JP2004002339A - 7α−ヒドロキシデヒドロエピアンドロステロンとその一部の誘導体の精製方法と得られた溶媒和物 - Google Patents

7α−ヒドロキシデヒドロエピアンドロステロンとその一部の誘導体の精製方法と得られた溶媒和物 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単で効率的で工業的規模で実施できる7α−OH−DHEA及びその誘導体の精製方法並びに得られた溶媒和物を提供する。
【解決手段】次の式(Ia)又は(Ib):
Figure 2004002339

の7α−OH異性体と対応する7β−OH異性体と任意の他の化合物の混合物を含んでなる粗反応生産物を、アルコール溶媒あるいはアルコール溶媒と該アルコール溶媒と混和性である少なくとも1種の溶媒を含んでなる溶媒混合物から、再結晶化させる。次の式の溶媒和物が得られる。
Figure 2004002339

[上式中、
− R及びRは、H、アルキル、アリールアルキル、アルキルカルボニル又はアリールカルボニルを表し、
− OR及びORは、1から6の炭素原子を含むアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ又はt−ブトキシを表し、又はOR及びORは共同して、xが1と6の間である−O−(CH−O−環を表し、
− nが0より大きく9より小さい値であり、
− Xが1から10の炭素原子を含むアルコールを表す]
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は7α−ヒドロキシデヒドロエピアンドロステロン(7α−OH−DHEA)及び7α−OH−DHEA誘導体の新規な精製方法と、得られた溶媒和物に関する。
【0002】
より詳細には、本発明は式(Ia)又は(Ib):
【化3】
Figure 2004002339
[上式中、
− R及びRは、互いに独立して、H、アルキル、アリールアルキル、アルキルカルボニル又はアリールカルボニルを表し、
− OR及びORは、互いに独立して、1から6の炭素原子を含むアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ又はt−ブトキシを表し、又はOR及びORは共同して、xが1と6の間である置換されていてもよい−O−(CH−O−環を表す]
の化合物の精製方法に関する。
及びRがHを表す式(Ia)の化合物は7α−ヒドロキシデヒドロエピアンドロステロン(7α−OH−DHEA)に相当する。
【0003】
本発明の説明において、「アルキル」という用語は、1から6の炭素原子を含む直鎖状又は分枝状の炭素系(carbonaceous)基を表す。
「アルコキシ」という用語は、Rがアルキルを表すRO−基、例えばメトキシ、エトキシ又はt−ブトキシを表す。
「アリールアルキル」という用語は、アリールで置換されたアルキル基に関連する。「アリール」という用語は芳香環又は二重環、例えば、アルキル、ハロゲン又はアルコキシのような、1から3の置換基によって置換されていてもよいフェニル、ナフチル又はインダニルに関する。
【0004】
「アルキルカルボニル」という用語は、Rがアルキルを表すR−CO−基を意味する;特にアセチルを挙げることができる。
「アリールカルボニル」はArがアリールであるAr−CO−基を意味する。
「置換されていてもよい」という表現は、−O−(CH−O−基が一又は複数の基、例えばハロゲン、アルキル、アルコキシ又はヒドロキシルによって置換されているか、もしくは置換されていないことを意味する。
本発明の他の主題事項は式(Ia)又は(Ib)の誘導体とアルコールによって形成される新規化合物の発見である。
【0005】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
7α−OH−DHEAは科学文献によく記載されている誘導体である。先行技術に記載されている様々な合成方法では一般に7α−OH−DHEAと7β−OH−DHEA異性体とその他の副産物からなる混合物の形態の粗生産物を生じる結果となる。
純粋な7α立体異性体形態の製造は特に仏国特許出願公開第2771105号、国際公開第92/03925号及び仏国特許出願公開第2793491号に述べられている。
