JP2004004184A - 画像形成装置 - Google Patents

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Yoshitaka Kitaoka
北岡 義隆
Junichi Tanizaki
谷崎 淳一
Katsutoshi Ogawa
小川 勝敏
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Abstract

【課題】用紙搬送ベルトを用いずに高精度に用紙を搬送でき、色ずれが小さく、小型で低価格の画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙の搬送経路に沿って、用紙の搬送方向の順に、用紙を送り出す第1用紙送り手段4aと、感光体ロール上に形成したトナー像を用紙に転写する複数の画像形成ユニット1と、転写されたトナー像を用紙に定着させる定着器5とを備える多色印刷の画像形成装置であって、更に、画像形成ユニット1と定着器5との間に、用紙を定着器5に送り出す第2用紙送り手段4bを設ける。これにより、高価な用紙搬送ベルトを用いなくても、精度の高い用紙搬送を実現でき、低価格で且つ色ずれの少ない高画質の多色画像形成装置を提供できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンターなどの、特に電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィスではパーソナルコンピュターの能力向上に伴い大量のドキュメントを扱うことができ、また、ネットワーク技術の進歩によって処理能力の高いプリンタ、複写機が普及しつつある。また、一方では、インクジェットプリンタなどの急速な普及によってカラードキュメントも増加の傾向にある。しかしながら、スピードや印字品質などにおいて満足のいく白黒及びカラードキュメントを出力可能な画像形成装置は開発途上にあり出現が待たれている。
【0003】
従来の画像形成装置の一つに、一方向に配置された用紙搬送経路に沿って各色に対応した複数の画像形成ユニットを配設し、用紙搬送経路に沿って移動する用紙(被記録紙)に前記各画像形成ユニットから順次トナー像を転写させ、用紙上にカラー画像を形成するタンデム型と称される画像形成装置が知られている。その用紙搬送方式としては、各画像形成ユニットに備えられたトナー像を担持する感光体ロールと、これに当接する転写ロールとで用紙を挟み(ニップし)ながら搬送する転写ロール搬送方式や、用紙搬送経路に沿って循環移動する用紙搬送ベルトに用紙を例えば静電吸着保持させて搬送するベルト搬送方式が提案されている。
【0004】
また、各画像形成ユニットの配列構造についても、水平方向に配置された用紙搬送経路に沿って複数の画像形成ユニットを水平方向(横方向)に並設する横置きタイプや、上下方向に配置された用紙搬送経路に沿って複数の画像形成ユニットを上下方向(縦方向)に積み重ねる縦置きタイプが提案されている。横置きタイプは転写時の用紙搬送の安定性が優れているとされ、縦置きタイプは空間を有効に利用して複数の画像形成ユニットの配置することができるので画像形成ユニット間隔の短寸化が可能であるとされている。
【0005】
例えば、特開平9−325560号公報には、用紙を上下方向に搬送する縦置きタイプの画像形成装置が開示されている。該画像形成装置は、用紙搬送経路に沿って用紙の搬送方向の上流側から順に、レジストロール(用紙搬送ロール)と、複数の画像形成ユニットと、定着器とを備え、用紙を、レジストロールのニップ部、画像形成ユニットの感光体ロールとこれと接する転写ロールとからなる転写部のニップ部(転写ニップ部)、定着器のニップ部で順に把持しながら搬送することで、用紙搬送ベルトを用いずに用紙を搬送する。さらに、該画像形成装置では、レジストロールのニップ部と定着器のニップ部との、用紙搬送経路に沿った間隔を用紙の長さよりも短くすることで、用紙の送り精度を向上させている。用紙搬送ベルトは高価であり、劣化等により交換する必要があり、また、搬送ベルト駆動機構にはベルトの蛇行対策等が必要なため、装置の大型化、コストアップをもたらす。従って、該画像形成装置の用紙搬送方式は、装置の小型化・低価格化に適している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の画像形成装置では、以下のような問題があった。
