JP2004004376A - ドットクロック再生装置 - Google Patents

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Takatsugu Yamagata
山方 崇嗣
Hideki Abe
安部 秀喜
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】精度の高いドットクロック周波数の自動調整が可能なドットクロック再生装置を提供するである。
【解決手段】PLL回路14により同期信号に基づいてドットクロックDCKが発生され、ドットクロックDCKに応答して、A/D変換器11により入力される映像信号がサンプリングされサンプル値が得られる。サンプル値を順次受け、ドットクロックの1周期幅でサンプル値がパルス状に変化する複数のサンプル点を検出し、1周期幅のパルス状の変化を構成する隣り合うサンプル点でのサンプル値の差の絶対値が累積加算回路24により順次累算される。所定期間ごとに得られた複数の累算結果のうち最大値と最小値との比に基づいてドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相が制御回路28により制御される。その結果、ドットクロックを制御でき、高精度の制御を行うことができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ等に接続される液晶表示装置等のマトリクス表示装置に用いられるドットクロック再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータやEWS(エンジニアリングワークステーション:Engineering Work Station)における映像信号は、水平同期信号の周期よりも短い一定の画素周期(以下、ドット周期と呼ぶ。)で信号レベルが変化しており、液晶表示装置等のマトリクス表示装置に表示する場合や、メモリへ書き込んで信号処理を行う場合に、ドット周期に一致したクロック(以下、ドットクロックと呼ぶ。)が必要となる。
【0003】
しかし、自らドットクロックを出力しているコンピュータ等は少ない。そのため、一般的なマトリクス表示装置では、映像信号に含まれる水平同期信号をPLL(位相同期ループ:Phase Lock Loop)回路を用いて逓倍し、ドットクロックとして使用している。
【0004】
しかし、マトリクス表示装置は、入力された映像信号の水平ブランキング期間を認識できないため、再生されるドットクロックの周波数(以下、ドットクロック周波数と呼ぶ。)と、映像信号に含まれるドット周期の周波数とを完全に一致させることが困難であった。そのため、従来の表示装置では、ユーザが映像信号の表示を確認しながら、PLL回路の分周比を手動で調整することによりドットクロック周波数を調整していた。
【0005】
特開2000−276092号公報に開示されたドットクロック再生装置によれば、再生されるドットクロック周波数を映像信号に含まれるドット周期の周波数に自動的に一致させることができる。その結果、ユーザは、再生されるドットクロック周波数の調整を行う必要がなく、困難な作業から開放される。
【0006】
図10は特開2000−276092号公報に開示されたドットクロック再生装置の構成を示す図である。
【0007】
図10のドットクロック再生装置は、A/D(アナログ/デジタル)変換器11、PLL(位相同期ループ:Phase Lock Loop)回路14、ラッチ回路21,25、差分回路22、絶対値回路23、累算加算回路24、最大値検出回路26、最小値検出回路27および制御回路28を含む。
【0008】
図10のA/D変換器11には、映像信号VSが入力される。また、PLL回路14には同期信号が入力される。PLL回路14は、入力された同期信号、後述する制御回路28より与えられる位相制御信号Pcおよび周波数制御信号fcに応じてドットクロックDCKを生成しA/D変換器11、ラッチ回路21および絶対値回路23に与える。A/D変換器11は、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKを用いて入力される映像信号VSのサンプリングを行い、デジタル信号DSに変換する。A/D変換器11は、デジタル信号DSをラッチ回路21および差分回路22に出力する。
【0009】
ラッチ回路21は、A/D変換器11より出力されたデジタル信号DSをPLL回路14より与えられるドットクロックDCKに応じて、1ドットクロック周期分遅延させる。ラッチ回路21は、1ドットクロック周期分遅延させたデジタル信号DSを差分回路22に出力する。差分回路22は、A/D変換器11より出力されたデジタル信号DSとラッチ回路21により1ドットクロック周期分(1サンプル周期分)遅延されたデジタル信号DSとの差分を算出し、その差分値を絶対値回路23に与える。絶対値回路23は、差分回路22より出力された差分値の絶対値をPLL回路14より与えられるドットクロックDCKに応じて累積加算回路24に与える。
【0010】
累積加算回路24は、絶対値回路23より与えられる出力を逐次累積加算し、ラッチ回路25に与える。ラッチ回路25は、1フレーム(1垂直周期)ごとに累積加算回路24より与えられる出力信号を遅延させ、遅延させた出力信号を最大値検出回路26および最小値検出回路27に与える。最大値検出回路26は、ラッチ回路25より与えられる出力信号のうち最も大きな値を示す最大値を検出し記憶する。最大値検出回路26は、検出された最大値を制御回路28に出力する。最小値検出回路27は、ラッチ回路25より与えられる出力信号のうち最も小さな値を示す最小値を検出し記憶する。最小値検出回路27は、検出された最小値を制御回路28に出力する。
【0011】
制御回路28は、最大値検出回路26および最小値検出回路27より与えられた最大値と最小値との比に応じて、周波数制御信号fcおよび位相制御信号Pcを生成し、PLL回路14に出力する。
【0012】
ここで、制御回路28は、位相制御信号PcをPLL回路14に出力することによりドットクロックDCKの位相を制御することができる。また、制御回路28は、周波数制御信号fcをPLL回路14に出力することによりドットクロックDCKの周波数を制御することができる。
【0013】
一般に、再生されるドットクロックDCKの周波数が映像信号に含まれるドット周期の周波数と一致していない場合には、ドットクロックDCKの位相を変化させても、変化前後の隣り合うサンプル間でのサンプル値の差が増減しにくい。一方、再生されるドットクロックDCKの周波数が映像信号に含まれるドット周期の周波数と一致している場合には、ドットクロックDCKの位相を変化させることにより、変化前後の隣り合うサンプル間でのサンプル値の差が増減する。
【0014】
制御回路28は、この特性を利用し、最大値と最小値との比が所定の条件を満たすように位相制御信号Pcおよび周波数制御信号fcを制御し、ドットクロックDCKの自動調整を行う。その結果、再生されたドットクロックDCKの周波数を映像信号に含まれるドット周期と一致させるように調整することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−276092号公報に開示されたドットクロック再生装置では、ドットクロックDCKがドット周期と一致した状態で位相を変化させることにより隣り合うサンプル間でサンプル値の差の絶対値の累算結果の増減が生じることを利用しているが、実際には、ドットクロックDCKがドット周期と一致した状態でもサンプル値の差が生じず、絶対値の累算結果に期待する増減が生じないことがある。
【0016】
すなわち、2ドットクロック周期以上の幅を有するパルスパターンの場合、例えば、2ドットクロック周期で変化する映像信号の場合には、ドットクロックDCKがドット周期と一致した状態で位相を変化させても、隣り合ったサンプル値の差の絶対値の累算結果に増減が発生しない。
【0017】
その結果、累算結果の最大値と最小値との差がつき難く、再生されるドットクロック周波数を映像信号に含まれるドット周期の周波数に一致させるように調整することができない場合がある。
【0018】