【0006】
仏国特許出願公開第2771105号公報は、フザリウム属モニリフォルメ(Fusarium moniliforme)という真菌を使用してDHEAから7α−OH−DHEAを製造する方法を開示している。生成された生産物は酢酸エチル中に配したシリカゲルのカラムクロマトグラフィーで精製され酢酸エチルで溶出させられる。この方法は費用が嵩み多量の化合物を製造するには再現性に困難を伴う。
【0007】
国際公開第92/03925号公報は3−O−アセチル−DHEAから出発して3−O−アセチル−7−ブロモ−DHEA誘導体を介する化学経路による合成方法を開示している。所望の生産物は、粗生産物をアセトン又はメタノール中に溶解させた後、ヘキサンで沈殿させることからなる方法によって精製される。該文献は得られた収率を示しておらず、7α−OH−DHEAの異性体純度を特定していない。この方法を繰り返して、本出願人会社は7α−及び7β−OH−DHEA異性体の混合物を単離したが、その7β異性体の割合は30%である。
【0008】
仏国特許出願公開第2793491号公報は3−O−アセチル−DHEAの7位のアリル酸化による立体選択的合成からなる方法を開示している。所望の生産物は、シリカゲルカラムのクロマトグラフィーにより精製され、溶出はヘキサン/酢酸エチル混合物にて、初期割合50/50から、酢酸エチル100%まで酢酸エチルを徐々に多くして、実施される。
【0009】
要約すると、上述の方法では、純粋な7α−OH−DHEA又は7α−OH−DHEA誘導体を取得することは非常に大変である。シリカゲルでのクロマトグラフィー法によれば、7α及び7β異性体の溶出回数は非常に類似しているので、精製作業が困難で、費用が嵩み、工業的規模に移すことが困難である。沈殿法では7β異性体は7α異性体との混合物として得られる。
【0010】
本発明の目的は簡単で効率的で工業的規模に移行させることが可能な式(Ia)又は(Ib)の化合物、特に7α−OH−DHEAの精製方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段と発明の実施の形態】
本発明に係る式(Ia)又は(Ib)の化合物の精製方法は、式(Ia)又は(Ib)の7α−OH異性体と対応する7β−OH異性体と任意の他の化合物の混合物を含んでなる粗反応生産物を、アルコール溶媒あるいはアルコール溶媒と該アルコール溶媒と混和性である少なくとも1種の溶媒を含んでなる溶媒混合物から、再結晶化させることからなる。
上記アルコール溶媒と混和性である溶媒は炭化水素、例えばヘプタン、石油エーテル及び/又はトルエンから選択することができる。
【0012】
「7α−OH異性体」という用語は、本発明においては、式(Ia)又は(Ib)の化合物、特に7α−OH−DHEA又は7α−OH−DHEA誘導体を意味するものと理解される。また、「7β−OH異性体」という用語は式(Ia)又は(Ib)の7α−OH異性体に対応するβ異性体を意味するものと理解される。
【0013】
本発明の方法によれば有利には少なくとも90%を越え、好ましくは95%を越え、より好ましくは97%を越える7α−OH異性体の異性体純度を得ることが可能になる。本発明の方法は中程度のコスト価格の非毒性溶媒を利用する。最後に、実施が容易である。
【0014】
より詳細には、本発明の第一の主題事項は、式(Ia)又は(Ib)の7α−OH異性体と対応する7β−OH異性体と任意の他の化合物の混合物から式(Ia)又は(Ib)の7α−OH誘導体を精製する方法であって、
− 上記7α−OH及び7β−OH異性体を含んでなる混合物を、適切な容量の、1から10の炭素原子を含むアルコール溶媒、又は1から10の炭素原子を含むアルコール溶媒と該アルコール溶媒と混和性である少なくとも1種の溶媒を含んでなる溶媒混合物中に溶解させ、
− 7α−OH異性体を結晶化させ、
− 7α−OH異性体を濾過して洗浄する、
ことからなる段階を含む方法である。
【0015】
本発明の実施態様では、R及びRがHを表す(7α−OH−DHEA)か、あるいはRがHを表しRがアセチルを表す(3−O−アセチル−7α−OH−DHEA)式(Ia)の化合物が好ましい。
