボールミル等により予備混合し、しかる後、この混合物を熱ロールニーダー、一軸または二軸のエクストルーダー等の熱混練機によって溶融混練し、得られた混練物を冷却後ハンマーミルなどの粉砕機を用いて機械的に粗粉砕し、次いでジェット粉砕機などで微粉砕した後、必要に応じ所望の粒径に分級する方法により製造する方法が好ましい方法として挙げられる。
【0040】
本発明のトナーの粒径としては、重量平均粒径が3〜15μmのものが好ましい。特に、5μm以下の粒径を有するトナー粒子が12〜60個数%含有され、8〜12.7μmの粒径を有するトナー粒子が1〜33個数%含有され、16μm以上の粒径を有するトナー粒子が2.0重量%以下含有され、トナーの重量平均粒径が4〜10μmであることが、現像特性の上からはより好ましい。なお、トナーの粒度分布測定は、例えばコールターカウンターを用いて測定することができる。
【0041】
本発明の現像剤が絶縁性磁性トナーである場合には、1010Ω・cm以上、好ましくは1013Ω・cm以上の電気抵抗を有することが好ましい。このようにして調製された静電荷像現像用トナーは、必要に応じ外添剤と混合される。
【0042】
本発明のトナーは、さらに必要に応じて離型剤、滑剤、流動化剤、研磨剤、導電性付与剤、画像剥離防止剤等のトナーの製造に当たり使用されている公知の添加剤を外添剤として使用することができる。
具体的には、滑剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン、ステアリン酸亜鉛などが、流動化剤としては、例えばポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、シリコーン、疎水化処理されたあるいは疎水化処理されていないシリカ、アルミナ、チタニア、マグネシア、非晶質珪素−アルミニウム共酸化物、非晶質珪素−チタニウム共酸化物などの微粉末が、研磨剤としては、例えばチタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、炭化珪素、タングステンカーバイドなどの微粉体が挙げられる。また、導電性付与剤として酸化スズの如き金属酸化物等を加えることもできる。しかし、これらは外添剤の一例を示したにすぎないものであり、本発明の静電荷像現像用トナーの外添剤が上記具体的に例示されたものに限定されるものではない。これら外添剤である滑剤、流動化剤、研磨剤などの使用量は、トナー100重量部当り、滑剤は、0.1〜2重量部、流動化剤は、0.05〜1重量部、研磨剤は、0.2〜5重量部が好ましい。また、これら外添剤はトナーに対し荷電制御性をも有することが多いので、トナーの荷電特性に応じ適宜のものを選択使用すればよい。
【0043】
本発明のトナーは、キャリアと混合して二成分現像剤として用いることもできるし、トナー中に磁性粉を含有させた一成分現像剤或いはマイクロトーニング現像剤として用いることもできる。本発明のトナーが二成分現像剤として用いられる場合、キャリアとしては、従来公知のキャリアがいずれも使用できる。このようなキャリアとしては、例えば鉄粉等の強磁性金属あるいは強磁性金属の合金粉、酸化鉄などの金属酸化物、ニッケル、銅、亜鉛、マグネシウム、バリウム等の元素から構成されるフェライト粉、マグネタイト粉などの磁性粉からなる磁性粉キャリア、これら磁性粉をスチレン・メタクリレート共重合体、スチレン重合体、シリコーン樹脂等の樹脂で被覆した磁性粉樹脂コートキャリア、磁性粉とバインダー樹脂からなるバインダーキャリア、樹脂被覆されたあるいは樹脂被覆されていないガラスビーズなどが挙げられる。これらのキャリアは、通常20〜200μm、好ましくは30〜150μm程度の粒径のものが用いられる。
【0044】
なお、磁性粉樹脂コートキャリアの被覆樹脂としては、例えば、ポリエチレン、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、セルロース誘導体、マレイン酸樹脂、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ臭化ビニル、ポリ臭化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール、フマル酸エステル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルエーテル、クロロプレンゴム、アセタール樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリウレタンなどが使用できる。これらのなかでは、スペントトナーの形成が少ないためフッ素含有樹脂、シリコーン含有樹脂が特に好ましい。