本発明の目的は、精度の高いドットクロック周波数の自動調整が可能なドットクロック再生装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
(第1の発明)
本発明に係るドットクロック再生装置は、入力される映像信号を画素ごとにサンプリングするためのドットクロックを再生するドットクロック再生装置であって、同期信号に基づいてドットクロックを発生するドットクロック発生回路と、ドットクロック発生回路により発生されたドットクロックに応答して、入力される映像信号をサンプリングしてサンプル値を得るサンプリング回路と、サンプリング回路により得られるサンプル値を順次受け、ドットクロックの1周期幅でサンプル値がパルス状に変化する複数のサンプル点を検出し、1周期幅のパルス状の変化を構成する隣り合うサンプル点でのサンプル値の差の絶対値を順次累算する演算回路と、演算回路により所定期間ごとに得られた複数の累算結果のうち最大値と最小値との比に基づいてドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相を制御する制御回路とを備えたものである。
【0020】
第1の発明に係るドットクロック再生装置においては、ドットクロック発生装置により同期信号に基づいてドットクロックが発生され、ドットクロック発生回路により発生されたドットクロックに応答して、サンプリング回路により入力される映像信号がサンプリングされサンプル値が得られる。そして、サンプリング回路により得られるサンプル値を順次受け、ドットクロックの1周期幅でサンプル値がパルス状に変化する複数のサンプル点を検出し、1周期幅のパルス状の変化を構成する隣り合うサンプル点でのサンプル値の差の絶対値が演算回路により順次累算される。演算回路により所定期間ごとに得られた複数の累算結果のうち最大値と最小値との比に基づいてドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相が制御回路により制御される。
【0021】
この場合、ドットクロックの1周期幅でサンプル値がパルス状に変化する複数のサンプル点におけるサンプル値の差の絶対値を順次累算するため、複数の周期幅で変化する複数のサンプル点でのサンプル値の差の絶対値を累算することにより生じる誤差を低減することができる。その結果、所定期間ごとに得られた複数の累積結果のうち最大値と最小値との比を用いることで、ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相が映像信号のドットクロックの位相と一致するように高精度に自動調整することができる。
【0022】
(第2の発明)
第2の発明に係るドットクロック装置は、第1の発明に係るドットクロック装置の構成において、サンプリング回路は、入力される映像信号をドットクロックに応答してサンプリングしてデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器を含み、演算回路は、アナログ/デジタル変換器により得られるデジタル信号をドットクロックの1周期分遅延させる第1のラッチ回路と、第1のラッチ回路の出力信号とアナログ/デジタル変換器の出力信号との差を出力する差分回路と、差分回路の出力信号の絶対値を出力する第1の絶対値回路と、第1の絶対値回路の出力信号をドットクロックの1周期分遅延させる第2のラッチ回路と、第2のラッチ回路の出力信号と第1の絶対値回路の出力信号との和を出力する第1の加算回路と、第1の絶対値回路の出力信号と第1の設定値とを比較する第1の比較回路と、差分回路の出力信号をドットクロックの1周期分遅延させる第3のラッチ回路と、第3のラッチ回路の出力信号と差分回路の出力信号との和を出力する第2の加算回路と、第2の加算回路の出力信号の絶対値を出力する第2の絶対値回路と、第2の絶対値回路の出力信号と第2の設定値とを比較する第2の比較回路と、第1の比較回路の出力信号と第2の比較回路の出力信号との論理積を出力する条件判別回路と、条件判別回路の出力信号が真のときに第1の加算回路の出力信号を逐次累算する累算回路とを含み、制御回路は、累算回路による累算結果の最大値を検出して記憶する最大値記憶回路と、累算回路による累算結果の最小値を検出して記憶する最小値記憶回路と、最大値記憶回路に記憶される最大値と最小値記憶回路に記憶される最小値との比を算出する振幅検出回路と、振幅検出回路により算出された比に基づいてドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相および周波数を制御するドットクロック制御回路とを含むものである。
【0023】
この場合、ドットクロックの1周期幅でサンプル値がパルス状に変化する複数のサンプル点におけるサンプル値の差の絶対値を順次累算するため、複数の周期幅で変化する複数のサンプル点でのサンプル値の差の絶対値を累算することにより生じる誤差を低減することができる。その結果、所定期間ごとに得られた複数の累積結果のうち最大値と最小値との比を用いることで、ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相および周波数が映像信号のドットクロックの位相および周波数と一致するように高精度に自動調整することができる。さらに、最大値と最小値との比を算出する最大値記憶回路、最小値記憶回路および振幅検出回路については、比較的簡単な回路構成で実現できるため、コストの増加を抑制することができる。
【0024】
(第3の発明)
第3の発明に係るドットクロック再生装置は、入力される映像信号を画素ごとにサンプリングするためのドットクロックを再生するドットクロック再生装置であって、同期信号に基づいてドットクロックを発生するドットクロック発生回路と、ドットクロック発生回路により発生されたドットクロックに応答して、入力される映像信号を時間軸上での複数のサンプル点でサンプリングしてサンプル値を得るサンプリング回路と、サンプリング回路により得られるサンプル値を順次受け、隣り合うサンプル点でのサンプル値の差の正負の符号が変化した場合に、サンプル値の差の絶対値を順次累算する演算回路と、演算回路により所定期間ごとに得られた複数の累算結果のうち最大値と最小値との比に基づいてドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相を制御する制御回路とを備えたものである。
【0025】
第3の発明に係るドットクロック発生装置においては、ドットクロック発生回路により同期信号に基づいてドットクロックが発生され、ドットクロック発生回路により発生されたドットクロックに応答して、サンプリング回路により入力される映像信号が時間軸上での複数のサンプル点でサンプリングされてサンプル値が得られる。そして、サンプリング回路により得られるサンプル値を順次受け、隣り合うサンプル点でのサンプル値の差の正負の符号が変化した場合に、演算回路によりサンプル値の差の絶対値が順次累算される。演算回路により所定期間ごとに得られた複数の累算結果のうち最大値と最小値との比に基づいて制御回路によりドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相が制御される。
【0026】
この場合、サンプル値の差の正負の符号が変化した場合、すなわちサンプル値の差が正から負、または負から正に変わる場合にサンプル値の差の絶対値を順次累積することにより位相検出可能な累算結果の差を明確にすることができる。その結果、所定期間ごとに得られた複数の累積結果のうち最大値と最小値との比を用いることで、ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相が映像信号のドットクロックの位相と一致するように高精度に自動調整することができる。
【0027】
(第4の発明)