アルコール溶媒は好ましくは1から6、より好ましくは2から4の炭素原子を含む。それは好適にはエタノール、n−プロパノール、tert−ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール及びn−ブタノール、並びにそれらの混合物から選択される。イソプロパノールが好適に選択される。
【0016】
7α−OH異性体と7β−OH異性体を含む混合物は、7α−OH及び7β−OH異性体の混合物当たり、好ましくは1から4ml/g、より好ましくは1から2ml/g、より好ましくはおよそ2ml/gに等しい、適切な容量の上記アルコール溶媒あるいは上記溶媒混合物に溶解される。
再結晶化は温度を下げることによるか、あるいは溶媒の単純な蒸発によって実施することができる。
【0017】
粗反応生産物は、好適には上記アルコール溶媒又は上記溶媒混合物に、好ましくは環流させて、高温条件下で溶解させる。この場合、7α−OH異性体の溶媒和物は好適には低温条件下で、特に溶液を約10℃より低いか等しい温度まで冷却することによって、結晶化する。
アルコール溶媒又は溶媒混合物は場合によっては真空乾燥により除去される。
【0018】
本発明の方法は、式(Ia)又は(Ib)の7α−OH異性体と対応する7β−OH異性体の出発混合物で少なくとも70重量%の7α−OH異性体を含むものからなる粗反応生産物に対して好適に実施されるが、本発明の方法はあらゆる割合の7α/7β混合物に対して実施可能である。
しかして、95/5の7α/7β比を有する粗生産物から出発して、99/1より大きい7α/7β比の精製生産物が一般に得られる。70/30の比を有する粗生産物から出発して、精製後の比は一般に98/2である。
【0019】
本発明の実施態様では、粗反応生産物は、出典明示によって本出願に取り込まれる仏国特許出願公開第2771105号、国際公開第92/03925号及び国際公開第94/03176号の特許出願に開示された方法の一つによって得られる。
仏国特許出願公開第2771105号公報は、フザリウム属モニリフォルメなる真菌を用いてデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)から一段階で7α−OH−DHEAを調製する方法を開示している。
【0020】
国際公開第94/03176号及び国際公開第92/03925号公報は、四段階の化学経路によって3−O−アセチル−DHEAから7α−OH−DHEAを調製する方法を開示している。この方法の第一段階では臭素化剤での処理によって3−O−アセチル−DHEAから3−O−アセチル−7−ブロモ−DHEAを得ることが可能になる。第二段階では、7α−ブロモ異性体が主要形態であるラセミ混合物である。平衡後、氷酢酸と酢酸銀の混合物で処理した3−O−アセチル−7−ブロモ−DHEAにより3−O−アセチル−7α−O−アセチル−DHEAを得ることができる。次に水とメタノールからなる混合物中で炭酸ナトリウム(NaCO)で3−O−アセチル−7α−O−アセチル−DHEAを処理する。
【0021】
本発明の他の実施態様では、粗反応生産物が、出典明示により本出願に取り込まれる仏国特許出願FR2820745に開示された方法に従って得られる。
【0022】
この方法は、(i)3−O−アセチル−DHEAのアリル位に酸化反応を実施した後、(ii)還元剤としてL−Selectride(登録商標)を用いて3−O−アセチル−7−オキソ−DHEAを位置選択的かつジアステレオ選択的に還元し、(iii)エステル交換によって7α−ヒドロキシ−DHEAアセテートを脱保護して、7α−OH−DHEAを得ることから本質的になる。
【0023】
本発明の他の主題事項は、7α−OH−DHEA又は7α−OH−DHEA誘導体とのアルコールとによって形成された溶媒和物であって、次の式:
【化4】
Figure 2004002339
[上式中、
− R及びRは、互いに独立して、H、アルキル、アリールアルキル、アルキルカルボニル又はアリールカルボニルを表し、
− OR及びORは、互いに独立して、1から6の炭素原子を含むアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ又はt−ブトキシを表し、又はOR及びORは共同して、xが1と6の間である置換されていてもよい−O−(CH−O−環を表し、