この磁性粉樹脂コートキャリアには、導電性微粒子(カーボンブラック、導電性金属酸化物、金属粉体)、無機充填材(シリカ、窒化ケイ素、窒化ホウ素、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、炭化ホウ素、酸化チタン、クレイ、タルク、ガラス繊維)、前記例示の荷電制御剤などを、必要に応じ含有させてもよい。キャリア芯材に対する樹脂被覆膜厚は、0.1〜5μm程度が好ましい。
【0045】
【実施例】
以下、実施例により発明を更に具体的に説明する。しかし、以下の実施例は単に本発明を説明するためのものであり、本発明がこれら実施例に記載されたものに限定されるわけではない。
【0046】
高分子化用ポリエステル樹脂(A)の製造
製造例A
15リットルの四つ口フラスコに、還流冷却器、水分離装置、窒素ガス導入管、温度計及び攪拌装置を取り付け、ビスフェノールA・プロピレンオキサイド付加物(三井化学製ポリオールKB300)40.6モル%、トリメチロールプロパン10.2モル%、ステアリン酸4.8モル%、イソフタル酸44.4モル%の量仕込み、フラスコ内に窒素を導入しながら、180〜240℃で脱水縮合を行った。反応生成物の酸価及び水酸基価が所定の値に達したところで反応生成物をフラスコより抜き出し、冷却、粉砕して、高分子化用ポリエステル樹脂A1を得た。得られた高分子化用ポリエステル樹脂A1の物性値を表1に示す。
【0047】
製造例A2〜A4
原料に用いるカルボン酸化合物及びアルコール化合物の種類及び量(モル比)を表1のものとすることを除いて、製造例A1に従い、高分子化用ポリエステル樹脂A2〜A4を製造した。得られた高分子化用ポリエステル樹脂の物性値を表1に示す。
【0048】
【表1】
Figure 2004004386
【0049】
低分子ポリエステル樹脂(B)の製造
製造例B1〜B2
原料に用いるカルボン酸化合物及びアルコール化合物の種類及び量(モル比)を表2のものとすることを除いて、製造例A1に従い、低分子ポリエステル樹脂B1〜B2を製造した。得られた低分子ポリエステル樹脂B1〜B2の物性値を表2に示す。
【0050】
【表2】
Figure 2004004386
【0051】
使用した離型剤W1〜W4
使用した離型剤の特性値を表3に示す。
【0052】
【表3】
Figure 2004004386
【0053】
離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂の製造
実施例1
高分子化用ポリエステル樹脂A1及び低分子ポリエステル樹脂B1を、A1が40重量%、B1が60重量%の割合で用い、かつ低分子ポリエステル樹脂B1をまず6kg/hrの流量で二軸混練機(栗本鉄工所製、KEX−40)に供給し、これに高分子化用ポリエステル樹脂A1を4kg/hrの流量で供給して溶融混練搬送し、この混練搬送中の樹脂混合物に、更にトリレンジイソシアネートを320g/hrの流量で供給して(NCO/OH当量比は0.82に相当。NCO/OH当量比)=(供給トリレンジイソシアネートのNCO基当量/hr)/(供給樹脂のOH基当量/hr)であり、((320/176)x2/((55.3x4+4.8x6)/56.11)=0.816)、更に離型剤W1を200g/hrの流量で供給して混練を続けて反応を行い、押出後冷却することにより離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂C1を得た。この離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂C1の物性を表4に示す。
【0054】
【表4】
Figure 2004004386
【0055】
実施例2〜5、参考例1、比較例1
表4に示す条件以外は実施例1に従い、離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂C2〜C7を得た。この離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂C2〜C7の物性値を表4に示す。
【0056】
比較例2
離型剤を添加しないこと以外は実施例1と同様にして、離型剤を含有しないウレタン変性ポリエステル樹脂C8を得た。
【0057】
離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂の評価
実施例6