第4の発明に係るドットクロック再生装置は、第3の発明に係るドットクロック再生装置の構成において、サンプリング回路は、入力される映像信号をドットクロックに応答してサンプリングしてデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器を含み、演算回路は、アナログ/デジタル変換器により得られるデジタル信号をドットクロックの1周期分遅延させる第1のラッチ回路と、第1のラッチ回路の出力信号とアナログ/デジタル変換器の出力信号との差を出力する差分回路と、差分回路の出力信号の絶対値を出力する絶対値回路と、差分回路の出力信号をドットクロックの1周期分遅延させる第2のラッチ回路と、差分回路の出力信号と第2のラッチ回路の出力信号を比較することにより、差分回路の出力信号の正負の符号が変化したことを判別する増減方向判別回路と、増減方向判別回路の判別結果が真のときに絶対値回路の出力信号を逐次累算する累算回路とを含み、制御回路は、累算回路による累算結果の最大値を検出して記憶する最大値記憶回路と、累算回路による累算結果の最小値を検出して記憶する最小値記憶回路と、最大値記憶回路に記憶される最大値と最小値記憶回路に記憶される最小値との比を算出する振幅検出回路と、振幅検出回路により算出された比に基づいてドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相および周波数を制御するドットクロック制御回路とを含むものである。
【0028】
この場合、サンプル値の差の正負の符号が変化した場合、すなわちサンプル値の差が正から負、または負から正に変わる場合にサンプル値の差の絶対値を順次累積することにより位相検出可能な累算結果の差を明確にすることができる。その結果、所定期間ごとに得られた複数の累積結果のうち最大値と最小値との比を用いることで、ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相および周波数が映像信号のドットクロックの位相および周波数と一致するように高精度に自動調整することができる。さらに、最大値と最小値との比を算出する最大値記憶回路、最小値記憶回路および振幅検出回路については、比較的簡単な回路構成で実現できるため、コストの増加を抑制することができる。
【0029】
(第5の発明)
第5の発明に係るドットクロック再生装置は、入力される映像信号を画素ごとにサンプリングするためのドットクロックを再生するドットクロック再生装置であって、同期信号に基づいてドットクロックを発生するドットクロック発生回路と、ドットクロック発生回路により発生されたドットクロックに応答して、入力される映像信号を時間軸上での複数のサンプル点でサンプリングしてサンプル値を得るサンプリング回路と、サンプリング回路により得られるサンプル値を順次受け、隣り合うサンプル点でのサンプル値の差の絶対値に重み付けを行い、重み付けられた絶対値を順次累算する演算回路と、演算回路により所定期間ごとに得られた複数の累算結果のうち最大値と最小値との比に基づいてドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相を制御する制御回路とを備えたものである。
【0030】
第5の発明に係るドットクロック再生装置においては、ドットクロック発生回路により同期信号に基づいてドットクロックが発生され、ドットクロック発生回路により発生されたドットクロックに応答して、サンプリング回路により入力される映像信号を時間軸上での複数のサンプル点でサンプリングしてサンプル値が得られ、サンプリング回路により得られるサンプル値を順次受け、隣り合うサンプル点でのサンプル値の差の絶対値に重み付けを行い、重み付けられた絶対値を演算回路により順次累算される。演算回路により所定期間ごとに得られた複数の累算結果のうち最大値と最小値との比に基づいてドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相が制御回路により制御される。
【0031】
この場合、サンプル値の差に対して重み付けを行い、サンプル値の差の絶対値を順次累積することにより位相検出可能な累算結果を増加させるとともに差を明確にすることができる。その結果、所定期間ごとに得られた複数の累積結果のうち最大値と最小値との比を用いることで、ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相が映像信号のドットクロックの位相と一致するように高精度に自動調整することができる。
【0032】
(第6の発明)
第6の発明に係るドットクロック再生装置は、第5の発明に係るドットクロック再生装置の構成において、サンプリング回路は、入力される映像信号をドットクロックに応答してサンプリングしてデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器を含み、演算回路は、アナログ/デジタル変換器により得られるデジタル信号をドットクロックの1周期分遅延させるラッチ回路と、第1のラッチ回路の出力信号とアナログ/デジタル変換器の出力信号との差を出力する差分回路と、差分回路の出力信号の絶対値を出力する絶対値回路と、絶対値回路の出力信号を2乗する2乗回路と、2乗回路の出力信号を逐次累算する累算回路とを含み、制御回路は、累算回路による累算結果の最大値を検出して記憶する最大値記憶回路と、累算回路による累算結果の最小値を検出して記憶する最小値記憶回路と、最大値記憶回路に記憶される最大値と最小値記憶回路に記憶される最小値との比を算出する振幅検出回路と、振幅検出回路により算出された比に基づいてドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相および周波数を制御するドットクロック制御回路とを含むものである。
【0033】
この場合、サンプル値の差に対して2乗の重み付けを行い、サンプル値の差の絶対値を順次累積することにより位相検出可能な累算結果を増加させるとともに差を明確にすることができる。その結果、所定期間ごとに得られた複数の累積結果のうち最大値と最小値との比を用いることで、ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相および周波数が映像信号のドットクロックの位相および周波数と一致するように高精度に自動調整することができる。さらに、最大値と最小値との比を算出する最大値記憶回路、最小値記憶回路および振幅検出回路については、比較的簡単な回路構成で実現できるため、コストの増加を抑制することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態におけるドットクロック再生装置について図面を用いて説明する。
【0035】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るドットクロック再生装置の構成を示すブロック図である。
【0036】
図1のドットクロック再生装置は、A/D(アナログ/デジタル)変換器11、ラッチ回路12,15,21,25、加算器13,16、PLL(位相同期ループ:Phase lock loop)回路14、絶対値回路17,23、比較器18,19、アンド回路20、差分回路22、累積加算回路24、最大値検出回路26、最小値検出回路27、制御回路28、振幅検出回路29、第1の設定値回路30および第2の設定値回路31を含む。
【0037】
図1のA/D変換器11には、コンピュータ等により出力される映像信号VSが入力される。また、PLL回路14にはコンピュータ等により出力される同期信号が入力される。
【0038】
PLL回路14は、入力された同期信号、後述する制御回路28より与えられる位相制御信号Pcおよび周波数制御信号fcに応じてドットクロックDCKを生成しA/D変換器11、ラッチ回路21および絶対値回路23に与える。
【0039】
A/D変換器11は、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKを用いて入力される映像信号VSのサンプリングを行い、デジタル信号DSに変換する。すなわち、ドットクロックDCKを用いてアナログデジタル変換のサンプリングを行うため、ドットクロック周波数とサンプリング周波数とは同一となる。A/D変換器11は、デジタル信号DSをラッチ回路21および差分回路22に出力する。
【0040】
ラッチ回路21は、A/D変換器11より出力されたデジタル信号DSをPLL回路14より与えられるドットクロックDCKに応じて、1ドットクロック周期分遅延させる。ラッチ回路21は、1ドットクロック周期分遅延させたデジタル信号DSを差分回路22に出力する。
