JP2004002002A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】船への荷の積込み又は船内からの荷の積下ろし作業を、効率的に行うことができる作業機を提供する。
【解決手段】荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体4と、前記走行体4に立設したタワー5を備える。このタワー5の上端に旋回装置6を介して設けた旋回体7を設ける。この旋回体7に設けた作業用フロント8と、リンク機構を介して前記旋回体7より前方に張り出し可能にキャブ16を設ける。タワー5には踊り場25を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体4と、前記走行体4に立設したタワー5を備える。このタワー5の上端に旋回装置6を介して設けた旋回体7を設ける。この旋回体7に設けた作業用フロント8と、リンク機構を介して前記旋回体7より前方に張り出し可能にキャブ16を設ける。タワー5には踊り場25を設ける。
【選択図】 図1
Description
【特許請求の範囲】
【請求項1】荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、この走行体に立設したタワーと、長手方向の一方側が水平方向に前記タワーから突出するように前記タワーの上端に旋回装置を介して旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体の長手方向他方側に設けた動力源と、前記旋回体の長手方向一方側に設けた作業用フロントと、前記旋回体の長手方向一方側に当接した状態から、リンク機構を介して旋回体の長手方向一方側に張り出し可能に前記旋回体の長手方向一方側に設けたキャブと、前記タワーにおける前記旋回体の下方部分に固定した踏み面と、この踏み面の外周に設けた手摺とを有する踊り場とを備えたことを特徴とする作業機。
【請求項2】荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、この走行体に立設したタワーと、長手方向の一方側が水平方向に前記タワーから突出するように前記タワーの上端に旋回装置を介して旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体の長手方向他方側に設けた動力源と、前記旋回体の長手方向一方側に設けた作業用フロントと、前記旋回体の長手方向一方側に当接した状態から、リンク機構を介して旋回体の長手方向一方側に張り出し可能に前記旋回体の長手方向一方側に設けたキャブと、前記旋回体の前記長手方向の一方側における前記キャブの側部に設けた踏み面とこの踏み面に設けた手摺とを有する踊り場と、前記旋回体の少なくとも側部に設けた踏み面とこの踏み面に設けた手摺とを有する踊り場と、前記タワーにおける前記旋回体の下方部分に固定した踏み面と、この踏み面の外周に設けた手摺とを有する踊り場とを備えたことを特徴とする作業機。
【請求項3】前記リンク機構は、中継ブラケットと、この中継ブラケットと旋回体との間を連結する第1の平行リンクと、前記中継ブラケットと前記キャブとの間を連結する第2の平行リンクと、前記第1の平行リンクおよび前記第2の平行リンクにそ れぞれ設けたシリンダとで構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業機。
【請求項4】前記タワーに設けた踊り場に、この踊り場から垂下するように設けた昇降用梯子を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の作業機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船への荷の積み込みや積み下ろしを行う港湾荷役作業またはスクラップ処理作業等に好適な作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
港湾荷役作業を行うための作業機として、例えば、岸壁上を走行する走行体と、この走行体上に設置した旋回体と、接岸した船と岸壁との間での荷役作業を行うために前記旋回体に設けた多関節形の作業用腕と、船内を監視できるように、リンク機構により移動可能に前記旋回体に設けたキャブとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
欧州特許出願公開第EP0969982A2号明細書。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術における作業機においては、例えば岸壁に接岸した船への荷の積込み、又は船からの荷の積み下ろし作業が可能であるが、岸壁に接岸する船は、小型のものから大型のものまで存在する。特に、船が大型の場合には、その船縁が高く、しかも船幅、船長も大きくなる。
【0005】
このため、前述した従来技術の作業機では、特に岸壁に接岸した船への荷積み、または船からの荷降しの後半、および上潮のときに船の上縁が上昇するので、その操作者が搭乗するキャブが、接岸した船の岸壁側船縁上にしか位置できず、特に、船の岸壁側内を十分に監視することが出来ないという憾みがある。その結果、特に、大型の船への荷の積込み又は船からの荷の積下ろし作業を、効率的に行えないのが現状である。