【0007】
画像形成ユニットの転写ニップ部を通過した用紙の先端が定着器のニップ部に突入した後は、用紙は転写ニップ部及び定着器のニップ部で把持されて搬送される。従って、定着器を構成する定着ロールの回転速度のムラや、定着温度変動による定着ロール径の変動、連続使用による定着ロール径の縮小などによって定着器の用紙送り速度に変動が生じた場合、これが転写ニップ部と定着器のニップ部との間にある用紙の張力変動をもたらし、転写ニップ部において用紙が感光体ロールに対してスリップし、色ずれなどの画像の劣化を生じる。
【0008】
定着器の用紙送り速度の変動を防止するためには、定着器の用紙送り速度のフィードバック制御、定着器を構成する定着ロールの高度な温度管理、定着ロールの径の管理などを行う必要があるが、これらはいずれもコストアップを招く。
【0009】
また、定着器は用紙上に転写されたトナー像を加熱して定着させるので、定着器は高温となる。この熱が定着器の近傍に配置された画像形成ユニットの感光体ロールの温度を変化させると、感光体ロールの径が変化して、色ずれを生じてしまう。従って、従来の画像形成装置では、定着器の熱が画像形成ユニットに伝達されないように、両者を離して配置したり、両者間に断熱部材を設けたりするなどの対策を行っており、コストの上昇、部品点数の増大、装置の大型化を招いていた。
【0010】
本発明は、前記の従来の画像形成装置が有していた課題を解決し、用紙搬送ベルトを用いずに高精度に用紙を搬送し、色ずれが小さく、小型で低価格の画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像形成装置は、上記の目的を達成するために、用紙の搬送経路に沿って、用紙の搬送方向の上流側から下流側に向かって、順に、用紙を送り出す第1用紙送り手段と、感光体ロールを有し、前記感光体ロール上にトナー像を形成し、前記トナー像を用紙に転写する複数の画像形成ユニットと、前記転写されたトナー像を用紙に定着させる定着器とを備える多色印刷の画像形成装置であって、更に、用紙の搬送方向の最下流の前記画像形成ユニットと前記定着器との間に、用紙を前記定着器に送り出す第2用紙送り手段を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置は、用紙の搬送方向の最下流の前記画像形成ユニットと前記定着器との間に、用紙を前記定着器に送り出す第2用紙送り手段を備える。
【0013】
これにより、定着器の用紙送り速度の変動が各画像形成ユニットの転写ニップ部に及ぼす影響を低減させることができる。従って、高価な用紙搬送ベルトを用いなくても、精度の高い用紙搬送を実現でき、低価格で且つ色ずれの少ない高画質の多色画像形成装置を提供できる。
【0014】
また、画像形成ユニットと定着器との間に第2用紙送り手段を設けることにより、定着器からの輻射熱が画像形成ユニットに影響するのを容易に防止できる。
【0015】
上記において、前記第1用紙送り手段と前記第2用紙送り手段との前記搬送経路に沿った間隔は、使用される最小のサイズの用紙の搬送方向の長さよりも短いことが好ましい。これにより、使用されるすべての用紙は、複数の画像形成ユニットを通過時に、第1用紙送り手段と第2用紙送り手段とのうちの少なくとも一方で把持されることになる。これにより、画像形成ユニットの感光体ロール上での用紙のスリップを抑えることができるので、色ずれの少ないカラー画像を形成することができる。
【0016】
また、前記感光体ロールの表面速度は、前記第1用紙送り手段の用紙送り速度と同一又はこれより速いことが好ましい。これにより、複数の画像形成ユニットを通過中の用紙の搬送抵抗(摩擦や、静電吸着など)による用紙のたわみを除去することができる。その結果、用紙先端の各転写ニップ部への突入タイミングのずれを防止でき、色ずれの少ないカラー画像を形成することができる。
【0017】
また、前記第2用紙送り手段は1対の回転ロールからなり、前記転写されたトナー像と接触する側の回転ロールに清掃装置が配置されていることが好ましい。これにより、未定着トナー像が第2用紙送り手段に付着し、用紙に再度転写されて発生するいわゆるゴーストのような画像劣化を防止することができる。
【0018】
この場合に、前記清掃装置は回転するロールであることが好ましい。これにより、清掃装置を簡単に構成することができる。