【0041】
差分回路22は、A/D変換器11より出力されたデジタル信号DSとラッチ回路21により1ドットクロック周期分遅延されたデジタル信号DSとの差分を算出し、その差分値をラッチ回路15、加算器16および絶対値回路23に与える。
【0042】
絶対値回路23は、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKに応じて差分回路22より出力された差分値の絶対値を算出し、ラッチ回路12、加算器13および比較器18に与える。
【0043】
ラッチ回路12は、絶対値回路23より与えられる出力信号を1サンプリングクロック周期分遅延させ、加算器13に与える。
【0044】
加算器13は、絶対値回路23より与えられる差分値の絶対値とラッチ回路12より与えられる1サンプリングクロック周期分遅延された差分値の絶対値とを加算し、累積加算回路24に出力する。
【0045】
この加算器13より出力される値は、一のサンプリングクロック周期における差分値(サンプリング量の立上り量と立下り量)と、一のサンプリングクロック周期の前の差分値(サンプリング量の立上り量と立下り量)との絶対値の和を示す。
【0046】
一方、第1の設定値回路30は、比較器18に予め設定された第1の設定値を与える。この第1の設定値は、ノイズ等の影響を低減するために予め設定された値である。比較器18は、絶対値回路23より与えられる差分値の絶対値と第1の設定値回路30より与えられる第1の設定値との大小関係を比較し、比較結果をアンド回路20に与える。ここで、比較器18は、差分値の絶対値が第1の設定値よりも大きい場合、1をアンド回路20に出力する。
【0047】
また、ラッチ回路15は、差分回路22より与えられる差分値を1サンプリングクロック周期分遅延させ、加算器16に与える。
【0048】
加算器16は、差分回路22より与えられる差分値とラッチ回路15より与えられる1サンプリングクロック周期分遅延された差分値とを加算し、絶対値回路17に出力する。
【0049】
この加算器16より出力される値は、一のサンプリングクロック周期における差分値(サンプリング量の立上り量と立下り量)と、一のサンプリングクロック周期の前の差分値(サンプリング量の立上り量と立下り量)との和を示す。この値が0に近いほど1サンプリングクロック幅のパルスを構成していると考えられる。
【0050】
絶対値回路17は、加算器16より与えられる値の絶対値を算出し、比較器19に与える。第2の設定値回路31は、予め設定された第2の設定値を比較器19に与える。この第2の設定値は、サンプリングクロックのパルス幅に応じて予め設定された値である。
【0051】
比較器19は、第2の設定値回路31より与えられる第2の設定値との絶対値回路17より与えられる値との大小関係を比較する。この場合、比較器19の働きにより絶対値回路17より与えられる値が第2の設定値よりも小さい場合、絶対値回路17より与えられる値が1サンプリングクロックのパルス幅に相当すると判定され、1(真)が出力される。
【0052】
一方、比較器19の働きにより絶対値回路17より与えられる値が第2の設定値よりも大きい場合、絶対値回路17より与えられる値は、1サンプリングクロックのパルス幅に相当しないと判定され、0が出力される。
【0053】
比較器19は、比較結果である1または0をアンド回路20に与える。
アンド回路20は、比較器18より与えられる値と比較器19より与えられる値との論理積を算出し累積加算回路24に与える。
【0054】
累積加算回路24は、アンド回路20より与えられる出力信号が1(真)のときのみ加算器13より与えられる値を累積加算する。
【0055】
この累積加算回路24の働きにより、本来必要な1クロック周期幅のパルスを構成する隣り合ったサンプルの差分値の絶対値のみを累積加算することができる。累積加算回路24は、累積加算した出力信号をラッチ回路25に与える。
【0056】
ラッチ回路25は、1フレーム(1垂直周期)ごとに累積加算回路24より与えられる出力信号を遅延させ、最大値検出回路26および最小値検出回路27に与える。また、累積加算回路24には、ラッチ回路25が出力信号を遅延させた後に、クリアパルスが入力される。それにより、後述する最大値検出回路26、最小値検出回路27、制御回路28および振幅検出回路29には、1垂直周期ごとの累積結果が入力される。
【0057】
最大値検出回路26は、ラッチ回路25より与えられる出力信号のうち最も大きな値を示す最大値を検出し記憶する。最大値検出回路26は、検出された最大値を振幅検出回路29に出力する。
【0058】
最小値検出回路27は、ラッチ回路25より与えられる出力信号のうち最も小さな値を示す最小値を検出し記憶する。最小値検出回路27は、検出された最小値を振幅検出回路29に出力する。
【0059】
振幅検出回路29は、最大値検出回路26より与えられる最大値と、最小値検出回路27より与えられる最小値との比を算出し記憶する。振幅検出回路29は、算出した最大値と最小値との比を制御回路28に与える。制御回路28は、振幅検出回路29より与えられた最大値と最小値との比に応じて、周波数制御信号fcおよび位相制御信号Pcを生成し、PLL回路14に出力する。
【0060】
また、制御回路28は、位相制御信号PcをPLL回路14に出力することによりドットクロックDCKの位相を制御することができる。さらに、制御回路28は、周波数制御信号fcをPLL回路14に出力することによりドットクロックDCKの周波数を制御することができる。
【0061】
次に、図2は図1のドットクロック再生装置の動作を示す説明図である。
図2(a)は1ドットクロック周期幅信号パターンを示し、図2(b)は3ドットクロック周期幅信号パターンを示す。図2(a1)および図2(b1)は図1のPLL回路14において再生されたドットクロックDCKの1水平期間の総ドットクロック数と、入力された映像信号の1水平期間の総ドット数とが一致している場合で、かつ最適な位相でサンプリングしている状態を示し、図2(a2)および図2(b2)は図1のPLL回路14において再生されたドットクロックDCKの1水平期間の総ドットクロック数と、入力された映像信号の1水平期間の総ドット数とが一致している場合で、かつ最適な位相からずれた状態でサンプリングしている状態を示す。さらに、図2(a3)、(b3)は図1の差分回路22より出力される出力値を示し、図2(a4)、(b4)は図1の累積加算回路24より出力される累積加算の出力値を示す。
【0062】
図2(a1)に示すように、位相が最適の状態(黒丸)の場合には、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKの位相が、映像信号のドットの変化点と変化点との中央に位置しており、入力された映像信号を安定してサンプリングすることができる。
【0063】
一方、図2(a2)に示すように、位相が最適でない状態(黒三角)の場合には、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKの位相が、映像信号のドットの変化点に位置しており、入力された映像信号を安定してサンプリングすることができない。
【0064】
この場合、図2(a3)に示すように、位相が最適の状態(黒丸)の場合には、差分回路22の出力値が最大値および最小値を示す。一方、位相が最適でない状態(黒三角)の場合には、差分回路22の出力値が、位相が最適の状態(黒丸)と比較して相対的に小さな値を示す。
【0065】
その結果、図2(a4)に示すように、図1の累積加算回路24より出力される累積加算の出力値は、位相が最適の状態の場合(黒丸)と位相が最適でない状態(黒三角)とで差を有する。この差により、位相が最適の状態であるか否かを判定することができる。
【0066】
次に、図2(b)に示すように、3ドットクロック周期幅信号パターンの場合には、アンド回路20より累積加算回路24に与えられる信号が、0であるため、図2(b4)に示すように、累積加算回路24は、加算器13より与えられる値を累積加算しない。その結果、累積加算回路24は、不必要な累積加算の出力値を出力しない。
【0067】