【0006】
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、船への荷の積込み又は船からの荷の積下ろし作業を、効率的に行うことができる作業機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本願の第1の発明は、荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、この走行体に立設したタワーと、長手方向の一方側が水平方向に前記タワーから突出するように前記タワーの上端に旋回装置を介して旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体の長手方向他方側に設けた動力源と、前記旋回体の長手方向一方側に設けた作業用フロントと、前記旋回体の長手方向一方側に当接した状態から、リンク機構を介して旋回体の長手方向一方側に張り出し可能に前記旋回体の長手方向一方側に設けたキャブと、前記タワーにおける前記旋回体の下方部分に固定した踏み面と、この踏み面の外周に設けた手摺とを有する踊り場とを備えたことを特徴とする作業機にある。
【0008】
本願の第2の発明は、荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、この走行体に立設したタワーと、長手方向の一方側が水平方向に前記タワーから突出するように前記タワーの上端に旋回装置を介して旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体の長手方向他方側に設けた動力源と、前記旋回体の長手方向一方側に設けた作業用フロントと、前記旋回体の長手方向一方側に当接した状態から、リンク機構を介して旋回体の長手方向一方側に張り出し可能に前記旋回体の長手方向一方側に設けたキャブと、前記旋回体の前記長手方向の一方側における前記キャブの側部に設けた踏み面とこの踏み面に設けた手摺とを有する踊り場と、前記旋回体の少なくとも側部に設けた踏み面とこの踏み面に設けた手摺 とを有する踊り場と、前記タワーにおける前記旋回体の下方部分に固定した踏み面と、この踏み面の外周に設けた手摺とを有する踊り場とを備えたことを特徴とする作業機にある。
【0009】
本願の第3の発明は、前記リンク機構は、中継ブラケットと、この中継ブラケットと旋回体との間を連結する第1の平行リンクと、前記中継ブラケットと前記キャブとの間を連結する第2の平行リンクと、前記第1の平行リンクおよび前記第2の平行リンクにそれぞれ設けたシリンダとで構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業機にある。
【0010】
本願の第4の発明は、第1乃至第3のいずれか発明において、前記タワーに設けた踊り場に、この踊り場から垂下するように設けた昇降用梯子を備えたことを特徴とする作業機にある。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の作業機の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の作業機の一実施の形態を示す正面図で、この図1において、1は岸壁、2は岸壁1に接岸した船、2aはその幅方向の船縁である。
【0012】
3は本発明の作業機、4は岸壁1上を走行する走行体で、この走行体4は無限軌道履帯で構成されている。
【0013】
5は走行体4上の中央部に立設したタワーで、このタワー5はその上端が船2の甲板より上方に位置する高さを有している。6はタワー5の上端に設けた旋回装置、7は長手方向の一方(前方)側が水平方向に前記タワー5から突出するように旋回装置6上に設置した旋回体である。
【0014】
8は旋回体7の前記長手方向の一方側に配設した作業用フロントで、この作業用フロント8は、この実施の形態においては、旋回体7に油圧シリンダ9により起伏自在に取付けられたブーム10と、このブーム10の先端に油圧シリンダ11により上下回動自在に取付けられたアーム12と、このアーム12の先端に油圧シリンダ13およびリンク機構14によって回動自在に取付けられたホーク15とで構成されており、岸壁1に着けた船2に対する鉄屑やスクラップの積み込みまたは積み下ろしを行う場合について示している。
【0015】
16は旋回体7の前記一方側に配設したキャブで、このキャブ16は第1の平行リンク20と第2の平行リンク21とこれらの平行リンク20,21を連結する中継ブラケット22を介して旋回体7に取付けられている。この平行リンク20,21及び中継ブラケット22の機構は、キャブ16を前倒し式に動作させるもので、この部分の詳細な構成は後述する。
【0016】
23は旋回体7上の長手方向の他方側に搭載された動力源としての油圧パワーユニットである。旋回体7におけるキャブ16の当接面(図3参照)の側部には踏み面50aと手摺50bとからなる踊り場50が設けられている。旋回体7の少なくとも側部にも同様な踏み面および手摺からなる踊り場を構成している。キャブ16の側部にも、踏み面および手摺からなる踊り場が設けられている。25はタワー5の上方部における前記旋回体7の下方部分に踏み面25aを固定して設けた踊り場、25bはその踏み面25aに設けた手摺である。この踊り場25は旋回体7に載置された機器の点検を容易に行うために、供されている。26は踊り場25に垂下するように設けた昇降用梯子である。