【0019】
また、前記清掃装置は、用紙の搬送方向の最下流の前記画像形成ユニットの前記感光体ロールの清掃手段を兼ねていることが好ましい。これにより、部品点数の削減と装置の小型化が可能になる。
【0020】
あるいは、前記第2用紙送り手段は1対の回転ロールからなり、前記1対の回転ロールにバイアス電圧が印加されていてもよい。これにより、未定着トナー像が第2用紙送り手段に付着し、用紙に再度転写されて発生するいわゆるゴーストのような画像劣化を防止することができる。
【0021】
以下、本発明を実施の形態を示しながらより詳細に説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るカラー画像形成装置の概略構成を示す側面図である。
【0023】
図1に示すように、本実施の形態のカラー画像形成装置は、多数の用紙(被記録用紙)が収納される用紙カセット100を下部に有し、ここから上に向かう上下方向の用紙搬送経路が形成されている。この用紙搬送経路に沿って、4つの色(本実施の形態ではイエロ、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した画像形成ユニット1a,1b,1c,1dが上下方向に配置される。
【0024】
なお、以下の説明において、画像形成ユニット1a,1b,1c,1dのように各色に対応して設けられた同種の部材については、イエロ用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用のうちのいずれの部材であるかを特に区別する必要がある場合には、順に添字「a」,「b」,「c」,「d」を付して表示し、それらを区別する必要がない場合には該添字を付さないで表示する。例えば、「画像形成ユニット1a」と表示した場合には、イエロ用の画像形成ユニットを意味しており、「画像形成ユニット1」と表示した場合には、どの色用であるかを問わず全ての画像形成ユニット(即ち、画像形成ユニット1a,1b,1c,1d)を意味しているものとする。
【0025】
用紙の搬送経路の上流から下流に向かって(図1の紙面の下側から上側に向かって)順に配置された画像形成ユニット1a,1b,1c,1dは、それぞれ、イエロ用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用の未定着のトナー像を用紙上に形成する。
【0026】
各画像形成ユニット1は、感光体ユニット18と現像ユニット19とから構成される(詳細は後述する)。更に、各画像形成ユニット1に対応して、光学ユニット3を備える。感光体ユニット18、現像ユニット19、及び光学ユニット3は、いずれも上下方向に積み重ねられるように配置される。
【0027】
各光学ユニット3は、半導体レーザ(図示せず)、ポリゴンミラー32、結像レンズ34、及び反射ミラー36を備える。半導体レーザからの光は、ポリゴンミラー32で偏向走査され、結像レンズ34、反射ミラー36を順に介して、感光体ユニット18の感光体ロール10(図2参照、詳細は後述する)上の露光ポイントに光像として集光される。このようにして、光学ユニット3は感光体ロール10上にレーザ光を照射して静電潜像を書込む。
【0028】
画像形成ユニット1は、感光体ロール10上に形成された静電潜像を、電子写真方式により各色トナー像とし、これを用紙に転写して、用紙上に未定着のトナー像を形成する。
【0029】
図2に相互に分離可能な感光体ユニット18と現像ユニット19とからなる画像形成ユニット1の概略構成を示す。
【0030】
感光体ユニット18は、ドラム状の感光体ロール10と、感光体ロール10を予め帯電させる帯電ロール13と、感光体ロール10上の残留トナーを除去する弾性体スポンジロールからなるクリーニングロール12とを一体的にカートリッジ化したものである。
【0031】
感光体ロール10の直径は、各色用画像形成ユニット1の間隔の短寸法化、用紙搬送性、転写性などの観点から16mm〜30mmが好ましい。
【0032】
クリーニングロール12は、感光体ロール10の上側に配設されており、導電性ウレタン発泡体からなり、ロール形状を有している。クリーニングロール12は、トナーと逆極性の電圧が与えられながら感光体ロール10と周速差を有しながら感光体ロール10と同回転方向に接触回転して、感光体ロール10上の残留トナーを掻き取る。