次に、図3は静止画の映像信号に対して図1の制御回路28より出力される位相制御信号Pcとラッチ回路25から出力される出力信号との関係を示す図である。
【0068】
図3に示すように、横軸は制御回路28より出力される位相制御信号Pcを示し、縦軸は図1のラッチ回路25より出力される出力信号を示す。
【0069】
図3に示す波形(プロット曲線)35は、入力された映像信号の1水平期間の総ドット数とPLL回路14により生成されるドットクロックDCKの1水平期間の総ドットクロック数とが一致している状態を示し、図3に示す波形(プロット曲線)36は、入力された映像信号の1水平期間の総ドット数とPLL回路14により生成されるドットクロックDCKの1水平期間の総クロック数が2ドットクロック多い状態を示し、図3に示す波形(プロット曲線37)は、入力された映像信号の1水平期間の総ドット数とPLL回路14により生成されるドットクロックDCKの1水平期間の総クロック数が2ドットクロック少ない状態を示す。
【0070】
この場合、図3の波形35のポイントA点およびポイントC点では、PLL回路14により再生されたドットクロックDCKの位相が、入力された映像信号の変化位置と一致している状態を示している。すなわち、図2(a2)に示すように、入力された映像信号のドット周期の周波数と再生されたドットクロック周波数とが一致せず、ドット周期の変化位置でA/D変換器11においてサンプリングされていることを示す。ここで、累積加算回路24およびラッチ回路25は、1フレーム内での差分回路22の平均を求める目的を有する。したがって、ラッチ回路25の出力結果は、図3に示すように、小さい値となる。
【0071】
一方、図3の波形35のポイントD点では、PLL回路14によって再生されたドットクロックDCKの位相が、入力された映像信号の変化点と変化点との中央に位置しており最も適切に映像信号をサンプリングしている状態を示している。
【0072】
理論上では、ポイントB点において累積加算回路24より出力される累積出力値が最も大きい値を示すはずである。しかし、図3に示すように、実際にはポイントD点が最も大きい値を示す。これは、伝送路による波形歪やノイズ混入、またはアナログ回路の非線形性等の影響によるものであり、必ずしも、ポイントB点が最も大きな値を示すこととはならないことを示している。
【0073】
また、図3の波形36および波形37においては入力された映像信号A/D変換器11のドットとPLL回路14により再生されるドットクロックDCK周波数とが一致していないため画面の一部を除いて位相があっていない状態となる。したがって、入力された映像信号のドットとPLL回路14により再生されるドットクロックDCK数とが一致していない場合には、位相を変化させても殆ど影響を受けない状態となる。
【0074】
振幅検出回路29は、図3に示す位相の変化にラッチ回路25の出力の変化を検出するために振幅検出回路29において最大値検出回路26より与えられる最大値および最小値検出回路27より与えられる最小値に基づいて、振幅を検出するための比を算出する。例えば、図3におけるポイントA点またはポイントC点と、ポイントB点またはポイントD点との比を算出する。
【0075】
そして、制御回路28は、この比が最大となるよう周波数制御信号fcおよび位相制御信号PcをPLL回路14に与える。PLL回路14は、周波数制御信号fcおよび位相制御信号Pcに応じてドットクロックDCKを再生し出力する。
【0076】
以上のことから、1ドットクロック幅の変化がある信号パターンのみをラッチ回路15、加算器16、絶対値回路17、比較器18,19、第1の設定値回路30および第2の設定値回路31により選択し、複数のドットクロック周期幅の信号パターンを使用せず、1ドットクロック周期幅の信号パターンのみを抽出して累積加算して位相制御信号Pcおよび周波数制御信号fcの制御を行うことにより、ドットクロックDCKの自動調整を行うことができ、より高精度の制御を行うことができる。また、最大値および最小値の比を算出する最大値検出回路26、最小値検出回路27および振幅検出回路29については、比較的簡単な回路構成で実現できるため、コストの増加を抑制することができる。
【0077】
なお、本実施の形態に係るドットクロック再生装置では、最大値検出回路26の最大値と最小値検出回路27の最小値との比を用いたが、これに限定されず、振幅検出回路29において任意の他の最大値と最小値との相関関係を用いてもよい。また、設定値2を固定値として設定したが、これに限定されず、例えば初めの立上がり量や立下り量に応じた比で決定することとしてもよく、また、画素ごとに可変させるようにしてもよい。
【0078】
第1の実施の形態においては、A/D変換器11がサンプリング回路およびアナログデジタル変換器に相当し、ラッチ回路12が第2のラッチ回路に相当し、加算器13が第1の加算回路に相当し、PLL回路14がドットクロック発生回路に相当し、ラッチ回路15が第3のラッチ回路に相当し、加算器16が第2の加算回路に相当し、絶対値回路17が第2の絶対値回路に相当し、比較器18が第1の比較回路に相当し、比較器19が第2の比較回路に相当し、アンド回路20が条件判別回路に相当し、ラッチ回路21が第1のラッチ回路に相当し、差分回路22が差分回路に相当し、絶対値回路23が第1の絶対値回路に相当し、累積加算回路24が累積回路に相当し、ラッチ回路25が第3のラッチ回路に相当し、最大値検出回路26が最大値記憶回路に相当し、最小値検出回路27が最小値記憶回路に相当し、制御回路28がドットクロック制御回路に相当し、振幅検出回路29が振幅検出回路に相当し、ラッチ回路12,15,21,25、差分回路22、絶対値回路23、加算器13,16、絶対値回路17、比較器18,19、アンド回路20、累積加算回路24、第1の設定値回路30、第2の設定値回路31が演算回路に相当し、最大値検出回路26、最小値検出回路27、制御回路28、振幅検出回路29が制御回路に相当する。
【0079】
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態に係るドットクロック再生装置の構成を示すブロック図である。
【0080】
図4に示すドットクロック再生装置の構成が、第1の実施の形態に係るドットクロック再生装置の構成と異なるのは、以下の点である。
【0081】
図4のドットクロック再生装置は、A/D(アナログ/デジタル)変換器11、ラッチ回路21,25,32、PLL(位相同期ループ:Phase lock loop)回路14、差分回路22、絶対値回路23、累積加算回路24、最大値検出回路26、最小値検出回路27、制御回路28、振幅検出回路29および増減方向判別回路33を含む。
【0082】
図4の差分回路22は、A/D変換器11より出力されたデジタル信号DSとラッチ回路21により1ドットクロック周期分遅延されたデジタル信号DSとの差分を算出し、その差分値を絶対値回路23、ラッチ回路32および増減方向判別回路33に与える。
【0083】
絶対値回路23は、差分回路22より出力された差分値の絶対値をPLL回路14より与えられるドットクロックDCKに応じて累積加算回路24に与える。
【0084】
一方、ラッチ回路32は、差分回路22より与えられる差分値を1サンプリングクロック周期分遅延させ、増減方向判別回路33に与える。
【0085】
増減方向判別回路33は、差分回路22より与えられる差分値と、ラッチ回路32より与えられる1サンプリングクロック周期分遅延された差分値とに応じて、隣り合うサンプル間での差分値の変化を検出する。例えば、増減方向判別回路33は、隣り合うサンプル間での差分値を1サンプルクロック周期前の差分値と比較して、増減方向が正から負、および負から正に変わるポイントを検出することにより、1ドットクロック幅でエッジを構成するサンプルであるか否か、および1ドットクロック幅でパルスを構成するサンプルであるか否かを判定する。
【0086】
増減方向判別回路33は、1ドットクロック幅でエッジを構成するサンプルである、または1ドットクロック幅でパルスを構成するサンプルであると判定した場合には、1(真)の出力信号を累積加算回路24に与える。
【0087】