【0017】
図2及び図3は本発明の作業機の一実施の形態に用いられる平行リンク構成部分の詳細を示すもので、図2は平行リンク機構によりキャブ16を旋回体7の前方に張り出すように移動させた状態を示し、図3はキャブ16を旋回体7側に引き込めて旋回体の前方に当接させた状態を示す。これらの図において、図1と同符号のものは同一部分である。前述した第1の平行リンク20は、2つのリンク27,28を備え、これらのリンク27,28の一方端はそれぞれピン29,30により旋回体7に固定したブラケット31に、それらの他方端はピン32,33により中継ブラケット22に連結されている。前述したリンク27とブラケット31との間には、駆動用油圧シリンダ34が取付けられている。
【0018】
第2の平行リンク21は、前述した第1のリンク20と同様に、2つのリンク35,36を備え、これらのリンク35,36の一方端はそれぞれピン37,38によりキャブ16に固定したブラケット39に、それらの他方端はピン40,41により中継ブラケット22に連結されている。前述したリンク35と中継ブラケット22との間には、駆動用油圧シリンダ42が取付けられている。
【0019】
次に、上述した本発明の作業機の一実施の形態の動作を説明する。
【0020】
図1に示すように、岸壁1に接岸した船2内の荷を岸壁に積み上げ、また岸壁上の荷を船2内に積み込む場合、図3のように旋回体7上に当接して設置されているキャブ16内に踊り場50からオペレータが搭乗し、このオペレータが船2内の荷又は岸壁1上の荷を監視するとともに、作業用フロント8を操作して作業を行う。この荷役作業に際して、オペレータによる船2内の状況を容易に把握させるために、キャブ16は第1の平行リンク20及び第2の平行リンク21により、図1に示すように旋回体7から船2側に突出するように位置決めされる。
【0021】
これにより、船2内の状況を容易に監視することができ、その荷役作業が向上する。更に、キャブ16は、タワー5により上方の位置に存在しえるので、前述したキャブ16の前方への張り出し機能とにより、船2内の状況をより容易に監視することができ、その荷役作業が著しく向上する。
【0022】
また、図1の2点鎖線で示すように、荷の岸壁への積み上げ、または荷の船内への積込み、潮の満ち引きによって生じる船の甲板の昇降にも対応して、荷役作業を行うことができる。
【0023】
上述したように、本発明の作業機の一実施の形態によれば、前述したタワー5の構成及びキャブ16の張り出し構成により、特に、船が大型で船縁が高く、しかも幅広である場合に好適である。
【0024】
また、本発明の作業機の一実施の形態によれば、走行体4は無限軌道履帯で構成したので、この無限軌道履帯を岸壁に対して直交するように移動配置することにより、作業時の安定性を向上させることができるとともに、荷役箇所の変更移動時の走行安定性も向上させることができる。
【0025】
なお、上述した本発明の作業機の一実施の形態においては、作業用フロント8にホークを取付けた場合を示したが、これ以外にリフティングマグネット、グラブなど他の作業具を用いることができる。
【0026】
また、作業用フロント8としては、伸縮式のものをまたは伸縮部を一部含むもの等を用いることもできる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、無限軌道履帯を有する走行体上に、タワーを立設し、このタワーの上端に、旋回体をその長手方向の一方側が水平方向に前記タワーから突出するように旋回可能に設け、前記旋回体の長手方向一方側に作業用フロントを設け、前記旋回体の長手方向一方側に、これに当接した状態から、リンク機構を介して旋回体の長手方向一方側に張り出し可能にキャブを設けて構成したので、高い位置から、荷役対象物および荷役保管箇所を監視することができる。その結果、その荷役作業性を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す本発明の作業機の一実施の形態に用いられている平行リンク機構部を伸長させた場合の詳細を示す正面図である。
【図3】図1に示す本発明の作業機の一実施の形態に用いられている平行リンク機構部を縮小させた場合の詳細を示す正面図である。
【符号の説明】
1 岸壁、
2 船、
3 作業機、
4 走行体、
5 タワー、
6 旋回装置、
7 旋回体、
8 作業用フロント、
16 キャブ、
20 第1の平行リンク、
21 第2の平行リンク、
22 中継ブラケット、
25 踊り場、
26 梯子
【請求項1】荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、この走行体に立設したタワーと、長手方向の一方側が水平方向に前記タワーから突出するように前記タワーの上端に旋回装置を介して旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体の長手方向他方側に設けた動力源と、前記旋回体の長手方向一方側に設けた作業用フロントと、前記旋回体の長手方向一方側に当接した状態から、リンク機構を介して旋回体の長手方向一方側に張り出し可能に前記旋回体の長手方向一方側に設けたキャブと、前記タワーにおける前記旋回体の下方部分に固定した踏み面と、この踏み面の外周に設けた手摺とを有する踊り場とを備えたことを特徴とする作業機。