【0033】
現像ユニット19は、現像ケース14を有し、この現像ケース14内には、所定の色トナー(図示せず)が含まれる現像剤が収納され、更に、現像ケース14内には、一対の現像剤攪拌部材としてのアジテータ15が配設される。現像ケース14の感光体ロール10に対向する開口部位には現像ロール16が配設される。現像ロール16上の現像剤の層厚を規制するために、現像剤層厚規制ブレード17が現像ロール16に近接して設けられる。現像ロール16には現像バイアス電圧が印加され、現像ロール16上の現像剤(トナー)が、隣接する感光体ロール10上の静電潜像へ飛翔し付着する。感光体ロール10と現像ロール16との間のギャップは、現像ロール16の回転中心軸と共通する回転中心軸を有し、現像ロール16より外径が大きな円板(間隔規制部材、図示せず)を感光体ロール10に接触させながら従動回転させることで一定に維持される。
【0034】
本実施の形態では、現像ユニット19の長寿命化が可能な二成分現像方式を採用したためトナーとキャリアからなる現像剤を収納しているが、一成分現像方式の現像ユニットを採用して非磁性現像剤又は磁性現像剤からなる一成分現像剤を収納しても良い。
【0035】
本実施の形態においては、現像剤が収容される現像ケース14を水平方向に延設して現像剤収容スペースを確保しており、これにより画像形成ユニット1の上下方向の寸法を短縮している。
【0036】
図1に示すように、画像形成ユニット1の左側には開閉扉2を有する。開閉扉2は、その下端を支点として開閉可能に画像形成装置の装置本体の一側面に設けられる。開閉扉2を開放することにより、その開口を通じて、感光体ユニット18及び現像ユニット19を装置本体に対して取り出し及び装着することが可能になる。
【0037】
用紙カセット100の近傍に、用紙を送り出すフィードロール25が設けられる。フィードロール25とイエロ用画像形成ユニット1aとの間には、第1用紙送りロール対(第1用紙送り手段)4aが設けられている。また、未定着トナー像を用紙に定着させる定着器5とブラック用画像形成ユニット1dとの間には第2用紙送りロール対(第2用紙送り手段)4bが設けられている。
【0038】
図3は用紙搬送経路の詳細模式図である。各感光体ユニット18a,18b,18c,18dの感光体ロール10a,10b,10c,10dと押圧接触して、転写手段としての転写ブラシ20a,20b,20c,20dが設けられている。転写ブラシ20は、ナイロンにカーボンを充填して導電性を付与した毛を保持金属板に導電性接着剤で貼り付けたものである。転写ブラシ20は、その各保持金属板で開閉扉2の内面に取り付けられる。開閉扉2を閉じた状態のときに転写ブラシ20の各毛が対応する感光体ロール10にそれぞれ接触する。転写ブラシ20には所定の転写電圧が印加されており、感光体ロール10上のトナー像に対して転写ブラシ側への転移力を付与する。用紙は、感光体ロール10と転写ブラシ20との間を通過し、その際に、感光体ロール10上のトナー像が用紙に順に転写される。
【0039】
21a,21b,21c,21dは、用紙搬送経路を通過する用紙を案内する用紙ガイドであり、開閉扉2の内面に取り付けられている。用紙は、トナー像が転写される面とは反対側の面を用紙ガイド21に摺動させながら移動する。各用紙ガイド21は、それより下流側の感光体ロール10と転写ブラシ20とで構成される転写ニップ部に用紙の先端が確実に突入するように、その取り付け位置や表面の傾きなどが設定されている。用紙先端を転写ニップ部に安定して突入させるためには、用紙が用紙ガイド21と密着しながら移動することが好ましい。印字率の高い印刷を行う場合、用紙のカールが顕著となり、用紙の用紙ガイド21への密着性が低下する。そのような場合には、以下の方法により用紙ガイドに用紙を吸着させることが好ましい。たとえば、転写ニップ部にて電圧を印加された用紙は電荷を帯びているので、用紙ガイド21を導電性の材質とし、用紙ガイド21に適切な電位を付与すると、用紙ガイド21に用紙を吸着させることができる。あるいは、別の方法として、用紙が用紙ガイド21に吸着するような空気流を作るファンを設けるのも有効である。用紙の電気抵抗が低下し静電吸着力が低下する高湿環境では、ファンのような空気力を利用するのがよい。
【0040】