累積加算回路24は、増減方向判別回路33より与えられる出力信号が1(真)のときのみ絶対値回路23より与えられる出力信号を累積加算する。累積加算回路24は、累積加算した出力信号をラッチ回路25に与える。
【0088】
次に、図5および図6は図4のドットクロック再生装置の動作を示す説明図である。
【0089】
図5は1ドットクロック周期幅信号パターンの場合を示し、図6は3ドットクロック周期幅信号パターンを示す。図5(a1)および図6(b1)は図4のPLL回路14において再生されたドットクロックDCKの1水平期間の総ドットクロック数と、入力された映像信号の1水平期間の総ドット数とが一致している場合で、かつ最適な位相でサンプリングしている状態を示し、図5(a2)および図6(b2)は図4のPLL回路14において再生されたドットクロックDCKの1水平期間の総ドットクロック数と、入力された映像信号の1水平期間の総ドット数とが一致している場合で、かつ最適な位相からずれた状態でサンプリングしている状態を示す。さらに、図5(a3)、図6(b3)は図4の差分回路22より出力される出力値を示し、図5(a3α)、図6(b3α)は図4の増減方向判別回路33より出力される出力値を示し、図5(a4)、図6(b4)は図4の累積加算回路24より出力される累積加算の出力値を示す。
【0090】
図5(a1)に示すように、位相が最適の状態(黒丸)の場合には、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKの位相が、映像信号のドットの変化点と変化点との中央に位置しており、入力された映像信号を安定してサンプリングすることができる。
【0091】
一方、図5(a2)に示すように、位相が最適でない状態(黒三角)の場合には、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKの位相が、映像信号のドットの変化点に位置しており、入力された映像信号を安定してサンプリングすることができない。
【0092】
この場合、図5(a3)に示すように、位相が最適の状態(黒丸)の場合には、差分回路22の出力値が最大値および最小値を示す。一方、位相が最適でない状態(黒三角)の場合には、差分回路22の出力値が、位相が最適の状態(黒丸)と比較して相対的に小さな値を示す。
【0093】
また、図5(a3α)に示すように、増減方向判別回路33においては、位相が最適の状態(黒丸)および位相が最適でない状態(黒三角)の場合でも図5(a1),(a2)に示す変化点のエッジを確実に抽出することができる。
【0094】
その結果、図5(a4)に示すように、図4の累積加算回路24より出力される累積加算の出力値は、位相が最適の状態の場合(黒丸)と位相が最適でない状態(黒三角)とで差を有する。この差により、位相が最適の状態であるか否かを判定することができる。
【0095】
また、図6(b1)に示すように、位相が最適の状態(黒丸)の場合には、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKの位相が、映像信号のドットの変化点と変化点との中央に位置しており、入力された映像信号を安定してサンプリングすることができる。
【0096】
一方、図6(b2)に示すように、位相が最適でない状態(黒三角)の場合には、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKの位相が、映像信号のドットの変化点に位置しており、入力された映像信号を安定してサンプリングすることができない。
【0097】
この場合、図6(b3)に示すように、位相が最適の状態(黒丸)の場合には、差分回路22の出力値が最大値および最小値を示す。一方、位相が最適でない状態(黒三角)の場合には、差分回路22の出力値が、位相が最適の状態(黒丸)と比較して相対的に小さな値を示す。
【0098】
また、図6(b3α)に示すように、増減方向判別回路33においては、位相が最適の状態(黒丸)および位相が最適でない状態(黒三角)の場合でも図6(b1),(b2)に示す変化点のエッジのみを確実に抽出している。
【0099】
その結果、図6(b4)に示すように、図4の累積加算回路24より出力される累積加算の出力値は、位相が最適の状態の場合(黒丸)と位相が最適でない状態(黒三角)とで差を有する。この差により、位相が最適の状態であるか否かを判定することができる。
【0100】
以上のことから、複数のドットクロック周期幅の信号パターンの場合であっても、増減方向判別回路33の働きにより累算加算の出力値の差を明らかにすることができるため、PLL回路14により映像信号のドット周期の周波数と一致するドットクロック周波数を自動的に調整することができ、より高精度の制御を行うことができる。また、最大値および最小値の比を算出する最大値検出回路26、最小値検出回路27および振幅検出回路29については、比較的簡単な回路構成で実現できるため、コストの増加を抑制することができる。
【0101】
第2の実施の形態においては、A/D変換器11がサンプリング回路およびアナログデジタル変換器に相当し、PLL回路14がドットクロック発生回路に相当し、ラッチ回路21が第1のラッチ回路に相当し、差分回路22が差分回路に相当し、絶対値回路23が第1の絶対値回路に相当し、累積加算回路24が累積回路に相当し、ラッチ回路25が第3のラッチ回路に相当し、最大値検出回路26が最大値記憶回路に相当し、最小値検出回路27が最小値記憶回路に相当し、制御回路28がドットクロック制御回路に相当し、振幅検出回路29が振幅検出回路に相当し、ラッチ回路32が第2のラッチ回路に相当し、増減方向判別回路33が増減方向判別回路に相当し、ラッチ回路21,25,32、差分回路22、絶対値回路23、増減方向判別回路33、累積加算回路24が演算回路に相当し、最大値検出回路26、最小値検出回路27、制御回路28、振幅検出回路29が制御回路に相当する。
【0102】
(第3の実施の形態)
図7は本発明の第3の実施の形態に係るドットクロック再生装置の構成を示すブロック図である。
【0103】
図7に示すドットクロック再生装置の構成が、第1または図2の実施の形態に係るドットクロック再生装置の構成と異なるのは、以下の点である。
【0104】
図7のドットクロック再生装置は、A/D(アナログ/デジタル)変換器11、ラッチ回路21,25、PLL(位相同期ループ:Phase lock loop)回路14、絶対値回路23、差分回路22、累積加算回路24、最大値検出回路26、最小値検出回路27、制御回路28、振幅検出回路29および重み付け回路34を含む。
【0105】
図7の差分回路22は、A/D変換器11より出力されたデジタル信号DSとラッチ回路21により1ドットクロック周期分遅延されたデジタル信号DSとの差分を算出し、その差分値を絶対値回路23に与える。
【0106】
絶対値回路23は、差分回路22より出力された差分値の絶対値をPLL回路14より与えられるドットクロックDCKに応じて重み付け回路34に与える。
【0107】
重み付け回路34は、絶対値回路23より与えられる差分値の絶対値の2乗を算出し、累積加算回路24に与える。
【0108】
累積加算回路24は、重み付け回路34により与えられる非線型の重み付けが行われた出力信号を累積加算する。累積加算回路24は、累積加算した出力信号をラッチ回路25に与える。
【0109】
次に、図8および図9は図7のドットクロック再生装置の動作を示す説明図である。
【0110】
図8は1ドットクロック周期幅信号パターンの場合を示し、図9は3ドットクロック周期幅信号パターンを示す。図8(a1)および図9(b1)は図7のPLL回路14において再生されたドットクロックDCKの1水平期間の総ドットクロック数と、入力された映像信号の1水平期間の総ドット数とが一致している場合で、かつ最適な位相でサンプリングしている状態を示し、図8(a2)および図9(b2)は図7のPLL回路14において再生されたドットクロックDCKの1水平期間の総ドットクロック数と、入力された映像信号の1水平期間の総ドット数とが一致している場合で、かつ最適な位相からずれた状態でサンプリングしている状態を示す。さらに、図8(a3)、図9(b3)は図7の差分回路22より出力される出力値を示し、図8(a3β)、図9(b3β)は図7の重み付け回路34より出力される出力値を示し、図8(a4)、図9(b4)は図7の累積加算回路24より出力される累積加算の出力値を示す。