【請求項2】荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、この走行体に立設したタワーと、長手方向の一方側が水平方向に前記タワーから突出するように前記タワーの上端に旋回装置を介して旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体の長手方向他方側に設けた動力源と、前記旋回体の長手方向一方側に設けた作業用フロントと、前記旋回体の長手方向一方側に当接した状態から、リンク機構を介して旋回体の長手方向一方側に張り出し可能に前記旋回体の長手方向一方側に設けたキャブと、前記旋回体の前記長手方向の一方側における前記キャブの側部に設けた踏み面とこの踏み面に設けた手摺とを有する踊り場と、前記旋回体の少なくとも側部に設けた踏み面とこの踏み面に設けた手摺とを有する踊り場と、前記タワーにおける前記旋回体の下方部分に固定した踏み面と、この踏み面の外周に設けた手摺とを有する踊り場とを備えたことを特徴とする作業機。
【請求項3】前記リンク機構は、中継ブラケットと、この中継ブラケットと旋回体との間を連結する第1の平行リンクと、前記中継ブラケットと前記キャブとの間を連結する第2の平行リンクと、前記第1の平行リンクおよび前記第2の平行リンクにそ れぞれ設けたシリンダとで構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業機。
【請求項4】前記タワーに設けた踊り場に、この踊り場から垂下するように設けた昇降用梯子を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の作業機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船への荷の積み込みや積み下ろしを行う港湾荷役作業またはスクラップ処理作業等に好適な作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
港湾荷役作業を行うための作業機として、例えば、岸壁上を走行する走行体と、この走行体上に設置した旋回体と、接岸した船と岸壁との間での荷役作業を行うために前記旋回体に設けた多関節形の作業用腕と、船内を監視できるように、リンク機構により移動可能に前記旋回体に設けたキャブとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
欧州特許出願公開第EP0969982A2号明細書。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術における作業機においては、例えば岸壁に接岸した船への荷の積込み、又は船からの荷の積み下ろし作業が可能であるが、岸壁に接岸する船は、小型のものから大型のものまで存在する。特に、船が大型の場合には、その船縁が高く、しかも船幅、船長も大きくなる。
【0005】
このため、前述した従来技術の作業機では、特に岸壁に接岸した船への荷積み、または船からの荷降しの後半、および上潮のときに船の上縁が上昇するので、その操作者が搭乗するキャブが、接岸した船の岸壁側船縁上にしか位置できず、特に、船の岸壁側内を十分に監視することが出来ないという憾みがある。その結果、特に、大型の船への荷の積込み又は船からの荷の積下ろし作業を、効率的に行えないのが現状である。
【0006】
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、船への荷の積込み又は船からの荷の積下ろし作業を、効率的に行うことができる作業機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本願の第1の発明は、荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、この走行体に立設したタワーと、長手方向の一方側が水平方向に前記タワーから突出するように前記タワーの上端に旋回装置を介して旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体の長手方向他方側に設けた動力源と、前記旋回体の長手方向一方側に設けた作業用フロントと、前記旋回体の長手方向一方側に当接した状態から、リンク機構を介して旋回体の長手方向一方側に張り出し可能に前記旋回体の長手方向一方側に設けたキャブと、前記タワーにおける前記旋回体の下方部分に固定した踏み面と、この踏み面の外周に設けた手摺とを有する踊り場とを備えたことを特徴とする作業機にある。
【0008】
本願の第2の発明は、荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、この走行体に立設したタワーと、長手方向の一方側が水平方向に前記タワーから突出するように前記タワーの上端に旋回装置を介して旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体の長手方向他方側に設けた動力源と、前記旋回体の長手方向一方側に設けた作業用フロントと、前記旋回体の長手方向一方側に当接した状態から、リンク機構を介して旋回体の長手方向一方側に張り出し可能に前記旋回体の長手方向一方側に設けたキャブと、前記旋回体の前記長手方向の一方側における前記キャブの側部に設けた踏み面とこの踏み面に設けた手摺とを有する踊り場と、前記旋回体の少なくとも側部に設けた踏み面とこの踏み面に設けた手摺 とを有する踊り場と、前記タワーにおける前記旋回体の下方部分に固定した踏み面と、この踏み面の外周に設けた手摺とを有する踊り場とを備えたことを特徴とする作業機にある。