離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂C160.5重量部磁性体(マグネタイト)38.0重量部電荷調整剤(含金属系クロム染料;スピロンブラック1.5重量部TRH、保土ヶ谷化学社製)をヘンシェルミキサーで混合した後、二軸加熱混練機に投入して混練し、押し出されてきたものを室温で冷却し、ハンマーミルで粗粉砕した後ターボミル粉砕機で微粉砕し、気流式風力分級機に導き平均粒径11.0μm、6.4μm以下の粒径を有するものが1.0体積%以下、20.0μm以上に粒径を有するものが1.0体積%以下の磁性トナー用微粉末を得た。このトナー用微粉末100重量部に対し、疎水性シリカ(アエロジルR−974、日本アエロジル社製)を0.3重量部添加、混合して一成分磁性トナーを得た。この一成分磁性トナーの帯電性及び画出し評価を行い、表5の結果を得た。表5に示すように、本実施例のトナーは、帯電量及び画像濃度共に良好である。
【0058】
【表5】
Figure 2004004386
【0059】
なお、各評価は次のように行われた。
(帯電量)一成分トナー1gとノンコートフェライトキャリア19gを50ccのポリビンに入れ、30分混合した後、ブローオフ粉体帯電量測定装置(東芝ケミカル社製)を用いトナーの帯電量を測定した。
【0060】
(画出し試験)複写機としてキャノン社製NP−6650を用い、常温、常湿(23℃、50%)(N/N)において30,000枚の複写を行い、また高温、高湿(30℃、85%)(H/H)において30,000枚の複写を行い、各々1枚目及び30,000枚或いは30,000枚目の画像濃度及びかぶりを測定した。
【0061】
(定着下限温度)試験機としてキャノン社製NP−6650を用いて定着を行い、低温オフセットが発生せず定着している下限の温度を、定着下限温度とした。
【0062】
(オフセット発生温度)高温オフセットの発生した温度をオフセット発生温度とした。
【0063】
(耐ブロッキング性)現像剤50gを広口瓶に入れ、50℃×24時間放置し、放置後室温に戻し、現像剤中の大きな塊の有無を目視評価した。
〇・・・大きな塊なし。
□・・・大きな塊があるが、簡単にほぐれる。
×・・・簡単にほぐれない大きな塊がある。
【0064】
(トナー中の離型剤平均分散粒径)トナーをエポキシ樹脂で包含して試料を固定した後、ミクロトームを用いて透過型電子顕微鏡観察用の試料を作製した。この時ミクロトームのナイフはダイアモンドナイフを用い、オスミウムを用いて離型剤部分の染色を行なった。得られた試料を透過型電子顕微鏡で観察し、トナー中に分散される離型剤の粒径を画像解析装置にて測定した。この時任意の100個の分散している離型剤を抽出して粒径(最大長径)を求めその平均値を求め、平均粒径とした。
【0065】
(巻き付き防止性)定着下限温度付近での紙の熱ロールへの巻き付きを観察して評価し、巻き付きが大きいものを×、巻き付きが少ないものを□、巻き付かないものを〇とした。
【0066】
(トナー中の離型剤の分配性)トナー粉砕、分級工程において得られたトナー微粉末(分級品)及びそれより粒度の細かい分級微粉について、離型剤の含有量を求めて分配性の確認を行なった。離型剤含有量においてトナー微粉末と分級微粉との差がなければ分配性は良好であり、その差が大きいものは分配性が悪く、分級微粉を再度リサイクルすることが困難になってしまう。ここではDSC(示差走査熱量計)を用いて、既知の離型剤量含有トナーサンプル(0.1%、0.2%、0.3%)について離型剤の融点ピークの熱量を利用して検量線を作成し、定量分析を行ないサンプル中の離型剤の含有量を測定した。そして分級微粉中の離型剤量/トナー微粉末中の離型剤量の比を求め、その値が0.9より小さいものは分配不良を起こしていて、0.9以上は分配性が良好であるとした。
【0067】
実施例7〜10、参考例2
ウレタン変性ポリエステル樹脂C1に代えてウレタン変性ポリエステル樹脂C2〜C6を用いることを除き、実施例6に従い、一成分磁性トナーを得た。実施例6と同様にして、得られたトナーの評価を行い、表5の結果を得た。表5から明らかなように、実施例7〜10及び参考例2のトナーはいずれも帯電量及び現像画像濃度、耐久性、環境安定性に優れていることが分かる。
【0068】
比較例3
ウレタン変性ポリエステル樹脂C1に代えてウレタン変性ポリエステル樹脂C7を用いることを除き、実施例6に従い、一成分磁性トナーを得た。実施例6と同様にして、得られた現像剤の評価を行い、表5の結果を得た。表5から明らかなように、比較例3の現像剤は、実施例6〜10のものに比べ画像濃度、かぶりともに劣っていた。またトナー中の離型剤の分配不良が見られた。
【0069】
比較例4
ウレタン変性ポリエステル樹脂C8 58.5重量部、磁性体(マグネタイト)38.0重量部、電荷調整剤(含金属系クロム染料;スピロンブラックTRH、保土ヶ谷化学社製)1.5重量部、離型剤W1 2.0重量部をヘンシェルミキサーで混合した後、二軸加熱混練機に投入して混練し、押し出されてきたものを室温で冷却し、ハンマーミルで粗粉砕した後ターボミル粉砕機で微粉砕し、実施例6と同様に磁性トナー用微粉末を得、更に一成分磁性トナーを得た。この一成分磁性トナーの帯電性及び画出し評価を行い、表5の結果を得た。表5に示すように、本比較例のトナーは、画像濃度が低下し、かぶりも多かった。またトナー中の離型剤の分配不良が見られた。