フィードロール25で送り出された用紙カセット100内の用紙の先端が第1用紙送りロール対4aに到達すると、用紙は、第1用紙送りロール対4aにてニップ搬送され、各画像形成ユニット1a,1b,1c,1dの転写ニップ部へと順次突入していく。その後、用紙先端が第2用紙送りロール対4bに達し、用紙は第2用紙送りロール対4bにてニップされる。さらに、用紙先端が定着器5に達し、用紙は定着器5の定着ロール対でニップ搬送され、その後、装置本体の上面に設けられた排紙トレイ27上に排出される。
【0041】
本実施の形態では、用紙の搬送方式として、ベルト搬送方式を採用していない。従って、用紙カセット100から送り出された用紙は、第1用紙送りロール対4aにてニップ(保持)された状態で、用紙の先端が画像形成ユニット1aの転写ニップ部(感光体ロール10aと転写ブラシ20aとで形成されるニップ部)に突入する。その後、用紙は、画像形成ユニット1aの転写ニップ部にてニップ(保持)された状態で、用紙の先端が次の画像形成ユニット1bの転写ニップ部に突入する。以下、同様に、用紙は、画像形成ユニット1bの転写ニップ部にてニップ(保持)された状態で、用紙の先端が次の画像形成ユニット1cの転写ニップ部に突入し、さらに、画像形成ユニット1cの転写ニップ部にてニップ(保持)された状態で、用紙の先端が次の画像形成ユニット1dの転写ニップ部に突入する。すなわち、用紙が各画像形成ユニット1a,1b,1c,1dの転写ニップ部にそれぞれ突入する際、用紙は片持ち支持構造で保持されることになる。本実施の形態では、各画像形成ユニット1a,1b,1c,1dの転写ニップ部の用紙搬送経路に沿った間隔を充分に短く設定(25.1mm)しているため、用紙の先端が画像形成ユニットの転写ニップ部に突入する直前の片持ち支持された用紙の先端のたわみ量を抑えることができる。従って、用紙の厚みが薄い場合であっても、用紙の強度を利用して用紙を片持ち支持して、その先端を転写ニップ部に位置ずれすることなく正確に突入させることができる。このため、各画像形成ユニット1a,1b,1c,1dの転写ニップ部への用紙の突入タイミングが一定に保たれることから、各色トナー像の転写位置ズレが抑えられ、カラー画像の色ズレ、色ムラが少ない良好なカラー画像を形成できる。
【0042】
加えて、本実施の形態では転写ニップ部を構成する転写手段として機械的強度が比較的小さな転写ブラシ20を採用した。このため、片持ち支持された用紙が転写ニップ部に突入する際に、用紙先端が転写ニップ部から受ける外力を極端に小さくすることでき、用紙の座屈変形を防止している。本実施の形態では転写手段として転写ブラシ20を説明したが、転写ニップ部で用紙に走行抵抗を生じさせない方式であれば良く、たとえば導電性フィルムからなる転写フィルムでもあってもよく、また、コロナ放電を用いた非接触転写方式であってもよい。
【0043】
各画像形成ユニット1a,1b,1c,1dの転写ニップ部での用紙の通過速度は、各感光体ロール10a,10b,10c,10dの表面速度に影響される。従って4つの感光体ロール10a,10b,10c,10dの表面速度は互いに同期していることが望ましい。これを実現するために、本実施の形態では4つの感光体ロール10a,10b,10c,10dに共通する平ベルト(図示せず)を懸架して摩擦駆動している。
【0044】
本実施の形態では、定着器5とブラック用画像形成ユニット1dとの間には第2用紙送りロール対4bが設けられている。各画像形成ユニット1a,1b,1c,1dの転写ニップ部を通過中の用紙を第2用紙送りロール対4bがニップして定着器5に導くので、定着器5の用紙送り速度の変動が各画像形成ユニット1a,1b,1c,1dの転写ニップ部に及ぼす影響を低減する。従って、用紙搬送方法として高価なベルト搬送方式を用いなくても高精度に用紙を搬送することができ、その結果、低コストで色ずれの少ないカラー画像を形成することができる。第2用紙送りロール対4bがない場合には、定着器5の用紙送り速度のフィードバック制御、定着ロールの高度な温度管理、定着ロールの径の管理などを行う必要があり、これらはいずれもコストアップを招くため適切な対処法とはいいがたい。
【0045】
また、ブラック用画像形成ユニット1dの下流側に第2用紙送りロール対4bを設けたことにより、定着器5からの輻射熱がブラック用画像形成ユニット1dに影響を及ぼさないように、定着器5をブラック用画像形成ユニット1dから離れた位置に設置したり、両者間を断熱したりするなどの特別の対策が不要又は簡素化できる。