【0111】
図8(a1)に示すように、位相が最適の状態(黒丸)の場合には、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKの位相が、映像信号のドットの変化点と変化点との中央に位置しており、入力された映像信号を安定してサンプリングすることができる。
【0112】
一方、図8(a2)に示すように、位相が最適でない状態(黒三角)の場合には、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKの位相が、映像信号のドットの変化点に位置しており、入力された映像信号を安定してサンプリングすることができない。
【0113】
この場合、図8(a3)に示すように、位相が最適の状態(黒丸)の場合には、差分回路22の出力値が最大値および最小値を示す。一方、位相が最適でない状態(黒三角)の場合には、差分回路22の出力値が、位相が最適の状態(黒丸)と比較して相対的に小さな値を示す。
【0114】
また、図8(a3β)に示すように、重み付け回路34においては、位相が最適の状態(黒丸)および位相が最適でない状態(黒三角)の場合でも図8(a1)、(a2)に示す変化点のエッジを抽出することができる。例えば、重み付け回路34の働きにより出力値に対して2乗の演算を行う。それにより、位相が最適の状態(黒丸)の場合が、位相が最適でない状態(黒三角)の場合よりも重み付けの効果が大きくなる。
【0115】
その結果、図8(a4)に示すように、図7の累積加算回路24より出力される累積加算の出力値は、位相が最適の状態の場合(黒丸)と位相が最適でない状態(黒三角)とで差を有する。この差により、位相が最適の状態であるか否かを判定することができる。
【0116】
また、図9(b1)に示すように、位相が最適の状態(黒丸)の場合には、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKの位相が、映像信号のドットの変化点と変化点との中央に位置しており、入力された映像信号を安定してサンプリングすることができる。
【0117】
一方、図9(b2)に示すように、位相が最適でない状態(黒三角)の場合には、PLL回路14より与えられるドットクロックDCKの位相が、映像信号のドットの変化点に位置しており、入力された映像信号を安定してサンプリングすることができない。
【0118】
この場合、図9(b3)に示すように、位相が最適の状態(黒丸)の場合には、差分回路22の出力値が最大値および最小値を示す。一方、位相が最適でない状態(黒三角)の場合には、差分回路22の出力値が、位相が最適の状態(黒丸)と比較して相対的に小さな値を示す。
【0119】
また、図9(b3β)に示すように、重み付け回路34においては、位相が最適の状態(黒丸)および位相が最適でない状態(黒三角)の場合でも図9(b1)、(b2)に示す変化点のエッジのみを抽出することができる。例えば、重み付け回路34の働きにより出力値に対して2乗の演算を行う。それにより、位相が最適の状態(黒丸)の場合が、位相が最適でない状態(黒三角)の場合よりも重み付けの効果が大きくなる。
【0120】
その結果、図9(b4)に示すように、図7の累積加算回路24より出力される累積加算の出力値は、位相が最適の状態の場合(黒丸)と位相が最適でない状態(黒三角)とで差が発生する。この差により、位相が最適の状態であるか否かを判定することができる。
【0121】
以上のことから、複数のドットクロック周期幅信号パターンの場合には、重み付け回路34の働きにより累算加算を増加させるとともに出力値の差を明らかにすることができるため、PLL回路14により映像信号のドット周期の周波数と一致するドットクロック周波数を自動的に調整することができ、より高精度の制御を行うことができる。また、最大値および最小値の比を算出する最大値検出回路26、最小値検出回路27および振幅検出回路29については、比較的簡単な回路構成で実現できるため、コストの増加を抑制することができる。
【0122】
第3の実施の形態においては、A/D変換器11がサンプリング回路およびアナログデジタル変換器に相当し、PLL回路14がドットクロック発生回路に相当し、ラッチ回路21が第1のラッチ回路に相当し、差分回路22が差分回路に相当し、絶対値回路23が第1の絶対値回路に相当し、累積加算回路24が累積回路に相当し、ラッチ回路25が第3のラッチ回路に相当し、最大値検出回路26が最大値記憶回路に相当し、最小値検出回路27が最小値記憶回路に相当し、制御回路28がドットクロック制御回路に相当し、振幅検出回路29が振幅検出回路に相当し、重み付け回路34が2乗回路に相当し、ラッチ回路21,25、差分回路22、絶対値回路23、重み付け回路34、累積加算回路24が演算回路に相当し、最大値検出回路26、最小値検出回路27、制御回路28、振幅検出回路29が制御回路に相当する。
【0123】
なお、本実施の形態に係る重み付け回路34においては、出力値を2乗することとしたが、これに限定されず、出力値を他の任意のべき乗を用いてもよく、または他の任意の数を有する出力に応じたデーブル等を用いてもよい。
【0124】
【発明の効果】
本発明によれば、ドットクロックの1周期幅でサンプル値がパルス状に変化する複数のサンプル点におけるサンプル値の差の絶対値を順次累算するため、複数の周期幅で変化する複数のサンプル点でのサンプル値の差の絶対値を累算することにより生じる誤差を低減することができる。その結果、所定期間ごとに得られた複数の累積結果のうち最大値と最小値との比を用いることで、ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相が映像信号のドットクロックの位相と一致するように高精度に自動調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るドットクロック再生装置の構成を示すブロック図
【図2】図1のドットクロック再生装置の動作を示す説明図
【図3】静止画の映像信号に対して図1の制御回路より出力される位相制御信号とラッチ回路から出力される出力信号との関係を示す図
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るドットクロック再生装置の構成を示すブロック図
【図5】図4のドットクロック再生装置の動作を示す説明図
【図6】図4のドットクロック再生装置の動作を示す説明図
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るドットクロック再生装置の構成を示すブロック図
【図8】図7のドットクロック再生装置の動作を示す説明図
【図9】図7のドットクロック再生装置の動作を示す説明図
【図10】特開2000−276092号公報に開示されたドットクロック再生装置の構成を示す図
【符号の説明】
11 A/D変換器
12,15,21,25,32 ラッチ回路
13 加算器
14 PLL回路
16 加算器
17,23 絶対値回路
18,29 比較器
20 アンド回路
22 差分回路
24 累積加算回路
26 最大値検出回路
27 最小値検出回路
28 制御回路
29 振幅検出回路
30 第1の設定値回路
31 第2の設定値回路
33 増減方向判別回路
34 重み付け回路

Claims (6)

  1. 入力される映像信号を画素ごとにサンプリングするためのドットクロックを再生するドットクロック再生装置であって、
    同期信号に基づいてドットクロックを発生するドットクロック発生回路と、
    前記ドットクロック発生回路により発生されたドットクロックに応答して、入力される映像信号をサンプリングしてサンプル値を得るサンプリング回路と、
    前記サンプリング回路により得られるサンプル値を順次受け、ドットクロックの1周期幅でサンプル値がパルス状に変化する複数のサンプル点を検出し、前記1周期幅のパルス状の変化を構成する隣り合うサンプル点でのサンプル値の差の絶対値を順次累算する演算回路と、