【0070】
比較例5
(成分)                       (配合量)
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、テレフタル酸、ドデセニル無水こはく酸、無水トリメリット酸を縮重合せしめて得られた非線状ポリエステル樹脂           58.5重量部
磁性体(マグネタイト)                             38.0重量部
含金属系クロム染料
(スピロンブラックTRH、保土ヶ谷化学社製 )       1.5重量部
離型剤W1                                          2.0重量部
上記原材料をヘンシェルミキサーで混合した後、二軸加熱混練機に投入して混練し、押し出されてきたものを室温で冷却し、ハンマーミルで粗粉砕した後ターボミル粉砕機で微粉砕し、実施例6と同様に磁性トナー用微粉末を得、更に一成分磁性トナーを得た。この一成分磁性トナーの帯電性及び画出し評価を行い、表5の結果を得た。表5に示すように、本比較例のトナーは、かぶりが多く、トナー中の離型剤の分配不良が見られた。
【0071】
比較例6
アイコサン二酸、パラターシャリーブチル安息香酸及びテレフタル酸からなる酸成分とロジングリシジルエステル、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンからなるアルコール成分と架橋成分としての無水トリメット酸を縮重合せしめて得られた非線状ポリエステル樹脂
58.5重量部
磁性体(マグネタイト)                                  38.0重量部
含金属系クロム染料
(スピロンブラックTRH、保土ヶ谷化学社製 )            1.5重量部
離型剤W1                                               2.0重量部
上記原材料をヘンシェルミキサーで混合した後、二軸加熱混練機に投入して混練し、押し出されてきたものを室温で冷却し、ハンマーミルで粗粉砕した後ターボミル粉砕機で微粉砕し、実施例6と同様に磁性トナー用微粉末を得、更に一成分磁性トナーを得た。この一成分磁性トナーの帯電性及び画出し評価を行い、表5の結果を得た。表5に示すように、本比較例のトナーは、かぶりが多くまたトナー中の離型剤の分配不良が見られた。
【0072】
実施例11
(成分)                       (配合量)
離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂       90.5重量部
カーボンブラック                     8重量部
含金属系クロム染料
(スピロンブラックTRH、保土ヶ谷化学社製 )       1.5重量部
上記材料をヘンシェルミキサーで均一に混合した後、二軸加熱混練機に投入し混練、押し出されてきたものを室温で冷却し、ハンマーミルで粗粉砕してチップを得た。次いで、これをターボミル粉砕機で微粉砕し、分級機に導き、11.5μmに平均粒度を有する部分を取り出して、トナー用微粉末を得た。次いで、このトナー用微粉末100重量部に対し、疎水性シリカ微粉体0.3重量部を添加、混合して負帯電性黒トナーを得た。得られたトナー5部と平均粒径50μmのシリコーン樹脂コートのキャリア95部とをボールミルを用いて混合し現像剤を作製した。次にこのトナーと現像剤を用いて、市販のフルカラー複写機キヤノン社製CLC−550により、23℃、50%RHの環境下で実写試験を行なった。得られたトナーおよび現像剤を用いたところ、3万枚実写後でもカブリは少なく、画像濃度も安定しており、機内のトナー飛散、画像汚れも見られなかった。初期および3万枚複写時の画像濃度は各々1.41および1.38であり、また初期および3万枚複写時のカブリは各々0.6および0.6であった。
【0073】
なお、画像濃度はマクベス光度計を用いて行い、1.35以上の濃度であればよい。なお、カブリはフォトボルトにて、反射率を測定することにより行った。1.2%以下が良好な値である。また、トナーの機内飛散は、複写機の転写チャージャー上に飛散トナーが存在するか否かを確認することにより行った。転写チャージャー上にトナー飛散がみられる場合、これに伴い画像汚れが発生する。
【0074】
実施例12
(成分)                       (配合量)