− nが0より大きく9より小さい値であり、
− Xが1から10の炭素原子、好ましくは1から6、より好ましくは2から4の、炭素原子を含むアルコールを表す]
の一つを有する溶媒和物である。
特に好適な溶媒和物は、nが1の値をとり、Xが脂肪族アルコール、例えばイソプロパノール、tert−ブタノール、エタノール及び/又はn−ブタノールを表すものである。
【0024】
特に好ましい溶媒和物は式(IIa)のものである。
特に好適な溶媒和物は、RとRがHを表す(7α−OH−DHEAの溶媒和物)か、又はRがHを表しRがアセチルを表す(3−O−アセチル−7α−OH−DHEAの溶媒和物)ものである。
nが1の値をとり、Xがイソプロパノールを表す7α−OH−DHEA溶媒和物の物理化学的特性は以下の実施例に示す。
アルコール溶媒の分子は7α−OH異性体の二種の異なった分子と結合を形成することができるので、nの値は例えば0.5、1、1.5、2又は2.5に等しいものとできる。
【0025】
【実施例】
参考例1:7α−OH−DHEAの3段階での合成(FR2820745の実施例1)
次式で表わされる3−O−アセチル−7−オキソ−DHEAの合成:
【化5】
Figure 2004002339
【0026】
方法1:
200mlのアセトニトリル中に10gの3−O−アセチル−DHEAを含む溶液を調製する。不活性雰囲気中で60mgのCulを加える。溶液を5から10℃の温度に冷却して、80%のt−BuOOHを滴下して19.6ml加える。その後、反応媒質の温度を室温まで再上昇させ、2時間にわたって攪拌し、次に、50℃に加温して20時間維持する。次に、反応媒質を冷却し、炭酸水素ナトリウム(NaHCO)の10%溶液300gに注ぐ。ジエチルエーテルによって3回、抽出を行い、次に、有機溶液をNaHCOの飽和溶液と、更には塩化ナトリウムNaClの飽和溶液で洗浄する。乾燥と蒸発の後、固体状の粗生産物が得られる。残留物を、アセトン/ヘキサン中で再結晶させる。
− 融点:190℃−192℃;
− 収率:91%;
−[α]=−76°(メタノール);
H NMRと質量スペクトル分析一致。
【0027】
方法2:
無水酢酸6.5ml(AcO)と、酢酸(AcOH)23mlと、酢酸ナトリウム(AcONa)1.7gと、3−O−アセチル−DHEA 2gからなる溶液を調製する。反応媒質を攪拌して56ないし58℃に加温する。次に、三酸化クロム(CrO)2gを30分にわたって、温度を56〜58℃の一定温度に維持しながら添加する。添加後、1時間にわたって温度を維持しながら溶液を攪拌した後、冷却し、(攪拌しながら)600mlの氷水にゆっくりと加える。沈殿物を濾過し、緑色がなくなるまで水で洗浄する。五酸化二リン(P)と共に真空乾燥を行い、メタノール中で再結晶させて、前述の化学式で表わされる固体状の生産物を得る。
− 融点:191−192℃;
− 収率:50−70%
【0028】
実施例1:7α−OH−DHEA・イソプロパノール溶媒和物の調製
30gの3−O−アセチル−7−ケト−DHEAを用いて開始して、上記の参考例1に記載された方法を繰り返し、7α−OH−DHEA及び7β−OH−DHEA異性体の混合物を合成した。このようにして得られた粗生産物を還流して60mlのイソプロパノール(すなわち2ml/g)中に溶解させた。続いて溶液を+10℃まで冷却した。結晶を濾過し、冷ヘプタン/イソプロパノール(1/1)混合物で洗浄して14.6gの白色粉末を得た。
【0029】
キャラクタリゼーション:
− H NMR(d−DMSO、200MHz)δ(ppm):予想した生産物に一致
− HPLCによる7α/7β比:>99%
− DSCプロフィール:溶媒の分離(departure)ピークが116.0℃に、ついで融解ピークが170.6℃にあり、7α−OH−DHEA・イソプロパノール溶媒和物に相当する。
− ガスクロマトグラフィーによるイソプロパノールの定量分析:〜16%。
【0030】
1928・COに対する元素分析:
%理論値:C:72.48 H:9.95 O:17.56
%実測値:C:72.88 H:9.88 O:16.76
【0031】