    前記演算回路により所定期間ごとに得られた複数の累算結果のうち最大値と最小値との比に基づいて前記ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相を制御する制御回路とを備えたことを特徴とするドットクロック再生装置。
  2. 前記サンプリング回路は、
    入力される映像信号を前記ドットクロックに応答してサンプリングしてデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器を含み、
    前記演算回路は、
    前記アナログ/デジタル変換器により得られるデジタル信号をドットクロックの1周期分遅延させる第1のラッチ回路と、
    前記第1のラッチ回路の出力信号と前記アナログ/デジタル変換器の出力信号との差を出力する差分回路と、
    前記差分回路の出力信号の絶対値を出力する第1の絶対値回路と、
    前記第1の絶対値回路の出力信号をドットクロックの1周期分遅延させる第2のラッチ回路と、
    前記第2のラッチ回路の出力信号と前記第1の絶対値回路の出力信号との和を出力する第1の加算回路と、
    前記第1の絶対値回路の出力信号と第1の設定値とを比較する第1の比較回路と、
    前記差分回路の出力信号をドットクロックの1周期分遅延させる第3のラッチ回路と、
    前記第3のラッチ回路の出力信号と前記差分回路の出力信号との和を出力する第2の加算回路と、
    前記第2の加算回路の出力信号の絶対値を出力する第2の絶対値回路と、
    前記第2の絶対値回路の出力信号と第2の設定値とを比較する第2の比較回路と、
    前記第1の比較回路の出力信号と前記第2の比較回路の出力信号との論理積を出力する条件判別回路と、
    前記条件判別回路の出力信号が真のときに前記第1の加算回路の出力信号を逐次累算する累算回路とを含み、
    前記制御回路は、
    前記累算回路による累算結果の最大値を検出して記憶する最大値記憶回路と、前記累算回路による累算結果の最小値を検出して記憶する最小値記憶回路と、前記最大値記憶回路に記憶される最大値と前記最小値記憶回路に記憶される最小値との比を算出する振幅検出回路と、
    前記振幅検出回路により算出された比に基づいて前記ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相および周波数を制御するドットクロック制御回路とを含むことを特徴とする請求項1記載のドットクロック再生装置。
  3. 入力される映像信号を画素ごとにサンプリングするためのドットクロックを再生するドットクロック再生装置であって、
    同期信号に基づいてドットクロックを発生するドットクロック発生回路と、
    前記ドットクロック発生回路により発生されたドットクロックに応答して、入力される映像信号を時間軸上での複数のサンプル点でサンプリングしてサンプル値を得るサンプリング回路と、
    前記サンプリング回路により得られるサンプル値を順次受け、隣り合うサンプル点でのサンプル値の差の正負の符号が変化した場合に、前記サンプル値の差の絶対値を順次累算する演算回路と、
    前記演算回路により所定期間ごとに得られた複数の累算結果のうち最大値と最小値との比に基づいて前記ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相を制御する制御回路とを備えたことを特徴とするドットクロック再生装置。
  4. 前記サンプリング回路は、
    入力される映像信号を前記ドットクロックに応答してサンプリングしてデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器を含み、
    前記演算回路は、
    前記アナログ/デジタル変換器により得られるデジタル信号をドットクロックの1周期分遅延させる第1のラッチ回路と、
    前記第1のラッチ回路の出力信号と前記アナログ/デジタル変換器の出力信号との差を出力する差分回路と、
    前記差分回路の出力信号の絶対値を出力する絶対値回路と、
    前記差分回路の出力信号をドットクロックの1周期分遅延させる第2のラッチ回路と、
    前記差分回路の出力信号と前記第2のラッチ回路の出力信号を比較することにより、前記差分回路の出力信号の正負の符号が変化したことを判別する増減方向判別回路と、
    前記増減方向判別回路の判別結果が真のときに前記絶対値回路の出力信号を逐次累算する累算回路とを含み、
    前記制御回路は、
    前記累算回路による累算結果の最大値を検出して記憶する最大値記憶回路と、
    前記累算回路による累算結果の最小値を検出して記憶する最小値記憶回路と、
    前記最大値記憶回路に記憶される最大値と前記最小値記憶回路に記憶される最小値との比を算出する振幅検出回路と、
    前記振幅検出回路により算出された比に基づいて前記ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相および周波数を制御するドットクロック制御回路とを含むことを特徴とする請求項3記載のドットクロック再生装置。
  5. 入力される映像信号を画素ごとにサンプリングするためのドットクロックを再生するドットクロック再生装置であって、
    同期信号に基づいてドットクロックを発生するドットクロック発生回路と、
    前記ドットクロック発生回路により発生されたドットクロックに応答して、入力される映像信号を時間軸上での複数のサンプル点でサンプリングしてサンプル値を得るサンプリング回路と、
    前記サンプリング回路により得られるサンプル値を順次受け、隣り合うサンプル点でのサンプル値の差の絶対値に重み付けを行い、重み付けられた絶対値を順次累算する演算回路と、
    前記演算回路により所定期間ごとに得られた複数の累算結果のうち最大値と最小値との比に基づいて前記ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相を制御する制御回路とを備えたことを特徴とするドットクロック再生装置。
  6. 前記サンプリング回路は、
    入力される映像信号を前記ドットクロックに応答してサンプリングしてデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器を含み、
    前記演算回路は、
    前記アナログ/デジタル変換器により得られるデジタル信号をドットクロックの1周期分遅延させるラッチ回路と、
    前記第1のラッチ回路の出力信号と前記アナログ/デジタル変換器の出力信号との差を出力する差分回路と、
    前記差分回路の出力信号の絶対値を出力する絶対値回路と、
    前記絶対値回路の出力信号を2乗する2乗回路と、
    前記2乗回路の出力信号を逐次累算する累算回路とを含み、
    前記制御回路は、
    前記累算回路による累算結果の最大値を検出して記憶する最大値記憶回路と、
    前記累算回路による累算結果の最小値を検出して記憶する最小値記憶回路と、
    前記最大値記憶回路に記憶される最大値と前記最小値記憶回路に記憶される最小値との比を算出する振幅検出回路と、
    前記振幅検出回路により算出された比に基づいて前記ドットクロック発生回路により発生されるドットクロックの位相および周波数を制御するドットクロック制御回路とを含むことを特徴とする請求項5記載のドットクロック再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100447855C (zh) * 2004-06-15 2008-12-31 联发科技股份有限公司 取样时钟脉冲相位选取方法与装置
JP2009182779A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nec Electronics Corp 信号処理方法及び回路
JP2010016718A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Sanyo Electric Co Ltd 信号処理回路
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