【0046】
第2用紙送りロール対4bの用紙送り速度は、定着器5の用紙送り速度より若干速く設定されていることが好ましい。これにより、第2用紙送りロール対4bと定着器5との間で用紙に撓みを形成することができる。この撓みが、定着器5を構成する定着ロールの回転速度のムラや、定着温度変動による定着ロール径の変動、連続使用による定着ロール径の縮小などによる定着器5の用紙送り速度の変動をキャンセルすることができる。
【0047】
一方、第1用紙送りロール対4aの用紙送り速度を感光体ロール10a,10b,10c,10dの用紙送り速度と同一又はこれより若干遅くするのが好ましい。これにより、用紙に張力を付与して、複数の画像形成ユニットを通過している用紙の搬送抵抗(摩擦や静電吸着など)による用紙のたわみを除去することができる。その結果、用紙先端の各転写ニップ部への突入タイミングのずれを防止でき、色ずれの少ないカラー画像を形成することができる。特に、変形しやすい薄紙や、紙の剛性が低下する高温高湿環境では有効である。しかし過度に速度差を大きくすると、感光体ロール10a,10b,10c,10d上のトナー像が用紙上へ転写される際に間延びすることとなり、結果的にドットやラインの散りを引き起こす。従ってその速度差は1%以下が望ましい。
【0048】
第1用紙送りロール対4aと第2用紙送りロール対4bは、図4に示すように平ベルト29で摩擦駆動されて、両者の速度の同期が図られている。このように摩擦駆動することで、第1用紙送りロール対4aと第2用紙送りロール対4bとの間でロールの直径公差などから起因する速度誤差を低減することができる。本実施の形態では、第1用紙送りロール対4a及び第2用紙送りロール対4bの回転を精度良く同期させて回転させるという簡単な方法で、用紙の送り精度を向上させて、低コストに色ずれを防止することができる。
【0049】
また、第1用紙送りロール対4aと第2用紙送りロール対4bとの、用紙搬送経路に沿った間隔は、搬送される用紙の搬送方向の長さよりも短いことが好ましい。この好ましい条件を満足すると、画像形成ユニット1a,1b,1c,1dの転写ニップ部を通過中の用紙は、第1用紙送りロール対4aと第2用紙送りロール対4bのうちの少なくとも一方で把持されることになる。これにより、転写ニップ部での用紙のスリップを抑えることができるので、色ずれの少ないカラー画像を形成することができる。この好ましい構成は、本実施の形態のように、転写ニップ部を転写ブラシ20のようなニップ力の小さな部材を用いて構成する場合には、特に効果的である。
【0050】
なお、サイズが異なる複数種類の用紙を搬送する場合には、最も小さなサイズの用紙の搬送方向の長さよりも、第1用紙送りロール対4aと第2用紙送りロール対4bとの、用紙搬送経路に沿った間隔が短いことが好ましい。これにより、すべてのサイズの用紙に対して、色ずれの少ないカラー画像を形成することができる。
【0051】
以上のように、本実施の形態によれば、用紙搬送ベルトを用いない簡素な構成で、色ずれの少ないカラー画像を形成することができるタンデム型の電子写真方式の画像形成装置を提供することができる。
【0052】
(実施の形態2)
本発明の画像形成装置は、実施の形態1で説明したように、画像形成ユニット1よりも下流側であって、定着器5よりも上流側に、第2用紙送りロール対4bが設けられる。従って、第2用紙送りロール対4bは、未定着トナー像が形成された用紙の表面と直接接触して用紙をニップ搬送することになる。その結果、第2用紙送りロール対4bにトナーが付着して汚染され、該トナーが用紙上に再度転写され、いわゆるゴースト呼ばれる画像の劣化を招くことがある。
【0053】
これを防止するために、第2用紙送りロール対4bにロールの清掃装置を設けるのが好ましい。
【0054】
第2用紙送りロール対4bの清掃装置としては、感光体ユニット18の感光体ロール10の除去手段であるクリーニングロール12と同様の発泡スポンジロールやブラシロールからなるクリーニングロールを、第2用紙送りロール対4bのうちの未定着トナー像の転写面と接する側のロールに、接触させながら回転させる方法を採ることができる。
【0055】
特に、図5に示すように、最下流の感光体ユニット18dのクリーニングロール12dが、第2用紙送りロール対4bのうちの未定着トナー像の転写面と接する側のロール4b1の清掃装置を兼ねていると、部品点数の削減と装置の小型化が図れて好ましい。