【0009】
本願の第3の発明は、前記リンク機構は、中継ブラケットと、この中継ブラケットと旋回体との間を連結する第1の平行リンクと、前記中継ブラケットと前記キャブとの間を連結する第2の平行リンクと、前記第1の平行リンクおよび前記第2の平行リンクにそれぞれ設けたシリンダとで構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業機にある。
【0010】
本願の第4の発明は、第1乃至第3のいずれか発明において、前記タワーに設けた踊り場に、この踊り場から垂下するように設けた昇降用梯子を備えたことを特徴とする作業機にある。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の作業機の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の作業機の一実施の形態を示す正面図で、この図1において、1は岸壁、2は岸壁1に接岸した船、2aはその幅方向の船縁である。
【0012】
3は本発明の作業機、4は岸壁1上を走行する走行体で、この走行体4は無限軌道履帯で構成されている。
【0013】
5は走行体4上の中央部に立設したタワーで、このタワー5はその上端が船2の甲板より上方に位置する高さを有している。6はタワー5の上端に設けた旋回装置、7は長手方向の一方(前方)側が水平方向に前記タワー5から突出するように旋回装置6上に設置した旋回体である。
【0014】
8は旋回体7の前記長手方向の一方側に配設した作業用フロントで、この作業用フロント8は、この実施の形態においては、旋回体7に油圧シリンダ9により起伏自在に取付けられたブーム10と、このブーム10の先端に油圧シリンダ11により上下回動自在に取付けられたアーム12と、このアーム12の先端に油圧シリンダ13およびリンク機構14によって回動自在に取付けられたホーク15とで構成されており、岸壁1に着けた船2に対する鉄屑やスクラップの積み込みまたは積み下ろしを行う場合について示している。
【0015】
16は旋回体7の前記一方側に配設したキャブで、このキャブ16は第1の平行リンク20と第2の平行リンク21とこれらの平行リンク20,21を連結する中継ブラケット22を介して旋回体7に取付けられている。この平行リンク20,21及び中継ブラケット22の機構は、キャブ16を前倒し式に動作させるもので、この部分の詳細な構成は後述する。
【0016】
23は旋回体7上の長手方向の他方側に搭載された動力源としての油圧パワーユニットである。旋回体7におけるキャブ16の当接面(図3参照)の側部には踏み面50aと手摺50bとからなる踊り場50が設けられている。旋回体7の少なくとも側部にも同様な踏み面および手摺からなる踊り場を構成している。キャブ16の側部にも、踏み面および手摺からなる踊り場が設けられている。25はタワー5の上方部における前記旋回体7の下方部分に踏み面25aを固定して設けた踊り場、25bはその踏み面25aに設けた手摺である。この踊り場25は旋回体7に載置された機器の点検を容易に行うために、供されている。26は踊り場25に垂下するように設けた昇降用梯子である。
【0017】
図2及び図3は本発明の作業機の一実施の形態に用いられる平行リンク構成部分の詳細を示すもので、図2は平行リンク機構によりキャブ16を旋回体7の前方に張り出すように移動させた状態を示し、図3はキャブ16を旋回体7側に引き込めて旋回体の前方に当接させた状態を示す。これらの図において、図1と同符号のものは同一部分である。前述した第1の平行リンク20は、2つのリンク27,28を備え、これらのリンク27,28の一方端はそれぞれピン29,30により旋回体7に固定したブラケット31に、それらの他方端はピン32,33により中継ブラケット22に連結されている。前述したリンク27とブラケット31との間には、駆動用油圧シリンダ34が取付けられている。
【0018】
第2の平行リンク21は、前述した第1のリンク20と同様に、2つのリンク35,36を備え、これらのリンク35,36の一方端はそれぞれピン37,38によりキャブ16に固定したブラケット39に、それらの他方端はピン40,41により中継ブラケット22に連結されている。前述したリンク35と中継ブラケット22との間には、駆動用油圧シリンダ42が取付けられている。
【0019】
次に、上述した本発明の作業機の一実施の形態の動作を説明する。
【0020】
図1に示すように、岸壁1に接岸した船2内の荷を岸壁に積み上げ、また岸壁上の荷を船2内に積み込む場合、図3のように旋回体7上に当接して設置されているキャブ16内に踊り場50からオペレータが搭乗し、このオペレータが船2内の荷又は岸壁1上の荷を監視するとともに、作業用フロント8を操作して作業を行う。この荷役作業に際して、オペレータによる船2内の状況を容易に把握させるために、キャブ16は第1の平行リンク20及び第2の平行リンク21により、図1に示すように旋回体7から船2側に突出するように位置決めされる。