離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂         93.5重量部
フタロシアニン顔料(C.I.PIGMENT BLUE 15:3)           5重量部
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸の3価クロム塩   1.5重量部
上記材料をヘンシェルミキサーで均一に混合した後、二軸加熱混練機に投入し混練、押し出されてきたものを室温で冷却し、ハンマーミルで粗粉砕してチップを得た。次いで、これをターボミル粉砕機で微粉砕し、分級機に導き、11.5μmに平均粒度を有する部分を取り出して、トナー用微粉末を得た。次いで、このトナー用微粉末100重量部に対し、疎水性シリカ微粉体0.3重量部を添加、混合して負帯電性シアントナーを得た。得られたトナー5部と平均粒径50μmのシリコーン樹脂コートのキャリア95部とをボールミルを用いて混合し現像剤を作製した。次にこのトナーと現像剤を用いて、市販のフルカラー複写機キヤノン社製CLC−550により、23℃、50%RHの環境下で実写試験を行なった。得られたトナーおよび現像剤を用いたところ、3万枚実写後でもカブリは少なく、画像濃度も安定しており、機内のトナー飛散、画像汚れも見られなかった。初期および3万枚複写時の画像濃度は各々1.41および1.41であり、また初期および3万枚複写時のカブリは各々0.6および0.7であった。
【0075】
【発明の効果】
上述したように、本発明においては、特定の酸価、水酸基価、分子量を有する高分子化用ポリエステル樹脂(A)及び低分子ポリエステル樹脂(B)を多価イソシアネート化合物と反応させて得られた低酸価のウレタン変性ポリエステル樹脂(C)を静電荷像現像用トナーに含有せしめることにより、低酸価のポリエステル樹脂を用いるにもかかわらず帯電性に優れたトナーを製造することができ、またポリエステル樹脂が低酸価であるため耐湿性にすぐれ、高温、高湿時にも良好な現像画像を形成することができ、しかも低温定着性、耐オフセット性、耐ブロッキング性の何れもが良好で、巻きつき防止性や離型剤の分散性の優れた静電荷像現像用トナーを得ることができ、どのような複写環境においても長期間安定した現像を行うことができるという優れた効果を有する。

Claims (5)

  1. 少なくとも高分子化用ポリエステル樹脂(A)と低分子ポリエステル樹脂(B)と多価イソシアネート化合物とを混合し反応せしめる際に、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定される数平均分子量(Mn)が1500〜3000のプロピレンホモポリマーを離型剤として添加することにより得られることを特徴とするトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂。
  2. 高分子化用ポリエステル樹脂(A)と低分子ポリエステル樹脂(B)とのトータル酸価が5〜20KOHmg/gであることを特徴とする請求項1記載のトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂。
  3. 前記離型剤の前記ウレタン変性ポリエステル樹脂中の平均分散粒径が1μm以下であることを特徴とする請求項1または2いずれかに記載のトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂。
  4. 請求項1ないし3いずれかに記載されるトナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂と着色剤とを少なくとも含有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  5. 請求項4に記載される静電荷像現像用トナーとキャリアとを含有することを特徴とする二成分系電子写真用現像剤。
JP2002161021A 2002-06-03 2002-06-03 トナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂及びそれを用いた静電荷像現像用トナー及び二成分系電子写真用現像剤 Expired - Fee Related JP3948350B2 (ja)

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JP2016191918A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 三洋化成工業株式会社 トナーバインダーの製造方法
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