【0056】
上記のロール4b1に清掃装置を設ける方法に代えて、又はこれとともに、第2用紙送りロール対4bにトナーの帯電極性と逆極性のバイアス電圧を付与してもよい。用紙上の未定着トナーは所定の極性に帯電しているので、第2用紙送りロール対4bにこれと逆極性のバイアス電圧を付与すると、第2用紙送りロール対4bに付着するトナーの量を減ずることができ、画像の劣化を低減できる。バイアス電圧の付与は、第2用紙送りロール対4bに所定の電圧の電源を接続しても良いし、ツェナーダイオードを組み合わせた定電圧回路を用いて行っても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、高価な用紙搬送ベルトを用いなくても、精度の高い用紙搬送を実現でき、低価格で且つ色ずれの少ない高画質の多色画像形成装置を提供できる。
【0058】
また、画像形成ユニットと定着器との間に第2用紙送り手段を設けることにより、定着器からの輻射熱が画像形成ユニットに影響するのを容易に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置に用いられる画像形成ユニットの詳細を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の用紙搬送経路の詳細を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置における第1及び第2の用紙送りロール対の駆動方法を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の用紙搬送経路の詳細を示す側面図である。
【符号の説明】
1…画像形成ユニット
2…開閉扉
3…光学ユニット
4a…第1用紙送りロール対
4b…第2用紙送りロール対
5…定着器
10…感光体ロール
12…クリーニングロール
13…帯電ロール
14…現像ケース
15…アジテータ
16…現像ロール
17…現像剤層厚規制ブレード
18…感光体ユニット
19…現像ユニット
20…転写ブラシ
21…用紙ガイド
25…フィードロール
27…排紙トレイ
29…平ベルト
32…ポリゴンミラー
34…結像レンズ
36…反射ミラー
100…用紙カセット

Claims (7)

  1. 用紙の搬送経路に沿って、用紙の搬送方向の上流側から下流側に向かって、順に、
    用紙を送り出す第1用紙送り手段と、
    感光体ロールを有し、前記感光体ロール上にトナー像を形成し、前記トナー像を用紙に転写する複数の画像形成ユニットと、
    前記転写されたトナー像を用紙に定着させる定着器と
    を備える多色印刷の画像形成装置であって、
    更に、用紙の搬送方向の最下流の前記画像形成ユニットと前記定着器との間に、用紙を前記定着器に送り出す第2用紙送り手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1用紙送り手段と前記第2用紙送り手段との前記搬送経路に沿った間隔は、使用される最小のサイズの用紙の搬送方向の長さよりも短い請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体ロールの表面速度は、前記第1用紙送り手段の用紙送り速度と同一又はこれより速い請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2用紙送り手段は1対の回転ロールからなり、前記転写されたトナー像と接触する側の回転ロールに清掃装置が配置されている請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記清掃装置は、回転するロールである請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記清掃装置は、用紙の搬送方向の最下流の前記画像形成ユニットの前記感光体ロールの清掃手段を兼ねている請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2用紙送り手段は1対の回転ロールからなり、前記1対の回転ロールにバイアス電圧が印加されている請求項1に記載の画像形成装置。
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