【0021】
これにより、船2内の状況を容易に監視することができ、その荷役作業が向上する。更に、キャブ16は、タワー5により上方の位置に存在しえるので、前述したキャブ16の前方への張り出し機能とにより、船2内の状況をより容易に監視することができ、その荷役作業が著しく向上する。
【0022】
また、図1の2点鎖線で示すように、荷の岸壁への積み上げ、または荷の船内への積込み、潮の満ち引きによって生じる船の甲板の昇降にも対応して、荷役作業を行うことができる。
【0023】
上述したように、本発明の作業機の一実施の形態によれば、前述したタワー5の構成及びキャブ16の張り出し構成により、特に、船が大型で船縁が高く、しかも幅広である場合に好適である。
【0024】
また、本発明の作業機の一実施の形態によれば、走行体4は無限軌道履帯で構成したので、この無限軌道履帯を岸壁に対して直交するように移動配置することにより、作業時の安定性を向上させることができるとともに、荷役箇所の変更移動時の走行安定性も向上させることができる。
【0025】
なお、上述した本発明の作業機の一実施の形態においては、作業用フロント8にホークを取付けた場合を示したが、これ以外にリフティングマグネット、グラブなど他の作業具を用いることができる。
【0026】
また、作業用フロント8としては、伸縮式のものをまたは伸縮部を一部含むもの等を用いることもできる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、無限軌道履帯を有する走行体上に、タワーを立設し、このタワーの上端に、旋回体をその長手方向の一方側が水平方向に前記タワーから突出するように旋回可能に設け、前記旋回体の長手方向一方側に作業用フロントを設け、前記旋回体の長手方向一方側に、これに当接した状態から、リンク機構を介して旋回体の長手方向一方側に張り出し可能にキャブを設けて構成したので、高い位置から、荷役対象物および荷役保管箇所を監視することができる。その結果、その荷役作業性を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す本発明の作業機の一実施の形態に用いられている平行リンク機構部を伸長させた場合の詳細を示す正面図である。
【図3】図1に示す本発明の作業機の一実施の形態に用いられている平行リンク機構部を縮小させた場合の詳細を示す正面図である。
【符号の説明】
1 岸壁、
2 船、
3 作業機、
4 走行体、
5 タワー、
6 旋回装置、
7 旋回体、
8 作業用フロント、
16 キャブ、
20 第1の平行リンク、
21 第2の平行リンク、
22 中継ブラケット、
25 踊り場、
26 梯子
Claims (4)
- 荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、前記走行体に立設したタワーと、このタワーの上端に旋回装置を介して設けた旋回体と、この旋回体に設けた作業用フロントと、リンク機構を介して前記旋回体にその前方に張り出し可能に設けたキャブとを備えたことを特徴とする作業機。
- 荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、前記走行体に立設したタワーと、このタワーに設けた踊り場と、このタワーの上端に旋回装置を介して設けた旋回体と、この旋回体に設けた作業用フロントと、リンク機構を介して前記旋回体にその前方に張り出し可能に設けたキャブとを備えたことを特徴とする作業機。
- 荷役作業を行う作業機において、無限軌道履帯を有する走行体と、前記走行体に立設したタワーと、このタワーに設けた踊り場と、この踊り場に取付けた昇降用梯子と、前記タワーの上端に旋回装置を介して設けた旋回体と、この旋回体に設けた作業用フロントと、リンク機構を介して前記旋回体にその前方に張り出し可能に設けたキャブとを備えたことを特徴とする作業機。
- 請求項1から3までのいずれかに記載の作業機において、前記リンク機構は、中継ブラケットと、この中継ブラケットと旋回体との間を連結する第1の平行リンクと、前記中継ブラケットと前記キャブとの間を連結する第2の平行リンクと、前記第1の平行リンクおよび前記第2の平行リンクにそれぞれ設けたシリンダとで構成したことを特徴とする作業機。
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---|---|---|---|
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Related Parent Applications (1)
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-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003037654A patent/JP2004002002A/ja active Pending
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