実施例2
他のアルコール溶媒を使用して実施例1を繰り返した。得られた結果を次の表に併せてまとめる。
【表1】
Figure 2004002339

Claims (10)

  1. 7α−ヒドロキシデヒドロエピアンドロステロン(7α−OH−DHEA)又は7α−OH−DHEA誘導体のアルコールとの溶媒和物であって、次の式:
    Figure 2004002339
    [上式中、
    − R及びRは、互いに独立して、H、アルキル、アリールアルキル、アルキルカルボニル又はアリールカルボニルを表し、
    − OR及びORは、互いに独立して、1から6の炭素原子を含むアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ又はt−ブトキシを表し、又はOR及びORは共同して、xが1と6の間である置換されていてもよい−O−(CH−O−環を表し、
    − nが0より大きく9より小さい値であり、
    − Xが1から10の炭素原子、好ましくは1から6、より好ましくは2から4の、炭素原子を含むアルコールを表す]
    の一つを有する溶媒和物。
  2. とRがHを表すか、又はRがHを表しRがアセチルを表す式(IIa)のものであることを特徴とする請求項1に記載の溶媒和物。
  3. Xが、イソプロパノール、tert−ブタノール、エタノール及び/又はn−ブタノール等の、脂肪族アルコールを表すことを特徴とする請求項1又は2に記載の溶媒和物。
  4. Xがイソプロパノールを表し、nが1の値をとることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の溶媒和物。
  5. 式(Ia)又は(Ib):
    Figure 2004002339
    [上式中、
    − R及びRは、互いに独立して、H、アルキル、アリールアルキル、アルキルカルボニル又はアリールカルボニルを表し、
    − OR及びORは、互いに独立して、1から6の炭素原子を含むアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ又はt−ブトキシを表し、又はOR及びORは共同して、xが1と6の間である置換されていてもよい−O−(CH−O−環を表す]
    の化合物を、式(Ia)又は(Ib)の7α−OH異性体と対応する7β−OH異性体を含む混合物から精製する方法であって、
    − 上記7α−OH及び7β−OH異性体を含む混合物を、適切な容量の、1から10の炭素原子を含むアルコール溶媒、あるいは1から10の炭素原子を含むアルコール溶媒と該アルコール溶媒と混和性である少なくとも1種の溶媒を含んでなる溶媒混合物に溶解させ、
    − 7α−OH異性体を結晶化させ、
    − 7α−OH異性体を濾過して洗浄する、
    段階を含む方法。
  6. 化合物が、RとRがHを表す(7α−OH−DHEA)か、又はRがHを表しRがアセチルを表す式(Ia)のものであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. アルコール溶媒が、1から6、好ましくは2から4の、炭素原子を含み、イソプロパノール、エタノール、n−プロパノール、tert−ブタノール、イソブタノール、n−ブタノール及びその混合物から選択されることを特徴とする請求項5又は6に記載の方法。
  8. アルコール溶媒又は上記溶媒混合物の適切な容量が、7α−OH異性体及び7β−OH異性体の混合物当たり、1から4ml/gの間、好ましくは1から2ml/gの間、より好ましくは2ml/gにほぼ等しいことを特徴とする請求項5ないし7の何れか1項に記載の方法。
  9. 7α−OH異性体及び7β−OH異性体の混合物が高温条件下で、特に還流下で、アルコール溶媒又は溶媒混合物に溶解させられることを特徴とする請求項5ないし8の何れか1項に記載の方法。
  10. 7α−OH異性体及び7β−OH異性体の出発混合物が少なくとも70重量%の7α−OH異性体を含むことを特徴とする請求項5ないし9の何れか1項に記載の方法。
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